JP2008183428A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 独立した2つの当否抽選に起因して別個に大当り遊技を行うこと。
【解決手段】 第1始動口22に遊技球が入賞したことに起因して第1の当否抽選を行い、普通電動役物23に遊技球が入賞したことに起因して第2の当否抽選を行うので、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として特別遊技を実行すること、すなわちそれぞれの当否抽選に起因して別個に大当り遊技を行うことができる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、弾球遊技機の技術分野に属する。
始動口に遊技球が進入したことに起因して当否抽選を行い、その抽選結果を図柄で表示し、当否抽選で当たりになったこと(遊技者に認識される現象としては当たりを示す図柄が表示されたこと)を前提条件として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行する弾球遊技機がある。
さらに、当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行い、その確率変動抽選で確変当たりとなれば当否抽選の当たり確率を高確率にし、確率変動抽選で確変外れとなれば当たり確率を低確率にする弾球遊技機があり、一般に確変機又は確率変動機と呼ばれている。
当否抽選は、一般に始動口に遊技球が進入した際の大当り判定用乱数カウンタの値(判定用乱数)を当否判定用テーブルに記録されている判定値(当たり値)と照合することで行われ、判定用乱数がいずれかの判定値と一致すれば当たり、そうでなければ外れである。
確変機の場合、当否判定用テーブルを低確率用(判定値の個数が相対的に少ない)と高確率用(判定値の個数が相対的に多い)の2つを持ち、それらを切替使用することで当たり確率を変化させている。
例えば出願人会社が過去に製造、販売した確変機(一例)では、大当り判定用乱数カウンタのカウント範囲は0〜630の整数値であり、低確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値は「7」と「313」、高確率用の同判定値は「7」、「71」、「131」、「197」、「257」、「313」、「383」、「443」、「509」及び「571」の10個で、プログラム上の確率は、低確率時2/631≒1/315.500、高確率時10/631≒1/63.100と設計されている。具体的な数値は異なるとしても、他の確変機も同様の構成である。
つまり、判定用乱数カウンタは1つで、大当りとなる判定値の個数を2段階に切り替えることによりプログラム上の確率を高低2通りに変化させており、低確率(通常確率)又は高確率が択一的に適用され、低確率時には低確率のみで抽選し、高確率時には高確率のみで抽選を行う構成である。
これでは複数の大当り確率を有していてもどちらか一方の確率でしか遊技できないことになる。
また、上記判定用乱数値を見ると、低確率時の「7」と「313」は高確率時にも共通に使用されている。ということは、上記2個の乱数値を取得した場合、低確率時、高確率時に関係なくどちらでも大当りを取得することができる。これでは、遊技者にはどの乱数値を取得したかは判別できないとはいえ、高確率中の大当り時に、「もしかしたら低確率時でも大当りになる乱数値を取得したのではないか?」、「大当り確率が高確率に変更された意味がなかったのでは?」、「低確率でも大当りの乱数値をわざわざ取得して高確率状態を終了されたら堪らない」と疑心を生じさせる可能性がある。
なお、特開2002−826号公報には、入賞装置に第1の始動口と第2の始動口を設け、いずれで検出されたかにより遊技内容を異ならせる弾球遊技機が開示されているが、第1始動口へ遊技球を流入させるためには第2始動口を閉鎖する構成のため、高確率と低確率が同時に抽選される可能性がなく、上記の確変機と同様の問題が残る。
特開2001−259179号公報には、振り分け装置により高確率用始動口あるいは低確率用始動口に入球し、これにより、高確率用表示領域あるいは低確率用表示領域の図柄が変動を開始する弾球遊技機が開示されている。この弾球遊技機では、高確率抽選と低確率抽選が並行的に行われる可能性があるが、常に入球毎に低確率と高確率とに択一的に振り分けられるので通常状態と高確率状態という遊技状態を作り出すことができない。
特開2001−96011号公報には、常時開口している常時開口始動口と、通常は閉口しており予め定めた遊技状況が発生した場合に一時的に開口する可変始動口とを有し、該可変始動口の開口動作を禁止する場合と禁止しない場合とを切替制御するとともに、禁止する場合と禁止しない場合とでは大当り確率を変化させる弾球遊技機が開示されている。
しかし、常時開口始動口に入賞したときと可変始動入賞口に入賞したときとで別々の当否抽選が行われるわけではなく、大当り確率が変化するとしても、複数種類の大当たり確率のいずれかが択一的に適用される点では、上記の確変機と同様である。
特開2002−826号公報 特開2001−259179号公報 特開2001−96011号公報
本発明は、従来の確変機においては、複数の大当り確率を有していてもどちらか一方の確率でしか遊技できない欠点を解消し、また確率変動に伴って遊技者が上に例示したような疑心を生じるのを抑止することを目的としている。
請求項1記載の弾球遊技機は、第1の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第1の当否抽選を行う第1抽選手段と、第2の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第2の当否抽選を行う第2抽選手段と、前記第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行う確変抽選手段と、該確率変動抽選で確変当たりとなれば前記第1又は第2の当否抽選のいずれか一方の当たり確率を高確率に設定し、該当たり確率が高確率に設定されていた前記当否抽選で当たりになったことを前提条件として行われた前記確率変動抽選で確変外れとなれば該高確率であった前記当否抽選の前記当たり確率を前記高確率よりも低い低確率に設定する確変手段とを備えたことを特徴とする。
第1の始動領域及び第2の始動領域は、別々の入賞口(始動口)をそれぞれ第1の始動領域、第2の始動領域としてもよいし、1つの入賞装置(始動口)の例えば上流部を第1の始動領域、下流部を第2の始動領域としてもよいし、請求項5記載のように、1つの始動口を第1の始動領域及び第2の始動領域として共用してもよい。
また、請求項4記載のように、第1の始動領域と第2の始動領域の一方を、開放状態と閉鎖状態とに可変で前記開放状態では入賞容易となる可動始動口としてもよい。請求項5の構成を採用する場合に、該始動口を可動始動口とすることもできる。
第1抽選手段は第1の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第1の当否抽選を行い、第2抽選手段は第2の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第2の当否抽選を行うので、請求項7記載のように、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として、遊技者に有利な特別遊技を実行すること、すなわちそれぞれの当否抽選に起因して別個に大当り遊技を行うことができる。
確変抽選手段は第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行い、確変手段は、確率変動抽選で確変当たりとなれば第1又は第2の当否抽選のいずれか一方の当たり確率を高確率に設定する。
具体的には請求項2記載のように、確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた当否抽選の当たり確率を高確率に設定するか、請求項3記載のように、確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた当否抽選ではない方の当たり確率を高確率に設定する。実施にあたってどちらの構成を採用するかは任意であり、この点に限れば設計事項である。
第1と第2の当否抽選の一方が高確率になり他方は低確率のままであるから、異なる当たり確率の抽選を同時に行う機会を遊技者に与えることができる。
これにより、上述した「もしかしたら低確率時でも大当りになる乱数値を取得したのではないか?」などのような余計な不安を取り除きながら、より遊技性に深みを与えることができる。
また、確変手段は、当たり確率が高確率に設定されていた当否抽選で当たりになったことを前提条件として行われた確率変動抽選で確変外れとなれば、その高確率であった当否抽選の当たり確率を高確率よりも低い低確率に設定する。
