JP2008154701A - 積層不織布及び使い捨ておむつ - Google Patents

積層不織布及び使い捨ておむつ Download PDF

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Abstract

【課題】フック材を軽い力で係合させることができ、その係合状態が安定に維持される、ランディングテープ用の積層シート及び使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープ用の積層シート60であって、フック材を係合させる上層62及び該上層62に部分的に接合された下層63を有し、上層62と下層63との接合部64以外の部分における上下層間に空隙66が形成されており、前記上層62は、伸縮性不織布からなる、積層シート。
【選択図】図3

Description

本発明は、積層不織布及び使い捨ておむつに関する。
従来、吸収体を具備し、長手方向の一端部の両側部に、面ファスナーのフック材からなる止着部を有するランディングテープを有し、長手方向の他端部に、該止着部を着脱自在に係合させて止着させるランディングテープを有する使い捨ておむつが広く知られている。フック材としては、ベースシートと該ベースシートの表面から起立する多数の係合突起とからなるものが汎用されている。
他方、ランディングテープとしては、片面に多数のループを突設してなるものや、係合性に富む不織布からなるもの等が汎用されている。例えば、特許文献1には、ランディングテープと使用し得るシート材料として、基材の片面に、円弧状の突出部分を形成するように多数の繊維を固定してなるシート材料が記載されている。
特許3215314号公報 特開2002−65630号公報
しかし、従来のランディングテープ用のシート材料は、面ファスナーのフック材が軽い力で係合しない。あるいは、おむつの着用中の着用者の動きにより、面ファスナーのフック材が外れ易いといった問題があった
従って、本発明の目的は、フック材を軽い力で係合させることができ、その係合状態が安定に維持される、ランディングテープ用の積層シート及び使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープ用の積層シートであって、フック材を係合させる上層及び該上層に部分的に接合された下層を有し、上層と下層との接合部以外の部分における上下層間に空隙が形成されており、前記上層は、伸縮性不織布からなる、積層シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
また、本発明は、上層が凹凸形状を有している前記積層シートの好ましい製造方法であって、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合い部に、前記上層を、両ロールの周速より高速にて導入し、該上層を、両ロール間に噛み込ませて凹凸形状に変形させ、第1のロールにおける該周面に前記上層を凹凸形状に変形した状態のまま保持しつつ前記下層を重ね合わせ、該下層を、第1のロールにおける凸部上に位置する該上層と接合する、積層シートの製造方法を提供するものである。
また、本発明は、下層が凹凸形状を有している前記積層シートの好ましい製造方法であって、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合い部に前記下層を噛み込ませて該下層を凹凸賦形し、第1のロールにおける該周面に前記下層を凹凸形状に変形した状態のまま保持しつつ前記上層を重ね合わせ、該上層を、第1のロールにおける凸部上に位置する該下層と接合する、積層シートの製造方法を提供するものである。
更に、本発明は、面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープを備えた使い捨ておむつにおいて、前記ランディングテープは、フック材を係合させる上層及び該上層に部分的に接合された下層を有し、上層と下層との接合部以外の部分における上下層間に空隙が形成されており、前記上層は、伸縮性不織布からなる、使い捨ておむつを提供するものである。
本発明の積層シートによれば、フック材を軽い力で係合させることができ、その係合状態が安定に維持される。
本発明の積層シートの製造方法によれば、上層又は下層が凹凸賦形された積層シートを効率的に製造することができる。
本発明の使い捨ておむつによれば、ランディングテープにフック材を軽い力で係合させることができ、着用中、その係合状態が安定に維持される。
以下、本発明を、その好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態としての使い捨ておむつ1(以下、おむつ1という)は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は液難透過性の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備する。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、着用時に着用者の股間部に配される股下部A及びその前後に延在する腹側部B及び背側部Cを備えている。通常の着用状態において、腹側部Bは着用者の腹側に位置し、背側部Cは着用者の背中側に位置する。おむつ1は、いわゆる展開型のおむつであり、着用者に装着する際には、図1に示すように、背側部Cの左右両側部に設けられたファスニングテープ5,5を、腹側部Bの外面に設けられたランディングテープ6に脱着可能に止着する。各ファスニングテープ5は、機械的面ファスナーのフック材51を有しており、該フック材51に多数設けられた係合突起(図示せず)が、ランディングテープ6に係合する。
