JP2008147511A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008147511A
JP2008147511A JP2006334623A JP2006334623A JP2008147511A JP 2008147511 A JP2008147511 A JP 2008147511A JP 2006334623 A JP2006334623 A JP 2006334623A JP 2006334623 A JP2006334623 A JP 2006334623A JP 2008147511 A JP2008147511 A JP 2008147511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor light
light emitting
layer
film
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006334623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4963950B2 (ja
Inventor
Naoto Suzuki
直人 鈴木
Yoshio Sato
喜郎 佐藤
Yoshihiro Nakamura
吉博 中村
Yoshiaki Yasuda
喜昭 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2006334623A priority Critical patent/JP4963950B2/ja
Publication of JP2008147511A publication Critical patent/JP2008147511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4963950B2 publication Critical patent/JP4963950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/44Structure, shape, material or disposition of the wire connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/45Structure, shape, material or disposition of the wire connectors prior to the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/45001Core members of the connector
    • H01L2224/45099Material
    • H01L2224/451Material with a principal constituent of the material being a metal or a metalloid, e.g. boron (B), silicon (Si), germanium (Ge), arsenic (As), antimony (Sb), tellurium (Te) and polonium (Po), and alloys thereof
    • H01L2224/45138Material with a principal constituent of the material being a metal or a metalloid, e.g. boron (B), silicon (Si), germanium (Ge), arsenic (As), antimony (Sb), tellurium (Te) and polonium (Po), and alloys thereof the principal constituent melting at a temperature of greater than or equal to 950°C and less than 1550°C
    • H01L2224/45144Gold (Au) as principal constituent
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

【課題】 新たな設備を導入したりすることなく、硫化や熱などによる反射層の反射率の低下を防止し、かつ半導体発光素子と反射層との接合性を変化させずに半導体発光素子を取付けることを可能にする。
【解決手段】 本発明の半導体発光装置は、所定の基板(例えばシリコン基板)3aと、前記所定の基板3a上に形成された反射層3eと、前記反射層3e上に形成された当該反射層3eよりも薄い膜厚のTiコート層3fと、半導体発光素子4とを有し、前記反射層3eは、半導体発光素子4から出射された光に対する反射面としての機能を有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体発光装置およびその製造方法に関する。
近年、発光素子としてLEDを用いた半導体発光装置が普及してきており、光取り出し効率と耐久性のより一層の向上が求められている。半導体発光装置の一例として、特許文献1には、Si(シリコン)ウエハに異方性エッチングで形成したホーンの中に発光素子への給電のための金属膜が施されたLEDパッケージが開示されている。ホーンの中の金属膜は、給電のための電極用途だけでなく、発光素子から出射された光を効率よく上部に取り出すための反射膜としても用いられる。
すなわち、ホーンの中の金属膜は、Siウエハの表面に形成された絶縁膜としての酸化シリコン膜SiOの上に、Ti(チタン)やCr(クロム)などのSiOとの密着層、その上に、Au(金)−Sn(スズ)共晶接合やハンダ接合等がSiウエハに拡散するのを防ぐためのNi(ニッケル),Pt(白金)等でできたバリアメタル層、そして最上層が高い反射率を有する反射層から構成されており、この構成により、LEDからの光束を効率よく外部に取り出すことが出来る。
このように、シリコン基板にホーンを形成し、ホーンの中に金属膜を成膜し、この金属膜をエッチングもしくはリフトオフすることで電極パターンを形成することが出来る。ここで、ホーンの内部に成膜された金属膜は、上述したように、半導体発光素子から発する光を効率良く上部に取り出す反射膜の役割も兼ねる。
このように電極パターンを形成したシリコン基板に対し、半導体発光素子をダイボンディングした後にワイヤーボンディングにて電気的に接続するか、バンプを介して電気的に接続した後に、樹脂封止することにより、半導体発光装置を作製することが出来る。
特開2005−277380号公報
ところで、反射層には、金属の中でも特に反射率の高いものが用いられる。
図1に、各金属の光の波長に対する反射率を表したグラフを示す。図1に示すように、Ag(銀)は、可視域の反射率が最も高く、LEDパッケージの主な反射膜兼電極材料として,すなわち反射層の材料として用いられている。
このように、Ag(銀)は可視光領域において反射率が最も高い金属であり、光を効率良く取り出すことができるという点で半導体発光装置の反射膜(反射層)に最適な金属である。しかし、Agは化学的に活性な金属であり、硫化をはじめとした耐食性に劣り、加熱による凝集が容易に起こるという欠点を有する。
そのため、本願の先願である特願2006−010733では、Agに合金元素を添加し、耐食性及び耐熱性を高めている。しかし、Agに合金元素を添加しても、硫化や熱を原因とした反射率の低下は完全には避けられない。すなわち、半導体発光装置の反射膜(反射層)としてAg合金を使用し、通電を繰り返した場合、周囲環境の影響を受けてAg合金の反射率が低下し、結果として、光束の低下,色ムラの発生などが起こる恐れがある。
Ag合金の表面反応を抑制するには、反射率を低下させないような透過率の高い酸化膜,窒化膜を用いた保護膜の形成が有効であると考えられる。しかし、酸化膜,窒化膜の作製にはRFスパッタリング装置やCVD装置が必要となり、従来プロセスとは異なる成膜設備が必要となる。また、酸化膜,窒化膜は絶縁性であるので、裏面電極を有する半導体発光素子を直接ダイボンディングすることが出来ない。フォトリソグラフィープロセス及びエッチング工程により、接合部分の金属部を露出させることで直接ダイボンディングすることは可能であるが、プロセス工程が増えるという問題点がある。
本発明は、新たな設備を導入したりすることなく、硫化や熱などによる反射層の反射率の低下を防止し、かつ半導体発光素子と反射層との接合性を変化させずに(すなわち、フォトリソグラフィープロセス,エッチング工程などの工程を追加することなく)半導体発光素子を取付けることの可能な半導体発光装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、所定の基板と、
前記所定の基板上に形成された反射層と、
前記反射層上に形成された当該反射層よりも薄い膜厚のTiコート層と、
半導体発光素子とを有し、
