JP2008144854A - 支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】被支持部材が脱落しないように支持体を確実に固定することができ、手指にて支持体の着脱を容易に行うことのできる支持構造を安価に提供すること。
【解決手段】支持構造2は、棒状の支持体20と支持体20に嵌合される嵌合体21とを備える支持構造2において、支持体20は、棒状の支持体本体20aと、支持体本体20aの長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝20bとを備え、嵌合体21は、段差溝20bの外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体21aと、嵌合体本体21aの内周面に配置された突起部21bと、突起部21bを段差溝20bの内部に係脱自在に嵌合させる弾性部21cとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種の部材を支持する支持構造に関し、例えば、幼児用歩行器の枠体に座席シートを固定するための支持構造に関する。
従来から、各種の部材を支持する支持構造として、棒状の支持体を用いた支持構造が用いられている。例えば、特開2001−8797号公報には、幼児用歩行器の枠体に対して座席シートの端部を固定するための支持構造として、枠体に設けられた一対の環状の軸受部の間に、座席シートの端部を配置し、これら軸受部と端部とに棒状の支持体を挿通させる構造が開示されている。この支持構造では、支持体が軸受部から脱落することを防止するため、この支持体の端部近傍位置に、抜け止め用のクリップが装着されていた(例えば、特許文献1参照)。
このクリップは、具体的には、鋼製線材を湾曲または折曲することで形成されるもので、環状の係合部と、この係合部を拡開させるための一対の把持部とを備えて構成されていた。そして、一対の把持部を手指にて押圧すると、環状の係合部が弾性変形して拡開され、係合部に支持体を挿通させることが可能になる。
特開2001−8797号公報
しかしながら、従来の支持構造のように、クリップを用いて支持体を固定した場合において、このクリップを手指にて装着する際の操作性を向上させるためには、当該クリップの把持部をある程度大型化する必要があった。しかしながら、このように把持部を大型化した場合には、支持構造周辺のスペースが狭くなるため、幼児用歩行器のその他の部分の構造や配置に制約が生じる等の問題があった。さらに、従来のクリップが複雑な形状を有することから、クリップの製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンパクで簡易な構造にて支持体の脱落を防止できる支持構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の支持構造は、棒状の支持体と当該支持体に嵌合される嵌合体とを備える支持構造において、前記支持体は、棒状の支持体本体と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝とを備え、前記嵌合体は、前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えたこと、を特徴とする。
また、請求項2に記載の支持構造は、請求項1に記載の支持構造において、前記段差溝は、前記支持体本体の少なくとも一方の端部近傍に配置されていること、を特徴とする。
また、請求項3に記載の支持構造は、請求項1または2に記載の支持構造において、前記支持体本体の両端部のうちの前記段差溝に近い第1の端部と前記段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したこと、を特徴とする。
また、請求項4に記載の支持構造は、請求項3に記載の支持構造において、前記外周面の外径を、前記段差溝から前記第1の端部に向かうに伴って小さくしたこと、を特徴とする。
また、請求項5に記載の支持構造は、請求項3に記載の支持構造において、前記外周面の外径を、前記段差溝から前記第1の端部に向かうに伴って大きくしたこと、を特徴とする。
また、請求項6に記載の支持構造は、請求項1から5のいずれか一項に記載の支持構造において、前記支持体本体の両端部のうちの前記段差溝から遠い第2の端部と前記段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したこと、を特徴とする。
