JP5062885B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような乱数を発生させる手法として、従来から、初期値を更新し、更新した初期値を基準として乱数を発生させることが行われている(特許文献1を参照)。
かかる構成では、初期値から乱数を発生させ、発生可能な乱数を全て発生させると、当該初期値を更新する構成を有し、乱数を発生させる仕組みが互いに同じである乱数発生手段(第1の乱数発生手段、第2の乱数発生手段)を、コマンドの出力側であるメイン制御基板と入力側であるサブ制御基板との夫々が有するようにする。メイン制御基板は、遊技球が入賞口に入賞したことが検出されたときに第1の乱数発生手段により発生された乱数を取得し、取得した当否抽選の結果に関する情報を含むコマンドを出力する。サブ制御基板は、このコマンドに基づいて、第1の乱数取得手段により取得された乱数を推測すると共に、第2の乱数発生手段により発生された乱数を取得する。そして、サブ制御基板は、推測した乱数と、取得した乱数とを比較することにより、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたか否かを判定する。したがって、メイン制御基板で乱数の初期値が更新されたことをサブ制御基板で認識することが可能になる。また、推測した乱数が発生するように、第2の乱数発生手段による乱数発生動作を調整する。これにより、コマンドの出力側の第1の乱数発生手段と、コマンドの入力側の第2の乱数発生手段とが、概ね同じ乱数を発生するように動作させる(同期させる)ことができる。
かかる構成では、前述したようにして、コマンドの出力側の第1の乱数発生手段と、コマンドの入力側の第2の乱数発生手段とが、概ね同じ乱数を発生するように動作する(同期する)ようにした後に、入賞口に遊技球が入賞したことが検出されると、サブ制御基板は、そのときに第2の乱数発生手段により発生された乱数を取得する。したがって、サブ制御基板は、遊技球の入賞時における乱数を、コマンドを入力しなくても認識することができる。よって、サブ制御基板は、メイン制御基板側で発生した乱数を独自に推測することができる。
かかる構成では、抽選の結果を保留しておき、当該抽選の結果に基づく図柄の変動表示を開始させることができるようになってから、当該抽選の結果に関わるコマンドを出力する。したがって、抽選の結果が保留された場合には、抽選の結果に関わるコマンドは直ぐに出力されず、コマンドの入力側であるサブ制御基板では、保留された抽選の結果を直ぐに知ることができない。そこで、このような場合には、サブ制御基板は、入賞口に遊技球が入賞したことが検出されたときに第2の乱数発生手段により発生された乱数を取得することにより、保留された抽選の結果を推測し、推測した抽選の結果に基づいて、演出を実行する。したがって、サブ制御基板は、保留された抽選の結果に関わるコマンドを入力する前に、当該保留された抽選の結果を推測することができ、当該保留された抽選の結果に基づく図柄の変動表示が開始される前に、当該保留された抽選の結果に応じた種々の演出を実行することができる。
かかる構成では、サブ制御基板は、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された時間に関する推測を行う。例えば、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されていないと判定された次の判定において、その初期値が変更されたと判定された場合、それら2つの判定が行われた期間内に、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたと推測することができる。よって、それら2つの判定で使用した2つの乱数を用いることにより、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された時間に関する推測を行うことができる。
かかる構成でも、上記と同様に、サブ制御基板は、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された時間に関する推測を行う。前述したように、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されていないと判定された次の判定において、その初期値が変更されたと判定された場合、それら2つの判定で使用された2つの乱数が得られた期間内に、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたことになる。ここで、それら2つの判定で使用された2つの乱数が得られた期間を狭めることができれば、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された時間をより高精度に推測することができる。そこで、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された後においても、初期値が変更されたか否かの判定で使用された乱数を取得する。そうすると、その乱数を取得したときよりも、第2の乱数発生手段が発生可能な乱数を全て発生させるのに要する時間(周期)だけ前の時間から、初期値が変更されたと判定されたときに使用された乱数が得られた時間までの間に、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたと推測することができる。よって、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された可能性のある期間を狭めることができ、第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更された時間に関する推測をより高精度に行うことができる。
(遊技機100)
図1は、本実施形態の遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。
図1において、遊技機(パチンコ機)100は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)と、遊技盤を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
釘101や、風車102a,102bは、遊技領域115の所定の位置に設けられており、例えば、遊技領域115に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞口112、及び大入賞口113への遊技球の通過(以下、必要に応じて入賞と称する)や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を調整したりする。
以上のように、本実施形態では、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
