JP5810973B2 - スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

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本発明は、グランド電位を基準とする制御信号をレベルシフトして駆動信号を生成するスイッチング素子の駆動回路に関する。
ブリッジ回路の上アームに配置されたトランジスタを駆動する駆動回路または負荷に対しハイサイド側に配置されたトランジスタを駆動する駆動回路は、トランジスタのエミッタまたはソースと共通の基準電位を持つ駆動電源から電源電圧の供給を受けて駆動信号を生成する。一方、トランジスタの制御信号を生成するマイコンは、グランドを基準電位とする制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する。このため、制御信号をレベルシフトして駆動回路に与えるためのレベルシフト回路が必要になる。特許文献1には、駆動電源の高電位側電源線とグランド線との間に抵抗、MOSトランジスタおよび定電流回路を直列に接続し、制御信号をMOSトランジスタのゲートに与え、抵抗の電圧降下に基づいて駆動信号を生成する駆動回路が記載されている。
特開2006−109012号公報
例えばモータをPWM駆動するインバータ装置において、上アームのトランジスタがオンからオフになると、モータ電流は下アームのトランジスタに並列に接続された還流ダイオードを介して流れ続ける。ブリッジ回路の出力ノードの電圧は、上アームのトランジスタがオンしている期間ではインバータ主回路の直流電圧(例えば600V)に等しくなり、下アームのトランジスタがオンしている期間では0Vになるはずである。
しかし、上アームのトランジスタがオフすると、還流ダイオードと直列に介在する寄生インダクタンスの影響により、出力ノードの電圧が0Vを超えて負に大きく変化する(例えば−70V程度)。これに伴い、駆動電源の高電位側電源線の電圧も同様に0Vを超えて低下する。このとき、上記従来構成の駆動回路では、レベルシフト回路を構成するMOSトランジスタの寄生ダイオードを通して定電流回路に負のサージ電圧が印加され、定電流回路に逆方向の電流が流れる。その結果、定電流回路の信頼性が低下するとともに、サージ電圧が解消された後の定電流機能の回復に時間を要する。
このような負のサージ電圧およびサージ電流から定電流回路を保護するには、制御電源の電圧系統に適用される低耐圧トランジスタに替えて数十V以上の耐圧を持つ中耐圧またはそれ以上の耐圧を持つ高耐圧トランジスタを採用する必要が生じる。しかし、中高耐圧の製造プロセスを採用すると、素子サイズおよびコストが増大する。さらに、構造上および特性上の精度が低下するので、定電流回路の出力電流のばらつき、ひいては抵抗の電圧降下のばらつきが増大する。その結果、ノイズやサージ電圧に対するマージンが低下して誤動作し易くなる虞が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、レベルシフトに用いる定電流回路に低耐圧の素子を採用しつつ、駆動電源に重畳するサージ電圧から定電流回路を保護できるスイッチング素子の駆動回路を提供することにある。
請求項1に記載したスイッチング素子の駆動回路は、グランド線に対し負荷または半導体素子を介して高電位側に配置されたハイサイド側または上アーム側のスイッチング素子を、当該スイッチング素子のエミッタまたはソースと共通の基準電位を持つ駆動電源から電源電圧の供給を受けて生成される駆動信号により駆動する。
駆動電源の高電位側電源線とグランド線との間には、レベルシフト回路を構成する抵抗性回路、トランジスタおよび定電流回路が直列に接続されている。トランジスタは、スイッチング素子のオンオフ状態を指令する制御信号によりオンオフ駆動される。駆動信号生成回路は、駆動電源の電源電圧により動作し、抵抗性回路に生じる電圧降下に基づいて駆動信号を生成する。この構成において、トランジスタと定電流回路との間に、高電位側をアノードとして直列にダイオードが接続されている。
