JP2008169600A - 浴室構造 - Google Patents

浴室構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008169600A
JP2008169600A JP2007003149A JP2007003149A JP2008169600A JP 2008169600 A JP2008169600 A JP 2008169600A JP 2007003149 A JP2007003149 A JP 2007003149A JP 2007003149 A JP2007003149 A JP 2007003149A JP 2008169600 A JP2008169600 A JP 2008169600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
apron
pan
waterproof pan
wall member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007003149A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Sawa
俊郎 澤
Kazutaka Urata
和孝 浦田
Hideshi Horie
秀史 堀江
Kazuhiro Kojima
一博 児島
Junichi Sato
淳一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Tostem Corp
Original Assignee
Inax Corp
Tostem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp, Tostem Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2007003149A priority Critical patent/JP2008169600A/ja
Publication of JP2008169600A publication Critical patent/JP2008169600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

【課題】洗い場用防水パン4、浴槽2、エプロン5を備えた浴室構造を浴槽用防水パン3を備えた構造へ容易に仕様変更できるようにすること。
【解決手段】配置した洗い場用防水パン4と浴槽2とをエプロン5で水密に接合し、洗い場用防水パン4及び浴槽2に設けた載置部に仕切部材とを載置し、エプロン5の洗い場側となる手前面の両側に仕切部材6を水密に当接し、浴室外空間Qに配置した浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置し、浴槽用防水パン3の起立周壁3b〜3eと浴槽2との間に、洗い場寄りとなる手前側を除く三方に三方壁部材40を配設して、起立周壁3eと三方壁部材40とで接合用口部42を形成し、接合用口部42を形成する縁部を、洗い場用防水パン3、浴槽2及びエプロン5の浴室外空間Qに面する部分の対応する箇所に水密に接合したものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、洗い場用防水パン、壁パネル、浴槽及びエプロンを用いて浴室を構築する浴室構造の改良に関するものである。
浴室構造には、設置した洗い場用防水パンと浴槽とを、覆蓋できる作業口を有するエプロンで水密に接合し、洗い場用防水パン及び浴槽の各縁部に設けた仕切部材用載置部に壁パネル等の仕切部材を載置し、エプロンの洗い場側となる手前面の両側に仕切部材を水密に当接し、洗い場用防水パン、浴槽、エプロン及び仕切部材で浴室内空間と浴室外空間とに区画し、浴室内空間から浴室外空間へ漏水させないようにしたものがある。この浴室構造(前者)には、浴槽用防水パンを用いない分だけ安価に提供できる。
別の浴室構造としては、浴槽を設置した箇所からの漏水で下階等が被害を受けないようにするために、浴槽用防水パンを併用した従来構造(後者)がある(特許文献1)。
特開平2−128724号公報
後者は、防水パンに洗い場部と浴槽載置部を区画形成し、浴槽載置部に浴槽を設置し、浴槽の縁部に設けた仕切部材用載置部に浴槽側上方仕切部材を載置すると共に浴槽の仕切部材用載置部の裏側と浴槽載置部との間に浴槽側下方仕切部材を配置し、更に洗い場部の縁部に設けた仕切部材用載置部に洗い場側仕切部材を載置し、浴槽側上方仕切部材及び浴槽側下方仕切部材と洗い場側仕切部材とを突き合わることで、洗い場及び浴槽裏側からから外部へ漏水しないようにしてある。更に、後者は、洗い場部及び浴槽載置部の境界部と浴槽の上縁部との間にエプロンを配置し、洗い場から浴槽載置部を見えないようにして美観を得ている。このエプロンは、小口面側が、浴槽側下方仕切壁と洗い場側仕切部材との突き合わせ箇所の近辺に対向している。
ところで、後者は、浴槽載置部のない構造に仕様変更することができない。何故ならば、後者から浴槽載置部の部分及び浴槽側下方仕切壁を撤去をしたとき、エプロンの小口面と洗い場側仕切部材との対向する箇所で止水を完全にすることが困難なため、洗い場側から浴槽設置側へ漏水する危険があるためである。
また、前者は、浴槽用防水パンを用いることを考慮していないため、浴槽用防水パンを用いる構造に仕様変更することは予定されていない。
そこで、本発明は、前者を構築できる部材を用いて、浴槽用防水パンを用いる仕様にも変更できるようにすることで、部材を共通化して、結果的にコストの低減を図ることができる浴室構造を提供せんとするものである。
浴槽用防水パンを用いない浴室構造を構築する部材を利用して、浴槽用防水パン、浴槽及びエプロンで囲まれる囲繞空間を浴槽裏側に形成する浴室構造を得ることができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、配置した洗い場用防水パンと浴槽とを、覆蓋できる作業口を有するエプロンで水密に接合し、洗い場用防水パン及び浴槽に設けた仕切部材用載置部に、洗い場側仕切部材と浴槽側仕切部材とを載置し、エプロンの洗い場側となる手前面の両側に、隣接する洗い場側仕切部材を水密に当接し、洗い場用防水パン、浴槽、エプロン及び仕切部材で浴室内空間と浴室外空間とに区画した浴室構造において、底壁と底壁の四周から立設する起立周壁とを一体に成形した浴槽用防水パンを浴室外空間に配置して、浴槽用防水パンの上に前記浴槽を設置し、浴槽用防水パンの洗い場寄りとなる手前側を除く三方の起立周壁と浴槽の仕切部材用載置部の裏面側又は仕切部材用載置部の近辺との間に、上記三方に壁面部を有する三方壁部材を配設して、浴槽用防水パンの三方の起立周壁と三方壁部材とを水密に接合すると共に、浴槽用防水パンの上記手前側の起立周壁と三方壁部材とで接合用口部を形成し、浴槽用防水パンの上記手前側の起立周壁及び三方壁部材の該接合用口部を形成する縁部を、洗い場用防水パン、浴槽及びエプロンの浴室外空間に面する部分の対応する箇所に水密に接合して、浴槽用防水パン、三方壁部材、浴槽及びエプロンで囲まれる囲繞空間を浴槽裏側に形成したことを特徴とする浴室構造である。
前記接合用口部を形成する縁部の接合が簡単に行なえるように請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記洗い場用防水パンの浴室外空間へ延設した接合片に、前記浴槽用防水パンの手前側の起立周壁の縁部を接合し、前記エプロンの浴室外空間へ延設した接合片に、前記三方壁部材の三方の壁面部のうちの対峙する両方の壁面部の手前側の縁部を接合し、前記浴槽の浴室外空間に面する箇所に、前記三方壁部材の三方の壁面部の上方の縁部を接合した請求項1記載の浴室構造である。
洗い場用防水パンと浴槽用防水パンとエプロンとの位置決めを正確に行えるように請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記洗い場用防水パンの浴室外空間へ延設した接合片、前記浴槽用防水パンの手前側の起立周壁の縁部に設けた接合片、及び、前記エプロンの下方側に設けた接合片の三つをボルト・ナットからなる連結具で一緒に連結した請求項2記載の浴室構造である。
嵩張らない部材を用いて三方壁部材を形成できるように請求項4記載の本発明が採用した手段は、前記三方壁部材の三方の壁面部が、独立成形されている壁パネルどうしを水密に連結して形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造である。
嵩張らない部材を用いて三方壁部材を形成できるように請求項5記載の本発明が採用した手段は、前記三方壁部材の三方の壁面部が、折曲げ自在な板材をコ字状に折り曲げて形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造である。
嵩張らない部材を用いて三方壁部材を形成できるように請求項6記載の本発明が採用した手段は、前記三方壁部材の三方の壁面部が、可撓性シートをコ字状に折り曲げて形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造である。
嵩張らない部材を用いて三方壁部材を形成できるように請求項7記載の本発明が採用した手段は、前記三方壁部材の三方の壁面部が、前記浴槽用防水パン及び前記浴槽と別体の複数本の支持ポストと複数枚の面材とを用い、前記浴槽用防水パンの起立周壁と浴槽との間に支持ポストを配設すると共に隣接する支持ポストの間に面材を配設し、隣接する面材どうしを支持ポストを介して水密に接合して形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造である。面材としては、合成樹脂板や金属板からなる板材又は合成樹脂製のシート材が選択される。
