JP2008161872A - 破砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】被破砕物を破砕する際に生じる破砕屑がカッターを有する回転軸を回動自在に保持する軸受内に侵入することを防止する。
【解決手段】略立方体状に形成されてカッター30を配設させる回転軸15,16を回転自在に保持する左右のフレーム1,2,11,12が有する空部と、肉厚矩形の板状に形成されて上記の左右のフレーム1,2,11,12に連結される天板41および底板42がその連結部たる両側端部に有する孔41a,41b,42a,42bとで上下方向に直列しながらハウジングHの上方および下方に開口する排出孔1b,2b,11b,12bを形成する一方で、左右で上下となるフレーム1,2,11,12がハウジングHの正面側あるいは背面側の一方面側において回転軸15,16に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合されると共に他方面側においてスペーサを挟持した状態下に固定手段で固定されてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、破砕機に関し、特に、木片等の被破砕物を細かいチップ状に破砕する破砕機の改良に関する。
木片等の被破砕物を細かいチップ状に破砕する破砕機としては、従来から種々の提案があるが、その中で、たとえば、特許文献1には、ハウジングに軸受を介して回転自在に保持される一対の回転軸と、この一対となる各回転軸に配設されるカッターとを有し、複数のカッターが上記の回転軸に配設されてカッター列を構成する提案が開示されている。
すなわち、この文献開示の破砕機にあっては、回転軸がハウジングに設けられる回転軸挿通孔に挿入されると共に、この回転軸の両端側が回転軸挿通孔と同芯に設けられる軸受保持部に保持された軸受に嵌合され、さらに、一方の回転軸の一端がモータ等の駆動源に接続されると共に、他端が歯車機構を介して他方の回転軸に接続され、回転運動を双方の回転軸に伝達して互いに反対方向に回転させるとしている。
そして、この破砕機にあっては、カッター列における端部とハウジングの内面との間に大きな隙間が生じないように、カッター列の一端部を構成するカッターにおける破砕歯の端部とハウジングの内面とを近接させると共に、カッター列における他端部にハウジングの内面と近接するリングを配在させるとし、これにより被破砕物が破砕されないまま回転軸間を通過しないようにしている。
それゆえ、この破砕機にあっては、互いに反対方向に回転する双方の回転軸のカッター列間に木片などの被破砕物を投入することで、各カッターの破砕歯により被破砕物の破砕を可能にし得る。
特開2002‐11371号公報(明細書の段落0025から同0028の記載および図4参照)
しかしながら、上記した文献開示の破砕機にあっては、被破砕物を破砕する点で基本的に問題がある訳ではないが、その利用に際して、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、被破砕物の破砕の際に生じる破砕屑は、チップ状物より細かいためにハウジングの内面とカッターあるいはリングとの間の微小な隙間に入り込み易く、実際に入り込む場合には、この破砕屑が最終的には軸受保持部近傍にまで到達することがある。
そこで、上記した文献開示の破砕機にあっては、軸受保持部近傍にまで到達した破砕屑が軸受内に入り込むことを防止するために、シールを施しているが、それにもかかわらず、破砕屑は、被破砕物の破砕のたびに上記の隙間に入り込む。
そして、軸受保持部近傍にまで入り込んだ破砕屑は、他の空間に逃げ込む余地がないから、追随する後からの破砕屑に押されるようにして、軸受内に達することになる。
この軸受内にまで達した破砕屑は、軸受の球や円筒の円滑な回転運動を妨げて軸受の回転運動を妨げるので、結局は、回転軸の円滑な回転を妨げ、回転軸の回転に抵抗を生じさせ、駆動源に余計な負荷を掛けたり、破砕機の耐久性を低下させたりする原因になる。
ちなみに、上記した弊害を除去するためには、隙間に入り込んだ破砕屑をその都度取り除けば良いが、それには、ハウジングから回転軸を外し、回転軸からカッターを外し、さらには、各部品を清掃するなどの手間を要する不具合がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、被破砕物を破砕する際に生じる破砕屑がカッターを有する回転軸を回動自在に保持する軸受内に侵入することを防止してその恒久的な利用を可能にし、その汎用性の向上を期待するのに最適となる破砕機を提供することである。
