JP2008179278A - 建設車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える建設車両用ステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵を行う車体屈曲用油圧シリンダ2への圧油の流れを制御する方向切換弁5とハンドル7aの操作により方向切換弁5へパイロット信号を出力して同弁5を切り換えるハンドル用信号生成手段6とを備えた建設車両用ステアリング装置において、レバー10aの操作により方向切換弁5の切換用のパイロット信号を生成する圧力比例電磁弁12a,12b等からなるレバー用信号生成手段と前記両信号生成手段からのパイロット信号を方向切換弁5へ選択的に出力可能に切り換える選択弁13a,13bとハンドル7aの操作時にハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号を方向切換弁5へ優先的に出力できるように選択弁13a,13bを切り換える自動切換手段とを設けて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の操舵を行うためのステアリング用油圧シリンダと、このステアリング用油圧シリンダを制御するパイロット式方向切換弁とを備え、ステアリング用ハンドルの回転操作によりパイロット式方向切換弁を切換操作するためのパイロット信号を生成するハンドル用信号生成手段を備えた建設車両用ステアリング装置に関する。
建設車両のステアリング装置には、車両の操舵を行うためのアクチュエータとしてのステアリング用油圧シリンダと、このステアリング用油圧シリンダに対する圧油の供給方向及び供給量を制御するパイロット式方向切換弁と、ステアリング用ハンドルが付設されこのハンドルの回転操作によりパイロット式方向切換弁の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するロータリ方向切換弁等を有するハンドル用信号生成手段とを備えたものがある。こうした建設車両用ステアリング装置を備えた建設車両の例として、曲進させる際、自走車体を屈曲させることによりカーブさせる屈曲式の建設車両があり、その代表例として屈曲式のホイールローダを挙げることができる。
こうした屈曲式の建設車両では、自走車体を、前輪で支持されたフロントフレームと後輪で支持されたリヤフレームとに分割し、両フレームを水平方向に回動可能に連結して屈曲できるようにしている。また、こうした自走車体を屈曲させるための油圧アクチュエータとして、伸縮させることによりフロントフレームをリヤフレームに対して水平方向に回動させるように駆動する車体屈曲用油圧シリンダを備えている。建設車両用ステアリング装置には、こうした車体屈曲用油圧シリンダに代表されるステアリング用油圧シリンダを車両操舵用のアクチュエータとして備えたものがある。こうしたアクチュエータを備えた建設車両用ステアリング装置は、オペレータがステアリング装置を操作するための操作手段により大別すると、回転操作されるハンドルを備えたハンドル方式のものと、傾動(揺動)操作されるレバーを備えたレバー方式のものとに大別することができる。
建設車両では、作業を行うとき、例えば、ホイールローダにより作業現場で掘削作業を行ったり掘削土砂を運搬車へ積み込む作業を行ったりするときに走行させることが当然必要となる。このホイールローダは、時速35Km程度で走行することが可能であることから、こうした作業のための走行に加えて、一般車道を往来のために走行させることができるようになれば便利である。現に、屈曲式の建設車両等の建設車両が一般車道を走行することは、法規上許容されてはいるが、その場合に、ステアリング装置をハンドルにより操作することが法規上義務付けられている。こうしたことから、屈曲式の建設車両等の建設車両では、これまでハンドル方式のステアリング装置が一般的に採用されていた。
以上述べたような、ステアリング用の油圧アクチュエータとして油圧シリンダを備えたハンドル方式の建設車両用ステアリング装置は、例えば、特許文献1に記載されている。こうしたハンドル方式の建設車両用ステアリング装置の特長をみると、レバーの操作が傾動操作であるのに対し、ハンドルの操作は、回転操作であって、最大操作量がレバーの操作に比べてきわめて大きいため、本建設車両用ステアリング装置は、微操作を実施することができる。ステアリング装置の操作について、一般車道の走行では、大きくカーブさせるような操作を頻繁には行う必要がない代わりに、微妙に曲進させるような微操作を頻繁に行うことが必要になるため、ハンドル方式のステアリング装置を備えた建設車両は、一般車道の走行には好適である。また、本ステアリング装置を備えた建設車両は、普通の自動車と同じ操作感覚で運転操作を行うことができるため、こうした点からみても、一般車道の走行には好適である。
実願昭63−49087号(実開平1−154974号)(第1−3頁、図4)
このようにハンドル方式のステアリング装置を採用した建設車両にあっては、一般車道の走行には好適であっても、現場での作業には必ずしも適していない。その理由について述べると、第1に、現場で作業を実施するときには、車体を大きくカーブさせる大操作を頻繁に行う必要があるが、ハンドルの操作は、前述したように最大操作量がレバーの操作に比べてきわめて大きい。例えば、屈曲式のホイールローダにより狭い作業現場で掘削作業を実施する場合には、車体を左右に最大限カーブさせることが間々必要となるが、こうしたときには、ハンドルを左側には4回転、右側には2回転ほど回転させることとなる。そのため、本方式のステアリング装置を採用した建設車両では、作業時に、こうした操作量の大きい大操作が頻繁に行われることとなって多大な操作上の負担をオペレータにもたらし、オペレータの疲労の要因となっていた。
第2に、ハンドルは、普通の自動車と同様、両手で把持して操作をするのに適しているが、屈曲式のホイールローダで掘削作業を行う場合のように作業をしながら走行するときには、ステアリング用油圧シリンダのほか、当該作業に関係する油圧アクチュエータも操作する必要があるので、やむなく、ハンドルを片手で操作しなければならなくなって、操作がやりにくい。また、作業用の油圧アクチュエータは、通常、レバーのような操作手段で操作が行われていて、ハンドルとは異質の動作を行う操作手段で手動操作を行うため、作業をしながら走行するときには、一方の手でハンドルを回転操作しながら、他方の手でレバーのような操作手段を傾動操作する等、ハンドルとは異質の操作を行うこととなり、このことによっても操作がやりにくい。こうしたことからも、ハンドル方式のステアリング装置を採用した建設車両は、必ずしも現場での作業に好適なものとはいえない。
