JP2023101522A - 撮像装置、情報処理装置、撮像方法、およびプログラム - Google Patents

撮像装置、情報処理装置、撮像方法、およびプログラム Download PDF

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Kosuke Yoshioka
規貴 清水
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高明 天田
Takaaki Amada
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Abstract

【課題】被写体までの奥行きを正確に取得することができる撮像装置を提供する。【解決手段】被写体に照射光を照射する光源10,101と、被写体の第1撮像、および前記照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像をする固体撮像素子20と、固体撮像素子20によって出力された被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出する低反射領域検出部112と、検出した低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する奥行補正部111bとを備える。【選択図】図4

Description

本開示は、被写体までの距離を奥行きとして取得する奥行取得装置などに関する。
従来、被写体までの距離を測定する測距装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この測距装置は、光源と撮像部とを備える。光源は被写体に光を照射する。撮像部は、その被写体で反射された反射光を撮像する。そして、測距装置は、その撮像によって得られた画像の各画素値を、被写体までの距離に変換することによって、その被写体までの距離を測定する。つまり、測距装置は、撮像部によって得られた画像の奥行きを取得する。
特開2011-64498号公報
しかしながら、上記特許文献1の測距装置では、奥行きを正確に取得することができないという課題がある。
そこで、本開示は、被写体までの距離である奥行きを正確に取得することができる奥行取得装置を提供する。
本開示の一態様に係る撮像装置は、被写体に照射光を照射する光源と、前記被写体の第1撮像、および前記照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像をする固体撮像素子と、前記固体撮像素子によって出力された前記被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出する低反射領域検出部と、検出した前記低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する奥行補正部とを備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
本開示の奥行取得装置は、被写体までの距離である奥行きを正確に取得することができる。本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施の形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
図1は、実施の形態における奥行取得装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態における固体撮像素子が有する画素アレイを示す模式図である。 図3は、実施の形態おける、光源の発光素子の発光タイミングと、固体撮像素子の第1画素の露光タイミングとの関係を示すタイミング図である。 図4は、実施の形態おける奥行取得装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、BW画像、IR画像および奥行画像の一例を示す図である。 図6は、BW画像、IR画像および奥行画像の他の例を示す図である。 図7は、実施の形態における奥行取得装置のシミュレーション結果を示す図である。 図8は、実施の形態における奥行取得装置の全体的な処理動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態における低反射領域検出部の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態における低反射領域検出部の処理動作の他の例を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態における奥行補正部による奥行画像の補正の一例を示す図である。 図12は、実施の形態における奥行補正部による補正の処理動作を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態における奥行補正部による奥行画像の補正の他の例を示す図である。 図14は、実施の形態の変形例における奥行取得装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、特許文献1の測距装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1の測距装置は、上述のように、光源から被写体に光を照射し、光が照射された被写体を撮像することによって画像を取得し、その画像の奥行きを測定する。この奥行きの測定には、ToF(Time of Flight)が用いられる。このような測距装置では、測距精度を向上させるために、互いに異なる撮像条件の撮像が行われる。つまり、測距装置は、所定の撮像条件にしたがって撮像を行い、その撮像結果に応じて、その所定の撮像条件と異なる撮像条件を設定する。そして、測距装置は、その設定された撮像条件にしたがって再び撮像を行う。
しかしながら、上記特許文献1の測距装置では、撮像条件を変更しても、照射光に対する反射率が低い被写体までの距離である奥行きを正しく測定することが難しい。
このような問題を解決するために、本開示の一態様に係る奥行取得装置は、メモリと、プロセッサとを備え、前記プロセッサは、光源から照射されて被写体によって反射された赤外光を、撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれが受光する撮像によって計測され、前記メモリに保存されている前記赤外光の強度を取得し、前記撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれについて、当該画素に受光された前記赤外光の強度に基づいて、前記被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成し、前記撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれで受光された前記赤外光の強度に基づいて形成される赤外光画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、前記赤外光画像と実質的に同一の視点および時刻の撮像によって生成され、前記メモリに保持されている可視光画像を取得し、前記赤外光画像と前記可視光画像とに基づいて、前記被写体のうちの赤外光に対して反射率が低い物体が前記赤外光画像内で映し出されている領域である低反射領域を検出し、前記可視光画像に基づいて、前記奥行画像の前記低反射領域を補正し、補正後の前記奥行画像を出力する。なお、奥行画像の低反射領域とは、赤外光画像内における低反射領域と同一の位置にあって、その低反射領域と同一の形状および大きさを有する、奥行画像内における領域である。以下、このような奥行画像の低反射領域を、補正対象領域ともいう。
例えば、赤外光に対して反射率が低い物体(以下、低反射物体ともいう)が被写体に含まれていれば、その低反射物体に反射された赤外光の強度に基づいて算出される、その低反射物体までの距離、すなわち奥行きは、実際の奥行きよりも長く算出されてしまう。つまり、奥行画像のうちの、その低反射物体に対応する領域では、正しい奥行きが示されていない。
しかし、上記一態様に係る奥行取得装置では、赤外光画像内において、その低反射物体が映し出されている領域である低反射領域が検出され、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域が、補正対象領域とされる。つまり、被写体に低反射物体が含まれているために、奥行画像内において不適切な奥行きが示されている領域が、補正対象領域として特定される。そして、この補正対象領域の奥行きが補正されることによって、その低反射物体までの距離である奥行きを正確に取得することができる。
