JP2008145386A - 距離画像取得装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外光の影響を除去し、精度良く測距を行う。
【解決手段】対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、前記対象物からの反射光を受光する受光素子と、前記受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部とを備え、前記受光素子は、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが、画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、前記受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物を撮影するとともに対象物までの距離を測定し、各画素毎の距離情報を取得する距離画像取得装置及び方法に関する。
従来、対象物(被写体)を撮影する際、対象物までの距離を測定し、距離画像を取得してこれを様々な分野に利用することが提案されている。ここで、距離画像とは、2次元撮像素子の各画素が対象物の色や濃淡画像の代わりに、対象物の3次元形状に対応した距離情報を、各画素における電荷の濃淡画像として有している画像である。
対象物の距離を測定する基本原理としてTOF(Time Of Flight)方式が知られている。これは、対象物に光を照射し、その反射光をセンサで受光するまでの時間を測定する事によって対象物までの距離を求める方式である。具体的には、例えば対象物にパルス光を入射して、その反射光を複数画素を有する撮像素子により受光する。このとき各画素にて受けた受光強度は、対象物までの距離が近いほど大きくなるため、各画素毎の受光強度から対象物の距離を測定することができる。
この方式を利用したものとして、赤外光パルスを照射し、対象物での反射光の、ある時間での受光量から対象物の距離を測定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。しかし、このように赤外光パルスを照射し、対象物での反射光のある時間における受光量から距離を求める方式では、外光が入るとその影響により誤測距を起こしてしまうため、外光の影響を除去する必要がある。
このような外光の影響を除去する方法として、例えば、被写体に向けて光を照射する発光素子を発光した状態で、被写体からの反射光を受光するCCD素子で構成された受光センサにより検出した被写体の第1の受光データと、発光素子の発光を停止した状態で受光センサにより検出した被写体の第2の受光データとから演算することにより、外光分を相殺して発光素子の発光光のみのデータを求め、この求めたデータに基づいてアクティブ測距を実行するアクティブ測距装置が知られている(例えば、特許文献2等参照)。
また、外光の影響を排除する他の方法として、光源の点灯期間に感光部で生成された目的キャリアと光源の消灯期間に感光部で生成された非目的キャリアとを再結合部で再結合し、再結合後に残留している目的キャリアを外部に取り出すことにより、感光部で受光した信号光成分に対応する目的キャリアから環境光成分に相当する目的キャリアを除去するようにした光検出素子が知られている(例えば、特許文献3等参照)。
また、カラーIRフィルタを介して入射された光に基づいて、CCDイメージセンサで、RGBの各色信号と近赤外輝度信号Ir(赤外光)の2種類を生成し、1画素毎に各々のレベル値を比較して可視領域か赤外領域かを判定し、画像を生成する撮像装置であって、可視光輝度信号のレベル値が高い領域(可視領域)については、各色信号に基づいてカラー画像を生成し、少なくとも1つの赤外線輝度信号のレベル値が高い領域(赤外領域)については、各赤外線輝度信号に基づいてカラー画像を生成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献4等参照)。
US6057909号公報 特開2000−121351号公報 特開2005−303268号公報 特開2006−148690号公報
しかしながら、測距に対する外光の影響を除去する方法として、例えば上記特許文献2に記載された方法では、パルス照射、非照射のフレームを設けているが、フレームを新たに使用しているので、距離出力のフレームレートが下がってしまうという問題がある。
また、上記特許文献3に記載されたような、特殊な素子の特殊な制御方法によって外光の影響を除去する方法では、特殊な素子を作成しなければならず、また素子に多くの機能を持たせているため、受光部が小さくなったり、素子が大きくなったりするという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、従来の撮像素子を用いながら、外光の影響を除去し、精度良く測距を行うことのできる距離画像取得装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、前記対象物からの反射光を受光する受光素子と、前記受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部とを備え、前記受光素子は、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが、画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、前記受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得することを特徴とする距離画像取得装置を提供する。
これにより、一つの撮像素子で対応可能であり、外光の影響を除去して距離画像を取得することができる。
また、請求項2に示すように、前記所定の配置は、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタとが交互に配置された列と、前記第1のバンドパスフィルタのみが配置された列とが交互に並べられた配置であることを特徴とする。
