JP6907107B2 - 品種絞込み支援システム、及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、品種絞込み支援システムに係り、特に多品種の商品を扱う企業における部門横断などのバリューチェーン(以下、VC)全体で影響度の高い品種の絞込み支援技術に関する。
近年、多くの企業で、顧客ニーズの多様性を受けて、少量多品種の製品を扱う企業が多くみられる。しかし、少量多品種の製品を扱った場合、各工程部門でのオペレーションを複雑化させ、収益が思うように出ないと悩む企業が多い。しかしながら、このような複雑に問題が絡み合う経営上の問題を解決するには、複数の評価軸の情報を用いることとなり、評価軸毎に単位が異なり単純に問題の発生原因を特定して、提示することは難しい。
そんな状況の中、
特許文献1では、 企業の収益性を確保するために、収益性の見直しに関連する経営情報をユーザーに提示する経営情報表示方法を開示している。この表示方法では、記憶装置に格納される製品別の損益データを読み込み、利益額の大きい順に製品を並べ替えた各損益額を表示装置に表示し、 製品のうちの1つが指定されたとき、記憶装置に格納される指定された製品の地域別の損益データと利益率を読み込み、 利益額の大きい順に前域を並べ替えた各損益額を、利益率とともに表示装置に表示する。
特開2006−146528号公報
要因分析の先行技術において、設備の故障など物理モデルに落としやすい対象に、分析対象を絞った先行技術は多く提案されている。しかし部門横断での要因分析に関しては、人の判断やオペレーションの領域が増えるため、急にモデルにおける要因の複雑性が増し、また網羅性が落ちて、要因特定しても当たらなくなる可能性が高まる。このような課題に対して、特許文献1の経営情報表示方法では、地域別に製品を分析可能ではあるが、少量多品種の商品を扱う企業において、部門跨りで影響度が高い要因を特定、提示することは検討されていない。しかしながら、多品種の商品を扱う事業形態では、各部門でのオペレーションを複雑化させ、収益が思う様に出ないと悩む企業が多く、さらには施策実施を念頭に置いた際、各部門での改善ポテンシャルや部門横断での優先順位を把握することが難しいため、施策実施に進めない、あるいは個別最適になってしまう場合も多い。
本発明の目的は、多品種の商品を扱う企業において、上記の課題を解決し、部門横断などVC全体での影響度管理や施策実施精度を高めることを可能とする品種絞込み支援システム、及び方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明においては、多品種の商品を扱う企業における、品種絞込み支援システムであって、処理部と記憶部とを備え、記憶部は、多品種の商品を記憶する品種マスタテーブルと、企業の経営指標とそのデータを品種ごとに記憶する経営指標データベースと、多品種により影響を受ける要因指標とそのデータを品種ごとに記憶する要因指標データベースと、を記憶データとして記憶し、処理部は、記憶データを用いて、経営指標の悪化に影響度の高い品種を、VC横断で経営指標別に絞込みを行うことにより、施策実施対象の品種を特定する品種絞込み支援システムを提供する。
また、上記の目的を達成するため、本発明においては、処理部と記憶部とを備えたシステムによって実行される、多品種の商品を扱う企業における品種絞込み支援方法であって、記憶部に、多品種の商品を記憶する品種マスタテーブルと、企業の経営指標とそのデータを品種ごとに記憶する経営指標データベースと、部門各々の多品種により影響を受ける要因指標とそのデータを品種ごとに記憶する要因指標データベースと、を記憶データとして記憶しておき、処理部で、経営指標の悪化に影響の大きい品種を、VC横断で前記経営指標別に絞込みを行うことにより、施策実施対象の品種を特定する品種絞込み支援方法を提供する。
本発明によれば、多品種の商品を扱う企業において経営指標悪化への影響度が高い要因となっている品種をVC横断で経営指標別に絞込み、施策実施対象の選定を支援することが可能となる。
