JP2008155092A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニッケルを使用することなしに硫化水素排出量を低減可能とする。
【解決手段】本発明の排ガス浄化用触媒1は、担体基材2と、前記担体基材2に支持されると共に耐熱性担体31aを含んだ下層3aと、前記下層3aを被覆すると共に耐熱性担体31bを含んだ上層とを備え、前記下層3a及び前記上層3bのうち前記上層3aのみが酸素貯蔵材料32bをさらに含んだ触媒担持層3と、前記下層3a及び前記上層3bのうち前記下層3aのみに担持された白金4aと、前記上層3bに担持されたロジウム4bとを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、排ガス浄化用触媒に関する。
一般に、自動車などの自動推進車両は、液体燃料を使用している。この液体燃料の多くは、硫黄を含有している。そのため、例えば、排ガス浄化用触媒が浄化する排ガスが還元性である場合に、排ガス中の硫黄分の触媒反応により硫化水素が発生し、自動推進車両は不快な臭いを放つことがある。
非特許文献1には、ニッケルを含んだ排ガス浄化用触媒が記載されている。この排ガス浄化用触媒を使用すると、硫化水素の排出量を低減することができる。
しかしながら、欧州などの幾つかの地域では、ニッケル及びニッケル化合物は、環境負荷物質に指定されており、触媒での使用が禁止されている。そのため、ニッケルを使用することなしに、硫化水素排出量を低減する技術が必要である。
なお、特許文献1には、触媒担持層が第1及び第2層を含んだ2つの排ガス浄化用触媒が記載されている。一方の排ガス浄化用触媒において、第1層は、アルミナ担体と白金とセリアとを含み、第2層は、希土類酸化物−ジルコニア担体と活性アルミナ担体とロジウムと白金とを含んでいる。他方の排ガス浄化用触媒において、第1層は、活性アルミナ担体と白金とセリアと酸化鉄と酸化ニッケルとバリウムとジルコニアとを含み、第2層は、希土類酸化物−ジルコニア担体と活性化アルミナ担体とロジウムと白金とジルコニアとを含んでいる。
"Catalysis Today", Vol.9, 1991, pp.105-112 特開平4−219140号公報
本発明の目的は、ニッケルを使用することなしに硫化水素排出量を低減可能とすることにある。
本発明の一側面によると、担体基材と、前記担体基材に支持されると共に耐熱性担体を含んだ下層と、前記下層を被覆すると共に耐熱性担体を含んだ上層とを備え、前記下層及び前記上層のうち前記上層のみが酸素貯蔵材料をさらに含んだ触媒担持層と、前記下層及び前記上層のうち前記下層のみに担持された白金と、前記上層に担持されたロジウムとを具備したことを特徴とする排ガス浄化用触媒が提供される。
本発明によると、ニッケルを使用することなしに硫化水素排出量を低減可能とすることができる。
以下、本発明の態様について説明する。
図1は、本発明の一態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す斜視図である。図2は、図1に示す排ガス浄化用触媒の一部を拡大して示す断面図である。
図1及び図2に示す排ガス浄化用触媒1は、モノリス触媒である。
この排ガス浄化用触媒1は、担体基材2としてモノリスハニカム担体を含んでいる。担体基材2は、典型的には、コージェライトなどのセラミックスからなる。
担体基材2上には、触媒担体層3が形成されている。触媒担体層3は、担体基材2に支持された下層3aと、これを被覆した上層3bとを含んでいる。
下層3aは、耐熱性担体31aを含んでいる。耐熱性担体31aは、後述する酸素貯蔵材料32bと比較して耐熱性に優れている。耐熱性担体31aの材料としては、例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、又はそれらの混合物を使用することができる。
上層3bは、耐熱性担体31bと酸素貯蔵材料32bとを含んでいる。耐熱性担体31bは、酸素貯蔵材料32bと比較して耐熱性に優れている。