請求項1記載の本発明に係る浴室構造は、配置した洗い場用防水パンと浴槽とを、覆蓋できる作業口を有するエプロンで水密に接合し、洗い場用防水パン及び浴槽に設けた仕切部材用載置部に、洗い場側仕切部材と浴槽側仕切部材とを載置し、エプロンの洗い場側となる手前面の両側に、隣接する洗い場側仕切部材を水密に当接し、洗い場用防水パン、浴槽、エプロン及び仕切部材で浴室内空間と浴室外空間とに区画した構造を採用することで、浴槽用防水パンを用いない浴室構造を流用することが可能となり、浴槽用防水パンを用いない浴室構造を構築する部材を利用して、浴槽用防水パン、三方壁部材、浴槽及びエプロンで囲まれる囲繞空間を浴槽裏側に形成する浴室構造を得ることができる。その結果、本発明に係る浴室構造は、浴槽用防水パンを用いない浴室構造を構築する部材と共通化することで、コストの低減を図ることができる。
請求項2記載の本発明に係る浴室構造は、洗い場用防水パン、浴槽及びエプロンの浴室外空間に面する部分のうち浴槽用防水パンの接合用口部を形成する縁部と隣接する箇所に、該縁部を接合するので、該縁部の接合が簡単にできる。
請求項3記載の本発明に係る浴室構造は、洗い場用防水パンの接合片、浴槽用防水パンの接合片及びエプロンの接合片の三つをボルト・ナットからなる連結具で一緒に連結するためね洗い場用防水パンと浴槽用防水パンとエプロンとの位置決めを正確に行えることができる。
請求項4記載の本発明に係る浴室構造は、独立成形されている壁パネルを水密に連結して三方壁部材を形成しているため、浴室を組み立て施工する前に嵩張らないようにして壁パネルを搬送することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
請求項5記載の本発明に係る浴室構造は、折曲げ自在な板材をコ字状に折り曲げて三方壁部材を形成しているため、浴室を組み立て施工する前に嵩張らないように折り畳んで板材を搬送することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
請求項6記載の本発明に係る浴室構造は、可撓性シートをコ字状に折り曲げ三方壁部材を形成しているため、浴室を組み立て施工する前に嵩張らないように折り畳んで可撓性シートを搬送することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
請求項7記載の本発明が採用した手段は、前記三方壁部材が、浴槽用防水パン及び浴槽と別体の複数本の支持ポストと複数枚の面材とを用いて形成しているため、浴室を組み立て施工する前に嵩張らないようにして複数本の支持ポストと複数枚の面材を搬送することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
本発明に係る浴室構造(以下、「本発明浴室構造」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図14は本発明浴室構造の第1の実施の形態を示すものであり、図1は完成した浴室1の左側断面図であって図8(B)のハーハ線の位置で断面視したものであり、図2は図1のイ部を拡大した左側断面図、図3は図1のロ部を拡大した左側断面図、図4は浴槽用防水パン3と、三方壁部材40を形成する壁パネル41とを分離して示す斜視図、図5は三方壁部材40を形成する壁パネル41,41どうしの接合状態を拡大して示す平面断面図、図6は三方壁部材40を形成する壁パネル41と浴槽用防水パン3との接合状態を拡大して示す側面断面図、図7は浴槽2、接合した浴槽用防水パン3及び三方壁部材40、洗い場用防水パン4並びにエプロン5を分離して示す斜視図、図8(A)は浴槽2、三方壁部材40、浴槽用防水パン3、洗い場用防水パン4及びエプロン5を接合した状態を示す斜視図、図8(B)は浴槽2及び洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部2b,2c,2d,4cに壁パネルからなる仕切部材6A−1〜6A−3を載置した状態を示す斜視図、図9は浴槽用防水パン3に載置した三方壁部材40、洗い場用防水パン4並びにエプロン5を分離した状態の要部を拡大して示す斜視図、図10は浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図、図11は浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図、図12(A)は浴槽2を一部切欠いて止水状態を示す平面図であって切欠いた断面部分は図2及び図3のニーニ線で断面視したものであり、図12(B)は同図(A)から止水材26,27,33を無くした状態を示す平面図、図13(A)〜(D)は三方壁部材40と浴槽2との接合構造の別態様を示す斜視図、図14は洗い場用防水パン4と浴槽用防水パン3とエプロン5とを接合する構造の別態様を拡大して示す左側断面図であって、同図の(A)は洗い場用防水パン4,浴槽用防水パン3及びエプロン5を分離した状態を示し、同図の(B)はこれらを接合した状態を示すものである。図15(A)(B)は浴槽用防水パン3及び三方壁部材40を用いない浴室構造を拡大して示すものであって、(A)は図1のイ部に対応する部分の左側断面図、(B)は図1のロ部に対応する部分の左側断面図、同図(C)は同図(A)のホ部を拡大した左側断面図、同図(D)及び(E)は洗い場用防水パン4とエプロン5との接合に用いる係止金具付きナツト35の断面図及び平面図である。なお、図中における「前」「後」「左」及び「右」は各図に示すとおりである。以下の説明において、三方とは、左右の両方及び後方を指す。
本実施の形態に係る本発明浴室構造1は、図1に示す如く、後方に配置した浴槽2、浴槽2の下方に配置した浴槽用防水パン3、浴槽2と浴槽用防水パン3との間に配置した三方壁部材40、前方に配置した洗い場用防水パン4、浴槽2と洗い場用防水パン4との間に配置したエプロン5、浴槽2の載置部及び洗い場用防水パン4の載置部に載置した仕切部材6、浴槽2及び洗い場用防水パン4を支持する架台7及び仕切部材6の四周上端に載置するようにして配置した天井部材8を備えている。架台7は、浴槽2を支持する支持部7a及び洗い場用防水パン4を支持する支持部7bを備え、設置する浴槽2aと洗い場用防水パン4の相対的な位置関係を決定している。天井部材8は、立設する仕切部材6の上端に配設されている。
本発明浴室構造1の特徴とするところは、図1及び図7に示す如く、底壁3aと底壁3aの四周から立設する起立周壁3b,3c,3d,3e(図7参照)とを一体に成形した浴槽用防水パン3を浴室外空間Qに配置して、浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置し、浴槽用防水パン3の洗い場寄りとなる手前側を除く三方(左右両方及び後方)の起立周壁3b,3c,3dと浴槽2の仕切部材用載置部2b,2c,2dの裏面側又は仕切部材用載置部2b,2c,2dの近辺との間に、上記三方に壁面部40b,40c,40dを有する三方壁部材40を配設して、浴槽用防水パン3の三方の起立周壁3b,3c,3dと三方壁部材40の三方下方の縁部40fとを水密に接合すると共に、浴槽用防水パン3の手前側の起立周壁3eと三方壁部材40とで接合用口部42(図7参照)を形成し、接合用口部42を形成する浴槽用防水パン3の手前側の起立周壁3eの縁部(接合片3e−1)及び三方壁部材40の三方上方の縁部40eと手前両側(前方の左右両方)の縁部(接合領域40b−1,40c−1)を、洗い場用防水パン4、エプロン5及び浴槽2の浴室外空間Qに面する部分の対応する箇所に止水材9,10,33,39,47(図10参照)等を用いて水密に接合して、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、浴槽2及びエプロン5で水密状態で囲まれる囲繞空間Rを浴槽裏側に形成したことである。
前記浴槽2は、図7、図2及び図3に示す如く、繊維強化プラスチック(FRP)やステンレススチール等の素材から成形され、底部に設けた脚部2aと、三方の上方の縁部に設けた仕切部材用載置部2b,2c,2dと、一方(前方)の上方の縁部に形成された水平部2m及び前垂部2eとを備えている。更に、浴槽2は、図2、図3及び図12(A)に示す如く、載置部2b,2c,2dの上面側周縁に突設した起立片2kと、水平部2mの下面から下方へ突出して左右方向へ延設した接合部2f(図2参照)と、仕切部材用載置部2b,2c,2dの下面側に設けた補強用突片2g、補強用リブ2h及び止水材格納用突片2jと、載置部2b,2c,2dの下面側に突設した止水材押圧用突条2s(図3参照)と、止水材格納用突片2jの内側に適宜間隔毎に設けた楔状突起2uとを備え、止水材格納用突片2jと補強用突片2gとの間に下向き開口の嵌入用凹溝2tを形成してある。接合部2f(図2参照)は、エプロン接合用ボルト19(本例は、蝶ボルトを使用)を左右方向へ適宜間隔毎に螺合できるようになっている。浴槽2は、図7、図2及び図12(A)(B)に示す如く、手前の左右両側の各々に、後述するエプロン5の左右の各嵌合用突起部5a−4(図7参照)を外嵌するための外嵌部2pが設けられている。なお、前記エプロン接合用ボルト19は、図示は省略しが、浴槽2の接合部2fに左右方向へ適宜間隔毎に埋め込んで、接合部2fから下方へ突出するように配設し、エプロン接合時にナットを螺着させるようにすることもある。
