JP2008167593A - モータの固定子及びモータのコイル製造方法 - Google Patents

モータの固定子及びモータのコイル製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】極数の制約が少なく一体コアを採用可能なモータの固定子及びモータのコイル製造方法の提供。
【解決手段】内周に複数の凹状のスロット32と凸状のティース31とが形成されてなる固定子コア30と、矩形断面の平角導体15が螺旋状に形成された第1コイル10及び第2コイル20と、を有するモータの固定子50において、ティース31は、固定子コア30の中心に向かって先細りとなる台形状に形成され、第1コイル10は、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅広に変化するように積層されて形成され、第2コイル20は、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅狭に変化するように積層されて形成され、第1コイル10はティース31に1つおきに配置され、第2コイル20はその間に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、極数に制約の少ない一体コアに平角導体を用いたコイルを配置したモータの固定子、及びモータの固定子に用いられた場合に、占積率を高めることができるモータのコイル製造方法の技術に関する。
モータに用いられる固定子は、円筒断面の導体を巻回してコイルを形成した固定子が多く用いられている。近年、モータの高効率化及び小型軽量化の要請が高まってきたために、固定子のスロットにおける導体の占積率を高めることが求められている。
特許文献1には、巻き線式の固定子の占積率に関する技術が開示されている。
円筒断面の導体を、巻き枠を用いてインシュレータとなる絶縁材に巻回した後、加圧成形して台形断面のコイルと、平行四辺形断面のコイルの2種類の異形断面のコイルを作り、この2種類のコイルを交互に固定子のスロットに配置していくことで、占積率を高める技術である。
図8に、特許文献1の固定子の断面図を示す。
固定子100は、固定子コア110と、第1コイル120a及び第2コイル120bからなり、固定子コア110はティース111とスロット112を交互に備えている。第1コイル120aは台形断面に成形したコイルであり、第2コイル120bは平行四辺形断面に成形したコイルである。
このように2種類の異形断面を持ったコイルに、U相の接続線、V相の接続線、W相の接続線及び中性線を接続するにあたり、第1コイル120a及び第2コイル120bを交互に同数繋いで固定子100とすることで、電動機の損失低減を図ることが可能になる。
また、特許文献2には、特許文献1同様に、2種類の異形断面のコイルを用いて固定子を製作している。台形断面のコイルと長方形断面のコイルを製作し、交互に固定子のスロットに配置したうえで、U相の接続線、V相の接続線、W相の接続線、及び中性線を接続するにあたって、各相のインピーダンスを等しくなるよう異形断面のコイルを組み合わせて結線して固定子を製作することで、循環電流が発生せず効率が低下しない技術について開示されている。
また、特許文献3には、分割コアに台形断面になるよう矩形断面の巻線を巻回して、固定子とすることで、占積率の向上と小型化を図ったモータを実現する技術について開示されている。
このような特許文献1乃至特許文献3に示されるような巻線を巻回してコイルを形成した固定子では、占積率は高められるものの、モータとしての出力上げるために通電電流を高めることが難しいという問題がある。高出力化に対応するために、コイルに通電する電流を高めるには、導線を太く、絶縁被覆を厚くする必要があるが、絶縁被覆が厚くなることで放熱性が悪化するからである。また、絶縁被覆が厚くなることで占積率も低下してしまう。
このような問題から、近年では矩形断面の平角導体にエッジワイズ曲げ加工を施して巻回しコイルを形成する固定子も用いられるようになっている。巻き線式の固定子に比べ、占積率の向上が可能であり、放熱性に優れるというメリットがあるためである。
特許文献4には、コイルとその製造方法として、矩形断面を有する平角導体を、予めプレスやローラ圧延などを行って一端側よりも他端側の方が幅大きく厚みが小さくなるように成形し、エッジワイズ曲げすることで、台形断面のコイルを形成する技術が開示されている。
特開2000−41365号公報 特開2002−199640号公報 特開2002−369418号公報 特開2006−14530号公報
しかしながら、特許文献4については固定子コアに分割コアを採用する必要があるという課題がある。
特許文献4に示されるように、エッジワイズ曲げコイルを固定子コアに配置していく場合、同一断面形状のコイルを固定子に組み付けるため、別途巻回したコイルにティースを差し込んで固定子コアに勘合させて一体の固定子として組み立てる必要がある。つまり、占積率を向上可能な形状にコイルの断面を形成する代わりに固定子コアを分割コアとし、後に一体的に組み立てる組立工程を必要とする。
そして、分割コアを採用する場合、最終的に一体的に組み付けられる際に接合面ができるため、高回転仕様のモータの固定子とする場合には、振動やノイズを低減することが難しい。