また、請求項7に記載の支持構造は、請求項1から6のいずれか一項に記載の支持構造において、前記嵌合体本体、前記突起部、及び、前記弾性部を、弾性部材を用いて一体に形成したこと、を特徴とする。
また、請求項8に記載の支持構造は、請求項1から7のいずれか一項に記載の支持構造において、前記支持体本体にて被挿通可能な挿通孔を有する複数の保持体を備え、前記支持体は、前記支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出する凸段部を備え、前記段差溝に嵌合された前記嵌合体の外径及び前記凸段部の外径を前記挿通孔の内径より大きくすると共に、前記段差溝に嵌合された前記嵌合体と前記凸段部との相互間隔を前記複数の保持体の相互間隔より大きくしたこと、を特徴とする。
また、請求項9に記載の支持構造は、請求項1から8のいずれか一項に記載の支持構造において、前記支持体に対して前記嵌合体を連結する連結手段を設けたこと、を特徴とする。
また、請求項10に記載の支持構造は、請求項9に記載の支持構造において、前記連結手段の前記支持体側の端部を、前記凸段部の外周に設けた溝に固定したこと、を特徴とする。
また、請求項11に記載の嵌合体は、棒状の支持体本体と当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝とを備えた支持体に対して、嵌合される嵌合体であって、前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えたこと、を特徴とする。
また、請求項12に記載の嵌合体は、請求項11に記載の嵌合体において、前記嵌合体本体、前記突起部、及び、前記弾性部を、弾性部材を用いて一体に形成したこと、を特徴とする。
また、請求項13に記載の支持構造は、歩行器の枠体に座部を支持させるための支持構造であって、前記座部に挿通される棒状の支持体本体と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出する凸段部とを備えた支持体と、前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えた嵌合体と、前記枠体に設けられたものであって、前記支持体本体にて被挿通可能な挿通孔を有する複数の保持体とを備え、
前記段差溝に嵌合された前記嵌合体の外径及び前記凸段部の外径を前記挿通孔の内径より大きくすると共に、前記段差溝に嵌合された前記嵌合体と前記凸段部との相互間隔を前記複数の保持体の相互間隔より大きくしたこと、を特徴とする。
この発明によれば、段差溝に接触させた嵌合体を押圧すると、弾性部が弾性変形するとともに突起部が段差溝に嵌合及び掛止され、嵌合体が段差溝に嵌合される。すなわち、嵌合体を押圧するという単純な動作のみで、支持体本体に対して嵌合体を容易に着脱することができる。また、弾性部の弾性を調整することにより、手指による嵌合体の着脱を容易に行うことができる。
また、この発明によれば、段差溝が支持体本体の端部近傍に配置されているので、嵌合体を段差溝に嵌合させた場合に、支持体本体の中央部近傍で被支持部材を支持することができる。
また、この発明によれば、支持体本体の両端部のうちの段差溝にちかい第1の端部と段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したので、嵌合体の支持体本体に対する装着位置を誤った場合でも、嵌合体を支持体本体の外周面の傾斜に沿って摺動させ、自動的に位置補正を行うことができ、嵌合体の誤装着を防止することができる。
また、この発明によれば、支持体本体の外周面の外径を、段差溝から第1の段部に向かうに伴って小さくしたので、被支持部材に対する挿通が容易になる。また、誤って嵌合体を段差溝よりも第1の端部の側に嵌合させようとした場合、嵌合体から手指を離した時点で、支持体本体の外周面の傾斜に沿って嵌合体が摺動し、第1の端部から抜け落ちる。従って、嵌合体の誤装着に容易に気付くことができる。
また、この発明によれば、支持体本体の外周面の外径を、段差溝から第1の端部に向かうに伴って大きくしたので、段差溝の中央から第1の端部側にずれた位置に嵌合体を嵌合させた場合でも、支持体本体の外周面の傾斜に沿って嵌合体が摺動して段差溝の中央近傍に配置されるので、嵌合体の誤装着を防止することができる。
また、この発明によれば、支持体本体の両端部のうちの段差溝から遠い第2の端部と段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したので、嵌合体の支持体本体に対する装着位置を誤った場合でも、嵌合体を支持体本体の外周面の傾斜に沿って摺動させ、自動的に位置補正を行うことができ、嵌合体の誤装着を防止することができる。
