JP7052135B1 - 内部監査支援装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正リスクを想定することよって、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見できるようにすること。【解決手段】 内部監査支援装置は、仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および(3)取引先が入力されていない仕訳の何れかに分類する分類部と、前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する分析部とを備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 1.2021年6月30日および2021年7月26日 TKC全国会会員専用サイト「ProFIT」内ProFIT Expressにて発表 2.2021年7月30日 株式会社TKC社内システムである受発注システムにて発表 3.2021年6月30日および2021年7月26日 海外ビジネスモニターの全利用会員事務所および全利用企業宛ご案内およびその後の利用システム更新にて発表
本発明は、内部監査支援のための技術に関し、特に、不正取引の発見に好適な内部監査支援装置、方法、及びプログラムに関する。
従来、企業では、企業の内部統制を機能させることによって、企業内における経営目標の達成度のチェックや、不正取引のチェックのために、内部監査が実施されている。
不正取引の発見は、理論的には、勘定科目残高の増減等の分析を行うことで可能である。
特開2016-053931号公報 特開2016-053930号公報 特開2008-097267号公報
https://www.ey.com/ja_jp/library/info-sensor/2021/info-sensor-2021-10-03 (令和3年10月28日検索)
しかしながら、不正リスクの想定無しに、このような会計情報に基づく分析的なアプローチを行っても、分析のために多くの人員と膨大な時間を要する上に、不正取引を発見することは現実的には非常に難しい。
実際、このような分析的なアプローチによって、疑わしいと見なされた取引であっても、仕訳を検証した結果、問題無いと判断されることが多く、結果的に、不正取引を発見できないことが多い。
したがって、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見できる技術が望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、不正リスクを想定することよって、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見できる内部監査支援装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、請求項1の発明の内部監査支援装置は、仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および(3)取引先が入力されていない仕訳の何れかに分類する分類部と、前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する分析部とを備える。
請求項2の発明の内部監査支援装置は、前記分類部が、前記(1)をさらに、(1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または(1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合に分類する、請求項1に記載の内部監査支援装置である。
請求項3の発明の内部監査支援装置は、前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う圧縮処理部をさらに備える、請求項1または2に記載の内部監査支援装置である。
請求項4の発明の内部監査支援装置は、前記圧縮処理部がさらに、前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う、請求項3に記載の内部監査支援装置である。
請求項5の発明の内部監査支援装置は、前記圧縮処理部がさらに、第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う、ただし、Nは、2以上の整数である、請求項4に記載の内部監査支援装置である。
請求項6の発明の内部監査支援装置は、前記圧縮処理された仕訳を表示部から表示させる表示制御部をさらに備える、請求項3乃至5のうちいずれか1項に記載の内部監査支援装置である。
請求項7の発明の内部監査支援装置は、前記圧縮処理された仕訳の表示に基づいて、次の段階の圧縮処理を行うか否かが判定される、請求項6に記載の内部監査支援装置である。
請求項8の発明の内部監査支援装置は、前記表示制御部がさらに、前記仕訳を、科目毎に異なる色で表示する、請求項6または7に記載の内部監査支援装置である。
請求項9の発明の内部監査支援方法は、内部監査支援装置によって実施される内部監査支援方法であって、前記内部監査支援装置のプロセッサが、仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および(3)取引先が入力されていない仕訳の何れかに分類し、前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する。
