JP2008164221A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2008164221A
JP2008164221A JP2006354298A JP2006354298A JP2008164221A JP 2008164221 A JP2008164221 A JP 2008164221A JP 2006354298 A JP2006354298 A JP 2006354298A JP 2006354298 A JP2006354298 A JP 2006354298A JP 2008164221 A JP2008164221 A JP 2008164221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
air passage
refrigerator
air trunk
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006354298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kakita
恭史 柿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006354298A priority Critical patent/JP2008164221A/ja
Publication of JP2008164221A publication Critical patent/JP2008164221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】圧縮機及び冷却システム部品からの騒音を省スペースで静音化する。
【解決手段】第二の天面部26と断熱箱体1の側壁42と外壁背面12とによって凹部10を形成し、凹部10に圧縮機16を配設した冷蔵庫において、外壁背面12は背面を凹凸状にするか又は風路用スペーサを用いる事で外壁背面12の内部に圧縮機冷却用風路90aを構成し、圧縮機冷却用風路90aは吸込み風路100a及び吐出風路101aにて形成されている。吸込み風路100a用の吸込み口102a及び吐出風路101a用の吐出口103aは外壁背面12に設置することによって、圧縮機16より発生した騒音を機械室33より、吸込み風路100a及び吐出風路101aへと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102a及び吐出口103aから外界へ放出し、前方方向の冷蔵庫使用者への音の伝播が阻止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は圧縮機を天面部に積載した冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来のこの種の冷蔵庫は、最下部に配設された貯蔵室の収納容積のアップを図る目的のために、断熱箱体の貯蔵室内最上部の後背部が下がるように窪ませた凹部を設け、その凹部に冷凍サイクルの構成機器を収納するという方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
図9に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、冷蔵室回転扉5を設けている。また、断熱箱体1の中央から下方部に位置する冷凍室3と野菜室4は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引出しタイプの冷凍室引出し扉6と野菜室引出し扉7を設けてある。冷蔵室2の庫内には複数の収納棚8が設けられており、冷凍室3と野菜室4には上面開口形状の収納容器9が取り付けてある。この収納容器9は図示しない前後方向のレールに、ローラで前後方向へ移動可能に支持されている。
断熱箱体1に設けた凹部10は、外箱上面11と外箱背面12に渡る天面後背部を冷蔵室2の最上部の後背部が下がるように窪ませた箇所である。凹部10はその左右が断熱箱体1の左右壁にて塞がれ上方および背方に開放しており、この凹部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15はネジなどにて断熱箱体1に取り外し可能に固定されている。
冷凍サイクルの構成機器である圧縮機16と凝縮器17は機械室ファン18と共に凹部10内に収まるように配設され、凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15の上板13と背板14には、放熱のために複数の通風孔が設けられている。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷凍室3の後背部に冷却ファン21と共に配設されており、最下部の貯蔵室である野菜室4は奥行き深く構成してある。
これにより、断熱箱体1の背面下部に圧縮機や凝縮器を収納するものと比較して、野菜室4の内容積を大きく、深く構成できる。
特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機を天面に配設するために、音源が耳に近づき、圧縮機冷却のための天面及び背面の穴を通じ音が大きく聞こえることが問題となっている。
また、機械室の省スペース化のため機械室が小さくなり、遮音性が悪化している。
さらにまた、冷凍サイクル構成部品であるドライヤや流路制御弁などの配置によって複数の音源が混在し、音がより大きく聞こえる。
