JP2008152185A - 原稿搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉側端部の浮きを防止して読み取り不良や原稿ジャムの発生を抑制可能な原稿搬送装置を簡便且つ低コストで提供する。
【解決手段】原稿搬送装置4はヒンジ部5を介して画像読取部2の一端に開閉可能に支持されており、原稿押さえ部28の裏面には押圧部材6が付設されている。押圧部材6は原稿マット40と、この原稿マット40と原稿押さえ部28との間に配置される圧縮可能な弾性部材41a〜41cから構成されており、弾性部材41a〜41cは原稿押さえ部28の裏面の取り付け部28a〜28cに貼り付け固定される。弾性部材41a〜41cは、ヒンジ部5に最も近い側に位置する弾性部材41aが最も厚く、ヒンジ部5から遠ざかるにつれて弾性部材41b、41cの順に薄くなっている。
【選択図】図3
【解決手段】原稿搬送装置4はヒンジ部5を介して画像読取部2の一端に開閉可能に支持されており、原稿押さえ部28の裏面には押圧部材6が付設されている。押圧部材6は原稿マット40と、この原稿マット40と原稿押さえ部28との間に配置される圧縮可能な弾性部材41a〜41cから構成されており、弾性部材41a〜41cは原稿押さえ部28の裏面の取り付け部28a〜28cに貼り付け固定される。弾性部材41a〜41cは、ヒンジ部5に最も近い側に位置する弾性部材41aが最も厚く、ヒンジ部5から遠ざかるにつれて弾性部材41b、41cの順に薄くなっている。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子写真方式を用いたファクシミリや複写機等の画像形成装置の原稿押さえ装置に関し、特に原稿の載置位置のずれ防止に関するものである。
従来、画像読取部と画像形成部とを備えた画像形成装置においては、複数のサイズの原稿を読み取り、読み取った画像をそれぞれ適したサイズの用紙に複写して出力する。このような画像形成装置の画像読取部の構成を図10に示す。同図において、画像形成装置100の本体上部には画像読取部2が配置され、画像読取部2の上部、即ち画像形成装置1の本体上面(原稿台)には、原稿を載置する原稿載置面としてのコンタクトガラス3が設けられている。
コンタクトガラス3の上方には、複数の原稿を順次コンタクトガラス3に搬送する原稿搬送装置4が設けられており、画像読取部2の奥側端部に付設されたヒンジ部5を介して画像形成装置100の本体上面に開閉可能に支持されている。原稿搬送装置4の裏面には、コンタクトガラス3上に載置された原稿の略全面を覆い押さえる押圧部材6が設けられている。押圧部材6は、通常、シート状の硬質プラスチックの裏面にスポンジ等の弾性材料が配置された構成であり、原稿搬送装置4の荷重により圧縮されてコンタクトガラス3上の原稿を確実に保持する。即ち、原稿搬送装置4はコンタクトガラス3上に載置された原稿を押さえて所定位置に保持する原稿押さえ装置としても機能する。
そして、コンタクトガラス3上に載置された原稿或いは原稿搬送装置4より搬送される原稿を画像読取部2において読み取り、読み取った原稿画像を図示しない画像形成部において用紙上に出力する。8はユーザが装置の機能や印刷条件等の設定を行う操作キーであり、9は設定条件や装置の状態等を表示する表示部である。
また、コンタクトガラス3の左上端部に原稿を突き当てて位置決めを行う機種の場合、図10に示すように、載置される原稿のサイズや位置を指示する原稿指示目盛り10a、10bが、通常コンタクトガラス3の奥側及び左側の2箇所に設けられている。そして、原稿指示目盛り10a、10bを用いて原稿を所定位置に載置した後、原稿搬送装置4を閉じることにより押圧部材6で原稿を保持し、操作キー8を操作して画像形成処理を行う。一方、原稿搬送装置4により複数枚のシート原稿を順次搬送する場合は、原稿を原稿搬送装置4にセットした後、操作キー8を操作して画像形成処理を行う。
しかし、図10に示したように原稿搬送装置が原稿押さえ装置を兼ねている場合、ヒンジ部(回動支点)に近い装置奥側では押圧部材を十分に圧縮できる力が作用するが、ヒンジ部から遠くなるにつれて押圧部材を圧縮する力が減少する。そのため、ヒンジ部から遠い装置前側(開閉側端部)においては押圧部材の弾性力によって原稿搬送装置がコンタクトガラスから浮き気味となり、コンタクトガラスに対して水平に配置できないという現象があった。