請求項10の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記(1)をさらに、(1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または(1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合に分類する、請求項9に記載の内部監査支援方法である。
請求項11の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う、請求項9または10に記載の内部監査支援方法である。
請求項12の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う、請求項11に記載の内部監査支援方法である。
請求項13の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う、ただし、Nは、2以上の整数である、請求項12に記載の内部監査支援方法である。
請求項14の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記圧縮処理された仕訳を表示部から表示させる、請求項11乃至13のうちいずれか1項に記載の内部監査支援方法である。
請求項15の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記圧縮処理された仕訳の表示に基づいて、次の段階の圧縮処理を行うか否かを判定する、請求項14に記載の内部監査支援方法である。
請求項16の発明の内部監査支援方法は、前記プロセッサが、前記仕訳を、科目毎に異なる色で前記表示部から表示させる、請求項14または15に記載の内部監査支援方法である。
請求項17の発明のプログラムは、仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および(3)取引先が入力されていない仕訳の何れかに分類する機能と、前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する機能とを、プロセッサに実現させるためのプログラムである。
請求項18の発明のプログラムは、前記分類する機能が、前記(1)をさらに、(1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または(1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合に分類する機能を含む、請求項17に記載のプログラムである。
請求項19の発明のプログラムは、前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、請求項17または18に記載のプログラムである。
請求項20の発明のプログラムは、前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、請求項19に記載のプログラムである。
請求項21の発明のプログラムは、第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、ただし、Nは、2以上の整数である、請求項20に記載のプログラムである。
請求項22の発明のプログラムは、前記圧縮処理された仕訳を表示する機能をさらに前記プロセッサに実現させる、請求項19乃至21のうちいずれか1項に記載のプログラムである。
請求項23の発明のプログラムは、前記仕訳を、科目毎に異なる色で表示する機能をさらに前記プロセッサに実現させる、請求項21または22に記載のプログラムである。
本発明によれば、不正リスクを想定することよって、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見できる内部監査支援装置、方法、及びプログラムを実現することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る内部監査支援方法が適用された内部監査支援装置の電子回路構成例を示すブロック図である。 図2Aは、分類(1)の仕訳の例を示す図である。 図2Bは、分類(1)の仕訳の別の例を示す図である。 図3は、分類(2)の仕訳の例を示す図である。 図4は、分類(2)の仕訳の別の例を示す図である。 図5は、分類(3)の仕訳の例を示す図である。 図6は、分類(1)の仕訳に対してなされた第1段階の圧縮処理(圧縮強)の結果の例を示す図である。 図7は、図6の結果から得られる知見を説明するための図である。 図8は、図6の結果から得られる別の知見を説明するための図である。 図9Aは、不正の発見の例を説明するための図である。 図9Bは、収益科目に取引先が入力されていない仕訳が計上され、集計できない仕訳の例を示す図である。 図10は、費用、収益科目に取引先情報が入力されていない仕訳の例を示す図である。 図11は、図6に示す分類(1)の仕訳に対してなされた第2段階の圧縮処理(圧縮弱)の結果の例を示す図である。 図12は、図11に示す分類(1)の仕訳に対してなされた第3段階の圧縮処理(無圧縮)の結果を示す図である。 図13は、分類(2)の仕訳に対してなされた第1段階の圧縮処理(圧縮弱)の結果の例を示す図である。 図14は、図13に示す分類(2)の仕訳に対してなされた第2段階の圧縮処理(無圧縮)の結果の例を示す図である。 図15は、分類(3)の仕訳に対してなされた第1段階の圧縮処理(圧縮弱)の結果の例を示す図である。 図16は、図15に示す分類(3)の仕訳に対してなされた第2段階の圧縮処理(無圧縮)の結果の例を示す図である。 図17Aは、修繕費発生時の仕訳の例を示す図である。 図17Bは、修繕費発生時の一部取り消しがなされた仕訳の例を示す図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内部監査支援方法が適用された内部監査支援装置の電子回路構成例を示すブロック図である。
