JP2008159659A - 発光装置および表示装置 - Google Patents

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秀一 内條
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Abstract

【課題】基板に装着された固体発光素子にカバー部材等を形成した場合に、基板の放熱性能を確保する。
【解決手段】発光モジュール12は、配線基板20の表面に装着される複数のLEDチップ21および各LEDチップ21を覆う複数のレンズ30を備える。配線基板20には、その表裏面を貫通する複数のゲート穴27、配線基板20の裏面側において複数のゲート穴27を通過するように形成されるランナー26が設けられる。ランナー26およびゲート穴27を介してレンズ用樹脂を射出成型することにより、配線基板20の表面には複数のレンズ30が、各ゲート穴27にはレンズ30と一体化した接続部31が、ランナー26内には接続部31と一体化した支持部32が形成される。このとき、支持部32は各LEDチップ21からの熱伝達部であるスルーホール28を避けて形成される。
【選択図】図8

Description

本発明は、発光装置や表示装置等に係り、より詳しくは、固体発光素子を含んで構成される発光装置等に関する。
近年、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の固体発光素子を光源として用いた発光装置が種々実用化されてきている。このような発光装置は、例えばマトリクス状に配列された複数のLEDを選択的に発光させることにより文字や画像を表示するマトリクス表示装置や、例えば液晶表示装置における液晶パネルのバックライト等として広く利用されている。
この種の発光装置では、基板に実装されたLEDを透明なカバーで覆うことが多い。このカバーは、例えばLEDの保護や封止を行うため、あるいは、固体発光素子から出射される光の光路を所望とする方向に屈折させるために用いられる。
従来、基板に実装されたLEDに対し、モールドにてレンズ状のカバーを形成する手法が提案されている。具体的に説明すると、基板に実装されたLEDの近傍に一対の貫通孔を設け、基板の一方の面には実装されたLEDに対して所定のレンズ形状のキャビティーを備えた上型を、および、基板の他方の面側にこのキャビティーに対応する湯溜まりとなる他のキャビティーを備えた下型を、それぞれセットする。そして、下型に設けられたキャビティー側からモールド用の樹脂を注入することで、貫通孔を介してレンズ状のキャビティー側に樹脂を導き、LED上にカバーを形成している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−22653号公報
ところで、一般的なLEDでは、半導体そのものが発光するために、白熱灯のようなフィラメント切れの問題は存在しない。ただし、LEDやLEDのカバーを構成する樹脂の劣化によって光の透過率が低下し、次第に輝度の低下が生じる。そして、このような樹脂の劣化は、LEDの発熱によって加速することが知られている。特に、液晶表示装置のバックライトとして使用する場合には、波長の短い青色LEDも用いられるが、波長の短い光ほど保有するエネルギが高いことから、樹脂の劣化がより早まってしまう。また、表示画面を明るく保つためにLEDに供給する電流を増やそうとすると、光の強度がより大きくなってLEDが高温化し、樹脂の劣化が著しくなる。
かかる問題に対応するために、例えば基板の裏面に放熱板を貼り合わせ、基板の放熱性を高めることも考えられる。
しかしながら、上述した発光装置では、モールド後の基板の裏面側に樹脂が残ることから、この樹脂によって基板から放熱板への熱伝導性が低下する場合があった。このように基板から放熱板への熱伝導性が低下した場合は、放熱性能が低下するため、結果としてカバーを構成する樹脂の劣化を抑制できなくなってしまう。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、基板に装着された固体発光素子にカバー部材等を形成した場合に、基板の放熱性能を確保することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される発光装置は、基板と、基板の一方の面に装着される固体発光素子と、固体発光素子で発生した熱を基板の一方の面から他方の面に伝達する熱伝達部と、基板の他方の面に熱伝達部を避けて形成される凹部と、基板の一方の面から凹部に貫通する貫通穴と、固体発光素子を覆うカバー部材と、貫通穴を介してカバー部材に接続される接続部と、凹部に形成され、接続部に接続されることで接続部を介してカバー部材を支持する支持部とを含んでいる。
このような発光装置において、支持部は、凹部において他方の面の高さ以下に形成されることを特徴とすれば、例えば放熱部材等を基板の他方の面により密着させやすくなるという点で好ましい。また、熱伝達部に接続され且つ凹部に取り囲まれる島状部をさらに含むことを特徴とすれば、例えば固体発光素子の熱の経路を短くできるという点で好ましい。この場合に、凹部の直径がカバー部材の直径を超えて形成されることを特徴とすれば、例えばカバー部材の端部近傍に接続部を形成した場合であっても、支持部にて安定的にカバー部材を支持できるという点で好ましい。
また、他の観点から捉えると、本発明は、画像表示を行う表示パネルと、表示パネルの背面に向けられ表示パネルの背面側から光を照射するバックライトとを含む表示装置であって、バックライトは、基板と、基板の一方の面に装着される固体発光素子と、固体発光素子で発生した熱を基板の一方の面から他方の面に伝達する熱伝達部と、基板の他方の面に熱伝達部を避けて形成される凹部と、基板の一方の面から凹部に貫通する貫通穴と、固体発光素子を保護する保護部、貫通穴に設けられ保護部に接続される接続部、および凹部に設けられ接続部に接続される支持部を一体成型してなる成型部材と、基板の他方の面に接触配置され、熱伝導部から伝達される熱を放熱する放熱部材とを含んでいる。
このような表示装置において、成型部材における支持部が、基板における他方の面の高さ以下に設定されることを特徴とすれば、放熱部材を基板の他方の面により密着させやすくなるという点で好ましい。また、接続部は、基板の他方の面から一方の面にかけて直径が細くなる形状を有していることを特徴とすれば、接続部による保護部の保持がより良好になるという点で好ましい。
本発明によれば、基板に装着された固体発光素子にカバー部材等を形成した場合にも、基板の放熱性能を確保することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される液晶表示装置の全体構成を示す図である。本実施の形態が適用される液晶表示装置は、液晶表示モジュール50と、この液晶表示モジュール50の背面側(図1では下部側)に設けられるバックライト装置10とを備えている。
バックライト装置10は、発光部を収容するバックライトフレーム11と、発光ダイオード(以下の説明ではLEDという)を複数個、配列させた発光モジュール12とを備えている。また、バックライト装置10は、光学フィルムの積層体として、面全体を均一な明るさとするために光を散乱・拡散させる板(またはフィルム)である拡散板13と、前方への集光効果を持たせたプリズムシート14、15とを備えている。また、輝度を向上させるための拡散・反射型の輝度向上フィルム16が備えられる。
一方、液晶表示モジュール50は、2枚のガラス基板により液晶が挟まれて構成される表示パネルの一種としての液晶パネル51と、この液晶パネル51の各々のガラス基板に積層され、光波の振動をある方向に制限するための偏光板52、53とを備えている。更に、液晶表示装置には、図示しない駆動用LSIなどの周辺部材も装着される。
液晶パネル51は、図示しない各種構成要素を含んで構成されている。例えば、2枚のガラス基板に、図示しない表示電極、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などのアクティブ素子、液晶、スペーサ、シール剤、配向膜、共通電極、保護膜、カラーフィルタ等を備えている。
尚、バックライト装置10の構成単位は任意に選択される。例えば、発光モジュール12を有するバックライトフレーム11だけの単位にて「バックライト装置(バックライト)」と呼び、拡散板13やプリズムシート14、15などの光学フィルムの積層体を含まない流通形態もあり得る。
