JP5016985B2 - 車両状態伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者に車両の状態を触覚を介して伝える車両状態伝達装置に関するものである。
車両には、運転者の手に車両の警報を伝える装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−298166公報(第15頁、図11)
次に、特許文献1を簡単に説明する。
図26は、従来の技術を説明する図であり、従来の車両状態伝達装置201は、車両202を旋回させたときに、ステアリングホイール203の右触覚提示手段204が凸部205、206、207、208を順に繰り返し形成するので、運転者に車両を左に曲げていることを伝えることができる。
しかし、特許文献1の従来の車両状態伝達装置201では、車速を伝えることはできるが、道路に対応した望ましい車速を伝えることはできないという問題がある。例えば、高速道路から出て、二車線の道路を走行する際、車速が速くなりがちになるという問題がある。
本発明は、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制する車両状態伝達装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、走行している道路の道路環境情報を取得する環境状態取得手段と、を備え、道路環境情報に含まれる路面上の線情報が、道路に施されている車線境界線の長さ、車線境界線の間隔、道路とは別の道路に車線境界線の長さより短く施されている別の車線境界線又は車道中央線の長さ、間隔より狭く別の車線境界線又は車道中央線の間隔をなす別の間隔であり、車線境界線の長さと検出装置の情報に含まれる車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、触覚提示手段が作動を続け、間隔と車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて触覚提示手段が停止を続け、別の車線境界線の長さ、又は車道中央線の長さと車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、触覚提示手段が作動を続け、別の間隔と車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて触覚提示手段が停止を続けることによって、触覚提示手段の作動が変化することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、走行している道路の道路環境情報を取得する環境状態取得手段と、を備え、道路環境情報と検出装置の情報に基づいて、触覚提示手段の作動が変化するので、道路との関係において車両の状態が好ましい状態でないことを運転者の触覚に伝えることができる。
例えば、高速道路を走行した直後に地方道を走行したときに、環境状態取得手段から得ていた道路環境情報は地方道の道路環境情報に変わり、検出装置から得ていた情報(車速)が高速道路の情報と同様であれば、高速道路走行時に比べ、伝達手段の触覚提示手段の作動が変化し、触覚に伝わる刺激が変化する。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
請求項に係る発明では、道路環境情報に含まれる路面上の線情報が、道路に施されている車線境界線の長さ、車線境界線の間隔、道路とは別の道路に車線境界線の長さより短く施されている別の車線境界線又は車道中央線の長さ、間隔より狭く別の車線境界線又は車道中央線の間隔をなす別の間隔であり、車線境界線の長さと検出装置の情報に含まれる車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、触覚提示手段が作動を続け、間隔と車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて触覚提示手段が停止を続け、別の車線境界線の長さ、又は車道中央線の長さと車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、触覚提示手段が作動を続け、別の間隔と車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて触覚提示手段が停止を続けることによって、触覚提示手段の作動が変化するので、線情報が道路である高速道路に施されている車線境界線の長さや、別の道路である地方道に施されている別の車線境界線又は車道中央線の長さであるときに、地方道を高速道路とほぼ同様の車速で走行すると、触覚提示手段の作動のタイミングが速くなる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両状態伝達装置の概要を説明する図である。
車両状態伝達装置11は、車両12に採用したもので、車両12の走行状態を運転者に伝える。具体的には後述する。