内部監査支援装置10は、バス11によって互いに接続されたCPU12、記録媒体読取部14、ディスプレイ等の表示画面16、マウスやキーボード等の入力部17、およびメモリ20を備えている。このような内部監査支援装置10は、限定される訳ではないが、PCや、タブレット端末で実現することができる。
メモリ20は、分類プログラム21、圧縮処理プログラム22、分析プログラム23、および表示制御プログラム24を記憶している。
これらプログラム21~24は、メモリ20に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介してメモリ20に読み込まれて記憶されたものであってもよい。これらプログラム21~24は、書き換えできないようになっている。
メモリ20には、このような書き換え不可能なエリアの他に、書き換え可能なデータを記憶するエリアとして、書込可能データエリア29が確保されている。
CPU12は、コンピュータであって、メモリ20に記憶されている各プログラム21~24に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、以下に説明するように動作する。
内部監査支援装置10は、限られた人員と時間で不正取引を発見するために、[1]対象会社の基本情報(事業内容、顧客・調達先等の状況)を把握し、[2]不正リスクを想定し、[3]具体的にどのような手口で不正行為をしているのかの仮説を設定し、[4]仮説にもとづきデータの抽出条件を設定し、勘定科目残高の増減分析等の機能を活用して調査を行う。
上記[1]のために、一般には、子会社への質問状送付による調査があるが、これを補完するために、内部監査支援装置10は、取引先別の取引内容を確認するための機能として、次の3つの機能を実現する。
(第1の機能)取引先別の取引内容の確認機能
(第2の機能)複数取引先入力仕訳の確認機能
(第3の機能)取引先未入力仕訳の確認機能。
これら3つの機能による確認は、取引先毎に行うことができる。これによって、子会社がどのような取引先と、どのような取引を行っているのかをイメージし易くなる。したがって前述した質問状と併せて活用することで、より詳細な不正リスクシナリオの策定が可能となる。
ところで、複合仕訳での取引先の入力では、1仕訳を複数の明細行で表現し、各明細行に取引先情報を持つことが一般的であり、取引先の入力の仕方は、3つのケース、すなわち、(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および(3)取引先が入力されていない仕訳に大別される。したがって、分類プログラム21では、先ず、監査対象の仕訳を、上記(1)~(3)のいずれかに分類する。
そして、分類プログラム21によって分類された仕訳を、分析プログラム23が、取引先別に分析する。このような分析を行うために、分析プログラム23は、上記(1)のケースを確認および分析するための第1の機能と、上記(2)のケースを確認および分析するための第2の機能と、上記(3)のケースを確認および分析するための第3の機能とを備えている。
次に、各ケースの詳細について説明する。
(1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳
大半の取引は1対1の取引である事と、1仕訳に1取引先の取引を記帳する簿記の慣習から大半の仕訳が(1)に該当する。
具体例を図2Aおよび図2Bを用いて説明する。
図2Aおよび図2Bともに、項目として、借方200a、貸方200b、金額200c、取引先200dを有する仕訳200、201の例を示している。
図2Aに例示するように、1仕訳の全部の明細行(すなわち、明細行1、2)の取引先200dに、同じ取引先(A社)が入力されている仕訳200や、図2Bに例示するように、1仕訳の一部の明細行(この場合、明細行2)の取引先200dに、取引先が入力されていない(「取引先」がブランクになっている)仕訳201が(1)に該当する。
特に、図2Bに例示される仕訳201は、会計基準や税法等により取引先別に勘定科目残高の管理を求められる勘定科目(売掛金、買掛金等)にだけ取引先が入力されているケースであり、比較的多く存在する。
(2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳
この種の仕訳は、一般的な記帳慣習に照らしてイレギュラーな仕訳であり、必ずしも不正取引を示すとは限らないが、注意を払う必要があると考えられる。
具体例を図3、図4(a)、および図4(b)を用いて説明する。
図3、図4(a)、および図4(b)ともに、項目として、勘定科目200e、借方200a、貸方200b、金額200c、取引先200dを有する仕訳300、400、401の例を示している。
図3に例示するように、同一日付での複数社の売掛金の入金を一括で記帳する仕訳300や、図4(a)および図4(b)に例示するように、取引先dの記載の修正を要する仕訳400および仕訳401が(2)に該当する。
特に、図4(a)は、取引先200dに、B社との取引を誤ってA社として計上してしまった場合の仕訳400の例を示し、図4(b)は、取引先200dに、A社の売掛金をB社に振り替えて修正してしまった場合の仕訳401の例を示している。
