JP2009165989A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷間時に排気ガス中のHCを吸着する機能を有するHCトラップ触媒において、排気ガス中に含まれる微小サイズの煤によってHC吸着層のHC吸着能が低下するのを抑制し、冷間時のHC浄化率を向上する。
【解決手段】エンジンの排気通路に配設され、多数のセル通路12…12を有するハニカム担体11と、ハニカム担体11上に設けられたHC吸着層13と、HC吸着層13上に積層された浄化触媒層14とを有する排気ガス浄化用触媒において、浄化触媒層14の上流側端部14fを、HC吸着層13の上流側端部13fよりも、所定長さLだけ下流に配置する。
【選択図】図4
【解決手段】エンジンの排気通路に配設され、多数のセル通路12…12を有するハニカム担体11と、ハニカム担体11上に設けられたHC吸着層13と、HC吸着層13上に積層された浄化触媒層14とを有する排気ガス浄化用触媒において、浄化触媒層14の上流側端部14fを、HC吸着層13の上流側端部13fよりも、所定長さLだけ下流に配置する。
【選択図】図4
Description
本発明は排気ガス浄化用触媒、特に、排気ガスに含まれる炭化水素の大気への放出を冷間時に抑制できる排気ガス浄化用触媒に関し、エンジンのエミッション低下の技術分野に属する。
従来、自動車に搭載されるエンジンの排気ガスを浄化するために、例えば、触媒機能を有する触媒金属としての白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属類、これらの貴金属類を担持する高比表面積酸化物としてのアルミナ、酸素の吸蔵・放出を行うことで排気ガス空燃比ウインドウの拡張機能を有する酸素吸蔵材(OSC:Oxygen Storage Component)としてのセリウム(Ce)系酸化物等を含有する排気ガス浄化用触媒がエンジンの排気通路に配設されている。
この種の排気ガス浄化用触媒は、一般に、エンジンの冷間始動時において、触媒金属が活性化するのに十分な温度に達するまで数十秒の時間を要するので、その間は排気ガスが十分に浄化されずに大気へ放出されるという不具合がある。そして、エンジン始動時には燃料供給量が増量されるのが通例であるから、特に、未燃燃料として排気ガスに含まれる炭化水素(HC)の大気への放出を抑制することが重大な課題となる。
この問題に対処する技術として、いわゆるHCトラップ触媒が知られている。このHCトラップ触媒は、低温下でHCを一時的に吸着しておき、触媒温度がある程度の高温に達したときに吸着していたHCを脱離し、脱離したHCを酸化浄化するように構成されたものである。
例えば、特許文献1には、ハニカム担体上に上下2層の触媒層を有し、下層をゼオライトを主成分とするHC吸着層とし、上層を触媒金属を担持した浄化触媒層とした構成の低温HCトラップ触媒が開示されている。これによれば、担体セル通路内に流入した排気ガスは、上層の浄化触媒層をセル通路側の面から下層のHC吸着層側の面まで通過して(すなわち層の厚み方向に通過して)HC吸着層へ拡散していき、その結果、低温下で排気ガス中のHCがHC吸着層を構成するゼオライトに吸着される。
そして、触媒の温度、より詳しくはHC吸着層の温度が排気ガス温度の上昇に伴ってある程度の高温(例えば120℃〜200℃)にまで上昇すれば、吸着されていたHCが脱離し始め、下層のHC吸着層から上層の浄化触媒層をセル通路側に通過して(すなわち層の厚み方向に通過して)担体セル通路外に流出する。そして、その際、HCは浄化触媒層を通過するときに触媒金属の触媒作用によって水(H2O)や二酸化炭素(CO2)に酸化浄化されることとなる。
このように、HCトラップ触媒は、排気ガス温度が低く触媒金属が未活性な状態のときにHCを吸着して大気への放出を抑制することを目的とするものである。
また、特許文献2には、ハニカム担体のセル通路の上流側に、HC吸着層の上層に浄化触媒層を積層した部分を配置し、下流側に、浄化触媒層のみを配置した構成の排気ガス浄化用触媒が開示されている。そして、これによれば、温度上昇が相対的に早い上流側のHC吸着層から脱離したHCが下流側の浄化触媒層で浄化され、冷間時のHCの大気への放出を抑制できると記載されている。