前記浴槽用防水パン3は、図4に示す如く、ポリプロピレン,ABS等の熱可塑性プラスチック材料を射出成形する等して得たものであって、底壁3aと、底壁3aの四周から立設する起立周壁3b,3c,3d,3eとを一体に成形し、洗い場寄りとなる手前側を除く三方の起立周壁3b,3c,3dの上縁部に載置部3b−1,3c−1,3d−1が設けられ、手前側の起立周壁3eの上縁部に手前へ突出して左右方向へ延設した接合片3e−1を形成し、接合片3e−1にボルト挿通孔28を適宜間隔毎に設けてある。浴槽用防水パン3は、底壁3aの上に前記浴槽2を設置するが、架台7(図1参照)の支持部7aの上に浴槽脚部2aを位置させて浴槽2の荷重を架台7で支持させるようにしているので、浴槽2や洗い場用防水パン4に比べて大きな曲げ強度を必要とせず、搬送、浴室構築時の作業に耐える強度が少なくとも有ればよいことになる。
前記浴槽用防水パン3は、図示は省略したが、浴槽2から防水パン3の外側へ延設する排水管や循環管等の配管が挿通する配管用挿通孔を設け、配管用挿通孔と配管との間を止水材等で止水するようにしてある。前記浴槽2の設置は、架台7に設けた連結部(図示省略)に、浴槽用防水パン3を介して浴槽2の脚部2aを連結して行う。
前記三方壁部材40は、図4,図5及び図7に示す如く、複数枚(図示の場合は四枚)の独立成形されている壁パネル41が用いられ、隣接する壁パネル41どうしをビス又はボルト・ナット等からなる連結具43(図5参照)と止水材47,シール45等を用いて水密に連結して三方に壁面部40b,40c,40d(図7参照)を有する平面コ字状に形成してある。各壁パネル41は、板部41aの周縁に枠部41bが突設され、枠部41bの内側に補強リブ41c,41cが設けられて、補強リブ41cを枠部41b及び板部41aに接合してある。各壁パネル41は、合成樹脂素材で板部41a,枠部41b及び補強リブ41c,41cを一体成形したものが用いられる。左右両側に配置される壁パネル41の前後方向寸法と、後方に配置される壁パネル41の左右方向寸法とは、浴室の大きさにより、同一の場合と異なる場合とがある。
前記三方壁部材40は、図7及び図3に示す如く、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1に、粘着性のある止水材48を介して三方の下方の縁部40fが載置され、止水材48(図3参照)で接合されている。三方壁部材40は、浴槽用防水パン3に対する連結を確実なものとするために、図6に示すように、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1にビス又はボルト・ナット等からなる連結具44を用いて連結し、且つシール46等で水密に連結することもある。この場合、三方壁部材40は、三方の下方の縁部40fに位置決め用突片40gを突設し、前記浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1の各上面に設けた凹溝部3gへ嵌入して位置決めして連結してある。連結具44による連結作業は、連結具44のねじ込み作業を浴槽用防水パン3の浴槽設置側からできるようにしてあり、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1に三方壁部材40を載置した後に行うことができるようになっている。
前記浴槽用防水パン3及び三方壁部材40は、図7に示す如く、浴槽用防水パン3の手前側の起立周壁3eと三方壁部材40の縁部(手前両側の縁部となる接合領域40b−1,40c−1及び三方上方の縁部40e)とで、上方の接合用口部42aと前方の接合用口部42bとからなる接合用口部42を形成してある。前記三方壁部材40は、手前両側(前方の左右両方)の縁部に接合領域40b−1,40c−1を形成し、各接合領域40b−1,40c−1にビス等の止付具30(図11参照)を止め付けるためのビス孔等の止付孔を形成した止付部22を適宜上下間隔毎に設けてある。
前記三方壁部材40と浴槽2との接合は、図3に示す如く、浴槽2の下向き開口の嵌入用凹溝2tへ止水材33を介して嵌入する三方壁部材40の三方上方の縁部40eを、楔状突起2uで補強用突片2gへ向かって押圧すると共に、止水材押圧用突条2sで止水材33を局部的に押圧して三方壁部材40の三方上方の縁部40eの上面へ圧着させてある。なお、前記三方壁部材40と浴槽2との接合は、図13(A)乃至(B)に示す別態様を採用することも可能である。図13(A)に示す接合の態様は、浴槽2の下向き開口の嵌入用凹溝2tへ嵌入する三方壁部材40の三方上方の縁部40eを、楔状突起2uで補強用突片2gへ向かって押圧して、補強用突片2gに止水材33を介して水密に圧着してある。図13(B)に示す接合の態様は、三方壁部材40の三方上方の縁部40eに止水材保持用凹溝40e−1を設け、止水材保持用凹溝40e−1に嵌入した止水材33に浴槽2の下向きの補強用突片2gを食い込ませるようにして止水してある(なお、同図は止水材33に補強用突片2gを食い込ませる前の状態を示している)。図13(C)に示す接合の態様は、三方壁部材40の三方上方の縁部40eを、粘着性のある止水材33を介して浴槽2の下向きの補強用突片2gに圧着して止水してある。図13(D)に示す接合の態様は、三方壁部材40の三方上方の縁部40eを、粘着性のある止水材33を介して浴槽2の上向きの起立片2kに圧着して止水してある。
前記洗い場用防水パン4は、図7に示す如く、繊維強化プラスチック(FRP)やステンレススチール等の材料から成形され、床部4aと、床部4aの三方の縁部に形成した仕切部材用載置部4b,4c,4dと、一方(後方)の縁部に形成した接合部4eと、トラップを内蔵した排水口部材4gとを備えている。一方側(後方側)の接合部4eは、図2及び図9に示す如く、床部4aに連接して起立する起立壁4e−1と、起立壁4e−1に連接して後方へ突設する第1接合片4e−2と、第1接合片4e−2に連接して更に後方へ段落ちして突設する第2接合片4e−3とを備え、起立壁4e−1,第1接合片4e−2及び第2接合片4e−3を左右方向へ延設してある。第1接合片4e−2及び第2接合片4e−3は、図7及び図9に示す如く、その左右両端側の各々から連接片4fが起立して延設され、各連接片4fを左右の仕切部材用載置部4b,4cの起立片4b−1,4c−1に連接してある。各連接片4fは、後述する止水材9,10(図9参照)を取り付けて、洗い場用防水パン4と三方壁部材40との間の止水と、洗い場用防水パン4とエプロン5との間の止水を確保するようにしてある。第2接合片4e−3は、図9及び図2に示す如く、その下面にナット11が取付具12を用いて適宜間隔毎に配設されると共に、各ナット11に対応する位置にボルト挿通孔23が穿設されている。
前記エプロン5は、図7に示す如く、繊維強化プラスチック(FRP)から成形し、又はポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂やABS等のプラスチック材料を射出成形する等して得た本体部5aと、ポリプロピレン,ABS等のプラスチック材料を射出成形する等して得た蓋部5b及び化粧カバー5cとを備えている。本体部5aは、図2,図7及び図9に示す如く、作業口5a−6を開設した主仕切部5a−1と、主仕切部5a−1の左右両縁から前方へ突設する袖部5a−2,5a−2と、主仕切部5a−1の上縁から前方へ突設して左右の袖部5a−2,5a−2の間に設けた化粧カバー収納用突出部5a−3と、左右の袖部5a−2,5a−2の各上方に突設した嵌合用突起部5a−4,5a−4と、主仕切部5a−1の下縁から後方へ突設した下方接合片5a−5(図2及び図9参照)と、左右の袖部5a−2,5a−2及び嵌合用突起部5a−4,5a−4の各々から後方へ連続的に突設した側方接合片5a−7,5a−7と、化粧カバー収納用突出部5a−3の上面から上方へ突設して左右の嵌合用突起部5a−4,5a−4の間に設けた止水片5a−8とを備えている。下方接合片5a−5は、図9に示す如く、前記洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3の下面に配設した各ナット11に対応する位置に、ボルト挿通孔24が穿設されている。また、左右の側方接合片5a−7,5a−7には、図7及び図9に示す如く、前記浴槽用防水パン3の左右の接合片3b−1,3c−1に設けた各止付部22に対応するように、止付用挿通孔25を設けてある。更に、化粧カバー収納用突出部5a−3は、その上面に、前記エプロン接合用ボルト19(図2参照)が挿通するボルト挿通孔38が穿設されている。
前記エプロン5の蓋部5bは、図2に示す如く、本体部5aの作業口5a−6を覆蓋するものであって、本体部5aに止水材15を介してビス等の止付具14で着脱自在に取付られている。前記化粧カバー5cは、本体部5aの主仕切部5a−1を覆うように配置されて、左右の袖部5a−2,5a−2と上方の化粧カバー収納用突出部5a−3とで囲まれるようにして納まり、後面側に複数個取着した係止片17を仕切部5a−1に設けた係止部16に係止させると共に、下方の接合片5c−1を主仕切部5a−1にビス等の止付具18で接合して着脱自在となっている。
前記仕切部材6は、図8に示す如く、壁パネル6A(6A−1,6A−2,6A−3)や入退室用扉(図示略)等から構成され、浴槽2の仕切部材用載置部2b,2c,2dや洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部4b,4c,4dに載置して起立した状態で設けられる。
前記浴槽2、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5は、所定位置に止水材が配置されて接合される。浴槽2とエプロン5の間の止水は、図2及び図12(A)に示す如く、浴槽2の左右方向に延びる水平部2mの下面、前垂部2e、接合部2f及びエプロン5の化粧カバー収納用突出部5a−3の上面とで囲まれるように止水材27を配置して、止水材27へエプロン5の止水片5a−8を食い込ませるようにしてある。止水材27は、浴槽2の水平部2mの下面、前垂部2e及び接合部2fで囲まれる箇所へ予め挿着する等して配置しておくか、または、エプロン5の化粧カバー収納用突出部5a−3の上面に貼り付ける等して配置しておくことができる(図11参照)。
