JP2008153797A - 圧電薄膜共振器およびフィルタ - Google Patents

圧電薄膜共振器およびフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】スプリアスを抑制することが可能な圧電薄膜共振器およびフィルタを提供すること。
【解決手段】本発明は、基板(41)の空隙(46)上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極(43)と、下部電極上に設けられた圧電膜(44)と、圧電膜を挟み下部電極と対向する共振領域(50)を有するように圧電膜上に設けられた上部電極(45)と、共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し波動の通過する支持領域(52)と、支持領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動を遮断する周辺領域(54)と、を具備する圧電薄膜共振器およびフィルタである。
【選択図】図9

Description

本発明は、圧電薄膜共振器およびフィルタに関し、特に、圧電膜を挟み上部電極と下部電極とが対向する共振領域下に空隙を有する圧電薄膜共振器およびフィルタに関する。
携帯電話に代表される無線機器の急速な普及により、小型で軽量な共振器およびこれを組み合わせて構成したフィルタの需要が増大している。これまでは主として誘電体と表面弾性波(SAW)フィルタが使用されてきたが、最近では、特に高周波での特性が良好で、かつ小型化とモノリシック化が可能な素子である圧電薄膜共振器およびこれを用いて構成されたフィルタが注目されつつある。
このような圧電薄膜共振器の一つとして、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)タイプの共振器が知られている。FBARは、基板上に、上部電極と圧電膜と下部電極との積層構造体を有し、上部電極と下部電極とが対向する部分の下部電極下には振動エネルギーの基板への散逸を防ぐためバイアホールあるいはキャビティ(空隙)を有している。なお、下部電極下に誘電体膜を介し空隙が形成されることもある。バイアホールは素子基板として用いられる例えばSi基板を裏面からエッチングすることで形成され、キャビティは基板表面の犠牲層パターン上に複合膜等の共振子を形成し、最後に犠牲層を除去することにより形成される。空隙としてバイアホールおよびキャビティを有する圧電薄膜共振器を以下ではそれぞれバイアホールタイプおよびキャビティタイプと呼ぶ。
上部電極と下部電極との間に高周波の電気信号を印加すると、上部電極と下部電極とに挟まれた圧電膜内部に、逆圧電効果によって励振される弾性波や圧電効果に起因する歪によって生じる弾性波が発生する。そして、これらの弾性波が電気信号に変換される。このような弾性波は、上部電極および下部電極がそれぞれ空気に接している面で全反射されるため、厚み方向に主変位をもつ厚み縦振動波となる。この素子構造では、空隙上に形成された上部電極、圧電膜および下部電極からなる積層構造体の合計膜厚Hが、弾性波の1/2波長の整数倍(n倍)になる周波数において共振が起こる。弾性波の伝搬速度Vは材料によって決まり、共振周波数FはF=nV/2Hで与えられる。このような共振現象を利用すると膜厚をパラメータとして共振周波数を制御することが可能であり、所望の周波数特性を有する共振器やフィルタを作製することができる。
上部電極および下部電極としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、チタン(Ti)などの金属材料あるいはこれらの金属を組み合わせた積層材料を用いることができる。また、圧電膜としては、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛(PbTiO)などを用いることができる。特に、成膜時に(002)方向に配向軸をもつ窒化アルミニウム(AlN)および酸化亜鉛(ZnO)は圧電膜に好ましい。基板としては、シリコン(Si)、ガラス、砒化ガリウム(GaAs)などを用いることができる。
図1は、非特許文献1に開示されているバイアホールタイプの圧電薄膜共振器を説明するための断面図である。図1を参照に、熱酸化膜(SiO)12を有する(100)Si基板11上に、下部電極13としてAu−Cr膜、圧電膜14としてZnO膜および上部電極15としてAl膜が積層構造体を形成している。積層構造体の下方には空隙(バイアホール)16が形成されている。空隙16は、(100)Si基板11の裏面側から、KOH水溶液あるいはEDP水溶液(エチレンジアミンとピロカテコールと水の混合液)を用いた異方性エッチングを用い形成さてれている。
図2は、特許文献1に開示されているキャビティタイプの圧電薄膜共振器を説明するための断面図である。図2を参照に、熱酸化膜(SiO)22を有する基板21上に、下部電極23、圧電膜24および上部電極25が形成される積層構造体が設けられている。積層構造体の下方には空隙(キャビティ)26が形成されている。空隙26は、基板21上に、予めアイランド(島)状のZnOの犠牲層パターンを形成しておき、犠牲層パターン上に積層構造体を形成し、積層構造体の下方にある犠牲層を例えば酸等のエッチング液で除去することにより形成される。