ところで、理論空燃比近傍で運転されることの多い通常のガソリンエンジンの排気ガス中には、ディーゼルエンジンや希薄燃焼ガソリンエンジンほどではないにしろ、数オングストローム〜数10オングストロームの微小サイズの煤(soot)が相当量含まれていることが知られている。このことは、理論空燃比近傍で運転されたガソリンエンジンの三元触媒を分解すると触媒全体に亘って煤が堆積していることが観察されることからも明らかである。
一方、HC吸着層を構成する吸着材として公知のゼオライトは、径のサイズがオングストローム単位(例えばMFI型ゼオライトであるZSM−5は約5.5Å)の多数の微細孔(ミクロポア)を有し、ここにHCを分子レベルで取り込んで酸点に吸着するものである。
したがって、排気ガス中に含まれる微小サイズの煤がHC吸着層に拡散すると、ゼオライトの微細孔入口を閉塞したり、あるいは前記酸点を遮蔽してしまい、この結果、HC吸着層におけるHCの吸着が阻害されて、HC吸着層に吸着されるHC量が減少し、冷間時にHCの大気への放出を十分満足に抑制できなくなるという不具合が生じる。
本発明は排気ガス浄化用触媒、特に、冷間時に排気ガス中のHCを吸着する機能を有するHCトラップ触媒における前記のような問題に対処するもので、排気ガス中に含まれる微小サイズの煤によってHC吸着層のHC吸着能が低下するのを抑制し、もって冷間時のHC浄化率の向上を図ることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、エンジンの排気通路に配設され、多数のセル通路を有するハニカム担体と、このハニカム担体上に設けられたHC吸着層と、このHC吸着層上に積層された浄化触媒層とを有する排気ガス浄化用触媒であって、前記浄化触媒層の上流側端部が前記HC吸着層の上流側端部よりも所定長さだけ下流に位置していることを特徴とする。
なお、ここでいう「上流」又は「下流」は、排気ガスの流れに関していうものである。
また、この請求項1に記載の発明においては、HC吸着層の上流側端部の位置は問題とならない。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒であって、前記HC吸着層の上流側端部が前記ハニカム担体の上流側端部よりも下流に位置していないことを特徴とする。
この請求項2に記載の発明は、HC吸着層の上流側端部の位置がハニカム担体の上流側端部の位置と同じ(ただし、製造上の精度からハニカム担体の上流側端部端面への垂れとしてHC吸着材がハニカム担体の上流側端部を僅かに超えて存在している状態も含む)場合に限定するものである。
本願の請求項1に記載の発明によれば、多数のセル通路を有するハニカム担体上に上下2層に触媒層を積層し、下層をHC吸着能を有するHC吸着層とし、上層をHC浄化能を有する浄化触媒層とした構成の排気ガス浄化用触媒、すなわちHCトラップ触媒において、上層の浄化触媒層の上流側端部を下層のHC吸着層の上流側端部よりも所定長さだけ下流に位置させたから、下層のHC吸着層の上流側端部のセル通路側の面が前記長さだけ露出することとなり、この下層の露出面と、上層の浄化触媒層の上流側端部とが協働して上下2層の触媒層の上流側端部が段付形状を呈する(段付部を形成する)こととなる。
そして、この段付形状によって、担体セル通路内に流入した排気ガスが触媒の上流側端部において乱流状態となり易くなり、質量の相対的に大きい煤(換言すれば、サイズの大きい煤)が前記段付部に堆積し易くなる。そして、煤は、煤同士が衝突/接触し合うことで容易に帯電し、凝集し易いので、前記段付部には、質量の相対的に小さい煤(換言すれば、サイズの小さい煤)も含めて堆積し易くなる。これにより、触媒の下流側へ流れていく煤の量が減少し、煤によるHC吸着層のゼオライト微細孔の入口の閉塞や酸点の遮蔽の程度が低減され、ひいてはHC吸着層のHC吸着能の低下が抑制されて、冷間時のHC浄化率の向上を図ることができる。
また、前記段付部に堆積した煤、換言すれば、HC吸着層の露出面を覆った煤は、空気層を包含するため、高い断熱性を有している。したがって、HC吸着層の露出面に堆積した煤により、排気ガス温度の上昇に伴うHC吸着層の温度上昇が遅延され、HC吸着層からのHCの脱離開始が遅れることとなる。この結果、浄化触媒層(より詳しくは該層に担持された触媒金属)が未だ十分に活性化していない早いタイミングでHCがHC吸着層から脱離してHC浄化率が低下してしまう、という不具合が抑制される。
また、触媒金属を含有する浄化触媒層の長さが短くなる分、貴金属類の使用量が少なくなり、コスト削減に寄与するという効果も得られる。
