JP2008164519A - スイッチングトランジスタの故障検出方法、及び、故障検出回路 - Google Patents

スイッチングトランジスタの故障検出方法、及び、故障検出回路 Download PDF

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勉 瀬川
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Abstract

【課題】スイッチングトランジスタの電流リーク故障の故障判定について、その判定の精度を向上するための技術を提案するものであり、この技術により、例えば、自動車のブレーキ制御装置への適用においては、より確実な故障判定を実現可能とするものである。
【解決手段】スイッチングトランジスタTr1のリーク電流を電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)にてモニタして前記スイッチングトランジスタの故障を検出する方法であって、前記電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)にて検出した前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流に相当する電圧値から、前記電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)が有する検出誤差に相当する電圧値を差し引いた値を求めることとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチングトランジスタの故障検出方法、及び、故障検出回路の技術に関する。
従来、例えば、自動車のブレーキ制御装置に用いられる電磁弁のオン・オフ制御においては、スイッチングトランジスタをPWM(Puls Width Modulation)制御にて駆動することが行われている。この電磁弁のスイッチングトランジスタによる制御回路の例を図16に示す。図16において、電磁弁91のソレノイドコイル91aには、スイッチングトランジスタ92を介して駆動電源93の電圧が付加され、前記スイッチングトランジスタ92は、マイクロコンピュータ94にてPWM制御されることとしている。また、前記ソレノイドコイル91aの断線を検出するために、断線検出抵抗95、コンパレータ96、電源99を設け、前記マイクロコンピュータ94にて前記ソレノイドコイル91aの断線故障を認識できるようになっている。
また、図16のような構成において、前記スイッチングトランジスタ92には、電流がリークする故障モード、即ち、電流リーク故障の発生が考えられる。この電流リーク故障は、スイッチングトランジスタ92を分断する信号を入力したときに、この信号による制御に反してスイッチングトランジスタ92が導通してしまうという故障である。そして、この故障が発生すると、前記ソレノイドコイル91aに電圧が印加され、電磁弁91が誤動作することになる。そこで、この電磁弁91の誤動作を防止すべく、前記ソレノイドコイル91aに流れる電流を、電流モニタ回路100にて検出することとしている。
また、図16に示す前記電流モニタ回路100においては、前記ソレノイドコイル91aに接続される抵抗97の両端に生じる電圧値を電圧モニタ回路98にて増幅し、前記マイクロコンピュータ94に出力することとしている。そして、前記マイクロコンピュータ94では、前記電圧モニタ回路98の出力電圧に基づいて、前記スイッチングトランジスタ92の電流リーク故障の判定を行うこととしている。即ち、前記電圧モニタ回路98の前記出力電圧が閾値よりも大きい場合に、スイッチングトランジスタ92の故障を判定することとしているのである。
以上のように、図16に示す構成によれば、通常は、前記ソレノイドコイル91aに流れる電流を前記電圧モニタ回路98にてモニタすることとしつつ、この電圧モニタ回路98(電流モニタ回路100)を利用して前記スイッチングトランジスタ92の故障検出が行えるものである。
ところが、図16に示す構成において、前記電流モニタ回路100の出力には誤差が含まれるものであり、この誤差の影響による故障の誤判定を防ぐために、故障判定の閾値を緩く設定することが行われている。この誤差の原因は、電源電圧の変動や環境温度変化に基づくものであり、具体的には、まず、前記電圧モニタ回路98のゼロ点の電圧(電流ゼロ時のオフセット出力電圧)の変動によるものが考えられる。このゼロ点の電圧変動には、回路全体としてのオフセット変動や、ゼロ点を発生させる回路(調整回路)のオフセット変動が含まれる。また、前記断線検出抵抗95に流れる電流値やその変動も前記誤差発生の原因となると考えられる。尚、このオフセットの取り扱いについて記載する文献を開示するならば、例えば特許文献1のごとくである。
そして、このような誤差を考慮して故障判定の閾値を設計していたため、前記スイッチングトランジスタ92に微弱な電流のリークが生じた場合には、その電流リーク故障を判定することができない事態が生じていた。つまりは、故障判定の精度が低いものであったのである。
特開平11−211759号公報
そこで、本発明は、以上に述べたスイッチングトランジスタの電流リーク故障の故障判定について、その判定の精度を向上するための技術を提案するものであり、この技術により、例えば、自動車のブレーキ制御装置への適用においては、より確実な故障判定を実現可能とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、スイッチングトランジスタのリーク電流を電流モニタ回路にてモニタして前記スイッチングトランジスタの故障を検出する方法であって、前記電流モニタ回路にて検出した前記スイッチングトランジスタのリーク電流に相当する電圧値から、前記電流モニタ回路が有する検出誤差に相当する電圧値を差し引いた値を求めることとするものである。
また、請求項2においては、前記電流モニタ回路は、前記電流モニタ回路内の電圧モニタ回路により前記スイッチングトランジスタに接続される第一の抵抗体にかかる電圧を検出するものであり、前記第一の抵抗体の抵抗値は、電流リーク故障検出時に増加されることとするものである。
また、請求項3においては、前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、或るトランジスタへの通電により電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成するトランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととするものである。
また、請求項4においては、前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、前記スイッチングトランジスタにて通電制御されるコイルの断線検出抵抗の電圧降下値を、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出するものである。
また、請求項5においては、前記スイッチングトランジスタと接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路により、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を検出することとするものである。
また、請求項6においては、前記第一の抵抗体と接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路により、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体の電流リーク故障を検出することとするものである。
