JP6463532B1 - 内部監査支援装置、内部監査支援方法および内部監査支援プログラム - Google Patents

内部監査支援装置、内部監査支援方法および内部監査支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に仕訳を分析し、不正な仕訳を簡単に確認できる表示により内部監査を支援する。
【解決手段】内部監査支援装置100は、会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データの入力に基づき、複数の監査項目に対応する複数の仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う制御部103と、分析処理の結果を出力する出力部105と、を備える。制御部103は、仕訳データの属性および内容の変化に基づき、仕訳データのうち要注意仕訳を抽出した表示データを生成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、仕訳データの不正やミスをチェックする内部監査支援装置、内部監査支援方法および内部監査支援プログラムに関する。
従来、会計処理で用いる電子帳票、仕訳データ、税務申告書等を相互に関連付ける処理を行うことで、入力、確認を容易化した会計入力システムが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2016−194802号公報
しかしながら、従来、内部監査の仕訳のチェックは、人手による確認が必要であり煩雑となるとともに、チェックミスが頻発した。例えば、内部監査では、監査対象となる会社の選定、発生頻度の低い要注意仕訳の抽出、不正な仕訳行為を発見するための分析等は、人手により行っており、手間およびコストがかかった。
また、従来は、不正な仕訳をユーザに直感的に知らせるような処理および画面表示がなされていない。このため、不正な仕訳の確認漏れが多かった。
特に、海外の現地法人(子会社等)に対する会計処理では、国内と異なる様式及び慣習を有しており、内部監査にかかる手間がさらに増加する。
本発明は、上記課題に鑑み、効率的に仕訳を分析し、不正な仕訳を簡単に確認できる表示により内部監査を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内部監査支援装置は、会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データが入力される入力部と、入力される前記仕訳データを格納し、当該仕訳データに対する監査処理のプログラムが記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶されたプログラムを実行し、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う制御部と、前記分析処理の結果を出力する出力部と、を備え、前記制御部は、前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、抽出した前記勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、ことを特徴とする。
また、本発明の内部監査支援装置は、会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データが入力される入力部と、入力される前記仕訳データを格納し、当該仕訳データに対する監査処理のプログラムが記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶されたプログラムを実行し、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う制御部と、前記分析処理の結果を出力する出力部と、を備え、前記制御部は、前記仕訳データに含まれる勘定科目または現地取引先別に所定の統計処理を行った結果の一覧を表示データとして生成し、前記統計処理として、勘定科目または現地取引先別の貸借発生額の取引金額、取引件数、取引金額の平均値、前記平均値および標準偏差に基づく変動係数、前記平均値および標準偏差に基づく外れ値、をそれぞれ前記表示データとして生成する、ことを特徴とする。
また、前記制御部は、複数の前記監査項目の分析処理の結果を同一画面上の表示データとして生成することを特徴とする。
また、本発明の内部監査支援方法は、コンピュータが、会計用の情報を含む仕訳データの入力を受け付けて、前記仕訳データを記憶部に格納し、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、前記抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行い、前記分析処理の結果を出力し、前記分析処理では、前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、当該抽出した勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の内部監査支援プログラムは、コンピュータに、会計用の情報を含む仕訳データの入力を受け付けさせ、前記仕訳データを記憶部に格納させ、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出させ、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出させ、前記抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行わせ、前記分析処理の結果を出力させ、前記分析処理で、前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、当該抽出した勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、効率的に仕訳を分析し、不正な仕訳を簡単に確認できる表示により内部監査を支援するという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の機能ブロック図である。 図2は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の内部監査支援のメニュー画面の表示例を示す図である。 図4は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のグループ各社の残高分析機能の表示画面例を示す図である。 図5は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の残高分析機能の詳細画面を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の残高分析機能の内訳画面を示す図である。 図7は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳全件分析の各項目の画面表示例を示す図である。 図8は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の内部監査支援機能に用いる画面構成例を示す図である。 図10は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のトップメニュー画面を示す図である。 図11は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う要注意仕訳の抽出の処理の表示画面を示す図である。 図12は、実施の形態にかかる内部監査支援装置に対する予めの属性設定画面を示す図である。 図13は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳の重複チェックの処理の表示順を示す図表である。 