JP4979942B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、デジタルカメラ、銀塩フィルム式カメラ等に搭載されるレンズ駆動装置に関し、特に、変倍撮影が可能な複数のレンズ群を撮影時に沈胴位置から繰り出させるレンズ駆動装置に関する。
変倍撮影が可能なカメラ用のレンズ駆動装置としては、光軸方向に配列された複数のレンズ群、それぞれのレンズ群を光軸方向に移動させる複数の駆動機構、非撮影の沈胴時に、少なくとも一つのレンズ群を光軸に垂直な平面内において揺動(光軸と平行に配置された軸回りに回動)させて光軸から外れた退避位置に退避させる機構等を備えたものが知られている。
このレンズ駆動装置においては、撮影時に、揺動させられるレンズ群を退避位置から光軸上の撮影位置に臨ませた後、複数のレンズ群を光軸方向にそれぞれ相対的に移動させてズーミング及びフォーカシングを行わせ、一方、非撮影の沈胴時に、退避させられるレンズ群を、専用の機構あるいは構造を用いて、他のレンズ群の繰り込み動作とは独立して、光軸から外れた退避位置に退避させるようになっている。また、その退避位置は、レンズ群を光軸方向に移動自在に収容する固定筒の内側に設けられている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−361657号公報 特開2003−315861号公報
ところで、上記のレンズ駆動装置においては、専用の機構あるいは構造を用いてレンズ群を退避させる手法であるため、他のレンズ群の繰り込み動作のタイミングと退避するレンズ群の退避動作のタイミングがずれて相互間で干渉を招く虞もあり、又、その退避位置は他のレンズ群を収容する固定筒内の同一空間であるため、退避状態において全てのレンズ群を収容できるようにするには固定筒の外径が大きくなり、全体として装置の大型化を招くことになる。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を図りつつ、沈胴(繰り込み)動作及び退避動作を円滑に所定のタイミングで行わせて、機能上の信頼性を確保できるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、ベースと、ベースに固定された固定筒と、レンズを保持すると共に固定筒内において光軸上に配列される複数のレンズ群と、複数のレンズ群を光軸方向に繰り出し及び沈胴させる駆動機構とを備えたレンズ駆動装置であって、上記複数のレンズ群は、沈胴時に、光軸上に位置する光軸上位置から光軸に垂直な面内で移動させられて固定筒から径方向外側にはみ出す退避位置に退避させられる少なくとも一つの退避レンズ群を含み、この退避レンズ群は、ベースに対して光軸方向に移動可能に支持された可動ホルダと、可動ホルダに対して光軸に垂直な面内で揺動自在に支持されると共に先端にレンズを保持する揺動アームとを含み、揺動アームは、駆動機構が他のレンズ群を沈胴させる動作に連動して退避位置に退避させられるように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、複数のレンズ群は、撮影時に駆動機構により光軸上位置において適宜移動させられてズーミング及びフォーカシングを行い、非撮影時に駆動機構により沈胴させられると共に、少なくとも一つのレンズ群(退避レンズ群)が、駆動機構による他のレンズ群の沈胴動作に連動して光軸上位置から固定筒の外側にはみ出す退避位置に退避させられる。したがって、他のレンズ群は一つのレンズ群(退避レンズ群)が退避した後のスペースに向けてさらなる沈胴が可能になり、沈胴時において装置を薄型化できる。また、退避レンズ群の退避位置は固定筒からはみ出す位置であるため、固定筒の小径化を達成しつつ、装置全体の小型化を達成することができる。
さらに、他のレンズ群の沈胴動作と退避レンズ群の退避動作を所定のタイミングで確実に行わせることができ、相互の干渉を招くことなく沈胴動作及び退避動作を円滑かつ高精度に行わせることができる。
特に、退避レンズ群は、ベースに対して光軸方向に移動可能に支持された可動ホルダと、可動ホルダに対して光軸に垂直な面内で揺動自在に支持されると共に先端にレンズを保持する揺動アームとを含み、可動ホルダが駆動機構により光軸方向に移動させられると、退避レンズ群は光軸方向に移動し、揺動アームが可動ホルダに対して揺動することにより、退避レンズ群は光軸上位置と退避位置との間を移動するため、簡単な構造にて、退避レンズ群の光軸方向への移動及び光軸に垂直な面内での揺動を可能にすることができる。