前記三方壁部材40とエプロン5の間の止水は、図9及び図10に示す如く、三方壁部材40の手前両側(前方の左右両方)の縁部に形成した接合領域40b−1,40c−1の上下端の間の後方寄りに止水材47を配置すると共に、接合領域40b−1,40c−1の下端側各々に止水材39(図10参照)を配置して、三方壁部材40の左右の接合領域40b−1,40c−1とエプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7(図11参照)との間を止水してある。
前記浴槽用防水パン3と洗い場用防水パン4との間の止水は、図9及び図10に示す如く、洗い場用防水パン4の水平な第2接合片4e−3の上面から左右の起立した連接片4f,4fへ至る箇所に止水材10を配置して、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3及び左右の起立した連接片4f,4fと、浴槽用防水パン3の接合片3e−1及び三方壁部材40の左右の接合領域40b−1,40c−1の下端寄りとの間を止水してある。
前記洗い場用防水パン4とエプロン5との間の止水は、図9及び図11に示す如く、洗い場用防水パン4の水平な第1接合片4e−2の上面から左右両側の起立した連接片4f,4fへ至る箇所に止水材9を配置して、洗い場用防水パン4の第1接合片4e−2及び左右の起立した連接片4f,4fと、エプロン5の下方接合片5a−5の段部及び左右の側方接合片5a−7,5a−7(図7参照)の下方寄りとの間を止水してある。
前記浴槽2と、三方壁部材40及びエプロン5との間の止水は、図11及び図12(A)(B)に示す如く、エプロン5の左右の各嵌合用突起部5a−4の上面から左右の各袖部5a−2の手前面の下方端へ至り止水材26を貼着する(図11参照)等して配置すると共に、三方壁部材40の三方の上縁部40e(図7参照)に止水材33を貼着する等して配置して、浴槽2の仕切部材用載置部2b,2c,2d及び左右の外嵌部2p,2pの各下面と、三方壁部材40の上縁部40e及びエプロン5の左右の嵌合用突起部5a−4,5a−4の上面との間を止水してある。止水材26と止水材33との境界部は、図12(A)に示す如く、両者を重ね合わせて止水を完全なものとしてある。
前記エプロン5と仕切部材6A−1との間の止水は、図8及び図2に示す如く、エプロン5の左右の各袖部5a−2の手前面に止水材26を貼着する等して配置して、エプロン5の各袖部5a−2の手前面と、洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部4cに載置した壁パネルからなる仕切部材6A−1の側面との突き合わせ部を止水してある。なお、図示は省略したが、洗い場用防水パン4の左側の仕切部材用載置部4bに載置した壁パネル又は入退室用扉等から仕切部材6は、同様にして、エプロン5の各袖部5a−2の手前面との突き合わせ部を止水材26で止水してある。
前記浴槽2、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合(連結)は、次の通りである。先ず、所定位置に配設した架台7の上に浴槽用防水パン3と洗い場用防水パン4とを設置する。設置された浴槽用防水パン3と洗い場用防水パン4との接合は、図9及び図10に示すように、洗い場用防水パン4の水平な第2接合片4e−3の上に、浴槽用防水パン3の手前の水平な接合片3e−1を止水材10を介して重ね合わせることで、洗い場用防水パン4の左右の起立した連接片4f,4fに浴槽用防水パン3の左右の接合片3b−1,3c−1を止水材10を介して同時に重ね合わせられる。
次に、図4に示す複数枚(図示の場合は四枚)の壁パネル41を図7に示すように平面コ字状に連結して三方壁部材40の三方の壁面部40b,40c,40dを形成し、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1に三方壁部材40を載置する。浴槽用防水パン3と三方壁部材40との接合は、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1に、図3に示すように粘着性のある止水材48を介して三方下方の縁部40fを載置して接合するか、または、図6に示すように浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1にビス又はボルト・ナット等からなる連結具44を用いて連結すると共にシール46等で水密に接合する。
続けて、浴槽用防水パン3と洗い場用防水パン4との境界部の近辺にエプロン5を配置する。洗い場用防水パン4とエプロン5と三方壁部材40との接合は、図9、図10,図11及び図2に示すように、洗い場用防水パン4の水平な第1接合片4e−2の上に、エプロン5の下方接合片5a−5を止水材9を介して重ね合わせると共に、三方壁部材40の左右の接合領域40b−1,40c−1に、エプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7を止水材47を介して重ね合わせる。このとき、エプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7と下方接合片5a−5との境界部は、三方壁部材40の左右の各接合領域40b−1(40c−1)と浴槽用防水パン3の接合片3e−1との境界部に止水材39を介して重ね合わせられる。なお、止水材39は、止水材9と止水材47に跨がって配置され、止水を完全なものとしている(図10参照)。
各止水材を介して要部を重ね合わせた浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5は、図11及び図2に示す如く、上方からボルト13を、座金31、エプロン5の下方接合片5a−5のボルト挿通孔24、リング状の止水材29(図10参照)、浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1のボルト挿通孔28(図9参照)及び洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3のボルト挿通孔23(図9参照)へ挿入して、第2接合片4e−3の下面側に配置されているナット11(図9及び図2参照)に螺着して緊締し、エプロン5の下方接合片5a−5と浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1と洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3とを止水材9,10を介して水密に接合(連結)する。ボルト13の螺着と並行して、図11及び図2に示す如く、ビス等の止付具30を、リング状の止水材32及びエプロン5の止付用挿通孔25へ挿通して三方壁部材40の止付部22(図10参照)へ螺着する等して止め付けて、エプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7を三方壁部材40の手前両側(前方の左右両方)縁部(接合領域)40b−1,40c−1へ接合(連結)する。
更に続けて、浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置し、図2に示すように複数本のエプロン接合用ボルト19をエプロン5の上方に設けられているボルト挿通孔38を挿通して浴槽2の接合部2fへ螺着して、浴槽2及びエプロン5とを接合する。ボルト19の止め付け作業は、エプロン5の開口した作業口5a−6,5a−6を介して浴室内空間P側から行うことができる。なお、エプロン接合用ボルト19が浴槽2の接合部2fに埋め込まれて接合部2fから下方へ突出するように配設されているときには、浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置するときに、エプロン接合用ボルト19がエプロン5のボルト挿通孔38を挿通して化粧カバー収納用突出部5a−3の下面側へ突出することになるので、突出したボルト19にナット(図示略)を螺着して緊締することで、浴槽2及びエプロン5が接合されることになる。このナットの止め付け作業は、エプロン5の開口した作業口5a−6,5a−6を介して浴室内空間P側から行うことができる。
このとき三方壁部材40とエプロン5と浴槽2とは、図2,図3及び図11に示す如く、三方壁部材40が載置された浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置することで、浴槽2の載置部2b,2c,2dの下面に、三方壁部材40の三方上方の縁部40eを止水材33を介して当接させる(図3参照)と共に、浴槽2の左右の外嵌部2p,2pの各下面に、エプロン5の左右の嵌合用突起部5a−4,5a−4の各上面を止水材26を介して当接させ(図12参照)、更に、浴槽2の手前の水平部2mの下面に設けた止水材27に、エプロン5の止水片5a−8を食い込ませる(図2参照)。
なお、ボルト13及び止付具30の増し締めや調整の作業が必要ならば、エプロン5の開口した作業口5a−6,5a−6を介して浴室内空間P側から行うことができる。エプロン5は、ナット21の止め付け作業等が完了したならば、各作業口5a−6を蓋部5bで止水材15を介して覆蓋される。
最後に、仕切部材6を建て込む。建て込みは、図8に示す如く、浴槽2の仕切部材用載置部2b,2c,2d及び洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部4b,4c,4dに、壁パネル6A(6A−1〜6A−3)や入退室用扉(図示略)等から構成される仕切部材6を起立状態で載置して行われる。洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部4b,4cに載置した壁パネル6A−1や入退室用扉(図示略)等から構成される仕切部材6は、エプロン5の左右の各袖部5a−2の手前面に止水材26を介して水密に接合される。浴槽2及び洗い場用防水パン4と仕切部材6との間の止水は、通常行われるコーキング材充填で行われる。