さらにまた、圧縮機や凝縮器の大きさだけでなく、接続配管の取りまわしや、冷凍サイクル構成部品であるドライヤや流路制御弁などの配置、配管溶接部の直線部長さ確保など配管振動や組立作業性などを考慮した構成をとると非常に大きな空間が必要で、小体積での防音が問題となっている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、機械室の内容積を変えず、冷蔵庫の全高寸法を著しく大きくすることなく、静音化を図る冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、前面に扉を備えた貯蔵室が上下に複数配置された箱形本体を有する冷蔵庫において、前記本体の上壁及び背壁に渡る上壁後隅部を前記最上部の貯蔵室の上壁後部が下がるように窪ませた凹所を設け、前記凹所に圧縮機を収納し、前記圧縮機を冷却するために前記背壁に風路を形成するものである。
これによって、圧縮機から発生される高域周波数音や機械室内にある、ドライヤや流路制御弁や配管などから発生される低域周波数から中域周波数音を冷蔵庫使用者の耳の位置から遠ざけることができる。
本発明の冷蔵庫は、圧縮機から発生される高域音に加え、冷凍サイクル構成部品であるドライヤや流路制御弁や配管などから発生される低域から中域音までも防音することができる。
請求項1に記載の発明は、前面に扉を備えた貯蔵室が上下に複数配置された箱形本体を有する冷蔵庫において、前記本体の上壁及び背壁に渡る上壁後隅部を前記最上部の貯蔵室の上壁後部が下がるように窪ませた凹所を設け、前記凹所に圧縮機を収納し、前記圧縮機を冷却するために前記背壁に風路を形成するものであり、圧縮機から発生される高域周波数音や機械室内にある、ドライヤや流路制御弁や配管などから発生される低域周波数から中域周波数音を冷蔵庫使用者の耳の位置から遠ざけることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記風路を前記本体背壁の側部に配置することにより、断熱性能への影響を抑えながら、より効率的に機械室からの騒音を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記風路内に突部を形成することにより、吸音面積の拡大により、さらに騒音を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記風路内に拡大空間を形成することにより、吸音面積を拡大し、さらに騒音を小さくすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記風路から分岐した閉空間を形成することにより、風路の大きさと関係なく騒音の吸音面積を拡大でき、騒音を低減できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記風路を分岐させた分岐風路を形成することにより、騒音の吸音面積を拡大でき、騒音を低減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図を示すものであり、図2は概略背面及び風路構成図を示すものであり、図3及び図4は騒音の経路図を示すものである。
図1及び図2において、例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材で周囲と断熱して構成されている断熱箱体1は複数の断熱区画に区分されており、上から冷蔵室2、引出しタイプの野菜室4と冷凍室3の構成となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット22を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉5、野菜室引出し扉7、冷凍室引出し扉6である。
冷蔵室回転扉5には扉ポケット23が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には引出し可能な貯蔵ケース24が設けてある。
冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。また、貯蔵ケース24は肉魚などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
断熱箱体1の天部は第一の天面部25と、背面側で第一の天面部25より低い位置に設けた第二の天面部26とで構成されている。
また断熱箱体1の背面は外壁背面12と前記最上部の貯蔵室との仕切りである断熱板27によって構成されており、第二の天面部26と断熱箱体1の側壁42と外壁背面12とによって凹部10を形成している。
また、外壁背面12は背面を凹凸状にするか又は風路用スペーサを用いる事で外壁背面12の内部に圧縮機冷却用風路90aを構成し、圧縮機冷却用風路90aは吸込み風路100a及び吐出風路101aにて形成されている。吸込み風路100a用の吸込み口102a及び吐出風路101a用の吐出口103aは外壁背面12に設置され、背面方向を向いている。
凹部10である第二の天面部26には吸音材41aが配設されている。
また凹部10である断熱箱体1の側面42には接着剤40にて吸音材41bが配設されている。
また凹部10である断熱板27には接着剤40にて吸音材41cが配設されている。
この凹部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また凹部カバー15は一枚の板を曲げて直角にしても良く、天面部を上板13とし、背面部を背板14とする。
