JP2008171383A - 車両状態伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールを回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝える車両状態伝達装置を提供する。
【解決手段】車両状態伝達装置11は、車両12の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段34を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える。伝達手段34は、車両状態の変化を操作手段(ステアリングホイール)21を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段32と、ステアリングホイール21の操舵角を検出する操舵角検出手段27と、を備え、この操舵角検出手段27からの操舵角情報に基づいて、触覚提示手段32の作動状態が車両の旋回に対応して変化する。ステアリングホイール21を90°位置まで回しても、左から右に一定に波が伝わる。
【選択図】図10

Description

本発明は、運転者に車両の状態を触覚を介して伝える車両状態伝達装置に関するものである。
車両には、運転者の手に車両の警報を伝える装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−298166公報(第15頁、図11)
次に、特許文献1を簡単に説明する。
図26は、従来の技術(特許文献1)の説明図であり、従来の車両状態伝達装置201は、車両202を旋回させたときに、ステアリングホイール203の右触覚提示手段204が凸部205、206、207、208を順に繰り返し形成するので、運転者に車両を左に曲げていることを伝えることができる。
しかし、特許文献1の従来の車両状態伝達装置201では、ステアリングホイール203を回転させると、例えば、左に曲がる際に、ステアリングホイール203を回して90°の位置以上回転させると、右手で握っているステアリングホイール203の持ち部209が右端から上に移動するため、右触覚提示手段204の凸部205、206、207、208の作動順(流れの向き)が車両の旋回(曲り)と異なり、触覚情報が運転者に分かり難くなるという問題がある。
本発明は、ステアリングホイールを回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝える車両状態伝達装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、を備え、この操舵角検出手段からの操舵角情報に基づいて、触覚提示手段の作動状態が車両の旋回に対応して変化することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、車両の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段と、を備え、この前後方向検出手段からの前後方向情報に基づいて、触覚提示手段の作動状態が車両の前進又は後進に対応して変化することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、車両の停止を検知する車両停止検知手段と、触覚提示手段の作動量の調節を開始する調節開始手段と、作動量の増減を入力して増減させる調節量入力手段と、これら車両停止検知手段の停止情報、調節開始手段の開始情報及び、調節量入力手段の増減情報に基づいて、車両が停止しているときに、走行しているときと同様に触覚提示手段を作動させる情報を出力する模擬作動手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、操作手段は、ステアリングホイールであり、触覚提示手段は、ステアリングホイールの把持部に突起部を設けていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、操作手段は、アクセルペダルであり、触覚提示手段は、アクセルペダルに配置した振動発生機構からなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、を備え、この操舵角検出手段からの操舵角情報に基づいて、触覚提示手段の作動状態が車両の旋回に対応して変化するので、車両を旋回させるために、操作手段を操作した際に、触覚提示手段の向きが変化しても、常に一様の触覚情報を得ることができるとともに、より分かりやすく伝えることができるという利点がある。
具体的には、車両を曲げるために操作手段(ステアリングホイール)を回した際に、握っているステアリングホイールの把持部を右端(0°の位置)から上(90°の位置)や反対側(180°位置)やそれ以上(180°越位置)に移動しても、常に一様の触覚情報を得ることができるとともに、より分かりやすく伝えることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、車両の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段と、を備え、この前後方向検出手段からの前後方向情報に基づいて、触覚提示手段の作動状態が車両の前進又は後進に対応して変化するので、車両を後進させたときも、触覚情報を得ることができるとともに、より分かりやすく伝えることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、伝達手段は、車両停止検知手段と、調節開始手段と、作動量の増減を入力して増減させる調節量入力手段と、これらの情報に基づいて、車両が停止しているときに、走行しているときと同様に触覚提示手段を作動させる情報を出力する模擬作動手段と、触覚提示手段とを備えているので、車両の停止中でも触覚提示手段の振幅やパターンなどの刺激パターンを走行中と同様に作動させることができ、車両が停止中に刺激パターンを体感しながら調節することができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、操作手段は、ステアリングホイールであり、触覚提示手段は、ステアリングホイールの把持部に突起部を設けているので、突起部によって把持部を握っている手がステアリングホイールの外方に移動するのを規制して、把持部に保持することができる。