ここで、実質的に同一の視点および時刻で撮像した実質的に同一のシーンの画像の一例としては、同一撮像素子の異なる画素で撮像された画像である。このような画像は、ベイヤー配列のカラーフィルタで撮像されたカラー画像の赤、緑および青の各チャンネル画像と同様のものであり、各画像の画角、視点および撮像時刻はほぼ等しい。つまり、実質的に同一の視点および時刻で撮像した実質的に同一のシーンの画像は、撮像された各画像において、被写体の画像上での位置が2画素以上、異ならない。例えば、シーンに可視光と赤外成分を有する点光源が存在し、可視光画像において1画素のみが高輝度に撮像されている場合、赤外光画像においても可視光画像で撮像されている画素位置に対応する画素の2画素より近傍に点光源が撮像される。また、実質的に同一の時刻の撮像とは、撮像時刻の差が1フレーム以下で等しいことを示している。
また、前記低反射領域の検出では、前記可視光画像において物体が映し出されている領域を物体領域として検出し、前記物体領域に対応する前記赤外光画像内の領域である判定対象領域の輝度が第1閾値以下であるか否かを判定し、前記第1閾値以下であると判定された輝度を有する前記判定対象領域を、前記低反射領域として検出してもよい。例えば、パターンマッチングまたは画像認識などの処理によって、物体領域が検出される。なお、物体領域に対応する赤外光画像内の領域とは、可視光画像内における物体領域と同一の位置にあって、その物体領域と同一の形状および大きさを有する、赤外光画像内における領域である。
これにより、可視光画像からは、物体が映し出されている領域が物体領域として検出される。このように検出される物体領域に映し出されている物体は、遠くの背景ではなく近くにあって、光源からの赤外光がその物体に照射されている可能性が高い。そして、その物体領域に対応する赤外光画像内の領域における輝度が低くければ、その物体が低反射物体である可能性が高い。したがって、上記一態様に係る奥行取得装置では、その物体領域に対応する赤外光画像内の領域であって第1閾値以下の輝度を有する領域が、低反射領域として検出されるため、その低反射領域を適切に検出することができる。
また、前記低反射領域の検出では、さらに、前記メモリから取得される前記赤外光の強度のうち、前記判定対象領域における赤外光の強度に含まれるノイズ強度が第2閾値以下であるか否かを判定し、前記第2閾値以下であると判定されたノイズ強度の前記判定対象領域を、前記低反射領域として検出してもよい。
例えば、被写体には、光源からの赤外光だけでなく、太陽光などの外光に含まれる赤外光も照射される場合がある。そこで、その外光に含まれる赤外光の強度は、ノイズ強度として扱われ、そのノイズ強度を除く赤外光の強度に基づいて赤外光画像が形成されてもよい。しかし、明るい日中のように、ノイズ強度が大きければ、そのノイズ強度を除くために、赤外光画像の輝度は低くなる。したがって、ノイズ強度が大きければ、上述のように可視光画像の物体領域に対応する赤外光画像内の領域の輝度が低くても、その領域は低反射領域でない可能性がある。したがって、上記一態様に係る奥行取得装置では、第2閾値以下であると判定された小さいノイズ強度の領域が、低反射領域として検出されるため、その低反射領域をより適切に検出することができる。
また、前記メモリから取得される前記赤外光の強度は、前記光源から照射されて前記被写体に反射された赤外光が前記撮像素子によって受光されるときに、互いに異なる少なくとも3回のタイミングでの前記撮像素子の露光によって計測された少なくとも3つの強度からなり、前記奥行画像の生成では、前記撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれについて、当該画素に対して計測された前記少なくとも3つの強度に基づいて奥行きを算出することによって、前記奥行画像を生成してもよい。
これにより、ToFを用いて奥行画像を高い精度で生成することができる。
また、前記ノイズ強度は、前記少なくとも3つの強度のうちの最小の強度であってもよい。
これにより、ノイズ強度を適切に取得することができる。
また、前記奥行画像の前記低反射領域の補正では、前記低反射領域に対応する前記可視光画像内の領域の画像に基づいて、前記領域に映し出されている物体の種別を特定し、特定された前記物体の種別と、前記領域に映し出されている前記物体のサイズとに基づいて、前記領域の奥行きを推定することによって、前記奥行画像の前記低反射領域の奥行きを補正してもよい。例えば、パターンマッチングまたは画像認識などの処理によって、物体の種別が特定される。なお、低反射領域に対応する可視光画像内の領域とは、赤外光画像内における低反射領域と同一の位置にあって、その低反射領域と同一の形状および大きさを有する、可視光画像内における領域である。
これにより、物体の種別およびサイズと奥行きとの対応関係が既知であれば、その低反射領域に対応する可視光画像内の領域の画像に基づいて特定される物体の種別とサイズとに基づいて、適切な奥行きを推定することができる。その結果、奥行画像の低反射領域、すなわち補正対象領域の奥行きを正確な奥行きに補正することができる。
また、可視光画像を用いることなく、補正対象領域の奥行きを、その補正対象領域の下にある領域の奥行きに補正してもよい。
例えば、上述の低反射物体が車両である場合には、その車両の足元は路面であって、その路面の奥行きは、その車両の奥行きと近似している。したがって、上記一態様に係る奥行取得装置では、補正対象領域の奥行きが、その補正対象領域の下にある領域の奥行きに補正されるため、その補正対象領域の奥行きを正確な奥行きに補正することができる。
また、本開示の他の態様に係る奥行取得装置は、メモリと、プロセッサとを備え、前記プロセッサは、光源から照射されて被写体によって反射された赤外光を、撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれが受光する撮像によって計測され、前記メモリに保存されている前記赤外光の強度を取得し、前記撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれについて、当該画素に受光された前記赤外光の強度に基づいて、前記被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成し、前記撮像素子に含まれる複数の画素のそれぞれで受光された前記赤外光の強度に基づいて形成される赤外光画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、前記赤外光画像と実質的に同一の視点および時刻の撮像によって生成され、前記メモリに保持されている可視光画像を取得し、前記奥行画像、前記赤外光画像、および前記可視光画像を、学習モデルに入力することによって、前記奥行画像の奥行きを補正してもよい。
これにより、奥行画像、赤外光画像、および可視光画像の入力に対して、正解の補正後の奥行画像が出力されるように、学習モデルに予め学習させておけば、低反射領域を検出することなく、適切な奥行画像を簡単に取得することができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
[ハードウェア構成]
図1は、実施の形態に係る奥行取得装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態における奥行取得装置1は、赤外光(または近赤外線光)に基づく画像と、可視光に基づく画像とを、実質的に同一のシーンに対する撮像であって、かつ、実質的に同一の視点および時刻での撮像によって取得することができるハードウェア構成を有する。なお、実質的に同一とは、本開示における効果を奏し得る程度に同一であることを意味する。
図1に示されるように、奥行取得装置1は、光源10と、固体撮像素子20と、処理回路30と、拡散板50と、レンズ60と、バンドパスフィルタ70とを含んで構成される。
光源10は、照射光を照射する。より具体的には、光源10は、処理回路30で生成された発光信号によって示されるタイミングで、被写体に照射する照射光を発光する。
光源10は、例えば、コンデンサ、駆動回路、及び発光素子を含んで構成され、コンデンサに蓄積された電気エネルギーで発光素子を駆動することで発光する。発光素子は、一例として、レーザダイオード、発光ダイオード等により実現される。なお、光源10は、1種類の発光素子を含む構成であっても構わないし、目的に応じた複数種類の発光素子を含む構成であっても構わない。
以下では、発光素子は、例えば、近赤外線光を発光するレーザダイオード、または、近赤外線光を発光する発光ダイオード等である。しかしながら、光源10が照射する照射光は、近赤外線光に限定される必要はない。光源10が照射する照射光は、例えば、近赤外線光以外の周波数帯の赤外光(赤外線光ともいう)であっても構わない。以下、本実施の形態では、光源10が照射する照射光を赤外光として説明するが、その赤外光は、近赤外線光であってもよく、近赤外線光以外の周波数帯の赤外光であってもよい。
