JP2008183838A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が実際に沈降している場合にのみ、流体収容体内に収容されている流体を攪拌させることができる流体噴射装置を提供する。
【解決手段】顔料を含んでなる顔料インクをノズル形成面21aに形成されたノズル24から噴射する記録ヘッド21と、記録ヘッド21内に供給するための顔料インクが収容されたインクカートリッジと、インクカートリッジ内の顔料インクを攪拌するキャリッジモータ及び昇降装置と、インクカートリッジ内の顔料インク中に含まれる顔料が沈降していることを検出するための沈降検出装置35と、沈降検出装置35によってインクカートリッジ内の顔料インク中に含まれる顔料が沈降していることが検出された場合に、インクカートリッジ内の顔料インクを攪拌させるべくキャリッジモータ及び昇降装置の駆動を制御する制御装置40とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
一般に、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)のノズルからターゲットに対してインク(流体)を噴射する流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)が広く知られている。このプリンタは、主走査方向に往復動可能に構成されたキャリッジと、該キャリッジ上に着脱自在な状態で搭載される流体収容体としてのインクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されたインクを噴射可能に構成された記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッドは、キャリッジが主走査方向に移動している際に、ターゲットに向けてインクを噴射するようになっている。
ところで、近年では、耐光性に優れたインクとして顔料インクが注目されている。しかしながら、顔料インクは、インク溶媒中に顔料(粉粒体)が含まれていることから顔料の沈降により、インクの各成分濃度の偏りや記録ヘッドの目詰まりなどの問題が生じるおそれがある。そのため、顔料インクを用いる場合には、時折、インクを攪拌させる必要がある。そこで、インクカートリッジ内のインクを攪拌させる攪拌手段を備えたプリンタとして、例えば特許文献1に記載のプリンタ(以下、「従来プリンタ」という。)が提案されている。
この従来プリンタでは、攪拌手段の駆動によって記録ヘッドが揺動されることにより、インクカートリッジ内のインクが攪拌されるようになっている。そのため、もし仮にインクカートリッジ内のインク中に含まれる顔料の沈降が発生したとしても、攪拌手段を駆動させることによって、その顔料の沈降が解消される。その結果、記録ヘッドのノズル内の目詰まりが抑制されたり、記録ヘッドによるインクの噴射特性(吐出特性)の変化が抑制されたりするようになっていた。
特開2004−167698号公報
ところで、上述した従来プリンタでは、前回の印刷が終了してからの経過時間が予め設定された所定時間を超えた場合に、インクカートリッジ内のインク中に含まれる顔料が沈降していると推定し、攪拌手段を駆動させることによりインクカートリッジ内のインクが攪拌されていた。すなわち、実際にはインクカートリッジ内のインク中に含まれる顔料が沈降していない場合であっても、攪拌手段を不必要に駆動させていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が実際に沈降している場合にのみ、流体収容体内に収容されている流体を攪拌させることができる流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の流体噴射装置は、粉粒体を含んでなる流体をノズル形成面に形成されたノズルから噴射する流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッド内に供給するための流体が収容された流体収容体と、該流体収容体内の流体を攪拌する攪拌手段と、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることを検出するための沈降検出手段と、該沈降検出手段によって前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることが検出された場合に、前記流体収容体内の流体を攪拌させるべく前記攪拌手段の駆動を制御する制御手段とを備えた。
この発明によれば、沈降検出手段によって流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降していることが検出されない場合には、攪拌手段が駆動することはない。したがって、流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が実際に沈降している場合にのみ、流体収容体内に収容されている流体を攪拌させることができる。
本発明の流体噴射装置において、前記沈降検出手段には、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることを検出した場合に、その粉粒体の沈降度合を検出するための沈降度合検出手段が設けられると共に、前記流体収容体内の流体を攪拌する効率が異なる複数種類の攪拌パターンを前記沈降度合に対応させて記憶するパターン記憶手段を更に備え、前記制御手段は、前記沈降度合検出手段によって検出された沈降度合に対応した攪拌パターンを前記パターン記憶手段から読み出し、該読み出した攪拌パターンに基づき前記攪拌手段の駆動を制御する。
この発明によれば、沈降検出手段によって流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降が検出された場合には、その沈降度合に応じた攪拌パターンに基づく攪拌が実行される。そのため、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降が良好に解消される。
本発明の流体噴射装置は、前記流体噴射装置の電源スイッチがオフ状態になってから該電源スイッチがオン状態になるまでの放置時間を取得する放置時間取得手段を更に備え、前記制御手段は、前記沈降検出手段によって前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることが検出された場合に、前記放置時間取得手段によって取得された放置時間が長いほど、前記流体収容体内の流体を攪拌させる時間が長くなるように前記攪拌手段の駆動を制御する。
この発明によれば、放置時間が長いほど流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降度合が大きいと判断し、放置時間の長さに応じて攪拌時間が調整される。そのため、攪拌手段の駆動時間を調整することにより、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降が良好に解消される。
本発明の流体噴射装置は、前記流体噴射ヘッドから噴射された流体を受容可能に構成された流体受容体を更に備え、前記沈降検出手段には、前記流体受容体内に配置される電極部材と、流体受容体内の前記電極部材と前記流体噴射ヘッドとの間に電圧を印加する電圧印加手段と、該電圧印加手段が電圧を印加した状態で前記流体噴射ヘッドから帯電された流体が前記流体受容体内に向けて噴射された場合に、前記流体噴射ヘッドに対する前記電極部材の電圧の変化を電圧変化情報として取得する電圧変化取得手段と、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合に前記電圧変化取得手段によって取得され得る電圧変化情報が基準変化情報として予め記憶されている基準変化情報記憶手段と、前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報と前記基準変化情報記憶手段に記憶されている前記基準変化情報とを比較し、該比較結果に基づき前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かを判定する電圧判定手段とが設けられている。
この発明によれば、流体噴射ヘッドから噴射された流体から、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かが判定される。そのため、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降の有無が的確に判定される。
本発明の流体噴射装置において、前記基準変化情報は、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合において、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されたときに、前記電極部材の電圧が最も大きくなる最大値の絶対値を基準最大値として含むと共に、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されてから前記電極部材の電圧が最大値になるまでの経過時間を基準最大側経過時間として含んでおり、前記電圧判定手段は、前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報から前記最大値及び該最大値に対応する経過時間をそれぞれ読み出し、該最大値の絶対値と前記基準最大値との差を算出し、該算出結果が予め設定された最大側閾値よりも大きいと共に、前記最大値に対応する経過時間と前記基準最大側経過時間との差を算出し、該算出結果が予め設定された最大側時間差閾値よりも大きい場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する。
