JP2008160966A - 誘導性負荷駆動回路 - Google Patents

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光 長谷川
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Abstract

【課題】基板抜け電流の低減と寄生NPNトランジスタ駆動による回路の破壊及び誤動作を防止できる誘導性負荷駆動回路を提供する。
【解決手段】第1トランジスタ11のドレインが第1電源16に、ソースが第2トランジスタ12のドレインと誘導性負荷18に接続され、第2トランジスタ12のソースが接地され、第1,第2トランジスタ11,12を制御する出力制御部10Aは、第5トランジスタ15のソースが第2電源17に接続され、ドレインが第1トランジスタ11のゲートに接続され、第3トランジスタ13のドレインが第1トランジスタ11のゲートに接続され、ソースが第1トランジスタ11のソースに接続され、第4トランジスタ14のドレインが第1トランジスタ11のゲートに接続され、ソースが接地され、第5トランジスタ15のゲートに第1の駆動信号DS1が接続され、第2トランジスタ12のゲートに第2の駆動信号DS2が接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導性負荷を駆動する回路において、特に出力部が2つのN型MOSFETのハーフブリッジで構成され、PWM(Pulse Width Modulation)で制御する誘導性負荷駆動回路に関するものである。
図9に示すように、誘導性負荷18を駆動するためには、N型MOSFET11のドレインが第1電源16に、ソースがN型MOSFET12のドレインと端子Fに接続され、N型MOSFET12のソースが接地された出力部を1相分として、各相の端子を誘導性負荷18を介して複数接続し各N型MOSFETをPWMで駆動させることにより実現する。この図9には二相接続した状態が記されており、N型MOSFET21,22とでもう1相分が構成され、誘導性負荷18の他端が接続された端子Rは、N型MOSFET21のソースとN型MOSFET22ドレインとの接続点に接続されている。101AはN型MOSFET11,12で構成されるハーフブリッジの出力制御部、101BはN型MOSFET21,22で構成されるハーフブリッジの出力制御部である。
但し、以下の説明ではN型MOSFET11,12,21,22はDMOS(二重拡散MOSFET)であることを前提とする。
N型MOSFET21がフルオン状態であり、他方N型MOSFET11とN型MOSFET12がPWMでオン、オフを繰り返す。今、あるタイミングにおいてN型MOSFET11のゲート電位がLow(以下“L”レベルと称す)でオフ状態であり、N型MOSFET12のゲート電位がHigh(以下“H”レベルと称す)でオン状態であったとする。この時の電流は、第1電源16からN型MOSFET21,誘導性負荷18,N型MOSFET12を介して経路70を流れる。
次に、N型MOSFET12のゲート電位が“H”レベルから“L”レベルに変化するとN型MOSFET12はオン状態からオフ状態に変化する。そのため電流経路が遮断され電流は流れなくなるが、誘導性負荷18には電流を保存しようと作用するため逆起電力が発生する。
N型MOSFET11はソース−ドレイン間に寄生ダイオード19と寄生PNPトランジスタ80を有し、寄生PNPトランジスタ80のベースはN型MOSFET11のドレインと接続され、エミッタはN型MOSFET11のソースと接続され、コレクタは半導体の基板部と接続される構造である。そのため電流は寄生ダイオード19を通り経路71を流れて回生が発生する。これを“上回生”と呼ぶ。
上記の動作を繰り返して誘導性負荷18に電流を供給し駆動する。
N型MOSFET11,21のような上側のN型MOSFETをオフ状態にするためには、従来では N型MOSFET11,21のゲートを接地する方法が用いられている。
しかし、この手法を用いて誘導性負荷18を駆動した時には、基板抜け電流が発生し消費電力が増加するという課題がある。
このメカニズムは下記のようになる。
“上回生”が発生した場合、N型MOSFET11のソース−ドレイン間にはダイオード19の順方向電圧分の電位差が発生する。この時、N型MOSFET11は寄生PNPトランジスタ80のエミッタ−ベース間にダイオード順方向電圧分の電位差が発生するため、寄生PNPトランジスタ80がオン状態になり、回生電流の一部が半導体基板部に抜ける。ここでN型MOSFET11における基板抜け電流の特性を図10に示す。同図によるとN型MOSFET11をオフする際にゲートが接地されていると基板抜け電流の量が増大することが分かる。
このゲート接地に対してゲート−ソースを短絡することでN型MOSFET11をオフする場合には、基板抜け電流の量を低減できる。ゲート−ソースを短絡した場合に基板抜け電流が低減するメカニズムを図11を用いて説明する。
