JP2009279094A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当たり後の利益価値を、遊技者に選択させることができるようにする。
【解決手段】第1の特別図柄を変動表示させており、且つ第2の特別図柄を停止表示させているときに、当該「大当たり」が「確変大当たり」である確率を表示する遊技球誘導演出を実行する。その後、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞することにより「小当たり」すると、当該「小当たり」に対応する第2の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させる。したがって、遊技者は、当該「大当たり」が「確変大当たり」である確率に基づいて、「大当たり」した後の遊技状態が「時短モード」となると推測した場合には、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させるために、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるように遊技を行うことになる。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技の演出を行うために用いて好適なものに関する。
従来から、遊技球の始動入賞口への入賞を契機として抽選を行うと共に図柄の変動表示を開始し、当該抽選の結果に応じて、変動表示を開始した図柄を停止表示させるようにする遊技機がある。この種の遊技機では、抽選に当選し「大当たり」すると大入賞口を開放して特別遊技を実行し、遊技者に大きな利益を与える。そして、特別遊技が終了すると、抽選に当選するまで当該抽選の当選確率を通常遊技よりも高確率にする確変モード等に遊技状態が移行し、「大当たり」後に遊技者に対して利益価値を付与するようにしている。
以上のような遊技機において、図柄の停止表示前に、「大当たり」した後の利益価値に関する情報を報知し、押しボタンが遊技者によって押されると、既に取得していた抽選の結果を破棄し、再度抽選の結果を取得する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2005−152190号公報
しかしながら、前述した従来の技術では、再度抽選の結果を取得しているので、その抽選の結果がどのようなものかを遊技者が知ることはできない。したがって、大当たり後の利益価値を、遊技者を選択させることが困難であるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、大当たり後の利益価値を、遊技者に選択させることができるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技盤に形成された第1の始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選を行う第1の抽選手段と、前記遊技盤に形成された第1の始動入賞口に遊技球が入賞すると、第1の特別図柄を変動表示させ、変動表示させた第1の特別図柄を停止表示させる第1の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段により表示させる第1の特別図柄の表示態様を、前記第1の抽選手段による抽選の結果に基づいて決定する第1の表示態様決定手段と、前記遊技盤に形成された第2の始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選を行う第2の抽選手段と、前記遊技盤に形成された第2の始動入賞口に遊技球が入賞すると、第2の特別図柄を変動表示させ、変動表示させた第2の特別図柄を停止表示させる第2の表示制御手段と、前記第2の表示制御手段により表示させる第2の特別図柄の表示態様を、前記第2の抽選手段による抽選の結果に基づいて決定する第2の表示態様決定手段と、前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による抽選の結果、大当たりに当選し、前記第1の表示制御手段又は前記第2の表示制御手段により、大当たりに対応する第1の特別図柄又は第2の特別図柄が停止表示すると、前記遊技盤に形成された大入賞口の開閉を行って特別遊技を実行する大当たり時遊技実行手段と、前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による抽選の結果、小当たりに当選し、前記第1の表示制御手段又は前記第2の表示制御手段により、小当たりに対応する第1の特別図柄又は第2の特別図柄が停止表示すると、前記遊技盤に形成された大入賞口の開閉を前記特別遊技のときよりも不利な態様で行う小当たり時遊技実行手段と、前記大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行する演出実行手段とを有し、前記第1の表示制御手段により表示される第1の特別図柄と、前記第2の表示制御手段により表示される第2の特別図柄とは、同時期に変動表示することが可能であり、前記第1の表示態様決定手段は、前記決定した表示態様に基づいて第1の特別図柄が停止表示するタイミングよりも、前記小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングが早く到来する場合に、前記小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングに合わせて、前記第1の抽選手段による抽選に当選しなかった場合に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するように、前記決定した表示態様を変更し、前記演出実行手段は、前記第1の特別図柄が変動表示しており、且つ、前記第2の特別図柄が停止表示しているときに、前記大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行することを特徴とする。
かかる構成では、第1の特別図柄を変動表示させており、且つ第2の特別図柄を停止表示させているときに、大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を行う。その後、第2の始動入賞口に遊技球が入賞することにより、第2の抽選手段により小当たりに当選し、当該小当たりに当選したことに基づく第2の特別図柄と、第1の特別図柄とを同時期に変動表示させる。その後、当該小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、第1の抽選手段による抽選に当選しなかった場合に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させる。したがって、遊技者は、大当たりした後の利益価値を示唆する演出に基づいて、大当たりした後の利益価値が低いと推測した場合には、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させるために、第2の始動入賞口に遊技球を入賞させるように遊技を行うことになる。よって、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、前記演出実行手段は、前記第1の表示態様決定手段により決定された第1の特別図柄の表示態様に基づく変動表示が開始されてから終了するまでの時間から、前記第2の表示態様決定手段により決定された小当たりに対応する第2の特別図柄の表示態様に基づく変動表示時間を引いた時間よりも前に、大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行することを特徴とする。
かかる構成では、大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行している間に、小当たりに対応する第2の特別図柄の変動表示を開始させることができれば、大当たりした後の利益価値を示唆する演出を実行した後、第1の特別図柄の変動表示時間が経過するまでの間に、小当たりに対応する第2の特別図柄の変動表示時間を経過させることを、可及的に確実に行うことができる。すなわち、大当たりした後の利益価値を示唆する演出を実行した後、小当たりに対応する第2の特別図柄の変動表示時間を可及的に確保することができ、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを可及的に確実に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記特別遊技が実行された後の、前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による大当たりの当選確率が、前記特別遊技が実行される前の通常遊技のときよりも高くなる確率変動遊技に遊技の状態を移行させる移行手段を有し、前記第1の表示態様決定手段は、前記決定した表示態様を変更することを、前記確率変動遊技が行われているときに実行することを特徴とする。
かかる構成では、第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、確率変動遊技中に実行する。したがって、例えば、大当たりした後の利益価値を示唆する演出として、確率変動遊技に移行しない演出が実行された場合に、遊技者は、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させるために、第2の始動入賞口に遊技球を入賞させるように遊技を行うことになる。よって、確率変動遊技を継続させることを遊技者に選択させることが可能になる。
また、請求項4に記載の発明は、前記第2の表示態様決定手段は、前記小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の前記第2の特別図柄の変動表示時間が、前記第1の特別図柄の変動表示時間よりも短い時間になるように、前記小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の前記第2の特別図柄の表示態様を決定することを特徴とする。
かかる構成では、小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の第2の特別図柄の変動表示時間を、第1の特別図柄の変動表示時間よりも短い時間にする。したがって、第1の特別図柄が停止表示するタイミングよりも、小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングの方が早く到来する確率を高めることができる。よって、小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示することにより、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができる。よって、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
また、請求項5に記載の発明では、前記第2の抽選手段による抽選により小当たりに当選する確率は、前記第1の抽選手段により小当たりに当選する確率よりも高いことを特徴とする。
かかる構成では、小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示する頻度を、小当たりに対応する第1の特別図柄が停止表示する頻度よりも高くすることが可能になる。したがって、小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示することにより、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させる頻度を高くすることができる。よって、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができ、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
また、請求項6に記載の発明は、前記第2の始動入賞口への遊技球の入賞は、遊技者が所定の操作を行わなかった場合よりも行った場合の方が、容易になることを特徴とする。
かかる構成では、遊技者による操作によって、第2の始動入賞口への遊技球の入賞を行わせ易くすることが可能になる。したがって、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させる頻度を高くすることが可能になる。よって、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができ、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
本発明によれば、大当たりした後の利益価値を示唆する演出に基づいて、大当たりした後の利益価値が低いと推測した場合には、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させるために、第2の始動入賞口に遊技球を入賞させるような遊技を行うことを、遊技者に促すことができる。よって、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施形態の遊技機では、従来(旧規則)の第1種パチンコ機に相当する遊技が複数混在する。具体的に本実施形態の遊技機は、従来(旧規則)の第1種パチンコ機に相当する第1及び第2の遊技を並行して実行し、第1の遊技における第1の特別遊技と、第2の遊技における第2の特別遊技とが同時に実行されないように排他制御を実行する。
以下の説明では、このような1種1種パチンコ機を遊技機の一例として挙げて、その構成及び動作の一例を詳細に説明する。
(遊技機100)
図1は、本実施形態の遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。前述したように、本実施形態の遊技機100は、従来の(旧規則でいうところの)第1種パチンコ機の特徴を複数混在させたような構成を有する。
図1において、遊技機(パチンコ機)100は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)と、遊技盤を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
遊技盤には、普通図柄作動ゲート68、普通電動役物65、センター飾り部品64、第1及び第2の特別図柄表示装置70、71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、右打ち表示灯95、外レール54、及び内レール56等が遊技部品として設けられている。内レール56と外レール54は、発射された遊技球を、遊技領域52へ案内するためのものである。
また、遊技盤には、一般入賞口72、第1〜第3の始動入賞口62、63、67、第1及び第2の大入賞口91、92、及びアウト口58が形成されている。尚、本実施形態では、普通電動役物65が開放することによってのみ第3の始動入賞口67に遊技球が入賞されるようにしている。
ここで、本実施形態では、遊技者から見て相対的に右側の遊技領域に遊技球を発射させることにより(所謂右打ちをすることにより)、第2の大入賞口92、第2始動入賞口63に遊技球が格段に入賞し易くなるように配置されている。一方、第1の大入賞口91、第1の始動入賞口62、第3の始動入賞口67については、遊技者から見て相対的に左側の遊技領域に遊技球を発射させた方が、右側の遊技領域に遊技球を発射させた場合よりも、遊技球が入賞し易くなるように配置されている。
この他、遊技盤には、図示しない複数の釘や風車等も設けられている。釘や風車は、遊技領域52の所定の位置に設けられており、例えば、遊技領域52に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口72、第1〜第3の始動入賞口62、63、67、及び第1及び第2の大入賞口91、92への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過を調整したりする。
第1の特別図柄表示装置70は、センター飾り部品64に取り付けられており、例えば、第1の特別図柄を表示する7セグメントLEDを備えている。ここで、第1の特別図柄とは、遊技球の第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞を契機として行われる抽選の結果に応じて、「大当たり」又は「小当たり」を発生させるか否かを示すための図柄である。
また、センター飾り部品64には、第1の特別図柄保留ランプ20が設けられている。第1の特別図柄保留ランプ20は、例えば、遊技球の第1及び第3の始動入賞口62、67への入賞数を表示する4つのLEDを備えている。第1の特別図柄保留ランプ20が備える4つのLEDは、第1又は第3の始動入賞口62、67に遊技球が入賞する度に順次発光し、また、第1又は第3の特別図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、第1の特別図柄保留ランプ20が備える4つのLEDの発光数により、遊技球の第1及び第3の始動入賞口62、67への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の第1及び第3の始動入賞口62、67への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に第1又は第3の始動入賞口62、67に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、遊技球の第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞に対応する数の賞球のみを行うようにしている。
本実施形態では、遊技球の第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞に基づいて、第1の特別図柄表示装置70が備える7セグメントLEDを発光させて、「大当たり」に対応する第1の特別図柄である「3」、「7」の何れかと、「小当たり」に対応する「5」と、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄である「−」とを変動表示させた後に、これら第1の特別図柄のうちの1つを停止表示させるようにしている。
ここで、第1の特別図柄を変動表示させる時間は、第1の特別図柄を変動表示させる前に定められ、通常は、定められた時間の間、第1の特別図柄を変動表示させた後、前述した第1の特別図柄のうちの1つを停止表示させる。そして、「大当たり」に対応する第1の特別図柄が停止表示されると、第1の作動条件が成立し、第1の大入賞口91が開放して第1の特別遊技に移行する。また、「小当たり」に対応する第1の特別図柄が停止表示されると、第2の作動条件が成立し、第1の大入賞口91が開放して「小当たり」に基づく遊技に移行する。尚、以下の説明では、第1の特別図柄を変動表示させる時間を、必要に応じて第1の特別図柄変動表示時間と称する。また、第1の特別図柄の停止表示によって発生する「小当たり」に基づく遊技を、必要に応じて小当たり遊技と称する。
第2の特別図柄表示装置71も、第1の特別図柄表示装置70と同様に、センター飾り部品64に取り付けられており、例えば、第2の特別図柄を表示するランプを備えている。ここで、第2の特別図柄とは、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞を契機として行われる抽選の結果に応じて、「大当たり」又は「小当たり」を発生させるか否かを示すための図柄である。
また、センター飾り部品64には、第2の特別図柄保留ランプ21が設けられている。第1の特別図柄保留ランプ21は、例えば、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞数を表示する4つのLEDを備えている。第2の特別図柄保留ランプ21が備える4つのLEDは、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞する度に順次発光し、また、第2の特別図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、第2の特別図柄保留ランプ21が備える4つのLEDの発光数により、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に第2の始動入賞口63に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞に対応する数の賞球のみを行うようにしている。
本実施形態では、遊技球の第2の始動入賞口63への入賞に基づいて、第2の特別図柄表示装置71が備えるランプを発光させて、「大当たり」に対応する第2の特別図柄である「○」と、「ハズレ」に対応する第2の特別図柄である「×」とを交互に点灯(変動表示)させた後に、これら第2の特別図柄の何れかの点灯を継続(停止表示)させるようにしている。すなわち、「○」が停止表示することは「大当たり」を意味し、「×」が停止表示することは「ハズレ」を意味する。また、「○」と「×」との双方が停止表示(点灯)することが「小当たり」であることを意味するようにしている。本実施形態では、第2の特別図柄により「小当たり」する確率は1/1.1であり、第1の特別図柄により「小当たり」する確率よりも高くなるように設定されている。すなわち、本実施形態では、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞すると、殆ど「小当たり」するようにしている。
ここで、第2の特別図柄を変動表示させる時間は、第1の特別図柄と同様に、第2の特別図柄を変動表示させる前に定められ、通常は、定められた時間の間、第2の特別図柄を変動表示させた後、前述した第2の特別図柄のうちの1つを停止表示させる。そして、「大当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示されると、第3の作動条件が成立し、第2の大入賞口92が開放して第2の特別遊技に移行する。また、「小当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示されると、第4の作動条件が成立し、第2の大入賞口92が開放して「小当たり」に基づく遊技に移行する。尚、以下の説明では、第1の特別図柄を変動表示させる時間を、必要に応じて第2の特別図柄変動表示時間と称する。また、第2の特別図柄の停止表示によって発生する「小当たり」に基づく遊技を、必要に応じて第2の小当たり遊技と称する。
以上のようにして、第1の特別図柄を用いて行われる第1の遊技と、第2の特別図柄を用いて行われる第2の遊技とを並行して行うに際し、本実施形態では、以下のようにして第1の特別遊技と第2の特別遊技とが同時に実行されないようにしている。
すなわち、第1の特別図柄を変動表示させている間に、第2の特別遊技に遊技を移行すると判断した場合、「大当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第1の特別図柄を強制的に停止表示させる。また、第2の特別遊技の実行中には、第1の特別図柄の変動表示を行わない。このようにすることによって、第1の特別遊技と第2の特別遊技とが同時に実行されるのを防止できる。
同様に、第2の特別図柄を変動表示させている間に、第1の特別遊技に遊技を移行すると判断した場合、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第2の特別図柄を強制的に停止表示させる。また、第1の特別遊技の実行中には、第2の特別図柄の変動表示を行わない。このようにすることによって、第1の特別遊技と第2の特別遊技とが同時に実行されるのを防止できる。
演出表示装置60は、遊技者に視認されやすいように、遊技領域52のほぼ中央位置に設けられており、例えば、装飾図柄等の演出画像を表示する液晶ディスプレイを備えている。
演出表示装置60の表示画面には、第1の遊技に対応する第1の表示領域194と第2の遊技に対応する第2の表示領域195とが設定されている。第1の表示領域194には、第1の特別図柄に連動する第1の装飾図柄を含む演出画像が表示される。一方、第2の表示領域195には、第2の特別図柄に連動する第2の装飾図柄を含む演出画像が表示される。
第1の装飾図柄は、第1の特別図柄で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。第2の装飾図柄は、第2の特別図柄で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2の遊技に対応する。
本実施形態では、第1及び第2の表示領域194、195の夫々において、横一列に表示される3つの図柄を、第1、第2の装飾図柄として表示する。具体的に説明すると、装飾図柄として、例えば「0」〜「9」、及び「A」〜「F」を、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」の順番で、図1の上から下に向けて変動表示させた後に、「0」〜「9」、及び「A」〜「F」の何れか1つを停止表示させるようにしている。そして、第1又は第2の表示領域194、195に、第1の装飾図柄の組み合わせが停止表示した場合に、「大当たり」としている。また、第1又は第2の表示領域194、195に、第2の装飾図柄の組み合わせが停止表示した場合に、「小当たり」としている。一方、第1又は第2の表示領域194、195に停止表示された装飾図柄の組み合わせが、前記第1又は第2の装飾図柄の組み合わせの何れにも該当しない場合には、「ハズレ」としている。
