JP2008173982A - 液体収容体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体収容袋のケース内への配置の誤りを防止することができる液体収容体の製造方法を提供する。
【解決手段】インクを外部に排出する導出部材13と、導出部材13と連通し内部にインクを収容する袋部12とを備えた複数のインクパック11を、ケース10内に各インクパック11の袋部12の一部がその隣り合うインクパック11の袋部12の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容するインクカートリッジ5の製造方法であって、各インクパック11には、複数のインクパック11がケース10内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に配列方向において連続する情報を表示した順序識別表示部Nを、各インクパック11の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、各インクパック11を、順序識別表示部Nが表示する配置順に従った順序でケース10内に収容する。
【選択図】図4
【解決手段】インクを外部に排出する導出部材13と、導出部材13と連通し内部にインクを収容する袋部12とを備えた複数のインクパック11を、ケース10内に各インクパック11の袋部12の一部がその隣り合うインクパック11の袋部12の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容するインクカートリッジ5の製造方法であって、各インクパック11には、複数のインクパック11がケース10内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に配列方向において連続する情報を表示した順序識別表示部Nを、各インクパック11の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、各インクパック11を、順序識別表示部Nが表示する配置順に従った順序でケース10内に収容する。
【選択図】図4
Description
本発明は、液体収容体の製造方法に関する。
従来より、液体噴射装置の一つとして、インクジェット式記録装置が広く用いられている。このインクジェット記録装置には、キャリッジ以外の場所に設けられた液体収容体としてのインクカートリッジをインク供給チューブを介して、ノズルを有する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドに接続する、いわゆるオフキャリッジタイプのものがある。このオフキャリッジタイプのインクジェット式記録装置に採用されるインクカートリッジとしては、例えば、ケース内に、可撓性のフィルムからなる液体収容袋としてのインクパックを収容するものがある。このインクカートリッジからインクを導出する際には、ケース内に加圧ポンプ等により空気を圧送し、この空気の加圧によりインクパックを押し潰してインクを押し出す。インクパックから押し出されたインクは、インク供給チューブを介して、前記記録ヘッドに圧送される。そして、記録ヘッドに供給されたインクは、記録ヘッドに備えられたノズルの開口からインク滴として記録紙に吐出され、印刷が行われるようになっている。
このインクカートリッジとして、例えば、ケース内に複数のインクパックを互いに重なり合った状態で収容するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このインクカートリッジは、各インクパックの一部が、その隣のインクパックの一部と互いに重なるようにケースに収容することで、ケース内のデットスペースを少なくしていた。
特開2003−35984号公報
ところで、上記のインクカートリッジでは、各インクパックの収容される順序は予め設定されている。例えば、ブラックインクを収容したインクパックは、ケース内のブラックインク用の位置に配置されることにより、その位置に対応するブラックインク用のインク供給チューブを介して、ブラックインクを吐出するためのノズル列から吐出されるようになっている。つまり、インクパックの配置される各位置と記録ヘッドの各ノズル列とはそれぞれ対応しているので、各インクパックを間違った位置に誤って配置すると、所定のインクを吐出するノズルから、異なるインクが吐出されることになる。このため、印刷不良を生じるばかりか、インク供給チューブ及び記録ヘッド内のインク流路が、異なったインクが混合されることにより汚染されてしまう。
本発明の目的は、液体収容袋のケース内への配置の誤りを防止することができる液体収容体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体収容体の製造方法は、液体を外部に排出する導出部と、前記導出部と連通し内部に液体を収容する液体収容部とを備えた複数の液体収容袋を、ケース内に前記各液体収容袋の液体収容部の一部がその隣り合う前記液体収容袋の液体収容部の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容する液体収容体の製造方法であって、前記各液体収容袋には、前記複数の液体収容袋が前記ケース内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に前記配列方向において連続する情報を表示した順序識別表示部を、前記各液体収容袋の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、前記各液体収容袋を、前記順序識別表示部が表示する配置順に従った順序で前記ケース内に収容する。
