JP2008297239A - 油中水剤形の皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油中水乳化剤形の皮膚外用剤に於いて、水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱性を改善する手段を提供する。
【解決手段】 ヒドロキシアパタイトを被覆層を有する粉体を0.01〜5質量%油中水乳化剤形の皮膚外用剤に含有させる。乳化剤として、有機変性粘土鉱物を含有することが好ましく、前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドによって変性されたヘクトライトであることが好ましい。更に、ダイマー酸のジエステル、アミノ基を有するシリコーンを含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は皮膚外用剤に関し、更に詳細には油中水剤形の皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤に於いて、塗布後に形成される外用剤に由来する皮膜の強度は、皮膚外用剤の本来の機能を十分に発揮できるか、否かの重要な因子となっている。水中油乳化剤形に於いては、のびの良さと使用後のさっぱり感と言った使用上のメリット、及び、適度な油分の存在による、油性成分の担持能と言う機能上のメリットが存するものの、汗などの水性成分による被膜の弱体化に由来する、出来た被膜の維持性の脆弱性のため、保湿性の高さや、有効成分の経皮吸収促進性の因子となる、閉塞性には課題が存した。又、油中水乳化剤形については、水中油乳化剤形に比して、顕著な耐水性が被膜に生じるにもかかわらず、被膜の維持性には、まだ、改善すべき脆弱性が存した。即ち、水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱化要因が存しており、これを改善することが望まれていると言える。
従来、油中水乳化剤形化技術は、使用する界面活性剤に依存性が高く、例えば、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体の作る高分子油性構造を利用する方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)、12−ヒドロキシステアリン酸或いは12−ヒドロキシステアリン酸ポリマーの作るゲル構造を利用する方法(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)、4級アンモニウム化合物で有機変性したモンモリロナイトを利用する方法(例えば、特許文献9)等が存するが、これらの何れもにおいて、前記の水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱化要因が存しており、かかる脆弱性は油中水乳化系自体に起因するものと考えられる。
化粧崩れの一種として、塗布膜の維持性を捉えるならば、生体由来の脂質、特に、脂肪酸が、粉体化粧料の化粧崩れに大きな影響を与えることは既に知られており、この様な脂肪酸をトラップする粉体として、層間に金属イオンをクラスレートした粘土鉱物(例えば、特許文献10を参照)やヒドロキシアパタイトで被覆した粉体(例えば、特許文献11、特許文献12を参照)等が知られているが、この様な技術を通常の粉体の含有を必須としない化粧料に応用した例は全く知られていない。これは当業者に、皮脂由来の化粧崩れを起こすためには化粧料に粉体が含まれていることが必須であり、且つ、乳化系などの界面活性剤や水性成分、油性成分が混在する系では、粉体系以上の化粧崩れ要因が存するとの見識が存したためである。従って、ヒドロキシアパタイトを0.01〜5質量%含有する被覆層を有する粉体を含有する油中水乳化剤形の皮膚外用剤は全く知られていないし、この様な構成を採用することにより、形成した皮膚外用剤の被膜の脆弱性が改善できることも全く知られていない。
特開平11−349442号公報 特開平5−339125号公報 WO2004/091563号公報 特開2001−328931号公報 特開2004−285013号公報 特開平9−268120号公報 特開平9−268111号公報 特開2004−210765号公報 特開平10−194924号公報 特開平10−87420号公報 特開2000−212041号公報 特開2004−315416号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、油中水乳化剤形の皮膚外用剤に於いて、水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱化要因を明らかにして、かかる脆弱性を改善する手段を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、油中水乳化剤形の皮膚外用剤に於いて、水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱性を改善する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、油中水乳化剤形の皮膚外用剤に、ヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体を0.01〜5質量%含有させることにより、かかる脆弱性の克服が為しうることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)ヒドロキシアパタイトを被覆層を有する粉体を0.01〜5質量%含有する含有することを特徴とする、油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
(2)乳化剤として、有機変性粘土鉱物を含有するものであることを特徴とする、(1)に記載の油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