固体撮像素子20は、被写体を撮像して露光量を示す撮像信号を出力する。より具体的には、固体撮像素子20は、処理回路30で生成された露光信号によって示されるタイミングで露光を行い、露光量を示す撮像信号を出力する。
固体撮像素子20は、照射光が被写体により反射した反射光を用いて撮像する第1画素と、被写体を撮像する第2画素とがアレイ状に配置されてなる画素アレイを有する。固体撮像素子20は、例えば、必要に応じて、カバーガラス、ADコンバータ等のロジック機能を有していても構わない。
以下では、照射光と同様に、反射光は、赤外光であるとして説明するが、反射光は、照射光が被写体により反射した光であれば、赤外光に限定される必要はない。
図2は、固体撮像素子20が有する画素アレイ2を示す模式図である。
図2に示されるように、画素アレイ2は、照射光が被写体により反射した反射光を用いて撮像する第1画素21(IR画素)と、被写体を撮像する第2画素22(BW画素)とが列単位で交互に並ぶように、アレイ状に配置されて構成される。
また、図2では、画素アレイ2において、第2画素22と第1画素21が行方向に隣接するように並べられ、行方向のストライプ状に並ぶように配置されているが、これに限定されず、複数行置き(一例として、2行置き)に配置されていてもよい。つまり、第2画素22が行方向に隣接するように並べられる第1の行と第1画素21が行方向に隣接するように並べられる第2の行は、M行置き(Mは自然数)に交互に配置されてもよい。更に、第2画素22が行方向に隣接するように並べられる第1の行と第1画素21が行方向に隣接するように並べられる第2の行は、異なる行置き(第1の行はN行、第2の行はL行を交互に繰り返す(NとLは、異なる自然数))に配置されていてもよい。
第1画素21は、例えば、反射光である赤外光に感度を有する赤外光画素で実現される。第2画素22は、例えば、可視光に感度を有する可視光画素で実現される。
赤外光画素は、例えば、赤外光のみを透過させる光学フィルタ(IRフィルタともいう)、マイクロレンズ、光電変換部としての受光素子、および、受光素子で生成された電荷を蓄積する蓄積部等を含んで構成される。したがって、画素アレイ2に含まれる複数の赤外光画素(すなわち第1画素21)から出力される撮像信号によって、赤外光の輝度を示す画像が表現される。この赤外光の画像を、以下、IR画像または赤外光画像ともいう。
また、可視光画素は、例えば、可視光のみを透過させる光学フィルタ(BWフィルタともいう)、マイクロレンズ、光電変換部としての受光素子、および、受光素子で変換された電荷を蓄積する蓄積部等を含んで構成される。したがって、可視光画素、すなわち第2画素22は、輝度および色差を示す撮像信号を出力する。つまり、画素アレイ2に含まれる複数の第2画素22から出力される撮像信号によって、可視光の輝度および色差を示すカラー画像が表現される。なお、可視光画素の光学フィルタは、可視光と赤外光との双方を透過させても構わないし、可視光のうち、赤(R)、緑(G)、または青(B)等の特定の波長帯域の光だけを透過させても構わない。
また、可視光画素は、可視光の輝度のみを検出してもよい。この場合には、可視光画素、すなわち第2画素22は、輝度を示す撮像信号を出力する。したがって、画素アレイ2に含まれる複数の第2画素22から出力される撮像信号によって、可視光の輝度を示す白黒の画像、言い換えればモノクロの画像が表現される。このモノクロの画像を、以下、BW画像ともいう。なお、上述のカラー画像およびBW画像を総称して、可視光画像ともいう。
再び図1に戻って、奥行取得装置1の説明を続ける。
処理回路30は、固体撮像素子20によって出力された撮像信号を用いて、被写体に係る被写体情報を演算する。
処理回路30は、例えば、マイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成される。マイクロコンピュータは、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ等を含み、メモリに格納された駆動プログラムがプロセッサにより実行されることで、発光信号および露光信号を生成する。なお、処理回路30は、FPGAまたはISP等を用いてもよく、1つのハードウェアから構成されても、複数のハードウェアから構成されてもかまわない。
処理回路30は、例えば、固体撮像素子20の第1画素21からの撮像信号を用いて行うToF測距方式により、被写体までの距離を算出する。
以下、図面を参照しながら、処理回路30が行うToF測距方式による被写体までの距離の算出について説明する。
図3は、処理回路30が、ToF測距方式を用いて被写体までの距離の算出を行う際における、光源10の発光素子の発光タイミングと、固体撮像素子20の第1画素21の露光タイミングとの関係を示すタイミング図である。
図3において、Tpは光源10の発光素子が照射光を発光する発光期間であり、Tdは、光源10の発光素子が照射光を発光してから、その照射光が被写体により反射した反射光が、固体撮像素子20に戻ってくるまでの遅延時間である。そして、第1露光期間は、光源10が照射光を発光する発光期間と同じタイミングとなっており、第2露光期間は、第1露光期間の終了時点から、発光期間Tpが経過するまでのタイミングとなっている。
図3において、q1は、第1露光期間内における反射光による、固体撮像素子20の第1画素21における露光量の総量を示し、q2は、第2露光期間内における反射光による、固体撮像素子20の第1画素21における露光量の総量を示す。
光源10の発光素子による照射光の発光と、固体撮像素子20の第1画素21による露光とを、図3に示されるタイミングで行うことで、被写体までの距離dは、光速をcとして、以下の(式1)で表すことができる。
d=c×Tp/2×q2/(q1+q2) ・・・(式1)
このため、処理回路30は、(式1)を利用することで、固体撮像素子20の第1画素21からの撮像信号を用いて、被写体までの距離を算出することができる。
また、固体撮像素子20の複数の第1画素21は、第1露光期間および第2露光期間の終了後に、第3露光期間Tpだけ露光してもよい。複数の第1画素21は、この第3露光期間Tpにおいて得られる露光量によって、反射光以外のノイズを検出することができる。つまり、処理回路30は、上記(式1)において、第1露光期間の露光量q1および第2露光期間の露光量q2のそれぞれからノイズを削除することによって、より正確に、被写体までの距離dを算出することができる。
再び図1に戻って、奥行取得装置1の説明を続ける。
処理回路30は、例えば、固体撮像素子20の第2画素22からの撮像信号を用いて、被写体の検知、及び被写体までの距離の算出を行ってもよい。
すなわち、処理回路30は、固体撮像素子20の複数の第2画素22によって撮像された可視光画像に基づいて、被写体の検知、及び被写体までの距離の算出を行ってもよい。ここで、被写体の検知は、例えば、被写体の特異点のエッジ検出によりパターン認識で形状の判別を行うことで実現してもよいし、事前に学習した学習モデルを利用してDeep Learningなどの処理により実現してもかまわない。また、被写体までの距離の算出は、世界座標変換を用いて行ってもよい。もちろん、可視光画像だけでなく、第1画素21によって撮像された赤外光の輝度や距離情報を利用してマルチモーダルな学習処理により被写体の検知を実現してもよい。
処理回路30は、発光するタイミングを示す発光信号と、露光するタイミングを示す露光信号とを生成する。そして、処理回路30は、生成した発光信号を光源10へ出力し、生成した露光信号を固体撮像素子20へ出力する。
処理回路30は、例えば、所定の周期で光源10を発光させるように発光信号を生成して出力し、所定の周期で固体撮像素子20を露光させるように露光信号を生成して出力することで、奥行取得装置1に、所定のフレームレートによる連続撮像を実現させてもよい。また、処理回路30は、例えばプロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ等を含み、メモリに格納された駆動プログラムがプロセッサにより実行されることで、発光信号および露光信号を生成する。
拡散板50は、照射光の強度分布と角度を調整する。また、強度分布の調整では、拡散板50は、光源10からの照射光の強度分布を一様にする。なお、図1に示す例では、奥行取得装置1は、拡散板50を備えるが、この拡散板50を備えていなくてもよい。
レンズ60は、奥行取得装置1の外部から入る光を、固体撮像素子20の画素アレイ2の表面に集光する光学レンズである。