尚、本実施形態では、第1の特別図柄表示装置70に停止表示される第1の特別図柄と、第1の表示領域194に停止表示される装飾図柄とが意味する内容を一致させるようにしている。同様に、第2の特別図柄表示装置71に停止表示される第2の特別図柄と、第2の表示領域195に停止表示される装飾図柄とが意味する内容を一致させるようにしている。例えば、第1の特別図柄表示装置70に停止表示される特別図柄が「大当たり」を示すものであるならば、第1の表示領域194に停止表示される装飾図柄も「大当たり」を示すものになるようにしている(すなわち、前記特定の装飾図柄の組み合わせになるようにしている)。
以上のように、本実施形態では、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
また、演出表示装置60は、装飾図柄だけでなく、装飾図柄の背景となる背景画像や、大当たりの期待感を遊技者に与えるようにするためのキャラクタ画像等の付随画像も演出画像として表示する。付随画像としては静止画像及び動画像の一方、または双方(例えば、静止した背景画像内でキャラクタ画像が変動する場合等)が表示可能である。具体的に、演出表示装置60は、装飾図柄(横一列に表示された3つの図柄)を変動表示させるとともに、背景画像やキャラクタ画像(双方の場合もある)等の付随画像を表示させる。その後、変動表示させた3つの図柄のうち、左右の2つの図柄を同じ図柄として停止表示させて、所謂リーチ状態を形成し、リーチ状態時のために用意された付随画像に表示を切り換えて、「大当たり」への期待感を遊技者に与えた後(所謂スーパーリーチを行った後)に、変動中の残りの真ん中の図柄を停止表示させる。このように、演出表示装置60は、「大当たり」への期待感を遊技者に与えられるように、様々な表示(演出)を行う。
更に、本実施形態の演出表示装置60は、遊技機100における遊技の状態に応じて、遊技領域52のうち、遊技者から見て右側の領域に遊技球を発射させた方が有利であるのか、それとも左側の領域に遊技球を発射させた方が有利であるのかを、付随画像として表示させるようにしている。
尚、第1及び第2の特別図柄は、必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施形態では、第1及び第2の特別図柄表示装置70、71にて目立たない大きさで第1及び第2の特別図柄を表示させるようにした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60に表示させてもよい。
演出表示装置60の右側方には、コップ型の第2の始動入賞口63が設けられている。また、演出表示装置60の下方には、コップ型の第1の始動入賞口62が設けられている。そしてこの第1の始動入賞口62がすぐ下に普通電動役物65が設けられている。この普通電動役物65が開放すると、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞可能になる。したがって、普通電動役物65が閉鎖しているときは、その入口が第1の始動入賞口62によって遮蔽されている。すなわち、普通電動役物65が閉鎖しているときには遊技球は普通電動役物65内に入らず、普通電動役物65が開放状態となったときにはじめて遊技球が普通電動役物65内に入る(遊技球が第3の始動入賞口67に入賞する)。
普通図柄作動ゲート68は、演出表示装置60の右上方に設けられており、例えば、普通図柄作動ゲート68内を遊技球が上から下へ向けて通過することが可能なように構成されている。
普通図柄表示装置59は、センター飾り部品64に取り付けられており、例えば、普通図柄を表示する7セグメントLEDを備えている。ここで、普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物65を開放させるか否かを示すための図柄である。
また、センター飾り部品64には、普通図柄保留ランプ22が設けられている。普通図柄保留ランプ22は、例えば、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過数を表示する4つのLEDを備えている。
普通図柄表示装置59は、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過に基づいて、7セグメントLEDを発光させて、普通図柄として例えば「7」及び「−」を交互に変動表示させた後に、「7」又は「−」の何れかを停止表示させる。そして、「7」が停止表示された場合に、「当たり」とし、普通電動役物65が開放する。一方、「−」が停止表示された場合には、「ハズレ」とし、普通電動役物65が開放しない。
また、普通図柄保留ランプ22は、普通図柄作動ゲート68を遊技球が通過する度に、4つのLEDを順次発光し、また、普通図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、普通図柄保留ランプ22は、4つのLEDの発光数により、普通図柄作動ゲート68の通過数を遊技者に報知する。
第1の大入賞口91は、第1の始動入賞口62の下方に形成されている。この第1の大入賞口91は、第1の特別図柄及び第1の装飾図柄が「大当たり」に対応する図柄となり、第1の特別遊技に移行した場合に、約30秒間開放し単位遊技を実行する。本実施形態では、第1の特別遊技において、15回の単位遊技が実行されるようにしている。
第2の大入賞口92は、普通電動役物65(第3の始動入賞口67)の右側方に形成されている。この第2の大入賞口92は、第2の特別図柄及び第2の装飾図柄が「大当たり」に対応する図柄となり、第2の特別遊技に移行した場合に、約30秒間開放し単位遊技を実行する。本実施形態では、第2の特別遊技においても、第1の特別遊技と同様に、15回の単位遊技が実行されるようにしている。
また、前述したように本実施形態では、「小当たり」した場合にも第1又は第2の大入賞口91、92が開放する。ただし、「小当たり」した場合には、特別遊技を実行するという扱いではなく、通常遊技や時短中に第1又は第2の大入賞口91、92が開放するという扱いとなる。この第1又は第2の大入賞口91、92の開閉動作の具体例を説明すると、「小当たり」したときには、第1又は第2の大入賞口91、92を0.5秒間開放した後、第1又は第2の大入賞口91、92を閉鎖させ、その状態を0.1秒間維持する。その後、第1又は第2の大入賞口91、92を0.5秒間再度開放した後、第1又は第2の大入賞口91、92を閉鎖させる。
そして、本実施形態では、前述したようにして第1の特別遊技と第2の特別遊技とが同時に実行されないようにすることに加えて、第1、第2の特別遊技と第2、第1の小当たり遊技とが同時に実行されないようにもしている。
具体的に説明すると、まず、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングが、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングよりも早く到来する場合には、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第2の特別図柄を強制的に停止表示させる。
一方、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングが、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングがよりも早く到来する場合には、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第1の特別図柄を強制的に停止表示させる。
また、「大当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングが、「小当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングよりも早く到来する場合には、「大当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第1の特別図柄を強制的に停止表示させる。
一方、「小当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングが、「大当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄を停止表示させるタイミングよりも早く到来する場合には、「小当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第2の特別図柄を強制的に停止表示させる。
第1の大入賞口91の右側方には、右打ち表示灯95が設けられている。右打ち表示灯95は、遊技機100における遊技の状態に応じて、遊技領域52のうち、遊技者から見て右側の領域に遊技球を発射させた方が有利である場合に点灯するLEDを備えている。 センター飾り部品64は、半透明の部分を含む成形品であり、演出表示装置60の周囲に設けられている。このセンター飾り部品64は、演出表示装置60を保護したり、遊技機100を装飾したりする等の役割を果たす。
一般入賞口72は、遊技領域52の左下部に設けられており、この一般入賞口72に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
また、遊技領域52の周縁部には、遊技の状態に応じて点灯する遊技効果ランプ等の電飾部品90が設けられている。
アウト口58は、遊技領域52の最下部に設けられており、第1〜第3の始動入賞口62、63、67、一般入賞口72、及び第1〜第2の大入賞口91、92の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、遊技機100の外部に放出される。
遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、及び球皿ユニット97を備えている。
外枠11は、開口部分を有し、遊技機100を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構等により、外枠11へ開閉自在となるように取り付けられる。
また、前枠12は、遊技球を発射させるための機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構や、遊技球を誘導又は回収するための機構等を有する。
透明板13は、遊技盤を保護するためのものであり、例えば透明なガラス板である。遊技者は、この透明板13を介して、遊技盤の遊技領域52を透視しながら遊技を行う。
扉14は、透明板13を支持するためのものであり、ヒンジ機構等により、前枠12へ開閉自在となるように取り付けられる。
球皿ユニット97は、前枠12の下方に設けられており、遊技球(貸球及び賞球)を一定量貯留する上球皿15及び下球皿16、遊技球を貯留するための機構、遊技球を発射させるための機構に遊技球を送り出すための機構、貯留中の遊技球を出球収容箱(いわゆるドル箱)に抜き出すための球抜き機構、発射ハンドル17、操作スイッチ82、及びスピーカ18等を有する。
操作スイッチ82は、例えば、演出表示装置60に表示される演出画像に基づく操作を遊技者が行うためのものである。
発射ハンドル17は、遊技球を遊技領域52に向けて発射させる際に遊技者により操作される。遊技者が発射ハンドル17を回動操作すると、回動角度に応じた速度で、遊技球が、内レール56及び外レール54により案内されて遊技領域52に向けて発射される。
スピーカ18は、演出としての効果音等の音情報を再生出力する。
(規定遊技の概要)
ここで、遊技機100における規定遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球(貸球)が上球皿15に置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル17を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域52に向けて発射される。遊技領域52に入った遊技球は、遊技領域52に形成されている釘や風車等に衝突して、不規則な動きをしながら、遊技領域52内を上から下に向けて移動する。
そして、遊技球が、第1の始動入賞口62又は第3の始動入賞口67に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿15又は下球皿16に払い出されると共に、第1の特別図柄表示装置70に表示される第1の特別図柄と、演出表示装置60の第1の表示領域194に表示される第1の装飾図柄とが変動表示を開始する。その後、第1の特別図柄表示装置70に第1の特別図柄が停止表示すると共に、演出表示装置60の第1の表示領域194に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示すると、「大当たり」となり、通常遊技から第1の特別遊技に遊技が移行する。
第1の特別遊技では、第1の大入賞口91が開放する。この開放した第1の大入賞口91に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される。そして、本実施形態では、第1の大入賞口91が約30秒開放するか、又は第1の大入賞口91に特定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、第1の大入賞口91が閉鎖する。本実施形態では、このような単位遊技が、15回行われるようにしている。
また、遊技球が、第2の始動入賞口62に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿15又は下球皿16に払い出されると共に、第2の特別図柄表示装置71に表示される第2の特別図柄と、演出表示装置60の第2の表示領域195に表示される第2の装飾図柄とが変動表示を開始する。その後、第2の特別図柄表示装置71に第2の特別図柄が停止表示すると共に、演出表示装置60の第2の表示領域195に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示すると、「大当たり」となり、通常遊技から第2の特別遊技に遊技が移行する。第2の特別遊技では、第1の特別遊技と同様にして、第2の大入賞口92が開閉動作する。
以上のように、第1の特別遊技や第2の特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
また、前述したように、第1の特別図柄(第2の特別図柄)を変動表示させている間に、第2の特別遊技(第1の特別遊技)に遊技が移行すると判断され、第3の作動条件(第1の作動条件)が成立すると、「大当たり」に対応する第2の特別図柄(第1の特別図柄)が停止表示するタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄(第2の特別図柄)が停止表示する。これにより、第2の特別遊技(第1の特別遊技)が実行されている間に、第1の特別遊技(第2の特別遊技)が実行されるのを防止することができる。
ところで、本実施形態では、「大当たり」に対応する第1の特別図柄(第2の特別図柄)の組み合わせに応じて、前述した第1及び第2の特別遊技の実行後に、「確変モード」及び「時短モード」の何れかのモードに遊技状態が移行するようにしている。
ここで、「確変モード」とは、「通常モード」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成するようにするモードである。また、この「確変モード」では、次の第1又は第2の特別遊技が開始するまでの間、普通電動役物65の動作を「通常モード」のときと異ならせて、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞しやすい状態を形成するようにしている。ここで、「通常モード」とは「確変モード」でも「時短モード」でもない通常の遊技状態を言う。
一方、「時短モード」とは、所定の回数(例えば100回)の特別図柄変動に関する遊技が実行されるまで、普通電動役物65の動作を「通常モード」のときと異ならせて、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞しやすい状態を形成し、前記所定の回数の遊技が実行されると「通常モード」に戻るモードをいう。
また、これら「確変モード」及び「時短モード」では、必要に応じて、特別図柄及び装飾図柄の変動表示時間が「通常モード」よりも短くなるようにしている。
以上のように、「確変モード」に移行した場合には、次の第1又は第2の特別遊技が開始するまで、持ち球を可及的に減らさないようにすることができる。また、「時短モード」に移行した場合でも、暫くの間は、持ち球を可及的に減らさないようにすることができる。
また、本実施形態では、「確変モード」及び「時短モード」において「大当たり」して第1又は第2の特別遊技に移行した場合には、その第1又は第2の特別遊技を実行しているときの普通電動役物65の動作を「通常モード」のときの動作に戻すようにする。すなわち、第1又は第2の特別遊技の実行中は、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞しやすい状態を解除するようにする。
また、前述したように本実施形態では、「小当たり」した場合にも、第1又は第2の大入賞口91、92が動作する。更に、前述したように本実施形態では、以下のようにすることによって、第1、第2の特別遊技と、第2、第1の小当たり遊技とが同時に実行されないようにしている。
すなわち、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄(第2の特別図柄)を停止表示させるタイミングが、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄(第1の特別図柄)を停止表示させるタイミングよりも早く到来する場合には、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄(第2の特別図柄)を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第2の特別図柄(第1の特別図柄)を強制的に停止表示させる。
一方、「大当たり」に対応する図柄で第1の特別図柄(第2の特別図柄)を停止表示させるタイミングが、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄(第1の特別図柄)を停止表示させるタイミングよりも早く到来しない場合には、「小当たり」に対応する図柄で第2の特別図柄(第1の特別図柄)を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する図柄で第1の特別図柄(第2の特別図柄)を強制的に停止表示させる。
以上のようにすることによって、第1、第2の特別遊技と、第2、第1の小当たり遊技とが同時に実行されないようにすることができる。
また、遊技球が、普通図柄作動ゲート68を通過すると、普通図柄表示装置59(7セグメントLED)が普通図柄の変動表示を開始する。その後、普通図柄表示装置59に所定の普通図柄(本実施形態では「7」)が停止表示すると、普通電動役物65が開閉動作を行う。普通電動役物65が開放すると、遊技球が第3の始動入賞口67に入賞することが可能になる。
また、遊技球が、一般入賞口72に入賞した場合には、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿15又は下球皿16に払い出される。また、遊技球が何れの入賞口にも入賞しなかった場合には、遊技球は、アウト口58に流入する。
(「確変モード」に移行した場合の遊技)
前述したように本実施形態では、第2の特別図柄により「小当たり」する確率は1/1.1であるので、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞すると、殆どの場合、第2の小当たり遊技に遊技が移行する。そして、本実施形態では、遊技者が所謂右打ちをすることにより、第2の始動入賞口63に遊技球が格段に入賞し易くなっている。よって、遊技者が所謂右打ちをすると、第2の小当たり遊技に遊技が移行する確率が非常に高いことになる。そして、前述したように、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞することによって「小当たり」すると、例え第1、第3の始動入賞口62、67への遊技球の入賞により「大当たり」したと判断されたとしても、「ハズレ」に対応する図柄で第1の特別図柄が強制的に停止表示する。
そして、本実施形態では、「確変モード」に移行中に、第1の特別図柄によって「大当たり」したと判断された場合に、当該「大当たり」後に遊技状態が「確変モード」に移行する確率を遊技者に報知する演出を実行するようにしている。
遊技者は、「大当たり」しても、当該「大当たり」後の遊技状態が「時短モード」であることを望まない。そこで、当該「大当たり」後の遊技状態が「時短モード」である場合には、当該「大当たり」後に遊技状態が「確変モード」に移行する確率が低いことを示す演出画像を表示する。このようにすることにより、当該「大当たり」をキャンセルさせるために、所謂右打ちを行うことを遊技者に促すことができる。
一方、当該「大当たり」後の遊技状態が「確変モード」である場合には、当該「大当たり」後の遊技状態が「確変モード」となる確率が高いことを示す演出画像を表示する。このようにすることにより、当該「大当たり」がキャンセルされないようにするために、所謂右打ちを行わないようにすることを遊技者に促すことができる。
尚、以下の説明では、このような演出画像を必要に応じて遊技球誘導演出と称する。
図2は、遊技球誘導演出を実行することが可能な期間の一例を示す図である。
本実施形態では、遊技球誘導演出を実行するために、「確変モード」に移行した場合の第2の特別図柄変動表示時間を、第1の特別図柄変動表示時間よりも短い所定の時間(例えば15秒)にする。言い換えると、「確変モード」に移行した場合、第1の特別図柄変動表示時間を、第2の特別図柄変動表示時間である所定の時間よりも長くするようにする。このようにすることによって、図2に示すように、第1の特別図柄変動表示時間に基づく第1の特別図柄の変動表示が開始する時刻t1から、当該第1の特別図柄の変動表示が終了する時刻t3から第2の特別図柄変動表示時間である所定の時間を差し引いた時刻t2になるまでの間に、遊技球誘導演出を実行することができる。そして、本実施形態では、時刻t2から時刻t3までの間に、第2の特別図柄変動表示時間である所定の時間を可及的に確実に確保できるようにするために、第1の特別図柄の変動表示が開始する時刻t1に第2の特別図柄の変動表示が行われていない場合(すなわち、第2の特別図柄が停止表示されている場合)に、遊技球誘導演出を実行するようにしている。
尚、以下の説明では、時刻t1から時刻t2までの期間を、必要に応じて遊技球誘導演出実行可能期間と称する。
図3は、「確変モード」に移行した場合の、第1の特別図柄と第2の特別図柄との関係の一例を示す図である。また、図4は、遊技球誘導演出の第1の例を示す図であり、図5は、遊技球誘導演出の第2の例を示す図である。尚、図4に示す第1の表示領域194の右下の矢印は、第1の装飾図柄が変動表示していることを示し、図5に示す第1の表示領域194の右下の数字は、第1の装飾図柄が停止表示したことを示す。
まず、図3(a)について説明する。
第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」となる「大当たり」となる場合には、遊技球誘導演出実行可能期間に、図4(a)、図4(b)に示すような内容の遊技球誘導演出を実行する。図4(a)に示す遊技球誘導演出を見た遊技者は、当該遊技で「大当たり」した後の遊技状態が「確変モード」であることが確定したと予想し、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させないように発射ハンドル17を操作する。また、図4(b)に示す遊技球誘導演出を見た遊技者は、当該遊技で「大当たり」した後の遊技状態が「確変モード」である可能性が高いと予想したならば、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させないように発射ハンドル17を操作する。
そして、第1の特別図柄変動表示時間が経過するまでに、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞しないと、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」となる「大当たり」となり、その「大当たり」に対応する第1の装飾図柄(確変図柄)が停止表示する(図3(a)の1番目のサイクルを参照)。