この現象により、原稿搬送時にジャムが発生したり、画像読取位置で原稿画像を正確に読み取れず、直角度不良等の読み取り不良が発生したりするおそれがあった。特に、原稿搬送装置の開閉を補助する付勢手段を備えたヒンジ部を用いた場合、原稿搬送装置を完全に閉じた状態では開放方向に付勢力が作用しているため、コンタクトガラスからの原稿搬送装置の浮きも顕著となる。
コンタクトガラス上に載置されている原稿の配置位置のずれを防止する方法については種々の提案があり、例えば特許文献1には、原稿を押さえる弾性部材の中央部の厚みを最大として、周辺部に向かって順次薄くなるように形成し、弾性部材を点接触から徐々に面接触へと変化させながら原稿を押圧することにより、原稿押さえ時の原稿のずれを防止するとともに、面接触から徐々に点接触へと変化させながら原稿から離間することにより、原稿押さえ板を開放する時の原稿の巻き上げを防止する方法が開示されている。
また、特許文献2には、原稿押さえ装置本体の内側に、一端が伸縮手段に支持され、他端には装置本体と同方向に回動可能な取付部材が装着された軟質シートを設けることにより、コンタクトガラス上の原稿を端部から徐々に押さえていくことで原稿のずれを防止する原稿画像読み取り装置が開示されている。しかしながら、特許文献1、2の方法では、上述したような原稿搬送装置の開閉側端部の浮きを防止することはできなかった。
特開平5−27339号公報
特開平8−6176号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、開閉側端部の浮きを防止して読み取り不良や原稿ジャムの発生を抑制可能な原稿搬送装置を簡便且つ低コストで提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像読取部の上部に設けられた原稿載置面に対向する原稿押さえ部と、該原稿押さえ部の裏面に設けられた弾性を有する圧縮可能な押圧部材と、を備え、ヒンジ部を介して前記画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿搬送装置において、前記押圧部材の圧縮量及び弾性率のうち少なくとも一方を、前記ヒンジ部に近い側から遠い側に向かって段階的に小さくしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿搬送装置において、前記押圧部材の表面は、前記原稿押さえ部に対し前記ヒンジ部に近い側から遠い側に向かって下り勾配を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿搬送装置において、前記押圧部材は、前記原稿載置面に載置された原稿を覆い押さえる原稿マットと、該原稿マットと前記原稿押さえ部との間に配置される弾性部材とから構成されており、前記弾性部材の厚さを、前記ヒンジ部から遠ざかるにつれて薄くしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の原稿搬送装置において、前記押圧部材は、前記原稿載置面に載置された原稿を覆い押さえる原稿マットと、該原稿マットと前記原稿押さえ部との間に配置される弾性部材とから構成されており、前記原稿押さえ部の前記弾性部材が配置される部分の高さを、前記ヒンジ部から遠ざかるにつれて低くしたことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、原稿搬送装置を閉じたときに圧縮力が十分に作用するヒンジ部に近い側から圧縮力が徐々に小さくなる遠い側に向かって、押圧部材の圧縮量及び弾性率の少なくとも一方も段階的に小さくなるため、原稿搬送装置の開閉端側が押圧部材の弾性力により浮き気味になることなく水平に支持される。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の原稿搬送装置において、押圧部材の表面を、原稿押さえ部に対しヒンジ部に近い側から遠い側に向かって下り勾配とすることにより、押圧部材に作用する圧縮力の変化に応じて押圧部材の表面の勾配を調整するだけで、原稿搬送装置を閉じたときの押圧部材の厚みを均等化させて原稿搬送装置を水平に支持することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の原稿搬送装置において、原稿を覆い押さえる原稿マットと弾性部材とで押圧部材を構成するとともに、弾性部材の厚さをヒンジ部から遠ざかるにつれて薄くすることにより、弾性部材の厚みを可変させるだけで押圧部材の表面の勾配を容易に調整可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2の構成の原稿搬送装置において、原稿を覆い押さえる原稿マットと弾性部材とで押圧部材を構成するとともに、弾性部材を取り付ける位置の高さをヒンジ部から遠ざかるにつれて低くすることにより、同一形状の弾性部材を用いて押圧部材の表面の勾配を容易に調整可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の原稿搬送装置の内部構造を示す正面断面図である。