実施例1に係る、品種絞込み支援システム、及び方法の全体フローの一例を示す図である。 実施例1に係る、品種絞込み支援システムのハードウエアシステム構成図である。 実施例1に係る、品種絞込み支援システムのプログラム構成図である。 実施例1に係る、多品種を扱う企業における業務、経営の難しさを示す模式図である。 実施例1に係る、経営指標データベースの一例を示す図である。 実施例1に係る、要因指標データベースの一例を示す図である。 実施例1に係る、品種マスタの一例を示す図である。 実施例1に係る、相関値、寄与率算出部の処理フローの一例を示す図である。 実施例1に係る、相関値、寄与率算出部の算出処理イメージを示す模式図である。 実施例1に係る、寄与額算出部での寄与額算出ステップの処理フローの一例を示す図である。 実施例1に係る、部門別ランキング算出部でのランキング算出ステップの処理フローの一例を示す図である。 実施例1に係る、品種Aに対する寄与額での売上低下要因のランキング算出ステップの処理フローを模式的に示す図である。 実施例1に係る、VC横断ランキング算出部での、VC(部門)全体への影響度が高い要因品種を特定、施策検討対象として提示するフローを示す図である。 実施例1に係る、経営指標に影響の強くかつ改善ポテンシャルの大きな要因品種の表示画面への出力イメージを示す図である。
以下本発明の実施の形態について、図面に従い順次説明する。フローを示す図面において、各フローのステップは、例えばS101のように表示する。本明細書において、VCとは、M.E.ポーターの著書「競争優位の戦略」で提唱された価値連鎖であり、事業を主活動と支援活動に分類し、どの工程で付加価値(バリュー)を出しているかということを分析するためのフレームワークを意味する。部門やサプライチェーン(以下、SC)などを含む。
本発明の品種絞込み支援システム等の実施の形態を説明する前に、本発明の課題に関係する多品種を扱う企業における業務、経営の難しさを示す一例を図4により説明する。同図において、SC部門の繋がりを例として、VC401に示す。同図に模式化したように、多品種製品を扱う場合、販売、生産計画、製造、物流等の各工程において、それぞれの問題が存在する。すなわち、多品種の場合、販売部門、工程においては需要予測が複雑になり当たりにくくなる。また、生産計画部門、工程では、品種別に在庫をどの程度保持して製品を製造するかの計画を立案するが、その際の品種別セグメント管理(在庫備蓄規模の基準設定)や発注点管理が複雑になり在庫増を招きやすい。そのため消費期限があれば廃棄増となってしまう。更に、製造部門、工程においては、段替え工数が増え、生産効率の低下を招くこととなる。その結果、売上、キャッシュフロー(総資産利益率:ROA)、原価等の経営指標に対し、それぞれの段階において影響を及ぼし、収益が思うように出ないこととなる。これが、多品種の商品を扱う企業の共通した課題の一つである。
なお、以下で説明する実施例においては、多品種の商品を生産する製造業における、部門横断での影響度が高い要因の品種絞り込み支援を例示して説明するが、本発明は、商品を生産する製造業の企業のみならず、多品種の商品を販売する小売業の企業等、他の業種の企業や団体などにおける品種絞込み支援に適用可能である。ここで多品種とは、例えば人間では管理することが難しい数千から数万規模の品種を指す。
実施例1は、多品種の商品を生産する企業における、部門横断での影響度が高い要因の品種絞込み支援システム、及び方法の実施例である。すなわち、多品種の商品を扱う企業における、品種絞込み支援システムであって、処理部と記憶部とを備え、記憶部は、多品種の商品を記憶する品種マスタテーブルと、企業の経営指標とそのデータを品種ごとに記憶する経営指標データベースと、多品種により影響を受ける要因指標とそのデータを品種ごとに記憶する要因指標データベースと、を記憶データとして記憶し、処理部は、記憶データを用いて、経営指標の悪化に影響度の高い品種を、VC横断で経営指標別に絞込みを行うことにより、施策実施対象の品種を特定する品種絞込み支援システム、及びその方法の実施例である。
図1は、実施例1に係る品種絞込み支援システム、及び方法の全体フローの一例を示す図である。図2、図3は、それぞれ本実施例の品種絞込み支援システムのハードウエアシステム構成図、プログラム構成図である。図2に示すように、品種絞込み支援システムのハードウエアシステムは、パーソナルコンピュータ(PC)等のコンピュータ本体201と、磁気テープなどの記録媒体202、記録媒体読取装置203、キーボードなどの入力装置204、ディスプレイなどの出力装置205で構成される。コンピュータ本体201は、処理部としての中央処理部(CPU)2011、記憶部としての、プログラム2015が記憶されるメモリ2012やハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置2013から構成される。