(3)取引先が入力されていない仕訳
具体例を、図5(a)および図5(b)を用いて説明する。
図5(a)および図5(b)ともに、項目として、勘定科目200e、借方200a、貸方200b、金額200c、取引先200dを有する仕訳500、501の例を示している。
図5(a)の明細行1、2に例示するように、そもそも取引先の無い一部の特定の仕訳(特定の科目の組み合わせの仕訳)500が(3)に該当する。
一方、図5(b)に例示するように、本来取引先が存在するはずの取引であるにも関わらず、取引先200dに、取引先が入力されていない仕訳501の場合は、不正の存在を想定する必要がある。
そこで、内部監査支援装置10では、分類プログラム21において、取引先200dの入力のされ方に基づいて、上記(1)~(3)のいずれかに分類された仕訳に対して、分析プログラム23によって、仕訳(=勘定科目の組み合わせの情報により取引の意味を表す)を網羅的に、取引先別に分析する。この分析プログラム23による分析を容易にするために、圧縮処理プログラム22では、分類プログラム21によって分類された仕訳に対して、圧縮処理を行う。
内部監査においては、どの取引先とどの様な取引を行っているか(取引の意味)を検証することが重要となる。しかしながら、取引の意味を、貸借の科目の組み合わせで表現している仕訳を、分解集約した科目残高から取引の内容(意味)を汲み取ることは困難である。
一方で、取引先数と仕訳数が膨大である場合には個々の仕訳を検証することは、限られた時間、人員、費用の面から、現実的ではない。
そこで、内部監査支援装置10では、仕訳の検証を可能にするために、各取引先との取引の内容(意味)が、科目の組み合わせにより表現されることに着目し、圧縮処理プログラム22によって、膨大な数の仕訳を、共通する科目毎にまとめて、全科目数以下の科目数で表す圧縮処理を行う。そして、表示制御プログラム24は、圧縮処理された結果を、表示画面16から表示させる。
圧縮処理は、科目数が少ないほど、圧縮が強いことを意味し、科目数が多いほど、圧縮が弱いことを意味する。したがって、圧縮がまったくされない状態は、全ての仕訳がそのまま表示される無圧縮状態に相当する。
圧縮処理プログラム22は、ユーザからの指定に応じて、このような圧縮処理を、圧縮の強さを変えて、何回でも実施することができる。
圧縮処理プログラム22によって、分類(1)の仕訳に対して圧縮の強さを変えて複数回なされる圧縮処理の具体例を以下に示す。
図6は、分類(1)の仕訳に対してなされる第1回目の、すなわち第1段階の圧縮処理(圧縮強)で得られた圧縮表示結果の例を示す図である。
図6は、項目として、取引先600a、借方発生600b、貸方発生600cを有し、さらに借方発生600bは、統一勘定科目600b1、会社別勘定科目600b2、金額600b3、および明細数600b4に細分類されている。同様に、貸方発生600cも、統一勘定科目600c1、会社別勘定科目600c2、金額600c3、および明細数600c4に細分類されている。 図6に例示する第1段階の圧縮処理(圧縮強)の圧縮表示結果600は、いずれも表示制御プログラム24によって、表示画面16から表示される。
図6に例示するような圧縮強の圧縮表示結果600によれば、指定期間600d(例えば、2016年3月1日から2016年3月31日)内の仕訳内容から、例えば、被内部監査会社と、取引先600aとの間での取引で出現する科目を、統一勘定科目600b1、600c1に示すように、無圧縮のときの科目数以下の科目数でコンパクトに一覧表示する。
例えば、図6における太枠600eに示すように、取引先「AAA社」に注目すると、会社別勘定科目600b2から、ユーザは、取引先「AAA社」が得意先の関係にあたる会社と概観できる。
この概観によって得られる知見の例について図7および図8を用いて説明する。
図7および図8ともに、内容は図6に示すものと同一である。
図7では、図6に示す圧縮強の圧縮表示結果600が、太枠600f、600gで示されるように、各会社別勘定科目600b2、600c2の金額600b3,600c3と、明細数600b4、600c4とに着目して示されている。
ユーザは、図7のように、圧縮強の圧縮表示結果600を、太枠600f、600gに示すように、各会社別勘定科目600b2、600c2の金額600b3、600c3と、明細数600b4、600c4とに着目して見ることによって、金額的重要性と取引の発生頻度とを把握し易くなる。
これに基づいて、ユーザは、圧縮処理プログラム22を使って、後述する第2段階の圧縮処理を行うことで、より影響度の高い取引先との取引に対象を絞ってさらに詳細に調査を行う(ドリルダウンする)ことが可能となる。
また、「売上値引戻り」(4115)(または「借方発生の売上高」(売上値引戻りの意))と、「売上高」(4111)の金額計と明細数それぞれの比率(「売上値引戻り÷売上高」)を求めることで、取引先列に示される取引先別の値引き・売上戻りの発生率を求めることも可能となる。
この率が高い取引先に関しては、上述の架空売り上げの取り消し、または、なんらかの特別な取引が行われている可能性が高いと考えられる。
また、図8に示すように、指定期間600dに着目すると、ユーザは、架空売り上げの可能性がある取引およびその取り消し仕訳の存在を発見することも可能となる。
例えば、ユーザが、指定期間600dを、決算月の前後3か月等に指定することで、期末付近に予算達成しているように見せるために行われた架空売り上げの可能性がある取引およびその取り消し仕訳の存在を発見できるようになる。これを、具体例を使って説明する。
