JP2008175460A - 空気調和装置の製品カバー、製品カバーの着脱方法ならびに据付ツール - Google Patents

空気調和装置の製品カバー、製品カバーの着脱方法ならびに据付ツール Download PDF

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Abstract

【課題】空気調和装置への装着作業の負担を軽減させることができる製品カバー、製品カバーの着脱方法ならびに据付セットの提供。
【解決手段】空気調和装置本体2の製品カバー5は、下面に吸入開口23a及び吹出開口23bを有する空気調和装置本体2と、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に取り付けられる化粧パネル10とを備える空気調和装置1における空気調和装置本体2の製品カバー5であって、製品カバー本体3と固定部材としてゴム紐4とを備えている。製品カバー本体3は、少なくとも、空気調和装置本体2の下面に配置されている吸入開口23a及び吹出開口23bを覆う。ゴム紐4は、製品カバー本体3を空気調和装置本体2に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置の製品カバー、特に、下面に吸入開口及び吹出開口を有する空気調和装置本体ならびに壁掛型の空気調和装置の室内機において装着される製品カバーに関する。また、下面に吸入開口及び吹出開口を有する空気調和装置本体と、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体に取り付けられるパネルとを備える空気調和装置における製品カバーの着脱方法ならびに据付ツールに関する。
空気調和装置の据付作業においては、設備業者による空気調和装置の据付後、建設業者や内装業者による種々の施工作業が行われることが多い。この施工作業中に飛散する粉塵等が空気調和装置の表面に付着することによって、空気調和装置の品質が低下するという問題が生じる場合がある。
そこで、特許文献1では、天井埋込型の空気調和装置の据付において空気調和装置本体を保護するためにビニル製の保護シートが付属されており、保護シートを空気調和装置本体に貼り付けている。
特開平11−101499号公報
しかしながら、特許文献1では、保護シートを空気調和装置本体に貼り付けるために、保護シートとは別に両面テープを使用している。このため、少なからず作業者の負担が大きくなる。
本発明の課題は、空気調和装置の据付において、空気調和装置への装着作業の負担を軽減させることができる製品カバー、製品カバーの着脱方法ならびに据付セットを提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置本体の製品カバーは、下面に吸入開口及び吹出開口を有する空気調和装置本体と、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体に取り付けられるパネルとを備える空気調和装置における空気調和装置本体の製品カバーであって、製品カバー本体と固定部材とを備えている。製品カバー本体は、少なくとも、空気調和装置本体の下面に配置されている吸入開口及び吹出開口を覆う。固定部材は、製品カバー本体を空気調和装置本体に固定する。
第1発明に係る空気調和装置本体の製品カバーは、固定部材を有している。このため、作業者が、製品カバー本体を空気調和装置本体に固定する際に、製品カバーを空気調和装置本体に装着することができる。
これによって、製品カバーを空気調和装置本体に装着する際に、作業者の負担を軽減させることができる。
第2発明に係る空気調和装置本体の製品カバーは、第1発明の製品カバーであって、製品カバーが有している固定部材は、製品カバー本体と一体化されている。
ここでは、製品カバー本体と固定部材とが一体化した構造を有する。このため、作業者が、製品カバーを空気調和装置本体に装着する際に、別途、固定部材を用いることなく製品カバー本体を空気調和装置本体に固定することができるようになる。
第3発明に係る空気調和装置本体の製品カバーは、第2発明の製品カバーであって、製品カバーには、空気調和装置本体にパネルを取り付ける作業を行う前に製品カバーを空気調和装置本体から取り外す旨の勧告文が付されている。勧告文には、例えば、「パネル取り付け前に取り外すこと」等の表示が含まれる。
ここでは、製品カバーには、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するようにパネルが取り付けられる前に空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口を覆うように装着されている製品カバーを取り外す、という内容を含む勧告文が付されている。これによって、作業者が、パネルを空気調和装置本体に取り付ける前に空気調和装置本体から製品カバーを取り外すことを忘れる可能性を少なくすることができる。
