JP2008148819A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイド防漏部が液を捕捉可能な状態に安定的に維持され、漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品は、吸収層20及び防漏層30を備えた吸収性本体6と、該本体6の両側部に設けられた一対のサイド防漏部7,7とを有する。サイド防漏部7は、少なくとも一部が、不織布からなる第1層2とシート状物からなる第2層3とが部分的に接合されて多数の接合部4が形成されている立体シート10からなる。立体シート10は、第1層2が、接合部4以外の部分において第1層2側に突出して多数の凸部5を形成しており、凸部5及び接合部4は、交互に且つ一方向に列をなすように配置され、更に該列が多列に配置されている。サイド防漏部7は、吸収層20に向けられる面7aが、立体シート10の第1層2側の面からなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、経血やおりもの、尿などの、身体から排出される液を吸収する為の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品として、長手方向の両側部における肌当接面側に一対のサイド防漏部を設けたものが広く知られている。このようなサイド防漏部は、撥水性の不織布等の防漏性のシート材を、吸収層及び防漏層を備えた吸収性本体に固定して形成されており、吸収層の表面を流れた液を、防漏性のシート材と吸収層の表面との間に捕捉し、該シート材を越えて側方に漏れ出すのを防止するものである。
例えば、特許文献1には、ウイング部を形成させる液バリヤシートの内側縁部側の一部を、表面シート上に重ねて配置すると共に、該バリヤシートを、その内側縁から離間した位置において表面シートに接合して、バリヤシートと表面シートとの間にポケットを形成した生理用ナプキンが提案されている。
また、特許文献2には、吸収体の長手方向中間部の幅を前後部の幅より狭く形成した吸収性物品であって、その両側部に配するサイド不織布の内側縁形状を、前記吸収体の側縁形状に沿った形状にすると共に、該サイド不織布の内側縁側を表面シートに接着せずに、該サイド不織布と吸収性コアとの間に体液封じ込めポケットを形成したものが提案されている。
実開平5−51328号公報 特開2001−327535号公報
しかし、特許文献1記載の生理用ナプキンは、ウイング部の近傍のみにポケットが形成されており、該ポケットは、ウイング部を裏面シートの外面側に折り返すときの引っ張りによって開口させるようにしてある。そのため、ウイング部を有しないナプキンや、ナプキンのウイング部近傍以外に、そのようなポケットを形成することはできない。また、特許文献1記載のポケットは、着用中に押圧されてその全体が潰れたり、部分的に裏返りが生じたりしやすい。
特許文献2記載の吸収性物品のポケットも、その一部を押圧されるとその全体が潰れたり、部分的に裏返りが生じたりしやすい。
従って、本発明の目的は、サイド防漏部が液を捕捉可能な状態に安定的に維持され、漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収層及び防漏層を備えた吸収性本体と、該吸収性本体の両側部に設けられた一対のサイド防漏部とを有する吸収性物品であって、一対の前記サイド防漏部それぞれは、少なくとも一部が、不織布からなる第1層とシート状物からなる第2層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されている立体シートからなり、前記立体シートは、前記第1層が、前記接合部以外の部分において該第1層側に突出して多数の凸部を形成しており、該凸部及び該接合部は、交互に且つ一方向に列をなすように配置され、更に該列が多列に配置されており、一対の前記サイド防漏部それぞれは、前記吸収層に向けられる面が、前記立体シートの第1層側の面からなる吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、サイド防漏部が液を捕捉可能な状態に安定的に維持され、漏れ防止性に優れている。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、液保持性の吸収層20と液不透過性又は液難透過性の防漏層30とを具備する縦長の吸収性本体6と、該吸収性本体6の両側部それぞれに設けられた一対のサイド防漏部7,7とを有する。
吸収層20は、図2に示すように、液透過性の表面シート21と液保持性の吸収体22とからなり、防漏層30は、液不透過性又は液難透過性の裏面シート31からなる。吸収体22は、表面シート21と裏面シート31との間に挟持固定されている。表面シート21、吸収体22及び裏面シート31は一体化されて吸収性本体6を構成している。吸収性本体6の非肌当接面には、吸収性本体6をショーツに固定するための本体粘着部(図示略)が設けられている。
