JP2003269437A - 摩擦ヒンジ装置 - Google Patents

摩擦ヒンジ装置

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JP2003269437A
JP2003269437A JP2002348086A JP2002348086A JP2003269437A JP 2003269437 A JP2003269437 A JP 2003269437A JP 2002348086 A JP2002348086 A JP 2002348086A JP 2002348086 A JP2002348086 A JP 2002348086A JP 2003269437 A JP2003269437 A JP 2003269437A
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San Yoru Yan
ヨル ヤン，サン
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PK Tech System Co Ltd
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PK Tech System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品数を減らすことによって組立て性を
改善させると同時に組立て不良を減らす。 【解決手段】 下部の下向突出部１２、中心孔を形成し
て相互反対方向に開放された半径方向スリット１３を備
える第１及び第２カーリング部１１，１１′が一体で形
成された一つのパイプスプリング１０と；パイプスプリ
ングの中心孔を通過して圧入される第１軸部２１及びこ
の第１軸部から延びた第２軸部２２を備える回転軸２０
と；回転軸が挿入される軸方向孔３１及びパイプスプリ
ングの下向突出部が固定的に挿嵌されるスロット３２を
備えたハウジング３０と；を含む。パイプスプリング
は、一つの部品として構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は対象物体を一定な位
置や角度で維持させるのに用いられるヒンジ装置に係
り、特にトルクヒンジ装置とも称される摩擦ヒンジ装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】摩擦ヒンジ装置は、例えば、ノートブッ
クコンピュータのディスプレーを本体に対して一定な角
度で維持させるのに極めて有用な装置として用いられて
いる。すなわち、ノートブックコンピュータの場合に、
摩擦ヒンジ装置は、ディスプレーが統合されているカバ
ーを上下方向への開閉が自在となるように本体に結合さ
せて、カバーの開放時に摩擦ヒンジ装置に内蔵されたス
プリングなどの加圧力によってカバーを本体に対して適
切な角度をなした状態で維持させる役割を有している。
それと一緒に摩擦ヒンジ装置は、ノートブックコンピュ
ータのカバーのような対象物体が移動したり或いは回転
する時に、摩擦に起因した動的トルクを発生させて対象
物体の急激な作動を抑制して衝撃を緩衝させる機能も有
している。
【０００３】最近、摩擦ヒンジ装置は、摩擦面積とスプ
リングの加圧力が同時に調節されうる構造を実現して常
に一定な大きさの摩擦力が発生するように発展されてお
り、図１及び図２はこのような摩擦ヒンジ装置の一例を
示したものである。
【０００４】図１及び図２に示したように、一般的な摩
擦ヒンジ装置は、２個のパイプスプリング１０、１
０′、回転軸２０、ハウジング３０及びウィング４０を
備える。パイプスプリング１０、１０′は、回転軸２０
上に圧着されたままで回転軸２０と一緒にハウジング３
０の軸方向孔３１中に挿入されてハウジング３０に固定
される。回転軸２０は、ハウジング３０内に挿入される
第１軸部２１とハウジング３０の外部に突出される第２
軸部２２を備える。第２軸部２２にはウィング４０が結
合され、ウィング４０は例えば、ノートブックコンピュ
ータのカバーにねじ締結等によって結合される。この場
合、ハウジング３０は、同様に、ねじ締結等によってノ
ートブックコンピュータの本体に結合される。
【０００５】パイプスプリング１０、１０′は、各々回
転軸２０が挿入される中心孔を形成するカーリング部１
１と、これと一体的に形成されていて、これから延びた
下向突出部１２を備える。各カーリング部１１には半径
方向に開放されたスリット１３が形成されている。この
ようなパイプスプリング１０、１０′は、回転軸２０の
第１軸部２１にその半径方向スリット１３が相互反対方
向に位置するように嵌め込まれた状態で、回転軸２０と