このような建設車両特有の問題を解決するため、建設車両用ステアリング装置にあっては、現場での作業時に、オペレータの選択によりレバー方式のステアリング装置を使用できるように構造を改良して、現場での作業に適するように改善することが要求される。一方、建設車両において従来常用されていたハンドル方式のステアリング装置は、すでに述べたように、微操作を実施することができるとともに普通の自動車と同じ操作感覚で運転操作を行うことができ、しかも、建設作業用のものとして、これまで当業者に広く定着していたため、レバー方式のものに比べてステアリング操作の信頼性が高いという優れた運転操作上の特質を有する。こうしたことから、ハンドル方式のステアリング装置は、レバー方式のステアリング装置を使用して作業を行っているときであっても、危険を緊急に回避する場合等の緊急の場合には、即座に使用できるようにして、一層信頼性の高いステアリング操作が行えるようにすることが望まれる。
本発明は、こうした要求に応えるために創作されたものであって、その技術的課題は、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える建設車両用ステアリング装置を提供することにある。
本発明は、前記の技術的課題を達成するため、
車両の操舵を行うためのアクチュエータとしてのステアリング用油圧シリンダと、このステアリング用油圧シリンダに対する圧油の供給方向及び供給量を制御するパイロット式方向切換弁と、回転操作されるステアリング用ハンドルが付設されこのハンドルの回転操作によりパイロット式方向切換弁の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するハンドル用信号生成手段とを備えた建設車両用ステアリング装置において、
傾動操作されるステアリング用レバーが付設されこのレバーの傾動操作によりパイロット式方向切換弁の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するレバー用信号生成手段と、ハンドル用信号生成手段からのパイロット信号とレバー用信号生成手段からのパイロット信号とをパイロット式方向切換弁へ選択的に出力できるように切り換える選択弁と、手動操作によりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換えてステアリング用レバーの傾動操作による車両の操舵を可能にするレバー操作用の手動切換手段と、この手動切換手段の手動操作によりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換えているときでも、ステアリング用ハンドルを回転操作したときにハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を自動的に切り換えるハンドル優先操作用の自動切換手段とを設けて構成した。
本発明に係る建設車両用ステアリング装置の作用について以下に述べる。本建設車両用ステアリング装置は、回転操作されるステアリング用ハンドルが付設されたハンドル用信号生成手段を備えているので、法規上、一般車道を往来のために走行することが許容されて便利である。そして、ステアリング用ハンドルの操作は、回転操作であって、最大操作量がきわめて大きいため、一般車道の走行時に頻繁に行うことが必要な微操作を容易に行うことが可能になるとともに、普通の自動車と同じ操作感覚で運転操作を行うことができる。そのため、本建設車両用ステアリング装置は、従来の建設車両用ステアリング装置の優れた性能をそのまま保持していて、一般車道の走行に好適である。
さらに、本発明に係る建設車両用ステアリング装置は、こうした従来の技術の優れた性能をそのまま具備していることに加えて、傾動操作されるステアリング用レバーが付設されこのレバーの傾動操作によりパイロット式方向切換弁を切り換えるためのパイロット信号を生成するレバー用信号生成手段も備えており、ステアリング用レバーによる操作をレバー操作用の手動切換手段の手動操作により選択的に実施することができるようにしているので、従来の技術とは異なり、現場での作業にも好適である。すなわち、ステアリング用レバーの操作は、このレバーを片手で把持しながら手首を屈伸して傾動させる傾動操作であって、最大操作量がステアリング用ハンドルの操作に比べてきわめて少なくて済むため、現場での作業において、車体を大きくカーブさせる大操作を頻繁に行うことが必要となったときでも、オペレータにもたらす操作上の負担は、ステアリング用ハンドルの操作に比べて遥かに少ない。
また、ステアリング用レバーは、片手で把持して操作をするのに適しているため、ホイールローダで掘削作業を行う場合のように現場で作業をしながら走行するときには、片手でステアリング用レバーを操作しながら、当該作業に関係する油圧アクチュエータの操作手段を他方の手により容易に操作することができる。このとき、ステアリング用油圧シリンダの操作は、作業用の油圧アクチュエータの操作で通常実施されている操作と同様、レバーによる操作で実施されるので、両油圧アクチュエータの操作が、従来とは異なり同質の操作手段で操作されることとなり、操作が従来よりもやりやすい。
このように、本発明に係る建設車両用ステアリング装置では、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適したステアリング操作が行えるが、こうした優れた操作機能に加え、手動切換手段をステアリング用レバーの使用モードに切り換えているときでも、緊急時には、即座にステアリング用ハンドルによる操作が行えるようにして信頼性の高いステアリング操作を行うことができる。すなわち、本建設車両用ステアリング装置では、特に、ハンドル優先操作用の自動切換手段を設けているので、手動切換手段により、ステアリング用レバーを使用できるように選択弁を切り換えているときであっても、緊急時に、操作性が優れて信頼度の高いステアリング用ハンドルをとっさに回転操作したときには、ハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁が自動的に切り換えられる。
それゆえ、本発明に係る建設車両用ステアリング装置では、手動切換手段をステアリング用レバーの使用モードに切り換えて作業をしているいるときでも、必要に応じてオペレータがステアリング用ハンドルを回転操作すれば、手動切換手段の切換操作を要することなく、即座にステアリング用ハンドルによる操作を行うことができるので、緊急時等にハンドルによるステアリング操作を行うことができる。以上のように、本建設車両用ステアリング装置によれば、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える。
