JP2008158257A - レンズ鏡胴 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡胴において、バリヤ機構とレンズの衝突又は干渉を防止する。
【解決手段】レンズ群60,90、レンズG1よりも光軸方向の前方に配置され開口部64aを開閉するバリヤ羽根121を含むバリヤ機構120、レンズ群を沈胴位置及び撮影時の初期位置に移動させると共に初期位置を始点としてズーム駆動又はフォーカス駆動する駆動機構100,110を備え、駆動機構110は、撮影時において、バリヤ羽根121よりも光軸方向の前方に突出する範囲を含めてレンズを光軸方向に移動させ、バリヤ機構120は、レンズが撮影時の初期位置に至る前に、バリヤ羽根121を全開状態に移動させる。これによれば、レンズがバリヤ羽根よりも突出するように初期位置から繰り出されても、レンズとバリヤ羽根の衝突あるいは干渉を防止することができ、所期の機能を確実に保証することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、デジタルカメラ、銀塩フィルム式カメラ等に搭載されるレンズを光軸方向に駆動するレンズ鏡胴に関し、特に、最も被写体側のレンズの前方にバリヤ機構を備えたレンズ鏡胴に関する。
従来のレンズ鏡胴としては、CCD等を取り付けるベース、ベースに固定された固定筒、固定筒の内側に回動及び直進自在に配置されたカム筒、カム筒の内側において光軸方向に移動自在に支持された第1レンズ群及び第2レンズ群、第2レンズ群の後方においてベースに対して移動自在に支持された第3レンズ群、カム筒を回転駆動する駆動機構、第1レンズ群の前方に設けられて沈胴時に開口部を閉鎖してレンズを覆うバリヤ機構等を備えたものが知られている(例えば、特許文献参照)。
ここで、第1レンズ群は、レンズを固定するレンズ枠(内側保持枠)、レンズよりも光軸方向の前方においてレンズ枠に設けられたバリヤ機構等を備えている。また、バリヤ機構は、レンズ枠(内側保持枠)の開口部を開閉するバリヤ羽根、バリヤ羽根を開状態に付勢するバネ、沈胴時にバネの付勢力に抗してバリヤ羽根を閉じ方向に駆動する駆動部材等を備えている。
このレンズ鏡胴においては、第1レンズ群のレンズは、レンズ枠(内側保持枠)に固定されており、バリヤ羽根は、常にレンズの前方において開閉する(すなわち、レンズは常にバリヤ羽根の後方に位置する)ため、レンズとバリヤ羽根が衝突することはなく、バリヤ羽根は確実に開閉動作を行うことができる。
ところで、少ない数のレンズ群構成にして、所望の変倍比を確保しつつ、構造の簡素化、沈胴時における光軸方向の薄型化等を図るべく、光軸方向に移動する第1レンズ群のレンズ枠に対してレンズを相対的に光軸方向に移動自在にする場合、撮影時において、このレンズがバリヤ羽根の開閉位置よりも光軸方向の前方側に突出する状態があり、バリヤ羽根の開閉動作とレンズの移動動作が、所定のタイミングで行われないと、レンズが閉じた状態にあるバリヤ羽根に衝突あるいは干渉する虞があり、所期の機能を確実に保証することができない。
特開2003−295256号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化、薄型化等を図りつつ、バリヤ機構を備えた構成において、バリヤ機構(バリヤ羽根)とレンズの衝突あるいは干渉を確実に防止して、所期の機能を確実に保証できるレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明のレンズ鏡胴は、レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ群と、レンズよりも光軸方向の前方に配置され開口部を開閉するバリヤ羽根を含むバリヤ機構と、レンズを沈胴位置及び撮影時の初期位置に移動させると共に初期位置を始点としてズーム駆動又はフォーカス駆動する駆動機構を備えたレンズ鏡胴であって、上記駆動機構は、撮影時において、バリヤ羽根よりも光軸方向の前方に突出する範囲を含めてレンズを光軸方向に移動させ、上記バリヤ機構は、レンズが撮影時の初期位置に至る前に、バリヤ羽根を全開状態に移動させる、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動機構により、レンズ群(及びレンズ)が沈胴位置から撮影時の初期位置に移動させられ、初期位置を始点として光軸方向に駆動されてズーミング又はフォーカシングを行うにあたり、レンズが初期位置に至る前に、バリヤ機構により、バリヤ羽根が全開状態に移動させられる。これにより、レンズが初期位置に至ったときには、既にバリヤ羽根は全開状態にあるため、レンズがバリヤ羽根よりも突出するように初期位置から繰り出されても、レンズとバリヤ羽根の衝突あるいは干渉を防止することができ、所期の機能を確実に保証することができる。
上記構成において、初期位置は、光軸方向において、沈胴位置よりも所定量だけ前方に繰り出した位置に位置付けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ群(レンズ)は、沈胴位置から所定量だけ繰り出して初期位置に至るため、その繰り出しの間に、バリヤ羽根を全閉位置から全開位置に容易にかつ確実に移動させることができる。