図2は、バックライト装置10の一部の構造を説明するための図である。より具体的に説明すると、図2(a)は発光モジュール12が装着されたバックライトフレーム11を図1に示す液晶表示モジュール50側からみた上面図であり、図2(b)は図2(a)のIIB−IIB断面図である。図2に示す例では、液晶表示モジュール50の背面直下に光源を置く直下型のバックライト構造を採用している。そして、このバックライト構造では、液晶表示モジュール50の背面の全体に対してほぼ均等にLEDチップが配列されている。したがって、導光板の一辺または二辺に光源を配置し、反射板や導光板などにより均一な面上の光を得るいわゆるサイドライト型とは異なる。
バックライトフレーム11は、例えばアルミニウムやマグネシウム、鉄、またはそれらを含む金属合金などで生成される筐体構造を形成している。そして、その筐体構造の内側に、例えば白色高反射の性能を有するポリエステルフィルムなどが貼られ、リフレクタとしても機能するようになっている。この筐体構造としては、液晶表示モジュール50の大きさに対応して設けられる背面部11a、この背面部11aの四隅を囲う側面部11bを備えている。そして、この背面部11a上には放熱部材としての放熱シート18を設けることができる。
図2に示す例では、発光装置の一種としての発光モジュール12が複数(この例では8枚)設けられている。そして、各発光モジュール12は、それぞれ複数 (この例では1枚の発光モジュール12に対して2本) のネジ17により、放熱シート18を介してバックライトフレーム11に固定されている。なお、放熱部材としての放熱シート18には、例えば絶縁性を備えた複数層構成のシリコーンゴムシートを用いることができる。
この発光モジュール12は、配線基板20と、この配線基板20に実装される複数(この例では32個)のLEDチップ21とを備えている。固体発光素子の一種としての複数のLEDチップ21は、赤色を発光する赤色LED、緑色を発光する緑色LED、および青色を発光する青色LEDからなり、これらの各色のLEDチップ21が一定の規則に従って配置されている。これらの各色のLEDチップ21から出射される光を混合させることで、色再現の範囲の広い光源を得ることが可能となる。なお、各LEDチップ21は、このように各々が赤色、緑色、あるいは青色を発光する単体のLEDを1または複数含んでいてもよいし、例えば青紫色を発光する単体のLEDにYAG蛍光体を組み合わせることで疑似白色を発光する疑似白色発光素子を用いてもよい。さらには、各々が赤色、緑色、および青色を発光する複数個のLEDを含み、これら各LEDを組み合わせることで白色を発光するように構成してもよい。そして、このバックライトフレーム11に複数の発光モジュール12が取り付けられることで、バックライト構造の全体として、各LEDチップ21が均等に配置される。バックライトフレーム11に存在するLEDチップ21の全体を用いることで、輝度および色度の均一性を実現したバックライト装置10を提供することが可能となる。なお、図2に示す例では、複数の発光モジュール12が設けられているが、バックライトの光源として用いられる全てのLEDチップ21を1つの基板にまとめた単独の発光モジュール12を用いることもできる。
また、発光モジュール12上に配置される個々のLED21チップには、レンズ30が設けられている。カバー部材あるいは保護部として機能するレンズ30は、個々のLEDチップ21を覆うように固定されている。各レンズ30は、各LEDチップ21を保護するとともに、対応するLEDチップ21から出射される光を、液晶表示モジュール50(図1参照)に効率よく且つほぼ均一に導くための機能を有している。
図3は、発光モジュール12における配線基板20の構成を示したものであり、図3(a)はLEDチップ21が実装される配線基板20の表面図、図3(b)は配線基板20の裏面図、図3(c)は配線基板20をその長手方向からみた側面図、図3(d)は図3(b)のIIID−IIID断面図である。なお、図3は配線基板20単体を示しており、LEDチップ21やレンズ30は取り付けられていない。
配線基板20は、この配線基板20に実装される各LEDチップ21に対して電力や信号を供給する配線(図示せず)を備えている。配線基板20は長方形状の形状を有している。本実施の形態では、配線基板20としてガラス布基材エポキシ樹脂をベースとした所謂ガラエポ基板が用いられる。また、配線基板20には、ネジ17用のネジ穴23が2箇所設けられる。
配線基板20の表面側には、実装される各LEDチップ21と電気的な接続を行うためのランド群24が形成されている。この配線基板20では、長手方向に8列、短手方向に4列、LEDチップ21を実装できるLEDチップ実装部位29が形成されており、ランド群24もLEDチップ実装部位29に従って32箇所に設けられている。
また、配線基板20の裏面側には、配線基板20の短手方向に沿ってほぼ等間隔に8本のランナー26が形成されている。これら8本のランナー26は、それぞれ、配線基板20の表面側における4つのLEDチップ実装部位29の形成位置の直下を避けるように設けられる。そして、各ランナー26の一方の端部は、図3(c)に示すように配線基板20の端部側面に露出し、他方の端部は、配線基板20の端部側面に露出しないようになっている。ただし、これは一例であり、各ランナー26が配線基板20の両側端面を貫通するように形成されていてもよい。
さらに、各ランナー26には、配線基板20の表面と裏面とを貫通するゲート穴27が、それぞれ4箇所ずつ設けられている。貫通穴としての各ゲート穴27の形成位置は、配線基板20の表面に設けられたLEDチップ実装部位29の形成位置を回避している。
さらにまた、配線基板20には、配線基板20の表面と裏面とを貫通するスルーホール28が、合計32箇所設けられている。各スルーホール28は、LEDチップ実装部位29やゲート穴27、配線(図示せず)を避ける位置に形成されていればよく、例えば対応する各ゲート穴27とLEDチップ実装部位29との間に配置される。また、配線基板20の裏面側において、図中下側には、外部の電源(図示せず)と電気的な接続を行うための2つの端子群25が設けられている。
そして、配線基板20におけるLEDチップ21の実装部位29は、その位置や部位形状は特に限定されるものではなく、配線基板20の上面にほぼ同一な平坦面、例えば配線基板20表面に設けられるレジスト層より若干低い平坦面に設けられ、その面積は実装されるLEDチップ21の底面積よりも広く設定されている。また、図3(a)および図3(b)から明らかなように、配線基板20の表面側におけるLEDチップ実装部位29の形成位置と、配線基板20の裏面側におけるランナー26の形成位置とがずらされている。すなわち、LEDチップ実装部位29の形成位置の裏側にはランナー26が存在せず、また、ランナー26の形成位置の裏側にはLEDチップ実装部位29が存在しないように配置がなされている。
では次に、この配線基板20の製造方法について、図4および図5を参照しながら説明する。本実施の形態では、めっきスルーホール法を用いて配線基板20の作成を行っている。図4は本実施の形態に係る配線基板20の製造方法を示したフローチャートであり、図5は図4に示すフローチャートにおける各工程の具体的なプロセスを説明するための図である。
まず、配線基板20の土台となる基板70を準備し、製造装置等にて使用可能な大きさに切断する(ステップ101)。ここで、準備される基板70は、図5(a)に示すように、ガラス布基材エポキシ樹脂基台(以下、ガラエポ基台という)71と、このガラエポ基台71の一方の面(表面)の全域にわたって形成される第1の銅箔72と、このガラエポ基台71の他方の面(裏面)の全域にわたって形成される第2の銅箔73とを備えている。なお、本実施の形態では、第1の銅箔72および第2の銅箔73が、ともに銅で構成されている。
次に、所望とする大きさに切断された基板70に対して穴開け加工を施す(ステップ102)。具体的に説明すると、基板70に対しゲート穴27およびスルーホール28に対応する位置に、例えばNC穴開け装置等を用いて穴開けを行う。その結果、図5(b)に示すように、基板70には、ゲート穴27に対応する貫通穴270およびスルーホール28に対応する貫通穴280が形成される。
次いで、貫通穴270および貫通穴280が形成された基板70に対してめっき加工を施す(ステップ103)。具体的に説明すると、基板70の貫通穴270および貫通穴280の内壁に対して無電解銅めっきを施す。図5(c)に示すように、無電解銅めっきにより、これら貫通穴270および貫通穴280の内壁に銅が析出し、貫通穴270および貫通穴280の形成部位では第1の銅箔72および第2の銅箔73が電気的に接続される。なお、無電解銅めっきを施した貫通穴270および貫通穴280を、以下の説明ではゲート穴27およびスルーホール28と呼ぶことにする。なお、このステップ103において無電解銅めっきを施す前に、穴開け加工を行った際に溶融・固化した樹脂を取り除くデスミア処理を施すことが好ましい。また、本実施の形態では、ゲート穴27およびスルーホール28の内壁に銅めっきが施されているが、ゲート穴27へのめっきは施さなくてもよい。