上記した目的を達成するため、この発明による破砕機の構成を、基本的には、左右で上下に配置されるフレームと、上方左右のフレームを連結する天板と、下方左右のフレームを連結する底板とで構成されるハウジングと、このハウジングに回転自在に保持されながら上下方向に配設される複数本の回転軸と、この複数本となる各回転軸にこの回転軸の軸線方向に沿って配設されるカッターとを有してなる破砕機において、左右のフレームが略立方体状に形成されて内側に上下で開口する空部を有し、天板および底板が肉厚矩形の板状に形成されながら上記の左右のフレームに連結される両側端部に上記の空部に対向する孔を有し、この孔と上記の空部とで上下方向に直列しながらハウジングの上方に開口すると共にハウジングの下方に開口する排出孔を形成する一方で、左右で上下となるフレームがハウジングの正面側あるいは背面側の一方面側において回転軸に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合されると共に他方面側においてスペーサを挟持した状態下に固定手段で固定されてなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、ハウジングが排出孔を備え、この排出孔がハウジングの上方に開口すると共にハウジングの下方に開口するから、ハウジング内で発生する破砕屑が排出孔を介してハウジング外に排出され、ハウジング内にあって軸受内に入り込まなくなる。
そして、破砕屑が軸受内に入り込まないから、軸受の球や円筒の円滑な回転運動が保障され、したがって、回転軸の抵抗を生じない円滑な回転が保障されて、駆動源に余計な負荷を掛けずして破砕機のいたずらな耐久性の低下を阻止しながらカッターによる被破砕物の破砕を保障する。
また、排出孔がハウジングを上下方向に貫通するように設けられるから、たとえば、排出孔の上方からエアを吹き入れたり、あるいは、油を流し込んだりすることで、破砕機を分解せずに排出孔を清掃でき、作業も容易となる。
そして、この破砕機にあっては、左右のフレームが略立方体状に形成されて内側に上下で開口して排出孔を構成する空部を有するから、その分破砕機における軽量化を可能にし、たとえば、破砕処理車などの車両への搭載性や車両による搬送性を向上させる。
また、この発明にあっては、回転軸におけるカッター列の一端側に設けられるリングとハウジングの内面との間もしくはリングと回転軸挿通孔との間に大きな隙間を生じさせないから、被破砕物が破砕されないまま回転軸を通過することがなく、被破砕物の破砕漏れを防止する。
さらに、この発明にあっては、左右で上下となるフレームは、積層された状態でヒンジ結合されるから、各フレームに軸支された各回転軸がぶれず、したがって、各カッターの破砕歯どうしが干渉せず、上下のフレームがスペーサを挟持するから、各回転軸のぶれの微調整や、回転軸間の距離調整も容易となる。
そして、回転軸間の距離を調節できるので、各カッターにおける破砕歯の外径およびボスの外周径が摩耗して小さくなる場合にも、回転軸間の距離を適切にして、一方のカッターにおける破砕歯の先端とこれに対向する他方のカッターにおけるボスの外周面との距離を適切なものに維持できる。
したがって、摩耗したカッターを取り替えるための面倒な作業が必要なく、また、カッターを交換せずして隙間を適切に維持できるので、破砕機のランニングコストの削減が可能になる。
以下に、図示した実施形態に基づいてこの発明を説明するが、図1,図2および図3に示すように、この発明による破砕機は、基本的には、ハウジングHと、このハウジングHに回転自在に保持される複数本(図示するところでは、二本)の回転軸15,16と、この複数本となる各回転軸15,16にこの回転軸15,16の軸線方向に沿って配設される複数のカッター30とを有してなる。
そして、この破砕機において、ハウジングHは、左右で上下に配置されてヒンジ結合されるフレーム1,2,11,12と、上方左右のフレーム1,2を連結する天板41と、下方左右のフレーム11,12を連結する底板42とで構成されている。
フレーム1,2,11,12は、略立方体状に形成されて、内側に上下で開口する空部を有しながら上記の回転軸15,16を挿通させる回転軸挿通孔1c,11c,2c,12cと、この回転軸挿通孔1c,11c,2c,12cと連通しながら上記の回転軸を保持する軸受保持部部1a,11a,2a,12aとを有している。