つまり、高確率であった当否抽選は、低確率の方の当否抽選で当たりになったことを前提条件として行われた確率変動抽選で確変外れとなっても、低確率に戻されないから、遊技者はこれを気にかけることなく確率変動時の低確率での大当りを堪能できる。
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記確変手段は、前記確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた前記当否抽選の当たり確率を高確率に設定することを特徴とする。また、請求項3記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記確変手段は、前記確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた前記当否抽選ではない方の当たり確率を高確率に設定することを特徴とする。本発明の実施にあたっては、請求項2又は3のどちらかの構成を採用すればよい。
請求項4記載の弾球遊技機は、請求項1、2又は3記載の弾球遊技機において、前記第1の始動領域と第2の始動領域の一方は、開放状態と閉鎖状態とに可変で前記開放状態では入賞容易となる可動始動口であることを特徴とする。第1の始動領域と第2の始動領域の一方を可動始動口とすることにより、その開放制御次第で抽選機会を増やしたり抽選機会の獲得を難しくしたりできる。
請求項5記載の弾球遊技機は、請求項1、2又は3記載の弾球遊技機において、1つの始動口を前記第1の始動領域及び第2の始動領域として共用するので、1度の入球で2度の抽選機会を与えることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。また、一方の抽選が高確率になっているときには、1度の入球で低確率と高確率の抽選機会を与えられるので、遊技者の興趣を向上させることができる。
請求項6記載の弾球遊技機は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第1の当否抽選の抽選結果と前記第2の当否抽選の抽選結果とを相互に判別可能に表示する結果表示手段を備えたので、遊技者はどちらの抽選結果であるかをはっきりと認識でき、当然ながらどちらの抽選で当たりを引いたのかを判別できる。なお、当否抽選の結果だけでなく、いわゆる保留球についても第1の当否抽選分と第2の当否抽選分とを相互に判別可能に表示するとよい。
請求項7記載の弾球遊技機は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として、遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段を備えたことを特徴とする。当否抽選で当たりになったことを前提条件として特別遊技(大当たり遊技)を実行する構成は周知であり、本発明の実施にあたっては従来と同様に当否抽選で当たりになれば大当たり遊技を実行する構成とするのが望ましい。
請求項8記載の弾球遊技機は、請求項7記載の弾球遊技機において、前記第1及び第2の当否抽選の一方が前記高確率に設定されている際に、前記低確率に設定されている他方の前記当否抽選で当たりになった場合には、前記特別遊技の実行起因とせずに遊技状態の変化起因とすることを特徴とする。
第1及び第2の当否抽選の一方が高確率に設定されている際には、高確率の当否抽選で当たったときには上述の大当たり遊技を遊技者に与え、低確率の当否抽選で当たったときには特別遊技の実行起因とせずに遊技状態の変化起因とするので、遊技に複雑な展開を与えることができ、通常の賞球付与以上に遊技の興趣を与えることができる。
遊技状態に変化を与える例をいくつか示す。
(1)低確率抽選で当たることにより、高確率の方の当たり確率を更に高い確率に変更する。更に高い確率になることで、大当りのペースが上がり、時間効率がアップする。
(2)低確率抽選で当てることにより、高確率状態終了後の時短(時短数増大、時間短縮強化)、確率(ST機のような構成で回数を増大)に変化を与える。低確率抽選を当てることで時短回数が変化するならば、時短連チャンの確率が変化し、遊技性の向上が望める。
(3)低確率抽選で当ることにより、次回の高確率抽選での大当り遊技の大当り出玉を変化させる。低確率抽選で当てることで次回の大当り遊技の出玉が増え遊技者に有利になる。
(4)低確率抽選で当ることにより、高確率の始動領域となっている普通電動役物の作動率を変化させる。普通電動役物の開放時間、開放回数、普通図柄の当り確率向上などが考えられ、高確率の始動領域への入賞率が向上して遊技の展開を早める効果、球持ちの向上が見込める。
(5)上記(4)の構成において、低確率抽選の結果表示に使用される図柄(いわゆる通常図柄と確変図柄の違い)により、その内容を変化させる。上記の特典付与を、通常図柄か確変図柄かによって差を設けることにより、高確率中の遊技性を更に向上させることができる。
(6)上記(3)の低確率抽選での大当りにより、次回の大当り遊技の出玉を増大させる構成において、出玉数を変化させる制御により大入賞口の蓋部が開放状態になると左右に可動して出玉に変化を与える構成。大当たりになり大入賞口が開放されると、所定条件により前記蓋部が左右に可動するため、大入賞口への入球率が調整・変更可能となる。
(7)第1の始動領域が低確率と高確率に移行可能で、可動役物により入賞率を変化可能な第2の始動領域が中確率を持つ構成において、通常時は第1の始動領域が低確率、第2の始動領域は可動役物により入賞が困難な第1状態であり、低確率抽選により確率変動図柄にて大当りを得ると第1の始動領域は高確率へ移行し、第2の始動領域は第1の始動領域への入賞を起因として可動役物が入賞しやすい第2状態へ変化する構成。この構成では、高確率状態になると第1の始動領域が高確率になり当りを引くと第2の始動領域の可動役物が開放位置へと可動する。これにより第2の始動領域(中確率)へ入賞可能になり、第2の当否抽選により大当りを得ると大当り遊技が行われる。
次に、本発明の実施例により発明の実施の形態を説明する。
本実施例は、弾球遊技機の一種であるパチンコ機に本発明を適用した例である。なお、本実施例のパチンコ機の枠装置などの構成は公知技術に従っているので、図1を参照して遊技盤のみ説明し公知技術に従った部分の図示及び説明は省略する。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機の遊技盤10には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。
遊技領域13の中央部には中央装置14が装着されており、その内側には、液晶表示装置50(全体の図示は省略)の液晶パネル51が配されている。液晶パネル51には、図4に例示するように特別図柄55、高確率始動保留図柄56、低確率始動保留図柄57、特別図柄55の背景画像58等が表示される。この液晶表示装置50は結果表示手段に該当するが、液晶以外の画像表示手段、例えばCRTやEL(エレクトロルミネッセンス)などを用いることができる。
中央装置14の左側には2つの風車19が上下に離れて設置されており、これら風車19の中間には、普通図柄作動ゲート21が設置されている。普通図柄作動ゲート21には普通図柄作動センサ21a(図1には示されない)が内蔵され、普通図柄作動ゲート21を通過する遊技球は普通図柄作動センサ21aによって検出される。
中央装置14の直下には、第1の始動領域となる第1始動口22と第2の始動領域となる普通電動役物23とを一体化した複合入賞装置24が設置されている。
複合入賞装置24の左右には、それぞれ2つの普通入賞口25が配されており、複合入賞装置24の下方には、開閉板26aにて開閉される大入賞口26を備える大入賞装置27が配され、盤面最下部にはアウト穴28が設けられている。
図5に示されるとおり、大入賞装置27には大入賞口26への入賞球を検出するためのカウントスイッチ27a、大入賞口26への入賞球の中で特別領域(いわゆるV)を通過した遊技球を検出するためのVスイッチ27b、開閉板26aを開閉駆動するための大入賞口ソレノイド27c等が備わっている。
なお、遊技盤10には、多数の遊技釘29が植設されているが、これらは周知であるので一部のみ図示して説明は省略する。
図2に示すように、第1始動口22には第1始動センサ22aが備わっており、第1始動口22への入賞球は第1始動センサ22aによって検出される。
普通電動役物23はいわゆる電動チューリップであり、一対の開閉羽根31及び羽根開閉ソレノイド32を備えており、羽根開閉ソレノイド32によって開閉羽根31を駆動することにより、これらを起立させた閉鎖状態(図3(a)参照)と左右に倒した開放状態(図3(b)参照)とに可変である。閉鎖状態では第1始動口22によって開閉羽根31の上方が閉塞されるので普通電動役物23へは入賞できないが、開放状態になれば入賞が容易になる。
