JP2008146122A - 会計情報処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

会計情報処理装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 損益計算書に関する情報を体系的に把握することを可能とする会計情報処理装置およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】
複数の部門を有する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記部門別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記部門別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、損益計算書の生成に必要となる会計情報の処理を行う会計情報処理装置に関し、特に、要約損益計算書を生成する会計情報処理装置およびコンピュータをその装置として機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
近年、情報処理技術の発達に伴って、会計に関する情報を電子データとして蓄積し、各種の処理を実行する会計情報処理方法および会計情報処理装置が提案されている。そのような方法および装置としては、商品の品種毎に損益計算書に関する情報を整理し提示する会計情報処理方法(例えば、特許文献1および特許文献2を参照。)、工場内において複数に分割された作業グループ毎に、損益計算書を出力することにより、経理および財務状態を容易に把握することができる会計情報処理方法(例えば、特許文献3を参照。)、ユーザによる入力に応じて、将来の損益計算書を出力することができる会計情報処理装置(例えば、特許文献4を参照。)、年次レベルの損益目標に関するデータが入力された場合、そのデータを用いて、月次レベルの予測損益計算書を作成することができる会計情報処理装置(例えば、特許文献5を参照。)などが挙げられる。
これらの従来の会計情報処理方法および会計情報処理装置によれば、入力された各種の会計情報を用いて損益計算書を自動的に生成することが可能となる。
特開2005−284698号公報 特開2005−222451号公報 特開2001−75627号公報 特開2005−38292号公報 特開2005−250914号公報
しかしながら、上記のような従来の会計情報処理方法および会計情報処理装置の場合、単に損益計算書を生成するのみであり、その生成された損益計算書の分析を効果的に行うような工夫はなされていなかった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、損益計算書を自動的に生成するとともに、その生成された損益計算書の分析が容易にできるような出力を行う会計情報処理装置、およびコンピュータをその装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の会計情報処理装置は、複数の部門を有する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記部門別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記部門別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段とを備える。
また、本発明の会計情報処理装置は、複数の市場に商品を供給する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記市場別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記市場別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段と を備える。
また、本発明の会計情報処理装置は、複数の顧客との間で商取引を営む企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記顧客別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段とを備える。
以上のように、部門別、市場別、または顧客別に要約損益計算書情報を生成し、それらの要約損益計算書情報をツリー構造状に出力することによって、損益計算書に関する情報を体系的に把握することが可能となる。
上記発明に係る会計情報処理装置において、売上高、外部流出費、人件費、および経費の少なくとも1つのシミュレーション用情報の入力を受け付けるシミュレーション用情報受付手段と、当該シミュレーション用情報受付手段によって受け付けられたシミュレーション用情報と、前記記憶手段によって記憶されている会計情報とを用いて、前記要約損益計算書情報を再生成する要約損益計算書情報再生成手段と、当該要約損益計算書情報再生成手段によって生成された前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する第2出力手段とを更に備えるようにしてもよい。
このように、シミュレーション用情報に基づいて要約損益計算書情報の再生成を実行することによって、経営計画の立案の支援などを行うことが可能となる。
また、本発明のコンピュータプログラムは、所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の部門を有する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記部門別に生成させる手順と、前記コンピュータに、前記生成させた前記部門別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順とを有する。