また、図3に示すように、品種絞込み支援システムの機能は、品種マスタ301、経営指標データベース302、要因指標データベース303等のデータベースと、相関値、寄与率算出部304、寄与額算出部305、部門別ランキング算出部306、VC横断ランキング算出部307等の算出部で構成される。各種のデータベースは、図2の記録媒体202や記憶装置2013に蓄積される。また、各種の算出部は、メモリ2012に記憶された各種のプログラム2015をCPU2011が実行することにより実現することができる。
図1に示した本実施例の品種絞込み支援システムの処理フローにおいて、予め記憶された品種マスタ301を参照し、最初に組織全体(VC全体)として重要視する経営指標とそのデータ、悪化方向の登録を品種ごとに受け付け、図3の経営指標データベースに格納する(S101)。次に、品種マスタ301を参照し、VCに関係する各部門から、多品種が影響する、収益悪化の要因指標とそのデータ、悪化方向の登録を品種ごとに受け付け、要因指標データベースに格納する(S102)。
そして、品種別に各要因指標と各経営指標との相関値、寄与率(相関値の二乗)を算出する(S103)。また、要因指標(部門)別に各経営指標の一定期間の悪化差分値に対して、寄与率を乗じ、寄与額を算出する(S104)。更に、経営指標別、要因指標(部門)別に相関値、寄与額の各々でランキングを算出する(S105)。
最後に、相関値順位、寄与額順位両方に対して、各経営指標内で、品種別に、部門横断で順位総和を算出し、順位総和が小さい品種から、VC(部門)全体への影響度が高い要因品種として特定、施策検討対象として提示する(S106)。
なお、この品種絞込み支援システムの処理フローは、処理部であるCPU2011のプログラムによって実行され、処理部は、経営指標の悪化に影響の大きい品種を、VC横断で経営指標別に絞込みを行うことにより、施策実施対象の品種を特定することができる。
以下、図1の処理フローの各ステップの詳細について図5〜図13を使って順次説明する。最初のS101において、図7に示した品種マスタテーブル701から品種名を参照し、組織全体(VC全体)として重要視する経営指標とそのデータ、悪化方向の登録を品種ごとに受け付け、図3の経営指標データベース302に格納する。図5にこの経営指標データベース302の一例として、経営指標データテーブル501を示す。同図に見るように、経営指標データテーブル501には、品種名が記憶され、各経営指標を示す指標番号(指標#)、指標名、その悪化方向と、経営指標データの日付が記憶される。同図においては、各年度の月ごとの経営指標データが記憶される場合を例示している。経営指標データテーブル501の品種名の欄は、図7に示す品種マスタテーブル701に予め登録されている、品種名A、B、C、品種番号A001、B001、C001、登録日、削除フラグ等を参照し、品種A、B、Cなどが記憶される。経営指標データテーブル501の悪化方向の欄は、その大あるいは小が各経営指標の悪化の方向を示している。言い換えるなら、メモリなどの記憶部は、記憶データとして、経営指標データベース302の経営指標の悪化方向を記憶する。
次のステップS102において、S101と同様に、図7に示した品種マスタテーブル701から品種名を参照し、VCに関係する各部門から、多品種が影響する、収益悪化の要因指標とそのデータ、悪化方向の登録を品種ごとに受け付け、図6に示す要因指標データテーブル601に格納する。要因指標データテーブル601には、品種名が記憶され、各要因指標を示す指標番号(指標#)、部門名、部門が登録した指標名、その悪化方向と、要因指標データの日付が記憶される。部門には販売、生産計画、製造の3部門が挙げられ、各部門に対応する多品種により影響を受ける要因指標として、需要と実績の計画実績差、在庫回転率、段替え工数が示されている。同図においても各年度の月ごとの要因指標データが記憶されている場合を例示している。要因指標データベース601の悪化方向の欄は、その大あるいは小が各要因指標の悪化の方向を示している。言い換えるなら、メモリなどの記憶部は、記憶データとして、要因指標データベースの要因指標の悪化方向を記憶する。
続くステップS103において、図3の相関値、寄与率算出部304において、品種別に各要因指標と各経営指標との相関値、寄与率(相関値の二乗)を算出する。すなわち、処理部は、記憶データを用いて、経営指標データテーブル501と要因指標データテーブル601の品種名に記憶された品種別に、要因指標各々の経営指標の悪化に対する影響度、例えば、各要因指標と各経営指標との相関値、及び寄与率(相関値の二乗)を算出する。