車両12は、車室14と、車室14に配置した運転者用座席15と、運転者用座席15の前に配置したインストルメントパネル16と、前輪に接続したステアリングシャフト17と、操作手段であるところのステアリングホイール21と、操作手段であるところのアクセルペダル22と、ブレーキペダル23と、車両12を制御する電子制御装置24と、車両の状態を検出する検出装置であるところの車両状態検出装置25と、ドライバ認識装置26と、ステアリングシャフト17の近傍に配置した操舵角検出手段27と、フロアの中央に配置して車両12の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段28と、インストルメントパネル16の中央に配置している環境状態取得手段であるところのナビ装置29と、車両状態伝達装置11と、を備える。
車両状態検出装置25は、車輪速を検出する車輪速検出装置と、車速を検出する車速検出装置と、ヨーレート検出装置と、横加速度検出装置と、路面凹凸検出装置と、操舵角検出手段27と、を備える。それぞれの具体的な構成は任意であり、例えば、既存のものでもよい。また、それぞれの配置位置は任意である。
ステアリングホイール21は、ホイール本体31と、ホイール本体31に配置した第1の触覚提示手段32を備える。
車両状態伝達装置11は、具体的には、伝達手段34を備え、伝達手段34は、ステアリングホイール21に配置した第1の触覚提示手段32と、第1の触覚提示手段32の実行の「ON」、「OFF」を切替え選択する触覚提示手段ON・OFFスイッチ35と、第1の触覚提示手段32の提示形態を選択する提示形態選択スイッチ36と、第1の触覚提示手段32の強弱(振幅)を選択する強弱選択スイッチ37と、伝達手段34を電子制御装置24の情報に基づいて作動させる実行手段38と、を備える。
第1の触覚提示手段32は、左手で握るホイール本体31の把持部であるところの9時の位置43に配置した左触覚提示手段44と、右手で握るホイール本体31の把持部であるところの3時の位置45に配置した右触覚提示手段46と、からなる。
図2は、図1の2−2線断面図であり、右触覚提示手段46の断面を示す。図下に前後方向のX軸、上下方向のY軸を示す。
右触覚提示手段46は、ホイール本体31に凹部47を形成し、凹部47に直動手段51を上下方向に配置し、直動手段51の先端部に面圧変換キャップ52を被せ、面圧変換キャップ52から距離Sだけ離して表皮カバー53をホイール本体31に取付けた。
図3は、図2の3−3線断面図(第1の触覚提示手段)であり、右触覚提示手段46の断面を示す。
右触覚提示手段46はまた、ホイール本体31の凹部47に直動手段51を前後方向に配置した。
直動手段51は、電動モータ部54と、電動モータ部54で直動するボールねじ(図に示していない)に接続したロッド55と、を備える。つまり、ロッド55を前進(矢印a1の方向)させ、後退(矢印a2の方向)させる。
なお、直動手段51は、電動であるが、電動に限定しない。また、直動手段51のサイズは任意である。
右触覚提示手段46では、直動手段51のロッド55の先端部に面圧変換キャップ52を被せることで、ロッド55の先端部の表面積を変更することができる。これにより、手の平への触感を調節することができる。
図4は、図3の4矢視図(第1の触覚提示手段)であり、右触覚提示手段46の正面を展開した状態で示す。
右触覚提示手段46は、具体的には、直動手段51を上下方向(Y軸)に5列配置し、前後方向(X軸)に5列配置し、合計25個配置したものである。
左触覚提示手段44(図1参照)は、右触覚提示手段46と同様であり、説明を省略する。
ここで、理解を容易にするために、前側の列から順にX1〜X5とし、上側の列から順にY1〜Y5とし、必要に応じて、例えば、図上の1列の5個を「X1の直動手段51」と呼称し、中央に配置した1個の直動手段51を「X3,Y3(座標)の直動手段51」と呼称する。
図5は、本発明の車両状態伝達装置が備える第1の触覚提示手段の作動概要を示す図である。
右触覚提示手段46では、直動手段51を作動させて、表皮カバー53を最大距離Hmまで押出し盛上げることで、凸部56を形成する。
ここで、最大距離Hmのときを直動手段51の前進限とし、ロッド55のストロークをS、前進限に達する最大ストロークをSmに設定し、ロッド55の前進速度をVf、ロッド55の後退速度をVr、隣り合う直動手段51、51を作動させる際のタイミングをtとする。
これらの条件を設定することにより、表皮カバー53は所望形態となる。例えば、波(振動)を形成する。その際、タイミングtを短くすると波の周波数は増加し、逆に、タイミングtを長くすると周波数は減少する。一方、ロッド55のストロークSを長くすると波の振幅は大きくなり(最大距離Hm)、逆に、ストロークSを短くすると波の振幅は小さくなる。
図1に示しているナビ装置(環境状態取得手段)29は、既存のカーナビゲーションで、道路構造の情報を予め設定した道路構造記録部58を備えている。
道路構造記録部58は、道路構造の第1の車線境界線61(図7参照)の情報、第2の車線境界線62(図7の第1の車線境界線61の長さ違い。)の情報、車道中央線63(図9参照)の情報など路面上の線情報を有している。