これによれば、互いに重なり合わせることで効率良くケース内に収容された液体収容袋には、配置順に関する情報が表示された順序識別表示部が設けられている。このため、この順序識別表示部に基づいて、ケース内に液体収容袋を収容することができる。又は、ケース内に収容された液体収容袋の順序識別表示部に基づいて、液体収容袋の配置順が予め設定され順序になっているか否か確認することができる。しかも、液体収容袋の重なり合わない領域に設けられているので、順序識別表示部を外部から読取りやすくすることができる。従って、液体収容袋が、間違った順序でケース内に収容されることを防止することができる。また、液体収容袋の順序を識別する手段を、順序識別表示部としたので、比較的高価な記憶素子等を設けることなく、安価に製造することができる。
この液体収容体の製造方法において、前記各順序識別表示部は、検査装置によって読取り可能な表示である。
これによれば、順序識別表示部には、読取り手段によって読取り可能な情報が表示されている。このため、この読取り手段に、前記読取り可能な情報を読み取らせることにより、液体収容袋の順序を効率的に確認することができる。
これによれば、順序識別表示部には、読取り手段によって読取り可能な情報が表示されている。このため、この読取り手段に、前記読取り可能な情報を読み取らせることにより、液体収容袋の順序を効率的に確認することができる。
この液体収容体の製造方法において、前記各順序識別表示部は、バーコードからなる。
これによれば、前記順序識別表示部は、バーコードであるため、比較的簡単な操作によって高精度に配置順に関するデータを読み取ることができる。
これによれば、前記順序識別表示部は、バーコードであるため、比較的簡単な操作によって高精度に配置順に関するデータを読み取ることができる。
この液体収容体の製造方法において、前記各順序識別表示部は、視認によって順番を判別可能である形状又は大きさの視認用表示であって、前記各視認用表示は、前記配置順に従って互いに連続している。
これによれば、順序識別表示部は、視認によって判別可能な視認用表示であって、配置順に従って互いに連続している。このため、この視認用表示に従って、ケース内に液体収容袋を装着していくことができるので、液体収容袋の配置の誤りを防止することができる。また、全ての液体収容袋がケース内に収容された後、前記視認用表示が連続しているか否か視認することで、液体収容袋の配置順の誤りを防止することができる。
本発明の液体収容体の製造方法は、液体を外部に排出する導出部と、前記導出部と連通し内部に液体を収容する液体収容部とを備えた複数の液体収容袋を、ケース内に前記各液体収容袋の液体収容部の一部がその隣り合う前記液体収容袋の液体収容部の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容する液体収容体の製造方法であって、前記各液体収容袋には、前記複数の液体収容袋の前記ケース内への装着順を示す情報と前記各液体収容袋が前記ケース内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に前記配列方向において連続する情報とを表示した順序識別表示部を、前記各液体収容袋の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、前記各液体収容袋を、前記順序識別表示部が表示する装着順に従った順序で前記ケース内に装着することにより、前記配列方向に前記順序識別表示部が表示する配置順に並べて装着されるように収容する。
これによれば、例えば液体収容袋における液体容量等の都合で、ケース内に配列方向の両側から中央に液体収容袋を順次重ね合わせて積層して配置した方が効率的に配列されるような場合にも、製造を効率的に行うことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、本実施形態の液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置(以下、単にプリンタと言う。)の概略を説明するための斜視図である。
図1に示すように、プリンタ1は、筐体1a内にキャリッジ2を備えている。キャリッジ2は図示しないガイド部材に挿通支持され、X方向に往復移動可能になっている。このキャリッジ2の下面には、図示しない6列のノズル列が形成された液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド3が設けられている。前記ノズル列は、プリンタ1が使用するインクの色(種類)と同じ数だけ設けられており、本実施形態では、ブラック、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロの各インクに合わせて設けられている。また、各ノズル列は、複数のノズルから構成されており、列ごとにそれぞれ異なった色(種類)のインクを吐出するようになっている。