一方、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」となる場合には、遊技球誘導演出実行可能期間に、図4(c)、図4(d)に示すような内容の遊技球誘導演出を実行する。図4(c)に示す遊技球誘導演出を見た遊技者は、当該遊技で「大当たり」し、当該「大当たり」後の遊技状態が「確変モード」でない(「時短モード」である)ことが確定したと予想し、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるように発射ハンドル17を操作して、所謂右打ちを行う。また、図4(d)に示す遊技球誘導演出を見た遊技者は、当該遊技で「大当たり」した後の遊技状態が「確変モード」でない(「時短モード」である)可能性が高い(すなわち、当該「大当たり」した後の遊技状態が「確変モード」である可能性が低い)と予想したならば、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるように発射ハンドル17を操作して、所謂右打ちを行う。
そして、遊技球誘導演出が実行されている間に、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞すると、第1の特別図柄と第2の特別図柄が共に変動表示を行う。その後、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞したことに基づいて「小当たり」すると、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」がキャンセルされ、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する(図3(a)の2番目のサイクルを参照)。
次に、図3(b)について説明する。
前述したように、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」となる「大当たり」となる場合には、遊技球誘導演出実行可能期間に、図4(a)、図4(b)に示すような内容の遊技球誘導演出を実行する。
しかしながら、この遊技球誘導演出の意図に反し、遊技球誘導演出実行可能期間が経過するまでに、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞してしまうと、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」となる「大当たり」がキャンセルされ、「小当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する(図3(b)の1番目のサイクルを参照)。このとき、本実施形態では、図5(a)に示すように、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させると共に、「大当たり」がキャンセルされたことを示す演出画像(ここでは「残念」という文字)を表示するようにしている。
また、前述したように、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」となる場合には、遊技球誘導演出実行可能期間に、図4(c)、図4(d)に示すような内容の遊技球誘導演出を実行する。
しかしながら、この遊技球誘導演出の意図に反し、遊技球誘導演出実行可能期間が経過しても第2の始動入賞口63に遊技球が入賞しないと、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」はキャンセルされない。したがって、第1の特別図柄変動表示時間が経過したときに、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する(図3(b)の2番目、3番目のサイクルを参照)。このとき、本実施形態では、図5(b)に示すように、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」となる「大当たり」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させると共に、「大当たり」がキャンセルされなかったことを示す演出画像(「大当たり」のキャンセルに失敗したことを示す演出画像、ここでは「残念」という文字)を表示するようにしている。
尚、遊技球誘導演出実行可能期間が経過しても第2の始動入賞口63に遊技球が入賞しない場合としては、例えば、遊技球誘導演出実行可能期間が経過してから、第1の特別図柄変動表示時間が経過するまでの間に、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞したが「小当たり」しなかった場合(図3(b)の2番目のサイクルのような場合)や、第1の特別図柄変動表示時間が経過するまでの間に第2の始動入賞口63に遊技球が入賞しなかった場合(図3(b)の3番目のサイクルのような場合)が挙げられる。
また、本実施形態では、「確変モード」に遊技状態が移行した場合には、第1の特別図柄によって「大当たり」した場合の他に、第1の装飾図柄によって所謂スーパーリーチとなる場合にも、遊技球誘導演出を実行するようにしている。すなわち、第1の特別図柄によって「ハズレ」になる場合にも、遊技球誘導演出を実行するようにしている。このような場合、図4(a)に示したような、遊技の結果と矛盾する内容を表示することを避ける必要がある。そこで、本実施形態では、遊技球誘導演出実行可能期間に、例えば、図4(b)、図4(c)、図(d)に示したような内容の遊技球誘導演出を実行する。そして、遊技球誘導演出実行可能期間が経過すると、遊技球誘導演出を終了し、第1の特別図柄の変動表示を継続し、第1の特別図柄変動表示時間が経過すると、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を停止表示させる。このとき、本実施形態では、図5(a)に示すように、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させると共に、「大当たり」していなかったことを示す演出画像を表示するようにしている。
(システム構成)
次に、遊技機100の内部構成等のシステム構成について説明する。図6は、遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
遊技機100の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208等が配置されている。
(メイン制御基板201)
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、これらに基づいて遊技機100全体の制御を行う。
ROM201bには、メインCPU201aが、後述する図9〜図13に示す処理、及びその他の遊技の制御を行うのに必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。また、RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。
I/F回路201dは、メイン制御基板201と、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。ただし、メイン制御基板201とサブ制御基板202との間では、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。即ち、一方向の送信のみが可能となっている。
また、I/F回路201dは、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりメイン制御基板201は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(サブ制御基板202)
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、及びインターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、受電基板207、電飾基板208、及び操作スイッチ82が接続されている。
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、サブ制御基板202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
ROM202bには、後述する図14に示す処理、その他サブCPU202aが遊技中の演出を実行するのに必要なプログラムや、種々のデータが記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリア等として用いられ、データ等を一時的に記憶する。
尚、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれメイン制御基板201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
I/F回路202iは、メイン制御基板201からの信号の受信の際に、タイミングの制御等を行う。また、I/F回路202iは、操作スイッチ82の操作を検出し、その検出信号をサブCPU202aに送信する。これにより、サブCPU202aは、操作スイッチ82の操作内容等を認識することができる。
演出表示装置60は、液晶ディスプレイを備えて構成され、画像制御プロセッサ202dに接続されている。画像データROM202eには、演出表示装置60に表示されるキャラクタ、文字、及び背景等の画像データが記憶されている。
また、ビデオRAM202fは、演出表示装置60に表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、演出表示装置60に表示される。尚、液晶ディスプレイの代わりに、例えばプラズマディスプレイ等を用いて演出表示装置60を構成するようにしてもよい。
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ18から出力される。
更に、本実施形態では、演出用周辺機器として、スピーカ18の他に、遊技の状態に応じて点灯又は消灯する電飾部品90が設けられている。電飾部品90としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)等が挙げられる。
尚、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、サブ制御基板202によってのみ制御され、メイン制御基板201によっては制御されない。
また、前述したように、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。また、I/F回路202iは、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりサブ制御基板202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(電飾基板208)
電飾基板208には、前述した電飾部品90が接続されており、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品90は、点灯又は消灯を行う。
(入賞口基板203)
入賞口基板203には、第1〜第3の始動入賞口62、63、67への遊技球の入賞を検出する第1〜第3の始動入賞口スイッチ74、75、77と、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過を検出する普通図柄作動ゲートスイッチ69と、一般入賞口72への遊技球の入賞を検出する一般入賞口スイッチ73と、第1、第2の大入賞口91、92への遊技球の入賞を検出する第1、第2の大入賞口スイッチ78、79とが接続されている。
入賞口基板203は、これら第1〜第3の始動入賞口スイッチ74、75、77、普通図柄作動ゲートスイッチ69、一般入賞口スイッチ73、及び第1、第2の大入賞口スイッチ78、79から送信された信号に基づいて、遊技球がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号をメイン制御基板201に送信する。
更に、入賞口基板203には、普通電動役物65を動作させるための普通電動役物ソレノイド76と、第1、第2の大入賞口91、92を開放させるための第1、第2の大入賞口ソレノイド80、81とが接続されている。
入賞口基板203は、メイン制御基板201から普通電動役物開放指示信号を入力すると、普通電動役物65を駆動させるための電流を普通電動役物ソレノイド76に出力する。これにより、普通電動役物65が開閉動作を行う。
また、入賞口基板203は、メイン制御基板201から、第1、第2の大入賞口開放指示信号を入力すると、第1、第2の大入賞口91、92を開放させるための電流を、第1、第2の大入賞口ソレノイド80、81に出力する。これにより、第1、第2の大入賞口91、92が開放する。一方、メイン制御基板201から、第1、第2の大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、第1、第2の大入賞口91、92を開放させるための電流の出力を中止する。これにより、第1、第2の大入賞口91、92が閉鎖する。
(LED駆動基板204)
LED駆動基板204には、第1、第2の特別図柄表示装置70、71、普通図柄表示装置59、第1、第2の特別図柄保留ランプ20、21、及び普通図柄保留ランプ22が接続されている。
LED駆動基板204は、メイン制御基板201から、第1、第2の特別図柄表示指示信号を入力すると、その第1、第2の特別図柄表示指示信号に基づいて、第1、第2の特別図柄表示装置70、71と、第1、第2の特別図柄保留ランプ20、21におけるLEDの発光を制御する。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置59と、普通図柄保留ランプ22におけるLEDの発光を制御する。
(発射制御基板205)
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域52中に発射するための発射ハンドル17に接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル17が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル17が操作されたことを認識する。
そして、メイン制御基板201は、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していない場合に発射許可信号を発射制御基板205に送信する。そうすると、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域52に向けて発射されるように発射ハンドル17を制御する。
一方、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信する。これにより、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域52に向けて発射されないように発射ハンドル17を制御する。
(払出制御基板206)
払出制御基板206は、メイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が、上球皿15又は下球皿16に払い出されるように、遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
尚、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206は、受電基板207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
(受電基板207)
受電基板207は、遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び電飾基板208に分配する。
次に、メイン制御基板201の機能的な構成について説明する。図7は、メイン制御基板201の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、第1〜第3の始動入賞口62、63、67、普通図柄作動ゲート68、一般入賞口72、及び第1〜第2の大入賞口91、92の何れを通過したのかを判定する。
入賞判定部301は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(払出指示部303)
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が、第1〜第3の始動入賞口62、63、67を通過したと(遊技球が、第1〜第3の始動入賞口62、63、67へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
また、遊技球が、一般入賞口72に入賞したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。更に、遊技球が、第1、第2の大入賞口91、92に入賞したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。
これにより、払出制御基板206は、前記賞球数信号に示されている賞球数に応じた払い出しがなされるように、払出装置218を制御する。
払出指示部303は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。尚、賞球数は前述したものに限定されるものではない。
尚、本実施形態では、遊技球が、第1〜第3の始動入賞口62、63、67へ入賞した場合の賞球数を同じにしているが、第1〜第3の始動入賞口62、63、67へ入賞した場合の賞球数を異ならせて、遊技の趣向性を向上させるようにしてもよい。同様に、第1、第2の大入賞口91、92に入賞した場合の賞球数を異ならせるようにしてもよい。
(第1、第2の特別図柄抽選部304a、304b)
第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、遊技球が、第1又は第3、第2の始動入賞口62、67、63へ入賞したと入賞判定部301が判定すると、例えば「0」〜「65535」までの範囲の乱数、すなわち、第1、第2の特別図柄の大当たりの当否及び小当たりの当否に係る乱数(以下の説明では、この乱数を、第1、第2の特別図柄の当否に係る乱数と称する)を発生して取得する。更に第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、第1、第2の特別図柄の当否に係る乱数の取得と同時に、例えば「0」〜「255」までの範囲の2種類の乱数、すなわち第1、第2の特別図柄決定用の乱数、及び第1、第2の特別図柄変動パターン決定用の乱数を発生して取得する。以下、第1、第2の特別図柄の当否に係る乱数、第1、第2の特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と称する。そして、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、例えばRAM202c内の第1、第2の乱数記憶領域に、「一組の乱数」が一つも記憶されていない場合には、その取得した「一組の乱数」を、第1、第2の当選判定部305a、305bに出力する。
一方、前記乱数記憶領域に、「一組の乱数」が記憶されている場合、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、取得した「一組の乱数」を、前記第1、第2の乱数記憶領域に記憶させる。本実施形態では、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bで取得した「一組の乱数」を、前記第1、第2の乱数記憶領域に、夫々4個(合計8個)まで記憶でき、且つこの「一組の乱数」の記憶順が識別できるようにしている。そして、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、前記第1、第2の乱数記憶領域に最も早く記憶された「一組の乱数」を、当選判定部305に出力するとともに、出力した「一組の乱数」を前記第1、第2の乱数記憶領域から削除する。
第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bは、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(第1、第2の当選判定部305a、305b)
第1、第2の当選判定部305a、305bは、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bにより出力された「一組の乱数」のうち、第1、第2の特別図柄の当否に係る乱数の値に基づいて、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bによる抽選の結果が、「大当たり」、「小当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。続いて、第1、第2の当選判定部305a、305bは、「大当たり」に該当する場合には、「一組の乱数」のうち、第1、第2の特別図柄決定用の乱数の値が、「確変モード」へ移行することを示す当選領域に属するのか、それとも「時短モード」へ移行することを示す当選領域に属するのかに基づいて、特別遊技を実行した後に「確変モード」及び「時短モード」の何れのモード(遊技状態)に移行するのかを判断する。
第1、第2の当選判定部305a、305bは、「大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2のボーナスフラグをオンする。このとき、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ及び時短フラグがオンされている場合には、確変フラグ及び時短フラグをオフする。これにより、「大当たり」に基づく第1又は第2の特別遊技を実行しているときの普通電動役物65の動作が、「通常モード」時の状態に戻る。そして、第1、第2の当選判定部305a、305bは、第1、第2の特別遊技が終了すると、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2のボーナスフラグをオフすると共に、「確変モード」に移行する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の確変フラグをオンし、「時短モード」に移行する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の時短フラグをオンする。
尚、本実施形態では、第1、第2の当選判定部305a、305bは、「大当たり」、「小当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを、同じ抽選テーブルを用いて判定するようにしている。更に、第1、第2の当選判定部305a、305bは、「確変モード」及び「時短モード」の何れのモード(遊技状態)に移行するのかについても、同じ抽選テーブルを用いて判定するようにしている。本実施形態では、このようにして、第1の遊技における当選確率と、第2の遊技における当選確率とが同じになるようにしている。
更に、第1、第2の当選判定部305a、305bは、「一組の乱数」のうち、第1、第2の特別図柄の当否に係る乱数の値と、第1、第2の特別図柄変動パターン決定用の乱数の値とに基づいて、特別図柄の変動パターンが何れに該当するのかを判定する。特別図柄の変動パターンの特別図柄変動表示時間としては、例えば3秒、5秒、10秒、20秒、30秒、35秒、40秒、50秒、60秒等が規定されている。
ここで、本実施形態では、第1の確変フラグがオンされている場合、第2の当選判定部305bは、第1の特別図柄変動表示時間よりも短い所定の時間(例えば15秒)が第2の特別図柄変動表示時間として規定されている第2の特別図柄の変動パターンを決定する。更に、第1の確変フラグがオンされている場合であって、第2の特別図柄が停止表示している場合、第1の当選判定部305bは、第2の特別図柄変動表示時間である前記所定の時間よりも長い時間が第1の特別図柄変動表示時間として規定されている第1の特別図柄の変動パターンを決定する。
また、本実施形態では、時短フラグがオンされている場合の方が(「時短モード」に移行している場合の方が)、前記「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、第1、第2の特別図柄変動時間が格段に短くなるように、特別図柄の変動パターンを決定するようにしている。更に、確変フラグがオンされている場合にも(「確変モード」に移行している場合にも)、「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、第1、第2の特別図柄変動時間が短くなるように、特別図柄の変動パターンを決定するのが好ましい。遊技の進行速度を速めることができるからである。