前記反射層は、前記半導体発光素子から出射された光に対する反射面としての機能を有している、ことを特徴とする半導体発光装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体発光装置において、前記反射層は、AgまたはAlまたはAg合金により形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の半導体発光装置において、前記Ag合金は、Bi,Au,Pd,Cu,Pt,Ndの中の少なくとも1種を含有する合金であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記Tiコート層は、Tiにより形成されたものであるか、または、Tiと酸素,窒素,炭素のうちの少なくとも1つとのTi化合物をTiの一部に含むものであることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記Tiコート層は、厚さが0.35nm〜2nmであることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の半導体発光装置において、前記所定の基板の表面には絶縁膜が形成され、該絶縁膜と前記反射層との間には、前記絶縁膜と前記絶縁膜の上方に形成される層との密着性を図るための密着層が形成され、前記密着層は、TiまたはTi合金により形成されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、(a)シリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記絶縁膜上に、TiまたはTi−Ni合金を材料とした密着層を形成する工程と、
(c)前記密着層上に、NiまたはPtまたはPdを材料としたバリアメタル層を形成する工程と、
(d)前記バリアメタル層上に、AgまたはAlまたはAg合金を材料とした反射層を形成する工程と、
(e)前記反射層上に、Tiコート層を形成する工程と、
(f)半導体発光素子を取付ける工程と、
を有していることを特徴とする半導体発光装置の製造方法である。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の半導体発光装置の製造方法において、前記工程(a)は、
(a−1)シリコン基板に異方性エッチングを行うことにより、(100)面の底面と4つの(111)面の傾斜側面からなるホーンを形成する工程と、
(a−2)前記ホーンが形成されたシリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
を有していることを特徴としている。
請求項1乃至請求項8記載の発明によれば、所定の基板と、
前記所定の基板上に形成された反射層と、
前記反射層上に形成された当該反射層よりも薄い膜厚のTiコート層と、
半導体発光素子とを有し、
前記反射層は、前記半導体発光素子から出射された光に対する反射面としての機能を有しており、反射層上にはTiコート層が形成されていることにより、新たな設備を導入したりすることなく、硫化や熱などによる反射層の反射率の低下を防止し、かつ半導体発光素子と反射層との接合性を変化させずに(すなわち、フォトリソグラフィープロセス,エッチング工程などの工程を追加することなく、例えば、裏面電極を有する半導体発光素子をTiコート層に直接ダイボンディングするなどして)、半導体発光素子を取付けることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図2は本発明の半導体発光装置の構成例を示す図である。図2を参照すると、この半導体発光装置(例えば、LEDパッケージやLEDランプ等)は、所定の基板(例えばシリコン基板)3aと、
前記所定の基板3a上に形成された反射層3eと、
前記反射層3e上に形成された当該反射層3eよりも薄い膜厚のTiコート層3fと、
半導体発光素子4(例えばLEDチップ等)とを有し、
前記反射層3eは、半導体発光素子4から出射された光に対する反射面としての機能を有している。
また、図3は本発明の半導体発光装置のより具体的な構成例を示す図である。図3を参照すると、この半導体発光装置は、所定の基板(例えばシリコン基板)3aと、
前記所定の基板3aの表面に形成された絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)3bと、
前記絶縁膜3b上に形成された密着層3cと、
前記密着層3c上に形成されたバリアメタル層3dと、
前記バリアメタル層3d上に形成された反射層3eと、
前記反射層3e上に形成された当該反射層3eよりも薄い膜厚のTiコート層3fと、
半導体発光素子4とを有し、
前記反射層3eは、半導体発光素子4から出射された光に対する反射面としての機能を有している。
ここで、所定の基板(例えばシリコン基板)3aの表面は、後述する図8,図9の例では、ホーンの形状に加工され、この場合、図9に示すようにホーン22の表面に(ホーン22の底面のみならずホーン22の傾斜側面(斜面)にも)、絶縁膜3b,密着層3c,バリアメタル層3d,反射層3e,Tiコート層3fが形成される。仮に図4(b)に示すようにホーン22の斜面に絶縁膜3b,密着層3c,バリアメタル層3d,反射層3e,Tiコート層3fが形成されないときには、半導体発光素子4から出射された光のうちホーン22の斜面に向かう光はホーン22の斜面に吸収されて光取り出し効率が低下してしまうが、図4(a)に示すようにホーン22の斜面に絶縁膜3b,密着層3c,バリアメタル層3d,反射層3e,Tiコート層3fが形成されるときには、半導体発光素子4から出射された光のうちホーン22の斜面に向かう光はホーン22の斜面で反射されて光取り出し効率を向上させることができる。
また、図2,図3の構成例において、反射層3eは、さらに導電性を有していても良く、この場合、Tiコート層3fおよび反射層3eと半導体発光素子4とを電気的に接続することができ、反射層3eを、半導体発光素子4に対する反射膜兼電極として機能させることができる。具体的には、例えば、半導体発光素子4をTiコート層3fを介して反射層3eと電気的に接続することもできる(半導体発光素子4をTiコート層3fにボンディング(ワイヤボンディングやダイボンディング等する構造にすることもできる)し(具体例として、裏面電極を有する半導体発光素子をTiコート層3fに直接ダイボンディングすることなどもできるし))、あるいは、例えばTiコート層3fの一部に開口部を設けるなどして、半導体発光素子4を反射層3eと直接ワイヤボンディングする構造(反射層3eと直接電気的に接続する構造)にすることもできる。
具体的に、反射層3eは、AgまたはAlまたはAg合金により形成されている。ここで、AgまたはAg合金は、400〜1000nmの波長範囲で高い反射率を有するので、半導体発光素子4として、400〜1000nmにピーク波長を有する半導体発光素子(例えばLED)を用いる場合の反射層3eの材料として適している。また、Alは、200〜1000nmの波長範囲で高い反射率を有するので、半導体発光素子4として、200〜1000nmにピーク波長を有する半導体発光素子(例えばLED)を用いる場合の反射層3eの材料として適している。
なお、上記Ag合金は、Bi,Au,Pd,Cu,Pt,Ndの中の少なくとも1種を含有する合金である。具体的に、Ag合金としては、例えばBiを0.05〜0.15at.%含有し、Au,Pd,Cu,Pt,Ndの中の少なくとも1種をBiよりも多く含有する合金が耐久性の観点より望ましい。
上記のように、半導体発光素子4として、400〜1000nmにピーク波長を有する半導体発光素子を用いる場合、反射層3eを、AgまたはAlまたはAg合金により形成できるが、この中でもAg合金で形成されるのが好ましい。すなわち、Agは400〜780nmの可視光領域の全ての波長範囲および赤外領域(〜約1000nm)において高い反射率を有する金属であり、光を効率良く取り出すことができるという点で半導体発光装置の反射膜(反射層)に最適な金属である。しかし、Agは化学的に活性な金属であり、硫化をはじめとした耐食性に劣り、加熱による凝集が容易に起こるという欠点を有する。換言すれば、純Agの薄膜は、空気中に長時間曝された場合や高温多湿下に曝された場合等に薄膜表面の酸化等が起こりやすい。また、Ag結晶粒が成長したり、Ag原子が凝集したりする等の現象が生じやすく、これらに起因して、導電性の劣化や反射率の低下が生じたり、基板との密着性が劣化したりするといった問題が発生する。これに対し、反射層3e(反射膜兼電極)をAg合金とすることにより(Agに合金元素を添加することにより)、耐食性及び耐熱性を高めることができるが、硫化や熱を原因とした反射率の低下は完全には避けられない。
そこで、本発明においては、図2,図3の構成例に示したように反射層3e上に反射層3eよりも薄い厚さとしたTiコート層3fを形成している。Tiコート層3fは、Tiで形成されているが、その一部にTiが酸化,窒化,あるいは炭化した薄い膜厚の場合もTiコート層3fに含まれる。すなわち、Tiコート層3fは、Tiにより形成されたものであるか、または、Tiと酸素,窒素,炭素のうちの少なくとも1つとのTi化合物(例えば、TiOやTiOなど)をTiの一部に含むものである。
また、Tiコート層3fは、具体的には、厚さが0.35nm〜2nm程度の薄い膜厚のものである。
このように、Tiコート層3fが、反射層3eよりも薄い膜厚のものとなっていることにより、後述のように、Tiコート層3fは、半導体発光素子4からの光に対する反射層3eの反射率に影響を及ぼさず(すなわち、Tiコート層3fの光の透過性を高く維持でき、半導体発光素子4からの光に対する反射層3eの反射率を低下させず)、かつ、電極としての高い導電性(小さな抵抗値)をも有しており、さらに、Tiコート層3fが設けられることによって、反射層3eの表面を保護することができる。すなわち、Tiコート層3fは、硫化や熱などによる反射層3eの反射率の低下を防止する表面保護層として機能する。より詳細に、前述のようにAgまたはAg合金を反射層3eの材料として用いた場合、Tiコート層3fが設けられていないときには、AgまたはAg合金は硫化や熱などによって反射率が低下してしまうが、Tiコート層3fが用いられることによって、AgまたはAg合金の硫化や熱などによる反射率の低下を防止できる。また、Alが反射層3eの材料として用いられる場合、AlはAgに比べれば硫化や熱などによる反射率の低下は少ないが、それでも、Tiコート層3fが用いられることによって、Alの硫化や熱などによる反射率の低下を防止できる。
