JP2008155684A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】若干の燃費を悪化させても車両の振動や騒音の抑制を優先するか若干の振動や騒音が生じても車両の燃費を優先するかを自由に選択できるようにする。
【解決手段】ハイブリッド自動車20では、ECOスイッチ89がオンされているときに、ECOスイッチ89のオフ時に用いられる第1車速Vよりも小さい第2車速V2を閾値Vrefとして選択される騒音排除用動作ラインまたは効率用動作ラインを用いて要求トルクTr*に基づく要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とが設定され(ステップS160またはS170)、設定された目標運転ポイントでエンジン22が運転されると共に要求トルクTr*に基づく駆動力によって走行するようエンジン22とモータMG1およびMG2とが制御される(ステップS180〜S220)。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンの騒音レベルがロードノイズレベル以下のときには燃費が良くなる動作ライン上の運転ポイントでエンジンを運転し、エンジンの騒音レベルがロードノイズレベルより高いときには燃費が良くなる動作ライン上の運転ポイントのうち車両の共振領域に属する運転ポイントを避けた運転ポイントでエンジンを運転するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、こうしたエンジンの運転制御により、車両の共振等による振動や騒音による運転者に与える影響を低減している。
特開平11−103501号公報
しかしながら、上述の車両では、エンジンの騒音レベルとロードノイズレベルとにより得られる運転ポイントによってエンジンが運転されるから、車両の共振等による振動や騒音を抑制することができるものの車両の燃費が低下する場合も生じる。一方、若干の振動や騒音が生じても車両の燃費を優先したいときもある。
本発明の車両およびその制御方法は、若干の燃費を悪化させても車両の振動や騒音の抑制を優先するか若干の振動や騒音が生じても車両の燃費を優先するかを自由に選択できるようにすることを目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
車軸側に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段と、
燃費を優先する燃費優先モードとするか否かを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、
車両に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記内燃機関の運転可能領域のうち騒音を生じる所定の騒音領域を除いて前記内燃機関を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用運転制約と前記騒音領域を含む前記内燃機関の運転可能領域で該内燃機関を効率よく運転するための運転制約である効率用運転制約と第1の制約選択条件とを用いて前記設定された要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定すると共に、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記騒音排除用運転制約と前記効率用運転制約と前記第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件とを用いて前記設定された要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定する目標運転ポイント設定手段と、
前記設定された目標運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定した要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには内燃機関の運転可能領域のうち騒音を生じる所定の騒音領域を除いて内燃機関を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用運転制約と騒音領域を含む内燃機関の運転可能領域で該内燃機関を効率よく運転するための運転制約である効率用運転制約と第1の制約選択条件とを用いて車両に要求される要求駆動力に対応した内燃機関の目標運転ポイントが設定されると共に、設定された目標運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう内燃機関と動力伝達手段とが制御される。また、燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、騒音排除用運転制約と効率用運転制約と第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件とを用いて要求駆動力に対応した内燃機関の目標運転ポイントが設定され、設定された目標運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう内燃機関と動力伝達手段とが制御される。これにより、燃費優先モード選択スイッチを操作するだけで、燃費を優先するか車両の振動や騒音の抑制を優先するかを自由に選択することができる。すなわち、燃費優先モード選択スイッチをオフすることにより若干の燃費の悪化を招くものの車両の振動や騒音の抑制を優先することができ、燃費優先モード選択スイッチをオンすることにより若干の振動や騒音が生じるものの車両の燃費を向上させることが可能となる。
こうした本発明の車両において、車速を検出する車速検出手段を備え、前記第1の制約選択条件は、前記検出された車速が第1の車速未満のときには前記騒音排除用運転制約を選択させると共に前記検出された車速が前記第1の車速以上のときには前記効率用運転制約を選択させる条件であり、前記第2の制約選択条件は、前記検出された車速が前記第1の車速よりも小さい第2の車速未満のときには前記騒音排除用運転制約を選択させると共に前記検出された車速が前記第2の車速以上のときには前記効率用運転制約を選択させる条件である、ものとすることもできる。すなわち、燃費優先モードスイッチがオフされており、第1の制約選択条件が用いられる場合には、ある程度車速が高くなるまで騒音排除用運転制約が選択され、ロードノイズ等により車両の共振等に起因した振動や騒音がマスクされるようになってから効率用運転制約が選択されるようになる。これにより、燃費優先モード選択スイッチをオフすることにより若干の燃費の悪化を招くものの車両の振動や騒音を抑制することが可能となる。また、燃費優先モードスイッチがオンされており、第2の制約選択条件が用いられる場合には、比較的車速が低いうちから効率用運転制約が選択されることになり、これにより、若干の振動や騒音が生じるものの車両の燃費を向上させることが可能となる。