筐体1aの一側には、カートリッジ装着部4が設けられている。カートリッジ装着部4には、液体収容体としてのインクカートリッジ5が挿入される挿入口4aが形成されている。カートリッジ装着部4には、6本の供給針6が、カートリッジ装着部4に挿入されるインクカートリッジ5に対向するように設けられている。インクカートリッジ5がカートリッジ装着部4に装着されると、この供給針6がインクカートリッジ5に差しこまれ、インクカートリッジ5からインクを導出するようになっている。各供給針6には、6本の供給チューブ7が接続されている。そして、各供給チューブ7は、記録ヘッド3の前記各ノズル列にそれぞれ連通されている。
次に、インクカートリッジ5について図2〜図4に従って説明する。図2に示すように、インクカートリッジ5は、略直方体形状のケース10を備えている。そして、図4に示すように、ケース10内には、複数の液体収容袋としてのインクパックK,C,LC,M,LM,Yが収容されている。尚、本実施形態では、インクパックK,C,LC,M,LM,Yを互いに区別しない場合には、インクパック11と言う。
まず、インクパック11について説明する。インクパック11は、図4に示すように、導出部としての導出部材13と、導出部材13と連通し、液体収容部である袋部12とから構成されている。袋部12は、ガスバリア性及び可撓性を備えたフィルム部材14,15の4辺を熱溶着して形成されている。詳述すると、袋部12は、例えば、ガスバリア層と熱可塑性樹脂層とからなるフィルム部材14,15からなり、その熱可塑性樹脂層が向かい合わされた状態で、その3辺が熱溶着されることで袋状に形成されている。また、残りの一辺を、導出部材13が突出するように配置した状態で熱溶着することによって、内部が密閉状態に封止されている。この各インクパックK,C,LC,M,LM,Yの袋部12内には、ブラック、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロのインクがそれぞれ収容されている。
導出部材13は、略円筒形状をなし、その内部にはインク供給口13aが形成されている。そして、このインク供給口13aに前記供給針6が挿入されることにより、インクパック11内に収容されたインクが導出されるようになっている。
また、袋部12の上面には、ラベル17が貼付されている。具体的には、袋部12の上面であって、導出部材13が設けられたインクパック11の前面11aに対して、左側の端部に貼付されている。このラベル17には、第2の順序識別表示部としてのバーコードBが表示されている。このバーコードBは、この各インクパック11に収容されたインクの量やインクの色(種類)、ロットナンバー、染料インクか顔料インクかといったインクの属性情報を数値化したデータを変換して表示している。また、バーコードBは、ケース10内での各インクパック11の配置順に関するデータも変換して表示している。
また、ラベル17には、バーコードBの隣りに、第1の順序識別表示部及び視認用表示としての番号Nが表示されている。この番号Nは、インクパック11が重なり合う順序(配置順)を示しており、視認可能な大きさに表示されている。イエロのインクが収容されたインクパックYには、「1」の番号Nが表示され、ライトマゼンタのインクが収容されたインクパックLMには、「2」の番号Nが表示されている。また、同様に、マゼンタ、ライトシアン、シアン、ブラックのインクがそれぞれ収容された各インクパックM,LC,C,Kのラベル17には、順番に「3」の番号N、「4」の番号N、「5」の番号N、「6」の番号Nがそれぞれ表示されている。
一方、ケース10は、図4に示すように、上部に開口を有した略箱形状の本体19と、本体19の開口を覆う略板形状の蓋部20とから構成されている。図2に示すように、ケース10の前面10aには、収容されるインクパック11の個数と同じ数の6つの支持部21が並んで設けられている。これらの支持部21は、下半分の下側支持部21aが本体19に、その上半分の上側支持部21bが蓋部20に設けられている。これらの支持部21は、インクパック11の導出部材13を支持するように形成されている。そして、下側支持部21aと上側支持部21bが組み合わされると、支持部21の中央には、前記供給針6を挿入する孔が形成されるようになっている。つまり、インクカートリッジ9がカートリッジ装着部4に装着されると、供給針6は、支持部21の前記孔に挿入されるとともに、支持部21に支持された導出部材13に挿入される。そして、導出部材13に挿入された供給針6は、インクパック11内のインクを供給チューブ7に導出する。
また、図3に示すように、本体19の底面19aの一側には、収容凹部19bが凹設されている。この収容凹部19bには、回路基板23が配設されている。この回路基板23は、図示しない記憶素子を備えており、前記記憶素子には、ケース10に収容されたインクパック11の個数、色や種類等のカートリッジ属性情報が記憶されるようになっている。
このケース10の本体19には、図4に示すように前記各インクパック11が互いに重なった状態で収容される。詳しくは、インクパック11の袋部12の一部が、その隣り合うインクパック11の袋部12の一部と重なり合った状態で収容される。例えば、本体19の図4中左端には、イエロのインクを収容したインクパックYが、その導出部材13を左端の下側支持部21aに嵌合することで位置決めされて装着される。そして、このインクパックYの隣りには、ライトマゼンタのインクを収容するインクパックLMが収容されるように設定されている。詳しくは、インクパックLMは、その導出部材13が左端から2番目の下側支持部21aに嵌合されることで位置決めされる。その結果、インクパックLMは、インクパックYの袋部12上面に、重なり合わない領域を設けた状態で重ねられて支持固定される。