一緒にハウジング３０の軸方向孔３１に挿入される。こ
のとき、パイプスプリング１０、１０′は、その下向突
出部１２がハウジング３０の軸方向孔３１の下部にある
スロット３２に力及び形状結束式で挿嵌されることによ
って、回転が不可能にハウジング３０中に固定される。
一方、具体的に図示されていないが、パイプスプリング
１０、１０′の中心孔の内周面にはオイル溝がそれぞれ
形成されており、これらのオイル溝には潤滑オイルが充
填されて回転軸２０の回転時に回転軸２０の外周面とパ
イプスプリング１０、１０′の中心孔の内周面との間の
摩擦抵抗を減少させるようになっている（例えば、特許
文献１参照）。
【０００６】上述のような摩擦ヒンジ装置では、回転軸
２０が回転する場合、例えばノートブックコンピュータ
のカバーを開放する場合に、その回転軸２０がパイプス
プリング１０、１０′との摩擦に起因したトルクを受け
ながら回転するようになって、これにより急激な回転作
動が抑制されて衝撃が緩衝される作用がなされる。続い
て、一定な回転角度で回転を停止させれば、回転軸２０
がパイプスプリング１０、１０′の締める弾性による加
圧力によってその角度の位置で固定的に維持される。開
放されたカバーを閉じるときにも前述のような作用が同
様に遂行される。ここで、カバーの開閉時回転方向によ
るトルクは常に一定である。すなわち、パイプスプリン
グ１０、１０′の半径方向スリット１３が相互反対方向
に位置するように回転軸２０に嵌められてあるために、
回転方向の両側に同一な大きさのトルクが発生する。
【０００７】
【特許文献１】米国特許６１７０１２０Ｂ１
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の摩擦ヒンジ装置は、相互分離された２個のパイ
プスプリング１０、１０′を備えるために、構成部品数
が多いという問題があり、また、分離された第１及び第
２パイプスプリング１０、１０′を回転軸２０に各々圧
入する過程を経るようになるので、組立て性が低下する
という問題がある。
【０００９】また、従来の摩擦ヒンジ装置は、２個のパ
イプスプリング１０、１０′を組立てる過程でそれらの
半径方向スリット１３が相互反対方向に位置するように
回転軸２０に組立てるべきだが、このとき、相当な注意
を払わないと半径方向スリット１３が同一方向に組立て
られてしまう場合が発生する。前述のように２個のパイ
プスプリングが組立てられれば、回転方向の両側に同一
な大きさのトルクを発生するヒンジ装置を構成できなく
なるので、最終不良処理されるので、このような組立て
不良を効果的に防止する必要がある。
【００１０】本発明は、上述のような問題点に鑑みて案
出したものであり、構成部品数を減らすことによって組
立て性を改善させると同時に、組立て不良を減らすこと
ができる摩擦ヒンジ装置を提供することにその目的があ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明による摩擦ヒンジ装置は、下部の下向突
出部、中心孔を形成して相互反対方向に開放された半径
方向スリットを備える第１及び第２カーリング部が一体
で形成されたパイプスプリングと；このパイプスプリン
グの中心孔を通過して圧入される第１軸部及びこの第１
軸部から延びた第２軸部を備える回転軸と；この回転軸
が挿入される軸方向孔及び上述のパイプスプリングの下
向突出部が固定的に挿嵌されるスロットを備えたハウジ
ングと；を含む。
【００１２】これによると、パイプスプリングが一つの
部品で構成されるので、構成部品数を減らすことができ
てその組立て性を改善することができ、また、パイプス
プリングのカーリング部の半径方向スリットが変わって
組立てられる不良を根本的に防止できて生産性の向上を
図ることができる。
【００１３】本発明の望ましい実施形態によれば、回転
軸の第２軸部にはウィングが結合されているのが良い。
【００１４】また、本発明の他の好ましい実施形態によ
れば、パイプスプリングの中心孔内周面には長溝状のオ
イル溝が形成されているのがよい。
【００１５】また、本発明のさらに他の好ましい実施形
態によれば、回転軸の第１軸部には第１軸部がパイプス
プリングに挿入された状態で、パイプスプリングのオイ
ル溝に相応する位置に環状で突出した段差が形成され
て、オイル溝がこの段差と噛み合うように形成されてい
るのがよい。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を添付図面によって説明する。
【００１７】図３は、本発明の一実施形態による摩擦ヒ
ンジ装置の分解図、図４は図３に示した本発明の一実施
形態による摩擦ヒンジ装置のハウジングの側面図、図５