図2に示すように、着用時に着用者の脚廻りに位置するレッグ部にはレッグ部弾性部材7が配されており、着用時に着用者のウエスト廻りに位置するウエスト部には、ウエスト部弾性部材8,8が配されている。おむつ1の長手方向の左右両側には、自由端に弾性部材91を有する撥水性不織布9が配されて、立体ギャザーが形成されている。
おむつ1におけるランディングテープ6は、図4に示す積層シート60からなる。図4に示す積層シート60は、本発明の積層シートの第1実施形態である。
積層シート60は、図3及び図4に示すように、フック材を係合させる上層62及び該上層62に部分的に接合された下層63を有する。上層62と下層63とは、図4(a)に示すように、千鳥状の散点状に配置された多数の接合部64において熱融着されている。
積層シート60における上層62は、凹凸形状を有しており、下層63との接合部64以外の部分が、積層シート60の上層62側に突出して多数の凸部65を形成している一方、接合部64の部分が相対的に凹部となっている。
上層62における凸部65を形成する部分と下層63との間には、図3及び図4に示すように、内部空洞の空隙66が形成されている。尚、凸部65は、図4(a)に示すように、千鳥状の散点状に配置されており、個々の凸部65は、4つの接合部64に囲まれている。
おむつ1において、積層シート60は、図3に示すように、その上層62側が、フック材を係合させる側となるようにして、裏面シート3からなるおむつ本体10の外表面Sに接着剤67を介して接合されている。接着剤67は、積層シート60と裏面シート3との間の全域に介在している。尚、図3及び図4(a)においては、左右方向が、おむつの幅方向(図2の左右方向)である。
積層シート60は、凸部65を有する部分の厚みT1〔図4(b)参照〕と接合部64の厚みT2〔図4(b)参照〕との比(T1/T2)が2〜10、特に3〜6であることが好ましい。また、前記厚みT1は、0.5〜10mm、特に1〜6mmであることが好ましい。また、凸部65の高さ(凹凸の高低差)T3〔図4(b)参照〕は、0.5〜9mm、特に1〜5mmであることが好ましい。
個々の凸部65を挟んでその両側に存在する接合部64間の距離は、おむつの幅方向と同方向における距離L1〔図4(a)参照〕が2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましく、おむつの長手方向と同方向の距離L2〔図4(a)参照〕が2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましい。
上層62は、積層シート60における、フック材51を係合させる側の面を形成するものであり、伸縮性不織布からなる。上層62に用いる伸縮性不織布としては、エラストマー繊維を主体として構成されている伸縮性不織布を用いることが好ましい。
エラストマー繊維としては、ウレタン系エラストマー、スチレンとブチレンあるいはイソプレンなどとの共重合体として知られる熱可塑性のスチレン系エラストマー、エチレンとαオレフィンとの共重合体、プロピレンとαオレフィンとの共重合体などのオレフィン系エラストマー等を構成材料とする繊維が挙げられ、これらの中でもウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマー等が好ましい。2種以上の高分子材料を含む繊維や複合繊維を用いることもできる。
エラストマー繊維を主体として構成される伸縮性不織布としては、各種公知の製法により得られた不織布を用いることができ、例えば、カード法、エアレイド等により得た繊維ウエブにエアースルー法で繊維同士の熱融着点を形成したエアースルー不織布、カード法、エアレイド等により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維同士の熱融着点を形成したヒートロール不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等を用いることができる。これらの中でも特にスパンボンド不織布が好ましい。
エラストマー繊維を主体として構成される伸縮性不織布は、その構成繊維中、エラストマー繊維の割合が70〜100重量%であることが好ましく、80〜100重量%であることがより好ましく、90〜100重量%であることが更に好ましい。
エラストマー繊維以外の構成繊維としては、捲縮繊維等が挙げられる。
本実施形態における下層63は、上層62の凹凸形状を維持する機能を有する。下層63の形成材料としては、例えばカード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布が挙げられる。