本発明浴室構造1は、上述の如く前記浴槽2、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4エプロン5及び仕切部材6(6A−1〜6A−3)が止水状態で接合されて、図1に示す如く、浴槽2、洗い場用防水パン4、エプロン5及び仕切部材6(6A−1)で囲まれる浴室内空間Pと囲まれない浴室外空間Qとに区画されると共に、浴室外空間Qに、浴槽2、浴槽用防水パン3、三方壁部材40及びエプロン5で水密に囲繞される囲繞空間Rが形成される。囲繞空間Rは、配管から漏れる等した水が飛散しても、浴槽2、浴槽用防水パン3、三方壁部材40及びエプロン5で受け止められ、浴槽用防水パン3の内側に連通する排水管(図示省略)から外部へ排出れるため、囲繞空間R以外の浴室外空間Qの部分へ漏水することは決してない。
本発明浴室構造1を浴槽用防水パン3を用いない浴室構造に転用する場合には、図15に示す如く、架台7の上に配置した後方の浴槽2と前方の洗い場用防水パン4をエプロン5で接合する。洗い場用防水パン4とエプロン5とは、洗い場用防水パン4の水平な第1接合片4e−2の上にエプロン5の下方接合片5a−5を止水材9を介して重ね合わせる。浴槽2とエプロン5は、図2及び図15(A)に示す如く、浴槽2の左右方向に延びる水平部2mの下面、前垂部2e、接合部2f及びエプロン5の化粧カバー収納用突出部5a−3の上面とで囲まれるように止水材27を配置して、止水材27へエプロン5の止水片5a−8を食い込ませて止水する。洗い場用防水パン4の水平な第2接合片4e−3とエプロン5の下方接合片5a−5とをボルト13で締結するときには、両者の間隙が大きいため、デスタント34とナット11を取付具12で一体化した係止金具35を、洗い場用防水パン4の水平な第2接合片4e−3に係止し、ナット11にボルト13を締結して止水材9を圧着する。
本発明浴室構造1は、設置した洗い場用防水パン4と浴槽2とを、覆蓋できる作業口5a−6を有するエプロン5で水密に接合し、洗い場用防水パン4及び浴槽2の各縁部に設けた仕切部材用載置部4b,4c,4d(2b,2c,2d)に壁パネル等の仕切部材6A1〜6A3を載置し、エプロン5の洗い場側となる手前面の両側の袖部5a−2,5a−2に仕切部材6A−1や入退室用扉(図示略)を水密に当接し、洗い場用防水パン4、浴槽2、エプロン5及び仕切部材6で浴室内空間Pと浴室外空間Qとに区画した構造を採用することで、浴槽用防水パン3を用いない浴室構造(図15参照)を流用することが可能となり、浴槽用防水パン3を用いない浴室構造を構築する部材を利用して、図1に示す如く、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、浴槽2及びエプロン5で囲まれる囲繞空間Rを浴槽2の裏側に形成する浴室構造を得ることができる。その結果、本発明浴室構造1は、浴槽用防水パン3を用いない浴室構造を構築する部材と共通化することで、コストの低減を図ることができる。
本実施の形態に係る本発明浴室構造は、独立成形されている複数枚の壁パネル41を水密に連結して三方壁部材40の三方の壁面部40b,40c,40dを形成しているため、嵩張らないようにして現場へ壁パネル41を搬入することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
前記浴槽用防水パン3、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合構造は、図11に示す如く、上方からボルト13を挿通して洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3の下面側に配置されているナット11(図9及び図2参照)に螺着する構造に限定されるものではなく、図14の(A)(B)に示す別態様の接合構造に変更することも可能である。この別態様の接合構造は、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3に設けられた複数個のボルト挿通孔23へ下方から挿通した各ボルト13をナット102(本例は座付きナット)で螺着緊締して、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3に複数本のボルト13を適宜間隔毎に予め立設させておき、先ず洗い場用防水パン4に浴槽用防水パン3を接合するときに、浴槽用防水パン3の接合片3e−1に設けられている複数個のボルト挿通孔28に各ボルト13を挿通させた後に、各ボルト13にリング状の止水材101及び平座金100を介してナット103を螺着することで、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3に浴槽用防水パン3の接合片3e−1を複数組のボルト13及びナット103で接合し、次に第2接合片4e−3と接合片3e−1との接合箇所にエプロン5を接合するときに、エプロン5の下方接合片5a−5に設けられている複数個の挿通孔24(図8に示すボルト挿通孔24よりも大径に開設してナット103を挿入できるようにしてある。)に各ボルト13と共に螺着済みナット103を挿通させた後に、各ボルト13にナット(本例は座付き袋ナット)104を螺着することで、洗い場用防水パン4と浴槽用防水パン3とエプロン5を接合できる。この接合構造は、浴槽用防水パン3の接合片3e−1のボルト挿通孔28の開口周縁に止水材101を圧着してボルト挿通孔28を止水することで、囲繞空間Rから浴室外空間Qへ漏水させないようにしてある。また、この接合構造は、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3に対して浴槽用防水パン3の接合片3e−1及びエプロン5の下方接合片5a−5を重ね合わせるときに、洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3に予め立設した複数本のボルト13の各々に、浴槽用防水パン3の各挿通孔28及びエプロン5の各ボルト挿通孔24を挿通させるようにしてあるため、三者の相互間の位置決めを確実に行える利点がある。なお、この別態様の接合構造では、洗い場用防水パン4に設けた凹溝部4e−4に止水材10を保持させ、浴槽用防水パン3の接合片3e−1から下垂した下垂片3e−2を止水材10へ食い込ませるようにして止水できるようにしてある。
前記止水材9,10,15,26,27,29,32,33,39,47,48等は、ブチルゴムや発泡した軟質樹脂等からなるテープ状やリング状等のものが用いられる。
(第2の実施の形態)
図16及び図17は本発明浴室構造の第2の実施の形態を示すものであり、図16は浴槽2と止水材33と三方壁部材50を構成する壁パネル51,52とを分離して示す中間省略した斜視図であり、図17は浴槽2と三方壁部材50と浴槽用防水パン3とを接合した状態を示す断面した斜視図である。
本実施の形態において前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、三方壁部材50の三方の壁面部50b,50c,50dを形成する壁パネル51,52であり、浴槽2,浴槽用防水パン3,洗い場用防水パン4及びエプロン5に関する構成は第1の実施の形態と実質的に同一である。第1の実施の形態と同一の符号は、同一の構成部材等を示している。
前記壁パネル51は、板部51aの外面(浴槽設置側と反対側)に横長の複数本の補強リブ51bを適宜上下間隔を開けて突設し、板部51aの上方の縁部に止水材保持用凹溝51cを設けてある。壁パネル52は、板部52aの外面(浴槽設置側と反対側)に横長の複数本の補強リブ52bを適宜上下間隔を開けて突設し、板部52aの上方の縁部に止水材保持用凹溝52cを設け、板部52aの裏面両側に補強リブ52bの無い接合部52a−1,52a−1を形成すると共に、止水材保持用凹溝52cの両側に接合部52c−1,52c−1を切欠き形成してある。壁パネル51と壁パネル52との接合は、両パネルの接合面の間に止水材47を挟持させ、壁パネル52の接合部52a−1,52a−1の挿通孔52a−2に挿入したビス等からなる連結具43を、壁パネル51の補強リブ51bの小口側へ螺着して行う。壁パネル51,51と壁パネル52とを平面コ字状に接合してなる三方壁部材50は、図17に示す如く、止水材保持用凹溝50h(51c,52c)に嵌入した止水材33に浴槽2の下向きの補強用突片2gを食い込ませるようにして止水してある。
また、三方壁部材50は、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1(図4参照),3c−1,3d−1に下方の縁部50fを載置し、浴槽用防水パン3の三方の起立片3b−1(図示略),3c−2,3d−2に下方の縁部50cをビス等からなる連結具44で連結すると共に、境界部をシール46してある。
前記壁パネル51,52は、発泡させた樹脂素材から成形することで、保温性と遮音性を向上させることも可能である。
(第3の実施の形態)
図18乃至図20は本発明浴室構造の第3の実施の形態を示すものであり、図18は浴槽用防水パン3と三方壁部材60とを分離して示す斜視図、図19は、浴槽2,止水材33,縁部材62,三方壁部材60及び浴槽用防水パン3を分離して夫々一部を示す斜視図、図20は浴槽2と三方壁部材60と浴槽用防水パン3とを接合した状態を示す断面した斜視図である。