及び図６は図３に示した本発明の一実施形態による摩擦
ヒンジ装置の組立て状態正面図及び側面図、図７（Ａ）
及び図７（Ｂ）は本発明の一実施形態による摩擦ヒンジ
装置のパイプスプリングを示した正面図及び側面図、そ
して、図８はパイプスプリングのオイル溝の説明図であ
る。参考で本発明の実施形態を説明するにおいて、従来
とその構成及び作用が同一な部分に対しては同一な参照
符号を付与して引用する。
【００１８】図３ないし図８に示したように、本発明の
一実施形態による摩擦ヒンジ装置は、一つのパイプスプ
リング１０、回転軸２０、ハウジング３０及びウィング
４０を備える。
【００１９】パイプスプリング１０は、図７（Ａ）、図
７（Ｂ）及び図８に示したように、下部の下向突出部１
２、中心孔を形成する第１及び第２カーリング部１１、
１１′が一体で形成されて構成される。第１及び第２カ
ーリング部１１、１１′は相互反対方向に位置する半径
方向スリット１３を各々備える。すなわち、従来には各
々半径方向スリットを備える第１及び第２パイプスプリ
ングが別途の部品で分離形成されたが、本発明は第１及
び第２カーリング部１１、１１′が一つの部品で一体で
形成されたという特徴がある。したがって、一回の組立
て過程によってパイプスプリング１０を回転軸２０に圧
入できる。また、パイプスプリング１０のカーリング部
１１、１１′の内周面には長溝状のオイル溝１４がそれ
ぞれ形成されており、このオイル溝１４には潤滑オイル
が充填されている。したがって、回転軸２０の回転時、
回転軸２０の外周面とパイプスプリング１０の中心孔の
内周面間の摩擦抵抗を減少させることができて、回転軸
２０は、円滑な作動がなされることができる。
【００２０】また、図３に示したように、パイプスプリ
ング１０に回転軸２０が挿入される場合、オイル溝１４
に相応する位置に、オイル溝１４に噛み合わせる突出し
た環状段差２５が回転軸２０の外周面に形成されてい
て、オイル溝１４と環状段差２５が噛み合って、回転軸
２０からパイプスプリング１０が離脱することを防ぐこ
とができる。このようにして、 従来のヒンジ装置でパイ
プスプリングの離脱を防ぐために回転軸の段部にE-リン
グを差し込む（図１に示す。）必要がないため、構成部
品減少の効果を得ることができる。
【００２１】上述したような本発明によるパイプスプリ
ング１０を製作するにおいては、所定大きさの板部材を
下向突出部形成部と第１及び第２カーリング部形成部に
区画（区分）した後、第１及び第２カーリング部形成部
位を半分となるように切開する。その次に、切開された
両側のカーリング部形成部位を相互反対方向に折り曲げ
てカーリング部を形成する。これによって半径方向スリ
ットの位置が相互反対に位置する第１及び第２カーリン
グ部１１、１１′が下向突出部１２と一体で形成され
る。
【００２２】回転軸２０は、第１軸部２１と第２軸部２
２を備える。第１軸部２１はパイプスプリング１０が嵌
められた状態でハウジング３０の軸方向孔３１中に挿入
され、第２軸部２２はハウジング３０の外部に突出され
る。第２軸部２２にはウィング４０が結合され、ウィン
グ４０は例えば、ノートブックコンピュータのカバーに
ねじ締結等によって結合される。この場合、ハウジング
３０は、同様に、にねじ締結等によってノートブックコ
ンピュータの本体に結合される。
【００２３】ハウジング３０は、軸方向孔３１の下部に
パイプスプリング１０の下向突出部１２が挿嵌されるス
ロット３２が形成されている。
【００２４】このように構成される本発明による摩擦ヒ
ンジ装置は、まず、回転軸２０の第１軸部２１にパイプ
スプリング１０を嵌めて、この第１軸部２１をハウジン
グ３０の軸方向孔３１に組立てる。そうすると、前記パ
イプスプリング１０はその下向突出部１２がハウジング
３０のスロット３２に力及び形状結束式で挿嵌されるこ
とによって回転が不可能にハウジング３０中に固定され
る。そして、回転軸２０の第２軸部２２にはウィング４
０が結合される。
【００２５】前述したように組立てられた本発明による
摩擦ヒンジ装置は、例えば、ウィング４０はノートブッ
クコンピュータのカバーに、そして、ハウジング３０は
本体に各々ねじ締結等によって結合される。
【００２６】ノートブックコンピュータのカバーを開放
する場合に、回転軸２０はパイプスプリング１０との摩
擦に起因したトルクを受けながら回転されて、これによ
り急激な回転作動が抑制されて衝撃が緩衝される作用が
なされる。続いて、一定な回転角度で回転を停止させれ
ば、回転軸２０がパイプスプリング１０の締める弾性に
よる加圧力によってその角度の位置で固定的に維持され
る。開放されたカバーを閉じるときにも前記のような作