また、請求項7においては、スイッチングトランジスタと接続される第一の抵抗体と、前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧を入力するための二つの入力端子を有する電圧モニタ回路と、前記電圧モニタ回路を前記第一の抵抗体から分断するとともに、前記二つの入力端子を短絡することを可能とするスイッチング回路と、前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧に基づく前記電圧モニタ回路の出力から、前記入力端子が短絡された場合における前記電圧モニタ回路からの出力を差し引いた値と閾値を比較して前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を判定する回路、とを有する、スイッチングトランジスタの故障検出回路とするものである。
また、請求項8においては、前記第一の抵抗体の抵抗値を、電流リーク故障検出時に増加可能に構成するものである。
また、請求項9においては、前記第一の抵抗体と接続される電圧降下用抵抗体を有し、前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、或るトランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととするものである。
また、請求項10においては、前記スイッチングトランジスタにて通電制御されるコイルの断線検出抵抗を有し、前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、前記断線検出抵抗に発生する電圧降下値を、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出することとするものである。
また、請求項11においては、前記スイッチングトランジスタと接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路を有し、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を検出するものである。
また、請求項12においては、前記第一の抵抗体と接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路を有し、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体の電流リーク故障を検出するものである。
本発明によれば、スイッチングトランジスタの故障検出の精度を高めることができ、故障検出の誤差判定を削減し、ひいては、信頼性の向上を図ることができる。この技術により、例えば、自動車のブレーキ制御装置への適用においては、より確実な故障判定を実現可能が実現可能となる。
特に、請求項1によれば、前記電流モニタ回路が有する検出誤差の問題を解消できる。
また、請求項2によれば、スイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出感度を向上させることができる。
また、請求項3によれば、二つのフェールセーフ用トランジスタの関係から電流リーク故障を判断することにより、故障検出の信頼性を高めることができる。
また、請求項4によれば、各フェールセーフ用トランジスタの異常判定を個別に行うことができる。
また、請求項5によれば、前記スイッチングトランジスタのリーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
また、請求項6によれば、前記フェールセーフ用トランジスタのリーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
また、請求項7によれば、前記電流モニタ回路が有する検出誤差の問題を解消できる。
また、請求項8によれば、スイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出感度を向上させることができる。
また、請求項9によれば、二つのトランジスタの関係から電流リーク故障を判断することにより、故障検出の信頼性を高めることができる。
また、請求項10によれば、各トランジスタの異常判定を個別に行うことができる。
また、請求項11によれば、前記スイッチングトランジスタのリーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
また、請求項12によれば、前記トランジスタのリーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1・図2に示すごとく、発明の実施の形態は、スイッチングトランジスタTr1のリーク電流を電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)にてモニタして前記スイッチングトランジスタの故障を検出する方法であって、前記電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)にて検出した前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流に相当する電圧値から、前記電流モニタ回路5(電圧モニタ回路6)が有する検出誤差に相当する電圧値を差し引いた値を求めることとするものである。
また、図8・図9に示すごとく、前記電流モニタ回路5は、前記電流モニタ回路5内の電圧モニタ回路6により前記スイッチングトランジスタTr1に接続される第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)にかかる電圧を検出するものであり、前記第一の抵抗体の抵抗値は、電流リーク故障検出時に増加されることとするものである。
また、図10に示すごとく、前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、或るトランジスタへの通電により電圧降下用抵抗体R12に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体R12に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成するトランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととするものである。
また、図12に示すごとく、前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、前記スイッチングトランジスタTr1にて通電制御されるコイルの断線検出抵抗R1の電圧降下値を、前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出することとするものである。
また、図13に示すごとく、前記スイッチングトランジスタTr1と接続される電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路6を有する電流モニタ回路(第三の電流モニタ回路20)により、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を検出することとするものである。
また、図13に示すごとく、前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr2)と接続される電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路6を有する電流モニタ回路(第三の電流モニタ回路20)により、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr2)の電流リーク故障を検出することとするものである。