天板41および底板42は、肉厚矩形の板状に形成されながら上記の左右のフレーム1,2,11,12に連結される両側端部に上記の空部に対向する孔41a,41b,42a,42bを有している。
それゆえ、ハウジングHにあっては、この孔41a,41b,42a,42bと上記の空部とからなり、上下方向に直列しながらハウジングHの上方に開口すると共にハウジングHの下方に開口する排出孔1b,11b,2b,12bを有することになる。
そして、この排出孔1b,2b,11b,12bは、上記の回転軸挿通孔1c,11c,2c,12cとの接続部位が上記の軸受保持部1a,11a,2a,12aより上記のカッター30側に位置している。
また、この破砕機において、左右で上下となるフレーム1,2,11,12がハウジングHの正面側あるいは背面側の一方面側において回転軸15,16に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合されると共に他方面側においてスペーサ40a,40bを挟持した状態下に固定手段で固定されるとしている。
詳しく説明すると、ハウジングHは、フレーム1とフレーム2とで左右の対をなし回転軸15を保持し、フレーム11とフレーム12とで左右の対をなし回転軸16を保持している。
そして、左右で対となるフレーム1,2を左右で対となるフレーム11,12に積層し、上方左右のフレーム1,2は、その上端に架け渡された天板41の螺合あるいは溶接などで結合され、下方の左右のフレーム11,12は、その下端に架け渡された底板42の螺合あるいは溶接などで結合されている。
フレーム1,2,11,12には、回転軸15,16を挿通させる回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cが設けられ、この回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cに同芯にして連通し、同じく回転軸15,16を挿通させる軸受保持部1a,2a,11a,12aが設けられている。
そして、この軸受保持部1a,2a,11a,12aは、軸受5,6,7,8を嵌合させ、この軸受5,6,7,8に回転軸15,16の端部を嵌挿させて、回転軸15,16を対となるフレーム1,2,11,12に軸受5,7,6,8を介して回転自在に保持している。
このとき、図示するところでは、軸受保持部1a,2a,11a,12aの軸受5,6,7,8よりカッター30側となる内側にはシールSが設けられて、軸受5,6,7,8内に被破砕物Pを破砕したときに生じる破砕屑が入り込むことを阻止している。
一方、上記の対となるフレーム1,2,11,12に回転自在に保持された回転軸15,16は、この回転軸15,16の軸線方向に沿って複数のカッター30を配設させて、カッター列C1,C2を形成している。
カッター30は、破砕歯31とボス32a,32bとで形成され、ボス32a,32bは、図4にも示すように、回転軸15,16を挿通させる孔34と、この孔34に挿通された回転軸15,16の孔34に対する相対移動を阻止するキー15aの嵌合を許容するキー溝34を有している。
そして、回転軸15,16におけるカッター列C1,C2の図1中での左端にはリング36,38が嵌合されると共に、同じく図1中での右端にはリング35,37が嵌合され、この各リング35,36,37,38およびカッター列C1,C2を軸受5,7,6,8で挟み込むと共に、回転軸15,16の両端部にナットN,Nを螺合してカッター列C1,C2を対となるフレーム1,2,11,12の間に固定する。
このとき、カッター列C1における図1中での左端のカッター30の側面をフレーム2の内面に近接させ、また、リング35の外径は、フレーム1の回転軸挿通孔1cの内径に近接する径としている。
また、カッター列C1およびリング35,36は、軸受5,7で挟み込まれているので、カッター列C1がハウジングH内で回転軸15に対する図1中での左右方向の移動が規制されると同時に、カッター列C1が対となるフレーム1,2に対して位置決めされる。
他方、カッター列C2における図1中での右端のカッター30の側面をフレーム11の内面に近接させ、また、リング38の外径は、フレーム12の回転軸挿通孔12cの内径に近接する径としている。
また、カッター列C2およびリング37,38は、軸受6,8で挟み込まれているので、カッター列C2がハウジングH内で回転軸16に対する図1中での左右方向の移動が規制されると同時に、カッター列C2が対となるフレーム11,12に対して位置決めされる。