つまり、分割コアを用いた固定子を高回転域で使用すると、重量バランスや接合強度の確保が難しいために振動やノイズが発生しやすく、これを抑えるためには分割コアの外側に高剛性のリングを設けて固定する方法が考えられるが、体格が大きくなってしまうという問題がある。
一方、特許文献4に特許文献1及び特許文献2に示されるような2種類以上の異形断面を持ったコイルを固定子に用いる方法を組み合わせた場合は、一体コアを用いることはできるが、U相、V相、W相が同じインピーダンスになるように結線する必要がある。
異形断面を持ったコイルは、スロット内にコイルを配置する上で占積率を上げる手法として有効であるが、スロット内に収めなければならないという制約があるため、同一断面積にすることが困難である。したがって、特許文献1及び特許文献2では、3相とも同じインピーダンスとなるようにコイルを結線することで、各相のインピーダンスが等しくなるように配慮している。各相のインピーダンスが等しくないと、循環電流を生じたりトルクバランスを崩したりする等の問題が起こる虞があるためである。
しかし、異形断面で断面積の異なるコイルをU相、V相、W相のインピーダンスが等しくなるように組み合わせる必要があるため、固定子の極数に制約が生じる。
このような極数の制約は搭載する車に合わせたモータを設計するにあたり、設計上の制約となり、モータの大きさや出力を制限してしまう等の問題が起こる虞があるので好ましくない。
そこで、本発明は、このような課題を解決するために、極数の制約が少なく一体コアを採用可能なモータの固定子及びモータのコイル製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明によるモータの固定子は以下のような特徴を有する。
(1)内周に複数の凹状のスロットと凸状のティースとが形成されてなる固定子コアと、前記スロットに配置される導体が巻回されたコイルと、を有するモータの固定子において、
前記ティースは、前記固定子コアの中心に向かって先細りとなる台形状に形成され、第1のコイルは、前記導体の前記固定子コアの径方向の幅が前記固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に変化するように積層されて形成され、第2のコイルは、前記導体の前記固定子コアの径方向の幅が前記固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に変化するように積層されて形成され、前記ティースに、前記第2のコイルは1つおきに配置され、前記第1のコイルは前記第2のコイルが配置された前記ティースに挟まれた他のティースに配置されることを特徴とする。
(2)(1)に記載のモータの固定子において、
前記第1のコイル及び前記第2のコイルとして巻回される前記導体が、矩形断面の平角導体であり、前記第1のコイルは、前記平角導体の矩形断面の短辺が前記固定子コアの中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成され、前記第2のコイルは、前記平角導体の矩形断面の短辺が前記固定子コアの中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されることを特徴とする。
(3)(2)に記載のモータの固定子において、
前記平角導体は、前記第1のコイル及び前記第2のコイルのターン毎に幅と厚みが異なり、一端側よりも他端側の方が幅は大きく厚みは小さく、前記平角導体の全域に渡って均一断面積であり、前記第1のコイル又は前記第2のコイルは、前記平角導体がエッジワイズ曲げされて螺旋状に巻回され形成されたことを特徴とする。
また、前記目的を達成するために、本発明によるモータのコイル製造方法は以下のような特徴を有する。
(4)平角導体が螺旋状に形成されるモータのコイルを製造するコイル製造方法において、
同一断面積で幅と厚みが異なる成形空間を連続して有する型に、均一断面積の導体を供給し、加圧圧延することで前記平角導体を成形することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によるモータの固定子により、以下のような作用、効果が得られる。
まず(1)に記載する発明は、ティースは、固定子コアの中心に向かって先細りとなる台形状に形成され、第1のコイルは、導体の固定子コアの径方向の幅が固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に変化するように積層されて形成され、第2のコイルは、導体の固定子コアの径方向の幅が固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に変化するように積層されて形成され、ティースに、第2のコイルは1つおきに配置され、第1のコイルは第2のコイルが配置されたティースに挟まれた他のティースに配置されるので、第2のコイルは、導体の固定子コアの径方向の幅が固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に変化して形成されていることで、導体の固定子コアの径方向の幅が固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に変化して形成される第1のコイルを配置する際に第2のコイルの一部が干渉するようなことがなく、一体の固定子コアに組み付け可能であるため分割コアとする必要がない。