図11はN型MOSFET11の断面構造を示している。通常、N型MOSFET11はソース端子とボディーとなるP層85が構造上短絡されており、前述のようにN型MOSFET11内部に寄生ダイオード19がボディーのP層85とドレインのN層83から構成されており、更に寄生PNPトランジスタ80がボディーのP層85と、ドレインのN層83と、基板部のP層81から構成されているゲート−ソースを短絡した時、ゲートとソースとP層85の電位は等しくなる。
しかし、実際にはP層85は内部に寄生抵抗82を持つ。そのためP層85のうちソースと接続されている地点86とゲート直下の地点87では、寄生抵抗82の効果により電圧降下が発生し地点86よりも地点87の電位が低くなる。結果として地点87の電位はゲート電位よりも低くなるので、N型MOSFETの地点87の界面にN型のチャネルが発生してソースからドレインに電流が流れやすくなり、寄生PNPトランジスタ80を通過して基板部に抜ける電流の量が減少する。
ゲート−ソースを短絡することでN型MOSFETをオフ状態にする手法は特許文献1などでも使用されている。
特開平6−78585号公報
しかしながら上記のゲート−ソースを短絡する手法では、次のような新たな問題が発生する。これを図12に基づいて説明する。
ハーフブリッジの下側のN型MOSFET12における寄生ダイオード20で回生が発生した場合に問題が発生する。N型MOSFET22がフルオン状態であり、他方N型MOSFET11とN型MOSFET12がPWMでオン、オフを繰り返す。今、N型MOSFET11のゲート電位が“H”レベルでオン状態、他方、N型MOSFET12のゲート電位が“L”レベルでオフ状態であり、電流が経路72に示すように流れている。
この状態でN型MOSFET11のゲート電位を“H”レベルから“L”レベルに変化させるとN型MOSFET11はオン状態からオフ状態に変化する。そのため誘導性負荷18で逆起電力が発生し、電流がN型MOSFET12の寄生ダイオード20を経路73で示すように流れて回生が発生する。これを“下回生”と呼ぶ。この“下回生”により出力には接地よりダイオード順方向電圧分の低い電位が発生する。
この時、N型MOSFET11をオフ状態にするためにN型MOSFET11のゲート−ソースを短絡していると、N型MOSFET11のゲート61に接続されたラインの電位が接地より低い電位となる。図12ではゲート61のラインにN型MOSFET13とP型MOSFET15のドレインが接続されている。
N型MOSFETのドレインはN層であるためゲート61のラインに接地より低い電位が発生した場合、図13(a)(b)のようにN型MOSFETのドレインのN層83をエミッタ、分離P層91をベース、外部回路のN層をコレクタとして形成されている寄生NPNトランジスタ90がオン状態になる。寄生NPNトランジスタ90がオン状態になると、コレクタとなっている近傍の回路のN層から電流を引き込むため回路の誤動作やラッチアップ等を引き起こす原因となる。
本発明は、基板抜け電流の低減と寄生NPNトランジスタ駆動による回路の破壊及び誤動作を防止できる誘導性負荷駆動回路を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の誘導性負荷駆動回路は、第1のN型MOSFETのドレインが第1電源に、第1のN型MOSFETのソースが第2のN型MOSFETのドレインと誘導性負荷に接続され、第2のN型MOSFETのソースが接地された出力部を有する誘導性負荷駆動回路であって、第1,第2のN型MOSFETを制御する出力制御部は、第1のP型MOSFETのソースが第2電源に接続され、第1のP型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第3のN型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第3のN型MOSFETのソースが第1のN型MOSFETのソースに接続され、第4のN型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第4のN型MOSFETのソースが接地され、第1のP型MOSFETのゲートに第1の駆動信号が接続され、第2のN型MOSFETのゲートに第2の駆動信号が接続され、かつ、第1の駆動信号を通電切替信号に応じて第3のN型MOSFETのゲートまたは第4のN型MOSFETのゲートのどちらか一方に接続する選択部を設けて構成したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の誘導性負荷駆動回路は、請求項1において、前記出力部と前記出力制御部が誘導性負荷を介して二組接続されるHブリッジ駆動回路であることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の誘導性負荷駆動回路は、請求項1において、二組の前記出力