上記スイッチング素子がスイッチングすると、上述した寄生インダクタンス等の影響により、駆動電源の高電位側電源線の電圧が0V(グランド線の電位)を超えて負に大きく変化する(負のサージ電圧)。このとき、定電流回路と直列に設けられたダイオードが当該負の電圧を阻止(負担)するので、負の電圧および逆方向の電流から定電流回路を保護できる。また、定電流回路はトランジスタとグランド線との間に設けられているので、駆動電源の高電位側電源線の電圧はトランジスタが負担し、定電流回路に加わる正方向の電圧は低くなる。従って、定電流回路に低耐圧の素子を採用することができる。
しかも、定電流回路と並列に、高電位側をカソードとするツェナーダイオードが接続されている。この構成によれば、駆動電源の高電位側電源線に正のサージ電圧が重畳したときに、トランジスタの寄生容量を介して定電流回路に印加される電圧をツェナー電圧以下に制限できる。従って、定電流回路に低耐圧の素子を採用しつつ、正と負のサージ電圧から定電流回路を保護することができる。
請求項2に記載した手段によれば、ダイオードと定電流回路との直列回路に対し、さらに並列に高電位側をカソードとするダイオードが接続されている。この構成によれば、駆動電源の高電位側電源線に負のサージ電圧が重畳したときに、本手段で並列に追加したダイオードを経由するバイパス経路でサージ電流が流れる。従って、定電流回路と直列に接続されたダイオードの負サージ電圧に対する耐圧不足に備えることができる。
請求項4に記載した手段によれば、トランジスタのベースまたはゲートとエミッタまたはソースとの間に、ベースまたはゲート側をカソードとするダイオードが接続されている。この構成によれば、駆動電源の高電位側電源線に正のサージ電圧が重畳したときに、トランジスタの寄生容量を介して定電流回路に印加される電圧を、本手段で追加したダイオードを通してほぼ制御信号の電圧レベルに制限できる。従って、定電流回路に低耐圧の素子を採用しつつ、正と負のサージ電圧から定電流回路を保護することができる。
請求項3又は請求項5に記載した手段によれば、正のクランプ電圧を持つクランプ電圧線とグランド線との間に複数のダイオードが逆方向の向きに直列接続されて構成され、そのダイオード同士の接続ノードがトランジスタと定電流回路との間の何れかのノードに接続されたクランプ回路を備えている。この構成によれば、駆動電源の高電位側電源線に正または負のサージ電圧が重畳したときに、定電流回路に印加される電圧をほぼ0Vとクランプ電圧との間に制限することができる。
本発明の第1の実施形態を示すインバータ装置と駆動回路の構成図 定電流回路の構成例を示す図 負のサージ電圧の波形図 本発明の第2の実施形態を示す駆動回路の構成図 本発明の第3の実施形態を示す図4相当図 本発明の第4の実施形態を示す図4相当図 本発明の第5の実施形態を示す図4相当図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。図1に示すインバータ装置1は、ハイブリッド車両に搭載されたバッテリから電圧VBATT(例えば600V)の供給を受け、図示しないマイコンから与えられるPWM制御信号Dx(x:u、v、w)に従ってブラシレスDCモータ2に交流電圧を出力する。駆動するブラシレスDCモータ2はコンプレッサモータであり、図中に示す実線の矢印は巻線電流Iu、Iv、Iwの正方向を示している。
インバータ装置1の直流電源線3、4間には、上アームのIGBT5up、5vp、5wpと下アームのIGBT5un、5vn、5wnが三相ブリッジ接続されており、各IGBT5up〜5wn(スイッチング素子)には還流ダイオードが並列に接続されている。Nu、Nv、Nwは、インバータ装置1の出力ノードであり、ブラシレスDCモータ2の巻線端子が接続されている。U相のIGBT5up、5un、V相のIGBT5vp、5vn、およびW相のIGBT5wp、5wnは、それぞれICとして構成された駆動回路6により駆動される。図中、V相とW相の駆動回路6は省略されている。
駆動回路6には、駆動電源7から電源線8、9を介して上アームのIGBT5xp(x:u,v,w)を駆動するための電源電圧VDp(例えば15V)が供給されている。電源線9は、IGBT5xpのエミッタと共通の基準電位を持つ。また、図示しない駆動電源から電源線10、11を介して下アームのIGBT5un、5vn、5wnを駆動するための電源電圧VDn(例えば15V)が供給されている。電源線4、11は何れもグランド線である。
