JP2008149015A - 吸収シート、及び該吸収シートを用いた使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】尿や便などの液体を効率的に吸収及び保持することができる吸収シート、及び該吸収シートを用いた使い捨ておむつを提供する
【解決手段】上下2枚のシート材同士3,5を、延伸した状態の弾性部材7を介して接合させたのち、該弾性部材7を自由状態にしてシート材3,5とともに縮ませることにより、前記シート材3,5の面に不連続の凹凸面19を形成した吸収シート1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、尿や便などの高粘度液体を吸収して保持する吸収シート、及び該吸収シートを用いた使い捨ておむつに関する。
従来から、尿や便などの高粘度液体を吸収及び保持するために種々の吸収性物品が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この吸収性物品は、平面視で細長く形成されており、液体不透過層と液体透過層との間に液体分配層を配置している。該液体分配層は、吸収性物品の長手方向に直交する向きに沿って規則的に上下に起伏を繰り返す波形状部が形成されている。また、この波形状部の溝は、長手方向に沿って延びている。
特表2000−507126公報
しかしながら、前記従来の吸収性物品においては、液体が液体分配層の溝を伝わって吸収性物品の長手方向に沿って移送されるため、液体透過層から液体分配層に吸収された液体を効率的に吸収することが困難であった。
また、吸収性物品が尿などの液体を吸収して湿潤したまま、厚さ方向に荷重が加わった場合、厚み方向に潰れてしまい、荷重が除去された後も厚さが元に戻らないおそれがあった。このように、潰れた状態では、液体の吸収性が低下するため、好ましくない。なお、吸収性物品の強度を向上させるために、例えばリグニン等の含有率を高めると、吸収性物品を圧縮した場合の硬度が高くなり、また、吸水性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、尿や便などの液体を効率的に吸収及び保持することができる吸収シート、及び該吸収シートを用いた使い捨ておむつを提供することを目的とする。
(1)請求項1に係る吸収シートは、少なくとも一枚が所定値以上の吸水度を有する複数枚のシート材同士を、延伸した状態の弾性部材を介して接合させたのち、該弾性部材を自由状態にしてシート材とともに縮ませることにより、前記シート材の面に不連続の凹凸面を形成したことを特徴とする。
(2)請求項2に係る吸収シートは、前記シート材を2枚設け、これらのうち裏面側の第1シート材の吸水度が所定値以上であり、表面側の第2シート材の吸水度が所定値未満であることを特徴とする。
(3)請求項3に係る発明に係る吸収シートにあっては、前記シート材は、複数の凹凸部が賦型加工されていることを特徴とする。
(4)請求項4に係る吸収シートにあっては、前記弾性部材は、長尺状に形成され、前記シート材に所定間隔をおいて複数接合されていることを特徴とする。
(5)請求項5に係る使い捨ておむつは、前記請求項1、3、及び4のいずれか1項に記載の吸収シートを備えた使い捨ておむつであって、おむつ内方側に配置された液透過性トップシートとおむつ外方側に配置された吸収体との間に、前記吸収シートを設けたことを特徴とする使い捨ておむつ。
(6)請求項6に係る使い捨ておむつにあっては、前記(2)〜(4)のいずれかに記載の吸収シートを備えた使い捨ておむつであって、
前記吸収シートの第2シート材をおむつ内方側に向け、かつ第1シート材をおむつ外方側に向けた状態で、おむつ内方側に配置された液透過性トップシートとおむつ外方側に配置された吸収体との間に前記吸収シートを設けたことを特徴とする。
(7)請求項7に係る使い捨ておむつにあっては、前記(5)又は(6)に記載の吸収シートを備えた使い捨ておむつであって、前記液透過性トップシートのうち、吸収体に対応する部位に複数の挿通孔を穿設したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、シート材に不連続の凹凸面(しわ)が形成されているため、便や尿等の高粘度液体を確実に保持することができる。従来は、前述したように、液体分配層の波形状部に形成された溝が、長手方向に沿って延びているため、高粘度液体がこの溝を伝わって流れてしまい、効率的に吸収することが困難であった。しかし、本発明によれば、高粘度液体が流れることなく不連続の凹凸面に確実に保持される。
請求項2に係る発明によれば、表面側の第2シート材の吸水度が所定未満と低く設定されているため、吸収シートの表面側から浸入した高粘度液体は裏面側の第1シート材に吸収され、第2シート材から逆戻りしない。このため、吸収シートの使用者に対して、湿った不快感を与えることがなくなる。
請求項3に係る発明によれば、複数の凹凸部がシート材に賦型加工されているため、湿潤した状態で荷重が掛かった場合でも、吸収シートの厚みの低下を抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、長尺状に形成された弾性部材を複数設けているため、複数のシート材同士を接合した場合に、シート材の面の大部分を弾性部材で覆うことがないため、シート材の吸水性を低下させることがない。