部と前記出力制御部が前記誘導性負荷としての単相モータを介して接続されたHブリッジを構成し、各相の出力電圧の差電圧を検出する出力電圧検出部を持ち、前記出力電圧検出部の出力信号は指令信号に帰還し、前記指令信号と基準信号が、第1の増幅器と、前記第1の増幅器の逆極性の信号を出力する第2の増幅器と比較器に接続され、前記第1の増幅器の出力信号と前記第2の増幅器の出力信号と発振器の出力信号がPWMパルスを生成するPWM生成部に接続され、前記PWM生成部の出力信号と前記比較器の出力信号が第1の駆動信号と第2の駆動信号を出力する駆動制御部に接続され、さらに前記比較器の出力信号は通電制御部に接続され、前記通電制御部は互いに極性の異なる第1通電切替信号と第2通電切替信号を前記通電切替信号とすることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の誘導性負荷駆動回路は、請求項1において、三組の前記出力部と前記出力制御部が前記誘導性負荷としての三相モータを介して接続された三相ブリッジを構成し、指令信号と基準信号が増幅器と第1の比較器に接続され、前記増幅器の出力信号と前記三相モータの位置を検出する回転位置検出部の出力信号がITRQ信号と、DTRQ信号と、STRQ信号の3種類の信号を出力するトルク生成部に接続され、前記ITRQ信号と前記第2のN型MOSFETのソースに接続された電流検出部の出力信号が、第2の比較器に接続され、前記DTRQ信号と前記電流検出部の出力信号が第3の比較器に接続され、前記STRQ信号と前記電流検出部の出力信号が第4の比較器に接続され、前記第2の比較器と前記第3の比較器と前記第4の比較器の出力信号と所定のパルスを出力する発振器の2種類の出力信号ISET信号と前記ISET信号より所定の時間遅延したDSET信号がPWM生成部に接続され、前記PWM生成部の出力信号と、前記第1の比較器の出力信号と回転位置部の出力信号が、第1の駆動信号と第2の駆動信号を生成する駆動制御部に接続され、前記第1の比較器の出力信号と前記回転位置検出部の出力信号が通電制御部に接続され、前記通電制御部の出力信号である第1通電切替信号と第2通電切替信号と第3通電切替信号を前記通電切替信号としたことを特徴とする。
本発明の請求項5記載の誘導性負荷駆動回路は、第1トランジスタのドレインが第1電源に、第1トランジスタのソースが第2トランジスタのドレインと誘導性負荷に接続され、第2トランジスタのソースが接地された出力部を有する誘導性負荷駆動回路であって、第1,第2トランジスタを制御する出力制御部は、第5トランジスタのソースが第2電源に接続され、第5トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第3トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第3トランジスタのソースが第1トランジスタのソースに接続され、第4トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第4トランジスタのソースが接地され、第5トランジスタのゲートに第1の駆動信号が接続され、第2トランジスタのゲートに第2の駆動信号が接続され、かつ、第1の駆動信号を通電切替信号に応じて第3トランジスタのゲートまたは第4トランジスタのゲートのどちらか一方に接続する選択部を設けて構成したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載の誘導性負荷駆動回路は、請求項5において、第1,第2,第3,第4のトランジスタを、第1導電型のMOSFETとし、第5のトランジスタを、第1導電型とは逆極性の第2導電型のMOSFETとしたことを特徴とする。
これらの手段により第1のN型MOSFETがオフ状態となるタイミングで通電切替信号に応じて第3の駆動信号を第3のN型MOSFETまたは第4のN型MOSFETのゲートのどちらか一方に接続することで前述の基板抜け電流の低減と寄生NPNトランジスタ駆動による回路の破壊及び誤動作を防止できる。
以下、本発明の誘導性負荷駆動回路を各実施の形態に基づいて説明する。
なお、同一の構成要件には同一の符号を付けて説明する。
(第1の実施形態)
図1と図2は第1の実施形態を示す。
図1に示した誘導性負荷駆動回路は、図9においてN型MOSFET11,12で構成される出力部としてのハーフブリッジの出力制御部101Aが出力制御部10Aに変更され、N型MOSFET21,22で構成される出力部としてのハーフブリッジの出力制御部101Bが出力制御部10Bに変更されている。出力制御部10Aは、出力制御部101Aの選択部SWとN型MOSFET13を付加したものである。出力制御部10Bも同様である。