本実施の形態において前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、折曲げ自在な板材61をコ字状に折り曲げると共にコ字状に折り曲げた板材61の上縁部に縁部材62を嵌着して三方壁部材60の三方の壁面部60b,60c,60dを形成し、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1に凹部形成部材63を配設して形成した嵌合凹部3b−3,3c−3,3d−3に三方壁部材60の下方の縁部60f(図20参照)を嵌合させて載置したものであり、浴槽2,浴槽用防水パン3,洗い場用防水パン4及びエプロン5に関する構成は第1の実施の形態と実質的に同一である。第1の実施の形態と同一の符号は、同一の構成部材等を示している。
前記板材61は、合成樹脂製の波板を二枚の合成樹脂製の平板で挟むようにして接合した合成樹脂製の段ボール板材等が用いられ、厚みが2〜3mm程度で簡単に座屈変形しない三方壁部材60に適した強度のものが選択される。縁部材62は、合成樹脂等の素材から平面コ字状に成形され、上方に止水材保持用凹溝62aが形成されると共に、下方に板材嵌合用凹溝62bが形成されている。縁部材62は、三方壁部材60の上方の縁部60eに強度をもたせて平面コ字状を維持させ、浴槽2との接合を円滑に行えるようにしてある。
前記三方壁部材60と浴槽用防水パン3の接合は、図20に示す如く、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1(図18参照),3c−1,3d−1に配設した凹部形成部材63で形成した嵌合凹部3b−3(図18参照),3c−3,3d−3に、止水材48を介して三方壁部材60の下方の縁部60fを嵌合させて止水する。浴槽用防水パン3と凹部形成部材63は、シール46して止水してある。
前記三方壁部材60と浴槽2との接合は、施工現場において、平面コ字状に折曲げた板材61の上縁に縁部材62の板材嵌合用凹溝62bを嵌着して三方壁部材60を形成し、縁部材62の止水材保持用凹溝62aに挿着した止水材33に、浴槽2の下向きの補強用突片2gを食い込ませるようにして止水してある。
なお、前記凹部形成部材63を用いずに前記三方壁部材60と浴槽用防水パン3とを接合する構造としては、図示は省略したが、浴槽用防水パン3の載置部3b−1,3c−1,3d−1(図18参照)から起立した三方の起立片3b−2,3c−2,3d−2に、止水材48を介して三方壁部材60の下方の縁部60fを接合し、浴槽用防水パン3の浴槽設置側からビス等の連結具を起立片3b−2,3c−2,3d−2に止め付けて、浴槽用防水パン3の起立片3b−2,3c−2,3d−2に下方の縁部60fを圧着させる構造を採用することも可能である。
本実施の形態に係る本発明浴室構造は、折曲げ自在な板材61をコ字状に折り曲げて三方壁部材60を形成しているため、嵩張らないように折り畳んで板材61を施工現場へ搬入することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
(第4の実施の形態)
図21乃至図25は本発明浴室構造の第4の実施の形態を示すものであり、図21は浴槽用防水パン3と三方壁部材70とを分離して示す斜視図、図22は浴槽用防水パン3と三方壁部材70とを接合した状態を示す斜視図、図23は浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図、図24は浴槽用防水パン3、三方壁部材70、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図、図25は浴槽2及び浴槽用防水パン3に三方壁部材70を接合した状態を拡大して示す左側断面図である。
本実施の形態において前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、可撓性シート71をコ字状に折り曲げて三方壁部材70の三方の壁面部70b,70c,70dを形成したことであり、浴槽2,浴槽用防水パン3,洗い場用防水パン4及びエプロン5に関する構成は第1の実施の形態と実質的に同一である。第1の実施の形態と同一の符号は、同一の構成部材等を示している。
前記三方壁部材70を形成する可撓性シート71は、図21に示す如く、ポリプロピレン(PP),ポリエステル(PET),ポリエチレン(PE)等の合成樹脂シートの単層又はラミネートした複層からなる軟質で防水性のもので、厚みとして0.05〜0.30mm程度の範囲から選択される。三方壁部材70は、可撓性シート71の左右手前の外面(浴槽設置側と反対側)に止付用補強板72,72を接合し、エプロン5との接合のために用いるビス等の止付具30(図24)の止め付けができるように止付部22を設けてある。三方壁部材70は、可撓性シート71の左右手前の内面(浴槽設置側)の各々に、縦方向に延びる止水材47と下端側に配した横方向に延びる止水材39を貼着できるようにしてある。更に、三方壁部材70は、可撓性シート71の上方寄り内面側に横方向に延びる粘着性のある止水材73を貼着してある。この止水材47,39,73の貼着は、メーカが出荷前に行うか、または、施工者が施工現場で行うことができる。
前記三方壁部材70と浴槽用防水パン3の接合は、図21に示すように、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1に止水材48を配置し、施工現場において、三方壁部材70を形成する可撓性シート71の下方を内側(浴槽設置側)へ折り曲げて形成した下方の縁部70fを止水材48の上に貼着し、挟持板74をビス等の連結具75で載置部3b−1,3c−1,3d−1に止め付けることで、図22に示すように、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1に三方壁部材70の三方下方の縁部70fを止水状態で接合してある。
前記三方壁部材70と浴槽2との接合は、図25に示す如く、施工現場において、浴槽2の載置部2b,2c,2dの上面側周縁に突設した起立片2kに、三方壁部材70を形成する平面コ字状に折曲げた可撓性シート71の上縁部を巻き込んでクリップ等の止付具76で止め付ける。このとき、三方壁部材70は、浴槽2の起立片2kとの間に止水材73を貼着して、浴槽2との間で止水してある。
浴槽用防水パン3、三方壁部材70、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合は、第1の実施の形態と同様に、図24に示す如く、上方からボルト13を、座金31、エプロン5の下方接合片5a−5のボルト挿通孔24、リング状の止水材29(図23参照)、浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1のボルト挿通孔28(図23参照)及び洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3のボルト挿通孔23(図9参照)へ挿入して、第2接合片4e−3の下面側に配置されているナット11(図9参照)に螺着して緊締し、エプロン5の下方接合片5a−5と浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1と洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3とを止水材9,10を介して水密に接合(連結)する。ボルト13の螺着と並行して、ビス等の止付具30を、リング状の止水材32及びエプロン5の止付用挿通孔25へ挿通して三方壁部材70の止付部22(図23参照)へ螺着する等して止め付けて、エプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7を三方壁部材70の手前両側(前方の左右両方)縁部へ接合(連結)する。なお、浴槽用防水パン3、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合構造は、図14に示す前記接合構造を採用することも可能である。
本実施の形態に係る本発明浴室構造は、折曲げ自在な可撓性シート71をコ字状に折り曲げて三方壁部材70を形成しているため、嵩張らないように折り畳んで可撓性シート71を施工現場へ搬入することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
(第5の実施の形態)
図26乃至図29は本発明浴室構造の第5の実施の形態を示すものであり、図26は浴槽用防水パン3の上に三方壁部材80を組み立てる途中を示す斜視図、図27は浴槽用防水パン3の上に三方壁部材80を組み立てた状態を示す斜視図、図28は浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図、図29は浴槽用防水パン3、三方壁部材80、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図である。
本実施の形態において前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、複数本の支持ポスト81,82,83と複数枚の面材84とで三方壁部材80の三方の壁面部80b,80c,80dを形成したことであり、浴槽2,浴槽用防水パン3,洗い場用防水パン4及びエプロン5に関する構成は第1の実施の形態と実質的に同一である。第1の実施の形態と同一の符号は、同一の構成部材等を示している。