一般に、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降している場合において、粉粒体の含有量の少ない流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときには、粉粒体の沈降が見られない場合の流体(以下、「通常流体」ともいう。)が流体噴射ヘッドから噴射されたときに比して、その流体の滴(以下、「流体滴」ともいう。)の径が大きくなる。また、流体滴が大きい場合には、その流体滴の電荷量も流体滴が小さい場合に比して多くなる。一方、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降している場合において、粉粒体の含有量の多い流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときには、通常流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときに比して、その流体滴の径が小さくなる。また、流体滴が小さい場合には、その流体滴の電荷量も流体滴が大きい場合に比して少なくなる。そこで、本発明では、このような傾向を鑑みて、最新の電圧変化情報に含まれる最大値及び該最大値に対応する経過時間と、基準変化情報に基づく基準最大値及び基準最大側経過時間とに基づき、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かの判定が行われる。したがって、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降の有無が的確に判定される。
本発明の流体噴射装置において、前記基準変化情報は、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合において、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されたときに、前記電極部材の電圧が最も小さくなる最小値の絶対値を基準最小値として含むと共に、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されてから前記電極部材の電圧が最小値になるまでの経過時間を基準最小側経過時間として含んでおり、前記電圧判定手段は、前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報から前記最小値及び該最小値に対応する経過時間をそれぞれ読み出し、該最小値の絶対値と前記基準最小値との差を算出し、該算出結果が予め設定された最小側閾値よりも大きいと共に、前記最小値に対応する経過時間と前記基準最小側経過時間との差を算出し、該算出結果が予め設定された最小側時間差閾値よりも大きい場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する。
一般に、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降している場合において、粉粒体の含有量の少ない流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときには、粉粒体の沈降が見られない場合の通常流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときに比して、その流体滴の径が大きくなる。また、流体滴が大きい場合には、その流体滴の電荷量も流体滴が小さい場合に比して多くなる。一方、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降している場合において、粉粒体の含有量の多い流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときには、通常流体が流体噴射ヘッドから噴射されたときに比して、その流体滴の径が小さくなる。また、流体滴が小さい場合には、その流体滴の電荷量も流体滴が大きい場合に比して少なくなる。そこで、本発明では、このような傾向を鑑みて、最新の電圧変化情報に含まれる最小値及び該最小値に対応する経過時間と、基準変化情報に基づく基準最小値及び基準最小側経過時間とに基づき、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かの判定が行われる。したがって、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降の有無が的確に判定される。
本発明の流体噴射装置は、前記流体収容体内の流体が前記流体噴射ヘッド内に向けて流動するときに内部を通過する光透過性の材料にて形成された供給管路を更に備え、前記沈降検出手段には、前記供給管路内を通過する流体に向けて光を発射する発光手段と、該発光手段が発射した光のうち、前記供給管路内を通過する流体を透過した透過光、又は、前記供給管路内を通過する流体に反射した反射光を受光する受光手段と、前記供給管路内を流体が通過する際に前記受光手段によって受光された受光量が予め設定された第1受光量閾値未満である場合、又は、前記供給管路内を流体が通過する際に前記受光手段によって受光された受光量が前記第1受光量閾値よりも大きな値に設定された第2受光量閾値よりも大きい場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する透過光判定手段とが設けられている。
この発明によれば、受光手段が受光した光量に基づいて、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かが判定される。すなわち、流体噴射ヘッドから流体を噴射する前段階にて、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降の有無が検出される。
本発明の流体噴射装置は、前記流体収容体内の流体が前記流体噴射ヘッド内に向けて流動するときに内部を通過する透明な材料にて形成された供給管路を更に備え、前記沈降検出手段には、前記供給管路内を通過する流体の色特性を検出する色特性検出手段と、該色特性検出手段によって検出された色特性が予め設定された基準色特性と異なる場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する色特性判定手段とが設けられている。
この発明によれば、流体収容体から供給管路内を介して流体噴射ヘッドに供給される流体の色特性に基づいて、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かが判定される。すなわち、流体噴射ヘッドから流体を噴射する前段階にて、流体収容体内において流体中に含まれる粉粒体の沈降の有無が検出される。
(第1の実施形態)
以下、本発明の流体噴射装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)、左右方向(主走査方向)、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1(a)(b)に示すように、流体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、略矩形箱状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内の下部には、その長手方向である左右方向に沿ってプラテン13が設けられている。プラテン13上には、フレーム12の背面下部に設けられた紙送りモータ14の駆動に基づき、図示しない紙送り機構により用紙Pが後方側から給送されるようになっている。
また、フレーム12内におけるプラテン13の上方には、該プラテン13の長手方向に沿ってガイド軸15が架設されている。ガイド軸15には、キャリッジ16が、該ガイド軸15の軸線方向(左右方向)に沿って往復移動可能に支持されている。すなわち、キャリッジ16は左右方向に貫通形成された支持孔16aにガイド軸15が挿通されることにより、このガイド軸15の長手方向に沿って往復移動自在に支持されている。
なお、本実施形態では、ガイド軸15は略円筒形状をなしており、該ガイド軸15内には、図2(a)(b)に示すように、その軸線方向に沿って延びる中軸17が嵌入されている。また、中軸17の右端部において該中軸17の軸中心から偏心した位置には、略円柱形状をなす偏心部18が設けられている。そして、ガイド軸15は、その右端側がフレーム12の右側面に形成された上下方向に延びる長孔12a(図1(b)参照)内を挿通し、その偏心部18が後述する昇降装置25に支持されている。
また、フレーム12の後壁内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、図1(a)(b)に示すように、駆動プーリ19a及び従動プーリ19bが回転自在に支持されている。駆動プーリ19aにはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモータ20の出力軸が連結されると共に、これら一対のプーリ19a,19b間には、キャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト19が掛装されている。したがって、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ20の駆動力により無端状のタイミングベルト19を介して左右方向に移動可能となっている。
キャリッジ16の下面側には、図1(b)に示すように、流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられる一方、キャリッジ16上には記録ヘッド21へ供給する流体としてのインクを収容した流体収容体としてのインクカートリッジ22が着脱可能に搭載されている。そして、図3に示すように、このインクカートリッジ22内に収容されたインクが圧電素子23の駆動により記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面21aに開口するノズル24に供給されるようになっている。なお、本実施形態のインクカートリッジ22には、インク溶媒中に粉粒体としての顔料が含まれている顔料インクが収容されている。