つまり、特許文献4の矩形断面の平角導体に代表されるような幅広の導体をエッジワイズ曲げしてコイルを形成するような場合にも、第1のコイルと第2のコイル、そして固定子コアのティースの形状によって、コイル同士が干渉することなく、一体の固定子コアに内周側からコイルを配置可能となる。
よって、一体の固定子コアを用いることができるので、高速化仕様のモータに固定子を用いる場合には、分割コアを採用する場合のようにティース毎に接合部分を設ける必要が無い。その結果、振動低減やノイズ低減にメリットがある。
また、一体の固定子コアを用いることが可能になることで分割コアを一体に組み付ける手間を省くことが可能となるので、コスト低減にも効果がある。
また、固定子コアのスロット内に収められる第1のコイルと第2のコイルの断面積を等しくすることができるので、コイルを結線した時に各相のインピーダンスは第1のコイルと第2のコイルを組み合わせなくても等しくすることができ、固定子コアの極数を偶数にすること以外の極数の制限は無くなる。また、このように固定子に同一断面コイルを用いることで、固定子のトルクバランスを良くできる。
また、第1のコイルは固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に変化して形成されているので、第2のコイルと第1のコイルの隙間は僅かで済み、固定子の占積率を高めることが可能である。
したがって、極数の制限の少ない一体コアを用いたモータの固定子を提供することが可能となる。
また、(2)に記載の発明は、(1)に記載のモータの固定子において、第1のコイル及び第2のコイルとして巻回される導体が、矩形断面の平角導体であり、第1のコイルは、平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成され、第2のコイルは、平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されるので、平角導体の矩形断面の長辺が固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に、かつ平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成される第1のコイルと、平角導体の矩形断面の長辺が固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に、かつ平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成される第2のコイルを構成する平角導体の断面積をコイル全体に渡って一定にすることができる。
コイルの断面積を全域に渡って等しくなれば、通電した際のコイルの抵抗値を全域に渡って等しくすることができ、固定子に組み込んで通電した際に発生する熱を均一化し、モータの高効率化に貢献することができる。
また、(3)に記載の発明は、(2)に記載のモータの固定子において、平角導体は、第1のコイル及び第2のコイルのターン毎に幅と厚みが異なり、一端側よりも他端側の方が幅は大きく厚みは小さく、平角導体の全域に渡って均一断面積であり、第1のコイル又は第2のコイルは、平角導体がエッジワイズ曲げされて螺旋状に巻回され形成されているので、ターン毎に幅と厚みが異なることで固定子コアのスロット内で平角導体の幅と厚みが変化せず、スロット外で幅と厚みを変化させて、占積率の向上に貢献することができる。また、平角導体の全域に渡って均一断面であるため、第1のコイル又は第2のコイル全域に渡って抵抗値が変化せず、固定子に組み込んで通電した際には、放熱性を高めることができる。
また、このような特徴を有する本発明によるモータのコイル製造方法により、以下のような作用、効果が得られる。
(4)に記載の発明は、同一断面積で幅と厚みが異なる成形空間を連続して有する型に、均一断面積の導体を供給し、加圧圧延することで平角導体を成形するので、平角導体の矩形断面の長辺が固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に、かつ平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成される(2)に記載の第1のコイルを容易に形成可能である。
また、平角導体の矩形断面の長辺が固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に、かつ平角導体の矩形断面の短辺が固定子コアの中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成される(2)に記載の第2のコイルを形成可能である。
このようなコイルを固定子に組み付けることで占積率の高い固定子を提供することができる。
次に、本発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施例の第1コイル10を固定子コア30に配置する様子を示した立体斜視図を示す。また、図2に固定子コア30に第1コイル10及び第2コイル20を挿入した固定子50の断面図を示す。また、図3に第1コイル10及び第2コイル20を固定子コア30のティース31に配置する際の拡大図を示す。