また、本発明のコンピュータプログラムは、所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の市場に商品を供給する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、 前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記市場別に生成させる手順と、前記コンピュータに、前記生成させた前記市場別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順とを有する。
さらに、本発明のコンピュータプログラムは、所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の顧客との間で商取引を営む企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記顧客別に生成させる手順と、前記コンピュータに、前記生成させた前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順とを有する。
本発明によれば、損益計算書を自動的に生成し、生成した損益計算書をツリー構造状に出力することによってその分析を容易にすることができる。
まず、本発明における会計情報および要約損益計算書情報の概念について、説明する。
(会計情報の概念)
本発明において、会計情報とは、次のような会計に関する情報から構成される情報を意味する。なお、この会計情報を構成する情報は、適宜のタイミングで生成され、入力される。例えば、オーダーなどに依存しない固定的な情報は予めユーザによって入力される。また、オーダーを受注した場合に発生する情報であればそのオーダーの受注のときなどに、費用に関する情報であればその費用が確定したときなどにそれぞれ入力される。さらに、本発明の会計情報処理装置によって算出される数値に関する情報であれば、その数値が算出されたときなどに格納される。
会計情報を構成する情報には、まず、オーダーを識別するための「オーダー番号」、オーダーを受注した日付を示す「オーダー受注日」、そのオーダーの売上を計上した日付を示す「オーダー売上計上日」、そのオーダーの販売先の名称を示す「販売先名」、オーダーが属する市場を識別するための「市場区分」、並びにオーダー別で算出される「オーダー別売上高」、「オーダー別専用材料費」、および「オーダー別外注加工費」などが含まれる。
また、「共通材料配賦額」、「人件費」、「製造経費」、「減価償却費」、「未来投資額」、「販売費」、「管理費」、「人件費配賦額」、「経費配賦額」、「減価償却費配賦額」、「未来投資配賦額」、「営業外収益」、および「営業外費用」などの費用に関する情報も、会計情報を構成する情報に含まれる。
また、オーダーについての作業に要する作業時間に関する「作業時間情報」、売上を識別するための「売上番号」、その作業を行った日付を示す「作業日」、その作業を行った従業員を識別するための「従業員コード」、および各部門の人員に関する「組織別人員」などの情報も、会計情報を構成する情報に含まれる。
また、専用材料を識別するための「専用材料番号」、外注加工を識別するための「外注加工番号」、共通材料を識別するための「共通材料番号」、および、専用材料、外注加工、または共通材料の使用が発生した日付を示す「発生日」などの情報も、会計情報を構成する情報に含まれる。
さらに、人件費を識別するための「人件費番号」、減価償却費を識別するための「減価償却番号」、決算を識別するための「決算番号」、未来投資額を識別するための「未来投資番号」、その未来投資額が発生する部門を識別するための「発生部門コード」、製造原価および販売管理費などの原価区分を示す「原価区分」、並びに、専用材料、外注加工、共通材料、減価償却費、または経費などを使用した部門を識別するための「使用部門コード」などの情報も、会計情報を構成する情報に含まれる。
(要約損益計算書情報の概念)
本発明において、要約損益計算書情報とは、損益計算書の主要な部分を整理した要約損益計算書を示す情報を意味する。以下の本発明の各実施の形態においては、「売上高」、「外部流出費(購入材料費)」、「売上高」から「外部流出費」を減ずることにより得られる「付加価値」、「人件費」、「経費」、「減価償却費」、「営業利益」、「営業外損益」、および「経常利益」から構成される情報を要約損益計算書情報という。
なお、本発明では、後述するように、部門別、市場別、または顧客別に要約損益計算書情報が生成され、その生成された要約損益計算書をツリー構造状に出力される。これにより、損益計算書に関する情報を体系的に把握することが可能となる。このように複数の損益計算書に関する情報を関連づけて一覧的に出力する本発明のような場合に、損益計算書における詳細な情報を出力することにすると、情報量が多くなり過ぎてその理解が困難になるおそれがある。そのため、本発明では、損益計算書そのものではなく、その損益計算書の主要な部分を整理した要約損益計算書を生成する。
また、本発明においては、要約損益計算書情報とともに、生産性の指標となる「付加価値/人件費」および「経常利益/人件費」を出力する。このように、要約損益計算書情報と生産性指標とを対応付けて出力することによって、より精確な経営分析が可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、複数の部門(事業部またはグループなど)を有する企業体において、その部門毎に要約損益計算書情報を生成し、生成した要約損益計算書情報をツリー構造状に出力するものである。
[会計情報処理装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示すとおり、会計情報処理装置1は、CPU10を備えており、このCPU10は、バスを介して、メモリ11、ハードディスク12、入力部13、および表示部14の各ハードウェアと接続されている。そして、CPU10は、これらのハードウェアの動作を制御するとともに、メモリ11にロードされるコンピュータプログラムを実行する。これにより、会計情報処理装置1は、後述する処理を実行することが可能となる。
メモリ11は、例えばDRAMまたはSRAMなどで構成され、コンピュータプログラムを実行する場合に発生する一時的なデータなどを記憶する。