また、請求項3に示すように、前記所定の配置は、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタとが画素毎に交互に千鳥状に配列された配置であることを特徴とする。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、前記対象物からの反射光を受光する受光素子と、前記受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、画像生成部を備え、前記受光素子は、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが、画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、前記受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記受光素子に前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置を提供する。
これにより、外光の影響を除去して距離画像を取得することができるとともに、カラー画像をも撮影することができる。
また、請求項5に示すように、前記所定の配置は、前記Rフィルタと前記Gフィルタを交互に並べた列と、前記Gフィルタと前記Bフィルタを交互に並べた列と、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタを交互に並べた列を交互に並べた配置であることを特徴とする。
また、請求項6に示すように、前記所定の配置は、前記Rフィルタと前記Bフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタを交互に配置した列を並べた配置であることを特徴とする。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、前記対象物からの反射光を2つの光に分ける分光手段と、前記分光された2つの光をそれぞれ受光する2つの受光素子と、前記各受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、画像生成部を備え、前記2つの受光素子の一方は、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが全画素に配置されたカラーフィルタを有し、他方は、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、前記一方の受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記他方の受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記他方の受光素子に前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置を提供する。
これにより、外光の影響を除去するとともに、画素数を増加させた距離画像を取得することができる。
また、請求項8に示すように、前記所定の配置は、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第2のバンドパスフィルタを配置した列とを並べた配置であることを特徴とする。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、前記対象物からの反射光を少なくとも2つの光に分ける分光手段と、前記分光された光をそれぞれ受光する少なくとも2つの受光素子と、前記各受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、画像生成部を備え、前記少なくとも2つの受光素子のうち一つは、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタのうち少なくとも1種類と波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記少なくとも2つの受光素子のうち他の一つは、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタのうち少なくとも1種類と、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記少なくとも2つの受光素子の中にR、G、B及び波長λ1、波長λ2の5種類の画素構成を有し、前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置を提供する。
これにより、外光の影響を除去するとともに、カラー画像を生成することができる。
また、請求項10に示すように、前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第1のバンドパスフィルタを配置した列とを並べた配置であり、前記他の一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置において前記第1のバンドパスフィルタを前記第2のバンドパスフィルタに置き換えたものであることを特徴とする。
また、請求項11に示すように、前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、Gフィルタと前記第1のバンドパスフィルタとが画素毎に交互に千鳥状に配列された配置であり、前記他の一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、前記第2のバンドパスフィルタを千鳥状に配置した間に BフィルタとRフィルタを交互に配置したものであることを特徴とする。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項12に記載の発明は、対象物に向けて波長λ2の赤外光を照射し、前記波長λ2より小さい波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタが画素毎に所定の配置で配列されたフィルタを通して、前記対象物からの反射光を受光し、前記第1のバンドパスフィルタから入射した受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得することを特徴とする距離画像取得方法を提供する。