なお、ナビ装置29が、環境状態取得手段として用いられたが、ナビ装置29以外に道路の環境状態を取得するものとしては、車載カメラを挙げることができる。
また、これらの車載カメラで検知した道路情報とナビ装置29の道路の環境状態とを照合して、道路の環境状態を得ることも可能である。
図6は、本発明の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャートである。ST××はステップ番号を示す。図1を併用して説明する。
ST01:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35の信号を読み込む。つまり、運転者が車両状態伝達装置11を使用するときは「ON」にする。
ST02:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35が「ON」であるか、「OFF」であるかを判断する。「OFF」のときは処理が完了する。「ON」のときはST03に進む。
ST03:車両状態を検出する。車輪速Vh、車速Vc、横加速度y、ヨーレートθと、ステアリングホイールの操舵角、路面凹凸、操舵角、前進、後進を検出しているなかから、車速Vcを用いる。同時に、ナビ装置29が道路(現在位置)を特定する。
ST04:走行している道路(現在位置)の道路環境情報を取得する。
ST05:道路環境情報に含まれる路面上の線情報(車線境界線の情報又は、車道中央線の情報)を道路構造記録部58から得る。
ST06:線情報と車速を用いて触覚提示手段の作動の間隔を算出する。
ST07:触覚提示手段を実行する。
次に、ST01〜ST07を具体的に説明する。
図7は、本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路(その1)の説明図である。
図8は、本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路条件を説明する図である。
第1の道路64は、四車線以上の道路を対象にし、路面に中央分離帯65及び第1の車線境界線61が形成され、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道に採用されている。ここでは、高速自動車国道とする。高速自動車国道は、第1の車線境界線61の白線66の長さL1に8m(メートル)を設定し、第1の間隔L2に12mを設定している。L3は白線66と第1の間隔L2を1区間としたときの長さで、20mである。
第2の道路67(図12参照)は、第1の車線境界線61より長さが短い第2の車線境界線62を施しているとともに、第1の間隔L2より狭い第2の間隔L5を施しているもので、第2の車線境界線62の白線の長さL4に6m(メートル)を設定し、第2の間隔L5に9mを設定している。例えば、一般国道、都道府県道及び市町村道に採用されている。
図9は、本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路(その2)の説明図である。図8を併用して説明する。
第3の道路68は、二車線で、車道中央線63を設けた道路である。
車道中央線63は、白線の長さL7に5m(メートル)を設定し、第3の間隔L8に5mを設定している。L9は白線と第3の間隔L8を1区間としたときの長さで、10mである。
図10(a)、(b)は、車両状態伝達装置の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示している。図1〜図9を併用して説明する。
図11(a)〜(c)は、図10の続きを説明する図である。
図7の車両12が高速自動車国道に採用されている第1の道路64を車速V1で走行すると、図10から図11に示しているように右触覚提示手段46が作動し、手に伝える波動を左から右(Y軸方向)に向かって、形成する。波動は、第1の車線境界線61の白線66の長さL1(L1=8m)の間だけ山を形成し、第1の間隔L2(L2=12m)の間だけ谷を形成している。
そして、図9に示した車両12が、車速V1で市町村道に採用されている第3の道路68を走行すると、波動は、車道中央線63の白線の長さL7(L7=5m)の間だけ山を形成し、間隔L8(L8=5m)の間だけ谷を形成する。その結果、高速自動車国道に相当する第1の道路64を走行しているときの波動に比べ、市町村道に相当する第3の道路68を走行しているときの波動は短くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
具体的に説明する。
右触覚提示手段46は、具体的には、車両12が高速自動車国道に採用されている第1の道路64を走行すると、ナビ装置(環境状態取得手段)29によって走行している道路(現在位置)が高速自動車国道に採用されている第1の道路64であることが検知され、且つ、ナビ装置(環境状態取得手段)29の道路構造記録部58に予め設定した高速自動車国道に採用されている第1の道路64の第1の車線境界線61の白線66の長さL1(L1=8m)及び第1の間隔L2(L2=12m)が特定される。同時に、車両状態検出装置25で現在の車速V1が検出されているので、第1の触覚提示手段32の作動のタイミングとなる作動時間t1、停止時間t2が算出される。