また、図3の構成例において、密着層3cは、シリコン基板3aの表面に形成された絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)3bと該絶縁膜3bの上方に形成される層(具体的には、バリアメタル層3d)との密着性を図るために設けられ、TiまたはTi合金(例えばTi−Ni合金)により形成されている。なお、このように、密着層3cをTiまたはTi合金(例えばTi−Ni合金)により形成することができるが、密着層3cがTi合金(例えばTi−Ni合金)によって形成される場合には、加熱がなされることによる密着層3cの密着性の低下を防止できる。
また、バリアメタル層3dは、Au(金)−Sn(スズ)共晶接合やハンダ接合等がシリコン基板3aに拡散するのを防止するために設けられ、NiまたはPtまたはPdにより形成されている。
本発明の半導体発光装置は、例えば以下の工程によって作製される。
すなわち、本発明の半導体発光装置は、
(a)所定の基板(例えばシリコン基板)3aの表面に絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)3bを形成する工程と、
(b)前記絶縁膜3b上にTiまたはTi−Ni合金を材料とした密着層3cを形成する工程と、
(c)前記密着層3c上にNiまたはPtまたはPdを材料としたバリアメタル層3dを形成する工程と、
(d)前記バリアメタル層3d上にAgまたはAlまたはAg合金を材料とした反射層3eを形成する工程と、
(e)前記反射層3e上にTiコート層3fを形成する工程と、
(f)半導体発光素子4を取付ける工程(より具体的には、例えば、Tiコート層3fおよび反射層3eに半導体発光素子4を電気的に接続する工程)と、
によって作製することができる。
ここで、密着層3c、バリアメタル層3d、反射層3e、Tiコート層3fは、スパッタリングまたは蒸着またはCVDによって形成することができる。
また、前記工程(a)は、具体的には、例えば、
(a−1)シリコン基板3aに異方性エッチングを行うことにより、(100)面の底面と4つの(111)面の傾斜側面からなるホーンを形成する工程と、
(a−2)前記ホーンが形成されたシリコン基板3aの表面に絶縁膜3bを形成する工程と、
を含むものにすることができる。
あるいは、前記工程(a)は、例えば、
(a−1)シリコン基板3aに異方性エッチングを行うことにより、(100)面の底面と4つの(111)面の傾斜側面からなるホーンを形成する工程と、
(a−2)前記ホーンの傾斜側面を等方性エッチングして該ホーンの角度に丸みを持たせる工程と、
(a−3)前記ホーンが形成されたシリコン基板3aの表面に絶縁膜3bを形成する工程と、
を含むものにすることができる。
ここで、(100)面の底面と4つの(111)面の傾斜側面からなるホーンを形成する工程は、例えば、結晶性シリコン基板をKOHやTMAH等のアルカリ性溶液にて、結晶異方性エッチング加工することによってなされる。この場合、結晶性シリコン基板をKOHやTMAH等のアルカリ性溶液にて、結晶異方性エッチング加工すると、{100}に平行な底面と、底面54.7°の角度を有する{111}に平行な4つの斜面からなるホーンが形成される。
本発明では、薄い膜厚のTiコート層3fを反射層3e(AgまたはAlまたはAg合金)の表面保護層として反射層3e上にコーティングすることにより、反射層3e(AgまたはAlまたはAg合金)の持つ高い反射率と導電性および半導体発光素子4(例えばLEDチップ等)との良好な接合性(具体的には例えばダイボンド特性)を維持したまま、酸化や硫化に対する耐食性や加熱プロセスに対する耐熱性を著しく向上させることができる。
そして、本発明では、在来の半導体発光装置の作製プロセスにTiコート層3fのコーティング工程を追加するだけの簡便な製造方法であり、フォトリソグラフィー工程等の追加は一切必要ない。特に、もともとプロセスにおいて密着層としてTiを使用していた場合には、追加の設備や追加の材料無しで、Ti薄膜による表面保護コーティングを実施することが可能であり、産業応用上極めて有利である。
図5に、半導体発光装置の一例として、平板状のサブマウントを用いて半導体発光素子を実装したLEDパッケージを示す。図5に示すように、2つのリードを有するリードフレーム2が取付けられた樹脂ハウジング1内の一方のリード上にシリコンサブマウント3を銀ペーストでダイボンディングする。
図6に、平板状のシリコンサブマウント3の断面図を示す。平板状のシリコンサブマウント3を形成するための基体として、シリコン基板3aを用いる。シリコン基板3aの表面は光学研磨処理によって平坦化されている。まず、シリコン基板3aの表面全体に、拡散炉を用いて熱酸化により絶縁膜としての酸化シリコン膜3bを形成する。これにより、リードにシリコンサブマウント3をダイボンドしても、シリコンサブマウント3とリードとの絶縁を保つ。次に、酸化シリコン膜3bで覆われたシリコン基板3aの上面に、前述したような金属膜3c,3d,3e,3fを積層する。
上記のような構成のシリコンサブマウント3を一方のリードの上にダイボンドした後、シリコンサブマウント3の上に半導体発光素子4をこれもダイボンディングする。
図7に、半導体発光素子4の構成例を示す。半導体発光素子4は、赤(R)、緑(G)又は青(B)の発光色を有する単色LEDである。例えば、赤色の場合、半導体層のアルミガリウム砒素(AlGaAs)を用いる。緑色の場合はガリウムリン(GaP)、青色の場合はガリウムナイトライド(GaN)等が用いられる。赤色の場合、例えば、図7に示すように、ガリウム砒素(GaAs)基板4bの上に、半導体層4cが形成される。半導体層4cは、p型半導体層4d、発光層4e、n型半導体層4fが積層している。さらに、最下部と最上部に金属電極4a、4gが設けられる。緑色の場合は、例えば基板にGaP等を用い、赤色の場合と同じように、GaP基板の上に半導体層を積層し、最下部と最上部に金属電極を設ける。青色の場合は、例えば特願2005−167319号公報中の図1および段落「0017」〜「0023」に記載の構成からなっている。
上記のような構成の半導体発光素子4の下部電極をシリコンサブマウント3とダイボンディングすると、シリコンサブマウント3上のTiコート層3fと半導体発光素子4の下部は電気的機械的に接続される。続いて、半導体発光素子4の下面に接続されているシリコンサブマウント3上のTiコート層3fと、シリコンサブマウント3をダイボンディングしていない側のリードとをワイヤボンディングする。そして、半導体発光素子4の上面の電極と、シリコンサブマウント3をダイボンディングしている側のリードとをワイヤボンディングする。最後に、樹脂ハウジング内に透明又は蛍光体入りの樹脂を充填して、LEDパッケージが完成する。
図8に、LEDパッケージの他の構成例を示す。すなわち、図8は、シリコンサブマウント3として、ホーンタイプのシリコンサブマウントを用いて半導体発光素子4を実装したLEDパッケージを示す。図8に示すように、構成は図5に示すような平板状のシリコンサブマウント3を用いた場合とほとんど同じである。ホーン付のシリコンサブマウント3を一方のリードにダイボンディングする。シリコンサブマウント3のホーンを含む上面には、金属膜3c,3d,3e,3fが積層している。このシリコンサブマウント3のホーン底部に半導体発光素子4をダイボンドし、半導体発光素子4の下面とシリコンサブマウント3上の金属膜とを電気的機械的に接続する。次に、半導体発光素子4下面に電気的に接続されたシリコンサブマウント3表面上の金属膜と、シリコンサブマウント3がダイボンディングされていない方のリードとをワイヤボンディングする。続いて、半導体発光素子4の上面と、シリコンサブマウント3がダイボンドされている方のリードとをワイヤボンディングする。最後に、樹脂ハウジング内に透明又は蛍光体入りの樹脂を充填して、LEDパッケージが完成する。
図9に、ホーンタイプのシリコンサブマウント3の断面図を示す。ホーンタイプのシリコンサブマウント3を形成するための基体として、(100)シリコン基板3aを用いる。シリコン基板3aの表面は光学研磨処理によって平坦化されている。まず、シリコン基板3aにホーン22を形成する。ホーン22が形成されたシリコン基板3aの表面全体に、拡散炉を用いて熱酸化により絶縁膜としての酸化シリコン膜3bを形成する。これにより、リードにダイボンドしてもシリコンサブマウント3とリードとの絶縁を保つ。次に、酸化シリコン膜3bで覆われたシリコン基板3aの上面に、平板状のシリコンサブマウント3を形成したのと同様に金属膜3c,3d,3e,3fを積層する。
図10,図11は本発明の半導体発光装置の具体的な製造工程例を示す図である。
図10,図11の製造工程例では、まず、図10(A)に示すように、鏡面シリコンウエハ3aの表面に拡散炉を用いて厚さ500nmの熱酸化シリコン膜21を作製する。次に、フォトリソグラフィー技術によってレジストパターンを形成し、バッファードフッ酸(BHF)によって熱酸化シリコン膜21をエッチング除去することで、図10(B)に示すような酸化シリコン膜21のパターンを形成する。パターニングされた酸化シリコン膜21をマスクとして、例えば20%TMAH溶液による結晶異方性エッチングによって、図10(C−1)に示すようなホーン22を作製する。得られたホーン22について、レジストスプレーコーティングを用いてホーン底部を酸化膜で保護し、例えばフッ酸,硝酸,水の混合溶液によってホーンの傾斜のみ等方性エッチング処理をすることによって、図10(C−2)に示すような楕円錘状の傾斜面を作製することも出来る。