これにより、外光の影響を除去して距離画像を取得することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項13に記載の発明は、対象物に向けて波長λ2の赤外光を照射し、前記対象物の反射光を2つの光に分光し、前記分光された2つの光のうち一つを、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが各画素毎に配置されたカラーフィルタを通して受光し、前記分光された2つの光のうち他の一つを、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、前記波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが各画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを通して受光し、前記第1のバンドパスフィルタから入射した受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記3原色フィルタを通して受光した受光データからカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得方法を提供する。
これにより、外光の影響を除去して距離画像を取得することができるとともに、カラー画像をも撮影することができる。
以上説明したように、本発明によれば、外光の影響を除去して距離画像を取得することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る距離画像取得装置及び方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る距離画像取得装置の第1実施形態の主要構成を示すブロック図である。
図1に示す距離画像取得装置10は、撮影装置(電子カメラ、スチルカメラ)等に備えられるものであり、距離画像取得装置10全体の動作は中央処理装置(CPU)12によって統括制御される。CPU12は、所定のプログラムに従って距離画像取得装置10を制御する制御手段として機能する。画像生成部14は、CPU12が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等を格納するROMと、CPU12が各種の演算処理等を行うための作業用領域を有するRAM等のメモリを備えている。
図1に示すように、本実施形態の距離画像取得装置10は、発光素子16、ドライバ18等を含む発光部と、シャッタ20、受光素子22、アナログ信号処理部24、A/D変換部26及び距離演算部28等を含む受光部とを備えている。
また、図1に示すように、本実施形態では、画像生成部14、ドライバ18、アナログ信号処理部24、A/D変換部26及び距離演算部28は、CPU12内に備えられる構成となっているが、このような構成に限定されるものではなく、CPU12とは別の構成としても良い。
発光素子16は、発光ダイオード(LED)により構成され、測距対象物に対して赤外光のパルス光を発光(投光)する。CPU12は、ドライバ18を介して発光制御信号を発光素子16に出力し、発光素子16の発光時間や発光強度を制御する。
受光素子22は、特には限定されず、例えばCCD固体撮像素子やCMOSにより構成される。受光素子22は、シャッタ20の開放時に、レンズ(図示省略)を介して入射した光を受光する。受光素子22に入射した光は、受光素子22により光電変換されて、受光した光の強度を示す電気信号に変換される。
この電気信号は、A/D変換部26によりデジタルの受光信号に変換されて画像生成部14に入力される。CPU12は、距離演算部28を備えており、画像生成部14に蓄積された受光信号に基づいて測距対象物までの距離を演算する。算出された各画素毎の距離情報は、画像生成部14に送られ、距離画像が取得される。
なお、発光素子16は、測距専用のものを設けてもよいし、距離画像取得装置10が撮影装置等に搭載される場合にはストロボ発光手段(例えば、放電管またはLED)と兼用し、測距時には赤外光を発光するようにしてもよい。また、受光素子22は、測距専用のものを設けてもよいし、距離画像取得装置10が電子カメラ等の撮影装置に搭載される場合には、画像撮影用の撮像素子と兼用してもよい。また、受光素子22は、測距時に外光の影響を除去するためのフィルタを備えているが、これについて詳しくは後述する。
なお、図1に示すように、シャッタ20の方式は、メカニカルシャッタや電気光学シャッタのような外部シャッタでも良いし、あるいは図2のように、外部シャッタは設けずに、受光素子22(CCD)が有する電子シャッター機能を用いてもよい。
次に測距対象物までの距離の算出方法(測距原理)について説明する。
基本原理は、TOF(Time Of Flight)方式である。TOF方式とは、測距対象物に対して光を照射して、受光センサで受け取るまでの時間を測定する事によって測距対象物までの距離を求める方式である。
図3に示すように、撮像素子(カメラ)30から測距対象物32に対してパルス光を入射して、その反射光を複数画素を持つ撮像素子30によって受光する。ここで、撮像素子30から測距対象物32までの距離をD、測距対象物32の幅をW、光速をcとし、パルス発光開始をt=0とし、時間にして2D/cから2(D+W)/cまで受光するとすれば、各画素(i,j)にて受けた受光強度Rl(i,j)は、次の式(1)で表される。
Rl(i,j)=I・(2/c)・(D+W−d) ・・・(1)