第1コイル10及び第2コイル20は、平角導体15を巻回して構成されている。平角導体15は、銅などの導電性の良い金属で構成され、周囲には絶縁被覆が施されている。絶縁被覆はエナメル被覆か、或いはポリイミド、アミドイミドなどの絶縁性を確保可能な樹脂で形成されている。
第1コイル10は、固定子コア30の内周側に位置する平角導体15の厚みは薄く幅は広く、固定子コア30の外周側にいくにつれて平角導体15の厚みは厚く幅は狭くなっている。また、第1コイル10は、図3に示すように固定子コア30のスロット32に収納される部分を切断した場合、第1コイル10の断面の外側は平行な2本の直線上に整列し、断面の内側はティース31の外面に沿って整列している。また、第1コイル10の長辺は図3に示す通り内側に倒れた形状となっている。
第2コイル20は、固定子コア30の内周側に位置する平角導体15の厚みは薄く幅は広く、固定子コア30の外周側にいくにつれて平角導体15の厚みは厚く幅は狭くなっている。また、第2コイル20は、図3に示すように固定子コア30のスロット32に収納される部分を切断した場合、第2コイル20の断面の外側はハの字の直線上に整列し、断面の内側はティース31の外面に沿って整列している。また、第2コイル20の長辺は図3に示す通り内側に倒れた形状となっている。
なお、第1コイル10及び第2コイル20の形成方法については、後で詳しく説明する。
固定子コア30は、中空円盤状の金属の板を積層して形成されており、固定子コア30にはティース31とスロット32が交互に形成されている。ティース31は、固定子コア30の内側に向けて先端が細くなるような台形形状に形成されている。また、スロット32は略コの字状に切り掛かれて形成されている。スロット32の内面の内、対向する側面は平行に形成されている。
このような固定子コア30に、まず第2コイル20をティース31に配置する。第2コイル20は固定子コア30の内面に形成されるティース31に対して1つおきに配置される。そして、次に第1コイル10を第2コイル20の配置されたティース31の間に配置していく。このようにして図2に示すような断面の固定子50が形成される。
固定子コア30のスロット32に収められた第1コイル10の長辺の片側と、第2コイル20の長辺の片側の断面は図3に示すように、同一形状の台形断面となっている。つまり同一スロット32に収められる第1コイル10と第2コイル20の断面積は同じで、このような第1コイル10と第2コイル20が、互い違いにスロット32に挿入されることで、占積率を高めることに貢献する。
こうして、図2に示すように第1コイル10及び第2コイル20が固定子コア30に配置された後、U相、V相、W相に分かれるように接続線を接合する。第1コイル10及び第2コイル20には、内側コイル端部10a、20a、及び外側コイル端部10b、20bが形成されているので(内側コイル端部20a、外側コイル端部20bは図示しない)、接続線を接合してU相、V相、W相を形成する。そして、U相端子41U、V相端子41V、W相端子41Wを接合し、固定子コア30の端部に樹脂モールド部45を形成して図4に示すような固定子50が形成される。
次に、第1コイル10及び第2コイル20を構成する平角導体15を加圧圧延することで形成する形成工程について説明をする。
<平角導体形成工程>
上述したように、第1コイル10及び第2コイル20の平角導体15は、ターン毎に幅と厚みが異なる。したがって、連続した平角導体15を用いるためには、平角導体15はターン毎に幅と厚みが異なる形状である必要がある。
図5は、平角導体15を加圧圧延する様子を表した模式図である。また、図6は、平角導体15を模式的に斜視図に表した図である。
成形型55は、図5に示すように段付溝55aが形成されており、段付溝55aは、第1コイル10のターン毎に平角導体15の幅と厚みを変化させるように、同一断面積で幅と厚みが変化するように成形空間が連続して形成されている。ただし、段付溝55aの一方の面は平面で形成され、他方の2面は段付き形状に形成されている。
また、段付溝55aの幅と厚みが変化する部分はテーパ状に形成されている。
なお、図5の上段に示されている成形型55は、分かりやすいように短く表されているが、実際には第1コイル10を形成するために必要な長さであるので、例えば2m程度の長い型となる。また、段付溝55aの幅は数mm程度であるので、実際の段付溝55aはもっと細長い形状をしている。
このように形成された図5の上段に示される成形型55に、図5の中段に示されるように素線14を段付溝55aに投入する。この時に投入する素線14の形状は、矩形断面でなくとも良い。例えば、円形断面の素線14でも良いし、ある程度加圧圧延して、段付溝55aの形状に沿って扇形に変形している素線14でも良い。素線14は平角導体15の原料であり、銅等の導電性の高い金属で構成されている。この際に絶縁被覆はされていない。
