JP5016985B2 - 車両状態伝達装置 - Google Patents
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Description
図26は、従来の技術を説明する図であり、従来の車両状態伝達装置201は、車両202を旋回させたときに、ステアリングホイール203の右触覚提示手段204が凸部205、206、207、208を順に繰り返し形成するので、運転者に車両を左に曲げていることを伝えることができる。
例えば、高速道路を走行した直後に地方道を走行したときに、環境状態取得手段から得ていた道路環境情報は地方道の道路環境情報に変わり、検出装置から得ていた情報(車速)が高速道路の情報と同様であれば、高速道路走行時に比べ、伝達手段の触覚提示手段の作動が変化し、触覚に伝わる刺激が変化する。従って、高速道路から出た後に車速が速くなりがちになるのを抑制することができるという利点がある。
図1は、本発明の車両状態伝達装置の概要を説明する図である。
車両状態伝達装置11は、車両12に採用したもので、車両12の走行状態を運転者に伝える。具体的には後述する。
車両12は、車室14と、車室14に配置した運転者用座席15と、運転者用座席15の前に配置したインストルメントパネル16と、前輪に接続したステアリングシャフト17と、操作手段であるところのステアリングホイール21と、操作手段であるところのアクセルペダル22と、ブレーキペダル23と、車両12を制御する電子制御装置24と、車両の状態を検出する検出装置であるところの車両状態検出装置25と、ドライバ認識装置26と、ステアリングシャフト17の近傍に配置した操舵角検出手段27と、フロアの中央に配置して車両12の前進方向又は後進方向を検出する前後方向検出手段28と、インストルメントパネル16の中央に配置している環境状態取得手段であるところのナビ装置29と、車両状態伝達装置11と、を備える。
ステアリングホイール21は、ホイール本体31と、ホイール本体31に配置した第1の触覚提示手段32を備える。
右触覚提示手段46は、ホイール本体31に凹部47を形成し、凹部47に直動手段51を上下方向に配置し、直動手段51の先端部に面圧変換キャップ52を被せ、面圧変換キャップ52から距離Sだけ離して表皮カバー53をホイール本体31に取付けた。
右触覚提示手段46はまた、ホイール本体31の凹部47に直動手段51を前後方向に配置した。
直動手段51は、電動モータ部54と、電動モータ部54で直動するボールねじ(図に示していない)に接続したロッド55と、を備える。つまり、ロッド55を前進(矢印a1の方向)させ、後退(矢印a2の方向)させる。
なお、直動手段51は、電動であるが、電動に限定しない。また、直動手段51のサイズは任意である。
右触覚提示手段46は、具体的には、直動手段51を上下方向(Y軸)に5列配置し、前後方向(X軸)に5列配置し、合計25個配置したものである。
左触覚提示手段44(図1参照)は、右触覚提示手段46と同様であり、説明を省略する。
右触覚提示手段46では、直動手段51を作動させて、表皮カバー53を最大距離Hmまで押出し盛上げることで、凸部56を形成する。
ここで、最大距離Hmのときを直動手段51の前進限とし、ロッド55のストロークをS、前進限に達する最大ストロークをSmに設定し、ロッド55の前進速度をVf、ロッド55の後退速度をVr、隣り合う直動手段51、51を作動させる際のタイミングをtとする。
道路構造記録部58は、道路構造の第1の車線境界線61(図7参照)の情報、第2の車線境界線62(図7の第1の車線境界線61の長さ違い。)の情報、車道中央線63(図9参照)の情報など路面上の線情報を有している。
また、これらの車載カメラで検知した道路情報とナビ装置29の道路の環境状態とを照合して、道路の環境状態を得ることも可能である。
ST01:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35の信号を読み込む。つまり、運転者が車両状態伝達装置11を使用するときは「ON」にする。
ST02:触覚提示手段ON・OFFスイッチ35が「ON」であるか、「OFF」であるかを判断する。「OFF」のときは処理が完了する。「ON」のときはST03に進む。
ST04:走行している道路(現在位置)の道路環境情報を取得する。
ST05:道路環境情報に含まれる路面上の線情報(車線境界線の情報又は、車道中央線の情報)を道路構造記録部58から得る。
ST07:触覚提示手段を実行する。
次に、ST01〜ST07を具体的に説明する。
図8は、本発明の車両状態伝達装置の環境状態取得手段に設定している道路条件を説明する図である。
第3の道路68は、二車線で、車道中央線63を設けた道路である。
車道中央線63は、白線の長さL7に5m(メートル)を設定し、第3の間隔L8に5mを設定している。L9は白線と第3の間隔L8を1区間としたときの長さで、10mである。
図11(a)〜(c)は、図10の続きを説明する図である。
具体的に説明する。
同様に、(c)に示すように、Y4の直動手段51が戻ると同時に、Y5の直動手段51が作動して、凸部75を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。その直後に、図10(a)に戻って、動作を繰り返す。
ナビ装置(環境状態取得手段)29が現在位置を特定すると、ナビ装置(環境状態取得手段)29の道路構造記録部58に予め設定した一般国道、都道府県道及び市町村道に相当する第2の道路67の第2の車線境界線62(図7の第1の車線境界線61の長さ違い。)の白線の長さL4(L4=6m)及び間隔L5(L5=9m)が特定されるので、第1の触覚提示手段32の作動のタイミングをなす作動時間t5(t5=L4/V1)、停止時間t6(t6=L5/V1)が算出される。
これらの波動を形成するタイミングを次に説明する。
(t3<t1)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が順又は同時に前進することで、波動の山を形成する。続けて、車道中央線63の間隔L8(L8=5m)に対応する停止時間t4(t4<t2)だけ、Y1〜Y5の直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
第1の触覚提示手段32では、手に伝える波動を左から右(図11(c)の矢印a3の方向)に向かって形成したが、波動を右から左に向かって形成してもよい。