(3)前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドによって変性されたヘクトライトであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に、ダイマー酸のジエステルを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、アミノ基を有するシリコーンを含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、油中水乳化剤形の皮膚外用剤に於いて、水性成分に由来しない、皮膚外用剤の形成する被膜の脆弱性を改善する手段を提供することが出来る。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体
本発明の皮膚外用剤は、ヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体を必須成分として含有することを特徴とする。尚、本発明に言う皮膚外用剤とは、皮膚に外用に投与されるものであれば特段の限定無く適用することが出来、例えば、化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用雑貨等が好適に例示できる。該ヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体は、皮膚外用剤の塗布後に形成される塗布膜の経時維持性を向上せしめる作用を有する。ヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体の製法は、前記特許文献5或いは特許文献6に開示されており、かかる文献の記載に従って製造することが出来る。即ち、水可溶性カルシウム塩の水溶液中に基体となる粉体を分散させ、これにリン酸を加えてヒドロキシアパタイトを析出させ、基体となる粉体上に沈積させたり、基体となる粉体と、微粒子ヒドロキシアパタイトとを水可溶性カルシウム塩水溶液中に分散させ、これにリン酸を加えて、ヒドロキシアパタイトを基体となる粉体と、ヒドロキシアパタイトの微粉末の表面とに析出させ、析出したヒドロキシアパタイトをバインダーとして、被覆層を構築する方法などである。又、かかる被覆層には、ヒドロキシアパタイト以外に、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、チタニアなどの金属酸化物を含有することが出来る。被覆層におけるヒドロキシアパタイトの含有量は50質量%以上であることが好ましい。この様な方法により、ヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体を調整し、用いることも出来るが、既に市販されているヒドキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体を購入して利用することも出来る。この様な市販のヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体としては、「パウダー・ラ・ヴィ」(三好化成株式会社製;ヒドロキシアパタイト15質量部と酸化亜鉛5質量部とでセリサイト80質量部を被覆した粉体)が好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤では、この様なヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体を、皮膚外用剤全量に対して、0.01〜5質量%含有することが好ましく、0.05〜0.5質量%含有することがより好ましい。かかる成分は、脂肪酸を吸着し、皮膚外用剤組成物の皮膚接着維持性阻害要因を抑制するが、前記の含有量で有効なのは本発明の皮膚外用剤の系が実質的に脂肪酸乃至はその塩を含有する必要がないため、接着維持性の低下の原因となる脂肪酸乃至はその塩は、生体由来のもののみであり、吸着すべき脂肪酸量としては少ないからである。尚、かかるヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体における、被覆に用いられるヒドロキシアパタイト量は、この様な粉体の総量に対して、1〜30質量%が好ましく、より好ましくは、5〜20質量%である。又、基体となる粉体は、化粧料などの皮膚外用剤で使用されるものであれば特段の限定は受けず、例えば、マイカ、セリサイト、タルク、チタンマイカ、チタンセリサイト、他の金属酸化物をドープしていたり、焼結していたり、溶融していても良い、二酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄色酸化鉄などが好適に例示できる。これらの中では、マイカ、セリサイト、タルクなどの板状粉体が特に好ましい。これらの製造例は後記に示す。
<製造例1>ヒドロキシアパタイト被覆層を有する粉体の製造例
燐酸二アンモニウム213gを水4.5lに溶かして溶液とし、これにセリサイト1Kgを加え均一に分散させた。次に、攪拌冷却下、アンモニア水を徐々に添加して系のpHを9.0に調整し、硝酸カルシウム390gを水500mlに溶かした溶液を徐々に加えた。添加終了後、さらに1時間攪拌を続け、得られたスラリーを遠心分離(3000g、10分)し、上清を捨て、再度2lの水を加えて分散させて、遠心分離し、洗浄した。この洗浄作業は3回行った。その後、遠心分離して脱水した粉体を110℃の温度で乾燥してヒドロキシアパタイト被覆(約5質量%)セリサイト(粉体1)を得た。
<製造例2>ヒドロキシアパタイト被覆層を有する粉体の製造例
製造例1と同様の操作で、セリサイトをマイカに置換して処理し、ヒドロキシアパタイト被覆(約5質量%)マイカ(粉体2)を得た。
<製造例3>ヒドロキシアパタイト被覆層を有する粉体の製造例
製造例1と同様の操作で、セリサイトをタルクに置換して処理し、ヒドロキシアパタイト被覆(約5質量%)タルク(粉体3)を得た。