また、本発明の車両において、前記動力伝達手段は、前記車軸と前記内燃機関の出力軸に接続されて電力と動力の入出力とを伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、を備える手段であるものとすることもできる。この場合、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記車軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の車両において、前記動力伝達手段は無段変速機であるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、内燃機関と、車軸側に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段と、燃費を優先する燃費優先モードとするか否かを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、を備える車両の制御方法であって、
(a)前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記内燃機関の運転可能領域のうち騒音を生じる所定の騒音領域を除いて前記内燃機関を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用運転制約と前記騒音領域を含む前記内燃機関の運転可能領域で該内燃機関を効率よく運転するための運転制約である効率用運転制約と第1の制約選択条件とを用いて車両に要求される要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定すると共に、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記騒音排除用運転制約と前記効率用運転制約と前記第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件とを用いて前記要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定するステップと、
(b)ステップ(a)にて設定された目標運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御するステップと、
を含むものである。
この本発明の車両の制御方法によれば、燃費優先モード選択スイッチを操作するだけで、燃費を優先するか車両の振動や騒音の抑制を優先するかを自由に選択することができる。すなわち、燃費優先モード選択スイッチをオフすることにより若干の燃費の悪化を招くものの車両の振動や騒音の抑制を優先することができ、燃費優先モード選択スイッチをオンすることにより若干の振動や騒音が生じるものの車両の燃費を優先することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る車両としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、ハイブリッド自動車20の全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。機関側回転要素としてのキャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、車軸側回転要素としてのリングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、実施例のハイブリッド自動車20の運転席近傍には、走行時の制御モードとして、車両の振動や騒音よりもエンジン22の燃費やモータMG2等による電力消費の低減化を優先するECOモード(燃費優先モード)を選択するためのECOスイッチ(燃費優先モード選択スイッチ)89が設けられており、このECOスイッチ89もハイブリッド用電子制御ユニット70に接続されている。ECOスイッチ89が運転者等によりオンされると、通常時(スイッチオフ時)には値0に設定される所定のECOフラグFecoが値1に設定されると共に、予め定められた燃費優先時用の各種制御手順に従ってハイブリッド自動車20が制御されることになる。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の入出力制限Win,Wout、ECOフラグFecoの値など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、ステップS100にて入力したECOフラグFecoが値0であるか否か、すなわちECOスイッチ89がオフされているか否かを判定する(ステップS120)。ECOフラグFecoが値0であり、ECOスイッチ89がオフされている場合には、エンジン22の燃費と車両の振動や騒音の抑制とのいずれを優先するか判定するための車速Vに関連した所定の閾値Vrefを予め定められた第1車速V1に設定する(ステップS130)。ここで、第1車速V1は、例えば40〜60kmの範囲から選ばれる値である。また、ECOフラグFecoが値1であり、ECOスイッチ89がオンされている場合には、上記閾値Vrefを第1車速V1よりも小さい第2車速V2に設定する(ステップS140)。ここで、第2車速V2は、例えば15〜30kmの範囲から選ばれる値である。こうして閾値Vrefを設定したならば、ステップS100にて入力した車速Vが閾値Vref未満であるか否かを判定する(S150)。車速Vが閾値Vref未満である場合には、ステップS110にて設定された要求パワーPe*とエンジン22の運転可能領域のうち、いわゆるこもり音を生じる所定のこもり音領域(騒音領域、図4におけるハッチング部参照)を除いてエンジン22を効率よく運転するための運転制約としての騒音排除用動作ラインとを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定する(ステップS160)。また、車速Vが閾値Vref以上である場合には、ステップS110にて設定された要求パワーPe*と上記こもり音領域を含むエンジン22の運転可能領域の全体でエンジン22を効率よく運転するための運転制約である効率用動作ラインとを用いてエンジン22の運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS170)。