請求項5に係る発明によれば、液透過性トップシートと吸収体との間に吸収シートを配置しているため、便や尿等の高粘度液体を確実に保持する使い捨ておむつを得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、前記第2シート材がおむつ内方側に配置されているため、吸収シートの表面側から浸入した高粘度液体が第2シート材から逆戻りしない使い捨ておむつを得ることができる。
請求項7に係る発明によれば、液透過性トップシートに複数の挿通孔が形成されているため、水様便などの低粘度液体も効率的におむつ内に吸収させることができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態による吸収シートの平面図、図2は図1のA−A線による断面図である。
(吸収シートの構造)
この吸収シート1は、上下に配置された2枚のシート材3,5と、これらのシート材同士3,5を接合した弾性部材7とから構成されている。前記シート材3,5は、吸収シート1の成形前は平面状に形成されており、成形後は、弾性部材7によって弾性部材7の長手方向に沿って縮んでいる。なお、図1は、吸収シート1を上側から見た平面図であるが、下側から見た平面図も同様の形態をなす。即ち、本実施形態では、吸収シート1の表面及び裏面の形状はほぼ同一となる。
(シート材の材質)
シート材3,5としては、不織布等を用いることが好ましい。この不織布は、(1)PE、PP、PET等の熱可塑性繊維、ポリ乳酸等の生分解性樹脂を紡糸したもの、(2)PVA等の吸水性樹脂を紡糸したもの、及び(3)パルプ、レーヨンなどの吸水性繊維から製造することが好ましい。また、シート材3,5の吸水度(クレム吸水度)は、所定値以上に設定されている。例えば、クレム吸水度が5mm以上のものが好ましい。
PE等の熱可塑性繊維は、親水剤を塗布、または練りこむことによって、便中の水分や、使用者の背中に伝った尿の透過性を向上させることができる。
なお、吸水性樹脂や吸水性繊維を用いることにより、尿及び便汁等を効率的に吸収することができるので、使用者が姿勢を変えて吸収シート1に体圧がかかっても、吸収シート1の内部に取り込んだ尿等を流動させにくくする効果がある。
(シート材の製造方法)
シート材3,5の一例である不織布の製造方法として、スパンボンドやメルトブロー等の溶融押し出し、スルーエアー、ポイントボンド、エアレイド等のサーマルボンド、スパンレース等のウオータージェットによる交絡、湿式抄紙等の種々の製法を採用することができる。
スルーエアー、ポイントボンド、スパンレースにおいては、繊維の長さは25mm〜70mmが好ましく、38mm〜51mmがさらに好ましい。また、エアレイド、湿式抄紙においては、繊維の長さは5mm以下が好ましい。なお、繊維の太さは、使用者の肌に直接触れる不織布の場合、5dtx以下が好ましい。
(弾性部材)
弾性部材7としては、天然ゴム、SIS、SBS、ポリウレタン等の合成樹脂が好ましい。また、弾性部材7は、糸状、不織布、フィルムの形態で使用することができる。チャック間距離が100mm、引っ張り速度が500mm/min、3.5倍2サイクルにて引っ張り試験を実施した際、1回目及び2回目の1.5倍における戻り応力が20mN以上あれば、体圧で吸収シート1が圧縮されても、元の高さに復元しやすくなる。糸状(長尺状)又は短冊状にスリットした不織布、フィルムであれば、不織布と貼り合せた場合でも、不織布自体の吸水性及び親水性があまり失われない。
(吸収シートの製造装置)
図3(a)に示すように、本実施形態による吸収シートの製造装置9は、上下一対に配置された接合用のロール型11と、該ロール型11の送り方向前側に配置された接着剤塗布装置13とを備えている。
前記ロール型11は、上側ロール15と下側ロール17とからなり、それぞれのロール15,17の表面は、平滑に形成されている。また、接着剤塗布装置13から接着剤であるホットメルトが吐出して、弾性部材7である糸状のゴムに塗布される。
(吸収シートの製造方法)
図3(a)に示すように、まず、不織布等のシート材3,5を上下に配置し、これらのシート材同士3,5の間に、延伸した状態の弾性部材7(例えばゴム)を配置する。また、接着剤塗布装置13から接着剤であるホットメルトが吐出され、弾性部材7に塗布される。この状態で、上側ロール15と下側ロール17とを回転させながら、上側ロール15と下側ロール17との間にシート材3,5及び弾性部材7を送給する。すると、上側ロール15と下側ロール17とによって上下のシート材同士3,5が弾性部材7を介して接着される。
次いで、図3(b)に示すように、弾性部材7を自由状態にしてシート材3,5とともに弾性部材7の延設方向に縮めることにより、吸収シート1の表面(上面)及び裏面(下面)に不連続の凹凸面(しわ)19が形成される。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同一構造及び同一内容については、同一符号を付して説明を省略する。
図4は吸収シートを上側(表面側)から見た平面図であり、図5は吸収シートを下側(裏面側)から見た平面図である。図6は、本発明の第2実施形態による吸収シートの作製工程を示す概略図であり、(a)は上下2枚のシート材同士を弾性部材を介して接合している状態を示し、(b)はシート材及び弾性部材を自由状態にして縮ませた状態を示している。