尚、各特別図柄の変動パターンは、「ハズレ」に相当する「−」(「×」)、「大当たり」に相当する「3」、「7」(「○」)、又は「小当たり」に相当する「5」(「○、×」)が予め規定された確率にそれぞれ設定されている。
また、本実施形態では、「確変モード」に移行している場合と、その他の場合(「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合)とで異なる抽選テーブルを用いて、前述した「大当たり」、「小当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかの判定を行うようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態では、「確変モード」に移行している場合に使用する確変用抽選テーブルと、「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合に使用する通常用抽選テーブルとの2つの抽選テーブルが設けられている。
そして、「確変モード」に移行している場合の方が、「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、「大当たり」になる確率が高くなるように、前記2つの抽選テーブルの内容が設定されている。また、「小当たり」及び「ハズレ」に該当する確率がそれぞれ異なるように、前記2つの抽選テーブルの内容が設定されている。
「小当たり」に該当する場合、第1、第2の当選判定部305a、305bは、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の小当たりフラグをオンする。これにより、「小当たり」に基づく遊技が実行される。具体的に説明すると、「小当たり」に応じた態様で第1、第2の大入賞口91、92が開閉する。この第1、第2の大入賞口91、92の開閉が終了すると、第1、第2の当選判定部305a、305bは、記憶部302に記憶されている第1、第2の小当たりフラグをオフする。
以上のように本実施形態では、「大当たり」して第1、第2の特別遊技が実行されているときには確変フラグ及び時短フラグをオフして、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞しやすい状態を解除する。
尚、第1、第2の当選判定部305a、305bは、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。また、フラグ記憶部302は、メイン制御基板201に設けられているRAM201cを用いることにより実現される。
(第1、第2の特別図柄表示指示部306a、306b、第1、第2の特別図柄表示時間計測部314a、314b)
第1、第2の特別図柄表示指示部306a、306bは、第2の当選判定部305a、305bにより判定された抽選の結果に基づいて、第1、第2の特別図柄表示装置70、71に停止表示させる第1、第2の特別図柄を決定する。
また、本実施形態では、第1の当選判定部305aによる判定の結果、「大当たり」に該当し、「確変モード」に移行する場合には、「7」を、第1の特別図柄表示装置70に停止表示させる第1の特別図柄として決定する。一方、「大当たり」に該当し、「時短モード」に移行する場合には、「3」を、第1の特別図柄表示装置70に停止表示させる第1の特別図柄として決定する。また、第1の当選判定部305aによる判定の結果、「小当たり」に該当した場合には、「5」を、第1の特別図柄表示装置70に停止表示させる第1の特別図柄として決定する。また、第1の当選判定部305aによる判定の結果、「ハズレ」に該当した場合には、「−」を、第1の特別図柄表示装置70に停止表示させる第1の特別図柄として決定する。
一方、第2の当選判定部305bによる判定の結果、「大当たり」に該当した場合には、「確変モード」に移行するか、又は「時短モード」に移行するかに関わらず、「○」を、第2の特別図柄表示装置71に停止表示させる第2の特別図柄として決定する。また、第2の当選判定部305bによる判定の結果、「小当たり」に該当した場合には、「○」と「×」の双方を、第2の特別図柄表示装置71に停止表示させる第2の特別図柄として決定する。また、第2の当選判定部305bによる判定の結果、「ハズレ」に該当した場合には、「×」を、第2の特別図柄表示装置71に停止表示させる第2の特別図柄として決定する。
そして、第1、第2の特別図柄表示指示部306a、306bは、このようにして決定した停止図柄や、第1、第2の当選判定部305a、305bにより決定された変動パターン等に基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す前記特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、第1、第2の特別図柄表示装置70、71が備えるLEDは、前記特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行う。
また、第1、第2の特別図柄表示指示部306a、306bは、形成した表示パターンに含まれる第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測を、第1、第2の特別図柄表示時間計測部314a、314bに指示する。これにより、第1、第2の特別図柄表示時間計測部314a、314bは、第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測を開始する。
第1の特別図柄表示指示部306a(第2の特別図柄表示指示部306b)は、以上のようにして第1の特別図柄表示時間計測部314a(第2の特別図柄表示時間計測部314b)が、第1の特別図柄変動表示時間(第2の特別図柄変動表示時間)の計測を行っている間、フラグ記憶部302に記憶されている「第2のボーナスフラグ、第2の小当たりフラグ(第1のボーナスフラグ、第1の小当たりフラグ)」がオンされたか否かを判定する。この判定の結果、フラグ記憶部302に記憶されている「第2のボーナスフラグ、第2の小当たりフラグ(第1のボーナスフラグ、第1の小当たりフラグ)」がオンされた場合、第1の特別図柄表示指示部306a(第2の特別図柄表示指示部306b)は、第1の特別図柄変動表示時間(第2の特別図柄変動表示時間)の計測の終了を、第1の特別図柄表示時間計測部314a(第2の特別図柄表示時間計測部314b)に指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314a(第2の特別図柄表示時間計測部314b)は、第1の特別図柄変動表示時間(第2の特別図柄変動表示時間)の計測を強制的に終了する。そして、第1の特別図柄表示指示部306a(第2の特別図柄表示指示部306b)は、第2の特別図柄変動表示時間(第1の特別図柄変動表示時間)の計測が終了するタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄(第2の特別図柄)を強制的に停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号(第2の特別図柄停止表示指示信号)をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70(第2の特別図柄表示装置7071)は、LED駆動基板204の制御に基づいて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄(第2の特別図柄)を強制的に停止表示する。
また、第1の特別図柄表示指示部306a(第2の特別図柄表示指示部306b)は、第1の乱数記憶領域(第2の乱数記憶領域)に記憶されている乱数の数を、第1又は第3の始動入賞口62、67(第2の始動入賞口63)への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数として第1の特別図柄保留ランプ20に表示させるための保留数表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。
これにより、始動入賞口への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数が、第1、第2の特別図柄保留ランプ20、21が備えるLEDにより表示される。
尚、第1、第2の特別図柄表示指示部306a、306b、及び第1、第2の特別図柄表示時間計測部314a、314bは、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(大入賞口開放指示部307)
大入賞口開放指示部307は、第1、第2の当選判定部305a、305bにより、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bによる抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定され、フラグ記憶部302内の第1、第2のボーナスフラグがオンされると、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。この大入賞口開放指示信号には、開放する大入賞口を特定する情報と、開放する大入賞口の開放態様を特定する情報とが少なくとも含まれている。この大入賞口開放指示信号を入賞口基板203が受信することにより、第1、第2の大入賞口91、92が開放する。
その後、例えば10個の遊技球が、第1、第2の大入賞口91、92を通過したと判断するか、又は第1、第2の大入賞口91、92が開放されてから約30秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、開放している第1、第2の大入賞口91、92が閉鎖する。
大入賞口開放指示部307は、以上のようにして第1、第2の大入賞口91、92が閉鎖されると、大入賞口開放指示部307は、第1、第2の大入賞口91、92が15回開放されたか否かを判定する。すなわち、第1、第2の特別遊技における全ての単位遊技が消化したか否かを判定する。
この判定の結果、第1、第2の特別遊技における全ての単位遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、前記大入賞口開放指示信号を入賞口基板203に送信して、次の単位遊技に移行させ、前述したようにして第1、第2の大入賞口91、92を開閉させるための動作を全ての単位遊技が消化するまで繰り返し行う。
一方、特別遊技の全ての単位遊技が消化した場合には、特別遊技が終了したので、第1、第2の大入賞口91、92を開放させない。
また、大入賞口開放指示部307は、当選判定部305において「小当たり」に該当すると判定された場合には、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1、第2の大入賞口91、92が開放する。第1、第2の大入賞口91、92が0.5秒間開放すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより第1、第2の大入賞口91、92が閉鎖する。そして、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を再度送信する。これにより、第1、第2の大入賞口91、92が0.5秒間再度開放する。そして、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1、第2の大入賞口91、92が閉鎖する。以上のように、「小当たり」した場合には、第1、第2の大入賞口91、92が0.5秒間、2回開放する動作が行われる。
大入賞口開放指示部307は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(時短動作計数部308)
時短動作計数部308は、「時短モード」における遊技回数を計数し、「時短モード」が終了したか否かを判定する。ここで、遊技回数とは、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bにおける抽選結果の出力回数をいう。
具体的に時短動作計数部308は、フラグ記憶部302を参照し、第1、第2の時短フラグがオンのときに、第1、第2の特別図柄抽選部304a、304bにおける抽選結果が出力されると、時短回数に1を加算する。すなわち、現在の遊技が、「時短モード」における何遊技目に該当するのかを計数する。そして、加算値が規定値と一致するか否かを判定する。この判定の結果、これらが一致する場合には、現在の遊技で「時短モード」が終了であるので、時短動作計数部308は、フラグ記憶部302に記憶されている時短フラグをオフする。尚、前記において、規定値とは、「時短モード」における遊技回数の規定値をいい、その値は、例えば「100」である。
また、時短動作計数部308は、以上のようにして計数を行っている最中に、「大当たり」して、第1、第2のボーナスフラグがオンされると、その計数を中止すると共に、計数値をリセットする。「時短モード」中に「大当たり」になったということであるので、現在の遊技が、「時短モード」における何遊技目に該当するのかを計数する必要がないからである。
尚、時短動作計数部308は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄抽選部309)
普通図柄抽選部309は、遊技球が、普通図柄作動ゲート68を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されていない場合には(すなわち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
一方、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が、3つ以下の場合には、その取得した乱数を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。このように、本実施形態では、この普通図柄抽選部309で取得した乱数を、前記普通図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の記憶順を識別できるようにしている。そして、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を、当選判定部310に出力するとともに、出力した乱数を前記普通図柄用乱数記憶領域から削除する。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(当選判定部310)
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による抽選の結果が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
本実施形態では、第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合の方が(例えば「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、それらがオンされていない場合よりも(例えば「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、「当たり」になる確率が格段に高くなるように、当選判定部310で使用される各抽選テーブルの内容が設定されている。これにより、第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合の普通図柄の当選確率が高くなる。したがって、第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合の方が、それらがオンされていない場合よりも、普通電動役物65の開放頻度が高くなり、可及的に持ち球を減らさずに、遊技を進行させることができるようになる。尚、以下の説明では、必要に応じて、第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合に当選判定部310が使用する抽選テーブルを時短用抽選テーブルと称し、第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされていない場合に当選判定部310が使用する抽選テーブルを通常用抽選テーブルと称する。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄表示指示部311)
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定すると共に、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置59に停止表示させる普通図柄を決定する。
本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合の方が(例えば「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、それらがオンされていない場合よりも(例えば「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、前記普通図柄変動表示時間を格段に短くするようにしている。
また、当選判定部310の判定の結果、「当たり」に該当する場合には、例えば「7」を普通図柄表示装置59に停止表示させる普通図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、例えば「−」を普通図柄表示装置59に停止表示させる普通図柄として決定するようにしている。
そして、普通図柄表示指示部311は、決定した普通図柄や普通図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置59が備えるLEDは、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った発光動作を行う。
また、普通図柄表示指示部311は、乱数記憶領域に記憶されている乱数の数を、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過に基づく抽選結果の現在の保留数として普通図柄保留ランプ22に表示させるための保留数表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過に基づく抽選結果の現在の保留数が、普通図柄保留ランプ22が備えるLEDにより表示される。
尚、普通図柄表示指示部311は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(普通電動役物駆動指示部312)
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果等に基づいて、普通電動役物65の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の確変フラグ、及び第1、第2の時短フラグの状態に応じて普通電動役物65の動作態様を異ならせるようにしている。
すなわち、フラグ記憶部302に記憶されている第1、第2の確変フラグ、又は第1、第2の時短フラグがオンされている場合の方が(例えば「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、それらがオンされていない場合よりも(例えば「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、第3の始動入賞口67に遊技球が入賞し易くなるように普通電動役物65の動作態様を決定するようにしている。
そして、普通電動役物駆動指示部312は、決定した動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物65は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。
尚、普通電動役物駆動指示部312は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(演出コマンド生成部313)
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間と、時短動作計数部308で計数された遊技回数(「時短モード」における遊技回数)等に基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。
演出コマンド生成部313は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
次に、サブ制御基板202の機能的な構成について説明する。図8は、サブ制御基板202の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(演出コマンド解析部701)
演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析し、解析した結果を、装飾図柄決定部702、演出パターン決定部703、画像生成部705、及び音声生成部706に出力する。演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析し、解析した結果に基づいて、例えば、当該遊技で「大当たり」したか否かということと、当該遊技で「小当たり」したか否かということと、第1、第2の特別図柄変動表示時間と第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測が強制的に終了したか否かということとを判断する。
そして、演出コマンド解析部701は、判断した結果に基づいて、「確変モード」中に「大当たり」したか否かを判断する。この判断の結果、「確変モード」中に「大当たり」した場合には、その「大当たり」が、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」になる「大当たり」であるか、「時短モード」となる「大当たり」であるかを判断する。
演出コマンド解析部701は、以上のような判断の結果を装飾図柄決定部702、演出パターン決定部703、画像生成部705、及び音声生成部706に出力する。
尚、以下の説明では、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「確変モード」になる「大当たり」を、必要に応じて「確変大当たり」と称し、第1の特別遊技の実行後の遊技状態が「時短モード」になる「大当たり」を、必要に応じて「時短大当たり」と称する。
尚、演出コマンド解析部701が行う処理はこれらに限定されるものではなく、演出コマンドの内容に応じた処理が適宜実行されることになる。
また、演出コマンド解析部701は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(装飾図柄決定部702)
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果に基づいて、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「大当たり」を示すものであり、且つ「確変モード」に移行するものである場合(「確変大当たり」である場合)には、「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「AAA」、「CCC」、「EEE」のうちの何れか1つの組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
また、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「大当たり」を示すものであり、且つ「時短モード」に移行するものである場合(「時短大当たり」である場合)には、「000」、「222」、「444」、「666」、「888」、「BBB」、「DDD」、「FFF」のうちの何れか1つの組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「小当たり」を示すものである場合には、「135」、「246」、「ACE」、「BDF」のうちの何れか1つの組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
更に、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「ハズレ」を示すものである場合には、3つの装飾図柄が同じにならない組み合わせであって、「小当たり」を示すものでない3つの装飾図柄の組み合わせを演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
また、演出コマンド解析部701から、第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測が強制的に終了することが出力された場合、「ハズレ」に対応する3つの装飾図柄の組み合わせを演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