制御回路13は、図示しない制御電源から電源線12、11を介して供給される電源電圧Vcc(例えば5V)により動作する。マイコンから与えられるPWM制御信号Dxは、Hレベル(5V)のときに上アームオン、下アームオフを指令し、Lレベル(0V)のときに上アームオフ、下アームオンを指令する。制御回路13は、入力したPWM制御信号Dxに基づいて制御信号Dxpon、Dxpoff、Dxnを生成する。
レベルシフト回路14は、電源線11(グランド線)を基準電位とする制御信号Dxpon、Dxpoffを、電源線9を基準電位とする制御信号Expon、Expoffにレベルシフトする。電源線8(高電位側電源線)と電源線11との間には抵抗15、MOSトランジスタ16、ダイオード17および定電流回路18が直列に接続されている。同様に、電源線8と電源線11との間には、抵抗19、MOSトランジスタ20、ダイオード21および定電流回路22が直列に接続されている。MOSトランジスタ16、20には、それぞれ寄生ダイオード16a、20aが形成されている。MOSトランジスタ16、20のゲートには、それぞれ制御信号Dxpon、Dxpoffが与えられている。ここで、抵抗15、19は抵抗性回路に相当する。
図2は、定電流回路18の回路例を示している。定電流回路22も同様である。(a)は、抵抗23を介してツェナーダイオード24に電流を流し、そのツェナー電圧をトランジスタ25のベース・エミッタ間と抵抗26とで受けて定電流を得る回路である。(b)は、ツェナーダイオード24に替えてトランジスタ27を設け、そのベース・エミッタ間を抵抗26の端子間に接続した構成である。(c)は、Nチャネル型のジャンクションFET28を用いた構成である。これら定電流回路18、22は、5V駆動されることを前提として低耐圧素子で構成されている。
図1において、抵抗15の両端子間(電源線8とノードN1との間)、抵抗19の両端子間(電源線8とノードN2との間)には、それぞれツェナーダイオードからなるクランプ回路29、30が接続されている。クランプ回路29、30は、それぞれ電源線8を基準電位としてノードN1、N2の電圧が0Vから−VDpの範囲内となるようにクランプ動作する。
駆動信号生成回路31は、電源電圧VDpにより動作し、抵抗15、19に生じる電圧降下(制御信号Expon、Expoff)に基づいて、上アームのIGBT5xpのゲートに与える駆動信号Gxpを生成する。インバータ32、33は、それぞれノードN1、N2の電圧を反転し、フィルタ34を通してRSフリップフロップ35のリセット端子R、セット端子Sに与える。フィルタ34は、CRフィルタとロジックフィルタとから構成されている。ロジックフィルタは、インバータ32、33の出力信号がともにHレベル(VDp)になる状態を禁止する。RSフリップフロップ35の出力Qは、反転バッファ36を介してIGBT5xpのゲートに与えられる。
一方、下アームのIGBT5xnに対して反転バッファ37が設けられている。反転バッファ37は、制御信号Dxnを入力し、IGBT5xnのゲートに駆動信号Gxnを出力する。なお、IGBT5xpとIGBT5xnが同時に通電することがないように、駆動信号Gxpと駆動信号Gxnにはデッドタイムが付加されている。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。制御回路13は、PWM制御信号DxがLレベルからHレベルになると、直ちに制御信号DxnをHレベルにして下アームのIGBT5xnをオフ駆動する。その後、デッドタイムが経過した後にHパルスからなる制御信号Dxponを出力する。制御信号DxponがHレベルになると、MOSトランジスタ16がオンして抵抗15にVDpの電圧降下が生じ、ロウサイド側からハイサイド側に制御信号が伝送される。このレベルシフトされたHレベルの制御信号Exponにより、RSフリップフロップ35がリセットされ、上アームのIGBT5xpがオン駆動される。