そして、無電解銅めっきが施された基板70に対してフィルムラミネートを行う(ステップ104)。本実施の形態では、ガラエポ基台71の両面に第1の銅箔72および第2の銅箔73がそれぞれ取り付けられていることから、図5(d)に示すように、基板70の両面に感光性ドライフィルム74が貼り付けられる。ここで、感光性ドライフィルム74としては各種特性を有するものから種々選択して差し支えないが、本実施の形態ではネガ型レジストとして機能する感光性ドライフィルム74を用いている。より具体的に説明すると、第1の銅箔72上には第1の感光性ドライフィルム74aが、第2の銅箔73上には第2の感光性ドライフィルム74bが、それぞれ貼り付けられる。なお、これら第1の感光性ドライフィルム74aおよび第2の感光性ドライフィルム74bの貼り付けにより、ゲート穴27およびスルーホール28が塞がれる。
次に、感光性ドライフィルム74がラミネートされた基板70の両面に露光を行う(ステップ105)。具体的に説明すると、図5(e)に示すように、基板70の表面側にラミネートされた第1の感光性ドライフィルム74a上に、配線パターンに対応して形成された第1のマスク75aを密着させ、第1のマスク75aの上部から基板70側に向けて紫外線を照射する。一方、基板70の裏面側にラミネートされた第2の感光性ドライフィルム74b上に、ランナー26(図3参照)に対応して形成された第2のマスク75bを密着させ、第2のマスク75bの下部から基板70側に向けて紫外線を照射する。なお、第2のマスク75bは、基板70に形成されたゲート穴27を覆うように配置される。
本実施の形態では、第1のマスク75aおよび第2のマスク75bが、配線等として残したい部位以外を覆うような設計がなされている。そして、例えば第1の感光性ドライフィルム74aのうち、第1のマスク75aで覆われていた部位は紫外線が照射されないためにそのままの性質を維持する一方、第1のマスク75aで覆われていなかった部位は紫外線の照射によってその性質が変化する。したがって、露光後の第1の感光性ドライフィルム74aには、紫外線の照射の有無に基づいた潜像が形成されることになる。なお、第2の感光性ドライフィルム74bについても同様である。これにより、露光後の第1の感光性ドライフィルム74aおよび第2の感光性ドライフィルム74bには、紫外線の照射の有無に基づいた潜像が形成されることになる。なお、露光は、基板70の両面それぞれに対し、時間をずらして行うことが好ましい。
そして、基板70上の露光済みの感光性ドライフィルム74を現像する(ステップ106)。具体的に説明すると、基板70上の露光済みの感光性ドライフィルム74に現像液を供給することにより、感光性ドライフィルム74に形成された潜像を現像化する。本実施の形態では、上述したようにネガ型レジストとして機能する感光性ドライフィルム74を用いており、ネガ型レジストの場合には、元の状態では現像液に対して可溶性であるが、露光工程において紫外線が照射された部位は現像液に対して不溶性になる。したがって、現像では、図5(f)に示したように、感光性ドライフィルム74(第1の感光性ドライフィルム74aおよび第2の感光性ドライフィルム74b)のうち紫外線の非照射部位は除去されて第1の銅箔72あるいは第2の銅箔73が露出する。一方、感光性ドライフィルム74のうち紫外線の照射部位は、現像後も第1の銅箔72あるいは第2の銅箔73を覆う状態を維持する。このとき、基板70の裏面側では、ゲート穴27が露出した状態となる。なお、アルカリ現像型の感光性ドライフィルム74を使用する場合、現像液として、例えば炭酸ナトリウム水溶液を使用することができる。
さらに、現像後の感光性ドライフィルム74を備えた基板70にエッチングを行う(ステップ107)。具体的に説明すると、第1の銅箔72および第2の銅箔73のうち、現像によって基板70上に露出した部位を、エッチング液を用いて化学的に溶解させる。エッチングを行った結果、図5(g)に示すように、基板70の表面側には第1の銅箔72を選択的に溶解することによって得られた配線パターンが形成されることになる。一方、基板70の裏面側には第2の銅箔73を選択的に溶解することよって得られたランナー26が形成されることになる。
次に、エッチング後の基板70に付着している第1の感光性ドライフィルム74aおよび第2の感光性ドライフィルム74bを剥離させて除去する(ステップ108)。具体的に説明すると、基板70の第1の銅箔72上に付着する第1の感光性ドライフィルム74aおよび第2の銅箔73上に付着する第2の感光性ドライフィルム74bに剥離液を供給することにより、感光性ドライフィルム74を取り除く。剥離を行った結果、基板70の表面側には第1の銅箔72を選択的にエッチングすることによって得られた配線パターンが露出する。一方、基板70の裏面側には第2の銅箔73およびこの第2の銅箔73を選択的にエッチングすることによって得られたランナー26が露出する。なお、剥離液としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液を使用することができる。
そして、剥離後の基板70に対してレジスト処理を施す(ステップ109)。具体的に説明すると、図5(i)に示すように、基板70の表面側すなわち第1の銅箔72による配線パターンの形成面に樹脂からなるレジスト層76を形成する。ただし、このとき、例えば図3(a)に示したランド群24など、LEDチップ21が実装される部位やワイヤボンディングされるパッド部分にはレジスト層76を形成しないようにする(図5(i)の第1の銅箔72の右側参照)。また、本実施の形態では、ゲート穴27の形成部位にもレジスト層76の形成を行わない。本実施の形態では、例えばスクリーン印刷の手法を用いることで、基板70上に選択的にレジスト層76を形成できるようになっている。そして、レジスト層76は、例えば熱硬化性レジストや紫外線硬化(UVキュア)型のレジストにて形成することができ、樹脂レジスト層の形成によりスルーホール28をレジストで充填、孔埋めすることもでき、従来の導電性材料や絶縁性材料によるスルーホール充填プロセスが不要となる。なお、レジストとして、LEDチップ21による発光の反射率を高めるため白色レジストを用いることもできる。
一方、基板70の裏面側に対しては、レジスト層76の形成を行わない。すなわち、基板70の裏面側は、第2の銅箔73およびランナー26が露出したままの状態とする。
さらに、レジスト処理が施された基板70に対し表面処理を施す(ステップ110)。すなわち、図5(j)に示すように、上記ステップ109においてレジスト層76を形成せず、第1の銅箔72すなわち配線パターンが露出している部位に金属めっきを施し、金属めっき層77を形成する。金属めっきの方法としては、電解めっきや無電解めっきを用いることができ、金属めっき種としては、金や銀、ニッケルなど光反射率の高い光沢めっきを用いることができる。なお、上記ステップ109の後であって本ステップ110の前に、レジスト層76上に、例えば部品記号や部品アドレスあるいは完成後の基板70の名称等をシルク印刷にて形成する工程を挿入することができる。
その後、表面処理が施された基板70に対して外形加工を施す(ステップ111)。なお、外形加工では、例えば配線基板20として指定された寸法に合わせるための加工が行われる。また、本実施の形態では、図3に示すネジ穴23の形成も行われる。
その後、基板70を加工することによって得られた配線基板20は、検査工程において配線パターンにおける電気的な導通、断線あるいは短絡等のチェックがなされ、合格品が配線基板20として利用されることになる。
では次に、このようにして得られた配線基板20を用いた発光モジュール12の製造方法を、図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、配線基板20の各LEDチップ実装部位29に必要個数(この例では合計32個)のLEDチップ21を取り付ける(ステップ201)。なお、各LEDチップ21は、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、あるいはアクリル樹脂等を用いたダイボンド剤による接着、また共晶ハンダや錫金などの金属接合等によって配線基板20上の各LEDチップ実装部位29に装着される。