本実施形態のナプキン1における一対のサイド防漏部7,7それぞれは、図2に示すように(一方のみ図示)、不織布からなる第1層2とシート状物からなる第2層3とが部分的に接合されて多数の接合部4が形成されている立体シート10からなり、吸収層20の表面を形成する表面シート21に向けられる面7aが、該立体シート10の第1層2側の面からなる。
立体シート10は、図3に示すように、不織布からなる第1層2が、前記接合部4以外の部分において該第1層側(図3における上側)に突出して多数の凸部5を形成しており、該凸部5及び該接合部4は、交互に且つ一方向に列をなすように配置され、更に該列が多列に配置され、更に該列が多列に配置されている。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、図1及び図2に示すように、立体シート10は、吸収性本体6の長手方向と同方向に長い帯状をなしている。各サイド防漏部7は、吸収性本体6の幅方向中央側(吸収性本体6の長手方向中央線Lに近い側)に、該立体シート10が折り返されて2層構造をなしている部分7Dを有しており、吸収性本体6の幅方向外方側(吸収性本体6の長手方向中央線Lから遠い側)に、1層の立体シート10からなる部分7Sを有する。
立体シート10は、吸収性本体6の幅方向外方側の一側縁と、該吸収性本体6の長手方向の両端部において、裏面シート31又は該裏面シート31上に積層一体化された表面シート21上に公知の接合手段により接合されている。公知の接合手段としては、接着剤やヒートシール、超音波シール等が挙げられる。
本実施形態における立体シート10についてより具体的に説明する。
立体シート10は、第1層2と第2層3からなる2層構造を有し、第1層2と第2層3とは多数の接合部4において部分的に接合されている。第1層2は、接合部4以外の部分において第1層2側に向けて突出しており凸部5を形成している。凸部5の内部は空洞になっている。
本実施形態においては、凸部5はその底面が矩形である。また凸部5は、全体として稜線が丸みを帯びた扁平な直方体又は截頭四角錐体となっている。一方、接合部4も矩形となっている。
凸部5及び接合部4は、交互に且つ一方向に列をなすように配置されている。本実施形態においては図3に示すように、同図中X方向に沿って凸部5及び接合部4が交互に配置され列をなしている。このX方向は、立体シート10の製造工程における流れ方向と一致している。また、凸部5及び接合部4からなる列は、図3中、Y方向に亘って多列に配置されている。
立体シート10においては、一の列における任意の一つの凸部に着目したときに、該列に隣り合う左右の列においては、該一つの凸部と隣り合う位置に凸部が位置していない。「一つの凸部と隣り合う位置に凸部が位置していない」とは、一つの凸部に着目したときに、隣り合う列の完全に同位置に、凸部が位置していないことを意味している。つまり、図3におけるY方向に関して、隣り合う列間における凸部が完全に連なるように凸部が配置されていないことを意味する。従って、一つの凸部と隣り合う位置には、凸部の一部と接合部の一部の双方が存在していてもよいし、或いは接合部のみが存在していてもよい。Y方向に関して凸部が完全に連なるように配置されていると、見掛け上Y方向に長く延びた凸部が形成されることになる。
本実施形態における立体シート10においては、隣り合う2つの列において、接合部は半ピッチずつずれて配置されている。従って、一の列における任意の一つの接合部に着目したときに、該一つの接合部はその前後及び左右が凸部によって取り囲まれて形成された、閉じた凹部となっている。つまり、接合部は千鳥格子状に配置されている。従って、凸部も同様に千鳥格子状に配置されている。
本実施形態における立体シート10は、凸部5及び接合部4からなる列が延びる方向(X方向)を、生理用ナプキン1の長手方向LDと略一致させて配されている。
立体シート10は、例えば、特開2004−174234号公報に記載の、吸収性物品用の表面シートの製造方法と同様にして製造することができる。
即ち、図4に示すように、周面が凹凸形状となっている第1のロール11と、該第1のロール11の凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロール12と噛み合わせ部に、実質的に伸縮しない不織布からなる第1層2を噛み込ませて該第1層2を凹凸賦形し、凹凸賦形した第1層2を、吸引によって第1のロール11における該周面に凹凸賦形された状態のまま保持しつつ、該第1層2に、実質的に伸縮しないシート状物からなる第2層3を重ね合わせ、該第2層3を、第1のロール11における凸部上に位置する該第1層2と接合して、凸部5を有する上記立体シート10を得る。
図4に示す製造方法においては、第1のロール11における凸部とヒートロール14との間で、第1層2及び第2層3を部分的に加熱及び加圧し、接合部として熱融着部を形成している。
また、図4においては、第1層2及び第2層3が、それぞれ、ロール状の原反2’,3’から繰り出されているが、それに代えて、第1層2を構成する不織布や第2層3を構成するシート状物の製造ラインを、立体シート10の製造ラインに連続して設けても良い。