ホーン22を作製した後、BHF溶液によって一旦すべての熱酸化シリコン膜21を除去し、図10(D)に示すように再びシリコン基板表面に拡散炉を用いて厚さ500nmの熱酸化シリコン膜3bを作製する。続いて、立体形状へのレジスト塗布技術であるレジストスプレーコーティングによってレジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術によって熱酸化シリコン膜3b上に図10(E)に示すようなレジストパターン23を形成する。
次に酸化シリコン膜3b上にレジストパターン23が形成されたシリコン基板に、4層積層の金属膜(3c,3d,3e,3f)を図10(F)に示すように表面,裏面にそれぞれ形成する。すなわち、熱酸化シリコン膜3b上に密着層3cとしてTiまたはTi−Ni合金膜を成膜し、バリアメタル層3dとしてNiまたはPtまたはPd膜を成膜し、反射層3eとしてAgまたはAlまたはAg合金膜を連続的に成膜する。そして、反射層3eの成膜後、連続的に再度Tiをコート材(Tiコート層)3fとして表面に極薄く成膜する。Tiコート層3fの成膜には、スパッタリング,蒸着,CVD等の手法を用いることが可能である。密着層3cとしてTiを用いない場合、Tiコート層3fの成膜には反射層3eの成膜装置と異なる装置を用いても良いが、装置間の移動時におけるガス吸着,ダスト付着,およびタクトタイムのような問題を考慮すると、Tiコート層3fの成膜は反射層3eの成膜装置を利用して連続的に行うことが望ましい。
反射層3eがAgまたはAg合金で形成される場合に、AgまたはAg合金表面へのTiコートが反射層3eの表面保護の効果を発揮する機構としては、多結晶であるAgまたはAg合金の粒界にTiが介在し、Agのマイグレーションを抑制するように作用することが推測される。そのため、コート材であるTiは必ずしも完全に反射層3eを被覆するような膜である必要はない。また、Tiコート層3fは、Tiが酸素との化合物、窒素との化合物もしくは炭素との化合物、例えば大気中で熱処理を行うことでTiO,TiN,TiO,TiC等のTi化合物が一部に形成されることなどにより、Tiの一部にTi化合物が含まれるものであっても良い。反射層3eがAgまたはAg合金で形成される場合に、AgまたはAg合金表面へのTiコートが反射層3eの表面保護の効果を発揮する上記機構は、反射層3eがAlで形成される場合でも同様であると考えられる。
Tiコート層3fは、厚さが大きくなると金属層全体としての表面反射率が低下するため、Tiコート層3fの厚さとしては0.35nm〜2nm程度の範囲が望ましい。
このようにしてTiコート層3fを形成した後、続いて、図10(G)に示すように4層積層の金属膜(3c,3d,3e,3f)をリフトオフすることで、半導体発光装置の反射膜を兼ねた電極パターンを作製することが出来る。なお、図10ではリフトオフプロセスによる電極パターニングの例を示したが、酸・アルカリ溶液によるウエットエッチングや、RIEのようなドライエッチングプロセスにより電極をパターニングすることももちろん可能である。
このように電極パターンを作製したシリコン基板に対し、図11(H−1)に示すように、半導体発光素子4(例えばLEDチップ等)をダイボンディングした後にワイヤーボンディング25にて電気的に接続するか、あるいは、図11(H−2)に示すように、半導体発光素子4(例えばLEDチップ等)に搭載されたバンプを介して電気的に接続することにより、半導体発光装置を作製することが出来る。特に青色半導体発光素子をボンディングし、図11(I)に示すように蛍光体などの波長変換材料が分散したような透明樹脂26でホーン内を封止することによって、白色半導体発光装置が得られる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例1では、酸化膜付き平面シリコン基板上に金属膜を成膜し、硫化試験を実施した前後における反射率の測定を行った。具体的には、酸化膜付きシリコン基板上に、Ag合金膜(Ag−0.85at.%Bi−1.00at.%Au)をアルゴン圧0.2Pa,DC出力500Wで300nmの厚さにスパッタリングにて成膜した後に、連続的にTiをアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで0.35nm〜10nmの厚さに成膜した。そして、硫化試験は、硫化アンモニウム溶液(5〜6%)を室温大気で満たされたデシケ−タ内に入れ、成膜後のサンプルをデシケータ内に設置して密閉し、10分放置することで行った。
硫化前後において、460nm波長の光に対する反射率を測定した結果を図12に示す。図12から、Tiを成膜せずにAg合金が最表面となるとき、硫化試験によって反射率が大きく低下するのに対し、Tiをコート材として成膜したサンプルは試験前後において反射率の低下が見られず、Tiコートによる耐硫化性の向上が見られた。Tiコートの厚さが増加するに従い、初期反射率は低下する傾向を示しており、光取り出しの観点よりTiコートの厚さは0.35nm〜2nmの範囲が望ましいと考えられる。
また、Ag合金は上記に挙げたAg−Bi−Auだけでなく、Ag−Pd−Cuや、Ag−Bi−Ndのように、Bi,Au,Pd,Cu,Pt,Ndの中から少なくとも1種を含有するものも好ましく用いられる。
実施例2では、酸化膜付き平面シリコン基板上に金属膜を成膜し、耐熱試験を実施した前後における反射率の測定を行った。具体的には、酸化膜付きシリコン基板上に、Ti膜をアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで75nmの厚さに、また、Ni膜をアルゴン圧0.2Pa,DC出力1kWで250nmの厚さに、また、Ag合金膜(Ag−0.85at.%Bi−1.00at.%Au)をアルゴン圧1.0Pa,DC出力500Wで300nmの厚さに、スパッタリングにて成膜した後に、連続的にTiをアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで、0.35nm〜2nmの厚さに成膜し、4層積層金属膜を作製した。耐熱試験は、大気中で285℃のホットプレート上に成膜後のサンプルを乗せ、300秒加熱することで行った。
加熱前後において、460nm波長の光に対する反射率を測定した結果を図13に示す。図13から、Ag合金が最表面のとき、耐熱試験によって反射率が大きく低下するのに対し、Tiをコート材として成膜したサンプルは、試験前後において反射率の低下は見られず、Tiコートによる耐熱性の向上が確認された。
実施例3では、酸化膜付き平面シリコン基板上に金属膜を成膜し、常温通電試験を実施した前後における膜の変化を観察した。具体的には、酸化膜付きシリコン基板上に、Ti膜をアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで75nmの厚さに、また、Ni膜をアルゴン圧0.2Pa,DC出力1kWで250nmの厚さに、また、Ag合金膜(Ag−0.85at.%Bi−1.00at.%Au)をアルゴン圧1.0Pa,DC出力500Wで300nmの厚さに、スパッタリングにて成膜した後に、連続的にTiをアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで、0.35nm〜1nmの厚さに成膜し、4層積層金属膜を作製した。成膜後のシリコン基板上に0.3×0.3mmの大きさの青色半導体発光素子をAu−Sn共晶接合した後に、シリコン基板をTo−18ステム上に実装し、Auワイヤーを用いて電気的に接続した。通電試験は30mAで実施し、1128時間後における膜の変化を観察した。通電試験後における金属膜の変化を観察した結果を次表(表1)に示す。
Figure 2008147511
表1から、Ag合金が最表面のときには、通電試験によって金属膜の変色が見られるのに対し、Tiをコート材として成膜したサンプルは、通電試験後においても金属膜の変化が見られず、通電による金属膜の変質が抑制されていることが確認された。
実施例4では、酸化膜付き平面シリコン基板上に金属膜を成膜し、金属膜の導電性を調査した。具体的には、酸化膜付きシリコン基板上に、Ti膜をアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで75nmの厚さに、また、Ni膜をアルゴン圧0.2Pa,DC出力1kWで250nmの厚さに、また、Ag合金膜(Ag−0.85at.%Bi−1.00at.%Au)をアルゴン圧1.0Pa,DC出力500Wで300nmの厚さに、スパッタリングにて成膜した後に、連続的にTiをアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで、0.35nm〜10nmの厚さに成膜し、4層積層金属膜を作製した。導電性の調査は、金属膜のシート抵抗を測定することで行った。
シート抵抗を測定した結果を図14に示す。図14から、表面に成膜されたTiのシート抵抗は表面がAg合金であった場合とほぼ同程度であり、Tiコート層の厚さが10nm以下であれば、抵抗値も非常に小さく、電極としての導電性に問題がないことが確認された。なお、Tiコート層の厚さを2nmより厚くすると次第にシート抵抗が上昇するが、前記反射層よりも薄い場合には実用上問題とならない範囲である。しかし、後述するダイシェア試験の結果とあわせると、Tiコート層の厚さは5nmよりも薄いことが好適である。
