JP2008184752A - 回動体の回動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動体の回動を速く行わせたいときにはその回動を減勢させない。
【解決手段】ダンパー要素2は、軸体1の回転に伴って回転される回転体20と、この回転体20の軸受け体21とを備え、この回転体20の回転に抵抗を付与するように構成されている。第一ヒンジ要素3は、ダンパー要素2の軸受け体21に組み付けられている。第二ヒンジ要素4は、軸体1の遊嵌部43を備えると共に、軸体1の軸線方向への移動可能にこの軸体1に止め付けられた摩擦体5と、この摩擦体5を遊嵌部43に圧接させる圧接手段6とを備えている。遊嵌部43と摩擦体5との間に滑りを生じさせる大きさのトルクが遊嵌部43に作用されない限り、遊嵌部43と摩擦体5とを介して回動体Mの回動に伴って軸体1が回転されるようになっている。
【選択図】図4

Description

この発明は、固定体に対して回動可能に組み合わせられる回動体のこの回動組み合わせのためのヒンジとして、あるいはまた、別途のヒンジにより固定体に回動可能に組み合わされた回動体とこの固定体との間に備え付けられてこの回動体の回動に制動を付与させるように用いられる回動体の回動制御装置に関する。
扉などの回動体を例えば閉じ操作する場合に、この回動体を扉枠などの固定体に回動可能に組み付けさせるヒンジにこの回動を減勢させるダンパー機能を持たせるようにすれば、扉などをゆっくりと閉じ位置まで回動させることができ、閉じきった瞬間に衝撃音などが生じないようにすることもできる。しかし、単純にこうしたヒンジにダンパー機能を持たせただけでは、扉などの回動は常時減勢されることとなり、こうした扉などを速やかに閉じたいときに不都合となる。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、回動体を固定体に対し通常はその回動を減勢させるように組み合わせながら、この回動体の回動を速く行わせたいときにはその回動を減勢させないようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、回動体の回動制御装置を、以下の(1)〜(9)の構成を備えたものとした。
(1)軸体と、
(2)ダンパー要素と、
(3)固定体への取り付け部を備えた第一ヒンジ要素と、
(4)回動体への取り付け部を備えた第二ヒンジ要素とを備えており、
(5)ダンパー要素は、軸体の回転に伴って回転される回転体と、この回転体の軸受け体とを備え、この回転体の回転に抵抗を付与するように構成されており、
(6)第一ヒンジ要素は、ダンパー要素の軸受け体に組み付けられていると共に、
(7)第二ヒンジ要素は、軸体の遊嵌部を備えており、
(8)さらに、軸体の軸線方向への移動可能にこの軸体に止め付けられた摩擦体と、この摩擦体を遊嵌部に圧接させる圧接手段とを備えており、
(9)遊嵌部と摩擦体との間に滑りを生じさせる大きさのトルクが遊嵌部に作用されない限り、遊嵌部と摩擦体とを介して回動体の回動に伴って軸体が回転されるようになっている。
回動体が回動されると第二ヒンジ要素も回動される。軸体は第二ヒンジ要素の遊嵌部に遊嵌されているが、遊嵌部は圧接手段によって摩擦体の圧接を受けており、この摩擦体は軸体に止め付けられている。したがって、遊嵌部が回動されると摩擦体を介して軸体も回転され、軸体はダンパー要素の回転体に組み付けられていることから、この回転体も回転される。ここでダンパー要素の軸受け体は第一ヒンジ要素に組み付けられており、この第一ヒンジ要素は固定体に取り付けられることから、回転体の回転には抵抗が付与されることとなり、これにより軸体の回転、遊嵌部の回動が減勢され、回動体の回動は加えられた力に応じたものとはならず減勢される。遊嵌部と摩擦体とは圧接手段による圧接によって接続されていることから、両者の間に滑りを生じさせる大きさのトルクを作用させる力で回動体が回動されると、この滑りにより軸体を中心に遊嵌部は空回りし軸体は回転されない。したがって、この場合には回動体の回動はダンパー要素によって減勢されない。
前記摩擦体が、第二ヒンジ要素の遊嵌部におけるその回動軸線に直交する向きにある端面に、面的に接触するようにしておけば、回動体が前記滑りを生じさせる大きさのトルク未満のトルクを遊嵌部に作用させる力で回動されている限りは、摩擦体を介して軸体を確実に回転させ、ダンパー要素によってこの軸体の回転に制動力を作用させることができる。