尚、立体シート10の製造方向の特に説明しない点は、特開2004−174234号公報に記載の表面シートの製造方法と同様とすることができる。
本実施形態の生理用ナプキン1によれば、サイド防漏部7の表面シート21に向けられる面に、上述した凸部5及び接合部4が存在するため、ナプキンの着用中に、サイド防漏部7に上方から押圧する力が加わって、サイド防漏部7が表面シート21に押し付けられても、表面シート21の表面を流れた液を、凸部5間の溝部を通じて、立体シート10と表面シート21との間に確実に取り込むことができる。そのため、ナプキン1の側方から液漏れを確実に防止することができる。
このような効果を一層向上させる観点から、生理用ナプキン1は、吸収層の表面を構成する表面シート21が、立体シート10と同様の構成を有する立体表面シート又はその他の肌側へ隆起する凸部を有する立体表面シートからなり、吸収性本体6の両側部において、該立体表面シートの凸部先端と、サイドシートを構成する前記立体シート10の凸部先端とが接触していることが好ましい。立体表面シートとしては、第1層及び第2層の何れもが不織布からなり、厚み方向の液透過性に優れたものが好ましく用いられる。立体表面シートとしては、特開2004−174234号公報や、特開2004−166849号公報に記載の吸収性物品用の表面シートを好ましく用いることができる。
立体表面シートの凸部先端と前記立体シート10の凸部先端とが接触させる構成とすると、表面シート21の表面を流れた液を、立体シート10の凸部5間の溝部及び立体表面シートの凸部間の溝部を通じ、より確実に、表面シート21へ液を移動させることができる。
表面シートにおける凸状部の内部が繊維で満たされている場合には、表面での液流れを抑えやすく、液が流れても表面シートの表面層だけでなく、表面層から凸部の内部を経由して(吸収体もしくは表面シートの下層と接する)裏面層へ至る、液を移動することのできる通路がより多く形成されるようになる点で好ましい。
これに合わせて、サイドシートの第1層、第2層が不織布である場合であって、サイドシートにおける凸状部の内部が空洞である場合には、サイドシートの空洞部分によって液が遮蔽され易く、サイドシートの第1層と第2層の接合部付近でしか液の移動が起こらない形状となる点から好ましい。さらに、接合部で繊維形状が変形するような所謂「フィルム化」が起こっている場合、接合部における液の移動性も制限されることからより好ましい。
また、本実施形態の生理用ナプキン1によれば、サイド防漏部7の表面シート21に向けられる面に存在する凸部5が良好な圧縮回復性を示し、そのような凸部5が分散状態に配置されているため、サイド防漏部7が肌に当たる感触が柔らかい。 生理用ナプキン1においては、糸状ないし帯状の弾性部材が、サイド防漏部7の長手方向に沿って配されていない。
また、本実施形態の生理用ナプキン1においては、上述したように、各サイド防漏部7は、吸収性本体6の幅方向中央側に立体シート10が2層構造をなしている部分7Dを有しており、該2層の立体シート10は、図2に示すように、第2層3側同士が互いに向き合っている。
そのため、サイド防漏部7は、押圧に対して、一つの凸部の圧縮変形可能量より高い圧縮変形が可能であり、そのため、クッション効果が高く、サイド防漏部7が肌に当たる感触が一層柔らかくなる。
また、サイド防漏部7の肌当接面7b側に多数の凸部5が形成され、肌と接触しない部分を連続的に有する構造となっていることから、凸部5と凸部5との間を空気が流れるため、サイド防漏部7と肌との間に良好な通気性を確保することができ、ムレの発生を効果的に防止することができる。
特に、本実施形態における凸部5は、内部が空洞であり、第1層に使用するシートの通気性能、さらには、第2層に使用するシートの通気性能がそのまま生かされるため、通気性やムレ防止性に一層優れている。
尚、立体シート10を構成する第1層2及び第2層3は、何れも、不織布からなることが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1における立体シート10は、第1層2を構成する不織布及び第2層3を構成するシート状物は、何れも実質的に非伸縮性である。この様なシート状物を用いることによって、所望の寸法の凹凸形状を形成するにあたり、前述した第1及び第2のロールの凹凸形状にほぼ即した立体シート10を安定的に且つ再現性良く製造できる。実質的に非伸縮性であるシート状物とは、例えば伸長限界が120%以下であり、それを超える伸長では材料破壊を起こすか又は永久歪みが発生するものをいう。
本発明において、第1層2を構成する不織布又は第2層3を構成するシート状物としては、吸収性物品の形成材料として従来公知の各種の不織布を好ましく用いることができる。
不織布としては、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアースルー法で繊維同士の熱融着点を形成したエアースルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維同士の熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド−メルトブローン複合不織布(SM,SMS,SMMS等の略号で示される場合もある)、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。