普通電動役物23は、遊技球が普通図柄作動ゲート21を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると(普通図柄表示手段によって当たりの普通図柄が表示されると)設定時間だけ開放される。ただし、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。普通電動役物23への入賞球は第2始動センサ23aによって検出される。
液晶パネル51の表示や普通電動役物23及び大入賞口26の開閉に関わる制御系の構成は図5に示すとおりである。
普通図柄作動センサ21a、第1始動センサ22a、第2始動センサ23a、カウントスイッチ27a、Vスイッチ27b等の検出信号は主制御装置40に入力される。
主制御装置40は、CPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、第1抽選手段、第2抽選手段、確変抽選手段、確変手段及び特別遊技実行手段として機能するが、その詳細は後述する。また、主制御装置40は、羽根開閉ソレノイド32を制御することで普通電動役物23の開閉を制御し、大入賞口ソレノイド27cを制御することで大入賞口26の開閉を制御する。
画像制御装置52は、主制御装置40と同様にCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、液晶パネル51と共に液晶表示装置50を構成する。この画像制御装置52は、主制御装置40からコマンドが送られて来た場合には、これに応じて液晶パネル51の表示を制御するが、主制御装置40からの指示によらずに自律的に液晶パネル51の表示を制御することもある。
なお、図5に示したのは実施例のパチンコ機の制御系の内で本発明に関わりが深い部分のみであり、図5に示されない制御系の構成、動作などは公知技術に従っている。
[制御例1]
主制御装置40が実行する制御例1を説明する。本制御例は、第1始動口22に入賞したことに起因して第1の当否抽選が行われ、普通電動役物23に入賞したことに起因して第2の当否抽選が行われるが、第1の当否抽選及び第2の当否抽選が共に(それぞれ独立に)確率変動する例である。
図6に示すように、この当否判定処理においては、主制御装置40は、まず第1始動センサ22a又は第2始動センサ23aの始動検出信号が入力されているか否か、すなわち第1始動口22又は普通電動役物23に入賞したか否かを判断する(S201)。ここで否定判断ならリターンする。
肯定判断なら、保留記憶数が最大(上限)か否かを判断する(S202)。保留記憶数の上限値は任意に設定できるが、本例では従来と同様に上限値を4に設定してある。なお、保留記憶のための保留記憶エリアは主制御装置40のRAMに設けられている。
保留記憶数が最大なら(S202:YES)リターンし、否定判断なら、各種乱数選択処理(S203)として、当否判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各種乱数を該当のカウンタから読み込んで、これらを1組の保留記憶として記憶する。なお、この際に第1始動口22への入賞による保留記憶であるか普通電動役物23への入賞による保留記憶であるかを示すタグデータが付される。
そして、保留記憶数が増加したので、その個数と種別(高確率始動保留か低確率始動保留かの別)を示すデータを画像制御装置52に送信する。高確率始動保留は確率変動で高確率状態にある第1の当否抽選又は第2の当否抽選の保留記憶、低確率始動保留は低確率状態にある第1の当否抽選又は第2の当否抽選の保留記憶である。
画像制御装置52は、この保留記憶数に関するデータを受信すると液晶パネル51の表示を制御して、図4に例示するように高確率始動保留数に対応する数の高確率始動保留図柄56、低確率始動保留に対応する数の低確率始動保留図柄57を表示させる。図4(a)は、高確率始動保留図柄56が3(高確率始動保留数3)、低確率始動保留図柄57が1(低確率始動保留数1)の場合である。
なお、保留記憶数の報知は、例えばLEDの点灯数で示すこともできる。この場合、高確率始動保留と低確率始動保留とを区別するには、複数色の発光が可能なLEDを使用して、該区別に対応して発光色を異ならせればよい。また、図では液晶表示装置にて低、高確率始動保留数を同一箇所で表示する構成としたが、無論、専用の表示器で表示してもよいし、各々別の手段で表示してもよいし、その点は特に限定されない。
次に主制御装置40は、保留記憶エリアの最も古い保留記憶を当否判定の対象とするために保留記憶エリアから例えばレジスタに移動させ、これに伴って保留記憶エリアの保留記憶の記憶位置を、保留記憶2→保留記憶1、保留記憶3→保留記憶2、保留記憶4→保留記憶3というようにシフト処理し、当否判定の対象が第1始動口22への入賞による保留記憶であるか否かを判断する(S204)。
S204で肯定判断であれば、第1の当否抽選が高確率中であるか否かを例えば高確率中フラグによって判断する(S205)。
高確率中でなければ(S205:NO)、すなわち低確率状態であるので、判定対象の当否判定用乱数を低確率用の当否判定用テーブルの判定値と照合して、当否判定用乱数が判定値のいずれかと一致していれば大当たり(S206:YES)、そうでなければ外れ(S206:NO)と判断する。
大当たりなら(S206:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S207)、当否判定用乱数とセットで記憶されていた大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S208)、同様に変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S209)。
続いて、S208の大当たり図柄が確変図柄か否かを判断する(S210)。大当たり図柄が確変図柄であれば(S210:YES)、第1の当否抽選の確変フラグを1にセットする(S211)。S210の判断は確率変動抽選に該当する。
本実施例の場合、第1の当否抽選及び第2の当否抽選の抽選結果は、液晶パネル51に表示される特別図柄によって示される。特別図柄は公知のパチンコ機等と同様に3つの図柄の組合せであり、例えば000、111、222・・・のような3桁揃いは抽選結果が当たりであることを示す大当たり図柄で、それ以外は外れ図柄で抽選結果が外れであることを示す。また、大当たり図柄の約半数が確変図柄として設定されており、S210で肯定判断となる確率(いわゆる確変突入率)は約1/2である。
S206で否定判断のときは、当否判定用乱数とセットで記憶されていたリーチ決定用乱数が所定値であれば(S212:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S213)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S214)。
S212で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて
外れ図柄を選択し(S215)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S216)。
S205で肯定判断すなわち高確率中であれば、図7に示すとおり、判定対象の当否判定用乱数を高確率用の当否判定用テーブルの判定値と照合して当否判定用乱数が判定値のいずれかと一致していれば大当たり(S217:YES)、そうでなければ外れ(S217:NO)と判断する。この判定動作はS206と同様であるが、高確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値の個数は低確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値の個数よりも多い(本実施例では5倍)ので、S217で大当たりとなる確率はS206で大当たりとなる確率よりも5倍高い確率である。
大当たりなら(S217:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S218)、当否判定用乱数とセットで記憶されていた大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S219)、同様に変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S220)。
続いて、S219の大当たり図柄が確変図柄か否かを判断する(S221)。大当たり図柄が確変図柄であれば(S221:YES)、第1の当否抽選の確変フラグを1にセットする(S223)。S221の判断は確率変動抽選に該当する。