なお、製品カバーに付される勧告文は、製品カバー本体、固定部材及び製品カバーに付随する部材のうちの少なくともいずれか1つに付されている。
第4発明に係る空気調和装置本体の製品カバーの着脱方法は、第1発明から第3発明のいずれかの製品カバーを着脱する方法であって、製品カバー装着ステップと、空気調和装置本体の取り付けステップと、製品カバー取り外しステップとを含む。製品カバー装着ステップでは、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口を覆うように空気調和装置本体に製品カバーが装着される。空気調和装置本体の取り付けステップでは、空気調和装置本体が天井裏空間に配置される。製品カバー取り外しステップでは、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するようにパネルが取り付けられる前に、空気調和装置本体から製品カバーが取り外される。
この製品カバーの着脱方法は、下面に吸入開口及び吹出開口を有する空気調和装置本体と、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体に取り付けられるパネルとを備える空気調和装置の据付作業に用いられる。この製品カバー着脱方法では、作業者が、まず、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口を製品カバー本体で覆う。次に、製品カバー本体に一体化されている固定部材によって、製品カバー本体を空気調和装置本体に固定する。続いて、作業者が空気調和装置本体を天井裏空間に配置する。そして、作業者が製品カバーを空気調和装置本体から取り外す。最後に、作業者が空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体にパネルを取り付ける。即ち、この製品カバーの着脱方法では、空気調和装置本体に製品カバー本体を容易に固定している。また、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体にパネルが取り付けられる前に、製品カバー本体を空気調和装置本体から容易に取り外している。
これによって、製品カバーの着脱作業において、作業者の負担を軽減させることができる。
第5発明に係る据付ツールは、下面に吸入開口及び吹出開口を有する空気調和装置本体と、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口に対向するように空気調和装置本体に取り付けられるパネルとを備える空気調和装置の天井への据付作業のために空気調和装置本体に用いられる据付ツールであって、第1発明から第4発明のいずれかの製品カバーと、据付用型紙とを備える。製品カバーは、製品カバー本体と固定部材とを備えている。製品カバー本体は、少なくとも、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口を覆う。固定部材は、製品カバー本体を空気調和装置本体に固定する。また、据付用型紙は、空気調和装置本体の下面の外形寸法と略同一の形状を有している。さらに、据付用型紙は、空気調和装置本体の下面に装着される。
第5発明に係る据付ツールは、製品カバーと据付用型紙とを備えている。製品カバーは、製品カバー本体を備えているため、空気調和装置本体の吸入開口及び吹出開口を覆うことができる。さらに、製品カバーは、固定部材を備えているため、空気調和装置本体に製品カバー本体を容易に固定することができる。また、据付用型紙は、空気調和装置本体の下面の外形寸法と略同一の形状を有している。このため、据付用型紙の外形寸法に合わせて、空気調和装置本体の天井の開口の位置決めをすることが可能になる。
これによって、作業者の負担を軽減させて空気調和装置本体の養生性を保つことができ、かつ、空気調和装置本体の天井の開口の位置決めをすることができる。
第6発明に係る室内機の製品カバーは、壁掛型の室内機を有する空気調和装置の室内機に装着される製品カバーであって、製品カバー本体と固定部材とを有している。固定部材は、製品カバー本体を室内機に固定する。
第6発明に係る室内機の製品カバーは、固定部材を有している。このため、作業者が、製品カバー本体を室内機に固定する作業を行う際に、製品カバーを室内機に容易に装着することができる。
これによって、製品カバーを空気調和装置の室内機に装着する際に、作業者の負担を軽減させることができるようになる。
