JP2007168130A - 記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法 - Google Patents
記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 画像処理過程で生じる高いバンド幅が要求されるメモリアクセスによる影響を低減して、高速かつ高品位な画像形成を行なう装置や方法を提供することである。
【解決手段】 外部からの入力画像情報を第1と第2のメモリを接続したシステムLSIにより画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する際に次の制御を行なう。即ち、記録装置の仕様或いは記録装置の記録モードに従って、システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを第1或いは第2のメモリに選択的に割当てる。
【選択図】 図6
【解決手段】 外部からの入力画像情報を第1と第2のメモリを接続したシステムLSIにより画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する際に次の制御を行なう。即ち、記録装置の仕様或いは記録装置の記録モードに従って、システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを第1或いは第2のメモリに選択的に割当てる。
【選択図】 図6
Description
本発明は記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法に関し、特に、例えば、インクジェット方式に従う記録ヘッドを搭載して記録を行う記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータ(PC)や複写機等のOA機器が広く普及しており、これらの機器の記録装置の一種としてディジタル画像記録を行うインクジェット記録装置が急速に普及している。特に、OA機器の高機能化とともにカラー化が進んでおり、これに伴なって様々なカラーインクジェット記録装置が開発されてきている。
一般にインクジェット記録装置(以下、記録装置)は、記録ヘッド及びインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙などの記録媒体を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを備えている。そして、複数の吐出口からインク液滴を吐出させる記録ヘッドを記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に走査させて記録を行なう一方、非記録時にはその記録幅に等しい量で記録媒体を間欠搬送する。さらには、カラー記録対応の記録装置の場合、複数色のインクを吐出する記録ヘッドから吐出されるインク液滴の重ねあわせによりカラー画像を形成する。
この記録装置においてインク吐出方法としては、次の2つが代表的なものである。
1つは吐出口近傍に発熱素子(電気熱エネルギー変換体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、インクを吐出口から吐出させるサーマル方式といわれるものである。もう1つは、ピエゾ素子等の電気圧力変換手段を用い、インクに機械的圧力を付与してインクを吐出するピエゾ方式といわれるものである。
一般に、前者のサーマル方式は、ノズルの高密度化が容易で、また記録ヘッドを低コストで構成できる反面、発熱を利用するためにインクや記録ヘッドの劣化を招きやすい。一方、後者のピエゾ方式は、吐出制御性に優れ、またインクの自由度が高く、記録ヘッド寿命が半永久的であるといった特徴がある。
ともあれインクジェット記録方法は、記録信号に応じて微少なインク液滴を吐出口から記録媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を行うものであり次のような利点がある。即ち、ノンインパクト記録方法であるため騒音が少ないこと、ランニングコストが低いこと、装置が小型化しやすいこと、およびカラー化が容易であることなどである。このため、コンピュータやワードプロセッサ等と併用され、あるいは単独で使用される複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置において、記録手段として広く用いられている。
さて、従来のインクジェット記録方法では、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るためにインク吸収層を有する専用コート紙を使用する必要があった。しかしながら、近年はインクの改良等によりプリンタや複写機等で大量に使用される普通紙への記録適性を持たせた方法も実用化されている。
また、OHPシートや布、プラスチックシート等の様々な記録媒体への対応が望まれている。こうした要求に応えるため、インクの吸収特性が異なる記録媒体を必要に応じて選択した際に記録媒体の種類に係わりなく最良の記録が可能な記録装置の開発および製品化が進められている。さらに、記録媒体の大きさについても、宣伝広告用のポスタや衣類等の織布に対しては大きなサイズのものが要求されてきている。このような記録装置は、優れた記録手段として幅広い分野で需要が高まっており、より一層高品位な画像の提供が求められ、また更なる高速化への要求も一段と高まっていると言える。
一般のカラーインクジェット記録方法では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のカラーインクにブラック(K)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現する。このような記録装置においては、文字のみを記録するモノクロの記録装置と異なり、カラー画像を記録するにあたっては、インクによる発色性や階調性一様性など様々な要素を考慮する必要がある。
また、このような記録装置では、画像表現を更に多階調もして自然画像をより高品位に形成するため、従来のシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色に加えて、さらに別のインクを加えている。即ち、インク濃度の低いライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ライトイエロ(LY)の3色を加えた7色インクを用いることにより、ハイライト部分の粒状感軽減を実現している。
図11はカラー画像記録に対応した記録装置の概略構成を示すブロック図である。図11に示すように、この記録装置は画像形成コントローラ1201と画像形成エンジン1202で構成される。画像形成コントローラ1201は、PC等のホストとの間で画像情報や各種制御情報を授受するためのインタフェースや入力画像情報に基づく画像形成データの生成などを実現するものである。一方、画像形成エンジン1202は、記録媒体の搬送制御やキャリッジ駆動制御を行うとともに記録ヘッドを駆動してインクを記録媒体に吐出して画像を形成する。
次に、画像形成コントローラにおけるデータフローについて詳細に説明する。
ホストPCより入力された画像情報に基づくRGB多値画像データなどのラスタ画像データにはCSCやガンマ補正などの色変換が施され、例えば、C、M、Y、Kの各インクに対応した多値濃度データに変換される。さらに、誤差拡散法やディザ法などを用いて量子化処理を施し、各インク色に対応した2値データに変換される。このようにして多値の画像データは記録ヘッドで出力可能なレベル(例えば、2値)に変換されている。