ここで、Iは、秒毎の各画素での受光量、dは、撮像素子30から測距対象物32の各部分までの距離dである。
従って距離dは、D≦d≦D+Wの範囲にある。また、各測距対象物32の各部分に対応する各画素の受光強度Rl(i,j)は、この距離dがDからD+Wの間で撮像素子30までの距離が近い程大きくなる。
よって、画素毎の受光強度Rl(i,j)により、距離Dからの幅Wの間にある測距対象物32の各部分における距離dを知る事ができる。
図4に、このときの撮像素子30の受光タイミングを示す。また、図5に、撮像素子30(カメラ)からの距離dと受光量との関係を示す。
図4に示すように、撮像素子30は、撮像素子30から発射した光が、測距対象物32の撮像素子30に最も近い点で反射して撮像素子30に戻るまでの時間2(D/c)から、同じく測距対象物32の撮像素子30に最も遠い点で反射して撮像素子30に戻るまでの時間2(D/c)+2(W/c)の間で受光する。
また、図5に示すように、距離dがDに等しいときは式(1)より、受光強度Rl(i,j)はI・(2W/c)で最大となる。また、距離dがD+Wに等しいときは、受光強度Rl(i,j)は0となる。このように距離dがDとD+Wの間で受光強度Rl(i,j)から距離dを求めることができる。
なお、上記式(1)には、測距対象物32の反射率の影響が反映されていない。受光強度は距離だけでなく、反射率の影響をも受けるので、反射率を考慮すると受光強度Rl(i,j)を表す式は、各画素毎の測距対象物32(被写体)の反射率をα(i,j)とすると、次の式(2)のようになる。
Rl(i,j)=I・α(i,j)・(2/c)・(D+W−d) ・・・(2)
このように式(2)中には、反射率の係数α(i,j)が入っているので、複数の反射率の測距対象物が混在した場合には、正確に測距することはできない。そこで、反射率の影響を除去する必要がある。
上記の場合に、さらにパルス幅をIとおき、このときの各画素の受光量(受光強度)をR2(i,j)とする。図6に、このときの受光タイミングを上記の場合と比較して示す。図6に示すように、この場合の受光時間はパルス幅Iの分だけ多く、2(W/c)+Iとなっている。
このとき、2(D/c)から2(D+W)/c+Iまで受光すれば、全反射光量を受光することとなる。このときの各画素の受光量R2(i,j)は、次の式(3)で表される。
R2(i,j)=I・α(i,j)・{(2W/c)+I} ・・・(3)
ここで、式(2)を式(3)で割れば、反射率の影響が除去された式(4)が得らる。
Rl(i,j)/R2(i,j)=2(D+W−d)/c{(2W/c)+I
・・・(4)
これより次の式(5)のように距離dの情報を得ることができる。
d=D+W−(1/2)・Rl(i,j)/R2(i,j)・c{(2W/c)+I
・・・(5)
以上、測距原理について説明したが、実際には、照射光(反射光)に外光の影響があるため、このままでは誤測距を引き起こす。そこで、外光を除去する工夫をする必要がある。
本実施形態では、受光素子22は、異なる2つの赤外領域のカラーフィルタIR1、IR2を備えている。図7に、これら2つのフィルタIR1及びIR2の分光特性の例を示す。図7において、横軸は波長λ、縦軸は透過率であり、Rは赤色光であり、破線で示したものが照射光である。フィルタIR1は、波長λ1の赤外光を中心とするバンドパスフィルタ、フィルタIR2は、波長λ2の赤外光を中心とするバンドパスフィルタである。
図7に示すように、IR1とIR2及びR光はそれぞれ重ならず、なおかつIR1とIR2はできるだけ近い事が望ましい。しかし、このようにIR1とIR2とは完全に離れている必要はなく、また同じ波長幅でなくとも良く、さらに透過率も等しくなくとも良い。IR1とIR2の特性が把握できていれば良い。また、照射光の分光特性は、長波長側(図7ではIR2側)の方が、太陽光の分光特性が長波長程小さいのでS/N比が良くなるため好ましい。
しかし、照射光の分光特性は、IR1側(短波長側)でも良い。また、IR2に対して、照射光の分光特性が広範囲であることがS/N比を良くする点で好ましい。
図8及び図9に、受光素子22に対するこれら2つのフィルタIR1とIR2の配置の例を示す。図8に示す例では、フィルタIR1とフィルタIR2とが交互に並んでいる列とフィルタIR1のみが並んでいる列が交互に配列されている。また、図9に示す例では、フィルタIR1とフィルタIR2とが各画素毎に交互に千鳥状(市松状)に配列されている。
このように受光素子22には、各画素毎にフィルタIR1あるいはフィルタIR2が配置されているが、フィルタIR1とフィルタIR2の配置の例はこれらの2つに限定されるものではない。また、フィルタIR1とフィルタIR2の配置配分は同数の1:1でなくともよく、何画素かに1個フィルタIR1が配置されているような割合でも良い。
ここで、発光素子16が波長λ2の赤外線のパルス光を測距対象物に向けて発光する場合、受光素子22には、フィルタIR1からは外光のみが入射し、フィルタIR2からは外光と反射光が入射する。
従って、フィルタIR2から入射した光の強度からフィルタIR1から入射した光の強度を引き算すれば、反射光成分のみを求めることができ、これにより外光を除去して、正確に測距を行うことが可能となる。
この各画素毎の距離の演算は、距離演算部28で行われ、算出された各画素毎の距離情報は画像生成部14に送られ、距離画像データとして保存される。
このとき、ある画素における距離dを算出する際、周辺画素からの算出値を用いても良い。また、上でフィルタIR1とフィルタIR2とは、その透過赤外光の領域が重ならず、かつできるだけ近い事が望ましいとしたのは、これらの領域が重なると、両方のフィルタに反射光が入ってしまうからであり、逆にこの領域が離れると、外光の分光特性が異なっていた場合に外光成分の演算がずれたり、複雑になったりするためである。
なお、デジタルカメラ等で光源種が太陽光であるか蛍光灯であるか等に応じてホワイトバランス補正が行われているが、測距においても光源種が反射光に影響するため光源種を判定してその影響を考慮して測距を行うことが望ましい。
