JP2008147989A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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宏樹 堀越
Shigeru Fujita
茂 藤田
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秀城 竹村
Takeshi Kuga
剛 久我
Hiroyuki Hosogoe
洋行 細越
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Abstract

【課題】誤差拡散法を用いた疑似階調処理過程で生じる高いバンド幅が要求される誤差データアクセスによる影響を効率よく低減し、高速性と高品位を両立した画像形成制御を行なえるようにする。
【解決手段】入力データ転送部201から入力される入力画像情報に基づいて画像形成エンジンに入力する画像形成データを生成する。その際、多値誤差拡散処理部207の疑似階調処理において中間データとして生成される誤差データの発生量をその解像度、階調数、ラスタ長、画像形成エンジンの記録可能な色数などに応じてを算出する。この算出結果に応答して、画像処理手段が入出力する中間データの一時格納先として、RAM104及び画像処理RAM113を選択する分配制御を行う。中間データの分配は、画素ごとに、上位/下位のビット列ごとに、あるいは色要素ごとにこれらを単位として行なう。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力画像情報に基づき画像形成データを生成して画像形成エンジンに供給する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関するものである。
近年、パーソナル・コンピュータ(PC)や複写装置等のOA機器が広く普及しており、これら機器の画像形成装置の一種としてインクジェット方式によりディジタル画像記録を行う装置が急速に発展、普及している。特にOA機器の高機能化とともにカラー化が進んでおり、これに伴って様々なカラー・インクジェット方式の画像形成システムが開発されてきている。
一般にインクジェット方式の画像形成装置は、プリントヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジと、紙などの出力媒体を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備する。そして複数の吐出口からインク液滴を吐出させるプリントヘッドを出力媒体の搬送方向(副走査方向)と直行する方向(主走査方向)にシリアル・スキャンさせ、一方で出力媒体を画像の非形成時に形成幅に等しい量で間欠搬送するものである。さらには、カラー対応の画像形成システムの場合、複数色のプリントヘッドにより吐出されるインク液滴の重ねあわせによるカラー画像を形成する。
インクジェット方式の画像形成装置においてインクを吐出させる方法としては、
(1)吐出口近傍に発熱素子(電気/熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させるサーマル方式。
(2)ピエゾ素子等の電気/圧力変換手段を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出するピエゾ方式。
などが用いられている。
この画像形成方法は、画像形成データに応じてインクを微少な液滴として吐出口から出力媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を行う。このため、ノンインパクトであるため騒音が少ない、ランニング・コストが低い、装置が小型化しやすい、およびカラー化が容易である、などの利点を有していることから、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置において、画像形成手段として広く用いられている。
従来のインクジェット画像形成方法においては、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るためにはインク吸収層を有する専用コート紙を使用する必要があった。しかし、近年では、インクの改良等によりプリンタや複写機等で大量に使用される普通紙への印字適性を持たせた方法も実用化されている。また、出力媒体の大きさについても、宣伝広告用ポスタやアート作品などの製作において大サイズのものが要求されてきている。このようなインクジェット方式の画像形成装置は、優れた画像形成手段として幅広い分野で需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が求められ、また更なる高速化への要求も一段と高まっていると言える。
一般に、カラー・インクジェット方式では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のカラー・インクにブラック(K)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現する。また、自然画像をより高品位に形成するため、上記4色に加えて、特色を加えることで粒状性・階調性・色再現性の改善を実現したものが実用化されている。これらの特色には、ライトC(LC)、ライトM(LM)、ライトY(LY)、グレイ(LK)などの淡色、あるいは、レッド(R)、グリーン(G)などが含まれる。
上述のような画像形成システムは、図9に示すように構成される。画像形成システム(画像形成装置)920は、画像形成コントローラ921と画像形成エンジン922で構成される。画像形成システム920内の画像形成コントローラ921は、ホストPC910内のプリンタドライバ911との間で画像情報や各種制御情報のやりとりをするためのインタフェースや、入力画像情報に基づく画像形成データの生成などを実現する。また、画像形成システム920内の画像形成エンジン922は、出力媒体である記録紙の搬送やキャリッジの駆動を行うとともにプリントヘッドを制御して画像を形成する。
上記の画像形成コントローラ921におけるデータ処理は次のように行なわれる。
ホストPCより入力された画像情報に基づくRGB多値形式などのラスタイメージに対して、CSC(色空間変換)やガンマ補正などの色変換が施されてインク色(たとえばK・C・M・Y)の多値データに変換され、さらに誤差拡散法やディザ法などを用いた疑似階調処理によってインク色ごとの2値データに変換される。このようにして多値の画像データは画像形成エンジン(プリントヘッド)において出力可能なレベル(ここでは2値)に変換されている。