また、この発明によれば、嵌合体は弾性部材によって一体に形成されているので、支持構造を簡素化して安価に製造することができる。
また、この発明によれば、段差溝に嵌合された嵌合体と凸段部とが保持体に掛止されるので、支持体本体から被支持部材が脱落しないように支持体を固定することができる。さらに、支持体、嵌合体、及び、保持体のいずれも簡素な構造を有しているので、支持構造を安価に提供することができる。
また、この発明によれば、支持体と嵌合体とを連結手段にて連結しているので、嵌合体の着脱を頻繁に繰り返す場合でも、嵌合体の紛失を防ぐことができる。
また、この発明によれば、連結手段の支持体側の端部を、凸段部に設けた溝に固定しているので、連結手段に妨げられることなく、被支持部材に対する支持体本体の挿通を行うことができる。さらに、凸段部を連結手段の固定手段として流用でき、固定手段を個別に設ける必要がなくなるので、支持構造を一層簡素化できる。
また、この発明によれば、歩行器の座部を支持する支持体を、歩行器に対して容易に着脱することができるので、座部の着脱をも容易に行うことができる。また、段差溝に嵌合された嵌合体と凸段部とが保持体に掛止されるので、支持体本体から座部が脱落しないように支持体を固定することができる。さらに、支持体、嵌合体、及び、保持体のいずれも簡素な構造を有しているので、歩行器の座部を支持する支持構造を安価に提供することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る支持構造の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕本実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕本実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕本実施の形態の基本的概念
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る支持構造は、各種の部材を支持することを目的とするものである。
この支持構造の適用対象は任意であり、例えば、幼児用歩行器の座部を支持するための支持構造として適用することができ、あるいは、テープ保持台に対してテープロールを支持するための支持構造として適用することもできる。以下では、幼児用歩行器に適用した例を示す。
本実施の形態に係る支持構造の特徴の一つは、概略的に、被支持部材に挿通された支持体に嵌合される嵌合体が、支持体に設けられた段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有し、この内周面に配置されている突起部が支持体の段差溝の内部に弾性的に嵌合されることにある。従って、嵌合体が突起部によって支持体に掛止され、嵌合体が被支持部材に掛止されることによって、被支持部材と支持体とを固定することができる。
〔II〕本実施の形態の具体的内容
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。図1は本実施の形態に係る支持構造が適用された歩行器の全体斜視図、図2は図1に示した歩行器においてシート及び支持構造を保護枠の下方から見た底面図、図3は支持構造の分解斜視図である。
(歩行器の構成)
まず、歩行器の構成について説明する。図1に示すように、歩行器1は、幼児の歩行補助用具として用いられるものであり、ベース10、脚部11、保護枠12、及び、シート13を備えている。
ベース10は、歩行器1の基体であり、環状に形成されている。このベース10の環状の内側面には脚部11が固定されており、脚部11からの荷重が当該ベース10にて支持される。また、ベース10の底面には複数のキャスタ14が設けられており、このキャスタ14を介して、歩行器1が床面に対して移動自在とされている。
脚部11は、保護枠12を支持するための支持脚であり、その下端がベース10に固定されると共に、その上端に保護枠12が設置されている。従って、保護枠12を介して加わる荷重が、脚部11を介してベース10に伝達される。
保護枠12は、歩行器1を使用する幼児を外部の障害物等から保護するためのものであり、特許請求の範囲における枠体に対応している。この保護枠12は、環状に形成されており、脚部11の上端に設置されることで、当該脚部11によって支持されている。