以下の説明から明らかなように、本発明に係る建設車両用ステアリング装置は、前記の〔課題を解決するための手段〕の項に示したように構成されているので、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える。その結果、本建設車両用ステアリング装置によれば、建設車両のステアリング操作に際して、オペレータの操作上の負担を軽減して、オペレータの疲労を従来よりも低減することができるとともに、建設車両のステアリング操作について安全性を向上させることができる。また、ハンドル用信号生成手段及びレバー用信号生成手段の何れの信号生成手段からのパイロット信号によるステアリング用油圧シリンダの制御も、同じパイロット式方向切換弁を通じて行うようにしているので、ステアリング用油圧シリンダを制御するためのパイロット式方向切換弁の配置数を減らすことができるととともに、これにより油圧回路を簡素化することができる。
本発明に係る建設車両用ステアリング装置を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、ハンドル優先操作用の自動切換手段を構成する場合、選択弁として油圧パイロット方式の切換弁を使用して、パイロット式方向切換弁を切り換えるためのハンドル用信号生成手段からのパイロット信号を選択弁の他方の信号受け部へ導くようにするだけで構成することができるので、ハンドル優先操作用の自動切換手段を付加するための構造を簡単にすることができる。
本発明に係る建設車両用ステアリング装置を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、ハンドル優先操作用の自動切換手段により選択弁を切り換える場合、選択弁の他方の信号受け部へは、特に、パイロット圧の安定しているパイロットポンプからのパイロット油を、解除弁を通じて導くようにしているので、ステアリング用ハンドルの操作時に選択弁を確実に切り換え得るように設計することが容易になる。その結果、ハンドル優先操作用の自動切換手段による選択弁の切換操作に関する信頼性を高めることができる。
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを、図1及び図2を用いて説明することにより、本発明を実施するための望ましい形態を明らかにする。
図1は、本発明を具体化して構成した第1の例の建設車両用ステアリング装置の油圧回路図、図2は、本発明を具体化して構成した第2の例の建設車両用ステアリング装置の油圧回路図である。以下に、本発明に係る建設車両用ステアリング装置を説明する場合に、ここでは、同ステアリング装置を屈曲式のホイールローダ用のステアリング装置に具体化した場合を例にして説明をする。
最初に、このステアリング装置が設けられて具体化される屈曲式のホイールローダに関する一般的な技術内容を、図1を用いて説明する。
図1において、1は作業機や運転室等を設置して車輪で走行する建設車両としての屈曲式のホイールローダにおける自走車体、1aは前輪で支持されて自走車体1の前部をなす前部車体としてのフロントフレーム、1bは後輪で支持されて自走車体1の後部をなす後部車体としてのリヤフレーム、1cはフロントフレーム1aをリヤフレーム1bに対して水平方向に回動させることができるように軸着して連結しているピン、2は伸縮させることによりフロントフレーム1aをリヤフレーム1bに対してピン1cを中心に水平方向に回動させるように駆動して自走車体1を屈曲させることにより車両の操舵を行うためのステアリング用油圧アクチュエータとしての車体屈曲用油圧シリンダである。
屈曲式のホイールローダは、土砂の掘削作業及び積載作業や除雪作業等の種々の作業を行う、図示していない作業機をフロントフレーム1aに設置している。また、この作業機や自走車体1をオペレータが操縦するための、図示していない運転席をリヤフレーム1bに設置している。そして、この屈曲式のホイールローダは、オペレータが車体屈曲用油圧シリンダ2を伸縮させてフロントフレーム1aをリヤフレーム1bに対し回動させることにより、自走車体1を屈曲させて曲進させ、これにより、作業現場で作業を行ったり、往来のために車道を走行したりすることができるように構成している。
作業機は、フロントフレーム1aの前部に支持されその支持点を中心に上げ下げ可能に取り付けたリフトアームと、このリフトアームの前端部に上下方向に揺動可能に取り付けたバケットと、伸縮することにより前記リフトアームを上げ下げさせるように駆動する油圧アクチュエータとしてのリフトアームシリンダと、伸縮することにより前記バケットを上下方向に揺動させるように駆動する油圧アクチュエータとしてのバケットシリンダとを備えている。ホィールローダでは、こうした作業機用の油圧アクチュエータと関連してステアリング用の車体屈曲用油圧シリンダ2を操作手段により適宜操作して種々の作業を行うことがある。例えば、土砂の掘削作業や除雪作業において走行時の前進力でバケットを土砂や雪に食い込ませながらこのバケットやリフトアームを駆動して掘削や除雪を行い、あるいは、これに伴って積載作業を行うときに、作業機用の油圧アクチュエータの操作と車体屈曲用油圧シリンダ2との操作とを関連して行うことがある。
次に、図1に基づき、本発明に係る第1の例の建設車両用ステアリング装置について説明する。
同図において、3はエンジン(図示せず。)で駆動されて車体屈曲用油圧シリンダ2を駆動するための油圧を発生する油圧ポンプ、4はこの油圧ポンプ3の圧油の流路とは別系統に設けられた、油圧パイロット圧を発生するための油圧パイロット圧発生源としてのパイロットポンプ、5は油圧ポンプ3の吐出側に設けられ油圧ポンプ3から車体屈曲用油圧シリンダ2へ供給される圧油の供給方向や供給流量を切り換えて同シリンダ2の運動を制御するパイロット式方向切換弁、aはこのパイロット式方向切換弁5の左側出力ポートを左側の車体屈曲用油圧シリンダ2のボトム側及び右側の車体屈曲用油圧シリンダ2のロッド側に接続するための第1の圧油の給排管路、bはパイロット式方向切換弁5の右側出力ポートを左側の車体屈曲用油圧シリンダ2のロッド側及び右側の車体屈曲用油圧シリンダ2のボトム側に接続するための第2の圧油の給排管路である。
パイロット式方向切換弁5は、後述するステアリング用ハンドル7aの回転操作の方向により、パイロットポンプ4の油圧パイロット圧が左右何れかの信号受け部へ送られて中立位置から左右何れかの位置に切り換えられる。そして、左位置に切り換えられたときには、油圧ポンプ3の圧油を、第1の圧油の給排管路aを通じて左側の車体屈曲用油圧シリンダ2のボトム側へ供給するとともに、これのロッド側の圧油を、第2の圧油の給排管路bを通じて油タンク9へ排出し、これにより、左側の車体屈曲用油圧シリンダ2を伸長させる。こうした動作と並行して、油圧ポンプ3の圧油を、第1の圧油の給排管路aを通じて右側の車体屈曲用油圧シリンダ2のロッド側へ供給するとともに、これのボトム側の圧油を、第2の圧油の給排管路bを通じて油タンク9へ排出し、これにより、右側の車体屈曲用油圧シリンダ2を縮小させる。その結果、フロントフレーム1aは、リヤフレーム1bに対して右方向へ回動する。