フレーム12の右側面の外側には、ガイド軸15を昇降移動させることにより、キャリッジ16(インクカートリッジ20)を昇降移動させる昇降装置25が設けられている。この昇降装置25には、図1(a)(b)及び図2(a)(b)に示すように、直動型アクチュエータ26と、該直動型アクチュエータ26の駆動により昇降移動する昇降ロッド27と、フレーム12に回動可能な状態で支持される円盤状の本体部28aを有する操作部材28とが設けられている。
昇降ロッド27の上端側には、突起27aが右方に向けて突出形成されている。また、操作部材28には、基端が本体部28aに固定されると共に先端が昇降ロッド27の突起27aに係合するように形成された第1連結部28bが設けられ、第1連結部28bと昇降ロッド27の突起27aとの係合部位において突起27aは、第1連結部28bに対して回動可能とされている。また、操作部材28には、本体部28aから後斜め下方(図2(a)(b)では右斜め下方)に向けて延びる第2連結部28cが設けられており、第1連結部28bと第2連結部28cとの間隔が略132度となるように操作部材28が形成されている。なお、第2連結部28cの先端部28dは、略球形状をなすように形成されている。
また、昇降装置25には、長板状をなす操作レバー29が設けられ、該操作レバー29の長手方向における一端側(図2(a)では左端側)には、操作レバー29の長手方向に延びるガイド溝29aが形成されている。そして、この操作レバー29のガイド溝29a内には、操作部材28における第2連結部28cの先端部28dがガイド溝29aの長手方向に沿って摺動可能な状態で係合されている。また、操作レバー29の長手方向における他端側(図2(a)では右端側)には、ガイド軸15の中軸17に設けられた偏心部18が支持固定されている。
そして、直動型アクチュエータ26の駆動に基づき昇降ロッド27が図2(a)に示す状態から下降移動した場合には、その移動に基づき操作部材28が反時計方向に回転し、この操作部材28の反時計方向への回転に連動して操作レバー29が図2(a)に示すA方向に回動するようになっている。その結果、偏心部18を介して操作レバー29に支持されているガイド軸15(キャリッジ16)が下方に移動するようになっている。
一方、直動型アクチュエータ26の駆動に基づき昇降ロッド27が図2(b)に示す状態から上昇移動した場合には、その移動に基づき操作部材28が時計方向に回転し、この操作部材28の時計方向への回転に連動して操作レバー29が図2(a)に示す反A方向に回動するようになっている。その結果、偏心部18を介して操作レバー29に支持されているガイド軸15が上方に移動するようになっている。
フレーム12内の右端部、すなわち、用紙Pが至らない非印刷領域には、記録ヘッド21をメンテナンスする場合にキャリッジ16を位置させるためのホームポジションが設けられている。そして、このホームポジションに配置された状態のキャリッジ16の下方には、記録ヘッド21からの用紙Pに対するインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット30が設けられている。
次に、メンテナンスユニット30について図3〜図4に基づき以下説明する。
図3に示すように、メンテナンスユニット30は、上側が開口した有底四角箱状をなす合成樹脂製のキャップ(流体受容体)31を備えている。このキャップ31内には、複数枚(本実施形態では2枚)のインク吸収材32,33が上下方向に重畳した状態でそれぞれ収容され、これら各インク吸収材32,33の間には、導電性材料からなるメッシュ状の電極部材34が配設されている。すなわち、電極部材34は、ホームポジションに配置された記録ヘッド21のノズル形成面21aに対向するように、キャップ31内に配置されている。
各インク吸収材32,33のうち上方に配置された上側インク吸収材32は、導電性を有する材料(例えば、エステル系のウレタン樹脂)にて形成されており、電極部材34に電圧が印加された場合には電極部材34と同電位となるように構成されている。なお、上側インク吸収材32は、その上面(即ち、ホームポジションに位置する記録ヘッド21のノズル形成面21aと対向する面)が平坦となるように形成されている。一方、各インク吸収材32,33のうち下方に配置された下側インク吸収材33は、上側インク吸収材32に比してインクの保持力が高い材料(例えば、フェルト等の不織布)にて形成されている。また、本実施形態のメンテナンスユニット30には、キャリッジ16に搭載されているインクカートリッジ22内のインク溶媒中に含まれている顔料が沈降しているか否かを検査するための沈降検出装置35(図3にて一点鎖線で囲まれた部分)が設けられている。
この沈降検出装置35には、キャップ31内に配置された電極部材34と、該電極部材34及び記録ヘッド21のノズル形成面21aの間に電圧を印加するための電圧印加手段としての電圧印加回路36(図3にて二点鎖線で囲まれた部分)と、電極部材34からの検出信号を積分して出力する積分回路37とが設けられている。また、沈降検出装置35には、積分回路37から出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路38と、該反転増幅回路38から出力された信号をA/D変換して出力するA/D変換回路39とが設けられている。さらに、沈降検出装置35には、A/D変換回路39から出力された信号に基づき、インクカートリッジ22内のインク溶媒中に含まれている顔料の沈降(以下、単に「顔料の沈降」ともいう。)の発生の有無を判定する制御装置40とが設けられている。すなわち、制御装置40には、電圧印加回路36が電圧を印加した場合に、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧の変化が電圧変化情報として入力されるようになっている。したがって、本実施形態では、制御装置40により、電圧印加回路36が電圧を印加した場合に、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧の変化を電圧変化情報として取得する電圧変化取得手段が構成されている。
電圧印加回路36は、図4(a)(b)(c)に示すように、電極部材34が正極になると共に記録ヘッド21のノズル形成面21aが負極になるように、直流電源と抵抗素子とを備えている。そのため、上側インク吸収材32の上面には、正の電荷が帯電することになる一方で、記録ヘッド21のノズル形成面21aには、負の電荷が帯電することになる。
次に、ノズル24から顔料インクがキャップ31内(上側インク吸収材32上)に噴射された際の作用について図4(a)(b)(c)に基づき以下説明する。
さて、ノズル24から顔料インクが噴射されると、ノズル24から噴射された顔料インクの滴(以下、「インク滴」という。)には、図4(b)に示すように、負の電荷が帯電する。そして、負に帯電されたインク滴が上側インク吸収材32に接近するに連れて、上側インク吸収材32上では、静電誘導によって正の電荷が次第に増加する。その結果、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧(即ち、電極部材34と記録ヘッド21のノズル形成面21aとの間の電位差)は、静電誘導に基づく誘導電圧により、ノズル24からインク滴が噴射されない場合に比して大きくなる。
そして、ノズル24から噴射されたインク滴が上側インク吸収材32上に着弾すると、上側インク吸収材32上の正の電荷の一部が、インク滴に帯電していた負の電荷によって中和される。その結果、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧は、ノズル24からインク滴が噴射されない場合に比して小さくなる。その後、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧は、当初の大きさに戻る。
なお、沈降検出装置35による顔料の沈降の発生の有無の検査時には、記録ヘッド21の全てのノズル24から一斉にインク滴が噴射され、これら各インク滴の検出信号が積分回路37に入力されるようになっている。そして、積分回路37に入力された検出信号は、積分回路37、反転増幅回路38及びA/D変換回路39を介して制御装置40に入力される。また、沈降検出装置35による顔料の沈降の発生の有無の検査時において、記録ヘッド21のノズル形成面21aとキャップ31内の上側インク吸収材32の上面との間隔は、予め設定された所定間隔に設定されている。
次に、上記インクジェット式プリンタ11の電気的構成について図3に基づき以下説明する。
図3に示すように、インクジェット式プリンタ11は、制御手段としての制御装置40を備えている。制御装置40は、インターフェース41を介してホストコンピュータ50と通信可能な状態で接続されている。また、制御装置40の入力側インターフェースには、沈降検出装置35のA/D変換回路39及びインクジェット式プリンタ11の電源スイッチSWなどが電気的に接続されている。なお、本実施形態のインクジェット式プリンタ11は、電源スイッチSWがオフに設定されてから「10」秒程度経過してから主電源が切れるようになっており、主電源が切れる前にホストコンピュータ50からその時点の時刻情報を受信するようになっている。
一方、制御装置40の出力側インターフェースには、紙送りモータ14、キャリッジモータ20、ノズル24毎に個別対応する各圧電素子23及び昇降装置25(直動型アクチュエータ26)などが電気的に接続されている。そして、制御装置40は、入力した信号などに基づき、紙送りモータ14、キャリッジモータ20、各圧電素子23及び昇降装置25の駆動を個別に制御するようになっている。