(吸収シートの構造)
本実施形態による吸収シート21は、上側(表面側)に配置したシート材3と、下側(裏面側)に配置したシート材5と、これら上下のシート材同士3,5を接合する弾性部材7とから構成されている。ただし、上側のシート材3には、予め、賦型加工を施す。
表面側のシート材3には、賦型加工を施してあり、この賦型加工によって複数の凹凸面19が形成され、また、これらの凹凸面19の周囲に切れ込み23が形成されている。なお、裏面側のシート材5としては、例えばティッシュが好ましい。該ティッシュには賦型加工が施されていない。このティッシュは、表面祖度が細かく表面積が大きいため、尿や便水等を効率的に吸収することができる。
(吸収シートの製造装置)
図6(a)に示すように、本実施形態による吸収シートの製造装置25は、上下一対に配置された接合用のロール型11と、該ロール型11の送り方向前側に配置された接着剤塗布装置13と、上側のシート材3に予め賦型加工を施す上下一対の賦型加工用のロール型27とを備えている。
この賦型加工用のロール型27は、図7(a)〜図7(c)に示すように、上側ロール29と下側ロール31とからなり、外周面30,32に複数の凹凸部が形成され、この凹凸部によってシート材3に賦型加工が施される。
具体的には、上側ロール29の外周面30には、図7(a)に示すように、凸部30aと凹部30bとが周方向に沿って交互に形成された幅の狭い列が設けられている。また、所定の列に対して、上側ロール29の軸方向に沿う隣の列においても、凸部30aと凹部30bとが周方向に沿って交互に形成されている。ただし、図7(a)(b)に示すように、前記所定の列における凸部30a及び凹部30bは、隣の列における凸部30a及び凹部30bに対して互い違いに配置されている。即ち、上側ロール29の外周面30を軸方向に沿って見ると、凸部30aと凹部30bとが交互に配置されている。
一方、下側ロール31の外周面32には、周方向に沿って凸部32aが連続して形成されている。ただし、下側ロール31の場合には、図7(c)に示すように、所定の列に隣接する隣の列においても、凸部32aが連続して形成されている。
なお、前記図4に示すように、図7のロール型27を用いて製造した吸収シート21には、所定の列において、弾性部材7の延設方向に沿って切れ込み23が形成されている部位と形成されていない部位とが交互に並んでいる。また、所定の列に隣接する隣の列でも、弾性部材7の延設方向に沿って切れ込み23が形成されている部位と形成されていない部位とが交互に並んでいる。ただし、前記所定の列と隣の列とでは、切れ込み23の部位が互い違いに配置されている。
これは、前記図7(a)(b)を用いて説明したように、上側ロール29の外周面30における凸部30aと凹部30bとが軸方向に沿って互い違いに配置されていることによるものである。即ち、図7(b)に示す凸部30aの上端角部でシート材3に切れ込み23を成形するため、この凸部30aが軸方向に互い違いに配置されていることにより、切れ込み23の位置も凸部30aに対応する位置に形成されるからである。このように、切れ込み23の部位を互い違いに配置することにより、吸収シート21が水分を吸収して湿潤した場合にも、強度(特に引張強度)を高く維持することができる。また、吸収シート21の全体に亘って、水分の吸収を均等に行うことができる。
これに対して、所定の列と隣の列とで切れ込み23の位置を互い違いにしない場合には、図4に示す弾性部材7の延設方向に直交する方向に沿って見ると、切れ込み23が続いて形成される。この場合には、吸収シートが水分を吸収して湿潤すると、強度(特に引張強度)が低下するおそれがある。また、吸収シートのうち、切れ込みが形成された部位に集中して水分が吸収されるため、吸収シートの全体に亘って水分の吸収を均等に行うことが困難となる。
ここで、図7に示すロール型27は、図6(a)に示すように予めシート材3に賦型加工を施す際に用いられるが、後述する図10(a)のように、上下のシート材同士を接合する際にも適用することができる。この図10(a)の場合は、シート材に賦型加工を施すと同時にシート材同士を接合することができる。
また、図8(a)〜図8(b)に示すロール型33における上側ロールの外周面には、切れ込み加工用の断面略三角状の切断部35が形成されており、この切断部35によってシート材に切れ込みを形成する。ただし、複数のシート材同士の接合には適用しない。なお、切断部35に代えて、小さな貫通孔を穿設するピンを設けても良い。このシート材の切れ込み23や貫通孔によって、吸収シート21への液体の吸収性を高めることができる。
(吸収シートの製造方法)
図6(a)に示すように、まず、上側のシート材3は、賦型加工用のロール型27によって賦型加工を施される。この賦型加工と同時に、前述した切れ込みも形成される。弾性部材7は、延伸された状態で接着剤が塗布される。次いで、これらの上側のシート材3及び下側のシート材5同士の間に前記弾性部材7が介在した状態で、接合用のロール型11に送られる。このロール型11によって、上下のシート材3,5は、弾性部材7を介して接合される。
