JP2008174047A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジョイント角(交差角)の変化に伴うトルク変動を検出して、トルク変動に解消するようにモータ制御を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】トルク伝達系にユニバーサルジョイント4,6を有するステアリング機構SMを備えた電動パワーステアリング装置であって、ステアリング機構SMの操舵角θを検出する操舵角検出部15と、該操舵角検出部15で検出した操舵角θと前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクT、前記電流指令値It及びセルフアライニングトルクSATの何れか1つとに基づいて前記ユニバーサルジョイント4,6の交差角αによるトルク変動を検出するトルク変動検出部41cと、該トルク変動検出部41aで検出したトルク変動と前記操舵角検出部15で検出した操舵角θとに基づいて前記電流指令値Itを補正する電流指令値補正部43とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、トルク伝達系にユニバーサルジョイントを有し、転舵輪を転舵するステアリング機構に操舵補助力を与える電動モータと、前記電流指令値に基づいて電動モータを駆動制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
この種のトルク伝達系にユニバーサルジョイントを有するステアリング機構に電動モータで発生した操舵補助力を伝達するようにした電動パワーステアリング装置では、ユニバーサルジョイントによるトルク変動が発生し、このトルク変動を抑制するために、従来、操舵軸の操舵角度に応じて補正係数を求め、この補正係数と操舵トルクに応じて定められたモータ電流指令値とに基づいて補正モータ電流指令値を演算し、この演算された補正モータ電流指令値に基づいて駆動信号を操舵補助用のモータの駆動回路へ出力することにより、ユニバーサルジョイントによるトルク変動を低減するようにした電動式パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−205846号公報(第1頁、図1、図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、操舵トルクを基にモータ電流を求めるに際して、ある一定のジョイント角(交差角)に合わせたトルク設定をおこなっているので、電動又は手動チルト機構によるジョイント角(交差角)の変化に対応できないことがある。
具体的には、モータ電流が最大推力以下のラック推力範囲内では、トルクセンサの検出出力を基にモータをフィードバック制御したり、操舵角又はチルト角に応じた補正係数を求め、モータ電流値を補正係数で補正したりすることで、操舵者の操舵による手入力にうねりが発生することはない。しかし、ジョイント角(交差角)の変化が検出できない場合や、必要なラック推力が、モータの最大推力を超えた場合、推力不足により、操舵者の操舵によるうねりが発生する。さらにラックエンド付近ではジョイントのトルク変動によって電動パワーステアリング装置の最大ラック推力を超えた推力Fmaxを超えた推力がラックに出力されることがある。すなわち、近年の電動パワーステアリング装置搭載車両の大型化に伴いモータも高出力化しているので、ラックの強度も限界付近で設計されている。このため、トルク変動による推力オーバーがラックを含めた電動パワーステアリング装置のトルク伝達部材の強度に大きな影響を及ぼすことになるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ジョイント角(交差角)の変化に伴うトルク変動を検出して、トルク変動に解消するようにモータ制御を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、チルト角の変換に伴うトルク変動によって推力不足が発生した場合でも、操舵者の操舵による手入力の変動を低減することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、電動パワーステアリング装置の最大ラック推力を超えた推力がラックに出力されないように、トルク変動に応じたモータ制御を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、トルク伝達系にユニバーサルジョイントを有し転舵輪を転舵するステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、少なくとも前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検出部と、該操舵角検出部で検出した操舵角と前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルク、前記電流指令値及びセルフアライニングトルクの何れか1つとに基づいて前記ユニバーサルジョイントの交差角によるトルク変動を検出するトルク変動検出部と、該トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて前記電流指令値を補正する電流指令値補正部とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記電流指令値補正部は、前記トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて前記トルク変動を抑制する電流指令補正値を算出するように構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記電流指令値補正部は、前記トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて当該トルク変動による最大トルクが前記ステアリング機構のトルク伝達系における許容最大トルク以下となるように前記電流指令値を制限するように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記トルク変動検出手段は、所定の操舵角範囲におけるトルク変動の振幅及び位相を検出し、前記電流指令値補正部は前記トルク変動の振幅及び位相と前記操舵角とに基づいて電流指令補正値を算出することを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2に係る発明において、前記電流指令値補正手段は、算出した電流指令補正値を電流指令値に加算することを特徴としている。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項3に係る発明において、前記トルク変動検出手段は、操舵角に対するトルク変動位置が既知である場合に、所定の操舵角範囲におけるトルク変動の方向を検出し、前記電流指令値補正部は前記トルク変動の方向と操舵角とに基づいて電流指令制限値を算出することを特徴としている。