ハードディスク12は、読み書き可能な磁気ディスクで構成され、会計情報処理装置1の動作に必要なコンピュータプログラム(後述する会計情報処理プログラム12Aを含む)、および各種のデータなどを記憶している。
入力部13は、キーボードなどで構成され、ユーザが会計情報処理装置1に対して各種のデータおよび指示などを入力する場合に用いられる。
また、表示部14は、CRTまたは液晶などで構成されたディスプレイであり、各種の出力結果を表示するために用いられる。
上記のハードディスク12には、後述するように、各部門の要約損益計算書情報を生成し、それらの要約損益計算書情報をツリー構造状に出力する処理を実行するための会計情報処理プログラム12Aが記憶されている。また、このハードディスク12には、ユーザによって入力された会計情報を蓄積する会計情報データベース(DB)12B、および生成した要約損益計算書情報を蓄積する要約損益計算書情報データベース(DB)12Cが備えられている。
以上のように構成された本実施の形態の会計情報処理装置1の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
[要約損益計算書情報の生成]
図2および図3は、要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明は、部門別の月毎の要約損益計算書情報を生成する場合の動作例についてのものであるが、本実施の形態はこれに限られるわけではなく、例えば部門別の年毎の要約損益計算書情報などを生成するようにしてもよい。
会計情報処理装置1は、要約損益計算書情報の生成の対象となる月に係るオーダー別売上計上日をキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度オーダー別売上高を取得する(S101)。そして、会計情報処理装置1は、その取得した月度オーダー別売上高を足し合わせることによって、月度売上高を算出する(S102)。
次に、会計情報処理装置1は、専用材料番号、発生日、使用部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別専用材料費を取得する(S103)。また、会計情報処理装置1は、外注加工番号、発生日、使用部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別外注加工材料費を取得する(S104)。さらに、会計情報処理装置1は、共通材料番号、発生日、使用部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別共通材料費を取得する(S105)。
そして、会計情報処理装置1は、ステップS103にて取得した月度部門別専用材料費、ステップS104にて取得した月度部門別外注加工費、およびステップS105にて取得した月度部門別共通材料費を足し合わせることによって、月度部門別外部流出費を算出する(S106)。
次に、会計情報処理装置1は、作業日および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別作業時間を取得する(S107)。この月度部門別作業時間とステップS102にて選出した月度売上高とを用いることによって、会計情報処理装置1は、月度部門別売上高を算出する(S108)。そして、このようにして得られた月度部門別売上高から、ステップS106にて算出した月度部門別外部流出費を減ずることにより、会計情報処理装置1は、月度部門別付加価値を算出する(S109)。
次に、会計情報処理装置1は、人件費番号および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、時間賃率を取得する(S110)。そして、その時間賃率と、ステップS107にて取得した月度部門別作業時間に基づいて、会計情報処理装置1は、月度部門別人件費を算出する(S111)。
次に、会計情報処理装置1は、減価償却番号および使用部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別減価償却費を取得する(S112)。また、会計情報処理装置1は、決算番号および使用部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別経費および営業外損益を取得する(S113)。さらに、会計情報処理装置1は、未来投資番号および発生部門コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、月度部門別未来投資額を取得する(S114)。
そして、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、人件費、減価償却費、経費および未来投資額の仕分けを所定の手順で実行する(S115)。その後、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、所定の共通費配賦プログラムを実行することによって第一次配賦処理、第二次配賦処理、および第三次配賦処理を実行し、その結果、月度部門別経費配賦額を算出する(S116)。
次に、会計情報処理装置1は、ステップS109にて算出した月度部門別付加価値から、ステップS111にて算出した月度部門別人件費、ステップS112にて取得した月度部門別減価償却費、ステップS114にて取得した月度部門別未来投資額、およびステップS116にて算出した経費配賦額を減ずることにより、月度部門別営業利益を算出する(S117)。そして、この月度部門別営業利益に、S113にて取得した月度部門別営業外損益を加算することによって、会計情報処理装置1は、月度部門別経常利益を算出する(S118)。
以上のようにして取得または算出された月度部門別売上高、月度部門別外部流出費、月度部門別付加価値、月度部門別人件費、月度部門別経費、月度部門別減価償却費、月度部門別営業利益、月度部門別営業外損益、および月度部門別経常利益、並びに上記月度部門別付加価値/上記月度部門別人件費、および上記月度部門別経常利益/上記月度部門別人件費を用いて、会計情報処理装置1は、月度部門別要約損益計算書情報を生成する(S119)。そして、会計情報処理装置1は、このようにして生成した月度部門別要約損益計算書情報を、要約損益計算書情報DB12Cに登録する(S120)。