図14は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳の重複チェックの画面表示例を示す図である。 図15は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う前月・当月取消仕訳の抽出の処理の表示順を示す図表である。 図16は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う前月・当月取消仕訳の抽出の画面表示例を示す図である。 図17は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う最大取引金額の相対評価の画面表示例を示す図である。 図18は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う科目組合せ別取引の確認の処理の表示順を示す図表である。 図19は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う科目組合せ別取引の確認の画面表示例を示す図である。 図20は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う統計分析の画面表示例を示す図である。 図21は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う統計分析の詳細な画面表示例を示す図である。 図22は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う新規科目、部門、現地取引先の画面表示例を示す図である。 図23は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う現地取引先ランキングの画面表示例を示す図である。 図24は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う売掛金残高の確認の画面表示例を示す図である。(その1) 図25は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う売掛金残高の確認の画面表示例を示す図である。(その2) 図26は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う売掛金取引の確認の画面表示例を示す図である。 図27は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析単位数量の確認の画面表示例を示す図である。(その1) 図28は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析単位数量の確認の画面表示例を示す図である。(その2) 図29は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析の画面表示例を示す図である。(その1) 図30は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析の画面表示例を示す図である。(その2) 図31は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行うベンフォード分析の画面表示例を示す図である。 図32は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行うシステム解説書の画面表示例を示す図である。 図33は、実施の形態にかかる内部監査支援装置による会計リスクモニターの表示画面例を示す図である。 図34は、実施の形態にかかる内部監査支援装置による入力日・入力者別仕訳の分析画面例を示す図である。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる内部監査支援装置、内部監査支援方法および内部監査支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。例えば、国内の監査部門が国外の現地法人から送付される仕訳データを収集し、仕訳データの内容を内部監査する場合に適用できる。
図1は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の機能ブロック図である。内部監査支援装置100は、入力部101、通信部102、制御部103、記憶部104、出力部105を含む。
入力部101は、内部監査支援装置100が収集し監査対象とする仕訳の情報(仕訳データD)を入力する。通信部102は、通信回線を介して仕訳の情報(仕訳データD)を受信する。制御部103は、入力部101あるいは通信部102を介して入力される仕訳の情報(仕訳データD)を用いて、予め定めた複数の項目の内部監査の処理を実行する。制御部103は、内部監査の項目別に対応する仕訳データDをデータ処理するデータ処理部111と、入力部101、通信部102、出力部105に対するデータの入出力を行う入出力部112とを含む。記憶部104は、仕訳データD、および内部監査の実行結果を格納する。出力部105は、制御部103により各項目の内部監査の処理実行結果を出力する。
例えば、制御部103は、内部監査の処理実行結果を表示データとして生成し、出力部105に出力する。そして、出力部105は、制御部103が出力する表示データを、例えばディスプレイに表示出力する。
図2は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のハードウェア構成例を示す図である。内部監査支援装置100は、例えば、図1に示す内部監査支援装置100は、図2に示す構成を有する。内部監査支援装置100は、CPU201、ROM202、RAM203、磁気ディスクドライブ204、磁気ディスク205、光ディスクドライブ206、光ディスク207、入力デバイス208、映像I/F209、ディスプレイ210、通信I/F211、等を含む。各構成部201〜211は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、内部監査支援装置100の全体の制御を司る制御部として機能する。ROM202は、サーバのブートプログラムを記録している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU201は、RAM203をワークエリアとして使用しながら、ROM202に記録された各種プログラムを実行することによって、内部監査支援装置100の全体の制御を司る。
磁気ディスクドライブ204は、CPU201の制御にしたがって磁気ディスク205に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク205は、磁気ディスクドライブ204の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク205としては、例えば、HD(ハードディスク)を用いることができる。
また、光ディスクドライブ206は、CPU201の制御にしたがって光ディスク207に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク207は、光ディスクドライブ206の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク207は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク207のほか、MO、メモリカードなどを用いることができる。
入力デバイス208は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス208は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