第1発明に係る空気調和装置本体の製品カバーでは、製品カバーを空気調和装置本体に装着する際に、作業者の負担を軽減させることができる。
第2発明に係る空気調和装置本体の製品カバーでは、別途、固定部材を用いることなく、製品カバー本体を空気調和装置本体に固定することができる。
第3発明に係る空気調和装置本体の製品カバーでは、空気調和装置本体から製品カバーを取り外すことを忘れる可能性を少なくすることができる。
第4発明に係る製品カバーの着脱方法では、製品カバーの着脱作業において、作業者の負担を軽減させることができる。
第5発明に係る据付ツールでは、作業者の負担を軽減させて空気調和装置本体の養生性を保つことができ、かつ、空気調和装置本体の天井の開口の位置決めをすることができる。
第6発明に係る室内機の製品カバーでは、製品カバーを室内機に装着する際に、作業者の負担を軽減させることができる。
〈第1実施形態に係る空気調和装置の製品カバー〉
〔天井埋込型空気調和装置〕
第1実施形態に係る製品カバー5を装着する空気調和装置1を図1、図2に示す。この空気調和装置1は、天井Uに埋め込まれた状態で設置される天井埋込型空気調和装置である。この空気調和装置1は、空気調和装置本体2と化粧パネル10とを備えている。空気調和装置本体2は、天井Uの開口Oを臨むように天井裏空間Sに配置される。また、化粧パネル10は、開口Oを挟んで空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に装着される。
空気調和装置本体2は、図1に示すように、4本の吊りボルト11を用いて吊り下げられ、天井裏空間Sに配置される。また、空気調和装置本体2は、図3に示すように、内部に送風ファン24、熱交換器25等を収容するケーシング21を備えている。さらに、空気調和装置本体2には、ケーシング21の一側面から、冷媒配管12,13やドレン配管14が突出するように設けられている。また、ケーシング21は、ケーシング本体22と、ドレンパン23とを備えている。
ケーシング本体22は、図1、図2及び図3に示すように、略直方体形状であり、下面が開口した箱状の形態を有している。
ドレンパン23は、図3に示すように、ケーシング21の下面を構成しており、ケーシング本体22の下面の開口を覆うようにケーシング本体22に装着される。ドレンパン23は、その平面視において、ケーシング本体22の天面と同様の形態を有する板状部材である。また、ドレンパン23は、図4に示すように、吸入開口23aと吹出開口23bとを備えている。吸入開口23aは、ドレンパン23の平面視において、ドレンパン23の短手方向の略中央付近からドレンパン23の短手方向一端付近までの部分が略長方形状に切り欠かれるように形成される開口である。また、吹出開口23bは、ドレンパン23の平面視において、吸入開口23aが形成されている側とは反対側のドレンパン23の短手方向他端付近が略長方形状に切り欠かれるように形成される開口である。
送風ファン24は、図3に示すように、回転軸41がケーシング21の長手方向に沿って延びるようにケーシング21内に配置されている。
熱交換器25は、図3に示すように、送風ファン24の下側の位置から送風ファン24から遠ざかるにつれて斜め上方に延びるようにケーシング21内に配置されている。
このように、ケーシング21内には、吸入開口23aから吹出開口23bに至る空気流路28が形成されており、この空気流路28内には、送風ファン24及び熱交換器25が配置されている。また、この空気流路28は、吸入開口23aから熱交換器25に至るまでの流路部分である吸入空気流路28aと、熱交換器25から送風ファン24を介して吹出開口23bに至るまでの流路部分である吹出空気流路28bとから構成されている。
化粧パネル10は、図5に示すように、平面視において、ケーシング本体22の天面よりも大きな略長方形状の部材である。また、化粧パネル10は、吸入口31と吹出口32とを備えている。吸入口31は、図4、図5に示すように、吸入開口23aに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。また、吸入口31は、図2、図4及び図5に示すように、ドレンパン23の吸入開口23aを介してケーシング本体22内に連通するように設けられている。吹出口32は、図4、図5に示すように、吹出開口23bに一致する位置に配置される略長方形状の開口である。吸入口31には、図5に示すように、吸入口31を覆うように吸入グリル33が装着されている。また、図2に示すように、吸入グリル33の上側には、フィルタ34が配置されている。さらに、化粧パネル10には、図3、図4に示すように、空気調和装置本体22の下面の4つの角部にそれぞれ形成されている本体側ネジ孔27に一致する位置にパネル側ネジ孔35が形成されている。