上記構成において、バリヤ機構は、レンズ群の移動に連動して、バリヤ羽根を開閉させるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、バリヤ機構は、レンズ群と連動してバリヤ羽根を開閉させるため、例えば、レンズ群が、沈胴位置から初期位置に移動する(繰り出す)際に、その移動(繰り出し動作)の途中の動作に連動させて、専用の駆動源等を用いることなく、すなわち、構造の簡素化等を達成しつつ、バリヤ羽根を全閉状態から全開状態に所定のタイミングで確実に移動(全開)させることができる。
上記構成において、レンズ群は、光軸方向の前方から順に配列された第1レンズ群及び第2レンズ群を含み、第1レンズ群は、光軸方向に移動自在に支持された第1レンズ枠、第1レンズ枠に対して光軸方向に移動自在に支持されると共にレンズを保持した第1レンズ筒、第1レンズ枠に対して開閉自在に支持されたバリヤ羽根を含み、駆動機構は、第1レンズ群及び第2レンズ群を光軸方向に移動させる第1駆動機構と、撮影時においてバリヤ羽根よりも光軸方向の前方に突出する範囲を含めて第1レンズ筒を光軸方向に移動させるべく第1レンズ枠に設けられた第2駆動機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1駆動機構により、第1レンズ群及び第2レンズ群が光軸方向に移動させられ、第2駆動機構により、第1レンズ筒(レンズ)が第1レンズ群の第1レンズ枠に対して光軸方向に相対的に移動させられる。これにより、全体としてズーム駆動及びフォーカス駆動が行われる。
ここで、バリヤ羽根は、第1レンズ枠に保持されると共に、第1レンズ枠(第1レンズ群)が初期位置に至る前に、すなわち、第2駆動機構により第2レンズ筒(レンズ)が第1レンズ枠に対して光軸方向の前方に繰り出される前に、全開状態に移動させられるため、レンズとバリヤ羽根の衝突あるいは干渉を防止することができ、所期の機能を確実に保証することができる。すなわち、構造の簡素化、部品点数の削減等を図って光軸方向における薄型化等を達成しつつ、バリヤ羽根も他の部品(レンズあるいは第1レンズ筒)と衝突あるいは干渉しないように確実に駆動させることができる。
上記構成において、バリヤ機構は、第1レンズ枠の移動に連動して、バリヤ羽根を開閉させるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、バリヤ機構は、第1レンズ枠と連動してバリヤ羽根を開閉させるため、例えば、第1レンズ群が沈胴位置から初期位置に移動する(繰り出す)際に、その移動(繰り出し動作)の途中の動作に連動させて、専用の駆動源等を用いることなく、すなわち、構造の簡素化等を達成しつつ、バリヤ羽根を全閉状態から全開状態に所定のタイミングで確実に移動(全開)させることができる。
上記構成において、第1駆動機構及び第2駆動機構を駆動制御する制御手段を含み、制御手段は、第1レンズ群及び第2レンズ群を沈胴位置から撮影時の初期位置に至らせる前に、バリヤ羽根を全開状態に至らせるべく、第1駆動機構及び第2駆動機構を駆動制御する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズの繰り出し動作とバリヤ羽根の開閉動作とが機構的な連動関係に無くても、制御手段により、第1駆動機構を駆動制御して、第1レンズ群及び第2レンズ群を沈胴位置から初期位置に至らせると共に、第1レンズ枠に連動させてバリヤ羽根を全開状態に至らせた後に、第2駆動機構を駆動制御してバリヤ羽根よりも突出する(繰り出す)ようにレンズ(第1レンズ筒)を駆動制御することで、レンズ(第1レンズ筒)とバリヤ羽根との衝突あるいは干渉を確実に防止することができる。
上記構成において、制御手段は、第1駆動機構の駆動量の検出結果に基づいて、第2駆動機構を駆動制御する、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1駆動機構が駆動源としてDCモータあるいはステッピングモータを備える場合、その駆動量を検出センサ等で検出し、その検出結果に基づいて、バリヤ羽根の開閉タイミングと第1レンズ群が初期位置に至るタイミングを特定し、これらのタイミングを基に、第2駆動機構を駆動制御して、レンズ(第1レンズ筒)を所定のタイミングで繰り出させることができる。
上記構成をなす本発明のレンズ鏡胴によれば、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化、薄型化等を達成しつつ、バリヤ機構を備えた構成において、バリヤ機構(バリヤ羽根)とレンズの衝突あるいは干渉を確実に防止して、所期の機能を確実に保証できるレンズ鏡胴を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図13は、本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示すものであり、図1はレンズ鏡胴の正面図、図2はレンズ鏡胴の内部を光軸方向から見た断面図、図3ないし図7は光軸を含む面での断面図、図8及び図9はバリヤ羽根の全閉状態及び全開状態を示す部分正面図、図10はバリヤ機構の一部を示す部分断面図、図11は沈胴位置、バリヤバネの開閉タイミング及び初期位置を示すグラフ、図12及び図13はレンズが広角端位置及び望遠端位置にある状態を示す装置の断面図である。