S217で否定判断のときは、当否判定用乱数とセットで記憶されていたリーチ決定用乱数が所定値であれば(S224:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S225)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S226)。S224で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S227)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S228)。
S204で否定判断であれば、当否判定の対象は第1始動口22への入賞による保留記憶ではなくて普通電動役物23への入賞による保留記憶であるから、第2の抽選処理が行われる。
すなわち、図8に示すように、第2の当否抽選が高確率中であるか否かを例えば高確率中フラグによって判断し、高確率中でなければ(S231:NO)、低確率状態であるので、判定対象の当否判定用乱数を低確率用の当否判定用テーブルの判定値と照合して、当否判定用乱数が判定値のいずれかと一致していれば大当たり(S232:YES)、そうでなければ外れ(S232:NO)と判断する。
大当たりなら(S232:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S233)、当否判定用乱数とセットで記憶されていた大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S234)、同様に変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S235)。
続いて、S234の大当たり図柄が確変図柄か否かを判断する(S236)。大当たり図柄が確変図柄であれば(S236:YES)、第2の当否抽選の確変フラグを1にセットする(S237)。S236の判断は確率変動抽選に該当する。
S232で否定判断のときは、当否判定用乱数とセットで記憶されていたリーチ決定用乱数が所定値であれば(S238:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S239)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S240)。S238で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S241)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S242)。
S231で肯定判断すなわち高確率中であれば、図9に示すように、高確率カウンタ選択処理(S244)により高確率用の当否判定用テーブルを選択し、判定対象の当否判定用乱数を、この高確率用の当否判定用テーブルの判定値と照合して当否判定用乱数が判定値のいずれかと一致していれば大当たり(S245:YES)、そうでなければ外れ(S245:NO)と判断する。この判定動作はS232と同様であるが、高確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値の個数は低確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値の個数よりも多い(本実施例では5倍)ので、S245で大当たりとなる確率はS232で大当たりとなる確率よりも5倍高い確率である。
大当たりなら(S245:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S246)、当否判定用乱数とセットで記憶されていた大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S247)、同様に変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S248)。
続いて、S247の大当たり図柄が確変図柄か否かを判断する(S249)。大当たり図柄が確変図柄であれば(S249:YES)、第2の当否抽選の確変フラグを1にセットする(S250)。S249の判断は確率変動抽選に該当する。
S245で否定判断のときは、当否判定用乱数とセットで記憶されていたリーチ決定用乱数が所定値であれば(S251:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S252)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S253)。S251で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S254)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S255)。
上述のS208、S213、S215、S219、S225、S227、S234、S239、S241、S247、S252又はS254で選択された確定図柄(大当たり図柄、リーチ図柄又は外れ図柄)及びS209、S214、S216、S220、S226、S228、S235、S240、S242、S248、S253又はS255で選択された変動パターンは、出力処理(図示略)において図柄変動コマンドとして液晶表示装置50(画像制御装置52)に送られる。
画像制御装置52は、図柄変動コマンドに応じて液晶パネル51の表示を制御して公知の変動表示を行わせた後に、主制御装置40から送られてくる図柄確定コマンドに呼応して上記確定図柄(大当たり図柄、リーチ図柄又は外れ図柄)を確定表示させる。
本実施例の場合、主制御装置40が送出する図柄変動コマンドには、第1の当否抽選(第1始動口22)の抽選結果であるか第2の当否抽選(普通電動役物23)の抽選結果であるかを示す結果識別データが含まれており、画像制御装置52は、結果識別データに応じて、例えば第1の当否抽選なら特別図柄の変動表示に背景を表示させ(図4(b))、第2の当否抽選なら表示させない(図4(a))、というように変動表示の態様を変化させる。これにより、遊技者は第1の当否抽選の変動表示か第2の当否抽選の変動表示かを明確に識別できる。
なお、第1の当否抽選の変動表示か第2の当否抽選の変動表示かの識別表示は、背景の有無に限るわけではなく、例えば背景の色の違い、キャラクタが登場するかしないか、キャラクタの種別などによっても可能であり、第1の当否抽選の変動表示と第2の当否抽選の変動表示とを識別可能な限りにおいて何ら制約されない。
S206、S217、S232又はS245で肯定判断であったために大当たり図柄が確定表示されると、大当たり遊技(特別遊技)が実行される。
すなわち、図10に示すように、主制御装置40は、大当たり処理においては、まず液晶表示装置50における特別図柄の変動表示が終了したか否かを判断する(S261)。公知のとおり、液晶表示装置50における特別図柄の変動表示は、主制御装置40が送出した図柄変動コマンドに応じて開始され、同じく図柄確定コマンドに応じて特別図柄が確定表示されて1回の変動表示が終了する。S261では、図柄確定コマンドの送出から所定の待機時間(本実施例では1024ms)を経過したか否かに基づいて特別図柄の変動表示が終了したか否かを判断する。
変動表示が終了していないと判断した場合はリターンし、変動表示が終了したと判断したときには(S261:YES)、大当たりフラグ=1か否かを判断する(S262)。否定判断、すなわち大当たりが発生していないときはリターンし、肯定判断であれば確変フラグ=1か否かを判断する(S263)。上述したとおり、確変フラグ=1は確率変動抽選が当たりであったことを示している。
確変フラグ=1なら(S263:YES)、確変フラグを0にセットしてから(S264)、大当たり開始処理を行う(S265)。
続いて、大入賞口26を上限回数(例えば16回)まで開放、閉鎖させるための大入賞口開閉処理(S266)を行う。これによって実行される大当たり遊技は周知の第1種パチンコ機と同様であるので、ここでは説明は省略する。
そして、大入賞口26の開放回数が上限回数まで達するか継続条件が不成立で大当たり遊技の終了となれば、大当たり終了処理(S267)を行ってから、大当たりフラグを0にして(S268)、確率変動処理(S269)を行う。この確率変動処理によって、今回の大当たり遊技のきっかけとなった大当たりが発生した当否抽選(第1の当否抽選又は第2の当否抽選)が確率変動して高確率になる。
一方、確変フラグが1でなければ(S263:NO)、S265〜S268が実行される。しかし、確率変動処理(S269)は行われないので、大当たりが発生した当否抽選(第1の当否抽選又は第2の当否抽選)は低確率とされる。
なお、大当たり図柄が確定表示された際に行われる特別遊技の内容、形態などはこれに限るわけではなく、通常の遊技状態よりも遊技者に有利な状態であればよい。
[制御例2]
本制御例も、第1始動口22に入賞したことに起因して第1の当否抽選が行われ、普通電動役物23に入賞したことに起因して第2の当否抽選が行われる点は制御例1と同じである。しかし、第1の当否抽選で大当たりになったときに確率変動抽選が行われるものの、ここで当たりになっても第1の当否抽選は確率変動せず第2の当否抽選が確率変動する点、つまり第1の当否抽選は確率変動しないで(低確率しかなく)、第2の当否抽選だけが確率変動する点で異なる。