例えば、上記距離の演算において、外光を除去するためにフィルタIR2から入射した光の強度(IR2)からフィルタIR1から入射した光の強度(IR1)を引き算、(IR2)−(IR1)する際、光源種を判別してその光源種に応じた係数kを(IR1)に乗じて、(IR2)−k(IR1)とするようにしてもよい。この係数kは事前に、例えば光源が太陽光なら0.8、蛍光灯なら0.6等と設定しておけばよい。
上記実施形態に対して、RGB3原色のカラーフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)も加えてIR1やIR2と一緒に配置したフィルタを用いることによってカラー画像も撮ることが可能となる。
図10及び図11にこのようなフィルタの配置の例を示す。
図10に示すフィルタの例では、RフィルタとGフィルタを交互に並べた列と、GフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、IR1とIR2とを交互に並べた列を並べた配置となっている。
図11に示すフィルタの例では、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間にIR1とIR2を交互に配置した列とを(各列の中での順番を変えて)並べた配置となっている。
もちろん、このようにRGBのフィルタとフィルタIR1、IR2を組み合わせるものはこれら2つの例に限定されるものではない。
RGBフィルタから入力されたデータを用いて画像生成部14においてカラー画像が生成される。
次に、本発明の第2実施形態に係る測距装置について説明する。
図12は、第2実施形態に係る距離画像取得装置の主要構成を示すブロック図である。
図12に示す距離画像取得装置100は、受光素子を2つ備えている点で前述した第1実施形態の距離画像取得装置10と異なっている。
図12に示すように、本実施形態の距離画像取得装置100は、発光素子116、ドライバ118等を含む発光部と、ビームスプリッタ(分光手段)140によって分けられた2つの光をそれぞれ受光するための、シャッタ120a及び120bと、受光素子122a及び122bを有し、アナログ信号処理部124、A/D変換部126、距離演算部128等を含む受光部とを備えている。
また、ドライバ118、アナログ信号処理部124、A/D変換部126及び距離演算部130は、CPU112内に備えられている。
発光素子116は、例えば発光ダイオード(LED)により構成され、測距対象物に対して赤外光のパルス光を発光する。CPU112は、ドライバ118を介して発光制御信号を発光素子116に出力し、発光素子116の発光時間や発光強度を制御する。
受光素子122a、122bは、それぞれシャッタ120a及び120bの開放時に、入射した光を受光する。受光素子122a、122bに入射した光は、それぞれ受光素子122a、122bによって光電変換されて、受光した光の強度を示す電気信号に変換される。
この電気信号は、A/D変換部126によりデジタルの受光信号に変換されて画像生成部114に入力される。CPU112は、距離演算部128を備えており、画像生成部114に蓄積された受光信号に基づいて測距対象物までの距離を演算する。算出された各画素毎の距離情報は、画像生成部114に送られ、距離画像が生成される。
また、発光素子116は、測距専用のものでもよいが、撮影用の発光手段と兼用してもよいし、受光素子122a、122bは、測距専用のものでもよいが、撮影用の撮像素子と兼用してもよいのは、前述した第1実施形態と同様である。
2つの受光素子122a及び122bは、一方は例えば図13(a)に示すようにRフィルタとBフィルタとを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間にIR2を配置した列とを並べてRGBフィルタとIR2が配列されたフィルタを備え、他方は例えば図13(b)に示すように全画素にIR1が配置されたフィルタを備えている。ここで、フィルタIR1及びフィルタIR2は、それぞれ図7に示したような波長λ1及びλ2を中心とするバンドパスフィルタである。なお、フィルタの画素配置は図13に示したものに限定されるものではない。
本実施形態においては、受光素子122aは、図13(a)に示すようにRGBフィルタとIR2が配列されたフィルタを備え、受光素子122bは、図13(b)に示すようなIR1のフィルタを備えているものとする。そこで、発光素子116から波長λ2の赤外線パルスを測距対象物に向けて発光し、反射光をビームスプリッタ140で2つに分け、それぞれを受光素子122a及び受光素子122bで受光する。
今、発光素子116の波長はλ2であるので、第1実施形態で述べたように、フィルタIR2は外光と反射光を通すが、フィルタIR1は外光しか通さないので、フィルタIR2から入射した光の強度から、それに対応する画素のフィルタIR1から入射した光の強度を引き算することにより外光の影響を除去することができる。このように、本実施形態では、フィルタIR1に入った受光量と、それに対応する画素のフィルタIR2に入った受光量を比較することで、外光の影響を除去して、距離画像を出力することが可能となる。本実施形態によれば、距離画像の画素数を増加させることができる。
なお、複数のフィルタIR2の画素から外光成分を計算によって算出するようにしても良い。
また、RGBのフィルタから入射した光成分を用いることにより、画像生成部114においてカラー画像を生成することができる。
受光素子122a及び受光素子122bのフィルタの画素配置の他の例を図14及び図15に示す。
図14に示す例は、四角形に並んだ4画素をRGBフィルタとIR1あるいはIR2とで構成し、それを繰り返し配列したものである。具体的には、図14(a)に示すものは、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間にIR1を配置した列とを並べた配置で構成したものであり、図14(b)に示すものは、図14(a)と同じようにRGBフィルタを並べ、図14(a)のIR1の画素に対応する位置にIR2を配置したものである。