疑似階調処理方法として上述のとおり誤差拡散法とディザ法が広く知られている。誤差拡散法では、注目画素を囲む周辺画素に拡散係数を割り当て、注目画素において発生する量子化誤差を拡散係数に応じて周辺画素に振り分ける。これにより画像全体の濃度が保存されることになり、良好な疑似階調表現が可能となる。一方、ディザ法では、マトリクス状の閾値からなるディザマトリクスを用意し、この各閾値と入力データの各画素との1対1の画素比較を行いドットのON/OFFの2値のうちいずれかの値を決定する。一般に、ディザ法では誤差拡散法を適用した画像に比べて画品位が低下する傾向がある一方、誤差拡散法は誤差が伝播するまで次画素の処理に移行できず、高速処理が困難である。
ここで、基本的な誤差拡散法の2値化処理方法を具体的に説明する。図10は、矢印で示すようにラスタの左から右に処理する際の拡散係数マトリクスの一例を示している。この拡散係数マトリクスとは、各画素に対する誤差の伝播割合を示すものである。
誤差拡散法では、閾値と画素値の比較を行いドットのON/OFFを判定すると同時に、その誤差を算出して周囲の画素値に伝播させる。誤差は画素値と評価値の差で表され、8bitを想定すると、ONのときの評価値は255、OFFのときの評価値は0、閾値を128固定とすると、入力された画素値が200の場合には判定結果はドットON、誤差は−55となる。この例では、同一ラインの後続するA・Bの2画素と隣接下方ラインのC・D・Eの3画素に誤差を拡散する。このように誤差の伝播を行うことで、画像データの濃度が保存される。
ここで、下方ラインの3画素(C・D・E)への拡散誤差は、各画素位置において累積されて、1ラインの誤差データとして誤差メモリに一時格納される。この誤差データは、該当ラインに対する処理において誤差メモリより読み出されて使用される。
最近の画像形成装置のような高解像度の2値出力装置では、より滑らかな中間調画像を表現するために多階調で表現する誤差拡散法(多値誤差拡散法)が利用されており、多値誤差拡散法と濃度パターン法を組み合わせた疑似中間調表現方法を用いる例も多い。
しかしながら先に述べたように、誤差拡散法は、着目している画素にドットを形成したか否かによって生じる階調表現の誤差を周囲画素に分配すると同時に、周囲から拡散された誤差を解消するように着目画素のドットON/OFF判断を行う。したがって、誤差拡散法は、一般に高画質な画像が得られるが処理の高速化が困難である。これに対してディザ法では、ディザマトリクスを構成する閾値と比較することによってドットON/OFF判定を行うため迅速な判断処理が可能であるが、誤差拡散法ほどの記録品位が得られない問題がある。
したがって、もし、記録画質が要求される場合には、疑似階調処理に誤差拡散法を選択することになるが、その場合、どれだけ処理を効率化できるかによって製品の価値が左右されることになる。
また、誤差拡散法を用いた疑似階調処理では演算などの処理負荷以外にも高速化を妨げる要因がある。以下、具体例に基づき、詳細に説明する。
誤差拡散法において、処理画素と同一ライン以外の画素へ誤差を伝播させるために、前述のようにライン処理ごとに次のラインへの拡散誤差を格納するための誤差メモリを備える必要がある。閾値や拡散係数の補正制御を考慮した発生誤差データが12bitで表せるとすると、インク色ごとに1ラスタの画素数に12bitを乗じた容量のメモリが要求されることになる。たとえば、処理画素と同一ラインの他に下方の1ラインに誤差を拡散する場合には、インク色6色、解像度1200dpi、最大印字幅24インチに対応するには、6色×24インチ×1200dpi×12bit×1ライン=260MByteものメモリ容量が必要になる。
疑似階調処理を含む画像データ処理をシステム全体の制御の中心となるシステムLSI内部で実現する場合、このような誤差メモリをLSIに内蔵するSRAMで構成するとコストアップにつながることもあり、システムLSI外部に接続されるシステムメモリを共用する形態が望ましい。
また、ある画素の処理に着目すると、1色につき誤差データの読み出し1回と書き込み1回のアクセスが発生するため、6色処理の場合には合計12回の誤差メモリへのアクセスが必要になる。すなわち、仮に動作周波数200MHzで画素あたり2サイクル処理を実現しようとすると、200MHz/2×12回×12bit=1.8GByte/Sという非常に高いアクセス速度が要求されることになる。
この誤差メモリ入出力が高いバンド幅を要求することにより、多くの問題が生じる。たとえば、1つ目の大きな問題は疑似階調処理性能そのものに与える影響である。このように高いバンド幅を要求される誤差メモリへのアクセスがネックとなって十分な疑似階調処理性能が発揮できない場合がある。また、2つ目の大きな問題はシステム全体に対する影響である。低コスト化の目的から他のデータ処理やシステム制御に必要なメモリとシステムメモリを物理的に共用するシステムでは、誤差メモリ空間への高い頻度のアクセスが他の画像データ処理やシステム動作に悪影響を及ぼしてしまう。
なお、このような画像データ処理の過程で生じるデータ入出力の高いメモリバンド幅の要求は量子化処理に固有の問題ではなく、各種フィルタ処理、解像度変換、圧縮伸張、色変換・補正、ラスタライズ、など、多くの画像データ処理に共通の課題と言える。
このような背景から、高速処理が要求される場合には、誤差拡散法ではなくディザ法を用いて量子化処理を行うシステムなども数多く提案されているが、ディザ法では誤差拡散法に比べて画質が劣化する傾向にあり、最高画質をねらったシステムの階調表現に採用できるほど画質に優れた処理を実現することは困難である。また、できるだけ高画質な画像を得るために画像の一部のドットに対してのみ誤差拡散以外の方式(ディザ法など)を用いるシステムなども提案されているが、全ての画素に対して誤差拡散法を用いた場合と遜色ない画質を得ることが困難なだけでなく、切替え処理による弊害が見られる場合がある。
そこで高速処理が要求される場合には誤差の拡散に制約を設けることで誤差データのbit数や色数を削減して誤差メモリアクセスに必要なバンド幅、すなわちシステム全体への悪影響を低減する方式が提案されている(たとえば下記の特許文献1、特許文献2)。
特開2003−259117号公報 特開2004−328266号公報
一方で、近年、装置の小型化・低コスト化などの要求から更なる機能統合が進み、画像形成コントローラの主要機能は単一のシステムLSIで実現する形態が増えつつある。すなわち、ホストPCとの間のネットワーク制御や、プリンタ言語解析、復号処理、画像データ処理などの画像形成コントローラの機能を1つのシステムLSIで実現するものである。
このようなシステムLSIのメモリシステムに対して、疑似階調処理における誤差メモリアクセスに代表される画像形成データ生成に関わるデータ入出力の要求メモリバンド幅は非常に高く、最適なメモリシステムの構築が高性能化及び低コスト化の両面で望まれる。