[要約損益計算書情報の出力]
会計情報処理装置1は、上述したように生成した月度部門別要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する。以下、この出力処理について説明する。
図4は、要約損益計算書情報の出力に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
会計情報処理装置1は、要約損益計算書情報DB12Cから、各部門の月度部門別損益計算書情報を読み出す(S201)。そして、それらの月度部門別要約損益計算書情報の表示位置を決定する(S202)。この表示位置の決定は、会計情報処理装置1に対して予め与えられている、各部門の関係を所定の形式で表現した情報(組織情報)を用いて、実行される。本実施の形態において、この組織情報は、第1から第5までの各グループから会社が構成されており、さらに、第1グループには、ある製品を製造するための製造装置の1号機および2号機が属しており、第2グループには、同じく3号機および4号機が属しているという関係を表しているものとする。なお、これら1号機から4号機までの製造装置のそれぞれは一つの部門として位置づけられる。したがって、この組織情報から、1号機および2号機のルートが第1グループとなり、3号機および4号機のルートが第2グループとなり、また、第1グループから第5グループまでのルートが全社となる、ツリー構造を導くことができる。
会計情報処理装置1は、上述したステップS202において、第1から第5までの各グループおよび1号機から4号機までの製造装置の計9個の部門のそれぞれに係る月度部門別要約損益計算書情報と、全社に係る月度部門別要約損益計算書情報とを、組織情報に示されているツリー構造で表せるように、各月度部門別要約損益計算書情報の表示位置を決定することになる。
次に、会計情報処理装置1は、ステップS202にて決定した表示位置に従い、表示部14にて、各月度部門別要約損益計算書情報をツリー構造状に表示する(S203)。
図5は、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図である。
本実施の形態においては、図5に示すように、1号機および2号機のルートが第1グループとなり、3号機および4号機のルートが第2グループとなり、また、第1グループから第5グループまでのルートが全社となるようなツリー構造状に要約損益計算書情報が表示される。
このように各部門に係る要約損益計算書情報をツリー構造状に出力することによって、会社の損益計算書に関する情報を体系的に把握することができ、その結果、どの部門に問題があり、どのような改善策を施す必要があるのかなどの経営分析を容易に図ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、3階層のツリー構造で要約損益計算書情報を出力しているが、本発明はこれに限られるわけではなく、4階層以上のツリー構造で要約損益計算書情報を出力するようにしてもよい。
[シミュレーション処理]
次に、本実施の形態の会計情報処理装置が実行するシミュレーション処理について、フローチャートを参照しながら説明する。後述するように、このシミュレーション処理は、特定の事項(例えば「売上高」または「外部流出費」など)に対してユーザが所望の数値を入力した場合に、その数値を用いて部門別の要約損益計算書情報を再生成し、それらをツリー構造状に出力するものである。
図6は、シミュレーション処理に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、このシミュレーション処理は、図2および図3のフローチャートを参照しながら説明した要約損益計算書情報の生成を終えた後、所望のタイミングで実行することができる。
まず、ユーザは、シミュレーション処理の対象となる要約損益計算書情報を識別するための識別子と、特定の事項に対して所望の数値とを、入力部13を用いて入力する。なお、以下では、これらの識別子および所望の数値を含む情報を「シミュレーション用情報」という。
このシミュレーション用情報に含まれる所望の数値としては、例えば、「売上高」、「専用材料費」、「外注加工費」、「共通材料費」、「人件費」、「製造経費」、「減価償却費」、「未来投資額」、「販売費」、および「管理費」などに対するものが挙げられる。また、「専用材料費」、「外注加工費」、および「共通材料費」を合計した「外部流出費」、並びに、「製造経費」、「減価償却費」、「未来投資額」、「販売費」、および「管理費」を合計した「経費」に対する数値であってもよい。
会計情報処理装置1は、このようにして入力されたシミュレーション用情報の入力を受け付ける(S301)。そして、会計情報処理装置1は、そのシミュレーション用情報に含まれている識別子に基づいて、シミュレーション処理の対象となる要約損益計算書情報を特定し、その特定した各部門の月度部門別要約損益計算書情報を要約損益計算書情報DB12Cから読み出す(S302)。
次に、会計情報処理装置1は、読み出した各部門の月度部門別要約損益計算書情報と、シミュレーション用情報に含まれている数値とを用いて、要約損益計算書情報に含まれる費用に関する情報を更新することによって、各部門の月度部門別要約損益計算書情報を再生成する(S303)。具体的には、例えば、シミュレーション用情報に「売上高」に対する数値が含まれている場合、会計情報処理装置1は、その数値を月度売上高の値(すなわち、図2に示すステップS102にて算出する値)とした上で、図2および図3のフローチャートにしたがって各部門の月度部門別要約損益計算書情報を生成する。
このようにして各部門の月度部門別要約損益計算書情報を再生成した後、会計情報処理装置1は、上述した場合と同様にして、各月度部門別要約損益計算書情報の表示位置を決定する(S304)。そして、会計情報処理装置1は、その表示位置にしたがって、表示部14にて、各月度部門別要約損益計算書情報をツリー構造状に表示する(S305)。