上記構成において、退避レンズ群の揺動アームは、光軸上位置に復帰するように可動ホルダに対して付勢力が及ぼされており、駆動機構は、固定筒の内側に回動自在に支持された回転筒を含み、回転筒は、沈胴動作時における一方向への回転により退避レンズ群の揺動アームに係合して退避位置に移動させかつ繰り出し動作時における他方向への回転により退避レンズ群の揺動アームから離脱し得る係合部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、退避レンズ群は、非撮影時は、駆動機構により沈胴させられると共に、回転筒が一方向に回転して他のレンズ群を沈胴させる際に、その係合部が退避レンズ群の揺動アームに係合して退避レンズ群を退避位置に移動させ、一方、撮影時には、回転筒が他方向に回転して他のレンズ群を繰り出すと共に、その係合部が退避レンズ群の揺動アームから離脱して退避レンズ群の光軸上位置への移動を許容し、駆動機構により繰り出される。このように、簡単な構造にて、退避レンズ群を、確実に所望のタイミングで光軸上位置と退避位置の間で揺動させることができる。
上記構成において、駆動機構は、ベースに固定されて回転駆動力を発生する駆動モータ、駆動モータの回転力を回転筒に伝達するべくベース上に配置された歯車列を含み、退避位置は、光軸方向において駆動モータ又は歯車列と隣接する位置に設定されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、退避レンズ群を退避させる退避位置が、専用のスペースとして固定筒の外側に設けられるのではなく、駆動機構の一部をなす駆動モータ又は歯車列と光軸方向において隣接する位置に設けられているため、装置の薄型化を達成しつつも、装置の外輪郭の小型化を達成することができる。
上記構成において、退避レンズ群は、光軸方向において最も後方に配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、非撮影時には、複数のレンズ群が沈胴すると共に最も後方に位置するレンズ群が退避位置に退避させられるため、撮影時には光軸方向の長さ(共役長)を長く設定できる一方で、非撮影時には光軸方向の寸法を短縮して装置の薄型化を達成することができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、複数のレンズ群における沈胴動作及び退避動作を円滑かつ確実に行わせることができると共に、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を達成できるレンズ駆動装置を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図11は本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2は装置の分解斜視図、図3及び図4は第3レンズ群及びその周辺の構造を示す分解斜視図、図5ないし図11は装置の断面図及び状態図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図5に示すように、輪郭が略矩形形状の輪郭に形成されガラスフィルタGF及び撮像素子(CCD等)EM等が取り付けられるベース10、ベース10に固着される固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直進自在に支持された円筒状の回転筒30、回転筒30の内側において回転及び直進自在に支持された回転筒40、回転筒40の内側において光軸L上に配列されると共に光軸方向Lに相対的に移動自在に支持された第1レンズ群50及び第2レンズ群60、光軸Lに垂直な面内において固定筒20の内外に揺動自在にかつ光軸方向Lに移動自在にベース10に支持された第3レンズ群70、第1レンズ群50及び第2レンズ群60を光軸方向Lに駆動する第1の駆動機構80、第3レンズ群70を光軸方向Lに駆動する第2の駆動機構90等を備えている。