バンドパスフィルタ70は、反射光である赤外光と、可視光とを透過させる光学フィルタである。なお、図1に示す例では、奥行取得装置1は、バンドパスフィルタ70を備えるが、このバンドパスフィルタ70を備えていなくてもよい。
上記構成の奥行取得装置1は、輸送機器に搭載されて利用される。例えば、奥行取得装置1は、路面を走行する車両に搭載されて利用される。なお、奥行取得装置1が搭載される輸送機器は、必ずしも車両に限定される必要はない。奥行取得装置1は、例えば、オートバイ、ボート、飛行機等といった、車両以外の輸送機器に搭載されて利用されても構わない。
[奥行取得装置の機能構成]
本実施の形態における奥行取得装置1は、図1に示すハードウェア構成によって、IR画像とBW画像とを、実質的に同一のシーンに対する撮像であって、かつ、実質的に同一の視点および時刻の撮像によって取得する。ここで、IR画像は、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成されている。したがって、奥行取得装置1は、IR画像の撮像によって、複数の第1画素21のそれぞれにおける赤外光の強度を取得している。奥行取得装置1は、それらの第1画素21の赤外光の強度に基づいて、そのIR画像に映し出されている被写体までの距離を奥行きとして示す奥行画像を取得する。そして、奥行取得装置1は、IR画像とBW画像とに基づいて、IR画像内における低反射領域を検出し、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域の奥行きを補正する。なお、本開示において、第1画像内の第1領域に対応する第2画像内の第2領域とは、第1画像内における第1領域と同一の位置にあって、その第1領域と同一の形状および大きさを有する、第2画像内における領域である。その第1画像および第2画像はそれぞれ任意の画像であり、第1領域および第2領域もそれぞれ任意な領域である。
図4は、奥行取得装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
奥行取得装置1は、光源101と、IRカメラ102と、BWカメラ103と、プロセッサ110aと、メモリ200とを備える。なお、本実施の形態における奥行取得装置1は、光源101、IRカメラ102およびBWカメラ103を備えているが、これらの構成要素を備えず、プロセッサ110aおよびメモリ200のみを備えていてもよい。
光源101は、図1に示す光源10および拡散板50から構成されていてもよく、発光することによって赤外光を被写体に照射する。
IRカメラ102は、赤外光カメラともいい、図1に示す固体撮像素子20の複数の第1画素21、レンズ60およびバンドパスフィルタ70から構成されていてもよい。このようなIRカメラ102は、光源101が被写体に赤外光を照射するタイミングに応じて、その被写体を含むシーンの赤外光に基づく撮像を行うことによって、IR画像を取得する。また、IRカメラ102は、IR画像の撮像によって、赤外光の強度を計測している。つまり、IRカメラ102は、固体撮像素子20を有し、光源101から照射されて被写体によって反射された赤外光を、その固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれが受光する撮像を行うことによって、その赤外光の強度を計測する。
BWカメラ103は、可視光カメラともいい、図1に示す固体撮像素子20の複数の第2画素22、レンズ60およびバンドパスフィルタ70から構成されていてもよい。このようなBWカメラ103は、IR画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、そのIR画像と実質的に同一の視点および同一の時刻での撮像を行うことによって、可視光画像(具体的にはBW画像)を取得する。つまり、BWカメラ103は、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成されるIR画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、そのIR画像と実質的に同一の視点および時刻の撮像を行うことによって、BW画像を生成する。
メモリ200は、IRカメラ102による撮像によって得られたIR画像と、BWカメラ103による撮像によって得られたBW画像とを格納するための記録媒体である。なお、IR画像は、上述のように、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成されている。したがって、そのIR画像は、画素ごとに赤外光の強度を示している。つまり、メモリ200は、赤外光の強度を格納していると言える。なお、このようなメモリ200は、具体的には、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random access memory)またはSSD(solid state drive)などであってもよく、不揮発性または揮発性であってもよい。また、メモリ200は、ハードディスクであってもよい。
プロセッサ110aは、メモリ200からIR画像およびBW画像を取得し、IR画像から奥行画像を算出し、IR画像およびBW画像に基づいて、IR画像内における低反射領域を検出する。そして、プロセッサ110aは、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域の奥行きを補正する。なお、低反射領域は、赤外光に対して反射率が低い物体がIR画像内で映し出されている領域である。この低反射領域は、後述の第1閾値、または、第1閾値および第2閾値を用いて検出される領域であって、その物体の反射率は、上述の閾値によって定義される。
このようなプロセッサ110aは、発光制御部113と、IR取得部114と、BW取得部115と、奥行算出部111aと、低反射領域検出部112と、奥行補正部111bとを備える。
発光制御部113は、光源101を制御する。つまり、発光制御部113は、上述の発光信号を光源101に出力することによって、その光源101を発光させる。これにより、光源101から赤外光が被写体に照射され、その被写体によって反射された光である反射光がIRカメラ102に入射する。
IR取得部114は、IRカメラ102からメモリ200を介してIR画像を取得する。ここで、IR画像の各画素は、その画素の位置において受光された赤外光の強度を画素値(具体的には輝度)として示す。したがって、IR取得部114は、IR画像を取得することによって、赤外光の強度を取得する。つまり、IR取得部114は、光源101から照射されて被写体によって反射された赤外光を、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれが受光する撮像によって計測され、メモリ200に保存されている赤外光の強度を取得する。
BW取得部115は、BWカメラ103からメモリ200を介してBW画像を取得する。つまり、BW取得部115は、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成されるIR画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、そのIR画像と実質的に同一の視点および時刻の撮像によって生成され、メモリ200に保持されているBW画像を取得する。
奥行算出部111aは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、その第1画素21に受光された赤外光の強度に基づいて、被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成する。
低反射領域検出部112は、IR画像とBW画像とに基づいて、被写体のうちの赤外光に対して反射率が低い物体がIR画像内で映し出されている領域である低反射領域を検出する。
奥行補正部111bは、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域である補正対象領域の奥行きを補正する。
このような本実施の形態における奥行取得装置1は、赤外光に対して反射率が低い物体(すなわち、低反射物体)が被写体に含まれていても、その被写体までの距離である奥行きを正確に取得することができる。
例えば、低反射物体が被写体に含まれていれば、その低反射物体に反射された赤外光の強度に基づいて算出される、その低反射物体までの距離、すなわち奥行きは、実際の奥行きよりも長く算出されてしまう。つまり、奥行画像のうちの、その低反射物体に対応する領域では、正しい奥行きが示されていない。
