JP2008175584A - 表示板、および該表示板を備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示板40は、基板45の前面全体に亘って、暗色化のための半透過層であるスモーク印刷層42を有している。このスモーク印刷層42が設けられたことにより、光源50の消灯時に意匠透光部31が視認され難くなる。更に表示板40は、スモーク印刷層42の前面全体に亘って、表示板40の前方から入射する光を拡散反射するパール印刷層41を最前層として有する。
【選択図】図2
Description
(1) 後方に設けられた光源の点灯時に該光源からの光により透過表示される意匠透光部を含む記号意匠部が少なくとも一つ形成された表示板であって、
光透過性を有する基板と、
前記記号意匠部を画成するための抜き意匠部を有し、前記基板の前面上或いは後面上に設けられた遮光層と、
前記基板の前面側に設けられたスモーク印刷層と、
前記スモーク印刷層の前面上に形成されたパール印刷層と、
を備えたこと。
(2) 上記(1)の構成の表示板において、
前記基板の前面上或いは後面上の前記意匠透光部に対応する領域の少なくとも一部に有色透明な着色層が形成されていること。
(3) 上記(1)の構成の表示板において、
前記スモーク印刷層、および該スモーク印刷層の前面全体に亘って当該スモーク印刷層の前面上に形成された前記パール印刷層が、前記基板の前面全体に亘って当該基板の前面上に形成されていること。
(4) 上記(1)または(2)の構成の表示板において、
前記意匠透光部により囲まれる意匠不透光部が前記記号意匠部内に形成されるように、前記遮光層の抜き意匠部の輪郭内に配置された表示色印刷層を更に備え、
前記表示色印刷層が、前方から直接入射する光を反射するように、前記スモーク印刷層および前記パール印刷層から露出されていること。
(5) 上記(1)または(2)の構成の表示板において、
前記意匠透光部を囲む意匠不透光部が前記記号意匠部内に形成されるように、前記遮光層の抜き意匠部にその輪郭に沿って接し且つ該抜き意匠部の輪郭の内方に延長する表示色印刷層を更に備え、
前記表示色印刷層が、前方から直接入射する光を反射するように、前記スモーク印刷層および前記パール印刷層から露出されていること。
(6) 上記(4)または(5)の構成の表示板において、
前記意匠透光部の形が示す記号と前記意匠不透光部の形が示す記号とは同じ意味を表示するものであること。
上記(2)の構成の表示板によれば、基板の前面上或いは後面上の意匠透光部に対応する領域の少なくとも一部に有色透明な着色層が形成されているので、当該着色層の持つ色によって種々の色調表示ができる。また、意匠透光部に対応する領域において部分的に着色層を形成した場合は、着色層を設けた箇所と設けなかった箇所によって、光源の点灯時に、単色ではない意匠透光部が視認されるので、より斬新な表示板を提供できる。
上記(3)の構成の表示板によれば、スモーク印刷層の前面上に形成されたパール印刷層が、表示板の前面全てを形成しているので、表示板のフラット感が向上する。
上記(4)の構成の表示板では、光源の点灯時に意匠透光部が意匠不透光部により枠状に浮かび上がったかのような見え方で透過表示され、そして光源の消灯時には意匠不透光部が表示板の前方から入射する光を反射することによって視認される。上記(4)の構成の表示板によれば、上記(3)のようにスモーク印刷層およびパール印刷層で表示板の前面全てを形成した場合と比較し、スモーク印刷層とパール印刷層の一部を印刷抜きし、そこに表示色印刷層を形成しているので、例えば、速度計記号意匠部等の目盛り、数字、等の記号を昼夜で異なる表示態様にすることができる。よって、より斬新な表示板を提供できる。これは、上記(2)の着色層と表示色印刷層の色調を異ならせることにより、更に効果的なものとなる。
上記(5)の構成の表示板では、意匠透光部を囲む意匠不透光部が光源の消灯時に表示板の前方から入射する光を反射することによって枠状に視認される。上記(5)の構成の表示板によれば、上記(3)のようにスモーク印刷層およびパール印刷層で表示板の前面全てを形成した場合と比較し、スモーク印刷層とパール印刷層の一部を印刷抜きし、そこに表示色印刷層を形成しているので、例えば、速度計記号意匠部等の目盛り、数字、等の記号を昼夜で異なる表示態様にすることができる。よって、より斬新な表示板を提供できる。これは、上記(2)の着色層と表示色印刷層の色調を異ならせることにより、更に効果的なものとなる。
尚、上記(6)の構成の表示板のように、意匠透光部の形が示す記号と意匠不透光部の形が示す記号とは同じ意味を表示するものであることが安全面を考慮して好ましい。