以上のような構成を有する空気調和装置1において、図2に示すように、送風ファン24の運転を行うと、まず、室内空気が化粧パネル10の吸入口31を通じフィルタ34を介して吸入開口23aから吸入空気流路28aに吸入される。次に、吸入空気流路28aに吸入された空気は、熱交換器25内を流れる冷媒と熱交換され、吹出空気流路28bに流入する。吹出空気流路28bに流入した空気は、送風ファン24によって吹出開口23bを介して吹出口32から室内に吹き出される。
〔空気調和装置本体の製品カバー〕
製品カバー5は、図6に示すように、製品カバー本体3と、固定部材としてのゴム紐4とから構成される。
製品カバー本体3は、図9に示すように、空気調和装置本体2の下面よりも大きな袋状の部材である。また、ゴム紐4は、製品カバー本体3の端部3cに配置されており、空気調和装置本体2に製品カバー本体3を固定する。
製品カバー本体3の端部3cは内側に折り曲げられて溶着されている。これによって、製品カバー本体3の折り曲げ部近傍には、溶着部3aと非溶着部3bとが形成されている。そして、この非溶着部3bにはゴム紐4が挿通されている。
ゴム紐4は、力を加えない自然状態において、空気調和装置本体2の下面の外形寸法よりも短い。しかし、ゴム紐4は、図9に示すように、空気調和装置本体2の下面を覆うことができる程度まで伸ばすことができる。
また、図9に示すように、製品カバー本体3には、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に化粧パネル10が取り付けられる前に、空気調和装置本体2に装着されている製品カバー5を取り外すという内容の勧告文200が印刷されている。勧告文200には、「パネル取り付け前に取り外すこと」と記されている。
〔据付用型紙〕
空気調和装置1の据付作業において、図7及び図8に示すように、据付用型紙6は、天井Uを施工する際に形成される開口Oの位置決めをするために、空気調和装置本体2の下面に装着される。
据付用型紙6は、図8に示すように、段ボールからなる一枚の平板部材であり、その外形寸法が天井Uの開口Oの寸法と一致している。また、据付用型紙6には、空気調和装置本体2に据付用型紙6を装着する際に使用される型紙側ネジ孔6cが形成されている。型紙側ネジ孔6cは、空気調和装置本体2の下面に形成された4つの本体側ネジ孔27のそれぞれに一致する位置に配置されている。
〔天井埋込型空気調和装置の据付方法〕
図1、図7、図8及び図9を参照して、空気調和装置1の据付作業について説明する。
この空気調和装置1は、図9に示すように、出荷時から空気調和装置本体2の下面に製品カバー5が装着されている。
まず、設備業者等は、図1に示すように、空気調和装置本体2の下面に製品カバー5が装着されている状態で、吊ボルト11によって空気調和装置本体2を天井裏空間Sに配置する。その後、冷媒配管12,13やドレン配管14を空気調和装置本体2のケーシング21の一側面に配置される図示しない接続口と接続する。
次に、設備業者等は、図7、図8に示すように、空気調和装置本体2の下面に据付用型紙6を装着する。据付用型紙6は、化粧パネル10を空気調和装置本体2の下面に装着する際に使用される装着用ネジ36を用いて、型紙側ネジ孔6cの位置で、空気調和装置本体2にネジ止めによって装着される。
そして、建設業者等が、据付用型紙6の外形寸法に合わせて天井Uに開口Oを形成するとともに、天井Uを施工する。その後、空気調和装置本体2から据付用型紙6が取り外され、建設業者や内装業者等によって壁や床等が施工される。
その後、設備業者等が空気調和装置本体2から製品カバー5を取り外す。そして、図5に示すように、化粧パネル10を空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように取り付ける。化粧パネル10は、装着用ネジ36を用いて、空気調和装置本体2の本体側ネジ孔27に一致する位置に形成されているパネル側ネジ孔35の位置でネジ止めによって取り付けられる。
これにより、空気調和装置1の据付作業が完了する。
〈特徴〉
(1)
下面に吸入開口23aと吹出開口23bを有する空気調和装置本体2と、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に取り付けられる化粧パネル10とを備える空気調和装置1では、空気調和装置本体2の据付後、建設業者や内装業者等によって種々の施工作業が行われることが多い。この施工作業中に飛散する粉塵等が空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに付着する可能性がある。