実施例5では、酸化膜付き平面シリコン基板上に金属膜を成膜し、ダイボンディングの接合性を調査した。具体的には、酸化膜付きシリコン基板上に、Ti膜をアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで75nmの厚さに、また、Ni膜をアルゴン圧0.2Pa,DC出力1kWで250nmの厚さに、また、Ag合金膜(Ag−0.85at.%Bi−1.00at.%Au)をアルゴン圧1.0Pa,DC出力500Wで300nmの厚さに、スパッタリングにて成膜した後に、連続的にTiをアルゴン圧1Pa,DC出力1kWで、0.35nm〜10nmの厚さに成膜し、4層積層金属膜を作製した。そして、ホーン底部の電極部に0.3×0.3mmの大きさの半導体発光素子を予め塗布したフラックス上に載せ、外部荷重なくリフローピーク温度305℃でAu−Sn共晶接合した(ダイボンドした)。そして、この場合のダイボンディング部の接合性(接合強度)を評価するため、ダイシェア試験機を用いて箭断荷重を加え、剥離時の強度を測定した。すなわち、LED素子を図2,図3に示すようなSiパッケージ上に、接合(Au−Snの共晶など)した後に、LED素子の横方向から押力を加えた場合におけるLED素子の剥がれた時点の押力の強さを評価する破壊試験(ダイシェア試験)を行った。
ダイシェア試験の結果を図15に示す。図15から、表面に成膜されたTiが1nm以下の厚さであれば、ダイシェア強度は表面がAg合金であった場合とほぼ同程度であり、ダイボンディングの接合性に問題はないことが確認された。また、図15から、Tiコート厚みは2nmより厚くなるとダイシェア強度は低下する(すなわち剥がれ易くなる)。よってダイシェア強度の観点からも、Tiコート層は、厚さが0.35〜2nmであるのが良い。
このように本発明によれば、以下のことが確認された。すなわち、
(1)Ag,Ag合金,Al等の反射層表面にTiコート層を成膜することで、耐酸化性、耐硫化性、耐熱性が向上する。
(2)Tiコート層の厚さを薄い膜厚の範囲で適切に制御することにより、金属膜(反射層)の初期反射率はTiコート層を設けても殆ど変化しない。
(3)Tiコート層の成膜は、上記反射層の成膜装置で可能であり、新たな設備導入の必要がない。
(4)Tiコート層を成膜しても導電性に変化なく、半導体発光素子との接合性も変化しないので、工程を追加することなく半導体発光素子をダイボンディングすることが可能である。
前述した説明では、例えばTiコート層3fの一部に開口部を設けるなどして、半導体発光素子4を反射層3eと直接ワイヤボンディングする構造(反射層3eと直接電気的に接続する構造)にすることもできるとしたが、上記(4)の効果からもわかるように、本発明は、特に半導体発光素子4をTiコート層3fを介して反射層3eと電気的に接続することができる点で(半導体発光素子4をTiコート層3fにボンディング(ワイヤボンディングやダイボンディング等する構造にすることができる)点で、とりわけ有用である。
なお、反射層3eをAg合金で形成する場合について詳述する。なお、Ag合金としてAg−Bi系合金を用いるとする。
まず、Ag−Bi(0.07原子%、0.14原子%)−Nd(ネオジウム)膜(膜厚0.1μm)の2種類のサンプルについて耐久試験を行った。なお、双方のサンプルともNdの含有量は0.2原子%、Agは99原子%以上である。測定はn&kテクノロジ社(米国)製のn&kアナライザを用い、特許技術であるn&k法(A.R.Furouhi and I.Bloomer,Method and Apparatus for Determing Optical Constants of Materials;U.S.Patent No.4,905,170;1990参照)に基づいて行った。
図16AにAg−Bi(0.07原子%)−Ndの時間経過後の垂直反射率を、図16BにAg−Bi(0.14原子%)−Ndの時間経過後の垂直反射率を示す。図16A,図16Bに示すように、Agに含有させるBiの含有率が大きいほど耐久性は良いことが判った。
Biの好ましい含有率を導くために、以下のような実験を行った。ガラス基板上に、次の5種類の膜をターゲット材料を変えてスパッタ成膜した。なお、いずれのサンプルも膜厚は0.1μmとした。
サンプルA Ag−Bi−Nd 合金膜 (Bi原子%=0.07)
サンプルB Ag−Bi−Nd 合金膜 (Bi原子%=0.14)
サンプルC Ti/Ag−Bi−Nd 合金膜 (Bi原子%=0.14、Ti膜厚:0.05μm)
サンプルD Ti/Ag−Bi−Nd 合金膜 (Bi原子%=0.22、Ti膜厚:0.05μm)
サンプルE Ti/Ag−Bi−Nd 合金膜 (Bi原子%=0.24、Ti膜厚:0.05μm)
上記5種類をそれぞれ成膜したサンプルの初期垂直反射率をn&kアナライザを用いて測定した。
図17に上記サンプルの初期垂直反射率を表したグラフを示す。図17に示すように、Biの含有量が増えるほど初期垂直反射率は悪くなる。反射膜として用いるために好ましくはBiの含有率を0.14原子%以下とするのが良いことが判った。
上記の二つの実験により、Biの含有率は0.07原子%より大きく、0.14原子%以下の範囲とすると、LEDパッケージとして実用的な初期反射率を高い水準にし、かつ耐久性を確保することができることが判った。半導体発光装置における銀合金層としてはBiの含有量が0.05〜0.15原子%の範囲が好適と考えられる。
このAg−Bi系合金には、添加元素としてAu,Pd,Pt,Cu(銅)のうち1種以上が添加される。合計の添加量としては0.5〜5.0原子%が望ましく、さらに好ましくは1.0〜2.0原子%が望ましい。また、添加元素として、希土類元素を添加しても良い。例えばNdを添加した場合には添加量は0.1〜1.0原子%とすることが望ましい。さらに好ましくは0.1〜0.5原子%とすることが望ましい。これらの添加量よりも多くなると初期反射率および電気抵抗率が低下するからである。また、上記した好適な範囲のBiを含有するAg−Bi系合金においてはBi添加量の原子%よりも多い原子%のAu,Pd,Cu,Pt,Ndの中の少なくとも1種を添加したほうが好適な傾向を示した。なお、上記したAg合金におけるAgの含有量は原子%で94%以上である。
成膜したAg−Bi系合金の反射率の、成膜時の雰囲気の圧力に対する依存性を表したグラフを図18に示す。図18はAg−Bi−Au(膜厚0.1μm)をシリコン基板上に成膜した例で、縦軸に反射率、横軸に光の波長をとっている。成膜時の雰囲気が0.5Paの場合は、可視域の反射率が100%に近いのに対し、1Paの場合は、可視域でも波長が短くなるに従って反射率が低下している。したがって成膜時の雰囲気の圧力は少なくとも1Paより低いことが望ましい。
上記の条件で、反射層としてAg合金を成膜する。なお、その膜厚は0.1〜0.6μmが好ましい。
次に、バリアメタル層の厚み範囲、成膜条件について述べる。例えば、バリアメタル層としてNiを用いた場合、Niの膜厚はダイボンディングで用いるハンダの拡散防止機能とAg−Bi系合金の高反射率維持の両立が可能な厚さが好ましい。
ハンダの拡散を防ぐための必要最低限の膜厚を調べるために以下のような実験を行った。まず、酸化シリコン膜付のシリコンウエハの上に下記を順に成膜した。
Ti(厚さ0.1μm)/Ni(厚さ0.5μm)/Ag−Bi−Nd(厚さ0.1μm)
そして上記の膜の上にAg−Sn−Cuの鉛フリーハンダをポッティングした後、リフロー炉を用いて鉛フリーハンダを溶かし、この時、鉛フリーハンダがバリア層であるNiに対してどのくらいの深さまで拡散したかを二次イオン質量分析計(SIMS)によって観察した。
その結果、拡散距離は0.5μm程度であることが判った。従って、Ni層の厚さは0.5μm以上であることが好ましい。
また、同様の実験をAu−Sn共晶ハンダに対して行ったところ、Ni層の厚さは0.1μm以上あれば十分であることが判った。
次に、高反射率維持のための膜厚の範囲を調べるために、以下のような実験を行った。酸化シリコン膜付のシリコンウエハの上に下記の金属膜をNiの3種類の膜厚についてそれぞれ成膜し、n&kアナライザを用いて垂直反射率を測定した。
サンプル:Ti(厚さ0.1μm)/Ni(厚さ0.1μm、0.5μm、2μm)/Ag−Bi−Nd(厚さ0.1μm)
図19に上記金属膜の反射率を表したグラフを示す。図19に示すように、Niが0.1μmと0.5μmとでは反射率がほとんど変わらないが、2μmの場合反射率が低下することが判った。
LEDチップとして赤色や緑色を発するLEDを用いる場合はNiの膜厚が2μmでも構わないが、短波長領域での使用を考慮すると、好ましくは2μmよりも薄い方が良いことが判った。
上記の実験から好ましいNi層の厚み範囲は0.1〜2μmであることが判った。
続いて、Ni層の成膜時の雰囲気圧力の条件について記述する。当該条件を調べるために以下の実験を行った。
酸化シリコン膜付のシリコンウエハ上に下記の金属膜をスパッタ成膜した。その際、Niの成膜条件であるアルゴンの圧力を0.2Paと1.0Paの2種類の場合について成膜した。このサンプルの垂直反射率をn&kアナライザを用いて測定した。
サンプル:Ti(膜厚0.1μm)/Ni(膜厚0.2μm)/Ag−Bi−Au(膜厚0.1μm)
図20に上記サンプルの垂直反射率を表したグラフを示す。比較のために、純Agの垂直反射率のデータも示す。図20に示すように、アルゴン圧力が0.2Paの場合、形成された膜は純Agとほぼ同様の反射率であった。また、アルゴン圧力が1Paであっても、400nm以下の反射率は低下するが、波長450nm〜1000nmの範囲であれば反射率が90%以上であり、反射幕として使用可能であることが判る。よって好ましいNi成膜時のアルゴン圧力の範囲は0.2〜1Paである。