すなわち、この破砕機にあっては、カッター列C1,C2の位置決めが自動的に行え、したがって、組付け作業が容易に行え、さらに、リング37,38と回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cとの間に隙間が大きくならず、かつ、カッター列C1,C2の端部とハウジングHの内面との間に大きな隙間が生じないので、これにより被破砕物Pが破砕されないまま回転軸15,16を通過しなくなり、被破砕物Pの破砕漏れが阻止される。
また、リング35の外径およびリング38の外径を、図示するところでは、それぞれフレーム1の回転軸挿通孔1cの内径およびフレーム12の回転軸挿通孔12cの内径に近接する径としているが、これに代えて、図示しないが、ハウジングHの内面、すなわち、リング35およびリング38をそれぞれフレーム1の図1中でカッター30側の面およびフレーム12の図1中でカッター30側の面に近接させても良い。
これによって、リング35,38とハウジングHの内面との間に隙間が大きくならず、かつ、カッター列C1,C2の端部とハウジングHの内面との間に大きな隙間を生じなくなるので、被破砕物Pが破砕されないまま回転軸15,16を通過し得ないようにし、被破砕物Pの破砕漏れを防止する。
なお、カッター列C1,C2端部のフレーム2,11の内面に近接するカッター30のボス32bの外周径を、図4に示すように、ボス32aの外周径より大きく形成することで、このカッター30の破砕歯31の強度が保障され、このカッター30にフレーム2,11に向かう方向の大きな荷重が負荷される状況になっても破砕歯31のひび割れや破損を防止し得る。
また、一方となる回転軸15に設けられた各カッター30の破砕歯31は、他方となる回転軸16に設けられた各カッター30の破砕歯31と破砕歯31との間の隙間に入り込み、一方の回転軸15に設けた各カッター30の破砕歯31の側面と他方の回転軸16に設けた各カッター30の破砕歯31の側面とが近接している。
そして、図示するところでは、特に、被破砕物Pを木片とした場合に破砕後の木片が土壌改良材やマルチング材等の用途に最適となるように、回転軸15,16間の距離を、一方の回転軸15,16におけるカッター30の破砕歯31の先端と他方の回転軸16,15におけるカッター30のボス32a,32bの外周面との隙間が約0.05ミリメートルから1ミリメートルとなる距離としているが、この回転軸15,16間距離については、使用するカッター30の形状、被破砕物Pの種類、被破砕物Pの破砕後の用途に応じて適宜最適な数値を選択される。
なお、上述のように、カッター列C1は、対となるフレーム1,2に対して位置決めされ、カッター列C2は、対となるフレーム11,12に対して位置決めされている状況下に対となる上方のフレーム1,2を同じくついとなる下方のフレーム11,12に積層するので、各カッター30の破砕歯31どうしが干渉することなく、また、組付け作業が容易となる。
また、回転軸15の図1中での左端側の軸受7とナットN,Nとの間には、従動側歯車19が、また、回転軸16の図1中での左端側の軸受8とナットN,Nとの間には、駆動側歯車20が配在されており、従動側歯車19と駆動側歯車20は互いに噛合している。
そして、回転軸16の図1中での右端には継手71を介して油圧モータ等の駆動に連結され、この駆動源は、ブラケット70を介してフレーム11の図1中側面に連結され、したがって、駆動源の回転運動が、回転軸16に伝達されると同時に、上記駆動側歯車20および従動側歯車19を介して回転軸15にも伝達されるから、駆動側歯車20と従動側歯車19のギヤ比については、被破砕物Pの種類に応じて、適切に設定されれば良い。
さらに、フレーム1,2,11,12には、その図1中での上下方向に貫通し回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cと連通する空部、すなわち、排出孔1b,2b,11b,12bが設けられており、対となるフレーム1,2を対となるフレーム11,12に積層した状態では、排出孔1bと排出孔11bとが連通し、排出孔2bと排出孔12bとが連通する。
また、排出孔1bが天板41に設けた孔41aと、排出孔2bが天板41に設けた孔41bと、排出孔11bが底板42に設けた孔42aと、排出孔12bが底板42に設けた孔42bと、それぞれ連通し、したがって、各回転軸挿通孔1c,11cは、排出孔1b,11bおよび孔41aおよび孔42aによりハウジングHの上方および下方に連通し、各回転軸挿通孔2c,12cは、排出孔2b,12bおよび孔41bおよび孔42bによりハウジングHの上方および下方に連通している。