そこで、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bを保護するために、別部材として、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bを覆うための保護シートを付属させたりする場合がある。しかし、保護シートを空気調和装置本体2に固定するために、両面テープ等が使用されることが多い。このため、空気調和装置本体2に保護シートを装着する作業において、作業者の負担が増加している。さらに、両面テープ等で保護シートを固定するため、固定ミスが生じる可能性がある。
これに対して、上記実施形態では、空気調和装置本体2の製品カバー5は、製品カバー本体3と、固定部材として使用されるゴム紐4とを備えている。製品カバー本体3は、空気調和装置本体2の下面に配置されている吸入開口及23a及び吹出開口23bを覆うことができている。また、ゴム紐4は、従来使用されている両面テープ等よりも、製品カバー本体3を空気調和装置本体2に容易に固定することができている。したがって、製品カバー5を空気調和装置本体2に装着する際に、作業者の負担を軽減させることができている。また、従来使用されている両面テープ等が使用されていないため、両面テープ等の取り付け不良等の固定ミスの発生を防止することができている。
(2)
上記実施形態では、空気調和装置本体2の製品カバー5は、ゴム紐4と、製品カバー本体3とが一体化した構造を有している。このため、製品カバー5を空気調和装置本体2に装着する際に、さらに別の固定部材を用いることなく、製品カバー本体3を空気調和装置本体2に固定することができている。
(3)
上記実施形態では、空気調和装置本体2の製品カバー5は、製品カバー本体3の表面に「パネル取り付け前に取り外すこと」と印刷されている。これによって、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体に化粧パネル10を取り付ける前に、空気調和装置本体2から製品カバー5を取り外す作業を行うことを促すことができる。
(4)
上記実施形態では、空気調和装置本体2の製品カバー5は、製品カバー装着ステップと、空気調和装置本体の取り付けステップと、製品カバー取り外しステップとを経て着脱される。
このため、この製品カバー5の着脱方法では、空気調和装置本体2に製品カバー5を容易に装着することができている。また、空気調和装置本体2が天井裏空間Sに配置されてから空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に化粧パネル10が取り付けられる前に、製品カバー5を空気調和装置本体2から容易に取り外すことができている。これによって、製品カバーの着脱作業において、作業者の負担を軽減させることができている。
(5)
上記実施形態では、据付ツール7は、製品カバー5と据付用型紙6とを備えている。製品カバー5は固定部材を備えているため、空気調和装置本体2に製品カバー本体3を容易に固定することができている。さらに、製品カバー5は、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bに対向するように空気調和装置本体2に化粧パネル10が取り付けられるまでの間、空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bを覆うように装着されている。また、据付用型紙6は空気調和装置本体2の下面に装着されて、天井Uの開口Oの位置決めが行われる。このため、据付用型紙6は、空気調和装置本体2の下面の外形寸法と略同一の形状を有している。これによって、作業者の負担を軽減させて空気調和装置本体2の吸入開口23a及び吹出開口23bの養生性を保つことができている。さらに、空気調和装置本体2の天井Uの開口Oの位置決めをすることができている。
〈第1実施形態の変形例〉
(A)
上記の製品カバー5では、製品カバー5の固定部材としてゴム紐4を採用しているが、図10に示すように、ゴム紐4の代わりに固定部材として紐状部材204を採用することもできる。
製品カバー205は、製品カバー本体203と、紐状部材204とを備える。製品カバー本体203は、空気調和装置本体2の下面よりも大きな袋状の部材である。さらに、製品カバー本体203は、端部近傍に貫通孔203cを備えている。貫通孔203cは、空気調和装置本体2を固定している吊りボルト11に対応するように形成されている。また、製品カバー205は、製品カバー本体203を空気調和装置本体2に固定するための紐状部材204を備えている。紐状部材204は貫通孔203cに挿通されて、紐状部材204の両端が空気調和装置本体2の吊りボルト11に結わえられる。これによって、製品カバー本体203が空気調和装置本体2に固定され、製品カバー205が空気調和装置本体2に装着される。
