JP2008161676A - ゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【解決手段】本発明は、コアと最外層カバーと、これらの間に配置される中間層とを有するゴルフボールにおいて、上記中間層が、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のナトリウムイオン中和物(I)とオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のマグネシウムイオン中和物(II)とをブレンドした樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で55〜70、中間層の厚さが0.5〜2.5mmであると共に、上記最外層カバーが非アイオノマー系樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で35〜60、カバーの厚さが0.5〜2.0mmであることを特徴とするゴルフボールを提供する。
【効果】本発明のゴルフボールによれば、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を満足させるとともに、繰り返し打撃時の割れ耐久性について優れている。
【選択図】なし

Description

本発明は、コアと1層又は複数層のカバーを有するゴルフボールに関し、更に詳述すると、反発性及び耐久性に優れたゴルフボールに関する。
最近では、最外層カバーとしてウレタン製の樹脂材料が好適に用いられている。このようなウレタン製ボールでは、低スピン化及び高反発性を達成するために最外層カバーの内側に位置する中間層を高硬度なアイオノマー樹脂を用いることが多い。アイオノマー樹脂は、エチレン等のオレフィンと、アクリル酸、メタクリル酸あるいはマレイン酸のような不飽和カルボン酸からなるイオン性共重合体の酸性基を、部分的にナトリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウム等の金属イオンで中和したものであり、特に、耐久性、反発性などの面で優れた性質を有し、ゴルフボールカバー材のベース樹脂として好適なものである。
上記中間層の材料としてナトリウムイオン中和型のアイオノマーを単独で用いた場合には、ボール自体の反発性は問題ないが、耐久性の面で劣るという問題がある。また、上記中間層の材料として亜鉛イオン中和型のアイオノマーを単独で用いた場合には、今度は逆に、ボール自体の耐久性の問題はないが、反発性の面で劣るという問題がある。
このため、ナトリウムイオン中和型のアイオノマーと亜鉛イオン中和型のアイオノマーとをブレンドした材料を中間層に用いるゴルフボールが特許第3257890号公報に記載されている。
また、特許第3810133号公報、国際公開第97/02318号パンフレット、同第97/02319号パンフレット、米国特許第6130296号明細書、同第6712719号明細書、及び同第6746346号明細書には、マグネシウムイオン中和型のアイオノマーと他の種類のアイオノマーとをブレンドした材料技術が提案されている。
しかしながら、上記提案の材料は、全て3元共重合体をブレンドしたものであり、中間層を高硬度にすることにより繰り返し割れ耐久性や飛距離を向上させたものではない。
特許第3257890号公報 特許第3810133号公報 国際公開第97/02318号パンフレット 国際公開第97/02319号パンフレット 米国特許第6130296号明細書 米国特許第6712719号明細書 米国特許第6746346号明細書
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を満足させるとともに、繰り返し打撃時の割れ耐久性について優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コアに被覆する多層カバーからなるマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、コアと最外層カバーとの間に配置される中間層を高硬度とし、その上の最外層カバーをウレタン等の非アイオノマー系熱可塑性エラストマーを材料として用いた場合、飛びやコントロール性のほか、繰り返し打撃耐久性の改良を狙うためには、中間層材料として、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のナトリウムイオン中和物(I)とオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のマグネシウムイオン中和物(II)とをブレンドした樹脂材料を主成分として用い、材料硬度や中間層の厚さを適正化することが有効であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
〔1〕コアと最外層カバーと、これらの間に配置される中間層とを有するゴルフボールにおいて、上記中間層が、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のナトリウムイオン中和物(I)とオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のマグネシウムイオン中和物(II)とをブレンドした樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で55〜70、中間層の厚さが0.5〜2.5mmであると共に、上記最外層カバーが非アイオノマー系樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で35〜60、カバーの厚さが0.5〜2.0mmであることを特徴とするゴルフボール。