特に上層62の形成材料としてウレタン系エラストマーを用いる場合にはナイロン、ポリエステルなどの繊維を用いた不織布、またスチレン系エラストマーあるいはオレフィン系エラストマーを用いる場合にはポリエチレンあるいはポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維を用いた不織布を用いると熱接着しやすく好適である。
フック材51は、シート状のベースシートと、該ベースシートの表面から起立する多数の係合突起とからなる。このようなフック材としては、例えば錨形や鉤形の係合突起を有するもの等を用いることができる。フック材としては、公知の機械的面ファスナーのオス部材を用いることができ、例えば「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
第1実施形態の積層シート60及びおむつ1によれば、上層62と下層63とが部分的に接合されており、上層62における接合部以外の部分における伸縮性不織布の構成繊維間に、フック材51の係合突起が入り込み易いので、フック材51を軽い力で係合させることができる。
また、上層62が伸縮性不織布からなり、フック材51と積層シート60との間に加わる剪断力に対して伸張するため、上層62に係合したフック材51が外れ難い。そのため、ファスニングテープのフック材51が、意図せずに、ランディングテープ6から外れることを防止できる。
このような効果は、本実施形態のように、上層62が凹凸形状を有していると一層確実に奏される。
更に、上層62が伸縮性不織布からなり、おむつ1の着用者が動きに対して追従して伸縮可能であるため、着用者が動きやすく、また、腹部に圧迫感等を与え難い。
次に、積層シート60の好ましい製造方法を図5及び図6を参照して説明する。先ず、図5に示すように、ロール状の原反62’から帯状の上層62を繰り出して搬送し、これを、周面が凹凸形状となっている第1のロール11と第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロール12との噛み合い部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる。
本実施形態においては、ロール状の原反62’からの上層62の繰り出し速度V1を、両ロール11,12の周速V2より高速とし、その速度を維持したまま、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部に導入している。
図6には、第1のロール11の要部拡大図が示されている。第1のロール11は、所定の歯幅を有する平歯車11a,11b,・・を複数枚組み合わせてロール状に形成したものである。隣り合う歯車は、その歯のピッチが半ピッチずつずれるように組み合わされている。その結果、第1のロール11は、その周面が凹凸形状となっている。
第1のロール11における各歯車の歯溝部には吸引孔13が形成されている。この歯溝部は、第1のロール11の周面における凹凸形状のうちの凹部に相当するものである。吸引孔13は、ブロワや真空ポンプなどの吸引源(図示せず)に通じ、第1のロールと第2のロールとの噛み合い部から下層63との合流部までの間で吸引が行われる様に制御されている。従って、第1のロール11と第2のロール12との噛み合いによって凹凸形状に変形された上層62は、吸引孔13による吸引力によって第1のロール周面に密着し、その凹凸形状に変形された状態が保持される。第2のロール12は、第1のロール11と同様の構成を有するが、吸引孔13からの吸引は行わない。
そして、図5に示すように、上層62を第1のロール11の周面に引き続き吸引保持した状態下に、下層63を重ね合わせ、その重ね合わせたものを第1のロール11とアンビルロール14との間で挟圧する。このとき、第1のロール11とアンビルロール14の両方又はアンビルロール14のみを所定温度に加熱しておく。これによって、第1のロール11における凸部上、つまり各歯車の歯の上に位置する上層62及び下層63が熱融着によって接合される。
本製造方法によれば、上層62を、両ロール11,12の周速V2より高速にて導入することにより、上層62を構成する伸縮性不織布に、凹凸形状に変形した状態を維持し得るだけの弛みを生じさせることができ、得られた積層シート60における上層62が、その凹凸形状を維持したものとなる。このようにして、上記構成の積層シート60を効率良く製造することができる。
第1及び第2のロール11,12の周速V2に対する上層62の前記噛み合い部への導入速度(本実施形態においては繰り出し速度)V1の比(V1/V2)は、10〜1.1、特に7〜2であることが好ましい。
おむつ1の各部の形成材料について説明すると、表面シート2、裏面シート3、吸収体4、レッグ部弾性部材7、ウエスト部弾性部材8、撥水性不織布9、立体ギャザー形成用の弾性部材91としては、それぞれ、この種のおむつに従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、各種製法による不織布や多数の開孔を形成した樹脂フィルム、及びこれらの積層体等を用いることができ、裏面シート3としては、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、撥水性の積層不織布、及びこれらの積層体等を用いることができる。また、吸収体4としては、パルプ繊維等の繊維材料又は該繊維材料及び高吸収性ポリマーを空気中に飛散させ、それを所定形状に吸引堆積させてなる積繊物からなる吸収性コアを、薄葉紙や液透過性の不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。