また、図1乃至図3に示すごとく、
スイッチングトランジスタTr1と接続される第一の抵抗体(抵抗R2、又は、フェールセーフ用トランジスタTr2)と、
前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧を入力するための二つの入力端子を有する電圧モニタ回路6と、
前記電圧モニタ回路6を前記第一の抵抗体から分断するとともに、前記二つの入力端子を短絡することを可能とするスイッチング回路(スイッチSW1〜SW3)と、
前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧に基づく前記電圧モニタ回路の出力出力Vmonから、前記入力端子が短絡された場合における前記電圧モニタ回路からの出力Vzeroを差し引いた値(電圧値Vr2)と閾値THを比較して前記スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を判定する回路(マイクロコンピュータ3)、とを有する、スイッチングトランジスタの故障検出回路とするものである。
また、図8・図9に示すごとく、
前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)の抵抗値を、電流リーク故障検出時に増加可能に構成するものである。
また、図10に示すごとく、
前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)と接続される電圧降下用抵抗体R12を有し、
前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、
或るトランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととするものである。
また、図12に示すごとく、
前記スイッチングトランジスタTr1にて通電制御されるコイルの断線検出抵抗R1を有し、
前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4)は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、
前記断線検出抵抗R1に発生する電圧降下値を、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出することとするものである。
また、図13に示すごとく、
前記スイッチングトランジスタTr1と接続される電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路6を有する電流モニタ回路(第三の電流モニタ回路20)を有し、
前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出することとするものである。
また、図13に示すごとく、
前記第一の抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr2)と接続される電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する(第三の電流モニタ回路20)を有し、前記電圧モニタ用の抵抗体(抵抗R3)の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体の電流リーク故障を検出することとするものである。
以下、実施例の詳細について説明する。図1に示す構成は、スイッチングトランジスタTr1をPWM制御することで電磁弁2をオン・オフ制御する制御回路の構成について示すものであり、前記制御回路には前記スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出するための回路を備えることとしている。尚、この図に示す回路構成は、例えば、自動車のブレーキ制御装置の電磁弁制御に適用することができるものである。
図1に示すごとく、前記スイッチングトランジスタTr1のソース電極は電源4に接続され、ドレイン電極には電磁弁2が接続されている。
また、前記スイッチングトランジスタTr1は、マイクロコンピュータ3からのPWM出力により制御され、前記スイッチングトランジスタTr1がオンに制御されるときは、該スイッチングトランジスタTr1を介して電源4から前記電磁弁2のソレノイドコイル2aに電流が流れるようになっている。また、前記スイッチングトランジスタTr1がオフに制御されるときは、該スイッチングトランジスタTr1が分断し、前記電源4から前記ソレノイドコイル2aへの電流の流れが遮断されることになる。
そして、図1に示す構成において、前記スイッチングトランジスタTr1に電流リーク故障が発生した場合には、スイッチングトランジスタTr1をマイクロコンピュータ3にてオフに制御したとしても、該スイッチングトランジスタTr1のドレイン−ソース間を通じて前記ソレノイドコイル2aに電流(以下、「リーク電流」とする。)が流れてしまう状況となり、前記マイクロコンピュータ3によるスイッチングトランジスタTr1を介した電磁弁2のオン・オフ制御の精度が低下することになるものである。
そこで、図1に示すごとく、電流モニタ回路5にて前記ソレノイドコイル2aに流れるリーク電流を検出することで、前記スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出することとしている。この電流モニタ回路5は、通常時、即ち、リーク電流の検出をしないときには、前記ソレノイドコイル2aに流れる電流をモニタするためのものであり、本実施例では、この電流モニタ回路5によって、リーク電流の検出も行おうとするものである。そして、この電流モニタ回路5には、前記ソレノイドコイル2aと接続される抵抗R2が設けられ、この抵抗R2にリーク電流が流れた際に生じる電圧をアンプ等から構成される電圧モニタ回路6にて検出して増幅し、前記マイクロコンピュータ3に出力することとしている。
また、図1に示すごとく、前記抵抗R2は、フェールセーフ用トランジスタTr2を介してアース接続されている。このフェールセーフ用トランジスタTr2は、前記マイクロコンピュータ3からの駆動出力により制御されるようになっている。
以上の図1に示す構成において、前記マイクロコンピュータ3は、後述する故障検出タイミングにおいて、PWM出力によるスイッチングトランジスタTr1の制御がオフのときに、前記電流モニタ回路5内の電圧モニタ回路6からの出力(電圧値)に基づいてスイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出することとしている。また、前記マイクロコンピュータ3は、前記電流モニタ回路5内の電圧モニタ回路6からの出力(電圧値)に基づいて、適宜、駆動出力を出力して前記フェールセーフ用トランジスタTr2をオフ制御することとしている。
また、図1に示すごとく、前記電磁弁2のソレノイドコイル2aの断線を検出するために、前記ソレノイドコイル2aと接続される断線検出抵抗R1や、コンパレータ8、電源9が設けられる。この断線検出抵抗R1の抵抗値は、前記ソレノイドコイル2aの抵抗値よりも大きく設計される。そして、前記ソレノイドコイル2aに断線が生じた際の電圧変化がコンパレータ8にて検出され、その検出結果が前記マイクロコンピュータ3に出力されることで、前記マイクロコンピュータ3にてソレノイドコイル2aの断線が検出できるようになっている。