用が同様に遂行される。ここで、カバー開閉時回転方向
によるトルクは常に一定である。すなわち、パイプスプ
リング１０の第１及び第２カーリング部１１、１１′の
半径方向スリット１３が相互反対方向に位置するように
形成されているために、回転方向の両側に同一な大きさ
のトルクが発生する。
【００２７】このような本発明による摩擦ヒンジ装置の
作動は、前述した従来の場合と大きく異ならない。ただ
し、本発明はパイプスプリングが一つの部品で構成され
るために、その組立てが容易であり、また第１及び第２
カーリング部の半径方向スリットが前後が変わって組立
てられる不良を効果的に防止できる。
【００２８】
【発明の効果】以上で説明したような本発明によると、
パイプスプリングが一つの部品で構成され、回転軸の外
周面の環状段差とパイプスプリングのオイル溝とが噛み
合ように構成されているので、構成部品数を減らすこと
ができてその組立て性を改善することができ、また、パ
イプスプリングのカーリング部の半径方向スリットが変
わって組立てられる不良を根本的に防止できて生産性向
上を図ることができる。
【００２９】以上のように、本発明を本発明の原理を例
示するための望ましい一実施形態と関連して説明して図
示したが、本発明はそのように図示されて説明されたそ
のままの構成及び作用に限定されるものではない。むし
ろ添付された特許請求範囲の思想及び範疇を逸脱するこ
とがなく本発明に対する複数の変更及び修正が可能であ
ることを当業者はよく理解することができる。したがっ
て、そういうすべての適切な変更及び修正と均等物も本
発明の範囲に属することと見做されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の摩擦ヒンジ装置の分解図である。
【図２】図１に示した従来の摩擦ヒンジ装置のハウジン
グの側面図である。
【図３】本発明の一実施形態による摩擦ヒンジ装置の分
解図である。
【図４】図３に示した本発明の一実施形態による摩擦ヒ
ンジ装置のハウジングの側面図である。
【図５】図３に示した本発明の一実施形態による摩擦ヒ
ンジ装置の組立て状態を示す、一部切欠正面図である。
【図６】図３に示した本発明の一実施形態による摩擦ヒ
ンジ装置の組立て状態を示す側面図である。
【図７】（Ａ）および（Ｂ）は、本発明の一実施形態に
よる摩擦ヒンジ装置のパイプスプリングを示した正面図
及び側面図である。
【図８】図７に示したパイプスプリングのカーリング部
内周面に形成されるオイル溝を説明するための説明面で
ある。
【符号の説明】
１０、１０′；パイプスプリング １１、１１′；第１及び第２カーリング部 １２；下向突出部 １３；半径方向スリット １４；オイル溝 ２０；回転軸 ２１；第１軸部 ２２；第２軸部 ３０；ハウジング ３１；軸方向孔 ３２；スロット ４０；ウィング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 下部の下向突出部、中心孔を形成して相
    互反対方向に開放された半径方向スリットを備える第１
    及び第２カーリング部が一体で形成されたパイプスプリ
    ングと；前記パイプスプリングの中心孔を通過して圧入
    される第１軸部及びこの第１軸部から延びた第２軸部を
    備える回転軸と；前記回転軸が挿入される軸方向孔及び
    前記パイプスプリングの下向突出部が固定的に挿嵌され
    るスロットを備えたハウジングと；を含むことを特徴と
    する摩擦ヒンジ装置。
  2. 【請求項２】 前記回転軸の第２軸部にはウィングが結
    合されていることを特徴とする請求項１に記載の摩擦ヒ
    ンジ装置。
  3. 【請求項３】 前記パイプスプリングの中心孔内周面に
    は長溝状のオイル溝が形成されていることを特徴とする
    請求項１または２に記載の摩擦ヒンジ装置。
  4. 【請求項４】 前記回転軸の第１軸部の外周面には前記
    オイル溝と噛み合わせる突出した環状段差が形成されて
    いることを特徴とする請求項３に記載の摩擦ヒンジ装
    置。
JP2002348086A 2002-03-11 2002-11-29 摩擦ヒンジ装置 Pending JP2003269437A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
KR2002-007166U 2002-03-11
KR2020020007166U KR200279159Y1 (ko) 2002-03-11 2002-03-11 마찰 힌지장치

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