この普通電動役物104の下方には、大入賞口113が形成されている。この大入賞口113は、「大当たり」となり、特別遊技に移行した場合に、大入賞口扉120が倒伏して開放する。本実施形態では、特別遊技において、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。具体的に説明すると、単位遊技を行っている最中に、大入賞口113に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)121を、遊技球が通過すると、次の単位遊技に移行することが可能になるようにして、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。尚、本実施形態では、大入賞口113に特定領域121を形成するようにしたが、必ずしも特定領域121を形成する必要はない。この場合には、特別遊技に移行すると、15回の単位遊技を実行することが保証されることになる。
普通図柄表示装置108は、普通電動役物104を介して普通図柄作動ゲート103と対向する位置に設けられており、例えば、普通図柄を表示する7セグメントLED122と、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLED123とを備えて構成されている。ここで、普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物104を開放させるか否かを示すための図柄である。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞口112、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、遊技機100の外部に放出される。
外枠124は、開口部分を有し、遊技機100を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠125は、外枠124の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構などにより、外枠124へ開閉自在となるように取り付けられる。
扉127は、透明板126を支持するためのものであり、ヒンジ機構などにより、前枠125へ開閉自在となるように取り付けられる。
操作スイッチ132は、いわゆるPUSHボタンであり、例えば、装飾図柄表示装置107に表示される演出画像に基づく操作を遊技者が行うためのものである。
また、球抜きボタン128bの両側方には、効果音を再生出力するスピーカ133が設けられている。
ここで、遊技機100における規定遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球(貸球)が球皿128aに置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル131を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている釘101や風車102などに衝突して、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
特別遊技では、大入賞口扉120が倒伏して、大入賞口113が開放する。この開放した大入賞口113に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される。そして、本実施形態では、大入賞口113が29.5秒開放するか、又は大入賞口113に特定個数の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120が起立して、大入賞口113が閉鎖する。以下の説明では、前記特定個数が10個の場合、即ち、大入賞口113が29.5秒開放するか、又は大入賞口113に10個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120を起立させるようにする場合を例に挙げて説明する。
このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
ここで、「確変モード」とは、「大当たり」して、特別遊技が実行された後に、「通常モード」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成するようにするモードである。また、この「確変モード」では、特別遊技の実行後、次の特別遊技が開始するまでの間、普通電動役物104の動作を「通常モード」のときと異ならせて、始動入賞口112に遊技球が入賞しやすい状態を形成するようにもしている。
これら「確変モード」及び「時短モード」では、特別図柄及び装飾図柄の変動表示時間が「通常モード」よりも短くなるようにしている。
次に、遊技機100の内部構成等のシステム構成について説明する。図2は、遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
遊技機100の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、及びインターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、受電基板207、電飾基板208、操作スイッチ132、及び始動入賞スイッチ221が接続されている。
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。
入賞口基板203には、始動入賞口112への遊技球の入賞を検出するセンサである始動入賞口スイッチ210と、普通図柄作動ゲート114への遊技球の通過を検出するセンサである普通図柄作動ゲートスイッチ211と、一般入賞口111への遊技球の入賞を検出するセンサである一般入賞口スイッチ212と、大入賞口113への遊技球の入賞を検出するセンサである大入賞口スイッチ213と、大入賞口113内に形成されている特定領域121への遊技球の通過を検出するセンサである特定領域検出スイッチ214とが接続されている。
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動基板204は、後述するようにしてメイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLED116や、入賞数を表示する4つのLED117を発光させる。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置108に配設されている7セグメントLED122や、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル131に接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル131が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル131が操作されたことを認識する。