しかし、本実施の形態における奥行取得装置1では、IR画像内において、その低反射物体が映し出されている領域である低反射領域が検出され、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域が、補正対象領域とされる。つまり、被写体に低反射物体が含まれているために、奥行画像内において不適切な奥行きが示されている領域が、補正対象領域として特定される。そして、この補正対象領域の奥行きが補正されることによって、その低反射物体までの距離である奥行きを正確に取得することができる。
[各画像の一例]
図5は、BW画像、IR画像および奥行画像の一例を示す。
BWカメラ103による撮像によって生成され、BW取得部115によって取得されるBW画像には、例えば図5の(a)に示すように、駐車場に駐車されている複数の車両が映し出されている。
また、IRカメラ102による撮像によって生成され、IR取得部114によって取得されるIR画像にも、図5の(b)に示すように、図5の(a)に示すBW画像と実質的に同一のシーンが映し出されている。また、この図5の(b)に示すIR画像は、図5の(a)に示すBW画像の撮像と実質的に同一の視点および同一の時刻の撮像によって得られた画像である。したがって、図5の(a)に示すBW画像と、図5の(b)に示すIR画像とでは、互いに対応する領域において同一の物体が映し出されている。なお、互いに対応する領域とは、それぞれの画像内における位置、大きさ、および形状が同一の領域である。
奥行算出部111aは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、当該第1画素21に受光された赤外光の強度に基づいて奥行きを算出することによって、例えば図5の(c)に示す奥行画像を生成する。奥行画像における各画素の輝度は、奥行きが長いほど高く、逆に、奥行きが短いほど低い。この図5の(c)に示す奥行画像は、図5の(b)に示すIR画像に対応している。つまり、図5の(b)に示すIR画像は、上述のように、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成され、図5の(c)に示す奥行画像も、その複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて生成されている。したがって、図5の(b)に示すIR画像と、図5の(c)に示す奥行画像とでも、互いに対応する領域において同一の物体が映し出されている。
ここで、図5の(b)に示すように、IR画像には、低反射領域(すなわち図5の(b)における破線円内の領域)が存在する。この低反射領域は、赤外光に対して反射率が低い物体が映し出されている領域である。つまり、図5の(a)に示すBW画像において、その低反射領域に対応する領域には、近くにある車両が映し出されている。しかし、図5の(b)に示すIR画像の低反射領域では、輝度は低い。その結果、図5の(c)に示すように、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域(すなわち図5の(c)における破線円内の領域)では、物体までの距離である奥行きが実際には短いにも関わらず、その奥行きが長く(すなわち、輝度が高く)表現されている。
そこで、本実施の形態における奥行取得装置1の低反射領域検出部112は、図5の(a)に示すBW画像と、図5の(b)に示すIR画像とに基づいて、その低反射領域を検出する。そして、奥行補正部111bは、低反射領域に対応する奥行画像内の領域を、補正対象領域として特定し、その補正対象領域の奥行きを補正する。具体的には、奥行補正部111bは、BW画像に基づいて、奥行画像の低反射領域を補正し、その補正後の奥行画像を出力する。なお、奥行画像の低反射領域は、上述のIR画像の低反射領域に対応する奥行画像内の領域であって、補正対象領域ともいう。例えば、奥行補正部111bは、補正後の奥行画像をディスプレイに出力することによって、その奥行画像をそのディスプレイに表示させる。または、奥行補正部111bは、車両に搭載されているECU(Electronic Control Unit)などの制御ユニットに補正後の奥行画像を出力することによって、その補正後の奥行画像に基づく車両の運転制御を、その制御ユニットに実行させてもよい。
図6は、BW画像、IR画像および奥行画像の他の例を示す。
BWカメラ103による撮像によって生成され、BW取得部115によって取得されるBW画像には、例えば図6の(a)に示すように、駐車場に駐車されている複数の車両が映し出されている。
また、IRカメラ102による撮像によって生成され、IR取得部114によって取得されるIR画像にも、図6の(b)に示すように、図6の(a)に示すBW画像と実質的に同一のシーンが映し出されている。また、この図6の(b)に示すIR画像は、図6の(a)に示すBW画像の撮像と実質的に同一の視点および同一の時刻の撮像によって得られた画像である。したがって、図6の(a)に示すBW画像と、図6の(b)に示すIR画像とでは、互いに対応する領域において同一の被写体が映し出されている。
奥行算出部111aは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、当該第1画素21に受光された赤外光の強度に基づいて奥行きを算出することによって、例えば図6の(c)に示す奥行画像を生成する。この図6の(c)に示す奥行画像は、図6の(b)に示すIR画像に対応している。
ここで、図6の(b)に示すように、IR画像には、低反射領域(すなわち図6の(b)における破線円内の領域)が存在する。この低反射領域は、赤外光に対して反射率が低い物体が映し出されている領域である。つまり、図6の(a)に示すBW画像において、その低反射領域に対応する領域には、近くにある車両が映し出されている。しかし、図6の(b)に示すIR画像の低反射領域では、輝度は低い。その結果、図6の(c)に示すように、その低反射領域に対応する奥行画像内の領域(すなわち図5の(c)における破線円内の領域)では、物体までの距離である奥行きが実際には短いにも関わらず、その奥行きが長く(すなわち、輝度が高く)表現されている。
そこで、本実施の形態における奥行取得装置1の低反射領域検出部112は、図6の(a)に示すBW画像と、図6の(b)に示すIR画像とに基づいて、その低反射領域を検出する。そして、奥行補正部111bは、低反射領域に対応する奥行画像内の領域を、補正対象領域として特定し、その補正対象領域の奥行きを補正する。
図7は、奥行取得装置1のシミュレーション結果を示す。
奥行取得装置1は、BWカメラ103による撮像によって、図7の(a)に示すBW画像を取得し、さらに、IRカメラ102による撮像によって、図7の(b)に示すIR画像を取得する。このBW画像およびIR画像は、同一のシーンを同一の視点および同一の時刻で撮像することによって得られる画像である。図7の(b)に示す例では、IR画像内の左側に大きな低反射領域(すなわち図7の(b)における破線円内の領域)が存在する。
奥行算出部111aは、そのIR画像を形成する赤外光の強度に基づいて、図7の(c)に示す奥行画像を生成する。図7の(a)に示すBW画像における、低反射領域に対応する領域には、近くの物体が映し出されているにも関わらず、図7の(c)に示す奥行画像では、低反射領域の奥行きが長く不適切に表現されている。つまり、BW画像では、物体が近く映し出されているにも関わらず、奥行画像では、その物体が遠くにあるように表現されている。
奥行補正部111bは、低反射領域に対応する図7の(c)に示す奥行画像内の領域を、補正対象領域として扱い、その補正対象領域の奥行きを補正することによって、図7の(d)に示す補正後の奥行画像を生成する。例えば、奥行補正部111bは、低反射領域に対応する図7の(a)に示すBW画像内の領域の画像を用いて、補正対象領域の奥行きを補正する。また、奥行補正部111bは、奥行画像の全体の輝度に対してオフセットを加えるなどの調整を行ってもよい。
その結果、本実施の形態における奥行取得装置1では、補正後の奥行画像を、図7の(e)に示す正解の奥行画像に近づけることができる。
[処理フロー]
図8は、本実施の形態における奥行取得装置1の全体的な処理動作を示すフローチャートである。
(ステップS110)
まず、BWカメラ103は、可視光に基づく撮像を行うことによってBW画像を生成する。そして、BW取得部115は、そのBW画像を、メモリ200を介して取得する。
(ステップS120)
次に、IRカメラ102は、赤外光に基づく撮像を行うことによってその赤外光の強度を計測する。そして、IR取得部114は、その赤外光の強度を、メモリ200を介して取得する。ここで、取得される赤外光の強度は、固体撮像素子20の複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度である。したがって、IR取得部114は、それらの赤外光の強度を取得することによって、それらの赤外光の強度に基づいて形成されるIR画像を取得する。