ベース10は、図1ないし図8に示すように、外輪郭が略矩形をなすように形成され、略中央部に設けられた開口部10a、開口部10aの後方に形成されてガラスフィルタGF及び撮像素子EMを配置する凹部10b、固定筒20を接合する接合部10c、第3レンズ群70の退避空間(退避位置)を画定する側壁部10d、駆動機構80を取り付ける前壁部10e、第3レンズ群70を揺動自在に支持すると同時に光軸方向Lにガイドするシャフト11,12、第3レンズ群70を光軸上の位置(光軸上位置)に停止させるストッパ13、ストッパ13と一体的に形成された突起部14等を備えている。
固定筒20は、ベース10の接合部10cに接合されて固定されるものであり、図1、図2、図5、図7に示すように、その外周面から径方向に突出して形成されて駆動機構80,90の前端側を覆うカバー部21,22、第3レンズ群70の揺動を許容する切り欠き部23、その内周面に形成されて光軸方向Lにカム作用を及ぼすカム溝24等を備えている。
回転筒30は、図2、図5ないし図8に示すように、固定筒20の内側に回動自在にかつ光軸方向Lに移動自在に支持されており、外周面から径方向外側に突出すると共に周方向において等角度の間隔で設けられそれぞれカム溝24に挿入される3つのフォロワーピン31、光軸方向Lの後方領域外周面に形成された円弧状の歯列32、光軸方向Lと平行にかつ周方向に等間隔に設けられた3つの直線溝30a、その内周面に嵌合されてカム溝33aを画定するキー筒33、第3レンズ群70の一部(後述する係合ピン74)に係合する係合部34等を備えている。
そして、回転筒30は、駆動機構80により回転させられると、光軸方向Lに移動するようになっている。
回転筒40は、図2、図5ないし図8に示すように、回転筒30の内側に回動自在にかつ光軸方向Lに移動自在に支持されており、外周面から径方向外側に突出すると共に周方向において等角度の間隔で設けられそれぞれカム溝33aに挿入される根元部41b及び直線溝30aに挿入される頭部41aを有する3つのフォロワーピン41、内周面に形成されて第1レンズ群50及び第2レンズ群60に光軸方向Lへのカム作用を及ぼすそれぞれ3つのカム溝42,43、内周面に相対的に回動自在かつ嵌合されて第1レンズ群50及び第2レンズ群60の回転を規制しつつ光軸方向Lへ案内するキー筒44等を備えている。
そして、回転筒40は、回転筒30の回転に伴って回転し、第1レンズ群50及び第2レンズ群60を光軸方向Lに相対的に移動させるようになっている。
第1レンズ群50は、図1、図5、図8に示すように、レンズG1を保持する円筒状の第1レンズ枠51、第1レンズ枠51の外周面から径方向外側に突出すると共に周方向において等角度の間隔で設けられそれぞれカム溝42に挿入される3つのフォロワーピン52、沈胴時に突起部14と係合して閉じるように形成されたバリヤ羽根を含むバリヤ機構53等を備えている。そして、回転筒40が回動すると、第1レンズ群50は、その回転がキー筒44により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴するようになっている。
第2レンズ群60は、図1、図5、図8に示すように、光軸方向Lにおいて第1レンズ群50の後方に配置されており、レンズG2を保持する第2レンズ枠61、第2レンズ枠61から径方向外側に突出すると共に周方向において等角度の間隔で設けられそれぞれカム溝43に挿入される3つのフォロワーピン62、第2レンズ枠61に保持されて露光用開口部を開閉して光量を調整するシャッタ機構63、沈胴時にストッパ13や突起部14と干渉しないように設けられた切欠部64等を備えている。そして、回転筒40が回動すると、第2レンズ群60は、その回転がキー筒44により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴するようになっている。
第1の駆動機構80は、固定筒20の外側においてベース10(の前壁部10e)上に配置され、第1レンズ群50及び第2レンズ群60を光軸方向Lに相対的に移動させてズーミング(変倍動作)を行わせるものである。
すなわち、駆動機構80は、図2及び図3に示すように、ベース10の前壁部10e上に固定される駆動モータとしてDCモータ81、DCモータ81に直結された駆動歯車82a及び回転筒30の歯列32に噛合する歯車82bを含みDCモータ81の回転を回転筒30に伝達するべくベース10の前壁部10e上に回動自在に噛合して配列された歯車列82、歯車列82の一つの歯車と同軸にて回転するように設けられた羽根車83、羽根車83の回転量を検出するセンサ84等を備えている。尚、図6に示されたセンサ84は、駆動機構80による第1レンズ群50及び第2レンズ群60の駆動をフィードバック制御するために、DCモータ81の所定位置からの回転量を検出するものである。