払出制御基板206は、後述するようにしてメイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が球皿128aに払い出されるように、遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
受電基板207は、遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び電飾基板208に分配する。
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞口112、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、大入賞口113、及び特定領域121の何れを通過したのかを判定する。
入賞判定部301は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞口112を通過したと(遊技球が始動入賞口112へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
払出指示部303は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
図4は、特別図柄抽選部304の構成の一例を示す図である。
当否判定用乱数発生部304aは、遊技球が始動入賞口112へ入賞したと、入賞判定部301が判定すると、例えば「0」〜「A」の範囲の乱数を、特別図柄の当否に係る乱数として発生させて取得する。変動時間判定用乱数発生部304bは、例えば「0」〜「B」の範囲の乱数を、特別図柄変動パターン(特別図柄変動時間)決定用の乱数として発生させて取得する。
以下、特別図柄の当否に係る乱数、及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる2種類の乱数を、必要に応じて「一組の乱数」と称する。
また、本実施形態では、初期値乱数発生部304d、304eで発生する『「0」〜「D」の範囲の2種類の乱数(前記一組の乱数の初期値を更新するための2種類の乱数)』の周期(「0」〜「D」の範囲の乱数を全て発生させるのに要する時間)を互いに異ならせるようにしている。
また、以下の説明では、前記2種類の乱数の初期値を更新するための乱数を、必要に応じて初期値乱数と称する。
特別図柄抽選部304は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
当選判定部305は、特別図柄抽選部304から「一組の乱数」が出力されると、その乱数に対応する変動パターンを、抽選テーブル314から取得する。
図5は、抽選テーブル314に登録される内容の一例を示す図である。図5に示すように、抽選テーブル314には、『当否判定用乱数発生部304aから出力される乱数(乱数の範囲)aと変動時間判定用乱数発生部304bから出力される乱数(乱数の範囲)bとの組』と、『変動パターン』とが互いに対応付けられて登録されている。ここで、変動パターンは、『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのか』と、『特別図柄の変動表示時間(以下、特別図柄変動表示時間と称する)』とを少なくとも識別可能なものである。すなわち、抽選テーブル314に登録されている変動パターンには、少なくともこれら2つの情報が予め紐付けられている。
そして、「確変モード」に移行している場合の方が、「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、「大当たり」になる確率が高くなるように、前記2つの抽選テーブルの内容が設定されている。
尚、当選判定部305は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。抽選テーブル314は、メイン制御基板201に設けられているROM201bを用いることにより実現される。
特別図柄表示指示部306は、当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄変動表示時間と、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄とを決定する。
特別図柄表示指示部306は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
大入賞口開放指示部307は、当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定され、フラグ記憶部302内のボーナスフラグがオンされると、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が開放する。その後、入賞判定部301における判定の結果に基づいて、遊技球が大入賞口113内に形成されている特定領域121を通過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信する。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易になる状態を解除する。
大入賞口開放指示部307は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
時短動作計数部308は、「時短モード」における遊技回数を計数し、「時短モード」が終了したか否かを判定する。ここで、遊技回数とは特別図柄抽選部304における抽選結果の出力回数をいう。
尚、時短動作計数部308は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、前記普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されていない場合には(即ち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
普通図柄抽選部309は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による抽選の結果が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
普通図柄抽選部309は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定し、普通図柄抽選部309に送信する。
普通図柄表示指示部311は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果などに基づいて、普通電動役物104の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ及び時短フラグの状態に応じて普通電動役物104の動作態様を異ならせるようにしている。