期末3月X日(借方)売掛金 100 A社/(貸方)売上 100 A社として架空売上を計上すると、翌期には、帳簿上、売掛金を取消す辻褄合わせの必要が生じる。
最も素朴な手法としては、翌期4月X日(借方)売上 100 A社/(貸方)売掛金 100 A社として、架空売上取消仕訳という貸借を逆転させた逆仕訳を入力することが考えられる。このようなケースの取消仕訳は検出条件が単純なため、ユーザによって容易に発見される可能性が高い。
また、上記の場合、翌期の売上予算達成がマイナスからのスタートとなる。このため、
翌期4月X日(借方)仕入 100 A社/(貸方) 買掛金 100 A社
(借方)買掛金 100 A社/(貸方)売掛金 100 A社
のように、架空の仕入等の費用計上を装って取り消す、不正の手法が使用される場合が想定される。
この手法が採用された場合、各仕訳(の科目の組み合わせ)を見ただけでは不審な点は無いため、ユーザは、不正に気付きづらい。したがって、どの勘定科目を使用してこれら一連の取引を入力されるか予測が困難となり、一般に、ピンポイントでの不正の検出は困難である。
しかしながら、内部監査支援装置10によれば、図8に例示するように、ユーザが、指定期間600dを決算月の前後3か月等を指定し、さらに表示制御プログラム24の機能を使って、ユーザが、売上科目と費用科目の表示色を指定(後述する)し、この指定に応じて表示画面16から表示することで、取引先列に示される取引先と、会社別勘定科目600b2、600c2に示される科目との組み合わせから、本来得意先と考えられる取引先との取引で、使用可能性の低い費用科目が計上されていることを視覚的に発見しやすくなるので、ユーザは、これらの不正の可能性のある仕訳を発見しやすくなる。
さらに、図9A(a)、図9A(b)、および図9Bに例示する仕訳900、901、902に示すように、ユーザは、取引先別売上高利益率、売上高原価率による不正を発見することも容易となる。
例えば、表示制御プログラム24は、図9Aに例示するように、
売上高利益率=(収益科目金額計-費用科目金額計)÷収益科目金額計
売上高利益率=費用科目金額計÷収益科目金額計
の結果を、取引先別に表示画面16から表示させることができる。
この表示結果を参照しながら、ユーザが、各取引先を比較することで、異常な条件での取引を行っている取引先を発見することが可能となる。
なお、取引先別売上高利益率・売上高原価率を求めようとした場合、図9Bに例示するように、収益科目に取引先が入力されていない仕訳が計上されるケースが多くみられるため、集計できない場合もある。
しかしながら、内部監査支援装置10によれば、1仕訳に1取引先のみ入力されている仕訳の場合、取引先が入力されていない売上高科目に関しても当該取引先(A社)との取引とみなすため集計が可能となる。
さらにまた、内部監査支援装置10によれば、連結決算における不正の発見も可能となる。
連結決算においては、連結グループ内の内部取引は、相殺消去する必要がある。このため、相殺消去の対象となる仕入や売上高等の費用、収益科目を取引先別に集計する必要がある。
この場合、図10に示すように、費用、収益科目に取引先情報が入力されていない仕訳1000が存在することから、自動での集計が困難である場合がある。
しかしながら、内部監査支援装置10によれば、1仕訳に1取引先のみ入力されている仕訳の場合、取引先が入力されていない売上高科目に関しても当該取引先(A社)との取引とみなすため、この種の集計も可能となる。
このように、第1段階の圧縮処理(圧縮強)で得られた結果に基づいて、不正取引の可能性がある多くのケースを発見することが可能となる。しかしながら、第1段階の圧縮処理は、集約度が最も高いので、各科目の内容まで詳細に見ることはできない場合もある。
この場合、ユーザは、統一勘定科目600b1、600c1の内容をドリルダウンして見るために、第1段階の圧縮処理よりも集約度の粗い、すなわち、第1段階の圧縮処理よりも圧縮度の弱い第2段階の圧縮処理を実施するように圧縮処理プログラム22に指示することができる。
この指示は、例えば、マウスやキーボード等の入力部17によって、表示画面16において、第1段階の圧縮処理の結果が表示されたエリア(例えば、図6における取引先「AAA社」に関するエリア)をクリック等により指定することによってなされる。
例えば、図6における太枠600eのエリアが指定されると、圧縮処理プログラム22によって第2段階の圧縮処理が実施され、図11に例示されるように、取引先AAA社に関する圧縮弱の圧縮表示結果1100が表示画面16から表示される。
図6における太枠600e内に示される結果と、図11に示される結果とを比較して分かるように、第2段階の圧縮処理によれば、第1段階の圧縮処理のときよりも統一勘定科目600b1、600c1の科目数を増やして表示することができる。
このような表示を見ることによって、ユーザは、会社別勘定科目600b2、600c2で集約された仕訳を、会社別勘定科目600b、600cに示される取引先との取引内容別に集約した結果を見ることが可能となる。
なお、図11は、会社別勘定科目600b2、600c2で集約された仕訳を、取引先列に示される取引先との取引内容別に集約した結果を表示したものであるが、第2段階の圧縮処理は、このような集約処理に限定されない。
ユーザは、第2段階の圧縮処理で得られた結果に対しても同様に、各統一勘定科目600b1、600c1の内容をドリルダウンして見ることが可能である。すなわち、第2段階の圧縮処理よりも集約度の粗い、すなわち、第2段階の圧縮処理よりも圧縮度の弱い第3段階の圧縮処理を実施するように圧縮処理プログラム22に指示することができる。