こののち、弾性部材7及び上下のシート材3,5を自由状態に戻すと、図6(b)に示すように、上側のシート材3の凹凸面19が下側のシート材5よりも大きく形成された吸収シート21を得ることができる。
[第3実施形態]
次いで、本発明の第3実施形態について説明するが、前記第1及び第2実施形態と同一構造及び同一内容については、同一符号を付して説明を省略する。
(吸収シートの構造)
本実施形態による吸収シート37は、図9及び図10(b)に示すように、上側(表面側)に配置したシート材3と、下側(裏面側)に配置したシート材5と、これら上下のシート材同士3,5を接合する弾性部材7とから構成されている。ただし、上下のシート材3,5は、接合と同時に賦型加工を施すため、図9に示すように、表面側及び裏面側のシート材に、賦型加工による凹凸面19及び切れ込み23が形成されている。
(吸収シートの製造装置)
図10(a)に示すように、本実施形態による吸収シートの製造装置39は、上下一対に配置された接合用のロール型41と、該ロール型41の送り方向前側に配置された接着剤塗布装置13とを備えている。
このロール型41は、上側ロール29と下側ロール31とからなり、それぞれの外周面30,32には、複数の凹凸部が形成されている。これらの凹凸部の配置は、前記図7と同じである。このロール型の凹凸部によって上側及び下側のシート材3,5に賦型加工が施される。また、このロール型41によって、上下のシート材同士3,5が弾性部材7を介して接合される。
(吸収シートの製造方法)
図10(a)に示すように、まず、延伸された弾性部材7に接着剤が塗布される。そして、上側及び下側のシート材3,5の間に弾性部材7を介在させた状態でロール型41に送給される。
このロール型41には、前述したように凹凸部が形成されているため、ロール型41の凹凸部によって上側及び下側のシート材3,5に賦型加工が施されると共に、ロール型41によって、上下のシート材同士3,5が弾性部材7を介して接合される。
こののち、弾性部材7及び上下のシート材3,5を自由状態に戻すと、図10(b)に示すように、凹凸面19が、図2に示す吸収シート1よりも大きく形成された吸収シート37を得ることができる。なお、この場合においても、図9に示すように、弾性部材7の延設方向と直交する方向に沿って切れ込み23のある部位とない部位とが違い違いに配置されている。
[第4実施形態]
次いで、本発明の第4実施形態について説明するが、前記第1〜第3実施形態と同一構造及び同一内容については、同一符号を付して説明を省略する。
(吸収シートの構造)
本実施形態による吸収シート43は、図11(a)(b)に示すように、上側(表面側)に配置したシート材(第2シート材)45と、下側(裏面側)に配置したシート材(第1シート材)47と、これら上下のシート材同士45,47を接合する弾性部材7とから構成されている。ただし、表面側の第2シート材45のクレム吸水度(吸水度)は所定値である5mm以下で、裏面側の第1シート材47のクレム吸水度(吸水度)は所定値である5mm以上であることが好ましい。なお、図11に示した吸収シート43は、前述した第3実施形態による製造方法を用いて作製したため、表面側及び裏面側に、賦型加工による凹凸面19及び切れ込み23が形成されている。
(シート材の材質)
表面側の第2シート材45は、クレム吸水度(吸水度)が所定値である5mm以下のもの、例えば、ポリオレフィンや、ポリエステルの繊維から作成した、スパンボンド、カード製法の不織布を用いることができる。
また、裏面側の第1シート材47は、クレム吸水度(吸水度)が所定値である5mm以上のもの、例えば、コットン、レーヨン、パルプの繊維から作成した、スパンレース、エアレイド、湿式抄紙製法の不織布を用いることができる。繊維同士を安定に固定するために、ポリオレフィン、PVAなどのバインダーを混入して加工しても良い。
なお、本実施形態においては、前記第1〜第3実施形態で説明した製造方法のいずれも採用することができる。
本実施形態によれば、裏面側に配置した第1シート材47のクレム吸水度が所定値以下である。従って、この第1シート材47を、使用者の皮膚に当接する側に配置すれば、吸収シート43が尿等で湿潤した場合でも、使用者にこの湿潤による不快感を与えることがない。
[第5実施形態]
次いで、本発明の第5実施形態について説明するが、前記第1〜第4実施形態と同一構造及び同一内容については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、前記第1〜第4実施形態で得られる吸収シートを用いた使い捨ておむつについて説明する。
(使い捨ておむつの構造)
図12は本発明の第5実施形態による展開型の使い捨ておむつの平面図、図12は図12のG−G線による断面図であり、吸収シートの表面側及び裏面側の凹凸面の起伏高さを略同一にした場合を示している。また、図14は、図12のG−G線による断面図であり、吸収シートの表面側の凹凸面の起伏高さを、裏面側よりも大きく設定した場合を示している。
(使い捨ておむつの構造)
図12の上側は使い捨ておむつ49の後胴周り域51であり、図12の下側は使い捨ておむつ49の前胴周り域53となっている。また、後胴周り域51と前胴周り域53との間は股下域55である。