普通電動役物駆動指示部312は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間と、時短動作計数部308で計数された遊技回数(「時短モード」における遊技回数)等に基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。
演出コマンド生成部313は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析し、解析した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、画像生成部705、音声生成部706、及び乱数推測部707に出力する。
そして、演出コマンド解析部701は、その変動パターンに予め紐付けられている情報(『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを示す情報』と、『特別図柄変動表示時間を示す情報』)を例えばROM202bから読み出す。そして、演出コマンド解析部701は、当該遊技で「大当たり」するか否かということと、特別図柄変動表示時間とを判断し、判断した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、画像生成部705、及び音声生成部706に出力する。
演出コマンド解析部701は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
乱数推測部707は、演出コマンド解析部701から、変動パターンを示す信号を入力すると、乱数推測用テーブル708を参照し、入力した変動パターンに対応付けられて登録されている乱数(乱数の範囲)を抽出する。ここで、乱数推測用テーブル708には、図5に示した抽選テーブル314に登録されている情報と同じ情報が予め登録されている。
よって、乱数推測部707は、演出コマンド解析部701で解析された当該遊技の遊技状態に応じた乱数推測用テーブル708を選択し、選択した乱数推測用テーブル708を参照して、入力した変動パターンに対応付けられて登録されている2種類の乱数a〜bを抽出する。尚、図5を用いて説明したように、各乱数a〜bは、複数の値を持つ。
乱数推測部707は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。また、乱数推測用テーブル708は、例えば、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
図7は、乱数発生部709の構成の一例を示す図である。
当否判定用乱数発生部709aは、初期値を更新する動作以外は、コンピュータプログラムの動作によって、図4に示した当否判定用乱数発生部304aと同じ仕組みで乱数を発生させて取得する。具体的に当否判定用乱数発生部709aは、「0」〜「A」の範囲の乱数を、初期値を基準にして所定の値毎に(例えば+1ずつ)発生させるようにしている。
尚、乱数を発生させる仕組みが同じであるとは、例えば、発生可能な乱数の範囲と、連続して発生する2つの乱数の値の差と、発生可能な乱数を全て発生させるのに要する時間(周期)と、連続して発生する2つの乱数の発生タイミングの差とが同じであることをいう。
入賞判定部710は、始動入賞口112を遊技球が通過したことを示す遊技球通過信号を始動入賞口スイッチ221から入力したか否かによって、始動入賞口112に遊技球が入賞したか否かを判定する。
入賞判定部710は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
乱数取得部711は、入賞判定部710により、始動入賞口112を遊技球が通過したと判定されると、そのときに乱数発生器709で発生している「一組の乱数(2種類の乱数)」を取得して一時的に記憶する。
前述したように、メイン制御基板201のRAM201c内の特別図柄用乱数記憶領域に抽選の結果(乱数)が記憶され、保留されている間は、その抽選の結果に基づく変動パターンは、サブ制御基板202に伝わらない。
そこで、乱数取得部711が「一組の乱数(2種類の乱数)」を取得してから所定時間(例えば、割り込み信号の発生間隔(割り込み時間))以内に、変動パターンを含む演出コマンドを受信しなかった場合、その取得した「一組の乱数(2種類の乱数)」は、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連するものあると判定するようにしている。
尚、ここでは、乱数取得部711が乱数を取得してから所定時間以内に、変動パターンを含む演出コマンドを受信しなかった場合に、その取得した乱数が保留された乱数に関連する乱数であるとしたが、乱数取得部711で取得された乱数が、保留された乱数に関連する乱数であることを識別することができれば、必ずしもこのようにする必要はない。
初期値更新判定部712は、乱数取得部711で取得された乱数と、その乱数が取得されてから一定期間(例えば割り込み時間)以内に乱数推測部707で推測された乱数との差が閾値以上である場合に、その乱数に対応する乱数発生部304a又は304bの初期値が更新されたと判定する。
このように、本実施形態では、メイン制御基板201側に設けられた初期値乱数発生部304d、304eに相当する構成をサブ制御基板202側に設けずに、初期値更新判定部712により初期値が更新されたか否かを判定するようにしている。これは次のような理由による。すなわち、メイン制御基板201側に設けられた初期値乱数発生部304d、304eによる初期値乱数の取得は、割り込み時間のうち、他の処理が終了した残りの時間で行われるので、不定期なタイミングで行われる。したがって、メイン制御基板201側における初期値乱数を取得するタイミングをサブ制御基板202側で精度良く把握することはできず、メイン制御基板201側に設けられた初期値乱数発生部304d、304eに相当する構成をサブ制御基板202側に設けても、初期値乱数を精度良く取得することができない。よって、本実施形態では、メイン制御基板201側に設けられた初期値乱数発生部304d、304eに相当する構成をサブ制御基板202側に設けないようにし、初期値更新判定部712により初期値が更新されたか否かを判定するようにしている。
初期値更新判定部712は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
乱数発生調整部713は、初期値更新判定部712により初期値が更新されたと判定されると、初期値探索フラグをオンしてから、該当する乱数発生部709a、709bで発生させている乱数の現在値を、乱数推測部707で選択された乱数に変更させる。例えば、初期値更新判定部712により、当否判定用乱数発生部304aの初期値が更新されたと判定されると、乱数発生調整部713は、当否判定用乱数発生部304aで発生している乱数として乱数推測部707で選択された乱数に、当否判定用乱数発生部709aで発生している乱数の現在値を変更させる。