一方、PWM制御信号DxがHレベルからLレベルになると、制御回路13は、直ちにHパルスからなる制御信号Dxpoffを出力する。制御信号DxpoffがHレベルになると、MOSトランジスタ20がオンして抵抗19にVDpの電圧降下が生じ、ロウサイド側からハイサイド側に制御信号が伝送される。このレベルシフトされたHレベルの制御信号Expoffにより、RSフリップフロップ35がセットされ、上アームのIGBT5xpがオフ駆動される。その後デッドタイムが経過した後に、制御回路13は、制御信号DxnをLレベルにして下アームのIGBT5xnをオン駆動する。
IGBT5xpがオンしてブラシレスDCモータ2のX相に正方向の電流が流れている時にIGBT5xpがオフすると、IGBT5xnの還流ダイオードを介して電流が流れる(図1に示す二点鎖線参照)。この時、還流ダイオードと直列に介在する寄生インダクタンス(図1に破線で示す)の存在により、グランド電位を基準とする出力ノードNx(電源線9)の電圧が0Vを超えて負に大きく変化する。図3(a)は、ノードNxの電圧波形を示している。この負のサージ電圧は、例えば−70Vにも達する。これに伴い、電源線8の電圧も、図3(b)に示すように例えば−55V(=−70V+VDp)にまで低下する。
この負のサージ電圧は、抵抗15と寄生ダイオード16aを介してダイオード17に逆電圧として印加される。同様に、抵抗19と寄生ダイオード20aを介してダイオード21に逆電圧として印加される。これに対し、新たに設けたダイオード17、21は、想定される最大の負のサージ電圧よりも高い逆耐圧を有している。このため、ダイオード17、21は負のサージ電圧を阻止し、低耐圧素子から構成されている定電流回路18、22を保護することができる。
また、定電流回路18、22は、それぞれMOSトランジスタ16、20と電源線11との間に設けられている。このため、インバータ装置1の通電状態に応じて電源線8に加わる電圧VBATTは、MOSトランジスタ16、20が負担し、定電流回路18、22に加わる正方向の電圧は低くなる。例えばMOSトランジスタ16、20がオンしている期間に定電流回路18、22に加わる電圧は、MOSトランジスタ16、20のゲート・ソース間電圧をVGSとし、ダイオード17、21の順方向電圧をVfとすれば、(Vcc−VGS−Vf)になる。従って、定電流回路18、22には、低耐圧の素子を採用することができる。
一般に、耐圧が低い素子は、耐圧が高い素子に比べサイズやコストを低減できることは勿論、構造上および特性上の精度を高めることができる。このため、定電流回路18、22の出力電流精度を高められ、レベルシフトされた後の制御信号Expon、Expoffの電圧レベルのずれを低減でき、駆動信号生成回路31におけるノイズやサージ電圧に対する論理マージンを高めることができる。
(第2の実施形態)
図4に示す駆動回路41のレベルシフト回路42は、定電流回路18、22と並列に、それぞれ高電位側をカソードとするツェナーダイオード43、44を備えている。負のサージ電圧に対しては第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。しかし、電源線8に正のサージ電圧が加わると、その正のサージ電圧は、MOSトランジスタ16、20のドレイン・ソース間の寄生容量およびダイオード17、21を介して定電流回路18、22に印加される虞がある。
そこで、駆動回路41では、そのような正のサージ電圧に対し、ツェナーダイオード43、44が逆方向に通電することにより定電流回路18、22を保護する。ツェナー電圧は、定電流回路18、22を構成する低耐圧素子の耐圧以下に設定されている。本実施形態によれば、定電流回路18、22に低耐圧素子を採用しつつ、負のサージ電圧のみならず正のサージ電圧からも定電流回路18、22を保護することができる。
(第3の実施形態)
図5に示す駆動回路51のレベルシフト回路52は、ダイオード17、21と定電流回路18、22との直列回路に対し、さらに並列に高電位側をカソードとするダイオード53、54を備えている。電源線8に負のサージ電圧が加わると、電源線11からダイオード53、寄生ダイオード16aおよび抵抗15を介して電流が流れるとともに、電源線11からダイオード54、寄生ダイオード20aおよび抵抗19を介して電流が流れる。すなわち、負のサージ電圧が印加されたときに、ダイオード53、54を経由するバイパス路を通してサージ電流が流れる。本実施形態によれば、逆耐圧の低い低耐圧のダイオード17、21を用いることができる。