次いで、各LEDチップ21に設けられた電極を、対応するランド群24にワイヤボンディングする(ステップ202)。これにより、各LEDチップ21に対する電力供給が可能となり、各LEDチップ21が発光可能な状態になる。
そして、レンズ用樹脂の射出成型を行って(ステップ203)、各LEDチップ21に対応するレンズ30(図2参照)を形成し、結果として発光モジュール12を得る。
では、上記ステップ203におけるレンズ用樹脂の射出成型について、より詳細に説明する。
図7(a)は、図示しない射出成型機に配線基板20をセットした状態を示す断面図である。なお、図7(a)および後述する図7(b)においては、配線基板20に取り付けられたLEDチップ21の記載を省略している。
射出成型機は、下部型枠41および上部型枠42によって配線基板20を所定の力をかけつつ挟み込んでいる。ここで、下部型枠41は平板状の形状を備えており、上部型枠42は形成しようとするレンズ30の形状に応じた複数の湾曲凹部を備えている。射出成型機に配線基板20がセットされると、ランナー26および下部型枠41によって直方体状の空間が形成され、また、ランナー26に連通接続される各ゲート穴27の上部には半球状の空間が形成される。
次に、射出成型機は、真空引きを行うことでこれらの空間に存在している空気を図7(a)の矢印方向に抜いていく。そして、所定のレベルまで真空引きが行われた後、射出成型機により、この空間に対するレンズ用樹脂の注入が開始される。
ここで、レンズ用樹脂としては、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂、あるいは、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂、脂環オレフィン重合体などの熱可塑性樹脂などが挙げられるが、射出成型法においては熱可塑性樹脂の使用が好ましい。
図7(b)は射出成型機にセットされた配線基板20に対するレンズ用樹脂の注入状態を示す断面図である。配線基板20の一端部側から注入されたレンズ用樹脂は、ランナー26に沿って移動し、各ゲート穴27を介してLEDチップ21(図示せず)の装着部位に順次入り込んでいく。その結果、各ゲート穴27の上部には半球状のレンズ30がそれぞれ形成される。このとき、空間内は真空引きされていることから、注入されたレンズ用樹脂はスムーズに移動する。所定量のレンズ用樹脂が注入されるとレンズ用樹脂の注入が停止され、所定時間にわたって保持、冷却された後、レンズ30が装着された配線基板20すなわち発光モジュール12が下部型枠41および上部型枠42から取り外される。
図8は、このようにして得られた発光モジュール12の構成を示したものであり、図8(a)は発光モジュール12の表面図、図8(b)は発光モジュール12の裏面図、図8(c)は発光モジュール12をその長手方向からみた側面図、図8(d)は図8(b)のVIIID−VIIID断面図である。
発光モジュール12を構成する配線基板20の表面すなわち各LEDチップ21の実装面には、各LEDチップ21を覆うようにレンズ30が形成される。なお、本実施の形態では、LEDチップ21が配線基板20に設けられたLEDチップ実装部位29(図示せず)に取り付けられている。各レンズ30は、それぞれ、ゲート穴27に存在する接続部31および配線基板20の裏面側に設けられたランナー26に存在する支持部32と一体化している。つまり、本実施の形態では、配線基板20の表面側に設けられた各レンズ30が、各接続部31を介して配線基板20の裏面側に設けられた支持部32によって支持されている。このとき、支持部32は、基板20に形成されたランナー26の内部に入り込んだ状態になる。このため、各レンズ30は安定した状態で配線基板20(各LEDチップ21)上に固定されることになる。したがって、例えば支持部32が衝撃を受けた場合に接続部31との接続部分が折れ、基板20からレンズ30が外れるといった事態の発生を抑制することが可能になる。なお、本実施の形態では、これらレンズ30、接続部31、および支持部32が、成型部材として機能している。
図9は、図8に示す発光モジュール12におけるLEDチップ21の装着状態を示す断面図である。
発光モジュール12において、LEDチップ21は、LEDチップ実装部位29に設けられた金属めっき層77を介して第1の銅箔72に接触している。なお、LEDチップ21は、ダイボンド剤を用いて金属めっき層77に接着されている。また、金属めっき層77が接触する部位の第1の銅箔72は、スルーホール28に形成された銅めっき層を介して第2の銅箔73に接続されている。このため、各LEDチップ21を発光させた際に各LEDチップ21で生じた熱は、各LEDチップ21の裏面から熱伝導部として機能する金属めっき層77、第1の銅箔72、およびスルーホール28に形成された銅めっき層を介して第2の銅箔73に伝達される。
また、発光モジュール12では、配線基板20の表面側における各LEDチップ21の装着位置およびスルーホール28の形成位置と、配線基板20の裏面側におけるランナー26の形成位置(支持部32の形成位置)とがずらされている。つまり、ランナー26(支持部32)は、熱伝達部として機能するスルーホール28を避けて形成されていることになる。したがって、各LEDチップ21の取り付け部位(図中下側)からスルーホール28に伝達された熱は、配線基板20の裏面側に設けられた第2の銅箔73に伝達されやすくなる。
さらに、発光モジュール12において、支持部32はランナー26を充填するように構成されており、配線基板20の裏面側に露出する部位の高さは、配線基板20自身の裏面側すなわち第2の銅箔73の面高さと同一になっている。本実施の形態では、図2を用いて説明したように配線基板20を備えた発光モジュール12の裏面側に放熱シート18を取り付けることができるようになっている。ここで、本実施の形態における発光モジュール12では、例えば図8や図9からも明らかなように支持部32が配線基板20の裏面側の高さ以下であり、支持部32は配線基板20の裏面側から突出していない。したがって、発光モジュール12を構成する配線基板20の裏面側に設けられた第2の銅箔73を放熱シート18に密着させることが可能となる。その結果、発光モジュール12に設けられた各LEDチップ21を発光させる際に生じた熱を、第2の銅箔73および放熱シート18を介してバックライトフレーム11(ともに図2参照)に逃がすことが可能となり、発光モジュール12の温度上昇を抑制することができる。
そして、本実施の形態では、レンズ用樹脂の注入に使用するランナー26を、エッチングで形成するようにした。これにより、配線パターンの形成時にランナー26の形成も行うことが可能となり、切削等の機械加工でランナー26を形成する場合と比較して、製造工程を簡略化することができ、製造コストの低減も図ることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、実施の形態1ではめっきスルーホール法を用いて配線基板20の作成を行っていたのに対し、本実施の形態ではビルドアップ法を用いて配線基板20の作成を行う点が異なる。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は、本実施の形態における配線基板20の構成を示したものであり、図10(a)はLEDチップ21が実装される配線基板20の表面図、図10(b)は配線基板20の裏面図、図10(c)は配線基板20をその長手方向からみた側面図、図10(d)は図10(b)のXD−XD断面図である。なお、図10は配線基板20単体を示しており、LEDチップ21やレンズ30は取り付けられていない。
この配線基板20の基本的な構成は、実施の形態1で説明したものとほぼ同様である。ただし、この例では、スルーホール28に代えてバンプ82が貫通形成される。そして、バンプ82は、配線基板20の表面側に設けられたLEDチップ実装部位81の直下に設けられる。したがって、8本のランナー26は、それぞれ、配線基板20の表面側における4つのLEDチップ実装部位81の形成位置の直下すなわちバンプ82を避けるように形成される。
なお、各ランナー26には、実施の形態1と同様、配線基板20の表面と裏面とを貫通するゲート穴27が、それぞれ4箇所ずつ設けられている。貫通穴としての各ゲート穴27の形成位置は、配線基板20の表面に設けられたLEDチップ実装部位81およびバンプ82の形成位置を回避している。