そして、駆動機構80のDCモータ81が一方向に回転すると、歯車列82を介して、回転筒30が一方向に回転しつつ光軸方向Lに移動し、回転筒30の回転に伴って回転筒40が回転及び光軸方向Lに移動する。すると、回転筒40のカム作用により、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が沈胴位置から光軸方向Lの前方に向けて繰り出すと共に適宜相互間の距離が調整されて、広角〜望遠のズーミングが行われる。
一方、DCモータ81が他方向に回転すると、回転筒30及び回転筒40が逆回転しつつ光軸方向Lに移動し、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が繰り出し位置から光軸方向Lの後方に向けて沈胴するようになっている。
また、DCモータ81の一方向への回転により、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が光軸方向Lの前方に向けて所定量だけ繰り出した後に、図6に示すように回転筒30の時計回りの回転により、その係合部34が第3レンズ群70の後述する係合ピン74から離脱し、一方、DCモータ81の他方向への回転により、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が光軸方向Lの後方に向けて繰り込む(沈胴する)動作に連動して、図7に示すように回転筒30の反時計回りの回転により、所定のタイミングでその係合部34が第3レンズ群70の係合ピン74に係合するようになっている。
第3レンズ群70は、図1ないし図8に示すように、光軸方向Lにおいて第2レンズ群60の後方に配置されており、レンズG3を保持する第3レンズ枠71、第3レンズ枠71を先端に一体的に備えて光軸Lに垂直な面内で揺動する揺動アーム72、揺動アーム72の端部に形成されてシャフト11に摺動自在にかつ回動自在に外嵌される嵌合孔73aを画定する嵌合部73、揺動アーム72の一部から突出して形成され回転筒30の係合部34に係合し得る係合ピン74、ストッパ13に当接し得る当接部75、揺動アーム72を揺動自在に保持すると共に光軸方向Lに移動自在に支持された可動ホルダ76、可動ホルダ76に対して揺動アーム72(すなわち第3レンズ枠71)を光軸上位置に復帰させるように付勢力を及ぼす捩りバネ77等を備えている。
尚、可動ホルダ76は、図4に示すように、シャフト11に摺動自在に嵌合されると共に揺動アーム72を担持する担持部76a、シャフト12に摺動自在に嵌合される嵌合部76b、後述する駆動機構90のナット93を回転不能に当接させて保持するナット保持部76c、後述するセンサ95により検出される被検出片76d等を備えている。
そして、第3レンズ群70は、駆動機構90の駆動により光軸方向Lに移動させられて、第1レンズ群50及び第2レンズ群60と共にズーミングを行うと共に、撮像素子EMの結像面に対するフォーカシング(合焦動作)を行うようになっている。
また、第3レンズ群70は、駆動機構80により回転筒30が時計回りに回転すると、係合部34が係合ピン74から離脱すると共に捩りバネ77の付勢力により、図6に示すように固定筒20の内側に移動し、その当接部75がストッパ13に当接して、光軸上位置に位置決めされる。一方、第3レンズ群70は、駆動機構80により回転筒30が反時計回りに回転すると、係合部34が係合ピン74に係合して、捩りバネ77の付勢力に抗しつつ、図7に示すように固定筒20の外側に移動し、側壁部10d及び前壁部10eにより画定される退避位置に位置決めされる。
すなわち、第3レンズ群70は、沈胴時に、光軸上位置から光軸Lに垂直な面内で移動させられて固定筒20から径方向外側にはみ出す退避位置に退避させられる退避レンズ群として機能するものである。
上記のように、第3レンズ群70(退避レンズ群)を退避させる退避位置は、光軸方向Lにおいて駆動モータ81又は歯車列82の後方に隣接する位置に設定されている。すなわち、退避位置は、専用のスペースとして固定筒の外側に設けられるのではなく、駆動機構80の一部をなす駆動モータ81又は歯車列82と光軸方向Lにおいて隣接する位置に、すなわち、固定筒20の外側の周方向において重なり合う領域に設けられているため、装置の薄型化を達成しつつも、装置の外輪郭の小型化を達成することができる。