(第4の実施形態)
図6に示す駆動回路61のレベルシフト回路62は、上述した駆動回路51と同様にダイオード53、54を備えている。さらに、MOSトランジスタ16、20のゲートとソースとの間に、それぞれゲート側をカソードとするダイオード63、64を備えている。ダイオード53、54の存在により、負のサージ電圧に対して第3の実施形態と同様の作用、効果を奏する。
一方、電源線8に正のサージ電圧が加わると、急峻な波形を持つ正のサージ電圧は、MOSトランジスタ16、20のドレイン・ソース間の寄生容量を介して伝搬する。制御回路13は、MOSトランジスタ16、20のゲートに対しそれぞれ制御信号Dxpon、Dxpoffを出力するバッファ回路を備えている。このため、正のサージ電圧に伴うサージ電流は、ダイオード63、64と上記バッファ回路を通して電源線11に流れる。その結果、ダイオード17、21のアノードの電圧は、VfまたはVcc+Vfに制限される。本実施形態によれば、定電流回路18、22に低耐圧素子を採用しつつ、負のサージ電圧のみならず正のサージ電圧からも定電流回路18、22を保護することができる。
(第5の実施形態)
図7に示す駆動回路71のレベルシフト回路72は、クランプ回路73を備えている。このクランプ回路73は、電源線12(クランプ電圧線)と電源線11との間に逆方向の向きに直列接続されたダイオード74、53およびダイオード75、54から構成されている。ダイオード74、53の共通接続ノード、ダイオード75、54の共通接続ノードは、それぞれダイオード17、21のアノードに接続されている。
電源線8に負のサージ電圧が加わったときには、第3の実施形態で説明したようにダイオード53、54を経由するバイパス経路が形成されるので、ダイオード17、21のアノードの電圧は−Vfに制限される。一方、電源線8に正のサージ電圧が加わったときには、ダイオード74、75が通電するので、ダイオード17、21のアノードの電圧はVcc+Vfに制限される。
本実施形態によれば、正と負のサージ電圧に対し、定電流回路18、22に印加される電圧をほぼ0VとVcc(クランプ電圧)との間に制限できる。従って、定電流回路18、22に低耐圧素子を採用しつつ、正と負のサージ電圧から定電流回路18、22を保護することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
第4、第5の実施形態においても、定電流回路18、22と並列にツェナーダイオード43、44を設けてもよい。
第5の実施形態で用いるクランプ回路73は、電源線12と電源線11との間に逆方向の向きに3以上のダイオードを直列接続し、そのダイオード同士の接続ノードの何れかをMOSトランジスタ16、20と定電流回路18、22との間の何れかのノードに接続した構成としてもよい。
IGBT5xpは、グランド線に対し下アーム側のIGBT5xn(半導体素子)を介して高電位側に配置された上アーム側のスイッチング素子であるが、グランド線に対し負荷を介して高電位側に配置されたハイサイド側のスイッチング素子であってもよい。
スイッチング素子は、Nチャネル型のIGBTに限らず、Nチャネル型またはPチャネル型のMOSトランジスタ、NPN形またはPNP形のバイポーラトランジスタであってもよい。スイッチング素子にPチャネル型のMOSトランジスタを用いる場合、出力ノードNxと電源線9とが切り離され、電源線3と電源線8が接続された構成とする。また、反転バッファ36に替えて非反転バッファを用いる。
抵抗性回路は、抵抗性を示す素子であれば抵抗素子(抵抗15、19)に限られない。
MOSトランジスタ16、20に替えてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
図面中、4、11は電源線(グランド線)、5up、5vp、5wpはIGBT(スイッチング素子)、6、41、51、61、71は駆動回路、7は駆動電源、8は電源線(高電位側電源線)、12は電源線(クランプ電圧線)、15、19は抵抗(抵抗性回路)、16、20はMOSトランジスタ(トランジスタ)、17、21、53、54、63、64、74、75はダイオード、18、22は定電流回路、31は駆動信号生成回路、43、44はツェナーダイオード、73はクランプ回路である。