その結果、手を押圧する突起部の先端をステアリングホイールの外方に引張る手の力は減少し、突起部に加わる曲げ力(応力)を減少させることができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、操作手段は、アクセルペダルであり、触覚提示手段は、アクセルペダルに配置した振動発生機構からなるので、アクセルペダル自身に振動を加えて、乗員の脚部に伝えることができ、脚部を直接押して振動させる必要がなくなるという利点がある。
また、アクセルペダルをほぼそのまま流用してアクセルペダル自身に振動を加えて、乗員の脚部に伝えることができる。従って、大がかりな装置とならず、軽量化を図ることができるとともに、製造コストを削減することができる。
さらに、触覚提示手段は、アクセルペダルに配置した振動発生機構からなるので、触覚提示手段が直接乗員の靴底に触れず、雨の日の水濡れや砂・土ぼこりによる悪影響を受けないという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両状態伝達装置の概要を説明する図である。
車両状態伝達装置11は、車両12に採用したもので、車両12の走行状態を運転者に伝える。具体的には後述する。
車両12は、車室14と、車室14に配置した運転者用座席15と、運転者用座席15の前に配置したインストルメントパネル16と、前輪に接続したステアリングシャフト17と、操作手段であるところのステアリングホイール21と、操作手段であるところのアクセルペダル22と、ブレーキペダル23と、車両12を制御する電子制御装置24と、車両の状態を検出する検出装置であるところの車両状態検出装置25と、ドライバ認識装置26と、ステアリングシャフト17の近傍に配置した操舵角検出手段27と、フロアの中央に配置して車両12の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段28と、車両状態伝達装置11と、を備える。
車両状態検出装置25は、車輪速を検出する車輪速検出装置と、車速を検出する車速検出装置と、ヨーレート検出装置と、横加速度検出装置と、路面凹凸検出装置と、操舵角検出手段27と、を備える。それぞれの具体的な構成は任意であり、例えば、既存のものでもよい。また、それぞれの配置位置は任意である。
ステアリングホイール21は、ホイール本体31と、ホイール本体31に配置した第1の触覚提示手段32を備える。
車両状態伝達装置11は、具体的には、伝達手段34を備え、伝達手段34は、ステアリングホイール21に配置した第1の触覚提示手段32と、第1の触覚提示手段32の実行の「ON」、「OFF」を切替え選択する触覚提示手段ON・OFFスイッチ35と、第1の触覚提示手段32の提示形態を選択する提示形態選択スイッチ36と、第1の触覚提示手段32の強弱(振幅)を選択する強弱選択スイッチ37と、伝達手段34を電子制御装置24の情報に基づいて作動させる実行手段38と、を備える。
第1の触覚提示手段32は、左手で握るホイール本体31の把持部であるところの9時の位置43に配置した左触覚提示手段44と、右手で握るホイール本体31の把持部であるところの3時の位置45に配置した右触覚提示手段46と、からなる。
図2は、図1の2−2線断面図であり、右触覚提示手段46の断面を示す。図下に前後方向のX軸、上下方向のY軸を示す。
右触覚提示手段46は、ホイール本体31に凹部47を形成し、凹部47に直動手段51を上下方向に配置し、直動手段51の先端部に面圧変換キャップ52を被せ、面圧変換キャップ52から距離Sだけ離して表皮カバー53をホイール本体31に取付けた。
図3は、図2の3−3線断面図(第1の触覚提示手段)であり、右触覚提示手段46の断面を示す。
右触覚提示手段46はまた、ホイール本体31の凹部47に直動手段51を前後方向に配置した。
直動手段51は、電動モータ部54と、電動モータ部54で直動するボールねじ(図に示していない)に接続したロッド55と、を備える。つまり、ロッド55を前進(矢印a1の方向)させ、後退(矢印a2の方向)させる。
なお、直動手段51は、電動であるが、電動に限定しない。また、直動手段51のサイズは任意である。
右触覚提示手段46では、直動手段51のロッド55の先端部に面圧変換キャップ52を被せることで、ロッド55の先端部の表面積を変更することができる。これにより、手の平への触感を調節することができる。
図4は、図3の4矢視図(第1の触覚提示手段)であり、右触覚提示手段46の正面を展開した状態で示す。
右触覚提示手段46は、具体的には、直動手段51を上下方向(Y軸)に5列配置し、前後方向(X軸)に5列配置し、合計25個配置したものである。
左触覚提示手段44(図1参照)は、右触覚提示手段46と同様であり、説明を省略する。
ここで、理解を容易にするために、前側の列から順にX1〜X5とし、上側の列から順にY1〜Y5とし、必要に応じて、例えば、図上の1列の5個を「X1の直動手段51」と呼称し、中央に配置した1個の直動手段51を「X3,Y3(座標)の直動手段51」と呼称する。
図5は、本発明の車両状態伝達装置が備える第1の触覚提示手段の作動概要を示す図である。
右触覚提示手段46では、直動手段51を作動させて、表皮カバー53を最大距離Hmまで押出し盛上げることで、凸部56を形成する。
ここで、最大距離Hmのときを直動手段51の前進限とし、ロッド55のストロークをS、前進限に達する最大ストロークをSmに設定し、ロッド55の前進速度をVf、ロッド55の後退速度をVr、隣り合う直動手段51、51を作動させる際のタイミングをtとする。