これらの圧電薄膜共振器において、圧電膜14、24を挟み下部電極13、23と上部電極15、25とが対向する領域が共振領域である。振動エネルギーを共振領域内に閉じ込めることによって、高いクオリティファクタQが実現される。例えば特許文献2には、横方向に伝搬する弾性波によるエネルギー損失を低減しクオリティファクタQを向上させる技術が開示されている。図3は特許文献2に記載された圧電薄膜共振器の断面を示す図である。基板31上に空隙36を介し下部電極33が形成されている。下部電極33上に圧電膜34が形成されている。圧電膜34上に上部電極35が形成されている。圧電膜34を挟み下部電極33と上部電極35とが対向する領域が共振領域50である。共振領域50の周辺には支持領域52、支持領域52の周辺には周辺領域54が設けられている。支持領域52は空隙36に下部電極33と圧電膜34とから構成されている。周辺領域54は基板31、下部電極33および圧電膜34から構成されている。支持領域52および周辺領域54の幅Lを、横方向に通過する弾性波の波長の1/4とする。これにより、共振領域50に横方向の弾性波を共振領域50に閉じ込め、クオリティファクタQを向上させることができる。
特開昭60−189307号公報 特開2002−223144号公報 Electron. Lett., 1981年、17巻、507−509頁
しかしながら、特許文献2に係る共振器においては、共振周波数より低い周波数において、スプリアス(不要応答)が生じる。図4はスプリアスが生じた共振器のスミスチャートを示す図である。周共振点より周波数の低い領域においてスプリアスが生じている。スプリアスが生じた共振器を図5のラダー型フィルタに用いた場合について説明する。図5を参照に、入力端子Inと出力端子Outの間に、直列に直列共振器S1からSnが接続され、グランドとの間に並列に並列共振器P1からPnが接続されている。図6はスプリアスが生じた共振器をラダー型フィルタに用いた場合の周波数に対する減衰量を示した図である。通過特性の低周波数側Aにスプリアスに起因した特性劣化がみられる。このように、共振器においてはスプリアスを抑制することが重要である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スプリアスを抑制することが可能な圧電薄膜共振器およびフィルタを提供することを目的とする。
本発明は、基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた圧電膜と、前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し前記波動の通過する支持領域と、前記支持領域の周辺に設けられ、前記波動を遮断する周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器である。本発明によれば、支持領域が横方向に伝搬する波動を通過する領域でありかつ支持領域の幅が前記波動の波長の1/2付近であるため、共振領域の端部の振動が抑制されない。これにより、熱的なエネルギーの損失が抑制され、スプリアスを抑制することができる。
本発明は、基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた圧電膜と、前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記下部電極と前記圧電膜とからなる支持領域と、前記支持領域の周辺に設けられ、前記基板と前記下部電極と前記圧電膜とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器である。本発明によれば、スプリアスを抑制することができる。
本発明は、基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた圧電膜と、前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記圧電膜と前記上部電極とからなる支持領域と、前記支持領域の周辺に設けられ、前記基板と前記圧電膜と上部電極とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器である。本発明によれば、スプリアスを抑制することができる。
本発明は、基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた圧電膜と、前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のいずれか一方とからなる支持領域と、前記支持領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜からなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器である。本発明によれば、スプリアスを抑制することができる。