さらに、図1及び図2に示すごとく、本実施例では、前記電圧モニタ回路6(電流モニタ回路5)にて検出したリーク電流の電圧値から、前記電圧モニタ回路6が有する検出誤差を差し引くことで、前記抵抗R2に流れるリーク電流の電圧値Vr2を高精度に検出するために、スイッチSW1〜SW3を設け、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子を前記抵抗R2の両側に接続する第一の回路構成と、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子を短絡させる第二の回路構成を切り替え可能に構成し、前記第一の回路構成における前記電圧モニタ回路6の出力Vmonから、前記第二の回路構成における前記電圧モニタ回路6の出力Vzeroを差し引いて、前記電圧値Vr2を求めることとするものである。
ここで、前記電圧モニタ回路6の出力Vzeroは、電圧モニタ回路6に電流が流れないときに、該電圧モニタ回路6から出力されるオフセット出力電圧(いわゆるゼロ点電圧)であり、このオフセット出力電圧(出力Vzero)は、電源電圧の変動や環境温度変化によって変動するものであるから、この変動の影響を取り除いたリーク電流の電圧値Vr2を求めるために、前記第一・第二の回路構成を形成するものである。
そして、図1に示す構成において、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子を前記抵抗R2の両側に接続する第一の回路構成は、前記スイッチSW1・SW2を短絡、前記スイッチSW3を開放することにより構成され、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子を短絡させる第二の回路構成は、前記スイッチSW1・SW2を開放、前記スイッチSW3を短絡することにより構成される。また、これらスイッチSW1〜SW3の短絡・開閉の制御は、前記マイクロコンピュータ3により行われるものである。
次に、以上の回路構成によるスイッチングトランジスタTr1の故障検出方法について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。まず、マイクロコンピュータ3は、故障検出タイミングであるか否かを判断する(ステップS101)。この故障検出タイミングの設定は、例えば、図1に示す回路にて制御するブレーキ制御装置の電源投入時とし、このタイミングを初期診断として設定することができる。この設定は、電源投入時に毎回必ず行うこととすることにより、安全対策として有効なものとなる。また、通常時の起動時において、ブレーキ操作終了後の前記スイッチングトランジスタTr1がオフとなる時間とし、このタイミングを常時診断として設定することができる。このような設定は、マイクロコンピュータ3に記憶させることができる。
次に、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングであると判断した場合には、前記第一の回路構成、即ち、前記スイッチSW1・SW2を短絡、前記スイッチSW3を開放させることにより、前記電圧モニタ回路6から出力Vmonを取得する(ステップS102)。この出力Vmonには、前記電圧モニタ回路6の検出誤差、即ち、オフセット出力電圧が含まれる。
次に、前記マイクロコンピュータ3は、前記第二の回路構成、即ち、前記スイッチSW1・SW2を開放、前記スイッチSW3を短絡させることにより、前記電圧モニタ回路6から前記出力Vzeroを取得する(ステップS103)。この出力Vzeroは、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子が短絡された状態における出力、即ち、電圧モニタ回路6のオフセット出力電圧となる。
次に、前記マイクロコンピュータ3は、前記出力Vmonから前記出力Vzeroを差し引き、その結果となる電圧値Vr2と予め設定される閾値THとの大小を判断する(ステップS104)。そして、前記マイクロコンピュータ3は、前記電圧値Vr2が前記閾値THよりも大きいときは、診断結果を異常とし(ステップS105;故障検出)、一方、前記電圧値Vr2が前記閾値TH以下のときは、診断結果を正常とする(ステップS106)。
以上のようにして、マイクロコンピュータ3は故障検出を行うものであるが、前記電圧値Vr2は、環境温度変化等によって変動する電圧モニタ回路6の検出誤差、即ち、変動要素であるオフセット出力電圧(出力Vzero)が取り除かれた、前記抵抗R2に流れるリーク電流の電圧となる。そして、このように変動要素であるオフセット出力電圧を取り除くことにより、前記抵抗R2を流れるリーク電流の純粋な電圧値Vr2を得ることができる。つまりは、より高精度にリーク電流の電圧値を検出できることになる。そして、これによれば、故障判定において、オフセット出力電圧の変動の影響を除去することができることから、前記閾値THの設定を厳しくすることができる、つまりは、より高精度に故障判定を行うことができ、これに伴い、故障/正常の誤判定を低減することが可能となる。
以上が実施例1の構成であるが、図1において、マイクロコンピュータ3、各スイッチSW1〜SW3等を別々に図示したが、これらを集積化した実施形態も可能であることはいうまでもない。また、図1に示すごとく、電流モニタ回路5に抵抗R2を設けることで、リーク電流による電圧の検出感度を良好にする(抵抗を大きくすることで高い電圧値を発生させる)こととする他、図3に示すごとく電流モニタ回路5Aのように、前記抵抗R2を省略し、前記フェールセーフ用トランジスタTr2にかかる電圧値からリーク電流の電圧値を検出することとしてもよい。つまり、前記電流モニタ回路5・5A(電圧モニタ回路6)においては、リーク電流が流れる抵抗体(抵抗R2、または、フェールセーフ用トランジスタTr2)にかかる電圧値が入力されるものであればよいのである。
図4に示す実施例2では、前記断線検出抵抗R1に流れる電流による、前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流の電圧の測定誤差を解消すべく、前記断線検出抵抗R1に流れる電流を遮断するためのスイッチSW4を設けることとするものである。
そして、図5に示すごとく、前記マイクロコンピュータ3による故障検出のタイミング(ステップS201)において、前記スイッチSW1・SW2を短絡、スイッチSW3を開放して前記出力Vmonを取得する際に、本実施例で設ける前記スイッチSW4を開放する(ステップS202)。これにより、前記電源9から前記断線検出抵抗R1を介して電流モニタ回路5Aの抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr2)に流れ込む電流を遮断することができ、前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流の電圧値を電流モニタ回路5A(電圧モニタ回路6)にて検出することができる。次に、前記スイッチSW1・SW2を開放、スイッチSW3を短絡して電圧モニタ回路6のオフセット出力電圧(出力Vzero)を求める(ステップS203)。この際のスイッチSW4は、オフセット出力電圧(出力Vzero)には影響しないため、その開放/短絡は不問である。そして、実施例1と同様に、前記出力Vmonから前記出力Vzeroを差し引き、その結果となる電圧値Vr2と予め設定される閾値TH2との大小を判断し(ステップS204)、その大小から故障検出を行うものである(ステップS205・S206)。