では次に、この配線基板20の製造方法について、図11から図13を参照しながら説明を行う。本実施の形態では、上述したようにビルドアップ法を用いて配線基板20の作成を行っている。図11は本実施の形態に係る配線基板20の製造方法を示したフローチャートであり、図12および図13は図11に示すフローチャートにおける各工程の具体的なプロセスを説明するための図である。
まず、図12(a)に示す所定の大きさに切断された放熱性基板91を準備する。ここで放熱性基板91は、例えば銅、アルミ、鉄、ニッケルなど金属あるいはこれら合金、セラミックス基板等を使用することができる。また基板厚さは、熱抵抗や剛性さらには後述する加工性など加味して決めれば良く、形態として箔状であっても板状でもよい。
次に、図12(b)に示すように、放熱性基板91を後述するようにエッチング耐性のある絶縁性樹脂基板90に貼り合わせる。この際、両面に貼り合わせた場合は両面積層板として、片面に貼り合わせた場合は片面積層板として、基本的には以下同じ方法で製造される。以下、放熱性基板91として銅板を用い、片面に絶縁性樹脂基板90を貼り合わせた片面積層板を例に説明する。
この絶縁性樹脂基板90を構成する材料としては例えばポリイミドやポリエステルなどが挙げられ、厚みは板状でも薄いフィルム状でもよい。この絶縁性樹脂基板90と放熱性基板91との貼り合わせは、ロールで貼り合わせて乾燥させるロール法や熱板でプレスして貼り合わせるプレス法など用いることができる。また、貼り合わせ時に熱可塑性タイプや熱、光硬化タイプの接着剤を用いても良いが、後述する最終工程で絶縁性樹脂基板90と放熱性基板91を剥離する工程を考慮すると、熱可塑性ポリイミドなど熱可塑性タイプの絶縁性樹脂基板90と粗化処理に代表される表面処理を行った放熱性基板91とを組み合わせた方が好ましい。なお、絶縁性樹脂基板90は、後述するように最終的には配線基板20から取り外される。
次いで、図12(c)に示すように、放熱性基板91において絶縁性樹脂基板90が貼り合わされていない側の面に、全面にわたってメタルレジスト層92を形成する(ステップ303)。メタルレジスト層92は、バンプ82を構成する金属のエッチング時に耐性を示す別の金属で構成される。バンプ82が例えば銅である場合は、メタルレジスト層92として例えばスズ、ニッケル鉛―錫はんだ合金等を使用することができ、形成方法として無電解めっきや電解めっきなどの湿式法や蒸着やスパッタリングなどの乾式法を用いることができる。
さらに、図12(d)に示すように、メタルレジスト層92の上面に、全面にわたって金属バンプ層93を形成する(ステップ304)。金属バンプ層93は、例えば銅で形成することができ、形成方法として無電解めっきや電解めっきなどの湿式法や蒸着やスパッタリングなどの乾式法を用いることができる。金属バンプ層93の厚さは、後述する配線基板20の上面に形成される配線パターンと下面の放熱性基板面との間に形成される絶縁層95に由来する絶縁破壊の程度やバンプの熱抵抗性の視点から適宜決められる。
次に、図12(e)に示すように、金属バンプ層93の上部面側に、マスク層94を形成する(ステップ305)。このマスク層は、金属バンプ層においてバンプ位置とそうでない位置とを決めバンプを形成するために用いられるもので、プリント基板や半導体の製造で用いられる公知のレジスト層形成、露光、現像、エッチングなどのプロセスで形成することができる。
そして、図12(f)に示すように、マスク層94が形成された金属バンプ層93をエッチングするバンプエッチングを行う(ステップ306)。バンプエッチングは、メタルレジスト層92と金属バンプ層93とでエッチング性が大きく異なる公知の選択性エッチング剤を用いれば良く、例えばメタルレジスト層92としてニッケルを、金属バンプ層93として銅を用いた場合は、過酸化水素/硫酸系のエッチング剤(例えばメック(株)商品名メックパワーエッヂ)など使用すればよい。例えば過酸化水素/硫酸系のエッチング剤をマスク層94が形成された金属バンプ層93に浸けると、金属バンプ層93のうち、マスク層94の形成部位については金属バンプ層93を構成する銅の浸食が抑制されるため、銅の柱状体すなわちバンプ82が形成される。一方、金属バンプ層93のうち、マスク層94の非形成部位については金属バンプ層93を構成する銅が浸食され、金属バンプ層93が除去される。ただし、金属バンプ層93の内側に形成されるメタルレジスト層92は、エッチング液に対する耐性があるため、浸食されずに残る。
次いで、図12(g)に示すように、バンプ82の表面に残るマスク層94を除去する(ステップ307)。なお、マスク層94は、例えば水酸化ナトリウム水溶液等に浸けることによりバンプ82から剥離させることができる。
そして、図12(h)に示すように、メタルレジスト層92およびバンプ82の露出面に絶縁材料を塗布し、その後、バンプ82が表面に露出する程度に研磨を行うことによって絶縁層95を形成する(ステップ308)。なお、絶縁層95は、例えば液状の、あるいは加熱状態で流動性が増す半硬化状態(いわゆるプリプレグ)のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂、さらにこれら樹脂にガラス布や繊維を混ぜたものを用いることができる。
次に、図12(i)に示すように、バンプ82および絶縁層95の露出面に、全面にわたって下地導電層96を形成する(ステップ309)。この下地導電層96は、例えば銅を無電解めっきすることによって形成することができる。この下地導電層96を例えば17ミクロンまで厚くして配線パターン層とすることも可能であるが、下地導電層96を厚くするほどプロセスコストおよび時間がかかるため、一般的には、後述する外めっき層97を形成して所望する厚さにする。
次いで、図12(j)に示すように、下地導電層96の露出面に、全面にわたって外めっき層97を形成する(ステップ310)。この外めっき層97は、例えば銅で形成することができる。この外めっき層97は、例えば電解めっきで作成することができるが、その他にも、例えば無電解めっき、蒸着、スパッタリング等で作成することも可能である。
そして、外めっき層97の形成が行われた後、図12(k)に示すように、絶縁性樹脂基板90に貼り付けられた放熱性基板91を剥がし、絶縁性樹脂基板90を落とす(ステップ311)。これにより、放熱性基板91、絶縁層95、外めっき層97、およびバンプ82等を備えた基板70が得られる。なお、本実施の形態では、絶縁性樹脂基板90の片面に放熱性基板91を貼り合わせた場合について説明したが、絶縁性樹脂基板90の両面に放熱性基板91を張り合えた両面基板を形成すれば、一度のプロセスで2枚の基板70を得ることができる。
次に、得られた基板70に対してフィルムラミネートを行う(ステップ312)。この基板70の両面には放熱性基板91および外めっき層97がそれぞれ形成されているため、図13(a)に示すように、基板70の両面に感光性ドライフィルム98が貼り付けられる。具体的には、外めっき層97の露出面側には第1の感光性ドライフィルム98aが、放熱性基板91の露出面側には第2の感光性ドライフィルム98bが、それぞれ貼り付けられる。なお、感光性ドライフィルム98の特性は実施の形態1で説明した感光性ドライフィルム74と同じである。
次に、感光性ドライフィルム98がラミネートされた基板70の両面に露光を行う(ステップ313)。具体的に説明すると、図13(b)に示すように、基板70の表面側(外めっき層97側)にラミネートされた第1の感光性ドライフィルム98a上に、配線パターンやLEDチップ実装部位81(図10参照)に対応して形成された第1のマスク99aを密着させ、第1のマスク99aの上部から基板70に向けて紫外線を照射する。なお、第1のマスク99aは、基板70に形成されたバンプ82を覆わないように配置される。一方、基板70の裏面側(放熱性基板91側)にラミネートされた第2の感光性ドライフィルム98b上に、ランナー26(図10参照)に対応して形成された第2のマスク99bを密着させ、第2のマスク99bの下部から基板70側に向けて紫外線を照射する。なお、第2のマスク99bも、基板70に形成されたバンプ82を覆わないように配置される。
本実施の形態では、第1のマスク99aおよび第2のマスク99bが、配線等として残したい部位およびバンプ部位以外を覆うような設計がなされている。そして、例えば第1の感光性ドライフィルム98aのうち、第1のマスク99aで覆われていた部位は紫外線が照射されないためにそのままの性質を維持する一方、第1のマスク99aで覆われていなかった部位は紫外線の照射によってその性質が変化する。したがって、露光後の第1の感光性ドライフィルム98aには、紫外線の照射の有無に基づいた潜像が形成されることになる。なお、第2の感光性ドライフィルム98bについても同様である。これにより、露光後の第1の感光性ドライフィルム98aおよび第2の感光性ドライフィルム98bには、紫外線の照射の有無に基づいた潜像が形成されることになる。