また、制御装置40内には、CPU42、ROM43、RAM44、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)45、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)46などが設けられている。ROM43には、インクジェット式プリンタ11を制御するための各制御プログラム(後述する攪拌実行処理等)や各種閾値(後述する最小側減算閾値、最小側判定時間閾値、最大側減算閾値、第1最大側判定時間閾値、第2最大側判定時間閾値、第3最大側判定時間閾値等)などが予め記憶されている。また、ROM43には、インクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌するための各種の攪拌パターン、及び各種マップ(図8に詳述するマップ等)などが予め記憶されている。
RAM44には、インクジェット式プリンタ11の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報(後述する放置時間等)が記憶されるようになっている。さらに、EEPROM45には、インクジェット式プリンタ11が電源オフ状態(即ち、主電源が切れた状態)になったとしても消去されるべきではない各種の情報(電源スイッチSWがオフ状態になった時点の時刻情報等)などが記憶されるようになっている。
制御装置40のCPU42は、電源スイッチSWがオン状態になった場合、その時点の時刻情報をホストコンピュータ50から受信するようになっている。そして、CPU42は、電源スイッチSWがオフ状態になった時点の時刻情報と電源スイッチSWがオン状態になった時点の時刻情報とに基づき、インクジェット式プリンタ11の主電源が切れていた間の放置時間を算出してRAM44に記憶させるようになっている。したがって、本実施形態では、CPU42を備える制御装置40が、放置時間取得手段としても機能するようになっている。
本実施形態のROM43には、内部でインク溶媒中の顔料が沈降していない状態のインクカートリッジ22から供給された顔料インクを記録ヘッド21がキャップ31内に噴射した場合(即ち、フラッシングが実行された場合)に沈降検出装置35によって取得され得る電圧変化情報が基準変化情報として予め記憶されている。したがって、本実施形態では、ROM43が、基準変化情報が予め記憶されている基準変化情報記憶手段として機能するようになっている。なお、以降の記載において、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生していない状態の顔料インクのことを「通常インク」というものとする。
次に、ROM43に予め記憶される基準変化情報に含まれる具体的な情報について以下説明する。
基準変化情報には、インクカートリッジ22から通常インクを供給された記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された時点から、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値(以下「電圧積分値」という。)が最小になるまでの経過時間が基準最小側経過時間KT1として含まれている。また、基準変化情報には、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値である電圧積分値が最大になった時点の経過時間が基準最大側経過時間KT2として含まれている。
さらに、基準変化情報には、インクカートリッジ22から通常インクを供給された記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も小さい最小値が基準最小値KIVminとして含まれている。また、基準変化情報には、インクカートリッジ22から通常インクを供給された記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も大きい最大値が基準最大値KIVmaxとして含まれている。
次に、内部でインク溶媒中の顔料が沈降している状態のインクカートリッジ22から顔料インクが記録ヘッド21内に供給された場合について、図5及び図6に基づき以下説明する。なお、図5(a)(b)(c)は、インク溶媒中に含まれる単位体積当たりの顔料の含有量が沈降の未発生時に比して多い(即ち、顔料濃度が濃い)顔料インクが記録ヘッド21からキャップ31内に噴射された場合について説明するものである。また、図6(a)(b)(c)は、インク溶媒中に含まれる単位体積当たりの顔料の含有量が沈降の未発生時に比して少ない(即ち、顔料濃度が薄い)顔料インクが記録ヘッド21からキャップ31内に噴射された場合について説明するものである。
さて、図5(a)(b)(c)に示すように、記録ヘッド21から顔料濃度の濃いインク滴がキャップ31内に噴射される場合、顔料インクの粘度が通常インクの粘度よりも高いため、ノズル24から噴射されたインク滴は、その径が通常インクに基づくインク滴が噴射される場合に比して小さくなる。そのため、ノズル24から噴射されたインク滴の電荷量は、通常インクに基づくインク滴の電荷量よりも少なくなる。その結果、ノズル24から噴射されたインク滴の落下速度は、通常インクに基づくインク滴の落下速度よりも遅くなると共に、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧の変化量は、通常インクに基づくインク滴が噴射された場合に比して小さくなる。したがって、顔料濃度の濃い顔料インクに基づくインク滴が噴射された場合の電圧変化情報は、ROM43に予め記憶されている基準変化情報とは異なる情報を含んでいる。
具体的には、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された時点から、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値である電圧積分値が最小となるまでの最小側経過時間T1は、基準変化情報に含まれる基準最小側経過時間KT1よりも長くなる。また、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も小さい最小値IVminの絶対値は、基準変化情報に含まれる基準最小値KIVminの絶対値よりも小さくなる。
同様に、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された時点から、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値である電圧積分値が最大となるまでの最大側経過時間T2は、基準変化情報に含まれる基準最大側経過時間KT2よりも長くなる。また、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も大きい最大値IVmaxの絶対値は、基準変化情報に含まれる基準最大値KIVmaxの絶対値よりも小さくなる。
一方、図6(a)(b)(c)に示すように、記録ヘッド21から顔料濃度の薄いインク滴がキャップ31内に噴射された場合、顔料インクの粘度が通常インクの粘度よりも低いため、ノズル24から噴射されたインク滴は、その径が通常インクに基づくインク滴が噴射される場合に比して大きくなる。そのため、ノズル24から噴射されたインク滴の電荷量は、通常インクに基づくインク滴の電荷量よりも多くなる。その結果、ノズル24から噴射されたインク滴の落下速度は、通常インクに基づくインク滴の落下速度よりも速くなると共に、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧の変化量は、通常インクに基づくインク滴が噴射された場合に比して大きくなる。したがって、顔料濃度の薄い顔料インクに基づくインク滴が噴射された場合の電圧変化情報は、ROM43に予め記憶されている基準変化情報とは異なる情報を含んでいる。
具体的には、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された時点から、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値である電圧積分値が最小となるまでの最小側経過時間T1は、基準変化情報に含まれる基準最小側経過時間KT1よりも短くなる。また、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も小さい最小値IVminの絶対値は、基準変化情報に含まれる基準最小値KIVminの絶対値よりも大きくなる。
同様に、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された時点から、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対する電極部材34の電圧を積分した値である電圧積分値が最大となるまでの最大側経過時間T2は、基準変化情報に含まれる基準最大側経過時間KT2よりも短くなる。また、記録ヘッド21からキャップ31内にフラッシングが実行された場合に取得した各電圧積分値のうち最も大きい最大値IVmaxの絶対値は、基準変化情報に含まれる基準最大値KIVmaxの絶対値よりも大きくなる。
次に、ROM43に記憶される各種の攪拌パターンについて図7(a)(b)(c)に基づき以下説明する。
図7(a)(b)(c)に示すように、本実施形態では、インクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌する効率が異なる複数種類(本実施形態では3種類)の攪拌パターンP1,P2,P3が設定されている。すなわち、第1攪拌パターンP1は、各攪拌パターンP1〜P3のうち最も顔料インクの攪拌効率の高い攪拌パターンであると共に、第2攪拌パターンP2は、2番目に顔料インクの攪拌効率の高い攪拌パターンであり、さらに、第3攪拌パターンP3は、最も顔料インクの攪拌効率の低い攪拌パターンである。そして、インクカートリッジ22内の顔料インク中に含まれる顔料の沈降度合に応じて、適切な攪拌パターンP1〜P3が選択されるようになっている。したがって、本実施形態では、ROM43が、各攪拌パターンP1〜P3を顔料の沈降度合に対応させて記憶するパターン記憶手段として機能するようになっている。