以上のようにして、前記電流モニタ回路5Aによる抵抗体(フェールセーフ用トランジスタTr2)を流れる電流の電圧検出時には、前記電源9から前記断線検出抵抗R1を介して流れ込む電流が遮断され、前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流の電圧値のみを検出できることから、前記リーク電流の電圧値の純粋な値を検出することができる、つまりは、高精度に前記リーク電流の電圧値を検出することができる。そして、このようにして検出された電圧値(出力Vmon)からオフセット出力電圧(出力Vzero)を差し引いた電圧値Vr2を基準に故障検出することで、電流リーク故障の誤検出を防ぐことが可能となる。尚、図4の構成において、図1に示す電流モニタ回路5(抵抗R2)を適用してもよい。
図6に示すごとく、本実施例3は、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出するための第二の電圧モニタ回路10を設ける構成とするものである。即ち、前記スイッチングトランジスタTr1の電流リークについての正常判定がなされた場合において、前記フェールセーフ用トランジスタTr2と接続される断線検出抵抗R1の電圧降下値Vmon11を第二の電圧モニタ回路10にて検出することで、前記フェールセーフ用トランジスタTr2のリーク電流を検出し、前記電圧降下値Vmon11と予め設定された閾値VT11を比較することにより、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出することとするものである。
図6に示す第二の電圧モニタ回路10においては、前記断線検出抵抗R1と、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の間の経路において、前記断線検出抵抗R1に発生する電圧降下値Vmon11を取り出し、この電圧降下値Vmon11をスイッチSW11を介してコンパレータ12に入力する。また、このコンパレータ12には、電源11(定電圧)にて設定される閾値VT11が入力される。そして、コンパレータ12にて、前記電圧降下値Vmon11と前記閾値VT11を比較し、その比較結果が判定回路13に出力され、前記判定回路13では、前記比較結果に基づいて、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の故障判定が行われることとしている。
図7は、本実施例3による故障判定について説明するフローチャートである。まず、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングにおいて、スイッチングトランジスタTr1の正常を判断した場合、つまり、故障検出をしなかった場合に(ステップS301・S302)、フェールセーフ用トランジスタTr2の故障検出を実行する。このように、前記スイッチングトランジスタTr1の正常判定を条件とするのは、スイッチングトランジスタTr1に電流リーク故障が発生している場合では、このスイッチングトランジスタTr1のリーク電流がフェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出する際の誤差となり、このため、フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を正確に判定する観点から望ましいからである。尚、フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出するための専用の制御ロジックにおいては、前記ステップS302を省略してもよい。
次に、図7に示すごとく、前記マイクロコンピュータ3は、スイッチSW1を開放、スイッチSW4・SW11を短絡し、これにより、断線検出抵抗R1、ソレノイドコイル2a、フェールセーフ用トランジスタTr2の回路を構成する。また、前記スイッチングトランジスタTr1、及び、前記フェールセーフ用トランジスタTr2はオフとして、電圧降下値Vmon11を取得する(ステップS303)。そして、第二の電圧モニタ回路10では、前記コンパレータ12にて、前記断線検出抵抗R1に生じる電圧降下値Vmon11と、前記閾値VT11の大小を比較し(ステップS304)、前記判定回路13では、前記電圧降下値Vmon11の方が前記閾値VT11よりも小さい場合には、前記フェールセーフ用トランジスタTr2に電流リーク故障があるものとして故障判定を行う一方(ステップS305)、前記電圧降下値Vmon11が前記閾値VT11以上である場合では、前記フェールセーフ用トランジスタTr2には電流リーク故障はないものとして、正常判定を行う(ステップS306)。
以上のようにして、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の故障検出を行うことが可能となり、例えば、ブレーキ制御装置への適用においては、高いフェールセーフ性能の実現が可能となる。
図8に示すごとく、本実施例4では、二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4を並列に設ける電流モニタ回路5Bを構成し、さらに、前記フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の回路から構成される合成抵抗の大小を変更可能とし、その合成抵抗が大きいときに流れる電流の電圧値Vmon4、即ち、前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流の電圧値を検出することで、前記リーク電流の検出感度を向上させることとするものである。
即ち、図8に示すごとく、電流が流れる際の抵抗値、即ち、オン抵抗が異なる二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4を並列に設ける電流モニタ回路5Bを構成し、スイッチングトランジスタTr1の故障検出タイミングにおいて、前記オン抵抗の小さい方のフェールセーフ用トランジスタTr3をオフとする一方、前記オン抵抗が大きい方のフェールセーフ用トランジスタTr4をオンとし、前記フェールセーフ用トランジスタTr4に流れる電流の電圧値Vmon4を検出し、前記電圧値Vmon4に基づいて、前記スイッチングトランジスタTr1の故障検出を行うこととするものである。尚、故障検出タイミングでない場合には、前記フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のいずれか一方、又は、両方をオンとして、前記フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のいずれか一方、又は、両方による通常動作を行えるようにする。
ここで、図8に示すフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の構成においては、前記オン抵抗を可変にできるものであればよく、複数のトランジスタが接続された回路を二つ設けた構成とすることや、この複数のトランジスタが接続された回路の一部を用いることとしてオン抵抗を大きくすることとしてもよく、特にそのオン抵抗を変更させるための構成については限定されるものではない。二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のオン抵抗が同一である場合でも、並列回路の合成抵抗を変更できるため、本実施例の目的とするところを達成できるものであるが、オン抵抗が大きいものを用いてリーク電流(電圧値)を検出することによれば、より微弱なリーク電流も確実に検出できるという利点が得られる。