このようにシミュレーション処理を実行することによって、経営目標の立案を支援することが可能になる。すなわち、例えば、ユーザが、特定の事項に対して目標となる数値を入力した場合、本実施の形態の会計情報処理装置が、その場合の部門別の要約損益計算書情報を生成し、これをツリー構造状に出力することによって、ユーザによる将来の経営計画の立案を支援することが可能となる。
(実施の形態2)
上述したように、本発明の実施の形態1は、部門別の要約損益計算書情報を生成し、それらの要約損益計算書情報をツリー構造状に出力するものであった。これに対し、本発明の実施の形態2は、複数の市場に商品を供給する企業体において用いられるものであって、その市場別の要約損益計算書情報を生成し、それらの要約損益計算書情報をツリー構造状に出力するものである。
なお、本実施の形態の会計情報処理装置の構成については、実施の形態1の場合と同様であるため、図示および説明を省略する。
[要約損益計算書情報の生成]
図7および図8は、要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態2に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態の会計情報処理装置1は、要約損益計算書情報の生成の対象となる市場を識別する市場区分コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、オーダー別売上高を取得する(S401)。そして、会計情報処理装置1は、その取得したオーダー別売上高を足し合わせることによって、市場別売上高を算出する(S402)。
次に、会計情報処理装置1は、オーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索し、専用材料費、外注加工材料費、および共通材料費を取得する(S403)。そして、会計情報処理装置1は、それらの専用材料費、外注加工費、および共通材料費を足し合わせることによって、オーダー別外部流出費を算出する(S404)。
次に、会計情報処理装置1は、算出したオーダー別外部流出費から、市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別外部流出費を取得し、これらを足し合わせることによって、市場別外部流出費を算出する(S405)。そして、ステップS402にて算出した市場別売上高から、ステップS405にて算出した市場別外部流出費を減ずることにより、会計情報処理装置1は、市場別付加価値を算出する(S406)。
次に、会計情報処理装置1は、作業日および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、オーダー別作業時間を取得する(S407)。また、会計情報処理装置1は、人件費番号および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、時間賃率を取得する(S407)。そして、その時間賃率と、ステップS407にて取得したオーダー別作業時間のうちの市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別作業時間とに基づいて、会計情報処理装置1は、市場別人件費を算出する(S409)。
そして、会計情報処理装置1は、減価償却番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別減価償却費を取得し、この取得されたオーダー別減価償却費のうちの市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別減価償却費を足し合わせることによって、市場別減価償却費を算出する(S410)。また、会計情報処理装置1は、決算番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別経費およびオーダー別営業外損益を取得し、この取得されたオーダー別経費およびオーダー別営業外損益のうちの市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別経費およびオーダー別営業外損益をそれぞれ足し合わせることによって、市場別経費および市場別営業外損益を算出する(S411)。さらに、会計情報処理装置1は、未来投資番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別未来投資額を取得し、この取得されたオーダー別未来投資額のうちの市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別未来投資額を足し合わせることによって、市場別未来投資額を算出する(S412)。
次に、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、人件費、減価償却費、経費および未来投資額の仕分けを所定の手順で実行する(S413)。その後、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、所定の共通費配賦プログラムを実行することによって第一次配賦処理、第二次配賦処理、および第三次配賦処理を実行し、その結果、オーダー別経費配賦額を算出する(S414)。そして、算出したオーダー別経費配賦額から、市場区分コードによって識別される市場に係るオーダー別経費配賦額を取得し、これらを足し合わせることによって、市場別経費配賦額を算出する(S415)。
次に、会計情報処理装置1は、ステップS406にて算出した市場別付加価値から、ステップS409にて算出した市場別人件費、ステップS410にて取得した市場別減価償却費、ステップS412にて取得した市場別未来投資額、およびステップS415にて算出した市場別経費配賦額を減ずることにより、市場別営業利益を算出する(S416)。そして、この市場別営業利益に、S411にて算出された市場別営業外損益を加算することによって、会計情報処理装置1は、市場別経常利益を算出する(S417)。