作動時間t1は、t1=L1/V1であり、作動時間t1だけ、直動手段51が図10(a)→(b)→図11(a)→(b)→(c)→図10(a)に示しているように振動(前進・後退を繰り返す)する。
停止時間t2は、t2=L2/V1であり、停止時間t2の間、Y1〜Y5の直動手段51を後退させ、後退した状態(谷に相当)を継続する。
続けて、車両12が高速自動車国道(第1の道路64)を出て、市町村道(第3の道路68)を走行し始めると、右触覚提示手段46は、ナビ装置(環境状態取得手段)29によって走行している道路(現在位置)が第3の道路68であることが検知され、且つ、ナビ装置(環境状態取得手段)29の道路構造記録部58に予め設定した第3の道路68の車道中央線63の白線の長さL7(L7=5m)及び間隔L8(L8=5m)が特定される。同時に、車両状態検出装置25で現在の車速V1が検出されているので、第1の触覚提示手段32の作動のタイミングをなす作動時間t3、停止時間t4が算出される。
作動時間t3は、t3=L7/V1であり、作動時間t3だけ、第1の触覚提示手段32が図10(a)→(b)→図11(a)→(b)→(c)→図10(a)に示しているように振動(前進・後退を繰り返す)する。
停止時間t4は、t4=L8/V1であり、停止時間t4の間、Y1〜Y5の直動手段51を後退させ、後退した状態(谷に相当)を継続する。
より具体的には、算出した情報に基づいて、Y1の5個の直動手段51が同時に作動(前進)して表皮カバー53を押して盛上げ、凸部71を形成するので、右手Hの触覚で運転者に白線・車速に基づく振動が伝わる。凸部71を形成した直後にY1の5個の直動手段51は同時に戻る(後退する。)。
引き続き、(b)に示すように、Y1の直動手段51が戻ると同時に、Y2の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部72を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に白線・車速に基づく振動が伝わる。凸部72を形成した直後にY2の直動手段51は戻る。
引き続き、図11(a)に示すように、Y2の直動手段51が戻ると同時に、Y3の直動手段51が作動して、凸部73を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
さらに、(b)に示すように、Y3の直動手段51が戻ると同時に、Y4の直動手段51が作動して、凸部74を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
同様に、(c)に示すように、Y4の直動手段51が戻ると同時に、Y5の直動手段51が作動して、凸部75を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その直後に、図10(a)に戻って、動作を繰り返す。
なお、第1の触覚提示手段32は、図10(a)→(b)→図11(a)→(b)→(c)→図10(a)を繰り返すが、Y1〜Y5の直動手段51を同時に作動(前進)させることも可能である。すなわち、作動時間t1だけY1〜Y5の直動手段51を同時に前進させ、停止時間t2だけY1〜Y5の直動手段51を同時に後退させる。
また、第2の道路67(図12参照)を走行した後、第3の道路68を走行した場合も同様の作用・効果を発揮する。
ナビ装置(環境状態取得手段)29が現在位置を特定すると、ナビ装置(環境状態取得手段)29の道路構造記録部58に予め設定した一般国道、都道府県道及び市町村道に相当する第2の道路67の第2の車線境界線62(図7の第1の車線境界線61の長さ違い。)の白線の長さL4(L4=6m)及び間隔L5(L5=9m)が特定されるので、第1の触覚提示手段32の作動のタイミングをなす作動時間t5(t5=L4/V1)、停止時間t6(t6=L5/V1)が算出される。
これらの波動を形成するタイミングを次に説明する。
図12は、車両状態伝達装置が備えている触覚提示手段の作動のタイミングを説明する図である。(a)は第1の道路64(例えば、高速自動車国道)、(b)第2の道路67(例えば、一般国道、都道府県道、)、(c)第3の道路68(例えば、市町村道)を示している。図10、図11を併用して説明する。
ナビ装置29が検出している高速自動車国道(第1の道路64)を車速V1で走行すると、ナビ装置29に設定した第1の車線境界線61の白線66の長さL1(8m)に対応する作動時間t1だけ、Y1〜Y5の直動手段51が順又は同時に前進することで、波動の山(凸部71〜75)を形成する。続けて、第1の車線境界線61の第1の間隔L2(12m)に対応する停止時間t2だけ、Y1〜Y5の直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