この誘導性負荷駆動回路は、N型MOSFET11,12にDMOSを用いてハーフブリッジを構成し、誘導性負荷18にPWM駆動により負荷電流Iを供給する。N型MOSFET11のゲート61にはP型MOSFET15が接続され、P型MOSFET15のゲートには第1の駆動信号DS1が接続されている。P型MOSFET15のソースには第2電源17が接続されている。そのため、第1の駆動信号DS1が“L”レベルになるとP型MOSFET15がオン状態になりN型MOSFET11のゲート61には第2電源17の電圧が印加されて“H”レベルに変化しN型MOSFET11はオン状態になる。
またN型MOSFET11のゲート61には、N型MOSFET13のドレインとN型MOSFET14のドレインが接続されている。N型MOSFET13のソースはN型MOSFET11のソースと接続され、N型MOSFET13がオン状態の時にはN型MOSFET11のゲート−ソース間が短絡される。N型MOSFET14のソースは接地され、N型MOSFET14がオン状態の時にはN型MOSFET11のゲート61が接地される。
またN型MOSFET13とN型MOSFET14のゲートは選択部SWに接続されている。選択部SWには、第1の駆動信号DS1と通電切替信号SLが接続されている。通電切替信号SLが“L”レベルの時には、第1の駆動信号DS1が選択部SWによってN型MOSFET13のゲート65に供給される。通電切替信号SLが“H”レベルの時には、第1の駆動信号DS1が選択部SWによってN型MOSFET14のゲート66に供給される。
このように選択部SWは、通電切替信号SLにより第1の駆動信号DS1をN型MOSFET13のゲートまたはN型MOSFET14のゲートに接続することでいずれか一方を駆動する。さらにN型MOSFET12のゲートには第2の駆動信号DS2が接続されており、第2の駆動信号DS2が“H”レベルになるとN型MOSFET12がオン状態となる。
第1の駆動信号DS1と第2の駆動信号DS2と通電切替信号SLは、例えば図2のように与えられる。図2は図1のタイミングチャートを示す。
ここで第1,第2の駆動信号DS1,DS2および通電切替信号SLは、外部から与えられる信号で誘導性負荷18に端子Fの側または端子Rの側から電流を供給するような信号となる。
はじめに第1の駆動信号DS1が“H”レベル、第2の駆動信号DS2が“H”レベル、N型MOSFET21のゲート63の電位が“H”レベル、N型MOSFET22のゲート64の電位が“L”レベルで与えられている。
第1の駆動信号DS1が“H”レベルであるからP型MOSFET15はオフ状態であり、かつ、N型MOSFET13またはN型MOSFET14のいずれかがオン状態になるため、N型MOSFET11のゲート61は“L”レベルとなりN型MOSFET11はオフ状態になる。
また、第2の駆動信号DS2が“H”レベルであることからN型MOSFET12はオン状態となるため負荷電流Iは経路70を流れる。端子Fの側から端子Rの側に流れる電流を正方向とした場合、電流が経路70を流れる区間では負荷電流Iは負の方向に流れる。
次に第2の駆動信号DS2の電位が“H”レベルから“L”レベルに変化すると、誘導性負荷18の作用により逆起電力が発生し、前述のように電流が経路71を流れる。この時、端子Fの電位は0ボルトから“第1電源16の電位+ダイオード順方向電位=V1”まで変化し負荷電流Iは減少する。
その後、図2では第2の駆動信号DS2が再び“H”レベルになり、負荷電流Iが再び経路70を流れ、端子Fの電位も0ボルトに変化する。他方の端子Rの電位は第1電源16の電位が出力される。
上記の動作を繰り返すことで負荷電流Iはリップルを繰り返しながら負の方向に電流を流す動作になる。前述のように経路71を電流が流れた場合、従来では負荷電流Iの一部が基板部に抜ける問題が発生するが、この実施の形態では経路70と経路71を電流が流れるタイミングで通電切替信号SLが“L”レベルであるため、第1の駆動信号DS1はN型MOSFET13に接続され、ゲート65の電位は第1の駆動信号DS1が“H”レベルであればN型MOSFET13はオン状態になり、“L”レベルであればオフ状態になる。他方のN型MOSFET14のゲート66は“L”レベルで常にオフ状態になる。その結果、N型MOSFET11はゲート−ソースが短絡された状態でオフするため既に説明したように前記の基板抜け電流の低減ができる。
次に図2より電流が経路72を流れている状態では、第1の駆動信号DS1が“L”レベル、第2の駆動信号DS2が“L”レベル、N型MOSFET21のゲート63の電位が“L”レベル、N型MOSFET22のゲート64の電位が“H”レベル、通電切替信号SLが“H”レベルである。そのため、P型MOSFET15がオン状態で、N型MOSFET13、14がいずれもオフ状態であるからN型MOSFET11のゲート61は“H”レベルとなりN型MOSFET11がオン状態であり、第2の駆動信号DS2が“L”レベルでN型MOSFET12はオフ状態であるため、負荷電流Iが端子Fから端子Rの方向に流れ負荷電流Iは正の方向に流れる。