図4に、騒音排除用動作ラインと効率用動作ラインとを例示する。騒音排除用動作ラインは、同図において一点鎖線で示すように、エンジン22の燃費が若干悪化したとしても、エンジン22を運転したときにこもり音を生じるこもり領域を避けると共にこもり音領域を除いてエンジン22を効率よく運転して燃費ができるだけ良くなるように予め実験、解析を経て作成される。これに対して、効率用動作ラインは、図4において実線で示すように、エンジン22の運転ポイントが上記こもり音領域に含まれたとしてもエンジン22を効率よく運転して燃費ができるだけ良くなるように予め実験、解析を経て作成される。なお、実施例において、騒音排除用動作ラインと効率用動作ラインとは、こもり音領域を除いて、ある要求パワーPe*に対するエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを同一に設定するものとされている。そして、ステップS160またはS170では、図4に示すように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とが騒音排除用動作ラインまたは効率用動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定であることを示す曲線との交点として設定される。上述のように、ECOスイッチ89がオンされている場合には、車速Vが閾値Vrefとして設定された第2車速V2以上であれば、効率用動作ラインを用いて要求トルクTr*に基づく要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とが設定されることになる。これにより、ECOスイッチ89がオンされている場合には、ECOスイッチ89がオフされている場合に比べて、若干の振動や騒音が生じたとしても、より広範囲にわたって効率用動作ラインに従ってエンジン22を運転し、その燃費を向上させることが可能となる。
続いて、目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS180)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt …(2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS210)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、燃費優先モード選択スイッチとしてのECOスイッチ89がオフされているときには上記こもり音領域を除いてエンジン22を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用動作ラインと、こもり音領域においてもエンジン22を効率よく運転するための運転制約である効率用動作ラインと、第1の制約選択条件たる閾値Vrefとして設定される第1車速V1(ステップS130)とを用いて要求トルクTr*に基づく要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントたる目標回転数Ne*と目標トルクTe*とが設定される共に(ステップS160)、設定された目標運転ポイントでエンジン22が運転されると共に要求トルクTr*に基づく駆動力によって走行するようエンジン22とモータMG1およびMG2とが制御される(ステップS180〜S220)。また、ECOスイッチ89がオンされているときには、騒音排除用動作ラインと効率用動作ラインと第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件たる閾値Vrefとして設定される第2車速V2(ステップS140)とを用いて要求トルクTr*に基づく要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とが設定される共に(ステップS170)、設定された目標運転ポイントでエンジン22が運転されると共に要求トルクTr*に基づく駆動力によって走行するようエンジン22とモータMG1およびMG2とが制御される(ステップS180〜S220)。これにより、ハイブリッド自動車20では、ECOスイッチ89を操作するだけで、燃費を優先するか車両の振動や騒音の抑制を優先するかを自由に選択することができる。
すなわち、実施例のハイブリッド自動車20では、ECOスイッチ89がオフされているときに検出された車速Vが第1車速V1未満であるときには騒音排除用動作ラインを用いて要求駆動力としての要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントが設定されると共に、ECOスイッチ89がオフされているときに検出された車速Vが第1車速V1以上であるときには効率用動作ラインを用いて設定された要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントが設定される。また、ECOスイッチ89がオンされているときに検出された車速Vが第1車速V1よりも小さい第2車速V2未満であるときには騒音排除用動作ラインを用いて要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントが設定され、ECOスイッチ89がオンされているときに検出された車速Vが第2車速V2以上であるときには効率用動作ラインを用いて要求パワーPe*に対応したエンジン22の目標運転ポイントが設定される。このように、ECOスイッチ89がオフされており、第1車速V1を閾値Vref(第1の制約選択条件)として用いる場合には、ある程度車速Vが高くなるまで騒音排除用動作ラインが選択され、ロードノイズ等により車両の共振等に起因した振動や騒音がマスクされるようになってから効率用動作ラインが選択されるようになる。これにより、ECOスイッチ89をオフすることにより若干の燃費の悪化を招くものの車両の振動や騒音を抑制することが可能となる。また、ECOスイッチ89がオンされており、第2車速V2を閾値Vref(第2の制約選択条件)として用いる場合には、比較的車速Vが低いうちから効率用動作ラインが選択されることになり、これにより、若干の振動や騒音が生じるものの車両の燃費を向上させることが可能となる。