このレンズ鏡胴は、図1ないし図7に示すように、フィルタプレートFP,CCD等の撮像素子PEが取り付けられるベース10、ベース10に固着された固定筒20、固定筒20の内側において回転及び光軸方向Lに直進可能に支持された回転筒30、回転筒30の内側において回動不能にかつ回転筒30と一緒に光軸方向Lに直進可能に嵌合された第1カム筒40、第1カム筒40の内側において回動不能にかつ光軸方向Lに直進可能に嵌合された第1ガイド筒50、第1ガイド筒50の内側において回動不能にかつ光軸方向Lに直進可能に嵌合された第1レンズ群60、第1レンズ群60の内側において回動自在にかつ第1ガイド筒50と一緒に光軸方向Lに直進可能に嵌合された第2カム筒70、第2カム筒70の内側において回動不能にかつ第2カム筒70と一緒に光軸方向Lに直進可能に嵌合された第2ガイド筒80、第2ガイド筒80の内側において回動不能にかつ光軸方向Lに直進可能に嵌合された第2レンズ群90、回転筒30を回転駆動するべくベース10に設けられた第1駆動機構の一部をなす駆動ユニット100、第1レンズ群60に設けられて後述する第1レンズ筒62を光軸方向Lに駆動する第2駆動機構110、第1レンズ群60に設けられてその開口部64aを開閉するバリヤ機構120、回転筒30の沈胴位置を検出する検出センサ130、第1駆動機構(駆動ユニット100)及び第2駆動機構110を駆動制御する制御手段としてのCPU等からなる制御ユニット(不図示)等を備えている。
ここでは、駆動ユニット100、第1カム筒40、第2カム筒70等により、第1レンズ群60及び第2レンズ群90を光軸方向Lに相対的に移動させてズーム駆動する第1駆動機構が構成されている。
ベース10は、樹脂材料を用いて成型されており、図1ないし図7に示すように、光を通す開口部11、開口部11の後方に形成されてフィルタプレートFP及び撮像素子PEを取り付ける凹部12、駆動ユニット100を保持するための保持部13、バリヤ機構120の一部(後述する駆動レバー122の駆動ロッド122b)に係合及び離脱するべく光軸方向Lの前方に向けて突出する傾斜面14aをもつ係合突起14、検出センサ130を取り付ける凹部15等を備えるように形成されている。保持部13は、図1ないし図3に示すように、後述する固定筒20の保持部21と協働して、駆動ユニット100の歯車列を収容する空間を画定するように形成されている。
固定筒20は、樹脂材料を用いて成型されており、図1ないし図7に示すように、ベース10の保持部13に対向して接合される保持部21、光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に形成された円筒部22等を備えるように形成されている。
円筒部22は、図2及び図3に示すように、後述する歯車108の一部を非接触にて内部に入り込ませるように切り欠かれた切り欠き部22a、回転筒30(の後述するフォロワピン31)にカム作用を及ぼすべく内周面に形成された3つのカム溝22b、第1カム筒40(の後述する突起41)を光軸方向Lにのみガイドするガイド溝22c等を備えるように形成されている。
回転筒30は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図1ないし図7に示すように、固定筒20のカム溝22bに挿入されるべくその外周面において等間隔で配置された3つのフォロワピン31、後述する歯車108と噛合するべくその外周面の後端側に形成された歯列(弧状ラック部)32、光軸方向Lに伸長し後述するフォロワピン71の先端を受け入れるガイド溝33等を備えるように形成されている。そして、回転筒30は、歯車108により回転駆動力が伝達されて、回転すると共に光軸方向Lに移動するようになっている。
第1カム筒40は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図3に示すように、固定筒20のガイド溝22cに挿入される突起41、後述する第2カム筒70の3つのフォロワピン71を受け入れて光軸方向Lにカム作用を及ぼす3つの貫通カム42、後述する第1ガイド筒50の突起52を受け入れて光軸方向Lにガイドするガイド溝43等を備えるように形成されている。
そして、第1カム筒40は、回転筒30の内側に入れ子状に嵌め込まれた状態で、回転不能に固定筒20に保持されると共に、回転筒30と一緒に光軸方向Lに移動するようになっている。
第1ガイド筒50は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図1及び図3に示すように、後述する第2カム筒70のフォロワピン71を光軸Lに垂直な面内において所定の角度範囲を回動自在に受け入れるべく周方向に所定の長さに亘って貫通して形成された3つの弧状長孔51、第1カム筒40のガイド溝43に挿入されるべく径方向外向きに突出して形成された3つの突起52、後述する第1レンズ群60の突起63bを受け入れて光軸方向Lにガイドするべく内周面に形成されたガイド溝53等を備えるように形成されている。そして、第1ガイド筒50は、第1カム筒40の内側に入れ子状に嵌め込まれた状態で、回転不能に保持されつつ、第1カム筒40に対して相対的に光軸方向Lに移動するようになっている。
第1レンズ群60は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図1、図3ないし図6に示すように、第1レンズ枠61、レンズG1を保持し第1レンズ枠61に対して光軸方向Lに相対的に移動する第1レンズ筒62等を備えるように形成されている。