さらに、この状態から第1の駆動信号DS1の電位が“L”レベルから“H”レベルに変化するとN型MOSFET11のゲート61が“L”レベルになるため、N型MOSFET11がオフ状態に変化し、誘導性負荷18が逆起電力を発生して前述のように電流が経路73へと流れる。この時の端子Fの電位は第1電源16の電位から“接地電位−ダイオード順方向電圧=V2”まで変化する。他方の端子Rの電位は0ボルトになる。電流経路72と経路73の動作を繰り返すことにより負荷にはリップルを繰り返しながら正方向に平均的に一定の負荷電流Iが供給される。
しかし、前述のように経路73を電流が流れ、かつN型MOSFET11のゲート−ソースが短絡している場合、出力制御部10の内部、例えばN型MOSFET13やN型MOSFET14のドレインをエミッタとする寄生NPNトランジスタ90が動作するおそれがある。
この実施形態においては、該当のタイミングで通電切替信号SLを“H”レベル状態にして第1の駆動信号DS1をN型MOSFET14のゲート66に接続しているため、経路73を電流が流れるタイミングにおいてN型MOSFET14のゲート66が“H”レベルになりN型MOSFET14をオン状態にする。その結果、N型MOSFET11のゲート61は接地されるため端子Fに接地より低い電位が発生しても出力制御部10内部に接地より低い電位が伝わる経路がなくなるため、寄生NPNトランジスタが発生することはない。他方N型MOSFET13のゲート66は“L”レベルになるため常にオフ状態となる。
以上のように負荷電流Iが経路70と経路71を流れる時にはN型MOSFET13を駆動させる。他方、負荷電流Iが経路72と経路73を流れる時はN型MOSFET14を駆動させるように通電切替信号SLを切り替えることで前述の基板抜け電流の低減とともに寄生による回路の破壊および誤動作を防止できる。
(第2の実施形態)
図3〜図5は第2の実施形態を示す。
この第2の実施形態においては、前記誘導性負荷18が単相モータ30であって、この単相モータ30をPWMで駆動するため、第1の実施形態で示したように通電切替信号SLと第1,第2の駆動信号DS1,DS2を出力制御部10に入力して出力段を駆動することで単相モータ30に負荷電流Iを供給する。ここで出力制御部10は出力制御部10A,10Bで構成されている。
端子Fおよび端子Rの電圧が出力電圧検出部35に接続されており、この出力電圧検出部35の出力信号が指令信号SIに帰還している。
指令信号SIと基準信号Rfは、増幅器32と増幅器33及び比較器34に接続されており、増幅器32では指令信号SIと基準信号Rfの差電圧を増幅し出力信号VOFを出力する。増幅器33は増幅器32と同じように指令信号SIと基準信号Rfの差電圧を増幅するが、出力信号VORは出力信号VOFとは逆極性の信号である。
出力信号VOFと出力信号VORは、PWM生成部39の入力となり、発振器38より出力された所定の周波数の三角波TROと比較してPWM信号を生成する。図4に示すタイミングチャートのようにPWM生成部39では、三角波TROと出力信号VOF(図中実線)を比較して三角波TROより出力信号VOFが高いと、端子Fの側の相を駆動するPWMパルスであるPWMF信号が“H”レベル、出力信号VOFが低いと“L”レベルとなる。同様に、三角波TROと出力信号VOR(図中破線)を比較して端子Rの側のPWMパルスであるPWMR信号を生成する。生成されたPWMF信号,PWMR信号より駆動制御部36で第1,第2の駆動信号DS1,DS2を作る。ここでは駆動制御部36は駆動制御部36A,36Bで構成されており、その詳細な動作は後述する。
なお、図4ではPWMF信号を用いて作られたF側の駆動信号のみ記述してあるが、端子Rの側の駆動信号もPWMR信号を用いて同様に作ることができる。
また、比較器34の出力信号FRは通電制御部37に接続され、通電制御部37は端子Fの側の相への第1通電切替信号SL1と端子Rの側の相への第2通電切替信号SL2を出力する。第1通電切替信号SL1と第2通電切替信号SL2は互いに逆極性の信号となる。
このように生成された第1の駆動信号DS1と第2の駆動信号DS2と第1通電切替信号SL1は出力制御部10Aに接続され、第1の実施形態で示したように動作した結果として端子Fと端子Rの出力信号が図4のようになり、区間74で端子Fの側から端子Rの側に向けて負荷電流Iが供給される。また区間75では端子Fの側で“下回生”が発生しており、区間76では端子Rの側で“上回生”が発生する。
すなわち、指令信号SIが基準信号Rfよりも大きい場合には、端子Fの側では“下回生”、端子Rの側では“上回生”しか発生しないため、端子Fの側の第1通電切替信号SL1を“H”レベルにすることで、N型MOSFET11のゲートを接地してオフ状態にDW寄生NPNによる回路の破壊及び誤動作を防止できる。
他方、指令信号SIが基準信号Rfよりも小さい場合には、端子Fの側と端子Rの側の役割が全く逆になるため、端子Fの側で“上回生”が発生することになる。そのため端子Fの側の第1通電切替信号SL1を“L”レベルにしてN型MOSFET11のゲート−ソースを短絡してオフ状態にすることにより基板抜け電流の低減が可能となる。