また、パイロット式方向切換弁5が右位置に切り換えられたときには、パイロット式方向切換弁5は、油圧ポンプ3の圧油を、第2の圧油の給排管路bを通じて左側の車体屈曲用油圧シリンダ2のロッド側へ供給するとともに、これのボトム側の圧油を、第1の圧油の給排管路aを通じて油タンク9へ排出し、これにより、左側の車体屈曲用油圧シリンダ2を縮小させる。同時に、油圧ポンプ3の圧油を、第2の圧油の給排管路bを通じて右側の車体屈曲用油圧シリンダ2のボトム側へ供給するとともに、これのロッド側の圧油を、第1の圧油の給排管路aを通じて油タンク9へ排出し、これにより、右側の車体屈曲用油圧シリンダ2を伸長させる。その結果、フロントフレーム1aは、リヤフレーム1bに対して左方向へ回動する。以上のステアリング用ハンドル7aの回転操作によるパイロット式方向切換弁5の切換操作において、そのハンドル7aの操作量に応じて開口量を調節して、車体屈曲用油圧シリンダ2の伸縮する速度を制御することができる。
6はステアリング用ハンドル7aが付設され、このハンドル7aの回転操作によりパイロット式方向切換弁5の作動位置(中立位置から切り換えられる左位置や右位置)及び開口量(パイロット油の流路の断面積)を切り換えるためのパイロット信号を生成するハンドル用信号生成手段、7はパイロットポンプ4の吐出側に設けられ、スプール7bに付設されたステアリング用ハンドル7aの回転操作によりパイロット式方向切換弁5の左右何れかの信号受け部へ油圧パイロット圧を出力して同方向切換弁5を中立位置から左位置又は右位置に切り換えるロータリ式方向切換弁、8はこのロータリ式方向切換弁7のスプール7bの回転と同期して正逆二方向へ回転するギアポンプ、9は作動油やパイロット油を貯溜するための油タンク、cはパイロット油をパイロット式方向切換弁5の左の信号受け部へ導くための左パイロット管路、dはパイロット油をパイロット式方向切換弁5の右の信号受け部へ導くための右パイロット管路である。
図1に示す例では、ハンドル用信号生成手段6は、ロータリ式方向切換弁7とギアポンプ8とを設けて構成されている。ロータリ式方向切換弁7は、内部に嵌入孔を有する弁本体7cと、この弁本体7cの嵌入孔に回転可能に嵌入されてステアリング用ハンドル7aの回転操作により回転するロータリスプール7bと、このロータリスプール7bを中立位置に保持するためのバネ7dとを設けて構成されている。そして、このロータリスプール7bを回転することにより、弁本体7cに設けた複数のポートをロータリスプール7bにより開閉してパイロット油の流れの方向や流量を切り換える。図1では、説明の便宜上、このロータリスプール形の方向切換弁7を、あたかも、ロータリスプール7bが弁本体7c内を中立位置から左右の位置へ直線的に摺動するスライドスプール形の方向切換弁であるかのように図示している。以下、このロータリ式方向切換弁7に関する説明は、図1に図示の方向切換弁7に基づいて行う。
ロータリ式方向切換弁7は、ステアリング用ハンドル7aを左右何れかの方向へ回転操作すると、その回転操作の方向に応じて流路が中立位置から切り換えられる。そして、左方向へ回転操作したときには、図1に図示の方向切換弁7が左位置に切り換えられたのと同等の状態になって、パイロットポンプ4に通じる流路をギアポンプ8の左方向回転時における吸込み側に接続し、かつ、ギアポンプ8の左方向回転時における吐出し側を右パイロット管路dに接続するとともに、左パイロット管路cを、油タンク9に通じる流路に接続する。
また、右方向へ回転操作したときには、図1に図示の方向切換弁7が右位置に切り換えられたのと同等の状態になって、パイロットポンプ4に通じる流路をギアポンプ8の右方向回転時における吸込み側に接続し、かつ、ギアポンプ8の右方向回転時における吐出し側を左パイロット管路cに接続するとともに、右パイロット管路dを、油タンク9に通じる流路に接続する。以上のステアリング用ハンドル7aの回転操作によるパイロット式方向切換弁5の切換操作において、そのハンドル7aの操作量に応じて方向切換弁7の流路の開口量を調節して油圧パイロット圧を調整することができる。
ギアポンプ8は、その回転軸がロータリスプール7bと同軸になるように連結されており、ステアリング用ハンドル7aの回転操作によってロータリスプール7bを回転させると、これに伴って、ギアポンプ8の回転軸もロータリスプール7bの回転と同期して回転するようになっている。したがって、ロータリ式方向切換弁7がステアリング用ハンドル7aの左右何れかの方向の回転操作により中立位置から切り換えられると、ギアポンプ8も、同ハンドル7aの回転操作に伴って手動で回転駆動されることとなり、その結果、ギアポンプ8がいわゆるハンドポンプとしての働きをして、パイロットポンプ4からのパイロット油がロータリ式方向切換弁7の流路を通じて左右何れかのパイロット管路c,dへ導かれることとなる。
そして、ステアリング用ハンドル7aの回転操作が終了すると、ロータリスプール7bがバネ7dの付勢によりステアリング用ハンドル7aの回転操作の方向とは逆方向へ回転して中立位置に復帰させられることとなる。その際、ロータリスプール7bと同軸のギアポンプ8も逆方向へ回転することとなる。これらの過程において、ロータリ式方向切換弁7とギアポンプ8とからなるハンドル用信号生成手段6は、ロータリスプール7bの回転量に応じた所定の容量のパイロット油を、パイロット信号として、ギアポンプ8を通じてパイロット式方向切換弁5の信号受け部へ導くこととなり、これにより同方向切換弁5の開口量を調節することができる。
図1のハンドル用信号生成手段6は、こうした仕組みを具備しているので、ハンドル用信号生成手段6の作動時において、ステアリング用ハンドル7aの回転操作量に応じた所定量のパイロット油をパイロット式方向切換弁5の信号受け部へ導いた後には、ロータリスプール7bがバネ7dの付勢により中立位置へ独りでに復帰することとなり、ステアリング用ハンドル7aの回転操作の都度、オペレータが逐一このハンドル7aの逆回転操作をしてロータリスプール7bを中立位置へ復帰させるような手間は要しない。そのため、本ハンドル用信号生成手段6によれば、操作上の負担が大きいハンドル用信号生成手段におけるステアリング用ハンドルの操作負担を軽減して、ステアリング操作に起因するオペレータの疲労の低減に資することができる。
以上、ハンドル用信号生成手段6に関連するステアリング用の油圧回路を中心に説明したが、以下に、レバー用信号生成手段に関連するステアリング用の油圧回路について説明する。