図4は図1〜図3の表示板40の第1変形例(40A)を示している。表示板40Aでは、基板45の後面上に後面遮光層44を設ける代わりに、基板45の前面上に例えば黒色、グレー色、等の前面遮光層43が設けられている。前面遮光層43は、意匠透光部31A(記号意匠部30A)を画成する。そして、前面遮光層43が印刷された基板45にスモーク印刷層42が印刷され、更に該スモーク印刷層42の前面上にパール印刷層41が印刷されている。パール印刷層41とスモーク印刷層42とが重ね合わせられたことにより、光源50の消灯時には表示板40Aの前方から入射する光により記号意匠部30A(即ち、意匠透光部31A)が視認されずに(換言すれば、光源50の消灯時には前面遮光層43の無い部分が視認されずに)表示板40Aの略フラットな前面が銀色系の色調に視認される。尚、意匠透光部31A(即ち、記号意匠部30A)を画成するために前面遮光層43内に設けられた抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、外周縁)43pは、図1および図3に示されるような枠状の輪郭30p(31p)を形成する。
図5および図6は図1〜図3の表示板40の第2変形例(40B)を示している。表示板40Bでは、記号意匠部30Bが、意匠透光部31Bにより囲まれた意匠不透光部32Bを更に含む。意匠不透光部32Bは、基板45の前面上に前面遮光層43を印刷後に印刷された光不透過性の表示色印刷層46により構成されている。表示色印刷層46は、前面遮光層43の抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、外周縁)43pとは非接触に抜き意匠部43sの輪郭43p内に配置される。この表示色印刷層46により光源50の点灯時に意匠透光部31Bが枠状に浮かび上がったかのような見え方で透過表示される。表示色印刷層46は、光源50の消灯時に意匠不透光部32Bが表示板40Bの前方から入射する光によって視認されるようにスモーク印刷層42およびパール印刷層41から露出されている。即ち、意匠不透光部32Bは、光源50の消灯時に表示色印刷層46が表示板40Bの前方から入射する光を反射することによって、表示色印刷層46が持つ色で視認される。この第2変形例についても、パール印刷層41とスモーク印刷層42とが重ね合わせられたことにより、光源50の消灯時には表示板40Bの前方から入射する光により意匠透光部31Bが視認されずに表示板40Bの前面が意匠不透光部32Bを除いて銀色系の色調に視認される。尚、基板45の後面上には、意匠透光部31Bに所望の色を付けるために、意匠透光部31Bに対応する領域をカバーするように部分的に後面透光性表示色層(即ち、着色層)47が印刷されている。また、記号意匠部30Bを画成するために前面遮光層43内に設けられた抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、外周縁)43pは、図5に示される記号意匠部30Bの枠状の輪郭30Bpを形成する。この構成の表示板40Bによれば、上述の表示板40や40Aのようにスモーク印刷層42およびパール印刷層41で前面全てが形成された表示板に、例えば、ウォーニング記号意匠部のように、通常は視認されないで光源の点灯時のみ視認されうる意匠を表示する記号意匠部を形成した場合と比較し、スモーク印刷層42とパール印刷層41の一部を印刷抜きし、そこに表示色印刷層46を形成しているので、例えば、速度計記号意匠部等の目盛り、数字、等の記号を昼夜で異なる表示態様にすることができる。よって、より斬新な表示板を提供できる。これは、後面透光性表示色層(即ち、着色層)47と表示色印刷層46の色調を異ならせることにより、更に効果的なものとなる。
図7および図8は図1〜図3の表示板40の第3変形例(40C)を示している。表示板40Cでは、記号意匠部30Cが、意匠透光部31Cを囲む意匠不透光部32Cを更に含む。意匠不透光部32Cは、基板45の前面上に前面遮光層43を印刷後に印刷された表示色印刷層46により構成されている。表示色印刷層46は、前面遮光層43の抜き意匠部43sにその輪郭(換言すれば、外周縁)43pに沿って接し且つ抜き意匠部43sの輪郭43Pの内方に延長する。この表示色印刷層46により光源50の点灯時に意匠透光部31Cが浮かび上がったかのような見え方で透過表示される。表示色印刷層46は、光源50の消灯時に意匠不透光部32Cが表示板40Cの前方から入射する光によって枠状に視認されるようにスモーク印刷層42およびパール印刷層41から露出されている。即ち、意匠不透光部32Cは、光源50の消灯時に表示色印刷層46が表示板40Cの前方から入射する光を反射することによって、表示色印刷層46が持つ色で視認される。この第3変形例についても、パール印刷層41とスモーク印刷層42とが重ね合わせられたことにより、光源50の消灯時には表示板40Cの前方から入射する光により意匠透光部31Cが視認されずに表示板40Cの前面が意匠不透光部32Cを除いて銀色系の色調に視認される。尚、基板45の後面上には、意匠透光部31Cに所望の色を付けるために、意匠透光部31Cに対応する領域をカバーするように部分的に後面透光性表示色層(即ち、着色層)47が印刷されている。また、本例の場合、印刷の便宜上、前面遮光層43上に表示色印刷層46が僅かにかかるように印刷されるため、抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、外周縁)43p上に乗っている表示色印刷層46の外周縁が、図7に示される記号意匠部30Cの枠状の輪郭30Cpを形成する。