まず、第1の当否抽選及び第2の当否抽選が低確率の場合について、説明の重複を避けるために制御例1を引用して説明する。第1の当否抽選に関しては、制御例1におけるS205の判断ステップ及び図7に示した全ステップは行われない。また、S210で大当たり図柄が確変図柄であれば、第2の当否抽選の確変フラグが1にセットされる(S211)。第2の当否抽選に関しては、低確率時には制御例1におけるS231の判断ステップ及び図9に示した全ステップは行われない。その他は、制御例1(つまり図6、図8、図10)と同様である。
一方、第2の当否抽選が高確率のときは、次のような制御処理が行われる。
図11に示すように、第2の当否抽選が高確率中の当否判定処理では、主制御装置40は、制御例1と同様に第1始動センサ22a又は第2始動センサ23aの始動検出信号が入力されているか否かを判断する(S401)。肯定判断なら、保留記憶数が最大か否かを判断し(S402)、保留記憶数が最大でなければ(S402:NO)、各種乱数選択処理(S403)として、当否判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数などを該当のカウンタから読み込んで、これらを1組の保留記憶として記憶する。制御例1と同様に第1始動口22への入賞による保留記憶であるか普通電動役物23への入賞による保留記憶であるかを示すタグデータが付される。また、保留記憶の個数と種別(高確率始動保留か低確率始動保留かの別)を示すデータを画像制御装置52に送信し、高確率始動保留図柄56と低確率始動保留図柄57を表示させる。
次に、保留記憶エリアの最も古い保留記憶を当否判定の対象とするために保留記憶エリアから例えばレジスタに移動させ、保留記憶エリアの保留記憶の記憶位置をにシフト処理し、当否判定の対象が第1始動口22への入賞による保留記憶であるか否かを判断する(S404)。
S404で肯定判断であれば、判定値1(低確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値群)を選択し(S405)、判定対象の当否判定用乱数を判定値1と照合して、当否判定用乱数が判定値1のいずれかと一致していれば大当たり(S406:YES)、そうでなければ外れ(S406:NO)と判断する。
大当たりなら(S406:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S407)、大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S408)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S409)。
なお、第2の当否抽選が高確率中のときは、制御例1におけるS210に相当する処理及びS211に相当する処理は行わない。
S406で否定判断のときは、リーチ決定用乱数が所定値であれば(S410:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S411)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S412)。S410で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S413)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S414)。
S404で否定判断であれば、当否判定の対象は第1始動口22への入賞による保留記憶ではなくて普通電動役物23への入賞による保留記憶であるから、第2の抽選処理が行われる。
図12に示すように、判定値2(高確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値群)を選択し(S421)、判定対象の当否判定用乱数を判定値2と照合して、当否判定用乱数が判定値2のいずれかと一致していれば大当たり(S422:YES)、そうでなければ外れ(S422:NO)と判断する。
大当たりなら(S422:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S423)、大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S424)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S425)。
S422で否定判断のときは、リーチ決定用乱数が所定値であれば(S426:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S427)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S428)。S426で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S429)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S430)。
上述のS408、S411、S413、S424、S427又はS429で選択された確定図柄(大当たり図柄、リーチ図柄又は外れ図柄)及びS409、S412、S414、S425、S428又はS430で選択された変動パターンは、出力処理(図示略)において図柄変動コマンドとして液晶表示装置50(画像制御装置52)に送られ、制御例1で説明したと同様に変動表示と確定表示が行われる。
S406又はS422で肯定判断であったために大当たり図柄が確定表示されると、大当たり遊技(特別遊技)が実行される。
すなわち、図13に示すように、主制御装置40は、大当たり処理においては、まず液晶表示装置50における特別図柄の変動表示が終了したか否かを判断する(S441)。変動表示が終了していないと判断した場合はリターンし、変動表示が終了したと判断したときには(S441:YES)、大当たりフラグ=1か否かを判断する(S442)。否定判断、すなわち大当たりが発生していないときはリターンし、肯定判断であれば第1始動口22に起因する抽選すなわち第1の当否抽選で大当たりか否かを判断する(S443)。
否定判断、すなわち第2の当否抽選での大当たりなら、第2の当否抽選の確変フラグを0にセットしてから(S444)、大当たり開始処理を行う(S445)。
続いて、大入賞口26を上限回数(例えば16回)まで開放、閉鎖させるための大入賞口開閉処理(S446)を行う。これによって実行される大当たり遊技は周知の第1種パチンコ機と同様であるので、ここでは説明は省略する。
そして、大入賞口26の開放回数が上限回数まで達するか継続条件が不成立で大当たり遊技の終了となれば、大当たり終了処理(S447)を行ってから、大当たりフラグを0にセットする(S448)。
次に確率変動か否かを判断する(S449)。この判断は制御例1のS210等と同様に大当たり図柄が確変図柄であったか否かに基づいて行われ、確率変動抽選に該当する。ここで肯定判断なら第2の当否抽選の確変フラグを1にセットして(S450)、本処理からリターンする。
S443で肯定判断のときは、S444〜S448を実行し、第2の当否抽選の確変フラグを1にセットして(S450)、本処理からリターンする。
すなわち、第2の当否抽選が高確率中のときには、第1の当否抽選で大当たりしても第2の当否抽選の確変フラグには影響せず、確変フラグ=1が維持される。この確変フラグが1にセットされている限りは、主制御装置40は上述の第2の当否抽選が高確率中の当否判定処理(図11、図12)を実行する設定であり、第2の当否抽選は高確率で行われる。
また、S449で肯定判断(確変当たり)のときも確変フラグが1にセットされるので、第2の当否抽選は高確率状態を継続するが、ここで否定判断(確変外れ)であるとS444による確変フラグ=0が有効になるから、次に行われる当否抽選処理は、高確率中の当否判定処理(図11、図12)ではなくなり第2の当否抽選は低確率になる。
以上の通り、第1始動口22に遊技球が入賞したことに起因して第1の当否抽選を行い、普通電動役物23に遊技球が入賞したことに起因して第2の当否抽選を行うので、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として特別遊技を実行すること、すなわちそれぞれの当否抽選に起因して別個に大当り遊技を行うことができる。
また、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行い、確率変動抽選で確変当たりとなれば第1又は第2の当否抽選のいずれか一方の当たり確率が高確率になる。