10は傾動操作されるステアリング用レバー10aが付設されこのレバー10aの傾動操作により電気信号を出力する電気レバー用操作装置、11はこの電気レバー用操作装置10の電気信号が入力されそのステアリング用レバー10aの操作方向及び操作量に係る電気信号を出力するコントローラ、12aはコントローラ11からの電気信号の出力値に応じて開口量を調節することにより主パイロット管路eから二次側のパイロット管路fへ導かれる油圧パイロット圧の出力値を調整できる第1の圧力比例電磁弁、12bは同様にして主パイロット管路eから二次側のパイロット管路gへ導かれる油圧パイロット圧の出力値を調整できる第2の圧力比例電磁弁、eはパイロットポンプ4からのパイロット油を各種の弁へパイロット信号として供給するための主パイロット管路、fは第1の圧力比例電磁弁12aの二次側のパイロット油をパイロット式方向切換弁5の左の信号受け部へ導くためのパイロット管路、gは第2の圧力比例電磁弁12bの二次側のパイロット油をパイロット式方向切換弁5の右の信号受け部へ導くためのパイロット管路である。
電気レバー用操作装置10は、ステアリング用レバー10aを傾動操作すると、傾動操作の方向及び操作量に応じて、コントローラ11へ出力される電圧値に関する電気信号が変化するように構成されている。コントローラ11は、電気レバー用操作装置10から出力された電気信号に基づいて、ステアリング用レバー10aの操作方向及び操作量に対応した電気信号を生成し、同レバー10aの操作量に対応した電気信号を、これの操作方向に応じて第1の圧力比例電磁弁12a又は第2の圧力比例電磁弁12bの信号受け部へ出力する。そうすると、この電気信号を受けた圧力比例電磁弁12a,12bは、後述する選択弁13a,13bが下位置に切り換えられている条件下で、次に述べるように、油圧パイロット圧を出力してパイロット式方向切換弁5を切り換える。
すなわち、第1の圧力比例電磁弁12aは、コントローラ11からのステアリング用レバー10aの操作方向に係る電気信号に応じて作動し、右位置から左位置に切り換えられる。そして、左位置に切り換えられたときには、主パイロット管路eからの油圧パイロット圧を、パイロット管路fから第1の選択弁13aを通じてパイロット式方向切換弁5の左の信号受け部へ出力して同方向切換弁5を左位置に切り換える。この間、パイロット式方向切換弁5の右の信号受け部のパイロット油は、第2の選択弁13bからパイロット管路gを経由した後、右位置に切り換えられていて当初のまま状態にある第2の圧力比例電磁弁12bを通じて油タンク9へ排出される。
同様にして、第2の圧力比例電磁弁12bは、ステアリング用レバー10aの操作方向に係る電気信号に応じて右位置から左位置に切り換えられる。そして、左位置に切り換えられたときには、主パイロット管路eからの油圧パイロット圧を、パイロット管路gから第2の選択弁13bを通じてパイロット式方向切換弁5の右の信号受け部へ出力して同方向切換弁5を右位置に切り換える。この間、パイロット式方向切換弁5の左の信号受け部のパイロット油は、第1の選択弁13aからパイロット管路fを経由した後、当初のままの状態の第1の圧力比例電磁弁12aを通じて油タンク9へ排出される。
これらの過程において、圧力比例電磁弁12a,12bは、コントローラ11からの電気信号の出力値に応じての開口量を調節し、これにより、パイロット式方向切換弁5の信号受け部へ出力する油圧パイロット圧を調整することができる。このように、電気レバー用操作装置10、コントローラ11及び圧力比例電磁弁12a,12bは、ステアリング用レバー10aの傾動操作によりパイロット式方向切換弁5の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するレバー用信号生成手段をなしている。
13aはこのレバー用信号生成手段からのパイロット信号とハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号とをパイロット式方向切換弁の左の信号受け部へ選択的に出力できるように切り換える第1の選択弁、13bはこの第1の選択弁13aと同時に切り換えられレバー用信号生成手段からのパイロット信号とハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号とをパイロット式方向切換弁の右の信号受け部へ選択的に出力できるように切り換える第2の選択弁、14は手動操作することによりステアリング用レバー10aの傾動操作による車両の操舵を可能にするためのレバー操作用手動切換スイッチとしてのレバー用スイッチ、15は通常時は右位置にセットされてパイロット管路hのパイロット油を油タンク9へ排出しており、レバー用スイッチ14の操作信号により左位置に切換操作されて主パイロット管路eのパイロット油をパイロット管路jからパイロット管路hを通じて両選択弁13a,13bの下の信号受け部へ導くように作動する選択弁切換用の切換弁、hはこの切換弁15の二次側のパイロット油を両選択弁13a,13bの下の信号受け部へ導くためのパイロット管路、jは主パイロット管路eのパイロット油を同管路eから分岐して選択弁切換用の切換弁15へ送る流路としてのパイロット管路である。
選択弁13a,13bは、相対向する位置(図1の例では上下の位置)に一対の信号受け部を設けて構成しており、通常時は、上側のバネsの付勢により上位置にセットされていてハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号をパイロット管路c,dを通じてパイロット式方向切換弁5へ出力できるようにしている。そして、パイロット油を下の信号受け部へ導くことにより下位置に切り換えられて、レバー用信号生成手段からのパイロット信号すなわち圧力比例電磁弁12a,12bからの油圧パイロット圧をパイロット式方向切換弁5へ出力することが可能となる。また、上の信号受け部へパイロット油を導くことにより、下の信号受け部へパイロット油が導かれているときでも、ハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ出力することが可能となるように上位置に切り換えられる。
レバー用スイッチ14は、常開の開閉スイッチであり、通常時すなわち開放時には、ステアリング用ハンドル7aの使用モードにセットされているが、閉じると、ステアリング用レバー10aの使用モードに切り換えられる。このレバー用スイッチ14の開閉状態を示すオンオフ信号は、コントローラ11に入力される。レバー用スイッチ14は、オペレータがオン操作してステアリング用ハンドル7aの使用モードにセットすると、コントローラ11を通じて電気信号を選択弁切換用の切換弁15の左の信号受け部へ出力して同切換弁15を左位置に切り換える。
そうすると、この選択弁切換用の切換弁15は、パイロット管路eからのパイロット油を、パイロット管路jからパイロット管路hを通じて両選択弁13a,13bの下の信号受け部へ導いて選択弁13a,13bを下位置に切り換える。その結果、ステアリング用レバー10aの傾動操作により、圧力比例電磁弁12a,12bの一方からの油圧パイロット圧をパイロット管路f,gの一方を通じてパイロット式方向切換弁5の一方の信号受け部へ出力し、他方の信号受け部の油圧パイロット圧をパイロット管路f,gの他方を通じて圧力比例電磁弁12a,12bの他方から抜くことが可能となる。