また、先に述べたとおり、疑似階調処理において誤差拡散法とディザ法を併用する手法や、誤差の拡散に制約を設けたりする手法が提案されており、誤差メモリアクセスを低減することが可能である。しかしながら、これらの手法を適用した場合、全ての画像領域に対して最適な誤差拡散処理を行う場合に比べて、遜色ない画像品位を得ることは難しい。
本発明の課題は、上述の事情に鑑み、画像形成装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、誤差拡散法を用いた疑似階調処理過程で生じる高いバンド幅が要求される誤差データアクセスによる影響を効率よく低減し、高速性と高品位を両立した画像形成制御を行なえるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明では、入力画像情報に基づいて画像形成エンジンに入力する画像形成データを生成する画像処理手段を有する画像形成装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、前記画像処理手段が画像形成データを生成する際に生じる中間データの発生量を算出し、この算出結果に応答して、前記画像処理手段が入出力する前記中間データの一時格納先として、第一のメモリ手段、および第二のメモリ手段を選択する分配制御を行う構成を採用した。
あるいはさらに、前記画像処理手段が行う画像処理は誤差拡散法に基づく疑似階調処理を含み、前記中間データが前記疑似階調処理において生成される誤差情報である構成を採用した。
あるいはさらに、前記第一のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理において占有使用可能なメモリである構成を採用した。
あるいはさらに、前記第二のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理以外の処理にも共用されるメモリである構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量が、前記第一のメモリ手段において使用可能な容量よりも小さい場合、前記中間データの一次格納先として、前記第一のメモリ手段のみを選択する構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量の増大にともない、前記第二のメモリ手段への分配比率を段階的に高めるよう分配制御する構成を採用した。
あるいはさらに、単位時間あたりの前記第二のメモリ手段との間の中間データ入出力量の変動を抑制するよう分配制御する構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データの解像度、階調数、ラスタ長、画像形成エンジンの記録可能な色数のうち、少なくとも一つを算出パラメータとして、中間データ量算出を行なう構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、画素ごとに、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御する構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を、前記中間データの上位ビット列と下位ビット列に分けて制御する構成を採用した。
あるいはさらに、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、色要素ごとに前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御する構成を採用した。
上記構成によれば、画像形成データを生成する際に生じる中間データの発生量を算出し、この算出結果に応答して、画像処理手段が入出力する前記中間データの一時格納先として、第一のメモリ手段、および第二のメモリ手段を選択する分配制御を行うことにより、誤差拡散法を用いた疑似階調処理過程で生じる高いバンド幅が要求される誤差データアクセスによる影響を効率よく低減し、高速性と高品位を両立した画像形成制御を行なうことができる。
特に、本発明は、誤差拡散法に基づく疑似階調処理を用い、前記疑似階調処理で中間データとして誤差情報が生成されるような構成において有用である。
また、本発明の中間データ分配制御は、前記画像処理手段による前記画像処理において占有使用可能な第一のメモリ手段、前記画像処理手段による前記画像処理以外の処理にも共用される第二のメモリ手段を使い分けて中間データを分配/入出力する構成において効率よく実施することができる。
また、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量が、前記第一のメモリ手段において使用可能な容量よりも小さい場合、前記中間データの一次格納先として、前記第一のメモリ手段のみを選択する、あるいは、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量の増大にともない、前記第二のメモリ手段への分配比率を段階的に高めるよう分配制御する、あるいは、単位時間あたりの前記第二のメモリ手段との間の中間データ入出力量の変動を抑制するよう分配制御する構成を採用することにより、小容量の中間データの場合は第一のメモリ手段へ中間データを集中させる、中間データの容量が大きくなるにつれて、第二のメモリ手段の分配比率を大きくする、さらに、第一および第二のメモリ手段の入出力を均一化する、といった動作が可能となり、これにより中間データを効率よく分配/入出力することができる。
また、中間データの解像度、階調数、ラスタ長、画像形成エンジンの記録可能な色数などに応じて中間データ量算出を行なうことにより、画像形成モードに応じて適切な中間データの分配/入出力が可能となる。
また、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、画素ごとに、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御する、あるいは、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を、前記中間データの上位ビット列と下位ビット列に分けて制御する、あるいは、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、色要素ごとに前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御する構成を採用することにより、画像データの処理単位に応じた効率の良い中間データの分配/入出力が可能となる。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態の一例として、インクジェット方式による画像形成システムに関する実施例を示す。