初期値探索フラグは、メイン制御基板201の特別図柄抽選部304が有する『当否判定用乱数発生部304a、変動時間判定用乱数発生部304b』において初期値が更新された可能性のある期間を探索することを指示するためのフラグである。本実施形態では、当否判定用乱数発生部304a、変動時間判定用乱数発生部304b毎に、初期値探索フラグが設定されている。
一方、初期値更新判定部712により初期値が更新されていないと判定された場合、乱数発生調整部713は、初期値探索フラグをオンせずに、該当する乱数発生部709a、709bで発生させている乱数の現在値を、乱数推測部707で選択された乱数に変更させる。
以上のようにして、乱数発生部709a、709bで発生されている乱数の現在値が、乱数推測部707で選択された乱数となるように、乱数発生部709a、709bにおける乱数発生動作が調整される。
乱数発生調整部713は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
尚、本実施形態では、初期値更新判定部712により初期値が更新されていないと判定された場合にも、乱数発生部709a、709bにおける乱数発生動作が調整されるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、初期値更新判定部712により初期値が更新されていないと判定された場合には、乱数発生部709a、709bにおける乱数発生動作が調整しないようにしてもよい。
初期値更新期間推測部714は、乱数発生調整部713により初期値探索フラグがオンされている場合に、そのオンされている初期値探索フラグに対応する乱数発生部304a又は304bの初期値が更新された可能性のある期間(以下、必要に応じて初期値更新期間と称する)を、乱数推測部707で推測された乱数を用いて推測する。例えば、乱数発生調整部713により、当否判定用乱数発生部304aにおける初期値更新期間の探索を指示する初期値探索フラグがオンされている場合、初期値更新期間推測部714は、当否判定用乱数発生部304aにおける初期値更新期間を推測する。
図8において、『更新あり』は、初期値更新判定部712により、乱数発生部304a又は304bの初期値が更新されたと判定され、初期値探索フラグがオンされたタイミング(タイミングB)を示している。また、『更新なし』は、初期値更新判定部712により、乱数発生部304a又は304bの初期値が更新されていないと判定されたタイミング(タイミングA、D)を示している。また、『乱数取得』は、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」を、乱数取得部711が取得したタイミング(タイミングE、F)を示している。
初期値更新期間推測部714は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
乱数無効化部715は、『前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」』を、初期値更新期間推測部714により推測された初期値更新期間内に乱数取得部711が取得した場合、その乱数を無効化する。
図8(a)に示した例では、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」は、初期値更新期間推測部714により推測された初期値更新期間である『タイミングAからタイミングBの間』に取得されているので、その乱数を無効化する。
その後、図8(b)に示した例のように初期値更新期間が、タイミングCからタイミングBまでの間に絞り込まれると、タイミングFで取得された『前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」』は、初期値更新期間に取得されているが、タイミングEで取得された『前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」』は、初期値更新期間に取得されていない。よって、乱数無効化部715は、タイミングEで取得された『前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」』は、推測精度がそれ程低くないものであるとは言えない。このため、タイミングEで取得された『前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶された乱数(保留された乱数)に関連する「一組の乱数」』を有効化する。
乱数無効化部715は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを示す情報』が、「大当たり」を示すものである場合には、例えば「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」のうちの何れか1つの組み合わせを、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
尚、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
装飾図柄決定部702は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
演出表示パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出コマンド(変動パターン)に含まれている『特別図柄変動表示時間を示す情報』に応じて、演出表示パターン記憶部704に記憶されている複数の演出表示パターンの1つを、表示する演出画像の演出表示パターンとして決定する。演出表示パターン記憶部704に記憶されている演出表示パターンには、装飾図柄を変動表示させる時間(装飾図柄変動表示時間)や、同じ装飾図柄を2つ停止表示させた後に、残りの1つを確定停止表示させるようにすること(いわゆるリーチ状態を形成すること)や、特異な演出表示を行った後に、装飾図柄を確定停止表示させること(いわゆる発展系の演出を形成すること)等が設定されている。
演出表示パターン決定部703は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現され、演出表示パターン記憶部704は、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
画像生成部705は、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせ、演出表示パターン決定部703で決定された演出表示パターン、及び演出コマンド解析部701から出力された情報などに基づいて、装飾図柄表示装置107に表示させるための画像データなどを生成する。