ここで駆動制御部36の動作詳細を図5で説明する。
駆動制御部36A,36BはPWM生成部39より得られるPWMF信号と比較器34の出力信号であり通電の方向を表す出力信号FRを入力として、PWMF信号を遅延回路102でΔt遅延した内部信号41を作る。NANDゲート103で元のPWMF信号と信号41の否定論理積の内部信号42を作り、同時にNOR104でPWMF信号と内部信号41の否定論理和の内部信号43を作る。そしてインバータ105,106とNANDゲート107とANDゲート108によって、内部信号42,43と出力信号FRにより第1,第2の駆動信号DS1,DS2を作る。出力信号FRが“H”レベルのときは内部信号42を第1の駆動信号DS1として出力し第2の駆動信号DS2が“L”レベル固定となる。出力信号FRが“L”レベルであれば第1の駆動信号DS1は“H”レベル固定になり、内部信号43が第2の駆動信号DS2として出力される。
(第3の実施形態)
図6〜図8は第3の実施形態を示す。
この誘導性負荷駆動回路は、図6に示すように前記誘導性負荷18が三相モータ50であって、この三相モータ50をPWMで駆動するため、前記出力部と前記出力制御部をU相、V相、W相の三組接続して三相ブリッジを構成している。ここで出力制御部10は出力制御部10A,10B,10Cで構成されている。49は通電制御部で、第2の実施形態の通電制御部37に相当する。
図7は第3の実施形態におけるモータの動作を表したものである。
三相モータ50が回転すると、回転位置検出部56がこの回転を検出して図7に示す正弦波状の回転位置信号RSが得られる。この時、指令信号SIが基準信号Rfより高いと正転方向のトルクが発生し、三相モータ50を駆動するため回転位置検出部56の出力信号と同位相の台形波の負荷電流Iを供給することで静粛なモータ駆動が可能になる。
そのため、指令信号SIと基準信号Rfの差電圧を増幅器55で増幅して出力した信号と回転位置検出部56の出力信号をトルク生成部57に接続する。トルク生成部57では、回転位置検出部56の出力信号RSを正弦波の60°で区切り、60°区間内で増幅器55の出力信号を分割してITRQ、DTRQ、STRQとして出力する。
例えば、増幅器55の出力電圧が10mVとしてそれを10分割する場合、ITRQは6°毎に1mV増加して60°で10mVに達する信号である。DTRQは0°時に10mVで6°毎に1mVずつ減少する信号である。ITRQは負荷電流Iを増加させるためのトルクであり、DTRQは負荷電流Iを減少させるトルクである。そしてSTRQはITRQとDTRQの和の信号であり、増幅器55から出力された信号と同じ信号である。
比較器52では、電流検出部109で検出された電流と前記ITRQとを電流比較した結果IRESETを出力する。比較器53では、電流検出部109で検出された電流と前記DTRQとを電流比較した結果DRESETを出力する。比較器54では、電流検出部109で検出された電流と前記STRQとを電流比較した結果SRESETを出力する。
PWM生成部58では、ITRQ、DTRQ、STRQの各信号と、発振器110より出力される出力信号ISETと出力信号ISET信号より所定の時間だけ遅延した出力信号DSETとを入力信号として、検出された電流と各トルク信号の比較結果を用いてPWMパルスを生成する。ここでPWMパルスは、IPWM,DPWM,SPWMである。
図中の電気角0°から60°の区間ではN型MOSFET11をPWM駆動することで電流を増加させ、負荷電流IがU相から流れ出てスロープAを形成する。この時、“下回生”が発生する。RBdが“下回生”区間を示している。電気角60°から120°の区間ではN型MOSFET11をフルオン状態にして負荷電流Iを流す。電気角120°から180°の区間ではN型MOSFET11をPWM制御してU相より流れ出ていく電流を減少させて、スロープBを形成する。この時、“下回生”が発生する。電気角180°から240°の区間ではN型MOSFET12をPWM駆動することで、U相に流れ込んでくる電流を増加させて、スロープCを形成する。この時、“上回生”が発生する。RBuが“上回生”区間を示している。電気角240°から300°の区間ではN型MOSFET12をフルオン状態にする。そして電気角300°から360°の区間ではN型MOSFET12をPWM駆動することで、U相に流れ込んでくる電流を減少させて、スロープCを形成する。この時、“上回生”が発生する。
このような制御により負荷電流Iを形成する。
上記のようにU相においてAとBのスロープを形成する区間では“下回生”、CとDのスロープを形成する区間では“上回生”のみの動作となるから、回転位置検出部56の出力が正であれば通電切替信号を“H”レベル、負であれば通電切替信号を“L”レベルとする。
ここで図7中の波線112で囲んだ部分の動作の詳細を図8に示す。図8において回転位置検出部56の出力は正の領域から負の領域に切り替わるポイントである。