(B)
上記実施形態では、勧告文200は、製品カバー本体3に印刷されているが、例えば、紐状部材204または製品カバー5に付随する部材に印刷されていてもよい。
〈第2実施形態に係る室内機の製品カバー〉
〔壁掛型空気調和装置の室内機〕
第2実施形態に係る製品カバー105を装着する室内機を備える空気調和装置101を図11、図12に示す。空気調和装置101は、室内の壁面Wに取り付けられる壁掛け型の室内機102を備えており、室内の冷暖房等の空気調和を行う。この、空気調和装置101の室内機102は、室内機ケーシング122を備えている。室内機ケーシング122は、正面視において、水平方向に長い略直方体形状を呈している。また、室内機ケーシング122は、図12に示すように、クロスフローファン124、室内熱交換器125等を収容している。さらに、図11に示すように、室内機ケーシング122の前面には、空調のための室内空気取込口123a、室内空気吹出口123b等が形成されている。
室内熱交換器125は、接触する室内の空気との間で熱交換を行う。また、室内機102には、図12に示すように、室内の空気を吸い込んで室内熱交換器125に通し、熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン124が備えられている。クロスフローファン124は、長細い円筒形状に構成されており、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。さらに、クロスフローファン124は、図示しない室内ファンモータによって回転駆動される。
室内空気取込口123aは、図11に示すように、室内機ケーシング122の上部に設けられている。室内の空気は、室内空気取込口123aから室内機ケーシング122の内部に取り込まれる。ここで取り込まれた室内の空気は、室内機ケーシング122内部の室内熱交換器125等によって調和される。室内空気吹出口123bの近傍には水平フラップ121が設けられている。水平フラップ121は、室内機102の長手方向に細長い形状を有する板状の部材であり、室内空気吹出口123bから吹き出される空気を案内する。水平フラップ121は、室内機102の長手方向に平行な回転軸を有しており、回転軸を中心に回転することにより、空気の案内方向を変更する。
これによって、室内機102では、室内空気取込口123aから室内機102内に取り込まれた空気が、熱交換によって調和され、クロスフローファン124によって、室内空気吹出口123bを通じて再び室内に戻される。
〔室内機の製品カバー〕
製品カバー105は、図13に示すように、製品カバー本体103と、固定部材としてのゴム紐104とから構成される。
製品カバー本体103は、室内機102の前面よりも大きな袋状部材である。また、ゴム紐104は、製品カバー本体103の端部103cに配置されており、室内機102に製品カバー本体103を固定する。
製品カバー105の端部103cは、内側に折り曲げられて溶着されている。これによって、製品カバー本体103の折り曲げ部近傍には、溶着部103aと非溶着部103bとが形成されている。そして、この非溶着部103bにはゴム紐104が挿通されている。
ゴム紐104は、力を加えない自然状態においては、室内機102の前面よりも短い。しかし、ゴム紐104は、図14に示すように、室内機102の前面を覆うができる程度まで伸ばすことができる。
〔室内機の据付方法〕
空気調和装置101の据付作業について説明する。
空気調和装置101は、図15に示すように、製品カバー105が室内機102に装着されている状態で梱包されている。まず、図12に示すように、設備業者等が、室内の壁面Wにおいて、室内機102の取り付けの位置決めを行い、配管貫通穴150がない場合には、配管貫通穴150の位置決めを行い、配管貫通穴150を形成する。次に、室内機102を壁面Wに固定するための据付板160を壁面Wに設置する。それから、製品カバー105を室内機102に装着したままの状態で、室内機102を据付板160に掛止めする。その後、冷媒配管等112を室内機102に設けられている図示しない接続口に接続し、冷媒配管等112を配管貫通穴150に通すことで、室内機102の据付作業が完了する。
また、製品カバー105は、内装業者による施工作業の完了後、室内機102から取り外される。
〈特徴〉
上記実施形態では、室内機102の製品カバー105は、室内の壁面Wに取り付けられる壁掛型の室内機102を有する空気調和装置101の室内機102に装着される。また、製品カバー105は、製品カバー本体103と、固定部材として紐104とを備えている。ゴム紐104は、製品カバー本体103を室内機102に容易に固定することができている。これによって、作業者の負担を軽減させることができている。さらに、保護シート等を使用しない場合と比較して、空気調和装置101の室内機102表面を粉塵等から保護することができている。