これらの条件を設定することにより、表皮カバー53は所望形態となる。例えば、波(振動)を形成する。その際、タイミングtを短くすると波の周波数は増加し、逆に、タイミングtを長くすると周波数は減少する。一方、ロッド55のストロークSを長くすると波の振幅は大きくなり(最大距離Hm)、逆に、ストロークSを短くすると波の振幅は小さくなる。
図6は、本発明の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャートである。ST××はステップ番号を示す。図1を併用して説明する。
ST01:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35の信号を読み込む。つまり、運転者が車両状態伝達装置11を使用するときは「ON」にする。
ST02:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35が「ON」であるか、「OFF」であるかを判断する。「OFF」のときは処理が完了する。「ON」のときはST03に進む。
ST03:車両状態を検出する。車輪速Vh、車速Vc、横加速度y、ヨーレートθと、ステアリングホイールの操舵角、路面凹凸、操舵角、前進、後進を検出する。
ST04:演算処理を行う。車輪の回転方向のスリップ(車輪速Vhと車速Vcに差が生じたとき)、ステアリングホイールの操舵角、車両中心軸を旋回中心とするすべり角β(ヨーレートθとステアリングホイール操舵角)、フイルタリング(平均化)を行う。
ST05:マップ(図7参照)と照合する。
ST06:触覚提示パターンを決定する。右触覚提示手段46の凸部56の動きで形成する波の状態(パターン)を予め設定した条件で決定する。また、提示パターンの変更などパターンを決定する。
ST07:触覚提示手段(第1の触覚提示手段32)を実行する。
次に、ST01〜ST07を具体的に説明する。
図7は、マップを示す図である。
(a)は、横加速度と周波数の関係を設定したマップを示す図である。横加速度yに対する第1の触覚提示手段32の周波数Fgを設定することができる。横加速度yに比例して周波数Fgは増加する。横加速度yが0のとき、つまり、車両12が直進のときは、周波数Fgは0である。
(b)は、車速と周波数の関係を設定したマップを示す図である。車速Vcに対する触覚提示手段(図14参照)の周波数Fvを設定することができる。車速Vcに比例して周波数Fvは増加する。車速Vcが0のとき、周波数Fvは0である。
図8(a)、(b)は、ステアリングホイールが直進状態近傍に回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に走行車線61のカーブ62を示し、中段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。図1を併用して説明する。
ここで、図1のステアリングホイール21を左(反時計方向)に回すのをプラスとし、ステアリングホイール21を右(時計方向)に回すのをマイナスとする。
また、直進時のステアリングホイール21の基準位置をBs(0°位置)とし、ステアリングホイール21を1/4周回した位置をプラス90°位置及びマイナス90°位置とし、ステアリングホイール21を1/2周回した位置をプラス180°位置及びマイナス180°位置とし、ステアリングホイール21を3/4周回した位置をプラス270°位置(マイナス90°位置)及びマイナス270°位置(プラス90°位置)とする。ステアリングホイール21を1周又は1周以上回したときも同様である。
そして、直進時は、基準位置Bs(0°位置)に3時の位置45が一致している。
「直進状態近傍に回ったとき」とは、ステアリングホイール21の3時の位置45をプラス90°位置の近傍まで回したとき、若しくはマイナス90°位置(270°位置)の近傍まで回したときである。なお、回す範囲を正確に決める場合は、基準位置Bs(0°位置)からプラス75°、マイナス75°位置(285°越)までの範囲内にあるときとするのが望ましい。
(a)に示す車両12が走行車線61の左カーブ62に入り始めると、右触覚提示手段46が作動し、手に伝える波動を左から右(Y軸方向)に向かって形成する。
具体的には、走行車線61に形成され半径が漸減する左カーブ62に車両12が入り始め、運転者がステアリングホイール21を左(反時計方向)に回すと、回したステアリングホイール21の操舵角並びに横加速度が検出される。これらの情報に基づいて、Y1の5個の直動手段51が同時に作動(前進)して表皮カバー53を押して盛上げ、凸部65を形成するので、右手Hの触覚で運転者に横加速度が伝わる。凸部65を形成した直後にY1の5個の直動手段51は同時に戻る(後退する。)。
引き続き、(b)に示すように、Y1の直動手段51が戻ると同時に、Y2の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部66を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部66を形成した直後にY2の直動手段51は戻る。
図9(a)〜(c)は、図8の続きを説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
引き続き、(a)に示すように、Y2の直動手段51が戻ると同時に、Y3の直動手段51が作動して、凸部67を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
さらに、(b)に示すように、Y3の直動手段51が戻ると同時に、Y4の直動手段51が作動して、凸部68を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
同様に、(c)に示すように、Y4の直動手段51が戻ると同時に、Y5の直動手段51が作動して、凸部71を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その直後に、図8(a)に戻って、動作を繰り返す。