一対の摩擦体によって前記第二ヒンジ要素の遊嵌部をその回転軸線方向において両側から挟み付けるようにしておけば、遊嵌部をその回転軸線方向に間隔を開けた二箇所においてそれぞれ摩擦体を介して軸体側と接続させることができ、回動体が後述する滑りを生じさせる大きさのトルク未満のトルクを遊嵌部に作用させる力で回動されている限りは、摩擦体を介して軸体を確実に回転させることができる。
前記圧接手段を、軸体に螺進退可能にネジつけらたナット体と、このナット体との間に第二ヒンジ要素の遊嵌部と摩擦体とを介在させて軸体に備えられた皿バネ体とから構成させるようにしておくこともある。
このようにした場合、ナット体を軸体の頭部の側に螺進させて皿バネ体を弾性変形させることにより、この皿バネ体の弾発によって遊嵌体の摩擦体を押し付けさせることができると共に、ナット体の螺進量を変えることにより、前記の滑りを生じさせるトルクの大きさを調整することができる。
前記ダンパー要素を、その回転体の正転のみに抵抗を付与するように構成させておくこともある。
このようにした場合、例えば、回動体としてのドアや扉や蓋などを閉じる向きに回動させるときに限って、その回動が減され、これらを開くときはダンパー要素がその抵抗とならないようにすることができる。
この発明にかかる回動体の回動制御装置によれば、回動体を固定体に対し通常はその回動を減勢させるように組み合わせることができると共に、この回動体が所定の大きさの力で回動操作されたときには第二ヒンジ要素とダンパー要素との接続を解いてダンパー要素が機能しないようにすることができ、これにより回動体の回動を速く行わせたいときにはその回動を減勢させないようにすることができる。
以下、図1〜図5に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図3は、実施の形態にかかる回動体の回動制御装置Hをそれぞれ表しており、図2は図1の位置から回動体Mが略90度同図において時計回りの向きに回動された様子を示している。また、図4は、かかる回動制御装置Hの要部を断面にして、また、図5は、かかる回動制御装置Hを構成する各部品を分離させた状態として、それぞれ示している。
この実施の形態にかかる回動制御装置Hは、固定体Fに対して回動可能に組み合わせられる回動体Mのこの回動組み合わせのためのヒンジとして、あるいはまた、別途のヒンジにより固定体Fに回動可能に組み合わされた回動体Mとこの固定体Fとの間に備え付けられてこの回動体Mの回動に制動を付与させるように用いられるものである。
より具体的には、かかる回動制御装置Hは、例えば、固定体Fとしてのドア枠、機器や什器の開口部などに対し、可動体としてのドア、扉や蓋などを、これらの回動体Mの回動に制動を付与させた状態で回動可能に組み付けるために、あるいはまた、これらの回動体Mを固定体Fに組み付ける別途のヒンジとは別に両者の間に備えられてこの回動体Mの回動に制動を付与させるために、用いられるものである。
かかる回動制御装置Hは、以下の要素を含んで構成される。
(1)軸体1
(2)ダンパー要素2
(3)第一ヒンジ要素3
(4)第二ヒンジ要素4
軸体1は、第一ヒンジ要素3と第二ヒンジ要素4とを回動可能に組み合わすものである。図示の例では、かかる軸体1は、一端に円板状の頭部10を有すると共に、他端にEリング11aの止め付け部11を備えている。また、かかる軸体1は、その軸線方向略中程の位置に雄ネジ部12を有すると共に、この雄ネジ部12と頭部10の間を太めのDカット部13とし、この雄ネジ部12と止め付け部11との間を細めのDカット部14としている。それぞれのDカット部13、14では、軸体1のその軸線方向に直交する向きの断面が円の一部をこの円の円心を通る直線に平行な直線に沿って切除してなる略D字状をなすように構成されている。図示の例では、第二ヒンジ要素4の後述する遊嵌部43に太めのDカット部13が通され、雄ネジ部12にナット体60がネジ付けられ、ダンパー要素2に細めのDカット部14が通され、軸体1の頭部10の側から遊嵌部43、ナット体60、ダンパー要素2の順でこれらは配され、かかるダンパー要素2を内側に納めた第一ヒンジ要素3の後述する筒部31の閉塞された筒一端に開設された軸体1の通し穴33から抜け出されたこの軸体1にワッシャー7を通しその止め付け部11にEリング11aを嵌め付けることで、回動制御装置Hを構成する各要素が一体化されるようになっている。