本発明によれば、ステアリングシャフトのチルト角の変化に伴うトルク変動を操舵トルク、電流指令値及びセルフアライニングトルクの何れか1つと操舵角とに基づいて検出し、これに応じた電流指令値補正値を算出するので、チルト角を検出することなく、操舵者の操舵による手入力の変動を低減することができるという効果が得られる。
また、電動パワーステアリング装置の最大許容トルクを超えた推力がトルク伝達系に出力されことを確実に防止しながら電動モータで発生する操舵補助力を最大まで有効に使用することかできるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に一実施形態を示す概略構成図であって、図中、SMはステアリング機構である。このステアリング機構SMは、ステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が伝達される入力軸2aとこの入力軸2aに図示しないトーションバーを介して連結された出力軸2bとを有するステアリングシャフト2を備えている。このステアリングシャフト2は、ステアリングコラム3に回転自在に内装され、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は図示しないトーションバーに連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、2つのヨーク4a,4bとこれらを連結する十字連結部4cとで構成されるユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5に伝達され、さらに、2つのヨーク6a,6bとこれらを連結する十字連結部6cとで構成されるユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介して左右のタイロッド9に伝達され、これらタイロッド9によって転舵輪Wを転舵させる。
ここで、ステアリングギヤ8は、図2に示すように、ギヤハウジング8a内に、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8bとこのピニオン8bに噛合するラック軸8cとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8bに伝達された回転運動をラック軸8cで直進運動に変換している。
そして、ラック軸8cの両端にボールジョイント9aを介してタイロッド9が連結されていると共に、ギヤハウジング8aのラック軸8cを覆う筒状部8dの内周面にラック軸8cが操舵限界位置即ちラックストロークエンドに達したときに、ラック軸8cに取付けたボールジョイント9aの内側端面に形成した緩衝部材8eが当接するストッパ部材8fが形成されている。
また、減速ギヤ11のステアリングホイール1側に連接されたハウジング13内に操舵トルクセンサ14が配設されている。この操舵トルクセンサ14は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成されている。
そして、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルク検出値Tは、図3に示すように、コントローラ15に入力される。このコントローラ15には、トルク検出値Tの他に車速センサ16で検出した車速検出値V、電動モータ12に流れるモータ電流Iu〜Iw及びレゾルバ、エンコーダ等で構成される回転角センサ17で検出した電動モータ12の回転角θm、操舵角センサ18で検出したステアリングシャフト2の操舵角θも入力され、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生させる電流指令値としての操舵補助トルク指令値Itを算出し、算出した操舵補助指令値Itに対して回転角θmに基づいて算出するモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmに基づいて各種補償処理を行ってからd−q軸指令値に変換した後2相/3相変換して3相電流指令値Iu*〜Iw*を算出し、これら3相電流指令値Iu*〜Iw*とモータ電流Iu〜Iwとに基づいて電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御処理して電動モータ12を駆動制御するモータ電流Iu、Iv及びIwを出力する。
すなわち、コントローラ15は、図3に示すように、操舵トルクT及び車速Vに基づいて電流指令値としての操舵補助トルク指令値Itを演算するトルク指令値演算部21と、このトルク指令値演算部21で算出した操舵補助トルク指令値Itを補償するトルク指令値補償部22と、このトルク指令値補償部22で補償された補償後トルク指令値Itcに対してトルク変動を抑制する補正をして補正電流指令値Itaを出力する電流補正部23と、この電流補正部23から出力される補正電流指令値Itaに基づいてd−q軸電流指令値を算出する電流指令値演算部24と、この電流指令値演算部24から出力されるd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*に基づいてモータ電流Iu〜Iwを生成するモータ電流制御部25とで構成されている。
トルク指令値演算部21は、操舵トルクT及び車速Vをもとに図4に示す操舵補助トルク指令値算出マップを参照して電流指令値でなる操舵補助トルク指令値Irを算出する操舵トルク指令値演算部21aと、この操舵トルク指令値演算部21aで演算した操舵トルク指令値Irに対して位相補償を行う位相補償器21bと、操舵トルクTを微分してステアリング機構の中立点付近の制御の応答性を高め、滑らかでスムーズな操舵を実現するトルク微分値を算出するトルク微分回路21cと、位相補償器21bの位相補償出力とトルク微分回路21cの微分出力とを加算する加算器21dとを備えている。