このように、図8(a)→(b)→図9(a)→(b)→(c)→図8(a)を繰り返すことで、周波数Fgの波(振動)を発生させる。
つまり、上(左側)から下(右側)へ向かう(矢印a3の方向)波を右手Hの触覚に伝えることで、横加速度であることを認識させ、その際の、周波数を増減することで、横加速度の増減を伝えることができる。
次に、ステアリングホイール21をさらに回した場合について説明する。
図10(a)〜(c)は、ステアリングホイールが90°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
「90°位置の近傍まで回ったとき」とは、基準位置Bsから75°位置〜105°位置の範囲内にステアリングホイール21の3時の位置45があるときである。
ステアリングホイール21を90°位置まで回すと、右触覚提示手段46は、手に伝える波動の向きを直進時近傍(0°位置近傍)のときに提示した向き(Y軸)に対して、直交する向き(X軸方向)に変えることで、波動を左から右に向けて形成する。
具体的には、(a)に示しているように、運転者がステアリングホイール21を左(反時計方向)に回して90°位置に3時の位置(把持部)45が達すると、その状態のステアリングホイール21の操舵角並びに横加速度が検出され、これらの情報に基づいて、X1の5個の直動手段51が同時に作動(前進)して表皮カバー53を押して盛上げ、凸部72を形成するので、右手Hの触覚で運転者に横加速度が伝わる。凸部72を形成した直後にX1の5個の直動手段51は同時に戻る(後退する。)。
引き続き、(b)に示すように、X1の直動手段51が戻ると同時に、X2の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部73を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部73を形成した直後にX2の直動手段51は戻る。
引き続き、(c)に示すように、X2の直動手段51が戻ると同時に、X3の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部74を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部74を形成した直後にX3の直動手段51は戻る。
図11(a)、(b)は、図10の続きを説明する図である。
同様に、(a)に示すように、X4の直動手段51が作動して、凸部75を形成し、続けて、(b)に示すように、X5の直動手段51が作動して、凸部76を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
このように、図10(a)→(b)→(c)→図11(a)→(b)→図10(a)を繰り返すことで、周波数Fgの波(振動)を発生させる。
前(左側)から後(右側)へ向かう(矢印a4の方向)波を右手Hの触覚に伝えることで、横加速度であることを認識させ、その際の、周波数を増減することで、横加速度の増減を伝えることができる。
つまり、ステアリングホイール21を90°位置まで回しても、右手Hに伝える波を左から右に一定方向に流れるように形成することができる。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
図12(a)〜(c)は、ステアリングホイールが180°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
「180°位置の近傍まで回ったとき」とは、基準位置Bsから105°位置(105°越)〜255°位置の範囲内にステアリングホイール21の3時の位置45があるときである。
ステアリングホイール21を180°位置まで回すと、右触覚提示手段46は、手に伝える波動の向きを逆向き(Y5からY1に進む)に変えることで、波動を左から右に向けて形成する。
具体的には、(a)に示しているように、運転者がステアリングホイール21を左(反時計方向)に回して180°位置に3時の位置45が達すると、その状態のステアリングホイール21の操舵角並びに横加速度が検出され、これらの情報に基づいて、Y5の5個の直動手段51が同時に作動(前進)して表皮カバー53を押して盛上げ、凸部78を形成するので、右手Hの触覚で運転者に横加速度が伝わる。凸部78を形成した直後にY5の5個の直動手段51は同時に戻る(後退する。)。
引き続き、(b)に示すように、Y5の直動手段51が戻ると同時に、Y4の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部81を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部81を形成した直後にY4の直動手段51は戻る。
引き続き、(c)に示すように、Y4の直動手段51が戻ると同時に、Y3の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部82を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部82を形成した直後にY3の直動手段51は戻る。
図13(a)、(b)は、図12の続きを説明する図である。
同様に、(a)に示すように、Y2の直動手段51が作動して、凸部83を形成し、続けて、(b)に示すように、Y1の直動手段51が作動して、凸部84を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
このように、図12(a)→(b)→(c)→図13(a)→(b)→図12(a)を繰り返すことで、周波数Fgの波(振動)を発生させる。
下(左側)から上(右側)へ向かう(矢印a5の方向)波を右手Hの触覚に伝えることで、横加速度であることを認識させ、その際の、周波数を増減することで、横加速度の増減を伝えることができる。