ダンパー要素2は、軸体1の回転に伴って回転される回転体20と、この回転体20の軸受け体21とを備え、この回転体20の回転に抵抗を付与するように構成されている。
図示の例では、かかる軸受け体21は、外筒部21aと内筒部21bとを両者の間に周回隙間21cが形成されるようにこの外筒部21aの筒一端と内筒部21bの筒一端とに亘る周回底部21dによって両者をこの筒一端側においてのみ一体に連接させてなる。この軸受け体21の内筒部21b内に軸部の細めのDカット部14が遊嵌されるようになっている。
一方、回転体20は、太筒部20aと細筒部20bと両者の間に形成されたフランジ20cとを有している。そして、回転体20は、軸受け体21の周回隙間21cにこの軸受け体21の外筒部21aの筒他端にフランジ20cが突き当たる位置まで太筒部20aを入れ込ませて、軸受け体21に組み合わされている。(図4)回転体20の細筒部20bのその筒軸に直交する向きの穴形状は軸体1の細めのDカット部14の前記断面形状に倣い且つその大きさを略等しくしており、これにより軸体1が回転されるとダンパー要素2の回転体20も一緒に回転されるようになっている。図中符号22で示されるのは、細筒部20bを通してこの細筒部20bのフランジ20cより先の部分と軸受け体21との間を塞ぐキャップであり、符号23で示されるのはシールリングである。軸受け体21の周回隙間21c内にはシリコンオイルやグリースなどの図示しない粘性流体が封入されており、軸体1の回転に伴って回転される回転体20の太筒部20aにこの粘性流体の抵抗が作用されるようになっている。
第一ヒンジ要素3は、固定体Fへの取り付け部30を備えている。また、かかる第一ヒンジ要素3は、ダンパー要素2の軸受け体21に組み付けられている。
図示の例では、かかる第一ヒンジ要素3は、筒一端を閉塞させた筒部31と、この筒部31の側部に一辺部を一体に連接させて側方に突き出す取り付け用板部32とから構成されている。取り付け用板部32の一面とこの一面と同じ向きにある筒部31の側面とは同一平面上に位置されるようになっており、この一面と側面とが固定体Fへの取り付け部30として機能するようになっている。
かかる筒部31は、閉塞された筒一端の中央に軸体1の前記通し穴33を備えている。また、かかる筒部31の筒他端側からこの筒部31の筒軸方向略中程の位置までは太内径部34とされ、そこから筒一端の内面までの間は細内径部35となっている。細内径部35には筒軸方向に沿った隆起部35aが形成されていると共に、ダンパー要素2の軸受け体21の外筒部21aの外面にはその筒軸方向に沿って続くこの隆起部35aが納まる溝21eが形成されており、図示の例では、筒部31の隆起部35aをこの溝21eに納めるようにして第一ヒンジ要素3の筒部31の細内径部35にダンパー要素2をはめ入れることで第一ヒンジ要素3とダンパー要素2の軸受け体21とが一体化されている。
第二ヒンジ要素4は、回動体Mへの取り付け部40を備えている。図示の例では、かかる第二ヒンジ要素4は、筒部41と、この筒部41の筒一端側と筒他端側とにそれぞれこの筒部41の側部から突き出すように設けられた突片41a間に片一端を回動可能に組み付けると共に、片他端を回動体Mに回動可能に組み付けた延長片42とから構成されている。そして、図示の例では、回動体Mが回動されると、この延長片42を介して第二ヒンジ要素4の筒部41も回転されるようになっている。図示の例では、回動体Mは固定体Fに対し回動制御装置Hとは別の図示しないヒンジによって組み合わされており、このヒンジのヒンジ軸の軸線上に回動制御装置Hの軸体1の軸線が位置されるときはこのような延長片42を介せずに第二ヒンジ要素4の筒部41を直接回動体Mに取り付けさせて構わない。
また、かかる第二ヒンジ要素4は、軸体1の遊嵌部43を備えている。また、第二ヒンジ要素4を構成する筒部41内には、軸体1の軸線方向への移動可能にこの軸体1に止め付けられた摩擦体5と、この摩擦体5を遊嵌部43に圧接させる圧接手段6とが納められている。
そして、遊嵌部43と摩擦体5との間に滑りを生じさせる大きさのトルクが遊嵌部43に作用されない限り、遊嵌部43と摩擦体5とを介して回動体Mの回動に伴って軸体1が回転されるようになっている。