〔2〕上記中間層の材料において、上記(I)材料と上記(II)材料との配合比が質量比で20/80〜80/20である〔1〕記載のゴルフボール。
〔3〕上記最外層カバーの非アイオノマー系樹脂材料が熱可塑性ポリウレタンエラストマーである〔1〕又は〔2〕記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を満足させ、そのうえ、繰り返し打撃時の割れ耐久性に優れたものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、コアと、それに被覆する複数のカバー層とからなる多層構造を有するものである。本発明では、コア以外の被覆層として、少なくとも最外層カバーと中間層とが具備されるものである。
上記コアの直径は、特に制限はないが、好ましくは33.0mm以上、より好ましくは35.0mm以上、更に好ましくは36.0mm以上であり、上限として好ましくは41.0mm以下、より好ましくは40.0mm以下、更に好ましくは39.0mm以下である。また、上記コアの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、好ましくは2.8mm以上、より好ましくは3.0mm以上、更に好ましくは3.2mm以上であり、上限として、好ましくは7.0mm以下、より好ましくは6.0mm以下、更に好ましくは5.0mm以下である。コアが上記数値範囲よりも硬すぎると、打感が悪くなるともに、特にドライバーなどのボールに大変形が生じるロングショット時にスピンが増え過ぎて飛ばなくなることがある。また、コアが上記数値範囲よりも軟らかすぎると、打感が鈍くなるとともに、反発が十分でなくなり、飛ばなくなることがある。また、繰り返し打撃による割れ耐久性も悪くなることがある。
また、本発明におけるコアについては、コア表面とその中心との間に硬度差を設けることができ、その場合、コア表面−コア中心(JIS−C硬度)については、特に制限はないが、好ましくは15以上、より好ましくは18以上、更に好ましくは20以上であり、上限として好ましくは36以下、より好ましくは32以下、更に好ましくは30以下である。これにより、フルショット時のボールのスピン量を低減することができる。上記の硬度差が小さすぎると、W#1打撃時に低スピン効果が少なく、飛距離が落ちることがある。
上記コアは、例えば共架橋剤、有機過酸化物、不活性充填剤、有機硫黄化合物等を含有するゴム組成物を用いて形成することができる。該ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエンを用いることが好ましい。
上記ゴム成分のポリブタジエンは、そのポリマー鎖中に、シス−1,4−結合を60質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは95質量%以上有することが好適である。分子中の結合に占めるシス−1,4−結合が少なすぎると、反発性が低下する場合がある。
また、上記ポリブタジエンに含まれる1,2−ビニル結合の含有量としては、そのポリマー鎖中に好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.7質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。1,2−ビニル結合の含有量が多すぎると、反発性が低下する場合がある。
本発明で用いる上記ポリブタジエンとしては、良好な反発性を有するゴム組成物の加硫成形物を得る観点から、希土類元素系触媒又はVIII族金属化合物触媒で合成されたものであることが好ましく、中でも特に希土類元素系触媒で合成されたものであることが好ましい。
このような希土類元素系触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、ランタン系列希土類元素化合物と、有機アルミニウム化合物、アルモキサン、ハロゲン含有化合物、必要に応じルイス塩基とを組み合わせてなる触媒を挙げることができる。
上記ランタン系列希土類元素化合物としては、原子番号57〜71の金属ハロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコラート、アミド等を挙げることができる。
本発明においては、特に、ランタン系列希土類元素化合物としてネオジウム化合物を用いたネオジウム系触媒を使用することが、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましく、これらの希土類元素系触媒の具体例は、特開平11−35633号公報、特開平11−164912号公報、特開2002−293996号公報に記載されているものを好適に挙げることができる。
ランタン系列希土類元素化合物系触媒を用いて合成されたポリブタジエンは、ゴム成分中に10質量%以上、好ましくは20質量%以上、特に40質量%以上含有することが反発性を向上させるためには好ましい。
なお、上記ゴム基材には、上記ポリブタジエン以外にも他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を挙げることができる。
共架橋剤としては、例えば不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の金属塩等が挙げられる。
不飽和カルボン酸として具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好適に用いられる。