第1層2を構成する不織布の構成繊維、又は第2層3を不織布等の繊維材料からなるシート状物から構成する場合の構成繊維としては、熱融着性繊維、特に熱可塑性ポリマー材料からなる繊維が好適に用いられる。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。またこれらの熱可塑性ポリマー材料の組合せからなる芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維も好適に用いることもできる。第1層2及び第2層3は、熱融着性繊維以外に熱融着性を有しない繊維(例えばコットン繊維等)を構成繊維として含んでいても良い。
本実施形態における立体シート10は、第2層3を構成するシート状物も不織布であるが、本発明において第2層3を構成するシート状物は、不織布に限られず、例えば、樹脂フィルム、各種発泡材料等であっても良い。
第1層2を構成する不織布は、柔らかくクッション性に富み、肌の動きに追従変形し易い凸部5を形成し、肌との摩擦を低減して肌への刺激を低減する観点から、構成繊維の平均繊度が0.1〜5.0dtex、特に平均繊度0.1〜3.3dtexであることが好ましい。
(繊度の測定方法)
電子顕微鏡等により繊維の断面形状を計測し、繊維の断面積(複数の樹脂より形成されている繊維では各々の樹脂成分の断面積)を計測するとともに、DSC(示差熱分析装置)により、樹脂の種類(複数樹脂の場合は、おおよその成分比も)を特定して、比重を割り出し、繊度を算出する。
また、第1層2を構成する不織布は、柔らかくクッション性に富み、肌の動きに追従変形し易い凸部5を形成し、肌との摩擦を低減して肌への刺激を低減する観点から、捲縮した繊維を含んでいることが好ましい。
捲縮した繊維としては、機械的にジグザク形状に屈曲させた2次元的な捲縮繊維、又は螺旋状の捲縮を発現した3次元的な捲縮繊維を用いることができる。さらに、熱処理により螺旋状の捲縮を発現した潜在捲縮性繊維が、凸形状の変形による復元性を増す観点から、より好ましく用いられる。潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許第2759331号公報に記載のものが挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)とポリプロピレン(PP)との組み合わせが好適に挙げられる。捲縮繊維は、第1層2を構成する不織布中に50重量%以上、特に70〜90重量%含まれていることが好ましい。
また、第1層2及び第2層3の少なくとも何れか一層が撥水性不織布からなることが、液がサイドシートに浸透し、サイドシートを通り抜けてもれてしまうことを防ぐ点から好ましい。
撥水性不織布としては、繊維表面を撥水性の界面活性剤で処理したエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン複合不織布等を用いることができる。
前記サイドシートの第1層、第2層共に撥水性不織布であるか、第1層、第2層のどちらかがフィルム材料で形成されている場合には、サイドシートを液が浸透してモレることを防止し易い点で好ましい。また、第1層が親水性である不織布、第2層が撥水性不織布の場合には、表面シートへの液の受け渡しを高めることができ、高粘性の体液成分の付着によるサイドシートの浸透によるモレを防ぐことができる点から好ましい。
上述した一又は2以上の効果を一層向上させる観点から、凸部5はその高さH(図3参照)は、1〜10mm、特に3〜6mmであることが好ましい。
また、X方向(列方向)に沿う凸部5の底部寸法Aは2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましく、Y方向(列方向と直交する方向)に沿う底部寸法Bは2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましい。
また、凸部5の底面積は4〜900mm2 、特に4〜25mm2 であることが好ましい。X方向(列方向)での接合部4の接合長さC(図3参照)は、0.1〜20mm、特に0.5〜5mmであることが、通気性を向上させる点から好ましい。
生理用ナプキン1の各部の形成材料としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種の材料を用いることができる。例えば、表面シート21としては、各種製法による液透過性の不織布や有孔フィルム等を用いることができ、吸収体22としては、パルプ繊維等の繊維の集合体又はこれに高吸水性ポリマーを保持させたものを、ティッシュペーパで包んだもの等を用いることができ、裏面シート31としては、樹脂フィルム、不織布や織布に、樹脂フィルムをラミネートしたり、樹脂を含浸したりしたもの等を用いることができる。