画像生成部705は、例えば、サブ制御基板202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された演出コマンドに関する情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ133に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、演出表示パターン決定部703により決定された演出表示パターンに合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ133に出力する。
また、音生成部706は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、音源回路202g、及びアンプ202hを用いることにより実現される。
尚、メイン制御基板201及びサブ制御基板202に、前述した機能以外の機能が設けられていてもよい。
図9は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図9のステップS1において、メイン制御基板201は、遊技球発射処理を行う。この遊技球発射処理の具体例を説明すると、まず、メイン制御基板201は、発射ハンドル131が遊技者により操作されたことを示す前記発射操作検出信号が、発射制御基板205から送信された後に、球皿128aに遊技球が一定量以上貯留しているか否かを判定する。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、図9のステップS2における一般入賞処理の詳細について説明する。
図10のステップS11において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が一般入賞口111に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が一般入賞口111に入賞した場合には、ステップS12に進み、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が球皿128aに払い出される。また、演出コマンド生成部313は、一般入賞口111に入賞したことを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、電飾部品130を点灯させるなどして、一般入賞口111に入賞したことを遊技者に報知する。そして、図9に示したメインフローチャートに戻る。
一方、遊技球が一般入賞口111に入賞していない場合には、ステップS12の処理を行う必要がないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
次に、図11−1、図11−2のフローチャートを参照しながら、図9のステップS3における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図11−1のステップS21において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したか否かを判定する、この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過した場合には、ステップS22に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(即ち乱数の取得を行う)。
次に、ステップS29において、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS30に進む。
また、ステップS27において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS31において、当選判定部310は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグまたは確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされている場合には、「時短モード」または「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS32に進み、当選判定部310は、「時短モード」または「確変モード」である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを読み出す。
一方、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンされていないと判定した場合には、「通常モード」であると判断して、ステップS33に進み、当選判定部310は、「通常モード」である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを抽出する。
次に、図12−1、図12−2のフローチャートを参照しながら、図9のステップS4における始動入賞処理の詳細について説明する。
図12−1のステップS61において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が始動入賞口112を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が始動入賞口112を通過した場合には、ステップS62に進み、特別図柄抽選部304は、乱数を発生させて抽選を行う(即ち特別図柄の当否に係る乱数の取得を行う)。このとき同時に、特別図柄抽選部304は、特別図柄変動時間決定用の乱数の取得を行う。前述したように、特別図柄の当否に係る乱数及び特別図柄変動時間決定用の乱数からなる2個の乱数を必要に応じて「一組の乱数」と言う。
一方、ステップS63において、ボーナスフラグがオフされていない(オンされている)と判定した場合には、特別遊技の実行中であるので、ステップS65に進む。
尚、ステップS65において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別図柄の表示も行うこともできないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS70において、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS71に進む。
また、ステップS68において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別図柄の表示も行うことができないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS72において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、確変フラグがオンされている場合には、「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS73に進み、当選判定部305は、「確変モード」である場合に使用する確変用抽選テーブル314を抽出する。