その場合に、請求項2に記載の発明によれば、HC吸着層の上流側端部がハニカム担体の上流側端部よりも下流に位置していないから、つまり、HC吸着層の上流側端部の位置がハニカム担体の上流側端部の位置と同じで、HC吸着層を触媒全長に亘って設けたから、HC吸着層の上流側端部をハニカム担体の上流側端部よりも下流に位置させた場合と比べて、HC吸着層の露出面が長くなり(浄化触媒層の上流側端部の位置は同じとする)、その分、堆積した煤によるHC吸着層の温度上昇の遅延効果が大きくなる。
また、HC吸着層の体積が減らない分、HC吸着可能量が低下しないという効果も得られる。
以下、発明の最良の実施の形態及び実施例を通して本発明をさらに詳しく説述する。
図1に示すように、本実施形態においては、自動車のエンジン1の燃焼室で混合気が燃焼され、その結果、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等を含有する排気ガスが排気通路2を通って大気に放出されるが、排気通路2には排気ガスを水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、窒素(N2)等に浄化するための触媒コンバータ3が備えられ、この触媒コンバータ3に本発明に係る排気ガス浄化用触媒10が収納されている。
図2に示すように、排気ガス浄化用触媒10は、多数のセル通路12…12を有し円柱形の外形を有するコージェライト製のハニカム担体11を含み、この担体11において排気ガスが流れる担体セル通路12の壁面上にHC吸着能を有するHC吸着層(HCT(HC Trap)と記すことがある)13が設けられ、このHC吸着層13の上に、HC、CO及びNOxに対して浄化能を有する浄化触媒層(TWC(Three Way Catalyst)と記すことがある)14が積層された構成である。つまり、この排気ガス浄化用触媒10は、ハニカム担体11上に、上下に積層された触媒層13,14を有し、低温下でHCを一時的に吸着しておき、触媒温度がある程度の高温に達したときに吸着していたHCを脱離し、脱離したHCを酸化浄化するように構成されたHCトラップ触媒である。
ハニカム担体11は、例えば、長さが20cm、セル壁厚みが4.5mil(4.5μインチ≒114μm)、セル密度が400cpsi(1平方インチ当たり400個のセル数)、セル形状が正6角形のものが好ましく使用可能である。
図3に示すように、上層の浄化触媒層14は、下層のHC吸着層13と接する浄化触媒層下層14aと、担体セル通路12を画成する浄化触媒層上層14bとの2層構造とされている。
次に、これらの各層13,14a,14bの詳細な化学的構成を説明する。
まず、浄化触媒層上層14bの好ましい配合例の1つとしては、バインダー(硝酸ジルコニル)を7.70(ZrO2として)g/L(ハニカム担体1L当たりの担持量:以下同じ)、酸素吸蔵材(酸化セリウム:CeO2)を3.70g/L、パラジウム(Pd)を担持した第1パウダー(酸化ランタン(La2O3)を4質量%含有したアルミナ45.00g/LにPdを0.70g/L担持したもの)、及び、パラジウムを担持した第2パウダー(Ce・Zr(ジルコニウム)・La・Y(イットリウム)・アルミナ複合酸化物22.60g/LにPdを0.30g/L担持したもの)を含んだものである。
ここで、前記パウダーは、平均粒子径が0.1μm〜1.0μm程度のものが好ましく用いられる。ここで、平均粒子径は、加重平均粒子径であり、加重平均粒子径は、例えば次のような方法により測定される。まず、測定する各粒子をイオン交換水中で超音波振動装置等を用いて充分に分散させ、得られた分散体をレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて計測することにより各粒子の粒度分布を得て、得られた粒度分布から加重平均粒子径を算出するのである。
その場合に、前記Ce・Zr・La・Y・アルミナ複合酸化物の組成比は、好ましくは、CeO2:ZrO2:La2O3:Y2O3:Al2O3=10.5:7.0:1.5:1.0:80(質量%)等である。
また、浄化触媒層下層14aの好ましい配合例の1つとしては、バインダー(硝酸ジルコニル)を11.80(ZrO2として)g/L、ロジウム(Rh)を担持したセリア(Zr・Ce・Nd(ネオジム)複合酸化物66.00g/LにRhを0.15g/L担持したもの)、及び、ロジウムを担持したアルミナ(Zrを10質量%含有したアルミナ42.00g/LにRhを0.05g/L担持したもの)を含んだものである。
