JP2008179891A - オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼からなる冷温間鍛造部品及び冷温間鍛造部品の加工方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼からなる冷温間鍛造部品及び冷温間鍛造部品の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い強度と耐蝕性を有しかつ良好な塑性加工性(冷温間鍛造性)と機械加工性(被削性)を兼ね備えたオーステナイト系ステンレス鋼を提供する。
【解決手段】オーステナイト系ステンレス鋼の組成をC0.08%以下、Si1.00%以下、Mn2.00%以下、P0.045%以下、S0.05〜0.15%、Ni8.50〜10.50%、Cr17.00〜19.00%、Cu3.00〜4.00%、残部Fe及び不可避的不純物とする。又製造に際しては室温〜350°Cの温度において塑性加工(鍛造)し割れを防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、高い耐蝕性と強度を保有しかつ冷温間鍛造加工性及び被削性を兼ね備えたオーステナイト系ステンレス鋼に関する。
一般に、高い耐蝕性と強度を有する材料としてSUS303、SUS304に示すようなオーステナイト系ステンレス鋼(JISが規定する18Cr−8Ni系ステンレス鋼)が知られている。しかし、このようなオーステナイト系ステンレス鋼は塑性加工による加工硬化が大きいために塑性加工によって製品にすることが難しく、冷温間鍛造などの塑性加工を行なわずに機械加工(切削)によって部品を製造することが多く行なわれている。
ところが、切削によって中空状(カップ状)あるいは複雑な部品を製造するような場合には材料の歩留まりが著しく低下し、また鍛造などの加工品に比べ強度も劣るという欠点を有している。
普通鋼(快削鋼)において一般に被削性を向上させる元素としてS、Pb、Se等が知られているが、上記のオーステナイト系ステンレス鋼にも0.15%を超えるS、あるいは0.15%を超えるSeを添加して、機械加工性(被削性)を向上させたもの(SUS303)がある。この0.15%を超えるSあるいはSeを添加したものは、もともと被削性のみを向上させることが目的であるから、製造上の何らかの都合でこれらを塑性加工するような場合には、単に変形抵抗が大きいということばかりではなく、これらの多量に添加したS等が原因で簡単な塑性加工でも割れを発生してしまうという問題があった。
しかし、オーステナイト系ステンレス鋼は本来、高い耐蝕性と強度を有する材料であり製造工程が安定し製品が広く普及しているので、欠陥があればそれを改善し極力この材料を採用しようとする動機は高い。このようなことから上記の問題点に関し、いくつかの改良が検討されている。
その一つに、SUS304のオーステナイト系ステンレス鋼にCu3〜4%を添加し、S及びその他不純物を低く抑えて塑性加工性を向上させたSUSXM7がある。このSUSXM7はオーステナイト系ステンレス鋼の加工硬化性が緩和され、比較的形状の簡単なボルト、ナット類のヘッダー材の製造に主として使用されている。しかし、これもまたステンレス鋼に塑性加工性を付与することが中心に考えられた材料なので、上記SUS303の問題とは逆に機械加工性(被削性)が著しく劣る結果となった。
したがって、このような材料は上記ヘッダー材のような単純形状の切削など、精密な機械加工性を必要としない部品の製造に限定されるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、高い耐蝕性と強度を有しかつ塑性加工(冷温間鍛造加工)性を付与すると同時に機械加工性(被削性)を向上させたオーステナイト系ステンレス鋼及び冷温間鍛造部品並びにこれらの加工方法を提供する。そしてこれにより、製品強度をさらに向上させ、中空状(カップ状)あるいは複雑な部品の製造においても、材料の歩留まりを著しく低減させようとするものである。
本発明は、
1.C0.08%以下、Si1.00%以下、Mn2.00%以下、P0.045%以下、S0.05〜0.15%、Ni8.50〜10.50%、Cr17.00〜19.00%、Cu3.00〜4.00%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
2.C0.08%以下、Si1.00%以下、Mn2.00%以下、P0.045%以下、S0.05〜0.15%、Pb0.15%以下、Ni8.50〜10.50%、Cr17.00〜19.00%、Cu3.00〜4.00%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