第1レンズ枠61は、図3に示すように、外側円筒部63、内側円筒部64、前端壁部65等により形成されている。
外側円筒部63は、図3に示すように、後述する第2カム筒70のフォロワピン71を非接触にて径方向外側に通す切り欠き部63a、第1ガイド筒50のガイド溝53に挿入されるべく径方向外向きに突出して形成された突起63b、後述する第2カム筒70の外側カム溝72に挿入されるべく径方向内向きに突出しかつ周方向に等間隔をおいて形成された3つのフォロワピン63c等を備えるように形成されている。
内側円筒部64は、図3に示すように、第1レンズ筒62を光軸方向Lに移動自在(出没自在に)に挿入して支持するように形成されると共に、後述する一対のバリヤ羽根121,121により開閉される開口部64aを画定している。
前端壁部65は、図3ないし図8、図10に示すように、後述する駆動モータ111を固定するための固定部65a、後述するリードスクリュー115の一端部を回動自在に支持する軸受孔65b、後述する中間歯車113を回動自在に支持する支軸65c、後述する2つのガイドシャフト117,117を嵌合させる2つの嵌合穴65d,65d、後述するコイルスプリング118の一端部を受ける座面部65e、後述する一対のバリヤ羽根121,121を揺動自在に支持する2つの支軸65f,65f、後述する駆動レバー122を揺動自在に支持する支軸65g、後述するスプリング123の一端を掛止する掛止突起65h、後述する検出センサ119を固定する固定部65i等を備えるように形成されている。また、前端壁部65は、図6、図7、図10に示すように、後述するバリヤ機構120の一対のバリヤ羽根121,121を開閉自在に収容する羽根室Wを画定している。
第1レンズ筒62は、樹脂材料を用いて成型され、図3ないし図7に示すように、内側円筒部64に挿入されると共にレンズG1を保持する円筒部62a、円筒部62aから延出し後述するガイドシャフト117,117にそれぞれ摺動自在に連結される連結部62b,62b、連結部62bに形成されて後述するコイルスプリング118の他端部を受ける座面部62c、連結部62bから延出して形成され後述する検出センサ119により検出される被検出片62d、円筒部62aから延出し後述するナット116を回動不能に保持するナット保持部62e等を備えるように形成されている。
そして、第1レンズ筒62は、後述する第2駆動機構110の駆動力により、第1レンズ群60の第1レンズ枠61に対して、光軸方向Lに相対的に移動させられるようになっている。
第2駆動機構110は、図3ないし図5に示すように、ステッピングモータ等からなる駆動モータ111、駆動歯車112、中間歯車113、被動歯車114、被動歯車114と一体的に回転するようにかつ光軸方向Lに伸長して形成されたリードスクリュー115、リードスクリュー115に螺合した状態で第1レンズ筒62のナット保持部62eに保持されるナット116、第1レンズ筒62の連結部62b,62bを摺動自在に嵌合させて光軸方向Lにガイドする2つのガイドシャフト117,117、第1レンズ筒62を光軸方向Lの後方に向けて付勢するコイルスプリング118、第1レンズ筒62の被検出片62dを検出する発光素子及び受光素子を備えた透過型の光センサである検出センサ119等を備えている。
そして、駆動モータ111を回転駆動させることで、駆動歯車112→中間歯車113→被動歯車114→リードスクリュー115→ナット116を介して、第1レンズ筒62(レンズG1)を、第1レンズ枠61に対して、光軸方向Lに相対的に移動させる、すなわち、一対のバリヤ羽根121,121よりも光軸方向Lの前方に突出する範囲を含めた領域を往復動させることにより、所定の合焦位置にフォーカシング(フォーカス駆動)するようになっている。
第2カム筒70は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図3に示すように、第1レンズ群60(外側円筒部61)の切り欠き部63a,第1ガイド筒50の弧状長孔51を通して、第1カム筒40の貫通カム42及び回転筒30のガイド溝33に挿通された3つのフォロワピン71、第1レンズ群60のフォロワピン63cを受け入れて光軸方向Lにカム作用を及ぼす3つの外側カム溝72、後述する第2レンズ群90のフォロワピン93を受け入れて光軸方向Lにカム作用を及ぼす3つの内側カム溝73等を備えるように形成されている。
そして、第2カム筒70は、外側円筒部63の内側に入れ子状に嵌め込まれた状態で、第1カム筒40によりカム作用を受けて回転し、第1ガイド筒50を光軸方向Lに一緒に移動させると共に、第1レンズ群60及び第2レンズ群90に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼすようになっている。
第2ガイド筒80は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図3に示すように、第1ガイド筒50に対して回転不能に連結される連結片91、第2レンズ群90のフォロワピン93を光軸方向Lにのみガイドする3つのガイドスリット82等を備えるように形成されている。
そして、第2ガイド筒80は、第2カム筒70の内側に入れ子状に嵌め込まれて、回転不能に保持され、第1ガイド筒50と一緒に光軸方向Lに移動して、第2レンズ群90の回転を規制しつつ光軸方向Lへの移動を許容するようになっている。