従来例の図10と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図1において、原稿搬送装置4は、大きくは、供給される原稿を整合して積載する原稿ガイド29aを備えた原稿給紙トレイ29と、画像読取部2の上面の原稿載置台25における画像読取位置Rの上方に位置し、原稿給紙トレイ29が突設された原稿カバー30と、この原稿カバー30の側方で原稿押さえ部28の上面の一部に直付けで形成された原稿排出トレイ31とから成り、原稿給紙トレイ29から原稿カバー30内を経て原稿排出トレイ31に至る原稿搬送路dが形成されている。
原稿カバー30内には、原稿搬送路dに沿って上流側から順に、ピックアップローラ32、搬送ローラ対33、レジストローラ対34、及び排出ローラ対35から成る原稿搬送手段が設けられている。これらのうちで搬送ローラ対33は、駆動ローラ33aと分離ローラ33bとから構成されていて、分離ローラ33bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ駆動ローラ33aと逆方向に回転し、回転負荷が所定トルクを上回る場合には駆動ローラ33aと従動回転するようになっている。
レジストローラ対34と排出ローラ対35の間には、原稿載置台25における画像読取位置Rに対向して表出したシェーディング補正用の白基準板36と、白基準板36の背後にあって白基準板36を画像読取位置Rに向けて押圧するための原稿押圧部36aとが設けられている。なお、原稿搬送路dは搬送ローラ対33から画像読取位置Rに至る間において反転するように湾曲している。
また、原稿搬送路dには、原稿の存否を検知するための複数のセンサが適所に設けられている。例えば、原稿給紙トレイ29の中央部には原稿検知センサS1が、搬送ローラ対33の下流側には給紙センサS2が、排出ローラ対35の下流側には排出センサS3が、それぞれ設けられている。
次に、図1を用いて、原稿押さえ部28を閉じたままで原稿搬送装置4によって原稿を自動的に搬送して読み取る、シートスルー方式による原稿搬送動作について説明する。シートスルー方式の原稿搬送動作においては、先ず、原稿給紙トレイ29に画像面を上向きにセットされた複数枚の原稿は、ばね部材によって上向きに付勢されたセット原稿押さえ部材37により、所定の圧力でピックアップローラ32に押しつけられる。ここで操作キー8(図10参照)のコピー開始ボタンがオンされると、1次給紙駆動手段(不図示)により、ピックアップローラ32及び搬送ローラ対33が回転駆動される。
原稿給紙トレイ29にセットされた原稿は、ピックアップローラ32によって通常上段の複数枚が搬送ローラ対33に送られる。搬送ローラ対33に送られた複数枚の原稿は、分離ローラ33bにより最上の1枚のみが分離されてレジストローラ対34に向けて搬送される。その際、その原稿の先端が給紙センサS2によって検出されてから所定の距離だけその原稿が搬送された後、1次給紙駆動手段の作動停止によって搬送ローラ対33の駆動ローラ33a及びピックアップローラ32の回転駆動が停止され1次給紙が終了する。その1次給紙の原稿は、その先端がレジストローラ対34のニップ部に押圧され、且つその先端部に撓みが形成された状態で停止させられる。
1次給紙が終了してから所定時間経過後、2次給紙が開始される。つまり、2次給紙駆動手段(不図示)の作動により、レジストローラ対34が回転駆動される。原稿は、レジストローラ対34により、画像読取位置Rを経て排出ローラ対35に向けて搬送された後、最終的には排出ローラ対35によって原稿排紙トレイ31上に排出される。その際、排出センサS3により原稿の後端通過を検知したことによって、原稿1枚の画像読み取りの完了を検出するようになっている。
ここで排出センサS3は、原稿の給紙搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており、原稿検知センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚目以降の原稿搬送が上記と同様に続行される。なお、原稿は、画像読取位置Rを通過する際に、白基準板36と原稿押圧部36aによって原稿載置台25に向けて軽く押圧されながら搬送され、その原稿の画像が画像読取位置Rを通じて読み取られるようになっている。