不飽和カルボン酸の金属塩としては特に限定されるものではないが、例えば上記不飽和カルボン酸を所望の金属イオンで中和したものが挙げられる。具体的にはメタクリル酸、アクリル酸等の亜鉛塩やマグネシウム塩等が挙げられ、特にアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
上記不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、上限として好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは45質量部以下、最も好ましくは40質量部以下配合する。配合量が多すぎると、硬くなりすぎて耐え難い打感になる場合があり、配合量が少なすぎると、反発性が低下してしまう場合がある。
上記有機過酸化物としては市販品を用いることができ、例えば、パークミルD(日本油脂(株)製)、パーヘキサ3M,パーヘキサC−40(日本油脂(株)製)、Luperco 231XL(アトケム社製)等を好適に用いることができる。これらは1種を単独であるいは2種以上を併用してもよい。
上記有機過酸化物は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.3質量部以上、更に好ましくは0.5質量部以上、最も好ましくは0.7質量部以上、上限として好ましくは5質量部以下、より好ましくは4質量部以下、更に好ましくは3質量部以下、最も好ましくは2質量部以下配合する。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると好適な打感、耐久性及び反発性を得ることができない場合がある。
不活性充填剤としては、例えば酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を好適に用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
不活性充填剤の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上、上限として好ましくは50質量部以下、より好ましくは45質量部以下、更に好ましくは40質量部以下、最も好ましくは35質量部以下とする。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると適正な重量(重さ)、及び好適な反発性を得ることができない場合がある。
更に、必要に応じて老化防止剤を配合することができ、例えば、市販品としてはノクラック200、同NS−6、同NS−30(大内新興化学工業(株)製)、ヨシノックス425(吉富製薬(株)製)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
該老化防止剤の配合量は上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上、更に好ましくは0.1質量部以上、上限として好ましくは3質量部以下、より好ましくは2質量部以下、更に好ましくは1質量部以下、最も好ましくは0.5質量部以下とする。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると好適な反発性、耐久性を得ることができない場合がある。
上記コアには、ゴルフボールの反発性を向上させ、ゴルフボールの初速度を大きくするため、有機硫黄化合物を配合することが好ましい。
有機硫黄化合物としては、ゴルフボールの反発性を向上させ得るものであれば特に制限されないが、例えばチオフェノール類、チオナフトール類、ハロゲン化チオフェノール類又はそれらの金属塩等が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタフルオロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタブロモチオフェノールの亜鉛塩、パラクロロチオフェノールの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド等が挙げられ、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩が好適に用いられる。
このような有機硫黄化合物の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、上限として好ましくは5質量部以下、より好ましくは4質量部以下、更に好ましくは3質量部以下、最も好ましくは2.5質量部以下であることが推奨される。配合量が多すぎると効果が頭打ちとなり、それ以上の効果が見られなくなる場合があり、配合量が少なすぎると、その配合効果が十分達成されない場合がある。
次に、本発明における最外層カバーについて下記に説明する。
本発明では、最外層カバーは非アイオノマー系樹脂を主材料として形成されるものである。非アイオノマー系材料としては、ポリエステル系エラストマー,ポリアミド系エラストマー,ポリウレタン系エラストマー又はその混合物から選択される熱可塑性樹脂を好適に用いることができ、特に、ポリウレタン系エラストマーが最適である。
上記外層カバー材料であるポリウレタン系エラストマーについては、特に制限はないが、特に、量産性の点から熱可塑性ポリウレタンを用いることが好ましい。また、本発明において、下記の(A)及び(B)成分を主成分とするカバー成形材料(C)を採用することが好適に採用される。
(A)熱可塑性ポリウレタン材料