本発明は、基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた圧電膜と、前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、前記共振領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のうちのいずれか一方とからなる支持領域と、前記支持領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のうち前記一方と質量付加膜とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器である。本発明によれば、スプリアスを抑制することができる。
上記構成において、前記支持領域の幅は、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍以上かつ0.65倍以下である構成とすることができる。また、上記構成において、前記質量付加膜は金属膜または絶縁膜である構成とすることができる。
上記構成において、前記支持領域の幅は、横方向に伝搬する波動の波長の0.5倍である構成とすることができる。この構成によれば、共振領域の端部の振動を一層抑制し、スプリアスを一層抑制することができる。
本発明は上記圧電薄膜共振器を有するフィルタである。本発明によれば、フィルタを構成する共振器のスプリアスを抑制することができるため、通過特性等のフィルタの特性を改善することができる。
本発明によれば、支持領域が横方向に伝搬する波動を通過する領域でありかつ支持領域の幅が前記波動の波長の1/2付近であるため、共振領域の端部の振動が抑制されない。これにより、熱的なエネルギーの損失が抑制され、スプリアスを抑制することができる。
まず、本発明の原理について説明する。図7は、図3の共振器における弾性波の振動モードの分散特性を示す模式図である。縦軸は励振周波数、横軸は各振動モードの横方向への弾性波の振動の伝搬定数を波数kで示している。AlN(窒化アルミニウム)のようにポアソン比が1/3以下の材料を圧電膜として用いた場合、主モードとなる厚み縦振動はTE1モードであり、TE1モードの分散曲線を実線で示している。TE1モードの分散曲線が周波数軸と交差する点は遮断周波数であり、共振子の共振周波数とほぼ一致する。その他の振動モードTE0、TS0、TS1およびTS2モードは破線で示している。
図8は図7のTE1モードの分散曲線の遮断周波数近傍を拡大したものである。共振領域50の幅をdとすると、波数kが2π/d、2π/(d/2)、2π/(d/3)、…、2π/(d/n)(nは整数)となるk1、k2、k3での周波数ω1、ω2、ω3、…、ωnで共振器を励振すると、共振領域50にはそれぞれ1次、2次、3次・・・n次の定在波51が発生する。これらの定在波51は共振領域50の端部において変位を持たず、支持領域52の幅によらず損失の少ない振動を実現することができる。しかしながら、波数k1、k2、k3、…の間の波数k1´、k2´、k3´、…では、共振領域50の端部で変位を持つ。例えば、支持領域52の幅Lを横方向に伝搬する波動の波長の1/4に一致させた場合、支持領域52において横方向に伝搬する波動は抑制される。これにより、共振領域50の端部での波動の振幅は強制的に抑制されることとなる。これにより、波数k1´、k2´、k3´、…に対応する弾性波は共振領域50の端部において熱的な損失を発生する。この熱的に生じた損失に起因し、波数k1´、k2´、k3´、…に対応する周波数域にスプリアスが生じる。
図3において、支持領域52の幅Lを横方向に伝搬する弾性波の波長の1/2とすると、支持領域52における弾性波の振幅は強く励振される共振状態となる。この場合、共振領域50の端部において振幅を有する波動(図8のk1´、k2´、k3´、…の弾性波)の振動は抑制されることはない。これにより、熱的な損失が抑制され、スプリアスの発生が抑制される。このように、支持領域52の幅Lを側方に伝搬する波動の波長λの1/2程度とすることにより、スプリアスを抑制することができる。以下、本発明の実施例について説明する。
図9(a)は実施例1に係る共振器の平面図、図9(b)はA−A断面図、図9(c)はB−B断面図である。Si(シリコン)基板41に空隙46(バイアホール)が設けられている。基板41の空隙46上および基板41上に下部電極43が設けられている。下部電極43上にAlNからなる圧電膜44が設けられている。圧電膜44上に上部電極45が設けられている。圧電膜44を挟み下部電極43と上部電極45とが対向する領域が共振領域50である。共振領域50の周辺には、上部電極45を引き出す配線部分56およびその近傍を除き、空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなる支持領域52が設けられている。支持領域52の周辺には、上部電極45を引き出す配線部分56およびその近傍を除き、基板21と下部電極43と圧電膜44とからなる周辺領域54が設けられている。共振領域50および空隙46の上から視た形状はともに楕円形状であり、両者は相似形であり、共振領域50は空隙46に含まれている。圧電膜44には、下部電極43から電気信号を取り出すための開口部47が設けられている。