映像I/F209は、ディスプレイ210に接続される。映像I/F209は、具体的には、例えば、ディスプレイ210全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ210を制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ210には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ210としては、例えば、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
通信I/F211は、ネットワークに接続され、内部監査支援装置100およびCPU201のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、インターネット、公衆回線網や携帯電話網、LAN、WANなどがある。
図1に示した内部監査支援装置100は、図2に記載のROM202、RAM203、磁気ディスク205、光ディスク207などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU201が所定のプログラムを実行することによって、内部監査支援装置100の機能を実現する。図1の入力部101の機能は、図2の入力デバイス208を用いて実現でき、図1の通信部102の機能は、図2の通信I/F211を用いて実現できる。また、図1の記憶部104の機能は、図2のROM202、磁気ディスク205、光ディスク207等を用いて実現できる。また、図1の出力部105の機能は、図2のディスプレイ210への画面表示や図示しないプリンタを用いることで印刷出力でき、このほか、通信I/F211を介して所望する端末へデータ通信で外部出力することもできる。
図3は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の内部監査支援のメニュー画面の表示例を示す図である。内部監査支援装置100の制御部103(CPU201)の処理によりディスプレイ210等に表示する仕訳処理全般のトップメニュー300の例を示す。
トップメニュー300上には、仕訳処理にかかる仕訳読込、業績管理、グループ管理、基本情報、の各タブ301が表示される。グループ管理のタブ301cを選択すると、グループに属する会社のA.仕訳読込状況310、B.合算試算表311、C.内部監査支援312、D.連結財務諸表の作成313、の各機能の選択ボタンが表示される。ここでは、C.内部監査支援312にかかる機能を説明する。この内部監査支援312の選択ボタンを操作することにより、図4の画面が表示される。
図4は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のグループ各社の残高分析機能の表示画面例を示す図である。制御部103が表示する残高分析画面400上には、貸借対照表、損益計算書、製品製造原価の各タブ401を表示する。損益計算書のタブ401bを選択すると、縦軸に各統一勘定科目を表示し、横軸にグループ各社を表示する。
縦軸には、例えば、売上高、純売上高、商品仕入高、当期製品製造原価、当期売上原価、等の各勘定項目410が表示される。横軸には、各会社別の注意(要チェック)事項411、前年比412、前々年比413、売上高比414を表示する。このように、残高分析画面400上には、各科目残高の複数年(例えば3年)の増減比および売上高比を、グループ会社を横並びにして表示する。
ここで、制御部103は、注意事項411にマークを付与してユーザに注意(監査の確認)を促す。制御部103は、注意事項411のマーク種別として、※:純売上高の伸びを上回る科目、!:前年比±20%超えの科目、?:前年比±10%〜20%の科目についてそれぞれマークを付与して表示する。
図4の例では、会社Aの注意事項411として、売上高と、売上値引戻り高が※:純売上高の伸びを上回る科目、売上値引戻り高が!:前年比±20%超えの科目、であると注意を促す。図4の残高分析画面400上でユーザがこの会社Aを選択操作すると制御部103は、詳細画面を表示する。
図5は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の残高分析機能の詳細画面を示す図である。この詳細画面500では、制御部103は、ユーザが選択した会社Aについて、この会社Aの各統一勘定科目の実績(当期、前年同期、前々年同期)を表示する。この詳細画面500上でユーザが、注意事項のマークが表示されている統一勘定科目を選択すると、制御部201は、統一勘定科目の内訳を表示する。
図6は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の残高分析機能の内訳画面を示す図である。図5の詳細画面500上で、統一勘定科目のうち、注意事項のマーク※,!が表示されている修繕費を選択した場合、制御部103は、詳細画面500の修繕費にかかる内訳画面600を表示する。
図6の内訳画面600上には、制御部103は、会社Aの修繕費の内訳を、勘定科目ごとに、注意事項、当期、構成比、前年同期、前年比、構成比、前年差、前々年同期、前々年比、構成比、前々年差、の各情報を表示する。例えば、勘定科目「Kfz−Reparaturen(ドイツ語で「車両の修理」を意味する)」について、注意事項は※,!であり、当期の残高が前年比175.5、構成比が45.2、前年差が+10.9、前々年比が156.5、構成比が48.6、前々年差が+7.6であることを表示する。また、図6に示す内訳画面600から元帳および個々の取引の画面を表示することができる。
以上説明したグループ各社の残高増減分析機能により、各科目残高の複数年の増減比および売上高比を会社横並びに表示することで、科目ごとに複数の会社の残高の増減を容易に確認できるようになる。また、残高の変化が大きい科目には注意事項のマークを表示することにより、ユーザは、注意事項の残高について、詳細および内訳を順に確認(監査)していくことができるようになる。これにより、監査対象となる会社の選定、および監査内容の確認を容易かつ効率的に行うことができる。
図7は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳全件分析の各項目の画面表示例を示す図である。
仕訳全件分析画面701上には、
1.要注意仕訳の抽出
2.仕訳の重複チェック
3.前月・当月取消仕訳の抽出
4.最大取引金額の相対評価
5.最小取引金額の相対評価
6.科目組合せ別取引の確認
7.統計分析
8.新規科目、部門、現地取引先
9.現地取引先ランキング
10.売掛金残高の確認
11.売掛金取引の確認
12.生産性分析単位数量の確認
13.生産性分析
14.ベンフォード分析
15.入力日・入力者別仕訳の確認
の各項目が表示される。それぞれの項目には分析処理実行用の確認ボタン702が表示される。また、後述する解説書閲覧用の「解説書」のボタン703が設けられる。
以下、各分析処理を項目別に表示する。
1.要注意仕訳の抽出では、財務データを活用して要注意仕訳を抽出する。データセンターに設けられる財務データシステムは、複数の会社(現在約30万社)の財務データを収集している。そして、実施の形態の内部監査支援装置は、財務データシステムの財務データを活用することで、例えば、日本国内では発生頻度の低い仕訳を抽出する。これにより、勘定科目の入力ミスや繰越利益剰余金等を使用した残高調整を発見できるようになる。
2.仕訳の重複チェックでは、会社別勘定科目、部門、取引金額および現地取引先名が重複している仕訳を確認し、領収書の二重利用の発見等に役立つ。
3.前月・当月取消仕訳の抽出では、当月内での取消仕訳や、月をまたいだ取消仕訳を確認する。押込販売や架空売上等の確認に役立つ。
4.最大取引金額の相対評価は、勘定科目ごと、または現地取引先ごとに最大取引金額を抽出し、その次に大きい取引金額との比較(次点比)、および前年同期における最大取引金額との比較を行う。桁数の入力ミスや異常価格取引を発見できる。
5.最小取引金額の相対評価では、勘定科目ごと、または現地取引先ごとに最小取引金額を抽出し、その次に小さい取引金額との比較(次点比)、および前年同期における最小取引金額との比較を行う。桁数の入力ミスや異常価格取引を発見できる。