図2は、本発明の第1実施形態の原稿搬送装置を開放した状態を示す斜視図であり、図3は、図2の左側から見た状態を示す側面図である。図1及び従来例の図10と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図3では原稿押さえ部28から押圧部材6を取り外した状態を示している。
図2及び図3に示すように、原稿搬送装置4はヒンジ部5を介して画像読取部2の一端(ここでは装置奥側)に開閉可能に支持されており、原稿押さえ部28の裏面には押圧部材6が付設されている。ヒンジ部5には、原稿搬送装置4の開閉動作を補助するバネ機構(図示せず)が設けられており、原稿搬送装置4を閉じた状態(図6参照)では開方向に付勢力が作用するようになっている。
原稿載置台25の中央にはコンタクトガラス3が配置されており、コンタクトガラス3の左端には画像読取位置Rが設けられている。シートスルー方式では、画像読取部2内の図示しない読取機構(光学系)が走査移動することなく画像読取位置Rに保持されたまま原稿の読取動作が行われる。また、図3に示すように、押圧部材6は白色の原稿マット40と、この原稿マット40と原稿押さえ部28との間に配置される圧縮可能な弾性部材41a〜41cとから構成されており、原稿マット40は弾性部材41a〜41cを介して原稿押さえ部28の裏面の取り付け部28a〜28cに貼り付け固定される。
図4は押圧部材を原稿押さえ部側(裏面側)から見た斜視図であり、図5は押圧部材を図4の矢印A方向から見た側面図である。図4及び図5に示すように、原稿マット40の裏面6箇所には、高さの異なる3種類の支柱状の弾性部材41a〜41cが一対ずつ3列に固定されている。弾性部材41a〜41cは、ヒンジ部5に最も近い側(図4の下側)に位置する弾性部材41aが最も厚く、ヒンジ部5から遠ざかるにつれて弾性部材41b、41cの順に薄くなっている。
この構成により、押圧部材6の表面(原稿マット40)は、原稿押さえ部28の裏面に対しヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって下り勾配を有することになる。ヒンジ部5に近い弾性部材41aには圧縮力が十分に作用するため弾性部材41aは強く圧縮されて薄くなる。一方、ヒンジ部5から遠い弾性部材41b、弾性部材41cに作用する圧縮力は徐々に小さくなるが、弾性部材41b及び弾性部材41cの厚みは段階的に薄くなっているため、弾性部材41a〜41cの圧縮度合い(圧縮量)は段階的に小さくなる。その結果、原稿搬送装置4を閉じたときに弾性部材41a〜41cの厚みが均等となり、図6のように原稿搬送装置4を閉鎖したときに、原稿搬送装置4は原稿載置台25上において装置の前後方向(図6の紙面方向)に傾斜することなく水平に支持される。
従って、原稿搬送装置4の開閉端側がコンタクトガラス3から浮き気味とならず、シートスルー方式における画像読取位置Rでの原稿の読み取り不良を効果的に防止するとともに原稿搬送時のジャムの発生も低減される。また、押圧部材6は装置の奥側(ヒンジ部5側)から前側に亘ってコンタクトガラス3上の原稿を確実に押さえるため、原稿をコンタクトガラス3上に載置して読み取る場合の原稿の浮きやずれも防止可能となる。
弾性部材41a〜41cの材質としては、原稿搬送装置4の閉動作により圧縮可能な材質であれば特に制限はなく、スポンジやウレタン、軟質ゴム等が挙げられる。また、弾性部材41a〜41cの厚みの差は、原稿搬送装置4の重量やヒンジ部5に設けられたバネ機構の付勢力等により適宜調整すれば良い。
また、ここでは原稿マット40と原稿押さえ部28との間に支柱状の弾性部材41a〜41cを設けているが、例えば図7に示すように、断面テーパ状の押圧部材6を、ヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって徐々に厚みが薄くなるように原稿押さえ部28の裏面全域に配置しても良い。なお、押圧部材6の表面は、原稿領域外がハーフトーン状に印刷される現象を防止するために、画像読取部2から照射された走査光を効率良く反射する白色としておく必要がある。そのため、十分な光反射性能を有する白色の弾性材料を用いる場合は、図7のように押圧部材6を一体形成可能である。また、弾性材料の光反射性能が十分でない場合は、図7の構成に加えて白色の原稿マット40を積層すれば良い。