前記三方壁部材80は、図26及び図27に示す如く、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1に支持ポスト81,82,83を立設し、隣接する支持ポスト81と82、82と83の間に面材84を配設し、隣接する面材84,84どうしを支持ポスト82,83を介して水密に接合して形成されている。各支持ポスト81,82,83は、アルミニユーム又は合成樹脂素材から成形され、浴槽用防水パン3の起立片3b−2,3c−2,3d−3に、支持ポストの係止片(図示略)を係止するか又はビス等の取付具(図示略)で取り付けられる。各面材84は、金属板又は合成樹脂板等から形成され、各支持ポスト81,82,83に設けられた縦凹溝へ嵌入してシール(図示略)される。手前の支持ポスト81,81は、図27に示す如く、止付部22を設けると共に、縦方向に延びる止水材47と下端側に配して横方向へ延びる止水材39(図28参照)を貼着するようにしてある。
浴槽用防水パン3、三方壁部材80、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合は、第1の実施の形態と同様に、図29に示す如く、上方からボルト13を、座金31、エプロン5の下方接合片5a−5のボルト挿通孔24、リング状の止水材29(図28参照)、浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1のボルト挿通孔28(図28参照)及び洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3のボルト挿通孔23(図9参照)へ挿入して、第2接合片4e−3の下面側に配置されているナット11(図9参照)に螺着して緊締し、エプロン5の下方接合片5a−5と浴槽用防水パン3の手前の接合片3e−1と洗い場用防水パン4の第2接合片4e−3とを止水材9,10を介して水密に接合(連結)する。ボルト13の螺着と並行して、ビス等の止付具30を、リング状の止水材32及びエプロン5の止付用挿通孔25へ挿通して三方壁部材70の止付部22(図28参照)へ螺着する等して止め付けて、エプロン5の左右の側方接合片5a−7,5a−7を三方壁部材80の手前両側(前方の左右両方)縁部へ接合(連結)する。なお、浴槽用防水パン3、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合構造は、図14に示す前記接合構造を採用することも可能である。
浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置するときには、図2に示す如く、浴槽2及びエプロン5は、浴槽2の手前の水平部2mの下面に設けられているエプロン接合用ボルト19が、起立状態のエプロン5の上方に設けられているボルト挿通孔38を挿通して化粧カバー収納用突出部5a−3の下面側へ突出することになるので、突出したボルト19にナット21を螺着して緊締して両者が接合される。
このとき三方壁部材80とエプロン5と浴槽2とは、図2,図3及び図11に示す如く、三方壁部材80が載置された浴槽用防水パン3の上に浴槽2を設置することで、浴槽2の載置部2b,2c,2dの下面に、三方壁部材80の三方上方の縁部80bを止水材33(図3参照)を介して当接させると共に、浴槽2の左右の外嵌部2p,2pの各下面に、エプロン5の左右の嵌合用突起部5a−4,5a−4の各上面を止水材26を介して当接させ(図12参照)、更に、浴槽2の手前の水平部2mの下面に設けた止水材27に、エプロン5の止水片5a−8を食い込ませる(図2参照)。
三方壁部材80を構成する支持ポスト81,82,83は、三方壁部材80と浴槽2とが前述の如く接合されると、浴槽用防水パン3の起立周壁3b,3c,3d(図27参照)と浴槽2との間に配設されることになる。
本実施の形態に係る本発明浴室構造は、浴槽用防水パン32及び浴槽2と別体の複数本の支持ポスト81,82,83と複数枚の面材84とを用いて三方壁部材を形成しているため、嵩張らないようにして複数本の支持ポスト81等と複数枚の面材84を施工現場へ搬入することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
(第6の実施の形態)
図30は本発明浴室構造の第6の実施の形態を示すものであり、浴槽用防水パン3の上に三方壁部材90を組み立てる途中を示す斜視図である。
本実施の形態において前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、複数本の支持ポスト91,92,93と複数枚の面材94とで三方壁部材90の三方の壁面部90b,90c,90dを形成したことであり、浴槽2,浴槽用防水パン3,洗い場用防水パン4及びエプロン5に関する構成は第1の実施の形態と実質的に同一である。第1の実施の形態と同一の符号は、同一の構成部材等を示している。
前記三方壁部材90は、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1に支持ポスト91,92,93を立設し、隣接する支持ポスト91と92、92と93の間に合成樹脂製シート等からなる面材94を配設し、隣接する面材94,94どうしを支持ポスト92,93を介して水密に接合して形成されている。各支持ポスト91,92,93は、アルミニユーム、鋼材又は合成樹脂素材から成形され、浴槽用防水パン3の起立片3b−2,3c−2,3d−3に、支持ポストの係止片(図示略)を係止するか又はビス等の取付具(図示略)で取り付けられる。各面材94は、可撓性シートから形成され、各支持ポスト91,92,93に設けられた平板部へ粘着性の止水材(テープ)で貼着され止水される。各面材94は、浴槽用防水パン3の三方の載置部3b−1,3c−1,3d−1へ粘着性の止水材(テープ)で貼着され止水される。手前の支持ポスト91,91は、止付部22を設けると共に、縦方向に延びる止水材47と下端側に配した横方向に延びる止水材39を貼着してある。
前記三方壁部材90と浴槽2とは、前記第4実施例の図25に示す接合構造と同様に、浴槽2の載置部2b,2c,2dの上面側周縁に突設した起立片2kに、三方壁部材90を形成する各面材94の上縁部を巻き込んでクリップ等の止付具76で止め付ける。このとき、各面材94は、浴槽2の起立片2kに止水材73を貼着して、浴槽2との間で止水してある。隣接する面材94,94の間は、止水テープが貼着された止水される。
浴槽用防水パン3、三方壁部材90、洗い場用防水パン4及びエプロン5の接合は、前記第5の実施の形態の図28及び図29に示す接合構造と同様にして行われる。三方壁部材90を構成する支持ポスト91,92,93は、三方壁部材90と浴槽2とが接合されると、浴槽用防水パン3の起立周壁3b,3c,3dと浴槽2との間に配設されることになる。
本実施の形態に係る本発明浴室構造は、浴槽用防水パン32及び浴槽2と別体の複数本の支持ポスト91,92,93と複数枚の面材94とを用いて三方壁部材を形成しているため、嵩張らないようにして複数本の支持ポスト91等と複数枚の面材94を施工現場へ搬入することが可能となり、管理コストや搬送コストを低減できると共に、現場における搬入を楽にできる。
本発明浴室構造の第1の実施の形態を示すものであり、完成した浴室の左側断面図である。 図1のイ部を拡大した左側断面図である。 図1のロ部を拡大した左側断面図である。 浴槽用防水パン3と、三方壁部材40を形成する壁パネル41とを分離して示す斜視図である。 第1の実施の形態において、三方壁部材40を形成する壁パネル41,41どうしの接合状態を拡大して示す平面断面図である。 第1の実施の形態において、三方壁部材40を形成する壁パネル41と浴槽用防水パン3との接合状態を拡大して示す側面断面図である。 第1の実施の形態において、浴槽2、接合した浴槽用防水パン3及び三方壁部材40、洗い場用防水パン4並びにエプロン5を分離して示す斜視図である。 第1の実施の形態を示すものであり、(A)は浴槽2、三方壁部材40、浴槽用防水パン3、洗い場用防水パン4及びエプロン5を接合した状態を示す斜視図、(B)は浴槽2及び洗い場用防水パン4の仕切部材用載置部2b,2c,2d,4cに壁パネルからなる仕切部材6A−1〜6A−3を載置した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態において、浴槽用防水パン3に載置した三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5を分離した状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第1の実施の形態において、浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第1の実施の形態において、浴槽用防水パン3、三方壁部材40、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第1の実施の形態を示すものであり、(A)は浴槽2を一部切欠いて止水状態を示す平面図であって切欠いた断面部分は図2及び図3のニーニ線で断面視したものであり、(B)は(A)から止水材26,27,33を無くした状態を示す平面図である。 第1の実施の形態を示すものであり、(A)〜(D)は三方壁部材40と浴槽2との接合構造の別態様を示す斜視図である。 第1の実施の形態を示すものであり、洗い場用防水パン4と浴槽用防水パン3とエプロン5とを接合する構造の別態様を拡大して示す左側断面図であって、同図の(A)は洗い場用防水パン4,浴槽用防水パン3及びエプロン5を分離した状態を示し、同図の(B)はこれらを接合した状態を示すものである。 (A)(B)は浴槽用防水パン3及び三方壁部材40を用いない浴室構造を拡大して示すものであって、(A)は図1のイ部に対応する部分の左側断面図、(B)は図1のロ部に対応する部分の左側断面図、(C)は(A)のホ部を拡大した左側断面図、(D)及び(E)は洗い場用防水パン4とエプロン5との接合に用いる係止金具付きナツト35の断面図及び平面図である。 