操舵補助トルク指令値算出マップは、図4に示すように、横軸に操舵トルクTをとり、縦軸に操舵補助トルク指令値Irをとると共に、車速Vをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成され、操舵トルクTが“0”からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助トルク指令値Irが“0”を維持し、操舵トルクTが設定値Ts1を超えると最初は操舵補助トルク指令値Itが操舵トルクTの増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらに操舵トルクTが増加すると、その増加に対して操舵補助トルク指令値Irが急峻に増加するように設定され、この特性曲線が車速の増加に従って傾きが小さくなるように設定されている。
指令値補償部22は、回転角センサ17で検出されるモータ回転角θmを微分してモータ角速度ωmを算出する角速度演算部31と、この角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωmを微分してモータ角加速度αmを算出する角加速度演算部32と、角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωに基づいてヨーレートの収斂性を補償する収斂性補償部33と、角加速度演算部32で算出されたモータ角加速度αmに基づいて電動モータ12の慣性により発生するトルク相当分を補償して慣性感又は制御応答性の悪化を防止する慣性補償部34と、セルフアライニングトルク(SAT)を検出するセルフアライニングトルク検出部(以下、SAT検出部と称す)35とを少なくとも有する。
ここで、収斂性補償部33は、車速センサ16で検出した車速V及び角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωmが入力され、車両のヨーの収斂性を改善するためにステアリングホイール1が振れ回る動作に対して、ブレーキをかけるように、モータ角速度ωmに車速Vに応じて変更される収斂性制御ゲインKvを乗じて収斂性補償値Icを算出する。
また、SAT検出部35は、操舵トルクT、角速度ωm、角加速度αm及び操舵補助トルク指令値演算部21で算出した操舵補助トルク指令値Itが入力され、これらに基づいてセルフアライニングトルクSATを演算により検出する。
このセルフアライニングトルクSATを算出する原理は、路面からステアリングまでの間に発生するトルクの様子を図5に示して説明する。
すなわち、ドライバがステアリングホイール1を操舵することによって操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTに従って電動モータ12がアシストトルクTmを発生する。その結果、転舵輪Wが転舵され、反力としてセルフアライニングトルクSATが発生する。また、その際、電動モータ12の慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってステアリングホイール1の操舵の抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記(1)式のような運動方程式が得られる。
J・αm+ Fr・sign(ωm) + SAT = Tm + T …(1)
ここで、上記(1)式を初期値ゼロとしてラプラス変換し、セルフアライニングトルクSATについて解くと下記(2)式が得られる。
SAT(s) = Tm(s) + T(s) − J・αm(s) + Fr・sign(ωm(s)) …(2)
上記(2)式から分かるように、電動モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ角速度ωm、回転角加速度αm、アシストトルクTm及び操舵トルクTよりセルフアライニングトルクSATを検出することができる。ここで、アシストトルクTmは操舵補助電流指令値Itに比例するので、アシストトルクTmに代えて操舵補助電流指令値Itを適用する。
そして、慣性補償部34で算出された慣性補償値Ii及びSAT検出部35で算出されたセルフアライニングトルクSATが加算器36で加算され、この加算器36の加算出力と収斂性補償部33で算出された収斂性補償値Icとが加算器37で加算されて指令補償値Icomが算出され、この指令補償値Icomが操舵補助トルク指令値演算部21から出力される操舵補助トルク指令値Itに加算器38で加算されて補償後トルク指令値Itcが算出され、この補償後トルク指令値Itcが電流補正部23に出力される。
また、電流補正部23は、チルト機構のチルト動作によりユニバーサルジョイント4及び6の交差角αが変化することにより生じるトルク変動を抑制するものである。
一般に、2つのユニバーサルジョイント4及び6を使用する態様としては、図6(a)に示すように、軸心が平行な駆動軸S1及び被駆動軸S2を中間シャフトS3で連結する場合と、図6(b)に示すように、所定角度で交差する駆動軸S1及び被駆動軸S2を中間シャフトS3で連結する場合とがある。
両者とも駆動軸S1と中間シャフトS3との交差角である入力角α1と中間シャフトS3と被駆動軸S2との交差角である出力角α2とが等しい場合には、駆動軸S1及び被駆動軸S2間のトルク変動を打ち消すことができる。
しかしながら、図1に示すようなコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置においては、図7に模式的に示すように、ステアリングシャフト2を回転自在に支持するステアリングコラム3が手動又は自動のチルト機構18によってピボット位置Pを中心に垂直面内で所定のチルト角θtの範囲で上下動可能に構成されている。
このとき、図7に示すように、チルト機構15のピボット中心Pとこのチルト機構15に近い方のユニバーサルジョイント4のジョイント中心とが一致している場合には、チルト角θtの変化によって入力角α1が変化することになり、トルク変動を打ち消すことができなくなり、チルト機構15のピボット中心Opとユニバーサルジョイント6のジョイント中心Ojとが一致していない場合にもトルク変動を打ち消すことができない。
ここで、ユニバーサルジョイント4及び6の夫々は、図8で模式的に示すように、駆動軸(入力軸)S1に連結されたヨークY1と被駆動軸(出力軸)S2に連結されたヨークY2とを十字連結部CCとで構成されている。そして、駆動軸S1と被駆動軸S2との交差角をαとし、駆動軸S1の回転角度をθとし、駆動軸S1の角速度をω1、被駆動軸の角速度をω2とすると、被駆動軸S2の角速度ω2は下記(3)式で表すことができる。
ω2={(cosα)/(1−sin2θ*sin2α)}*ω1 …………(3)