(B)1分子中に官能基として2つ以上のイソシアネート基を持つイソシアネ−ト化合物(b−1)を、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b−2)中に分散させたイソシアネート混合物
本発明において、最外層カバーを上述したカバー成形材料(C)によって形成した場合には、より優れたフィーリング、コントロール性、耐カット性、耐擦過傷性、繰り返し打撃したときの割れ耐久性を有するゴルフボールを得ることができる。
以下、成分(A),(B)及び(C)について説明する。
(A)熱可塑性ポリウレタン材料
熱可塑性ポリウレタン材料の構造は、高分子ポリオール(ポリメリックグリコール)からなるソフトセグメントと、ハードセグメントを構成する鎖延長剤及びジイソシアネートからなる。ここで、原料となる高分子ポリオールとしては、従来から熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものはいずれも使用でき、特に制限されるものではないが、ポリエステル系とポリエーテル系があり、反発弾性率が高く、低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタン材料を合成できる点で、ポリエーテル系の方がポリエステル系に比べて好ましい。ポリエーテルポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられるが、反発弾性率と低温特性の点でポリテトラメチレングリコールが特に好ましい。また、高分子ポリオールの平均分子量は1000〜5000であることが好ましく、特に反発弾性の高い熱可塑性ポリウレタン材料を合成するためには2000〜4000であることが好ましい。
鎖延長剤としては、従来の熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば1,4−ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これら鎖延長剤の平均分子量は20〜15000であることが好ましい。
ジイソシアネートとしては、従来の熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ただし、イソシアネート種によっては射出成形中の架橋反応をコントロールすることが困難なものがある。本発明では、後述するイソシアネート混合物(B)との反応性の安定性から、芳香族ジイソシアネートである4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最も好ましい。
上記の熱可塑性ポリウレタン材料としては、市販品を好適に用いることができ、例えばディーアイシーバイエルポリマー(株)製パンデックスT−8290、T−8295、T−8260や、大日精化工業(株)製レザミン2593、2597などが挙げられる。
(B)イソシアネート混合物
イソシアネート混合物(B)は、1分子中に官能基として2つ以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化合物(b−1)を、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b−2)中に分散させたものである。ここで、上記イソシアネート化合物(b−1)としては、従来の熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ただし、反応性、作業安全性の面から、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最適である。
また、前記熱可塑性樹脂(b−2)としては、吸水性が低く、熱可塑性ポリウレタン材料との相溶性に優れた樹脂が好ましい。このような樹脂として、例えばポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステルエラストマー(ポリエーテル・エステルブロック共重合体、ポリエステル・エステルブロック共重合体等)が挙げられるが、反発弾性、強度の点からポリエステルエラストマー、中でもポリエーテル・エステルブロック共重合体が特に好ましい。
イソシアネート混合物(B)における熱可塑性樹脂(b−2):イソシアネート化合物(b−1)の配合比は、質量比で100:5〜100:100、特に100:10〜100:40であることが好ましい。熱可塑性樹脂(b−2)に対するイソシアネート化合物(b−1)の配合量が少なすぎると、熱可塑性ポリウレタン材料(A)との架橋反応に十分な添加量を得るためにはより多くのイソシアネート混合物(B)を添加しなくてはならず、熱可塑性樹脂(b−2)の影響が大きく作用することでカバー成形材料(C)の物性が不十分となる。熱可塑性樹脂(b−2)に対するイソシアネート化合物(b−1)の配合量が多すぎると、イソシアネート化合物(b−1)が混練り中にすべり現象を起こし、イソシアネート混合物(B)の合成が困難となる。
イソシアネート混合物(B)は、例えば、熱可塑性樹脂(b−2)にイソシアネート化合物(b−1)を配合し、これらを温度130〜250℃のミキシングロール又はバンバリーミキサーで十分に混練して、ペレット化又は冷却後粉砕することにより得ることができる。イソシアネート混合物 (B)としては、市販品を好適に用いることができ、例えば大日精化工業(株)製クロスネートEM30などが挙げられる。
(C)カバー成形材料