具体的には、メモリ200から取得される赤外光の強度は、光源101から照射されて被写体に反射された赤外光が固体撮像素子20によって受光されるときに、互いに異なる少なくとも3回のタイミングでの固体撮像素子20の露光によって計測された少なくとも3つの強度からなる。例えば、赤外光の強度は、図3に示すように、第1露光期間、第2露光期間、および第3露光期間によって計測された3つの強度からなる。例えば、1フレームのIR画像に含まれる各画素値は、その少なくとも3回のタイミングでの露光によって計測された赤外光の強度の累積値として示される。
(ステップS130)
次に、低反射領域検出部112は、ステップS110で取得されたBW画像と、ステップS120で取得されたIR画像とに基づいて、IR画像内の低反射領域を検出する。
(ステップS140)
次に、奥行算出部111aは、ステップS120で取得された赤外光の強度に基づいて、奥行きを算出する。つまり、奥行算出部111aは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、その第1画素21に受光された赤外光の強度に基づいて、被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成する。具体的には、奥行算出部111aは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、その第1画素21で計測された上述の少なくとも3つの強度に基づいて奥行きを算出することによって、奥行画像を生成する。例えば、奥行算出部111aは、ToF測距方式にしたがって、上述の(式1)を用いて奥行きを算出する。
(ステップS150)
次に、奥行補正部111bは、低反射領域に対応する奥行画像内の領域、すなわち補正対象領域の奥行きを補正する。
図9は、低反射領域検出部112の処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、図9は、図8のステップS130の処理を詳細に示す。
(ステップS131)
まず、低反射領域検出部112は、BW画像において物体が映し出されている領域を物体領域として検出する。BW画像に複数の物体が映し出されていれば、低反射領域検出部112は、複数の物体のそれぞれについて、その物体が映し出されている領域を物体領域として検出する。例えば、低反射領域検出部112は、パターンマッチングまたは画像認識などの処理によって、物体領域を検出する。また、低反射領域検出部112は、予め定められた大きさ以上の領域を物体領域として検出してもよい。
(ステップS132)
次に、低反射領域検出部112は、その物体領域に対応するIR画像内の領域である判定対象領域の輝度が第1閾値以下であるか否かを判定する。その判定対象領域の輝度は、例えば、その判定対象領域に含まれる各画素の輝度の平均値であってもよい。
(ステップS133)
低反射領域検出部112は、その判定対象領域の輝度が第1閾値以下であると判定すると(ステップS132のYes)、その判定対象領域を低反射領域として決定する。
(ステップS134)
一方、低反射領域検出部112は、その判定対象領域の輝度が第1閾値よりも大きいと判定すると(ステップS132のNo)、その判定対象領域を非低反射領域として決定する。
このように、本実施の形態における低反射領域検出部112は、BW画像において物体が映し出されている領域を物体領域として検出する。そして、低反射領域検出部112は、その物体領域に対応するIR画像内の領域である判定対象領域の輝度が第1閾値以下であるか否かを判定し、第1閾値以下であると判定された輝度を有する判定対象領域を、低反射領域として検出する。
これにより、本実施の形態では、BW画像からは、物体が映し出されている領域が物体領域として検出される。このように検出される物体領域に映し出されている物体は、遠くの背景ではなく近くにあって、光源101からの赤外光がその物体に照射されている可能性が高い。そして、その物体領域に対応するIR画像内の領域における輝度が低くければ、その物体が低反射物体である可能性が高い。したがって、本実施の形態では、その物体領域に対応する赤外光画像内の領域であって第1閾値以下の輝度を有する領域が、低反射領域として検出されるため、その低反射領域を適切に検出することができる。
図10は、低反射領域検出部112の処理動作の他の例を示すフローチャートである。なお、図10は、図8のステップS130の処理を詳細に示す。
図10に示すフローチャートは、図9に示すフローチャートの各ステップを含み、さらに、ステップS135を含む。
(ステップS135)
低反射領域検出部112は、判定対象領域の輝度が第1閾値以下であると判定すると(ステップS132のYes)、さらに、その判定対象領域における赤外光のバックグラウンドノイズの強度が第2閾値以下であるか否かを判定する。以下、バックグラウンドノイズの強度を、ノイズ強度ともいう。
具体的には、IR取得部114によって取得される赤外光の強度は、上述のように、互いに異なる少なくとも3回のタイミングでの固体撮像素子20の露光によって計測された少なくとも3つの強度からなる。つまり、赤外光の強度は、図3に示すように、第1露光期間、第2露光期間、および第3露光期間によって計測された3つの強度からなる。例えば、ノイズ強度は、それらの少なくとも3つの強度のうちの最小の強度である。低反射領域検出部112は、例えば図3に示す例の場合、第3露光期間での露光によって計測される赤外光の強度をノイズ強度として扱う。つまり、低反射領域検出部112は、この第3露光期間での露光によって計測される赤外光の強度が第2閾値以下であるか否かを判定する。
低反射領域検出部112は、そのノイズ強度が第2閾値以下であると判定すると(ステップS135のYes)、そのノイズ強度の判定対象領域を、低反射領域として決定する(ステップS133)。一方、低反射領域検出部112は、そのノイズ強度が第2閾値よりも大きいと判定すると(ステップS135のNo)、そのノイズ強度の判定対象領域を、非低反射領域として決定する(ステップS134)。
このように、本実施の形態における低反射領域検出部112は、さらに、IR取得部114によって取得された赤外光の強度のうち、判定対象領域における赤外光の強度に含まれるノイズ強度が第2閾値以下であるか否かを判定する。そして、低反射領域検出部112は、第2閾値以下であると判定されたノイズ強度の判定対象領域を、低反射領域として検出する。
例えば、被写体には、光源101からの赤外光だけでなく、太陽光などの外光に含まれる赤外光も照射される場合がある。そこで、その外光に含まれる赤外光の強度は、ノイズ強度として扱われ、そのノイズ強度を除く赤外光の強度に基づいて赤外光画像が形成される。しかし、明るい日中のように、ノイズ強度が大きければ、そのノイズ強度を除くために、赤外光画像の輝度は低くなる。したがって、ノイズ強度が大きければ、上述のようにBW画像の物体領域に対応する赤外光画像内の領域の輝度が低くても、その領域は低反射領域でない可能性がある。したがって、本実施の形態では、第2閾値以下であると判定された小さいノイズ強度の領域が、低反射領域として検出されるため、その低反射領域をより適切に検出することができる。
図11は、奥行補正部111bによる奥行画像の補正の一例を示す。
奥行補正部111bは、図11の(c)に示す奥行画像内の補正対象領域の奥行きを補正することによって、図11の(e)に示す補正後の奥行画像を生成する。
具体的には、図11の(c)に示す奥行画像は、図11の(b)に示すIR画像を形成する赤外光の強度に基づいて算出されている。低反射領域検出部112は、このIR画像から低反射領域を検出する。奥行補正部111bは、この低反射領域に対応するBW画像内の領域の画像に基づいて、その領域に映し出されている物体の種別を特定する。例えば、奥行補正部111bは、パターンマッチングまたは画像認識などの処理によって、その領域に映し出されている物体の種別を特定する。また、この物体の種別の特定には、ニューラルネットワークなどの学習モデルが用いられてもよい。図11に示す例では、奥行補正部111bは、その物体の種別として普通車の正面を特定する。さらに、奥行補正部111bは、その領域に映し出されている物体のサイズを特定する。この物体のサイズは、物体の像の水平方向の幅もしくは垂直方向の幅(すなわち高さ)、または物体の像の面積であってもよく、その物体の像を囲う矩形枠の対角線の長さであってもよい。