まず、本実施例で前提とする画像形成システムの概略について説明する。
本実施例の画像形成システムはインクジェット方式を採用する。インクジェット方式の画像形成システムでは、プリントヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジと、紙などの出力媒体を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを備えている。
複数の吐出口からインク液滴を吐出させるプリントヘッドを出力媒体の搬送方向(副走査方向)とは直交する方向(主走査方向)に走査させてインクジェット記録を行い、主走査方向の端部まで画像形成が終了すると、搬送手段により出力媒体を所定幅だけ間欠搬送する。このようなキャリッジ走査動作と搬送動作との繰り返しにより画像形成を実現する。
本実施例における画像形成システムで用いられる各々1280個のノズルを有した4つのプリントヘッドからは1回の吐出動作で4pl(ピコリットル)のインク液滴が吐出される。また、各列1280個からなるノズル列は主走査方向にブラック(K)・シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の各色のインクを吐出するノズル列として順に配列される。また、ヘッドのノズル解像度は1200dpiである。4色を吐出可能なプリントヘッドから吐出されるインク液滴の重ね合せによってカラー画像を形成する。
上述同様、画像形成システムの基本構成は、図9のように画像形成コントローラと画像形成エンジンから成る。このうち、画像形成コントローラ921は、ホストPC等との間で画像情報や各種制御情報のやりとりをするためのインタフェースや、入力画像情報に基づく画像形成データの生成などを実現するものである。また、画像形成エンジン922は、記録紙の搬送やキャリッジの駆動を行うとともにプリントヘッドを制御して画像を形成する。
図1に本実施例における画像形成コントローラの概略構成を示す。図1において、画像形成コントローラ116は、画像形成エンジン115と接続されて、画像形成システム117を構成している。
CPU102は通信インタフェース103を介してホストPC101に接続されている。
CPU102は、各種メモリに格納された情報に基づいて画像形成動作を制御する。このメモリには次のようなメモリデバイスが含まれる。ROM105、EEPROM106には、CPU102の制御プログラムや各種定数データなどが格納される。RAM104は、ホストPC101から受信したコマンド信号や画像情報、その他のデータを格納するためのワークエリアとして用いられる。なお、RAM104は増設ポートを使用することでメモリ容量を拡張できるよう構成することができる。
操作パネル108のキーからユーザが入力する指示情報は、操作パネルインタフェース107を介してCPU102に伝達される。また、CPU102からの命令により、同様に操作パネルインタフェース107を介して操作パネル108のLED点灯やLCD表示が制御される。
拡張カードインタフェース109はHDDや高画質化処理アクセラレータなどの拡張カード110を接続することにより機能拡張を行うためのインタフェースである。
復号部111はホストPC101から受信した圧縮符号化された画像情報を復元(復号)する。
画像処理部112は復号された画像情報に対して色変換・色補正、および疑似階調処理を施して、エンジン仕様に適合した各インク色の画像形成データを生成出力する。画像形成データはエンジンインタフェース114を介して画像形成エンジン115へ送出される。画像処理RAM113は誤差拡散法による疑似階調処理における中間データの少なくとも一部を格納する専用内蔵メモリである。これら画像処理部112及び画像処理RAM113の詳細については後述する。
次に、上記のような画像処理部112における基本的な画像処理フロー(色処理・疑似階調処理)について図2を参照して説明する。
図2において符号201は入力データ転送制御部であり、RAM104に接続されており、画像データ入力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を行う。202は中間データ転送部であり、RAM104及び画像処理RAM113に接続され、誤差データ入出力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を行う。203は出力データ転送制御部であり、RAM104に接続されており、画像データ出力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を行う。
符号204は中間データ分配部であり、多値誤差拡散処理部207の疑似階調処理において中間データとして生成される誤差データの入出力において、誤差データをRAM104と画像処理RAM113に分配し、入出力する制御を行う。
中間データ分配部204の中間データ分配および入出力制御は、ホストPC101から指定された(あるいは現在の機器設定における)モード情報(図3に示したモードのいずれか)に応じて、後述のフローチャートに示すように行なわれる。中間データ分配部204は、ハードウェアから、あるいはCPU102が実行するソフトウェアにより構成することができる。
符号205はCSC(色空間変換)部であり、RGB多値形式の画像情報のインク色変換を実現する。206はガンマ補正部であり、インク色多値形式の画像情報のガンマ補正処理を行う。
符号207は多値誤差拡散処理部であり、多値誤差拡散法に基づくインク色多値形式の画像情報の疑似階調処理を行う。
符号208は2値展開部であり、マトリクステーブルを用いて濃度パターン法により相対的に高い出力解像度のインク色2値データを生成出力する。ここで、多値誤差拡散処理部207は2から17までの出力階調数に対応可能であり、2値展開部は階調数に応じた展開処理を行う。
上記の入力データ転送部201、中間データ転送部202、出力データ転送部203は、DMACのようなハードウェアによるメモリコントローラから構成することができる。
上記のCSC部205、ガンマ補正部206、多値誤差拡散部207、2値展開部208は、ハードウェア(あるいはCPU102のソフトウェア)から構成できる。
また、図2において、符号209は全体制御部であり、各部の状態を監視するとともに内外からの制御情報にしたがい画像処理部全体の制御を行う。全体制御部209は、CPU102のソフトウェアにより構成することができる。