ここでも、前記パウダー類は、平均粒子径が0.1μm〜1.0μm程度のものが好ましく用いられる。
その場合に、前記Zr・Ce・Nd複合酸化物の組成比は、好ましくは、ZrO2:CeO2:Nd2O3=80:10:10(質量%)等である。
ここで、酸化セリウム、Ce・Zr・La・Y・アルミナ複合酸化物、及びZr・Ce・Nd複合酸化物は、いずれもリーン雰囲気で酸素を吸蔵し、リッチ雰囲気で酸素を放出する酸素吸蔵材として機能するものである。また、浄化触媒層下層14aに含まれるZr(10質量%)含有アルミナは、アルミナの表面を10質量%の酸化ジルコニウム(ZrO2)で被覆処理したものであって、これにより、担持したロジウムが高温下でアルミナに固溶するのを防止するものである。
また、HC吸着層13の好ましい配合例の1つとしては、吸着材としてのβ−ゼオライトを160.00g/Lと、アルミナバインダーとを含んだものである。
ここで、HC吸着層13の厚み及び浄化触媒層14の厚みは、残余のセル通路12の径や、コストと触媒能とのバランスの観点から、それぞれ50μm程度が好ましい。
そして、図4及び図5に示すように、本実施形態に係る排気ガス浄化用触媒10は、上層の浄化触媒層14の上流側(排気ガスの流れに関していう:以下同じ)の端部14fが、下層のHC吸着層13の上流側端部13fよりも、所定長さLだけ下流に位置している。その結果、HC吸着層13の上流側端部13fの表面(セル通路12側の面)が前記長さLだけ露出することとなり、この下層の露出面と、上層の浄化触媒層14の上流側端部14fとが協働して、上下2層の触媒層13,14の上流側端部が段付形状を呈する(段付部を形成する)こととなる。
特に、図4(a)は、HC吸着層13の上流側端部13fがハニカム担体11の上流側端部11fよりも下流に位置していない場合、つまり、HC吸着層13の上流側端部13fの位置がハニカム担体11の上流側端部11fの位置と同じで、HC吸着層13を触媒10の全長に亘って設けた場合を示している(第1の実施形態)。
一方、図5(a)は、HC吸着層13の上流側端部13fがハニカム担体11の上流側端部11fよりも下流に位置している場合(後退長さαとする)、つまり、HC吸着層13の上流側端部13fの位置がハニカム担体11の上流側端部11fの位置と異なり、HC吸着層13を触媒10の全長に亘って設けていない場合を示している(第2の実施形態)。
この第2の実施形態の場合、浄化触媒層14の上流側端部14fの位置が第1の実施形態と同じとすると、前記所定長さL、換言すれば、HC吸着層13の露出面の長さは、第1の実施形態と比べて、後退長さαの分だけ短くなる。また、ハニカム担体11の上流側端部11fの表面(セル通路12側の面)が露出することとなり、このハニカム担体11の露出面と、HC吸着層13の上流側端部13fとが協働して、ここでも段付形状を呈する(段付部を形成する)こととなる。
そして、この段付形状(第1の実施形態では1段、第2の実施形態では2段)によって、担体セル通路12内に流入した排気ガスが触媒10の上流側端部において乱流状態となり易くなり、図4(b)及び図5(b)に示すように、質量の相対的に大きい煤が前記段付部に堆積し易くなる。これにより、触媒10の下流側へ流れていく煤の量が減少し、煤によるHC吸着層13のゼオライト微細孔の入口の閉塞や酸点の遮蔽の程度が低減され、ひいてはHC吸着層13のHC吸着能の低下が抑制されて、冷間時のHC浄化率の向上を図ることができる。
また、前記段付部に堆積した煤、換言すれば、HC吸着層13の露出面を覆った煤は、空気層を包含するため、高い断熱性を有している。したがって、HC吸着層13の露出面に堆積した煤により、排気ガス温度の上昇に伴うHC吸着層13の温度上昇が遅延され、HC吸着層13からのHCの脱離開始が遅れることとなる。この結果、浄化触媒層14、より詳しくは該層14に担持された触媒金属が未だ十分に活性化していない早いタイミングでHCがHC吸着層13から脱離してHC浄化率が低下してしまう、という不具合が抑制される。
また、触媒金属を含有する浄化触媒層14の長さが短くなる分、貴金属類の使用量が少なくなり、コスト削減に寄与するという効果も得られる。
第1の実施形態(図4)と第2の実施形態(図5)とを比較すると、第1の実施形態ではHC吸着層13の上流側端部13fがハニカム担体11の上流側端部11fよりも下流に位置しておらず、第2の実施形態ではそれが下流に位置しているから、第1の実施形態は第2の実施形態と比べてHC吸着層13の露出面の長さ(所定長さL)が長くなり(浄化触媒層14の上流側端部14fの位置は同じとする)、その分、堆積した煤によるHC吸着層13の温度上昇の遅延効果が大きくなる。