ナビ装置29が検出している市町村道(第3の道路68)を車速V1で走行すると、ナビ装置29に設定した車道中央線63の白線の長さL7(5m)に対応する作動時間t3
(t3<t1)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が順又は同時に前進することで、波動の山を形成する。続けて、車道中央線63の間隔L8(L8=5m)に対応する停止時間t4(t4<t2)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
このように、図7の車両12が高速自動車国道(第1の道路64)と同じ車速V1で図9の市町村道(第3の道路68)を走行したときに、高速自動車国道(第1の道路64)で作動していた右触覚提示手段46の振動(波動)の周波数に比べ、周波数が高くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
また、ナビ装置29が検出している一般国道や都道府県道や市町村道に相当する図12の第2の道路67を車速V1で走行すると、ナビ装置29に設定した第2の車線境界線62の白線の長さL4(6m)に対応する作動時間t5(t5>t3)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が順又は同時に前進することで、波動の山を形成する。続けて、第2の車線境界線62の間隔L5(9m)に対応する作動時間t6(t6>t4)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
このように、車両12が一般国道や都道府県道や市町村道に相当する第2の道路67と同じ車速V1で市町村道(第3の道路68)を走行したときに、一般国道や都道府県道や市町村道に相当する第2の道路67で作動していた右触覚提示手段46の振動(波動)の周波数に比べ、周波数が高くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
右触覚提示手段46の振動(波動)と同時に、左触覚提示手段44(図1参照)も右触覚提示手段46と同様に振動する。
なお、路面上に車線境界線並びに車道中央線が施されている場合には、車線境界線を優先する。
第1の触覚提示手段32では、手に伝える波動を左から右(図11(c)の矢印a3の方向)に向かって形成したが、波動を右から左に向かって形成してもよい。
次に、ステアリングホイール21を回した場合について説明する。
図13(a)〜(c)は、ステアリングホイールが90°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
ステアリングホイール21を90°位置まで回すと、操舵角検出手段27の操舵角情報に基づき、右触覚提示手段46は、手に伝える波動の向きを直進時近傍(0°位置近傍)のときに提示した向き(Y軸)に対して、直交する向き(X軸方向)に変えることで、波動を左から右に向けて形成する。
具体的には、X1の5個の直動手段51が同時に作動(前進)して表皮カバー53を押して盛上げ、凸部77を形成するので、右手Hの触覚で運転者に横加速度が伝わる。凸部77を形成した直後にX1の5個の直動手段51は同時に戻る(後退する。)。
引き続き、(b)に示すように、X1の直動手段51が戻ると同時に、X2の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部78を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部78を形成した直後にX2の直動手段51は戻る。
引き続き、(c)に示すように、X2の直動手段51が戻ると同時に、X3の直動手段51が作動して表皮カバー53を押し、凸部81を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その結果、右手Hの触覚に押圧で運転者に横加速度が伝わる。凸部81を形成した直後にX3の直動手段51は戻る。
図14(a)、(b)は、図13の続きを説明する図である。
同様に、(a)に示すように、X4の直動手段51が作動して、凸部82を形成し、続けて、(b)に示すように、X5の直動手段51が作動して、凸部83を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
図15(a)〜(c)は、ステアリングホイールが180°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
ステアリングホイール21を180°位置まで回すと、右触覚提示手段46は、手に伝える波動の向きを逆向き(Y5からY1に進む)に変えた凸部84〜88を形成することで、波動を左から右に向けて形成する。
図16(a)、(b)は、図15の続きを説明する図である。
凸部86、87を形成することで、手の平の触覚に押圧を加える。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