このように、レバー操作用手動切換スイッチとしてのレバー用スイッチ14と選択弁切換用の切換弁15とを設けてレバー操作用の手動切換手段を構成し、レバー用スイッチ14の手動操作により、レバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ出力できるように選択弁13a,13bを切り換えて、ステアリング用レバー10aの傾動操作による車両の操舵を可能にするように構成している。本建設車両用ステアリング装置では、以上のようなレバー用信号生成手段に関連するステアリング用の油圧回路をハンドル用信号生成手段6に関連する既述のステアリング用の油圧回路に付加することにより、ステアリング用ハンドル7aの回動操作とステアリング用レバー10aの傾動操作とによる車両の操舵を選択的に行うことができるようにした。
ところで、パイロット式方向切換弁5とハンドル用信号生成手段6との間のパイロット管路c,dは、ロータリ式方向切換弁7が中立位置にあるときに閉回路をなしていて、ハンドル7Aの非操作時にパイロット式方向切換弁5の左右の信号受け部へ導かれているパイロット油の流れを遮断しているため、ハンドル用信号生成手段6の不作動時には、パイロット式方向切換弁5の左右の信号受け部の一方へ油圧パイロット圧を導いたときに他方から油圧パイロット圧を抜くことができず、このままでは、ステアリング用レバー10aによりパイロット式方向切換弁5を支障なく切換操作することはできない。
圧力比例電磁弁12a,12b、選択弁13a,13b及び選択弁切換用の切換弁15は、こうした問題を克服するために特設したものであり、これにより、ステアリング用ハンドル7aのほかステアリング用レバー10aを、簡単な構造を付加することで使用可能にした。すなわち、圧力比例電磁弁12a,12b及び選択弁13a,13bを設けて、レバー用スイッチ14のオン操作で選択弁切換用の切換弁15を切り換えることにより、圧力比例電磁弁12a,12bとパイロット式方向切換弁5の左右の信号受け部とを連絡させるように選択弁13a,13bを切り換えるので、圧力比例電磁弁12a,12bの一方の圧力比例電磁弁によりパイロット油をパイロット式方向切換弁5の左右の信号受け部の一方の信号受け部へ導くとともに、他方の圧力比例電磁弁により他方の信号受け部のパイロット油を油タンク9側へ抜くことができて、ステアリング用レバー10aの傾動操作によりパイロット式方向切換弁5を支障なく切り換えることが可能となる。
本建設車両用ステアリング装置では、ステアリング操作の信頼性を高めてその安全性を向上させるため、ハンドル優先操作用の自動切換手段を特設している。そこで、図1に基づき、このハンドル優先操作用の自動切換手段について説明する。
このハンドル優先操作用の自動切換手段は、レバー用スイッチ14のオン操作によりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ出力できるように選択弁13a,13bを下位置に切り換えているときでも、オペレータがステアリング用ハンドル7aを回転操作したときには、ハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ即座に出力できるように、選択弁13a,13bを上位置に自動的に切り換えるための手段である。
図1に図示のハンドル優先操作用の自動切換手段は、パイロット式方向切換弁5を切り換えるためのハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号を第1の選択弁13a及び第2の選択弁13bの双方の上方の信号受け部へ導くことにより両選択弁13a,13bを上位置に切り換えて、ハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号を、パイロット管路c,dを通じてパイロット式方向切換弁5へ出力できるように構成している。具体的には、油圧パイロット圧を第1の選択弁13a及び第2の選択弁13bの上方の信号受け部へ導くためのパイロット管路iと、パイロット式方向切換弁5を切り換えるためのハンドル用信号生成手段6からの油圧パイロット圧を導く左右のパイロット管路c,dの油圧パイロット圧のうちの高圧の方の油圧パイロット圧(この油圧パイロット圧は、ステアリング用ハンドル7aの操作により生成された油圧パイロット圧にほかならない。)を選択してパイロット管路iへ導くシャトル弁16とを設けて構成した。
以上説明した建設車両用ステアリング装置の作用効果について、以下に述べる。
本建設車両用ステアリング装置は、回転操作されるステアリング用ハンドル7aが付設されたハンドル用信号生成手段6を備えているので、法規上一般車道を往来のために走行することが許容されて便利である。そして、このハンドル用信号生成手段6は、ステアリング用ハンドル7aの操作が回転操作であって、最大操作量がきわめて大きいため、一般車道の走行時に頻繁に行うことが必要な微操作を容易に行うことが可能になるとともに、普通の自動車と同じ操作感覚で運転操作を行うことができる。そのため、本建設車両用ステアリング装置は、従来の建設車両用ステアリング装置の優れた性能をそのまま保持していて、一般車道の走行に好適である。
さらに、本建設車両用ステアリング装置は、こうした従来の技術の優れた性能をそのまま具備していることに加えて、傾動操作されるステアリング用レバー10aが付設されこのレバー10aの傾動操作によりパイロット式方向切換弁5を切り換えるためのパイロット信号を生成するレバー用信号生成手段も備えており、ステアリング用レバー10aによる操作を、手動によるレバー用スイッチ14の開閉操作により選択的に実施することができるようにしているので、従来の技術とは異なり、現場での作業にも好適である。すなわち、ステアリング用レバー10aの操作は、このレバー10aを片手で把持しながら手首を屈伸して傾動させる傾動操作であって、最大操作量がステアリング用ハンドル7aの操作に比べてきわめて少なくて済むため、現場での作業において、自走車体1を大きくカーブさせる大操作を頻繁に行うことが必要となったときでも、オペレータにもたらす操作上の負担は、ステアリング用ハンドル7aの操作に比べて遥かに少ない。