また、第1の実施形態は第2の実施形態と比べてHC吸着層13の体積が減らない分、HC吸着可能量が低下しないという効果も得られる。
第1の実施形態において、所定長さLは、触媒10の長さが20cmとして、1〜10mm、好ましくは3〜8mm、より好ましくは5〜6mmである。また、第2の実施形態において、所定長さLは、触媒10の長さが20cmとして、0.5〜5mm(HC吸着層13の上流側端部13fの後退長さαは0.5〜5mm)、好ましくは1.5〜4mm(同1.5〜4mm)、より好ましくは2.5〜3mm(同2.5〜3mm)である。
次に、前記排気ガス浄化用触媒10の具体的製造方法の1例を説明する。
まず、下層のHC吸着層13はおよそ次のようにして形成される。すなわち、β−ゼオライトの粉体に水とバインダーとしてのアルミナゾルとを加え、ディスパーサを用いて撹拌してスラリーを得る。そして、このスラリーにコージェライト製ハニカム担体11を浸し(このとき、第1実施形態の場合は、ハニカム担体11を全長に亘って浸し、第2実施形態の場合は、ハニカム担体11を下流側(出口側)から浸し、ハニカム担体11の上流側(入口側)を後退長さαだけ未コート部分として残す)、引き上げて余分なスラリーをエアブローで除去する操作を繰り返すことにより、所定量のスラリーをハニカム担体11にウォッシュコートする。その後、このハニカム担体11を常温から500℃まで一定の昇温速度で1.5時間かけて昇温し、500℃で2時間保持して乾燥・焼成することにより、ハニカム担体11の上にHC吸着層13が形成される。
また、浄化触媒層下層14aはおよそ次のようにして形成される。すなわち、バインダーとしての硝酸ジルコニルと、ロジウム担持セリアの粉体と、ロジウム担持アルミナの粉体とを混合し、これに水を加え、ディスパーサを用いて混合撹拌してスラリーを得る。そして、このスラリーにHC吸着層13が形成されたハニカム担体11を下流側から浸し(このとき、第1実施形態の場合は、ハニカム担体11の上流側を所定長さLだけ未コート部分として残し、第2実施形態の場合は、ハニカム担体11の上流側を(後退長さα+所定長さL)だけ未コート部分として残す)、引き上げて余分なスラリーをエアブローで除去する操作を繰り返すことにより、所定量のスラリーをハニカム担体11にウォッシュコートする。その後、このハニカム担体11を常温から500℃まで一定の昇温速度で1.5時間かけて昇温し、500℃で2時間保持して乾燥・焼成することにより、HC吸着層13の上に浄化触媒層下層14aが積層される。
ここで、ロジウム担持セリアは、Zr・Ce・Nd複合酸化物に、硝酸ロジウム水溶液を滴下し、500℃で焼成することにより得られる。
また、ロジウム担持アルミナは、酸化ジルコニウムを10質量%被覆してなる活性アルミナの粉体に、硝酸ロジウム水溶液を滴下し、500℃で焼成することにより得られる。
さらに、浄化触媒層上層14bはおよそ次のようにして形成される。すなわち、バインダーとしての硝酸ジルコニルと、酸素吸蔵材としての酸化セリウムの粉体と、パラジウム担持第1パウダーと、パラジウム担持第2パウダーとを混合し、これに水を加え、ディスパーサを用いて混合撹拌してスラリーを得る。そして、このスラリーにHC吸着層13及び浄化触媒層下層14aが形成されたハニカム担体11を下流側から浸し(このとき、第1実施形態の場合は、ハニカム担体11の上流側を所定長さLだけ未コート部分として残し、第2実施形態の場合は、ハニカム担体11の上流側を(後退長さα+所定長さL)だけ未コート部分として残す)、引き上げて余分なスラリーをエアブローで除去する操作を繰り返すことにより、所定量のスラリーをハニカム担体11にウォッシュコートする。その後、このハニカム担体11を常温から500℃まで一定の昇温速度で1.5時間かけて昇温し、500℃で2時間保持して乾燥・焼成することにより、浄化触媒層下層14aの上に浄化触媒層上層14bが積層される。ここにおいて、最終的に排気ガス浄化用触媒10が完成することとなる。
ここで、パラジウム担持第1パウダーは、酸化ランタンを4質量%添加してなる活性アルミナの粉体に、硝酸パラジウム水溶液を滴下し、500℃で焼成することにより得られる。