また、第3レンズ群70は、可動ホルダ76、可動ホルダ76に対して光軸Lに垂直な面内で揺動自在に支持される揺動アーム72を含むため、可動ホルダ76が駆動機構90により光軸方向Lに移動させられると第3レンズ群70は光軸方向Lに移動し、揺動アーム72が可動ホルダ76に対して揺動することにより、第3レンズ群70は光軸上位置と退避位置との間を移動するため、簡単な構造にて、第3レンズ群70(退避レンズ群)の光軸方向Lへの移動及び光軸Lに垂直な面内での揺動を可能にすることができる。
第2の駆動機構90は、固定筒20の外側においてベース10上に配置され、第3レンズ群70を光軸方向Lの前方及び後方に移動させてズーミング及びフォーカシングを行わせるものである。
すなわち、駆動機構90は、図2、図3、図4、図6、図7に示すように、ベース10に固定されたステッピングモータ91、ステッピングモータ91に直結されると共に光軸方向Lに伸長するリードスクリュー92、リードスクリュー92に螺合すると共に可動ホルダ76に回転不能に保持されるナット93、嵌合部73と同軸に外嵌されると共にカバー部22により圧縮された状態に組み付けられて第3レンズ群70の揺動アーム72を光軸方向Lの後方に向けて付勢するコイルスプリング94、被検出片76dを検出するセンサ95等を備えている。尚、センサ95は、第3レンズ群70が光軸方向Lにおいて後方に最も繰り込まれた沈胴位置を検出するものである。
そして、ステッピングモータ91が回転して、リードスクリュー92が一方向に回転すると、ナット93と一緒に第3レンズ群70がコイルスプリング94の付勢力に抗して光軸方向Lの前方に向けて移動されて繰り出され、一方、リードスクリュー92が逆回転すると、ナット93と一緒に第3レンズ群70がコイルスプリング94の付勢力に従って光軸方向Lの後方に向けて移動されて沈胴させられ(繰り込まれ)る。
上記構成において、退避レンズ群としての第3レンズ群70は、光軸方向Lにおいて最も後方に配置されているため、非撮影時に、第1レンズ群50及び第2レンズ群60の沈胴と共に最も後方に位置する第3レンズ群70が退避位置に退避させられ、第3レンズ群70が退避した後の光軸上のスペースに対して第1レンズ群50及び第2レンズ群60が入り込むように沈胴させられるため、光軸方向Lの寸法を短縮して容易に装置の薄型化を達成でき、又、撮影時には光軸方向Lの長さ(共役長)を長く設定することができる。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について、図5ないし図11を参照しつつ説明する。先ず、撮影時には、図5、図6、図9(a)に示すように、第1レンズ群50〜第3レンズ群70は、光軸L上に臨む位置にあると共に光軸方向Lの前方に繰り出している。また、このとき、回転筒30は、図6に示すように、時計回りの回転端に位置しており、その係合部34は第3レンズ群70の係合ピン74から離脱し、第3レンズ群70は、捩りバネ77の付勢力により当接部75をストッパ13に当接させて光軸Lに垂直な面内において光軸上位置に位置決めされている。そして、第1レンズ群50及び第2レンズ群60のズーミングは、回転筒30の係合部34が係合ピン74に当接しない状態で、駆動機構80が駆動することにより行われる。
ここで、撮影電源のスイッチ等がオフされると、非撮影時に移行するべく、先ず、駆動機構90のステッピングモータ91が作動して、第3レンズ群70が光軸方向Lの後方に向けて(所定位置まで)沈胴する。
そして、センサ95が被検出片76dを検出すると駆動機構80のDCモータ81が作動して、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が沈胴し始め、回転筒30が反時計回りの所定の位置に達すると、図9(b)に示すように、回転筒30の係合部34が第3レンズ群70の係合ピン74に係合し、回転筒30のさらなる回転に伴って、図10(a),(b)に示すように、第3レンズ群70は、固定筒20の内側から外側に向けて退避し始める。
回転筒30がさらに反時計回りに回転すると、図11(a)に示すように、第3レンズ群70の係合ピン74は、係合部34の外周面に係合してそれ以上外向きに移動しなくなり、第3レンズ群70が退避位置に位置決めされる。