また、こうしたステアリング用レバー10aは、片手で把持して操作をするのに適しているため、ホイールローダで掘削作業を行う場合のように現場で作業をしながら走行するときには、片手でステアリング用レバー10aを操作しながら、当該作業に関係する油圧アクチュエータの操作手段を他方の手により容易に操作することができる。このとき、車体屈曲用油圧シリンダ2の操作は、作業用の油圧アクチュエータの操作で通常実施されている操作と同様、レバーによる操作で実施されるので、両油圧アクチュエータの操作が、従来とは異なり同質の操作手段で操作されることとなり、操作が従来よりもやりやすくなる。そして、このステアリング用レバー10aによる操作は、操作時の操作力を軽減できる電気レバー用操作装置10の操作であるので、オペレータによる作業時の操作を一層容易にすることができる。
このように、本建設車両用ステアリング装置では、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適したステアリング操作が行えるが、こうした優れた操作機能に加え、レバー用スイッチ14をステアリング用レバー10aの使用モードに切り換えているときでも、緊急時には、即座にステアリング用ハンドル7aによる操作が行えるようにして、信頼性の高いステアリング操作を行うことができる。すなわち、本建設車両用ステアリング装置では、特に、パイロット管路iとシャトル弁16とを有するハンドル優先操作用の自動切換手段を設けているので、レバー用スイッチ14により、ステアリング用レバー10aを使用できるように選択弁13a,13bを切り換えているときであっても、緊急時に、操作性が優れて信頼度の高いステアリング用ハンドル7aをとっさに回転操作したときには、ハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ出力できるように選択弁13a,13bが自動的に切り換えられる。
したがって、本建設車両用ステアリング装置では、レバー用スイッチ14をステアリング用レバー10aの使用モードに切り換えて作業をしているいるときでも、オペレータが必要に応じてステアリング用ハンドル7aを回転操作すれば、レバー用スイッチ14の切換操作を要することなく、即座にステアリング用ハンドル7aによる操作を行うことができるので、緊急時等にハンドル7aによるステアリング操作を行うことができる。以上のように、本建設車両用ステアリング装置によれば、一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える。
その結果、本建設車両用ステアリング装置によれば、建設車両のステアリング操作に際して、オペレータの操作上の負担を軽減して、オペレータの疲労を従来よりも低減することができるとともに、建設車両のステアリング操作について安全性を向上させることができる。また、ハンドル用信号生成手段10及びレバー用信号生成手段の何れの信号生成手段からのパイロット信号による車体屈曲用油圧シリンダ2の制御も、同じパイロット式方向切換弁5を通じて行うようにしているので、車体屈曲用油圧シリンダ2を制御するためのパイロット式方向切換弁5の配置数を減らすことができるととともに、これにより油圧回路を簡素化することができる。
最後に、図2に基づき、本発明に係る第2の例の建設車両用ステアリング装置について説明する。
この第2の例の建設車両用ステアリング装置は、ハンドル優先操作用の自動切換手段の具体的構造を除いて前記の第1の例の建設車両用ステアリング装置と実質上差異はない。そこで、第2の例については、図2に示されているハンドル優先操作用の自動切換手段を中心に説明する。なお、図2において既述の図1と同一の符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表すので、詳述しない。
このハンドル優先操作用の自動切換手段は、油圧パイロット圧を第1の選択弁13a及び第2の選択弁13bの上方の信号受け部へ導くためのパイロット管路iと、ハンドル用信号生成手段6からの油圧パイロット圧を導く左右のパイロット管路c,dの油圧パイロット圧のうちの高圧の方の油圧パイロット圧を選択して出力するシャトル弁16と、パイロットポンプ4からのパイロット油を選択弁切換用の切換弁15へ送るパイロット管路jに配置された解除弁17を設けて構成している。この解除弁17は、シャトル弁16で選択された油圧パイロット圧が左の信号受け部へ出力されるようになっている。
解除弁17は、通常時は右位置にセットされてパイロット管路jを選択弁切換用の切換弁15側に連通させているとともに、パイロット管路iのパイロット油を油タンク9へ逃がしている。また、シャトル弁16からの油圧パイロット圧が左の信号受け部へ出力されて左位置に切り換えられると、パイロット管路jをパイロット管路iに連通させるとともに、選択弁切換用の切換弁15の左位置への切換時において、選択弁13a,13bの下の信号受け部へ導かれているパイロット油を、パイロット管路hと選択弁切換用の切換弁15とを通じて油タンク9へ逃がす。
いま、レバー用スイッチ14をオン操作して、同スイッチ14をステアリング用レバー10aの使用モードに切り換えているものとする。このとき、選択弁切換用の切換弁15は、左位置に切り換えられ、これにより、レバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁5へ出力できるように選択弁13a,13bを下位置に切り換えている。このような状態において、緊急時等にステアリング用ハンドル7aを回転操作すると、ハンドル優先操作用の自動切換手段は、前記した構造を備えているので、シャトル弁16で検出されたステアリング用ハンドル7aの操作時の油圧パイロット圧、換言すると、パイロット式方向切換弁5を切り換えるためのハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号がシャトル弁16から解除弁17の左の信号受け部へ出力される。
そうすると、解除弁17は、左位置に切り換えられて、パイロットポンプ4からのパイロット油を主パイロット管路e及びパイロット管路jからパイロット管路iを通じて選択弁13a,13bの上の信号受け部へ導き、これにより、ハンドル用信号生成手段6からのパイロット信号すなわちパイロット管路c,dの油圧パイロット圧をパイロット式方向切換弁5へ出力できるように選択弁13a,13bが上位置に切り換えられる。その際、解除弁17は、選択弁13a,13bの下の信号受け部へ導かれているパイロット油を、パイロット管路hと左位置切換時の選択弁切換用の切換弁15とを通じて油タンク9へ逃がして、選択弁13a,13bの上位置への切換を支援する。
第2の例の建設車両用ステアリング装置は、すでに述べたように、ハンドル優先操作用の自動切換手段の具体的な構造を除いて第1の例の建設車両用ステアリング装置と実質上差異はなく、ハンドル優先操作用の自動切換手段も、第1の例の手段と同等の機能を果たすので、本建設車両用ステアリング装置も、当然、第1の例の建設車両用ステアリング装置と同様の作用効果を奏する。したがって、本建設車両用ステアリング装置によっても、「一般車道での走行に好適なだけではなく、現場での作業にも適しており、かつ、信頼性の高いステアリング操作が行える」とのこの出願の発明の技術的課題を達成することができるとともに、第1の例の建設車両用ステアリング装置について述べた既述の種々の作用効果を奏することができる。
