JP2008179578A - 糖変性環状シリコーン誘導体 - Google Patents

糖変性環状シリコーン誘導体 Download PDF

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JP2008179578A JP2007015725A JP2007015725A JP2008179578A JP 2008179578 A JP2008179578 A JP 2008179578A JP 2007015725 A JP2007015725 A JP 2007015725A JP 2007015725 A JP2007015725 A JP 2007015725A JP 2008179578 A JP2008179578 A JP 2008179578A
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Takeshi Ueda
剛士 上田
Yukihiro Ohashi
幸浩 大橋
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Abstract

【課題】感触に優れる水溶性糖変性シリコーン誘導体の提供。
【解決手段】下記一般式
Figure 2008179578

(式中、Aは式-CH2CH2CH2-(O-CH2CH2)p-O-Gq [Gはグルコシル基を示し、pは0または1、qは1〜5の整数を示す]を表し、nは4または5を表す)で表される糖変性環状シリコーン誘導体を用いる。
【効果】水溶性、感触に優れる一般式で表される糖変性シリコーン誘導体が得られ、化粧品等の用途に好ましく用いることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は水溶性で感触に優れる糖変性環状シリコーン誘導体に関する。
メチルポリシロキサン等のシリコーンオイルは、耐熱性、耐候性、低表面張力等の物性に優れるため、食品または化粧品用添加剤として使用されている。しかしながら、シリコーンオイルは疎水性であるため、その用途は制限されている。シリコーンオイルの優れた性質を保持しつつ、その親水性を高める工夫として、糖残基を結合した変性シリコーンが提案されている(特許文献1、2)。これらの提案では、シリコーンの親水性を高めることには成功しているが、水溶性が不十分であり、また、肌に塗布したときの感触が重くべたつくといった欠点がなおも存在していた。
特開平05−186596号公報 特開平06−145023号公報
感触に優れる水溶性糖変性シリコーン誘導体を提供する。
下記一般式1
Figure 2008179578
(一般式1)
(式中、Aは式-CH2CH2CH2-(O-CH2CH2)p-O-Gq [Gはグルコシル基を示し、pは0または1、qは1〜5の整数を示す]を表し、nは4または5を表す)
で表される糖変性環状シリコーン誘導体を用いる。
本発明の糖変性環状シリコーン誘導体を用いることにより、水溶性、感触に優れる糖変性シリコーン誘導体が得られ、化粧品等の用途に好ましく用いることができる。
本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体は、nが4または5の環状シリコーン構造を持つことが必須である。非環状構造の誘導体では、本発明の水溶性と良好な感触が両立できない。nとしては、原料の入手性の点から4または5が好ましく、特に4が好ましい。Aは式-CH2CH2CH2-(O-CH2CH2)p-O-Gq [Gはグルコシル基を示し、pは0または1、qは1〜5の整数を示す]を表す。Gqはグルコシル基がq個グルコシル結合で重合した構造を表す。qとしては、1〜5が好ましい。qが5を超えると水溶性は増すが、べたつきが強くなり、感触が悪化する。pは0または1が好ましい。1を超えるとべたつきが増加する。
本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体の製造方法は、下記方法に従うと良い。すなわち、(1)グルコースとアリルアルコール、または、アリルオキシエタノールを酸触媒存在下で反応させ、アリルグルコシド(CH2=CHCH2-O-Gq(G、qは前述の意味を示す))、または、アリルオキシエチルグルコシド(CH2=CHCH2-O-CH2CH2-O-Gq(G、qは前述の意味を示す))を合成する。(2)アリルグルコシドまたはアリルオキシエチルグルコシドと、テトラメチルシクロテトラシロキサンまたはペンタメチルシクロペンタシロキサン、すなわち環状ハイドロジェンシロキサンとを、触媒存在下で反応させる。
本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体の製造方法の第1工程(1)は、グルコースとアリルアルコール、または、アリルオキシエタノールを酸触媒存在下で反応させてアリルグルコシド(CH2=CHCH2-O-Gq(G、qは前述の意味を示す))、または、アリルオキシエチルグルコシド(CH2=CHCH2-O-CH2CH2-O-Gq(G、qは前述の意味を示す))を合成する工程である。グルコースとアリルアルコールまたはアリルオキシエタノールの仕込みモル比は、1:2〜1:20程度が好ましい。酸触媒としては、パラトルエンスルホン酸、硫酸、リン酸等を用いることができる。反応溶媒は、トルエン等の炭化水素溶媒を使用することもできるが、一般的には無溶媒で反応を行う。反応温度は、60〜120℃程度で反応を行う。反応終了後は、酸触媒中和、過剰のアリルアルコールまたはアリルオキシエタノールの蒸留除去を行う。必要に応じて、活性炭吸着精製等の精製を行っても良い。このようにして、アリルグルコシドまたはアリルオキシエチルグルコシドを得る。