このように図5の中段に示されるように段付溝55aに素線14が投入された後、図5の下段に示されるように成形型55の上面側から加圧し素線14を平角導体15の形状に形成する。加圧方法は上型でプレスしても良いし、ローラ状のプレスを段付溝55aの幅が狭い側から幅が広いが側に向けて転がして加圧圧延しても良い。また、一発で加工を行う場合は、鍛造によって成形しても良い。なお、鍛造は熱間鍛造でも冷間鍛造でもどちらでも良い。
このようにして図6に示すような段付き形状の平角導体15が形成される。なお、図6に関しても平角導体15の形状を分かりやすく表すために、長さを短く、幅を広く模式化されて示されている。また、段数も第1段目t1、第2段目t2、第3段目t3、第4段目t4、及び第5段目t5、としているが、本実施例では図1に示すように第1コイル10は10ターンであるので10段の段付き形状となるため段数が合わないが、作図上の問題で省略している。もちろん、ターン数は固定子50の設計によって適宜変更可能である。
また、加圧成形時には、加熱成形を行うと素線14の流動性が向上するため加工性が上がる。
一方、第2コイル20についても同様に形成するが、第1コイル10と第2コイル20では、平角導体15の形状が若干異なるため、成形型55は別途用意する必要がある。
つまり、固定子コア30のティース31が固定子コア30の中心に向かって先細りとなる台形形状となっており、第1コイル10は、固定子コア30の内周側から平角導体15の幅が広く厚みが薄い構成となっているが、第2コイル20は、固定子コア30の内周側から平角導体15の幅が狭く厚みが厚い構成となっている。
このため、第1コイル10及び第2コイル20のターン数が5ターンであるとすると、第1コイル10は、1ターン目が平角導体15の第1段目t1、2ターン目が平角導体15の第2段目t2となるが、第2コイル20は、1ターン目が平角導体15の第5段目t5、2ターン目が第4段目t4となる。
したがって、第1コイル10と第2コイル20では、第1段目t1乃至第5段目t5の長さが異なるので、それに対応した段付溝55aを備える成形型55を必要とする。
次に、第1コイル10及び第2コイル20を螺旋状に巻回する巻回工程について説明をする。
<巻回工程>
平角導体形成工程で素線14から段付き形状の平角導体15に成形された後、平角導体15は螺旋状に巻回される。
図7に、巻回装置60を模式的に示した立体斜視図を示す。
巻回装置60は、ベース61と回転治具62とからなり、ベース61に回転可能に保持された回転治具62が、図示しないモータなどの駆動機構によって回転しながら平角導体15を巻回する装置の一例である。
回転治具62には、図示しない平角導体15を保持する機構があり、平角導体15を回転治具62に保持した後、回転治具62を数十rpm程度の速度でゆっくりと巻回する。平角導体15は、エッジワイズ曲げされるので、左右に倒れやすく、実際には図示しないガイドが必要であるが、ここでは省略する。必要であれば、特許第3585438号公報等の従来技術を参照されたい。
巻回装置60で巻回される際に、平角導体15は図6に示すように段付き形状に成形されているので、1ターン巻き終わる際に、回転治具62の短辺部分の幅及び厚みが変化する変化部15aで若干幅と厚みが変化する。そして、2ターン目は1ターン目よりも若干幅が狭く、厚みが厚くなる。
このように巻回されることで、第1コイル10が螺旋状に成形される。
なお、回転治具62は図7では断面がトラック形状の円筒形をしているが、回転治具62の短辺は平行であり、長辺は固定子コア30のティース31の形状に合わせて傾斜している。つまり、長辺を切断すると、先細りする台形形状の断面となる。言い換えれば、回転治具62の長辺はティース31の長辺と同じ形状であるといえる。
一方、第2コイル20についても巻回装置60で巻回することで成形可能である。第2コイル20は第1コイル10とは異なり、平角導体15の幅が狭く、厚みが厚い方から巻回し始めるという点で異なる。
なお、本実施例では成形型55を用いて素線14を平角導体15に成形することで、段付き形状の平角導体15とし、第1コイル10及び第2コイル20を形成しているが、テーパ形状の平角導体15を用いて第1コイル10及び第2コイル20を形成しても良い。
厳密に言えば、図6に示すような段付き形状の平角導体15を用いた方が、より占積率の向上に貢献できる。しかし、固定子コア30のスロット32に収まるような形状で、平角導体15の断面積を全域に渡って均一とすることを目的とするので、平角導体15の一方の端部と、他方の端部での厚みと幅の差は設計によってはそれ程大きくしなくて済む場合がある。
このような場合には、平角導体15をテーパ状の形状にして、徐々に厚みと幅が変化するように構成することで、第1コイル10及び第2コイル20の平角導体15を共通の形状で使用できるメリットがある。厳密に言えば若干占積率は落ちるが、使用上は殆ど支障がないことを出願人は実験によって確認している。
このように平角導体15を巻回装置60で巻回した後、電着塗装やディッピングなどの方法で、第1コイル10及び第2コイル20の表面に絶縁皮膜を形成する。
電着塗装やディッピング等の方法で絶縁皮膜を形成すれば、平角導体15の表面に均一な絶縁皮膜を形成しやすい。
また巻回装置60で巻回する際に、絶縁被覆されていない平角導体15を用いれば、巻回時に絶縁被覆が傷つく虞もないし、エッジ部分の曲げRをきつくすることで絶縁被覆が部分的に薄くなってしまったり、割れを生じてしまったりする虞もない。