そして、第3レンズ群70が退避位置に退避させられた状態から、図7及び図11(b)に示すように、回転筒30がさらに反時計回りに回転すると、図8に示すように、第3レンズ群70が退避して空いた光軸上のスペース(光軸上位置)に、第1レンズ群50(第1レンズ枠51)及び第2レンズ群60(第2レンズ枠61)の一部が入り込んで沈胴を完了する。
これにより、第1レンズ群50〜第3レンズ群70は、相互に干渉を生じることなく、円滑に沈胴することができる。
このように、非撮影時には、第3レンズ群70が退避位置に移動した後に、その空きスペースまで入り込むように第1レンズ群50及び第2レンズ群60が沈胴するため、その分だけ、光軸方向Lにおいて装置を薄型化できる。また、第3レンズ群70は、駆動機構80が配置された後方に隣接する退避位置に退避するため、装置を光軸Lに垂直な径方向において小型化できる。
一方、撮影時には、基本的に逆の経路を辿るが、先ず駆動機構80のDCモータ81が作動して、回転筒30が時計回りに回転し、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が沈胴位置から光軸方向Lの前方に向けて所定量繰り出した後に、係合部34が係合ピン74から離脱して、第3レンズ群70が、捩りバネ77の付勢力により、固定筒20の外側に位置する退避位置から固定筒20の内側に位置する光軸上位置に復帰する。
そして、駆動機構80が作動して、第1レンズ群50及び第2レンズ群60が光軸方向Lに相対的に移動してズーミングを行い、又、駆動機構90が作動して、可動ホルダ76及び第3レンズ群70が光軸方向Lに適宜移動して、ズーミング及びフォーカシングを行う。
このように、第1レンズ群50〜第3レンズ群70は、相互に干渉を生じることなく円滑に繰り出し、又、光軸方向Lに移動することができる。
上記実施形態においては、光軸方向Lの前方から順に配列された第1レンズ群50、第2レンズ群60、及び第3レンズ群70を含み、光軸方向Lの最も後方に位置する第3レンズ群70を退避レンズ群として光軸上位置と退避位置との間で移動させるようになっているため、撮影時には光軸方向Lの長さ(共役長)を長く設定できる一方で、非撮影時には光軸方向Lの寸法を短縮して装置の薄型化を達成できる。
上記実施形態においては、複数のレンズ群として、第1レンズ群50〜第3レンズ群70の3つのレンズ群を示したが、これに限定されるものではなく、2つ、あるいは4つ以上のレンズ群を含む構成において、本発明を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、退避レンズ群として、光軸方向Lの最も後方に位置する第3レンズ群を示したが、これに限定されるものではなく、さらに複数のレンズ群を含む場合、光軸方向Lにおいて中間領域に位置する複数のレンズ群を退避させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、退避レンズ群としての第3レンズ群70は、光軸方向Lに垂直な面内での退避動作のみならず光軸方向Lにも移動するように構成された場合を示したが、これに限定されるものではなく、他のレンズ群との関係でフォーカシング及びズーミングを行わせる必要がなければ、光軸方向Lの後方に位置決めされて光軸方向Lに垂直な面内での移動(揺動)のみが許容されるものであってもよい。
以上の述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を達成できるため、小型化が要求される携帯型のモバイルカメラ、デジタルカメラ等に適用できるのは勿論のこと、固定型のカメラあるいはその他のレンズ光学系においても有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す外観正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の一部をなすベース,駆動機構,第3レンズ群等を示す一部分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の一部をなすベース,駆動機構,第3レンズ群等を示す一部分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置が繰り出した状態の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置が繰り出した状態にあるときの第3レンズ群の状態を示す正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置が沈胴した状態にあるときの第3レンズ群の状態を示す正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置が沈胴した状態の断面図である。 