このため、駆動軸S1に対する被駆動軸S2の角速度比は図9に示すように操舵角θに対して余弦波状に変化し、操舵角θが0°〜90°の範囲で加速し、90°〜180°の範囲で減速し、180°〜270°の範囲で再度加速し、270°〜360°の範囲で減速し、交差角αが大きい程振幅が大きくなる。
ところで、ユニバーサルジョイントでは、上記のように入力軸及び出力軸の角速度比の変動を生じるものであるが、この加速度比の変動に伴いトルクも変動することを考慮し、入力軸トルクをT1、出力軸トルクをT2とすると、T1・ω1=T2・ω2となり、この式に前述した(3)式を代入すると、出力軸トルクT2は下記(4)式で表される。
T2={ (1−sin2θ*sin2α)/(cosα)}*T1 ……(4)
したがって、トルク変動を示す変化量εは、入力軸トルクT1と出力軸トルクT2との比から下記(5)式で表される。
ε=T1/T2=(cosα)/(1−sin2θ*sin2α)……(5)
この(5)式から明らかなように、交差角αと操舵角θとを用いればトルク変動を求めることができる。このため、電動チルト機構を搭載した場合には、チルト角センサを備えているので、このチルト角センサで検出したチルト角θtを、例えばCAN(Controller Area Network)通信やその他の通信方式を用いて制御ユニットで受信するか、あるいは、チルトセンサで検出したチルト角θtを直接コントローラ15に入力し、コントローラ15でチルト角θtに基づいてジョイント角としての交差角αを推定することができ、推定した交差角αと操舵角θとに基づいて前述した(5)式からトルク変動を示す変化量εを求めることができる。
しかしながら、多くの車両ではチルト機構のチルト角を検出するチルト角センサを備えておらず、交差角αを直接検出することはできない。
そこで、本実施形態では、チルト角θtの変化に伴うトルク変動を操舵トルクTと操舵角θとに基づいて検出して、検出したトルク変動と操舵トルクTとに基づいてトルク変動補正を実施する。
操舵角θと操舵トルクTとの関係は、図10に示すように、操舵トルクにユニバーサルジョイントによるトルク変動が含まれている。トルク変動は操舵角θに応じて発生するため、操舵角θに対するトルク変化量(操舵角で操舵トルクを微分)を算出すれば操舵トルクに含まれるトルク変動を抽出することができる。
このため、操舵トルクTと操舵角θとを入力して操舵角に対するトルク変化量dT/dθを演算する。このdT/dθは、
dT/dθ=(∂T/∂t)(∂t/∂θ)=(∂T/∂t)(1/ω)……(6)
と表されるので、所定時間毎のトルクの変化量dT/dtを操舵角速度ωで割れば求めることができる。
演算された操舵角θに対するトルク変化量dT/dθは、図11に示すようになる。この図11からトルク変動の振幅と位相を求める。
トルク変動の変化量εは前述した(5)式で表されるので、このトルク変動の変化量εを下記(7)式で近似する。
ε=(cosα)/(1−sin2θ*sin2α)
≒Acos(θ+B)+C …………(7)
この(7)式のように前記(5)式を単純化して、最小自乗法等で係数である振幅を表すA及び位相を表すBと、必要に応じて係数Cを求める。ここで、操舵角θに対するトルク変動位置が予め分かっている場合にはトルク変動の振幅Aだけを算出するようにしてもよい。
このため、図3の電流補正部23では、図12に示すように、操舵トルクセンサ14で検出した操舵トルクTと操舵角センサ15で検出した操舵角θとに基づいて操舵角θに対するトルク変化量dT/dθを算出するとトルク変化量算出部41及びこのトルク変化量算出部41で算出されたトルク変化量dT/dθに基づいてトルク変化量の振幅及び位相を検出する振幅位相検出部42で構成されるトルク変動検出部43と、この振幅位相検出部42で検出された位相B及び振幅Aに基づいて電流指令補正値Iaを算出しこの電流指令補正値Iaを補償後電流指令値Itcに加算して補正する電流指令値補正部44とで構成されている。
上記トルク変化量算出部41は、操舵トルクTを微分する微分回路41aと、操舵角θを微分する微分回路41bと、微分回路41aの微分出力を微分回路41bの微分出力で除してトルク変化量dT/dθを算出する除算回路41cとで構成されている。
振幅位相検出部42は、操舵角θに対するトルク変化量dT/dθに基づいて前述した(7)式の近似式に最小自乗法等を適用することにより、少なくともトルク変動の振幅Aと位相Bを求める。
そして、電流指令値補正部44では、操舵角θと振幅位相検出部42で検出した位相Bとを加算する加算器44aと、この加算器44aの加算出力(θ+B)に基づいてcos(θ+B)を演算する余弦波成分演算部44bと、この余弦波成分演算部44bで演算した余弦波成分cos(θ+B)と振幅位相検出部42で検出した振幅Aとを乗算して電流指令補正値Iaを算出する乗算器44cと、この乗算器44cから出力される電流指令補正値Iaを補償後電流指令値Itcに加算して補正電流指令値Itaを算出する加算器44dとを備えている。
また、d−q軸電流指令値演算部24は、電流補正部23から出力される補正電流指令値Itaに基づいてd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を算出し、算出したd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を2相/3相変換して3相電流指令値Iu*、Iv*及びIw*を算出し、これらをモータ電流制御部25に出力する。
モータ電流制御部25は、電動モータ12の各相コイルLu、Lv及びLwに供給されるモータ電流Iu、Iv及びIwを検出するモータ電流検出部60と、d−q軸電流指令値演算部24のから入力される電流指令値Iu*,Iv*及びIw*からモータ電流検出部60で検出したモータ電流Iu、Iv及びIwを個別に減算して各相電流偏差ΔIu、ΔIv及びΔIwを求める減算器61u、61v及び61wと求めた各相電流偏差ΔIu、ΔIv及びΔIwに対して比例積分制御を行って電圧指令値Vu、Vv及びVwを算出するPI電流制御部62とを備えている。
また、モータ電流制御部24は、PI電流制御部62から出力される電圧指令値Vu、Vv及びVwが入力されて、これら電圧指令値Vu、Vv及びVwに基づいてデューティ演算を行って各相のデューティ比DuB、DvB及びDwBを算出するデューティ比演算部63と、このデューティ比演算部63で算出されたデューティ比Du、Dv及びDwに基づいて3相モータ電流Iu、Iv及びIwを電動モータ12に出力するインバータ64とを備えている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両の走行を開始するために、イグニッションスイッチIGをオン状態とすることにより、コントローラ15に電源が投入されて、操舵補助制御処理が実行開始される。