近年には、このような画像形成コントローラの主要機能は単一のシステムLSIで実現する形態が増えつつある。
さて、量子化方法として上述のとおり誤差拡散法とディザ法が広く知られている。
誤差拡散法では、注目画素について周辺画素に拡散係数を割り当て、注目画素において発生する量子化誤差を拡散係数に応じて周辺画素に振り分ける。これにより画像全体の濃度は保存されることになり、良好な疑似階調表現が可能となる。一方、ディザ法では、マトリクス状の閾値からなるディザマトリクスを用意し、この各閾値と入力データの各画素との1対1の画素比較を行い、その画素のON/OFFを決定する。一般にディザ法では誤差拡散法を適用した画像に比べて画品位が低下する傾向にあるが、誤差拡散法は誤差が伝播するまで次の画素の処理に移行できず高速処理が困難である。
次に、基本的な誤差拡散法を適用した2値化処理方法を具体的に説明する。
図12は拡散係数マトリクスの一例を示す図である。図12は、矢印で示すようにラスタの左から右に処理する際の拡散係数マトリクスの一例である。
拡散係数マトリクスとは、各画素に対する誤差の伝播割合を示すものである。誤差拡散法では、閾値と画素値の比較を行いドットの各画素のON/OFFを判定すると同時に、その誤差を算出して周囲の画素値に伝播させる。ここで誤差は画素値と評価値の差で表される。例えば、評価値を14ビット(16384階調)で表現する画素値に対してONならば“16383”、OFFならば“0”、閾値を“8192”に固定すると、画素値が“12185”の場合には、判定結果は、その画素を“ON”とする。この場合、誤差は“−4198”となる。図12に示す例では、同一ラインの後続するAとBの2つの画素と、下のラインのC、D、Eの3画素に誤差を拡散する。このように誤差の伝播を行うことで画像データの濃度は保存される。
さらに最近の画像形成装置のような高解像度の2値出力装置には、より滑らかな中間調画像を表現するために多階調で表現する誤差拡散法(多値誤差拡散法)が利用されており、多値誤差拡散法と濃度パターン法を組み合わせた量子化方法を用いる例も多い。
しかしながら先に述べたように、誤差拡散法は、注目画素にドットを形成したか否かによって生じる階調表現の誤差を周囲画素に分配すると同時に、周囲から拡散された誤差を解消するように注目画素のON/OFFの判断を行う方法である。従って、その原理上、一般に高画質な画像が得られるが処理の高速化が困難である。これに対して、ディザ法では、ディザマトリクスを構成する閾値と比較することによって各画素のON/OFF判定を行うため迅速な判断処理が可能である。
このような背景から、高速処理が要求される場合には誤差拡散法ではなくディザ法を用いて量子化処理を行うシステムなども数多く提案されている。
しかしながら、ディザ法を適用すると、誤差拡散法を適用する場合と比べて画質が劣化する傾向にあり、最高画質を達成するのを目的とするシステムの階調表現に採用できるほど画質に優れた処理を実現することは困難である。また、できるだけ高画質な画像を得るために画像の一部のドットに対してのみ誤差拡散以外の方式(ディザ法など)を用いるシステムなども提案されている。しかしながら、全ての画素に対して誤差拡散法を用いた場合と遜色ない画質を得ることが困難なだけでなく、切替え処理による弊害が見られる場合もある。
また、誤差拡散法を用いた量子化処理では演算などの処理負荷以外にも高速化を妨げる要因がある。以下、具体例を挙げながら詳細に説明する。
誤差拡散法では処理画素と同一ライン以外の画素へ誤差を伝播させるためには、ライン処理ごとに次のラインへの拡散誤差を格納するための誤差メモリを備える必要がある。例えば、量子化処理の対象となる入力画像データが各画素14ビットの場合に、閾値や拡散係数の補正制御を考慮すると発生する誤差データは±14ビット、即ち、15ビットで表せる。従って、画像データの各色成分ごとに1ラスタの画素数に15ビットを乗じた容量のメモリが要求されることになる。
例えば、処理画素と同一ラインのほかに下方の1ラインに誤差を拡散する場合には、インク色の数を6色、解像度1200dpi、最大記録幅24インチに対応するには、6×24×1200×15×1=2.47Mビットのメモリ容量となる。
量子化処理を含む画像処理をシステムLSI内部で実現する場合、このような容量の誤差メモリをLSIに内蔵するSRAMで構成するとコストアップにつながることもあり、システムLSI外部に接続されるシステムメモリを共用する形態が望ましい。
また、ある画素の処理に着目すると、1つの色成分データにつき誤差データの読み出し1回と書き込み1回のメモリアクセスが発生するため、6色のインクに対応して6色成分のデータを処理する場合には合計12回の誤差メモリへのアクセスが必要になる。即ち、仮に動作周波数200MHzで1画素あたり2サイクル処理を実現しようとすると、200×106/2×12×15=18Gビット/秒という非常に高いアクセス速度が要求される。
このような誤差メモリの高いバンド幅の要求は多くの問題を引き起こす。
第1の大きな問題は量子化処理性能そのものに与える影響である。このように高いバンド幅を要求される誤差メモリへのアクセスがネックとなって十分な量子化処理性能が発揮できない場合がある。第2の大きな問題はシステム全体に対する影響である。装置の低コスト化の目的から他のデータ処理やシステム制御に必要なメモリとシステムメモリを物理的に共用するシステムでは、誤差メモリ空間への高い頻度のアクセスが他の画像データ処理やシステム動作に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、従来からも高速処理が要求される場合には誤差の拡散に制約を設けることで誤差データのビット数や処理対象の色成分数を削減して誤差メモリへのアクセスに必要なバンド幅を削減し、システム全体への悪影響を低減する方法が提案されている。これは、例えば、特許文献1、特許文献2で開示されている。
上述したような画像処理の過程で生じるデータ入出力の高いメモリバンド幅の要求は量子化処理に固有の問題ではなく、各種フィルタ処理、解像度変換、圧縮伸張、色変換、補正、ラスタライズなど多くの画像処理にも共通に存在する。
特開2003−259117号公報
特開2004−328266号公報
近年、装置の小型化低コスト化などの要求から更なる機能統合が進み、画像形成コントローラ機能に画像形成エンジンの主要機能を統合したシステムLSIが開発されている。即ち、ホストPCとの間のネットワーク制御やプリンタ言語解析、コントローラでの画像データ処理、エンジンでの画像データ処理、モータ制御などを1つのシステムLSIで実現するのである。このようなシステムLSIのメモリシステムは、単一の外部RAMではなく2系統あるいはそれ以上の外部RAMを接続することも多い。例えば、2系統の外部メモリの一方を画像形成コントローラで他方を画像形成エンジンで夫々使用する。
このようなシステムLSIは複数の仕様の異なる複数の画像形成システムに共通に適用される場合がある。また、夫々の画像形成システムは複数の異なる処理モードを備えることが多い。そして、画像形成コントローラと画像形成エンジンの夫々が要求するメモリバンド幅は、画像形成システムの仕様や処理モードなどに従って大きく変動する。