3.S0.07〜0.12%であることを特徴とする上記1又は2に記載の冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
4.冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼からなる上記1〜3のそれぞれに記載の冷温間鍛造部品
5.室温〜350°Cの温度において加工することを特徴とする上記4に記載の冷温間鍛造部品の加工方法、に関する。
高い耐蝕性と強度を有しかつ塑性加工性(冷温間鍛造性)を付与すると同時に機械加工性(被削性)を向上させ、さらに鍛造などの加工工程を経ることにより製品強度を高め、中空状(カップ状)あるいは複雑な部品の製造においても材料の歩留まりを著しく改善できるオーステナイト系ステンレス鋼及び冷温間鍛造部品並びにその加工方法を提供するものである。
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼に含有される元素の作用と数値の技術的理由及び製造条件を以下に説明する。なお、本発明明細書中で使用する%は全て重量%を示す(特に表示しない限り「重量」の記載を省略する)。
(C:0.08%以下)
Cはオーステナイト系ステンレス鋼に止むを得なく含まれる不純物であり、多すぎると熱間加工性を悪化させるだけでなく耐食性も劣化させるので、なるべく少ない方がよい。しかし、C:0.08%以下にするためには原料の純度を上げるか、特別な精練等が必要になり高価になるので、上限を0.08%とする。
(Si:1.00%以下)
Siはオーステナイト系ステンレス鋼に脱酸剤として添加され、又このSiはFeのマトリックスに固溶して鋼の強度を高める。多すぎると冷温間鍛造加工性を損なうので上限を1.00%とする。
(Mn:2.00%以下)
MnはSiと同様にオーステナイト系ステンレス鋼の製造時に脱酸剤として必要とされ、鋼中の介在物の形態を制御、特にMnSを形成して被削性を高める。しかし、2.00%を超えると加工硬化が大きくなり冷温間鍛造加工性が著しく阻害されるので、上限を2.00%とする。
(P:0.045%以下)
Pはオーステナイト系ステンレス鋼に止むを得なく含まれる不純物であり、多すぎると熱間加工性を悪化させるだけでなく耐食性も劣化させるので、なるべく少ない方がよい。しかし、P:0.045%以下にするためには原料の純度を上げるか、特別な精練等が必要になり高価になるので、上限を0.045%とする。
(S:0.05〜0.15%)
Sはオーステナイト系ステンレス鋼の被削性向上のために添加するもので0.05%未満ではその効果も十分でなく、又0.15%を超えて添加すると冷温間鍛造加工性が著しく悪化し、MnSのような非金属介在物に沿ってクラックが発生し易くなるので、Sの添加は0.15%を上限とする。 被削性向上と良好な冷温間鍛造加工性を保有させるために、より好ましくはS:0.07〜0.12%とする。
(Pb:0.15%以下)
PbはSと複合添加することによりオーステナイト系ステンレス鋼の被削性を更に向上させることができる。0.15%以下であれば、冷温間鍛造加工性に影響を与えることはない。したがって、上限を0.15%とする。
(Ni:8.50〜10.50%)
Niはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素で、本鋼の組織をオーステナイト組織に維持し高い耐食性と強度を保有させるために添加する。8.50%未満では安定なオーステナイト組織を維持できず、又10.50%を超えるとこの効果も飽和し高価になるだけなのでNiを8.50〜10.50%に限定する。
(Cr:17.00〜19.00%)
CrはNiと同様オーステナイト系ステンレス鋼の基本元素で、本鋼の組織をオーステナイト組織に維持し、高い耐食性と強度を保有させるために添加する。しかし、17.00%未満ではその効果も十分ではなく19.00%を超えると冷温間鍛造加工性を阻害するばかりでなく高価になるのでCr:17.00〜19.00%に限定する。
(Cu:3.00〜4.00%)
Cuはオーステナイト系ステンレス鋼にあって、冷温間鍛造加工時の加工硬化性を抑え、冷温間鍛造加工を改善するために添加するもので、その効果は3.00%未満では十分でなく、4.00%を超えるとCuが粒界に析出し熱間加工性を阻害するためにCuを3.00〜4.00%に限定する。
(室温〜350°Cの温度における加熱加工)
後述するように、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は冷間でも加工できるが、加温して鍛造などの塑性加工を行なうと加工性が向上するので室温(25°C前後をいうが、「常温」と表示する場合もある。)〜350°Cの温度に加熱加工するのが好ましい。しかし、350°Cを超えると鍛造などの塑性加工の際に使用した潤滑剤が劣化し、焼き付が生じるだけでなく熱膨張等により鍛造加工品の寸法精度が著しく悪化するので350°Cを上限とするのが良い。さらに好適な温度範囲は100°C〜250°Cである。
