JP2008150330A - 油中水乳化剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)有機変性粘土鉱物と、2)銀乃至は銀セラミック担持体とを、油中水乳化剤形の皮膚外用剤に含有させる。前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることが好ましく、前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることが好ましい。更に、酸化亜鉛などの抗菌性成分を含有することも出来る。
【選択図】 なし
Description
(1)1)有機変性粘土鉱物と、2)銀乃至は銀セラミック担持体とを含有することを特徴とする、油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
(2)前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に酸化亜鉛を含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤は有機変性粘土鉱物を必須成分として含有することを特徴とする。ここで有機変性とは、粘土鉱物の一部に有機化合物の一部を共有結合乃至はイオン結合を介して強固乃至は緩やかな結合を生ぜしめ、有機化合物の性質の一部乃至は全部を粘土鉱物に付与させることを意味し、この様な変性としては4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法、カルボキシル基と粘土鉱物のカチオン部分を結合させる方法等が例示でき、4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法が特に好ましく例示できる。粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物としては、特に限定されるわけではないが、クオタニウムと称される化合物が例示される。クオタニウムとは、低分子の置換第4級アンモニウム塩であって、国際基準化粧品原材料(INCI)に登録された化粧料原料が好ましい。さらに、粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物は、クオタニウム化合物のなかでも、従来の皮膚外用剤に含有されるクオタニウム化合物であることが好ましい。従来の皮膚外用剤で使用されているクオタニウム化合物としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等が好ましく例示される。ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等は、粘土鉱物とともに安定な油中水乳化構造を形成することができるので好ましい。一方、4級アミノ基を有する化合物で変性される粘土鉱物(未変性粘土鉱物)としては、従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物であれば特段の限定無く使用することができる。従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物としては、スメクタイト系のヘクトライト、ベントナイトやモンモリロナイト;カオリナイト;イライト;マリーン粘土鉱物(海泥);デザートローズ粘土鉱物;パスカライトなどが好ましく挙げられる。これらのうち、油中水乳化構造を安定化させることができるベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト又はカオリナイトが好ましく例示される。本発明の皮膚外用剤に含有される4級アミノ基を有する化合物で変性された粘土鉱物の製造方法の一例を以下に説明する。前記未変性粘土鉱物を分散媒に分散させる。該分散剤は水系の溶媒であることが好ましく、水であってもよい。分散未変性粘土鉱物を含む分散液に、さらに4級アミノ基を有する化合物を加え、よく撹拌する。4級アミノ基を有する化合物は、水に溶解されて加えられてもよい。加えられる4級アミノ基を有する化合物の量は、分散未変性粘土鉱物の量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましい。この様な構成を取ることにより、乳化系において、好ましい使用感を呈するためである。撹拌後、分散質を濾取し、脱水、乾固することにより本発明における変性粘土鉱物を得ることができる。あるいは、分散質を濾取することなく、減圧濃縮することにより分散剤を除去して乾固させることにより、本発明における変性粘土鉱物を得ることもできる。得られた変性粘土鉱物は、好ましくは所望のサイズ(粒径が1〜1000μmであることが好ましい)に粉砕され、本発明の皮膚外用剤に含有される。本発明における変性粘土鉱物は、前述したように調製して使用されることもできるが、市販されているものを使用することもできる。市販されている変性粘土鉱物には、化粧料などの皮膚外用剤などとして用いられているものもある。市販されている変性粘土鉱物としては、例えば、エレメンティス社より「ベントン38V」の名称で販売されている、ジメチルジステアリルアンモニウム変性ヘクトライトなどが好ましく例示される。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分は0.5〜10質量%好ましく含有され、より好ましくは1〜5質量%含有される。かかる成分は、高内相の油中水乳化物を形成する作用に優れる。
本発明の皮膚外用剤は、銀又は銀セラミック担持体を必須成分として含有することを特徴とする。ここで、銀とは金属銀であり、その存在形態は固体そのものとして、微細な粒子として、或いは更に微細なコロイド状態の均一分散物として含有することが可能であり、これらの内ではコロイド状態のものを含有することが好ましい。コロイド状態の銀は、銀イオンを含む溶液中に、該銀イオンを還元しうる金属を共存せしめ、銀イオンと金属銀の平衡になるようにpH調整剤で調整した銀コロイド液として含有させることが出来る。この様な銀コロイド液は前記の如くに都度調整し、用いることも出来るし、既に市販されているものを購入して利用することも出来る。好ましい市販品としては、例えば、三井金属工業株式会社製の「銀コロイド溶液」や株式会社 新光化学工業所製の「銀コロイド」等が好適に例示できる。かかる銀コロイドの形態であれば、本発明の皮膚外用剤に於いては、0.01〜10質量%含有することが好ましく、0.05〜5質量%含有することがより好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有し、皮膚に外用で投与されることを特徴とする。本発明に言う、皮膚外用剤とは、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の制限は受けず、例えば、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用雑貨などが好適に例示できる。これらの内では、化粧料に適用することが特に好ましい。又、本発明の皮膚外用剤は油中水乳化剤形であることを特徴とする。ここで、本発明に言う、油中水乳化剤形とは、外相に連続相として油相が存在する乳化剤形の総称であり、該連続相中に水滴が分散する油中水滴型乳化剤形に止まらず、水中油乳化滴が分散するO/W/O等の複合乳化系も包含する。これは連続相に防腐成分が配向し、水滴乃至は乳化滴の防腐力が低下する現象は油相が外相に存在する限り生ずるからである。
前記乳液1及び比較例1〜3について、防腐剤の効きにくい、真菌(アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger))に対しての抗菌性を調べた。即ち、培地としては、はSDA培地を用いた。方法は、上記平板培地に検体を0.1ml塗抹し、白金耳で接種し、接種後1日よりコロニー数をカウントし、以下のランクに従ってランキングした。即ち、ランク0:0、ランク0.5:1〜10、ランク1:11〜200、ランク1.5:201〜500、ランク2:501〜1000、ランク2.5:1001〜3000、ランク3:3001〜5000、ランク3.5:5001〜10000、ランク4:10000〜のランクを使用した。この比較は、それぞれのランクの標準写真を用意し、この写真と検体の状況を比較しランク付けしておこなった。結果を表2に示す。これより、POE(20)セスキオレートとレシチンとがフェノキシエタノールと1,−ペンタンジオールの抗菌性を低下させており、ヒドロキシエタンジホスホン酸はこの抗菌力低下作用を抑制していることがわかる。
Claims (4)
- 1)有機変性粘土鉱物と、2)銀乃至は銀セラミック担持体とを含有することを特徴とする、油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
- 前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 更に酸化亜鉛を含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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