実施例1に係る共振器の製造方法について説明する。図10(a)から図11(c)は、実施例1に係る共振器の製造工程を示す図9(a)のA−A断面に相当する断面模式図である。図10(a)を参照に、(100)カットのSiからなる基板41を準備する。図10(b)を参照に、基板41上に、Ruからなり膜厚が約250nmの下部電極43を0.6〜1.2PaのArガス雰囲気中のスパッタリングで形成する。図10(c)を参照に、露光技術とエッチング技術を用い、下部電極43を所定の形状とする。図10(d)を参照に、下部電極43および基板41上に、(002)方向を主軸とするAlN膜からなり膜厚が約1μmの圧電膜44を、約0.3Paの圧力のAr/N混合ガス雰囲気中のスパッタリングで形成する。
図11(a)を参照に、圧電膜44上に、Ruからなり膜厚が約250nmの上部電極43を0.6〜1.2PaのArガス雰囲気中のスパッタリングで形成する。図11(b)を参照に、露光技術とエッチング技術を用い、上部電極45を所定の形状とする。露光技術とエッチング技術を用い圧電膜44を所定の形状とする。これにより、開口部47が形成される。圧電膜44を挟み下部電極43と上部電極45とが重なる領域が共振領域50である。図11(c)を参照に、基板41を背面からドライエッチングし、共振領域50を含むように基板41に空隙46を形成する。以上により、実施例1に係る共振器が完成する。
図10(a)において、基板41は、実施例1で用いたSi基板以外にも例えば石英基板、ガラス基板、GaAs基板等を用いることができる。図10(b)および図11(a)において、下部電極43および上部電極45としては、実施例1で用いたRu以外にも背景技術において例示した金属を用いることができる。
実施例1に係る共振器の共振領域50、支持領域52および周辺領域の弾性波の振動モードの分散特性を、The Journal of The Acoustical Society of America、 Vol.35、 No.2、 pp. 235-239に基づき計算する。図12は、下部電極43が層43a、43b、…43Mからなる多層膜、上部電極45が層45a、45b、…45Nからなる多層膜とした場合の共振領域50の積層を示す図である。横方向(各層の水平方法)の座標をx、縦方向(各層の積層方向)をxとする。x方向の波数をα、x方向の波数をk、励振角周波数をωとすると、圧電膜44中のx方向への変位uおよびx方向への変位u、電位φは数式1から3の波動解として表すことができる。
Figure 2008153797
Figure 2008153797
Figure 2008153797
ここで、A、A、A、C、Dは任意定数である。
数式1から3を運動方程式および電荷方程式に代入すると、数式4の連立方程式を得る。
Figure 2008153797
ここで、圧電材料は六方晶系6mmを仮定しており、ρは圧電膜44の密度である。また、c11、c13、c33、c44は圧電膜44のスティフネス、e15、e31、e33は圧電膜44の圧電係数、ε11、ε33は誘電率、Sは歪み、Eは電界である。
数式4が自明解以外の解を得るためには数式4の係数行列の行列式が0でなければならない。ωおよびkが与えられているとすると、数式はαの3次方程式である。これより、数式4より、3つの基本解が得られ、波動解数式1、数式2および数式3は、数式5、数式6および数式7のように3つの解の線形和として表すことができる。
Figure 2008153797
Figure 2008153797
Figure 2008153797
同様にして、上部電極45の第n層45n中の波動を数式8および数式9で表す。
Figure 2008153797
Figure 2008153797
ここで、A1un、A3un、Cun、Dunは任意の定数である。
数式8および数式9を運動方程式に代入すると、数式10の連立方程式を得る。
Figure 2008153797
ここでは上部電極45の材料は等方性材料と仮定しており、λunおよびμunはそれぞれ上部電極45の第n層45nに用いた材料のラメの定数である。また、ρunは上部電極45の第n層45nに用いた材料の密度である。
数式10より、自明解以外の解をえるには数式10の係数行列の行列式が0でなければならない。これにより、数式10よりαの2次方程式が得られ、2つの基本解を得ることができる。したがって、波動解である数式8および数式9は数式11および数式12で表すことができる。
Figure 2008153797
Figure 2008153797
下部電極43の第m層43mにおける波動解も上部電極45と同様にして求めることができる。よって、波動解は数式13および数式14で表すことができる。
Figure 2008153797
Figure 2008153797
ここで、A1bm、A3bm、Cbm、Dbmは任意の定数である。
境界条件を以下とする。各層間において横変位および縦変位、垂直応力およびせん断応力は連続である。圧電膜44と上部電極45および下部電極43との界面において電位が0である。上部電極45および下部電極43の表面での垂直応力およびせん断応力は0である。以上の境界条件に数式5、数式6、数式7、数式11、数式12、数式13および数式14の波動解を代入すると、(4N+4M+6)次の連立方程式を得る。さらに、圧電膜44の表面が上部電極45または下部電極43に覆われていない境界を持つ場合(つまりN=0またはM=0の場合)は圧電膜44と上部電極45または下部電極43との界面(つまり上部電極45または下部電極43が形成されていない表面)に垂直な方向の電気変位の連続および界面に並行な方向の電界の連続を境界条件とする。これにより、連立方程式は(4N+4M+8)次となり、数式15となる