そして、奥行補正部111bは、図11の(d)に示すように、物体の種別ごとに、その種別のサイズと距離との対応関係を示すデータベースを参照する。例えば、このデータベースは、物体の種別が普通車の正面である場合における、その物体のサイズと距離との対応関係を示す。具体的には、データベースは、サイズ「s1」に対して距離「d1」を対応付けて示し、サイズ「s2」に対して距離「d2」を対応付けて示す。奥行補正部111bは、このようなデータベースを参照し、特定された物体の種別とサイズとに対応付けられている距離を、その物体までの距離、すなわち奥行きとして推定する。例えば、特定されたサイズが「s2」であれば、奥行補正部111bは、そのサイズ「s2」に対応付けられている距離「d2」を補正対象領域の奥行きとして推定する。そして、奥行補正部111bは、図11の(c)に示す奥行画像における補正対象領域の奥行きを、その推定された奥行きに置き換えることによって、その補正対象領域の奥行きを補正する。これにより、図11の(c)に示す奥行画像は、図11の(e)に示す補正後の奥行画像に変換される。
なお、図11の(d)に示すデータベースは、奥行取得装置1に保持されていてもよく、奥行取得装置1の外部のサーバなどに保持されていてもよい。データベースがサーバに保持されている場合、奥行補正部111bは、例えば通信ネットワークを介してそのサーバにアクセスし、そのデータベースを参照する。
また、図11の(d)に示すデータベースは、物体の種別およびサイズと距離との対応関係を示すが、物体の種別には、シルエット、すなわちBWカメラ103から見た物体の向き(例えば正面、側面または背面など)が含まれていてもよい。また、BWカメラ103のレンズが魚眼レンズなどの、広視野角の光学系のレンズである場合には、データベースには、物体の種別およびサイズだけでなく、BW画像においてその物体が映し出されている領域の位置も、上述の距離に対応付けられていてもよい。この場合、奥行補正部111bは、BW画像からさらに、その物体が映し出されている領域の位置を特定し、データベースにおいて、特定された物体の種別、サイズおよび位置に対応付けられている距離を、補正対象領域の奥行きとして推定する。なお、物体の種別は、車両だけでなく、車両に含まれるナンバープレートなどであってもよい。
図12は、奥行補正部111bによる補正の処理動作を示すフローチャートである。なお、図12は、図8のステップS150の処理を詳細に示す。
(ステップS151)
奥行補正部111bは、低反射領域に対応するBW画像内の領域の画像に基づいて、その領域に映し出されている物体の種別を特定する。
(ステップS152)
次に、奥行補正部111bは、その領域に映し出されている物体のサイズを特定する。
(ステップS153)
次に、奥行補正部111bは、ステップS151で特定された種別と、ステップS152で特定されたサイズとに対応付けられている距離を取得する。
(ステップS154)
そして、奥行補正部111bは、奥行画像における補正対象領域の奥行きを、ステップS154で取得された距離に置き換える。これにより、補正対象領域の奥行きが補正される。
このように、本実施の形態における奥行補正部111bは、低反射領域に対応するBW画像内の領域の画像に基づいて、その領域に映し出されている物体の種別を特定する。そして、奥行補正部111bは、その特定された物体の種別と、その領域に映し出されている物体のサイズとに基づいて、その領域の奥行きを推定することによって、補正対象領域の奥行きを補正する。
これにより、上述のようなデータベースを用いれば、低反射領域に対応するBW画像内の領域の画像に基づいて特定される物体の種別とサイズとに基づいて、適切な奥行きを推定することができる。その結果、補正対象領域の奥行きを正確な奥行きに補正することができる。なお、上述の例では、データベースを用いたが、物体の種別およびサイズと奥行きとの対応関係を示す手段であれば、どのような手段を用いてもよい。例えば、そのデータベースの代わりに、関数を用いてもよく、ニューラルネットワークなどの学習モデルを用いてもよい。
図13は、奥行補正部111bによる奥行画像の補正の他の例を示す。
奥行補正部111bは、奥行画像における補正対象領域の奥行きを補正するときには、その補正対象領域の下にある領域の奥行きを用いてもよい。例えば、奥行補正部111bは、図13の(a)に示す奥行画像の補正対象領域の奥行きを補正する。このとき、奥行補正部111bは、その補正対象領域の下にある足元領域の奥行きを用いる。つまり、奥行補正部111bは、補正対象領域の奥行きを、足元領域の奥行きに置き換える。言い換えれば、奥行補正部111bは、補正対象領域の奥行きを、その補正対象領域の下にある領域の奥行きに補正する。
図13に示す例のように、低反射物体が車両である場合には、その車両の足元は路面であって、その路面の奥行きは、その車両の奥行きと近似している。したがって、本実施の形態では、補正対象領域の奥行きが、その補正対象領域の下にある領域の奥行きに補正されるため、その補正対象領域の奥行きを正確な奥行きに補正することができる。
(変形例)
上記実施の形態では、奥行きを補正するために、低反射領域を検出したが、その低反射領域を検出することなく、学習モデルを用いて奥行きを補正してもよい。
図14は、本変形例における奥行取得装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。なお、図14に示す構成要素のうち、図4に示す構成要素と同一の構成要素については、図4に示す構成要素と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本変形例における奥行取得装置1は、図4に示すプロセッサ110aの代わりにプロセッサ110bを備え、さらに、学習モデル104を備える。
学習モデル104は、例えばニューラルネットワークであって、深層学習によって構成されている。例えば、この学習モデル104に入力される入力データには、BW画像、IR画像、および奥行画像が用いられる。この学習モデル104では、それらの入力データの組み合わせに対して、正解の補正後の奥行画像が出力されるように、既に学習が行われている。
プロセッサ110bは、図4に示す低反射領域検出部112を備えておらず、図4に示す奥行補正部111bの代わりに、奥行補正部111cを備える。
奥行補正部111cは、上述の学習モデル104に対して上述の入力データを入力する。その結果、奥行補正部111cは、その入力データに対する出力データとして、補正後の奥行画像を学習モデル104から取得する。さらに、奥行補正部111cは、その補正後の奥行画像を出力する。例えば、奥行補正部111cは、補正後の奥行画像をディスプレイに出力することによって、その奥行画像をそのディスプレイに表示させる。または、奥行補正部111cは、車両に搭載されているECUなどの制御ユニットに補正後の奥行画像を出力することによって、その補正後の奥行画像に基づく車両の運転制御を、その制御ユニットに実行させてもよい。
つまり、図14に示す奥行取得装置1は、メモリ200と、プロセッサ110bとを備える。プロセッサ110bは、光源101から照射されて被写体によって反射された赤外光を、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれが受光する撮像によって計測され、メモリ200に保存されている赤外光の強度を取得する。また、プロセッサ110bは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれについて、その第1画素21に受光された赤外光の強度に基づいて、被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成する。さらに、プロセッサ110bは、固体撮像素子20に含まれる複数の第1画素21のそれぞれで受光された赤外光の強度に基づいて形成されるIR画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、IR画像と実質的に同一の視点および時刻の撮像によって生成され、メモリ200に保持されているBW画像を取得する。そして、プロセッサ110bは、奥行画像、IR画像、およびBW画像を、学習モデル104に入力することによって、奥行画像の奥行きを補正し、補正後の奥行画像を出力する。
これにより、奥行画像、IR画像、およびBW画像の入力に対して、正解の補正後の奥行画像が出力されるように、学習モデル104に予め学習させておけば、低反射領域を検出することなく、奥行画像の奥行きを適切に補正することができる。
以上、本実施の形態およびその変形例における奥行取得装置1では、低反射物体が被写体に含まれていても、その被写体までの距離である奥行きを正確に取得することができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態および変形例の奥行取得装置などを実現するソフトウェアは、図8~図10、および図12の何れかのフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させる。