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼の実施例に供した代表的組成(実施例1〜4)並びに比較例1(SUSXM7の代表的組成)及び比較例2(SUS303の代表的組成)、比較例3(SUS303にCu添加、Sを低下)及び比較例4(SUS303にCu添加)を表1に示す。これらの実施例および比較例について以下に述べる加工性(鍛造性)の評価試験及び被削性の評価試験等を実施した。
Figure 2008179891
はSUSXM7(比較例1に相当)を主成分とするオーステナイト系ステンレス鋼にSを添加した(比較例2のみSUS303の組成)冷間鍛造加工での割れ限界加工率を示したものである。冷間鍛造加工性の試験は塑性加工学会で指定されているノッチ付き拘束プレス試験を行なった。
に示すようにSが添加されることにより、割れ限界加工率は明らかに減少するが、S:0.069〜0.120%の範囲で添加した本発明鋼の実施例1〜3は安定して50%以上の加工率を確保できるが、S:0.18%以上添加した比較例2〜4では急激に割れ限界加工率は低下し30%以下となる。特に比較例2(SUS303)ではわずか10〜15%程度の加工率しか示さない。
なお、ここでSの添加量が0.002%である比較例1(SUSXM7)は65%程度の割れ限界加工率を示し、この加工率という観点だけでみれば最も良好な値を示している。
に比較例1と本発明鋼の実施例1〜3の常温及び200°Cの冷温間鍛造加工での歪みと変形抵抗を示す。なお、ここで比較例2〜比較例4は冷温間鍛造加工性試験の際に割れが発生するため提示していない。
このから明らかなように、本発明鋼の実施例1〜3は理由は定かでないが、常温及び200°Cにおいて変形抵抗は割れ限界加工率が高い比較例1(SUSXM7)よりも低い値を示し、良好な結果が得られた。また実施例1〜3のS:0.069〜0.120%の範囲では変形抵抗の差はない。
に、実施例2の組成について加工温度と変形抵抗の関係を示した。これによれば、加工温度が高くなるにつれ変形抵抗値が低くなり、加工温度を上げることが有効であることが分かる。
表2に、本発明の実施例2及び4並びに比較例2及び3について温間後方押し出し試験を行った結果を示す。に冷温鍛造加工工程を示す。
表2に示すように、実施例2鋼については加工工程は3段階(P1、P2、P3)で、試験温度は100〜500°Cで行なった。又、Pbを添加した実施例4鋼は200°Cでのみテストした。特に比較例2及び3では実施例に比し変形抵抗及び変形能が劣ることが予想されるので、200°C以上での温度で割れ発生状況を調査した。
表2より明らかなように、本発明の実施例2は100〜350°Cのいずれの温度及びP1〜3のいずれの加工においても割れ発生及び焼き付き等が全く発生せず良好な冷温鍛造加工性を示した。又、実施例4鋼も上記P1〜3工程で割れは全く発生しなかった。しかし、実施例2において500°Cで全加工範囲で焼き付きが発生した。
また、比較例2及び3では、200°C、350°Cの温度でも工程P2の段階で割れが発生し、比較例3では200°C、P1の工程で焼き付きが発生した。
Figure 2008179891
上記加温試験による、実施例2と比較例2の変形抵抗(パンチ面圧)の変化をに示す。実施例2において、鍛造加工の工程P1、P2では温度上昇に伴い、パンチ面圧荷重は低下(変形抵抗の低下)を示す。だだし、工程P3では温度変化によるパンチ面圧の変化は殆ど認められない。
これは工程P1、P2が押し出しによって成形されるのに対し、工程P3は押し出しと剪断加工を含む複合加工成形のため、押し出しのみのP1、P2との成形方法の違いによるものと考えられる。
これに対し、比較例2(SUS303)は加熱温度200°Cでも変形抵抗が高く、良好な結果は得られていない。いずれにしても、本発明において350°C以下の加熱は変形抵抗を低下させ、鍛造加工に極めて有効であることを示している。
比較例2及び3の200°Cの温度で鍛造割れを発生した鍛造内周部のミクロ組織写真を(a)、(b)に示す。割れは鍛造内周部に開口し内部に進展している。この割れは鍛造工程P2の初期の段階で発生しているが、この段階は剪断と前方押出し加工が複合された状態であり、それによる引っ張り力が加工硬化された材料の伸び限界を超え、微少クラックが進展し割れに至ったものと思われる。
(a)、(b)に上記割れの先端部のミクロ組織を示す。割れ先端部にはMnSの介在物が認められ、割れはMnSの介在物に沿って進展しているのが認められる。この割れは比較的Sの少ない比較例3(0.185%S)でも発生している。
(a)、(b)に、実施例3の200°C及び100°Cの鍛造内周部(比較例と同一部)のミクロ組織写真を示す。本発明鋼には、割れは全く認められずSの上限を0.15%以下としたことの重要性が認められる。