本実施形態による使い捨ておむつ49は、図13に示すように、おむつ外面側に配置した液不透過性バックシート57と、おむつ内面側に配置した液透過性トップシート59とを備えている。そして、液透過性トップシート59における胴回り方向の中央部には、後胴周り域51から股下域55の中央部に至るまで、円形の挿通孔61が複数形成されている。なお、後胴周り域51には、テープファスナ63が取り付けられている。
前記挿通孔61は、径が2mm〜10mmで、液透過性トップシート全体に対して10%〜60%の面積率に設定することが好ましい。
(吸収シートの配置)
前記挿通孔61が形成された部位には、図13に示すように、液不透過性バックシート57と液透過性トップシート59との間に、吸収体65及び吸収シート1が配置されている。この吸収シート1は、図2で説明したものと同一である。
また、図14に示した使い捨ておむつにおいては、図6(b)に示した吸収シート21と同一のシートを用いている。なお、本実施形態においては、図13,図14以外にも、前記第1〜第4実施形態で得られた吸収シートを適宜用いることができる。
(液透過性トップシート)
本実施形態における液透過性トップシート59は、ポリオレフィンやポリエステル等の繊維から作製することが好ましい。また、製造方法としては、スパンボンド、カード(ポイントボンド、スルーエアー、スパンレースなど)、及び湿式抄紙等が好ましい。
(液不透過性バックシート)
本実施形態における液不透過性バックシート57は、PEフィルム、熱可塑性樹脂、及びこれらの組合せを用いることが好ましい。なお、PEフィルムは、通気性を向上させるために、フィラーが混入していても良い。
(吸収体)
本実施形態における吸収体65は、フラッフパルプとSAPとを混合して積層させたものが好ましい。なお、形状を安定させるために、熱可塑性繊維を混合させたり、ティッシュで覆っても良い。
本実施形態に係る使い捨ておむつ49によれば、弾性部材7を縮ませることによって凹凸面19が形成された厚みの大きい吸収シートを用いているため、おむつ内部に一時保持した便等の高粘度液体が流動することを抑制することができる。また、前記液透過性トップシート59に挿通孔61を形成することによって、粘度の低い水様便などの透過性を向上させることができる。
以下に、本発明を実施例を通して具体的に説明する。
[実施例1]
実施例1として、シート材を上下に1枚ずつ配置し、延伸した状態の弾性部材を介して接合させたのち、弾性部材とシート材とを自由状態に戻して縮ませることにより得られる吸収シートを作製した。
(前提条件)
まず、シート材となる不織布Aは、40g/mのエアレイドハイクロス OUK40−120を用いた。これは、70%のパルプと、30%の融着繊維(芯PP鞘PE)からなる。また、不織布Bは、17g/mのテッシュを用いた。
弾性部材としては、線状のゴムを用いた。具体的には、ライクラ スパンデックス 470dtxを採用した。
そして、弾性部材とシート材とを接合する接着剤として、ホットメルト接着剤(HMA)を用いた。このホットメルト接着剤においては、弾性部材との接着性を良好にするため、スチレン系エストラマーをベースポリマーに用いた。
(本発明例1)
図3(a)(b)に示す製造工程によって、吸収シートを作製した。まず、弾性部材を長手方向に2倍に延伸し、接着剤塗布装置であるスロットコータでHMAを弾性部材に塗布した。塗布速度は、200m/分で、塗布量は0.5g/mとした。
また、上下のロール型は、クリアランスは0.5mmとし、ロール型の温度は100℃とし、ロール型による加圧力は2MPaとした。
図3(a)に示すように、上下の不織布A同士の間に、HMAを塗布した弾性部材を配置した状態で、上下のロール型によって加圧した。弾性部材は、25mmピッチで複数配置した。こののち、弾性部材と不織布Aとを自由状態に戻すことにより、図15(a)(b)に示す吸収シート67が得られた。なお、図15(a)は、吸収シート67の表面側を示しているが、裏面側も同様の形状となっていた。
(本発明例2)
図10(a)(b)に示す製造工程によって、吸収シートを作製した。本発明例1と比較すると、使用するロール型が異なるが、これ以外は全て本発明例1と同一とした。即ち、本発明例1では、不織布Aに賦型加工を施していないが、本発明例2では、2枚の不織布A同士を、ロール型によって賦型加工を施しながら接着させた。これによって、図16(a)(b)に示す吸収シート69が得られた。なお、図17(a)は、吸収シート69の表面側を示しているが、裏面側も同様の形状となっていた。
(本発明例3)
図7(a)〜(c)に示すロール型を用いて吸収シートを作製した。
まず、図7に示す上下のロール型について、クリアランスを0.5mm、温度を100℃とし、ロール型による加圧力を2MPaとした。不織布Aを2枚重ね、このロール型によってエンボスを予め賦型加工した。
次に、平面状の不織布Bであるテッシュの上に、2倍に延伸した複数の弾性部材を25mmピッチで載置し、該弾性部材の上に手動ガンによってHMAを塗布した。この弾性部材の上から、賦型加工した不織布Aを貼り合わせた。これによって、図17(a)〜(c)に示す吸収シート71が得られた。
(比較例1)
平面状に形成された不織布Aを2枚重ねて、比較例1に係る吸収シート73(図18参照)とした。なお、弾性部材は配置しなかった。
(比較例2)