図8は、本発明の第2実施形態の原稿搬送装置を開放した状態を示す左側面図である。なお、図8では第1実施形態の図3と同様に原稿押さえ部28から押圧部材6を取り外した状態を示しており、図3と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、弾性部材41a〜41cは全て同じ厚みであり、弾性部材41a〜41cを取り付ける取り付け部28a〜28cの高さが、ヒンジ部5に最も近い取り付け部28aが最も高く、取り付け部28b、28cの順に段階的に低くなっている。
この構成により、第1実施形態と同様に、押圧部材6の表面(原稿マット40)は原稿押さえ部28に対しヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって下り勾配を有することになる。従って、ヒンジ部5からの距離が遠くなるにつれて弾性部材41a〜41cの圧縮量が段階的に小さくなるため、原稿搬送装置4を閉じたときに原稿搬送装置4は原稿載置台25上において水平に保持される。その結果、シートスルー方式における画像読取位置Rでの原稿の読み取り不良やジャムの発生を効果的に抑制できるとともに、コンタクトガラス3上の原稿の浮きやずれも防止可能となる。
また、同一形状の弾性部材41a〜41cを使用できるため、部品点数を削減できるとともに、押圧部材6の組み立て時に弾性部材41a〜41cを誤った位置に固定するおそれもなくなる。なお、原稿押さえ部28の断面がヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって薄くなるように原稿押さえ部28の裏面を傾斜面として、厚みの均一な押圧部材6を、図7のように原稿押さえ部28の裏面全域に配置しても良い。
上述した第1、第2実施形態では、押圧部材6の表面が原稿押さえ部28に対しヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって下り勾配となるようにして押圧部材6の圧縮量を調整する方法について説明したが、本発明は、原稿搬送装置4の開閉端側の浮きを防止するために、押圧部材6の弾性率(弾性限度内の一定荷重の圧縮応力/弾性体のひずみ量)をヒンジ部に近い側から遠い側に向かって段階的に小さくする構成を用いることもできる。
図9は、本発明の第3実施形態の原稿搬送装置を開放した状態を示す左側面図である。第1及び第2実施形態の図3、図8と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、弾性部材41a〜41cとして圧縮バネを用いており、圧縮バネの自然長は同一として、バネ材の太さを弾性部材41a、41b、41cの順に細くしている。
この構成により、ヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって圧縮バネの弾性率を段階的に小さくすることができ、第1、第2実施形態と同様に、原稿搬送装置4を閉鎖したとき原稿載置台25上に水平に支持することができる。また、弾性部材41a〜41cの自然長が同一であるため、原稿搬送装置4が開放状態にあるときの押圧部材6の厚みが均一となり、原稿搬送装置4の見栄えも良くなる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第3実施形態において、圧縮バネの代わりに弾性率の異なる材質で形成された厚みの等しい弾性部材41a〜41cを用いても良い。また、弾性部材41a〜41cとしてバネ材の太さが等しく自然長の異なる圧縮バネを用いることにより、第1、第2実施形態と同様に押圧部材6の表面をヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって傾斜させても良いし、バネ材の太さ及び自然長の両方が異なる圧縮バネを用いることにより、押圧部材6の圧縮量及び弾性率の両方を、ヒンジ部5に近い側から遠い側に向かって段階的に小さくしても良い。
さらに、原稿搬送装置4の開閉を補助するバネ機構を持たないヒンジ部5を用いる場合でも、ヒンジ部5から遠ざかるにつれて押圧部材6の圧縮力は若干小さくなるため、同様に本発明が適用できるのはもちろんである。
本発明は、画像読取部の上部に設けられた原稿載置面に対向する原稿押さえ部と、該原稿押さえ部の裏面に設けられた弾性を有する圧縮可能な押圧部材と、を備え、ヒンジ部を介して画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿搬送装置において、押圧部材の圧縮量及び弾性率のうち少なくとも一方を、ヒンジ部に近い側から遠い側に向かって段階的に小さくしたものである。