次に、別の触覚提示手段について説明する。
図17(a)、(b)は、第2の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。上記図1〜図16に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2の触覚提示手段91は、直動手段51によって前進(Z軸方向)、後退(Z軸方向)するピン92を有し、ピン92がステアリングホイール21の上面93より高さH1だけ高く配置され、ステアリングホイール21の上面93の上方に位置する角94に凸状の突起部(引っかかり部)95を形成していることを特徴とする。
第2の触覚提示手段91は、第1の触覚提示手段32と同様の作用、効果を発揮する。つまり、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
次に、別の操作手段(アクセルペダル)22に配置した第3の触覚提示手段について説明する。
図18(a)、(b)は、第3の触覚提示手段の説明図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。上記図2、図5に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
操作手段(アクセルペダル)22は、第3の触覚提示手段101を有する。
第3の触覚提示手段101は、アクセルペダル22に配置しているペダル触覚提示手段102と、車両12のフロアパネル103に配置しているフロア触覚提示手段104とからなる。
ペダル触覚提示手段102は、アクセルペダル22のアーム部材105にケース部106が取付けられ、ケース部106内に前から順に第1〜3列部111、112、113を形成しているとともに、各列にそれぞれ直動手段51を4個配列し、直動手段51の面圧変換キャップ52を通している開口部114がケース部106に取付けているペダル板115に開けられ、開口部114をカバー116で覆っている。
フロア触覚提示手段104は、アクセルペダル22の近傍のフロアパネル103に直動手段51を配置している。具体的には、ペダル触覚提示手段102の第3列部113に平行に且つ、ペダル板115の延長線Lpとフロアパネル103が交差する位置Gより後方(矢印の方向)に直動手段51を配置したものである。
図19(a)〜(d)は、車両状態伝達装置の第3の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図である。図左に第3の触覚提示手段101の断面図を示し、図右に第3の触覚提示手段101の平面図を示している。図1〜図12を併用して説明する。
第3の触覚提示手段101は、第1の触覚提示手段32と同様の効果を発揮する。
第3の触覚提示手段101は、作動時間t1の間だけ直動手段51が、前(上)から後(下)に向かう振動(波)を足Fの裏の触覚から踵に伝え、停止時間t2だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
具体的には、道路構造の情報並びに車速情報に基づいて、まず、(a)の第1列部111の直動手段51が作動(前進)して凸部117を形成する。続けて、(b)の第2列部112の直動手段51が作動(前進)して凸部118を形成し、第2列部112の直動手段51が後退すると同時に、(c)の第3列部113の直動手段51が作動(前進)して凸部119を形成する。引き続き、(d)に示すフロア触覚提示手段104の直動手段51が作動して凸部121を形成し、(a)に戻って、繰り返す。
また、第3の触覚提示手段101は、ナビ装置29が市町村道(第3の道路68)を検出すると、作動時間t3の間だけ直動手段51が、前(上)から後(下)に向かう振動(波)を足Fの裏の触覚から踵に伝え、停止時間t4だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
その結果、第3の触覚提示手段101では、車両12が高速自動車国道(第1の道路64)と同じ車速V1で市町村道(第3の道路68)を走行したときに、高速自動車国道(第1の道路64)で作動していた第3の触覚提示手段101の振動(波動)の周波数に比べ、周波数が高くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
次に、第3の触覚提示手段101が形成する波動の進む方向を逆方向にした場合を説明する。
図20(a)〜(d)は、第3の触覚提示手段の走行しているときの別の機構を説明する図である。図左に第3の触覚提示手段101の断面図を示し、図右に第3の触覚提示手段101の平面図を示している。
第3の触覚提示手段101は、作動時間t1、t3の間だけ直動手段51が、後(下)から前(上)に向かう振動(波)を足Fの踵からつま先に伝え、停止時間t2、t4の間だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