また、第一及び第二の天面部25、26の上方には上板13がビスなどで取外し可能に設けられており、接着剤40にて吸音材41dが配設されている。また、上板13は、圧縮機16及び凝縮器17冷却用の風穴(図示せず)が開けられていても良いが、無いほうが望ましい。
また、外壁背面12の上方部である、凹部10の背面部には背板14がビスなどで取外し可能に設けられており、接着剤40にて吸音材41eが配設されている。また、背板14は、圧縮機16及び凝縮器17冷却用の風穴(図示せず)が開けられていても良いが、無いほうが望ましい。
なお、吸音材41a〜41eは多孔質ウレタンフォーム及び繊維材で作られていることが望ましい。
冷凍サイクルは圧縮機16と凝縮器17とキャピラリなどの減圧器30と水分除去を行うドライヤ31と蒸発器20とを環状に接続して構成されている。凝縮器17と蒸発器20は機械室ファン18と冷却ファン21とで強制対流熱交換させている。特に区画構成や温度設定の構成に応じて複数の蒸発器を使い分ける場合、電動三方弁などの流路制御手段が用いられる。
また、凝縮器17は強制対流方式のものに加えて、断熱箱体の周囲鋼板を利用して自然放熱するための配管や、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
冷凍サイクルの構成部品である圧縮機16は第二の天面部の上方空間に設けた凹部10に備えられており、凝縮器17はワイヤータイプやフィンコイルタイプやスパイラルフィンタイプなどの薄型構成で第二の天面部の上方空間に設けた凹部10に配設してある。
機械室ファン18は凹部10で圧縮機16と凝縮器17の間に並べて配置してあり、外壁背面12の内部に設けた吸込み風路100a及び吐出風路101aにより凝縮器17と圧縮機16を強制的に空冷する。このとき圧縮機16の熱影響を受けて凝縮器17の能力が低下しないように風の流れが凝縮器17から圧縮機16へとなるように風路は構成されている。またドライヤ31は凹部10に配設されており、再加熱によるフラッシュガスの発生などを考慮して、温度影響の低い個所や、フレッシュエアが導入される個所に設けられるのが望ましい。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。まず圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器17にて放熱して凝縮液化し、キャピラリ30に至る。
その後、キャピラリ30ではサクションライン35と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器20に至る。
冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒はサクションライン35を経て圧縮機16へと吸い込まれる。
低温の庫内各室の温度が十分に設定温度以下となったら、圧縮機16の運転は停止される。
圧縮機16の運転中において、図3及び図4に示すように圧縮機16より発生した騒音は、一部は凹部カバー15を通過し、外界へ放出されるが、大半は凹部カバー15によって反射し、機械室33より、吸込み風路100a及び吐出風路101aへと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102a及び吐出口103aから外界へ放出されることによって、前方方向の冷蔵庫使用者への音の伝播が阻止できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図を示すものである。
図5において、断熱箱体1の天部は第一の天面部25と、背面側で第一の天面部25より低い位置に設けた第二の天面部26とで構成されている。
また断熱箱体1の背面は外壁背面12と前記最上部の貯蔵室との仕切りである断熱板27によって構成されており、第二の天面部26と断熱箱体1の側壁42と外壁背面12とによって凹部10を形成している。
また、側壁42は側面を凹凸状にするか又は風路用スペーサを用いる事で側壁42の内部に圧縮機冷却用風路90bを構成し、圧縮機冷却用風路90bは吸込み風路100b及び吐出風路101bにて形成されている。吸込み風路100b用の吸込み口102b及び吐出風路101b用の吐出口103bは側壁42に設置され、側面方向を向いている。
また、吸込み風路100b及び吐出風路101bは、どちらか一方を実施の形態1で示した吸込み風路100a及び吐出風路101aとしても良い。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機16の運転中において、圧縮機16より発生した騒音は、一部は凹部カバー15を通過し、外界へ放出されるが、大半は凹部カバー15によって反射し、機械室33より、吸込み風路100b及び吐出風路101bへと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102b及び吐出口103bから外界へ放出されることによって、前方方向の冷蔵庫使用者への音の伝播が阻止できる。また、風は吸込み口102b及び吐出口103bの側面から吸込み、吐出され、冷蔵庫の背面の設置条件に影響せず、設置寸法を小さくできる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図を示すものである。
図6において、圧縮機冷却用風路90内に設置面より面積が大きくなる防音ピース91が配設してある。防音ピース91は吸音性の高い、多孔質ウレタンフォーム等の吸音材や遮音性に優れた鋼材が望ましい。
また、圧縮機冷却用風路90内には風路面積を拡大した拡大空間92を有し、拡大空間の全長Lは圧縮機から発生する中域から高域の音を抑制するため10mmから350mm程度が望ましい。