6.科目組合せ別取引の確認では、前年に存在しない科目の組み合わせや、前年には存在したが当年には存在しない科目の組み合わせを確認する。これにより、勘定科目の入力ミスを発見できる。また、取引件数の前年比較により、決算整理仕訳のモレ・ダブリ等も確認できる。
7.統計分析では、取引金額平均値、取引件数等を、勘定科目や取引先ごとに一覧表示する。これにより、例えば、現地での取引入力方法の変更や大きな金額の取引を細かく分解して入力することで分かりにくくする、といった行為を発見できる。
8.新規科目、部門、現地取引先では、指定期間内の仕訳から自動追加された会社別勘定科目、部門および現地取引先を確認する。
9.現地取引先ランキングでは、取引金額での現地取引先のランキングにより、特定の仕入先に依存していないかなどを確認できる。
10.売掛金残高の確認では、売掛金残高、未回収額および未回収月数を取引先ごとに確認する。入金が滞っている得意先の確認や、売掛金回収のラッピングへの対応としても活用できる。
11.売掛金取引の確認では、売掛金の発生額(借方)、入金額(貸方)の差異および最新入金日等を現地取引先ごとに確認する。入金が滞っている得意先の確認等が可能となる。
12.生産性分析単位数量の確認では、従業員数等の生産性分析単位の数量について各月の推移を確認する。
13.生産性分析では、売上数量あたりの売上高や1人当たりの人件費等から異常取引を発見する。
14.ベンフォード分析では、取引金額の先頭数字の発生率について、ベンフォードの法則(自然的に発生する数値の法則)と比較する。人為的に作成したデータや反復継続的な取引が多い場合は、大きく乖離する。
15.入力日・入力者別仕訳の確認では、入力者別の仕訳件数と、所定の曜日に入力された仕訳件数を確認でき、不正入力を容易に確認できるようになる。
図8は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の処理手順を示すフローチャートである。内部監査支援装置100の制御部103(CPU201)が実行する処理手順を示す。図8の例では、主に図7で説明した各項目のうち、1.要注意仕訳の抽出、2.仕訳の重複チェック、7.統計分析の処理に対応する処理手順を示している。
制御部103は、入力部101や通信部102を介して入力(アップロード)される仕訳情報Sごとに仕訳更新処理を行い(ステップS801)、仕訳データDとして記憶部104に格納する。この後、制御部103は、仕訳データDを読み出して要注意仕訳の抽出(ステップS802)、仕訳の重複チェック(ステップS803)、統計分析(ステップS804)、等の各監査支援の処理を選択に基づきそれぞれ実行する。制御部103は、各処理後のデータを、出力部105を介してディスプレイ210等に出力する。
図9は、実施の形態にかかる内部監査支援装置の内部監査支援機能に用いる画面構成例を示す図である。図7の項目の分析処理の際、制御部103(CPU201)が表示制御する画面の階層構造を説明する。
フルメニュー画面901の下の階層には、仕訳全件分析画面902を設ける。仕訳全件分析画面902で分析対象期間の指定を行うと、制御部103は、要注意仕訳の抽出画面903、仕訳の重複チェック画面904、統計分析画面905の画面を選択可能に表示する。
要注意仕訳の抽出画面903の選択時、制御部103は、仕訳データDにより要注意仕訳の抽出(ステップS802)の処理を実行し、要注意仕訳の抽出の帳票D11を生成する。また、制御部103は、要注意仕訳の抽出画面903の下の階層に仕訳一覧画面911を表示し、仕訳処理により仕訳一覧表の帳票D12を生成する。また、仕訳一覧画面911の表示後、仕訳一覧画面911の下の階層に詳細な仕訳詳細画面912を表示することができる。
また、仕訳の重複チェック画面904の選択時、制御部103は、仕訳データDにより仕訳の重複チェック(ステップS803)の処理を実行し、仕訳の重複チェックの帳票D21を生成する。また、制御部103は、仕訳の重複チェック画面904の下の階層に仕訳一覧画面921を表示し、仕訳処理により仕訳一覧表の帳票D22を生成する。また、仕訳一覧画面921の表示後、仕訳一覧画面921の下の階層に詳細な仕訳詳細画面922を表示することができる。
また、統計分析画面905の選択時、制御部103は、仕訳データDにより統計分析(ステップS804)の処理を実行し、統計分析の帳票D31を生成する。また、制御部103は、統計分析画面905の下の階層に仕訳一覧画面931を表示し、仕訳処理により仕訳一覧表の帳票D32を生成する。また、仕訳一覧画面931の表示後、仕訳一覧画面931の下の階層に詳細な仕訳詳細画面932を表示することができる。
図8および図9では、内部監査支援装置の機能の一部を説明したが、制御部103は、図7に示す各機能に対応する形で図8の各処理及び図9の各画面表示を行うことができる。
図10は、実施の形態にかかる内部監査支援装置のトップメニュー画面を示す図である。図3に示したトップメニュー画面300上の業績管理のタブ301bの選択により、最新業績、予算の登録の選択ボタンのほかに、内部監査支援のための仕訳全件分析の処理実行用の選択ボタン1011が表示される。選択ボタン1011の選択により、制御部103は、内部監査支援のための仕訳全件分析の処理を起動させる。
(1.要注意仕訳の抽出の処理内容)
図11は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う要注意仕訳の抽出の処理の表示画面を示す図である。制御部103は、抽出した仕訳データDについて、統一科目別と、会社科目別のそれぞれについて、予めの属性設定に基づき、要注意仕訳の抽出画面1100を表示する。
図11の要注意仕訳の抽出画面1100では、統一科目別に要注意仕訳の表示例として、「日本(国内)では発生頻度の低い組み合わせ」と、「前年同期が0件の組み合わせ」のみを表示した例である。制御部103は、縦軸には各統一科目を表示し、横軸には、科目の組み合わせとして、借方科目と貸方科目、組み合わせの件数として、当期間(数)、前年同期(数)を表示する。
図11の例では、制御部103は、所定期間(当期間)における科目の組み合わせとして、借方科目の「普通預金」と、貸方科目の「固定資産売却益」の行1110は、日本では発生頻度が低い組み合わせと判断して抽出表示する。また、借方科目の「その他の有形固定資産」と、貸方科目の「売上値引戻り高」の行1111は、明らかにおかしい組み合わせと判断して抽出表示する。また、借方科目の「繰越利益剰余金期首残高」と、貸方科目の「未払金」の行1112は、疑わしい組み合わせと判断して抽出表示する。
図12は、実施の形態にかかる内部監査支援装置に対する予めの属性設定画面を示す図である。制御部103が図11に示す要注意仕訳の処理を行うために、予めユーザが設定する属性設定画面1200を示す。制御部103は、属性設定画面1200上に、要注意仕訳の抽出、前月・当月取消仕訳の抽出、売掛金残高・取引の確認の各タブ1201を表示し、それぞれの属性設定を行うことができる。
要注意仕訳の抽出のタブ1201aの選択により、各属性名が表示され、それらの属性に対して統一勘定科目を指定する。なお、図示のように、要注意仕訳の統一勘定科目名は、該当および非該当それぞれを設定しておくことができる。
図12の例では、要注意仕訳の属性名「現預金」に対し、統一勘定科目の「現金」、「当座預金」、「普通預金」、「定期預金」が設定されている。
以上のように、要注意仕訳の抽出機能により、勘定科目の入力ミスを画面上で容易に抽出できるようになる。また、繰越利益剰余金などを使用した残高調整の発見に効果的である。なお、図11に示した要注意仕訳の抽出画面1100上での科目の組み合わせの選択により、該当する取引一覧および伝票画面を表示することができる。
(2.仕訳の重複チェックの処理内容)