制御例1では、確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた当否抽選の当たり確率を高確率に設定し、制御例2では、第1の当否抽選で当たりになったことを前提条件とする確率変動抽選で確変当たりとなっても、第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件とする確率変動抽選で確変当たりとなっても第2の当否抽選が高確率になる。
制御例1の場合は両方の当否抽選が揃って高確率になる可能性があり、遊技者にとっては魅力が大きい。
また、第1と第2の当否抽選の一方が高確率で他方は低確率という場合が多いが、この場合には異なる当たり確率の抽選を同時に行う機会を遊技者に与えることができる。これにより、「もしかしたら低確率時でも大当りになる乱数値を取得したのではないか?」などのような余計な不安を取り除きながら、より遊技性に深みを与えることができる。
一方、制御例2の場合は、高確率になるのは第2の当否抽選だけで第1の当否抽選は常に低確率であるが、この場合にも異なる当たり確率の抽選を同時に行う機会を遊技者に与えることができ、「もしかしたら低確率時でも大当りになる乱数値を取得したのではないか?」などのような余計な不安を取り除きながら、より遊技性に深みを与えることができる。
また、制御例1、2とも、高確率であった当否抽選は、低確率の方の当否抽選で当たりになったことを前提条件として行われた確率変動抽選で確変外れとなっても、低確率に戻されないから、遊技者はこれを気にかけることなく確率変動時の低確率での大当りを堪能できる。
第1の始動領域となる第1始動口22は固定型の入賞口であるが、第2の始動領域となる普通電動役物23は、開放状態と閉鎖状態とに可変で開放状態では入賞容易となる可動始動口であるので、その開放制御次第で抽選機会を増やしたり抽選機会の獲得を難しくしたりできる。
2つの当否抽選が行われるが、液晶表示装置50(液晶パネル51)では第1の当否抽選の抽選結果と第2の当否抽選の抽選結果とを相互に判別可能に表示するので、遊技者はどちらの抽選結果であるかをはっきりと認識でき、当然ながらどちらの抽選で当たりを引いたのかを判別できる。
そして、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)が実行されるので、大当たり遊技で遊技者を楽しませることができる。
本実施例は、1つの始動口を第1の始動領域及び第2の始動領域として共用する例である。
共用される始動口となるのは図14に示す普通電動役物60である。本実施例のパチンコ機の構成は、普通電動役物60以外は実施例1のパチンコ機と同様であり、普通電動役物60は、実施例1の複合入賞装置24と置換される形で遊技盤10に装着される。
普通電動役物60は、実施例1の普通電動役物23と同様の電動チューリップであり、一対の開閉羽根61、羽根61の上方に配されている案内口63及び羽根開閉ソレノイド62を備えている。羽根開閉ソレノイド62によって開閉羽根61を駆動することにより、これらを起立させた閉鎖状態(図示の状態)と左右に倒した開放状態とに可変である。閉鎖状態では遊技球は案内口63から羽根61の間を通って入賞するしかなく入賞が困難であるが、開放状態では羽根61が倒されるので入賞が容易になる。入賞した遊技球は始動センサ60a(図14には示されない。図19参照)によって検出される。始動センサ60aは、実施例1における第1始動センサ22aと第2始動センサ23aを兼ねることになる。
また、普通電動役物60は、実施例1の普通電動役物23と同様に、遊技球が普通図柄作動ゲート21を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると設定時間だけ開放される。ただし、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。
本実施例において主制御装置40が実行する当否抽選は図15及び図16に示す通りである。
この当否判定処理では、図15に示すように、主制御装置40は始動センサ60aの始動検出信号が入力されているか否かを判断する(S501)。肯定判断なら、保留記憶数が最大か否かを判断し(S502)、保留記憶数が最大でなければ(S502:NO)、各種乱数選択処理(S503)として、当否判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数などを該当のカウンタから読み込んで、これらを1組の保留記憶として記憶する。保留記憶の個数は例えば液晶表示装置50によって表示される。
次に、保留記憶エリアの最も古い保留記憶を当否判定の対象とするために保留記憶エリアから例えばレジスタに移動させ、保留記憶エリアの保留記憶の記憶位置をにシフト処理し、判定対象の当否判定用乱数を判定値1(低確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値群)と照合して、当否判定用乱数が判定値1のいずれかと一致していれば大当たり(S506:YES)、そうでなければ外れ(S506:NO)と判断する。
大当たりなら(S506:YES)、大当たり低フラグを1にセットし(S507)、大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S508)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S509)。
S506で否定判断のときは、確変フラグが1にセットされているか否かを判断する(S510)。
S510で否定判断のときは、リーチ決定用乱数が所定値であれば(S511:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S512)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S513)。S511で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S514)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S515)。
S510で肯定判断であれば高確率中であるから、 図16に示すように、判定対象の当否判定用乱数を判定値2(高確率用の当否判定用テーブルに記録されている判定値群)と照合して、当否判定用乱数が判定値2のいずれかと一致していれば大当たり(S516:YES)、そうでなければ外れ(S516:NO)と判断する。
大当たりなら(S516:YES)、大当たり高フラグを1にセットし(S517)、大当たり図柄決定用乱数に基づいて大当たり図柄を選択し(S518)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当たり変動パターンを選択する(S519)。
S516で否定判断のときは、リーチ決定用乱数が所定値であれば(S520:YES)、外れ図柄としてリーチ図柄を選択し(S521)、変動パターン決定用乱数に基づいてリーチ変動パターンを選択する(S522)。S520で否定判断のときは、外れ図柄決定用乱数カウンタの値に基づいて外れ図柄を選択し(S523)、変動パターン決定用乱数に基づいて外れ変動パターンを選択する(S524)。
本実施例では、図17に示すように当否判定用乱数のカウント範囲が0〜630で、判定値1には2個(7と313)、判定値2には10個(9,71,131,197,254,353,383,443,509,571)の判定値が記録されているので、S506で当たりになる確率は2/631(低確率)、S516では10/631(高確率)である。ただし、確変フラグが1にセットされていなければS516の判定は実行されない。一方、確変フラグが1にセットされているときは、S506で外れならS516の判定が実行される(2つの判定が行われる)。
上述のS508、S512、S514、S517、S521又はS523で選択された確定図柄(大当たり図柄、リーチ図柄又は外れ図柄)及びS509、S512、S515、S519、S522又はS524で選択された変動パターンは、出力処理(図示略)において図柄変動コマンドとして液晶表示装置50(画像制御装置52)に送られ、実施例1で説明したと同様に変動表示と確定表示が行われる。
S506又はS516で肯定判断であったために大当たり低フラグが1にセットされているか(S507)又は大当たり高フラグが1にセットされていると(S517)、主制御装置40が大当たり処理を実行する。これにより、大当たり遊技(特別遊技)が実行される。
図18に示すように、主制御装置40は、大当たり低フラグ又は大当たり高フラグが1であることを前提として開始した大当たり処理においては、まず液晶表示装置50における特別図柄の変動表示が終了したか否かを判断する(S541)。変動表示が終了していないと判断した場合はリターンし、変動表示が終了したと判断したときには(S541:YES)、確変フラグ=1か否かを判断する(S542)。肯定判断であれば確変フラグを0に(S543)、維持フラグを1にセットする(S544)。