これにより、原稿搬送装置を閉じたときに原稿搬送装置の開閉端側が押圧部材の弾性力により浮き気味になることなく水平に支持されるため、原稿搬送時のジャム、或いは直角度不良等の読み取り不良が発生し難く、原稿載置面の原稿の浮きやずれも抑制可能な原稿搬送装置を提供することができる。
また、原稿押さえ部に対しヒンジ部に近い側から遠い側に向かって押圧部材の表面を下り勾配としたので、押圧部材の表面の勾配を所定角度に調整するという簡単な構成で原稿搬送装置を水平に支持することができる。特に、原稿を覆い押さえる原稿マットと弾性部材とで押圧部材を構成する場合、弾性部材の厚さをヒンジ部から遠ざかるにつれて薄くする方法や、弾性部材の取り付け位置の高さをヒンジ部から遠ざかるにつれて低くする方法を用いることにより、原稿搬送時のジャムや読み取り不良を抑制可能な原稿搬送装置を簡便且つ低コストで提供することができる。
2 画像読取部
3 コンタクトガラス(原稿載置面)
4 原稿搬送装置
5 ヒンジ部
6 押圧部材
25 原稿載置台
28 原稿押さえ部
28a〜28c 取り付け部
29 原稿給紙トレイ
31 原稿排出トレイ
40 原稿マット
41a〜41c 弾性部材
100 画像形成装置
3 コンタクトガラス(原稿載置面)
4 原稿搬送装置
5 ヒンジ部
6 押圧部材
25 原稿載置台
28 原稿押さえ部
28a〜28c 取り付け部
29 原稿給紙トレイ
31 原稿排出トレイ
40 原稿マット
41a〜41c 弾性部材
100 画像形成装置
Claims (4)
- 画像読取部の上部に設けられた原稿載置面に対向する原稿押さえ部と、該原稿押さえ部の裏面に設けられた弾性を有する圧縮可能な押圧部材と、を備え、ヒンジ部を介して前記画像読取部の一端に開閉自在に支持される原稿搬送装置において、
前記押圧部材の圧縮量及び弾性率のうち少なくとも一方を、前記ヒンジ部に近い側から遠い側に向かって段階的に小さくしたことを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記押圧部材の表面は、前記原稿押さえ部に対し前記ヒンジ部に近い側から遠い側に向かって下り勾配を有することを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
- 前記押圧部材は、前記原稿載置面に載置された原稿を覆い押さえる原稿マットと、該原稿マットと前記原稿押さえ部との間に配置される弾性部材とから構成されており、前記弾性部材の厚さを、前記ヒンジ部から遠ざかるにつれて薄くしたことを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
- 前記押圧部材は、前記原稿載置面に載置された原稿を覆い押さえる原稿マットと、該原稿マットと前記原稿押さえ部との間に配置される弾性部材とから構成されており、前記原稿押さえ部の前記弾性部材が配置される部分の高さを、前記ヒンジ部から遠ざかるにつれて低くしたことを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
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JP2006342493A JP2008152185A (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | 原稿搬送装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010068246A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Kyocera Mita Corp | 原稿押さえ装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006342493A patent/JP2008152185A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010068246A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Kyocera Mita Corp | 原稿押さえ装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
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