次に、本発明の第2実施形態の使い捨ておむつ及び積層シートについて説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつは、ランディングテープ6を構成する積層シート60Aが、第1実施形態のおむつ1と相違する以外は、第1実施形態のおむつ1と同様である。
第2実施形態の使い捨ておむつ及び積層シートについては、上述したおむつ1及び積層シート60との相違点について説明し、同様の点について同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1又は積層シート60に関する説明が適宜適用される。
第2実施形態における積層シート60Aは、図7に示すように、上層62と下層63との接合部64が、積層シート60Aの平面方向における一方向(図7中のX方向)に連続して延びており、それに対応して上層2によって形成された凸部65も、同方向に連続して延びている。積層シート60Aにおいて、隣り合う接合部64間の距離L3〔図7参照〕は、2〜30mm、特に2〜10mmであることが好ましい。
図7に示す積層シート60Aは、上述した積層シート60の製造方法における第1のロール11及び第2のロール12として、図8に示すような、周面に、凸条部と凹溝とが形成されたロール13を用いることにより、同様にして製造することができる。
図7において、Y方向がその製造時における流れ方向(機械方向)である。
第2実施形態のおむつ及び積層シート60Aによれば、第1実施形態のおむつ1及び積層シート60と同様の効果が奏される。積層シート60Aは、図7中のY方向を、おむつの幅方向に一致させて、おむつに接合固定することが好ましい。
次に、本発明の第3実施形態の使い捨ておむつ及び積層シートについて説明する。
第3実施形態の使い捨ておむつは、図9に示すように、ランディングテープ6を構成する積層シート60B及びその固定態様が、第1実施形態のおむつ1と相違する以外は、第1実施形態のおむつ1と同様である。
第3実施形態の使い捨ておむつ及び積層シート60Bについては、上述したおむつ1及び積層シート60との相違点について説明し、同様の点について同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1又は積層シート60に関する説明が適宜適用される。
第3実施形態における積層シート60Bは、図9に示すように、伸縮性不織布からなる上層62は、平面状をなしており、下層63における上層62との接合部64以外の部分が、積層シート60の下層63側に突出して多数の凸部65を形成する一方、接合部64の部分が相対的に凹部となっている。そして、個々の凸部65の頂部と、おむつ本体10の外表面Sとが、接着剤67を介して接合されている。
積層シート60Bは、図10に示すように、上述した積層シート60の製造方法において、上層62を第1のロール11及び第2のロール12により、凹凸形状に変形させるのに代えて、下層63を両ロール11,12で凹凸賦形することにより、同様にして製造することができる。
例えば、図10に示すように、ロール状の原反63’から帯状の下層63を繰り出して搬送し、これを、上述した積層シート60の製造方法において用いたものと同様の、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部に噛み込ませて凹凸賦形する。そして、下層63を第1のロール11の周面に引き続き吸引保持した状態下に、ロール状の原反62’から繰り出した帯状の上層62を重ね合わせ、その重ね合わせたものを第1のロール11とアンビルロール14との間で挟圧し、第1のロール11における凸部上、つまり各歯車の歯の上に位置する上層62及び下層63を熱融着によって接合させる。この積層シート60Bの製造においては、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部への下層63の導入速度を、両ロール11,12の周速より高速としても良いが、高速としなくても、下層63の凹凸形状が維持される。
第3実施形態のおむつ及び積層シート60Bによれば、第1実施形態のおむつ及び積層シート60と同様の効果が奏される。
更に、積層シート60Bにおいては、下層63が凹凸形状を有し、また、部分的におむつに接合されているため、60B全体として伸縮性を発現しフック材51と積層シート60Bとの間に加わる剪断力に対して伸張するため、上層62に係合したフック材51が外れ難い、さらには接合点が少ないためにおむつの透湿性を妨げない等の利点がある。