Figure 2008153797
あるωとkとが分散曲線上の点であるならば、数式15の係数行列Bの行列式|B|は0となる。そこで、以下の計算では、|B|=0を判別式として分散曲線上の点(ω、k)を数値的に抽出した。
図13は実施例1に係る共振器の分散特性を計算した構造の模式図であり、図9(c)に相当する図である。共振領域50においては、圧電膜44を挟み下部電極43と上部電極45とが対向している。支持領域52は、共振領域50の周辺に設けられ、空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなる。周辺領域54は、支持領域52の周辺に設けられ、基板41と下部電極43と圧電膜44とからなる。共振領域50の横方向の幅をd、支持領域52の横方向の幅をLとする。
図14(a)から図14(c)はそれぞれ共振領域50、支持領域52および周辺領域54における弾性波の振動モードの分散特性を計算した結果であり、それぞれ弾性波の振動モードの分散特性を示している。縦軸は励振周波数、横軸は各振動モードの横方向への振動の伝搬定数を波数kで示している。横軸は2つの象限を示しており、右側が実数域、左側が虚数域を示している。周波数ω0は共振周波数を示している。振動モードの伝搬定数が実数域にある周波数の弾性波は伝搬または散逸することを示し、虚数域にある周波数の弾性波は反射し伝搬または散逸しないことを示している。図14(b)より支持領域52における横方向に伝搬する波動は、共振周波数ω0の波数kである。よって、支持領域52における横方向に伝搬する波動の波長は、1/kとなる。
図15(a)から図15(c)はそれぞれ図14(a)から図14(c)の分散特性の計算結果を模式的に示した図である。図15(a)を参照に、共振領域50において、主モードとなる厚み縦振動のTE1モードの分散曲線を実線で示している。破線はその他のモードの分散曲線を示している。TE1モードの分散曲線が周波数軸と交差する点Aの周波数がほぼ共振周波数ω0である。共振周波数ω0とTE1モードの分散曲線の極小点Bの周波数ω´0との間の周波数がスプリアスが発生する周波数帯域である。図15(b)を参照に、支持領域52においては、周波数ω0およびω´0におけるTE1モードの分散曲線の点A´およびB´はいずれも実数域にある。よって、共振領域50で共振した周波数ω0とω´0との間の弾性波は支持領域52を通過する。図15(c)を参照に、周辺領域54においては、周波数ω0およびω´0におけるTE1モードの分散曲線の点A´´およびB´´はいずれも虚数域にある。よって、支持領域52を通過した弾性波は周辺領域54では遮断され、反射される。このように、実施例1では、支持領域52において横方向に伝搬する弾性波は通過し、周辺領域54において横方向に伝搬する弾性波は遮断される。
図16(a)および図16(b)は比較例と実施例1のS11のスミスチャートである。図16(b)は図16(a)を拡大した図である。破線は比較例、実線は実施例1を示している。比較例は支持領域52の幅Lが横方向の波動(周波数ω0の波動)の波長λの1/4であり、実施例1は支持領域52の幅Lが波長λの1/2である。共振点ω0より低周波側に複数のスプリアスSP1からSP5が観測される。比較例に対し実施例1ではスプリアスが抑制されている。このように、支持領域52の幅dを1/2λとすることによりスプリアスが抑制される。
図17(a)から図20(b)は支持領域52の幅dを0.25λから0.75λまで、0.05λステップで変えたときの共振器のS11のスミスチャートである。図17(a)のL=0.25λではSP2からSP5ではS11がループ状になっている。図17(c)のL=0.35λから図19(c)のL=0.65λまでは、SP2のS11のループ状のスプリアスはほとんどみられない。また、図18(a)のL=0.40λから図19(b)のL=0.60λでは、SP3からSP5のループ状のスプリアスが図17(a)のL=0.25λに比べ小さくなっている。さらに、図18(b)のL=0.45λから図19(a)のL=0.55ではループ状のスプリアスはほとんどみられない。
以上のように、スプリアスを抑制するためには、支持領域52の幅Lは横方向に伝搬する波動の波長λの0.35倍以上かつ0.65倍以下が好ましく、0.4倍以上かつ0.60倍以下がより好ましい。さらに、0.45倍かつ0.55倍以下が一層好ましい。
実施例1は、支持領域52が空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなり、周辺領域54が基板41上の下部電極43と圧電膜44とからなる例であった。支持領域52は共振領域50の周辺に設けられ、図15(b)のように横方向の波動の通過する領域であればよい。また、周辺領域54は支持領域52の周辺に設けられ、図15(c)のように横方向に伝搬する波動を遮断する領域であればよい。支持領域52および周辺領域54の他の例につき以下の実施例で説明する。
図21は実施例2に係る共振器の断面模式図である。図21を参照に、支持領域52は空隙46上の圧電膜44と上部電極45とからなり、周辺領域54は基板41、圧電膜44および上部電極45とからなる。このように、空隙46は共振領域50と支持領域52とに形成され、下部電極43は共振領域50に形成され、圧電膜44および上部電極45は共振領域50、支持領域52および周辺領域54に形成されている。その他の構成は実施例1の図13と同じであり説明を省略する。
