JPH0644907A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
プラズマディスプレイパネルInfo
- Publication number
- JPH0644907A JPH0644907A JP10443892A JP10443892A JPH0644907A JP H0644907 A JPH0644907 A JP H0644907A JP 10443892 A JP10443892 A JP 10443892A JP 10443892 A JP10443892 A JP 10443892A JP H0644907 A JPH0644907 A JP H0644907A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】一画素３電極のＡＣ型ＰＤＰのデータ書き込み
電圧の低減と書き込みの高速化と確実化とを図る。 【構成】データ電極のうち、書き込み放電に寄与する走
査電極に対向する部分の面積を広げ、有効なデータ電極
の面積を大きくする。また書き込み放電に寄与しないデ
ータ電極の隔壁の下に隠れる部分は隔壁の幅より狭くす
る。
電圧の低減と書き込みの高速化と確実化とを図る。 【構成】データ電極のうち、書き込み放電に寄与する走
査電極に対向する部分の面積を広げ、有効なデータ電極
の面積を大きくする。また書き込み放電に寄与しないデ
ータ電極の隔壁の下に隠れる部分は隔壁の幅より狭くす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、情報表示端末や平面形
テレビなどに用いられるプラズマディスプレイパネルに
関し、特に高精細、大表示容量のカラープラズマディス
プレイパネルの高速且つ確実な動作を実現するための構
造に関する。
テレビなどに用いられるプラズマディスプレイパネルに
関し、特に高精細、大表示容量のカラープラズマディス
プレイパネルの高速且つ確実な動作を実現するための構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】カラープラズマディスプレイパネルはガ
ス放電によって発生した紫外線によって蛍光体を励起発
光させ可視光を得て表示動作させるディスプレイである
が、放電方式によりＡＣ型とＤＣ型に分類できる。ＡＣ
型の中でも反射型ＡＣ面放電型が輝度、発光効率の点で
優れているのでこれを例に採る。図２に反射型ＡＣ面放
電プラズマディスプレイパネルの一つの放電セルの断面
図を示す。前面基板２０に面放電を発生させる行電極で
ある透明電極１９を形成する。透明電極１９は通常ＩＴ
ＯもしくはＳｎＯ2 で形成するがシート抵抗が高いため
バス電極１８を例えばＡｌ薄膜や銀の厚膜で形成する。
この上を低融点鉛ガラスの絶縁層１７で被覆する。この
表面を保護層１６で被覆する。保護層は例えばＭｇＯ薄
膜で形成する。一方、後面基板１０には列電極であるデ
ータ電極１１を例えばＡｌ薄膜や銀厚膜で形成し、絶縁
層１２で被覆する。そして前面基板２０と後面基板１０
とを白色隔壁１４と黒色隔壁１５を間に介してストライ
プ状の透明電極１９とストライプ状のデータ電極１１と
が直交するように組合せる。これらの隔壁は例えばスク
リーン印刷やサンドブラストによって形成する。この時
蛍光体１３は絶縁層１２と白色隔壁１４の表面に形成し
てある。
ス放電によって発生した紫外線によって蛍光体を励起発
光させ可視光を得て表示動作させるディスプレイである
が、放電方式によりＡＣ型とＤＣ型に分類できる。ＡＣ
型の中でも反射型ＡＣ面放電型が輝度、発光効率の点で
優れているのでこれを例に採る。図２に反射型ＡＣ面放
電プラズマディスプレイパネルの一つの放電セルの断面
図を示す。前面基板２０に面放電を発生させる行電極で
ある透明電極１９を形成する。透明電極１９は通常ＩＴ
ＯもしくはＳｎＯ2 で形成するがシート抵抗が高いため
バス電極１８を例えばＡｌ薄膜や銀の厚膜で形成する。
この上を低融点鉛ガラスの絶縁層１７で被覆する。この
表面を保護層１６で被覆する。保護層は例えばＭｇＯ薄
膜で形成する。一方、後面基板１０には列電極であるデ
ータ電極１１を例えばＡｌ薄膜や銀厚膜で形成し、絶縁
層１２で被覆する。そして前面基板２０と後面基板１０
とを白色隔壁１４と黒色隔壁１５を間に介してストライ
プ状の透明電極１９とストライプ状のデータ電極１１と
が直交するように組合せる。これらの隔壁は例えばスク
リーン印刷やサンドブラストによって形成する。この時
蛍光体１３は絶縁層１２と白色隔壁１４の表面に形成し
てある。