さらに、インクパックLMの隣から順に、マゼンタのインクを収容するインクパックM、ライトシアンのインクを収容するインクパックLC、シアンのインクを収容するインクパックC、ブラックのインクを収容するインクパックKが、それぞれ左隣のインクパック11の上に、重なり合わない領域を設けた状態で重ねられる。つまり、ケースの本体19に各インクパック11が重ね合わされる配置順(配列順、積層順)は、左端から順に、イエロ、ライトマゼンタ、マゼンタ、ライトシアン、シアン、ブラックの順となっており、イエロのインクを収容するインクパックYが最も下層に、ブラックのインクを収容するインクパックKが最も上層に位置するように収容されている。このように収容することで、ケース10内の空間を有効に利用して、デットスペースを小さくしている。
そして、全てのインクパック11を、上記した順序で配置すると、図4に示すように、6つの各インクパック11のラベル17に表示された番号Nは連続するようになっており、最も下層となるように収容されたインクパックYから最も上層のインクパックKに向かって1〜6の順序となる。また、このような順番で並べられたインクパックY,LM,M,LC,C,Kの各ラベル17に貼着されたバーコードBには、この配置順を示すデータが変換表示されている。例えば、左端に配置されたイエロインクのインクパックYのバーコードBには、「1番目」を示すデータが変換及び表示され、左端から2番目のライトマゼンタインクのインクパックLMのバーコードBには、「2番目」を示すデータが変換及び表示されている。
次に、インクカートリッジ5の組み立て工程について説明する。まず、本体19の左端の下側支持部21aに、ラベル17の番号Nが「1」であるインクパックYを、その導出部材13を嵌合することで装着する。このとき、インクパックYのラベル17が貼付された面が上側を向く状態にする。続いて、ラベル17の番号Nが「2」であるインクパックLMを、その導出部材13を左端から2番目の下側支持部21aに嵌合させることにより装着する。このとき、下側支持部21aによってインクパックLMは位置決めされ、左端のインクパックYの上に、インクパックLMの端部が重なる。また、先に収容されたインクパックYのラベル17は隠れずに見える状態になっている。
その後、同様にして、ラベル17の番号が「3」であるインクパックMを、本体19の左から3番目の下側支持部21aにその導出部材13を嵌合させることにより装着する。また、ラベル17の番号が「4」であるインクパックLCを、本体19の左から4番目の下側支持部21aにその導出部材13を嵌合させることにより装着する。さらに、ラベル17の番号Nが「5」であるインクパックCを、その導出部材13を本体19の左から5番目の下側支持部21aに嵌合することにより装着する。さらにまた、ラベル17の番号Nが「6」であるインクパックKを、本体19の左から6番目の下側支持部21aにその導出部材13を嵌合させることにより装着する。
そして、6つのインクパック11がすべて本体19に収容されると、各インクパック11のラベル17がすべて上面側に並んで外部から視認できる状態となる。そして第1の検査工程が行われ、異なる6種類のインクパック11が正しい順序(配置順)で本体19に収容されているか否かが、各番号Nが連続しているか否か視認することで確認される。そして、各番号Nが連続していなかった場合には、番号Nが連続するように各インクパック11が並び替えられて収容される。そして、この第1の検査工程に続いて、第2の検査工程が行われる。
この第2の検査工程について、図5に従って説明する。図5は、第2の検査工程を説明するための説明図であり、各インクパック11を収容する本体19等は図示を省略している。第2の検査工程では、検査装置25を使用した検査を行う。検査装置25は、バーコードリーダ26と、管理端末27とを有している。バーコードリーダ26は、図示しない移動手段によってインクパック11に貼着されたラベル17のバーコードBの上を移動可能に支持されており、各バーコードBを読み取って管理端末27に送出する。管理端末27は、コントローラ28と、記憶部29とを備えている。コントローラ28は、バーコードリーダ26と接続され、バーコードリーダ26が読み取ったデータを受信する。記憶部29には、インクパック11の配置順を確認するための各種プログラムが格納されている。さらに、コントローラ28には、ディスプレイ等の表示部30、キーボード等の入力部31が接続されている。
第2の検査工程では、まず、各インクパック11が本体19に収容された状態で、バーコードリーダ26を、本体19の左端から図5中矢印方向に前記移動手段によって移動させる。
バーコードリーダ26は、インクパック11に貼着された各ラベル17の上を移動し、各ラベル17のバーコードBを読み取る。そして、バーコードリーダ26は、読み取ったデータを、管理端末27に送信する。管理端末27のコントローラ28は、送信されたデータを受取り、このデータの中から配置順に関するデータを抽出する。さらに、コントローラ28は、記憶部29に格納されたプログラムに従って、読み取った前記配置順に関するデータが、予め設定された配置順と合致するか否かを判断する。