本発明は、空気調和装置の養生性を向上させる効果があるため、天井等の開口を臨むように配置される空気調和装置本体ならびに壁掛型の空気調和装置の室内機への適用が有用である。
第1実施形態に係る製品カバーを装着された空気調和装置本体の外観斜視図。 第1実施形態の空気調和装置の縦断面図。 第1実施形態の空気調和装置本体の縦断面図(図1のIII−III断面に相当)。 第1実施形態の空気調和装置本体の底面図。 第1実施形態の空気調和装置を化粧パネル側から見た概略平面図。 第1実施形態に係る製品カバーの部分断面図。 製品カバーと据付用型紙とを装着した第1実施形態の空気調和装置本体の外観斜面図。 据付用型紙を空気調和装置本体に装着する様子を示す図。 第1実施形態に係る製品カバーを空気調和装置本体に装着する様子を示す図。 第1実施形態の変形例に係る製品カバーを装着した空気調和装置本体の外観斜視図。 第2実施形態の空気調和装置の室内機の外観斜視図。 第2実施形態の空気調和装置の室内機の縦断面図(図11のIV−IV断面に相当)。 第2実施形態に係る製品カバーの部分断面図。 第2実施形態に係る製品カバーを空気調和装置の室内機に装着する様子を示す図。 第2実施形態に係る製品カバーを装着した空気調和装置の室内機の図。
符号の説明
1 空気調和装置
2空気調和装置本体
3製品カバー本体
4ゴム紐(固定部材)
5製品カバー
6据付用型紙
7据付ツール
10 化粧パネル(パネル)
23a 吸入開口
23b 吹出開口
101 空気調和装置
102室内機
103製品カバー本体
104 ゴム紐(固定部材)
105 製品カバー
200 勧告文
204 紐状部材(固定部材)

Claims (6)

  1. 下面に吸入開口(23a)及び吹出開口(23b)を有する空気調和装置本体(2)と、前記吸入開口(23a)及び前記吹出開口(23b)に対向するように前記空気調和装置本体(2)に取り付けられるパネル(10)と、を備えた空気調和装置(1)における空気調和装置本体(2)の製品カバーであって、
    少なくとも前記空気調和装置本体(2)の前記吸入開口(23a)と前記吹出開口(23b)とを覆う製品カバー本体(3)と、
    前記製品カバー本体(3)を前記空気調和装置本体(2)に固定する固定部材(4,204)と、
    を備える空気調和装置本体の製品カバー(5)。
  2. 前記固定部材(4,204)は前記製品カバー本体(3)と一体化されている、
    請求項1に記載の空気調和装置本体の製品カバー(5)。
  3. 前記パネル(10)を前記空気調和装置本体(2)に取り付ける作業を行う前に前記空気調和装置本体(2)から取り外す旨の勧告文(200)が付されている、
    請求項2に記載の空気調和装置の製品カバー(5)。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の製品カバー(5)が前記空気調和装置本体(2)の前記吸入開口(23a)及び前記吹出開口(23b)を覆うように前記空気調和装置本体(2)に装着される製品カバー装着ステップと、
    前記空気調和装置本体(2)が天井裏空間(S)に配置される空気調和装置本体の取り付けステップと、
    前記空気調和装置本体(2)の前記吸入開口(23a)及び前記吹出開口(23b)に対向するように前記パネル(10)が取り付けられる前に、前記製品カバー(5)が前記空気調和装置本体(2)から取り外される製品カバー取り外しステップと、
    を含む製品カバーの着脱方法。
  5. 下面に吸入開口(23a)及び吹出開口(23b)を有する空気調和装置本体(2)と、前記吸入開口(23a)及び前記吹出開口(23b)に対向するように前記空気調和装置本体(2)に取り付けられるパネル(10)と、を備えた空気調和装置(1)の天井への据付作業において用いられる据付ツールであって、
    請求項1から4のいずれかに記載の製品カバー(5)と、
    前記空気調和装置本体(2)の下面の外形寸法と略同一の形状を有し、前記空気調和装置本体(2)の下面に装着される据付用型紙(6)と、
    を備える据付ツール(7)。
  6. 壁掛型の空気調和装置(101)の室内機(102)に装着される室内機(102)の製品カバーであって、
    製品カバー本体(103)と、
    前記製品カバー本体(103)を前記室内機(102)に固定する固定部材(104)と、
    を備える室内機の製品カバー(105)。
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