つまり、ステアリングホイール21を180°位置まで回しても、右手Hに伝える波を左から右に一定方向に流れるように形成することができる。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
ステアリングホイールが270°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段は、90°位置の近傍まで回ったときの作動とは、逆方向の順に作動する。すなわち、X5からX1の順に直動手段51が作動する。
つまり、ステアリングホイール21を270°位置まで回しても、右手Hに伝える波を左から右に一定方向に流れるように形成することができる。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
なお、「270°位置の近傍まで回ったとき」とは、基準位置Bsから255°位置(255°越)〜285°位置の範囲内にステアリングホイール21の3時の位置45があるときである。
波として説明したが、波を振動と認識してもよい。
横加速度に対して振幅を一定として説明したが、振幅を可変にしてもよい。振幅の大きさを横加速度に比例させることで、横加速度の増減を伝えることができる。
車両状態伝達装置11は、ドライバ認識装置26を備えているので、提示パターンの強弱や情報の種別(旋回か後進か等)など提示パターンの条件を個人の好みに設定した場合、ドライバ認識装置26によって各自の提示パターンに簡単に戻すことができる。
次に、別の操作手段(アクセルペダル)22に配置した第2の触覚提示手段について説明する。
図14(a)、(b)は、第2の触覚提示手段の説明図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。上記図2、図5に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
操作手段(アクセルペダル)22は、第2の触覚提示手段101を有する。
第2の触覚提示手段101は、アクセルペダル22に配置しているペダル触覚提示手段102と、車両12のフロアパネル103に配置しているフロア触覚提示手段104とからなる。
ペダル触覚提示手段102は、アクセルペダル22のアーム部材105にケース部106が取付けられ、ケース部106内に前から順に第1〜3列部111、112、113を形成しているとともに、各列にそれぞれ直動手段51を4個配列し、直動手段51の面圧変換キャップ52を通している開口部114がケース部106に取付けているペダル板115に開けられ、開口部114をカバー116で覆っている。
フロア触覚提示手段104は、アクセルペダル22の近傍のフロアパネル103に直動手段51を配置している。具体的には、ペダル触覚提示手段102の第3列部113に平行に且つ、ペダル板115の延長線Lpとフロアパネル103が交差する位置Gより後方(矢印の方向)に直動手段51を配置したものである。
図15(a)〜(d)は、車両を加速させたときの第2の触覚提示手段の機構を説明する図である。図左に第2の触覚提示手段101の断面図を示し、図右に第2の触覚提示手段101の平面図を示している。図1を併用して説明する。
車両12を加速させると、振幅が一定で、前(上)から後(下)に向かう波(周波数Fv)を足Fの裏の触覚から踵に伝えることで、加速であることを認識させ、その際の、周波数Fvを増減することで、車速(加速を含む)の増減を伝えることができる。
具体的には、シフトレバーが前進位置(例えば、1やDレンジ)でアクセルペダル22を踏んで加速させると、前後方向検出手段28並びに車速情報に基づいて、まず、(a)の第1列部111の直動手段51が作動(前進)して凸部117を形成する。続けて、(b)の第2列部112の直動手段51が作動(前進)して凸部118を形成し、第2列部112の直動手段51が後退すると同時に、(c)の第3列部113の直動手段51が作動(前進)して凸部119を形成する。引き続き、(d)に示すフロア触覚提示手段104の直動手段51が作動して凸部121を形成し、(a)に戻って、繰り返す。そして、加速度が上がると、速い(多い)周波数となり、下がると低周波となる。
このように、第2の触覚提示手段101は、加速した際に、つま先から踵へ、あたかも振動波が伝わり流れてゆく感覚を提示することができる。
また、前進の場合に、つま先から踵へ波(触覚情報)を伝えるので、車両12の状態に対応させることができ、より分かりやすく伝えることができる。
図16(a)〜(d)は、車両を減速させたときの第2の触覚提示手段の機構を説明する図である。図左に第2の触覚提示手段101の断面図を示し、図右に第2の触覚提示手段101の平面図を示している。
車両12を減速させると、振幅が一定で、後(下)から前(上)に向かう波(周波数Fv)を足Fの踵からつま先に伝えることで、減速であることを認識させ、その際の、周波数Fvを増減することで、車速(減速を含む)の増減を伝えることができる。
具体的には、アクセルペダル22を戻して減速させると、車速情報に基づいて、まず、(a)のフロア触覚提示手段104の直動手段51が作動し、引き続き(b)の第3列部113の直動手段51が作動し、(c)の第2列部112の直動手段51が作動し、(d)の第1列部111の直動手段51が作動するので、第2の触覚提示手段101は、減速した際に、踵からつま先へ、あたかも振動波が伝わり流れてゆく感覚を提示することができる。
また、前進の際に提示する波の進む方向と後進の際に提示する波の進む方向は異なるので、触覚情報をより分かりやすく伝えることができる。
なお、減速度が上がると、速い(多い)周波数となり、下がると低周波となる。
第2の触覚提示手段101は、減速したときに、踵からつま先へ波が形成されるが、車両12を後進させたときに、踵からつま先へ波が形成されるように設定してもよい。後進か、減速かの選択は、提示形態選択スイッチ36で行う。