画像形成コントローラの入力情報量、即ち、ホストPCから受信した画像情報の解像度や色数、階調数、或いは複雑さなどが増大すれば、画像形成コントローラ側の要求メモリバンド幅は相対的に増大する。一方、画像形成システムの出力情報量、即ち、記録ヘッドにより画像記録する記録解像度、色数、階調数などが多ければ、画像形成エンジン側の要求メモリバンド幅は相対的に増大する。当然ながら互いの機能、すなわち内部処理量の増減も両者の要求メモリバンド幅に影響を与える。
上述した誤差拡散法を用いた量子化処理をはじめとする画像処理は画像形成コントローラ側の外部メモリを使用する形態が一般的である。先述のとおり、誤差メモリアクセスに代表される画像形成データ生成に関わるデータ入出力の要求メモリバンド幅は非常に高く、最適なメモリシステムの構築が高性能化及び低コスト化の両面で望まれる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、画像処理過程で生じる高いバンド幅が要求されるメモリアクセスによる影響を低減して、高速かつ高品位な画像形成を行なう記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
即ち、外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記画像処理を行うシステムLSIと、前記システムLSIに対して接続される少なくとも第1と第2のメモリと、前記記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当手段と、前記画像処理により得られる画像データを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録手段とを有することを特徴とする。
ここで、前記記録手段は前記記録媒体にインクを吐出して記録を行なう、複数の色のインクを吐出してカラー記録が可能なインクジェット記録ヘッドを含むことが望ましい。
また、前記第1のメモリは入力画像情報をシステムLSIが画像処理する際に必要なデータの入出力に用いられ、一方、前記第2のメモリは前記記録手段が前記記録媒体に画像を記録する際に必要なデータの入出力に用いられるように割当てることが望ましい。
なお、前記入力画像情報は多値の画像データを表す情報であり、前記システムLSIは前記多値の画像データに対して、例えば、誤差拡散処理のような中間調処理を施す機能を有していることが望ましい。この場合、前記中間データは誤差拡散処理により一時的に生成される誤差累積データである。
さて、前記記録装置の仕様は、例えば、ラスタ言語やページ記述言語のような前記入力画像情報を記述する言語と、前記入力画像情報によって表現される画像の解像度と、前記記録媒体に記録される画像の解像度と、前記画像を記録するのに用いられるインク色の数に基づいて定められる。さらに、前記ページ記述言語により前記画像情報が記述される場合、前記システムLSIはページ記述言語を解釈しレンダリング処理を行なう機能を有することが望ましい。
この場合、前記メモリ割当手段は、前記記録装置の仕様が前記ラスタ言語によって記述された画像情報を扱う装置である場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第1のメモリを割当て、前記記録装置の仕様が前記ページ記述言語によって記述された画像情報を扱う装置である場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第2のメモリを割当てることが望ましい。
またさらに、前記記録装置の記録モードは、前記入力画像情報によって表現される画像の解像度と前記記録媒体に記録される画像の解像度と前記画像を記録するのに用いられるインク色の数とに基づいて定められる高画質記録モードと高速記録モードとを含むことが望ましい。
この場合、前記メモリ割当手段は、前記記録モードが高画質記録モードである場合には、前記中間データを格納するバッファとして前記第1のメモリを割当て、前記記録モードが前記高速記録モードである場合には、前記中間データを格納するバッファとして前記第2のメモリを割当てることが望ましい。
また他の発明によれば、外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置に用いられる画像処理制御装置であって、前記画像処理を行うシステムLSIと、前記システムLSIに対して接続される少なくとも第1と第2のメモリと、前記記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当手段とを有することを特徴とする画像処理制御装置備える。
またさらに他の発明によれば、外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録方法であって、少なくとも第1と第2のメモリを接続したシステムLSIにより前記画像処理を行う画像処理工程と、前記記録方法が適用される記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当工程と、前記画像処理により得られる画像データを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
従って本発明によれば、システムLSIが実行する画像処理によって生成される、例えば、メモリ容量への影響が小さい中間データを格納するバッファを記録装置の仕様或いは記録装置の記録モードに従って、第1或いは第2のメモリに選択的に割当てる。これにより、複数メモリに対して効果的にアクセスを分配して負荷バランスを最適に調整することができるという効果がある。
また、記録装置の仕様や記録モードにによって大きく変動するメモリ毎の占有率の偏りを効率よく抑制して、高効率なメモリアクセスを実現することができる。
これは、高速な効率的な記録装置を提供するのに資する。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の概略構成を示した図である。
図1において、601はヘッドカートリッジである。これはブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、レッド(R)、グリーン(G)、バイオレット(V)、グレイ(LK)の8色のカラーインクが夫々封入されたインクタンクと夫々対応する独立した8つの記録ヘッドにより構成されている。各記録ヘッドのノズル数は1280である。また、602はヘッドカートリッジ601を支持し、記録とともにこれらを移動させるキャリッジである。キャリッジ602は非記録状態などの待機時には図のホームポジション(HP)にある。603は搬送ローラであり、補助ローラ(不図示)とともに記録紙605を抑えながら回転し、記録紙605をY方向に随時搬送する。また、604は給紙ローラであり、記録紙605の給紙を行うとともに、搬送ローラ603及び補助ローラと同様に記録紙605を抑える役割を果たす。
なお、8つの記録ヘッド夫々は、搬送方向に1280個のノズルを配置している。
上記構成における基本的な双方向記録動作について、図1を参照して説明する。
待機時にホームポジション(HP)にあるキャリッジ602は記録開始命令によりX方向に移動しながら記録ヘッドの複数のノズルにより記録データに従い記録紙605上にインクを吐出し記録を行う。このキャリッジ移動方向を主走査方向という。記録紙605の端部まで記録が終了すると、搬送ローラ604が回転することによりY方向へ記録紙605を所定幅だけ搬送する。この記録紙搬送方向を副走査方向という。続いて、キャリッジ602はX方向を逆方向に移動しながらインクを吐出して記録を行い、キャリッジ602はホームポジション(HP)に戻る。このようなキャリッジ走査動作と記録紙の搬送動作との繰り返しにより画像記録が実現される。