このため、操舵トルクセンサ14で検出した操舵トルクT、車速センサ16で検出した車速V、モータ電流検出部60u〜60wで検出したモータ電流検出値Iu〜Iw、回転角センサ17で検出したモータ回転角θmがコントローラ15に供給される。
したがって、操舵補助トルク指令値演算部21で、操舵トルクTと車速Vとに基づいて図4に示す操舵補助指令値算出マップを参照して操舵補助トルク指令値Irを算出する。
一方、回転角センサ17で検出したモータ回転角θmが角速度演算部31に入力されてモータ角速度ωmが算出され、このモータ角速度ωmが角加速度演算部32に入力されてモータ角加速度αmが算出される。
そして、収斂性補償部33でモータ角速度ωmに基づいて収斂性補償値Icが算出され、慣性補償部34でモータ角加速度αmに基づいて慣性補償値Iiが算出され、さらにSAT検出部35でモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmに基づいてセルフアライニングトルクSATが検出され、これらが加算器36及び37で加算されて指令値補償値Icomが算出され、これが加算器38で操舵補助トルク指令値Itに加算されて補償後電流指令値Itcが算出され、算出された補償後電流指令値Itcが電流補正部23に供給される。
この電流補正部23では、操舵トルクTを微分回路41aで微分すると共に操舵角θを微分回路41bで微分し、これらを除算器41cに供給して微分回路41aの微分出力を微分回路41bの微分出力で除算することにより操舵角に対するトルク変動量dT/dθを算出し、算出したトルク変動量dT/dθを振幅位相検出部42に供給して、トルク変動の振幅A及び位相Bを算出する。
そして、振幅位相検出部42で算出した位相Bを加算器44aで操舵角θに加算して(θ+B)を算出し、これを余弦波成分演算部44bで余弦成分cos(θ+B)を算出し、この余弦成分cos(θ+B)に乗算器44cで振幅Aを乗算することにより、トルク変動量を抑制する電流指令補正値Iaを算出し、算出した電流指令値補正値Iaを補償後電流指令値Itcに加算器44dで加算することにより、ユニバーサルジョイント4及び6で発生する操舵角θに応じたトルク変動を相殺する補正電流指令値Itaを算出することができる。
このとき、ユニバーサルジョイン4及び6における交差角α1及びα2が等しい場合には、トルク変動を生じることがなく、トルク変化量算出部41で算出されるトルク変化量dT/dθが略“0”となり、振幅位相検出部42で検出される振幅A及び位相Bも“0”となるので、乗算器44cから出力される電流指令補正値Iaも“0”となり、加算器44dから補償後電流指令値Itcがそのまま電流指令値演算部24に出力される。
このため、d軸−q軸電流指令値演算部24で補償後電流指令値Itcに基づいてd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を算出し、これらを2相/3相変換して3相電流指令値Iu*〜Iw*を算出し、これらがモータ電流制御部25に供給され、モータ駆動電流Iu〜Iwが生成される。
このとき、車両が停止状態にあって、ステアリングホイール1が操舵されていない状態では、操舵トルクセンサ14で検出される操舵トルクTが“0”であり、車速センサ16で検出される車速Vも“0”であるので、操舵補助トルク指令値演算部21で算出される操舵補助トルク指令値Irも“0”となっている。
また、角速度演算部31で演算される回転角速度ωmも“0”となっており、角加速度演算部32で演算される回転角加速度αmも“0”である。このため、SAT検出部35で検出されるセルフアライニングトルクSATも“0”である。
このため、補償後操舵補助トルク指令値Itcが“0”であり、この補償後トルク指令値Itcがd−q軸電流指令値演算部24に供給されるので、このd−q軸電流指令値演算部24でモータ回転角θm及びモータ角速度ωmに基づいてd−q軸座標系での指令値演算が行われて、d軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*が算出され、これらd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*が2相/3相変換されて夫々“0”の3相電流指令値Iu*〜Iw*に変換されてモータ電流制御部25に出力される。
このモータ電流制御部25では、モータ電流検出部60で検出されるモータ電流Iu〜Iwも“0”であることから、減算器61u〜61wから出力される電流偏差ΔIu〜ΔIwも“0”となり、PI電流制御部62から出力される電圧指令値Vu〜Vwも“0”となって、デューティ比演算部63から出力されるデューティ比Du〜Dwが0%となり、これに応じてインバータ64に供給されるので、このインバータ64から出力されるモータ電流Iu〜Iwも“0”となって、電動モータ12が停止状態を継続する。
この電動モータ12の停止状態で、ステアリングホイール1を右切り(又は左切り)操舵する所謂据え切りを行うと、操舵トルクセンサ14で操舵方向に応じた操舵トルクTが検出され、この操舵トルクTがコントローラ15に供給されることにより、操舵補助トルク指令値演算部21で、車速Vが“0”であるので、一番内側の特性曲線が選択されて操舵トルクTの増大に応じて早めに大きな値となる操舵補助トルク指令値Itが算出され、この操舵補助トルク指令値Itが位相補償器で位相補償されて、加算器38に出力される。また、操舵により回転角速度ωmと回転角加速度αmが出力される。
このため、加算器38によって、指令値補償部22で算出された指令補償値Icomが加算されて補償後操舵補助電流指令値Itcが算出され、この補償後操舵補助電流指令値Itcが電流補正部23に供給され、前述したようにユニバーサルジョイント4及び6で生じるトルク変動を相殺する電流指令補正値Iaが算出される。この電流指令補正値Iaが加算器44dで補償後操舵補助電流指令値Itcに加算されるので、チルト機構によってチルト角θtを変更したときのユニバーサルジョイント4及び6で生じるトルク変動を確実に抑制する補正電流指令値Itaを算出することができ、この補正電流指令値を電流指令値演算部24に供給して3相電流指令値Iu*〜Iw*を算出し、これらに基づいてモータ電流制御部25でモータ駆動電流Iu〜Iwを算出する。