耐熱性担体31aの材料としては、例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、又はそれらの混合物を使用することができる。耐熱性担体31aの少なくとも一部は、チタニアなどの酸性物質であってもよい。この場合、酸素貯蔵材料32bによる硫黄分の吸着を抑制することができる。したがって、この物質を使用すると、使用しない場合と比較して、硫化水素排出量を低減することができる。なお、この物質は、典型的には、下層3aでは使用しない。
酸素貯蔵材料32bは、例えば、希土類元素の酸化物、セリアとセリウム以外の希土類元素の酸化物との複合酸化物、又は遷移金属酸化物である。希土類元素酸化物としては、例えば、セリア(CeO2)又は酸化プラセオジム(Pr611)を使用することができる。複合酸化物としては、例えば、セリアとジルコニア(ZrO2)との複合酸化物を使用することができる。遷移金属酸化物としては、例えば、酸化鉄(Fe23)、酸化銅(CuO)又は酸化マンガン(Mn25)を使用することができる。
酸素貯蔵材料32bとしては、例えば、比表面積が30m2/g以下のものを使用し、典型的には、比表面積が10m2/g以下のものを使用する。ここで、「比表面積」は、BET吸着等温式を利用して得られる比表面積(BET比表面積)を意味している。この「比表面積」は、例えば、比表面積測定装置(カワチュウ社製マイクロデータ4232型)を用いて測定することができる。このような材料を使用すると、酸素貯蔵材料32bによる硫黄分の吸着を抑制することができる。したがって、このような材料の使用は、硫化水素排出量を低減するうえで有利である。
下層3a及び/又は上層3bは、酸化ネオジム、酸化鉄、酸化プラセオジム、又は酸化ストロンチウムをさらに含んでいてもよい。これら酸化物は、硫黄分を吸蔵することができる。したがって、このような酸化物の使用は、硫化水素排出量を低減するうえで有利である。
下層3a及び上層3bのうち、下層3aのみが白金4aを担持している。下層3aは、ロジウム及びパラジウムなどの白金以外の貴金属をさらに担持することができる。
上層3bは、ロジウム4bを担持している。上層3bは、パラジウムなどの白金以外の貴金属をさらに担持することができる。
この排ガス浄化用触媒1は、ニッケルを殆ど含有しておらず、典型的にはニッケルフリーである。それにも拘らず、この排ガス浄化用触媒1は、硫化水素の排出量を十分に少なくすることができる。すなわち、本態様によると、ニッケルを使用することなしに硫化水素排出量を低減することが可能となる。
この効果は、例えば、以下に説明する理由で得られると考えられる。ここでは、酸素貯蔵材料32bとしてセリアを使用した場合を例に説明する。
エンジンに供給する燃料と空気との比が小さい場合、排ガスは酸化性である。したがって、この場合、排ガス中の硫黄分,例えば二酸化硫黄(SO2),が白金によって硫化水素へと転化することはない。但し、このとき、セリアと二酸化硫黄とが反応して、硫酸セリウム(Ce(SO42)を生じる。その結果、排ガス中の硫黄分の一部は、大気へと放出されずに、酸素貯蔵材料32bに蓄積される。
エンジンに供給する燃料と空気との比が大きい場合、排ガスは酸化性から還元性へと変化する。硫黄分の還元は、白金4aの触媒としての作用のもとで促進される。
したがって、酸素貯蔵材料32bと白金4aとが混合されている場合、酸素貯蔵材料32bに蓄積された硫黄分の還元を生じ易い。そのため、この場合、硫化水素が比較的高い濃度で排出されることとなる。
これに対し、触媒担体層3に下層3aと上層3bとの二層構造を採用し、白金4aを下層3aにのみ存在させ、酸素貯蔵材料32bを上層3bにのみ存在させると、先の触媒反応は生じ難くなる。したがって、この構造を採用すると、硫化水素排出量を低減することが可能となる。
この排ガス浄化用触媒1では、例えば、空気雰囲気中で1000℃に5時間加熱した後における触媒担持層3の比表面積S1とこの加熱の前における触媒担持層3の比表面積S0との比S1/S0が0.67以上となる設計を採用し、典型的には、比S1/S0が0.7以上となる設計を採用し、より典型的には、比S1/S0が0.8以上となる設計を採用する。なお、この「比表面積」は、上述した「BET比表面積」である。比S1/S0を大きくすると、酸素貯蔵材料32bによる硫黄分の吸着を抑制することができる。したがって、硫化水素排出量をさらに低減することが可能となる。