本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体の製造方法の第2工程(2)は、アリルグルコシドまたはアリルオキシエチルグルコシドと環状ハイドロジェンシロキサンとを、触媒存在下で反応させる工程である。環状ハイドロジェンシロキサンとしては、テトラメチルシクロテトラシロキサンまたはペンタメチルシクロペンタシロキサンを用いることができるが、入手性の容易さから、テトラメチルシクロテトラシロキサンが好ましい。アリルグルコシドまたはアリルオキシエチルグルコシドと、環状ハイドロジェンシロキサンとの仕込みモル比は、3:1〜6:1程度が好ましく、特に4:1〜5:1が好ましい。触媒としては、ヒドロシリル化を促進する白金系の触媒が好ましく、特に塩化白金酸が好ましい。反応溶媒は、アリルグルコシドまたはアリルオキシエチルグルコシドと環状ハイドロジェンシロキサンを混合する必要があるため、水とイソプロピルアルコール等の低級アルコールとの混合物を用いることが好ましい。反応温度は、20〜100℃程度で実施することが好ましい。反応終了後に、必要に応じて、活性炭処理、酸処理、水素添加処理等の後処理、精製を行っても良い。このようにして、本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体を得ることができる。
本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体は、特開平05−186596号公報等に記載されているような糖変性直鎖状シリコーン誘導体と異なり、水溶性が高く、水と任意の濃度で混合させることが可能である。さらに、本発明の一般式1で表される糖変性環状シリコーン誘導体は、肌に塗布したときの感触が糖変性直鎖状シリコーン誘導体に比べて軽く、べたつきが少ないといった良好な性質を持っている。このため、化粧品等の用途に好ましく用いることができる。
以下、本発明につき実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。
実施例1 テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルグルコシド付加物の合成
攪拌装置、温度計、蒸留管を備えた3Lフラスコに、グルコース900g(5モル)、アリルアルコール1450g(25モル)、及び、パラトルエンスルホン酸・1水和物9.5g(0.05モル)を仕込み、90〜100℃で6時間反応させた。得られた混合物を炭酸水素ナトリウムで中和後、過剰のアリルアルコールを減圧蒸留により除去した。次いで、水1000gを添加・減圧留去することにより残存するアリルアルコールを共沸除去し、さらに水1000gを添加・混合することにより、アリルグルコシド48.6%水溶液2056gを得た。(収率91%)なお、このアリルグルコシドのNMR測定より算出した平均重合度は1.6であった。
攪拌装置、温度計、冷却管を備えた1Lフラスコに、上記で得たアリルグルコシド48.6%水溶液452.5g(1モル)、テトラメチルシクロテトラシロキサン60g(0.25モル)、イソプロピルアルコール300gを仕込み、ここに塩化白金酸・6水和物の1%イソプロピルアルコール溶液5.18g(0.0001モル)を室温で添加して、約60℃に昇温した。昇温後、60〜65℃でさらに2時間攪拌し、反応させた。反応終了後、活性炭5.6gを添加し、60℃で2時間攪拌した。活性炭をろ過・除去後、減圧濃縮し、さらに水を添加して、テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルグルコシド付加物の50%水溶液526.8gをごく薄い淡黄色溶液として得た(収率94%)。
濃縮物のIR(ATR法):
3340、2922、1645、1412、1350、1261、1011、902、768cm-1
実施例2 テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルオキシエチルグルコシド付加物の合成
アリルアルコールの代わりにアリルオキシエタノールを用いる以外は実施例1と同様にして、テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルオキシエチルグルコシド付加物の50%水溶液をごく薄い淡黄色溶液として得た。
濃縮物のIR(ATR法):
3367、2918、2879、1645、1421、1344、1252、1016、923、924cm-1
実施例3 試験例(水溶性及び感触評価試験)
実施例1及び実施例2で合成したテトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルグルコシド付加物、及び、テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルオキシエチルグルコシド付加物のそれぞれを用いて、これらと水との比率が、1:99、5:95、50:50の混合物を調製し、水溶性を評価した。また、これらの1%水溶液の肌に塗布した時の感触を評価した。なお、比較対象として、特開平05−186596号公報の実施例2に記載の化合物(直鎖状メチルハイドロジェンポリシロキサンのアリルグルコシド付加物)を同様に評価した。
水溶性:何れの化合物も全ての比率で水と均一溶解した。
感触: 肌に塗布したときのべたつきは、テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルグルコシド付加物、テトラメチルシクロテトラシロキサンのアリルオキシエチルグルコシド付加物、特開平05−186596号公報の実施例2に記載の化合物(直鎖状メチルハイドロジェンポリシロキサンのアリルグルコシド付加物)の順に増大し、特に特開平05−186596号公報の実施例2に記載の化合物のべたつきは大きかった。

Claims (1)

  1. 下記一般式1
    Figure 2008179578
    (一般式1)
    (式中、Aは式-CH2CH2CH2-(O-CH2CH2)p-O-Gq [Gはグルコシル基を示し、pは0または1、qは1〜5の整数を示す]を表し、nは4または5を表す)
    で表される糖変性環状シリコーン誘導体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9988499B2 (en) 2014-04-21 2018-06-05 Dow Corning Toray Co., Ltd. Method for producing liquid high-purity sugar derivative-modified silicone or composition thereof

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