図13(a)〜(c)は、ステアリングホイールが90°位置の近傍まで回ったときの触覚提示手段の機構を説明する図である。上段に車両状態伝達装置11の第1の触覚提示手段32を示し、下段に右触覚提示手段46を展開して模式的に示す。
同様に、(a)に示すように、X4の直動手段51が作動して、凸部82を形成し、続けて、(b)に示すように、X5の直動手段51が作動して、凸部83を形成するので、前の押圧位置から少し離れた位置の手の平の触覚に押圧を加える。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
凸部86、87を形成することで、手の平の触覚に押圧を加える。
従って、ステアリングホイール21を回しても、常に一様の触覚情報を得ることができ、より分かりやすく伝えることができる。
図17(a)、(b)は、第2の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。上記図1〜図16に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
図18(a)、(b)は、第3の触覚提示手段の説明図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。上記図2、図5に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3の触覚提示手段101は、アクセルペダル22に配置しているペダル触覚提示手段102と、車両12のフロアパネル103に配置しているフロア触覚提示手段104とからなる。
ペダル触覚提示手段102は、アクセルペダル22のアーム部材105にケース部106が取付けられ、ケース部106内に前から順に第1〜3列部111、112、113を形成しているとともに、各列にそれぞれ直動手段51を4個配列し、直動手段51の面圧変換キャップ52を通している開口部114がケース部106に取付けているペダル板115に開けられ、開口部114をカバー116で覆っている。
第3の触覚提示手段101は、作動時間t1の間だけ直動手段51が、前(上)から後(下)に向かう振動(波)を足Fの裏の触覚から踵に伝え、停止時間t2だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
図20(a)〜(d)は、第3の触覚提示手段の走行しているときの別の機構を説明する図である。図左に第3の触覚提示手段101の断面図を示し、図右に第3の触覚提示手段101の平面図を示している。
図21は、第4の触覚提示手段の斜視図である。
第4の触覚提示手段131は、運転者用座席15のシートクッション132に直動手段51を3列配置しているものである。腿133(図22参照)を支持するシートクッション132の前端部134に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の中央部136に直動手段51を配置し、尻135を支持するシートクッション132の後端部137に直動手段51を配置している。
図23(a)〜(c)は、図22の続きを説明する図である。
第4の触覚提示手段131は、第1の触覚提示手段32と同様の効果を発揮する。
第4の触覚提示手段131は、作動時間t1、t3の間だけ直動手段51が、第3の触覚提示手段101の作動に続いて作動して、尻135へ振動(波)を伝え、停止時間t2、t4の間だけ、直動手段51が後退し続けることで、波動の谷を形成する。
図24は、第5の触覚提示手段を説明する図である。
第5の触覚提示手段171は、アクセルペダル22(図1も参照)に配置したもので、本体172に直動手段173を取付け、直動手段173に駆動部174を取付け、駆動部174にゴム製の偏心カム175を角度αだけ回動するように取付け、停止時間t2、t4の間だけ、待機位置176で待機し、偏心カム175が回動する際に、弾性変形しつつ、履物の底を押す。
第5の触覚提示手段171では、作動時間t1、t3の間だけ偏心カム175が角度αの範囲を揺動し、足Fの触覚に伝え、停止時間t2、t4の間だけ偏心カム175が回動を停止する。
図25(a)、(b)は、第6の触覚提示手段を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。上記図18に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第6の触覚提示手段221は、アクセルペダル222に取付けた振動発生機構224からなる。
アクセルペダル222は、既存のもので、アーム部材105にペダル板225が取付けられ、足Fを載せる表部226に対向する裏部227の上部228に振動発生機構224を配置している。
第6の触覚提示手段221は、作動時間t1、t3の間だけ電動機231が作動することで、回転するアンバランスウェイト232によってペダル板225が振動し、停止時間t2、t4の間だけ、電動機231が停止することで、ペダル板225は振動しない。
Claims (1)
- 車両の状態を検出装置で検出し、この検出装置の情報に基づいて伝達手段を作動させることで、運転者に車両の状態を伝える車両状態伝達装置において、
前記伝達手段は、車両状態の変化を操作手段を介して触覚情報として運転者に伝達する触覚提示手段と、走行している道路の道路環境情報を取得する環境状態取得手段と、を備え、
前記道路環境情報に含まれる路面上の線情報が、道路に施されている車線境界線の長さ、前記車線境界線の間隔、前記道路とは別の道路に前記車線境界線の長さより短く施されている別の車線境界線又は車道中央線の長さ、前記間隔より狭く前記別の車線境界線又は前記車道中央線の間隔をなす別の間隔であり、
前記車線境界線の長さと前記検出装置の情報に含まれる車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、前記触覚提示手段が作動を続け、前記間隔と前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて前記触覚提示手段が停止を続け、前記別の車線境界線の長さ、又は前記車道中央線の長さと前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて、前記触覚提示手段が作動を続け、前記別の間隔と前記車速とを用いて演算した作動タイミング情報に基づいて前記触覚提示手段が停止を続けることによって、前記触覚提示手段の作動が変化することを特徴とする車両状態伝達装置。
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