なお、比S1/S0は、酸素貯蔵材料32bに蓄積され得る硫黄分の量と関連した値である。触媒担体層3が含む酸素貯蔵材料32b以外の材料は、先の熱処理による比表面積の変化を殆ど生じない。これに対し、酸素貯蔵材料32bは、先の熱処理によって比表面積が比較的大きく変化する。そして、初期の比表面積が大きいほど、この変化率は大きくなる。また、触媒担体層3に占める酸素貯蔵材料32bの割合が大きいほど、この変化率は大きくなる。
したがって、比S1/S0を大きくすると、酸素貯蔵材料32bに蓄積され得る硫黄分の量を少なくすることができる。それゆえ、硫化水素排出量をさらに低減することが可能となる。
但し、比S1/S0は、通常は1以下であり、典型的には0.95以下である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(触媒Aの製造)
57gのアルミナ粉末と、3gのアルミナを含有したアルミナゾルと、1gの白金を含有した硝酸溶液と、脱イオン水とを混合して、スラリーAを調製した。
次に、このスラリーAを、円柱形状のモノリスハニカム担体にウォッシュコートした。モノリスハニカム担体としては、コージェライトからなり、容積が0.875Lであるものを使用した。
その後、スラリーAをコートしたハニカム担体を、150℃で1時間乾燥させた。続いて、上記の方法で得られた構造体を、500℃で1時間の焼成に供した。以上のようにして、ハニカム担体上に、白金を担持した下層を形成した。
次に、37gのアルミナ粉末と、3gのアルミナを含有したアルミナゾルと、35gのセリア粉末と、0.2gのロジウムを含有した硝酸ロジウム水溶液と、脱イオン水とを混合して、スラリーBを調製した。なお、ここで使用したセリアのBET比表面積は3m2/gであった。
次いで、このスラリーBを、下層を形成したモノリスハニカム担体にウォッシュコートした。その後、スラリーBをコートしたハニカム担体を、150℃で1時間乾燥させた。続いて、上記の方法で得られた構造体を、500℃で1時間の焼成に供した。以上のようにして、下層上に、ロジウムを担持した上層を形成した。
以上のようにして排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Aと呼ぶ。
(触媒Bの製造)
16gのチタニア粉末をさらに含有していること以外はスラリーBと同様の組成を有するスラリーCを調製した。そして、スラリーBの代わりにスラリーCを用いたこと以外は触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Bと呼ぶ。
(触媒Cの製造)
100gのアルミナ粉末と、10質量%の濃度でアルミナを含有した100gのアルミナゾルと、52gのセリア粉末と、1gの白金を含有した硝酸溶液と、0.2gのロジウムを含有した硝酸ロジウム水溶液と、脱イオン水とを混合して、スラリーDを調製した。なお、ここで使用したセリアのBET比表面積は100m2/gであった。
次に、このスラリーDを、触媒Aの製造で使用したのと同様のモノリスハニカム担体にウォッシュコートした。その後、スラリーDをコートしたハニカム担体を、150℃で1時間乾燥させた。続いて、上記の方法で得られた構造体を、500℃で1時間の焼成に供した。これにより、ハニカム担体上に、白金及びロジウムを担持した触媒担持層を形成した。
以上のようにして排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Cと呼ぶ。
(触媒Dの製造)
7.5gの酸化ニッケルをさらに含有していること以外はスラリーDと同様の組成を有するスラリーEを調製した。そして、スラリーDの代わりにスラリーEを用いたこと以外は触媒Cについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Dと呼ぶ。
(触媒Eの製造)
白金を含有した硝酸溶液を用いて、60gのアルミナ粉末に0.6gの白金を担持させた。この白金を担持したアルミナ粉末と、10質量%の濃度でアルミナを含有した60gのアルミナゾルと、47gのセリアと、7.5gの酸化ニッケルと、脱イオン水とを混合して、スラリーFを調製した。なお、ここで使用したセリアのBET比表面積は100m2/gであった。