次に、図9は、本実施例4による故障判定について説明するフローチャートである。まず、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングである場合において(ステップS401)、前記スイッチSW1・SW2を短絡、前記スイッチSW3・SW4を開放させる。さらに、前記マイクロコンピュータ3は、前記フェールセーフ用トランジスタTr3をオフ、前記フェールセーフ用トランジスタTr4をオンとし、前記電圧モニタ回路6から出力Vmon3を取得する(ステップS402)。ここで、並列に接続されるフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のうちの一方で、さらに、オン抵抗が高いフェールセーフ用トランジスタTr4のみをオンとすることにより、仮に、前記スイッチングトランジスタTr1からのリーク電流が流れる場合では、そのリーク電流が微弱であっても、その微弱の電流を大きな電圧値をもって検出できることとなる。つまり、前記リーク電流の検出感度を向上させることができることになる。尚、前記スイッチSW4を開放することにより、断線検出抵抗R1に起因する誤差の問題は解消されることになっている。
また、以上のようにして検出された出力Vmon3には、前記電圧モニタ回路6の検出誤差、即ち、オフセット出力電圧が含まれる。そこで、前記スイッチSW1・SW2を開放、前記スイッチSW3を短絡させることにより、前記電圧モニタ回路6から前記出力Vzero3を取得する(ステップS403)。この出力Vzero3は、前記電圧モニタ回路6の二つの入力端子が短絡された状態における出力、即ち、電圧モニタ回路6のオフセット出力電圧となる。尚、前記スイッチSW4、フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のオン・オフについては特に規定の必要はない。
次に、前記マイクロコンピュータ3は、前記出力Vmon3から前記出力Vzero3を差し引き、その結果となる電圧値Vr3と予め設定される閾値TH3との大小を判断する(ステップS404)。そして、前記マイクロコンピュータ3は、前記電圧値Vr3が前記閾値TH3よりも大きいときは、診断結果を異常とし(ステップS405;故障検出)、一方、前記電圧値Vr3が前記閾値TH3以下のときは、診断結果を正常とする(ステップS406)。
以上のようにして、マイクロコンピュータ3は故障検出を行うものであるが、前記電圧値Vr3は、環境温度変化等によって変動する電圧モニタ回路6の検出誤差、即ち、変動要素であるオフセット出力電圧(出力Vzero3)が取り除かれた、前記抵抗R2に流れるリーク電流の電圧となる。そして、このように変動要素であるオフセット出力電圧を取り除くことにより、前記抵抗R2を流れるリーク電流の純粋な電圧値Vr3を得ることができる。つまりは、より高精度にリーク電流の電圧値を検出できることになる。そして、これによれば、故障判定において、オフセット出力電圧の変動の影響を除去することができることから、前記閾値TH3の設定を厳しくすることができる、つまりは、より高精度に故障判定を行うことができ、これに伴い、故障/正常の誤判定を低減することが可能となる。さらに、本実施例では、二つ設けたフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4のうちのオン抵抗が大きいものから前記リーク電流(電圧値)を検出することとするものであり、その検出感度が向上されることとなる。尚、並列接続されるフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の数については、特に限定されるものではなく、少なくとも、二つのトランジスタ(各トランジスタが複数のトランジスタで構成されるものであってもよい)が構成されるものであれば、本実施例を実現できる。
図10に示すごとく、本実施例5では、前記二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の電流リーク故障の検出について、一方のフェールセーフ用トランジスタTr3(Tr4)のオン抵抗を、他方のフェールセーフ用トランジスタTr4(Tr3)の電流リーク故障の判断の参照用として用いるものである。
即ち、図10に示すごとく、オン抵抗が異なる前記二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の並列回路と、電源12を、電圧降下用抵抗体R12、及び、スイッチSW12を介して接続する回路を構成し、前記マイクロコンピュータ3にて前記オン抵抗の大きいフェールセーフ用トランジスタTr4をオンとした際における前記電圧降下用抵抗体R12に発生する参照用電圧降下値Vref12と、前記マイクロコンピュータ3にて前記二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4をオフとした際における前記電圧降下用抵抗体R12に発生する電圧降下値Vmon12とを比較することにより、前記オン抵抗の小さいフェールセーフ用トランジスタTr3の電流リーク故障を検出することとするものである。この例では、前記オン抵抗の大きいフェールセーフ用トランジスタTr4を、前記オン抵抗の小さい側のフェールセーフ用トランジスタTr3の電流リーク故障の判断の参照用として用いるものである。
次に、図11は、本実施例5による故障判定について説明するフローチャートである。まず、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングにおいて、スイッチングトランジスタTr1の正常を判断した場合、つまり、故障検出をしなかった場合に(ステップS501・S502)、フェールセーフ用トランジスタTr3の故障検出を実行する。
次に、図11に示すごとく、前記マイクロコンピュータ3は、スイッチSW1・SW4を開放、スイッチSW12を短絡し、これにより、電源12からフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の並列回路に繋がる回路を構成する。また、前記マイクロコンピュータ3は、前記スイッチングトランジスタTr1、及び、前記フェールセーフ用トランジスタTr3をオフとする一方、前記フェールセーフ用トランジスタTr4をオンとして、参照用電圧降下値Vref12を取得する(ステップS503)。
次に、図11に示すごとく、前記マイクロコンピュータ3は、スイッチSW1・SW4を開放、スイッチSW12を短絡し、これにより、電源12からフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の並列回路に繋がる回路を構成する。また、前記マイクロコンピュータ3は、前記スイッチングトランジスタTr1、及び、前記フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4をオフとして、電圧降下値Vmon12を取得する(ステップS504)。ここで取得される電圧降下値Vmon12は、前記フェールセーフ用トランジスタTr3にリーク電流が発生することにより前記電圧降下用抵抗体R12に発生する電圧降下値となる。
次に、図11に示すごとく、前記マイクロコンピュータ3は、前記電圧降下値Vmon12と、前記参照用電圧降下値Vref12とを比較する。図11の例では、前記電圧降下値Vmon11が、前記参照用電圧降下値Vref12のn倍(nは定数)よりも大きいときは、診断結果を異常とし(ステップS506;故障検出)、一方、前記電圧降下値Vmon11が、前記参照用電圧降下値Vref12のn倍以下のときは、診断結果を正常とする(ステップS507)。ここで、前記nは予め設定される定数であり、この設定は、検出すべきリーク電流の大きさに基づくものとされる。
以上のようにして、前記フェールセーフ用トランジスタTr3の故障検出を行うことが可能となり、同様にして、もう一方のフェールセーフ用トランジスタTr4の故障検出も可能となる。また、以上のように、二つのフェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の関係から電流リーク故障を判断することにより、故障検出の信頼性を高めることができる。例えば、二つのトランジスタのオン抵抗の大きさの比と比較して、両トランジスタにかかる電圧値の比が極端に大きくなる場合に、故障判断をするということが可能となる。