第1攪拌パターンP1は、キャリッジモータ20と昇降装置25とを協働させ、キャリッジ16(インクカートリッジ22)を略「8」の字を描くように移動させる攪拌パターンである。すなわち、第1段階A1では、インクカートリッジ22を左斜め上方に向けて移動させるべくキャリッジモータ20と昇降装置25とを駆動させる。続いて、第2段階A2では、インクカートリッジ22を右方に移動させるべくキャリッジモータ20のみを駆動させる。そして次に、第3段階A3では、インクカートリッジ22を左斜め下方に向けて移動させるべくキャリッジモータ20と昇降装置25とを駆動させる。最後に、第4段階A4では、インクカートリッジ22を右方に移動させるべくキャリッジモータ20のみを駆動させる。
第2攪拌パターンP2は、昇降装置25のみを駆動させ、キャリッジ16(インクカートリッジ22)を上下動させる攪拌パターンである。すなわち、第1段階B1では、インクカートリッジ22を上方に移動させるべく昇降装置25を駆動させ、第2段階B2では、インクカートリッジ22を下方に移動させるべく昇降装置25を駆動させる。
第3攪拌パターンP3は、キャリッジモータ20のみを駆動させ、キャリッジ16(インクカートリッジ22)を左右方向に移動させる攪拌パターンである。すなわち、第1段階C1では、インクカートリッジ22を左方に移動させるべくキャリッジモータ20を駆動させ、第2段階C2では、インクカートリッジ22を右方に移動させるべくキャリッジモータ20を駆動させる。
すなわち、制御装置40は、各攪拌パターンP1〜P3の中から適切な攪拌パターンを選択し、該攪拌パターンに応じてキャリッジモータ20と昇降装置25との駆動をそれぞれ制御することにより、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌を行っている。したがって、本実施形態では、キャリッジモータ20及び昇降装置25により、インクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌する攪拌手段が構成されている。
次に、ROM43に記憶されるマップについて図8に基づき以下説明する。
図8に示すマップは、インクジェット式プリンタ11の主電源が切れていた間の放置時間TWに応じて、インクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌する攪拌時間TDを設定するためのマップである。具体的には、放置時間TWと攪拌時間TDとは比例関係にあり、放置時間TWが長いほど、攪拌時間TDは、長くなるように設定されるようになっている。
次に、本実施形態の制御装置40が実行する各制御処理のうちインクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌の実行の有無を判定するための攪拌実行処理ルーチンについて図9及び図10に示すフローチャートに基づき以下説明する。
さて、制御装置40は、用紙Pに対する印刷を実行する前処理として攪拌実行処理ルーチンを実行する。そして、この攪拌実行処理ルーチンにおいて、制御装置40は、RAM44から放置時間TWを読み出す(ステップS10)。そして、制御装置40は、キャリッジ16がホームポジションに位置していることを確認し、記録ヘッド21にフラッシングを実行させる(ステップS11)。
そして、制御装置40は、A/D変換回路39からの入力信号に基づき、図5や図6にて実線で示すような最新の電圧変化情報(即ち、最小側経過時間T1、最大側経過時間T2、最小値IVmin及び最大値IVmax)を取得し、該最新の電圧変化情報をRAM44の所定領域に記憶させる(ステップS12)。続いて、制御装置40は、ROM43から基準変化情報(即ち、基準最小側経過時間KT1、基準最小側経過時間KT2、基準最小値KIVmin及び基準最大値KIVmax)を読み出す(ステップS13)。
そして、制御装置40は、ステップS12にて取得した最小値IVminから基準最小値KIVminを減算することにより、最小側沈降判定値SIVminを算出する(ステップS14)。続いて、制御装置40は、ステップS12にて取得した最小側経過時間T1から基準最小側経過時間KT1を減算することにより、最小側沈降判定時間ST1を算出する(ステップS15)。
そして、制御装置40は、ステップS14にて算出した最小側沈降判定値SIVminの絶対値が予め設定された最小側減算閾値KSIVminを超えたか否かを判定する(ステップS16)。この最小側減算閾値KSIVminは、インクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS16の判定結果が否定判定(SIVmin≦KSIVmin)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生していないものと判断し、攪拌実行処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS16の判定結果が肯定判定(SIVmin>KSIVmin)である場合、制御装置40は、ステップS15にて算出した最小側沈降判定時間ST1の絶対値が予め設定された最小側判定時間閾値KST1を超えたか否かを判定する(ステップS17)。この最小側判定時間閾値KST1は、インクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS17の判定結果が否定判定(ST1の絶対値≦KST1)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生していないものと判断し、攪拌実行処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS17の判定結果が肯定判定(ST1の絶対値>KST1)である場合、制御装置40は、ステップS12にて取得した最大値IVmaxから基準最大値KIVmaxを減算することにより、最大側沈降判定値SIVmaxを算出する(ステップS18)。続いて、制御装置40は、ステップS12にて取得した最大側経過時間T2から基準最大側経過時間KT2を減算することにより、最大側沈降判定時間ST2を算出する(ステップS19)。
そして、制御装置40は、ステップS18にて算出した最大側沈降判定値SIVmaxの絶対値が予め設定された最大側減算閾値KSIVmaxを超えたか否かを判定する(ステップS20)。この最大側減算閾値KSIVmaxは、インクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS20の判定結果が否定判定(SIVmaxの絶対値≦KSIVmax)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生していないものと判断し、攪拌実行処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS20の判定結果が肯定判定(SIVmaxの絶対値>KSIVmax)である場合、制御装置40は、ステップS19にて算出した最大側沈降判定時間ST2の絶対値が予め設定された第1最大側判定時間閾値KST21を超えたか否かを判定する(ステップS21)。この第1最大側判定時間閾値KST21は、インクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
ステップS21の判定結果が否定判定(ST2の絶対値≦KST21)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生していないものと判断し、攪拌実行処理ルーチンを終了する。一方、ステップS21の判定結果が肯定判定(ST2の絶対値>KST21)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内で顔料が沈降していると判断し、ステップS22以降の攪拌処理を実行する。したがって、本実施形態では、制御装置40が、最新の電圧変化情報と基準変化情報とを比較し、該比較結果に基づきインクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを判定する電圧判定手段及び沈降検出手段としても機能する。
ステップS22において、制御装置40は、ステップS19にて算出した最大側沈降判定時間ST2の絶対値が第1最大側判定時間閾値KST21よりも大きな値に設定された第2最大側判定時間閾値KST22を超えたか否かを判定する。この判定結果が肯定判定(ST2の絶対値>KST22)である場合、制御装置40は、最大側沈降判定時間ST2の絶対値が第2最大側判定時間閾値KST22よりも大きな値に設定された第3最大側判定時間閾値KST23を超えたか否かを判定する(ステップS23)。この判定結果が肯定判定(ST2の絶対値>KST23)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内での顔料の沈降度合が非常に大きいと判断し、各攪拌パターンP1〜P3のうち最も攪拌効率の高い第1攪拌パターンP1をROM43から読み出し(ステップS24)、その後、その処理を後述するステップS27に移行する。
一方、ステップS23の判定結果が否定判定(ST2の絶対値≦KST23)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内での顔料の沈降度合が中程度であると判断する。そして、制御装置40は、各攪拌パターンP1〜P3のうち攪拌効率が中程度の第2攪拌パターンP2をROM43から読み出し(ステップS25)、その後、その処理を後述するステップS27に移行する。
その一方で、ステップS22の判定結果が否定判定(ST2の絶対値≦KST22)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内での顔料の沈降度合が小さいと判断する。そして、制御装置40は、各攪拌パターンP1〜P3のうち最も攪拌効率の低い第3攪拌パターンP3をROM43から読み出し(ステップS26)、その後、その処理を後述するステップS27に移行する。
すなわち、制御装置40は、ステップS22,S23の各判定処理を実行することにより、インクカートリッジ22内での顔料の沈降度合を検出し、該検出した沈降度合に対応した攪拌パターンP1〜P3を選択的にROM43から読み出している。したがって、この点で、本実施形態では、制御装置40が、沈降度合検出手段としても機能する。