なお、この記録装置は、図11に示したように、基本的には画像形成コントローラと画像形成エンジンで構成される。
この実施例の記録装置で用いられる夫々が1280個のノズルを有した8つの記録ヘッドからは1回の吐出動作で4plのインク液滴が吐出される。また、各列1280個からなるノズル列は主走査方向にK、C、M、Y、R、G、V、LKインクを吐出するノズル列として順に配列される。また、記録ヘッドのノズル解像度は1200dpiである。
図2はこの記録装置が備える記録モードを示す図である。
図2に示すように、この記録装置は「きれいモード」と「はやいモード」の2つの記録画像モードを備えている。「きれいモード」では4パス片方向記録を行い、出力解像度2400dpi×1200dpiでK、C、M、Y、R、G、V、LKの8色インクを用いて画像記録を行う。一方、「はやいモード」では1パス双方向記録を行い、出力解像度1200dpi×1200dpiでK、C、M、Yの4色インクのみを用いた画像記録を行う。どちらのモードにおいても、入力画像データはRGB各色成分8ビットであり、入力解像度は600dpi×600dpiである。
図3は双方向記録における記録ヘッドの記録走査の様子を示す図である。
図3に示すように、まず往路走査での1280ラインの画像形成の後に1280ライン相当の記録紙搬送を行い、続いて、復路走査での1280ラインの画像形成の後に1280ライン相当の記録紙搬送を行う。これを繰り返すことで双方向記録を実現する。
図4は画像形成システムコントローラの概略構成を示すブロック図である。
特に、この図では、画像形成システムコントローラを構成するシステムLSIの概略構成が示される。このシステムLSIは、画像形成コントローラと画像形成エンジンの主要機能とを統合したSOC(System on Chip)である。
この実施例ではラスタ言語対応の記録装置について説明する。ホストPCでラスタイメージに展開された画像情報は記録装置に転送され、画像形成コントローラによって画像形成エンジンでの画像形成に適した形式のドットデータに変換されて画像形成エンジンへ供給される。
さて、この実施例のシステムLSIはその外部にRAM301とRAM302の2系統のメモリを接続する。画像形成コントローラ側の各モジュールは基本的にRAM301に接続されており、各種バッファとしてRAM301を使用する。一方、画像形成エンジン側の各モジュールは基本的にRAM302に接続されており、各種バッファとしてRAM302を使用する。
CPU303は通信インタフェース304を介してホストPC305に接続される。CPU303は、制御プログラムを格納したROM306、更新可能な制御プログラムや処理プログラムや各種定数データなどを格納したEEPROM307、ホストPC305から受信したコマンド信号や画像情報を格納するためのRAM301にアクセスする。そして、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動作を制御する。
RAM301は増設ポートを使用することでメモリ容量を拡張できるよう構成されている。操作パネル309よりキー入力される指示情報は操作パネルインタフェース308を介してCPU303に伝達され、またCPU303からの命令により同様に操作パネルインタフェース308を介して操作パネル309のLED点灯やLCD表示が制御される。拡張インタフェース310はHDDなどの拡張カード311を接続することにより機能拡張を行うためのインタフェースである。
伸張部312はホストPC305から入力された圧縮ラスタイメージを復号化する。画像処理部313は色変換や量子化といった画像処理を施してエンジン仕様に適合した各色成分の画像形成データを生成出力する。エンジン画像処理部314は画像形成データに対してエンジン仕様に特化した最終的な画像処理を行う。システムLSIの外部にはその他の画像形成エンジン機能を担うエンジンLSI(不図示)が接続されており、画像形成情報についてはエンジンデータ転送部315を介して送信される。また、記録媒体搬送やキャリッジ駆動などの制御情報についてはエンジンインタフェース316を介して通信される。ここで、画像形成コントローラを構成する各部は基本的にRAM301にアクセスするが、一部入出力データのみRAM302との間で入出力する(詳細は後述)。
次に、システムLSI内部における基本的なデータの流れについて説明する。
図5はシステムLSI内の基本データ処理フローを示す図である。
この実施例ではホストPC305でラスタイメージに展開された画像情報が記録装置へ転送され、エンジンでの画像形成に適した形式のドットデータへ変換してエンジンへ供給される。先述のとおり、この実施例の記録装置は「きれいモード」と「はやいモード」の2つの記録モードを選択的に用いて画像記録を実行する。
ホストPC305から通信インタフェース304を介して供給された受信データはコマンドと圧縮ラスタ画像データで構成されている。まず、ブロック201では通信インタフェース制御とコマンド解釈によって受信データから分離された圧縮ラスタ画像データがインタフェース(IF)バッファ202に格納される。ブロック203では圧縮ラスタ画像データに復号化処理を施して伸長し、その結果得られた多値RGBラスタ画像データを伸張(Dec)バッファ204に格納する。
伸張(Dec)バッファ204に一時的に格納されたRGB多値ラスタ画像データはブロック205と206では、画像処理、即ち、色変換と中間調処理(HT)が施され、最終的にはインク色に対応した各色成分1ビットのデータに変換される。まず、ブロック205での色変換処理では、色空間変換処理及びガンマ補正が施され、各インク色に対応した各色成分14ビットのデータを生成する。次のブロック206における中間調処理では多値誤差拡散処理とマトリクス展開処理を組み合わせることで出力解像度の2値データを生成する。
即ち、「きれいモード」では、色変換処理において、K、C、M、Y、R、G、V、LKの全8色インクに関し、各色成分14ビットのデータを生成する。そして、次の中間調処理処理において、多値誤差拡散処理と4×2サイズのマトリクス展開により2400dpi×1200dpiのインク8色に対応して各色成分1ビットのデータに変換する。一方、「はやいモード」では、色変換処理において、K、C、M、Yの全4色に関し、各色成分14ビットのデータを生成する。そして、次の中間調処理において、多値誤差拡散処理と2×2サイズのマトリクス展開による1200dpi×1200dpiのインク4色に対応して各色成分1ビットのデータに変換する。
この多値誤差拡散処理では画素ごとに発生した量子化誤差を隣接する複数画素へ拡散する処理が行われ、下方ラインへ拡散する誤差の画素ごとの累積値が誤差バッファ207に一時的に格納される。また、生成された使用インク色に対応した各色成分1ビットのデータはいったん画像処理(IP)バッファ208に格納された後に、画像形成エンジンへ供給される。画像形成エンジンではブロック209においてエンジン仕様に特化したエンジン画像処理を実行して、その結果をエンジンバッファ210に格納する。そして、ブロック211ではキャリッジ駆動に同期してエンジンデータを読み出しながら記録ヘッドの走査に同期した画像データを生成して出力する。