操作手段(アクセルペダル)22に配置した第2の触覚提示手段101は、作動状態が車両12の前進又は後進に対応して変化するものであることを説明したが、操作手段(ステアリングホイール)21に配置している第1の触覚提示手段32(左触覚提示手段44と右触覚提示手段46からなる。)を第2の触覚提示手段101と同様に作動させることも可能であり、ステアリングホイール21を90°近傍以上回した際にも方向(X軸、Y軸)や向きを変えることも可能である。手に同様の効果を付与することができる。
第1の触覚提示手段32(左触覚提示手段44と右触覚提示手段46)に旋回する(曲がる)ときの情報を提示させるか、前進又は後進のときの情報を提示させるかは、提示形態選択スイッチ36で行う。
次に、第3の触覚提示手段について説明する。
図17は、第3の触覚提示手段の斜視図である。
第3の触覚提示手段131は、運転者用座席15のシートクッション132に直動手段51を3列配置しているものである。腿133(図18参照)を支持するシートクッション132の前端部134に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の中央部136に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の後端部137に直動手段51を配置している。
図18(a)、(b)は、第3の触覚提示手段と加速との関係を説明する図である。
第3の触覚提示手段131は、加速したときに、第2の触覚提示手段101の作動に続いて作動して、尻135へ波を伝えることで、その波の動きによって車速(加速を含む)であることを認識させ、その際の、周波数Fvを増減することで、車速(加速を含む)の増減を伝えることができる。
具体的には、加速を検知すると、既に説明したように(a)のペダル触覚提示手段102がつま先から波を形成して伝え、続けて、(b)のフロア触覚提示手段104が凸部121を形成して踵に伝えた後、第3の触覚提示手段131に続く。
図19(a)〜(c)は、図18の続きを説明する図である。
(a)に示すように、フロア触覚提示手段104の直動手段51が戻った(後退した)直後に、シートクッション132に配置している前端部134の直動手段51が作動(前進)し、前端部134に張っている表層材138を盛上げ、腿凸圧部141を形成するので、腿133の裏143が押され、腿133の裏143に情報(踵から続く波の感覚)を伝えることができる。
続けて、(b)に示すように、前端部134の直動手段51が戻った(後退した)直後に、中央部136の直動手段51が作動(前進)し、中央部136に張っている表層材138を盛上げ、前尻凸圧部145を形成するので、尻135が押され、尻135に情報(腿133から続く波の感覚)を伝えることができる。
続けて、(c)に示すように、中央部136の直動手段51が戻った(後退した)直後に、後端部137の直動手段51が作動(前進)し、後端部137に張っている表層材138を盛上げ、後尻凸圧部147を形成するので、尻135が押され、尻135に情報(前から続く波の感覚)を伝えることができる。後端部137の直動手段51が戻った(後退した)直後に図18(a)に戻って直動手段51の作動を繰り返す。
なお、加速度が上がると、速い(多い)周波数となり、下がると低周波となる。
このように、第3の触覚提示手段131は、加速したときに、第2の触覚提示手段101の作動に続いて作動し、腿133から尻135に波を伝えるので、結果的に、加速した際に、つま先→踵→腿133の裏143→尻135に、あたかも振動波が伝わり流れてゆく感覚を提示することができるとともに、触覚への伝播範囲を広げることができる。
また、腿133の裏143から尻135に伝えるので、腿133及び尻135の触覚に流れる波を直接伝えることができ、触覚情報をより分かりやすく伝えることができる。
第3の触覚提示手段131は、加速したときに作動するが、減速した際に、逆に尻からつま先に波を伝えるようにすることも可能である。
また、第3の触覚提示手段131を、車両12を曲げたときやタイヤと路面との間に滑りが生じたときに作動させることも可能である。
図20(a)、(b)は、第4の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。上記図2、図5に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第4の触覚提示手段161は、直動手段51によって前進(Z軸方向)、後退(Z軸方向)するピン162を有し、ピン162がステアリングホイール21の上面163より高さH1だけ高く配置され、ステアリングホイール21の上面163の上方に位置する角164に凸状の突起部(引っかかり部)165を形成していることを特徴とする。
図21(a)、(b)は、第4の触覚提示手段が有する引っかかり部の有無を比較した比較図である。
(a)は、比較例で、比較例触覚提示手段171は、引っかかり部165がないものである。手172によってピン162の先端がステアリングホイール21の外方(矢印b1の方向)に向け矢印b2のように引張られがちとなるため、ピン162に生じる曲げ力(応力)は大きくなりやすい。
(b)は、本発明の第4の触覚提示手段161であり、手172が引っかかり部165に矢印b3のように当接するので、引っかかり部165によって手172は規制され保持される。従って、ピン162に生じる曲げ力(応力)を減少させることができる。
図22は、第4の触覚提示手段の別の形態図であり、図20(b)に対応する断面図である。上記図20、図21に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第4の触覚提示手段の別の形態161Bは、ピン162がステアリングホイール21の上面163より高さH2だけ低く配置され、引っかかり部165がステアリングホイール21の上面163に形成されていることを特徴とする。
別の形態161Bは、第4の触覚提示手段161と同様の効果を発揮する。
次に、別の実施の形態の車両状態伝達装置11Bについて説明する。