尚、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
また、装飾図柄決定部702は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a及びROM202bを用いることにより実現される。
(演出パターン決定部703)
演出パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出コマンドに含まれている第1、第2の特別図柄変動表示時間と同じ時間だけ変動表示する装飾図柄の変動パターンを含む演出パターンを、予め設定されている演出パターン704の中から選択する。これら演出パターンには、第1、第2の装飾図柄を変動表示させる時間(第1、第2の装飾図柄変動表示時間)や、同じ装飾図柄を2つ停止表示させた後に、残りの1つを停止表示させるようにすること(所謂リーチ状態を形成すること)や、特異な演出表示を行った後に、第1、第2の装飾図柄を停止表示させること(所謂スーパーリーチ状態を形成すること)等が設定されている。
ここで、本実施形態では、第2の装飾図柄(第2の特別図柄)が停止表示している場合であって、「確変モード」中に「確変大当たり」となった場合、演出パターン決定部703は、図4(a)、図4(b)に示したような、「確変大当たり」である可能性が相対的に高いことを示す演出画像を表示させることが設定された演出パターンを選択する。また、第2の装飾図柄(第2の特別図柄)が停止表示している場合であって、「確変モード」中に「時短大当たり」となった場合、演出パターン決定部703は、図4(c)、図4(d)に示したような、「確変大当たり」である可能性が相対的に低いことを示す演出画像を表示させることが設定された演出パターンを選択する。
尚、以下の説明では、「確変大当たり」である可能性が高いことを示す演出画像を表示させることが設定された演出パターンを、必要に応じて確変大当たり用遊技球誘導演出パターンと称する。また、「確変大当たり」である可能性が低いことを示す演出画像を表示させることが設定された演出パターンを、必要に応じて時短大当たり用遊技球誘導演出パターンと称する。
また、「確変モード」中に第2の特別図柄による「小当たり」となった場合、演出パターン決定部703は、第2の特別図柄変動表示時間として所定の時間が設定された演出パターンを選択する。
更に、確変大当たり用遊技球誘導演出パターンを実行している最中に、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞して「小当たり」した場合、演出パターン決定部703は、確変大当たり用遊技球誘導演出パターンにおける、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を、図5(a)に示したような、「大当たり」がキャンセルされたことを示す画像と、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する画像とを含む演出画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。
また、時短大当たり用遊技球誘導演出パターンによって、遊技球誘導演出を実行している最中に、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞して「小当たり」しなかった場合、演出パターン決定部703は、時短大当たり用遊技球誘導演出パターンにおける、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を、図5(b)に示したような、「大当たり」がキャンセルされなかったことを示す画像と、「時短大当たり」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する画像とを含む演出画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。
尚、「確変モード」中において、第2の装飾図柄が停止表示しているときに、第1又は第3の始動入賞口62、67に遊技球が入賞したが「確変大当たり」にも「時短大当たり」にもならなかった場合には(「ハズレ」になった場合には)、演出パターン決定部703は、所謂スーパーリーチ状態にすることが設定されている演出パターンであって、遊技球誘導演出を実行することと、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄の停止表示時に「大当たり」していなかったことを示す演出画像(図5(a)を参照)を表示することとが設定されている演出パターンを選択する。
また、演出コマンド解析部701から、第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測が強制的に終了することが出力された場合、演出パターン決定部703は、前述したようにして選択した演出パターンにおいて、第1、第2の装飾図柄の停止表示時の画像を、「ハズレ」に対応する第1、第2の装飾図柄を停止表示させる画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。
尚、演出パターンに設定される内容は前述したものに限定されるものではない。
また、演出パターン決定部703は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a及びROM202bを用いることにより実現され、演出パターン704は、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
(画像生成部705)
画像生成部705は、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせや、演出パターン決定部703で決定された演出パターン704や、演出コマンド解析部701から出力された情報等に基づいて、演出表示装置60に表示させるための画像データを生成する。
例えば、演出表示装置60に停止表示させる第1、第2の装飾図柄の組み合わせが装飾図柄決定部702で決定され、且つ演出パターンが演出パターン決定部703で決定された場合には、画像生成部705は、これらの決定内容に応じた装飾図柄が表示されるような画像データを形成する。
また、演出パターン決定部703から、第1の装飾図柄の停止表示時の画像の差し替えが指示された場合、画像生成部705は、その指示に従って、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を差し替えるための画像データを生成する。
また、第1、第2の特別図柄変動表示時間の計測が強制的に終了するために、演出パターン決定部703から、「ハズレ」に対応する第1、第2の装飾図柄を強制的に停止表示させることが指示された場合、画像生成部705は、「ハズレ」に対応する第1、第2の装飾図柄を停止表示させるための画像データを形成する。
尚、画像生成部705で生成される画像データはこれらに限定されるものではないということは言うまでもない。
また、画像生成部705は、サブ制御基板202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
(音声生成部706)
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ18に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、演出パターン決定部703により決定された演出パターン704に合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ18に出力する。
尚、音声生成部706で生成される音声データはこれらに限定されるものではないということは言うまでもない。
また、音声生成部706は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、及び音源回路202gを用いることにより実現される。
尚、メイン制御基板201及びサブ制御基板202に、前述した機能以外の機能が設けられていてもよい。
次に、図9〜図14のフローチャートを参照しながら、以上のようにして構成された本実施形態の遊技機100における処理動作の一例について説明する。
図9は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図9のステップS1において、メイン制御基板201は、遊技球発射処理を行う。この遊技球発射処理の具体例を説明すると、まず、メイン制御基板201は、発射ハンドル17が遊技者により操作されたことを示す前記発射操作検出信号が、発射制御基板205から送信された後に、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留しているか否かを判定する。
この判定の結果、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していない場合には、メイン制御基板201は、発射許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域52に向けて発射されたことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。これにより、遊技球が遊技領域52中に発射されるとともに、遊技中の演出が開始する。
一方、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域52中に発射できないことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。この場合には、遊技者が発射ハンドル17を操作しても、遊技球が遊技領域52に向けて発射されない。また、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していることを、電飾部品90を点灯させることで遊技者に報知する。
次に、ステップS2において、メイン制御基板201は、一般入賞処理を行う。この一般入賞処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、一般入賞口72に入賞した場合に行われる処理である。一般入賞処理の詳細については、図10を用いて後述する。
次に、ステップS3において、メイン制御基板201は、普通図柄作動ゲート通過処理を行う。この普通図柄作動ゲート通過処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、普通図柄作動ゲート68を通過した場合に行われる処理である。普通図柄作動ゲート通過処理については、図11−1及び図11−2を用いて後述する。
次に、ステップS4において、メイン制御基板201は、第1の始動入賞処理を行う。この第1の始動入賞処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、第1又は第3の始動入賞口62、67に入賞した場合に行われる処理である。第1の始動入賞処理の詳細については、図12−1〜図12−4を用いて後述する。
次に、ステップS5において、メイン制御基板201は、第2の始動入賞処理を行う。この第2の始動入賞処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、第2の始動入賞口63に入賞した場合に行われる処理である。
次に、ステップS6において、メイン制御基板201は、第1の特別遊技実行処理を行う。この第1の特別遊技実行処理は、第1の特別図柄表示装置70及び演出表示装置60の第1の表示領域194に所定の図柄が停止表示されて「大当たり」となり、第1の特別遊技に移行した場合と、「小当たり」となった場合に行われる処理である。第1の特別遊技実行処理の詳細については、図13を用いて後述する。
次に、ステップS7において、メイン制御基板201は、第2の特別遊技実行処理を行う。この第2の特別遊技実行処理は、第2の特別図柄表示装置71及び演出表示装置60の第2の表示領域195に所定の図柄が停止表示されて「大当たり」となり、第2の特別遊技に移行した場合と、「小当たり」となった場合に行われる処理である。
以上のように、メイン制御基板201では、遊技球発射処理、一般入賞処理、普通図柄作動ゲート通過処理、第1及び第2の始動入賞処理、及び第1及び第2の特別遊技実行処理を繰り返し行うが、以下の図10〜図13に示すように、本実施形態では、遊技の状態に応じて、不必要な処理を省略しながら、各処理を繰り返し実行するようにしている。また、本実施形態では、4m[sec]毎に割り込み信号を発生させて、図9のフローチャートによる処理を実行している。
(一般入賞処理)
次に、図10のフローチャートを参照しながら、図9のステップS2における一般入賞処理の詳細について説明する。
図10のステップS11において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が一般入賞口72に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が一般入賞口72に入賞した場合には、ステップS12に進み、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。また、演出コマンド生成部313は、一般入賞口72に入賞したことを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、電飾部品90を点灯させる等して、一般入賞口72に入賞したことを遊技者に報知する。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、遊技球が一般入賞口72に入賞していない場合には、ステップS12の処理を行う必要がないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
(普通図柄作動ゲート通過処理)
次に、図11−1、図11−2のフローチャートを参照しながら、図9のステップS3における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図11−1のステップS21において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過したか否かを判定する、この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過した場合には、ステップS22に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち乱数の取得を行う)。
次に、ステップS23において、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中の場合には、ステップS24に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。この判定の結果、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS25に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS22で取得した乱数)を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させて、図9に示したメインフローチャートに戻る。
尚、ステップS24において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、ステップS23において、普通図柄が変動表示中でないと判定された場合には、ステップS26に進み、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS27に進み、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS28に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS22で取得した乱数)を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS29において、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS30に進む。
一方、ステップS26において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、ステップS27〜S29を省略してステップS30に進む。
また、ステップS27において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
以上のようにして、普通図柄の抽選結果(乱数)が得られると、ステップS30に進み、普通図柄抽選部309は、得られた乱数を当選判定部310に出力する。
次に、ステップS31において、当選判定部310は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグまたは確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされている場合には、ステップS32に進み、当選判定部310は、時短用抽選テーブルを読み出す。
一方、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンされていないと判定した場合には、ステップS33に進み、当選判定部310は、通常用抽選テーブルを抽出する。
以上のように、ステップS33で抽選テーブルを選択すると、図11−2のステップS34に進み、当選判定部310は、ステップS30で普通図柄抽選部309から出力された抽選の結果(乱数)が、選択した抽選テーブルにおいて「当たり」に該当するのか否かを判定する。すなわち、普通図柄の抽選に当選したか否かを判定する。
この判定の結果、普通図柄の抽選に当選した場合には、ステップS35に進み、普通図柄表示指示部311と普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグ又は確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグ又は確変フラグがオンされている場合には、ステップS36に進む。ステップS36において、普通図柄表示指示部311は、時短用のデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置59は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34、S35の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS37において、普通電動役物駆動指示部312は、時短用のデフォルトの動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物65は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。尚、前記普通電動役物開放信号は、普通図柄表示装置59に普通図柄が停止表示した後に送信される。
また、ステップS35において、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンでないと判定された場合には、ステップS38に進み、普通図柄表示指示部311は、通常用のデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置59は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34、S35の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS39において、普通電動役物駆動指示部312は、通常用のデフォルトの動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物65は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。尚、前記普通電動役物開放信号は、普通図柄表示装置59に普通図柄が停止表示した後に送信される。
ステップS34において、普通図柄の抽選に当選していないと判定された場合には、ステップS40に進み、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグ又は確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグ又は確変フラグがオンされている場合には、ステップS41に進み、普通図柄表示指示部311は、時短用のデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置59は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34、S40の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS40において、時短フラグ及び確変フラグがいずれもオンでないと判定された場合には、ステップS42に進み、普通図柄表示指示部311は、通常用のデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置59は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34、S40の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
図11−1のステップS21において、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過していないと判定された場合には、ステップS43に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている前記普通図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されていない場合には、ステップS44以降の処理を行う必要がないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、乱数が記憶されている場合には、ステップS44に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中の場合には、ステップS29以降の処理を行う必要がないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。一方、普通図柄が変動表示中でない場合には、前述したステップS29に進む。
(第1の始動入賞処理)
次に、図12−1〜図12−4のフローチャートを参照しながら、図9のステップS4における第1始動入賞処理の詳細について説明する。
図12−1のステップS51において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、第1又は第3の始動入賞口62、67に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が、第1又は第3の始動入賞口62、67に入賞していない場合には、後述するステップS95に進む。一方、遊技球が、第1又は第3の始動入賞口62、67に入賞した場合には、ステップS52に進む。ステップS52において、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球(遊技球が)が、上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS53において、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第2のボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2のボーナスフラグがオンされていない場合には、後述するステップS63に進む。一方、第2のボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS54に進む。ステップS54において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄表示時間計測部314aが特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、第1の特別図柄表示装置70に第1の特別図柄が変動表示されているか否かを判定する。
この判定の結果、第1の特別図柄が変動表示されている場合には、後述するステップS59に進む。一方、第1の特別図柄が変動表示されていない場合には、ステップS55に進む。ステップS55において、第1の特別図柄抽選部304aは、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち第1の特別図柄の当否に係る乱数の取得を行う)。このとき同時に、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の特別図柄決定用の乱数及び第1の特別図柄変動パターン決定用の乱数の取得を行う。前述したように、第1の特別図柄の当否に係る乱数、第1の特別図柄決定用の乱数及び第1の特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と言う。