なお、図2(あるいはさらに図1)に示した各ブロックのうち、任意の部分は、専用回路として、LSIのようなハードウェアデバイスに実装することができる。
本実施例においては、疑似階調処理に誤差拡散法を用い、多値誤差拡散部207の制御により、誤差拡散法に基づく疑似階調処理における下方ラインへの累積誤差情報である中間データが生成される。この中間データは、中間データ転送部202、中間データ分配部204の制御により、RAM104と画像処理RAM113に分配し、一時格納する。
ここで、画像処理部112における中間データの格納分配制御について詳細に説明する。
本実施例では、誤差拡散法における下方ラインへの累積誤差情報である中間データは、RAM104と画像処理RAM113に分配して一時格納する。
これらのメモリのうち、RAM104は、システム全体の共用メモリであるが、相対的に大きい容量を持つ。一方、画像処理RAM113は、容量は著しく小さいが、中間データ格納専用として使用できるものとする。
本実施例において、中間データの総容量を決定する可変パラメータは、解像度と階調数とラスタ長である。図3は、本実施例において、選択可能なこれらの画像形成条件を示している。本実施例では、解像度として、標準的な600dpiと高解像度の1200dpiが選択可能である。解像度を1200dpiに高めることにより、特に文字や細線において鮮鋭度・解像感が増して画質改善につながる。また、階調数は標準的な8bitと画質向上のための12bitを選択できる。誤差のbit数の増大は拡散自由度及び精度が高まって高画質化を実現する。ラスタ長は処理対象となる画像情報の主走査方向サイズに依存するもので、本実施例では最大24インチとする。なお、記録に用いるインクの色数は常に4色固定であるものとする。
図3のような画像形成条件において、中間データとして生成される誤差データの総容量が最大になるのは、1200dpi、12bit、24インチの場合であり、この場合、中間データの容量は1200dpi×12bit×24インチ×4色=168KByteとなる。
一方、中間データ格納専用のメモリである画像処理RAM113の容量は32KByteである。たとえば、解像度600dpi、階調数8bitの場合には、ラスタ長13インチ以下であれば、中間データは32KByteの画像処理RAM容量に収まる。また、解像度1200dpi、階調数12bitの場合には、ラスタ長4インチ以下であれば、中間データが画像処理RAM113の容量に収まることになる。
本実施例の分配格納制御においては、中間データ容量の増大にしたがい、段階的にシステム共用メモリであるRAM104への分配比率を高める。また、システム共用メモリであるRAM104に対する負荷変動を抑制するために、RAM104と画像処理RAM113への時間あたりの流量が十分に平滑化されるよう、分配制御を行う。
また、本実施例における中間データの格納分配制御は画素分割方式を採用する。すなわち、画素ごとにRAM104と画像処理RAM113への中間データの格納分配制御を行う。
図4に、本実施例におけるRAM104および画像処理RAM113への中間データの分配処理の流れを示す。この分配制御は、中間データ分配部204により実行される。
まず、ホストPC101から指定された(あるいは現在の機器設定における)画像処理条件(図3に示したモードのいずれか)を参照し(ステップS401〜S403)、疑似階調処理において発生する中間データ容量を求める(ステップS404)。すなわち、解像度指定情報Rを入力し(ステップS401)、続いて、階調数指定情報Aを入力し(ステップS402)、さらに、実際に処理対象となる画像情報のラスタ長Lを入力する(ステップS403)。次に、発生する中間データ容量S=R×A×L×4色を算出する(ステップS404)。この演算された中間データ容量に応じて、以下に示すように中間データの分配先(格納先)を決定する。
まず、中間データ容量S>128KByteであれば(ステップS405)、8画素周期の制御であり、8画素につき1画素を画像処理RAM113、8画素につき残り7画素をRAM104、をそれぞれ格納先とする。すなわち、主走査方向座標X=8N(N:0又は正の整数)の画素については、画像処理RAM113へ、主走査方向座標X=8N+1、8N+2、8N+3、8N+4、8N+5、8N+6、8N+7の画素については、RAM104へ、それぞれ分配する(ステップS406)。
また、中間データ容量128KByte≧S>64KByteであれば(ステップS407)、4画素周期の制御であり、4画素につき1画素を画像処理RAM113、4画素につき残り3画素をRAM104、をそれぞれ格納先とする。すなわち、主走査方向座標X=4Nの画素については、画像処理RAM113へ、主走査方向座標X=4N+1、4N+2、4N+3の画素については、RAM104へ、それぞれ分配する(ステップS408)。
また、中間データ容量64KByte≧S>32KByteであれば(ステップS409)、2画素周期の制御であり、2画素につき1画素を画像処理RAM113、2画素につき残り1画素をRAM104、をそれぞれ格納先とする。すなわち、主走査方向座標X=2Nの画素については、画像処理RAM113へ、主走査方向座標X=2N+1の画素については、RAM104へ、それぞれ分配する(ステップS410)。
最後に、中間データ容量S≦32KByteであれば、全画素の制御は共通であり、全画素について画像処理RAM113を格納先とする。すなわち、主走査方向座標X=Nの画素について、画像処理RAM113へ分配する(ステップS411)。
なお、中間データの分配は、前述のように中間データ転送部202により行なわれるが、実際の中間データ転送は、上述のようにして決定した転送(分配)先を記述したデスクリプタを用意し、中間データ転送部202に読み込ませ、アレイチェーン転送などにより行なわせることができる(後述の実施例でも同様)。
上記のようにして、算出した中間データ容量に基づき行なわれるRAM104と画像処理RAM113への中間データ分配制御の様子を図5に示す。
図5では、図4の処理により算出された中間データ容量が0〜32KB、32〜64KB、64〜128KB、128KB〜の各場合において、RAM104と画像処理RAM113に分配、格納される画素を着色により示している。ここでは、RAM104と画像処理RAM113について、単位となっている8画素分の分配、格納の様子を示している。
上述のように、本実施例においては、解像度や階調数、あるいはラスタ長をパラメータとして決定される下方ラインへの累積誤差データである画像処理の中間データの総容量を算出して、これに応答してRAM104と画像処理RAM113への格納比率・分配方法を決定する。