そして、ステップS27において、制御装置40は、ROM43に記憶されているマップ(図8に示すマップ)から、ステップS10にて取得した放置時間TWに対応した攪拌時間TDを設定してRAM44に記憶させる。続いて、制御装置40は、ROM43から読み出された攪拌パターン(例えば第1攪拌パターンP1)に基づき攪拌手段(キャリッジモータ20及び昇降装置25)の駆動を制御することにより、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌を開始させる(ステップS28)。
そして、制御装置40は、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌が開始されてからの経過時間がステップS27にて設定した攪拌時間TDを経過したか否かを判定する(ステップS29)。この判定結果が否定判定である場合、制御装置40は、ステップS29の判定結果が肯定判定になるまで該ステップS29の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS29の判定結果が肯定判定である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌を終了し(ステップS30)、攪拌実行処理ルーチンを終了する。
その結果、インクカートリッジ22内のインク溶媒中に含まれている顔料が沈降していたとしても、上記の攪拌実行処理ルーチンが実行されることにより、その顔料の沈降が解消され、その後、印刷が開始される。一方、印刷前のフラッシングにより取得された電圧変化情報と基準変化情報との比較に基づき、インクカートリッジ22内のインク溶媒中に含まれている顔料の沈降が検出されなかった場合、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌が行われることなく、印刷が開始される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)沈降検出手段として機能する制御装置40によりインクカートリッジ(流体収容体)22内において顔料インク(流体)中に含まれる顔料(粉粒体)が沈降していることが検出されない場合には、インクカートリッジ22内の顔料インクが攪拌されることはない。一方、インクカートリッジ22内において顔料の沈降が検出された場合には、インクカートリッジ22内での顔料インクの攪拌が実行される。したがって、インクカートリッジ22内の顔料インク中に含まれる顔料が実際に沈降している場合にのみ、インクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌させることができる。
(2)インクカートリッジ(流体収容体)22内において顔料インク(流体)中に含まれる顔料(粉粒体)の沈降が検出された場合には、ステップS22,S23の各判定処理により、その沈降度合が検出される。そして、各攪拌パターンP1〜P3の中から、その沈降度合に応じた適切な攪拌パターンが選択され、該選択された攪拌パターンに応じた態様でインクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌が実行される。そのため、インクカートリッジ22内の顔料インク中に含まれる顔料の沈降を確実に解消できる。
(3)また、RAM44に記憶されている放置時間TWが長いほどインクカートリッジ(流体収容体)22内において顔料インク(流体)中に含まれる顔料(粉粒体)の沈降度合が大きいと判断し、放置時間TWの長さに応じて攪拌時間TDを設定している。そのため、攪拌手段の駆動時間を調整することにより、インクカートリッジ22内の顔料インク中に含まれる顔料の沈降を解消できる。
(4)記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21からキャップ(流体収容体)31内にフラッシングされた際に取得される電圧変化情報に基づき、インクカートリッジ(流体収容体)22内において顔料インク(流体)中に含まれる顔料(粉粒体)が沈降しているか否かが判定される。そのため、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料の沈降の有無が的確を判定できる。
(5)インクカートリッジ(流体収容体)22内において顔料インク(流体)中に含まれる顔料(粉粒体)が沈降している場合において、顔料濃度の薄いインク滴が記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21から噴射されたとする。すると、この場合、通常インクに基づくインク滴が記録ヘッド21から噴射された場合に比して、インク滴の径が大きくなる。また、インク滴が大きい場合には、そのインク滴の電荷量もインク滴が小さい場合に比して多くなる。一方、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料が沈降している場合において、顔料濃度の濃いインク滴が記録ヘッド21から噴射されたとする。すると、この場合、通常インクに基づくインク滴が記録ヘッド21から噴射された場合に比して、そのインク滴の径が小さくなる。また、インク滴が小さい場合には、そのインク滴の電荷量もインク滴が大きい場合に比して少なくなる。そこで、本実施形態では、最新の電圧変化情報に含まれる最大値IVmax及び該最大値IVmaxに対応する最大側経過時間T2と、基準変化情報に基づく基準最大値KIVmax及び基準最大側経過時間KT2とに基づき、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料が沈降しているか否かの判定が行われる。したがって、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料の沈降の有無を的確に判定できる。
(6)また、最新の電圧変化情報に含まれる最小値IVmin及び該最小値IVminに対応する最小側経過時間T1と、基準変化情報に基づく基準最小値KIVmin及び基準最小側経過時間KT1とに基づき、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料が沈降しているか否かの判定が行われる。すなわち、本実施形態では、ステップS16,S17,S20,S21の各判定処理が全て肯定判定である場合に、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料が沈降していると判断する。そのため、制御装置40に入力された入力信号にノイズがのっていたことなどに起因して、沈降の有無を誤判定してしまうことを良好に抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図11及び図12に従って説明する。なお、第2の実施形態は、インクカートリッジ22内のインク溶媒中に含まれる顔料の沈降の検出方法、及び攪拌実行処理ルーチンの内容が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図11に示すように、キャリッジ16には、インクカートリッジ22から顔料インクを記録ヘッド21内に供給するための供給管路としてのインク供給管路60が設けられており、該インク供給管路60は、光透過性の材料(透明材料等)から構成されている。また、キャリッジ16内には、インク供給管路60に向けて予め設定された光量の光(例えば赤外線)を発光する発光手段としての発光部61と、該発光部61に対してインク供給管路60を挟んだ反対側に配置される受光手段としての受光部62とが設けられている。そして、この受光部62は、発光部61が発光した光のうちインク供給管路60を透過した透過光を受光するようになっている。
また、発光部61及び受光部62は、制御装置40にそれぞれ電気的に接続されており、制御装置40には、受光部62から受光量に対応した大きさの信号が入力されるようになっている。そして、制御装置40は、受光部62からの入力信号に基づき受光部62が受光した受光量を検出するようになっている。
なお、受光部62が受光する受光量は、インク供給管路60内を通過する顔料インクの顔料濃度によって異なる。すなわち、顔料濃度の濃い顔料インクがインク供給管路60内を通過する場合、受光部62が受光する受光量は、通常インクがインク供給管路60内を通過する場合に比して少なくなる。一方、顔料濃度の薄い顔料インクがインク供給管路60内を通過する場合、受光部62が受光する受光量は、通常インクがインク供給管路60内を通過する場合に比して多くなる。
また、制御装置40のROM43には、1種類の攪拌パターン(本実施形態では第1攪拌パターンP1)、及び攪拌時間TD(例えば「10」秒)などが予め記憶されている。
次に、本実施形態の制御装置40が実行する攪拌実行処理ルーチンについて図12に基づき以下説明する。
さて、制御装置40は、用紙Pに対する印刷を実行する前処理として攪拌実行処理ルーチンを実行する。そして、この攪拌実行処理ルーチンにおいて、制御装置40は、受光部62からの入力信号に基づき該受光部62が受光する光の受光量LTを検出する(ステップS30)。続いて、制御装置40は、ステップS30にて検出した受光量LTが予め設定された第1受光量閾値KLT1未満であるか否かを判定する(ステップS31)。この第1受光量閾値KLT1は、顔料濃度の濃い顔料インクがインク供給管路60内を通過しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
ステップS31の判定結果が肯定判定(LT<KLT1)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22内において顔料が沈降しており、該インクカートリッジ22内の下方側(即ち、顔料が沈降している部分)の顔料濃度が濃い顔料インクが記録ヘッド21に供給されていると判断する。そして、制御装置40は、その処理を後述するステップS33に移行する。