図8にステップ103における、相関値、寄与率算出部304の処理フローを、図9にその算出処理イメージを示す。同図の処理フローにおいて、まずユーザーから品種分析を行う期間を受け付け、メモリ2012等に格納する(S801)。その後、ユーザー指定の期間に対し、品種別に、要因指標データテーブル601に記憶された各要因指標の当該期間データと、経営指標データテーブル501に記憶された各経営指標の当該期間データとを使って、
要因指標、経営指標の両データテーブルの悪化方向が一致する場合は、正の相関値が大きい場合に両指標で悪化への相関が高いとして判定し、
要因指標、経営指標の両データテーブルの悪化方向が逆の場合は、負の相関値が大きい場合に両指標で悪化への相関が高いとして判定して、
相関値、寄与率算出部304は要因指標と経営指標の悪化への影響の方向性をそろえた上で、相関値の絶対値である相関絶対値を算出する。上記の二つの場合以外は、要因指標の悪化改善と経営指標の悪化改善の意味づけができないため、相関値0とする(S802)。そして、算出された相関値を2乗することで寄与率を算出する。このように、本実施例の品種絞込み支援システム、及び方法において、経営指標、要因指標それぞれの悪化方向を予め設定しておくことは重要である。
図9の相関値、寄与率算出部304の算出処理イメージ901では、品種Aに対する販売部門の要因指標である計画実績差を例に、経営指標に対する悪化要因としての強さ、影響度を相関値で示している。例えば、経営指標である売上に対しては、負の相関値(−0.65)、経営指標であるROAに対しては、負の相関値(−0.72)、経営指標である原価に対しては、正の相関値(0.55)が算出され、影響度の強さが数値化された例である。同様に、生産計画部門の要因指標である在庫回転率や、製造部門の要因指標である段替え工数などについてもそれぞれ経営指標の悪化への影響度としての相関値を算出する。
またここで、S802の悪化の方向性の判定について詳述する。経営指標の売上は、経営指標データテーブル501の悪化方向に示すように「小」さくなると悪化、また販売部門の要因指標である計画実績差は、要因指標データテーブル601に示すように、「大」きくなると悪化する。そしてこの2指標の、悪化の方向性は逆である。したがって、図9のデータ分布において、負の相関が出た場合、すなわち計画実績差は大きくなったときに売上が小さくなる傾向が出た場合に、計画実績差という要因指標は、売上という経営指標の悪化に影響を与えていると判定する。
続くステップであるS104で、各部門の要因指標別に各経営指標の一定期間の悪化差分値に対して、算出した寄与率を乗じ、寄与額を算出する。すなわち、処理部は、記憶データを用いて、要因指標別に、経営指標の一定期間の悪化差分値と寄与率から寄与額を算出する。図10に、寄与額算出部305で行われる寄与額算出ステップS104の詳細を示した。同図に示すように、S1001において、各経営指標で、経営指標データテーブル501の悪化方向を参照し、ユーザーから受け付けた分析対象期間の、終了時の経営指標データテーブル501の該当経営指標の値が開始時の値よりも悪化しているか判定する。次に、寄与額算出部305は、悪化している経営指標の差分値に対して、各部門の要因指標別に、寄与率を乗じ、寄与額を算出する(S1002)。
寄与額を算出後、ステップS105で、部門別ランキング算出部306が経営指標別、要因指標別に相関値、寄与額の各々でランキングを算出する。すなわち、処理部は、経営指標別、要因指標別に相関値、及び寄与額各々でランキング順位を算出する。図11のステップS1101に示すように、品種ごとに、経営指標別、要因指標(部門)別に、S103で算出した相関値の絶対値、S104で算出した寄与額の各々で、値の大きいもの順にランキングを決定する。