図23(a)、(b)は、別の実施の形態の車両状態伝達装置を説明する図であり、図1に対応する図である。(a)は概要を説明する図、(b)は(a)のb矢視図である。上記図1〜図22に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
別の実施の形態の車両状態伝達装置11Bは、伝達手段34Bを有する。
伝達手段34Bは、車両状態検出装置25に含まれて、車両12の停止を検知する車両停止検知手段301と、触覚提示手段32の作動量の調節開始を入力する調節開始手段302と、作動量の増減を入力して増減させる調節量入力手段303と、これら車両停止検知手段301の停止情報、調節開始手段302の開始情報及び、調節量入力手段303の増減情報に基づいて、車両12が停止しているときに、走行しているときと同様に触覚提示手段32を作動させる模擬情報を実行手段38に出力する模擬作動手段304と、を備えている。
「作動量」とは、周波数の数、振幅の大きさである。
車両停止検知手段301は、車両12が停止していることを検知するものであればよく、例えば、前述の車両状態検出装置25に含まれる車速を検出する車速検出装置(図に示していない)と兼ねてもよく、サイドブレーキ(図に示していない。)の作動を検出するものと兼ねてもよい。兼ねることで、軽量化とコスト削減を図ることができる。
調節開始手段302は、調節が必要となったときに操作手段、つまり、ステアリングホイール21、アクセルペダル22、運転者用座席15のうちのいずれか一つを特定するもので、「ON・OFF」スイッチを兼ね、回し操作をする操作部307を有し、例えば、センタコンソール308に配置されている。
調節量入力手段303は、増減を入力するもので、例えば、プラス部311とマイナス部312とからなり、プラス部311を押すことで増加を入力し、マイナス部312で減少を入力することで、図7のマップの条件を変更する。すなわち、プラス部311のプラス情報に基づいて、マップの勾配を大きくし、マイナス部312のマイナス情報に基づいてマップの勾配を小さくする。
なお、勾配を一定に平行移動することも可能である。
模擬作動手段304は、車両12が停止しているときに、調節量入力手段303の増減に基づいたマップと、予め設定した車両走行条件(横加速度の変化、車速の変化)を出力する。
図24は、別の実施の形態の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャートである。ST01〜ST07は既に説明しているので説明を省略し、ST08以降を説明する。
ST08:車両が停止しているか否かを判断する。停止していないときはST01に戻る。停止しているときはST09に進む。
ST09:調節開始手段302の信号を読み込む。
ST10:調節開始手段302の信号が「ON」であるか、「OFF」であるかを判断する。「OFF」のときはST01に戻る。「ON」のときはST11に進む。
ST11:調節開始手段302で操作手段を選択する。
ST12:選択された触覚提示手段32の作動量を調節量入力手段303のプラス・マイナスで調節する。パタンを変更する場合、例えば、図8〜図13に示している左右に進む波を変更するときは提示形態選択スイッチ36で行う。
ST13:プラス情報又はマイナス情報に基づいてマップの条件を変更する。
ST14:条件変更したマップに基づいて触覚提示手段32を作動させることで、体感しながら調節する。
ST15:調節開始手段302の信号を読み込む。
ST16:調節開始手段302が「OFF」か否かを判断する。「ON」のときはST01に戻る。「OFF」のときはST17に進む。「OFF」は調節完了である。
ST17:マップへの書き込み。
次に、ST08〜ST17を具体的に説明する。
ここでは、ステアリングホイール21の第1の触覚提示手段32に「周波数/横加速度」を既に設定して使用している場合について説明する。
車両12が停止しているか否かを、例えば車速が0Km/Hか否かで判断し、停止しているときに、調節開始手段302の操作部307を「OFF」位置から「ステアリングホイール」位置へ回すことで、調節の開始(ON)と同時に、調節をする操作部を特定する操作が行われる。
その次に、調節量入力手段303のプラス部311を押すと、プラス情報に基づいて周波数が高くなる。例えば、図7のマップの勾配に対しては、プラス情報に基づいてマップの勾配(角度)が大きくなるので、周波数が高くなる。
続けて、調節後のマップと模擬作動手段304に設定してある横加速度の最小から最大に対応させて、繰り返し情報を出力する。この模擬作動手段304の情報に基づいて実行手段38がステアリングホイール21に配置されている第1の触覚提示手段32を作動させるので、運転者は車両12が停止しているときに、最小から最大の範囲で刺激の程度を調節することができる。
第1の触覚提示手段32の提示パターンを変更する場合には、ST06での処理と同様に提示形態選択スイッチ36で行う。例えば、現状の「周波数/横加速度」を「周波数/車速」に変更することも可能である。
調節が完了したら、調節開始手段302の操作部307を「OFF」位置に戻すと、決定が入力されたこととなり、決定情報に基づいて、調節後のマップの条件に設定されるとともに、調節の処理が完了する。
なお、ステアリングホイール21の第1の触覚提示手段32の周波数を高くする調節の処理について説明したが、周波数を低くしたり、アクセルペダル22を特定した場合も同様の思想で刺激を調節する。
調節にセンタコンソール308に配置した調節開始手段302及び調節量入力手段303を用いたが、調節開始手段302及び調節量入力手段303を取付けないで、ナビ装置114を用いて調節に必要な情報を入力してもよい。
次に、第5の触覚提示手段321を説明する。
図25(a)、(b)は、第5の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。上記図14に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