また、図15に示すものは、図15(a)は、IR1とGフィルタとを同数互い違いに千鳥状(市松状)に配列したものであり、図15(b)は、図15(a)のIR1と同じ位置にIR2を配置し、他の部分にBとRとを同数交互に配置したものである。
これらの図14あるいは図15に示す例によれば、前述した図13に示すものよりもカラー画像を重視したものとなっている。
なお、本実施形態においては、図12に示すように2つの受光素子を備えた場合について説明したが、受光素子は少なくとも2つあればよく、2つに限定されるものではない。その場合、分光手段(ビームスプリッタ)も受光素子の数分の光に反射光を分光するものが用いられる。また、各受光素子が有するカラーフィルタも、3原色RGBフィルタのうち少なくとも1種類とIR1あるいはIR2とが所定の配置で配列されたもので、各受光素子の中に、R、G、BとIR1及びIR2の5種類の画素が配置されているものであれば良い。
以上、本発明の距離画像取得装置及び方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る距離画像取得装置の第1実施形態の主要構成を示すブロック図である。 同じく本発明の第1実施形態の距離画像取得装置の他の例の主要構成を示すブロック図である。 測距原理を示す装置の構成図である。 図3の装置における測距時の受光タイミングを示す線図である。 図3の装置における測距時の距離と受光量の関係を示す線図である。 同じく測距時の受光タイミングを示す線図である。 IRフィルタの分光特性を示す線図である。 本発明の第1実施形態の距離画像取得装置で用いられるフィルタの画素配置を示す説明図である。 同じくフィルタの他の画素配置を示す説明図である。 同様のフィルタの画素配置を示す説明図である。 同様のフィルタの他の画素配置を示す説明図である。 本発明に係る距離画像取得装置の第2実施形態の主要構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、第2実施形態の距離画像取得装置で用いられるフィルタの画素配置を示す説明図である。 (a)、(b)は同様のフィルタの画素配置を示す説明図である。 (a)、(b)は同様のフィルタの他の画素配置を示す説明図である。
符号の説明
10…距離画像取得装置、12…CPU、14…画像生成部、16…発光素子、18…ドライバ、20…シャッタ、22…受光素子、24…アナログ信号処理部、26…A/D変換部、28…距離演算部、30…撮像素子、32…測距対象物

Claims (13)

  1. 対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、
    前記対象物からの反射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部とを備え、
    前記受光素子は、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが、画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、
    前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、
    前記受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得することを特徴とする距離画像取得装置。
  2. 前記所定の配置は、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタとが交互に配置された列と、前記第1のバンドパスフィルタのみが配置された列とが交互に並べられた配置であることを特徴とする請求項1に記載の距離画像取得装置。
  3. 前記所定の配置は、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタとが画素毎に交互に千鳥状に配列された配置であることを特徴とする請求項1に記載の距離画像取得装置。
  4. 対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、
    前記対象物からの反射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、
    画像生成部を備え、
    前記受光素子は、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが、画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、
    前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、
    前記受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記受光素子に前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置。
  5. 前記所定の配置は、前記Rフィルタと前記Gフィルタを交互に並べた列と、前記Gフィルタと前記Bフィルタを交互に並べた列と、前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタを交互に並べた列を交互に並べた配置であることを特徴とする請求項4に記載の距離画像取得装置。
  6. 前記所定の配置は、前記Rフィルタと前記Bフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第1のバンドパスフィルタと前記第2のバンドパスフィルタを交互に配置した列を並べた配置であることを特徴とする請求項4に記載の距離画像取得装置。
  7. 対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、
    前記対象物からの反射光を2つの光に分ける分光手段と、