図22(a)から図22(c)は実施例2に係る共振器において、計算した共振領域50、支持領域52および周辺領域54の分散特性の模式図である。図22(a)は図15(a)と同じである。図22(b)を参照に、支持領域52においては、スプリアスが発生する周波数帯域であるω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は実数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は支持領域52を通過する。図22(c)を参照に、周辺領域54においては、ω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は虚数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は周辺領域54で反射される。
実施例2の構造においても、支持領域52の幅Lを横方向に伝搬する波動の波長λの0.35倍以上かつ0.65倍以下とすることにより、スプリアスが抑制される。
図23は実施例3に係る共振器の断面模式図である。図23を参照に支持領域52は空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなり、周辺領域54は空隙46上の圧電膜44からなる。このように、空隙46および圧電膜44は共振領域50、支持領域52および周辺領域に形成され、下部電極43は共振領域50と支持領域52とに形成され、上部電極45は共振領域50に形成されている。その他の構成は実施例1の図13と同じであり説明を省略する。
図24(a)から図24(c)は実施例3に係る共振器において、計算した共振領域50、支持領域52および周辺領域54の分散特性の模式図である。図24(a)は図15(a)と同じである。図24(b)を参照に、支持領域52においては、スプリアスが発生する周波数帯域であるω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は実数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は支持領域52を通過する。図24(c)を参照に、周辺領域54においては、ω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は虚数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は周辺領域54で反射される。
実施例3の構造においても、支持領域52の幅Lを横方向に伝搬する波動の波長λの0.35倍以上かつ0.65倍以下とすることにより、スプリアスが抑制される。
実施例3は支持領域52が空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなり、周辺領域54が空隙46上の圧電膜44からなる例であったが、支持領域52が空隙46上の上部電極45と圧電膜44とからなり、周辺領域54が空隙46上の圧電膜44からなっていてもよい。すなわち、支持領域52は、空隙46上の圧電膜44と下部電極43および上部電極45のいずれか一方とからなっていてもよい。
図25は実施例4に係る共振器の断面模式図である。図25を参照に支持領域52は空隙46上の下部電極43と圧電膜44とからなり、周辺領域54は空隙46上の下部電極43と圧電膜44と質量付加膜48からなる。このように、空隙46、下部電極43および圧電膜44は共振領域50、支持領域52および周辺領域54に形成され、上部電極45は共振領域50に形成され、質量付加膜48は周辺領域に形成されている。質量付加膜48は膜厚が255nmのRuである。その他の構成は実施例1の図13と同じであり説明を省略する。
図26(a)から図26(c)は実施例4に係る共振器において、計算した共振領域50、支持領域52および周辺領域54の分散特性の模式図である。図26(a)は図15(a)と同じである。図26(b)を参照に、支持領域52においては、スプリアスが発生する周波数帯域であるω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は実数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は支持領域52を通過する。図26(c)を参照に、周辺領域54においては、ω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は虚数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は周辺領域54で反射される。
図27は実施例5に係る共振器の断面模式図である。図27を参照に支持領域52は空隙46上の圧電膜44と上部電極45とからなり、周辺領域54は空隙46上の質量付加膜49と圧電膜44と上部電極45とからなる。このように、空隙46、圧電膜44および上部電極45は共振領域50、支持領域52および周辺領域54に形成され、下部電極43は共振領域50に形成され、質量付加膜49は周辺領域54に形成されている。その他の構成は実施例4の図15と同じであり説明を省略する。