平面状に形成された不織布Aを2枚重ね、図7(a)〜(c)に示すロール型を用いて賦型加工を施した。なお、上下のロール型について、クリアランスを0.5mmとし、温度を100℃とし、ロール型による加圧力を2MPaとした。これによって、図19(a)(b)に示す吸収シート75が得られた。
(厚み評価)
次いで、前記本発明例1〜3、及び比較例1,2で得られた吸収シートについて、厚み評価試験を行った。この試験結果を表1に示す。
Figure 2008149015
これは、図20及び図21に示すように、円板部77と支持部79とを備えた自動昇降式紙厚計81を用いて試験を行った。自動昇降式紙厚計81は、熊谷理機工業製の軽荷重型であり、型式は、KRK No.2137 TM600−Lであった。また、円板部77の径は、50mmであり、加圧荷重は、200gfとした。
乾燥(dry)条件下では、図20に示すように、乾燥したままの吸収シートを載置台83の上に載置し、自動昇降式紙厚計81を7.5mm/秒の速度で下降させて吸収シートに200gfの荷重をかけ、円板部77の下降が止まったときの高さを測定した。
一方、湿潤(wet)条件下では、図21に示すように、収納容器85を用いた。この収納容器85の外径は100mmであり、水を30mmの高さまで収納した。収納容器85内に吸収シートを浸漬させ、前記自動昇降式紙厚計81を7.5mm/秒の速度で下降させて吸収シートに200gfの荷重をかけ、円板部77の下降が止まったときの高さを測定した。
(垂直吸収性評価)
次いで、前記本発明例1〜3、及び比較例1,2で得られた吸収シートについて、人工軟便を用いて垂直吸収性評価試験を行った。この試験結果を前記表1に示す。
この人工軟便は、和光1級168−09075であり、粘度が100cpで、温度は25℃であった。具体的には、ポリエチレングリコール600:H(OCHCHOHであり、Average Molecular Weightは560〜640である。
また、図22に示すように、垂直吸収性評価試験では、人工軟便を滴下する滴下装置86と、円筒状の収納容器87と、該収納容器87の下端が嵌合する円形の嵌合穴89が形成された透明アクリル板91と、吸収体93とを用いる。前記収納容器87の外径は20mmであり、アクリル板91から収納容器87内の人工軟便の液面までの高さを液高さhとする。そして、吸収シートを、縦横がそれぞれ4cm×4cmの矩形状とした。前記吸収体93は、263g/mのパルプ(レヨニア製 JLD−E HD)と、165g/mのSAP(住友精化製 SA60S)とから作製した。
まず、前述した本発明例1〜3及び比較例1〜2で得られた吸収シートを、縦横がそれぞれ4cm×4cmの矩形状に切断した。この吸収シートをテッシュで包んだ吸収体93の上に載置した。
次いで、嵌合穴89の中心が吸収シートの中心に合致するように、アクリル板91を吸収シートの上に載置した。そして、アクリル板91の嵌合穴89に収容容器87の下端を嵌合し、滴下装置86を介して人工軟便を収納容器87内に10cc滴下した。
そして、人工軟便を滴下してから、収納容器87内の人工軟便の液高さhがゼロになるまでの時間(秒)を測定した。また、60秒後における液高さhも測定した。
前記表1を参照して、実施例1の結果を説明する。
厚み評価試験については、乾燥条件及び湿潤条件の双方において、本発明例1〜3の方が比較例1〜2よりも良好な結果が得られた。また、垂直吸収性評価試験についても、本発明例1〜3では、4秒〜6秒で全ての人工軟便が吸収シートを透過したが、比較例1〜2では、60秒後においても、それぞれ液高さが26mm、5mmであった。
以上から、延伸した弾性部材によって不連続な凹凸面を形成することにより、吸収シートに立体的なシワや溝ができ、人工軟便のような液体又は流動体を効率的に吸収シートに保持することができることが判明した。また、吸収シートに賦型加工を施し、部分的に破断させて切り込みを形成すれば、液の吸収性を向上させることができることが判った。ただし、比較例2から判るように、賦型加工のみでは湿潤状態で厚さが十分に得られないため、弾性部材による凹凸面に加えて賦型加工を施すことが好ましいことも判明した。
[実施例2]
次いで、実施例2として、上下のシート材の材質を変えた場合と同じ材質の場合について、厚み評価試験、垂直吸収性評価試験、及びリウエット性評価試験を行った。
(前提条件)
まず、シート材となる不織布Aは、40g/mのエアレイドハイクロス A−40を用いた。これは、70%のパルプと、30%の融着繊維(芯PP鞘PE)からなる。また、クレム吸水度は20mmであった。一方、不織布Cは、17g/mのSMSを用いた。このSMSは、PPスパンボンドとPPメルトブローンとPPスパンボンドとからなり、親水油剤を塗布し、クレム吸水度は0mmであった。
弾性部材としては、糸状のゴムを用いた。具体的には、ライクラ スパンデックス 470dtxを採用した。
そして、弾性部材とシート材とを接合する接着剤として、ホットメルト接着剤(HMA)を用いた。このホットメルト接着剤においては、弾性部材との接着性を良好にするため、スチレン系エストラマーをベースポリマーに用いた。
(本発明例4)
本発明例4は、前述した本発明例2に対して、上下に配置する不織布を変えたものであり、その他の条件は全て本発明例2と同一とした。具体的には、上側に不織布Aを配置し、下側に不織布Cを配置した。これによって、図23(a)(b)に示す吸収シート95を作製した。