第2レンズ群90は、樹脂材料を用いて光軸方向Lに平行な軸心をもつ円筒状に成型され、図3ないし図7に示すように、レンズG2を保持する円筒部91、円筒部91から径方向に延出した延出部92、第2カム筒70の内側カム溝73に挿入されるべく延出部92から径方向外向きに突出しかつ周方向に等間隔をおいて形成された3つのフォロワピン93等を備えるように形成されている。
そして、第2レンズ群90は、第2ガイド筒80により回転が規制されつつ、第2カム筒70によりカム作用を受けて、光軸方向Lに移動するようになっている。
駆動ユニット100(第1駆動機構)は、図2に示すように、ベース10に固定されたDCモータあるいはステッピングモータ等からなる駆動モータ101、駆動モータ101に直結された駆動歯車102、駆動歯車102と噛合する歯車103a、歯車103aと同軸上に一体的に形成されたウォームギヤ103b、ウォームギヤ103bと一体的に回転する羽根車103c、ウォームギヤ103bと噛合するウォームホイール104a、ウォームホイール104aと同軸上に一体的に形成された歯車104b、歯車104bと噛合する歯車105、歯車105と噛合する歯車106a、歯車106aと同軸上に一体的に形成された歯車106b、歯車106bと噛合する歯車107、歯車107と噛合すると同時に回転筒30の歯列(弧状ラック部)32に噛合する歯車108、羽根車103cの回転量を検出する検出センサ109等により形成されている。
検出センサ109は、発光素子と受光素子を備えて、羽根車103cの回転により、羽根が両素子間の光路を横切ることで、受光素子に入射する光量に応じた信号が出力されるようになっている。
すなわち、駆動モータ101を回転駆動させることで、駆動歯車102→歯車103a→ウォームギヤ103b→ウォームホイール104a→歯車104b→歯車105→歯車106a→歯車106b→歯車107→歯車108→歯列32を介して、回転筒30を回転させると共に、検出センサ109により羽根車103cの回転量を検出することで、沈胴位置から初期位置までの繰り出し量、初期位置からの光軸方向Lへの繰り出し及び繰り込み量を検出して、全体の駆動量を検出するようになっている。
バリヤ機構120は、図6ないし図10に示すように、第1レンズ群60の前端壁部65により画定される羽根室Wに収容されて開口部64aを開閉する一対のバリヤ羽根121,121、一対のバリヤ羽根121,121を連動させて開閉駆動する駆動レバー122、一対のバリヤ羽根121,121を全開させる向きに駆動レバー122を回転付勢する捩りバネ123、一対のバリヤ羽根121,121をそれぞれ閉じる向きに回転付勢する2つの捩りバネ124,124等を備えている。
一対のバリヤ羽根121,121は、支軸65fにより揺動自在に支持され、お互いに協働して開口部64aを全開し又は全閉するようになっている。
駆動レバー122は、支軸65gにより揺動自在に支持され、その一端側において光軸方向Lの前方に向けて突出して一対のバリヤ羽根121,121の一部に係合し得るように設けられた駆動ピン122a、その他端側において光軸方向Lの後方に向けて突出してベース10の係合突起14に係合し得るように設けられた駆動ロッド122b、掛止突起122c等を備えている。
捩りバネ123は、支軸65gの周りに配置されて、その一端123aが駆動レバー122の掛止突起122cに掛止され、その他端123bが前端壁部65の掛止突起65hに掛止されて、駆動レバー122を図8及び図9中の時計回りに回転させるように、すなわち、一対のバリヤ羽根121,121を全開させるように、回転付勢している。
2つの捩りバネ124は、支軸65fの周りに配置されて、その一端124aが駆動ピン122aに掛止され、その他端124bがバリヤ羽根121の一部に掛止されて、それぞれのバリヤ羽根121を閉じる向きに回転付勢している。
すなわち、バリヤ機構120は、図6に示すように第1レンズ群60(第1レンズ枠61)及び第2レンズ群90が沈胴位置にあるとき、駆動ロッド122bが係合突起14の傾斜面14aによりカム作用を受けて、捩りバネ123の回転付勢力に抗して、駆動レバー122が所定角度回転し、図8に示すように、一対のバリヤ羽根121,121は開口部64aを全閉した状態にある。
そして、第1駆動機構により、第1レンズ群60(第1レンズ枠61)及び第2レンズ群90が図6に示す沈胴位置から図7に示す撮影時の初期位置に向けて、所定量だけ光軸方向Lの前方に繰り出されると、初期位置に至る前において、駆動ロッド122bが係合突起14から離脱し、駆動レバー122は、捩りバネ123の回転付勢力により所定角度だけ回転し、図7及び図9に示すように、一対のバリヤ羽根121,121は開口部64aを全開した状態に移動するようになっている。
一方、第1駆動機構により、第1レンズ群60(第1レンズ枠61)及び第2レンズ群90が図7に示す初期位置から図6に示す沈胴位置に向けて、所定量だけ光軸方向Lの後方に繰り込まれると、駆動ロッド122bが係合突起14の傾斜面14aに係合してカム作用を受け、駆動レバー122は、捩りバネ123の回転付勢力に抗して所定角度だけ回転し、図6及び図8に示すように、一対のバリヤ羽根121,121は開口部64aを全閉した状態に移動するようになっている。
