JP2013099452A - 浴槽およびこの浴槽を備える浴室ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴槽4を、浴槽部41aと、浴槽部41aの上端縁から外側に張り出すように設けられた框部41bと、框部41bから下方に浴槽部41aの底より少し高い位置まで延出し、浴槽部41aの周壁との間に浴槽に用いる機能部品43,44,45の配設空間Sを形成するエプロン部41cとを備える浴槽本体41と、浴槽パン12に設けられた床下作業用孔12aに下端部が水密にはまり込み、上端部が浴槽パン12の底面から上側に少し突出し、上端部でエプロン部41cの下端部を水密に支持する皿状をした浴槽下部部材42とを備え、エプロン部41cが、その一部に開口部41dを有するとともに、この開口部41dを水密かつ開閉自在に覆う蓋41eを備えている構成とした。
【選択図】 図3
Description
図7に示すように、防水パン110は、洗い場部111と、立ち上がり壁112と、浴槽受部113とを備えている。
浴槽受部113は、立ち上がり壁112の上端縁から洗い場部111に対して逆側に張り出すように設けられていて、浴槽120の浴槽部121が嵌り込む大きさの開口114を備え、開口114の周囲が浴槽120のフランジ部122を受けるようになっている。
また、追い焚き配管などの機能部品の浴槽部121への接続部が床下にそのまま露出しているため、接続部での止水不良によって漏水がおきると、建物躯体側へ水漏れしてしまうことがある。
この浴室ユニット200は、浴槽パン210に、浴槽220の底部の形状にならった形状を有する凹状の浴槽底部収容凹部211が設けられている。また、この浴槽底部収容凹部211の上端部の周りに、浴槽底部収容凹部211の底部よりも一段高い固定用段部212が形成されている。
また、この浴槽ユニット200は、浴槽220の底部が浴槽底部収容凹部211に入り込んだ状態において、段部221が固定用段部212の上側に嵌合している。したがって、浴槽220は、その底部を除く、エプロンが設けられていない浴槽部の外壁が浴室内に露出した状態で浴槽パン210に取り付けられるようになっている。
さらに、この浴室ユニット200の場合、浴槽220は、その底部を除く大部分が、浴室内に突出しているので、追い焚き配管230を浴室内で浴槽壁面に接続するようになっている。したがって、追い焚き配管230の浴槽220との接続部において漏水が発生しても建物躯体側へ水漏れすることがない。
また、上記浴室ユニット200の場合、浴槽底部収容凹部211に浴槽220に底部を嵌合させて設置が完了したのちには、浴槽部の下側に手を入れることができず、浴槽部下側での浴槽220と浴槽底部収容凹部211とを隠蔽箇所でビス止め等強固な固定を行うことができない。
さらに、上記浴室ユニット200の浴槽220の場合、ポップアップ排水栓などの機能部品を取りつけができないという問題もある。
図1は、本発明にかかる浴室ユニットの1つの実施の形態をあらわしている。
浴槽パン12は、洗い場パン接続部を除く部分に、3方で壁パネル(ドア枠や窓枠を含む)13aの下端を下方から支持することによって浴室の壁面13を形成するともに、この壁パネル支持部と離れた位置に床下作業用孔12aを中央部に有する浴槽受部12bを備えている。
浴槽下部部材42は、繊維強化不飽和ポリエステル等の繊維強化樹脂成形体であって、図3〜図6に示すように、皿状をした部材本体42cと、部材本体42cの上端縁から外側に延出するフランジ状の浴槽パン固定部42aを備えている。
上記固定状態において、浴槽パン12の床面120から浴槽下部部材42の浴槽パン固定部42aの上端までの高さは5〜10cmである。
排水孔42bには、中央に後述する排水管44が水密に接続される接続孔を有するキャップ51がはめ込まれている。
また、キャップ51は、排水トラップ5側の水位が上昇してきたときに閉鎖するフロート弁付きの小さな排水孔を備え、万一浴槽下部部材42内で水漏れが生じた場合でも浴槽下部部材42内の水を排水トラップ5側へ排水できるようになっている。
浴槽部41aは、その底に排水口411を備えている。
エプロン部41cは、図2〜図6に示すように、框部41bの外縁から下方に延出している。すなわち、浴槽部41aとエプロン部41cとの間には、機能部品の配設空間Sが形成されている。
開口部41dは、その下端側に、後述する蓋41eの下側係止金具41hが弾性係合するステンレス鋼などから形成された係合金具41jが一体に設けられている。
また、蓋41eは、その上端に開口部41dに上縁部に弾性係合するステンレス鋼などから形成された係止爪41fを備え、その下端にステンレス鋼などから形成された下側係止金具41hが設けられている。
排水管44は、一端が排水口411に接続され、他端がキャップ51を介して排水トラップ5内に臨んでいる。
追い焚き配管45は、追い焚き口45aに接続されている。
ポップアップ水栓装置43は、操作ボタン43aを操作することによって、水栓本体43bが排水口411を開閉するようになっている。
なお、浴槽パン12と洗い場パン11とは、洗い場パン11をまず設置部に設置したのち、浴槽4を設置していない状態で浴槽パン12を設置し、床下作業用孔12aから作業者が手や体の一部を床下に臨ませて固定ボルトナットを締めこむことによって連結される。
窓15は、図1では、浴槽4で隠れて見えないが、その下端が浴槽4の上端より低い位置にある。
間接照明装置2は、図示していないが、LEDなどの光源の、浴槽4に向かう側が遮光性のカバーで覆われ、光源からの光がそれぞれ他方の間接照明装置2側に向かってライン状に照射される壁面13に固定されている。
したがって、浴槽4と壁面13との間に隙間が確保でき、窓15等を壁面13の所望の位置に自由に取り付けることができる。
さらに、浴槽パン12と洗い場パン11との間に段差がないため、ドアを浴槽パン12と洗い場パン11に設けるなど、ドアの取り付け位置を自由に選択することができる。
上記の実施の形態では、開口部がエプロン部に2つ設けられていたが、1つでも構わないし、3つ以上設けるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、浴槽パン12と洗い場パン11との接続部に段差がなかったが、少し段差を設けるようにしても構わない。
11 洗い場パン
12 浴槽パン
13a 壁パネル
12a 床下作業用孔
4 浴槽
41 浴槽本体
41a 浴槽部
41b 框部
41c エプロン部
41d 開口部
41e 蓋
43 ポップアップ水栓装置(機能部品)
44 排水管(機能部品)
45 追い焚き配管(機能部品)
S 配設空間
Claims (2)
- 浴槽部と、浴槽部の上端縁から外側に張り出すように設けられた框部と、框部から下方に前記浴槽部の底より少し高い位置まで延出し、前記浴槽部の周壁との間に浴槽に用いる機能部品の配設空間を形成するエプロン部とを備える浴槽本体と、
浴槽パンに設けられた床下作業用孔に下端部が水密にはまり込み、上端部が浴槽パンの底面から上側に少し突出し、上端部で前記エプロン部の下端部を水密に支持する皿状をした浴槽下部部材とを備え、
前記エプロン部が、その一部に開口部を有するとともに、この開口部を水密かつ開閉自在に覆う蓋を備えていることを特徴とする浴槽。 - 浴槽パンが、洗い場パン接続部を除く部分に、壁パネルの下端を下方から支持する壁パネル支持部を有するとともに、この壁パネル支持部と離れた位置に床下作業用孔を備え、請求項1に記載の浴槽が、浴槽下部部材を前記床下作業用孔に水密にはめ込んだ状態で設置されるとともに、機能部品が配設空間内に配管されていることを特徴とする浴室ユニット。
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