こうして成膜したバリアメタル層は反射層としてのAg合金層の高温多湿下における信頼性を向上させる。その効果を確かめるために、シリコン基板の上にTi(0.05μm)/Ag−Bi−Nd(0.1μm)を積層した膜と、Ti(0.05μm)/Ni(2μm)/Ag−Bi−Nd(0.1μm)を積層した膜の2種類を成膜した。そして、60℃90RH%下で放置して、放置時間と反射率の関係を測定した。
図21に、上記成膜条件で成膜したAg合金の反射率を示す。測定開始直後、波長500〜1000nmの範囲で反射率は各々95%以上あったが、その後、Ni層の無い膜は360時間経過後約70%に低下した。それに対し、Ni層のある膜は1000時間経過後も反射率90%以上を維持していた。
続いて密着層の厚み範囲、成膜条件について述べる。密着層として、例えばTiを用いる。バリアメタル(Ni)層及びAg合金層がシリコン基板から剥離するのを防止するためのTiの膜厚を調べるために、以下の実験を行った。
まず、酸化シリコン膜付のシリコンウエハ上に次の金属膜を、Ti成膜時の雰囲気圧力を0.5Paと1Paの2種類に設定しスパッタ成膜した。そして、それぞれのサンプルに対しスコッチテープを用いて剥離テストを行った。
Ti(0.05μm)/Ni(0.5μm)/Ag−Bi−Nd(0.1μm)
Ti層成膜時の雰囲気圧力が0.5Paの場合は金属膜に剥離が生じたが、1Paでは剥離しなかった。
次に、Ti成膜時の雰囲気圧力を1Paとし、上記金属膜のうちNi層の厚さを2μmに変更して剥離実験を行ったところ、金属膜を剥離してしまった。
そこで、Tiの膜厚を0.1μmとして剥離実験を行ったところ、金属膜は剥離しなかった。
上記の結果から、Ti密着層の膜厚は0.05μm以上で、スパッタ成膜時の圧力は0.5Paよりも大きい方が好ましいことが判った。さらに、表面粗さを考慮すると、圧力は1Pa以下が好ましい。
上記のように、ダイボンド時の接合によって膜が剥離せずに、反射膜として高い反射率を維持するための、バリアメタル層及び密着層の開発を行った結果、反射膜として優れたAg−Bi系合金を半導体発光素子のダイボンド用の電極兼反射膜として使用することを可能にした。これにより、従来のLEDパッケージよりも3〜5割光取り出し効率の高いシリコンパッケージを実現することができた。このパッケージは高反射率に加えて熱伝導性が良いため1W超級のパワーLEDパッケージとしても優れた特性を発揮する。しかもAg−Bi系合金の高耐久性を促進するバリアメタル層及び密着層の導入により、経時変化による反射膜の劣化のない極めて実用上安定なLEDパッケージを供給することが可能となった。
本発明により作製されるLEDパッケージは、種々の発光装置として用いることができ、例えば図22のように使用できる。すなわち、図22では、LED発光体31に作製したLEDパッケージが使用され、スイッチ32でLEDパッケージへの給電を制御する。柄33を持ってLED発光体31を所望の方向に向けることができる。
以上、本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。
例えば、反射層3eを複数の領域に分割し、これらを反射部と呼ぶこととする。そして反射部の各々の領域を半導体発光素子4と電気的に接続することにより、例えばRGB混色の半導体発光装置を作成することもできる。
また、半導体発光素子4は、反射層3e上のTiコート層3f上に搭載されることに限定されるものではなく、例えば絶縁材料に半導体発光素子4を搭載し、ワイヤーで周辺の電極と接続するという形態も可能である。すなわち、上述した説明では、反射層3eは、反射膜兼電極としての機能を有しているとしたが、反射膜としての機能のみを有するものであっても良い。
さらに、シリコン基板3aにホーンを形成する際、ホーンの角部に丸みを持たせる工程を説明したが、丸みを持たせないホーンの形態も実用上あり得る形態である。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明は、単色LED、蛍光体励起型白色LED(一般照明,ストロボ,バックライトなど)、RGB混色型白色LED、調光回路搭載LED、受発光一体型フォトセンサ,フォトインターラプタ,フォトカプラなどに利用可能である。
各種金属の光の波長に対する反射率を表したグラフを示す図である。 本発明に係る半導体発光装置の構成例を示す図である。 本発明に係る半導体発光装置のより具体的な構成例を示す図である。 ホーンの斜面に金属膜が形成される利点を説明するための図である。 平板状のサブマウントを用いてLEDチップを実装したLEDパッケージを示す図である。 図5のシリコンサブマウントの断面図である。 半導体発光素子の構成例を示す図である。 ホーン付のサブマウントを用いてLEDチップを実装したLEDパッケージを示す図である。 図8のシリコンサブマウントの断面図である。 本発明に係る半導体発光装置の作製工程例を示す図である。 本発明に係る半導体発光装置の作製工程例を示す図である。 硫化前後において、460nm波長の光に対する反射率を測定した結果をを示す図である。 加熱前後において、460nm波長の光に対する反射率を測定した結果を示す図である。 シート抵抗を測定した結果を示す図である。 ダイシェア試験の結果を示す図である。 AはAg−Bi(0.07原子%)−Ndの時間経過後の垂直反射率を示す図、BはAg−Bi(0.14原子%)−Ndの時間経過後の垂直反射率を示す図である。 5種類のAg−Bi系合金サンプルの初期垂直反射率を表したグラフを示す図である。 Ag−Bi系合金の反射率の、成膜時の雰囲気の圧力に対する依存性を表したグラフを示す図である。 3種類のサンプルの反射率を表したグラフを示す図である。 2種類のサンプルの垂直反射率を表したグラフを示す図である。 所定の成膜条件で成膜したAg合金の反射率を示す図である。 LEDパッケージの使用例を示す図である。
符号の説明
3a 基板
3b 絶縁膜
3c 密着層
3d バリアメタル層
3e 反射層
3f Tiコート層
4 半導体発光素子
22 ホーン

Claims (8)

  1. 所定の基板と、
    前記所定の基板上に形成された反射層と、
    前記反射層上に形成された当該反射層よりも薄い膜厚のTiコート層と、
    半導体発光素子とを有し、
    前記反射層は、前記半導体発光素子から出射された光に対する反射面としての機能を有している、ことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 請求項1記載の半導体発光装置において、前記反射層は、AgまたはAlまたはAg合金により形成されていることを特徴とする半導体発光装置。
  3. 請求項2記載の半導体発光装置において、前記Ag合金は、Bi,Au,Pd,Cu,Pt,Ndの中の少なくとも1種を含有する合金であることを特徴とする半導体発光装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記Tiコート層は、Tiにより形成されたものであるか、または、Tiと酸素,窒素,炭素のうちの少なくとも1つとのTi化合物をTiの一部に含むものであることを特徴とする半導体発光装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記Tiコート層は、厚さが0.35nm〜2nmであることを特徴とする半導体発光装置。
  6. 請求項1記載の半導体発光装置において、前記所定の基板の表面には絶縁膜が形成され、該絶縁膜と前記反射層との間には、前記絶縁膜と前記絶縁膜の上方に形成される層との密着性を図るための密着層が形成され、前記密着層は、TiまたはTi合金により形成されていることを特徴とする半導体発光装置。
  7. (a)シリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記絶縁膜上に、TiまたはTi−Ni合金を材料とした密着層を形成する工程と、
    (c)前記密着層上に、NiまたはPtまたはPdを材料としたバリアメタル層を形成する工程と、
    (d)前記バリアメタル層上に、AgまたはAlまたはAg合金を材料とした反射層を形成する工程と、
    (e)前記反射層上に、Tiコート層を形成する工程と、
    (f)半導体発光素子を取付ける工程と、
    を有していることを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体発光装置の製造方法において、前記工程(a)は、
    (a−1)シリコン基板に異方性エッチングを行うことにより、(100)面の底面と4つの(111)面の傾斜側面からなるホーンを形成する工程と、
    (a−2)前記ホーンが形成されたシリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
    を有していることを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
JP2006334623A 2006-12-12 2006-12-12 半導体発光装置およびその製造方法 Active JP4963950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006334623A JP4963950B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 半導体発光装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006334623A JP4963950B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 半導体発光装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008147511A true JP2008147511A (ja) 2008-06-26