S542で否定判断のとき又はS544に続いて大当たり開始処理を行い(S545)、大入賞口26を上限回数(例えば16回)まで開放、閉鎖させるための大入賞口開閉処理(S546)を行う。これによって実行される大当たり遊技は周知の第1種パチンコ機と同様であるので、ここでは説明は省略する。
そして、大入賞口26の開放回数が上限回数まで達するか継続条件が不成立で大当たり遊技の終了となれば、大当たり終了処理(S547)を行ってから、大当たり高フラグが1か否か、すなわち今回実行した大当たり遊技の原因となった当否判定が、S506での低確率判定かS516での高確率判定かを判断する(S548)。
肯定判断であれば、大当たり高フラグを0にセットして(S549)、確率変動か否かを判断する(S550)。この判断は、今回実行した大当たり遊技の原因となった大当たり図柄が確変図柄であったか否かに基づいて行われ、確率変動抽選に該当する。ここで肯定判断なら確変フラグを1にセットして(S551)、本処理からリターンする。
S548で否定判断のときは、大当たり低フラグを0にセットして(S552)、維持フラグ=1か否かを判断する(S553)。維持フラグ=1なら(S553:YES)、維持フラグを0にしてから(S554)、確変フラグを1にセットして(S551)、本処理からリターンする。
維持フラグが1でなければ(S553:NO)、確率変動か否かを判断し(S550)、ここで肯定判断なら確変フラグを1にセットして(S551)、本処理からリターンする。
つまり、高確率中(確変フラグ=1)でS516での高確率判定で大当たりした場合には(S548:YES)、S550の確率変動抽選次第で低確率に戻される可能性(約1/2の確率)がある。しかし、高確率中(確変フラグ=1)にS506での低確率判定で大当たりしても(S548:NO)、維持フラグ=1(S553:YES)により確変フラグが1にセットされるから(S551)、高確率状態が維持され、S506で外れならS516の判定が実行される(2つの判定が行われる)。
以上の通り、普通電動役物60に遊技球が入賞したことに起因してS506の低確率判定(第1の当否抽選)が行われ、高確率中には第1の当否抽選で外れになったときにS516の高確率判定(第2の当否抽選)が行われるので、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として特別遊技を実行すること、すなわちそれぞれの当否抽選に起因して別個に大当り遊技を行うことができる。
しかも、1つの始動口(普通電動役物60の始動センサ60a)を第1の始動領域及び第2の始動領域として共用するので、高確率中には1度の入球で2度の抽選機会を与えることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、第1の当否抽選が低確率で第2の当否抽選が高確率で、異なる当たり確率の抽選を同時に行う機会を遊技者に与えることができるから、「もしかしたら低確率時でも大当りになる乱数値を取得したのではないか?」などのような余計な不安を取り除きながら、より遊技性に深みを与えることができる。
第2の当否抽選が行われるためには確率変動が必要となり、初期的には、第1の当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行い、この確率変動抽選で確変当たりとなる必要がある。すなわち確変突入には第1の当否抽選が関与する。
しかし、一旦高確率になった後は、第1の当否抽選で当たりになっても高確率状態は解除されず、第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件とする確率変動抽選で確変外れ(S550:NO)となった場合のみ高確率状態が継続しない。すなわち確変終了には第1の当否抽選は関与しない。
したがって、遊技者は第1の当否抽選で当たりになって低確率に戻されることを気にかけることなく、確率変動時の低確率での大当りを堪能できる。
2つの当否抽選が行われるが、液晶表示装置50(液晶パネル51)では第1の当否抽選の抽選結果と第2の当否抽選の抽選結果とを相互に判別可能に表示するので、遊技者はどちらの抽選結果であるかをはっきりと認識でき、当然ながらどちらの抽選で当たりを引いたのかを判別できる。
そして、第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)が実行されるので、大当たり遊技で遊技者を楽しませることができる。
[普通電動役物の変形例]
上記の実施例1では第1の始動領域となる第1始動口22と第2の始動領域となる普通電動役物23と別々に設け、実施例2では普通電動役物60の1つの始動センサ60aを第1の始動領域及び第2の始動領域(S506の低確率判定用とS516の高確率判定用)に共用しているが、図19に示すような構成、すなわち実施例2の普通電動役物60の案内口63に始動センサ63aを設けた構成を採用することもできる。
図19の普通電動役物60では、普通電動役物60が閉鎖状態のときには、これへの入賞球は必ず始動センサ63aを通過してから始動センサ60aを通過する(両方のセンサで検出される)。一方、普通電動役物60が開放状態のときには、始動センサ63aを通過して入賞する(両方のセンサで検出される)ものと、案内口63を通らずに倒された羽根61によって導かれて入賞する(始動センサ60aだけで検出される)ものとがある。
始動センサ63aは球検出信号+1を発生し、始動センサ60aは球検出信号−1を発生する構成とされているので、球検出信号が0ならば案内口63(第1の始動領域)への進入、球検出信号が−1ならば始動センサ60a(第2の始動領域)への進入と区別できる。
図19の普通電動役物60を採用した場合の制御処理(当否抽選処理など)は実施例1又は実施例2で説明したものと同様に、又はそれらに準じて行えばよく、それに応じて実施例1又は2と同様の効果が得られる。
図19に示す普通電動役物60は、始動口として広く使用されている普通電動役物(電動チューリップ)の案内口にセンサを設置するだけで構成でき、従来の電動チューリップの形態をほぼそのまま使用できる利点がある。
[制御変形例]
実施例1、2では、一方の当否抽選が高確率で行われる状態において低確率の当否抽選で当たりになっても大当たり遊技を実行する構成としているが、一方が高確率中の低確率での当たりにては大当たり遊技を実行せずに他の特典を与える構成も可能である。その例を以下に説明する。
[制御変形例1]
本例は高確率の終了後に時短を付与する構成であり、一方が高確率中の低確率での当たりに対しては時短回数を増大させる。
図20(a)に示すように、大当たり図柄の内、確変図柄は1、3、5、7、9、通常図柄は0、2、4、6、8である(例えば111は確変図柄で222は通常図柄)。確率変動して高確率になった場合には、高確率の終了後に50回の時短(時短1)が付与される。そして、高確率中に低確率で当たりが発生した場合には、100回の時短(時短2)、150回の時短(時短3)又は200回の時短(時短4)が付与される。時短2、3、4のいずれを付与するかは、例えば図20(b)に示す大当たりルーチン3によって決まる。
この大当たりルーチン3においては、第1始動口(第1の始動領域)に入賞すると(S601)、大当たりか否かが判定される(S602)。大当たりで(S602:YES)、確変図柄でないときには(S603:NO)、時短2フラグがセットされて(S605)、確変図柄で(S603:YES)、3か7なら(S604:YES)時短4フラグがセットされて(S606)、3か7以外なら(S604:NO)時短3フラグがセットされる(S607)。
図21に示す確率変動移行ルーチンは、高確率状態で大当たりしたことによる大当たり遊技の終了に伴って行われる(大当たり処理については公知と同様であるので説明は省略)。この確率変動移行ルーチンにおいては、大当たり遊技の終了を待って(S621:YES)、高確率フラグの有無を判断する(S622)。高確率フラグは、確率変動抽選(実施例1、2参照)において当たりになったことを示すフラグである。
高確率フラグがセットされていれば(S622:YES)、高確率移行処理(S623)により第2の当否抽選が高確率にされる(又は高確率が継続する)。可動役物(例えば上述の普通電動役物23、60)を第2の始動領域とする構成であれば、その役物作動も高確率状態に対応したものになる。
高確率フラグがセットされていないときには(S622:NO)、時短フラグ2、3又は4がセットされているか否かを判断し(S624)、時短フラグがセットされてなければ時短1(50回時短)の開始処理を行う(S625)。時短フラグがセットされている場合(S624:YES)、時短2フラグであれば(S626:YES)時短2(100回時短)の開始処理を行い(S627)、時短3フラグであれば(S628:YES)時短3(150回時短)の開始処理を行い(S629)、どちらでもなければ(S629:NO)時短4フラグであるから時短4(200回時短)の開始処理を行う(S630)。