カバー成形材料(C)は、前述した熱可塑性ポリウレタン材料(A)及びイソシアネート混合物(B)を主成分とするものである。カバー成形材料(C)における熱可塑性ポリウレタン材料(A):イソシアネート混合物(B)の配合比は、質量比で100:1〜100:100、特に100:5〜100:50、中でも100:10〜100:30であることが好ましい。熱可塑性ポリウレタン材料(A)に対するイソシアネート混合物(B)の配合量が少なすぎると架橋効果が十分に発現せず、多すぎると未反応のイソシアネートが成形物に着色現象を起こさせるので好ましくない。
カバー成形材料(C)には、上述した成分に加えて他の成分を配合することができる。このような他の成分として、例えば熱可塑性ポリウレタン材料以外の熱可塑性高分子材料を挙げることができ、例えばポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、スチレンブロックエラストマー、ポリエチレン、ナイロン樹脂等を配合することができる。この場合、熱可塑性ポリウレタン材料以外の熱可塑性高分子材料の配合量は、必須成分である熱可塑性ポリウレタン材料100質量部に対して0〜100質量部、好ましくは10〜75質量部、更に好ましくは10〜50質量部であり、カバー材の硬度の調整、反発性の改良、流動性の改良、接着性の改良などに応じて適宜選択される。更に、カバー成形材料(C)には、必要に応じて種々の添加剤を配合することができ、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、離型剤を適宜配合することができる。
カバー成形材料(C)を用いたカバーの成形では、例えば、熱可塑性ポリウレタン材料(A)にイソシアネート混合物(B)を添加してドライミキシングし、この混合物を用いて射出成形機によりコアの周囲にカバーを成形することができる。成形温度は熱可塑性ポリウレタン材料(A)の種類によって異なるが、好ましくは150〜250℃の範囲で行われる。
上記のようにして得られたゴルフボールカバーの反応形態、架橋形態としては、熱可塑性ポリウレタン材料の残存OH基にイソシアネート基が反応してウレタン結合を形成したり、熱可塑性ポリウレタン材料のウレタン基にイソシアネート基の付加反応が生じ、アロファネート、ビュレット架橋形態を形成したりすると考えられる。この場合、カバー成形材料(C)の射出成形直後は架橋反応が十分に進んでいないが、成形後にアニーリングを行うことにより架橋反応が進行し、ゴルフボールカバーとして有用な特性を保持するようになる。アニーリングとは、カバーを一定温度、一定時間で加熱熟成したり、室温で一定期間熟成したりすることを言う。
なお、上述した最外層カバーの樹脂材料には、上記樹脂分に加えて、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、離型剤、可塑剤、無機充填剤(酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン等)等を挙げることができる。
上記最外層カバーの厚さは、0.5mm以上2.0mm以下の範囲内とされ、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.6mm以上であり、上限値として好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.3mm以下とすることができる。また、最外層カバーの硬度(材料硬度)は、ショアD硬度で35〜60の範囲内とされ、好ましくは40以上、より好ましくは42以上であり、上限値として好ましくは58以下である。これらの範囲を逸脱したカバーの厚さやショアD硬度に設定すると、打感及びスピン性能が悪くなり、本発明の所定の効果を得ることができなくなるおそれがある。
上記コアと上記最外層カバーとの間に配置される中間層について以下に説明する。
中間層の厚さは、0.5mm以上2.5mm以下の範囲とされ、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、上限値として好ましくは2.2mm以下、より好ましくは2.0mm以下である。その範囲を逸脱すると、ボールのスピン性能と初速とのバランスが悪くなり、飛びが低下する場合がある。
中間層の表面硬度、即ち、コアを中間層で被覆した球体の表面硬度については、特に制限はないが、ショアD硬度で60以上とすることが好ましく、より好ましくは63以上、更に好ましくは67以上であり、上限値としては80以下であることが好ましく、より好ましくは77以下、更に好ましくは73以下である。上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。また、打感が軟らかくなり過ぎることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、スピン量が減り、コントロールがしにくくなったり、打感が硬くなりすぎたり、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。この中間層の表面硬度とは、中間層材料をコアに被覆した状態の球体の表面における硬度を意味するものであり、下地であるコアの硬さと中間層の厚さ及び硬さ等により決定されるものであり、中間層の材料自体の硬度とは相違する。なお、中間層は最外層表面よりも硬くする必要がある。
本発明において、中間層材料としては、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のナトリウムイオン中和物(I)とオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のマグネシウムイオン中和物(II)とをブレンドした樹脂材料を主成分として用いることが必要である。通常、アイオノマーの耐衝撃特性はカチオン種と樹脂硬度などの要因により決められるものであるが、本発明の材料では、ナトリウムイオン中和物の2元ランダム共重合体を単独で用いることよりもマグネシウムイオン中和物の2元ランダム共重合体と併用することにより、耐衝撃特性及び耐久性を改善することができことの知見により、上記(I)(II)材料を併用するものである。
