JP2008155322A - 丸鋸刃吊具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る丸鋸刃吊具1は、クレーンに吊設される吊設部24と、丸鋸刃Sを固定する丸鋸刃固定部7とを備えてなり、吊設部24と丸鋸刃固定部7との間に弾性部材26を介装し、丸鋸刃固定部7が吊設部24に対して鉛直方向に移動可能に配設されている。
【選択図】図1
Description
図5は特許文献1に係る丸鋸刃吊り具の斜視図である。
図5に示す丸鋸刃吊り具50は、吊り具51と、吊り具51に配設された装着金物52とを備えてなる。装着金物52は、丸鋸刃53の吊り孔(図示せず)に挿入するピン55を介して丸鋸刃53に固定される。また、装着金物52は、丸鋸刃53の中心と同心に回動自在となるように吊り具51に配設されている。
よって、丸鋸刃吊り具50によれば、丸鋸刃53を交換するに際して、作業員が丸鋸刃53を手動で回転させて吊り孔とピン55との位置合わせを行う必要がなくなり、作業の安全性及び作業の効率を向上することが可能となる。
したがって、丸鋸刃吊り具50においては、丸鋸刃53の交換に際して、作業の安全性及び作業の効率が低下するという問題がある。
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、切断機で使用される丸鋸刃の交換を行う際に、切断機軸と丸鋸刃の軸挿入孔との鉛直方向の位置合わせを容易に行うことができ、作業の安全性及び作業の効率の向上を図ることが可能な丸鋸刃吊具を提供することにある。
前記吊設部と前記丸鋸刃固定部との間に弾性部材を介装し、前記丸鋸刃固定部が前記吊設部に対して鉛直方向に移動可能に配設されていることを特徴とする。
また、本発明のうち請求項2に係る丸鋸刃吊具は、請求項1記載の丸鋸刃吊具において、前記丸鋸刃固定部は、縦置状態の前記丸鋸刃を、該丸鋸刃に設けられた吊り孔に挿入するピンを介して固定することを特徴とする。
ここで、縦置状態とは、丸鋸刃をその径方向を鉛直方向として設置した状態をいう。
図1は本発明の実施形態に係る丸鋸刃吊具の正面図である。図2は図1のA−A矢視図である。図3は図2のB−B矢視図である。
本発明に係る丸鋸刃吊具1は、コールドソー、ホットソー等の切断機で使用される大型の丸鋸刃Sの交換を行う際に、丸鋸刃Sを吊上げるために用いられる。
丸鋸刃吊具1は、図1に示すように、丸鋸刃Sを固定する固定装置2と、固定装置2をクレーンに吊設する吊設装置3とを備えてなる。
吊下腕部6は、水平方向(図1における左右方向)に延びる上側水平腕10と、上側水平腕10の一端部から鉛直方向下方に延びる鉛直腕11と、鉛直腕11の下端部から上側水平腕10と平行に延びる下側水平腕12とから、略コ字形に形成されている。上側水平腕10の他端部の上面には、バランスウェイト13が備えられている。また、上側水平腕10の略中央部には、連結孔14が設けられている。
装着金具17は、円盤状に形成され、軸心部に孔部19が設けられている。そして、装着金具17は、軸の延びる方向を水平方向として配置され、その一端面が鉛直柱16の側面に固定される。
吊下腕部6と固定部7とは、吊下腕部6の下側水平腕12の端部下面に、固定部7の鉛直柱16の上端部を接続することにより固定され、固定装置2を構成する。
吊設部24は、水平方向に配設される平板状の吊設板29と、吊設板29を鉛直方向に挿通する2本の連結ボルト30と、吊設板29の上面に配設されるシャックル31とを備えてなる。
連結部25は、水平方向に配設される平板状の連結板39と、連結板39の下面から下方に延びる連結腕40とを備えてなる。
連結板39の各端部には、吊設部24の連結ボルト30が挿通される挿通孔41が設けられている。
連結腕40は、並行な2枚の板状体により形成され、各板状体の下端部には連結孔42が設けられている。
そして、上記構成により、丸鋸刃吊具1においては、固定部7と吊設部24とは、固定部7と吊設部24との間に介装されたコイルばね26により、固定部7が吊設部24に対して鉛直方向に移動可能となるように配設されることとなる。
支持部45は、固定装置2の吊下腕部6の上側水平腕10に配設される。また、揺動板46の目盛側端部46bは、目盛板48の位置まで延び、目盛板48と交差するように配設されている。
揺動板46と支持部45、揺動板46の一端部46aと連結板47の一端部、連結板47の他端部と吊設部24の吊板34は、それぞれ、ピンで接続されてリンク機構を構成している。したがって、吊設部24に対して固定部7が下方向に移動する(図4(a)の状態から図4(b)の状態とする)と、吊設部24は固定されたまま支持部45が下方に移動するため、リンク機構により、揺動板46が支持部45との接続点を軸として揺動し、揺動板46の目盛側端部46bが目盛板48に対して下方へ移動することとなる。