図12に示すごとく、本実施例6は、上記実施例3と同様の第二の電圧モニタ回路10を、上記実施例4の構成に適用した構成である。この構成の場合、前記フェールセーフ用トランジスタTr3・Tr4の一方をオン、他方をオフとして、各トランジスタにて発生するリーク電流による電圧降下値Vmon11と閾値VT11をコンパレータ12にて比較し、その結果を判定回路13にて判定することで、各トランジスタの異常判定を個別に行うことができる(実施例3と同様)。
図13に示すごとく、本実施例7は、例えば、実施例1(図3)の構成に加え、別途、スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出するための第三の電圧モニタ回路20を設けた構成とするものである。即ち、前記スイッチングトランジスタTr1と接続される抵抗R3にかかる電圧値Vmon4を第三の電圧モニタ回路20にて検出することで、前記スイッチングトランジスタTr1のリーク電流を検出し、前記電圧値Vmon4と予め設定された閾値VTHを比較することにより、前記スイッチングトランジスタTr1の電流リーク故障を検出することとするものである。
図13に示す第三の電圧モニタ回路20においては、前記ソレノイドコイル2aと、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の間の経路に、スイッチSW5を介して抵抗R3が接続され、該抵抗R3にかかる電圧値Vmon4をコンパレータ21に入力する。また、このコンパレータ21には、閾値VTHがスイッチSW6を介して入力される。そして、コンパレータ21にて、前記電圧値Vmon4と前記閾値VTHを比較し、その比較結果が判定回路22に出力され、前記判定回路22では、前記比較結果に基づいて、前記スイッチングトランジスタTr1の故障判定が行われることとしている。
図14は、本実施例7による故障判定について説明するフローチャートである。まず、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングにおいて(ステップS601)、スイッチSW1・SW2・SW4・SW7を開放、スイッチSW5・SW6を短絡し、これにより、スイッチングトランジスタTr1、ソレノイドコイル2a、抵抗R3の回路を構成する(ステップS602)。そして、第三の電圧モニタ回路20では、前記コンパレータ21にて、前記抵抗R3に生じる電圧値Vmon4と、前記閾値VTHの大小を比較し(ステップS603)、前記判定回路22では、前記電圧値Vmon4の方が前記閾値VTHよりも大きい場合には、前記スイッチングトランジスタTr1に電流リーク故障があるものとして故障判定を行う一方(ステップS604)、前記電圧値Vmon4が前記閾値VTH以下である場合では、前記スイッチングトランジスタTr1には電流リーク故障はないものとして、正常判定を行う(ステップS605)。尚、前記スイッチSW4を開放することにより、断線検出抵抗R1に起因する誤差の問題は解消されることになっている。
以上のようにして、前記スイッチングトランジスタTr1の故障検出を行うことが可能となり、例えば、ブレーキ制御装置への適用においては、電流リーク故障の故障検出が可能となる。そして、本実施例7において、前記抵抗R3を大きい値に設定してリーク電流(電圧値)を検出することによれば、前記抵抗R3により大きな電圧をかけることが可能になるため、より微弱なリーク電流も確実に検出できるという利点が得られる。つまり、前記リーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗R3の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
また、図3に示すような構成に加えて、別途、第三の電圧モニタ回路20を設けることにより、故障検出の信頼性を向上させることができる。尚、本実施例7は、実施例1に加え、実施例2〜実施例6にも追加適用することが可能であり、各実施例における電流リーク故障の検出精度を向上させることができる。
図13に示すごとく、本実施例8は、例えば、実施例2(図4)の構成に加え、別途、フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出するための第三の電圧モニタ回路20を設けた構成とするものである。即ち、前記断線検出抵抗R1と接続される抵抗R3との分圧で決まる電圧値Vmon5を第三の電圧モニタ回路20にて検出することで、前記フェールセーフ用トランジスタTr2のリーク電流を検出し、前記電圧値Vmon5と予め設定された閾値VT41を比較することにより、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出することとするものである。
この図13の構成では、上記実施例7で適用された第三の電圧モニタ回路20のコンパレータ21の閾値について、フェールセーフ用トランジスタTr2の電流リーク故障を検出するための閾値VT41を追加した形態により、本実施例8を実現しているが、具現化においてはこの構成に限定されるものではなく、この第三の電圧モニタ回路20とは別のモニタ回路を別途設け、閾値VT41との比較を行うこととしてもよい。
図15は、本実施例8による故障判定について説明するフローチャートである。まず、前記マイクロコンピュータ3は、前記故障検出タイミングにおいて、スイッチングトランジスタTr1の正常を判断した場合、つまり、故障検出をしなかった場合に(ステップS701・S702)、フェールセーフ用トランジスタTr2の故障検出を実行することとしている。そして、前記マイクロコンピュータ3は、スイッチSW1・SW2・SW6を開放、スイッチSW4・SW5・SW7を短絡し、これにより、断線検出抵抗R1、ソレノイドコイル2a、抵抗R3の回路を構成する(ステップS703)。そして、第三の電圧モニタ回路20では、前記コンパレータ21にて、前記抵抗R3に生じる電圧値Vmon5と、前記閾値VT41の大小を比較し(ステップS704)、前記判定回路22では、前記電圧値Vmon5の方が前記閾値VT41よりも小さい場合には、前記フェールセーフ用トランジスタTr2に電流リーク故障があるものとして故障判定を行う一方(ステップS705)、前記電圧値Vmon4が前記閾値VTH以上である場合では、前記フェールセーフ用トランジスタTr2には電流リーク故障はないものとして、正常判定を行う(ステップS706)。
以上のようにして、前記フェールセーフ用トランジスタTr2の故障検出を行うことが可能となり、例えば、ブレーキ制御装置への適用においては、高いフェールセーフ性能の実現が可能となる。そして、本実施例8において、前記抵抗R3を大きい値に設定してリーク電流(電圧値)を検出することによれば、前記抵抗R3により大きな電圧をかけることが可能になるため、より微弱なリーク電流も確実に検出できるという利点が得られる。つまり、前記リーク電流の検出感度を向上させることができることになる。また、抵抗R3の設定により、容易に検出精度を設定することもできる。
また、図4に示すような構成に加えて、別途、第三の電圧モニタ回路20を設けることにより、故障検出の信頼性を向上させることができる。尚、本実施例7は、実施例2に加え、実施例3〜実施例6にも追加適用することが可能であり、各実施例における電流リーク故障の検出精度を向上させることができる。