この場合、上記(I)(II)の樹脂材料に、更に3元ランダム共重合体等の他の樹脂材料としてブレンドすることができる。この場合、上記3元共重合体については本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ、例えば、基材樹脂100質量部に対して0〜5質量部程度である。
上記の(I)成分、又は(II)成分におけるオレフィンとしては、α−オレフィンが好適に用いられる。α−オレフィンの具体例としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテンなどが挙げられ、この中でも、特にエチレンが好ましい。また、これらオレフィンを複数種組み合わせて使用しても良い。
(I)成分、又は(II)成分における不飽和カルボン酸としては、炭素原子数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸が好適に用いられる。炭素原子数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸の具体例としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられ、この中でもアクリル酸、メタクリル酸が好ましく使用される。また、これら不飽和カルボン酸を複数種組み合わせて使用しても良い。
これら共重合体中の不飽和カルボン酸の含有量としては、上記(I)成分及び上記(II)成分ともに5〜20質量%であることが好ましい。不飽和カルボン酸含有量が少なすぎると、剛性・反発性が小さくなり、ゴルフボールの飛び性能が低下する場合がある。不飽和カルボン酸含有量が多すぎると、柔軟性が不十分となる場合がある。
上記(I)成分と、上記(II)成分とを配合して用いる場合、その配合量は質量比で(I)/(II)=20/80〜80/20の範囲であることが好ましく、特に25/75〜75/25であることがより好ましい。
本発明に使用するアイオノマー樹脂としては、市販品を用いてもよく、例えば、米国デュポン社製「サーリン(Surlyn)」や、三井・デュポンポリケミカル社製「ハイミラン(HIMILAN)」等が挙げられる。
中間層の材料硬度については、ショアD硬度で55以上70以下とすることができ、好ましくは58以上65以下である。
上述したコア、中間層及びカバーの各層を積層して形成されたゴルフボールの製造方法については、公知の射出成形法等の常法により行なうことができる。例えば、ゴム材を主材とした加硫成形物をコアとして所定の射出成形用金型内に配備し、順に、中間層材料を射出して中間球状体を得、次いで、該球状体を別の射出成形用金型内に配備してカバー材を射出成形することによりマルチピースのゴルフボールを得ることができる。また、カバーを中間球状体に被覆する方法により、カバーを積層することもでき、例えば、予め半殻球状に成形した2枚のハーフカップで該中間球状体を包み加熱加圧成形することができる。
また、上記カバー表面には多数のディンプルを形成することができる。カバー表面に配置されるディンプルについては、特に制限はないが、好ましくは250個以上、より好ましくは280個以上、更に好ましくは300個以上であり、上限として好ましくは500個以下、より好ましくは360個以下、更に好ましくは350個以下具備することができる。ディンプルの個数が上記範囲より多くなると、ボールの弾道が低くなり、飛距離が低下することがある。逆に、ディンプル個数が少なくなると、ボールの弾道が高くなり、飛距離が伸びなくなる場合がある。
ディンプルの形状については、円形、各種多角形、デュードロップ形、その他楕円形など1種類又は2種類以上を組み合わせて適宜使用することができる。例えば、円形ディンプルを使用する場合には、直径は2.5mm以上6.5mm以下程度、深さは0.08mm以上0.30mm以下とすることができる。
ディンプルがゴルフボールの球面に占めるディンプル占有率、具体的には、ディンプルの縁に囲まれた平面の面縁で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率(SR値)については、空気力学特性を十分に発揮し得る点から60%以上90%以下であることが望ましい。また、各々のディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値V0は、ボールの弾道の適正化を図る点から0.35以上0.80以下とすることが好適である。更に、ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占めるVR値は、0.6%以上1.0%以下とすることが好ましい。上述した各数値の範囲を逸脱すると、良好な飛距離が得られない弾道となり、十分満足した飛距離を出せない場合がある。
なお、本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、ボール外径としては42.672mm内径のリングを通過しない大きさで42.80mm以下、重さとしては通常45.0〜45.93gに形成することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜3,比較例1,2〕