次に、ステップS77において、当選判定部305は、時短動作計数部308の計数値を参照することにより、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了したか否かを判定する。この判定の結果、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了した場合には、ステップS78に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオフする。
以上のように、ステップS73、S76、S79で抽選テーブル314を抽出すると、図12−2のステップS80に進み、当選判定部305は、ステップS71で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(乱数)に対応する変動パターンを、抽出した抽選テーブル314から取得し、取得した変動パターンに基づいて、「大当たり」か否かを判定する。
次に、ステップS86において、特別図柄表示装置106は、特別図柄を変動表示させた後に、停止表示すべき特別図柄を停止表示する。また、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が球皿128aに払い出される。
一方、ステップS91において乱数が記憶されていない場合と、ステップS92において特別図柄が変動表示中であると判定された場合には、ステップS62以降の処理を行う必要がないので、図9に示したメインフローチャートに戻る。
次に、図13のフローチャートを参照しながら、図9のステップS5における特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図13のステップS101において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオンされていない場合には、ステップS102以降の処理を行う必要がないので(特別遊技に移行しないので)、図9に示したメインフローチャートに進む。
次に、ステップS103において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。
そして、ステップS112において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグをオフし、図9に示したメインフローチャートに戻る。
また、ステップS110において、特別遊技における全ての単位遊技が終了していないと判定された場合には、次の単位遊技に進むので、ステップS114に進み、演出コマンド生成部313は、次の単位遊技に進むことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、次の単位遊技に進んだことを示す映像が、装飾図柄表示装置107に表示される。また、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信して、図9に示したメインフローチャートに戻る。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易な状態になる。
尚、演出コマンド生成部313が生成する演出コマンドの内容や、演出コマンドを送信するタイミングは、前述したフローチャートに示したものに限定されない。
図14−1、図14−2は、サブ制御基板202における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。尚、本実施形態では、4[msec]毎に割り込み信号を発生させて、図14のフローチャートによる処理を実行している。また、ここでは、図8に示した状態である場合を例に挙げて説明する。
図14−1のステップS121において、演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、演出コマンドを受信していない場合には、後述する図14−2のステップS136に進む。
一方、受信した演出コマンドが、変動パターンを示すものである場合には、ステップS123に進む。ステップS123において、乱数推測部707は、当該遊技の遊技状態に応じた乱数推測用テーブル708を参照し、演出コマンド解析部701で受信された演出コマンドで示されている変動パターンに対応付けられて登録されている乱数(乱数の範囲)を抽出し、抽出した乱数の範囲に含まれる乱数の1つを選択することにより、メイン制御基板201側で得られた『当該遊技における乱数』を推測する。
ステップS126に進むと、乱数発生調整部713は、乱数発生部709a、709bで発生させている乱数の現在値を、乱数推測部707で選択された乱数に変更させる。これにより、乱数発生部709a、709bで発生されている乱数の現在値が、乱数推測部707で選択された乱数となるように、乱数発生部709a、709bにおける乱数発生動作が調整される。
尚、本実施形態では、ステップS124で初期値が更新されていないと判定された場合にも、乱数発生部709a、709bにおける乱数発生動作が調整されるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、ステップS124で初期値が更新されていないと判定された場合には、ステップS127に進むようにしてもよい。
一方、初期値探索フラグがオンされている場合には、ステップS128に進む。ステップS128に進むと、初期値更新期間推測部714は、そのオンされている初期値探索フラグに対応する乱数発生部304a又は304bの初期値更新期間を推測する。初期値更新期間を推測する方法は、図8を用いて説明した通りである。
この判定の結果、始動入賞口112に遊技球が入賞していない場合には、後述するステップS139に進む。
尚、このステップS137の前に、ステップS126で乱数発生部709の乱数発生動作が調整されたか否かを判定し、調整された場合にはステップS137に進み、調整されていない場合にはステップS134に進むようにするのが好ましい。このようにすれば、サブ制御基板202側の乱数発生部709と、メイン制御基板201側の乱数発生部304とを概ね同期させた後に、乱数発生部709で発生している「一組の乱数」を取得することができ、ステップS137で取得される乱数の信頼性が向上するからである。
尚、このステップS138の前に、ステップS137で乱数が取得されてから所定時間(例えば割り込み時間)以内に、変動パターンを含む演出コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはステップS138に進み、受信した場合にはステップS134に進むようにするのが好ましい。このようにすれば、ステップS137で取得された乱数が、保留された乱数に関連するものであることを認識した上でステップS138を行うことになり、ステップS138において、保留中の乱数に基づく遊技の結果を確実に推測することができるからである。
そして、ステップS134に進んでその他の処理が行われた後、ステップS121に戻る。