特に、図4および図5に示したように、専用メモリである画像処理RAM113の容量以下の場合には、全て画像処理RAM113に格納し、中間データ容量が増えるにしたがい、システム全体の共用メモリであるRAM104への分配比率を高めるよう制御する。特に、中間データを画素ごとにその座標に基づいて分配することにより、RAM113に対して大きな負荷変動を与えることなく、効率的にRAM113へのデータ入出力(要求帯域)を抑制することができる。
以上、詳細に説明したように、本実施例では、画像形成コントローラにおける中間データの入出力先を複数のメモリに接続可能とし、解像度や階調数、ラスタ長などに応じた中間データの総容量にしたがい、画素ごとに座標に基づいて最適に分配するようになっている。したがって、誤差拡散法を用いた疑似階調処理過程で生じる、高いバンド幅が要求される誤差データアクセスによるRAM113に対する負荷及び負荷変動を効率よく抑制することができ、高速性と記録品位を両立した優れた画像形成コントローラを提供することができる。
上記実施例1においては、大容量の共用メモリであるRAM104と小容量の専用メモリである画像処理RAM113に対して、画像処理における中間データの総容量にしたがい、画素ごとに座標に応じて格納分配を行う画素分割方式について詳細に説明した。また、色数は4色固定であり、解像度及び誤差階調数のそれぞれに対しては可変パラメータとし、さらにラスタ長をパラメータとして総容量を算出するものを例に挙げた。
これに対し、本実施例においては、画像処理における中間データの総容量にしたがい、上位ビットと下位ビットに分割して格納分配を行うビット分割方式について説明する。本実施例では、色数と解像度のそれぞれを可変パラメータとし、さらにラスタ長をパラメータとして総容量を算出するものとした。また、本実施例では、表現する階調数は固定(12bit)とする。
本実施例における画像形成システムの基本構成は実施例1と同様である(図9)。画像形成システム920は画像形成コントローラ921と画像形成エンジン922で構成され、画像形成エンジンはインクジェット方式を採用した画像形成を行う。また、画像形成コントローラの基本構成(図1)、および画像形成コントローラ内の画像処理部の基本構成(図2)についても、実施例1と同様である。
本実施例における画像形成システムでは、各々1280個のノズルを有した8つのプリントヘッドを備えており、各列1280個からなるノズル列は、ブラック(K)・シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)に加え、特色としてライトシアン(LC)・ライトマゼンタ(LM)・レッド(R)・グリーン(G)を加えた8色のノズルが配列されているものとする。
本実施例において中間データの総容量を決定する可変パラメータは、色数と解像度とラスタ長である。図6は、本実施例において、選択可能なこれらの画像形成条件を示している。本実施例では、色数は、全8色を使用する標準モード、および4色のみを使用して高速性能を高めるモードが選択できる。また、解像度は標準的な600dpiと高解像度の1200dpiが選択可能である。ラスタ長は処理対象となる画像情報の主走査方向サイズに依存するもので、本実施例では最大24インチとする。なお、本実施例では階調数は常に12bit固定である。
図6のような画像形成条件において、中間データの総容量が最大になるのは、8色、1200dpi、24インチの場合であり、この場合、中間データの容量は1200dpi×12bit×24インチ×8色=338KByteとなる。
また、中間データ格納専用のメモリである画像処理RAM113の容量は128KByteである。ここで、色数4、解像度600dpiの場合には、全てのラスタ長(最大24インチ)で、中間データが画像処理RAM113の容量に収まる。また、色数8、解像度1200dpiの場合には、ラスタ長10インチ以下であれば、中間データが画像処理RAM113の容量に収まることになる。
本実施例の分配格納制御においても、中間データ容量の増大にしたがい段階的にシステム共用メモリであるRAM104への分配比率を高める。また、システム共用メモリであるRAM104に対する負荷変動を抑制するために、RAM104と画像処理RAM113への時間あたりの流量が十分に平滑化されるよう、分配制御を行うものである。
本実施例における中間データの格納分配制御はビット分割方式を採用する。すなわち、上位複数ビットと下位複数ビットにスライスしてRAM104と画像処理RAM113への中間データの格納分配制御を行う。
図7に、本実施例におけるRAM104および画像処理RAM113への中間データの分配処理の流れを示す。この分配制御は、中間データ分配部204により実行される。
まず、ホストPC101から指定された(あるいは現在の機器設定における)画像処理条件(図6に示したモードのいずれか)を参照し(ステップS701〜S703)、疑似階調処理において発生する中間データ容量を求める。
すなわち、色数Cを入力し(ステップS701)続いて、解像度指定情報Rを入力し(ステップS702)、さらに、実際に処理対象となる画像情報のラスタ長Lを入力する(ステップS703)。次に、発生する中間データ容量S=C×R×L×8bitを算出する(ステップS704)。中間データ容量に応じて、以下のとおり中間データの分配先(格納先)を決定する。
中間データ容量S>192KByteであれば(ステップS705)、12bitの誤差情報Eのうち4bitは画像処理RAM113、残り8bitはRAM104、をそれぞれ格納先とする。すなわち、下位4bitについて画像処理RAM113、上位8bitについてRAM104、へそれぞれ分配する(ステップS706)。
また、中間データ容量192KByte≧S>128KByteであれば(ステップS707)、12bitの誤差情報Eのうち8bitは画像処理RAM113、残り4bitはRAM104、をそれぞれ格納先とする。すなわち、下位8bitについて画像処理RAM113、上位4bitについてRAM104、へそれぞれ分配する(ステップS708)。
そして、中間データ容量S≦128KByteであれば、全ビットの制御は共通であり、すなわち、全12bitについて画像処理RAM113へ分配する。(ステップS709)。
上記のようにして、算出した中間データ容量に基づき行なわれるRAM104と画像処理RAM113への中間データ分配制御の様子を図8に示す。
図8では、図5と同様の様式で、図4の処理により算出された中間データ容量が0〜128KB、128〜192KB、192KB〜の各場合において、RAM104と画像処理RAM113に分配、格納される画素の上位/下位のビット部分を着色により示している。