本実施例は、以上に説明した構成であるので、以下に説明するような作用効果を奏する。
まず、図3に示すように固定子コア30のスロット32に挿入されている第1コイル10は、平角導体15の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅広に変化し、かつ平角導体15の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に薄く変化するように積層され、第2コイル20は、平角導体15の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅狭に変化し、かつ平角導体15の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されているので、スロット32に対する平角導体15の占積率を高くすることができる。
つまり、第1コイル10と第2コイル20を図3のような断面で切断した場合に、第1コイル10の断面形状と、第2コイル20の断面形状が同一で、スロット32に互い違いに挿入されていることで、第1コイル10と第2コイル20の隙間を殆ど生じない。
さらに、第1コイル10及び第2コイル20は平角導体をエッジワイズ曲げして形成されていることから、図3と図8を比較すると分かるように、導体の周囲に必要な絶縁被覆の絶対量が少なくて済む。つまり、スロット32に対する導体の割合を多くすることができるので、占積率を高めることができる。
また、第1コイル10を構成する平角導体15の断面積と、第2コイル20を構成する平角導体15の断面積は全体に渡って均一であり、固定子コア30のスロット32に挿入される第1コイル10の断面積と第2コイル20の断面積は同一であり、同一断面形状とできるので、発生するインピーダンスが同じとなり、循環電流を生じない。
循環電流は、モータの仕事とならないため、発生することでモータの効率を悪化させてしまう。したがって、循環電流を生じない固定子50を用いたモータは効率が良くなる。よって、モータの小型化、高出力化に貢献をする。
また、第1コイル10及び第2コイル20を一体的な固定子コア30に組み付けることのできる形状にしたことで、一体的な固定子コア30を用いて固定子50を構成できる。
分割コア方式を用いる場合には、必ずティース31毎に接合部分が必要となる。このような接合部分は、溶接や、接着、カシメ等の接合方法を用いて接合することになるが、固定子コア30の重量のバランスをくず原因となりやすい。
特に、固定子50を高速で回転させる用の場合には、分割コア方式では振動やノイズなどの原因を生じる虞があるので、一体的な固定子コア30を用いることが望ましい。
そして、分割コア方式を用いた場合には、第1コイル10及び第2コイル20を組み付けた後に、一体化する工程が必要となるために手間やコストがかかるが、一体化した固定子コア30を用いることができるので、コスト削減に効果がある。
また、このように、エッジワイズ曲げ加工した第1コイル10及び第2コイル20を用いることは、放熱性も高めることが可能である。通常、絶縁被覆材に使用される樹脂やエナメルは、絶縁性が高いが放熱性は高くない。したがって、スロット32の占積率を高めることで、固定子50として組み付けたときに放熱性の向上を図ることが可能である。
さらに、第1コイル10と第2コイル20を構成するそれぞれの平角導体15の断面積が全体に渡って等しいので、断面積に比例する平角導体15の抵抗値は、全域に渡って等しく、すなわち通電した際に発熱の偏りが無くなる。したがって、固定子50として組み付けた際に放熱性が良くなる。
モータの寿命は、色々な要因によって決定されるが、その一因に通電時に発生するジュール熱で被覆材等がダメージを受けて絶縁を確保できなくなるという現象がある。したがって、発熱を押さえることはモータを製造する上で重要なテーマとなるが、このように固定子50の放熱性を高めることで、固定子50の発熱を抑え、固定子50を用いたモータの寿命が延ばすことに貢献する。
また、第1コイル10及び第2コイル20は、固定子コア30の内周側から組付けが可能であるので、固定子コア30のような一体コアを使用可能である。
第1コイル10と第2コイル20は、スロット32に挿入されるにあたって、第2コイル20を先に、第1コイル10をその後組み付けることで、お互いに干渉することなく固定子コア30の内側から挿入可能である。したがって、一体的に形成された固定子コア30を用いることができ、固定子コア30の組立工程を別途必要としないので、コストダウンに貢献する。
さらに、前述した通り、平角導体15はテーパ形状としてもそれ程ロスは大きくないため、テーパ形状の平角導体15を用いて第1コイル10と第2コイル20に共用すれば、コストダウンに貢献できる。この場合、巻回装置60も同一設備で良く、設備的にもコストメリットがある。
このように第1コイル10及び第2コイル20のコストダウンが可能で、固定子コア30も分割形のコアに比べてコストダウンになるため、トータルで固定子50のコストダウンをすることができる。
また、第1コイル10及び第2コイル20は、成形型55を用いて加圧圧延して平角導体15が形成されるため、容易に段付き形状の平角導体15を形成することが可能である。