このようにして、高確率中に低確率で当たりが発生した場合には、100回の時短(時短2)、150回の時短(時短3)又は200回の時短(時短4)が付与される。
なお、これらの時短回数は例であってこれに限定されるわけではない。また、時短ではなくて、いわゆるST機のように回数切りの確率変動を付与する構成(例えば時短2の時短100回に代えて、100回まで高確率にする)も可能である。
[制御変形例2]
本例は、第2の当否抽選が高確率中の第1の当否抽選(低確率)での当たりに対しては、次回の第2の当否抽選(高確率)での大当たり遊技の出球数を増大させる例である。
図22(a)に示すように、大当たり図柄の内、確変図柄は1、3、5、7、9、通常図柄は0、2、4、6、8である(例えば111は確変図柄で222は通常図柄)。確率変動で第2の当否抽選が高確率になっている場合に、低確率の第1の当否抽選で当たりが発生した場合には、次回の第2の当否抽選(高確率)での大当たり遊技の出球数を増大させるが、どれだけ増大させるかは、例えば図22(b)に示す大当たりルーチン4によって決まる。なお、図22(a)の出球1(1500個)は第1の当否抽選で大当たりしていなくても、第2の当否抽選(高確率)での大当たり付与される大当たり出球数である。
この大当たりルーチン4においては、第1始動口(第1の始動領域)に入賞すると(S701)、大当たりか否かが判定される(S702)。大当たりで(S702:YES)、確変図柄でないときには(S703:NO)、出球2フラグがセットされて(S705)、確変図柄で(S703:YES)、3か7なら(S704:YES)出球4フラグがセットされて(S706)、3か7以外なら(S704:NO)出球3フラグがセットされる(S707)。
図23に示す出球数決定処理は、高確率状態の第2の当否抽選で大当たりしたことに起因して実行される。なお、大当たり処理については公知と同様であるので説明は省略する。
この出球数決定処理においては、高確率抽選による大当たりが確定すると(S721)、出球フラグ2、3又は4がセトされているか否かを判断する(S722)。
出球フラグがセットされていなければ(S722:NO)出球1制御処理を行い(S725)、大当たり遊技においては1500個の出球(期待値)となるように、例えばラウンド数や大入賞口の最大入賞球数等を設定する。
出球フラグがセットされている場合(S722:YES)、出球2フラグであれば(S726:YES)、大当たり遊技においては1800個の出球(期待値)となるように、例えばラウンド数や大入賞口の最大入賞球数等を設定する(S727)。出球3フラグであれば(S728:YES)、大当たり遊技においては2000個の出球(期待値)となるように、例えばラウンド数や大入賞口の最大入賞球数等を設定する(S729)。どちらでもなければ(S729:NO)出球4フラグであるから、、大当たり遊技においては2400個の出球(期待値)となるように、例えばラウンド数や大入賞口の最大入賞球数等を設定する(S730)。
このようにして、高確率中に低確率で当たりが発生した場合には、次回の高確率での大当たりに対して出球数が増大される。なお、これらの出球数は例であってこれに限定されるわけではない。
また、制御変形例1、2ともに、高確率遊技中の次回の大当たり遊技までに低低確率が当たれば大当たり以外の特典を付与する構成(もし、低確率が2度以上当たっても、最新の結果により特典を付与する構成)を更に複雑にした、高確率中の次回の大当たり遊技までの間に低確率の大当たり回数により、更に得点内容を変化させる(時短回数付与ならば、当たるたびに時短回数を加算していく)構成なども可能である。
この制御変形例1、2のように、第2の当否抽選が高確率に設定されている際に、低確率に設定されている第1の当否抽選で当たりになった場合には、特別遊技の実行起因とせずに遊技状態の変化起因とすることによって、遊技に複雑な展開を与えることができ、通常の賞球付与以上に遊技の興趣を与えることができる。
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
実施例のパチンコ機の遊技盤の正面図。 実施例1の複合入賞装置の説明図。 実施例1の複合入賞装置の動作説明図。 実施例1の液晶表示装置における表示の説明図。 実施例1のパチンコ機の制御系の要部のブロック図。 制御例1の当否判定処理の一部のフローチャート。 制御例1の当否判定処理の別の一部のフローチャート。 制御例1の当否判定処理のまた別の一部のフローチャート。 制御例1の当否判定処理のさらに別の一部のフローチャート。 制御例1の大当たり処理のフローチャート。 制御例2の当否判定処理の一部のフローチャート。 制御例2の当否判定処理の別の一部のフローチャート。 制御例2の大当たり処理のフローチャート。 実施例2の普通電動役物の説明図。 実施例2の当否判定処理の一部のフローチャート。 実施例2の当否判定処理の別の一部のフローチャート。 実施例2の判定値1、2の説明図。 実施例2の大当たり処理のフローチャート。 普通電動役物の変形例の説明図。 制御変形例1の大当たりルーチンの説明図。 制御変形例1の確率変動移行ルーチンのフローチャート。 制御変形例2の大当たりルーチンの説明図。 制御変形例2の出球数決定処理のフローチャート。
符号の説明
10 遊技盤
13 遊技領域
22 第1始動口(第1の始動領域)
22a 第1始動センサ(第1の始動領域)
23 普通電動役物(第2の始動領域、可動始動口)
23a 第2始動センサ(第2の始動領域)
24 複合入賞装置
26 大入賞口
27 大入賞装置
40 主制御装置(第1抽選手段、第2抽選手段、確変抽選手段、確変手段、特別遊技実行手段)
50 液晶表示装置(結果表示手段)
51 液晶パネル(結果表示手段)
52 画像制御装置(結果表示手段)
60 普通電動役物(可動始動口)
60a 始動センサ(第1の始動領域、第2の始動領域)
63 案内口
63a 始動センサ(第1の始動領域)

Claims (8)

  1. 第1の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第1の当否抽選を行う第1抽選手段と、
    第2の始動領域に遊技球が進入したことに起因して第2の当否抽選を行う第2抽選手段と、
    前記第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として確率変動抽選を行う確変抽選手段と、
    該確率変動抽選で確変当たりとなれば前記第1又は第2の当否抽選のいずれか一方の当たり確率を高確率に設定し、該当たり確率が高確率に設定されていた前記当否抽選で当たりになったことを前提条件として行われた前記確率変動抽選で確変外れとなれば該高確率であった前記当否抽選の前記当たり確率を前記高確率よりも低い低確率に設定する確変手段と
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記確変手段は、前記確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた前記当否抽選の当たり確率を高確率に設定することを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記確変手段は、前記確率変動抽選の前提条件となる当たりを発生させた前記当否抽選ではない方の当たり確率を高確率に設定することを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1、2又は3記載の弾球遊技機において、
    前記第1の始動領域と第2の始動領域の一方は、開放状態と閉鎖状態とに可変で前記開放状態では入賞容易となる可動始動口であることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1、2又は3記載の弾球遊技機において、
    1つの始動口を前記第1の始動領域及び第2の始動領域として共用することを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記第1の当否抽選の抽選結果と前記第2の当否抽選の抽選結果とを相互に判別可能に表示する結果表示手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記第1又は第2の当否抽選で当たりになったことを前提条件として、遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項7記載の弾球遊技機において、
    前記第1及び第2の当否抽選の一方が前記高確率に設定されている際に、前記低確率に設定されている他方の前記当否抽選で当たりになった場合には、前記特別遊技の実行起因とせずに遊技状態の変化起因とすることを特徴とする弾球遊技機。
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