一方、ステップS31の判定結果が否定判定(LT≧KLT1)である場合、制御装置40は、ステップS30にて検出した受光量LTが第1受光量閾値KLT1よりも大きな値に設定された第2受光量閾値KLT2を超えたか否かを判定する(ステップS32)。この第2受光量閾値KLT2は、顔料濃度の薄い顔料インクがインク供給管路60内を通過しているか否かを判断するためのものであって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
ステップS32の判定結果が否定判定(LT≦KLT2)である場合、制御装置40は、インクカートリッジ22から通常インクが記録ヘッド21に供給されていると判断し、攪拌実行処理ルーチンを終了する。一方、ステップS32の判定結果が肯定判定(LT>KLT2)である場合、インクカートリッジ22内において顔料が沈降しており、該インクカートリッジ22内の上方側の顔料濃度が薄い顔料インク(いわゆる上澄み液)が記録ヘッド21に供給されていると判断する。そして、制御装置40は、その処理を後述するステップS33に移行する。したがって、本実施形態では、制御装置40が、透過光判定手段としても機能する。
ステップS33において、制御装置40は、ROM43から第1攪拌パターンP1を読み出し、該第1攪拌パターンP1に基づきキャリッジモータ20及び昇降装置25の駆動を制御することにより、インクカートリッジ22内の顔料インクの攪拌を開始させる。そして、制御装置40は、ステップS33の処理が実行されてからの経過時間がROM43に記憶されている攪拌時間TDを経過したか否かを判定する(ステップS34)。この判定結果が否定判定である場合、制御装置40は、ステップS34の判定処理が肯定判定になるまで該ステップS34の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS34の判定結果が肯定判定である場合、制御装置40は、キャリッジモータ20及び昇降装置25の駆動を停止させ(ステップS35)、その後、攪拌実行処理ルーチンを終了する。
本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)に加え、さらに以下に示す効果を得ることができる。
(7)インクカートリッジ(流体収容体)22からインク供給管路(供給管路)60内を介して記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21に供給される顔料インク(流体)を透過した透過光の光量に基づいて、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料(粉粒体)が沈降しているか否かが判定される。すなわち、記録ヘッド21からインク滴を噴射する前段階にて、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料の沈降の有無を検出できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図13に従って説明する。なお、第3の実施形態は、インク供給管路60内を通過する顔料インクの顔料濃度を検出する方法が第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図13に示すように、本実施形態のキャリッジ16内には、インク供給管路60内をインクカートリッジ22から記録ヘッド21に向けて通過する顔料インクの色特性を検出するためのCCDセンサ65が設けられ、該CCDセンサ65は、制御装置40に電気的に接続されている。そして、制御装置40には、CCDセンサ65からの入力信号に基づき、顔料インクの色特性(色調)をRGB値として検出するようになっている。したがって、本実施形態では、CCDセンサ65及び制御装置40により、インク供給管路60内を通過する顔料インクのRGB値を検出する色特性検出手段が構成されている。
なお、CCDセンサ65からの入力信号に基づき検出されるRGB値は、インク供給管路60内を通過する顔料インクの顔料濃度によって異なる。そのため、制御装置40は、検出したRBG値が通常インクに対応する基準色特性としての基準RGB値と異なる値であった場合に、インクカートリッジ22内の顔料インクに含まれる顔料が沈降していると判定するようになっている。したがって、本実施形態では、制御装置40が、色特性検出手段によって検出されたRGB値が予め設定された基準RGB値と異なる場合に、インクカートリッジ22内の顔料インクに含まれる顔料が沈降していると判定する色特性判定手段として機能する。
本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)に加え、さらに以下に示す効果を得ることができる。
(8)インクカートリッジ(流体収容体)22からインク供給管路(供給管路)60内を介して記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21に供給される顔料インク(流体)のRGB値(色特性)に基づいて、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料(粉粒体)が沈降しているか否かが判定される。すなわち、記録ヘッド21からインク滴を噴射する前段階にて、インクカートリッジ22内において顔料インク中に含まれる顔料の沈降の有無を検出できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第2の実施形態において、受光部62を、発光部61が発光した光のうちインク供給管路60内を通過する顔料インクによって反射された反射光を受光できるような位置に配置してもよい。この場合、反射光の光量に基づいて、インクカートリッジ22内で顔料が沈降しているか否かを検出することになる。
・第1の実施形態において、ステップS16,S17の各判定処理を実行しなくてもよい。このように構成しても、ステップS18,S19の各判定処理によって、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生しているか否かを判定することができる。
・第1の実施形態において、ステップS18,S19の各判定処理を実行しなくてもよい。このように構成しても、ステップS16,S17の各判定処理によって、インクカートリッジ22内で顔料の沈降が発生しているか否かを判定することができる。
・第1の実施形態において、攪拌時間TDは、放置時間TWによらず、予め設定された所定時間であってもよい。このように構成しても、インクカートリッジ22内の顔料の沈降度合に応じて攪拌パターンP1〜P3が選択されるため、選択された攪拌パターンに基づいてインクカートリッジ22内の顔料インクが攪拌されることにより、インクカートリッジ22内の顔料の沈降は、確実に解消される。
・第2の実施形態において、攪拌時間TDを、放置時間TWによって変更するようにしてもよい。
・第1の実施形態において、ROM43に記憶される攪拌パターンは、1種類であってもよい。このように構成しても、放置時間TWに応じた攪拌時間TDが設定されるため、インクカートリッジ22内の顔料インクが攪拌されることにより、インクカートリッジ22内の顔料の沈降は、確実に解消される。
・第1の実施形態において、ROM43に記憶される攪拌パターンは、攪拌効率の異なる2種類の攪拌パターンであってもよいし、4種類以上の攪拌パターンであってもよい。
・第1の実施形態において、制御装置40内に、時間を計測可能な計時手段(例えば、RTC(Real Time Clock))を備え、該経時手段によって放置時間TWを計測するようにしてもよい。この場合、制御装置40には、インクジェット式プリンタ11の主電源が切れたときに経時手段に給電するためのコンデンサを設けることが望ましい。
・上記第1の実施形態において、電極部材34は、記録ヘッド21によるフラッシング時に該記録ヘッド21から噴射されたインク滴が着弾する位置の電位の変化を検出できるのであれば、キャップ31内において任意に配置されてもよい。例えば、電極部材34は、上側インク吸収材32の上側に配置されてもよい。この場合、上側インク吸収材32は、非導電性の材料から構成されたものであってもよい。
・上記第1の実施形態において、電圧印加回路36は、記録ヘッド21のノズル形成面21aが正に帯電すると共に、キャップ31内に上側インク吸収材32が負に帯電するような回路構成であってもよい。
・上記第1の実施形態において、ステップS11におけるフラッシング時には、全てのノズル24から一斉にインク滴を噴射するのではなく、例えば少なくとも1つのノズルからなるノズル群(ノズル列等)毎にインク滴を噴射させるようにしてもよいし、1つのノズル24からインク滴を噴射させるようにしてもよい。
・上記各記実施形態において、流体噴射装置を、インクカートリッジ22をキャリッジ16と異なる位置に配置する、いわゆるオフキャリタイプのプリンタに具体化してもよい。この場合、ガイド軸15を昇降移動する機構(昇降装置25)の代わりに、キャリッジ16とは異なる位置に配置されたインクカートリッジ22内の顔料インクを攪拌させる攪拌手段を設けることが望ましい。
・上記各記実施形態において、流体噴射装置を、用紙Pの搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド21が用紙Pの幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプ(ラインヘッド方式)のプリンタに具体化してもよい。
・上記各実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、流体噴射ヘッドから噴射される際に帯電可能な流体であれば、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、溶媒中に粉粒体が分散または溶解のかたちで含まれているもののことである。