JP4963950B2 JP4963950B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39607332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006334623A Active JP4963950B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 半導体発光装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4963950B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135277A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seoul Semiconductor Co Ltd 発光ダイオード及びこれを有するバックライトユニット
JP2010166044A (ja) * 2008-12-19 2010-07-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 光半導体装置用リードフレーム及びその製造方法
KR20110021406A (ko) * 2009-08-26 2011-03-04 삼성전자주식회사 발광소자 및 이의 제조방법
JP2011228687A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Dainippon Printing Co Ltd Led用リードフレームまたは基板、半導体装置、およびled用リードフレームまたは基板の製造方法
JP2011243660A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Asahi Glass Co Ltd 発光素子搭載用基板および発光装置
US9263315B2 (en) 2010-03-30 2016-02-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. LED leadframe or LED substrate, semiconductor device, and method for manufacturing LED leadframe or LED substrate
US9773960B2 (en) 2010-11-02 2017-09-26 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Lead frame for mounting LED elements, lead frame with resin, method for manufacturing semiconductor devices, and lead frame for mounting semiconductor elements
JP2018206818A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子及びその製造方法
JP2018206817A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418692A (en) * 1977-07-13 1979-02-10 Oki Electric Ind Co Ltd Light emitting device with reflector
JPS63144379A (ja) * 1986-12-08 1988-06-16 Minolta Camera Co Ltd 定着装置
JPH0376141U (ja) * 1989-11-29 1991-07-30
JPH09176868A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Yoichi Murayama 銀製品への変色防止用透明保護膜形成法
JP2002033410A (ja) * 2000-05-11 2002-01-31 Mitsutoyo Corp 機能デバイスユニット及びその製造方法
US20030010975A1 (en) * 2001-07-05 2003-01-16 Gelcore Llc GaN LED with solderable backside metal
JP2003031914A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Hitachi Aic Inc プリント配線板およびその製造方法
JP2004134699A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2004521494A (ja) * 2001-02-01 2004-07-15 クリー インコーポレイテッド 光抽出用の改良を含む発光ダイオード及びその製造方法
WO2004084319A1 (ja) * 2003-03-18 2004-09-30 Sumitomo Electric Industries Ltd. 発光素子搭載用部材およびそれを用いた半導体装置
JP2005117039A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Lumileds Lighting Us Llc 発光デバイスのマウントの集積反射カップ
JP2005277380A (ja) * 2004-02-23 2005-10-06 Stanley Electric Co Ltd Led及びその製造方法
JP2006093486A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Kyocera Corp 発光素子搭載用基板および発光装置
JP2006100444A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Kyocera Corp 発光素子搭載基板およびそれを用いた発光装置
JP2006269667A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 光反射膜およびそれを用いた発光ダイオード用パッケージ
JP2006351568A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc 発光素子搭載パッケージの製造方法
JP2006351964A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Matsushita Electric Works Ltd 発光素子実装用基板及びその製造方法
JP2007042745A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ngk Spark Plug Co Ltd 発光素子用セラミックパッケージ及びその製造方法
JP2007109915A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Stanley Electric Co Ltd 発光ダイオード

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418692A (en) * 1977-07-13 1979-02-10 Oki Electric Ind Co Ltd Light emitting device with reflector
JPS63144379A (ja) * 1986-12-08 1988-06-16 Minolta Camera Co Ltd 定着装置
JPH0376141U (ja) * 1989-11-29 1991-07-30
JPH09176868A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Yoichi Murayama 銀製品への変色防止用透明保護膜形成法
JP2002033410A (ja) * 2000-05-11 2002-01-31 Mitsutoyo Corp 機能デバイスユニット及びその製造方法
JP2004521494A (ja) * 2001-02-01 2004-07-15 クリー インコーポレイテッド 光抽出用の改良を含む発光ダイオード及びその製造方法
US20030010975A1 (en) * 2001-07-05 2003-01-16 Gelcore Llc GaN LED with solderable backside metal
JP2003031914A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Hitachi Aic Inc プリント配線板およびその製造方法
JP2004134699A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
WO2004084319A1 (ja) * 2003-03-18 2004-09-30 Sumitomo Electric Industries Ltd. 発光素子搭載用部材およびそれを用いた半導体装置
JP2005117039A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Lumileds Lighting Us Llc 発光デバイスのマウントの集積反射カップ