【０００３】図３にＡＣ面放電型プラズマディスプレイ
パネルの後面基板１０側から見た平面図を示す。隣合う
透明電極３２間で面放電を発生させる。透明電極３２は
その両側の放電セル３４にアクセスする。放電セル３４
は隔壁３３によって画定される。放電セル３４内には
赤、青、緑の蛍光体が順に塗り分けられカラー画素配置
は三角配置となっている。データ電極３０はストライプ
状の形状をしており、１行おきの放電セル３４にアクセ
スし、アクセスしない行では隔壁３３の下に隠れる。
パネルの後面基板１０側から見た平面図を示す。隣合う
透明電極３２間で面放電を発生させる。透明電極３２は
その両側の放電セル３４にアクセスする。放電セル３４
は隔壁３３によって画定される。放電セル３４内には
赤、青、緑の蛍光体が順に塗り分けられカラー画素配置
は三角配置となっている。データ電極３０はストライプ
状の形状をしており、１行おきの放電セル３４にアクセ
スし、アクセスしない行では隔壁３３の下に隠れる。
【０００４】駆動は、透明電極３２が一本おきに走査電
極と維持電極になっているので、この隣り合う透明電極
３２の間に維持パルスを印加し、表示データの書き込み
は走査電極とデータ電極３０の間にデータパルスを印加
し放電を発生させることによって行う。走査電極はその
両側の放電セル３４にアクセスするので走査電極１本で
放電セル２行を同時に走査することが出来る。
極と維持電極になっているので、この隣り合う透明電極
３２の間に維持パルスを印加し、表示データの書き込み
は走査電極とデータ電極３０の間にデータパルスを印加
し放電を発生させることによって行う。走査電極はその
両側の放電セル３４にアクセスするので走査電極１本で
放電セル２行を同時に走査することが出来る。
【０００５】パネル内部には放電可能なガス、例えばＨ
ｅとＸｅの混合ガスが２５０ｔｏｒｒ程度封入してあ
る。
ｅとＸｅの混合ガスが２５０ｔｏｒｒ程度封入してあ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラズマディス
プレイパネルでは、良好な表示が得られにくく、特にデ
ータの書き込み動作が不完全で、データパルス電圧を高
くする必要があり駆動上の問題を生じていた。この問題
は特に各画素の放電特性のばらつきが大きい大面積、大
表示容量のプラズマディスプレイパネルになるほど顕著
である。
プレイパネルでは、良好な表示が得られにくく、特にデ
ータの書き込み動作が不完全で、データパルス電圧を高
くする必要があり駆動上の問題を生じていた。この問題
は特に各画素の放電特性のばらつきが大きい大面積、大
表示容量のプラズマディスプレイパネルになるほど顕著
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁層に被覆
された面放電を発生させる行電極が形成された第１の絶
縁基板と、データの書き込みを行う列電極を形成した第
２の絶縁基板とを、前記行電極と前記列電極が直交する
ように前記第１の絶縁基板と前記第２の絶縁基板とを、
間に各放電セルを画定する隔壁を介し相対向させ、前記
列電極の書き込み放電に寄与しない部分を前記隔壁で被
覆したＡＣ面放電型プラズマディスプレイパネルに於い
て、前記列電極の幅が少なくとも書き込み放電に寄与し
ない部分では隔壁の幅よりも狭く、且つ書き込み放電に
寄与する部分の少なくとも一部では前記寄与しない部分
の線幅より広くすることを特徴とする。
された面放電を発生させる行電極が形成された第１の絶
縁基板と、データの書き込みを行う列電極を形成した第
２の絶縁基板とを、前記行電極と前記列電極が直交する
ように前記第１の絶縁基板と前記第２の絶縁基板とを、
間に各放電セルを画定する隔壁を介し相対向させ、前記
列電極の書き込み放電に寄与しない部分を前記隔壁で被
覆したＡＣ面放電型プラズマディスプレイパネルに於い
て、前記列電極の幅が少なくとも書き込み放電に寄与し
ない部分では隔壁の幅よりも狭く、且つ書き込み放電に
寄与する部分の少なくとも一部では前記寄与しない部分
の線幅より広くすることを特徴とする。
【０００８】
【作用】データの書き込み動作を詳細に検討した結果、
データ電極の有効面積と書き込み放電を発生させるため
に必要なデータ電極に印加する電圧の最小値の間には図
４及び図５のような関係があることが判った。ここで言
うデータ電極の有効面積とは放電セル３４内で走査電極
に対向しているデータ電極３０の面積である。図４で有
効データ電極面積が大きいほどデータの書き込み放電に
必要な電圧が低い。従って駆動回路の負担が低減され