ハンドル優先操作用の自動切換手段を構成する場合、第1の例の建設車両用ステアリング装置では、特に、選択弁13a,13bに油圧パイロット方式の切換弁を使用して、シャトル弁16で検出されたステアリング用ハンドル7aの操作時のハンドル用信号生成手段6からのパイロット管路c,dの油圧パイロット圧を、単に選択弁13a,13bの信号受け部へ導くようにするだけで構成することができるので、ハンドル優先操作用の自動切換手段を付加するための構造を簡単にすることができる。
ハンドル優先操作用の自動切換手段により選択弁を切り換える場合、第2の例の建設車両用ステアリング装置では、選択弁13a,13bの信号受け部に対し、パイロット管路c,dの油圧パイロット圧とは異なり、油圧パイロット圧の安定しているパイロットポンプ4からのパイロット油を、圧を変化させることなく、解除弁17を通じて導くようにしているので、ステアリング用ハンドル7aの操作時に選択弁13a,13bを確実に切り換え得るように設計することが容易になる。その結果、ハンドル優先操作用の自動切換手段による選択弁13a,13bの切換操作に関する信頼性を高めることができる。
本発明を具体化して構成した第1の例の建設車両用ステアリング装置の油圧回路図である。 本発明を具体化して構成した第2の例の建設車両用ステアリング装置の油圧回路図である。である。
符号の説明
1 自走車体
1a フロントフレーム
1b リヤフレーム
1c ピン
2 車体屈曲用油圧シリンダ
3 油圧ポンプ
4 パイロットポンプ
5 パイロット式方向制御弁
6 ハンドル用信号生成手段
7 ロータリ式方向切換弁
7a ステアリング用ハンドル
7b ロータリスプール
7c 弁本体
7d バネ
8 ギアポンプ
9 油タンク
10 電気レバー用操作装置
10a ステアリング用レバー
11 コントローラ
12a,12b 圧力比例電磁弁
13a,13b 選択弁
14 レバー用スイッチ
15 選択弁切換用の切換弁
16 シャトル弁
17 解除弁
a,b 圧油の給排管路
c,d パイロット管路
e 主パイロット管路
f〜j パイロット管路
s バネ

Claims (3)

  1. 車両の操舵を行うためのアクチュエータとしてのステアリング用油圧シリンダと、このステアリング用油圧シリンダに対する圧油の供給方向及び供給量を制御するパイロット式方向切換弁と、回転操作されるステアリング用ハンドルが付設されこのハンドルの回転操作によりパイロット式方向切換弁の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するハンドル用信号生成手段とを備えた建設車両用ステアリング装置において、傾動操作されるステアリング用レバーが付設されこのレバーの傾動操作によりパイロット式方向切換弁の作動位置及び開口量を切り換えるためのパイロット信号を生成するレバー用信号生成手段と、ハンドル用信号生成手段からのパイロット信号とレバー用信号生成手段からのパイロット信号とをパイロット式方向切換弁へ選択的に出力できるように切り換える選択弁と、手動操作によりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換えてステアリング用レバーの傾動操作による車両の操舵を可能にするレバー操作用の手動切換手段と、この手動切換手段の手動操作によりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換えているときでも、ステアリング用ハンドルを回転操作したときにハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を自動的に切り換えるハンドル優先操作用の自動切換手段とを設けて構成したことを特徴とする建設車両用ステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の建設車両用ステアリング装置において、選択弁は、相対向する一対の信号受け部を設けて構成して、一方の信号受け部へパイロット油を導くことによりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力することができ、他方の信号受け部へパイロット油を導くことにより、一方の信号受け部へパイロット油が導かれているときでもハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるよう切り換えられるように構成するとともに、ハンドル優先操作用の自動切換手段は、パイロット式方向切換弁を切り換えるためのハンドル用信号生成手段からのパイロット信号を選択弁の他方の信号受け部へ導くことにより、ハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるよう選択弁を切り換えるように構成したことを特徴とする建設車両用ステアリング装置。
  3. 請求項1に記載の建設車両用ステアリング装置において、選択弁は、相対向する一対の信号受け部を設けて構成して、一方の信号受け部へパイロット油を導くことによりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力することができ、他方の信号受け部へパイロット油を導くことにより、一方の信号受け部へパイロット油が導かれているときでもハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるよう切り換えられるように構成し、レバー操作用の手動切換手段は、ステアリング用レバーの傾動操作による車両の操舵を可能にするためのレバー操作用手動切換スイッチと、このレバー操作用手動切換スイッチの操作信号により選択弁の一方の信号受け部へパイロット油を導き得るように切換操作され、これによりレバー用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換える選択弁切換用の切換弁とを設けて構成するとともに、ハンドル優先操作用の自動切換手段は、パイロットポンプからのパイロット油を選択弁切換用の切換弁へ送る流路に設けられ、パイロット式方向切換弁を切り換えるためのハンドル用信号生成手段からのパイロット信号が信号受け部へ出力されて切り換えられることより、パイロットポンプからのパイロット油を選択弁の他方の信号受け部へ導いてハンドル用信号生成手段からのパイロット信号をパイロット式方向切換弁へ出力できるように選択弁を切り換える解除弁を設けて構成したことを特徴とする建設車両用ステアリング装置。
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