JP2005277380A (ja) * 2004-02-23 2005-10-06 Stanley Electric Co Ltd Led及びその製造方法
JP2006093486A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Kyocera Corp 発光素子搭載用基板および発光装置
JP2006100444A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Kyocera Corp 発光素子搭載基板およびそれを用いた発光装置
JP2006269667A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 光反射膜およびそれを用いた発光ダイオード用パッケージ
JP2006351568A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc 発光素子搭載パッケージの製造方法
JP2006351964A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Matsushita Electric Works Ltd 発光素子実装用基板及びその製造方法
JP2007042745A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ngk Spark Plug Co Ltd 発光素子用セラミックパッケージ及びその製造方法
JP2007109915A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Stanley Electric Co Ltd 発光ダイオード

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135277A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seoul Semiconductor Co Ltd 発光ダイオード及びこれを有するバックライトユニット
US8723200B2 (en) 2008-12-03 2014-05-13 Seoul Semiconductor Co., Ltd. Lead frame, light emitting diode having the lead frame, and backlight unit having the light emitting diode
JP2010166044A (ja) * 2008-12-19 2010-07-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 光半導体装置用リードフレーム及びその製造方法
KR101650840B1 (ko) 2009-08-26 2016-08-24 삼성전자주식회사 발광소자 및 이의 제조방법
KR20110021406A (ko) * 2009-08-26 2011-03-04 삼성전자주식회사 발광소자 및 이의 제조방법
US9793432B2 (en) 2009-08-26 2017-10-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Light emitting devices and methods of manufacturing the same
US9224909B2 (en) 2009-08-26 2015-12-29 Samsung Electronics Co., Ltd. GaN based light emitting devices utilizing dispersion bragg reflection layer
JP2011228687A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Dainippon Printing Co Ltd Led用リードフレームまたは基板、半導体装置、およびled用リードフレームまたは基板の製造方法
US9263315B2 (en) 2010-03-30 2016-02-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. LED leadframe or LED substrate, semiconductor device, and method for manufacturing LED leadframe or LED substrate
US9887331B2 (en) 2010-03-30 2018-02-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. LED leadframe or LED substrate, semiconductor device, and method for manufacturing LED leadframe or LED substrate
US9966517B2 (en) 2010-03-30 2018-05-08 Dai Nippon Printing Co., Ltd. LED leadframe or LED substrate, semiconductor device, and method for manufacturing LED leadframe or LED substrate
JP2011243660A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Asahi Glass Co Ltd 発光素子搭載用基板および発光装置
US9773960B2 (en) 2010-11-02 2017-09-26 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Lead frame for mounting LED elements, lead frame with resin, method for manufacturing semiconductor devices, and lead frame for mounting semiconductor elements
JP2018206818A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子及びその製造方法
JP2018206817A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4963950B2 (ja) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179766B2 (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP4963950B2 (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP5139005B2 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光装置
JP2007194385A (ja) 半導体発光装置及び半導体発光装置の製造方法
JP5305790B2 (ja) 半導体発光素子
KR100895452B1 (ko) 반도체 발광소자용 양전극
US7491974B2 (en) Light-emitting device
TW200531313A (en) Semiconductor light emiting element
KR100910964B1 (ko) 오믹 전극 및 이의 형성 방법
TW200411955A (en) Vertical GaN light emitting diode and method for manufacturing the same
WO2012042713A1 (ja) Iii 族窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2009049267A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
KR100813764B1 (ko) 화합물 반도체 발광 소자 및 그 제조 방법
EP3905344A1 (en) Light-emitting diode and manufacturing method thereof
JP4925512B2 (ja) 波長変換型半導体素子
JP4836769B2 (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
CN209374473U (zh) 一种半导体发光元件
JP5608762B2 (ja) 半導体発光素子
JP4622426B2 (ja) 半導体発光素子
JP4485310B2 (ja) 半導体発光装置
CN108365056A (zh) 一种垂直结构发光二极管及其制造方法
JP2002246647A (ja) 波長変換型半導体素子
WO2008084950A1 (en) Ohmic electrode and method for forming the same
JP2005203765A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子およびその負極
JP5886899B2 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4963950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250