以上のようにして取得または算出された市場別売上高、市場別外部流出費、市場別付加価値、市場別人件費、市場別経費、市場別減価償却費、市場別営業利益、市場別営業外損益、および市場別経常利益、並びに上記市場別付加価値/上記市場別人件費、および上記市場別経常利益/上記市場別人件費を用いて、会計情報処理装置1は、市場別要約損益計算書情報を生成する(S418)。そして、会計情報処理装置1は、このようにして生成した市場別要約損益計算書情報を、要約損益計算書情報DB12Cに登録する(S419)。
[要約損益計算書情報の出力]
会計情報処理装置1は、上述したように生成した市場別要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する。本実施の形態において、組織情報は、「粘着加工」、「住宅設備」、「電子材料」、「情報メディア」、および「ヘルスケア」の各市場から会社が構成されているという関係を表しているものとする。したがって、この組織情報から、5つの各市場のルートが全社となる、というツリー構造を導くことができる。
なお、本実施の形態の要約損益計算書情報の出力処理は、上述したような組織情報を用いる点を除いて、実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図である。
本実施の形態においては、図9に示すように、「粘着加工」、「住宅設備」、「電子材料」、「情報メディア」、および「ヘルスケア」のルートが全社となるようなツリー構造に要約損益計算書情報が表示される。
このように各市場に係る要約損益計算書情報をツリー構造状に出力することによって、会社の損益計算書に関する情報を体系的に把握することができ、その結果、どの市場に問題があり、どのような改善策を施す必要があるのかなどの経営分析を容易に図ることが可能となる。
[シミュレーション処理]
本実施の形態の会計情報処理装置においても、実施の形態1の場合と同様に、シミュレーション処理を実行する。すなわち、例えば、ユーザが、特定の事項(例えば「市場別売上高」など)に対して目標となる数値を入力した場合、本実施の形態の会計情報処理装置が、その場合の市場別の要約損益計算書情報を生成し、これをツリー構造状に出力する。なお、本実施の形態におけるシミュレーション処理は、実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
このように、シミュレーション処理を実行することによって、実施の形態1の場合と同様に、ユーザによる将来の経営計画の立案を支援することが可能となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、複数の顧客との間で商取引を営む企業体において用いられるものであって、その顧客別の要約損益計算書情報を生成し、それらの要約損益計算書情報をツリー構造状に出力するものである。
なお、本実施の形態の会計情報処理装置の構成については、実施の形態1の場合と同様であるため、図示および説明を省略する。
[要約損益計算書情報の生成]
図10および図11は、要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態3に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態の会計情報処理装置1は、要約損益計算書情報の生成の対象となる顧客(販売先)を識別する販売先コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、オーダー別売上高を取得する(S501)。そして、会計情報処理装置1は、その取得したオーダー別売上高を足し合わせることによって、販売先別売上高を算出する(S502)。
次に、会計情報処理装置1は、オーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索し、専用材料費、外注加工材料費、および共通材料費を取得する(S503)。そして、会計情報処理装置1は、それらの専用材料費、外注加工費、および共通材料費を足し合わせることによって、オーダー別外部流出費を算出する(S504)。
次に、会計情報処理装置1は、算出したオーダー別外部流出費から、販売先コードによって識別される販売先に係るオーダー別外部流出費を取得し、これらを足し合わせることによって、販売先別外部流出費を算出する(S505)。そして、ステップS502にて算出した販売先別売上高から、ステップS505にて算出した販売先別外部流出費を減ずることにより、会計情報処理装置1は、販売先別付加価値を算出する(S406)。
次に、会計情報処理装置1は、作業日および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、オーダー別作業時間を取得する(S507)。また、会計情報処理装置1は、人件費番号および従業員コードをキーとして会計情報DB12Bを検索し、時間賃率を取得する(S508)。そして、その時間賃率と、ステップS507にて取得したオーダー別作業時間のうちの販売先コードによって識別される販売先に係る販売先別作業時間とに基づいて、会計情報処理装置1は、販売先別人件費を算出する(S409)。
そして、会計情報処理装置1は、減価償却番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別減価償却費を取得し、この取得されたオーダー別減価償却費のうちの販売先コードによって識別される販売先に係るオーダー別減価償却費を足し合わせることによって、販売先別減価償却費を算出する(S510)。また、会計情報処理装置1は、決算番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別経費およびオーダー別営業外損益を取得し、この取得されたオーダー別経費およびオーダー別営業外損益のうちの販売先コードによって識別される販売先に係るオーダー別経費およびオーダー別営業外損益をそれぞれ足し合わせることによって、販売先別経費および販売先別営業外損益を算出する(S511)。さらに、会計情報処理装置1は、未来投資番号およびオーダー番号をキーとして会計情報DB12Bを検索することによってオーダー別未来投資額を取得し、この取得されたオーダー別未来投資額のうちの販売先コードによって識別される販売先に係るオーダー別未来投資額を足し合わせることによって、販売先別未来投資額を算出する(S512)。