以上、一つまたは複数の態様に係る奥行取得装置について、実施の形態およびその変形例に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態および変形例に施したものや、実施の形態および変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、奥行算出部111aは、互いに異なる3つの露光タイミングで計測された3つの赤外光の強度に基づいて、奥行きを算出する。しかし、その露光タイミングおよび赤外光の強度の数は、3つに限定されることなく、4つ以上であってもよい。
また、上記実施の形態の変形例では、奥行取得装置1は、学習モデル104を備えているが、その学習モデル104を備えていなくてもよい。この場合、奥行取得装置1は、例えば通信ネットワークを介して学習モデル104に上述の入力データを入力し、その学習モデル104からの出力データである補正後の奥行画像を、その通信ネットワークを介して取得する。
また、本開示において、ユニット、デバイスの全部又は一部、又は図1、図4、および図14に示されるブロック図の機能ブロックの全部又は一部は、半導体装置、半導体集積回路(IC)、又はLSI(large scale integration)を含む一つ又は一つ以上の電子回路によって実行されてもよい。LSI又はICは、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップを組み合わせて構成されてもよい。例えば、記憶素子以外の機能ブロックは、一つのチップに集積されてもよい。ここでは、LSIやICと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(very large scale integration)、若しくはULSI(ultra large scale integration) と呼ばれるかもしれない。LSIの製造後にプログラムされる、Field Programmable Gate Array (FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができるreconfigurable logic deviceも同じ目的で使うことができる。
さらに、ユニット、装置、又は装置の一部の、全部又は一部の機能又は操作は、ソフトウェア処理によって実行することが可能である。この場合、ソフトウェアは一つ又は一つ以上のROM、光学ディスク、ハードディスクドライブ、などの非一時的記録媒体に記録され、ソフトウェアが、処理装置(processor)によって実行された場合に、ソフトウェアは、ソフトウェア内の特定の機能を、処理装置(processor)と周辺のデバイスに実行させる。システム又は装置は、ソフトウェアが記録されている一つ又は一つ以上の非一時的記録媒体、処理装置(processor)、及び必要とされるハードウェアデバイス、例えばインターフェース、を備えていても良い。
本開示は、被写体までの距離である奥行きを取得する奥行取得装置に適用可能であり、例えば車載機器などとして利用可能である。
1 奥行取得装置
10、101 光源
20 固体撮像素子
21 第1画素(IR)
22 第2画素(BW)
30 処理回路
50 拡散板
60 レンズ
70 バンドパスフィルタ
102 IRカメラ
103 BWカメラ
104 学習モデル
110a、110b プロセッサ
111a 奥行算出部
111b、111c 奥行補正部
112 低反射領域検出部
113 発光制御部
114 IR取得部
115 BW取得部
200 メモリ

Claims (10)

  1. 被写体に照射光を照射する光源と、
    前記被写体の第1撮像、および前記照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像をする固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子によって出力された前記被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出する低反射領域検出部と、
    検出した前記低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する奥行補正部と、
    を備えた撮像装置。
  2. 前記照射光は赤外光である、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記固体撮像素子は、
    前記被写体の前記第1撮像により可視光画像を取得し、
    前記赤外光に基づく前記第2撮像により赤外光画像を取得する、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記低反射領域は、
    前記被写体のうちの前記赤外光に対して反射率が低い物体が前記赤外光画像内で映し出されている領域である、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置は、さらに、
    ディスプレイを備え、
    前記奥行補正部は、
    前記ディスプレイに前記出力情報を出力する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置は、さらに、
    前記赤外光画像に基づいて、前記被写体までの距離を奥行きとして算出することによって、奥行画像を生成する生成部を備え、
    前記低反射領域検出部は、
    前記赤外光画像と実質的に同一のシーンの可視光に基づく撮像であって、前記赤外光画像と実質的に同一の視点および時刻の前記第1撮像によって生成された前記可視光画像と、前記赤外光画像とを、前記被写体情報として用いて、前記低反射領域を検出し、
    前記奥行補正部は、
    前記可視光画像に基づいて、前記奥行画像の前記低反射領域を補正し、
    補正後の前記奥行画像を前記出力情報として出力する、
    請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記低反射領域検出部は、前記低反射領域の検出では、
    前記可視光画像において物体が映し出されている領域を物体領域として検出し、
    前記物体領域に対応する前記赤外光画像内の領域である判定対象領域の輝度が第1閾値以下であるか否かを判定し、
    前記第1閾値以下であると判定された輝度を有する前記判定対象領域を、前記低反射領域として検出する、
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. メモリと、
    プロセッサとを備え、
    前記プロセッサは、
    被写体の第1撮像、および、光源から照射された照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像をする固体撮像素子によって出力されて前記メモリに保存されている、前記被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出し、
    検出した前記低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する、
    情報処理装置。
  9. 光源が被写体に照射光を照射し、
    固体撮像素子が前記被写体の第1撮像、および前記照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像を行い、
    前記固体撮像素子によって出力された前記被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出し、
    検出した前記低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する、
    撮像方法。
  10. 光源および固体撮像素子を制御するコンピュータのためのプログラムであって、
    前記光源が被写体に照射光を照射し、
    前記固体撮像素子が前記被写体の第1撮像、および前記照射光が前記被写体により反射した反射光を用いた第2撮像を行い、
    前記固体撮像素子によって出力された前記被写体に関する被写体情報を用いて低反射領域を検出し、
    検出した前記低反射領域に応じて出力情報を生成し、出力する、
    ことを前記コンピュータに実行させるプログラム。
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