しかし、抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、外周縁)43pと表示色印刷層46の外周縁とが面接触する場合は、抜き意匠部43sの輪郭(換言すれば、周縁)43pが、図7に示される記号意匠部30Cの枠状の輪郭30Cpを形成することは言うまでもない。この構成の表示板40Cによれば、上述の表示板40や40Aのようにスモーク印刷層42およびパール印刷層41で前面全てが形成された表示板に、例えば、ウォーニング記号意匠部のように、通常は視認されないで光源の点灯時のみ視認されうる意匠を表示する記号意匠部を形成した場合と比較し、スモーク印刷層42とパール印刷層41の一部を印刷抜きし、そこに表示色印刷層46を形成しているので、例えば、速度計記号意匠部等の目盛り、数字、等の記号を昼夜で異なる表示態様にすることができる。よって、より斬新な表示板を提供できる。これは、後面透光性表示色層(即ち、着色層)47と表示色印刷層46の色調を異ならせることにより、更に効果的なものとなる。
図9は図1〜図3の表示板40の第4変形例(40D)を示している。表示板40Dでは、基板45の後面上に後面遮光層44を印刷後に記号意匠部30D(換言すれば、意匠透光部)に所望の色(例えば、白色)を付けるために後面透光性表示色層(即ち、着色層)47が印刷されている。また、基板45のフラットな前面上には一様にスモーク印刷層42が印刷されており、更に該スモーク印刷層42の前面上に一様にパール印刷層41が表示板40の前面全てを形成するように印刷されている。この第4変形例は実験的に製作したものである。具体的に、図9の右側に示されるYが示す範囲の構成要素は、一般に普及している表示板に備えられているものだが、これに図9の右側に示されるXが示す範囲の構成要素(即ち、スモーク印刷層42およびパール印刷層41)を更に付加したところ、上述と同様な作用および効果が確認された。ところが、図9のXが示す範囲の構成要素(即ち、スモーク印刷層42およびパール印刷層41)の前後の順番を入れ替えたみたところ、光源50の消灯時に記号意匠部30D(換言すれば、意匠透光部)が表示板40Dの前方から入射する光によって視認されることがわかった。従って、パール印刷層41を前に配置し且つこのパール印刷層41の後面上にスモーク印刷層42が形成されることが、上述したような優れた作用および顕著な効果を奏する上で重要である。
31,31A,31B,31C:意匠透光部
32B,32C:意匠不透光部
40:表示板
41:パール印刷層
42:スモーク印刷層
43:前面遮光層
43s:抜き意匠部
43p:輪郭
44:後面遮光層
44s:抜き意匠部
44p:輪郭
45:基板
46:表示色印刷層
47:後面透光性表示色層(着色層)
Claims (7)
- 後方に設けられた光源の点灯時に該光源からの光により透過表示される意匠透光部を含む記号意匠部が少なくとも一つ形成された表示板であって、
光透過性を有する基板と、
前記記号意匠部を画成するための抜き意匠部を有し、前記基板の前面上或いは後面上に設けられた遮光層と、
前記基板の前面側に設けられたスモーク印刷層と、
前記スモーク印刷層の前面上に形成されたパール印刷層と、
を備えたことを特徴とする表示板。 - 前記基板の前面上或いは後面上の前記意匠透光部に対応する領域の少なくとも一部に有色透明な着色層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載した表示板。
- 前記スモーク印刷層、および該スモーク印刷層の前面全体に亘って当該スモーク印刷層の前面上に形成された前記パール印刷層が、前記基板の前面全体に亘って当該基板の前面上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載した表示板。
- 前記意匠透光部により囲まれる意匠不透光部が前記記号意匠部内に形成されるように、前記遮光層の抜き意匠部の輪郭内に配置された表示色印刷層を更に備え、
前記表示色印刷層が、前方から直接入射する光を反射するように、前記スモーク印刷層および前記パール印刷層から露出されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した表示板。 - 前記意匠透光部を囲む意匠不透光部が前記記号意匠部内に形成されるように、前記遮光層の抜き意匠部にその輪郭に沿って接し且つ該抜き意匠部の輪郭の内方に延長する表示色印刷層を更に備え、
前記表示色印刷層が、前方から直接入射する光を反射するように、前記スモーク印刷層および前記パール印刷層から露出されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した表示板。 - 前記意匠透光部の形が示す記号と前記意匠不透光部の形が示す記号とは同じ意味を表示するものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載した表示板。
- 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載した表示板と、前記表示板の後方に配置された前記光源と、を具備したことを特徴とする表示装置。
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