斯くして得られたヒドロキシアパタイトを含む被覆層を有する粉体は、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。
(2)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分であるヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体を含有し、油中水乳化剤形であることを特徴とする。ここで、本発明に言う油中水乳化剤形とは、最外相が油相である乳化物の総称を意味し、油中水中油乳化剤形などの複合乳化剤形も包含する。油中水乳化剤形としては、従来知られている製剤技術を応用することが出来る。即ち、有機変性ヘクトライトのような4級アミン塩で有機変性させたモンモリロナイトと多価アルコールのゲル構造を利用する方法、油脂と12−ヒドロキシステアリン酸乃至はその重合体の作る抱水性油性ゲル構造を利用する方法、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体の作る網目構造の中に水相を詰め込む方法などが好適に例示できる。これらを複数組み合わせても安定な油中水乳化物を形成させることが出来る。
4級アミン塩で有機変性させたモンモリロナイト等の粘土鉱物を利用する方法は、4級アミン塩で有機変性させた粘土鉱物を0.3〜5質量%を用い、これにグリセリンや1,3−ブタンジオールなどの多価アルコール乃至はポリアルキレンオキシド変性シリコーンを、その1〜10質量倍、助剤として用い、乳化する技術であり、前記4級アミン塩で有機変性させた粘土鉱物としては、レオックス社製の「ベントンー38V」(ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライト)が好適な市販品として例示できる。
12−ヒドロキシステアリン酸乃至はその重合体を利用する方法は、12−ヒドロキシステアリン酸乃至はその重合体を1〜5質量%と、所望により、ポリグリセリンの脂肪酸エステルを助剤として1〜5質量を用い、乳化する技術である。12−ヒドロキシステアリン酸の重合体に代えて、ポリ12−ヒドロキシステアリン酸ポリオキシエチレン付加物(例えば、ユニケマ社製の「アラセルP−135」等)を利用することも出来る。
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体を用いる方法は、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体1〜10質量%と油相とで構造を作製し、所望により、ポリグリセリン脂肪酸エステルやポリオキシアルキレン変性シリコーン1〜10質量%を助剤に用い、乳化する技術である。この様なアクリル−シリコーン系グラフト共重合体としては、信越化学工業株式会社製の「シリコーンKP−545」等が好適に例示できる。かかるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は、別称アクリル変性シリコーンとも称する。
その他、ジグリセリンのモノエステルやトリグリセリンのジエステルと、マルチトール、ソルビトールなどの糖類とを組み合わせて形成する油中水乳化系なども存し、この様な油中水乳化系も本発明の油中水乳化剤形の例外には当たらない。
これらの油中水乳化剤形の中では、特に好ましいものは、少なくとも有機変性粘土鉱物を用いる方法であり、これに適宜他の油中水乳化剤形に用いる成分を加えて改変したものも好ましく例示できる。
本発明の皮膚外用剤には、前記の必須成分以外に、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
かかる成分の中で特に好適なものは、皮膚外用剤の塗布膜と皮膚との接着性を向上せしめる成分であり、この様な成分としては、ダイマー酸のジエステルが好適に例示できる。
前記ダイマー酸のジエステルにおける、ダイマー酸は、炭素数18の不飽和脂肪酸を2量化して得られる炭素数36の(二重結合を持った)脂肪族2塩基酸である。炭素数18の不飽和脂肪酸は、大豆等の植物から得られるオレイン酸、リノール酸を主体とするものが好ましく、ダイマー酸の構造としては、ダイマージオレイン酸、ダイマージリノール酸である。ダイマー酸は、「ダイマー酸」として市販されており、本発明では市販品を用いることができるが、市販品はかなり多くの化合物の混合物であるが、分子構造中に1個の環状構造を有した炭素数36の脂肪族2塩基酸を主成分としている。かかるダイマー酸は、そのままジエステルへ誘導することも出来るし、不飽和結合を一部乃至は全部の水素添加で飽和結合へ部分的或いは完全に誘導して水素添加物に変えた形で使用することも出来る。ダイマー酸のジエステルを構成するアルコール部分としては、通常化粧料で使用されている高級アルコール、ダイマー酸を還元して得られるダイマーアルコールなどが好適に例示できる。前記高級アルコールにはコレステロールや、フィトステロールなどの脂肪族環状アルコールも包含する。ダイマー酸とアルコールを縮合しジエステルへ誘導する方法としては、ダイマー酸を塩化チオニルなどでハロゲン化し、しかる後にアルカリ存在下縮合することにより製造できる。この様なダイマー酸のジエステルの内、好ましいものを例示すれば、例えば、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、水添ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジフィトステリル、水添ダイマージリノール酸ジフィトステリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、水添ダイマージリノール酸ジベヘニル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル等が例示できるし、混合アルコールエステル、例えば、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)の様な形態を取ることも好ましい。