次に、白金を含有した硝酸溶液を用いて、40gのアルミナ粉末に0.4gの白金を担持させた。また、硝酸ロジウム水溶液を用いて、42gの複合酸化物粉末に0.2gのロジウムを担持させた。複合酸化物としては、セリアを12質量%の割合で含んだセリアとジルコニアとの複合酸化物を使用した。なお、ここで使用した複合酸化物のBET比表面積は65m2/gであった。次いで、白金を担持したアルミナ粉末と、ロジウムを担持した複合酸化物粉末と、10質量%の濃度でアルミナを含有した40gのアルミナゾルとを混合して、スラリーGを調製した。
スラリーAの代わりにスラリーFを使用すると共にスラリーBの代わりにスラリーGを使用したこと以外は触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Eと呼ぶ。
(性能評価A)
次に、触媒A乃至Eの各々を、排気量が2.4Lの直列4気筒エンジンを有する四輪自動車に搭載した。そして、図3に示す条件のもとで、硫化水素排出量を測定した。
図3は、硫化水素排出量の測定条件を示すグラフである。図中、横軸は時間を示し、縦軸は硫化水素(H2S)排出量及び自動車の速度を示している。また、曲線C1は自動車の走行モードを示し、曲線C2は自動車が排出する硫化水素量の変化を示している。
図3に曲線C1で示すように、自動車を60km/hの速度で十分な時間走行させ、次いで、車速をゼロにした。続いて、WOT(wide open throttle)加速条件のもと、車速をゼロから90km/hまで高めた。そして、このときに自動車が排出する排ガス中の硫化水素濃度の最大値を、硫化水素排出量とした。その結果を、図4に示す。
図4は、硫化水素排出量を示すグラフである。図中、横軸は排ガス浄化用触媒の種類を示し、縦軸は硫化水素排出量を示している。なお、硫化水素排出量は、触媒Cについて得られた値を基準とした相対値で示している。
図4に示すように、触媒A及びBを使用した場合、触媒Cを使用した場合と比較して、硫化水素排出量を大幅に低減することができた。そして、触媒A及びBを使用した場合、触媒D及びEを使用した場合よりも少ない硫化水素排出量を達成することができた。
(性能評価B)
触媒A乃至Eの各々を、排気量が4Lのエンジンを用いた耐久テストに供した。具体的には、触媒に供給する排ガスの温度が800℃となる条件のもとでエンジンを50時間駆動した。
次いで、触媒A乃至Eの各々を、排気量が2.2Lのエンジンを有する自動車へ搭載した。これら自動車をLA#4モードで走行させ、炭化水素、一酸化炭素及び窒素酸化物排出量を測定した。なお、「LA#4モード」は、連邦テスト方法規則,FTP75に規定された米国におけるテストモードである。その結果の一部を、図5に示す。
図5は、窒素酸化物排出量を示すグラフである。図中、横軸は排ガス浄化用触媒の種類を示し、縦軸は窒素酸化物排出量を示している。
図5に示すように、触媒A及びBを使用した場合、触媒C乃至Eを使用した場合よりも少ない窒素酸化物排出量を達成することができた。また、図示していないが、触媒A及びBを使用した場合、触媒C乃至Eを使用した場合とほぼ等しい炭化水素及び一酸化炭素排出量を達成することができた。
(触媒Fの製造)
触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Fと呼ぶ。
(触媒Gの製造)
BET比表面積が3m2/gのセリアの代わりにBET比表面積が10m2/gのセリアを使用したこと以外は触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Gと呼ぶ。
(触媒Hの製造)
BET比表面積が3m2/gのセリアの代わりにBET比表面積が30m2/gのセリアを使用したこと以外は触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Hと呼ぶ。
(触媒Iの製造)
BET比表面積が3m2/gのセリアの代わりにBET比表面積が55m2/gのセリアを使用したこと以外は触媒Aについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Iと呼ぶ。
(触媒Jの製造)