図13は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳の重複チェックの処理の表示順を示す図表である。制御部103は、抽出した仕訳データDについて、「貸借発生」、「勘定科目コード」、「部門コード」、「現地取引先名」、「取引金額(不図示)」の組み合わせを一覧表示する。この1組み合わせにつき1行とする。なお、表示順(初期表示)は、重複している仕訳データの多い順(降順)とする。そして、一覧には図13に示す列を表示する。
図14は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う仕訳の重複チェックの画面表示例を示す図である。重複チェックの画面1401の左上部にはチェックボックス1402「当期間から重複した仕訳のみ表示」を表示する。制御部103は、チェックボックス1402にチェックを付けられた場合は、「前年件数」列が「0」の行に限定して表示する。家賃、新聞代の支払のように、重複していても問題のない仕訳を除外して表示する。
図14の例の表示項目は、発生(借/貸)、会社別勘定科目、統一勘定科目、部門、現地取引先(コード)、取引金額、当期間の件数と取引年月日(直近2件)、前年件数である。そして、タイトル行のクリックにより、制御部103は、クリック対象の列の値の順番(昇順)で、表示する。その後、再度同じ列のタイトル行をクリックした場合は、クリック対象の列の値の順番で、降順で表示する。そして、前年件数との増減が大きい取引の行を選択しダブルクリックまたはエンターキーの押下により、制御部103は、仕訳一覧画面を表示し、該当の組み合わせの仕訳データを一覧表示する。
仕訳の重複チェックの処理では、分析対象期間の全仕訳のうち、貸借発生、勘定科目、取引先および取引金額のすべてが同じ仕訳が過去にも存在する仕訳を抽出して、該当の組み合わせごとの件数を表示する。
抽出対象の仕訳データは、分析対象期間のすべての仕訳データのうち、以下のすべての項目が重複する仕訳データであり、分析対象期間を含む過去にも存在する。仕訳データは、1.貸借発生(借方または貸方)、2.勘定科目コード、3.部門コード、4.現地取引先名、5.取引金額等を含む。なお、分析対象期間内で重複する仕訳データについては、二重で抽出しないようにする。
これにより、同一取引の二重計上、領収書の複製等による問題を回避できる。上述したように、同一取引の二重計上は、計上済とは知らずに、当該領収書から新たに仕訳を入力することであり、領収書の複製は、日付を改竄して、同じ領収書を使い回すことであり、これらの問題を抽出できる。
(3.前月・当月取消仕訳の抽出)
図15は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う前月・当月取消仕訳の抽出の処理の表示順を示す図表である。制御部103は、抽出した仕訳データDについて、仕訳明細ごとに1行で一覧表示する(例えば、1対1の仕訳は1行。1対3の仕訳は3行)。また、1行につき2段で表示する。表示順は、該当仕訳データの取引年月日順(昇順)とする。一覧の上段・下段の各列に図15に示す順で表示する。
図16は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う前月・当月取消仕訳の抽出の画面表示例を示す図である。前月・当月取消仕訳の抽出の処理では、制御部103は、分析対象期間の全仕訳について、前月または当月内で反対仕訳(貸借が反対、またはマイナスで計上)が存在する仕訳を抽出する。
抽出対象は、分析対象期間の全仕訳データDのうち、以下の1.または2.のいずれかの条件に合致する仕訳データで、かつ「前月・当月取消仕訳確認不要科目(経過勘定、たな卸高等)」を含まない仕訳データを抽出する。
1.借方・貸方の仕訳明細数および各仕訳明細の会社別勘定科目、部門および取引先が同一で、かつ取引金額への「−1」の乗算結果が同額の仕訳データ(取消対象仕訳データ)が、同月または前月において存在する仕訳データ
2.借方・貸方の仕訳明細数が貸借を反対にすると一致し、かつ反対にすると各仕訳明細の会社別勘定科目、部門、取引先および取引金額が一致する仕訳データ(取消対象仕訳データ)が、同月または前月において存在する仕訳データ
図16に示す前月・当月取消仕訳の抽出の表示画面1601上で行(図中箇所1602)を選択しダブルクリックまたはエンターキーの押下により、制御部103は、仕訳一覧画面を表示し、抽出対象の仕訳データおよび取消対象仕訳データを表示する。
これにより架空取引をチェックできるようになる。例えば、週末や前月末に一旦売上を計上した後、翌週や翌月初に逆仕訳を計上してつじつまを合わせる架空取引をチェックすることができる。
(4.最大取引金額の相対評価、5.最小取引金額の相対評価の処理内容)
図17は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う最大取引金額の相対評価の画面表示例を示す図である。制御部103は、最大取引金額の相対評価の表示画面1701上に、最大取引明細の金額と、次点比(2番目に大きい取引金額との比率)(図中箇所1702)を表示する。制御部103は、勘定科目または取引先ごとの最大取引金額を抽出し、前年同期の最大取引金額や、2番目に大きい取引金額との比較を行う。
これにより、取引金額が異常に大きく記録された異常価格取引、および取引金額の入力ミスをチェックすることができる。
また、最小取引金額の相対評価についても同様の画面表示によりチェックすることができる。制御部103は、最小取引金額の相対評価の表示画面上に、最小取引明細の金額と、次点比(2番目に小さい取引金額との比率)を表示し、取引金額が異常に小さく記録された異常価格取引、および取引金額の入力ミスをチェックすることができる。
(6.科目組合せ別取引の確認の処理内容)
図18は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う科目組合せ別取引の確認の処理の表示順を示す図表である。制御部103は、抽出対象の科目の組み合わせについて、仕訳明細ごとに1行で一覧表示する(例えば、1対1の仕訳は1行。1対3の仕訳は3行)。表示順(初期値)は、「当期間」列の値の順番(昇順)とする。
図19は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う科目組合せ別取引の確認の画面表示例を示す図である。制御部103は、科目組合せ別取引の確認の表示画面1901として貸借の勘定科目の組み合わせごとの、分析対象期間の仕訳データの件数、および前年同期の仕訳データの件数を表示する。分析対象期間の件数が0件、または前年同期の件数が0件の科目の組み合わせに絞った表示もできるようにする。
制御部103は、抽出対象の科目の組み合わせとして、分析対象期間および前年同期の各仕訳データの貸借の勘定科目の組み合わせを対象とし、重複排除して表示する。また、科目組み合わせ別取引の確認の表示画面1901の左上部にチェックボックス1902「当期間または前年同期が0件の組み合わせのみ表示」を表示する。制御部103は、チェックボックス1902にチェックを付けられている場合は、「当期間」列の値または「前年同期」列の値が0の科目の組み合わせに限定して表示する。チェックが外された場合は、抽出対象のすべての科目の組み合わせを表示する。
そして、タイトル行のクリックにより、制御部103は、クリック対象の列の値の順番(昇順)で、表示する。その後、再度同じ列のタイトル行をクリックされた場合は、クリック対象の列の値の順番で、降順で表示する。この後、行を選択し(図中箇所1903)、ダブルクリックまたはエンターキーの押下により、制御部103は、仕訳一覧画面を表示し、当該組み合わせに該当する仕訳データを表示する。
これにより、売掛金/仕入、現金/未払金など、通常では考えられない仕訳を容易に発見できる。また、決算整理仕訳のように1年に一度は必ず入力するはずの仕訳が、正しく入力されているかを容易に確認できる。また、地代家賃や水道光熱費など、事業所の数だけ毎月計上する仕訳が、正しく入力されているかを容易に確認できる。
(7.統計分析の処理内容)