る。また、書き込み放電の起き易さは、データ電極に印
加した電圧と書き込み放電に必要な電圧の最小値の差に
ほぼ比例するので、書き込み放電に必要な電圧の最小値
が低いほどこの差が大きくとれるので、確実な書き込み
動作が可能となる。
データ電極の有効面積と書き込み放電を発生させるため
に必要なデータ電極に印加する電圧の最小値の間には図
４及び図５のような関係があることが判った。ここで言
うデータ電極の有効面積とは放電セル３４内で走査電極
に対向しているデータ電極３０の面積である。図４で有
効データ電極面積が大きいほどデータの書き込み放電に
必要な電圧が低い。従って駆動回路の負担が低減され
る。また、書き込み放電の起き易さは、データ電極に印
加した電圧と書き込み放電に必要な電圧の最小値の差に
ほぼ比例するので、書き込み放電に必要な電圧の最小値
が低いほどこの差が大きくとれるので、確実な書き込み
動作が可能となる。
【０００９】また、データ電極の有効面積と放電遅れ時
間の関係は図５のようであることも判った。ここで言う
放電遅れ時間は電圧印加から放電が開始するまでの時間
から統計的遅れ時間を差し引いた放電形成時間のことで
ある。やはり有効電極面積が大きい方が放電遅れ時間は
短く、高速動作に有利であることが判る。
間の関係は図５のようであることも判った。ここで言う
放電遅れ時間は電圧印加から放電が開始するまでの時間
から統計的遅れ時間を差し引いた放電形成時間のことで
ある。やはり有効電極面積が大きい方が放電遅れ時間は
短く、高速動作に有利であることが判る。
【００１０】上述の結果からデータ電極の有効面積は広
い方がよいが、従来は、データ電極の形状がストライプ
状であったため、電極の幅を隔壁の幅よりも広くするこ
とが出来ず、充分な電極面積が得られなかったが、本発
明では、データ電極の幅を隔壁に隠れる部分では隔壁の
幅より細く、放電セルにかかる部分では広くしているの
で、充分なデータ電極の面積が確保できる。
い方がよいが、従来は、データ電極の形状がストライプ
状であったため、電極の幅を隔壁の幅よりも広くするこ
とが出来ず、充分な電極面積が得られなかったが、本発
明では、データ電極の幅を隔壁に隠れる部分では隔壁の
幅より細く、放電セルにかかる部分では広くしているの
で、充分なデータ電極の面積が確保できる。
【００１１】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の第１の実施例を示す平面図である。
ここでは従来例で説明した反射型ＡＣ面放電プラズマデ
ィスプレイパネルを例に取って説明するが、これ以外で
もデータ電極と主放電を発生させる電極を有する構造の
ＡＣ型プラズマディスプレイパネルで、データ電極が放
電セルにかかる部分と隔壁に重なる部分があるパネルで
あれば、同様な効果が得られる。従来例で述べたプラズ
マディスプレイパネルは、データ電極の形状がストライ
プ状であった。従ってデータ電極の有効面積を増やすた
めに電極幅を太くすると隔壁からはみ出してしまい、誤
書き込みが発生する。この点を解決するために本実施例
では図１のようにデータ電極１の形状を放電セル５の部
分では放電セル５の大きさのほぼいっぱいに広げ有効電
極面積を最大限に取る。尚、図１は後面基板側からみた
図である。一方、隔壁４の下に隠れる部分では電極幅を
隔壁の幅より細くして誤書き込みを防ぐ。これによりデ
ータの書き込み放電を従来より低電圧で且つ確実に行え
るようになった。なお放電セル３４の断面図は従来例の
図２と同様になる。
る。図１は本発明の第１の実施例を示す平面図である。
ここでは従来例で説明した反射型ＡＣ面放電プラズマデ
ィスプレイパネルを例に取って説明するが、これ以外で
もデータ電極と主放電を発生させる電極を有する構造の
ＡＣ型プラズマディスプレイパネルで、データ電極が放
電セルにかかる部分と隔壁に重なる部分があるパネルで
あれば、同様な効果が得られる。従来例で述べたプラズ
マディスプレイパネルは、データ電極の形状がストライ
プ状であった。従ってデータ電極の有効面積を増やすた
めに電極幅を太くすると隔壁からはみ出してしまい、誤
書き込みが発生する。この点を解決するために本実施例
では図１のようにデータ電極１の形状を放電セル５の部
分では放電セル５の大きさのほぼいっぱいに広げ有効電
極面積を最大限に取る。尚、図１は後面基板側からみた
図である。一方、隔壁４の下に隠れる部分では電極幅を
隔壁の幅より細くして誤書き込みを防ぐ。これによりデ
ータの書き込み放電を従来より低電圧で且つ確実に行え
るようになった。なお放電セル３４の断面図は従来例の
図２と同様になる。