以上、本発明の吸収性物品の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に制限されず、適宜変更可能である。例えば、図3に示す立体シート10の凸部5は、四角錐台形状のものであるが、凸部5は、半球状のもの等、他の形状であっても良い。また、互いに隣接する列における凸部5及び熱融着部4が、それぞれ、X方向にずれる程度は、1/2ピッチに代えて、1/3ピッチ、1/4ピッチ等、任意の大きさとすることができる。また、立体シートにおける接合部は、熱融着部に限られず、接着剤や他の方法により第1層2と第2層3との間を接合して形成したものであっても良い。
また、上述した実施形態の生理用ナプキン1においては、サイド防漏部7の全体が立体シート10から構成されていたが、サイド防漏部7の一部のみが立体シート10から構成されていても良い。例えば、立体シート10とは別のシートにおける吸収層20側に向けられる面に、立体シート10を貼り付け、該立体シート10を一部に貼り付けた前記別のシートを、吸収性本体6の両側部に固定してサイド防漏部7を形成しても良い。
また、サイド防漏部7を構成する立体シート10や、該立体シート10を一部に含むシートは、吸収体22上に位置する表面シート21に部分的に固定されていても良い。
また、立体シート10は、凸部5を有する部分における第1層2と第2層との間に空洞を有しないもの、例えば、凸部5を有する部分における第1層2と第2層との間に繊維が充填されているもの等であっても良い。
また、ウイング部を形成する場合には、サイドシートと裏面シートを延出して形成してもよいが、サイドシートのみを延出してウイングを形成しても良く、この場合、サイドシートの第1層と第2層よりウイングを形成しても、第2層のみを延出しても良い。サイドシートの第1層と第2層を延出する場合、ウイング部で凹凸構造を小さくしたり、凹凸構造を形成しないこともできる。サイドシートと裏面シートは、ホットメルト型粘着材やヒートシール加工、またその両方によって、吸収体より外方で長手方向に接合されていることが、防漏性の観点から好ましい。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー、失禁パッド等であっても良い。更に、それらの吸収性物品は、ウイング部を有するものであっても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1の生理用ナプキンに用いた立体シートの一部を拡大して示す斜視図である。 図4は、図1の生理用ナプキンに用いた立体シートの製造方法の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
10 立体シート
2 第1層
3 第2層
4 接合部
5 凸部
6 吸収性本体
7 サイド防漏部
20 吸収層
21 表面シート
22 吸収体
30 防漏層
31 裏面シート

Claims (7)

  1. 吸収層及び防漏層を備えた吸収性本体と、該吸収性本体の両側部に設けられた一対のサイド防漏部とを有する吸収性物品であって、
    一対の前記サイド防漏部それぞれは、少なくとも一部が、不織布からなる第1層とシート状物からなる第2層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されている立体シートからなり、
    前記立体シートは、前記第1層が、前記接合部以外の部分において該第1層側に突出して多数の凸部を形成しており、該凸部及び該接合部は、交互に且つ一方向に列をなすように配置され、更に該列が多列に配置されており、
    一対の前記サイド防漏部それぞれは、前記吸収層に向けられる面が、前記立体シートの第1層側の面からなる吸収性物品。
  2. 前記吸収層の表面が、前記立体シートと同様の構成を有する立体表面シートからなり、前記吸収性本体の両側部において、該立体表面シートの凸部先端と、前記サイド防漏部を構成する前記立体シートの凸部先端とが当接している、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 一対の前記サイド防漏部は、吸収性本体の幅方向中央側に、前記立体シートが折り返されて2枚の積層構造をなしている部分を有し、該部分における2枚の立体シートは、第2層側同士が互いに向き合っている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記第1層を構成する不織布は、構成繊維の平均繊度が0.1〜5.0dtexである、請求項1〜3の何れか記載の吸収性物品。
  5. 前記第1層を構成する不織布は、捲縮した繊維を含んでいる、請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
  6. 前記第1層及び第2層の少なくとも何れか一層が撥水性不織布からなる、請求項1〜5の何れか記載の吸収性物品。
  7. 前記凸部は、内部が空洞である請求項1〜6の何れかに記載の吸収性物品。
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