素線14から平角導体15を形成するためには、段付き形状に形成しなければならないが、切削加工などを用いて成形しては材料の無駄が大きく時間もかかる。素線14は銅などの伝導率の高い金属を用いているが、銅やアルミニウムなどの金属は、比較的柔らかく成形しやすいため、鍛造やプレスなどの方法で加圧圧延して加工してやれば容易に成形可能である。さらに加熱成形して流動性を良くしてやれば、加工性は更に良好になる。
以上に説明したように、本実施例では以下に示すような、構成、作用、効果が得られる。
(1)内周に複数の凹状のスロット32と凸状のティース31とが形成されてなる固定子コア30と、矩形断面の平角導体15がエッジワイズ曲げされて螺旋状に巻回して形成された第1コイル10及び第2コイル20と、を有するモータの固定子50において、0ティース31は、固定子コア30の中心に向かって先細りとなる台形状に形成され、第1コイル10は、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅広に変化するように積層されて形成され、第2コイル20は、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅狭に変化するように積層されて形成されるので、第1コイル10と第2コイル20の断面形状を同じとすることが可能である。固定子コア30のスロット32内の第1コイル10と第2コイル20の断面が同一形状であることにより、第1コイル10と第2コイル20のインピーダンスを等しくすることが可能であり、特許文献1及び特許文献2のような異形断面を持つコイルとは異なり、同一断面を持つコイルとすることで固定子コア30の極数を偶数にすること以外の極数の制限は無くなる。
また、このように固定子50に同一断面コイルを用いることで、固定子50のトルクバランスを良くできる。
また、固定子コア30のティース31に第2コイル20は1つおきに配置され、第1コイル10は第2コイル20が配置されたティース31に挟まれた他のティース31に配置されるので、第2コイル20は、固定子コア30の中心に向かって徐々に幅狭に変化して形成されていることで、第1コイル10を配置する際に第2コイル20の一部が干渉するようなことがない。さらに、一体の固定子コア30に組み付け可能であるため分割コアとする必要がないので、固定子50のコストダウンに貢献することができる。
一体の固定子コア30を用いることができれば、振動やノイズの原因を生じにくいので、固定子50を用いたモータの高速化に対応可能である。
また、第1コイル10は固定子コア30の中心に向かって徐々に幅広に変化して形成されているので、第2コイル20と第1コイル10の隙間は僅かで済み、占積率を高めることが可能である。
したがって、極数の制限の少ない一体コアを用いたモータの固定子50を提供することが可能となる。
(2)(1)に記載のモータの固定子50において、第1コイル10及び第2コイル20を構成する導体が、矩形断面の平角導体15であり、第1コイル10は、平角導体15の矩形断面の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成され、第2コイル20は、平角導体15の矩形断面の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されることを特徴とするので、第1コイル10と第2コイル20を構成する平角導体15の断面積をコイル全体に渡って一定にすることができる。第1コイル10及び第2コイル20のそれぞれの断面積を全域に渡って等しくなれば、通電した際の第1コイル10及び第2コイル20の抵抗値を全域に渡って等しくすることができ、発熱を均一化し、モータの高効率化に貢献することができる。
(3)(2)に記載のモータの固定子50において、平角導体15は、第1コイル10及び第2コイル20のターン毎に幅と厚みが異なり、一端側よりも他端側の方が幅は大きく厚みは小さく、平角導体15の全域に渡って均一断面積であり、第1コイル10又は第2コイル20は、平角導体15がエッジワイズ曲げされて螺旋状に巻回され形成されるので、ターン毎に幅と厚みが異なることで、固定子コア30のスロット32内で平角導体15の幅と厚みが変化せず、スロット32外で幅と厚みを変化させて、占積率の向上に貢献することができる。また、平角導体15の全域に渡って均一断面であるため、第1コイル10又は第2コイル20全域に渡って抵抗値が変化せず、固定子に組み込んで通電した際には、放熱性を高めることができる。
(4)平角導体15が螺旋状に巻回され形成されるモータのコイルを製造するコイル製造方法において、同一断面積で幅と厚みが異なる成形空間を連続して有する成形型55に、均一断面積の素線14を供給し、加圧圧延することで平角導体15を成形するので、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅広に、かつ平角導体15の矩形断面の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されるような(2)に記載の第1コイル10を容易に形成可能である。