【００１２】図６は本発明の第２の実施例を示す平面図
である。この実施例のように走査電極４１に対向する部
分のみデータ電極４０の幅を広げてもほぼ同様な効果が
得られる。この場合は、更にデータ電極４０間の静電容
量が減るため容量性の電流が減り駆動回路の負担が軽く
なる。
である。この実施例のように走査電極４１に対向する部
分のみデータ電極４０の幅を広げてもほぼ同様な効果が
得られる。この場合は、更にデータ電極４０間の静電容
量が減るため容量性の電流が減り駆動回路の負担が軽く
なる。
【００１３】なお上記実施例では放電セルの形状が六角
形として説明したが、これは四角形や菱形等でも良く、
放電セルの形状に合わせてデータ電極の形状も変わって
くるが効果は同様である。また図６のデータ電極の形状
も同様なバリエーションが色々考えられる。
形として説明したが、これは四角形や菱形等でも良く、
放電セルの形状に合わせてデータ電極の形状も変わって
くるが効果は同様である。また図６のデータ電極の形状
も同様なバリエーションが色々考えられる。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように本発明のプラズマディ
スプレイパネルの構造を用いることにより、高速且つ確
実なデータの書き込み動作が出来るプラズマディスプレ
イパネルを作ることが出来た。
スプレイパネルの構造を用いることにより、高速且つ確
実なデータの書き込み動作が出来るプラズマディスプレ
イパネルを作ることが出来た。
【図１】本発明のプラズマディスプレイパネルの第１の
実施例の平面図である。
実施例の平面図である。
【図２】ＡＣ面放電型カラープラズマディスプレイパネ
ルの断面図である。
ルの断面図である。
【図３】従来のプラズマディスプレイパネルの平面図で
ある。
ある。
【図４】有効データ電極面積と書き込みに必要な最小デ
ータ電圧の関係のグラフである。
ータ電圧の関係のグラフである。
【図５】有効データ電極面積と放電遅れ時間の関係のグ
ラフである。
ラフである。
【図６】本発明の第２の実施例のプラズマディスプレイ
パネルの平面図である。
パネルの平面図である。
１，１１，３０，４０ データ電極 ２，１８，３１，４２ バス電極 ３，１９，３２ 透明電極 ４，３３，４４ 隔壁 ５，３４，４５ 放電セル １０ 後面基板 １２ 絶縁層 １３ 蛍光体 １４ 白色隔壁 １５ 黒色隔壁 １６ 保護層 １７ 絶縁層 ２０ 前面基板 ４１ 透明電極（走査電極） ４３ 透明電極（維持電極）
Claims (1)
- 【請求項１】 絶縁層に被覆された面放電を発生させる
行電極が形成された第１の絶縁基板と、データの書き込
みを行う列電極を形成した第２の絶縁基板とを、前記行
電極と前記列電極が直交するように前記第１の絶縁基板
と前記第２の絶縁基板とを、間に各放電セルを画定する
隔壁を介し相対向させ、前記列電極の書き込み放電に寄
与しない部分を前記隔壁で被覆したＡＣ面放電型プラズ
マディスプレイパネルに於いて、前記列電極の幅が少な
くとも書き込み放電に寄与しない部分では隔壁の幅より
も狭く、且つ書き込み放電に寄与する部分の少なくとも
一部では前記寄与しない部分の線幅より広くされている
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10443892A JP2962039B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10443892A JP2962039B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0644907A true JPH0644907A (ja) | 1994-02-18 |
| JP2962039B2 JP2962039B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14380673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10443892A Expired - Fee Related JP2962039B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | プラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2962039B2 (ja) |
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