下記表1に示すポリブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直径37.3mm、重さ31.9g、たわみ変形量4.1mmに調整したソリッドコアを作成した。なお、この変形量の値は、コアに対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量を測定した値である。
Figure 2008161676
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
ブタジエンゴム(1):商品名「BR730」(JSR社製)
ブタジエンゴム(2):商品名「BR51」(JSR社製)
ステアリン酸亜鉛 :商品名「ジンクステアレートG」(日本油脂社製)
老化防止剤 :商品名「ANTIGENE BH-T」(住友化学社製)
過酸化物 :ジクミルパーオキサイド、商品名「パークミルD」(日本油脂社
製)
次に、表3に示す組成の中間層材料を、上記ソリッドコアを配備した金型内に厚さ1.67mmとなるように射出した。次いで、配備した金型内に中間層材料によって包囲されたコアを配置し、表2に示したカバーを厚さ1.01mmとなるように、射出成形し、直径42.7mmのスリーピースソリッドゴルフボールを製造した。なお、中間層材料は、同方向回転噛合形二軸押出機(スクリュー径32mm、L/D=30、主電動機出力7.5kw、真空ベントポート付き)により200℃でミキシングして作成された。
Figure 2008161676
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
T−8290、T8295:DIC Bayer Polymer社製の商標「パンデックス」、
MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン
酸化チタン :商品名「タイペークR550」(石原産業社製)
ポリエチレンワックス :商品名「サンワックス161P」(三洋化成社製)
イソシアネート化合物
商品名「クロスネートEM30」:大日精化工業(株)製のイソシアネートマスターバッチで、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを30%含有(JIS−K1556によるアミン逆滴定イソシアネート測定濃度5〜10%)、マスターバッチベース樹脂はポリエステルエラストマー(東レ・デュポン社製の「ハイトレル4001」)。イソシアネート化合物はインジェクションと同時に混合した。
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
商品名「ハイミラン1706」
三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和 エチレン−メタクリル酸2元ランダム共重合体のアイオノマー樹脂
商品名「ハイミラン1605」
三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸2元ランダム共重合体のアイオノマー樹脂
商品名「AM7311」
三井デュポンポリケミカル社製 Mgイオン中和 エチレン−メタクリル酸2元ランダム共重合体のアイオノマー樹脂
商品名「TMP」
三菱ガス化学社製 トリメチロールプロパン
Figure 2008161676
※ 中間層の樹脂配合の数字は、質量部で表される。
〔カバー材料の諸物性の評価〕
メルトマスフローレート
JIS−K6760(試験温度190℃、試験荷重21N(2.16kgf))に従い測定した材料のメルトマスフローレート。
カバー樹脂硬度
ASTM D−2240に準じて測定したショアD硬度を表した。
〔ボールの諸物性の評価〕
ボールのたわみ変形量(mm)
ゴルフボールに対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)をもとめた。
ボール初速(m/s)
ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測定したときの初速度(m/s)を測定した。
繰り返し打撃耐久性
HS45m/sにて繰り返し打撃し、反発が連続して3%低下した時の回数で判断した。4球の割れ回数の平均値を記載した。

Claims (3)

  1. コアと最外層カバーと、これらの間に配置される中間層とを有するゴルフボールにおいて、上記中間層が、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のナトリウムイオン中和物(I)とオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体のマグネシウムイオン中和物(II)とをブレンドした樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で55〜70、中間層の厚さが0.5〜2.5mmであると共に、上記最外層カバーが非アイオノマー系樹脂材料を主成分として形成されてなり、その材料硬度がショアD硬度で35〜60、カバーの厚さが0.5〜2.0mmであることを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記中間層の材料において、上記(I)材料と上記(II)材料との配合比が質量比で20/80〜80/20である請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記最外層カバーの非アイオノマー系樹脂材料が熱可塑性ポリウレタンエラストマーである請求項1又は2記載のゴルフボール。
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