シート13は、幼児の座席を構成するもので、背もたれ部13a及び座部13bを備えている。背もたれ部13aは、略平板状に形成されており、保護枠12の内周から上方に至るように、当該保護枠12に固定されている。座部13bは、図2に示すように、布体から略台形状に形成されており、その幅広側の一端部(図2の上端部分)が背もたれ部13aの下端に公知の固定構造を用いて着脱自在に固定されると共に、その幅狭側の他端部(図2の下端部分。以下「掛止部13c」)が本実施の形態に係る支持構造2を介して保護枠12の前方下面に支持固定されている。このように支持固定された状態において、シート13の側方と保護枠12との相互間に形成された間隙に、幼児の脚を挿通させ、幼児をシート13に座らせることが可能になる。
ここで、掛止部13cについてより具体的に説明すると、当該掛止部13cは、図3に示すように、布体を重合状に縫製することによって筒状に形成されており、その長手方向の両端部が開口されている。そして、この開口を介して、後述する支持体本体20aを当該掛止部13cの内部に挿通させることが可能となっている。
(支持構造2の構成)
次に、支持構造2の構成について説明する。図2、3に示すように、支持構造2は、支持体20、嵌合体21、及び、一対の固定リング22から構成されている。図4は支持体及び嵌合体の斜視図であり、(a)は嵌合体が段差溝に嵌合されていない状態を示す図、(b)は嵌合体が段差溝に嵌合されている状態を示す図、図5は段差溝の拡大図、図6は嵌合体の正面図である。
支持体20は、掛止部13cを掛止する部分であり、図4に示すように、支持体本体20a、段差溝20b、及び、凸段部20cを備えている。支持体本体20aは棒状に形成されており、その外径が掛止部13cの内径よりも小さくなるように形成されることで、上述のように掛止部13cに挿通可能とされている。段差溝20bは、嵌合体21を支持体本体20aに対して嵌合させるための溝であり、支持体本体20aの一方の端部近傍に設けられている。具体的には、図5に示すように、段差溝20bは、支持体本体20aの長軸方向と略直交する方向に陥没した溝として形成されている。また、図4に示すように、凸段部20cは、支持体本体20aにおいて段差溝20bが設けられていない側の端部に設けられている。具体的には、図5に示すように、凸段部20cは、支持体本体20aの長軸方向と略直交する方向に突出する段部として形成されている。
嵌合体21は、支持体20に嵌合されるものであり、図5に示すように、嵌合体本体21a、突起部21b、及び、弾性部21cを備えている。嵌合体本体21aは、支持体20の段差溝20bに嵌合する部分であり、段差溝20bの外周形状に対応したコ字状の内周面を有している。突起部21bは、嵌合体本体21aとともに支持体20の段差溝20bに嵌合する部分であり、嵌合体本体21aの内周面に配置されている。弾性部21cは、嵌合体本体21aに対して突起部21bを可動とし、開口部21dの間隔d4を段差溝20bの外径d2よりも拡大可能とするためのものであり、嵌合体本体21aと突起部21bとを弾性的に結合している。
ここで、嵌合体本体21a、突起部21b、及び、弾性部21cは、任意の弾性部材、例えばポリエチレンやアクリル樹脂から、一体に形成されている。すなわち、嵌合体本体21aの内周面の両端部に形成された突起形状が突起部21bとして機能するとともに、嵌合体本体21aを形成する材料自体の弾性により、嵌合体本体21aが弾性部21cとしても機能する。
一対の固定リング22は、図2、3に示すように、支持体20を保護枠12に保持するためのものであり、特許請求の範囲における保持体に対応する。この一対の固定リング22は、保護枠12の下面に相互に並設されている。各固定リング22には挿通孔22aが形成されており、この挿通孔22aに支持体本体20aを挿通させることにより、支持体本体20aを一対の固定リング22に対して懸架させることができる。
(支持構造2による座部13bの掛止方法)
次に、上述した構成の支持構造2による座部13bの掛止方法について説明する。図2に示すように、座部13bを支持構造2に掛止させる場合、まず、掛止部13cが固定リング22の挿通孔22aと一直線上に並ぶように、この掛止部13cを2つの固定リング22の間に配置する。そして、これら挿通孔22aと掛止部13cとに、嵌合体21を取り外した状態の支持体21を挿通する。この挿通は、支持体本体20aの両端部のうち、段差溝20bがある側(凸段部20cがない側)を先頭方向として行う。そして最後に、挿通孔22a及び掛止部13cに挿通された支持体20の段差溝20bに、嵌合体21を嵌合する。