そして、バーコードリーダ26が読み取ったデータが、予め設定された配置順と異なる場合には、コントローラ28は、エラー出力命令を送出し、表示部30にエラー表示の出力を行わせる。この表示部30に出力されたエラー表示により、順番が間違っていたインクパック11を、正しい順番に装着し直すことができる。
一方、バーコードリーダ26が読み取った順番と、予め記憶された配置順(配列順)が合致した場合には、コントローラ28は、書込み工程に進む命令を図示しない書込み手段に送出する。そして、書込み工程に移り、前記書込み手段は、各インクパック11のインク属性情報を、本体19の底面19aに配設された回路基板23の前記記憶素子に記憶させる。つまり、この書込み工程には、前記コントローラ28から書込み工程に進む命令が送信されない限り、進めないようになっている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、インクカートリッジ5のケース10内には、デットスペースを小さくするために、各インクパック11を、予め設定された順序で、その隣りのインクパック11の一部と重なり合うように収容するようにした。そして、各インクパック11の袋部12であって、隣りのインクパック11と重なり合わない領域に、ラベル17を貼付するようにした。そして、そのラベル17には、バーコードリーダ26によって読取り可能であって、インクの属性情報及び各インクパック11の配置順が変換されたバーコードBと、配置順(配列順)を示した番号Nとが表示されるようにした。
(1)上記実施形態では、インクカートリッジ5のケース10内には、デットスペースを小さくするために、各インクパック11を、予め設定された順序で、その隣りのインクパック11の一部と重なり合うように収容するようにした。そして、各インクパック11の袋部12であって、隣りのインクパック11と重なり合わない領域に、ラベル17を貼付するようにした。そして、そのラベル17には、バーコードリーダ26によって読取り可能であって、インクの属性情報及び各インクパック11の配置順が変換されたバーコードBと、配置順(配列順)を示した番号Nとが表示されるようにした。
このため、各インクパック11をケース10内に収容する際には、各インクパック11のラベル17に表示された番号Nの順序に従って、インクパック11を収容すれば良い。また、インクパック11のラベル17に配置順に従って連続する番号Nを表示したので、本体19に収容された6つのインクパック11の番号Nが連続しているか否かを視認することにより、インクパック11が予め設定された順序で装着されているか否かが確認できる。従って、インクパック11が間違った順序で収容されることを防止することができる。
また、前記ラベル17にインクパック11の配置順が変換されたバーコードBを表示したので、本体19に収容された6つのインクパック11のバーコードBを、バーコードリーダ26が読み取ることにより、インクパック11が予め設定された順序で装着されているか否かが確認できる。このため、インクパック11が間違った順序で収容されていても、その間違いをバーコードリーダ26が接続された検査装置25が検出し、エラー通知を出力することができるので、効率的に検査を行うことができる。しかも、ラベル17に番号N及びバーコードBを表示することで、それらの表示に基づいてインクパック11の配置順を二回に亘って確認することができるので、より確実にインクパック11が間違った順序で収容されるのを防止することができる。
(2)上記実施形態では、インクパック11のラベル17に表示される読取り装置によって読取り可能な情報は、バーコードBとした。このため、簡単な操作で、高精度に、インクパック11の配置順を読み取ることができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、プリンタ1は6色のインクを使用し、インクカートリッジ5及びプリンタ1の構成は、その6色のインクを供給するための構成にしたが、2色(2種類)以上であって、互いに異なる色(種類)であればよい。
・上記実施形態では、プリンタ1は6色のインクを使用し、インクカートリッジ5及びプリンタ1の構成は、その6色のインクを供給するための構成にしたが、2色(2種類)以上であって、互いに異なる色(種類)であればよい。
・上記実施形態では、インクパック11に貼付された一つのラベル17に、番号NとバーコードBとを表示するようにしたが、どちらか一方を省略してもよい。また、インクパック11には、番号Nを表示したラベルと、バーコードBを表示したラベルとを貼付するようにしてもよい。また、ラベルが貼付される箇所は、隣りのインクパック11と重なり合わない領域であって、外部から視認可能な領域であればどこでもよい。
・上記実施形態では、バーコードリーダ26が読み取ったデータが、予め設定された配置順と異なる場合には、コントローラ28は、エラー出力命令を送出し、表示部30にエラー表示の出力を行わせるようにした。エラー通知は、表示部30以外に、警報ランプ、ブザー等でもよい。