なお、実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。更に、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、エンジン22からの動力を機関側回転要素としてのインプットシャフトと車軸側回転要素としてのアウトプットシャフトとを有する無段変速機330を介して駆動輪63a,63bに連結された車軸36に出力するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、車軸側回転要素としてのリングギヤ32と機関軸側回転要素としてのキャリア34とを有する動力分配統合機構30や車軸側回転要素としてのインプットシャフトと機関軸側回転要素としてのアウトプットシャフトとを有する無段変速機330、対ロータ電動機230が「動力伝達手段」に相当する。また、車両の振動や騒音よりも燃費等を優先するECOモード(燃費優先モード)を選択するためのECOスイッチ89が「燃費優先モード選択スイッチ」に相当し、図2の駆動制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「目標運転ポイント設定手段」および「制御手段」に相当する。更に、モータMG1および動力分配統合機構30や対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、モータMG1あるいは対ロータ電動機230が「発電用電動機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 効率用動作ラインと騒音排除用動作ラインと目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220,320 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、36 車軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 ECOスイッチ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、330 無段変速機、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 内燃機関と、
    車軸側に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段と、
    燃費を優先する燃費優先モードとするか否かを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、
    車両に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記内燃機関の運転可能領域のうち騒音を生じる所定の騒音領域を除いて前記内燃機関を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用運転制約と前記騒音領域を含む前記内燃機関の運転可能領域で該内燃機関を効率よく運転するための運転制約である効率用運転制約と第1の制約選択条件とを用いて前記設定された要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定すると共に、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記騒音排除用運転制約と前記効率用運転制約と前記第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件とを用いて前記設定された要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定する目標運転ポイント設定手段と、
    前記設定された目標運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定した要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記第1の制約選択条件は、前記検出された車速が第1の車速未満のときには前記騒音排除用運転制約を選択させると共に前記検出された車速が前記第1の車速以上のときには前記効率用運転制約を選択させる条件であり、前記第2の制約選択条件は、前記検出された車速が前記第1の車速よりも小さい第2の車速未満のときには前記騒音排除用運転制約を選択させると共に前記検出された車速が前記第2の車速以上のときには前記効率用運転制約を選択させる条件である、
    車両。
  3. 前記動力伝達手段は、前記車軸と前記内燃機関の出力軸に接続されて電力と動力の入出力とを伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、を備える手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記車軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段である請求項3記載の車両。
  5. 前記動力伝達手段は、無段変速機である請求項1または2記載の車両。
  6. 内燃機関と、車軸側に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段と、燃費を優先する燃費優先モードとするか否かを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、を備える車両の制御方法であって、
    (a)前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記内燃機関の運転可能領域のうち騒音を生じる所定の騒音領域を除いて前記内燃機関を効率よく運転するための運転制約である騒音排除用運転制約と前記騒音領域を含む前記内燃機関の運転可能領域で該内燃機関を効率よく運転するための運転制約である効率用運転制約と第1の制約選択条件とを用いて車両に要求される要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定すると共に、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記騒音排除用運転制約と前記効率用運転制約と前記第1の制約選択条件に比べて燃費を優先する第2の制約選択条件とを用いて前記要求駆動力に対応した前記内燃機関の目標運転ポイントを設定するステップと、
    (b)ステップ(a)にて設定された目標運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御するステップと、
    を含む車両の制御方法。
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