操作手段(アクセルペダル)322は、第5の触覚提示手段321を有する。
第5の触覚提示手段321は、アクセルペダル322に取付けた振動発生機構324からなる。
アクセルペダル322は、既存のもので、アーム部材105にペダル板325が取付けられ、足Fを載せる表部326に対向する裏部327の上部328に振動発生機構324を配置している。
振動発生機構324は、振動を発生するものであればよく、例えば、電動機331の出力軸にアンバランスウェイト332を取り付けたものである。333は電動機331を覆うケースである。
第5の触覚提示手段321は、第2の触覚提示手段101と同様の効果を発揮する。すなわち、加速した際に、振動発生機構324によってペダル板325が振動するので、足Fに振動が伝わり、情報を伝えることができる。
また、第5の触覚提示手段321では、振動発生機構324によってペダル板325が振動するので、足Fを直接押して振動させる必要がなくなる。
さらに、ペダル板325の裏部327に振動発生機構324を配置しているので、第5の触覚提示手段321(振動発生機構324)が直接乗員の靴底に触れず、雨の日の水濡れや砂・土ぼこりによる悪影響を防ぐことができる。
本発明の車両状態伝達装置は、車両を運転する際に操作するものに好適である。
本発明の車両状態伝達装置の概要を説明する図 図1の2−2線断面図 図2の3−3線断面図(第1の触覚提示手段32) 図3の4矢視図(第1の触覚提示手段32) 本発明の車両状態伝達装置が備える第1の触覚提示手段32の作動概要を示す図 本発明の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャート マップを示す図 ステアリングホイールが直進状態近傍に回ったときの触覚提示手段32の機構を説明する図 図8の続きを説明する図 ステアリングホイールが90°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段32の機構を説明する図 図10の続きを説明する図 ステアリングホイールが180°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段32の機構を説明する図 図12の続きを説明する図 第2の触覚提示手段32の説明図 車両を加速させたときの第2の触覚提示手段32の機構を説明する図 車両を減速させたときの第2の触覚提示手段32の機構を説明する図 第3の触覚提示手段32の斜視図 第3の触覚提示手段32と加速との関係を説明する図 図18の続きを説明する図 第4の触覚提示手段32を説明する図 第4の触覚提示手段32が有する引っかかり部の有無を比較した比較図 第4の触覚提示手段32の別の形態図 別の実施の形態の車両状態伝達装置を説明する図 別の実施の形態の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャート 第5の触覚提示手段を説明する図 従来の技術(特許文献1)の説明図
符号の説明
11…車両状態伝達装置、12…車両、21…操作手段(ステアリングホイール)、24…電子制御装置、25…車両状態検出装置、27…操舵角検出手段、28…前後方向検出手段、32…第1の触覚提示手段32、34…伝達手段、43…把持部(9時の位置)、45…把持部(3時の位置)、165…突起部(引っかかり部)、301…車両停止検知手段、302…調節開始手段、303…調節量入力手段、304…模擬作動手段、322…アクセルペダル、324…振動発生機構。

Claims (5)

  1. 車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、
    前記伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、を備え、この操舵角検出手段からの操舵角情報に基づいて、前記触覚提示手段の作動状態が車両の旋回に対応して変化することを特徴とする車両状態伝達装置。
  2. 車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、
    前記伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、車両の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段と、を備え、この前後方向検出手段からの前後方向情報に基づいて、前記触覚提示手段の作動状態が車両の前進又は後進に対応して変化することを特徴とする車両状態伝達装置。
  3. 車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、
    前記伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、車両の停止を検知する車両停止検知手段と、前記触覚提示手段の作動量の調節を開始する調節開始手段と、前記作動量の増減を入力して増減させる調節量入力手段と、これら車両停止検知手段の停止情報、調節開始手段の開始情報及び、調節量入力手段の増減情報に基づいて、車両が停止しているときに、走行しているときと同様に前記触覚提示手段を作動させる情報を出力する模擬作動手段と、を備えていることを特徴とする車両状態伝達装置。
  4. 前記操作手段は、ステアリングホイールであり、
    前記触覚提示手段は、前記ステアリングホイールの把持部に突起部を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両状態伝達装置。
  5. 前記操作手段は、アクセルペダルであり、
    前記触覚提示手段は、前記アクセルペダルに配置した振動発生機構からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両状態伝達装置。
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