次に、ステップS56において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、「一組の乱数」が記憶されている場合には、ステップS57に進む。ステップS57において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下である場合には、ステップS58に進み、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の特別図柄の抽選結果(ステップS55で取得した「一組の乱数」)を、第1の乱数記憶領域に記憶させる。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS56において、第1の乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されていないと判定された場合には、「一組の乱数」の数を判別する必要はないので、ステップS57を省略してステップS58に進む。
また、ステップS57において、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下でない場合には、ステップS56で取得した「一組の乱数」を記憶させることができないので、そのまま図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS54において、第1の特別図柄が変動表示されていると判定されると、ステップS59に進む。ステップS59において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第2の特別図柄表示時間計測部314bの計測値に基づいて、第2の特別図柄表示装置71に第2の特別図柄が停止表示されるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングでない場合には、第1の特別図柄を強制的に停止表示させないので、前述したステップS55に進む。
一方、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングである場合には、ステップS60に進む。ステップS60において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測の終了を、第1の特別図柄表示時間計測部314aに指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測を強制的に終了する。
次に、ステップS61において、第1の特別図柄表示指示部306aは、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄停止表示指示信号を受けたLED駆動基板204の制御に基づいて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示する。
次に、ステップS62において、演出コマンド生成部313は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを知ることができる。そして、前述したステップS55に進む。
ステップS53において、第2のボーナスフラグがオンされていないと判定された場合には、図12−2のステップS63に進む。ステップS63において、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、後述するステップS69に進む。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS64に進む。ステップS64において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄表示時間計測部314aが特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、第1の特別図柄表示装置70に第1の特別図柄が変動表示されているか否かを判定する。
この判定の結果、第1の特別図柄が変動表示されていない場合には、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させる必要がないので、前述したステップS55に進む。一方、第1の特別図柄が変動表示されている場合には、前述したステップS59に進む。
ステップS63において、第2の小当たりフラグがオンされていないと判定された場合には、第2のボーナスフラグも第2の小当たりフラグもオンされていないと判定し、ステップS65に進む。ステップS65において、第1の特別図柄抽選部304aは、「一組の乱数」を取得する。
次に、ステップS66において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、「一組の乱数」が記憶されていない場合には、当該「一組の乱数」を記憶させる必要はないので、後述するステップS70に進む。
一方、「一組の乱数」が記憶されている場合には、ステップS67に進む。ステップS67において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下でない場合には、ステップS65で取得した「一組の乱数」を記憶させることができないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第1の乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下である場合には、ステップS68に進む。ステップS68において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の特別図柄の抽選結果(ステップS65で取得した「一組の乱数」)を、第1の乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS69において、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に最も早く記憶された「一組の乱数」を読み出す。
次に、ステップS70において、第1の特別図柄抽選部304aは、得られた「一組の乱数」を当選判定部305に出力する。そして、図12−3のステップS71に進む。
図12−3のステップS71に進むと、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1の確変フラグがオンされている場合には、第1の遊技の状態が「確変モード」であると判断して、ステップS72に進み、第1の当選判定部305aは、「確変モード」である場合に使用するデフォルトの確変用抽選テーブルを抽出する。そして、後述するステップS79に進む。
一方、第1の確変フラグがオンされていない場合には、ステップS73に進み、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の時短フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1の時短フラグがオンされている場合には、ステップS74に進み、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、時短回数に1を加算する。すなわち、現在の遊技が「時短モード」における何遊技目に該当するのか(「時短モード」における遊技回数)を計数する。そして、演出コマンド生成部313は、この「時短モード」における遊技回数を示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS75において、第1の当選判定部305aは、「時短モード」である場合に使用するデフォルトの通常用抽選テーブルを抽出する。
次に、ステップS76において、第1の当選判定部305aは、時短動作計数部308の計数値を参照することにより、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了したか否かを判定する。この判定の結果、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了した場合には、ステップS77に進み、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の時短フラグをオフする。そして、後述するステップS79に進む。
一方、ステップS76において、規定の遊技回数を消化していないと判定した場合には、「時短モード」が継続中であるので、ステップS77の処理を省略して後述するステップS79に進む。
また、ステップS73において、第1の時短フラグがオンされていないと判定した場合には、「通常モード」での遊技中であるので、ステップS78に進み、第1の当選判定部305aは、「通常モード」での遊技中に使用するデフォルトの通常用抽選テーブルを抽出する。
以上のように、ステップS72、S75、S78で抽選テーブルを抽出すると、ステップS79に進み、第1の当選判定部305aは、ステップS68で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(第1の特別図柄の当否に係る乱数)が、抽出した抽選テーブルにおいて「大当たり」に該当するのか否かを判定する。
この判定の結果、「大当たり」していない場合には、後述するステップS86に進む。
一方、「大当たり」した場合には、ステップS80に進み、第1の当選判定部305aは、特別遊技後に「確変モード」又は「時短モード」の何れに移行するかを更に判定すると共に、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグをオンする。
次に、ステップS81において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1の確変フラグがオンされている場合には、ステップS82に進む。ステップS82において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS83に進む。ステップS83において、第1の当選判定部305aは、「ハズレ」に対応する特別図柄の変動パターン(ハズレ用変動パターン)を選択する。
次に、ステップS84において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の確変フラグをオフする。そして、後述するステップS92に進む。
一方、ステップS81において、第1の確変フラグ又は第1の時短フラグがオンされていないと判定された場合と、ステップS82において、第2の小当たりフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS85に進む。ステップS85において、第1の当選判定部305aは、「大当たり」に対応する特別図柄の変動パターンであって、取得した一組の乱数に含まれる「第1の特別図柄変動パターン決定用の乱数の値」に基づく特別図柄の変動パターン(大当たり用変動パターン)を選択する。また、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の確変フラグ又は第1の時短フラグがオンされている場合には、オンされているフラグをオフする。そして、後述するステップS92に進む。
ステップS79において、「大当たり」していないと判定された場合には、ステップS90に進む。ステップS90において、第1の当選判定部305aは、ステップS72で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(第1の特別図柄の当否に係る乱数)が、抽出した抽選テーブルにおいて「小当たり」に該当するのか否かを判定する。
この判定の結果、「小当たり」していない場合には、後述するステップS91に進む。
一方、「小当たり」した場合には、ステップS87に進む。ステップS87において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の小当たりフラグをオンする。
次に、ステップS88において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第2の確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の確変フラグがオンされている場合には、ステップS89に進む。ステップS89において、第1の当選判定部305aは、「小当たり」に対応する特別図柄の変動パターンであって、特別図柄変動表示時間として所定の時間が設定されている特別図柄の変動パターン(第1の小当たり用変動パターン)を選択する。
一方、ステップS88において、第2の確変フラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS90に進む。ステップS90において、第1の当選判定部305aは、「小当たり」に対応する特別図柄の変動パターンであって、取得した一組の乱数に含まれる「第1の特別図柄変動パターン決定用の乱数の値」に基づく特別図柄の変動パターン(第2の小当たり用変動パターン)を選択する。そして、後述するステップS92に進む。
ステップS86において、「小当たり」していないと判定された場合には、当該遊技において「ハズレ」となったと判定し、ステップS91に進む。ステップS91において、第1の当選判定部305aは、「ハズレ」に対応する特別図柄の変動パターンであって、取得した一組の乱数に含まれる「第1の特別図柄変動パターン決定用の乱数の値」に基づく特別図柄の変動パターン(ハズレ用変動パターン)を選択する。そして、ステップS92に進む。
ステップS92に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の当選判定部305aで決定された特別図柄の変動パターンに基づいて表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す第1の特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。
次に、ステップS93において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測の開始を、第1の特別図柄表示時間計測部314aに指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測を開始する。
次に、ステップS94において、演出コマンド生成部313は、ステップS71〜S93による処理の結果に基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
図12−1のステップS51において、遊技球が、第1又は第3の始動入賞口62、67に入賞していないと判定された場合には、図12−2のステップS95に進む。ステップS95において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄表示時間計測部314aが特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、第1の特別図柄表示装置70に第1の特別図柄が変動表示されているか否かを判定する。
この判定の結果、第1の特別図柄が変動表示されていない場合には、ステップS96に進む。ステップS96に進むと、第1の特別図柄抽選部304aは、第1の乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、「一組の乱数」が記憶されていない場合には、第1の特別図柄の表示を変更しないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、「一組の乱数」が記憶されている場合には、前述したステップS69に進み、最も早く記憶された「一組の乱数」が読み出される。
ステップS95において、第1の特別図柄が変動表示されていると判定された場合には、ステップS97に進む。ステップS97に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、後述する図12−4のステップS102に進む。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS98に進む。ステップS98において、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1のボーナスフラグがオンされていない場合には、後述する図12−4のステップS102に進む。
一方、第1のボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS99に進む。ステップS99において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第2の特別図柄表示時間計測部314bの計測値に基づいて、第2の特別図柄表示装置71に第2の特別図柄が停止表示されるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングでない場合には、後述する図12−4のステップS102に進む。
一方、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングである場合には、ステップS100に進む。ステップS100において、第1の特別図柄表示指示部306aは、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄停止表示指示信号を受けたLED駆動基板204の制御に基づいて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示する。更に、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグ又は第1の小当たりフラグがオンされている場合には、オンされているフラグをオフする。
次に、ステップS101において、演出コマンド生成部313は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを知ることができる。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
図12−2のステップS97〜S99の判定の結果、図12−4のステップS102に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄表示時間計測部314aの計測値に基づいて、第1の特別図柄表示時間が経過したか否かを判定する。この判定の結果、第1の特別図柄表示時間が経過していない場合には、後述するステップS106に進む。
一方、第1の特別図柄表示時間が経過した場合には、ステップS103に進む。ステップS103において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測の終了を、第1の特別図柄表示時間計測部314aに指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測を終了する。
次に、ステップS104において、第1の特別図柄表示指示部306aは、抽選の結果に応じた第1の特別図柄を停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄停止表示指示信号を受けたLED駆動基板204の制御に基づいて、抽選の結果に対応する第1の特別図柄を停止表示する。
次に、ステップS105において、演出コマンド生成部313は、第1の特別図柄が停止表示されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、第1の特別図柄が停止表示されたことを知ることができる。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS102において、第1の特別図柄表示時間が経過していないと判定された場合には、ステップS106に進む。ステップS106に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第2のボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2のボーナスフラグがオンされていない場合には、後述するステップS111に進む。
一方、第2のボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS107に進む。ステップS107に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、第2の特別図柄表示時間計測部314bの計測値に基づいて、第2の特別図柄表示装置71に第2の特別図柄が停止表示されるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングでない場合には、第1の特別図柄を強制的に停止表示させないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングである場合には、ステップS108に進む。ステップS108において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測の終了を、第1の特別図柄表示時間計測部314aに指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測を強制的に終了する。
次に、ステップS109において、第1の特別図柄表示指示部306aは、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄停止表示指示信号を受けたLED駆動基板204の制御に基づいて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示する。更に、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグ又は第1の小当たりフラグがオンされている場合には、オンされているフラグをオフする。
次に、ステップS110において、演出コマンド生成部313は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを知ることができる。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS106において、第2のボーナスフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS111に進む。ステップS111に進むと、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、第1の特別図柄を強制的に停止表示することはないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS112に進む。ステップS112において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第2の特別図柄表示時間計測部314bの計測値に基づいて、第2の特別図柄表示装置71に第2の特別図柄が停止表示されるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングでない場合には、第1の特別図柄を強制的に停止表示させないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第2の特別図柄が停止表示されるタイミングである場合には、ステップS113に進む。ステップS113において、第1の特別図柄表示指示部306aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測の終了を、第1の特別図柄表示時間計測部314aに指示する。これにより、第1の特別図柄表示時間計測部314aは、第1の特別図柄変動表示時間の計測を強制的に終了する。
次に、ステップS114において、第1の特別図柄表示指示部306aは、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するための第1の特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、第1の特別図柄表示装置70は、第1の特別図柄停止表示指示信号を受けたLED駆動基板204の制御に基づいて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示する。更に、第1の特別図柄表示指示部306aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグ又は第1の小当たりフラグがオンされている場合には、オンされているフラグをオフする。