そして、基板70上の露光済みの感光性ドライフィルム98を現像する(ステップ314)。具体的に説明すると、基板70上の露光済みの感光性ドライフィルム98に現像液を供給することにより、感光性ドライフィルム98に形成された潜像を現像化する。本実施の形態では、上述したようにネガ型レジストとして機能する感光性ドライフィルム98を用いており、ネガ型レジストの場合には、元の状態では現像液に対して可溶性であるが、露光工程において紫外線が照射された部位は現像液に対して不溶性になる。したがって、現像では、図13(c)に示したように、感光性ドライフィルム98(第1の感光性ドライフィルム98aおよび第2の感光性ドライフィルム98b)のうち紫外線の非照射部位は除去されて外めっき層97あるいは放熱性基板91が露出する。一方、感光性ドライフィルム98のうち紫外線の照射部位は、現像後も外めっき層97あるいは放熱性基板91を覆う状態を維持する。なお、アルカリ現像型の感光性ドライフィルム98を使用する場合、現像液として、例えば炭酸ナトリウム水溶液を使用することができる。
さらに、現像後の感光性ドライフィルム98を備えた基板70にエッチングを行う(ステップ315)。具体的に説明すると、外めっき層97および放熱性基板91のうち、現像によって基板70上に露出した部位を、エッチング液を用いて化学的に溶解させる。次いで、エッチングによって外めっき層97や放熱性基板91が除去されることにより基板70上に露出したメタルレジスト層92を、硝酸系、硫酸系、シアン系などの酸性のエッチング液を用いて化学的に溶解させる。エッチングを行った結果、図13(d)に示すように、基板70の表面側には外めっき層97およびメタルレジスト層92を選択的に溶解することによって得られた配線パターン等が形成されることになる。
次に、エッチング後の基板70に付着している第1の感光性ドライフィルム98aおよび第2の感光性ドライフィルム98bを剥離させて除去する(ステップ316)。具体的に説明すると、基板70の外めっき層97上に付着する第1の感光性ドライフィルム98aおよび放熱性基板91上に付着する第2の感光性ドライフィルム98bに剥離液を供給することにより、感光性ドライフィルム98を取り除く。剥離を行った結果、基板70の表面側には外めっき層97を選択的にエッチングすることによって得られた配線パターン等が露出する。一方、基板70の裏面側には放熱性基板91およびこの放熱性基板91を選択的にエッチングすることによって得られたランナー26が露出する。なお、剥離液としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液を使用することができる。
そして、剥離後の基板70に対してレジスト処理を施す(ステップ317)。具体的に説明すると、図13(f)に示すように、基板70の表面側すなわち外めっき層97による配線パターン等の形成面にレジスト層100を形成する。ただし、このとき、例えば図10(a)に示したランド群24など、LEDチップ21の実装部位やワイヤボンディングの対象部位にはレジスト層100を形成しないようにする。本実施の形態では、例えばスクリーン印刷の手法を用いることで、基板70上に選択的にレジスト層100を形成できるようになっている。
一方、基板70の裏面側に対しては、レジスト層100の形成を行わない。すなわち、基板70の裏面側は、放熱性基板91およびランナー26が露出したままの状態とする。
さらに、レジスト処理が施された基板70に対し表面処理を施す(ステップ318)。すなわち、図13(g)に示すように、上記ステップ317においてレジスト層100を形成せず、外めっき層97すなわちLEDチップ実装部位81が露出している部位に金や銀などの金属めっきを施し、金属めっき層101を形成する。なお、上記ステップ317の後であって本ステップ318の前に、レジスト層100上に、例えば部品記号や部品アドレスあるいは完成後の基板70の名称等をシルク印刷にて形成する工程を挿入することができる。
その後、表面処理が施された基板70に対して穴開け加工・外形加工を施す(ステップ319)。穴開け加工では、基板70のランナー26の形成位置に、所定間隔で基板70を貫通するゲート穴27を形成する。また、穴開け加工では、図10に示すネジ穴23の形成も行われる。さらに、外形加工では、例えば配線基板20として指定された寸法に合わせるための加工が行われる。
その後、基板70を加工することによって得られた配線基板20は、検査工程において配線パターンにおける電気的な導通、断線あるいは短絡等のチェックがなされ、合格品が配線基板20として利用されることになる。
このようにして得られた配線基板20に対し、実施の形態1で説明した図6に示す手順によってLEDチップ21の取り付けおよびレンズ30の形成を行うことで、発光モジュール12を得ることができる。なお、本実施の形態では、バンプ82上に形成されたLEDチップ実装部位81にLEDチップ21が実装されることになる。そして、レンズ30の形成も、実施の形態1と同様の手法で行われる。すなわち、図7(a)(b)に示した下部型枠41および上部型枠42を用いて配線基板20を挟み、形成された空間内に向けてレンズ用樹脂の注入を行うことで、レンズ30の取り付けが行われる。
図14は、このようにして得られた発光モジュール12の構成を示したものであり、図14(a)は発光モジュール12の表面図、図14(b)は発光モジュール12の裏面図、図14(c)は発光モジュール12をその長手方向からみた側面図、図14(d)は図14(b)のXIVD−XIVD断面図である。
発光モジュール12を構成する配線基板20の表面すなわち各LEDチップ21の実装面には、各LEDチップ21を覆うようにレンズ30が形成される。なお、本実施の形態では、LEDチップ21が配線基板20に設けられたLEDチップ実装部位81に取り付けられている。各レンズ30は、それぞれ、ゲート穴27に存在する接続部31および配線基板20の裏面側に設けられたランナー26に存在する支持部32と一体化している。つまり、本実施の形態では、配線基板20の表面側に設けられた各レンズ30が、各接続部31を介して配線基板20の裏面側に設けられた支持部32によって支持されている。このとき、支持部32は、基板20に形成されたランナー26の内部に入り込んだ状態になる。このため、各レンズ30は安定した状態で配線基板20(各LEDチップ21)上に固定されることになる。したがって、例えば支持部32が衝撃を受けた場合に接続部31との接続部分が折れ、基板20からレンズ30が外れるといった事態の発生を抑制することが可能になる。なお、本実施の形態では、これらレンズ30、接続部31、および支持部32が、成型部材として機能している。
図15は、図14に示す発光モジュール12におけるLEDチップ21の装着状態を示す断面図である。なお、図15では、電極やボンディングワイヤの記載を省略している。
発光モジュール12において、LEDチップ21は、LEDチップ実装部位81において、金属めっき層101を介して外めっき層97に接着されている。なお、LEDチップ21は、ダイボンド材を用いて金属めっき層101に装着されている。また、外めっき層97は、下地導電層96、バンプ82、およびメタルレジスト層92を介して放熱性基板91に接続されている。このため、各LEDチップ21を発光させた際に各LEDチップ21で生じた熱は、各LEDチップ21の裏面から熱伝導部として機能する金属めっき層101、外めっき層97、下地導電層96、バンプ82、メタルレジスト層92を介して放熱性基板91に伝達される。
また、発光モジュール12では、配線基板20の表面側における各LEDチップ21の装着位置およびバンプ82の形成位置と、配線基板20の裏面側におけるランナー26の形成位置(支持部32の形成位置)とがずらされている。つまり、ランナー26(支持部32)は、熱伝達部として機能するバンプ82を避けて形成されていることになる。したがって、各LEDチップ21の裏面からバンプ82に伝達された熱は、配線基板20の裏面側に設けられた放熱性基板91に伝達されやすくなる。特に、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、LEDチップ21の実装位置の直下にバンプ82を形成しているため、熱の伝達経路がさらに短くなるという利点がある。また、スルーホール28とは異なり、バンプ82は放熱性金属が充填されているため、さらに熱が伝わりやすい。