次に、この実施例で特徴的な画像処理における中間バッファ(ここでは誤差バッファ)のアクセス制御について詳細に説明する。
上述のとおりシステムLSIに外部接続する2系統のメモリは、画像形成コントローラがRAM301を、画像形成エンジンがRAM302を、夫々使用することを基本としている。即ち、圧縮ラスタ画像データを格納するインタフェースバッファ202、復号化処理したラスタ画像データを格納する伸張バッファ204、画像処理結果である画像形成データを格納する画像処理バッファ208はRAM301に構成される。一方、最終段のエンジン画像処理後のエンジンデータを格納するエンジンバッファ210はRAM302に構成される。
ここで、画像形成コントローラは中間調処理に使用する下方ラインへの累積誤差情報(中間データ)のアクセスのみに2つの内部バスのいずれかを選択的に接続可能であり、誤差バッファとしてRAM301とRAM302のいずれかを割当ることができる。累積誤差情報である中間データは色変換処理後の多値データなのでその入出力に要求されるメモリバンド幅は非常に高い。しかし一方で、1〜2ライン程度のバッファサイズで済むことからメモリ容量に与える影響は非常に小さい。また、そのデータは中間調処理だけで参照するものであって処理は局所的で非常に独立性が高い。このことを利用して、この実施例では、中間データのアクセス先を切り替えることで2系統のメモリ負荷バランスの調整を行う。
図6に画像処理部313の詳細な内部構成を示すブロック図である。
図6において、101は入力データ転送制御部であり、RAM301に接続されており、画像データ入力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を担う。102は中間データ転送制御部であり、RAM301とRAM302に選択的に接続され、誤差データ入出力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を担う。103は出力データ転送制御部であり、RAM301に接続されており、画像データ出力転送に関わるバスインタフェース制御及びDMA転送制御を担う。104はCSC部であり、多値RGBデータをインク色の各色成分の濃度データに変換する。105はガンマ補正部であり、インク色に対応した多値濃度データのガンマ補正処理を行う。106は多値誤差拡散部であり、誤差拡散法に基づく量子化処理を行う。107は2値展開部であり、マトリクステーブルを用いて濃度パターン法により出力解像度のインク各色に対応した2値データを生成出力する。108は全体制御部であり、各部の状態を監視するとともに内外からの制御情報に従って、画像処理部313全体の制御を行う。
さて、入力データ転送制御部101を介してRAM301より入力された600dpi×600dpiのRGB各色成分8ビットのデータはCSC部104により各インク色に対応した12ビットのデータに変換される。さらに、その12ビットのデータにガンマ補正部105でガンマ補正が施されてインク色に対応して各色成分14ビットのデータが生成される。インク色の数は、「きれいモード」で8色、「はやいモード」では4色である。多値誤差拡散部106にはガンマ補正部105からの出力データが供給され、中間データ転送制御部102を介して各色成分16ビットの誤差データを入出力しながら誤差拡散法を用いた量子化処理を実現して各インク色についての4ビットのデータを得る。
2値展開部107ではこの4ビットのデータをマトリクステーブルによる濃度パターン法により出力解像度の2値データに変換する。「きれいモード」では4×2サイズのマトリクスにより2400dpi×1200dpiの8色成分夫々1ビットのデータを生成する。一方、「はやいモード」では2×2サイズのマトリクスにより1200dpi×1200dpiの4色成分夫々1ビットデータを生成する。そして、生成された各インク色に対応した2値データは出力データ転送制御部103によりRAM301へ送出される。
さて、入力データ転送制御部101による入力画像情報はRAM301に固定的に接続され、同様に出力データ転送制御部103による出力画像情報もRAM301に固定的に接続される。
一方、中間データ転送制御部102については記録モードに従い接続先を切り替える。この実施例では、「きれいモード」ではRAM301に接続され、「はやいモード」ではRAM302に接続される。即ち、「きれいモード」での中間データアクセスは他の画像形成コントローラの入出力アクセスと共存競合し、「はやいモード」での中間データアクセスは画像形成エンジンの入出力アクセスと共存競合することになる。
「きれいモード」と「はやいモード」とを比較すると、「きれいモード」は出力解像度が高くインク色数も多いので、2値展開後のデータ量が相対的に大きい。しかしながら、「きれいモード」は「はやいモード」と入力解像度が同一で記録パス数が多いので、多値形式でのデータ量は単位時間(記録ヘッドの走査)当たりに換算すると相対的に小さい。即ち、「きれいモード」では画像形成エンジン側のアクセスが集中するRAM302の負荷が重くなり、「はやいモード」では画像形成コントローラ側のアクセスが集中するRAM301の負荷が重くなる傾向にある。
従って、この実施例では画像処理部315の中間調処理における中間データである下方ラインへの累積誤差情報の入出力先を、「きれいモード」ではRAM301、「はやいモード」ではRAM302に切替えている。これにより、メモリ容量に対する影響が小さくメモリバンド幅への影響が大きい中間データアクセスを負荷の軽いほうのメモリに割り振ることで、2系統のRAMの良好な負荷バランスを実現している。
即ち、使用インク色数、記録速度、入出力解像度などの記録条件が異なる複数の記録モードに従って、適応的に画像処理の中間データの入出力先メモリを切替えて、記録モード毎に生じる2系統のメモリの占有率(要求メモリバンド幅)の偏りを抑制する。これにより、2系統のメモリ両者の負荷バランスの均等化を実現している。
従って以上説明した実施例に従えば、画像形成コントローラにおける中間データの入出力先を複数のメモリ、例えば、画像形成コントローラ側メモリと画像形成エンジン側メモリに任意に接続可能としている。そして、記録モードに応じて最適な接続先を選択することにより、複数メモリの占有率、即ち、アクセス負荷を効果的に配分して高速かつ高効率なメモリアクセスを実現している。これにより、多様な仕様の複数の記録モードに対して高効率なメモリシステムが実現される。
<その他の実施例>
上記の実施例では、ラスタ言語対応の記録装置が、記録速度やデータ入出力解像度、使用インク色数などが異なる複数の記録モードに対して、システムLSIでの画像処理に生成される中間データの入出力先となる外部メモリを適応的に選択する例を説明した。この実施例では、システムLSIを複数の記録装置に適用する場合について詳細に説明する。
上記の実施例では、ラスタ言語対応の記録装置が、記録速度やデータ入出力解像度、使用インク色数などが異なる複数の記録モードに対して、システムLSIでの画像処理に生成される中間データの入出力先となる外部メモリを適応的に選択する例を説明した。この実施例では、システムLSIを複数の記録装置に適用する場合について詳細に説明する。
この実施例におけるシステムLSIは異なる画像形式(プリンタ言語)に対応する2種の記録装置に用いられるものとする。
図7は2種類の記録装置の仕様を示す図である。