次に、ステップS115において、演出コマンド生成部313は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、第1の特別図柄が強制的に停止表示されたことを知ることができる。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
尚、図9のステップS5の第2の始動入賞処理は、第2の特別図柄を用いて行う第2の遊技について、図12−1〜図12−4と同様の処理を行うことにより実現されるので、その詳細な説明を省略する。
(第1の特別遊技実行処理)
次に、図13のフローチャートを参照しながら、図9のステップS6における第1の特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図13のステップS131において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1のボーナスフラグがオンされていない場合には、第1の特別遊技を実行しないので(「大当たり」していないので)、後述するステップS146に進む。
一方、第1のボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS132に進む。ステップS132に進むと、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第1の大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1の大入賞口91が開放され、15ラウンドからなる第1の特別遊技のうちの1ラウンド(単位遊技)が開始する。
次に、ステップS133において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第1の大入賞口91に入賞したか否かを判定する。
この判定の結果、遊技球が第1の大入賞口91に入賞した場合には、ステップS134に進む。ステップS134に進むと、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、15個の賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS135において、演出コマンド生成部313は、遊技球が第1の大入賞口91に入賞したことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、遊技球が第1の大入賞口91に入賞したことを示す映像が、演出表示装置60に表示される。そして、ステップS136に進む。
尚、ステップS133において、遊技球が第1の大入賞口91に入賞していないと判定された場合には、ステップS134〜S135の処理を省略してステップS136に進む。
ステップS136に進むと、大入賞口開放指示部307は、第1の大入賞口91が開放してから所定時間(約30秒)が経過したか否かを判定する。この判定の結果、所定時間が経過している場合には、単位遊技の終了であるので、ステップS137に進む。ステップS137に進むと、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に第1の大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1の大入賞口91が閉鎖される。
次に、ステップS138において、大入賞口開放指示部307は、第1の特別遊技における全ての単位遊技(すなわち、第1の特別遊技)が終了したか否かを判定する。この判定の結果、第1の特別遊技が終了した場合には、ステップS139に進む。ステップS139に進むと、演出コマンド生成部313は、第1の特別遊技の終了を示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、第1の特別遊技の終了を示す映像が、演出表示装置60に表示される。
そして、ステップS140において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1のボーナスフラグをオフする。
次に、ステップS141において、第1の当選判定部305aは、第1の特別遊技後に「確変モード」又は「時短モード」の何れに移行するかを判定する。この判定の結果、第1の特別遊技後に「確変モード」に移行する場合には、ステップS142に進む。ステップS142に進むと、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の確変フラグをオンして、図9に示したメインフローチャートに戻る。一方、第1の特別遊技後に「時短モード」に移行する場合には、ステップS143に進む。ステップS143に進むと、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の時短フラグをオンして、図9に示したメインフローチャートに戻る。以上のステップS142、S143により、第1の特別遊技を実行した後に、「確変モード」又は「時短モード」で遊技が行われる。
ステップS136において、第1の大入賞口91が開放されてから所定時間が経過していないと判定した場合には、ステップS144に進む。ステップS144に進むと、大入賞口開放指示部307は、入賞判定部301から送信された遊技球通過信号に基づいて、10個以上の遊技球が第1の大入賞口91を通過したか否かを判定する。この判定の結果、第1の大入賞口91を通過した遊技球が10個以上である場合には、単位遊技の終了であるので、前述したステップS137に進み、第1の大入賞口91を閉鎖させる。
一方、第1の大入賞口91を通過した遊技球が10個以上でない場合には、単位遊技が継続中であるので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
また、ステップS138において、第1の特別遊技における全ての単位遊技が終了していないと判定された場合には、次の単位遊技に進むので、ステップS145に進む。ステップS145に進むと、演出コマンド生成部313は、次の単位遊技に進むことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、次の単位遊技に進んだことを示す映像が、演出表示装置60に表示される。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS131において、第1のボーナスフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS146に進む。ステップS146において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1の小当たりフラグがオンされていない場合には、第1の特別遊技、及び第1の小当たりに基づく遊技の何れも実行しないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。一方、第1の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS147に進む。ステップS147に進むと、第1の当選判定部305aは、「小当たり」に応じた第1の大入賞口91の開閉指示を大入賞口開放指示部307に対して行う。これにより、第1の大入賞口91が0.5秒間、2回開放する動作が行われる。このようにして第1の大入賞口91が開放している間に、入賞判定部301が、第1の大入賞口91に遊技球が入賞したと判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信し、15個の賞球を上球皿15又は下球皿16に払い出させる。次に、ステップS148において、第1の当選判定部305aは、フラグ記憶部302を参照して、第1の小当たりフラグをオフし、図9に示したメインフローチャートに戻る。
尚、図9のステップS7の第2の特別遊技実行処理は、第2の特別図柄を用いて行う第2の遊技について、図13と同様の処理を行うことにより実現されるので、その詳細な説明を省略する。
図14は、サブ制御基板202における処理動作の一例を示すフローチャートである。
図14−1のステップS201において、演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、演出コマンドを受信していない場合には、ステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、再度ステップS201の処理を行う。
一方、演出コマンドを受信した場合には、ステップS202に進む。ステップS202に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンドに基づいて、現在の遊技状態が「確変モード」であるか否かを判定する。この判定の結果、現在の遊技状態が「確変モード」でない場合には、ステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
一方、現在の遊技状態が「確変モード」である場合には、ステップS203に進む。ステップS203に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンド、又は画像生成部705により生成された画像データの内容に基づいて、第1の装飾図柄(又は第1の特別図柄)が変動表示中であるか否かを判定する。この判定の結果、第1の装飾図柄(又は第1の特別図柄)が変動表示中である場合には、後述する図14−2のステップS218に進む。
一方、第1の装飾図柄(又は第1の特別図柄)が変動表示中でない場合には、ステップS204に進む。ステップS204に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンド、又は画像生成部705により生成された画像データの内容に基づいて、第2の装飾図柄(又は第2の特別図柄)が停止表示中であるか否かを判定する。この判定の結果、第2の装飾図柄(又は第2の特別図柄)が停止表示中でない場合には、ステップS210に進む。そして、その他の処理が行われた後にステップS201に戻る。
一方、第2の装飾図柄(又は第2の特別図柄)が停止表示中である場合には、ステップS205に進む。ステップS205に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンドに基づいて、当該遊技で「大当たり」したか否かを判定する。この判定の結果、当該遊技で「大当たり」していない場合には、後述するステップS214に進む。
一方、当該遊技で大当たりした場合には、ステップS206に進む。ステップS206に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンドに基づいて、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」であるか、それとも「時短大当たり」であるかを判定する。この判定の結果、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」である場合には、後述するステップS211に進む。
一方、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」である場合には、ステップS207に進む。ステップS207に進むと、装飾図柄決定部702は、「確変大当たり」に対応する装飾図柄の組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
次に、ステップS208において、演出パターン決定部703は、演出パターン704の中から、確変大当たり用遊技球誘導演出パターンを選択する。この確変大当たり用遊技球誘導演出パターンは、前述したように、図4(a)、図4(b)に示したような、当該「大当たり」が「確変大当たり」である可能性が相対的に高いことを示す演出画像を第1の表示領域194に表示させることが設定された演出パターンである。
次に、ステップS209において、画像生成部705は、ステップS207で決定された装飾図柄の組み合わせや、ステップS208で選択された確変大当たり用遊技球誘導演出パターン等に基づいて、演出表示装置60に表示させるための画像データを生成する。演出表示装置60は、画像生成部705により生成された画像データに基づいて、演出画像を表示する。そして、ステップS210に進み、その他の処理が実行された後、前述したステップS201に戻る。
前述したように、ステップS206において、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」であると判定された場合には、ステップS211に進む。ステップS211に進むと、装飾図柄決定部702は、「時短大当たり」に対応する装飾図柄の組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
次に、ステップS212において、演出パターン決定部703は、演出パターン704の中から、時短大当たり用遊技球誘導演出パターンを選択する。この時短大当たり用遊技球誘導演出パターンは、前述したように、図4(c)、図4(d)に示したような、当該「大当たり」が「確変大当たり」である可能性が相対的に低いことを示す演出画像を第1の表示領域194に表示させることが設定された演出パターンである。
次に、ステップS213において、画像生成部705は、ステップS211で決定された装飾図柄の組み合わせや、ステップS212で選択された時短大当たり用遊技球誘導演出パターン等に基づいて、演出表示装置60に表示させるための画像データを生成する。演出表示装置60は、画像生成部705により生成された画像データに基づいて、演出画像を表示する。そして、ステップS210に進み、その他の処理が実行された後、前述したステップS201に戻る。
また、前述したステップS205において、当該遊技で「大当たり」していないと判定された場合には、ステップS214に進む。ステップS214に進むと、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンドに基づいて、当該遊技で「ハズレ」となったか否かを判定する。この判定の結果、当該遊技で「ハズレ」となっていない場合には、当該遊技で「小当たり」となったか、及び第1の装飾図柄(第1の特別図柄)が停止表示したままであり当該遊技の結果が得られていないかの何れかであるので、ステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、前述したステップS201に戻る。
一方、当該遊技で「ハズレ」となった場合には、ステップS215に進む。ステップS215に進むと、装飾図柄決定部702は、「ハズレ」に対応する装飾図柄の組み合わせを、演出表示装置60に停止表示させる第1の装飾図柄の組み合わせとして決定する。
次に、ステップS216において、演出パターン決定部703は、演出パターン704の中から、「確変モード」で「ハズレ」となった場合に対応する演出パターンを選択する。
次に、ステップS217において、画像生成部705は、ステップS215で決定された装飾図柄の組み合わせや、ステップS216で選択された演出パターン等に基づいて、演出表示装置60に表示させるための画像データを生成する。演出表示装置60は、画像生成部705により生成された画像データに基づいて、演出画像を表示する。そして、ステップS210に進み、その他の処理が実行された後、前述したステップS201に戻る。
尚、ステップS216で選択した演出パターンに、遊技球誘導演出の実行が設定されている場合には、ステップS217において、例えば、図4(b)、図4(c)、図4(d)に示したような演出画像を表示する遊技球誘導演出の実行が開始されることになる。更に、この場合には、所謂スーパーリーチが実行される。
また、前述したように、ステップS203において、第1の装飾図柄(又は第1の特別図柄)が変動表示中であると判定された場合には、図14−2のステップS218に進む。ステップS218に進むと、演出パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」であるか否かを判定する。この判定の結果、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」でない場合には、後述するステップS225に進む。
一方、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」である場合には、ステップS219に進む。ステップS219に進むと、演出パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、後述するステップS223に進む。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS220に進む。ステップS220に進むと、演出パターン決定部703は、ステップS208で選択した確変大当たり用遊技球誘導演出パターン、又は演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、後述するステップS224に進む。
一方、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングでない場合には、ステップS221に進む。ステップS221に進むと、演出パターン決定部703は、例えば、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、ステップS222に進む。
ステップS222に進むと、演出パターン決定部703は、ステップS208で選択した確変大当たり用遊技球誘導演出パターンにおける、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を、図5(a)に示したような、「大当たり」がキャンセルされたことを示す画像と、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する画像とを含む演出画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。そして、画像生成部705は、演出パターン決定部703からの指示に基づいて、第1の装飾図柄の停止表示時の演出画像を差し替えて表示する。そして、図14−1のステップS210に進み、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
一方、ステップS221において、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングでないと判定された場合には、ステップS222を省略して図14−1のステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
前述したように、ステップS219において、第2の小当たりフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS223に進む。ステップS223に進むと、演出パターン決定部703は、ステップS208で選択した確変大当たり用遊技球誘導演出パターン、又は演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、ステップS224に進む。
ステップS224に進むと、画像生成部705は、ステップS208で選択された確変大当たり用遊技球誘導演出パターンに従って、「確変大当たり」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させる。そして、ステップS210に進み、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
前述したようにステップS218において、当該遊技における「大当たり」が「確変大当たり」でないと判定された場合には、ステップS225に進む。ステップS224に進むと、演出パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」であるか否かを判定する。この判定の結果、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」でない場合には、後述するステップS231に進む。
一方、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」である場合には、ステップS226に進む。ステップS226に進むと、演出パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、後述するステップS229に進む。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS227に進む。ステップS227に進むと、演出パターン決定部703は、例えば、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、ステップS228に進む。
ステップS228に進むと、演出パターン決定部703は、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させる画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。そして、画像生成部705は、演出パターン決定部703からの指示に基づいて、第1の装飾図柄の停止表示時の演出画像を差し替えて表示する。そして、図14−1のステップS210に進み、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
一方、ステップS227において、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングでないと判定された場合には、ステップS228を省略して図14−1のステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
前述したように、ステップS226において、第2の小当たりフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS229に進む。ステップS229に進むと、演出パターン決定部703は、ステップS212で選択した時短大当たり用遊技球誘導演出パターン、又は演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、ステップS230に進む。
ステップS230に進むと、演出パターン決定部703は、第1の装飾図柄の停止表示時の画像を、図5(b)に示したような、「大当たり」がキャンセルされなかったことを示す画像と、「時短大当たり」に対応する第1の装飾図柄が停止表示する画像とを含む演出画像に差し替えることを画像生成部705に指示する。そして、画像生成部705は、演出パターン決定部703からの指示に基づいて、第1の装飾図柄の停止表示時の演出画像を差し替えて表示する。そして、図14−1のステップS210に進み、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
一方、ステップS229において、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングでないと判定された場合には、ステップS230を省略して図14−1のステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
前述したように、ステップS225において、当該遊技における「大当たり」が「時短大当たり」でないと判定された場合には、ステップS231に進む。ステップS231に進むと、演出パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の小当たりフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2の小当たりフラグがオンされていない場合には、後述するステップS234に進む。
一方、第2の小当たりフラグがオンされている場合には、ステップS232に進む。ステップS232に進むと、演出パターン決定部703は、例えば、演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第2の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、ステップS233に進む。
ステップS233に進むと、画像生成部705は、ステップS216で選択された導演出パターンに従って、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄を停止表示させる。このとき、ステップS216で選択した演出パターンに、遊技球誘導演出の実行が設定されている場合には、このステップS233において、「ハズレ」に対応する第1の装飾図柄の停止表示時に、図5(a)に示したような「大当たり」していなかったことを示す演出画像が表示されることになる。そして、図14−1のステップS210に進み、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