図28(a)から図28(c)は実施例5に係る共振器において、計算した共振領域50、支持領域52および周辺領域54の分散特性の模式図である。図28(a)は図15(a)と同じである。図28(b)を参照に、支持領域52においては、スプリアスが発生する周波数帯域であるω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は実数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は支持領域52を通過する。図28(c)を参照に、周辺領域54においては、ω0とω´0の間の周波数でTE1モードの分散曲線は虚数域にある。よって、横方向に伝搬する波動は周辺領域54で反射される。
実施例4および実施例5のように、支持領域52は空隙46上の圧電膜44と下部電極43および上部電極45とのうちのいずれか一方とからなり、周辺領域54は空隙46上の圧電膜44と下部電極43および上部電極45のうち一方と質量付加膜48または49とからなる構成においても、スプリアスが抑制される。なお質量付加膜48および49としては、Ru、Mo、Al、Ti、Cr若しくはAu等の金属膜または酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム若しくは窒化アルミニウム等の絶縁膜または上記金属膜と上記絶縁膜との積層膜を用いることができる。
さらに、実施例1から実施例3と同様に、支持領域52の幅Lを横方向に伝搬する波動の波長λの0.35倍以上かつ0.65倍以下とすることにより、スプリアスをより抑制することができる。
図29を参照に、実施例6に係る圧電薄膜共振器においては、実施例1から実施例5のように基板41には空隙は形成されておらず、下部電極43は基板41との間に空隙46a(キャビティ)が形成されるように設けられている。空隙46aはドーム上に設けられている。その他の構成は実施例1の図13と同じであり説明を省略する。実施例6においても、実施例1と同様にスプリアスを抑制することができる。また、実施例2から実施例5の空隙46を実施例6のように、基板41と下部電極43との間に形成された空隙46aとすることもできる。このように、圧電薄膜共振器はバイアホールタイプであってもキャビティタイプであってもよい。
実施例7は、実施例1から実施例6に係る圧電薄膜共振器が複数組み合わせて構成たフィルタの例である。実施例7では、実施例1から実施例6のいずれかに係る共振器を図3に示したラダー型フィルタとして用いている。実施例1から実施例6に係る共振器はスプリアスが抑制されている。よって、実施例7に係るフィルタの通過特性を改善することができる。
フィルタの少なくとも1つの共振器に実施例1から実施例6いずれかの圧電薄膜共振器を用いることによりスプリアスを抑制することができるが、全ての共振器を実施例1から実施例6いずれかの圧電薄膜共振器とすることが好ましい。さらに、ラダー型フィルタ以外のフィルタに実施例1から実施例6に係る圧電薄膜共振器を用いることもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は従来例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図2は従来例2に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図3は従来例3に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図4はスプリアスを有する圧電薄膜共振器のS11を示すスミスチャートである。 図5はラダー型フィルタの回路図である。 図6はスプリアスを有する圧電薄膜共振器を用いたフィルタの通過特性を示す図である。 図7は波動モードの分散特性を示す図である。 図8は図7のTE1モードの拡大図である。 図9(a)は実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図9(b)は図9(a)のA−A断面図、図9(c)は図9(a)のB−B断面図である。 図10(a)から図10(d)は実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造工程を示す断面模式図(その1)である。 図11(a)から図11(c)は実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造工程を示す断面模式図(その2)である。 図12は共振領域の下部電極、圧電膜および上部電極を示す図である。 図13は実施例1に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。 図14(a)から図14(c)は実施例1に係る圧電薄膜共振器の分散特性の計算結果を示す図である。 図15(a)から図15(c)は実施例1に係る圧電薄膜共振器の分散特性の模式図である。 図16(a)は実施例1および比較例のS11のスミスチャートである。図16(b)は図16(a)の拡大図である。 図17(a)から図17(c)は支持領域の幅を変えたときのS11のスミスチャート(その1)である。 図18(a)から図18(c)は支持領域の幅を変えたときのS11のスミスチャート(その2)である。 