さらに、発光モジュール12において、支持部32はランナー26を充填するように構成されており、配線基板20の裏面側に露出する部位の高さは、配線基板20自身の裏面側すなわち放熱性基板91の面高さと同一になっている。本実施の形態では、実施の形態1と同様、図2を用いて説明したように配線基板20を備えた発光モジュール12の裏面側に放熱シート18を取り付けることができるようになっている。ここで、本実施の形態における発光モジュール12では、例えば図14や図15からも明らかなように支持部32が配線基板20の裏面側の高さ以下であり、支持部32は配線基板20の裏面側から突出していない。したがって、発光モジュール12を構成する配線基板20の裏面側に設けられた放熱性基板91を放熱シート18に密着させることが可能となる。その結果、発光モジュール12に設けられた各LEDチップ21を発光させる際に生じた熱を、放熱性基板91および放熱シート18を介してバックライトフレーム11(ともに図2参照)に逃がすことが可能となり、発光モジュール12の温度上昇を抑制することができる。
そして、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、レンズ用樹脂の注入に使用するランナー26を、エッチングで形成するようにした。これにより、配線パターンの形成時にランナー26の形成も行うことが可能となり、切削等の機械加工でランナー26を形成する場合と比較して、製造工程を簡略化することができ、製造コストの低減も図ることができる。
<実施の形態3>
本実施の形態は、実施の形態2とほぼ同様であるが、配線基板20におけるランナー26およびゲート穴27の構成が実施の形態2とは異なる。なお、本実施の形態において、実施の形態2と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図16は、本実施の形態で用いられる配線基板20の構成を示したものであり、図16(a)はLEDチップ21が実装される配線基板20の表面図、図16(b)は配線基板20の裏面図、図16(c)は図16(b)のXVIC−XVIC断面図、図16(d)は配線基板20をその短手方向から見た側面図である。なお、図16は配線基板20単体を示しており、実施の形態1や2と同様、LEDチップ21やレンズ30は取り付けられていない。
また、この配線基板20の表面側には、実施の形態2で説明したものとは異なり、長手方向に4列、短手方向に2列、LEDチップ21を実装するためのLEDチップ実装部位81および電気的な接続を行うためのランド群24が形成されている。なお、図16に示すランド群24では、LEDチップ実装部位81に最大4個のLEDチップ21が実装され、各々正負1対の電極により電気的に接続される状態を例示しているが、LEDチップ21の個数や搭載されるLEDチップ21の種類を限定するものではない。そして、各LEDチップ実装部位81の周囲には、各LEDチップ実装部位81を取り囲むようにゲート穴27がそれぞれ4個ずつ合計で32個形成されている。ただし、各ゲート穴27の形成位置は、配線基板20に対して複数のLEDチップ21が実装された際に、LEDチップ21によって塞がれないように設定されていればよく、ゲート穴27の個数もこれに限定されない。ここで、各ゲート穴27の断面は、例えば図16(c)に示すようにテーパ状になっていてもよい。
一方、この配線基板20の裏面側には、配線基板20の長手方向に沿って2本のランナー26が形成されている。各ランナー26において、各LEDチップ実装部位81の形成部位の裏側周囲には、円形状の樹脂溜まり部が形成されている。ただし、各LEDチップ実装部位81の裏側にはランナー26が形成されず、実施の形態2で説明したバンプ82(図示せず)等を介して放熱性基板91が島状に露出している。したがって、本実施の形態においても、配線基板20の表面側におけるLEDチップ実装部位81の形成位置と配線基板20の裏面側におけるランナー26の形成位置とがずらされている。すなわち、LEDチップ実装部位81の形成位置の裏側にはランナー26が存在せず、ランナー26の形成位置の裏側にはLEDチップ実装部位81が存在しないように配置がなされている。そして、ランナー26の断面は、例えば図16(d)に示すように逆テーパ状となっていてもよい。
図16に示す配線基板20は、実施の形態2と同様、図11に示すフローチャートに示す手順にて製造することができる。また、発光モジュール12は、実施の形態1や2と同様、得られた配線基板20を用い、図6に示すフローチャートに示す手順にて製造することができる。
図17は、このようにして得られた発光モジュール12の構成を示したものであり、図17(a)は発光モジュール12の上面図、図17(b)は発光モジュール12の裏面図、図17(c)は図17(b)のXVIIC−XVIIC断面図、図17(d)は発光モジュール12を発光モジュール12を短手方向から見た側面図である。なお、図17(c)および図17(d)では、LEDチップ21の記載を省略している。
発光モジュール12を構成する配線基板20の表面すなわち各LEDチップ21の実装面には、各LEDチップ21を覆うようにレンズ30が形成される。各レンズ30は、それぞれ、4つのゲート穴27に存在する接続部31および配線基板20の裏面側に設けられたランナー26に存在する支持部32と一体化している。つまり、配線基板20の表面側に設けられた各レンズ30は、それぞれ4つの接続部31を介して配線基板20の裏面側に設けられた支持部32によって支持されている。このとき、支持部32は、基板20に形成されたランナー26の内部に入り込んだ状態になる。このため、各レンズ30は安定した状態で配線基板20(各LEDチップ21)上に固定されることになる。したがって、本実施の形態では、例えば支持部32が衝撃を受けた場合に接続部31との接続部分が折れ、基板20からレンズ30が外れるといった事態の発生を抑制することができる。
特に、本実施の形態では、1つのレンズ30をそれぞれ4つの接続部31で支持していることから、より安定的にレンズ30を保持することが可能になる。
また、本実施の形態では、各ゲート穴27がテーパ状の断面を有しており、結果として得られる各接続部31もテーパ状の断面形状を有している。したがって、各接続部31自身が抜け止めとしての機能も有することになり、仮に支持部32から接続部31が折れてしまったとしても、レンズ30を引き続き保持することが可能になる。更に詳しく述べるならば、LEDチップ21を発光させる際に生じた熱を、直下に形成したバンプ82およびこれと一体化している放熱性基板91を通じて逃がす形態にあって、円形状の放熱性基板91の周囲にゲート穴27を配置し、ランナー26と一体化された支持部32に充填されたレンズ用樹脂で放熱性基板91を完全に取り囲こむ島状構造にすることで、放熱性基板91を通じた、レンズ用樹脂内への熱の伝達が均等化される。すなわち、樹脂レンズの問題である熱膨張の異方性による樹脂変形がもたらしてきたレンズ30の光学軸の変位など光学特性の異方性が、熱拡散移動が均一になることで減少し、レンズ30の熱変形に伴う光の配向特性の変位を抑えることができる。また、放熱性基板91の大きさや形状を変えることなく、必要に応じてゲート穴27につながるランナー26の大きさを変えることができるのでレンズ30の脱着防止も可能である。さらには、配線基板20の表面と裏面の残銅率の差から生じる加熱時の基板の反りの問題に対して、放熱性基板91の断面積や体積を変更することなく、放熱性基板91周囲のランナー26の大きさを変えて基板裏面の残銅率を変えることで改善できる。
さらに、本実施の形態では、ランナー26が逆テーパ状の断面を有する場合、結果として得られる各支持部32も逆テーパ状の断面形状を有することになる。したがって、ランナー26から支持部32がさらに外れにくくなり、より安定的に接続部31およびレンズ30を支持することが可能になる。
図18は、図17に示す発光モジュール12におけるLEDチップ21の実装状態を示す断面図である。
発光モジュール12において、LEDチップ21は、LEDチップ実装部位81すなわち金属めっき層101を介して外めっき層97に接着されている。なお、LEDチップ21は、ダイボンド材を用いて金属めっき層101に装着されている。また、外めっき層97は、下地導電層96、バンプ82、およびメタルレジスト層92を介して放熱性基板91に接続されている。このため、各LEDチップ21を発光させた際に各LEDチップ21で生じた熱は、各LEDチップ21の裏面から熱伝導部として機能する金属めっき層101、外めっき層97、下地導電層96、バンプ82、メタルレジスト層92を介して放熱性基板91の島状部に伝達される。