したがって、モータ電流制御部25では、モータ電流検出部60で検出されるモータ電流Iu〜Iwが“0”であるので、減算器61u〜61wから出力される電流偏差ΔIu〜ΔIwは電流指令値Iu*〜Iw*がそのままPI電流制御部62に供給されることにより、このPI電流制御部62にPI制御処理が行われて、電圧指令値Vu〜Vwがデューティ比演算部63に出力されてデューティ比Du〜Dwが算出され、これらデューティ比Du〜Dwがインバータ64に供給されることにより、このインバータ64からモータ電流Iu〜Iwが出力されて電動モータ12が回転駆動されて、操舵トルクTに応じた操舵補助トルクが発生され、これが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2の出力軸2bに伝達されるので、据え切り状態での操舵を軽く行うことができる。
その後、車両を発進させると、車速センサ16で検出される車速Vが増加することにより、走行中にステアリングホイール1を操舵したときに、操舵補助トルク指令値演算部21で算出される操舵補助トルク指令値は図4のマップで車速Vが速くなるほど外側の特性曲線が選択されることになるので、操舵トルクTの増加に対応する操舵補助トルク指令値Itの増加量が少なくなることにより、電動モータ12で発生される操舵補助トルクも据え切り時に比較して小さい値となり、車速Vに応じた最適の操舵補助トルクを発生させることができる。
このように、上記第1の実施形態では、操舵トルクT及び操舵角θに基づいて操舵角に対するトルク変動量dT/dθを算出し、算出したトルク変動量dT/dθを余弦成分に近似処理してから最小自乗法等により、少なくともトルク変動量の振幅A及び位相Bを検出し、これらに基づいてAcos(θ+B)で表されるトルク変動量を抑制する電流指令補正値Iaをこの電流指令補正値Iaを補償後電流指令値Itcに加算するので、トルク変動量を相殺する補正電流指令値Itaを算出することができ、この補正電流指令値Itaに基づいて電動モータ12を駆動制御することにより、チルト機構によるチルト動作によるチルト角θtが変更された場合のユニバーサルジョイント4及び6の交差角αの変化によって生じるトルク変動を、チルト角を検出するセンサを設けることなく正確に抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図13及び図14について説明する。
この第2の実施形態においては、上記第1の実施形態のようにトルク変動を抑制するように電流指令値を補正する場合に代えて、ユニバーサルジョイントで発生するトルク変動がトルク伝達系の最大許容トルク範囲内となるように電流指令値を制限するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態においては、第1の実施形態における電流補正部23が、図13に示すように、第1の実施形態における余弦波成分演算部44b、乗算器44c及び加算器44dを省略し、これらに代えて振幅位相検出部44bで検出した位相B及び振幅Aに基づいて最大電流制限値Iltを算出する制限値算出部71と、この制限値算出部71で算出された制限値Iltを補償後電流指令値Itcが入力されるリミッタ部72とが適用されていることを除いては前述した図12と同様の構成を有する。
この第2の実施形態においては、トルク変化量算出部41で操舵角に対するトルク変化量dT/dθを算出し、算出したトルク変化量dT/dθに基づいて振幅位相検出部42でトルク変動量の振幅A及び位相Bを検出したときに、制限値算出部71で、補償後電流指令値Itcを電動モータ12の最大電流値Imaxで制限すると共に、トルク変化量dT/dθの振幅A及び位相Bに基づいてユニバーサルジョイントのトルク変動によってステアリング機構SMのユニバーサルジョイント4からステアリングギヤ8に至るトルク伝達系における最大許容トルクを超えるトルクが発生する場合に、これを抑制する電流制限値Iltを算出する。
すなわち、図14に示すように、トルク変動を抑制するためには出力が不足する操舵角範囲では最大電流値Imaxに制限するが、補償後電流指令値Itcが最大電流値Imaxとなったときに、ユニバーサルジョイント4及び6のトルク変動によってステアリング機構SMのトルク伝達系の許容最大トルクを超えるトルクが発生する操舵角範囲では、トルク伝達系に発生するトルクが許容最大トルク以下のトルクとなるように電流制限値を低下させるようにしている。
このため、上記第2の実施形態によれば、電動モータ12で発生する操舵補助トルクが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2に伝達されたときに、トルク変動検出部42で検出したトルク変動の位相B及び振幅Aに基づいて最大許容トルクを超えるトルクを発生する操舵角範囲で最大許容トルク以下となるように補償後電流指令値Itcに対して電流制限を行うので、ユニバーサルジョイント4及び6の交差角αが変更されることにより、ユニバーサルジョイント4及び6で発生するトルク変動を正確に検出して、検出したトルク変動によってトルク伝達系の許容最大トルクを超える場合に、補償後電流指令値Itcを制限することにより、トルク伝達系のトルクを許容最大トルク以下に制御することができ、トルク伝達系に過大なトルクが作用することを確実に防止して電動パワーステアリング装置の信頼性を向上させることができる。
なお、上記第2の実施形態においては、振幅位相検出部42でトルク変動の位相B及び振幅Aを検出してこれらに基づいて電流制限値Iltを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トルク変動位置が予め実験によって分かっている場合には、トルク変動の位相Bを検出する必要はなく、振幅Aのみを検出すればよい。
また、上記第2の実施形態のように、補償後電流指令値Itcの最大値だけを制限したい場合には、トルク変動の振幅Aを求めなくても、実験で求めた最大の振幅値を設定し、図15に示すように、トルク変化量算出部41で算出したトルク変化量dT/dθの符号を符号判定部81で判定し、符号が正であるか負であるか即ちトルク変動の振幅の向きに応じて電流制限値演算部82で位相の90度異なる電流制限値Iltを算出するようにしてもよい。この場合、トルク変動量dT/dθの符号によって電流制限値Iltの位相を90度変化させる理由は、ステアリングコラム3のチルト位置に応じてユニバーサルジョイント4及び6の交差角αが正負に変動すると、図9に示すトルク変動特性が“1.0”を中心に上下反転することになるため、図16に示すように、電流制限値Iltの位相もこれに応じて90°変更することにより、電流制限値Iltを反転させることができる(なお、ユニバーサルジョイントのトルク変動は図9のとおり、180°で1周期であるので、90°位相をずらすことによって上下反転する)。