そして、図1に示すように、各排出孔1b,2b,11b,12bと各回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cとの接続位置は、それぞれ軸受5,6,7,8よりカッター30側に位置するとしている。
なお、各排出孔1b,2b,11b,12bは、ハウジングHの内面、すなわち、フレーム1,2,11,12の互いに向き合う面、もしくは、ハウジングHの側方、すなわち、フレーム1,2,11,12の互いに向き合う面以外の図1中での側面と、上記回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cとを連通させても良い。
また、図示するところでは、特に、図2中での正面側から被破砕物Pをカッター列C1,C2間に挿入して破砕するから、上述のように、排出孔1b,11b2b,12bをハウジングHの上方および下方に連通してあり、したがって、カッター30で被破砕物Pが破砕されたときに生じる破砕屑は、排出孔1b,11b,2b,12bに入り込んでも、自然に下方に落下することになり、速やかにハウジングHの外に破砕屑を排出することを可能とし破砕屑の排出孔1b,11b2b,12b内への蓄積が防止される。
また、図1に示すように、左右とされて上下に積層されるフレーム1の下端とフレーム11の上端との間およびフレーム2の下端とフレーム12の上端との間には、それぞれ、矩形のパッキン100a,100bが挟持されており、このパッキン100a,100bは、排出孔1b,2b,11b,12bの破砕屑がハウジングH内に逆流することを阻止している。
なお、上記したところでは、排出孔1b,11b,2b,12bがハウジングHの上下端を貫通するように設けられているから、たとえば、排出孔1b,11b,2b,12bの上方からエアで吹くことにより、あるいは油を流し込むことで、破砕機を分解せずに簡単に排出孔1b,11b,2b,12bを清掃することができ、その作業も簡易で効率的である。
さらに、排出孔1b,11b,2b,12bを設けているので、その分従来破砕機に比較して軽量化が可能になり、たとえば、破砕処理車などの車両への搭載性で有利になり、また、車両による搬送性でも有利になる。
また、この破砕機にあっては、図3に示すように、対となるフレーム11,12に対となるフレーム1,2が積層されるが、上下に隣接するフレーム1とフレーム11は、フレーム1の図3中での下端近傍正面に設けた継手52をフレーム11の図2中での上端近傍正面に設けた継手51a,51bに軸50を介して枢着することで、回転軸15,16の軸線に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合され、また、上下に隣接するフレーム2とフレーム12は、フレーム12の図2中での上端近傍正面に設けた継手56をフレーム2の図2中での下端近傍正面に設けた継手55a,55bに軸54を介して枢着することで、回転軸15,16の軸線に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合されている。
したがって、この破砕機におけるハウジングHにあっては、対となるフレーム1,2を対となるフレーム11,12に対して、図3中手前側に回動させ得ることになる。
さらに、図2に示すように、上下に隣接するフレーム1の図2中での正面側下端とフレーム11の図2中での正面側上端との間には、スペーサ40aが挿入され、フレーム1の図3中下端近傍正面に設けたフランジ81をフレーム11の図3中上端近傍正面に設けたフランジ82にボルト63,63で螺合することで、フレーム1とフレーム11とがフレーム1上端とフレーム11下端との間でスペーサ40aを挟持しつつ固定される。
他方、上下に隣接するフレーム2の下端とフレーム12の上端との間には、スペーサ40bが挿入されており、フレーム2の図2中での下端近傍正面に設けたフランジ83をフレーム12の図3中での上端近傍正面に設けたフランジ84にボルト63,63で螺合することで、フレーム2とフレーム12とがフレーム2上端とフレーム12下端との間でスペーサ40bを挟持しつつ固定される。
つまり、図示するところにあって、固定手段は、フランジ81,82,83,84およびボルト63,63,63,63となるが、この固定手段については、所定の機能を発揮する限りにおいて、他の慣用されている手段に置換されても良い。