・上記実施形態では、6つのインクパック11の各ラベル17に表示される番号Nを、「1」〜「6」の自然数としたが、これを「A」〜「F」のアルファベット等、一般的にその順序が知られている数字、文字、記号等であればよい。
・上記実施形態では、読取り手段によって読取り可能な順序識別表示部をバーコードBとしたが、これ以外の表示にしてもよい。例えば、OCR(光学式文字読み取り装置)が読取り可能な文字にしてもよい。
・上記実施形態では、インクカートリッジ5に、回路基板23を設けたが、これを省略してもよい。
・上記実施形態では、インクパック11を2枚のフィルム部材14,15の4辺を熱溶着して形成したものとしたが、この構成に限定されることはない。つまり、インクパック11を、1枚のフィルム部材を袋状にして形成したもの、3枚以上のフィルム部材を貼り合わせて形成したものでもよい。
・上記実施形態では、インクパック11を2枚のフィルム部材14,15の4辺を熱溶着して形成したものとしたが、この構成に限定されることはない。つまり、インクパック11を、1枚のフィルム部材を袋状にして形成したもの、3枚以上のフィルム部材を貼り合わせて形成したものでもよい。
・上記実施形態では、インクパック11の配列順と本体19に収容される順番が同一である実施の形態を示したが、配列方向を示す配列順(配置順)に、本体19に装着される順番を示す表示を加えることも可能である。つまり、図4に示す本体19の左右両側から中央にインクパック11を順次重ね合わせて積層して配置した方がインク容量等の都合で効率的に配列される場合がある。この様な場合には、図面左から右への配列順に加えて、本体19への装着順を示す表示を設けることにより製造を効率的に行うことができる。
・上記各実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ1について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、流体(液体)もインクに限られず、他の流体(液体)に応用してもよい。さらに、液体収容体は、液体噴射装置以外の装置に搭載してもよい。また、液体収容体を、他の装置に搭載するものとして使用してもよい。
1…液体噴射装置としてのプリンタ、3…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、5…液体収容体としてのインクカートリッジ、10…ケース、11,K,C,LC,M,LM,Y…液体収容袋としてのインクパック、25…検査装置、B…第2の順序識別表示部としてのバーコード、N…第1の順序識別表示部及び視認用表示としての番号。
Claims (5)
- 液体を外部に排出する導出部と、前記導出部と連通し内部に液体を収容する液体収容部とを備えた複数の液体収容袋を、ケース内に前記各液体収容袋の液体収容部の一部がその隣り合う前記液体収容袋の液体収容部の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容する液体収容体の製造方法であって、
前記各液体収容袋には、前記複数の液体収容袋が前記ケース内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に前記配列方向において連続する情報を表示した順序識別表示部を、前記各液体収容袋の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、
前記各液体収容袋を、前記順序識別表示部が表示する配置順に従った順序で前記ケース内に収容することを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項1に記載の液体収容体の製造方法において、
前記各順序識別表示部は、検査装置によって読取り可能な表示であることを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項2に記載の液体収容体の製造方法において、
前記各順序識別表示部は、バーコードからなることを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 請求項1に記載の液体収容体の製造方法において、
前記各順序識別表示部は、視認によって順番を判別可能である形状又は大きさの視認用表示であって、前記各視認用表示は、前記配置順に従って互いに連続していることを特徴とする液体収容体の製造方法。 - 液体を外部に排出する導出部と、前記導出部と連通し内部に液体を収容する液体収容部とを備えた複数の液体収容袋を、ケース内に前記各液体収容袋の液体収容部の一部がその隣り合う前記液体収容袋の液体収容部の一部と重なり合った状態で並べて装着されるように収容する液体収容体の製造方法であって、
前記各液体収容袋には、前記複数の液体収容袋の前記ケース内への装着順を示す情報と前記各液体収容袋が前記ケース内に予め設定された配列方向を示す配置順に従って装着された場合に前記配列方向において連続する情報とを表示した順序識別表示部を、前記各液体収容袋の重なり合わない領域にそれぞれ設けておき、
前記各液体収容袋を、前記順序識別表示部が表示する装着順に従った順序で前記ケース内に装着することにより、前記配列方向に前記順序識別表示部が表示する配置順に並べて装着されるように収容することを特徴とする液体収容体の製造方法。
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