図20は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う統計分析の画面表示例を示す図である。制御部103は、勘定科目または現地取引先ごとの貸借発生額について、取引金額合計、取引件数、取引金額平均値、変動係数および、外れ値の取引件数を統計分析し、統計分析の表示画面2001上に表示する。
制御部103は、変動係数は、標準偏差÷平均値により算出する。また、外れ値は、1.[平均値±標準偏差×2]の範囲外、または2.[平均値±標準偏差×3]の範囲外のいずれかのユーザ選択により算出する。
図20に示すように、統計分析の表示画面2001には、縦軸に統一勘定科目を表示し、横軸に、発生した貸/借、取引合計金額および前年比、取引件数および前年比、取引金額平均値と前年比、変動係数と前年差、外れ値取引件数と前年差、を表示する。
例えば、会社Aの売上高の行2002について、売上高の取引金額及び件数が前年から急増しており、また、各取引金額のバラツキは小さくなっているが、外れ値取引が増加していることを表示する。この統計分析の表示画面2001の勘定科目を選択することで、取引分布を表示できる。
図21は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う統計分析の詳細な画面表示例を示す図である。制御部103は、図20の勘定科目「売上高」を選択した場合にこの詳細画面2101を表示する。
統計分析の詳細画面2101には、会社Aの「売上高」について、統計情報(取引金額平均値(当期、前年同期、対比%)、取引金額標準偏差(当期、前年同期、対比%)、変動係数(当期、前年同期、差))2110を表示する。また、図表として、横軸に沿って、取引金額範囲、取引件数(当期、前年同期、前年比)の各数値2111と、当期および前年同期の数値をそれぞれ横軸のバーグラフ2112で表示する。
これにより、「売上高」に関する取引の傾向をより簡単に視覚確認できるようになる。また、図21のグラフは、科目別や取引先別の表示だけに限らず、会社全体の取引分布グラフにも切り替え可能である。また、図21に示す統計分析の詳細画面2101が示す取引分布グラフから取引一覧画面(図20)に戻ることもでき、各外れ値取引を容易に確認できるようになる。
このように、統計分析の処理により、勘定科目または現地取引先ごとの貸借発生額についての統計を画面表示する。そして、現地法人等での入力方法の変更や、大きな金額の取引を細かく分解して入力し、分かりにくくする、といった行為を効果的に発見できるようになる。
(8.新規科目、部門、現地取引先の処理内容)
図22は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う新規科目、部門、現地取引先の画面表示例を示す図である。新規科目、部門、現地取引先の処理では、制御部103は、新規科目、部門、現地取引先の表示画面2201上に、仕訳データDのうち初めて仕訳が発生した勘定科目、現地取引先等を一覧表示する。これにより、金額の大きい取引をしている新規取引先(図中箇所2202)からチェックできる。
これにより、日本にいながら海外の現地法人における新規科目、部門、現地取引先をチェックすることができる。例えば、与信手続を経ずに取引を開始した得意先、架空の従業員、現地経理スタッフの使い勝手の良さだけで開設された銀行口座、等をチェックすることができる。
(9.現地取引先ランキングの処理内容)
図23は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う現地取引先ランキングの画面表示例を示す図である。現地取引先ランキングの処理では、制御部103は、現地取引先ランキングの表示画面2301上に現地取引先の取引金額や前年比の順位等を表示する(図中箇所2302)。そして、取引件数が多い、取引金額が前年比で高い取引からチェックすることができる。
これにより、特定の得意先や仕入先に依存していないかを確認できる。また、キックバック等を発見するための基礎情報としても有効に用いることができる。
(10.売掛金残高の確認の処理内容)
図24,図25は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う売掛金残高の確認の画面表示例を示す図である。まず、図24に示すように、売掛金残高の確認の表示画面2401上において、売掛金管理の対象とする統一勘定科目を設定する。図中のグループマスター情報の項目のうち、売掛金科目のボタン2402を選択し、売掛金科目の統一勘定科目名2403(現金、当座預金等)を設定する。この後、会社別勘定科目の表示画面2404において、売掛金管理対象科目の取引先管理欄のチェックボックス2405をチェックする。
この後、図25に示すように、売掛金残高の確認の表示画面2501を選択することで、制御部103は、取引先ごとに、売掛金回転日数、最新入金日等を表示する(図中箇所2502)。
これにより、入金が滞留している得意先を発見できる。加えて、押込販売や架空売上計上等の発見にも用いることができる。
(11.売掛金取引の確認の処理内容)
図26は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う売掛金取引の確認の画面表示例を示す図である。売掛金取引の確認の表示画面2601では、制御部103は、現地取引先ごとに、売掛金の発生額、入金額、増減額等を表示する(図中箇所2602)。そして、現地取引先ごとに売掛金の増減を把握し、ダブルクリックして増減の明細をチェックできる。
(12.生産性分析単位数量の確認の処理内容)
図27、図28は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析単位数量の確認の画面表示例を示す図である。図27に示す生産性分析単位数量の表示画面2701では、タブ2702のうち基本情報のタブ2702dの選択により、生産性分析単位数量の確認のための基本情報の各項目のうち、「生産性分析単位」メニューのボタン2703の選択で分析単位を設定する。また、「内部監査支援の生産性分析」メニューのボタン2704の選択で分析対象の値を設定する。
図28は、生産性分析単位数量の登録画面2801を示し、生産性分析単位名(例えば人員数)、単位(人)等の設定項目2802、数量の設定項目2803が表示される。例えば、非財務情報管理資料として用いる「従業員数報告書」の数量を収集するシートを、表計算ソフトウェアを用いて定義し、表挿入箇所2804に登録する。このように非財務情報収集機能を活用することにより、制御部103は、生産性分析単位を仕訳情報と別途に収集する。
(13.生産性分析の処理内容)
図29、図30は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行う生産性分析の画面表示例を示す図である。上述した生産性分析単位数量の登録により、制御部103は、図29に示す生産性分析の表示画面2901を表示する。この生産性分析の表示画面2901上において、生産性分析対象の統一勘定科目を選択する。図示の例のように、1人当たり売上高分析を行う場合、分析対象の金額として統一勘定科目が「売上高」、金額が「期間末残高」、分析対象の単位・数量として生産性分析単位が「人員数」、数量が「期間末の報告値」を選択する(図中箇所2902)。
図29の選択により、制御部103は、図30に示す生産性分析の表示画面3001を表示する。制御部103は、売上数量あたりの売上高(売上単価)、1人当たり人件費等を表示する。図示の例では、生産性分析として項目別(1人当たり給与、販売員数、従業員数等)」ごとの「分析結果」、「前年比」を表示する(図中箇所3002)。
このように、売上単価の変化から架空循環取引や、在庫単価等から在庫の横領等の問題発生をチェックすることができる。
(14.ベンフォード分析の処理内容)
図31は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行うベンフォード分析の画面表示例を示す図である。図示の例のベンフォード分析の表示画面3101では、取引金額の先頭数字(2桁)ごとの取引件数、構成比、ベンフォードの値、構成比との差異、取引件数構成比と、ベンフォードの法則により値のバーグラフをそれぞれ表示する(図中箇所3102)。