すなわち、図示するところでは、対となるフレーム1,2は、対となるフレーム11,12に対して、回動できるので、スペーサ40a,40bの肉厚を変更することで、回転軸15,16間の距離を調整することが可能になる。
また、図示するところでは、スペーサ40a,40bを図中左右に1枚づつ使用しているが、スペーサ40a,40bを幅数枚積層させて、フレーム1とフレーム11との間およびフレーム2とフレーム12との間で挟持しても良い。
このように、この破砕機にあっては、回転軸15,16間の距離を調節できるので、たとえば、長年の使用で各カッター30の破砕歯31の外径およびボス32a,32bの外周径が摩耗して小さくなる場合にも、回転軸15,16間の距離を適切にし、一方の回転軸15,16におけるカッター30の破砕歯31の先端と他方の回転軸16,15におけるカッター30のボス32a,32bの外周面との隙間を適切なものに維持できる。
したがって、たとえば、摩耗したカッター30を取り替えるための作業が容易になり、また、カッター30を交換せずに、上記した隙間を適切に維持できるので、破砕機のランニングコストを削減することが可能になる。
また、上述したように、カッター列C1は、対となるフレーム1,2に対して位置決めされ、また、カッター列C2は、対となるフレーム11,12に対して位置決めされており、さらに、対となるフレーム1,2および対となるフレーム11,12は、ヒンジ結合されているので、各カッター30の破砕歯31どうしが干渉することなく、対となるフレーム1,2を対となるフレーム11,12に対して回動させることができ、回転軸15,16間の距離調整も容易になる。
そして、ハウジングHにおいて、ヒンジ結合されているから、対となるフレーム1,2を対となるフレーム11,12に対して回動させても、双方の回転軸15,16がぶれることがなく、回転軸15,16間の距離の調整を行う都度、双方の回転軸15,16のぶれを微調整して補正する必要がなく、作業効率が良い。
そして、この破砕機にあっては、カッター列C1,C2の端部とハウジングHの内面、すなわち、フレーム2,11の図1中の左内面との間に隙間が生じないように、カッター列C1,C2の一端部のカッター30における破砕歯31の側面とハウジングHの内面とを近接させると共に、フレーム1,12の回転軸軸挿通孔1c,12cとリング35,38の外周とを近接させており、これにより被破砕物Pが破砕されないまま回転軸15,16間、すなわちカッター列C1,C2間を通過し得ないようにしており、したがって、この破砕機にあっては、被破砕物Pの破砕漏れが防止される。
なお、回転軸間の距離調整をする必要がない場合には、ハウジングHの対となるフレーム1,2,11,12を上述のように上下に積層させる必要はなく、左右に一対のフレーム1,2,11,12を設けることとしても良いし、図するところでは、破砕機の生産性の観点から天板41,底板42を設けているが、これらを一体に成形、すなわち、天板31と一対となるフレーム1,2とを、および、底板42と対となるフレーム11,12とを一体成形するか、ハウジングHを構成する部材の全てを一体成形しても良い。
つづいて、この破砕機を使用して被破砕物Pを破砕する場合について図1,図2および図5に基づいて説明するが、まず、回転軸15および回転軸16を駆動源の駆動により、回転運動させる。
このとき、回転軸15と回転軸16は、駆動側歯車20と従動側歯車19で接続されているので、回転軸15は、図2中で反時計回りに、回転軸16は、図2中で時計回りに回転するから、図2中の正面から被破砕物Pを上下のカッター列C1,C2間に挿入する。
すると、図5に示すように、被破砕物Pは、各カッター列C1,C2の回転によりハウジングHの背面側に自動的に送られつつ、被破砕物Pが各カッター30とボス32a,32bの外周面で挟圧して押し潰されチップ状に破砕される。
このとき、被破砕物Pが破砕されると破砕屑が生じるが、この破砕屑は、細かいためにフレーム1,2,11,12の回転軸挿通孔1c,2c,11c,12cとリング35,36,37,38の間の微小な隙間に入り込み、これに引き続き、破砕屑が排出孔1b,2b,11b,12bにまで到達する。
すると、破砕屑は、この排出孔1b,2b,11b,12bを通過し、図1中の下方に自由落下し、ハウジングHの下方たる外方に排出され、したがって、破砕屑が軸受保持部1a,2a,11a,12aに到達することが防止され、ひいては、軸受5,6,7,8内に入り込むことが防止される。