次に、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、人件費、減価償却費、経費および未来投資額の仕分けを所定の手順で実行する(S513)。その後、会計情報処理装置1は、原価区分に基づいて、所定の共通費配賦プログラムを実行することによって第一次配賦処理、第二次配賦処理、および第三次配賦処理を実行し、その結果、オーダー別経費配賦額を算出する(S514)。そして、算出したオーダー別経費配賦額から、販売先コードによって識別される販売先に係るオーダー別経費配賦額を取得し、これらを足し合わせることによって、販売先別経費配賦額を算出する(S515)。
次に、会計情報処理装置1は、ステップS506にて算出した販売先別付加価値から、ステップS509にて算出した販売先別人件費、ステップS510にて取得した販売先別減価償却費、ステップS512にて取得した販売先別未来投資額、およびステップS515にて算出した販売先別経費配賦額を減ずることにより、販売先別営業利益を算出する(S516)。そして、この販売先別営業利益に、S511にて算出された販売先別営業外損益を加算することによって、会計情報処理装置1は、販売先別経常利益を算出する(S517)。
以上のようにして取得または算出された販売先別売上高、販売先別外部流出費、販売先別付加価値、販売先別人件費、販売先別経費、販売先別減価償却費、販売先別営業利益、販売先別営業外損益、および販売先別経常利益、並びに上記販売先別付加価値/上記販売先別人件費、および上記販売先別経常利益/上記販売先別人件費を用いて、会計情報処理装置1は、販売先別要約損益計算書情報を生成する(S518)。そして、会計情報処理装置1は、このようにして生成した販売先別要約損益計算書情報を、要約損益計算書情報DB12Cに登録する(S519)。
[要約損益計算書情報の出力]
会計情報処理装置1は、上述したように生成した販売先別要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する。本実施の形態において、組織情報は、「A社」、「B社」、「C社」、「D社」、および「E社」の各販売先から会社が構成されているという関係を表しているものとする。したがって、この組織情報から、5つの各販売先のルートが全社となる、というツリー構造を導くことができる。
なお、本実施の形態の要約損益計算書情報の出力処理は、上述したような組織情報を用いる点を除いて、実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態3に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図である。
本実施の形態においては、図9に示すように、「A社」、「B社」、「C社」、「D社」、および「E社」のルートが全社となるようなツリー構造に要約損益計算書情報が表示される。
このように各販売先に係る要約損益計算書情報をツリー構造状に出力することによって、会社の損益計算書に関する情報を体系的に把握することができ、その結果、どの販売先との取引に問題があり、どのような改善策を施す必要があるのかなどの経営分析を容易に図ることが可能となる。
[シミュレーション処理]
本実施の形態の会計情報処理装置においても、実施の形態1の場合と同様に、シミュレーション処理を実行する。すなわち、例えば、ユーザが、特定の事項(例えば「販売先別売上高」など)に対して目標となる数値を入力した場合、本実施の形態の会計情報処理装置が、その場合の販売先別の要約損益計算書情報を生成し、これをツリー構造状に出力する。なお、本実施の形態におけるシミュレーション処理は、実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
このように、シミュレーション処理を実行することによって、実施の形態1の場合と同様に、ユーザによる将来の経営計画の立案を支援することが可能となる。
本発明の会計情報処理装置およびコンピュータプログラムは、部門別、市場別、または顧客別の要約損益計算書情報を生成し、それらをツリー構造状に出力することにより、損益計算書に関する情報を体系的に把握することができるため、経営目標の立案を支援するシステムおよびコンピュータをそのようなシステムとして機能させるコンピュータプログラムなどとして有用である。
本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の構成を示すブロック図 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 要約損益計算書情報の出力に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図 シミュレーション処理に伴う、本発明の実施の形態1に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態2に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態2に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態3に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 要約損益計算書情報の生成に伴う、本発明の実施の形態3に係る会計情報処理装置の動作の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態3に係る会計情報処理装置によってなされる要約損益計算書情報の表示例を示す図
符号の説明