ここで、2つの固定リング22の相互の間隔d5は、段差溝20bに嵌合された嵌合体21と凸段部20cとの相互の間隔d6よりも小さくなるように決定されている。従って、固定状態においては、固定リング22の外側に嵌合体21と凸段部20cとが位置することになる。また、固定リング22の挿通孔22aの内径は、段差溝20bに嵌合された嵌合体21の外径、及び、凸段部20cの外径よりも小さくなるように決定されている。従って、嵌合体21又は凸段部20cは挿通孔22aを通過不能になる。これらのことから、支持体本体20aは、固定リング22から脱落しないように当該固定リング22に対して固定され、座部13bの掛止部13cが支持体20を介して枠体12に支持固定される。
また、逆の動作を行なうことで、掛止部13cを枠体12から外すことができる。すなわち、段差溝20bから嵌合体21を取り外し、支持体21を挿通孔22a及び掛止部13cから抜き取ることで、掛止部13cを取り外すことができる。そして、座部13bの他端部についても公知の方法で枠体12から取り外すことで、座部13bを洗濯等することができる。
(嵌合体21の嵌合構造の詳細)
次に、嵌合体21の嵌合構造の詳細について説明する。図4(a)に示すように、嵌合体21を段差溝20bに嵌合する際は、まず、嵌合体本体21aの内周面と段差溝20bの外周面とが平行になる方向にて開口部21dを段差溝20bに接触させる。ここで、図5、6に示すように、開口部21dの最小間隔d4は、弾性部21cに外力を与えない状態においては、段差溝20bの外径d2より小さくなるように形成されている。従って、嵌合体21にそれ以上の外力が付加されない状態では、開口部21dの間隔は段差溝20bの外径よりも小さいため、嵌合体21は段差溝20bに嵌合されない。
この状態で、嵌合体本体21aの外周部を保持し、嵌合体21を支持体本体20aの方向に向けて押圧すると、開口部21dの間隔を拡大する方向への反力が段差溝20bから突起部21bに与えられる。この反力が弾性部21cの弾性力を上回ると開口部21dの間隔が拡大し、開口部21dの間隔が段差溝20bの外径を超えて、嵌合体21が段差溝20bに嵌合される。
ここで、図5、6に示すように、嵌合体本体21aの内径d1は、段差溝20bの外径d2より大きくなるように決定されている。従って、嵌合体21が段差溝20bに嵌合されると、嵌合体21に外力が付加されなくなり、開口部21dの間隔は段差溝20bの外径よりも小さくなる。また同時に、嵌合体本体21aの内径d1は、支持体本体20aの外径d3より小さくなるように決定されているので、突起部21bが段差溝20bに掛止され、嵌合体21は段差溝20bから脱落不能となる。
逆に、嵌合体21を段差溝20bから取り外す際は、突起部21bを開口部21dから支持体本体20aに向かう方向に引っ張ると、開口部21dの間隔を拡大する方向への反力が段差溝20bから突起部21bに与えられる。この反力が弾性部21cの弾性力を上回ると開口部21dの間隔が拡大し、開口部21dの間隔が段差溝20bの外径を超え、嵌合体21が段差溝20bから外れる。そして、このように嵌合体21を支持体本体20aから取り外すことにより、支持体本体20aを固定リング22及び掛止部13cから抜き取ることが可能となる。
(支持構造2の効果)
このように本実施の形態によれば、段差溝20bに接触させた嵌合体21を押圧すると、弾性部21cが弾性変形するとともに突起部21bが段差溝20bに嵌合及び掛止され、嵌合体21が段差溝20bに嵌合される。すなわち、嵌合体21を押圧するという単純な動作のみで、支持体本体20aに対して嵌合体21を容易に着脱することができる。また、弾性部21cの弾性を調整することにより、手指による嵌合体21の着脱も容易に行うことができる。このようにして段差溝20bに嵌合された嵌合体21と凸段部20cとが、固定リング22に掛止されるので、支持体本体20aから掛止部13cが脱落しないように支持体20を固定することができる。さらに、上述のように、支持体20、嵌合体21、及び、固定リング22のいずれも簡素な構造を有しているので、支持構造2を安価に提供することができる。
〔III〕本実施の形態に対する変形例
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(支持体20の形状について)