図示の例では、遊嵌部43は、第二ヒンジ要素4の筒部41内に、その筒軸方向への移動を可能とした状態で納められ組み合わされた遊嵌体43aによって第二ヒンジ要素4に備えられている。かかる遊嵌体43aは、厚肉の筒状をなすように構成されている。そして、軸体1の太めのDカット部13を通してこの軸体1の頭部10側に配されるようになっている。第二ヒンジ要素4の筒部41における軸体1の頭部10側に位置される箇所には、この側の筒端で外方に開放されてこの筒部の筒軸方向に延びる溝41bが設けられていると共に、遊嵌体43aの外面にはその筒軸方向に沿って続くこの溝41bに納まる隆起部43bが形成されており、図示の例では、遊嵌体43aの隆起部43bをこの溝に納めるようにして第二ヒンジ要素4の筒部41内に遊嵌体43aをはめ入れることでこの筒部41と遊嵌体43aとが一体化されている。
摩擦体5は、図示の例では、軸体1の太めのDカット部13の前記断面形状に倣い且つその大きさを略等しくした通し穴50を備えたドーナツ状をなす板体として構成されている。そして、この通し穴50に軸体1の太めのDカット部13を通して軸体1に備えられている。
この実施の形態にあっては、かかる摩擦体5は、第二ヒンジ要素4の遊嵌部43におけるその回動軸線に直交する向きにある端面43cに、面的に接触するようになっている。具体的には、前記遊嵌体43aの筒口を巡る端面43cに摩擦体5の一方板面が密着されるようになっている。これによりこの例にあっては、回動体Mが後述する滑りを生じさせる大きさのトルク未満のトルクを遊嵌部43に作用させる力で回動されている限りは、摩擦体5を介して軸体1を確実に回転させ、ダンパー要素2によってこの軸体1の回転に制動力を作用させることができる。
また、この実施の形態にあっては、第二ヒンジ要素4の遊嵌部43は、その回転軸線方向において一対の摩擦体5によって両側から挟み付けられるようになっている。図示の例では、遊嵌体43aにおける軸体1の頭部10の側に位置される端面43cに、この頭部10との間にワッシャー7と後述する皿バネ体61とを挟んでドーナツ状をなす板体として構成された摩擦体5の一方が接し、かつ、遊嵌体43aにおけるナット体60側に位置される端面43cに、このナット体60との間に二枚のワッシャー7、7を挟んでドーナツ状をなす板体として構成された摩擦体5の他方が接するようになっている。これにより、この例にあっては、遊嵌部43をその回転軸線方向に間隔を開けた二箇所においてそれぞれ摩擦体5を介して軸体1側と接続させることができ、回動体Mが後述する滑りを生じさせる大きさのトルク未満のトルクを遊嵌部43に作用させる力で回動されている限りは、摩擦体5を介して軸体1を確実に回転させるようになっている。
この実施の形態にあっては、前記圧接手段6を、軸体1に螺進退可能にネジつけらたナット体60と、このナット体60との間に第二ヒンジ要素4の遊嵌部43と摩擦体5とを介在させて軸体1に備えられた皿バネ体61とから構成させている。図示の例では、皿バネ体61は、軸体1の太めのDカット部13を通す通し穴61aを備えると共に、この通し穴61aと外縁との間を弾性変形させて遊嵌体43aを軸体1の頭部10から離れる側に弾発するように構成されている。
図示の例では、かかるナット体60は、厚肉の筒状をなすと共に、内側に軸体1の雄ネジ部12に噛み合う雌ネジ部60aを備えている。ナット体60の外周部であってその筒軸方向略中程の位置にはフランジ60bが形成されており、ナット体60はこのフランジ60bを挟んだ一方側を第二ヒンジ要素4の筒部41内にこの筒部41における遊嵌体43aのはめ込み側と反対の側から入れ込ませ、かつ、このフランジ60bを挟んだ他方側を第一ヒンジ要素3の筒部の太内径部34に入れ込ませるようにして、軸体1の雄ネジ部12にネジ付けられている。ナット体60の一方の端面と軸体1の頭部10との間には、このナット体60の側から順に、二枚のワッシャー7、7、摩擦体5、遊嵌体43a、摩擦体5、皿バネ体61、ワッシャー7の順でこれらに軸体1を通してこれらが配されている。これにより、この実施の形態にあっては、ナット体60を軸体1の頭部10の側に螺進させて皿バネ体61を弾性変形させることにより、この皿バネ体61の弾発によって遊嵌体43aの摩擦体5を押し付けさせることができると共に、ナット体60の螺進量を変えることにより、後述する滑りを生じさせるトルクの大きさを調整することができる。