その結果、第3の触覚提示手段101が形成する波動の進む方向を逆方向にした場合も、同様の効果を発揮する。
次に、第4の触覚提示手段について説明する。
図21は、第4の触覚提示手段の斜視図である。
第4の触覚提示手段131は、運転者用座席15のシートクッション132に直動手段51を3列配置しているものである。腿133(図22参照)を支持するシートクッション132の前端部134に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の中央部136に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の後端部137に直動手段51を配置している。
図22(a)、(b)は、第4の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図である。
図23(a)〜(c)は、図22の続きを説明する図である。
第4の触覚提示手段131は、第1の触覚提示手段32と同様の効果を発揮する。
第4の触覚提示手段131は、作動時間t1、t3の間だけ直動手段51が、第3の触覚提示手段101の作動に続いて作動して、尻135へ振動(波)を伝え、停止時間t2、t4の間だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
具体的には、フロア触覚提示手段104の直動手段51が戻った(後退した)直後に、シートクッション132に配置している前端部134の直動手段51が作動(前進)し、前端部134に張っている表層材138を盛上げ、腿凸圧部141を形成するので、腿133の裏143が押され、腿133の裏143に情報(踵から続く波の感覚)を伝えることができる。
続けて、(b)に示すように、前端部134の直動手段51が戻った(後退した)直後に、中央部136の直動手段51が作動(前進)し、中央部136に張っている表層材138を盛上げ、前尻凸圧部145を形成するので、尻135が押され、尻135に情報(腿133から続く波の感覚)を伝えることができる。
続けて、(c)に示すように、中央部136の直動手段51が戻った(後退した)直後に、後端部137の直動手段51が作動(前進)し、後端部137に張っている表層材138を盛上げ、後尻凸圧部147を形成するので、尻135が押され、尻135に情報(前から続く波の感覚)を伝えることができる。後端部137の直動手段51が戻った(後退した)直後に図22(a)に戻って直動手段51の作動を繰り返す。
その結果、第4の触覚提示手段131では、車両12が高速自動車国道(第1の道路64)と同じ車速V1で市町村道(第3の道路68)を走行したときに、高速自動車国道(第1の道路64)で作動していた第4の触覚提示手段131の振動(波動)の周波数に比べ、周波数が高くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
次に、第5の触覚提示手段171を説明する。
図24は、第5の触覚提示手段を説明する図である。
第5の触覚提示手段171は、アクセルペダル22(図1も参照)に配置したもので、本体172に直動手段173を取付け、直動手段173に駆動部174を取付け、駆動部174にゴム製の偏心カム175を角度αだけ回動するように取付け、停止時間t2、t4の間だけ、待機位置176で待機し、偏心カム175が回動する際に、弾性変形しつつ、履物の底を押す。
第5の触覚提示手段171は、第1の触覚提示手段32と同様の効果を発揮する。
第5の触覚提示手段171では、作動時間t1、t3の間だけ偏心カム175が角度αの範囲を揺動し、足Fの触覚に伝え、停止時間t2、t4の間だけ偏心カム175が回動を停止する。
その結果、車両12が高速自動車国道(第1の道路64)と同じ車速V1で市町村道(第3の道路68)を走行したときに、高速自動車国道(第1の道路64)で作動していた第5の触覚提示手段171の振動(偏心カム175の角度α間の往復)の周波数に比べ、周波数(角度α間の往復時間)が高くなるので、第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
次に、第6の触覚提示手段221を説明する。
図25(a)、(b)は、第6の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。上記図18に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
操作手段(アクセルペダル)222は、第6の触覚提示手段221を有する。
第6の触覚提示手段221は、アクセルペダル222に取付けた振動発生機構224からなる。
アクセルペダル222は、既存のもので、アーム部材105にペダル板225が取付けられ、足Fを載せる表部226に対向する裏部227の上部228に振動発生機構224を配置している。
振動発生機構224は、振動を発生するものであればよく、例えば、電動機231の出力軸にアンバランスウェイト232を取り付けたものである。233は電動機231を覆うケースである。