退避レンズ群としての第3レンズ群の動作を説明するものであり、(a)は第3レンズ群が光軸上位置にある状態を示す状態図、(b)は第3レンズ群が退避動作を開始する直前の状態を示す状態図である。 退避レンズ群としての第3レンズ群の動作を説明するものであり、(a)は第3レンズ群が固定筒の内側から外側に移動している状態を示す状態図、(b)は第3レンズ群が固定筒からはみ出して退避位置に至る直前の状態を示す状態図である。 退避レンズ群としての第3レンズ群の動作を説明するものであり、(a)は第3レンズ群が固定筒の外側に位置する退避位置に至った状態を示す状態図、(b)は回転筒の回転に拘わらず第3レンズ群が退避位置に位置決めされて保持された状態を示す状態図である。
符号の説明
10 ベース
10d 側壁部
10e 前壁部
11,12 シャフト
13 ストッパ
20 固定筒
21,22 カバー部
23 切り欠き部
30 回転筒
32 歯列
34 係合部
40 回転筒
50 第1レンズ群
G1 レンズ
51 第1レンズ枠
60 第2レンズ群
G2 レンズ
61 第2レンズ枠
70 第3レンズ群(退避レンズ群)
G3 レンズ
71 第3レンズ枠
72 揺動アーム
73 嵌合部
74 係合ピン
75 当接部
76 可動ホルダ
77 捩りバネ
80 第1の駆動機構
81 DCモータ(駆動モータ)
82 歯車列
83 羽根車
84 センサ
90 第2の駆動機構
91 ステッピングモータ
92 リードスクリュー
93 ナット
94 コイルスプリング
95 センサ
L 光軸(光軸方向)

Claims (4)

  1. ベースと、前記ベースに固定された固定筒と、レンズを保持すると共に前記固定筒内において光軸上に配列される複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群を光軸方向に繰り出し及び沈胴させる駆動機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記複数のレンズ群は、沈胴時に、光軸上に位置する光軸上位置から光軸に垂直な面内で移動させられて前記固定筒から径方向外側にはみ出す退避位置に退避させられる少なくとも一つの退避レンズ群を含み、
    前記退避レンズ群は、前記ベースに対して光軸方向に移動可能に支持された可動ホルダと、前記可動ホルダに対して光軸に垂直な面内で揺動自在に支持されると共に先端にレンズを保持する揺動アームとを含み、
    前記揺動アームは、前記駆動機構が他のレンズ群を沈胴させる動作に連動して前記退避位置に退避させられるように形成されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記退避レンズ群の揺動アームは、前記光軸上位置に復帰するように前記可動ホルダに対して付勢力が及ぼされており、
    前記駆動機構は、前記固定筒の内側に回動自在に支持された回転筒を含み、
    前記回転筒は、沈胴動作時における一方向への回転により前記退避レンズ群の揺動アームに係合して前記退避位置に移動させかつ繰り出し動作時における他方向への回転により前記退避レンズ群の揺動アームから離脱し得る係合部を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記駆動機構は、前記ベースに固定されて回転駆動力を発生する駆動モータ、前記駆動モータの回転力を前記回転筒に伝達するべく前記ベース上に配置された歯車列を含み、
    前記退避位置は、光軸方向において前記駆動モータ又は歯車列と隣接する位置に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記退避レンズ群は、光軸方向において最も後方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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