この様なダイマー酸のジエステルには市販品も存し、かかる市販品を購入して使用することも出来る。この様な市販品としては、例えば、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)である、「プランドゥール」(日本精化社製;Plandool−S、Plandool−H)、水添ダイマージリノール酸イソステアリル/フィトステリルである「ラスプランPI−DA」(LUSPLAN PI−DA;日本精化株式会社製)、水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルである「ラスプランDD−DA5」(LUSPLAN DD−DA5;日本精化株式会社製)、水添ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルである、「ラスプランDD−DA7」(LUSPLANDD−DA7;日本精化株式会社製)等が好適に例示できる。
この様なダイマー酸のジエステルに前記の作用を発現させるためには、ダイマー酸のジエステルから選択される1種乃至は2種以上を、皮膚外用剤全量に対して0.1〜10質量%含有させることが好ましく、1〜5質量%含有させることがより好ましい。
皮膚外用剤が形成する膜自身の、皮膚への親和性を高める上で、アミノ基を有するシリコーンを含有することも好ましい。かかるアミノ基を有するシリコーンとしてはアモジメチコンやPCAジメチコンなどが存し、PCAジメチコンとしては、例えば、ユニケマ社製の「モラシスPCA」等が市販品として存する。かかるアミノ基を有するシリコーンの好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。かかる成分は皮膚と皮膚外用剤によって形成された膜の界面に存し、ジャンクションとして働いていると推定される。
本発明の皮膚外用剤は、前記の必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより製造できる。以下に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されるものではないことは言うまでもない。
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、クリーム(化粧料)を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃に温度調整し、イを混練りした後に、これにロの成分を加えて希釈し、これにニの成分を加え、ディスパーで一様に分散させ、攪拌下徐々にハの成分を加えて乳化し、攪拌冷却して油中水乳化剤形の化粧料1を得た。同様に操作して、「パウダー・ラ・ヴィ」をセリサイトに置換した比較例1も製造した。
Figure 2008297239
<試験例1>
前腕内側部に2cm×4cmの部位を2カ所設け、部位の位置がわかるようにマーキングした後、片方には化粧料1を40μl、残る一方には比較例1を40μlガラス棒を用いて塗布した。4時間通常の生活状態で過ごした後、それぞれの部位にピクリン酸の1%エタノール溶液を含浸させた直径2cmのパルプディスクを30秒置いて取り外し、速やかに前腕全体を温流水下、石鹸を用いて洗浄した。洗浄後10分静置し、部位以外の部分と、パルプディスクを置いた部分の色差(ΔE)をコニカミノルタ色彩色差計CR400で測定し、ピクリン酸の染着程度を調べた。結果を表2に示す。化粧料1は4時間後でも充分に皮膚外用剤の被膜が残存しているため、染着の程度は低く、比較例1は皮膚外用剤の被膜が損なわれていて、染着の程度が高くなっていることがわかる。
Figure 2008297239
実施例1と同様に操作して、化粧料2を製造した。試験例1の評価では色差が0.38であり、ダイマー酸のジエステルの効果が確かめられた。
Figure 2008297239
実施例1と同様に操作して、化粧料3を製造した。試験例1の評価では色差が0.44であり、アミノ基を有するシリコーンの効果が確かめられた。
Figure 2008297239
実施例1と同様に操作して、化粧料4〜6を製造した。試験例1の評価を表6に示す。これより、何れのヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体も、「パウダー・ラ・ヴィ」と同様の効果を有することがわかる。
Figure 2008297239
Figure 2008297239
下記の処方に従って、実施例1と同様に操作して、抗炎症皮膚外用医薬1を作製した。このものの試験例1による評価結果は0.25であり、優れた閉塞性があることがわかった。
Figure 2008297239
本発明は、皮膚外用医薬や化粧料などの皮膚外用剤に応用できる。

Claims (5)

  1. ヒドロキシアパタイトを含有する被覆層を有する粉体を0.01〜5質量%含有することを特徴とする、油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
  2. 乳化剤として、有機変性粘土鉱物を含有するものであることを特徴とする、請求項1に記載の油中水乳化剤形の皮膚外用剤。
  3. 前記有機変性粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドによって変性されたヘクトライトであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 更に、ダイマー酸のジエステルを含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 更に、アミノ基を有するシリコーンを含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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