これにより、海外子会社の全仕訳の取引金額の、ベンフォードの法則(自然的に発生する数値の法則)との相違を確認できる。図示の例では、先頭2桁が「20」の取引でベンフォードの法則と実績値の乖離が大きい金額の取引であることがバーグラフ等で表示され、容易に確認できる(図中箇所3103)。人為的に作成したデータや反復継続的な取引が多い場合に、大きく乖離する。
(その他:内部監査支援機能のシステム解説書の機能)
図32は、実施の形態にかかる内部監査支援装置が行うシステム解説書の画面表示例を示す図である。実施の形態の内部監査支援装置100は、以上説明した各内部監査にかかる機能のほかに、内部監査支援機能のシステム解説書の閲覧機能を有する。
上述した仕訳全件分析画面701(図7参照)上の「解説書」のボタン703を選択することで、制御部103は、図32に示す内部監査支援のシステム解説書の表示画面3201を表示する。
(会計リスクモニターについて)
次に、上述した内部監査支援機能の分析結果をユーザによって容易に確認するための会計リスクモニター機能について説明する。上述した内部監査支援機能の分析結果は、各分析結果画面を表示することでユーザが確認する。ここで、従来は、異常な仕訳の発見のためには、監査機能ごとの分析結果を全機能について画面表示しなければならなかった。また、疑わしい仕訳を一覧表示するものであるため、疑わしい仕訳をユーザが直感的に知ることができなかった。
以下に説明する会計リスクモニター機能は、各監査機能の分析結果をサマリーまたは最重要項目を同一の画面上でユーザが直感的に容易に確認できるようにする。また、各分析項目の配置の有無および場所を自由に設定できるようにする。また、ユーザごとの設定により、システム起動時にこの会計リスクモニターの画面を表示できるようにする。
図33は、実施の形態にかかる内部監査支援装置による会計リスクモニターの表示画面例を示す図である。制御部103は、例えば、この会計リスクモニター画面3301をシステム起動時にトップ画面として表示することができる。
図33に示すように、制御部103は、一つの会計リスクモニター画面3301上に上述した1.要注意仕訳の抽出、〜、15.入力日・入力者別仕訳の各内部監査機能に対応する画面3311〜3324を表示する。図33に示すように、各内部監査機能別の画面は、ユーザの設定により、任意の位置に配置することができる。
1.要注意仕訳の抽出の画面3311には、日本(国内)では発生頻度の低い仕訳(要注意仕訳)の件数を当期および前年同期の縦バーグラフで表示する。
2.仕訳の重複チェックの画面3312には、科目、部門、取引先、取引金額が重複している仕訳の件数を当期および前年同期の縦バーグラフで表示する。
3.前月・当月取消仕訳の抽出の画面3313には、前月・当月取消仕訳件数(貸借が反対、またはマイナス)の件数を当期および前年同期の縦バーグラフで表示する。
4.最大取引金額の相対評価の画面3314には、勘定科目または現地取引先別・貸借発生ごとの全仕訳の取引金額のうち、最大取引金額と、その前年比および次点比(2番目との比較)を数値表示する。表示する勘定科目等の条件は、取引件数が10件以上の勘定科目(または現地取引先)・貸借発生のうち、「最大取引金額の前年比」のTOP3である。
5.最小取引金額の相対評価の画面(不図示)についても、4.最大取引金額の相対評価の画面3314と同様に表示することができる。
6.科目組合せ別取引の確認の画面3315には、前年に存在しない仕訳(貸借それぞれの勘定科目)の件数、および前年には存在したが当年には存在しない仕訳の件数を数値表示する。
7.統計分析の画面3316には、勘定科目・貸借発生毎の取引件数、平均値、変動係数および各前年値を表示する。表示条件は、取引件数が10件以上の勘定科目・貸借発生のうち、変動係数の前年差(絶対値)順の勘定科目・貸借発生のTOP3である。
8.新規科目、部門、現地取引先の画面3317には、新規追加された勘定科目、部門、現地取引先の件数を数値表示する。
9.現地取引先ランキングの画面3318には、現地取引先の取引金額合計額のランキング(貸借それぞれの上位トップ3)および前年ランキングとの相違を一覧表で表示する。
10.売掛金残高の確認の画面3319には、取引先の売掛金残高、未回収期間(売掛金残高が何か月間の貸借発生額の合計額で収まるか)、売掛金回転日数および前年比を数値表示する。表示条件は、例えば、未回収期間が最大の取引先とする。
11.売掛金取引の確認の画面3320には、現地取引先の売掛金の貸借発生額、入金額、純増額(貸−借)およびその前年額を横バーグラフで表示する。表示条件は、例えば、純増額の前年比が最大の現地取引先とする。
12.生産性分析単位数量の確認の画面3321には、生産性分析単位数量の推移(当期・前年同期)を折れ線グラフで表示する。表示条件は、例えば、標準偏差が最大の生産性分析単位数量とする。
13.生産性分析の画面3322には、生産性分析項目ごとの値および前年比を数値で表示する。表示条件は、例えば、マスター設定上の表示順でのトップ3とする。
14.ベンフォード分析の画面3323には、取引金額先頭数字別の仕訳件数(当期、前年同期)を縦バーグラフで表示し、ベンフォードの法則を折れ線グラフで表示する。なお、縦バーグラフと折れ線グラフでの表示が困難な場合は、これら仕訳件数(当期、前年同期)とベンフォードの法則に対応する3本の縦バーグラフで表示する。
また、制御部103は、図33に示す会計リスクモニター画面3301上には、
15.入力日・入力者別仕訳の確認の画面3324を文字および数値で表示する。例えば、入力者別の仕訳件数と、所定の曜日(土日などの休日)に入力された仕訳件数を数値で表示する。
これら図33に示す会計リスクモニター画面3301の表示状態において、所望する内部監査機能部分を選択操作することにより、上述した各内部監査機能の分析画面に推移することができる。
図34は、実施の形態にかかる内部監査支援装置による入力日・入力者別仕訳の分析画面例を示す図である。例えば、図33に示す会計リスクモニター画面3301の表示状態において、ユーザが15.入力日・入力者別仕訳の確認の画面3324を選択操作することにより、制御部103は、図34の入力日・入力者別仕訳の分析画面3401を表示する。
図33の15.入力日・入力者別仕訳の画面3324、および図34の入力日・入力者別仕訳の分析画面3401を用いることにより、現地での入力者及び入力日での仕訳の入力状況を確認できるようになる。制御部103は、図34の入力日・入力者別仕訳の分析画面3401上には、縦軸に現地入力者を表示し、横軸に現地入力日を表示する。また、現地入力者毎に上段に今年の件数、下段に前年の件数を表示し、入力状態を日にち単位で対比する確認が行える。
例えば、現地入力者〇〇は、平日(4月3日、5日、7日)にそれぞれ5件、12件、3件の仕訳入力を行ったことに加え、休日(4月9日)に1件の仕訳入力を行ったことを表示する。この図34に示す入力日・入力者別仕訳の分析画面3401上で入力者、入力日別の選択操作を行うことにより、仕訳一覧画面に遷移することができる。
これにより、休日に入力した取引の有無及び件数を容易に確認できる。また、現地入力者の表示により、例えば、経理責任者等が直接入力した取引を容易に確認できる。休日の入力や、経理責任者による直接の入力は、不正入力の疑いがあり、この不正入力を容易に確認できるようになる。
また、例えば、予め制御部103に休日設定および特定の属性の入力者(特定の属性または特定の入力者名)を設定しておくことで、上記表示により特定の日時(休日)や特定の仕訳データの入力者(経理責任者等)による不正入力の有無を通知することができ、容易に監査できるようになる。
以上説明した実施の形態によれば、効率的に仕訳を分析して不正防止および仕訳ミスを抽出し、ユーザが確認しやすい表示画面を生成することで内部監査を支援できるようになる。