一方、ステップS131で無効化された乱数がある場合には、ステップS140に進む。ステップS140に進むと、演出表示パターン決定部703は、ステップS131で無効化された乱数に基づいて推測した遊技の結果を反映した演出を実行したか否かを判定する。
一方、ステップS131で無効化された乱数に基づいて推測した遊技の結果を反映した演出を実行していない場合には、ステップS141に進む。ステップS141に進むと、演出表示パターン決定部703は、その遊技の結果の推測結果を破棄する。そして、ステップS134に進んでその他の処理が行われた後、ステップS121に戻る。
一方、装飾図柄の変動表示を行う演出表示パターンを決定するタイミングである場合には、ステップS143に進み、演出表示パターン決定部703は、表示する演出画像の演出表示パターンを決定する。このとき、遊技の結果の推測結果を一時的に記憶している場合には、その推測結果を反映した演出表示パターンを、表示する演出画像の演出表示パターンを決定する。そして、ステップS134に進んでその他の処理が行われた後、ステップS121に戻る。
また、本実施形態では、抽選の結果として乱数を用いるようにしたが、乱数から得られる遊技の結果等(本実施形態の例では変動パターン)を抽選の結果として用いるようにしてもよい。
また、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
106 特別図柄表示装置
107 装飾図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
112 始動入賞口
201 メイン制御基板
202 サブ制御基板
220、221 始動入賞口スイッチ
304 特別図柄抽選部
305 当選判定部
313 演出コマンド生成部
314 抽選テーブル
701 演出コマンド解析部
703 演出表示パターン決定部
707 乱数推測部
708 乱数推測用テーブル
709 乱数発生部
710 入賞判定部
711 乱数取得部
712 初期値更新判定部
713 乱数発生調整部
714 初期値更新期間推測部
715 乱数無効化部
Claims (5)
- メイン制御基板と、サブ制御基板と、遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が、入賞口に入賞したことを検出する検出手段とを有する遊技機であって、
前記メイン制御基板は、
初期値から所定の値毎に乱数を発生させ、発生可能な乱数を全て発生させると、当該初期値を更新する第1の乱数発生手段と、
前記検出手段により、前記入賞口に遊技球が入賞したことが検出されると、そのときに前記第1の乱数発生手段により発生された乱数を取得して抽選を行う第1の乱数取得手段と、
前記第1の乱数取得手段により取得された当否抽選の結果に関する情報を含むコマンドを出力するコマンド出力手段とを有し、
前記サブ制御基板は、
前記第1の乱数発生手段と乱数を発生させる仕組みが同じである第2の乱数発生手段と、
前記コマンド出力手段により出力されたコマンドを入力するコマンド入力手段と、
前記コマンド入力手段により入力されたコマンドに基づいて、前記第1の乱数取得手段により取得された乱数を推測する乱数推測手段と、
前記コマンド入力手段によりコマンドが入力されると、そのときに前記第2の乱数発生手段により発生された乱数を取得する第2の乱数取得手段と、
前記乱数推測手段により乱数が推測されると、当該乱数と、前記第2の乱数取得手段により取得された乱数とを比較することにより、前記第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたか否かを判定する判定手段と、
前記第2の乱数発生手段により発生された現在の乱数が、前記乱数推測手段により推測された乱数となるように、前記第2の乱数発生手段による乱数発生動作を調整する調整手段とを有することを特徴とする遊技機。 - 前記サブ制御基板は、
前記調整手段により乱数発生動作が調整された後に前記検出手段により前記入賞口に遊技球が入賞したことが検出されると、そのときに前記第2の乱数発生手段により発生された乱数を取得する第3の乱数取得手段と、
前記第3の乱数取得手段により取得された乱数に基づいて、遊技の演出を実行する演出実行手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記入賞口に遊技球が入賞したことが前記検出手段により検出されると、図柄の変動表示を開始させ、当該入賞したことに基づく抽選の結果に従って、前記変動表示を行った図柄を停止表示させる表示手段を更に有し、
前記メイン制御基板は、前記表示手段により図柄の変動表示が行われているときに、前記入賞口に遊技球が入賞したことが前記検出手段により検出され、当該入賞したことに基づく抽選の結果が得られると、当該抽選の結果を一時的に保留する保留手段を有し、
前記コマンド出力手段は、前記保留手段により保留された抽選の結果に従った図柄を停止表示させるために前記表示手段が図柄の変動表示を開始させることができるようになってから、当該当否抽選の結果に関する情報を含むコマンドを出力し、
前記演出実行手段は、前記第3の乱数取得手段により取得された乱数に基づいて、前記保留手段により保留された抽選の結果を推測し、推測した結果に基づいて、遊技の演出を実行することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記サブ制御基板は、
前記判定手段により、前記第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたと判定された際に使用された乱数であって、前記乱数推測手段により推測された乱数と、
当該乱数の1つ前に前記乱数推測手段により推測された乱数であって、前記判定手段により、前記第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されなかったと判定された際に使用された乱数と、
を用いて、前記第1の乱数発生手段において初期値が更新された時間に関する推測を行う第2の乱数推測手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。 - 前記第2の乱数推測手段は、前記判定手段により、前記第1の乱数発生手段における乱数の初期値が変更されたと判定された後に前記乱数推測手段により推測された乱数を更に用いて、前記第1の乱数発生手段において初期値が更新された時間に関する推測を行うことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007234537A JP5062885B2 (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007234537A JP5062885B2 (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 遊技機 |
Publications (2)
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