また、パラジウム担持第2パウダーは、Ce・Zr・La・Y・アルミナ複合酸化物の粉体に、硝酸パラジウム水溶液を滴下し、500℃で焼成することにより得られる。
その場合に、Ce・Zr・La・Y・アルミナ複合酸化物は、オートクレーブを用いる水熱合成法又は酸アルカリ中和処理による共沈法のいずれによっても調製することができる。共沈法で説明すると、まず、セリウム、ジルコニウム、ランタン、イットリウム及びアルミニウムの各硝酸塩を混合し、水を加えて室温で約1時間攪拌する。次に、この硝酸塩混合溶液とアルカリ性溶液(好ましくは28%アンモニア水)とを室温〜80℃でディスパーサを用いて混合して中和処理を行う。
この中和処理により白濁した溶液を一昼夜放置し、生成した沈殿ケーキを遠心分離器にかけた後、十分に水洗する。この水洗したケーキを約150℃の温度で乾燥した後、約600℃の温度におよそ5時間保持し、次いで、約500℃の温度に2時間保持して焼成した後、粉砕することにより、Ce・Zr・La・Y・アルミナ複合酸化物の粉体が得られる。
このように、本実施形態の排気ガス浄化用触媒10は、図2及び図3に明示したように、多数のセル通路12…12を有するハニカム担体11上に上下2層に触媒層13,14を積層し、下層をHC吸着能を有するHC吸着層13とし、上層をHC浄化能を有する浄化触媒層14とした構成、すなわちHCトラップ触媒である。
そして、浄化触媒層14の上流側端部14fをHC吸着層13の上流側端部13fよりも所定長さLだけ下流に位置させたから、HC吸着層13の上流側端部13fのセル通路12側の面が所定長さLだけ露出し、このHC吸着層13の露出面と浄化触媒層14の上流側端部14fとの協働によって形成された段付部により、担体セル通路12内に流入した排気ガスが触媒10の上流側端部において乱流状態となり、質量の相対的に大きい煤が前記段付部に堆積する。
その結果、触媒10の下流側へ流れていく煤の量が減少し、煤によるHC吸着層13のゼオライト微細孔の入口の閉塞や酸点の遮蔽の程度が低減され、HC吸着層13のHC吸着能の低下が抑制されて、冷間時のHC浄化率が向上する。
また、段付部に堆積してHC吸着層13の露出面を覆った煤が高い断熱性を有するため、排気ガス温度の上昇に伴うHC吸着層13の温度上昇が遅延され、HC吸着層13からのHCの脱離開始が遅れて、浄化触媒層14に担持された触媒金属が未だ十分に活性化していない早いタイミングでHCがHC吸着層13から脱離してHC浄化率が低下する、という不具合が抑制される。
なお、前記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、さらに種々の修正や変更を施してよいことはいうまでもない。
例えば、浄化触媒層14に、触媒金属として白金(Pt)をさらに追加してもよい。あるいは、浄化触媒層14は、下層14aと上層14bとに分けず、1層にまとめてもよい。
次に説明する実施例1、2及び比較例1〜3は、主として、煤の堆積により触媒の下流側へ流れていく煤の量が減少する効果を示すもので、触媒が比較的新しい状態、換言すれば新車に近い状態(例えば、走行距離が5,6千キロメートル程度まで)を再現するものである。
前述した排気ガス浄化用触媒10の製造方法及び前述した各層13,14a,14bの化学的構成に従い、図6に示すように、実施例1(第1の実施形態に相当)及び実施例2(第2の実施形態に相当)の排気ガス浄化用触媒10を製造した。図6には、使用したハニカム担体11の主な仕様を併せて示した。実施例1では浄化触媒層14の所定長さLを5mm及びHC吸着層13の後退長さαを0mmとし、実施例2では浄化触媒層14の所定長さLを2.5mm及びHC吸着層13の後退長さαを2.5mmとした。
また、比較のため、同じく図6に示すように、浄化触媒層14の所定長さLを0mm及びHC吸着層13の後退長さαを5mmとしたもの(比較例1)、浄化触媒層14の所定長さLを(−5)mm及びHC吸着層13の後退長さαを5mmとしたもの(比較例2)、浄化触媒層14の所定長さLを0mm及びHC吸着層13の後退長さαを0mmとしたもの(比較例3:従来品)を製造した。
実施例1、2及び比較例1〜3について冷間HC浄化率の評価試験を行った。この評価試験では、図6に示した仕様のハニカム担体から、直径が25.4mm、長さが50mm、容積が25mlのコアサンプルを切り出し、これを試験用サンプルとした。