この指示もまた、例えば、マウスやキーボード等の入力部17によって、表示画面16において、第2段階の圧縮処理の結果が表示されたエリア(例えば、図11に示す圧縮表示結果1100において太枠1100aで示されるエリア)をクリック等により指定することによってなされる。
例えば、図11における太枠1100aのエリアが指定されると、圧縮処理プログラム22によって第3段階の圧縮処理が実施され、第2段階の圧縮処理のときよりも多い科目数にまとめられ、図12に例示されるように、さらに圧縮度の弱い圧縮表示結果1200が表示画面16から表示される。
図12は、分類(1)の仕訳に対してなされる第3段階の圧縮処理の例として、無圧縮の結果を示す図である。
すなわち、図12に示す例では、個々の仕訳がそのまま、すなわち無圧縮のまま表示されている。すなわち、図12に示す圧縮表示結果1200は、圧縮表示とは言いながら、本例では、圧縮処理されていない仕訳そのものとなっている。
無圧縮の状態では個々の仕訳がそのまま表示されるので、ユーザは、仕訳の詳細を見ることができるので、第2段階までの圧縮処理によって不正取引の可能性があると予想した取引について、本当に不正か否かを判定することが可能となる。
なお、圧縮は3段階までに限定されるものではなく、例えば、上記の例における第1段階(圧縮強)と第3段階(無圧縮)のみによる2段階、あるいは、例えば、上記の例における第1段階(圧縮強)と第2段階(圧縮弱)との間にさらに1つまたは複数の圧縮段階を、あるいは、上記の例における第2段階(圧縮弱)と第3段階(無圧縮)との間にさらに1つまたは複数の圧縮段階を設けることで、4段階以上の圧縮段階を実施することも可能である。
したがって、上記例では、第3段階の圧縮処理が無圧縮となっているが、これは一例であって、第3段階の圧縮処理が無圧縮に限定されるものではない。
次に、分類(2)の仕訳に対してなされる圧縮処理の具体例を以下に示す。
圧縮処理プログラム22は、分類(1)の仕訳に対してのみならず、分類(2)の仕訳に対しても圧縮処理を行うことができる。
図13は、分類(2)の仕訳に対して圧縮処理プログラム22によってなされた第1段階の圧縮処理(圧縮弱)で得られた圧縮表示結果1300の例を示す図である。
分類(2)は、1仕訳に複数の取引先が混在している仕訳が対象となる。この場合、第1段階の圧縮処理は、図13に例示するように、仕訳を会社別勘定科目600b2、600c2で集約して表示される(圧縮弱)。さらに、取引先列に示される取引先との取引内容別に表示される。
このような圧縮表示結果1300に基づいて、ユーザは、不正取引の可能性がある多くの取引を発見することが可能となる。ユーザは、さらに、集約度を粗くして、各統一勘定科目600b1、600c1の内容をドリルダウンして見たい場合、分類(1)において説明したのと同様に、例えば、表示画面16において、太枠1300aによって示されるエリアを入力部17によって指定することで、圧縮処理プログラム22に対して、第2段階の圧縮処理を実施させることができる。これによって、表示制御プログラム24は、図14に例示されるような第2段階の圧縮処理の圧縮表示結果1400を表示画面16から表示させる。この例では、第2の段階の圧縮処理は、無圧縮である。
図14は、分類(2)の仕訳に対してなされたこのような無圧縮の第2段階の圧縮処理で得られた圧縮表示結果1400の例を示す図である。
無圧縮の状態では、個々の仕訳がそのまま表示されるので、ユーザは、仕訳の詳細を見ることができるので、第1段階での圧縮処理によって不正取引の可能性があると予想した取引について、本当に不正か否かを判定することが可能となる。
次に、分類(3)の仕訳に対してなされる圧縮処理の具体例を以下に示す。
圧縮処理プログラム22は、分類(3)の仕訳に対しても圧縮処理を行うことができる。
図15は、分類(3)の仕訳に対して圧縮処理プログラム22によってなされた第1段階の圧縮処理(圧縮弱)で得られた圧縮表示結果1500の例を示す図である。
分類(3)は、取引先が未入力の仕訳が対象となる。この場合、第1段階の圧縮処理は、図15に例示されるように、仕訳が会社別勘定科目600b2、600c2で集約して表示される(圧縮弱)。
このような圧縮表示結果1500に基づいて、ユーザは、不正取引の可能性がある多くの取引を発見することが可能となる。ユーザは、さらに、集約度を粗くして、各統一勘定科目600b1、600c1の内容をドリルダウンして見たい場合、分類(1)において説明したのと同様に、例えば、表示画面16において、太枠1500aによって示されるエリアを入力部17によって指定することで、圧縮処理プログラム22に対して、第2段階の圧縮処理を実施させることができる。これによって、表示制御プログラム24は、図16に例示されるような第2段階の圧縮処理の圧縮表示結果1600を表示画面16から表示させる。この例では、第2の段階の圧縮処理は、無圧縮である。
図16は、分類(3)の仕訳に対してなされたこのような無圧縮の第2段階の圧縮処理で得られた圧縮表示結果1600の例を示す図である。
無圧縮の状態では、個々の仕訳がそのまま表示されるので、ユーザは、仕訳の詳細を見ることができるので、第1段階での圧縮処理によって不正取引の可能性があると予想した取引について、本当に不正か否かを判定することが可能となる。
なお、分類(2)の仕訳に対してなされる圧縮処理、分類(3)の仕訳に対してなされる圧縮処理ともに、圧縮は2段階に限定されるものではなく、例えば、上記の例における第1段階(圧縮弱)と第2段階(無圧縮)との間にさらに1つまたは複数の圧縮段階を設けることで、3段階以上の圧縮段階を実施するようにしても良い。