次に、本発明鋼の実施例1〜3並びに比較例1及び2の被削性を調査した。表3にそれぞれの切削試験条件を示す。結果を(a)、(b)に示す。なお、(a)は外径切削加工での主分力の変化を、(b)は穴あけ加工でのスラスト力の変化を示す。
(a)から明らかなように、比較例1はS:0.002%と低く上記のように冷温間鍛造性に優れているが、外径切削加工では切削抵抗が非常に高く、被削性が極めて悪いことが分かる。切削抵抗はSを添加することにより急激に減少するが、特に冷温間鍛造加工によって材料硬度がHRC10〜25となり、切削加工による切粉の破砕性が助長される。
その結果S:0.05%以上になると快削オーステナイト系ステンレス鋼(SUS303相当)に匹敵する被削性を示す。(b)に穴あけ加工時のスラスト力とSの関係を示すが、外径切削試験と同様の結果が得られた。
(a)、(b)にPb:0.14%を添加した実施例4鋼の切削抵抗値を同時に示した。この図から分かるように、Pbを添加することにより更に切削抵抗が減少し被削性が改善される。
Figure 2008179891
以上の試験結果を纏めると表4に示すようになる。この表4に示すように代表的オーステナイト系ステンレス鋼であるSUSXM7及びSUS303を含む比較例1〜4のいずれも、塑性加工性(冷温間鍛造性)と機械加工性(被削性)の一方が良ければ他方が悪いという結果が得られた。
これに対し、同表4の実施例1〜4に示すように本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は塑性加工性(冷温間鍛造性)及び機械加工性(被削性)が双方とも向上するというバランスのとれた優れた性質を有していることが分かる。
以上の通り、強度が高く耐蝕性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼が、さらに塑性加工性(冷温間鍛造性)と機械加工性(被削性)の双方を兼ね備えることにより、用途を飛躍的に増大することができ、従来被削性や材料歩留まりが悪いとされていた常識を覆す画期的な材料となるものである。
Figure 2008179891
高い耐蝕性と強度を有しかつ塑性加工性(冷温間鍛造性)を付与すると同時に機械加工性(被削性)を向上させ、さらに鍛造などの加工工程を経ることにより製品強度を高め、中空状(カップ状)あるいは複雑な部品の製造においても材料の歩留まりを著しく改善できるオーステナイト系ステンレス鋼及び冷温間鍛造部品並びにその加工方法を提供するものであり、これらの用途に有効である。
オーステナイト系ステンレス鋼へのS添加量と割れ限界加工率の関係を示す。 実施例と比較例の常温と200°Cの温度における歪みと変形抵抗の関係を示す。 実施例2の組成について加工温度と変形抵抗の関係を示す。 プレス(鍛造)加工の3段階の工程(P1、P2、P3)を示す。 加熱試験による実施例2と比較例2の変形抵抗(パンチ面圧)の変化を示す。 比較例における200°Cの温度で割れが発生した鍛造内周部のミクロ組織写真を示す。 比較例における割れの先端部のミクロ組織写真を示す。 実施例における200°C及び100°Cの鍛造内周部のミクロ組織写真を示す。 実施例1〜4並びに比較例1及び2の被削性の調査結果であり、(a)は外径切削加工(主分力)、(b)は穴あけ加工(スラスト)を示す。
符号の説明
C 割れ発生部

Claims (5)

  1. C0.08%以下、Si1.00%以下、Mn2.00%以下、P0.045%以下、S0.05〜0.15%、Ni8.50〜10.50%、Cr17.00〜19.00%、Cu3.00〜4.00%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼。
  2. C0.08%以下、Si1.00%以下、Mn2.00%以下、P0.045%以下、S0.05〜0.15%、Pb0.15以下、Ni8.50〜10.50%、Cr17.00〜19.00%、Cu3.00〜4.00%、残部Fe及び不可避的不純物からなることを特徴とする冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼。
  3. S0.07〜0.12%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼。
  4. 冷温間鍛造加工性及び被削性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼からなる請求項1〜3のそれぞれに記載の冷温間鍛造部品。
  5. 室温〜350°Cの温度において加工することを特徴とする請求項4に記載の冷温間鍛造部品の加工方法。
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