1 会計情報処理装置
10 CPU
11 メモリ
12 ハードディスク
12A 会計情報処理プログラム
12B 会計情報データベース
12C 要約損益計算書情報データベース
13 入力部
14 表示部

Claims (7)

  1. 複数の部門を有する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、
    当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、
    当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記部門別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、
    当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記部門別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段と
    を備える、会計情報処理装置
  2. 複数の市場に商品を供給する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、
    当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、
    当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記市場別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、
    当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記市場別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段と
    を備える、会計情報処理装置。
  3. 複数の顧客との間で商取引を営む企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付ける受付手段と、
    当該受付手段によって入力が受け付けられた会計情報を記憶する記憶手段と、
    当該記憶手段によって記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記顧客別に生成する要約損益計算書情報生成手段と、
    当該要約損益計算書情報生成手段によって生成された前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する出力手段と
    を備える、会計情報処理装置。
  4. 売上高、外部流出費、人件費、および経費の少なくとも1つのシミュレーション用情報の入力を受け付けるシミュレーション用情報受付手段と、
    当該シミュレーション用情報受付手段によって受け付けられたシミュレーション用情報と、前記記憶手段によって記憶されている会計情報とを用いて、前記要約損益計算書情報を再生成する要約損益計算書情報再生成手段と、
    当該要約損益計算書情報再生成手段によって生成された前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力する第2出力手段と
    を更に備える、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の会計情報処理装置。
  5. 所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の部門を有する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、
    前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、
    前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記部門別に生成させる手順と、
    前記コンピュータに、前記生成させた前記部門別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順と
    を有するコンピュータプログラム。
  6. 所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の市場に商品を供給する企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、
    前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、
    前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記市場別に生成させる手順と、
    前記コンピュータに、前記生成させた前記市場別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順と
    を有するコンピュータプログラム。
  7. 所定の記憶領域を有する記憶部を備えるコンピュータに、複数の顧客との間で商取引を営む企業体における売上高および外部流出費を少なくとも含む、損益計算書の生成に必要となる会計情報の入力を受け付けさせる手順と、
    前記コンピュータに、前記入力が受け付けられた会計情報を前記記憶部に記憶させる手順と、
    前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている会計情報に基づいて、前記売上高から前記外部流出費を減ずることにより得られる付加価値を含む要約損益計算書情報を、前記顧客別に生成させる手順と、
    前記コンピュータに、前記生成させた前記顧客別の要約損益計算書情報を、ツリー構造状に出力させる手順と
    を有するコンピュータプログラム。
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