また、拡大空間への出入り口の関係は直線の位置になくても良く、風路は拡大や縮小しても良い。
また、拡大空間直前の風路の断面積Shに対し、拡大空間の断面積Sdの面積比m(Sd/Sh)は10以下で効果が大きく、冷蔵庫の寸法を小さくするため3から5程度が望ましい。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その作用を説明する。
圧縮機16の運転中において、圧縮機16より発生した騒音は、一部は凹部カバー15を通過し、外界へ放出されるが、大半は凹部カバー15によって反射し、機械室33より、吸込み風路100及び吐出風路101へと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102及び吐出口103へと向かうが、風路内に配設された防音ピース91により、反射することで機械室33へ戻り、また防音ピース91により吸音されることで、外界へ放出されるまでに減衰する。また、拡大空間92に伝搬された音は、下式(1)に示される様に減衰される。
減衰量=10log10{1+1/4(m−1/m)2sin2kL}…(1)
上式のkは円周率の2倍を波長で除したもので、Lが半波長の整数倍になれば効果が最大となるので、常温で音速が340mであると想定し、全長Lが85mmと設計することで、2kHz前後の音を減衰でき、さらに、4kHz、6kHz、8kHzのような整数倍の周波数帯も減衰できる。また音源の周波数にあわせ、全長Lの長さを変えることで周波数を狙い設計することで、減衰効果を最大にできる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図を示すものである。
図7において、圧縮機冷却用風路90から分岐した分岐ダクト94を通じ、閉空間93が配設してある。閉空間93内には多孔質ウレタンフォーム等の吸音材がある方が望ましい。
閉空間93は共鳴作用によって低域から中域の騒音を減衰でき、100Hzから1kHzの音を低減しやくするため、分岐ダクト94の断面積Sは1から400mmで、長さhは1から5mm、閉空間93の体積Vは3から3000cmの範囲で選択することが望ましい。閉空間93の形は球形、直方体などの形状にはこだわらないが、球型が体積効率がよく、望ましい。
また、閉空間93によって減衰する周波数fは、分岐ダクト94は断面積Sと長さh及び閉空間93の体積V及び音速cとの関係によって決まり、下式(2)のようになる。
f=(c/2π)×√(S/Vh)…(2)
この様に減衰できる音が特定されるため、複数の閉空間93がある場合はそれぞれに大きさが違うことが望ましい。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その作用を説明する。
圧縮機16の運転中において、圧縮機16より発生した騒音は、一部は凹部カバー15を通過し、外界へ放出されるが、大半は凹部カバー15によって反射し、機械室33より、吸込み風路100及び吐出風路101へと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102及び吐出口103へと向かうが、風路内の騒音の一部は分岐ダクト94を通じ閉空間93へと導かれ、閉空間の共鳴及び吸音作用により騒音が減衰され風路に戻り、外界へ放出される。また閉空間93は風路と隔離されており、風路阻害を少なく、騒音を減衰できる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5における概略背面及び圧縮機冷却用の風路構成図を示すものである。
図8において、分岐ダクト95aは圧縮機冷却用風路90から分岐し、再び圧縮機冷却用風路90に合流する様に配設されている。また、機械室から圧縮機冷却用風路90への入口を複数にし、ひとつを分岐ダクト95bとすることで、圧縮機冷却用風路90へ合流する構造としても良い。
分岐ダクト95と圧縮機冷却用風路90は通路長の変化による音の干渉によって騒音を減衰でき、通路長によって減衰する周波数fは、分岐ダクト95の長さaと分岐から合流までの圧縮機冷却用風路90の長さbと音速cとの関係によって決まり、下式(3)のようになる。
f=c/2(a−b)…(3)
本冷蔵庫では500Hzから8kHzの音を低減しやくするため、通路長の差は20〜400mmになる様にする。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その作用を説明する。
圧縮機16の運転中において、圧縮機16より発生した騒音は、一部は凹部カバー15を通過し、外界へ放出されるが、大半は凹部カバー15によって反射し、機械室33より、吸込み風路100及び吐出風路101へと伝搬し、冷蔵庫の下部にある吸込み口102及び吐出口103へと向かうが、風路内の騒音の一部は分岐ダクト95を通じ通路長を変えて吸込み風路100及び吐出風路101に合流することで、通路長の差による騒音の減衰ができる。また、分岐ダクト95も風路となるため、圧縮機冷却用の風量を増加できるので、冷却ファン21を低回転で運転し、静音化することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、最上部の貯蔵室の上壁後部が下がるように窪ませた凹所を設け、前記凹所に圧縮機を収納し、前記圧縮機を冷却するために背壁に風路を形成することで騒音を低減できるものであり、冷却機器全般の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機械室内騒音の経路図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の風路内騒音の経路図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の概略背面及び風路構成図 従来の冷蔵庫の概略断面図