このように、バリヤ機構120は、第1レンズ枠61の移動に連動して、一対のバリヤ羽根121,121を開閉させるように形成されているため、第1レンズ群60が沈胴位置から初期位置に移動する(繰り出す)際に、その移動(繰り出し動作)の途中のタイミングに連動させて、専用の駆動源等を用いることなく、すなわち、構造の簡素化等を達成しつつ、一対のバリヤ羽根121,121を全閉状態から全開状態に確実に移動(全開)させることができる。
検出センサ130は、検出光を発する投光素子、対象物により反射された反射光を受光する受光素子を含む反射型の光センサである。そして、検出センサ130は、光軸方向Lに移動する回転筒30の一部(貼付された反射シートからの検出光の反射が有るか否か)を検出することにより、回転筒30,第1レンズ群60及び第2レンズ群90が沈胴位置に位置するか否かを検出するようになっている。
ここで、第1駆動機構(駆動モータ101を含む駆動ユニット100、第1カム筒40、第2カム筒70等)により光軸方向Lに移動させられる第1レンズ群60の光軸方向Lにおける繰り出し位置と、検出センサ109により検出される駆動モータ101の正逆回転駆動を積算した駆動量との関係は、図11に示すように、駆動量の増加に伴って、光軸方向Lの後方から前方に向けて順に、図6に示す沈胴位置、沈胴位置から所定量だけ繰り出した図7に示す撮影時の初期位置、初期位置を始点として所定量だけ繰り出した図12及び図13に示す広角端位置及び望遠端位置が位置付けられている。
尚、ここでは、図11、図12及び図13に示すように、第1レンズ群60は、望遠端位置までの繰り出し量よりも広角端位置までの繰り出し量が大きくなるように設定されている。
また、バリヤ機構120の作動タイミング、すなわち、駆動ロッド122bが係合突起14と係合して一対のバリヤ羽根121,121が図6及び図8に示すように全閉状態となる全閉タイミングと、駆動ロッド122bが係合突起14から離脱して一対のバリヤ羽根121,121が図7及び図9に示すように全開状態となる全開タイミングとが、沈胴位置から初期位置に至る行程の間に位置付けられている。
そして、第1レンズ群60(及び第2レンズ群90)が初期位置に至った後に、第1駆動機構による駆動量の検出結果に基づき第2駆動機構110が駆動制御されて、第1レンズ筒62(レンズG1)が、一対のバリヤ羽根121,121よりも光軸方向Lの前方に突出する範囲を含めて、第1レンズ枠61に対して相対的に光軸方向Lに移動させられてフォカシング(フォーカス駆動)するようになっている。
上記のように、撮影時の初期位置は、光軸方向Lにおいて沈胴位置よりも所定量だけ前方に繰り出した位置に位置付けられており、沈胴位置から初期位置までの行程の間に一対のバリヤ羽根121,121の開閉タイミングが設定されているため、第1レンズ群60(レンズG1)及び第2レンズ群90(レンズG2)が沈胴位置から初期位置まで繰り出す途中において、一対のバリヤ羽根121,121を全閉位置から全開位置に容易にかつ確実に移動させることができる。
また、第1駆動機構により、第1レンズ群60(レンズG1)及び第2レンズ群90(レンズG2)が沈胴位置から撮影時の初期位置に移動させられ、初期位置を始点として光軸方向Lに駆動されてズーミングを行うと共に、第2駆動機構110により、第1レンズ筒62(レンズG1)が移動させられてフォーカシングを行うにあたり、第1レンズ60(第1レンズ筒62(レンズG1))が初期位置に至る前に、一対のバリヤ羽根121,121が全開状態に移動させられる、すなわち、第1レンズ筒62(レンズG1)が初期位置に至ったときには、一対のバリヤ羽根121,121は既に全開状態にあるため、第1レンズ筒62(レンズG1)が一対のバリヤ羽根121,121よりも突出するように初期位置から繰り出されても、第1レンズ筒62(レンズG1)と一対のバリヤ羽根121,121の衝突あるいは干渉を防止することができ、所期の機能を確実に保証することができる。
上記レンズ鏡胴の動作について説明する。尚、ここでは、検出センサ130が回転筒30及びレンズ群60,90の沈胴位置を検出し、検出センサ109が駆動ユニット100(駆動モータ101)の駆動量を検出し、検出センサ119が第1レンズ筒62の休止位置を検出し、これらの検出結果に基づいて、制御ユニットが、第1駆動機構(駆動ユニット100の駆動モータ101)及び第2駆動機構110(駆動モータ111)を駆動制御するようになっている。
先ず、図3及び図6に示すように、第1レンズ群60及び第2レンズ群90(並びに回転筒30)が沈胴位置(この位置は検出センサ130により検出される)にあるとき、第2レンズ筒62は開口部64aよりも繰り込んだ休止位置にあり、一対のバリヤ羽根121,121は、開口部64aを全閉した状態にある。
この沈胴位置から、駆動モータ101が回転駆動されると、歯車列を介して回転筒30が回転すると共に光軸方向Lの前方に繰り出し、第1レンズ群60及び第2レンズ群90も前方に繰り出して、図7に示すように撮影時の初期位置に向けて移動し始める。
そして、所定量だけ繰り出すと、第1レンズ群60に設けられた駆動ロッド122bがベース10の係合突起14から離脱して、図9に示すように、一対のバリヤ羽根121,121は開口部64aを開放した全開位置(全開状態)に移動する。
さらに続けて、駆動モータ101が同一方向に回転駆動されると、第1レンズ群60及び第2レンズ群90(並びに回転筒30)は、図7に示す初期位置に至る。