図7に示すように、記録装置Aは前述の実施例と同様のラスタ言語対応の記録装置であり、ホストPCでラスタイメージに展開された画像情報が記録装置に入力される。これに対して、記録装置Bはページ記述言語(PDL)対応の記録装置であり、ページ単位にPDLで記述されたカラー情報を含む情報を解析してページ単位でラスタイメージを生成する。
ここで、ページ記述言語(以下、PDL)について簡単に説明する。
PDLとは、ページ上の描画データをオブジェクトと呼ばれる文字や図形や画像といった描画要素に分割してオブジェクトコード化することで少ないデータ量でプリンタへ画像情報を転送するための言語情報である。
PDLを用いる場合、まず、ホストPCからPDLで記述された画像形成すべき情報を送信し、プリンタ側において受信したPDLデータを解釈し、ディスプレイリストと呼ばれる中間データを生成して保持する。次に、この中間データにしたがいレンダリング(ラスタイメージへの変換)を行うことで各種情報から記録解像度に対応した画像情報を生成する。なお、PDLにはPostScript(登録商標)に代表される高度なグラフィックス機能に特徴を持つタイプと、LIPSやPCLに代表される高速に記録できる高速処理機能に特徴を持つタイプのものがある。
図7に示されているように、記録装置Aは前述の実施例と同様であり、K、C、M、Y、R、G、V、LKの8色インクを用いて画像形成を行う。一方、記録装置Bも基本構成は同様であるが、K、C、M、Yの4色インクを用いて画像形成を行う。
図8はこの実施例に従う画像形成システムコントローラの概略構成を示すブロック図である。特に、この図では、画像形成システムコントローラを構成するシステムLSIの概略構成が示されている。このシステムLSIは、画像形成コントローラと画像形成エンジンの主要機能とを統合したSOC(System on Chip)である。なお、図8において、既に前述の実施例で説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付しその説明は省略する。
レンダリング部1013はCPU303によって生成されたディスプレイリスト(DL)を解釈してラスタ画像データと各画素に対応する属性ビットを生成する。ページ圧縮部1014はラスタ画像データと属性ビットとを圧縮符号化する。一方、ページ伸張部1015は圧縮符号化されたラスタ画像データと属性ビットとを復号化処理する。そして、画像処理部1016は属性ビットに基づいて文字や図形といったオブジェクト種類に従って最適な画像処理を施してエンジン仕様に適合した各インク色に対応した画像形成データを生成出力する。
このように、この実施例における記録装置は「ラスタ言語」と「ページ記述言語」の2種に対応しており、これを選択的に用いて画像記録を行う。「ページ記述言語」に対して記録装置内部で生成されたラスタ画像データは「ラスタ言語」に従って記録装置に供給されるラスタ画像データと同一で、解像度600dpi×600dpiのRGB各色成分8ビットのデータである。
次に、この実施例に従うシステムLSI内部における基本的なデータの流れについて説明する。
ラスタ言語を扱う記録装置Aに対応したシステムLSI内の基本データ処理フローは、図5を参照して前述の実施例において説明したものと同様であるので、その説明は省略する。即ち、ホストPC305でラスタ画像データに展開された画像情報が記録装置Aへ転送され、そのエンジンでの画像形成に適した形式のドットデータへ変換されてエンジンへ供給される。
なお、この実施例では前述の実施例のような「きれいモード」や「はやいモード」は用いられない。従って、色変換処理において、K、C、M、Y、R、G、V、LKの全8色インクに関し、各色成分14ビットのデータを生成する。そして、次の中間調処理処理において、多値誤差拡散処理と2×2サイズのマトリクス展開により1200dpi×1200dpiのインク8色に対応して各色成分1ビットのデータに変換する。
図9はPDLを扱う記録装置Bに対応したシステムLSI内の基本データ処理フローを示す図である。なお、図9において、既に図5を参照して説明したのと同じ処理ブロックやバッファには同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
この場合には、ホストPCから受信したPDLデータを解釈して生成された中間データであるディスプレイリスト(DL)に従ってラスタ画像データへ変換し、さらにエンジンでの画像形成に適した形式のドットデータへ変換する。なお、PDLデータとは描画内容が記述された画像データであり、文字や数字を表すフォントデータ、幾何学的な線画を表すベクトルデータ、自然画像など各種のビットマップ画像データなどに区分される。
さて、図9に示すように、ホストPC305より通信インタフェース304を介して供給された各種PDLデータはインタフェース(IF)バッファ202に格納される。
次に、ブロック903では、PDLデータの解析処理を行い、これをブロック904において高速なレンダリング処理を行うための中間データ(ディスプレイリスト(DL))に変換する。そして、ディスプレイリスト(DL)バッファ905には通常1ページ分のディスプレイリストを格納する。
続いて、ブロック906では生成格納されたディスプレイリストに従ってRGB各色8ビットのラスタ画像データへの変換処理(レンダリング:RIP)を行なう。ここでは、1ページよりも小さなライン数であるバンド単位のディスプレイリストに従いバンドごとのラスタイメージ変換処理を行う。そして、ラスタ画像データを構成する各オブジェクトの種類を認識してオブジェクト種を示す属性データを付加して描画(RIP)バッファ907に出力する。
レンダリング処理結果であるラスタ画像データ及び属性データは描画(RIP)バッファ907に一時格納された後に、ブロック908では夫々非可逆方式および可逆方式を用いて圧縮符号化処理を施して、その結果をページバッファ909に保持する。
以降、ブロック203では、画像記録に際してページバッファ909に保持されている圧縮データを読み出して伸長(復号化)処理して伸長(Dec)バッファ204に一時格納する。そして、ブロック205では、RGB多値データに対して属性データを参照しながら色変換を、さらに、ブロック206では中間調処理を実行して、各インク色に対応した各色成分1ビットのデータを生成する。
この実施例でも、前述の実施例と同様に、ブロック205での色変換処理では、色空間変換処理及びガンマ補正が施され、各インク色に対応した各色成分14ビットのデータを生成する。次のブロック206における中間調処理では多値誤差拡散処理とマトリクス展開処理を組み合わせることで出力解像度の2値データを生成する。即ち、色変換処理において、K、C、M、Y、R、G、V、LKの全8色インクに関し、各色成分14ビットのデータを生成する。そして、次の中間調処理処理において、多値誤差拡散処理と2×2サイズのマトリクス展開により1200dpi×1200dpiのインク8色に対応して各色成分1ビットのデータに変換する。
次に、この実施例の特徴である画像処理における中間バッファ(ここでは誤差バッファ)のアクセス制御について詳細に説明する。
上述のとおりシステムLSIに外部接続される2系統のメモリは、画像形成コントローラがRAM301を、画像形成エンジンがRAM302を夫々使用することを基本としている。ここで、画像形成コントローラは中間調処理に使用する下方ラインへの累積誤差情報(中間データ)のアクセスのみ2つの内部バスのいずれかを選択的に接続可能である。即ち、この実施例でも誤差バッファとしてRAM301とRAM302のいずれかを割当てることができる。