発振器110より出力されるISET及びDSETの2つの信号は同じ周波数でΔt2の“H”レベル区間を持つパルスである。ISET及びDSETが“H”レベルとなっている時間Δt2の区間ではPWMパルスにリセットがかからないようにすることで、この実施形態のようなピーク電流を検出する際に突入電流による誤検出を防止する役割を果たす。図中IRESETは比較器52で前記ITRQと電流検出部109で検出された電流比較された結果であり、前記ISETの立上りエッジから前記IRESETの立上りエッジまでをPWMのオン区間とし、これをIPWMとする。他方DRESETは比較器53で前記DTRQと電流検出部109で検出された電流を比較した結果であり、前記DSETの立上りエッジから前記DRESETの立上りエッジまでをPWMのオン区間とするDPWMを生成する。
次に生成された前記IPWM及び前記DPWMから駆動信号を生成する。前述のように前記IPWM信号及び前記DPWM信号は比較器51の出力と回転位置信号RSの出力と共に駆動制御部59に接続される。
前述のように区間77ではU相から流れ出る電流を減少させるため、前記DPWM信号を基に駆動信号を生成する。図8中の区間128では第1の駆動信号DS1を“L”レベル、第2の駆動信号DS2を“L”レベルとすることによりN型MOSFET11がオン状態になるため電流がU相から流れ出ていく。次に区間129では第1の駆動信号DS1を“H”レベル、第2の駆動信号DS2とすることによりN型MOSFET11とN型MOSFET12がいずれもオフ状態になるため“下回生”が発生する。またこの区間77では通電切替信号が“H”レベルであるため第1の駆動信号DS1がN型MOSFET14のゲート66に接続され、第1の駆動信号DS1が“H”レベルであればN型MOSFET14をオン状態にし、N型MOSFET11のゲート61を接地することで寄生NPNトランジスタが駆動することによる回路の破壊及び誤動作を防止する。他方、区間78ではU相に流れ込む電流を増加させるためにIPWM信号を基に駆動信号を生成する。図8中130の区間では第1の駆動信号DS1を“H”レベル、第2の駆動信号DS2を“H”レベルとすることでN型MOSFET12がオン状態になり負荷電流IがU相に流れ込んでくる。次に区間131では第1の駆動信号DS1を“H”レベル、第2の駆動信号DS2を“L”レベルとすることでN型MOSFET11及びN型MOSFET12がいずれもオフ状態となるため“上回生”が発生する。この区間78では通電切替信号SL1が“L”レベルであるため第1の駆動信号DS1がN型MOSFET13のゲート65に接続され、第1の駆動信号DS1が“H”レベルであればN型MOSFET13をオン状態にし、N型MOSFET11のゲート61をN型MOSFET11のソースと短絡することにより基板抜け電流を低減する。
また他の2相においても上記で説明した内容と同じ動作で、駆動信号及び通電切替信号SL2,SL3を生成して制御を行い同様の効果が得られる。さらに指令信号SIが基準信号Rfより小さい領域では回転位置検出部の出力信号と通電切替信号の関係が逆になるだけで同じ制御となり、効果も同じである。
本発明にかかる誘導性負荷駆動回路は、光ディスクをはじめとするモータドライバIC等として有用である。
本発明の第1の実施形態の誘導性負荷駆動回路の構成図 同実施形態のタイミングチャート 本発明の第2の実施形態の誘導性負荷駆動回路の構成図 同実施形態のタイミングチャート 同実施形態の駆動制御部の構成図とタイムチャート 本発明の第3の実施形態の誘導性負荷駆動回路の構成図 同実施形態のタイミングチャート 同実施形態のタイミングチャートの拡大図 従来例の誘導性負荷駆動回路図 N型MOSFET11における基板抜け電流の特性図 寄生PNPNトランジスタの説明図 別の従来例の誘導性負荷駆動回路図 寄生NPNトランジスタの説明図
符号の説明
10,10A,10B,10C 出力制御部
11,12,13,14 N型MOSFET
15 P型MOSFET
16 第1電源
17 第2電源
18 誘導性負荷
19,20 寄生ダイオード
21 N型MOSFET
22 N型MOSFET
30 単相モータ
32,33 増幅器
34 比較器
35 出力電圧検出部
36 駆動制御部
37 通電制御部
38 発振器
39 PWM生成部
50 三相モータ
51,52,53,54 比較器
55 増幅器
56 回転位置検出部
57 トルク生成部
58 PWM生成部
59 駆動制御部
109 電流検出部
110 発振器
SI 指令信号
Rf 基準信号
DS1 第1の駆動信号
DS2 第2の駆動信号
SL1 第1通電切替信号
SL2 第2通電切替信号
SL3 第3通電切替信号
SW 選択部

Claims (6)

  1. 第1のN型MOSFETのドレインが第1電源に、第1のN型MOSFETのソースが第2のN型MOSFETのドレインと誘導性負荷に接続され、第2のN型MOSFETのソースが接地された出力部を有する誘導性負荷駆動回路であって、