符号の説明
10 凹部(凹所)
16 圧縮機
91 防音ピース
92 拡大空間
93 閉空間
94 分岐ダクト
95,95a,95b 分岐ダクト
100 吸込み風路
100a 吸込み風路
100b 吸込み風路
101 吐出風路
101a 吐出風路
101b 吐出風路
102 吸込み口
102a 吸込み口
102b 吸込み口
103 吐出口
103a 吐出口
103b 吐出口

Claims (6)

  1. 前面に扉を備えた貯蔵室が上下に複数配置された箱形本体を有する冷蔵庫において、前記本体の上壁及び背壁に渡る上壁後隅部を前記最上部の貯蔵室の上壁後部が下がるように窪ませた凹所を設け、前記凹所に圧縮機を収納し、前記圧縮機を冷却するために前記背壁に風路を形成することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記風路を前記本体背壁の側部に配置することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記風路内に突部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記風路内に拡大空間を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記風路から分岐した閉空間を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  6. 前記風路を分岐させた分岐風路を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
JP2006354298A 2006-12-28 2006-12-28 冷蔵庫 Pending JP2008164221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006354298A JP2008164221A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006354298A JP2008164221A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008164221A true JP2008164221A (ja) 2008-07-17

Family

ID=39693944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006354298A Pending JP2008164221A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008164221A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157445A1 (ja) 2008-06-24 2009-12-30 株式会社新技術研究所 鉄合金物品、鉄合金部材およびその製造方法
JP2011158176A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Panasonic Corp 冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157445A1 (ja) 2008-06-24 2009-12-30 株式会社新技術研究所 鉄合金物品、鉄合金部材およびその製造方法
JP2011158176A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Panasonic Corp 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007010174A (ja) 冷蔵庫
JP2008116161A (ja) 冷蔵庫
JP2007064597A (ja) 冷蔵庫
WO2011114656A1 (ja) 冷蔵庫
JP2007187328A (ja) 冷蔵庫
JP2008106967A (ja) 冷蔵庫
JP2008164221A (ja) 冷蔵庫
JP2008096008A (ja) 冷蔵庫
JP2008128516A (ja) 冷蔵庫
JP2008039251A (ja) 冷蔵庫
JP4270030B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007064598A (ja) 冷蔵庫
JP3823997B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007057130A (ja) 冷蔵庫
JP2007057127A (ja) 冷蔵庫
KR102492676B1 (ko) 냉장고
JP2017040398A (ja) 冷蔵庫
JP2007046849A (ja) 冷蔵庫
JP4552623B2 (ja) 冷蔵庫
KR102492677B1 (ko) 소음저감장치 및 이를 포함하는 냉장고
KR100750252B1 (ko) 김치냉장고 기계실의 소음 방지 구조
JP4244862B2 (ja) 冷蔵庫
JPH0771857A (ja) 冷蔵庫
JP2006153358A (ja) 冷蔵庫
KR100518817B1 (ko) 냉장고