上述のように、本実施例においては、色数や解像度、あるいはラスタ長をパラメータとして決定される下方ラインへの累積誤差データである画像処理の中間データの総容量を算出して、これに応答してRAM104と画像処理RAM113への格納比率・分配方法を決定する。専用メモリである画像処理RAM113の容量以下の場合には、全て画像処理RAM113に格納し、中間データ容量が増えるにしたがい、システム全体の共用メモリであるRAM104への分配比率を高めるよう制御する。特に、本実施例では、画素を構成する部分ビットをその座標に基づいて分配することにより、RAM113に対して大きな負荷変動を与えることなく、効率的にRAM113へのデータ入出力(要求帯域)を抑制することができる。
以上詳細に説明した通り、画像形成コントローラにおける中間データの入出力先を複数のメモリに接続可能とし、色数や解像度、ラスタ長などに応じた中間データの総容量にしたがい、画素を構成する部分ビットをその座標に基づいて分配する。したがって、誤差拡散法を用いた疑似階調処理過程で生じる、高いバンド幅が要求される誤差データアクセスによるRAM113に対する負荷及び負荷変動を効率よく抑制することができ、高速性と記録品位を両立した画像形成コントローラを提供することができる。
上記実施例1では、画像処理における中間データの総容量にしたがい、画素ごとに座標に応じて格納分配を行う画素分割方式について詳細に説明した。また、上記実施例2では、中間データの総容量にしたがい、上位ビットと下位ビットに分割して格納分配を行うビット分割方式について説明した。
しかしながら、本発明におけるRAM104と画像処理RAM113への中間データの分配格納制御は、上記実施例に記載の態様に限定されるものではなく、例えば、色要素に応じて格納分配を行う色分割方式なども適用できる。また、格納分配を制御するパラメータはこれまでに述べてきた各パラメータを任意に組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、RAM104に分配される中間データに対して、圧縮符号化を施すことにより、共用メモリであるRAM104のさらなる負荷軽減を実現することができる。
上記各実施例においては、画像処理における高いバンド幅を必要とする中間データとして、誤差拡散法による疑似階調処理で入出力される誤差データを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、疑似階調処理のみならず、解像度変換、圧縮伸張、ラスタライズ、各種フィルタ処理、色変換・補正、など、中間データが生成される他の画像処理に対しても同様に適用することが可能である。
また、上記実施例においては、記録ヘッドが2階調のみで画像表現するインクジェット方式を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成制御で生成される中間データの分配/格納に関するものであって、2階調のみで階調表現を行なう画像形成方式に依存するものではない。たとえば、本発明は、数階調を表現可能なインクジェット方式に適用してもよいし、電子写真方式をはじめとする他方式にも適用することもできることはいうまでもない。
上記実施例においては、画像形成コントローラが画像形成エンジンと一体となって画像形成システムを構成するものについて説明したが、画像形成エンジンと別体で構成される画像処理装置に対しても同様に適用可能である。また、読取装置と組み合わせた複写装置や通信機能を有するファクシミリ装置などにおいても本発明を実施できるのはいうまでもない。
本発明を採用した画像形成コントローラの概略構成を示したブロック図である。 図1の画像形成コントローラによる画像処理機能の概略を示したブロック図である。 図1の画像形成コントローラにおいて中間データ容量に影響するパラメータリスト(実施例1)を示した説明図である。 図1の画像形成コントローラにおける中間データの分配格納制御(実施例1)を示したフローチャート図である。 図4の処理により実施される中間データの分配/格納の様子(実施例1)を示した説明図である。 図1の画像形成コントローラにおいて中間データ容量に影響するパラメータリスト(実施例2)を示した説明図である。 図1の画像形成コントローラにおける中間データの分配格納制御(実施例2)を示したフローチャート図である。 図7の処理により実施される中間データの分配/格納の様子(実施例2)を示した説明図である。 本発明を実施可能な画像形成システムの基本構成を示したブロック図である。 誤差拡散法処理における誤差拡散マトリクスの一例を示した説明図である。
符号の説明
101 ホストPC
102 CPU
103 通信インタフェース
104 RAM
105 ROM
106 EEPROM
107 操作パネルインタフェース
108 操作パネル
109 拡張カードインタフェース
110 拡張カード
111 復号部
112 画像処理部
113 画像処理RAM
114 エンジンインタフェース
115 画像形成エンジン
116 画像形成コントローラ
117 画像形成システム
201 入力データ転送部
202 中間データ転送部
203 出力データ転送部
204 中間データ分配部
205 CSC部
206 ガンマ補正部
207 多値誤差拡散処理部
208 2値展開部
209 全体制御部
910 ホストPC
911 プリンタドライバ
920 画像形成システム
921 画像形成コントローラ
922 画像形成エンジン

Claims (23)

  1. 入力画像情報に基づき画像形成データを生成して画像形成エンジンに供給する画像形成装置において、
    第一のメモリ手段と、
    第二のメモリ手段と、
    前記入力画像情報に基づいて前記画像形成エンジンに入力する画像形成データを生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段が画像形成データを生成する際に生じる中間データの発生量を算出し、この算出結果に応答して、前記画像処理手段が入出力する前記中間データの一時格納先として、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段を選択する分配制御を行う中間データ分配格納制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像処理手段が行う画像処理は誤差拡散法に基づく疑似階調処理を含み、前記中間データが前記疑似階調処理において生成される誤差情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理において占有使用可能なメモリであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第二のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