第6の触覚提示手段221は、第1の触覚提示手段32と同様の効果を発揮する。
第6の触覚提示手段221は、作動時間t1、t3の間だけ電動機231が作動することで、回転するアンバランスウェイト232によってペダル板225が振動し、停止時間t2、t4の間だけ、電動機231が停止することで、ペダル板225は振動しない。
その結果、車両12が高速自動車国道(第1の道路64)と同じ車速V1で市町村道(第3の道路68)を走行したときに、高速自動車国道(第1の道路64)で作動していた第6の触覚提示手段221の振動し続けている時間に比べ、時間が短くなるので第3の道路68を走行しているときの車速が速いことを認識させ、減速する必要があることを伝えることができる。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
本発明の車両状態伝達装置は、車両を運転する際に操作するものに好適である。
本発明の車両状態伝達装置の概要を説明する図 図1の2−2線断面図 図2の3−3線断面図(第1の触覚提示手段) 図3の4矢視図(第1の触覚提示手段) 本発明の車両状態伝達装置が備える第1の触覚提示手段の作動概要を示す図 本発明の車両状態伝達装置に用いる概要フローチャート 本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路(その1)の説明図 本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路条件を説明する図 本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路(その2)の説明図 車両状態伝達装置の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図 図10の続きを説明する図 車両状態伝達装置が備えている触覚提示手段の作動のタイミングを説明する図 ステアリングホイールが90°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図 図13の続きを説明する図 ステアリングホイールが180°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図 図15の続きを説明する図 第2の触覚提示手段を説明する図 第3の触覚提示手段の説明図 車両状態伝達装置の第3の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図 第3の触覚提示手段の走行しているときの別の機構を説明する図 第4の触覚提示手段の斜視図 第4の触覚提示手段の走行しているときの機構を説明する図 図22の続きを説明する図 第5の触覚提示手段を説明する図 第6の触覚提示手段を説明する図 従来の技術を説明する図
符号の説明
11…車両状態伝達装置、12…車両、21…操作手段(ステアリングホイール)、24…電子制御装置、25…検出装置(車両状態検出装置)、29…環境状態取得手段(ナビ装置)、32…第1の触覚提示手段、34…伝達手段、43…把持部(9時の位置)、45…把持部(3時の位置)、61…第1の車線境界線、62…第2の車線境界線、63…車道中央線、64…走行している道路(第1の道路)、67…走行している道路(第2の道路)、68…走行している道路(第3の道路)、V1…現在の車速。

Claims (1)

  1. 車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、
    前記伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、走行している道路の道路環境情報を取得する環境状態取得手段と、を備え、
    前記道路環境情報に含まれる路面上の線情報が、道路に施されている車線境界線の長さ、前記車線境界線の間隔、前記道路とは別の道路に前記車線境界線の長さより短く施されている別の車線境界線又は車道中央線の長さ、前記間隔より狭く前記別の車線境界線又は前記車道中央線の間隔をなす別の間隔であり、
    前記車線境界線の長さと前記検出装置の情報に含まれる車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、前記触覚提示手段が作動を続け、前記間隔と前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて前記触覚提示手段が停止を続け、前記別の車線境界線の長さ、又は前記車道中央線の長さと前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、前記触覚提示手段が作動を続け、前記別の間隔と前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて前記触覚提示手段が停止を続けることによって、前記触覚提示手段の作動が変化することを特徴とする車両状態伝達装置。
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