また、平角導体15の矩形断面の長辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に幅狭に、かつ平角導体15の矩形断面の短辺が固定子コア30の中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されるような(2)に記載の第2コイル20を形成可能である。
このような第1コイル10及び第2コイル20を固定子50に組み付けることで占積率の高い固定子を提供することができる。
以上において、実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、本実施例で用いる平角導体15は図5や図6に示されるように段付き形状であるが、上述したようにテーパ形状であっても良いし、段付き形状も図5や図6に示した形状に限定されない。平角導体15が同一断面積に形成されていれば良い。
また、本実施例では巻回装置60を用いて平角導体15を巻回しているが、特に巻回装置60のような機械で巻回し無くとも、第1コイル10及び第2コイル20が形成できれば、本実施例に示す方法以外の方法で巻回されても良い。
また、成形型55の段付溝55aは、第1コイル10又は第2コイル20を巻回するために必要な長さの平角導体15を得る形状になっているが、複数本の平角導体15を得られる連続した形状であっても良い。加圧圧延した後に、必要な長さに切り出して平角導体15を形成すれば良いからである。
また、本実施例では、平角導体15をエッジワイズ曲げして第1コイル10及び第2コイル20としているが、薄板のコイルエンドを接続用薄板で接合することでコイルを形成したものを用いることを妨げない。
また、本実施例では、矩形断面の平角導体15を第1コイル10及び第2コイル20として巻回しているが、平角導体15が最初から矩形断面である必要はない。例えば楕円断面の素線14を巻回して、コイル状にした上でプレスで成型するなどの方法を採ったり、巻回する過程で矩形断面の平角導体15に成形していく等の方法を採ったりすることを妨げない。
本実施例の、第1コイル10を固定子コア30には位置する様子を表した立体斜視図を示している。 本実施例の、固定子コア30に第1コイル10及び第2コイル20を挿入した固定子50の断面図を示している。 本実施例の、第1コイル10及び第2コイル20を固定子コア30のティース31に配置する際の拡大図を示している。 本実施例の、固定子50の立体斜視図を示している。 本実施例の、平角導体15を加圧圧延する様子を表した模式図を示している。 本実施例の、平角導体15を模式的に表した斜視図を示している。 本実施例の、巻回装置60を模式的に示した立体斜視図を示している。 特許文献1の、固定子の断面図を示す。
符号の説明
10 第1コイル
10a、20a 内側コイル端部
10b、20b 外側コイル端部
14 素線
15 平角導体
15a 変化部
20 第2コイル
30 固定子コア
31 ティース
32 スロット
41U、41V、41W 端子
45 樹脂モールド部
50 固定子
55 成形型
55a 段付溝
60 巻回装置
61 ベース
62 回転治具

Claims (4)

  1. 内周に複数の凹状のスロットと凸状のティースとが形成されてなる固定子コアと、前記スロットに配置される導体が巻回されたコイルと、を有するモータの固定子において、
    前記ティースは、前記固定子コアの中心に向かって先細りとなる台形状に形成され、
    第1のコイルは、前記導体の前記固定子コアの径方向の幅が前記固定子コアの中心に向かって徐々に幅広に変化するように積層されて形成され、
    第2のコイルは、前記導体の前記固定子コアの径方向の幅が前記固定子コアの中心に向かって徐々に幅狭に変化するように積層されて形成され、
    前記ティースに、前記第2のコイルは1つおきに配置され、前記第1のコイルは前記第2のコイルが配置された前記ティースに挟まれた他のティースに配置されることを特徴とするモータの固定子。
  2. 請求項1に記載のモータの固定子において、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルとして巻回される前記導体が、矩形断面の平角導体であり、
    前記第1のコイルは、前記平角導体の矩形断面の短辺が前記固定子コアの中心に向かって徐々に薄く変化するように積層されて形成され、
    前記第2のコイルは、前記平角導体の矩形断面の短辺が前記固定子コアの中心に向かって徐々に厚く変化するように積層されて形成されることを特徴とするモータの固定子。
  3. 請求項2に記載のモータの固定子において、
    前記平角導体は、前記第1のコイル及び前記第2のコイルのターン毎に幅と厚みが異なり、一端側よりも他端側の方が幅は大きく厚みは小さく、前記平角導体の全域に渡って均一断面積であり、
    前記第1のコイル又は前記第2のコイルは、前記平角導体がエッジワイズ曲げされて螺旋状に巻回され形成されたことを特徴とするモータの固定子。
  4. 平角導体が螺旋状に形成されるモータのコイルを製造するコイル製造方法において、
    同一断面積で幅と厚みが異なる成形空間を連続して有する型に、均一断面積の導体を供給し、加圧圧延することで前記平角導体を成形することを特徴とするコイル製造方法。
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