(a)は第1の実施形態のインクジェット式プリンタの概略斜視図、(b)はインクジェット式プリンタの概略正断面図。 (a)(b)は昇降装置を示す概略側面図 第1の実施形態におけるメンテナンス装置の説明図。 (a)(b)(c)は、記録ヘッドのノズルから通常インクに基づくインク滴が噴射された場合を説明する説明図。 (a)(b)(c)は、記録ヘッドのノズルから顔料濃度の濃いインクに基づくインク滴が噴射された場合を説明する説明図。 (a)(b)(c)は、記録ヘッドのノズルから顔料濃度の薄いインクに基づくインク滴が噴射された場合を説明する説明図。 (a)(b)(c)は各攪拌パターンを説明する説明図。 放置時間と攪拌時間との関係を示すマップ。 第1の実施形態の攪拌実行処理ルーチンを説明するフローチャート(前半部分)。 第1の実施形態の攪拌実行処理ルーチンを説明するフローチャート(後半部分)。 第2の実施形態のキャリッジの概略を説明する模式図。 第2の実施形態の攪拌実行処理ルーチンを説明するフローチャート。 第3の実施形態のキャリッジの概略を説明する模式図。
符号の説明
11…インクジェット式プリンタ(流体噴射装置)、20…キャリッジモータ(攪拌手段)、21…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、21a…ノズル形成面、22…インクカートリッジ(流体収容体)、24…ノズル、25…昇降装置(攪拌手段)、31…キャップ(流体収容体)、34…電極部材、35…沈降検出装置(沈降検出手段)、36…電圧印加回路(電圧印加手段)、40…制御装置(制御手段、沈降度合検出手段、放置時間取得手段、電圧変化取得手段、電圧判定手段、透過光判定手段、色特性検出手段、色特性判定手段)、43…ROM(パターン記憶手段)、60…インク供給管路(供給管路)、61…発光部(発光手段)、62…受光部(受光手段)、65…CCDセンサ(色特性検出手段)、IVmax…最大値、IVmin…最小値、KIVmax…基準最大値、KIVmin…基準最小値、KLT1…第1受光量閾値、KLT2…第2受光量閾値、KSIVmax…最大側減算閾値(最大側閾値)、KST1…最小側判定時間閾値、KST21…第1最大側判定時間閾値(最大側時間差閾値)、KT1…基準最小側経過時間、KT2…基準最大側経過時間、LT…受光量、P1〜P3…攪拌パターン、SW…電源スイッチ、T1,T2…経過時間、TW…放置時間。

Claims (8)

  1. 粉粒体を含んでなる流体をノズル形成面に形成されたノズルから噴射する流体噴射ヘッドと、
    該流体噴射ヘッド内に供給するための流体が収容された流体収容体と、
    該流体収容体内の流体を攪拌する攪拌手段と、
    前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることを検出するための沈降検出手段と、
    該沈降検出手段によって前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることが検出された場合に、前記流体収容体内の流体を攪拌させるべく前記攪拌手段の駆動を制御する制御手段と
    を備えた流体噴射装置。
  2. 前記沈降検出手段には、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることを検出した場合に、その粉粒体の沈降度合を検出するための沈降度合検出手段が設けられると共に、前記流体収容体内の流体を攪拌する効率が異なる複数種類の攪拌パターンを前記沈降度合に対応させて記憶するパターン記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記沈降度合検出手段によって検出された沈降度合に対応した攪拌パターンを前記パターン記憶手段から読み出し、該読み出した攪拌パターンに基づき前記攪拌手段の駆動を制御する請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記流体噴射装置の電源スイッチがオフ状態になってから該電源スイッチがオン状態になるまでの放置時間を取得する放置時間取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記沈降検出手段によって前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していることが検出された場合に、前記放置時間取得手段によって取得された放置時間が長いほど、前記流体収容体内の流体を攪拌させる時間が長くなるように前記攪拌手段の駆動を制御する請求項1又は請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体噴射ヘッドから噴射された流体を受容可能に構成された流体受容体を更に備え、
    前記沈降検出手段には、
    前記流体受容体内に配置される電極部材と、
    流体受容体内の前記電極部材と前記流体噴射ヘッドとの間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    該電圧印加手段が電圧を印加した状態で前記流体噴射ヘッドから帯電された流体が前記流体受容体内に向けて噴射された場合に、前記流体噴射ヘッドに対する前記電極部材の電圧の変化を電圧変化情報として取得する電圧変化取得手段と、
    前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合に前記電圧変化取得手段によって取得され得る電圧変化情報が基準変化情報として予め記憶されている基準変化情報記憶手段と、
    前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報と前記基準変化情報記憶手段に記憶されている前記基準変化情報とを比較し、該比較結果に基づき前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かを判定する電圧判定手段と
    が設けられている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記基準変化情報は、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合において、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されたときに、前記電極部材の電圧が最も大きくなる最大値を基準最大値として含むと共に、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されてから前記電極部材の電圧が最大値になるまでの経過時間を基準最大側経過時間として含んでおり、
    前記電圧判定手段は、前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報から前記最大値及び該最大値に対応する経過時間をそれぞれ読み出し、該最大値と前記基準最大値とを比較すると共に、前記最大値に対応する経過時間と前記基準最大側経過時間とを比較し、これら各比較結果に基づき前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かを判定する請求項4に記載の流体噴射装置。
  6. 前記基準変化情報は、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が未沈降である場合において、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されたときに、前記電極部材の電圧が最も小さくなる最小値を基準最小値として含むと共に、前記帯電された流体が前記流体噴射ヘッドから前記流体受容体に向けて噴射されてから前記電極部材の電圧が最小値になるまでの経過時間を基準最小側経過時間として含んでおり、
    前記電圧判定手段は、前記電圧変化取得手段によって取得された電圧変化情報から前記最小値及び該最小値に対応する経過時間をそれぞれ読み出し、該最小値と前記基準最小値とを比較すると共に、前記最小値に対応する経過時間と前記基準最小側経過時間とを比較し、これら各比較結果に基づき前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降しているか否かを判定する請求項4又は請求項5に記載の流体噴射装置。
  7. 前記流体収容体内の流体が前記流体噴射ヘッド内に向けて流動するときに内部を通過する光透過性の材料にて形成された供給管路を更に備え、
    前記沈降検出手段には、
    前記供給管路内を通過する流体に向けて光を発射する発光手段と、
    該発光手段が発射した光のうち、前記供給管路内を通過する流体を透過した透過光、又は、前記供給管路内を通過する流体に反射した反射光を受光する受光手段と、
    前記供給管路内を流体が通過する際に前記受光手段によって受光された受光量が予め設定された第1受光量閾値未満である場合、又は、前記供給管路内を流体が通過する際に前記受光手段によって受光された受光量が前記第1受光量閾値よりも大きな値に設定された第2受光量閾値よりも大きい場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する透過光判定手段と
    が設けられている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記流体収容体内の流体が前記流体噴射ヘッド内に向けて流動するときに内部を通過する透明な材料にて形成された供給管路を更に備え、
    前記沈降検出手段には、
    前記供給管路内を通過する流体の色特性を検出する色特性検出手段と、
    該色特性検出手段によって検出された色特性が予め設定された基準色特性と異なる場合に、前記流体収容体内の流体中に含まれる粉粒体が沈降していると判定する色特性判定手段と
    が設けられている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の流体噴射装置。
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