図12に品種Aに対する寄与額での売上低下要因のランキング決定を模式的に示した。まず、S802において、販売、生産計画、製造の各部門の要因指標である計画実績差、在庫回転率、段替え工数と、それぞれの売上の相関値r1、r2、r3を算出済みとする。そして部門別ランキング算出部306は、算出処理イメージ1201に示すように、S803で算出済みの寄与率r1の二乗、r2の二乗、r3の二乗を使って、例えば7月〜9月に品種Aの売上が、経営指標データテーブル501の悪化方向に示す「小」と合致し、低下していた場合、各部門の要因指標の売上低下への寄与額を、例えば図12に示す計算式を使って算出する。具体的には、販売部門において、品種Aの計画実績差という要因指標の売上低下への寄与額は、7月〜9月に悪化した売上の差分値にr1の二乗を乗じて算出される。そして、部門別ランキング算出部306は、算出した各寄与額を使って、寄与額の大きい品種ほど上位となる様に売上低下要因ランキングを作成する。図12は、例えば販売部門では、品種Bが寄与額最大で、次に品種A、その次に品種L・・・等のように、各部門でランキング化された例である。
なおここで寄与額の算出には、経営指標の悪化差分値に、相関値などを乗じて計算するなどしても良い。本実施例では、寄与額を経営指標の悪化に対する改善のポテンシャルとして計算しており、寄与率がデータの確からしさを示す数学的特徴を持つことから、要因指標が悪化したときに経営指標も悪化しているデータの割合と等しいため、経営指標の差分値に乗じることで、改善ポテンシャルを算出している。
相関値、寄与額での部門別のランキングを算出後、ステップS106で、VC横断ランキング算出部307は、相関値順位、寄与額順位両方に対して、各経営指標内で、品種別に、部門横断で順位総和を算出し、順位総和が小さい品種から、VC(部門)全体への影響度が高い要因品種として特定、施策検討対象として提示する。すなわち、処理部は、記憶データを用いて、相関値、または寄与額のランキング順位に対して、各経営指標内で、品種別に、VC横断で順位総和を算出し、算出した順位総和が小さい品種に基づき、施策実施対象の品種を特定する。
図13に、その処理フローの一例を示した。S1301で、VC横断ランキング算出部307は、相関値の絶対値(相関絶対値)で順位付けしたランキングにおいて、各経営指標内で、品種別に、VC(部門)横断での順位総和を算出し、順位総和が小さい品種から、VC横断で対処すべき、経営指標の悪化に影響の強い要因品種として特定、提示する。次に、S1302において、VC横断ランキング算出部307は、寄与額で順位付けしたランキングにおいて、品種別、経営指標別に、VC(部門)横断での順位総和を算出し、順位総和が小さい品種から、VC横断で対処すべき、経営指標の悪化に影響の強くかつ改善ポテンシャルの大きな要因品種として特定、提示する。
図14に、VC横断ランキング算出部307が算出して提示する、経営指標の悪化に影響の強くかつ改善ポテンシャルの大きな要因品種の一例として、図2の出力装置205の表示画面への出力イメージ1401を示した。出力イメージ1401に示すように、その上段に販売、生産計画、製造の各部門の要因指標である計画実績差、在庫回転率、段替え工数それぞれに対する、経営指標の悪化への影響度と改善ポテンシャルを考慮したランキングと、順位総和の最小値を算出して特定した施策実施対象の絞込み結果を示した。なお、ランキングは、寄与額での売上低下要因ランキング、寄与額でのROA悪化要因ランキング、寄与額での原価増大要因ランキングで示してある。上段に示す通り、例えば、寄与額での売上低下要因ランキングは、販売部門の要因指標である計画実績差に対し、品種B、品種A、品種Lの順、生産計画部門の在庫回転率に対し、品種B、品種C、品種Yの順、製造部門の段替え工数に対し、品種A、品種B、品種Xの順になった出力例である。そして、各経営指標内で、これらの部門横断で、品種ごとに順位総和の最小値を算出することにより、施策実施対象の絞込みを支援するための結果として、品種B、品種A・・・を得ることができる。例えば寄与額での売上低下要因ランキングでは、品種Bが販売部門で1位、生産計画部門で1位、製造部門で2位であるため、部門横断では、1位+1位+2位の4で順位総和が最小となり、VC横断で見たときに最も売上低下に対する影響の強さと施策実施時の改善ポテンシャルが高いということになる。ROA悪化要因ランキング、寄与額での原価増大要因ランキングに基づき、同様の絞込み支援を行うことができる。
図14の下段は、販売、生産計画、製造の各部門の要因指標である計画実績差、在庫回転率、段替え工数それぞれに対する、経営指標の悪化への影響度のみでのランキングを示した。下段は、相関値の絶対値である相関絶対値での売上低下要因ランキング、相関絶対値でのROA悪化要因ランキング、相関絶対値での原価増大要因ランキングに基づき、それぞれ品種A、品種D、品種Eをそれぞれ提示した出力例である。