このようにすれば、符号の判定のみによって、電流制限値Iltの位相を変更するだけの簡易な処理で、ユニバーサルジョイント4及び6のトルク変動によってトルク伝達系のトルクを許容最大トルク以下に抑制することができ、演算負荷を小さくすることができる。
さらに、上記実施形態においては、d−q軸電流指令値演算部24で算出したd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を2相2相/3相変換した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2相/3相変換を省略し、これに代えてモータ電流検出部60の出力側に3相/2相変換部を設け、d軸電流Id及びq軸電流Iqに変換し、2つの減算部でd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*とモータのd軸電流Id及びq軸電流Iqとの偏差を算出し、電流制御部62で電流制御してから2相/3相変換するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、コントローラ15をハードウェアで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロコンピュータを適用して操舵補助トルク指令値演算部21、指令値補償部22、電流補正部23、d−q軸電流指令値演算部24及びモータ制御部25の減算器61u〜61w、PI電流制御部62、デューティ比演算部63の機能をソフトウェアで処理することもできる。この場合の処理としては、マイクロコンピュータで図17に示す操舵補助制御処理及び図18に示す電流補正処理を実行するようにすればよい。
ここで、操舵補助制御処理は、図11に示すように、所定時間(例えば1msec)毎にタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1では、操舵トルクセンサ14、車速センサ16、回転角センサ17、モータ電流検出部60等の各種センサの検出値を読込み、次いでステップS2に移行して、操舵トルクTをもとに前述した図4に示す操舵補助トルク指令値算出マップを参照して操舵補助トルク指令値Irを算出すると共に、位相補償処理及びセンター応答性改善処理を行って操舵補助トルク指令値Itを算出してからステップS3に移行する。
このステップS3では、モータ回転角θmを微分してモータ角速度ωmを算出し、次いでステップS4に移行して、モータ角速度ωmを微分してモータ角加速度αmを算出し、次いでステップS5に移行して、収斂性補償部33と同様にモータ角速度ωmに車速Vに応じて設定された補償係数Kvを乗算して収斂性補償値Icを算出してからステップS6に移行する。
このステップS6では、慣性補償部34と同様に、モータ角加速度αに基づいて慣性補償値Iiを算出し、次いでステップS7に移行してSAT検出部35と同様にモータ角速度ωm、モータ角加速度αm、操舵トルクT及び操舵補助トルク指令値Itをもとに前述した(2)式の演算を行ってセルフアライニングトルクSATを算出する。
次いで、ステップS8に移行して、操舵補助トルク指令値IrにステップS4〜S6で算出した収斂性補償値Ic、慣性補償値Ii及びセルフアライニングトルクSATを加算して補償後操舵補助電流指令値Itcを算出し、次いでステップS9で算出した補償後操舵補助電流指令補償値Itcに後述する電流指令補正値演算処理で算出した電流指令補正値Iaを加算してからステップS10に移行して、d−q軸電流指令値演算部24と同様のd−q軸指令値演算処理を実行してd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*を算出し、次いでステップS11に移行して2相/3相変換処理を行ってモータ電流指令値Iu*〜Iw*を算出する。
次いで、ステップS12に移行して、モータ電流指令値Iu*〜Iw*からモータ電流Iu〜Iwを減算して電流偏差ΔIu〜ΔIwを算出し、次いでステップS13に移行して、電流偏差ΔIu〜ΔIwについてPI制御処理を行って電圧指令値Vu〜Vwを算出し、次いでステップS13に移行して算出した電圧指令値Vu〜Vwに基づいてデューティ比DuB〜DwBを演算してからパルス幅変調処理を行ってインバータゲート信号を形成し、次いでステップS15に移行して、形成したインバータゲート信号をインバータ64に出力してから操舵補助制御処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、電流指令補正値演算処理は、図12に示すように、所定時間(例えば1msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS21で、操舵トルクTを読込み、次いでステップS22で操舵角θを読込み、次いでステップS23に移行して、操舵角に対するトルク変動量dT/dθを算出してからステップS24に移行する。
このステップS24では、前述した振幅位相検出部42と同様にトルク変動量dT/dθを前述した(7)式で近似し、最小自乗法等によって振幅A、位相Bを検出してからステップS25に移行して、前述した(7)式の演算を行って電流指令補正値Iaを算出してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図17及び図18の処理において、図17のステップS2の処理が電流指令値演算部に対応し、ステップS3〜S14の処理及びインバータ64がモータ制御部に対応し、図18のステップS21〜S25の処理が電流補正部に対応し、このうちステップS21〜ステップS24の処理がトルク変動検出手段に対応し、ステップS25の処理が電流指令値補正部に対応している。
また、上記各実施形態においては、本発明をブラシレスモータに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシ付きモータに適用する場合には、図19に示すように、角速度演算部31でモータ電流検出部60から出力されるモータ電流検出値Im及び端子電圧検出部90から出力されるモータ端子電圧Vmに基づいて下記(8)式の演算を行ってモータ角速度ωmを算出すると共に、d−q軸指令値演算部24を省略して電流補正部23から出力される補正電流指令値Itaを直接モータ制御部25に供給し、さらにモータ制御部25を夫々1つの減算部61、PI電流制御部62、デューティ演算部63で構成し、さらにインバータ64をHブリッジ回路91に変更すればよい。
ωm=(Vm−Im・Rm)/K0 …………(8)
ここで、Rmはモータ巻線抵抗、K0はモータの起電力定数である。