    前記分光された2つの光をそれぞれ受光する2つの受光素子と、
    前記各受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、
    画像生成部を備え、
    前記2つの受光素子の一方は、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが全画素に配置されたカラーフィルタを有し、他方は、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、
    前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、
    前記一方の受光素子に前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記他方の受光素子に前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記他方の受光素子に前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置。
  8. 前記所定の配置は、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第2のバンドパスフィルタを配置した列とを並べた配置であることを特徴とする請求項7に記載の距離画像取得装置。
  9. 対象物に向けて赤外光を照射する発光素子と、
    前記対象物からの反射光を少なくとも2つの光に分ける分光手段と、
    前記分光された光をそれぞれ受光する少なくとも2つの受光素子と、
    前記各受光素子で受光した受光データに基づいて前記対象物までの距離を演算する距離演算部と、
    画像生成部を備え、
    前記少なくとも2つの受光素子のうち一つは、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタのうち少なくとも1種類と波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記少なくとも2つの受光素子のうち他の一つは、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタのうち少なくとも1種類と、波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを有し、前記少なくとも2つの受光素子の中にR、G、B及び波長λ1、波長λ2の5種類の画素構成を有し、
    前記発光素子は、波長λ2の赤外光を照射し、
    前記第1のバンドパスフィルタから入射した第1の受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した第2の受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記3原色フィルタから入射した受光データから画像生成部においてカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得装置。
  10. 前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、RフィルタとBフィルタを交互に並べた列と、Gフィルタを一つおきに並べた間に前記第1のバンドパスフィルタを配置した列とを並べた配置であり、前記他の一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置において前記第1のバンドパスフィルタを前記第2のバンドパスフィルタに置き換えたものであることを特徴とする請求項9に記載の距離画像取得装置。
  11. 前記一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、Gフィルタと前記第1のバンドパスフィルタとが画素毎に交互に千鳥状に配列された配置であり、前記他の一つの受光素子のカラーフィルタにおける前記所定の配置は、前記第2のバンドパスフィルタを千鳥状に配置した間にBフィルタとRフィルタを交互に配置したものであることを特徴とする請求項9に記載の距離画像取得装置。
  12. 対象物に向けて波長λ2の赤外光を照射し、
    前記波長λ2より小さい波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタと、波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタが画素毎に所定の配置で配列されたフィルタを通して、前記対象物からの反射光を受光し、
    前記第1のバンドパスフィルタから入射した受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得することを特徴とする距離画像取得方法。
  13. 対象物に向けて波長λ2の赤外光を照射し、
    前記対象物の反射光を2つの光に分光し、
    前記分光された2つの光のうち一つを、波長λ1の赤外光を中心とする第1のバンドパスフィルタが各画素毎に配置されたカラーフィルタを通して受光し、前記分光された2つの光のうち他の一つを、3原色フィルタであるRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタと、前記波長λ1より大きな波長λ2の赤外光を中心とし前記第1のバンドパスフィルタとは光透過領域が重複しない第2のバンドパスフィルタとが各画素毎に所定の配置で配列されたカラーフィルタを通して受光し、
    前記第1のバンドパスフィルタから入射した受光量と、前記第2のバンドパスフィルタから入射した受光量とを比較することにより外光の影響を除去して距離画像を取得するとともに前記3原色フィルタを通して受光した受光データからカラー画像を生成することを特徴とする距離画像取得方法。
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