このとき、一対のバリヤ羽根121,121は、図7及び図9に示すように、既に全開状態になっているため、第2レンズ筒62(レンズG1)は、第1レンズ枠61に対して、一対のバリヤ羽根121,121よりも光軸方向Lの前方に向けて繰り出し(突出)可能な状態となっている。
ここで、初期位置に至った(一対のバリヤ羽根121,121は既に全開状態にある)か否かの判断(特定)は、検出センサ109により第1駆動機構(駆動ユニット100の駆動モータ101)の駆動量を検出することで、制御ユニットにより判断される。
そして、初期位置にあると判断されると、検出センサ109の検出結果に基づいて、制御ユニットにより、第2駆動機構110(駆動モータ111)を駆動制御して、第1レンズ筒62(レンズG1)を所定のタイミングで、一対のバリヤ羽根121,121よりも光軸方向Lの前方に突出する範囲を含めて、光軸方向Lに移動させてフォーカシング(フォーカス駆動)させることができる。
さらに、駆動モータ101が同一方向に回転駆動されると、第1カム筒40及び第1ガイド筒50の作用により、第2カム筒70が光軸方向Lに移動すると共に回転して、第1レンズ群60及び第2レンズ群90にカム作用を及ぼし、第1レンズ群60及び第2レンズ群90は、光軸方向Lに相対的に移動して、図12に示す広角端位置に移動し、さらに、図13に示す望遠端位置へ移動して、ズーミングを行う。
また、このズーミングと共に、駆動モータ111が適宜回転駆動され、歯車列(駆動歯車112、中間歯車113、被動歯車114)、リードスクリュー115、ナット116を介して、第1レンズ筒62(レンズG1)を、図12及び図13中の二点鎖線で示すように、第1レンズ枠61に対して光軸方向Lの所望の位置に移動させてフォーカシングを行う。
このとき、一対のバリヤ羽根121,121は、図9、図12及び図13に示すように、既に全開状態にあるため、第1レンズ筒62(レンズG1)は、一対のバリヤ羽根121,121に衝突あるいは干渉することなく、光軸方向Lの所定位置に確実にかつ高精度に移動させられる。
一方、駆動モータ101が逆向きに回転駆動されると、歯車列を介して、回転筒30が逆向きに回転しつつ光軸方向Lの後方に向けて繰り込み、これに連動して、第1レンズ群60及び第2レンズ群90も光軸方向Lの後方に向けて繰り込み始める。
この繰り込み動作に際して、第1レンズ群60及び第2レンズ群90(並びに回転筒30)が初期位置に至る前において、検出センサ109により検出される検出結果に基づいて、第2駆動機構110(駆動モータ111)が回転駆動されて、第1レンズ筒62(レンズG1)は、一対のバリヤ羽根121,121よりも後方に繰り込んだ休止位置に予め戻される。
そして、駆動モータ101が逆向きにさらに回転駆動されて、第1レンズ群60及び第2レンズ群90(並びに回転筒30)が初期位置から所定量だけ繰り込んだ位置に達すると、駆動ロッド122bが係合突起14に係合し始めてカム作用を受け、一対のバリヤ羽根121,121は、図9に示すように開口部64aを全開した状態から、図8に示すように開口部64aを全閉した状態に至る。
さらに、駆動モータ101が逆向きに回転駆動されると、第1レンズ群60及び第2レンズ群90(並びに回転筒30)が沈胴位置に至ると同時に、検出センサ130の検出信号に基づいて、制御ユニットが、駆動ユニット100(の駆動モータ101)の駆動制御を停止する。
このように、上記構成をなすレンズ鏡胴によれば、第1駆動機構により、第1レンズ群60(レンズG1)及び第2レンズ群90(レンズG2)が沈胴位置から撮影時の初期位置に移動させられて初期位置に至ったとき、一対のバリヤ羽根121,121は既に全開状態にあるため、第1レンズ筒62(レンズG1)が一対のバリヤ羽根121,121よりも突出するように初期位置から繰り出されても、第1レンズ筒62(レンズG1)とバリヤ羽根121の衝突あるいは干渉を防止することができ、所期の機能を確実に保証することができる。
上記実施形態においては、バリヤ機構120として、一対のバリヤ羽根121,121を含む場合を示したが、これに限定されるものではなく、一枚のバリヤ羽根、あるは3枚以上のバリヤ羽根を含む構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、光軸方向Lに移動するレンズ群として、2つのレンズ群60,90を示したが、一つのレンズ群あるいは3つ以上のレンズ群を含む構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、バリヤ機構120が第1レンズ群60(第1レンズ枠61)の移動に連動して、一対のバリヤ羽根121,121を開閉させる場合を示したが、これに限定されるものではなく、機構的な連動関係を採用せず、制御ユニットにより駆動制御される専用の駆動機構を採用し、所定のタイミングでバリヤ羽根を開閉させる構成において、本発明を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ鏡胴は、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化、薄型化等を達成しつつ、バリヤ機構を備えた構成において、バリヤ機構(バリヤ羽根)とレンズの衝突あるいは干渉を確実に防止して、所期の機能を確実に保証できるため、薄型のデジタルカメラ、薄型の銀塩フィルム式カメラ等のレンズ鏡胴として適用できるのは勿論のこと、カメラに限らず、薄型化が望まれるその他のレンズ光学系のレンズ鏡胴としても有用である。