回動体Mが回動されると第二ヒンジ要素4も回動される。軸体1は第二ヒンジ要素4の遊嵌部43に遊嵌されているが、遊嵌部43は圧接手段6によって摩擦体5の圧接を受けており、この摩擦体5は軸体1に止め付けられている。(摩擦体5は軸体1の軸線方向には移動可能で圧接手段6によって遊嵌部43に押し付けられるが、軸体1を中心とした回転をしないように軸体1の太めのDカット部13をこれに倣った通し穴50に通すことで止め付けられている。)したがって、遊嵌部43が回動されると摩擦体5を介して軸体1も回転され、軸体1はダンパー要素2の回転体20に組み付けられていることから、この回転体20も回転される。ここでダンパー要素2の軸受け体21は第一ヒンジ要素3に組み付けられており、この第一ヒンジ要素3は固定体Fに取り付けられることから、回転体20の回転には抵抗が付与されることとなり、これにより軸体1の回転、遊嵌部43の回動が減勢され、回動体Mの回動は加えられた力に応じたものとはならず減勢される。
遊嵌部43と摩擦体5とは圧接手段6による圧接によって接続されていることから、両者の間に滑りを生じさせる大きさのトルクを作用させる力で回動体Mが回動されると、この滑りにより軸体1を中心に遊嵌部43は空回りし軸体1は回転されない。したがって、回動体Mの回動はダンパー要素2によって減勢されない。
すなわち、この実施の形態にかかる回動制御装置Hによれば、例えば、回動体Mとしてのドアや扉や蓋などを強く回動させたときは速やかにこれを回動終了位置まで回動させることができると共に、通常はこれらの回動を減勢させてこれらがゆっくりと回動終了位置まで回動されるようにすることができる。
かかるダンパー要素2を、これを構成する回転体20の正転のみに抵抗を付与する構成のものとすれば、例えば、回動体Mとしてのドアや扉や蓋などを閉じる向きに回動させるときに限って、その回動が減され、これらを開くときはダンパー要素2がその抵抗とならないようにすることができる。かかるダンパー要素2としては、例えば、前記のように構成される回転体20の回転に伴って回転先側にある粘性流体を回転後方側に逃し出させる流路を、この回転体20が正転するときに比べ回転体20が逆転するときは大きくさせるようにする構造をもったワンウェイダンパーを用いることができる。
回動制御装置Hの平面構成図 同平面構成図 同側面構成図 同縦断面構成図 同分解斜視構成図
符号の説明
H 回動制御装置
1 軸体
2 ダンパー要素
20 回転体
21 軸受け体
3 第一ヒンジ要素
30 取り付け部
4 第二ヒンジ要素
40 取り付け部
43 遊嵌部
5 摩擦体
6 圧接手段

Claims (5)

  1. 軸体と、
    ダンパー要素と、
    固定体への取り付け部を備えた第一ヒンジ要素と、
    回動体への取り付け部を備えた第二ヒンジ要素とを備えており、
    ダンパー要素は、軸体の回転に伴って回転される回転体と、この回転体の軸受け体とを備え、この回転体の回転に抵抗を付与するように構成されており、
    第一ヒンジ要素は、ダンパー要素の軸受け体に組み付けられていると共に、
    第二ヒンジ要素は、軸体の遊嵌部を備えており、
    さらに、軸体の軸線方向への移動可能にこの軸体に止め付けられた摩擦体と、この摩擦体を遊嵌部に圧接させる圧接手段とを備えており、
    遊嵌部と摩擦体との間に滑りを生じさせる大きさのトルクが遊嵌部に作用されない限り、遊嵌部と摩擦体とを介して回動体の回動に伴って軸体が回転されるようになっていることを特徴とするダンパー機能を備えた回動体の回動制御装置。
  2. 摩擦体が、第二ヒンジ要素の遊嵌部におけるその回動軸線に直交する向きにある端面に、面的に接触するようになっていることを特徴とする請求項1記載のダンパー機能を備えた回動体の回動制御装置。
  3. 第二ヒンジ要素の遊嵌部をその回転軸線方向において両側から挟み付ける一対の摩擦体を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンパー機能を備えた回動体の回動制御装置。
  4. 圧接手段を、軸体に螺進退可能にネジつけらたナット体と、このナット体との間に第二ヒンジ要素の遊嵌部と摩擦体とを介在させて軸体に備えられた皿バネ体とから構成させていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のダンパー機能を備えた回動体の回動制御装置。
  5. ダンパー要素が、その回転体の正転のみに抵抗を付与する構成となっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のダンパー機能を備えた回動体の回動制御装置。
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