また、表示制御プログラム24は、ユーザからの指定に応じて、あるいは、予め指定された色を使って、仕訳を、会社別勘定科目600b2、600c2毎に異なる色を使って、表示画面16から表示させることができる。これによって、ユーザは、取引の内容(統一勘定科目600b1、600c1の組み合わせ)を、より容易に識別できるようになる。
また、表示制御プログラム24は、圧縮処理プログラム22による圧縮段階に従う会社別勘定科目600b2、600c2の各組合せに対しても同様に色別表示することもできるので、ユーザは、圧縮処理と色別表示とによって、会社別勘定科目名を、文字で追うよりも、より容易に識別できるようになる。
例えば、以下に説明するように、損益計算書科目を中心として色を指定することで、大方の取引を識別することも可能となる。
通常、損益計算書科目は、例えば、売上高などの収益科目は貸方、仕入高や修繕費などの費用科目は借方のように、勘定科目ごとに、通常の取引で、借方に発生するか貸方に発生するかが決まっている。このため、当該勘定科目が通常発生しない側に発生している取引を見つけ易くなる。
例えば、図17Aは、修繕費発生時の仕訳1700の例であり、図17Bは、修繕費発生時の一部取り消しがなされた仕訳1701の例である。修繕費という勘定科目を色別表示して図17Aと図17Bとを比較した場合、「修繕費」という勘定科目が、通常発生しない項目に記載されていることを、容易に発見することができる。
したがって、ユーザは、これが不正取引によるものなのか、例えば、値引きされたように、修繕費発生時の一部が取消された正当な取引によるものなのか否かの調査の必要性を認識することができる。
以上説明したように、本実施形態の内部監査支援方法が適用された内部監査支援装置10によれば、対象会社の基本情報(事業内容、顧客・調達先等の状況)を把握し、不正リスクを想定し、具体的にどのような手口で不正行為をしているのかの仮説を設定し、仮説に基づきデータの抽出条件を設定し、勘定科目残高の増減分析等の機能を活用して調査を行うことが可能となる。
これによって、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見することが可能となる。
なお、グループ会社等の取引先との取引に関しては、取引(仕訳)に、内部統制(内部牽制)が効いていることが多く、一般に、不正リスクは低いと考えられる。このような取引に対しても、本実施形態の内部監査支援方法が適用された内部監査支援装置10によれば、リスクの高い取引先との取引に集中して確認を行うことができるので、限られた人員と時間で、高い確度で、不正取引を発見することが可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、内部監査のみならず、外部監査にも適用することが可能である。
10・・内部監査支援装置
11・・バス
12・・CPU
13・・外部記録媒体
14・・記録媒体読取部
16・・表示画面
17・・入力部
20・・メモリ
21・・分類プログラム
22・・圧縮処理プログラム
23・・分析プログラム
24・・表示制御プログラム
29・・書込可能データエリア
200・・仕訳
200a・・借方
200b・・貸方
200c・・金額
200d・・取引先
200e・・勘定科目
201・・仕訳
300・・仕訳
400・・仕訳
401・・仕訳
500・・仕訳
501・・仕訳
600・・圧縮表示結果(圧縮強)
600a・・取引先
600b・・借方発生
600b1・・統一勘定科目
600b2・・会社別勘定科目
600b3・・金額
600b4・・明細数
600c・・貸方発生
600c1・・統一勘定科目
600c2・・会社別勘定科目
600c3・・金額
600c4・・明細数
600d・・指定期間
600e・・太枠
600f・・太枠
600g・・太枠
900・・・仕訳
901・・・仕訳
902・・・仕訳
1000・・・仕訳
1100・・圧縮表示結果(圧縮弱)
1100a・・太枠
1200・・圧縮表示結果(無圧縮)
1300・・圧縮表示結果(圧縮強)
1300a・・太枠
1400・・圧縮表示結果(圧縮弱)
1500・・圧縮表示結果(圧縮強)
1500a・・太枠
1600・・圧縮表示結果(圧縮弱)
1700・・仕訳
1701・・仕訳

Claims (23)

  1. 仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、
    (1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、
    (2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および
    (3)取引先が入力されていない仕訳
    の何れかに分類する分類部と、
    前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する分析部とを備える、
    内部監査支援装置。
  2. 前記分類部は、前記(1)をさらに、
    (1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または
    (1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合
    に分類する、請求項1に記載の内部監査支援装置。
  3. 前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う圧縮処理部をさらに備える、
    請求項1または2に記載の内部監査支援装置。