    第1,第2のN型MOSFETを制御する出力制御部は、
    第1のP型MOSFETのソースが第2電源に接続され、第1のP型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第3のN型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第3のN型MOSFETのソースが第1のN型MOSFETのソースに接続され、第4のN型MOSFETのドレインが第1のN型MOSFETのゲートに接続され、第4のN型MOSFETのソースが接地され、第1のP型MOSFETのゲートに第1の駆動信号が接続され、第2のN型MOSFETのゲートに第2の駆動信号が接続され、
    かつ、第1の駆動信号を通電切替信号に応じて第3のN型MOSFETのゲートまたは第4のN型MOSFETのゲートのどちらか一方に接続する選択部を設けて構成した
    誘導性負荷駆動回路。
  2. 前記出力部と前記出力制御部が誘導性負荷を介して二組接続されるHブリッジ駆動回路である
    請求項1記載の誘導性負荷駆動回路。
  3. 二組の前記出力部と前記出力制御部が前記誘導性負荷としての単相モータを介して接続されたHブリッジを構成し、
    各相の出力電圧の差電圧を検出する出力電圧検出部を持ち、前記出力電圧検出部の出力信号は指令信号に帰還し、
    前記指令信号と基準信号が、第1の増幅器と、前記第1の増幅器の逆極性の信号を出力する第2の増幅器と比較器に接続され、
    前記第1の増幅器の出力信号と前記第2の増幅器の出力信号と発振器の出力信号がPWMパルスを生成するPWM生成部に接続され、
    前記PWM生成部の出力信号と前記比較器の出力信号が第1の駆動信号と第2の駆動信号を出力する駆動制御部に接続され、
    さらに前記比較器の出力信号は通電制御部に接続され、前記通電制御部は互いに極性の異なる第1通電切替信号と第2通電切替信号を前記通電切替信号とすることを特徴とする
    請求項1記載の誘導性負荷駆動回路。
  4. 三組の前記出力部と前記出力制御部が前記誘導性負荷としての三相モータを介して接続された三相ブリッジを構成し、
    指令信号と基準信号が増幅器と第1の比較器に接続され、前記増幅器の出力信号と前記三相モータの位置を検出する回転位置検出部の出力信号がITRQ信号と、DTRQ信号と、STRQ信号の3種類の信号を出力するトルク生成部に接続され、前記ITRQ信号と前記第2のN型MOSFETのソースに接続された電流検出部の出力信号が、第2の比較器に接続され、前記DTRQ信号と前記電流検出部の出力信号が第3の比較器に接続され、前記STRQ信号と前記電流検出部の出力信号が第4の比較器に接続され、前記第2の比較器と前記第3の比較器と前記第4の比較器の出力信号と所定のパルスを出力する発振器の2種類の出力信号ISET信号と前記ISET信号より所定の時間遅延したDSET信号がPWM生成部に接続され、前記PWM生成部の出力信号と、前記第1の比較器の出力信号と回転位置部の出力信号が、第1の駆動信号と第2の駆動信号を生成する駆動制御部に接続され、前記第1の比較器の出力信号と前記回転位置検出部の出力信号が通電制御部に接続され、前記通電制御部の出力信号である第1通電切替信号と第2通電切替信号と第3通電切替信号を前記通電切替信号とした
    請求項1記載の誘導性負荷駆動回路。
  5. 第1トランジスタのドレインが第1電源に、第1トランジスタのソースが第2トランジスタのドレインと誘導性負荷に接続され、第2トランジスタのソースが接地された出力部を有する誘導性負荷駆動回路であって、
    第1,第2トランジスタを制御する出力制御部は、
    第5トランジスタのソースが第2電源に接続され、第5トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第3トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第3トランジスタのソースが第1トランジスタのソースに接続され、第4トランジスタのドレインが第1トランジスタのゲートに接続され、第4トランジスタのソースが接地され、第5トランジスタのゲートに第1の駆動信号が接続され、第2トランジスタのゲートに第2の駆動信号が接続され、
    かつ、第1の駆動信号を通電切替信号に応じて第3トランジスタのゲートまたは第4トランジスタのゲートのどちらか一方に接続する選択部を設けて構成した
    誘導性負荷駆動回路。
  6. 第1,第2,第3,第4のトランジスタを、第1導電型のMOSFETとし、第5のトランジスタを、第1導電型とは逆極性の第2導電型のMOSFETとした
    請求項5記載の誘導性負荷駆動回路。
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