(比較例3)
比較例3は、本発明例4に対して、上下の不織布を共に不織布Aとしたものであり、その他の条件は全て本発明例4と同一とした。これによって、図24に示す吸収シート97を作製した。
(比較例4)
比較例4は、本発明例4に対して、上下の不織布を逆に配置したものであり、その他の条件は全て本発明例4と同一とした。即ち、上側に不織布Cを配置し、下側に不織布Aを配置した。これによって、図25に示す吸収シート99を作製した。
(厚み評価)(垂直吸収性評価)
これらの厚み評価試験及び垂直吸収性評価試験は、前述した実施例1と同様の手順にて行った。
(クレム吸水性評価)
クレム吸水性評価試験は、JIS P8141に基づいて行った。ただし、実施例2では、蒸留水の代わりに生理食塩水を用いた。
図26は、クレム吸水性試験装置101を示す。支持装置103の支持棒105にサンプルとなる不織布107をダブルクリップ109を介して吊り下げ、不織布の下端にはゼムクリップ111を取り付けた。この不織布107は、幅が15mmで、長さが200mmの細長い矩形状とした。予め、不織布107の下端から15mmの部位に、鉛筆で直線のラインlを書いておいた。
また、容器113内には、生理食塩水115を貯留させておき、生理食塩水115の液面高さを前記不織布107の鉛筆のラインlに合わせた。このように、不織布107の下端に取り付けたゼムクリップ111はおもりの作用をするため、生理食塩水115の液面に対して不織布107の位置を垂直方向に設定しやすくなる。なお、ゼムクリップ111は、鉛筆のラインlよりも下側に取り付けた方が生理食塩水115の吸い上げ高さを正確に検出しやすくなる。
具体的には、まず、不織布107を垂直状態に保持したのち、生理食塩水115を容器113内に素早く注入し、液面が鉛筆のラインlまで到達してから10分±10秒後における吸い上げ高さを測定した。ただし、図27に示すように、吸い上げ部分の上端が水平にならない場合は、吸い上げ部分の下端の高さaと上端の高さbとの平均値である(a+b)/2を吸い上げ高さ、即ちクレム吸水度とした。なお、図27において、斜線部分が生理食塩水115を吸収した部位である。
(リウエット性評価試験)
リウエット性評価試験の手順について、図28を用いて説明する。
リウエット性評価試験には、生理食塩水を滴下する滴下装置86と、生理食塩水を収納する円筒形の収納容器87と、該収納容器87の下端が嵌合される嵌合穴89を有する、矩形状の透明アクリル板91と、サンプルとしての吸収シートと、透過した生理食塩水を吸収する吸収体93と、湿潤した吸収シートから生理食塩水を吸い取る濾紙119と、該濾紙119を吸収体93に押しつけるおもりとを用いる。なお、収納容器、アクリル板及び吸収体は、図22と同一のものを用いた。前記濾紙は、縦横がそれぞれ10cm×10cmの矩形状であり、品番が、Toyo Roshi Kaisha,Ldt FILTER PAPER ADVANTEC TYPE2を用いた。
まず、図28(a)に示すように、吸収シートを、縦横の長さがそれぞれ60mm×60mmの矩形状に切り抜き、透明アクリル板91と吸収体93との間に挟持した。この状態で、前記滴下装置86から3gの生理食塩水を滴下し、吸収シートを介して吸収体93に生理食塩水を吸収及び湿潤させた。
次に、図28(b)に示すように、収納容器87と透明アクリル板91とを取り除き、重量が3kgで、縦横がそれぞれ10cm×10cmの矩形状のおもり117を吸収シートの上に5秒間載置して加圧した。
そして、吸収シートの上に前記濾紙119を載置し、この濾紙119の上からおもり117を5秒間再度載せて濾紙119に生理食塩水を吸収させた。
ここで、濾紙119の重量差(湿潤後の重量から湿潤前の重量を差し引いた重量)を、生理食塩水の投入量で割った値に100を掛けてリエット率を求めた。
以上の結果を表2にまとめた。
Figure 2008149015
厚み評価及び垂直吸収評価の結果では、本発明例4、比較例3,4にあまり差違が生じなかった。しかし、リウエット評価では、本発明例4の方が比較例3,4よりも良好な結果が得られた。
本発明の第1実施形態による吸収シートの平面図である。 図1のA−A線による断面図である。 第1実施形態による吸収シートの作製工程を示す概略図であり、(a)は上下2枚のシート材同士を弾性部材を介して接合している状態を示し、(b)はシート材及び弾性部材を自由状態にして縮ませた状態を示している。 本発明の第2実施形態による吸収シートを表面側(上側)から見た平面図である。 本発明の第2実施形態による吸収シートを裏面側(下側)から見た平面図である。 本発明の第2実施形態による吸収シートの作製工程を示す概略図であり、(a)は上下2枚のシート材同士を弾性部材を介して接合している状態を示し、(b)はシート材及び弾性部材を自由状態にして縮ませた状態を示している。 本発明の第2実施形態によるシート材の賦型加工に用いるロール型を示し、(a)はこのロール型の斜視図、(b)は上側ロールのB−B線による断面図、(c)は下側ロールのC−C線による断面図である。 本発明の第2実施形態によるシート材の切れ込み加工に用いるロール型を示しており、(a)はロール型の斜視図、(b)は上側ロールのD−D線による断面図である。 