前述の実施例でも述べたように、累積誤差情報である中間データは色変換処理後の多値データなのでその入出力に要求されるメモリバンド幅は非常に高い。しかし一方で、1〜2ライン程度のバッファサイズで済むことからメモリ容量に与える影響は非常に小さい。また、そのデータは中間調処理だけで参照するものであって処理は局所的で非常に独立性が高い。このことを利用して、この実施例では、中間データのアクセス先を切り替えることで2系統のメモリ負荷バランスの調整を行う。
図10はこの実施例に従う画像処理部313の詳細な内部構成を示すブロック図である。なお、図10において、既に図6を参照して説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付して、その説明は省略する。
また、この実施例では、扱うインク色の数は、記録装置Aで8色、記録装置Bでは4色である。また、2値展開部107では2×2サイズのマトリクステーブルによる濃度パターン法により出力解像度の2値データに変換する。
ここで、中間データ転送制御部102は接続される記録装置の種類を示す情報(装置情報)に従い2つのRAMの接続先を切り替える。即ち、記録装置Aを用いる場合にはRAM301に接続され、記録装置Bを用いる場合にはRAM302に接続される。即ち、記録装置Aでの中間データアクセスは他の画像形成コントローラの入出力アクセスと共存競合し、記録装置Bでの中間データアクセスは画像形成エンジンの入出力アクセスと共存競合する。
記録装置Aと記録装置Bを比較すると、記録装置Aはインク色数が多いことから、2値展開後に入出力するデータ量が相対的に大きい。一方で記録装置BではPDL解釈、ディスプレイリスト(DL)生成、レンダリングといった多値ラスタ画像データ展開に関わる大量のデータ入出力が発生する。即ち、記録装置Aでは画像形成エンジン側のアクセスが集中するRAM302の負荷が重くなり、記録装置Bでは画像形成コントローラ側のアクセスが集中するRAM301の負荷が重くなる傾向にある。
従って、画像処理部の中間調処理による中間データである下方ラインへの累積誤差情報の入出力先を、記録装置Aを使用する場合にはRAM301に、記録装置Bを使用する場合にはRAM302に切替える。これにより、メモリ容量に対する影響が小さくメモリバンド幅への影響が大きい中間データアクセスをメモリアクセス負荷の軽いほうに割り振ることが可能になり、2系統のRAMの良好な負荷バランスを実現することができる。
このようにこの実施例では、対応プリンタ言語、インク色の数、記録速度、入出力解像度などの仕様が異なる複数の記録装置に対して、適応的に画像処理の中間データの入出力先を切り替える。これにより、接続する記録装置の種類によって生じる2系統のメモリの占有率(要求メモリバンド幅)の偏りを抑制して、両者の負荷バランスの均等化を実現する。
従って以上説明した実施例に従えば、画像形成コントローラにおける中間データの入出力先を複数のメモリ、例えば、画像形成コントローラ側メモリと画像形成エンジン側メモリに任意に接続可能とする。そして、接続或いは搭載する記録装置の仕様に応じて最適な接続先を選択することにより、複数メモリの占有率、即ち、アクセス負荷を効果的に配分して高速高効率なメモリアクセスを実現できる。
なお、上記2つの実施例では、画像形成コントローラと画像形成エンジンが夫々使用する別のメモリに対して、画像形成コントローラでの画像形成データ生成に関わる中間データの入出力先を適応的に切り替える構成を例に挙げて説明した。この構成により、多様な記録装置、或いは多様な記録モードに効率よく対応して安価に高性能なメモリシステムを実現することができる。しかし、ここで説明した2系統のメモリ配分についての基本的な思想は上記のような例のみにその適用が限定されるものではない。画像形成コントローラに関わるメモリアクセスの内、例えば、処理負荷の高いPDL展開処理のデータ入出力だけを一方のメモリに割当て、他方のメモリに画像形成エンジンとPDL展開以外の画像形成コントローラに関わるデータ入出力を割当てても良い。このように、記録装置の特性に応じて配分されたメモリ割当てに適用することができる。また、メモリは2系統に限定するものではなく、3つ以上の独立したメモリに対して拡張することもできる。
また、上記2つの実施例では、画像形成コントローラでの誤差拡散法を用いた中間調処理で使用する誤差情報の入出力先メモリを切り替える構成を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の入出力メモリ制御の対象となるデータは、中間調処理における中間データに限定されるものではない。例えば、ラスタライズ、圧縮伸張、解像度変換、フィルタ処理、色補正変換、エンジン画像処理など、様々なデータ処理で発生する所定のメモリバンド幅を必要とした独立性の高い中間データに適用することができる。
さらに、上記2つの実施例では、2系統のメモリと内部ブロックの間を単一のバスで接続する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこのようなバス接続形態に限定されるものではない。例えば、独立した複数のバスで接続する構成であっても良いし、スイッチ構成のバスブリッジに2系統のメモリや内部ブロックが接続される構成であっても良い。
さらに、上記2つの実施例では、K、C、M、Yの4色インク、或いは、K、C、M、Y、R、G、V、LKの8色インクを用いたインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、記録装置で使用可能なインクの色数や色種はこれに限定されるものではない。例えば、Kを除く3色インクを用いたものであってもよいし、ライトシアン(LC)やライトマゼンタ(LM)、ライトイエロ(LY)、ライトブラック(LB)などの淡色系インクを追加したものでもよい。また、搭載する記録ヘッドの数は各インクについて1つに限定するものではなく、一部あるいは全てのインク色に対して複数の記録ヘッドを備えて高速記録を実現する構成をとっても良い。
またさらに、本発明は記録ヘッドの動作原理や構成により制限されるものではない。例えば、上述したサーマル方式を採用したものであってもよいし、ピエゾ方式であってもよい。
またさらに上述の実施例では、インクジェット記録装置により画像形成を行なう場合について説明したは、本発明に適用可能な画像形成システムはインクジェット方式に限定されるものではない。例えば、熱転写方式や熱感熱方式などの他のシリアル記録走査方式や電子写真方式の画像形成システムに適用することも可能である。
またさらに上記実施例では、ディスプレイリスト(DL)生成処理やレンダリング処理や画像形成データ生成処理などを全て画像形成システム内部で行う構成について説明したが、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、これらの一部あるいは全部を接続されるホストPC側のドライバやその他の外部装置で実現する構成であってもよいことは明らかである。
また、本発明が適用される画像形成システムの形態は、コンピュータやワードプロセッサをはじめとする情報処理装置の画像出力装置として一体または別体に設けられるものに限定されるものではない。例えば、画像読取装置と組み合わせた複写装置や通信機能を有するファクシミリ装置などにも本発明は適用可能である。
301、302 RAM
303 CPU
304 通信インタフェース
305 ホストPC
306 ROM
307 EEPROM
308 操作パネルインタフェース
309 操作パネル