また、発光モジュール12では、配線基板20の表面側における各LEDチップ21の装着位置と、配線基板20の裏面側におけるランナー26の形成位置(支持部32の形成位置)とがずらされている。具体的には、配線基板20の表面側における各LEDチップ21の装着位置すなわちLEDチップ実装部位81の形成位置の下側に、バンプ82および放熱性基板91が形成されている。したがって、各LEDチップ21から外めっき層97および下地導電層96を介してバンプ82に伝達された熱は、さらにメタルレジスト層92を介して裏面側の島状部を構成する放熱性基板91に伝達される。
さらに、発光モジュール12において、支持部32はランナー26を充填するように構成されており、配線基板20の裏面側に露出する部位の高さが、配線基板20自身の裏面側すなわち放熱性基板91の面高さと同一になっている。本実施の形態でも、実施の形態1や2と同様、図2を用いて説明したように配線基板20を備えた発光モジュール12の裏面側に放熱シート18が取り付けられる。本実施の形態における発光モジュール12では、図16や図17からも明らかなように支持部32が配線基板20の裏面側の高さ以下であり、支持部32は配線基板20の裏面側から突出していない。したがって、発光モジュール12を構成する配線基板20の裏面側に設けられた放熱性基板91を放熱シート18(図2参照)に密着させることが可能となる。その結果、発光モジュール12に設けられた各LEDチップ21を発光させる際に生じた熱を、バンプ82や放熱性基板91および放熱シート18を介してバックライトフレーム11(図2参照)に逃がすことが可能となり、発光モジュール12の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態では、図18に示したように、配線基板20の表面側に設けられるレンズ30の直径であるレンズ径W1よりも、このレンズ30に対応して配線基板20の裏面側に設けられるランナー26の直径であるランナー径W2が大きく設定されている。しかも、この部位では、レンズ30の両端部位置よりも、ランナー26の両端部がより外側に位置するようになっている。このため、各レンズ30はランナー26内に形成された樹脂溜まりによって強固且つ安定的に支持されることになる。
なお、実施の形態1〜3では、感光性ドライフィルム74あるいは感光性ドライフィルム98を用いて露光用のレジスト層を形成するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば液状のレジスト剤を塗布することによって露光用のレジスト層を形成するようにしてもよい。
また、実施の形態1〜3では、固体発光素子としてLEDチップ21を使用する場合を例に説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば有機EL素子等を使用する場合にも適用することが可能である。
さらに、実施の形態1〜3では、液晶表示モジュール50のバックライトとして機能する発光モジュール12について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば複数のLEDチップ21を選択的に発光させることにより、テキスト情報や画像情報を表示するディスプレイ装置にも適用することができる。
液晶表示装置の全体構成を示す図である。 (a)(b)はバックライト装置の一部の構造を説明するための図である。 (a)〜(d)は実施の形態1に係る発光モジュールにおける配線基板の構成を示す図である。 実施の形態1における配線基板の製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(j)は実施の形態1に係る配線基板の各製造工程の具体的なプロセスを説明するための図である。 配線基板を用いた発光モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 (a)(b)は配線基板に対するレンズの形成プロセスを説明するための図である。 (a)〜(d)は実施の形態1における発光モジュールの構成を示す図である。 実施の形態1におけるLEDチップの実装状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は実施の形態2に係る発光モジュールにおける配線基板の構成を示す図である。 実施の形態2における配線基板の製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(k)は実施の形態2に係る配線基板の各製造工程の具体的なプロセスを説明するための図である。 (a)〜(h)は実施の形態2に係る配線基板の各製造工程の具体的なプロセスを説明するための図(つづき)である。 (a)〜(d)は実施の形態2における発光モジュールの構成を示す図である。 実施の形態2におけるLEDチップの実装状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は実施の形態3に係る発光モジュールにおける配線基板の構成を示す図である。 (a)〜(d)は実施の形態3における発光モジュールの構成を示す図である。 実施の形態3におけるLEDチップの実装状態を示す断面図である。
符号の説明
10…バックライト装置、11…バックライトフレーム、12…発光モジュール、13…拡散板、14、15…プリズムシート、16…輝度向上フィルム、18…放熱シート、20…配線基板、21…LEDチップ、26…ランナー、27…ゲート穴、28…スルーホール、29…LEDチップ実装部位、30…レンズ、31…接続部、32…支持部、50…液晶表示モジュール、70…基板、71…ガラエポ基台、72…第1の銅箔、73…第2の銅箔、74…感光性ドライフィルム、75…マスク、76…レジスト層、77…金属めっき層、81…LEDチップ実装部位、82…バンプ、90…絶縁性樹脂基板、91…放熱性基板、92…メタルレジスト層、93…金属バンプ層、94…マスク層、95…絶縁層、96…下地導電層、97…外めっき層、98…感光性ドライフィルム、99…マスク、100…レジスト層、101…金属めっき層、W1…レンズ径、W2…ランナー径

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面に装着される固体発光素子と、
    前記固体発光素子で発生した熱を前記基板の前記一方の面から他方の面に伝達する熱伝達部と、
    前記基板の前記他方の面に前記熱伝達部を避けて形成される凹部と、
    前記基板の前記一方の面から前記凹部に貫通する貫通穴と、
    前記固体発光素子を覆うカバー部材と、
    前記貫通穴を介して前記カバー部材に接続される接続部と、
    前記凹部に形成され、前記接続部に接続されることで当該接続部を介して前記カバー部材を支持する支持部と
    を含む発光装置。
  2. 前記支持部は、前記凹部において前記他方の面の高さ以下に形成されることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記熱伝達部に接続され且つ前記凹部に取り囲まれる島状部をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 前記凹部の直径が前記カバー部材の直径を超えて形成されることを特徴とする請求項3記載の発光装置。
  5. 画像表示を行う表示パネルと、当該表示パネルの背面に向けられ当該表示パネルの背面側から光を照射するバックライトとを含む表示装置であって、
    前記バックライトは、
    基板と、
    前記基板の一方の面に装着される固体発光素子と、
    前記固体発光素子で発生した熱を前記基板の前記一方の面から他方の面に伝達する熱伝達部と、
    前記基板の前記他方の面に前記熱伝達部を避けて形成される凹部と、
    前記基板の前記一方の面から前記凹部に貫通する貫通穴と、
    前記固体発光素子を保護する保護部、前記貫通穴に設けられ当該保護部に接続される接続部、および前記凹部に設けられ当該接続部に接続される支持部を一体成型してなる成型部材と、
    前記基板の前記他方の面に接触配置され、前記熱伝導部から伝達される熱を放熱する放熱部材と
    を含む表示装置。
  6. 前記成型部材における前記支持部が、前記基板における前記他方の面の高さ以下に設定されることを特徴とする請求項5記載の表示装置。
  7. 前記接続部は、前記基板の前記他方の面から前記一方の面にかけて直径が細くなる形状を有していることを特徴とする請求項5記載の表示装置。
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