まず、各試験用サンプル(供試触媒装置)に、排気ガス中の擬似HCとしてトルエンを含有するガス(トルエン濃度2500ppmC、残N2)を50℃の温度で900秒間流し、これにより、供試触媒装置にトルエンを吸着させた。また、このトルエン含有ガスを900秒間流す間に、煤の模擬物質としてカーボンブラックを0.5g/Lの量だけ同時に流した。
そして、900秒間流したトルエンの総量をAとし、供試触媒装置(より詳しくはそのHC吸着層13)に吸着されたトルエン量をBとして、トルエン吸着量Bを、前記総量Aと、900秒間流したときに供試触媒装置を素通りしたトルエン量とから求めた。
次いで、A/F=14.7の模擬排気ガス(CO2:13.9%、O2:0.6%、CO:0.6%、H2:0.2%、NO:1000ppm、H2O:10%、N2:残、HC成分:含まず、カーボンブラック:含まず)を供試触媒装置に流しながら、そのガス温度を30℃/分の速度で上昇させていき、この間、供試触媒装置から流出するトルエン量Cを測定した。そして、各供試触媒装置の冷間HC浄化率(%)を、[(B−C)×100/A]により求めた。
評価結果を図6に示す。実施例1、2が良好な冷間HC浄化率(%)を示しているが、これは次のような理由からであろうと考察される。すなわち、従来品である比較例3以外は、触媒の上流側端部に段付部が形成されているので、いずれもこの段付部にカーボンブラックの堆積が生じ、触媒の下流側へ流れていくカーボンブラックの量が減少したものと考えられる。つまり、実施例1、2及び比較例1、2のトルエン吸着量Bが、比較例3のトルエン吸着量Bよりも大きくなったと考えられる。
ところが、実施例1ではHC吸着層13の体積が全く減っておらず、実施例2ではHC吸着層13の体積が減っているが僅かであるのに対し、比較例1、2ではHC吸着層13の体積が大きく減っており、ここでHC吸着可能量に差が生じて、実施例1、2のトルエン吸着量Bが、比較例1、2のトルエン吸着量Bより大きくなったと考えられる。そして、この差が、実施例1、2の良好な冷間HC浄化率となり、比較例1、2の低調な(従来品である比較例3と同等程度の)冷間HC浄化率となって現れたものと考えられる。
また、比較例2は、浄化触媒層14が、実施例1、2及び比較例1よりも上流側端部に形成されているが、HC吸着層13から脱離したHCとほとんど接触しない部分があり、この部分は脱離したHCの浄化にほとんど関与していない。
次に説明する実施例3、4及び比較例4〜6は、主として、煤の堆積によりHC吸着層13の温度上昇が遅延される効果を示すもので、触媒が相当程度使用された後の状態(例えば、走行距離が5,6千キロメートル以上)を再現するものである。
図7に示すように、実施例3、4及び比較例4〜6の層構成は実施例1、2及び比較例1〜3の層構成にそれぞれ対応する。
そして、各試験用サンプル(供試触媒装置)にトルエン含有ガスを流す前に次のような前処理を行った。すなわち、煤の模擬物質としてカーボンブラックを蒸留水に分散し、この分散水中に、実施例3、4及び比較例4、5では供試触媒装置を段付部よりさらに2mm程度浸かるまで浸漬し、引き上げ、乾燥する操作を繰り返すことにより、最終的に0.5g/Lの量のカーボンブラックを供試触媒装置の上流側端部に集中的に堆積させた(図7に密度の高い斜線で示す)。
一方、比較例6では供試触媒装置全体をカーボンブラックの分散水中に浸漬し、引き上げ、乾燥する操作を繰り返すことにより、最終的に0.5g/Lの量のカーボンブラックを供試触媒装置全体に堆積させた(図7に密度の低い斜線で示す)。
その後、カーボンブラックをトルエン含有ガスと同時に流さなかった他は、実施例1、2及び比較例1〜3と同様にして冷間HC浄化率の評価試験を行い、各供試触媒装置の冷間HC浄化率(%)を、[(B−C)×100/A]により求めた。
評価結果を図7に示す。この場合も実施例3、4が良好な冷間HC浄化率(%)を示しているが、これは次のような理由からであろうと考察される。まず、比較例6は、段付部がないことにより、全体に亘って煤が付着しているので、セル通路12を流れる排気ガスないしHCが、下層のHC吸着層13まで到達し難く、HC吸着量が少ない。
一方、比較例5は、段付部があり、比較例6よりも効率よく煤を段付部で捕集できるので、HC吸着層13の閉塞等を防止でき、HC吸着量は増加する。同様に捕集した煤の断熱効果により保温性も高いため、HCの脱離タイミングを遅らせることができる。しかし、吸着したHCが脱離する場合に浄化触媒層14と接触しない部分が多いためHC浄化に効果的ではない。