図19(a)から図19(c)は支持領域の幅を変えたときのS11のスミスチャート(その3)である。 図20(a)および図20(b)は支持領域の幅を変えたときのS11のスミスチャート(その4)である。 図21は実施例2に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。 図22(a)から図22(c)は実施例2に係る圧電薄膜共振器の分散特性の模式図である。 図23は実施例3に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。 図24(a)から図24(c)は実施例3に係る圧電薄膜共振器の分散特性の模式図である。 図25は実施例4に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。 図26(a)から図26(c)は実施例4に係る圧電薄膜共振器の分散特性の模式図である。 図27は実施例5に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。 図28(a)から図28(c)は実施例5に係る圧電薄膜共振器の分散特性の模式図である。 図29は実施例6に係る圧電薄膜共振器の断面模式図である。
符号の説明
11、21、31、41 基板
13、23、33、43 下部電極
14、24,34、44 圧電薄膜
15、25、35、45 上部電極
16、26、36、46 空隙
48 質量付加膜
50 共振領域
52 支持領域
54 周辺領域

Claims (9)

  1. 基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
    前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し前記波動の通過する支持領域と、
    前記支持領域の周辺に設けられ、前記波動を遮断する周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器。
  2. 基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
    前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記下部電極と前記圧電膜とからなる支持領域と、
    前記支持領域の周辺に設けられ、前記基板と前記下部電極と前記圧電膜とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器。
  3. 基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
    前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記圧電膜と前記上部電極とからなる支持領域と、
    前記支持領域の周辺に設けられ、前記基板と前記圧電膜と上部電極とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器。
  4. 基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
    前記共振領域の周辺に設けられ、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍から0.65倍の幅を有し、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のいずれか一方とからなる支持領域と、
    前記支持領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜からなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器。
  5. 基板の空隙上または基板との間に空隙が形成されるように設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟み前記下部電極と対向する共振領域を有するように前記圧電膜上に設けられた上部電極と、
    前記共振領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のうちのいずれか一方とからなる支持領域と、
    前記支持領域の周辺に設けられ、前記空隙上の前記圧電膜と前記下部電極および前記上部電極のうち前記一方と質量付加膜とからなる周辺領域と、を具備することを特徴とする圧電薄膜共振器。
  6. 前記支持領域の幅は、横方向に伝搬する波動の波長の0.35倍以上かつ0.65倍以下であることを特徴とする請求項5記載の圧電薄膜共振器。
  7. 前記質量付加膜は金属膜または絶縁膜であることを特徴とする請求項5または6記載の圧電薄膜共振器。
  8. 前記支持領域の幅は、横方向に伝搬する波動の波長の0.5倍であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の圧電薄膜共振器。
  9. 請求項1から8のいずれか一項記載の圧電薄膜共振器を有するフィルタ。
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