  4. 前記圧縮処理部はさらに、前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う、
    請求項3に記載の内部監査支援装置。
  5. 前記圧縮処理部はさらに、第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う、
    ただし、Nは、2以上の整数である、
    請求項4に記載の内部監査支援装置。
  6. 前記圧縮処理された仕訳を表示部から表示させる表示制御部をさらに備える、
    請求項3乃至5のうちいずれか1項に記載の内部監査支援装置。
  7. 前記圧縮処理された仕訳の表示に基づいて、次の段階の圧縮処理を行うか否かが判定される、
    請求項6に記載の内部監査支援装置。
  8. 前記表示制御部はさらに、前記仕訳を、科目毎に異なる色で表示する、
    請求項6または7に記載の内部監査支援装置。
  9. 内部監査支援装置によって実施される内部監査支援方法であって、
    前記内部監査支援装置のプロセッサが、
    仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、
    (1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、
    (2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および
    (3)取引先が入力されていない仕訳
    の何れかに分類し、
    前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する、
    内部監査支援方法。
  10. 前記プロセッサが、前記(1)をさらに、
    (1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または
    (1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合
    に分類する、請求項9に記載の内部監査支援方法。
  11. 前記プロセッサが、前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う、
    請求項9または10に記載の内部監査支援方法。
  12. 前記プロセッサが、前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う、
    請求項11に記載の内部監査支援方法。
  13. 前記プロセッサが、第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う、
    ただし、Nは、2以上の整数である、
    請求項12に記載の内部監査支援方法。
  14. 前記プロセッサが、前記圧縮処理された仕訳を表示部から表示させる、
    請求項11乃至13のうちいずれか1項に記載の内部監査支援方法。
  15. 前記プロセッサが、前記圧縮処理された仕訳の表示に基づいて、次の段階の圧縮処理を行うか否かを判定する、
    請求項14に記載の内部監査支援方法。
  16. 前記プロセッサが、前記仕訳を、科目毎に異なる色で前記表示部から表示させる、
    請求項14または15に記載の内部監査支援方法。
  17. 仕訳における取引先の入力のされ方に基づいて、前記仕訳を、
    (1)1仕訳に1取引先だけ入力されている仕訳、
    (2)1仕訳に異なる取引先が入力されている仕訳、および
    (3)取引先が入力されていない仕訳
    の何れかに分類する機能と、
    前記分類された仕訳を、前記取引先別に分析する機能とを、
    プロセッサに実現させるためのプログラム。
  18. 前記分類する機能は、前記(1)をさらに、
    (1-1)1仕訳の全部の明細行に同じ取引先が入力されている場合、または
    (1-2)1仕訳の一部の明細行に取引先が入力されていない場合
    に分類する機能を含む、請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記分類された仕訳を、全科目数よりも少ない第1の科目数で表す第1段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、
    請求項17または18に記載のプログラム。
  20. 前記第1段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第1の科目数よりも多い第2の科目数で表す第2段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、
    請求項19に記載のプログラム。
  21. 第N段階の圧縮処理がなされた仕訳を、前記全科目数以下で、前記第Nの科目数よりも多い第(N+1)の科目数で表す第(N+1)段階の圧縮処理を行う機能をさらに前記プロセッサに実現させるための、
    ただし、Nは、2以上の整数である、
    請求項20に記載のプログラム。
  22. 前記圧縮処理された仕訳を表示する機能をさらに前記プロセッサに実現させる、
    請求項19乃至21のうちいずれか1項に記載のプログラム。
  23. 前記仕訳を、科目毎に異なる色で表示する機能をさらに前記プロセッサに実現させる、
    請求項21または22に記載のプログラム。
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