例えば、仕訳データの属性および内容の変化に基づき、制御部は、仕訳データのうち要注意仕訳を抽出した表示データを生成する。より具体的には、勘定科目の複数年の残高の増減および売上高比を、入力される複数の会社別に同一画面に表示する表示データを生成する。また、売上高と比較し変化が大きい勘定科目を抽出し、勘定科目に所定の注意マークを付与して表示データを生成する。これにより、科目ごとに複数の会社の残高の増減を容易に確認できるようになる。また、残高の変化が大きい科目には注意事項のマークを表示することにより、ユーザは、注意事項の残高について、詳細および内訳を順に確認(監査)していくことができるようになる。これにより、詳細な監査の対象とする会社の選定、および監査内容の確認を容易かつ効率的に行うことができる。
また、制御部は、予め複数の勘定科目ごとに仕訳入力時に類似する他の勘定科目の設定に基づき、勘定科目の仕訳ミスを抽出した表示データを生成する。より具体的には、仕訳データの借方科目と貸方科目との組み合わせを同時に表示する表示データを生成する。これにより、勘定科目の入力ミスを画面上で容易に抽出できるようになる。また、繰越利益剰余金などを使用した残高調整を発見できるようになる。
また、制御部は、仕訳データを勘定科目または現地取引先別に所定の統計処理を行った結果の一覧を表示データとして生成する。より具体的には、統計処理として、勘定科目または現地取引先別の貸借発生額の取引金額、取引件数、取引金額の平均値、平均値および標準偏差に基づく変動係数、平均値および標準偏差に基づく外れ値、をそれぞれ表示データとして生成する。これにより、全取引の傾向をより簡単に視覚確認できるようになる。また、統計分析の処理により、勘定科目または現地取引先ごとの貸借発生額についての統計を画面表示することで、現地法人等での入力方法の変更や、大きな金額の取引を細かく分解して入力し、分かりにくくする、といった行為を効果的に発見できるようになる。
また、制御部は、仕訳データの入力者および入力日別の表示画面を前記表示データとして生成する。より具体的には、特定の日時、仕訳データを入力可能な特定の属性の入力者の予めの設定により、特定の日時や、特定の属性の入力者、特定の名前の入力者による仕訳データの入力を検出し、表示データとして生成する。これにより、休日に入力した取引の有無及び件数を容易に確認できる。また、現地入力者の表示により、例えば、経理責任者等が直接入力した取引を容易に確認できる。休日の入力や、経理責任者による直接の入力は、不正入力の疑いがあり、この不正入力を容易に確認できるようになる。
また、制御部は、複数の監査項目別の分析処理の結果を同一画面上の表示データとして生成する。これにより、各監査機能の分析結果をサマリーまたは最重要項目を同一の画面上でユーザが直感的に容易に確認できるようになる。また、各分析項目の配置の有無および場所を自由に設定してもよい。また、ユーザごとの設定により、システム起動時にこの会計リスクモニターの画面を表示させてもよく、この場合、システム起動時に、重要な監査の分析結果を簡単にチェックできるようになる。
なお、本実施の形態で説明した内部監査にかかるプログラムは、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することにより実現することができる。また、このプログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
以上のように、本発明は、仕訳の情報を収集して内部監査の各項目に対応する情報を抽出する内部監査の支援装置等に有用である。
100 内部監査支援装置
101 入力部
102 通信部
103 制御部
104 記憶部
105 出力部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
208 入力デバイス
210 ディスプレイ
220 バス
400 残高分析画面
1100 要注意仕訳の抽出画面
2001 統計分析の表示画面
3301 会計リスクモニター画面
3401 入力日・入力者別仕訳の分析画面
D 仕訳データ

Claims (5)

  1. 会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データが入力される入力部と、
    入力される前記仕訳データを格納し、当該仕訳データに対する監査処理のプログラムが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたプログラムを実行し、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う制御部と、
    前記分析処理の結果を出力する出力部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、抽出した前記勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、
    ことを特徴とする内部監査支援装置。
  2. 会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データが入力される入力部と、
    入力される前記仕訳データを格納し、当該仕訳データに対する監査処理のプログラムが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたプログラムを実行し、前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う制御部と、
    前記分析処理の結果を出力する出力部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記仕訳データに含まれる勘定科目または現地取引先別に所定の統計処理を行った結果の一覧を表示データとして生成し、前記統計処理として、勘定科目または現地取引先別の貸借発生額の取引金額、取引件数、取引金額の平均値、前記平均値および標準偏差に基づく変動係数、前記平均値および標準偏差に基づく外れ値、をそれぞれ前記表示データとして生成する、
    ことを特徴とする内部監査支援装置。
  3. 前記制御部は、
    複数の前記監査項目の分析処理の結果を同一画面上の表示データとして生成することを特徴とする請求項1または2に記載の内部監査支援装置。
  4. コンピュータが、
    会計用の情報を含む仕訳データの入力を受け付けて、前記仕訳データを記憶部に格納し、
    前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出して、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出し、
    前記抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行い、
    前記分析処理の結果を出力し、
    前記分析処理では、前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、当該抽出した勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、
    処理を実行することを特徴とする内部監査支援方法。
  5. コンピュータに、
    会計用の情報を含む仕訳データの入力を受け付けさせ、前記仕訳データを記憶部に格納させ、
    前記記憶部に格納された前記仕訳データを読み出させ、複数の監査項目に対応する複数の前記仕訳データの該当する情報を抽出させ、
    前記抽出した情報を用いて前記監査項目ごとの仕訳の分析処理を行わせ、
    前記分析処理の結果を出力させ、
    前記分析処理で、前記仕訳データに含まれる勘定科目別の勘定科目残高の複数年の増減比および純売上高比を、複数の会社別に同一画面に表示し、監査対象年の前記純売上高比の変化が所定以上大きい前記勘定科目を抽出し、当該抽出した勘定科目に所定の注意マークを付与した表示データを生成する、
    処理を実行させることを特徴とする内部監査支援プログラム。
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