目盛板48にはその長さ方向(図4における上下方向)に沿って目盛が設置されており、揺動板46の目盛側端部46bが指し示す位置を読み取ることで、吊設部24に対する固定部7の移動量を判断することができるようにしてある。
そして、丸鋸刃吊具1は、吊設装置3の吊設部24のシャックル31にクレーンのフックを引掛けることによりクレーンに吊設される。
コールドソー、ホットソー等の切断機に使用されている丸鋸刃Sの交換の際には、まず、クレーンを操作し、クレーンに吊設された丸鋸刃吊具1を切断機に設置されている丸鋸刃Sの側方に配置する。
ここで、丸鋸刃Sを吊設していない初期状態の丸鋸刃吊具1においては、連結部25の連結板39は、コイルばね26の反力により吊設部24の吊設板29に当接した状態となっている。
そして、丸鋸刃Sの側方への丸鋸刃吊具1の配置の際は、丸鋸刃吊具1の固定部7の装着板18が切断機に設置されている丸鋸刃Sに対して多少上方に位置するようクレーンを操作する。
次に、切断機と丸鋸刃Sとの係止を解除するとともに、丸鋸刃吊具1の固定装置2と丸鋸刃Sとの固定を行う。
ここで、丸鋸刃吊具1は、固定部7が吊設部24に対して鉛直方向に移動可能に配設されている。したがって、固定部7の装着板18に設けられた吊りピン21と丸鋸刃Sの吊り孔との鉛直方向の位置合わせは、切断機に設置されている丸鋸刃Sに対して多少上方に位置するように配置された丸鋸刃吊具1の固定部7を手動により下方に移動することにより、クレーンを停止した状態で容易に行うことが可能となる。
固定装置2と丸鋸刃Sとの固定を完了後、丸鋸刃Sを切断機の切断機軸から取り外し、丸鋸刃Sを丸鋸刃吊具1に吊設する。
そのため、作業者は揺動板46の目盛側端部46bが指し示す目盛板48上の位置を読み取ることで、吊設部24に対する固定部7の下降量を把握することができる。
次に、予め縦置状態で設置されている交換用の丸鋸刃Sを丸鋸刃吊具1に固定する。
この場合においても、クレーンを操作し、丸鋸刃吊具1を、丸鋸刃吊具1の固定部7の装着板18が縦置状態で設置されている交換用の丸鋸刃Sに対して多少上方に位置するように配置する。
交換用の丸鋸刃Sと固定装置2との固定を完了後、丸鋸刃Sを固定した丸鋸刃吊具1をクレーンにより上昇し、丸鋸刃吊具1に吊設されている交換用の丸鋸刃Sを切断機の側方に配置する。
そして、丸鋸刃Sの切断機の側方への配置を完了後、丸鋸刃Sの軸嵌挿孔に切断機の切断機軸を嵌挿する。
ここで、切断機の切断機軸と交換用丸鋸刃Sの軸挿入孔との鉛直方向の位置合わせは、吊設されている交換用の丸鋸刃Sの軸嵌挿孔が切断機の切断機軸に対して多少上方に位置するよう配置された丸鋸刃吊具1の固定部7を手動により下方に移動することにより、クレーンを停止した状態で容易に行うことが可能となる。
このように、丸鋸刃吊具1によれば、クレーンを停止した状態で手動により鉛直方向の位置合わせを行うことができるため、丸鋸刃Sの交換における作業の安全性及び作業の効率の向上を図ることが可能となる。
1 丸鋸刃吊具
2 固定装置
3 吊設装置
6 吊下腕部
7 固定部
10 上側水平腕
11 鉛直腕
12 下側水平腕
13 バランスウェイト
14 連結孔
16 鉛直柱
17 装着金具
18 装着板
19 孔部
20 孔部
21 吊りピン
24 吊設部
25 連結部
26 コイルばね
27 インジケータ部
29 吊設板
30 連結ボルト
31 シャックル
33 挿通孔
34 吊板
35 ばね受部
36 ナット
39 連結板
40 連結腕
41 挿通孔
42 連結孔
45 支持部
46 揺動板
47 連結板
48 目盛板
50 丸鋸刃吊り具
51 吊り具
52 装着金物
53 丸鋸刃
55 ピン
Claims (2)
- クレーンに吊設される吊設部と、丸鋸刃を固定する丸鋸刃固定部とを備えてなる丸鋸刃吊具であって、
前記吊設部と前記丸鋸刃固定部との間に弾性部材を介装し、前記丸鋸刃固定部が前記吊設部に対して鉛直方向に移動可能に配設されていることを特徴とする丸鋸刃吊具。 - 前記丸鋸刃固定部は、縦置状態の前記丸鋸刃を、該丸鋸刃に設けられた吊り孔に挿入するピンを介して固定することを特徴とする請求項1記載の丸鋸刃吊具。
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---|---|---|---|---|
JPH09309067A (ja) * | 1996-05-27 | 1997-12-02 | Daido Steel Co Ltd | 大型砥石交換装置 |
JP2004026386A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Jfe Steel Kk | ロール交換用吊具 |
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