実施例1の回路構成について示す図。 実施例1による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例1に関連しフェールセーフ用トランジスタの電圧を検出する構成について示す図。 実施例2の回路構成について示す図。 実施例2による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例3の回路構成について示す図。 実施例3による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例4の回路構成について示す図。 実施例4による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例5の回路構成について示す図。 実施例5による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例6の回路構成について示す図。 実施例7の回路構成について示す図。 実施例7による故障判定のフローチャートを示す図。 実施例8による故障判定のフローチャートを示す図。 従来の故障検出回路の構成例について示す図。
符号の説明
R1 断線検出抵抗
R2 抵抗
Tr1 スイッチングトランジスタ
Tr2 フェールセーフ用トランジスタ
2 電磁弁
2a ソレノイドコイル
3 マイクロコンピュータ
4 電源
5 電流モニタ回路
6 電圧モニタ回路
8 コンパレータ
9 電源

Claims (12)

  1. スイッチングトランジスタのリーク電流を電流モニタ回路にてモニタして前記スイッチングトランジスタの故障を検出する方法であって、
    前記電流モニタ回路にて検出した前記スイッチングトランジスタのリーク電流に相当する電圧値から、前記電流モニタ回路が有する検出誤差に相当する電圧値を差し引いた値を求める、スイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  2. 前記電流モニタ回路は、前記電流モニタ回路内の電圧モニタ回路により前記スイッチングトランジスタに接続される第一の抵抗体にかかる電圧を検出するものであり、
    前記第一の抵抗体の抵抗値は、電流リーク故障検出時に増加されることとする、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  3. 前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、或るトランジスタへの通電により電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成するトランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととする、ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  4. 前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、前記スイッチングトランジスタにて通電制御されるコイルの断線検出抵抗の電圧降下値を、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出する、ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  5. 前記スイッチングトランジスタと接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路により、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を検出する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  6. 前記第一の抵抗体と接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路により、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体の電流リーク故障を検出する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスイッチングトランジスタの電流リーク故障の検出方法。
  7. スイッチングトランジスタと接続される第一の抵抗体と、
    前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧を入力するための二つの入力端子を有する電圧モニタ回路と、
    前記電圧モニタ回路を前記第一の抵抗体から分断するとともに、前記二つの入力端子を短絡することを可能とするスイッチング回路と、
    前記第一の抵抗体の両端にかかる電圧に基づく前記電圧モニタ回路の出力から、前記入力端子が短絡された場合における前記電圧モニタ回路からの出力を差し引いた値と閾値を比較して前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を判定する回路、とを有する、スイッチングトランジスタの故障検出回路。
  8. 前記第一の抵抗体の抵抗値を、電流リーク故障検出時に増加可能に構成する、ことを特徴とする請求項7に記載のスイッチングトランジスタの故障検出回路。
  9. 前記第一の抵抗体と接続される電圧降下用抵抗体を有し、
    前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、
    或るトランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値と、並列接続される全トランジスタへの通電により前記電圧降下用抵抗体に発生する電圧降下値の大小関係に基づいて、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタの電流リーク故障の故障検出を行うこととする、ことを特徴とする請求項8に記載のスイッチングトランジスタの故障検出回路。
  10. 前記スイッチングトランジスタにて通電制御されるコイルの断線検出抵抗を有し、
    前記第一の抵抗体は並列接続される少なくとも二つのトランジスタから構成され、
    前記断線検出抵抗に発生する電圧降下値を、前記第一の抵抗体を構成する各トランジスタについて検出することで、前記各トランジスタの電流リーク故障を検出することとする、ことを特徴とする請求項8に記載のスイッチングトランジスタの故障検出回路。
  11. 前記スイッチングトランジスタと接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路を有し、
    前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記スイッチングトランジスタの電流リーク故障を検出することとする、ことを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載のスイッチングトランジスタの故障検出回路。
  12. 前記第一の抵抗体と接続される電圧モニタ用の抵抗体、及び、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出するための電圧モニタ回路を有する電流モニタ回路を有し、前記電圧モニタ用の抵抗体の電圧降下値を検出することで、前記第一の抵抗体の電流リーク故障を検出する、ことを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載のスイッチングトランジスタの故障検出回路。



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