本発明の第3実施形態による吸収シートの平面図である。 本発明の第3実施形態による吸収シートの作製工程を示す概略図であり、(a)は上下2枚のシート材同士を弾性部材を介して接合している状態を示し、(b)はシート材及び弾性部材を自由状態にして縮ませた状態を示している。 本発明の第4実施形態による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートの斜視図、(b)は(a)のF−F線による断面図である。 本発明の第5実施形態による展開型の使い捨ておむつの平面図である。 図12のG−G線による断面図であり、吸収シートの表面側及び裏面側の凹凸面の起伏高さを略同一にした場合を示している。 図12のG−G線による断面図であり、吸収シートの表面側の凹凸面の起伏高さを、裏面側よりも大きく設定した場合を示している。 実施例1の本発明例1による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートの平面図、(b)は(a)のH−H線による断面図である。 実施例1の本発明例2による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートの平面図、(b)は(a)のI−I線による断面図である。 実施例1の本発明例3による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートを表面側(上側)から見た平面図、(b)は吸収シートを裏面側(下側)から見た平面図、(c)は(a)のJ−J線による断面図である。 実施例1の比較例1による吸収シートの断面図である。 実施例1の比較例2による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートの斜視図、(b)は(a)のK−K線による断面図である。 実施例1における乾燥条件の吸収シートの厚み変化を評価する方法を示す概略図である。 実施例1における湿潤条件の吸収シートの厚み変化を評価する方法を示す概略図である。 実施例1における吸収シートの垂直吸収性を評価する方法を示す概略図である。 実施例2の本発明例4による吸収シートを示しており、(a)はこの吸収シートの平面図、(b)は(a)のL−L線による断面図である。 実施例2の比較例3による吸収シートの断面図である。 実施例2の比較例4による吸収シートの断面図である。 実施例2におけるシート材のクレム吸収性を評価する方法を示す概略図である。 実施例2におけるクレム吸収試験を行ったシート材の正面図である。 実施例2におけるリウエット評価を行う方法を示しており、(a)はシート材に生理食塩水を滴下している状態を示し、(b)は湿潤したシート材におもりを載置して加圧している状態を示し、(c)はシート材の上に濾紙を介しておもりを載置して加圧している状態を示している。
符号の説明
1,21,37・・・吸収シート
3,5・・・シート材
7・・・弾性部材
19・・・凹凸面
45・・・第2シート材(シート材)
47・・・第1シート材(シート材)
49・・・使い捨ておむつ
59・・・液透過性トップシート
61・・・挿通孔
65・・・吸収体

Claims (7)

  1. 少なくとも一枚が所定値以上の吸水度を有する複数枚のシート材同士を、延伸した状態の弾性部材を介して接合させたのち、該弾性部材を自由状態にしてシート材とともに縮ませることにより、前記シート材の面に不連続の凹凸面を形成したことを特徴とする吸収シート。
  2. 前記シート材を2枚設け、これらのうち裏面側の第1シート材の吸水度が所定値以上であり、表面側の第2シート材の吸水度が所定値未満であることを特徴とする請求項1に記載の吸収シート。
  3. 前記シート材は、複数の凹凸部が賦型加工されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収シート。
  4. 前記弾性部材は、長尺状に形成され、前記シート材に所定間隔をおいて複数接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収シート。
  5. 前記請求項1、3、及び4のいずれか1項に記載の吸収シートを備えた使い捨ておむつであって、
    おむつ内方側に配置された液透過性トップシートとおむつ外方側に配置された吸収体との間に、前記吸収シートを設けたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  6. 前記請求項2〜4のいずれか1項に記載の吸収シートを備えた使い捨ておむつであって、
    前記吸収シートの第2シート材をおむつ内方側に向け、かつ第1シート材をおむつ外方側に向けた状態で、
    おむつ内方側に配置された液透過性トップシートとおむつ外方側に配置された吸収体との間に前記吸収シートを設けたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  7. 前記液透過性トップシートのうち、吸収体に対応する部位に複数の挿通孔を穿設したことを特徴とする請求項5又は6に記載の使い捨ておむつ。
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