本発明浴室構造の第2の実施の形態を示すものであり、浴槽2と止水材33と三方壁部材50を構成する壁パネル51,52とを分離して示す中間省略した斜視図である。 第2の実施の形態において、浴槽2と三方壁部材50と浴槽用防水パン3とを接合した状態を示す断面した斜視図である。 本発明浴室構造の第3の実施の形態を示すものであり、浴槽用防水パン3と浴槽2と三方壁部材60とを分離して示す斜視図である。 第3の実施の形態において、浴槽2,止水材33,縁部材61,三方壁部材60及び浴槽用防水パン3の夫々一部を分離して示す斜視図である。 第3の実施の形態において、浴槽2と三方壁部材60と浴槽用防水パン3とを接合した状態を示す断面した斜視図である。 本発明浴室構造の第4の実施の形態を示すものであり、浴槽用防水パン3と三方壁部材70とを分離して示す斜視図である。 第4の実施の形態において、浴槽用防水パン3と三方壁部材70とを接合した状態を示す斜視図である。 第4の実施の形態において、浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第4の実施の形態において、浴槽用防水パン3、三方壁部材70、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第4の実施の形態において、浴槽2及び浴槽用防水パン3に三方壁部材70を接合した状態を拡大して示す左側断面図である。 本発明浴室構造の第5の実施の形態を示すものであり、浴槽用防水パン3の上に三方壁部材80を組み立てる途中を示す斜視図である。 第5の実施の形態において、浴槽用防水パン3の上に三方壁部材80を組み立てた状態を示す斜視図である。 第5の実施の形態において、浴槽用防水パン3の接合部3e−1と洗い場用防水パン4との接合部4e−3を合わせた状態の要部を拡大して示す斜視図である。 第5の実施の形態において、浴槽用防水パン3、三方壁部材80、洗い場用防水パン4及びエプロン5をボルト13及び止付具30で接合している途中の状態の要部を拡大して示す斜視図である。 本発明浴室構造の第6の実施の形態を示すものであり、浴槽用防水パン3の上に三方壁部材90を組み立てる途中を示す斜視図である。
符号の説明
2…浴槽、3…浴槽用防水パン、3b,3c,3e…起立周壁、4…洗い場用防水、5…エプロン、6…仕切部材、42…接合用口部、Q…浴室外空間

Claims (7)

  1. 配置した洗い場用防水パンと浴槽とを、覆蓋できる作業口を有するエプロンで水密に接合し、洗い場用防水パン及び浴槽に設けた仕切部材用載置部に、洗い場側仕切部材と浴槽側仕切部材とを載置し、エプロンの洗い場側となる手前面の両側に、隣接する洗い場側仕切部材を水密に当接し、洗い場用防水パン、浴槽、エプロン及び仕切部材で浴室内空間と浴室外空間とに区画した浴室構造において、底壁と底壁の四周から立設する起立周壁とを一体に成形した浴槽用防水パンを浴室外空間に配置して、浴槽用防水パンの上に前記浴槽を設置し、浴槽用防水パンの洗い場寄りとなる手前側を除く三方の起立周壁と浴槽の仕切部材用載置部の裏面側又は仕切部材用載置部の近辺との間に、上記三方に壁面部を有する三方壁部材を配設して、浴槽用防水パンの三方の起立周壁と三方壁部材とを水密に接合すると共に、浴槽用防水パンの上記手前側の起立周壁と三方壁部材とで接合用口部を形成し、浴槽用防水パンの上記手前側の起立周壁及び三方壁部材の該接合用口部を形成する縁部を、洗い場用防水パン、浴槽及びエプロンの浴室外空間に面する部分の対応する箇所に水密に接合して、浴槽用防水パン、三方壁部材、浴槽及びエプロンで囲まれる囲繞空間を浴槽裏側に形成したことを特徴とする浴室構造。
  2. 前記洗い場用防水パンの浴室外空間へ延設した接合片に、前記浴槽用防水パンの手前側の起立周壁の縁部を接合し、前記エプロンの浴室外空間へ延設した接合片に、前記三方壁部材の三方の壁面部のうちの対峙する両方の壁面部の手前側の縁部を接合し、前記浴槽の浴室外空間に面する箇所に、前記三方壁部材の三方の壁面部の上方の縁部を接合した請求項1記載の浴室構造。
  3. 前記洗い場用防水パンの浴室外空間へ延設した接合片、前記浴槽用防水パンの手前側の起立周壁の縁部に設けた接合片、及び、前記エプロンの下方側に設けた接合片の三つをボルト・ナットからなる連結具で一緒に連結した請求項2記載の浴室構造。
  4. 前記三方壁部材の三方の壁面部が、独立成形されている壁パネルどうしを水密に連結して形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造。
  5. 前記三方壁部材の三方の壁面部が、折曲げ自在な板材をコ字状に折り曲げて形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造。
  6. 前記三方壁部材の三方の壁面部が、可撓性シートをコ字状に折り曲げて形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造。
  7. 前記三方壁部材の三方の壁面部が、前記浴槽用防水パン及び前記浴槽と別体の複数本の支持ポストと複数枚の面材とを用い、前記浴槽用防水パンの起立周壁と浴槽との間に支持ポストを配設すると共に隣接する支持ポストの間に面材を配設し、隣接する面材どうしを支持ポストを介して水密に接合して形成されている請求項1、2又は3記載の浴室構造。
JP2007003149A 2007-01-11 2007-01-11 浴室構造 Pending JP2008169600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003149A JP2008169600A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浴室構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003149A JP2008169600A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浴室構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008169600A true JP2008169600A (ja) 2008-07-24

Family

ID=39697944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003149A Pending JP2008169600A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浴室構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008169600A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013099452A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Sekisui Home Techno Kk 浴槽およびこの浴槽を備える浴室ユニット
JP2015040446A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ハウステック 浴室ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013099452A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Sekisui Home Techno Kk 浴槽およびこの浴槽を備える浴室ユニット
JP2015040446A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ハウステック 浴室ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8037556B2 (en) Shower cubicles
US7703249B2 (en) Cove molding
US6698037B2 (en) Shower structure and method for assembling the same
JP5862122B2 (ja) ガラスパネルの取付構造
KR101612081B1 (ko) 복수의 패널로 이루어진 조립식 물탱크
JP2008169600A (ja) 浴室構造
JP2007314990A (ja) シートの定着構造
JP2008169601A (ja) 浴室構造
JP4993695B2 (ja) 浴室構造
KR100407231B1 (ko) 패널수조 제조방법 및 패널수조
JP2007146430A (ja) 衛生設備室の床構造
JP2007231551A (ja) コーナー部止水構造
US20210076880A1 (en) Shower Base System
JP2007247147A (ja) 壁パネルの接続構造
JP6981647B2 (ja) 浴室の洗い場床パネル
JP7148200B2 (ja) 浴室の洗い場床パネル
JP2006177093A (ja) 浴室ユニット
JP7081810B2 (ja) 浴室の洗い場床パネル
JP3503514B2 (ja) 留め付け金具とこれによる四面合决り外装材の施工構造
JPH09256538A (ja) 天井パネル構造
JP2001193232A (ja) シート防水構造物の給排口周辺構造及び給排口部材
JPH0996167A (ja) サッシ枠の防水構造
JPH08312171A (ja) 浴室用防水パン
JP2001040830A (ja) 外部床の入隅における防水構造
JP4156764B2 (ja) シート防水構造物の給排口周辺構造及び給排口部材