さらに、上記各実施形態においては、操舵トルクセンサ14で検出した操舵トルクTと操舵角センサ18で検出した操舵角θとに基づいて操舵角に対するトルク変動量dT/dθを検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操舵トルクTに代えてトルク指令値演算部21で算出される操舵トルクTに応じた電流指令値Itと操舵角θとに基づいて操舵角に対するトルク変動量dT/dθを推定するようにしてもよい。
さらに、操舵トルクT又は電流指令値Itに代えて、ステアリングのラック軸上における力の釣り合いから推定されたセルフアライニングトルクSATと操舵角とに基づいて操舵角に対するトルク変動量を推定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、トルク変動量を精度良く推定するために、操舵トルクTが所定値以上(トルク変動も大きくなり検出しやすい)、且つ操舵角θが±1回転の範囲(操舵限界付近はトルクが急変するため除く)という条件のもとでトルク変動量を推定してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 ステアリングギヤの具体的構成を示す一部を断面とした正面図である。 本発明に係るコントローラの具体例を示すブロック図である。 車速をパラメータとした操舵補助トルク指令値との関係を示す操舵補助トルク指令値算出マップを示す特性線図である。 セルフアライニングトルクの説明に供する模式図である。 ユニバーサルジョイントを示す模式図である。 チルト機構を示す概略構成図である。 ユニバーサルジョイントを示す構成図である。 ユニバーサルジョイントの回転角に対する角速度比を示す特性線図である。 操舵角と操舵トルクとの関係を示す特性線図である。 操舵角と操舵角に対するトルク変動量dT/dθとの関係を示す特性線図である。 電流補正部の具体的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における電流補正部の具体的構成を示すブロック図である。 電流制限特性を示す特性線図である。 第2の実施形態の変形例を示す電流補正部の具体的構成を示すブロック図である。 交差角αの符号と電流制限特性を示す説明図である。 マイクロコンピュータで実行する操舵補助制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 マイクロコンピュータで実行する電流補正処理手順の一例を示すフローチャートである。 ブラシ付きモータを適用した場合の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
SM…ステアリング機構、1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、2a…入力軸、2b…出力軸、3…ステアリングコラム、4,6…ユニバーサルジョイント、5…中間シャフト、8…ステアリングギヤ、8a…ギヤハウジング、8b…ピニオン、8c…ラック軸、8e…緩衝部材、8f…ストッパ部材、9…タイロッド、W…転舵輪、10…操舵補助機構、11…減速ギヤ、12…電動モータ、14…操舵トルクセンサ、15…コントロールユニット、16…車速センサ、17…回転センサ、18…操舵角センサ、21…操舵補助トルク指令値演算部、22…指令値補償部、23…電流補正部、24…d−q軸電流指令値演算部、25…モータ電流制御部、31…角速度演算部、32…角速度演算部、33…収斂性補償部、34…慣性補償部、35…セルフアライニングトルク(SAT)検出部、36〜38…加算器、41…トルク変動検出部、42…振幅位相検出部、43…電流指令値補正部、60…モータ電流検出部、61u〜61w…減算部、62…PI電流制御部、63…デューティ比演算部、64…インバータ、71…制限値算出部、72…リミッタ部、81…符号判定部、82…電流制限値演算部

Claims (6)

  1. トルク伝達系にユニバーサルジョイントを有し転舵輪を転舵するステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、少なくとも前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検出部と、該操舵角検出部で検出した操舵角と前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルク、前記電流指令値及びセルフアライニングトルクの何れか1つとに基づいて前記ユニバーサルジョイントの交差角によるトルク変動を検出するトルク変動検出部と、該トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて前記電流指令値を補正する電流指令値補正部とを備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記電流指令値補正部は、前記トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて前記トルク変動を抑制する電流指令補正値を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記電流指令値補正部は、前記トルク変動検出部で検出したトルク変動と前記操舵角検出部で検出した操舵角とに基づいて当該トルク変動による最大トルクが前記ステアリング機構のトルク伝達系における許容最大トルク以下となるように前記電流指令値を制限するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記トルク変動検出手段は、所定の操舵角範囲におけるトルク変動の振幅及び位相を検出し、前記電流指令値補正部は前記トルク変動の振幅及び位相と前記操舵角とに基づいて電流指令補正値を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記電流指令値補正手段は、算出した電流指令補正値を電流指令値に加算することを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記トルク変動検出手段は、操舵角に対するトルク変動位置が既知である場合に、所定の操舵角範囲におけるトルク変動の方向を検出し、前記電流指令値補正部は前記トルク変動の方向と操舵角とに基づいて電流指令制限値を算出することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
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