また、万が一、被破砕物Pの破砕のたびに、破砕屑がリング35,36,37,38に附着し、また、上記した隙間に入り込み、その結果、破砕屑を軸受5,6,7,8の方向に押し出そうとしても、リング35,36,37,38周りが排出孔1b,2b,11b,12bとされているので、破砕屑は、軸受5,6,7,8方向に押し出されなくなり、軸受5,6,7,8内に入り込まなくなる。
破砕屑が軸受5,6,7,8内に入り込まなくなると、破砕屑が軸受5,6,7,8内に入り込む弊害、すなわち、軸受5,6,7,8の球や円筒の円滑な回転運動の妨げに起因する軸受5,6,7,8の回転運動の妨げが除去され、ひいては回転軸15,16の円滑な回転を保障し得ることになる。
したがって、この破砕機にあっては、破砕屑が軸受5,6,7,8内に入り込むことによる回転軸15,16の回転に対し抵抗を生ずることがないので、駆動源に余計な負荷がかかることが防止され、軸受5,6,7,8、ひいては破砕機の耐久性がいたずらに低下されない。
なお、上述したところでは、回転軸15,16を二本としたいわゆる二軸型破砕機として説明したが、回転軸を一本とした破砕機、もしくは回転軸15,16を三本以上とした破砕機にあっても、この排出孔1b,2b,11b,12bの作用効果、すなわち、上述した作用効果を奏することができる。
以上で、この発明の実施形態についての説明を終えるが、この発明の範囲は、図示され、また、説明された詳細そのものには限定されないことはもちろんである。
この発明の一実施形態による破砕機の縦断面図である。 図1の破砕機における正面側斜視図である。 図1の破砕機における背面側斜視図である。 破砕機における回転軸とカッター列の斜視図である。 破砕機におけるカッターが被破砕物を破砕している状態を示す部分拡大図である。
符号の説明
1,2,11,12 フレーム
1a,2a,11a,12a 軸受保持部
1b,2b,11b,12b 排出孔
1c,2c,11c,12c 回転軸挿通孔
5,6,7,8 軸受
15,16 回転軸
30 カッター
31 破砕歯
32a,32b ボス
35,36,37,38 リング
40a,40b スペーサ
41 天板
41a,41b,42a,42b 孔
42 底板
50,54 軸
51a,51b,52,55a,55b,56 継手
63 ボルト
81,82,83,84 フランジ
C1,C2 カッター列
H ハウジング
P 被破砕物

Claims (3)

  1. 左右で上下に配置されるフレームと、上方左右のフレームを連結する天板と、下方左右のフレームを連結する底板とで構成されるハウジングと、このハウジングに回転自在に保持されながら上下方向に配設される複数本の回転軸と、この複数本となる各回転軸にこの回転軸の軸線方向に沿って配設されるカッターとを有してなる破砕機において、左右のフレームが略立方体状に形成されて内側に上下で開口する空部を有し、天板および底板が肉厚矩形の板状に形成されながら上記の左右のフレームに連結される両側端部に上記の空部に対向する孔を有し、この孔と上記の空部とで上下方向に直列しながらハウジングの上方に開口すると共にハウジングの下方に開口する排出孔を形成する一方で、左右で上下となるフレームがハウジングの正面側あるいは背面側の一方面側において回転軸に対し垂直方向に回動自在にヒンジ結合されると共に他方面側においてスペーサを挟持した状態下に固定手段で固定されてなることを特徴とする破砕機。
  2. 左右のフレームが回転軸を挿通させる回転軸挿通孔と、この回転軸挿通孔と連通しながら上記回転軸を軸受の配在下に保持する軸受保持部とを有すると共に、上記排出孔と上記回転軸挿通孔との接続部位が上記軸受保持部より上記カッター側に位置してなる請求項1に記載の破砕機。
  3. カッターが破砕歯とボスとからなると共に複数とされながら各カッターのボスどうしが当接する態勢下での各回転軸の挿通でカッター列を構成し、各回転軸におけるカッター列の一端側にリングを設けると共に、このリングを一方側のハウジングの内面に近接させるか、あるいは、リングの外周径を回転軸軸挿通孔と近接する径とし、かつ、上記のカッター列の他端側に位置するカッターの破砕歯の側面を他方側のハウジングの内面に近接させて、上記のカッター列を回転軸に固定すると共に、各回転軸間の距離を一方の回転軸に設けられた各カッターの破砕歯が他方の回転軸に設けられた各カッターの破砕歯と破砕歯との間の隙間に入り込む距離としてなる請求項1または請求項2に記載の破砕機。
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