また、前述したように、ステップS231において、第2の小当たりフラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS234に進む。ステップS234に進むと、演出パターン決定部703は、ステップS216で選択した演出パターン、又は演出コマンド解析部701による解析の結果に基づいて、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。この判定の結果、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングである場合には、前述したステップS233に進み、ステップS216で選択した演出パターンに従って、第1の装飾図柄が停止表示される。
一方、第1の装飾図柄を停止表示させるタイミングでない場合には、図14−1のステップS210に進む。そして、その他の処理が実行された後、ステップS201に戻る。
以上のように本実施形態では、第1の特別図柄(第1の装飾図柄)を変動表示させており、且つ第2の特別図柄(第2の装飾図柄)を停止表示させているときに、「大当たり」した後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出の一例として、当該「大当たり」が「確変大当たり」である確率を表示する(遊技球誘導演出を実行する)。その後、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞することにより「小当たり」したと判断されると、当該「小当たり」したことに基づく第2の特別図柄の変動表示と、第1の特別図柄の変動表示とが同時期に(並行して)実行される。その後、当該「小当たり」に対応する第2の特別図柄(第2の装飾図柄)を停止表示させるタイミングに合わせて、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄(第1の装飾図柄)を強制的に停止表示させる。したがって、遊技者は、「大当たり」した後の利益価値を示唆する演出に基づいて、「大当たり」した後の遊技状態が「時短モード」となると推測した場合には、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させるために、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるように遊技を行うことになる。よって、「大当たり後の利益価値(ここでは、確率変動遊技を継続させること)を遊技者に選択させることが可能になる。
また、本実施形態では、遊技球誘導演出実行可能期間(時刻t1から時刻t2までの期間)に、遊技球誘導演出を実行するようにした。したがって、大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行している間に、小当たりに対応する第2の特別図柄の変動表示を開始させることができれば、遊技球誘導演出の実行が終了してから後、第1の特別図柄の変動表示時間が経過するまでの間に、「小当たり」に対応する第2の特別図柄の変動表示を終わらせることを、可及的に確実に行うことができる。これにより、「小当たり」に対応する第2の特別図柄を停止表示するタイミングに合わせて「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを可及的に確実に行うことができる。
また、本実施形態では、「小当たり」に対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の第2の特別図柄の変動表示時間を、第1の特別図柄の変動表示時間よりも短い時間にする。したがって、第1の特別図柄が停止表示するタイミングよりも、「小当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングの方が早く到来する確率を高めることができる。よって、「小当たり」に対応する第2の特別図柄を停止表示するタイミングに合わせて「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができる。これにより、「大当たり」後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
また、本実施形態では、「小当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示する頻度を、「小当たり」に対応する第1の特別図柄が停止表示する頻度よりも高くする(第2の小当たり遊技が実行される確率を、第1の小当たり遊技が実行される確率よりも高くする)。したがって、「小当たり」に対応する第2の特別図柄を停止表示するタイミングに合わせて「ハズレ」に対応する第1の特別図柄が強制的に停止表示するようになる頻度を高くすることができる。よって、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができ、「大当たり」後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
また、本実施形態では、遊技者が所謂右打ちを行うと、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞し易くなる。したがって、第2の始動入賞口63に遊技球が入賞し易くなる。よって、「小当たり」に対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングに合わせて「ハズレ」に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示する頻度を高くすることが可能になる。これにより、ハズレに対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示させることを、より確実に行うことができ、大当たり後の利益価値を遊技者に選択させることを、より確実に行うことが可能になる。
(変形例1)
本実施形態では、遊技球誘導演出を「確変モード」時に実行する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、遊技球誘導演出を実行するタイミングは、「確変モード」時に限定されるものではない。例えば「通常モード」時や「時短モード」時に遊技球誘導演出を実行するようにしてもよい。
(変形例2)
また、本実施形態では、遊技球誘導演出として、「確変大当たり」である確率を表示する演出を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、遊技球誘導演出の内容は、このようなものに限定されない。例えば、「時短大当たり」である確率を表示してもよい。また、「確変大当たり」(「時短大当たり」)である確率に代えて、又は加えて、所謂右打ちを促すことや右打ちの禁止を促すことを示す演出画像を表示するようにしてもよい。更に、「ハズレ」に対応する第1の特別図柄(第1の装飾図柄)を強制的に停止表示させることができるタイミングに関する演出画像(例えば、遊技球誘導演出実行可能期間(時刻t1から時刻t2までの期間)に遊技球誘導演出が終了できる時刻までの残り時間)を、前述した内容に代えて、又は加えて表示するようにしてもよい。
また、例えば、「確変大当たり」に基づいて第1の特別遊技を実行している最中に、所謂サブゲームを行い、そのサブゲームにおいて所定の条件が成立したか否かに応じて、遊技球誘導演出の内容を異ならせてもよい。例えば、サブゲームにおいて所定の条件が成立すると、その後の「確変モード」において、「確変大当たり」となった場合には図4(a)に示すような演出画像を表示し、「時短大当たり」となった場合には図4(c)に示すような演出画像を表示することにより、当該「大当たり」の内容を遊技者が確定的に把握できるようにする。一方、サブゲームにおいて所定の条件が成立しないと、その後の「確変モード」において、「確変大当たり」となった場合には図4(b)に示すような演出画像を表示し、「時短大当たり」となった場合には図4(d)に示すような演出画像を表示し、当該「大当たり」の内容を遊技者が確定的に把握できないようにする。このようにすることで、特別遊技の実行時と「確変モード」の実行時の遊技の趣向性を向上させることができる。
更に、サブゲームにおいて所定の条件が成立した場合には遊技球誘導演出を実行し、所定の条件が成立しなかった場合には遊技球誘導演出を実行しないようにしてもよい。また、サブゲームにおいて成立した条件に応じて、遊技球誘導演出を実行する遊技の回数を表示するようにしてもよい。以上のようにすれば、第1の特別図柄による「大当たり」をキャンセルできないような態様を含めることができ、「確変モード」が何回も継続することを可及的に抑制することが可能になる。
尚、サブゲームとしては、以下のようなものが一例として挙げられる。まず、第2の表示領域195にルーレットが回転する演出画像を表示した後、操作スイッチ82の操作に応じて、ルーレットに球を供給する演出画像を表示する。そして、ルーレットの何れかの領域に球を停止させる演出画像を表示し、その球が停止した領域に応じて、サブゲームにおいて所定の条件が成立したか否かや、サブゲームで成立した条件を決定するようにする。
(変形例3)
また、本実施形態では、「確変モード」時に「大当たり」した場合には、第1の特別図柄変動表示時間が第2の特別図柄変動表示時間よりも必ず長くなるようにした。しかしながら、「確変モード」時に「大当たり」した場合に、第1の特別図柄変動表示時間が第2の特別図柄変動表示時間よりも短い演出パターンを選択し得るようにしてもよい。このようにした場合、第1の特別図柄の方が、第2の特別図柄よりも早く停止表示するので、第2の特別図柄によって「小当たり」することにより、第1の特別図柄による「大当たり」がキャンセルされないようになる。このようにしても、第1の特別図柄による「大当たり」をキャンセルできないような態様を含めることができ、「確変モード」が何回も継続することを可及的に抑制することが可能になる。
(変形例4)
また、本実施形態では、第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞に基づく抽選結果の保留数の最大値と、第2の始動入賞口63への入賞に基づく抽選結果の保留数の最大値とを同じ(=4)にした場合を例に挙げて説明した。しかしながら、このようにすると、例えば図4(c)や図4(d)に示した遊技球誘導演出を見た遊技者が、第1の特別図柄による「大当たり」をキャンセルするために、所謂右打ちを行うことにより、2個以上の遊技球が連続して(第2の特別図柄変動表示時間よりも短い間隔で)第2の始動入賞口63に入賞した場合、その入賞に基づく抽選結果が保留されてしまう。そうすると、当該遊技の次以降の遊技で、第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞に基づく抽選結果が、「確変モード」になる「大当たり」となった場合、遊技者の意図に反し、前記保留された抽選の結果によって、当該「大当たり」がキャンセルされてしまう虞がある。そこで、第2の始動入賞口63への入賞に基づく抽選結果の保留数の最大値を、第1又は第3の始動入賞口62、67への入賞に基づく抽選結果の保留数の最大値よりも小さくすることができる。このようにすれば、前述したようにして「確変モード」になる「大当たり」がキャンセルされてしまう可能性をより低減することができる。更に、第2の始動入賞口63への入賞に基づく抽選結果の保留数を0(ゼロ)にすれば、前述したようにして「確変モード」になる「大当たり」がキャンセルされてしまうことを確実に防止することができる。
(変形例5)
また、本実施形態では、所謂右打ちを行うことにより遊技球が第2の始動入賞口63に入賞し易くなる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第2の始動入賞口63の上側などに、遊技球を貯留する貯留装置を設け、遊技者が操作スイッチ82を操作すると、貯留装置に貯留された遊技球が貯留装置から流出して第2の始動入賞口63に入賞するように遊技機100を構成するようにしてもよい。このようにすれば、遊技者の意図するタイミングで、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるようにすることを、より確実に実行できる。
図15は、遊技機の外観構成の変形例を示す正面図である。図15に示す遊技機1000は、図1に示した遊技機100に対し、貯留装置93が追加されたものである。
図15に示す例では、遊技者が所謂右打ちをすることにより、貯留装置93に遊技球が貯留し易いようになっている。この貯留装置93は、操作スイッチ82の操作により、所定ステップ数ずつ回動する回動部材93aと、回動部材93aの上下の部分を除いて回動部材93aの側面を覆う固定部材93bとを有する。
回動部材93aには、4つの遊技球貯留部が形成されている。固定部材93bによって側面が覆われていない上下の部分のうち、上の部分に遊技球貯留部が位置していると、当該遊技球貯留部に遊技球を1つ貯留できる。このようにして遊技球が貯留された回動部材93aを、操作スイッチ82の操作により回動させる。そして、固定部材93bによって側面が覆われていない上下の部分のうち、下の部分に、遊技球が貯留された遊技球貯留部が位置すると、当該遊技球は、貯留装置93から落下して第2の始動入賞口63に入賞する。
このように遊技球が貯留された回動部材93aを遊技者が意図通りに回動させることによって、遊技者の意図するタイミングで、第2の始動入賞口63に遊技球を入賞させるようにすることができる。
尚、このように貯留装置93を設けた場合には、貯留装置93の設置スペースを確保できる限り、第2の始動入賞口63を遊技領域52の任意の位置に形成することができる(例えば、ステージ上に貯留装置93を設け、その貯留装置93からの遊技球の流出先に第2の始動入賞口63を形成することができる)。
(変形例6)
また、本実施形態では、「大当たり」した後に遊技者に与える利益価値の一例として、当該「大当たり」が「確変大当たり」である確率を表示する遊技球誘導演出を実行する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、「大当たり」した後に遊技者に与える利益価値は、当該「大当たり」が「確変大当たり」であるか「時短大当たり」であるかに限定されるものではない。例えば、「大当たり」すると、その後、所定回数の特別遊技が実行されるまで「確変モード」が継続する構成の遊技機(所謂セットモノの遊技機)であって、当該特別遊技における単位遊技の数(ラウンド数)を複数の候補の中から選択し得る構成の遊技機では、例えば、当該特別遊技における単位遊技の数(複数の候補から選択した数)を、「大当たり」した後に遊技者に与える利益価値としてもよい。このようにする場合、「確変大当たり」である確率の代わりに、例えば、単位遊技の数が相対的に高い「大当たり」である確率を採用すればよい。
(変形例7)
また、本実施形態では、第1の始動入賞処理と第2の始動入賞処理とを同じにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第1の始動入賞処理では、図9−3のステップS88〜S90の代わりに、「小当たり」に対応する特別図柄の変動パターンとしてデフォルトの変動パターンを選択するようにしてもよい。第1の始動入賞処理(第1の特別図柄)によって「小当たり」する確率は低いからである。
(変形例8)
また、前述した特別図柄変動表示時間や小当たりの当選確率は例示に過ぎず、これ以外の値を採用することができる。また、第2の特別図柄による小当たりの当選確率を「確変モード」のときにのみ、例えば1/1.1とし、それ以外のモードでは、第2の特別図柄による小当たりの当選確率を、第1の特別図柄による小当たりの当選確率と同じにするようにしてもよい。
(変形例9)
また、本実施形態では、始動入賞口62、63、67に遊技球が入賞すると、抽選を行って「一組の乱数」を取得してから、既に記憶されている「一組の乱数」が3以下であるか否かを判定するようにした(例えば、図9−1のステップS55〜S58、S69〜S72を参照)。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、始動入賞口62、63、67に遊技球が入賞すると、既に記憶されている「一組の乱数」が3以下であるか否かを判定し、3以下である場合には抽選を行って「一組の乱数」を取得し、3以下でない(4である)場合には抽選を行わない(「一組の乱数」を取得しない)ようにしてもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又はかかるプログラムを伝送する伝送媒体も本発明の実施の形態として適用することができる。また、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のプログラムプロダクトも本発明の実施の形態として適用することができる。上記のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
また、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態を示し、遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態を示し、遊技球誘導演出を実行することが可能な期間の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、「確変モード」に移行した場合の、第1の特別図柄と第2の特別図柄との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、遊技球誘導演出の第1の例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、遊技球誘導演出の第2の例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、遊技機のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、メイン制御基板の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、サブ制御基板の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、メイン制御基板における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、一般入賞処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図11−1に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、第1の始動入賞処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図12−1に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図12−2に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図12−2に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、第1の特別遊技実行処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、サブ制御基板202における処理動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図14−1に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、遊技機の外観構成の変形例を示す正面図である。
符号の説明
17 発射ハンドル
52 遊技領域
60 演出表示装置
62 第1の始動入賞口
63 第2の始動入賞口
65 普通電動役物
67 第3の始動入賞口
70 第1の特別図柄表示装置
71 第2の特別図柄表示装置
91 第1の大入賞口
92 第2の大入賞口
100、1000 遊技機
201 メイン制御基板
202 サブ制御基板
203 入賞口基板
204 LED駆動基板

Claims (6)

  1. 遊技盤に形成された第1の始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選を行う第1の抽選手段と、
    前記遊技盤に形成された第1の始動入賞口に遊技球が入賞すると、第1の特別図柄を変動表示させ、変動表示させた第1の特別図柄を停止表示させる第1の表示制御手段と、
    前記第1の表示制御手段により表示させる第1の特別図柄の表示態様を、前記第1の抽選手段による抽選の結果に基づいて決定する第1の表示態様決定手段と、
    前記遊技盤に形成された第2の始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選を行う第2の抽選手段と、
    前記遊技盤に形成された第2の始動入賞口に遊技球が入賞すると、第2の特別図柄を変動表示させ、変動表示させた第2の特別図柄を停止表示させる第2の表示制御手段と、
    前記第2の表示制御手段により表示させる第2の特別図柄の表示態様を、前記第2の抽選手段による抽選の結果に基づいて決定する第2の表示態様決定手段と、
    前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による抽選の結果、大当たりに当選し、前記第1の表示制御手段又は前記第2の表示制御手段により、大当たりに対応する第1の特別図柄又は第2の特別図柄が停止表示すると、前記遊技盤に形成された大入賞口の開閉を行って特別遊技を実行する大当たり時遊技実行手段と、
    前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による抽選の結果、小当たりに当選し、前記第1の表示制御手段又は前記第2の表示制御手段により、小当たりに対応する第1の特別図柄又は第2の特別図柄が停止表示すると、前記遊技盤に形成された大入賞口の開閉を前記特別遊技のときよりも不利な態様で行う小当たり時遊技実行手段と、
    前記大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行する演出実行手段とを有し、
    前記第1の表示制御手段により表示される第1の特別図柄と、前記第2の表示制御手段により表示される第2の特別図柄とは、同時期に変動表示することが可能であり、
    前記第1の表示態様決定手段は、前記決定した表示態様に基づいて第1の特別図柄が停止表示するタイミングよりも、前記小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングが早く到来する場合に、前記小当たりに対応する第2の特別図柄が停止表示するタイミングに合わせて、前記第1の抽選手段による抽選に当選しなかった場合に対応する第1の特別図柄を強制的に停止表示するように、前記決定した表示態様を変更し、
    前記演出実行手段は、前記第1の特別図柄が変動表示しており、且つ、前記第2の特別図柄が停止表示しているときに、前記大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出実行手段は、前記第1の表示態様決定手段により決定された第1の特別図柄の表示態様に基づく変動表示が開始されてから終了するまでの時間から、前記第2の表示態様決定手段により決定された小当たりに対応する第2の特別図柄の表示態様に基づく変動表示時間を引いた時間よりも前に、大当たりした後に遊技者に与える利益価値を示唆する演出を実行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特別遊技が実行された後の、前記第1の抽選手段又は前記第2の抽選手段による大当たりの当選確率が、前記特別遊技が実行される前の通常遊技のときよりも高くなる確率変動遊技に遊技の状態を移行させる移行手段を有し、
    前記第1の表示態様決定手段は、前記決定した表示態様を変更することを、前記確率変動遊技が行われているときに実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第2の表示態様決定手段は、前記小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の前記第2の特別図柄の変動表示時間が、前記第1の特別図柄の変動表示時間よりも短い時間になるように、前記小当たりに対応する第2の特別図柄を停止表示させる場合の前記第2の特別図柄の表示態様を決定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記第2の抽選手段による抽選により小当たりに当選する確率は、前記第1の抽選手段により小当たりに当選する確率よりも高いことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。
  6. 前記第2の始動入賞口への遊技球の入賞は、遊技者が所定の操作を行わなかった場合よりも行った場合の方が、容易になることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機。
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