Claims (5)

  1. グランド線に対し負荷または半導体素子を介して高電位側に配置されたスイッチング素子を、当該スイッチング素子のエミッタまたはソースと共通の基準電位を持つ駆動電源から電源電圧の供給を受けて生成される駆動信号により駆動する駆動回路において、
    前記駆動電源の高電位側電源線と前記グランド線との間に直列に接続された抵抗性回路、トランジスタおよび定電流回路と、
    前記電源電圧により動作し、前記抵抗性回路に生じる電圧降下に基づいて前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    前記トランジスタと前記定電流回路との間に高電位側をアノードとして直列に接続されたダイオードとを備え、
    前記スイッチング素子のオンオフ状態を指令する制御信号により前記トランジスタをオンオフ駆動するものであり、
    前記定電流回路と並列に、高電位側をカソードとするツェナーダイオードが接続されていることを特徴とするスイッチング素子の駆動回路。
  2. グランド線に対し負荷または半導体素子を介して高電位側に配置されたスイッチング素子を、当該スイッチング素子のエミッタまたはソースと共通の基準電位を持つ駆動電源から電源電圧の供給を受けて生成される駆動信号により駆動する駆動回路において、
    前記駆動電源の高電位側電源線と前記グランド線との間に直列に接続された抵抗性回路、トランジスタおよび定電流回路と、
    前記電源電圧により動作し、前記抵抗性回路に生じる電圧降下に基づいて前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    前記トランジスタと前記定電流回路との間に高電位側をアノードとして直列に接続されたダイオードとを備え、
    前記スイッチング素子のオンオフ状態を指令する制御信号により前記トランジスタをオンオフ駆動するものであり、
    前記ダイオードと前記定電流回路との直列回路に対し、さらに並列に高電位側をカソードとするダイオードが接続されていることを特徴とするスイッチング素子の駆動回路。
  3. グランド線に対し負荷または半導体素子を介して高電位側に配置されたスイッチング素子を、当該スイッチング素子のエミッタまたはソースと共通の基準電位を持つ駆動電源から電源電圧の供給を受けて生成される駆動信号により駆動する駆動回路において、
    前記駆動電源の高電位側電源線と前記グランド線との間に直列に接続された抵抗性回路、トランジスタおよび定電流回路と、
    前記電源電圧により動作し、前記抵抗性回路に生じる電圧降下に基づいて前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    前記トランジスタと前記定電流回路との間に高電位側をアノードとして直列に接続されたダイオードとを備え、
    前記スイッチング素子のオンオフ状態を指令する制御信号により前記トランジスタをオンオフ駆動するものであり、
    正のクランプ電圧を持つクランプ電圧線と前記グランド線との間に複数のダイオードが逆方向の向きに直列接続されて構成され、そのダイオード同士の接続ノードが前記トランジスタと前記定電流回路との間の何れかのノードに接続されたクランプ回路を備えていることを特徴とするスイッチング素子の駆動回路。
  4. 前記トランジスタのベースまたはゲートとエミッタまたはソースとの間に、ベースまたはゲート側をカソードとするダイオードが接続されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチング素子の駆動回路。
  5. 正のクランプ電圧を持つクランプ電圧線と前記グランド線との間に複数のダイオードが逆方向の向きに直列接続されて構成され、そのダイオード同士の接続ノードが前記トランジスタと前記定電流回路との間の何れかのノードに接続されたクランプ回路を備えていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング素子の駆動回路。
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