さらに、比較例4も、段付部があり、比較例6よりも効率よく煤を段付部で捕集できるので、HC吸着層13の閉塞等を防止でき、HC吸着量は増加する。同様に捕集した煤の断熱効果により保温性も高いため、HCの脱離タイミングを遅らせることができる。しかし、比較例5ほどではないが、比較例5と同様、吸着したHCが脱離する場合に浄化触媒層14と接触しない部分が多いためHC浄化に効果的ではない。
これらに対して、実施例3、4は、比較例6よりも効率よく煤を段付部で捕集できるので、HC吸着層13の閉塞等を防止でき、HC吸着量は増加する。同様に捕集した煤の断熱効果により保温性も高いため、HCの脱離タイミングを遅らせることができる。さらに、比較例4、5と比べて、浄化触媒層14がHC吸着層13よりも下流側にずれていることで、HC吸着層13から脱離したHCとほぼ全ての浄化触媒層14が接触し、そのためにHC浄化効率が高い。また、捕集した煤の堆積面積も比較例4,5と比べると多いため、より断熱性に優れ、HC吸着層13からのHCの脱離をより効率よく遅延できる。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、排気ガス浄化用触媒、特に、冷間時に排気ガス中のHCを吸着する機能を有するHCトラップ触媒において、排気ガス中に含まれる微小サイズの煤によってHC吸着層のHC吸着能が低下するのを抑制し、もって冷間時のHC浄化率の向上を図ることが可能な技術であるから、エンジンのエミッション低下の技術分野において広範な産業上の利用可能性が期待される。
1 エンジン
2 排気通路
3 触媒コンバータ
10 排気ガス浄化用触媒
11 ハニカム担体
11f 上流側端部
12 セル通路
13 HC吸着層
13f 上流側端部
14 浄化触媒層
14a 浄化触媒層下層
14b 浄化触媒層上層
14f 上流側端部
L 所定長さ
α 後退長さ
2 排気通路
3 触媒コンバータ
10 排気ガス浄化用触媒
11 ハニカム担体
11f 上流側端部
12 セル通路
13 HC吸着層
13f 上流側端部
14 浄化触媒層
14a 浄化触媒層下層
14b 浄化触媒層上層
14f 上流側端部
L 所定長さ
α 後退長さ
Claims (2)
- エンジンの排気通路に配設され、多数のセル通路を有するハニカム担体と、このハニカム担体上に設けられたHC吸着層と、このHC吸着層上に積層された浄化触媒層とを有する排気ガス浄化用触媒であって、
前記浄化触媒層の上流側端部が前記HC吸着層の上流側端部よりも所定距離だけ下流に位置していることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒であって、
前記HC吸着層の上流側端部が前記ハニカム担体の上流側端部よりも下流に位置していないことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008008728A JP2009165989A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 排気ガス浄化用触媒 |
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JP2008008728A JP2009165989A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 排気ガス浄化用触媒 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011101842A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Mazda Motor Corp | 排気ガス浄化用触媒 |
JP2012152720A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Daihatsu Motor Co Ltd | 触媒担体および排ガス浄化用触媒 |
JP2018528060A (ja) * | 2015-06-29 | 2018-09-27 | コーニング インコーポレイテッド | 排気削減のための多孔質セラミック体 |
-
2008
- 2008-01-18 JP JP2008008728A patent/JP2009165989A/ja active Pending
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