以上詳述したように、本実施例の品種絞込み支援システム、及び方法によれば、多品種の商品を扱う製造業において経営指標の悪化要因となっている品種をVC横断で経営指標別に絞込み、施策実施対象の特定を支援することが可能となる。なお、先にも述べたように、本実施例は多品種の商品を製造する製造業を例示して説明したが、多品種の商品を取り扱う小売業等の他の業態の企業におけるVCにも適用でき、VC横断で経営指標別に絞込み、施策実施対象の特定を支援することもできる。
すなわち、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
更に、上述した各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。すなわち、各種の算出部などの処理部の全部または一部の機能は、プログラムに代え、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路などにより実現してもよい。
201 コンピュータ本体
2011 CPU
2012 メモリ
2013 記憶装置
2015 プログラム
202 記録媒体
203 記録媒体読取装置
204 入力装置
205 出力装置
301 品種マスタ
302 経営指標データベース
303 要因指標データベース
304 相関値、寄与率算出部
305 寄与額算出部
306 部門別ランキング算出部
307 VC横断ランキング算出部
401 VC
501 経営指標データテーブル
601 要因指標データテーブル
701 品種マスタテーブル
901、1201 算出処理イメージ
1401 出力イメージ

Claims (3)

  1. 多品種の商品を扱う企業における、品種絞込み支援システムであって、
    処理部と記憶部とを備え、
    前記記憶部は、
    前記多品種の商品を記憶する品種マスタテーブルと、前記企業の経営指標とそのデータを品種ごとに記憶する経営指標データベースと、多品種により影響を受ける要因指標とそのデータを品種ごとに記憶する要因指標データベースと、を記憶データとして記憶し、
    前記処理部は、
    前記経営指標データベースに記憶した、品種ごとのバリューチェーン(以下、VC)全体として重要視する経営指標とデータ、悪化方向と、
    前記要因指標データベースに記憶した、品種ごとの多品種により影響を受ける要因指標とデータ、悪化方向と、を用いて、品種別に前記要因指標と前記経営指標との相関値、寄与率を算出し、前記相関値、及び前記寄与率に基づく寄与額でランキングを算出し、算出した前記相関値の順位、前記寄与額の順位両方に対して、各経営指標内で、品種別に、順位総和を算出し、前記順位総和が小さい品種から、VC全体への影響度が高い要因品種として特定し、施策検討対象として提示する、
    ことを特徴とする品種絞込み支援システム。
  2. 請求項に記載の品種絞込み支援システムであって、
    前記処理部は、
    前記記憶データを用いて、前記要因指標別に、前記経営指標の一定期間の悪化差分値と前記寄与率から前記寄与額を算出し、
    前記経営指標別、前記要因指標別に前記相関値、及び前記寄与額各々でランキング順位を算出する、
    ことを特徴とする品種絞込み支援システム。
  3. 処理部と記憶部とを備えたシステムによって実行される、多品種の商品を扱う企業における品種絞込み支援方法であって、
    前記記憶部に、
    前記多品種の商品を記憶する品種マスタテーブルと、
    前記企業の経営指標とそのデータを品種ごとに記憶する経営指標データベースと、
    多品種により影響を受ける要因指標とそのデータを品種ごとに記憶する要因指標データベースと、を記憶データとして記憶しておき、
    前記処理部で、
    前記経営指標データベースに記憶した、品種ごとのバリューチェーン(以下、VC)全体として重要視する経営指標とデータ、悪化方向と、
    前記要因指標データベースに記憶した、品種ごとの多品種により影響を受ける要因指標とデータ、悪化方向と、を用いて、品種別に前記要因指標と前記経営指標との相関値、寄与率を算出し、前記相関値、及び前記寄与率に基づく寄与額でランキングを算出し、算出した前記相関値の順位、前記寄与額の順位両方に対して、各経営指標内で、品種別に、順位総和を算出し、前記順位総和が小さい品種から、VC全体への影響度が高い要因品種として特定し、施策検討対象として提示する、
    ことを特徴とする品種絞込み支援方法。
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