理以外の処理にも共用されるメモリであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間データ分配格納制御手段は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量が、前記第一のメモリ手段において使用可能な容量よりも小さい場合、前記中間データの一次格納先として、前記第一のメモリ手段のみを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記中間データ分配格納制御手段は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量の増大にともない、前記第二のメモリ手段への分配比率を段階的に高めるよう分配制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間データ分配格納制御手段は、単位時間あたりの前記第二のメモリ手段との間の中間データ入出力量の変動を抑制するよう分配制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記中間データ量算出において、前記中間データの解像度、階調数、ラスタ長、画像形成エンジンの記録可能な色数のうち、少なくとも一つを算出パラメータとして、発生する中間データ量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記中間データ分配格納制御手段は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、画素ごとに、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記中間データ分配格納制御手段は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を、前記中間データの上位ビット列と下位ビット列に分けて制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記中間データ分配格納制御手段は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、色要素ごとに前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 入力画像情報に基づいて画像形成エンジンに入力する画像形成データを生成する画像処理手段を有する画像形成装置の制御方法において、
    前記画像処理手段が画像形成データを生成する際に生じる中間データの発生量を算出し、この算出結果に応答して、前記画像処理手段が入出力する前記中間データの一時格納先として、第一のメモリ手段、および第二のメモリ手段を選択する分配制御を行う中間データ分配格納制御過程を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  13. 前記画像処理手段が行う画像処理は誤差拡散法に基づく疑似階調処理を含み、前記中間データが前記疑似階調処理において生成される誤差情報であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 前記第一のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理において占有使用可能なメモリであることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  15. 前記第二のメモリ手段は、前記画像処理手段による前記画像処理以外の処理にも共用されるメモリであることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  16. 前記中間データ分配格納制御過程は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量が、前記第一のメモリ手段において使用可能な容量よりも小さい場合、前記中間データの一次格納先として、前記第一のメモリ手段のみを選択することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  17. 前記中間データ分配格納制御過程は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量の増大にともない、前記第二のメモリ手段への分配比率を段階的に高めるよう分配制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  18. 前記中間データ分配格納制御過程は、単位時間あたりの前記第二のメモリ手段との間の中間データ入出力量の変動を抑制するよう分配制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  19. 前記中間データ量算出において、前記中間データの解像度、階調数、ラスタ長、画像形成エンジンの記録可能な色数のうち、少なくとも一つを算出パラメータとして、中間データ量を算出することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  20. 前記中間データ分配格納制御過程は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、画素ごとに、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  21. 前記中間データ分配格納制御過程は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を、前記中間データの上位ビット列と下位ビット列に分けて制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  22. 前記中間データ分配格納制御過程は、前記中間データ量算出で算出されたデータ容量に基づき、色要素ごとに前記第一のメモリ手段と前記第二のメモリ手段への前記中間データの分配先を制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  23. 請求項12〜22のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法を実施すべく、画像形成装置の構成ハードウェアを制御することを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。
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