310 拡張インタフェース
311 拡張カード
312 伸張部
313 画像処理部
314 エンジン画像処理部
315 エンジンデータ転送部
316 エンジンインタフェース
600 画像形成エンジン
601 ヘッドカートリッジ
602 キャリッジ
603 搬送ローラ
604 給紙ローラ
605 記録紙
1013 レンダリング部
1014 ページ圧縮部
1015 ページ伸張部
303 CPU
304 通信インタフェース
305 ホストPC
306 ROM
307 EEPROM
308 操作パネルインタフェース
309 操作パネル
310 拡張インタフェース
311 拡張カード
312 伸張部
313 画像処理部
314 エンジン画像処理部
315 エンジンデータ転送部
316 エンジンインタフェース
600 画像形成エンジン
601 ヘッドカートリッジ
602 キャリッジ
603 搬送ローラ
604 給紙ローラ
605 記録紙
1013 レンダリング部
1014 ページ圧縮部
1015 ページ伸張部
Claims (13)
- 外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
前記画像処理を行うシステムLSIと、
前記システムLSIに対して接続される少なくとも第1と第2のメモリと、
前記記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当手段と、
前記画像処理により得られる画像データを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記記録手段は前記記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録ヘッドを含み、
前記インクジェット記録ヘッドは複数の色のインクを吐出してカラー記録が可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記第1のメモリは、前記入力される画像情報を前記システムLSIが画像処理する際に必要なデータの入出力に用いられ、
前記第2のメモリは、前記記録手段が前記記録媒体に画像を記録する際に必要なデータの入出力に用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。 - 前記入力される画像情報は多値の画像データを表す情報であり、
前記システムLSIは前記多値の画像データに対して中間調処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。 - 前記中間調処理は誤差拡散処理に基づく処理であり、
前記中間データは前記誤差拡散処理により一時的に生成される誤差累積データであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記記録装置の仕様は、前記入力される画像情報を記述する言語と、前記入力される画像情報によって表現される画像の解像度と、前記記録媒体に記録される画像の解像度と、前記画像を記録するのに用いられるインク色の数に基づいて定められることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の記録装置。
- 前記画像情報を記述する言語は、ラスタ言語、ページ記述言語を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 前記ページ記述言語により前記画像情報が記述される場合、前記システムLSIは前記ページ記述言語を解釈しレンダリング処理を行なう機能を有することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 前記メモリ割当手段は、
前記記録装置の仕様が前記ラスタ言語によって記述された画像情報を扱う装置である場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第1のメモリを割当て、
前記記録装置の仕様が前記ページ記述言語によって記述された画像情報を扱う装置である場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第2のメモリを割当てることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。 - 前記記録装置の記録モードは、前記入力される画像情報によって表現される画像の解像度と前記記録媒体に記録される画像の解像度と前記画像を記録するのに用いられるインク色の数とに基づいて定められる高画質記録モードと高速記録モードとを含むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の記録装置。
- 前記メモリ割当手段は、
前記記録モードが前記高画質記録モードである場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第1のメモリを割当て、
前記記録モードが前記高速記録モードである場合には、前記中間データを格納するバッファとして、前記第2のメモリを割当てることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。 - 外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置に用いられる画像処理制御装置であって、
前記画像処理を行うシステムLSIと、
前記システムLSIに対して接続される少なくとも第1と第2のメモリと、
前記記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当手段とを有することを特徴とする画像処理制御装置。 - 外部より入力される画像情報を画像処理して得られる画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記録方法であって、
少なくとも第1と第2のメモリを接続したシステムLSIにより前記画像処理を行う画像処理工程と、
前記記録方法が適用される記録装置の仕様或いは前記記録装置の記録モードに従って、前記システムLSIが実行する画像処理によって生成される中間データを一時的に格納するバッファを前記第1或いは前記第2のメモリに選択的に割当てるメモリ割当工程と、
前記画像処理により得られる画像データを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録工程とを有することを特徴とする記録方法。
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JP2005365419A JP2007168130A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 記録装置、画像処理制御装置、及び記録方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013208732A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Brother Industries Ltd | 画像記録装置 |
JP2018176613A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
-
2005
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