本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示す正面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の光軸に垂直な面での断面図である。 図1及び図2に示すレンズ鏡胴の光軸を含む面での断面図である。 図1及び図2に示すレンズ鏡胴の光軸を含む面での展開断面図である。 図1及び図2に示すレンズ鏡胴の光軸を含む面での展開断面図である。 図1及び図2に示すレンズ鏡胴の沈胴位置における光軸を含む面での断面図である。 図1及び図2に示すレンズ鏡胴の初期位置における光軸を含む面での断面図である。 レンズ鏡胴の一部をなすバリヤ機構の全閉状態を示す部分正面図である。 レンズ鏡胴の一部をなすバリヤ機構の全開状態を示す部分正面図である。 レンズ鏡胴の一部をなすバリヤ機構の一部を示す部分断面図である。 レンズ鏡胴の駆動量と繰り出し位置の関係を示すグラフである。 図1ないし図7に示すレンズ鏡胴において、レンズが広角端位置にある状態を示す断面図である。 図1ないし図7に示すレンズ鏡胴において、レンズが望遠端位置にある状態を示す断面図である。
符号の説明
L 光軸方向
10 ベース
20 固定筒
22 円筒部
22a 切り欠き部
22b カム溝
22c ガイド溝
30 回転筒
31 フォロワピン
32 歯列
40 第1カム筒(第1駆動機構)
41 突起
42 貫通カム
43 ガイド溝
50 第1ガイド筒
51 弧状長孔
52 突起
53 ガイド溝
60 第1レンズ群
G1 レンズ
61 第1レンズ枠
62 第1レンズ筒
63 外側円筒部(第1レンズ枠)
63a 切り欠き部
63b 突起
63c フォロワピン
64 内側円筒部(第1レンズ枠)
64a 開口部
65 前端壁部(第1レンズ枠)
70 第2カム筒(第1駆動機構)
71 フォロワピン
72 外側カム溝
73 内側カム溝
80 第2ガイド筒
90 第2レンズ群
G2 レンズ
93 フォロワピン
100 駆動ユニット(第1駆動機構)
101 駆動モータ
109 検出センサ
110 第2駆動機構
111 駆動モータ
119 検出センサ
120 バリヤ機構
121 バリヤ羽根
122 駆動レバー
122a 駆動ピン
122b 駆動ロッド
123,124 捩りバネ
130 検出センサ

Claims (7)

  1. レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ群と、前記レンズよりも光軸方向の前方に配置され開口部を開閉するバリヤ羽根を含むバリヤ機構と、前記レンズを沈胴位置及び撮影時の初期位置に移動させると共に前記初期位置を始点としてズーム駆動又はフォーカス駆動する駆動機構を備えたレンズ鏡胴であって、
    前記駆動機構は、撮影時において、前記バリヤ羽根よりも光軸方向の前方に突出する範囲を含めて前記レンズを光軸方向に移動させ、
    前記バリヤ機構は、前記レンズが撮影時の初期位置に至る前に、前記バリヤ羽根を全開状態に移動させる、
    ことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記初期位置は、光軸方向において、前記沈胴位置よりも所定量だけ前方に繰り出した位置に位置付けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記バリヤ機構は、前記レンズ群の移動に連動して、前記バリヤ羽根を開閉させるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記レンズ群は、光軸方向の前方から順に配列された第1レンズ群及び第2レンズ群を含み、
    前記第1レンズ群は、光軸方向に移動自在に支持された第1レンズ枠、前記第1レンズ枠に対して光軸方向に移動自在に支持されると共に前記レンズを保持した第1レンズ筒、前記第1レンズ枠に対して開閉自在に支持された前記バリヤ羽根を含み、
    前記駆動機構は、前記第1レンズ群及び第2レンズ群を光軸方向に移動させる第1駆動機構と、撮影時において前記バリヤ羽根よりも光軸方向の前方に突出する範囲を含めて前記第1レンズ筒を光軸方向に移動させるべく前記第1レンズ枠に設けられた第2駆動機構を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記バリヤ機構は、前記第1レンズ枠の移動に連動して、前記バリヤ羽根を開閉させるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記第1駆動機構及び第2駆動機構を駆動制御する制御手段を含み、
    前記制御手段は、前記第1レンズ群及び第2レンズ群を沈胴位置から撮影時の初期位置に至らせる前に、前記バリヤ羽根を全開状態に至らせるべく、前記第1駆動機構及び第2駆動機構を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項5記載のレンズ鏡胴。
  7. 前記制御手段は、前記第1駆動機構の駆動量の検出結果に基づいて、前記第2駆動機構を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡胴。
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