第3実施形態のように、下層63を凹凸形状とする場合、該下層63を構成するシート材料は、おむつの透湿性を損なわない点から、実質的に開孔を有したシート材を用いることが好ましく、例えば、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布等を用いることが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、第3実施形態において、接合部64を、第1実施形態の積層シート60と同様に散点状に形成するのに代えて、第2実施形態の積層シート60Aと同様に平行直線状に形成しても良い。また、上層62と下層63との接合部は、他のパターンで形成しても良く、例えば、図11に示すように、格子状の接合部44を形成しても良い。また、散点状に接合部を配置する場合の個々の接合部の形状は、円形に代えて、楕円形、長方形、正方形、菱形、ハート型等の任意の形状とすることができる。また、接合部は、熱融着に代えて、接着剤を介した接合によって形成されたものであっても良い。
また、第1のロールと第2のロールとの噛み合い部は、一方のロールの凸部が他方のロールの凸部間に挿入されるが、両ロールの凸部間で上層が加圧圧縮されないものであっても良い。
また、上層を構成する伸縮性不織布として、エラストマー繊維を主体として構成されている伸縮性不織布に代えて、他の伸縮性不織布を用いることもできる。当該他の伸縮性不織布としては、捲縮繊維から構成される不織布等を用いることができる。
また、おむつのランディングテープを構成する下層は、裏面シートであっても良い。
また、上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
本発明の第1実施形態の使い捨ておむつを示す斜視図である。 図1の使い捨ておむつを平面状に拡げた状態を示す一部破断平面図である。 図1に示すおむつのランディングテープ及びその近傍を拡大して示す模式断面図である。 図1に示すおむつのランディングテープに用いた積層シート(第1実施形態の積層シート)を示す図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、図4(a)のII−II線断面図、図4(c)は、図4(a)のIII−III線断面図である。 図4に示す積層シートの製造方法の一例を示す模式図である。 図5における第1のロールの要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る積層シートを示す斜視図である。 図7に示す積層シートの製造に用いられるロールの一例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態のおむつ及び積層シートを示す断面図(図である。 図9に示す積層シートの製造方法の一例を示す模式図である。 積層シートにおける上層と下層との接合部の他の形成態様の例を示す説明図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ファスニングテープ
51 フック材
6 ランディングテープ
60,60A,60B 積層シート
62 上層
63 下層
64 接合部
65 凸部
66 空隙
7 レッグ部弾性部材
8 ウエスト部弾性部材

Claims (7)

  1. 面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープ用の積層シートであって、
    フック材を係合させる上層及び該上層に部分的に接合された下層を有し、上層と下層との接合部以外の部分における上下層間に空隙が形成されており、
    前記上層は、伸縮性不織布からなる、積層シート。
  2. 上層が、凹凸形状を有している請求項1記載の積層シート。
  3. 下層が、凹凸形状を有している請求項1記載の積層シート。
  4. 上層を構成する伸縮性不織布は、エラストマー繊維を主体として構成されている請求項1〜3の何れかに記載の積層シート。
  5. 請求項2記載の積層シートの製造方法であって、
    周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合い部に、前記上層を、両ロールの周速より高速にて導入し、該上層を、両ロール間に噛み込ませて凹凸形状に変形させ、
    第1のロールにおける該周面に前記上層を凹凸形状に変形した状態のまま保持しつつ前記下層を重ね合わせ、該下層を、第1のロールにおける凸部上に位置する該上層と接合する、積層シートの製造方法。
  6. 請求項3記載の積層シートの製造方法であって、
    周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合い部に前記下層を噛み込ませて該下層を凹凸賦形し、
    第1のロールにおける該周面に前記下層を凹凸形状に変形した状態のまま保持しつつ前記上層を重ね合わせ、該上層を、第1のロールにおける凸部上に位置する該下層と接合する、積層シートの製造方法。
  7. 面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープを備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記ランディングテープは、フック材を係合させる上層及び該上層に部分的に接合された下層を有し、上層と下層との接合部以外の部分における上下層間に空隙が形成されており、
    前記上層は、伸縮性不織布からなる、使い捨ておむつ。
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