BET比表面積が100m2/gのセリアの代わりにBET比表面積が75m2/gのセリアを使用したこと以外は触媒Cについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Jと呼ぶ。
(触媒Kの製造)
触媒Cについて説明したのと同様の方法により、排ガス浄化用触媒を製造した。以下、この排ガス浄化用触媒を触媒Kと呼ぶ。
(性能評価C)
触媒F乃至Kの各々を、排気量が2.4Lの直列4気筒エンジンを有する四輪自動車に搭載した。そして、図3に示す条件のもとで、硫化水素排出量を測定した。各種条件は、性能評価Aと同様とした。
また、触媒F乃至Kの各々について、空気雰囲気中で1000℃に5時間加熱した後における触媒担持層の比表面積S1とこの加熱の前における触媒担持層の比表面積S0とを測定し、それらの比S1/S0を求めた。比表面積の測定は、モノリスハニカム担体から触媒担持層の一部を剥離させることにより得られた試料を用いて行った。
図6は、加熱による触媒担持層の比表面積変化と硫化水素排出量との関係の例を示すグラフである。図中、横軸は比S1/S0を示し、縦軸は硫化水素排出量を示している。なお、硫化水素排出量は、触媒Kについて得られた値を基準とした相対値で示している。
図6に示すように、比S1/S0が大きいほど、窒素酸化物排出量はより少なくなった。そして、比S1/S0が0.67以上の場合に硫化水素排出量を55%以下とすることができ、比S1/S0が0.7以上の場合に硫化水素排出量を40%以下とすることができ、比S1/S0が0.8以上の場合に硫化水素排出量を20%以下とすることができた。
また、触媒F乃至Kの各々について、性能評価Bと同様の試験を行った。その結果、触媒J及びKを使用した場合、窒素酸化物排出量、炭化水素排出量、及び一酸化炭素排出量は、触媒Cを使用した場合とほぼ等しかった。また、触媒F乃至Iを使用した場合、触媒Dを使用した場合よりも少ない窒素酸化物排出量を達成することができ、炭化水素排出量、及び一酸化炭素排出量は、触媒Dを使用した場合とほぼ等しいか又はそれよりも少なかった。
本発明の一態様に係る排ガス浄化用触媒を概略的に示す斜視図。 図1に示す排ガス浄化用触媒の一部を拡大して示す断面図。 硫化水素排出量の測定条件を示すグラフ。 硫化水素排出量を示すグラフ。 窒素酸化物排出量を示すグラフ。 加熱による触媒担持層の比表面積変化と硫化水素排出量との関係の例を示すグラフ。
符号の説明
1…排ガス浄化用触媒、2…担体基材、3…触媒担体層、3a…下層、3b…上層、4a…白金、4b…ロジウム、31a…耐熱性担体、32b…酸素貯蔵材料、C1…曲線、C2…曲線。

Claims (5)

  1. 担体基材と、
    前記担体基材に支持されると共に耐熱性担体を含んだ下層と、前記下層を被覆すると共に耐熱性担体を含んだ上層とを備え、前記下層及び前記上層のうち前記上層のみが酸素貯蔵材料をさらに含んだ触媒担持層と、
    前記下層及び前記上層のうち前記下層のみに担持された白金と、
    前記上層に担持されたロジウムとを具備したことを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 前記酸素貯蔵材料はセリウムを含んだことを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
  3. 空気雰囲気中で1000℃に5時間加熱した後における前記触媒担持層の比表面積S1とこの加熱の前における前記触媒担持層の比表面積S0との比S1/S0は、0.67以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
  4. 前記比S1/S0は0.8以上であることを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化用触媒。
  5. 前記下層及び前記上層のうち前記上層のみが前記耐熱性担体の少なくとも一部としてチタニアを含んでいることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
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