本実施の形態では、支持体本体20aを単なる棒状と説明したが、支持体本体20aの一部、又は、全部を傾斜状に形成してもよい。例えば、図7に示すように、支持体本体20aの両端部のうちの段差溝20bに近い第1の端部20dと段差溝20bとの間を、段差溝20bから第1の端部20dに向かうに伴って支持体本体20aの外径が小さくなるように形成してもよい。このような形状にすることによって、支持体本体20aを、挿通孔22a及び掛止部13cに対して容易に挿通することができる。また、誤って嵌合体21を段差溝20bよりも第1の端部20dの側に嵌合させようとした場合、嵌合体21から手指を離した時点で、支持体本体20aの傾斜に沿って嵌合体21が摺動し、第1の端部20dから抜け落ちる。従って、嵌合体21の誤装着に容易に気付くことができる。
また、段差溝20bから第1の端部20dに向かうに伴って支持体本体20aの外径が大きくなるように形成してもよい。あるいは、支持体本体20aの両端部のうちの段差溝20bから遠い第2の端部20eと段差溝20bとの間を傾斜形状に形成してもよい。さらに、図8に示すように、段差溝20bから支持体本体20aの両端部に向かうに伴って支持体本体20aの外径が大きくなるように形成することもできる。このような形状にすることによって、段差溝20bの中央からずれた位置に嵌合体21を嵌合させた場合でも、支持体本体20aの傾斜に沿って嵌合体21が摺動して段差溝20bの中央近傍に配置されるので、嵌合体21の誤装着を防止することができる。
さらに、本実施の形態では、段差溝20bを、支持体本体20aの長軸方向と略直交する方向に陥没する形状としているが、支持体本体20aの長軸方向と略直交する方向に突出するように形成してもよい。すなわち、嵌合体21を係脱自在に嵌合可能な段差形状であればよい。
(嵌合体21について)
本実施の形態では、嵌合体本体21a、突起部21b、及び、弾性部21cが弾性部材により一体に形成されていると説明したが、互いに分離した個々の部品を組み合わせても良い。例えば、図9に示すように、嵌合体本体21aにうず巻きバネ状の弾性部21cを配置し、弾性部21cを介して突起部21bが嵌合体本体21aと結合されて、嵌合体本体21aの内周面に突出している構造としてもよい。
(連結紐について)
実施の形態では、支持体20と嵌合体21とは互いに分離した異なる要素として説明したが、互いに連結されている構成としてもよい。すなわち、図10に示すように、支持体20と嵌合体21とを連結紐23によって連結することもできる。ここで、連結紐23は特許請求の範囲における連結手段に対応している。連結紐23の一端は、嵌合体21に穿設された結束穴21eを通して嵌合体21に結束され、他端は、凸段部20cの外周に設けられた結束溝20fに巻付けて凸段部20cに結束されている。このように支持体20と嵌合体21とを連結することにより、嵌合体21の着脱を頻繁に繰り返す場合でも、嵌合体21の紛失を防ぐことができる。さらに、連結紐23の他端を凸段部20cに締結したので、連結紐23に妨げられることなく、掛止部13cに対する支持体本体20aの挿通を行うことができ、また当該他端を固定する部分を特別に設けることなく、凸段部20cを有効に活用することができる。
この発明に係る支持構造は、各種の部材を支持する支持構造に適用でき、被支持部材が脱落しないように支持体を確実に固定することができ、手指にて支持体の着脱を容易に行うことのできる支持構造に有用である。
本発明の実施の形態に係る支持構造が設置された歩行器の斜視図である。 図1に示した歩行器において、シート及び支持構造を保護枠の下面側から見た平面図である。 支持構造の分解斜視図である。 支持体及び嵌合体の斜視図であり、(a)は嵌合体が段差溝に嵌合されていない状態を示す図、(b)は嵌合体が段差溝に嵌合されている状態を示す図である。 図4に示した支持体における段差溝の近傍の拡大図である。 図4に示した支持体に嵌合される嵌合体の正面図である。 段差溝と第1の端部との間を傾斜形状とした支持体における段差溝の近傍の拡大図である。 段差溝と支持体本体の両端部との間を傾斜形状とした支持体における段差溝の近傍の拡大図である。 互いに分離した部品が組み合わされた嵌合体の断面図である。 連結紐にて結合された支持体と嵌合体の斜視図である。
符号の説明
1 歩行器
10 ベース
11 脚部
12 保護枠
13 シート
13a 背もたれ部
13b 座部
13c 掛止部
14 キャスタ
2 支持構造
20 支持体
20a 支持体本体
20b 段差溝
20c 凸段部
20d 第1の端部
20e 第2の端部
20f 結束溝
21 嵌合体
21a 嵌合体本体
21b 突起部
21c 弾性部
21d 開口部
21e 結束穴
22 保持体
22a 挿通孔
23 連結紐

Claims (13)

  1. 棒状の支持体と当該支持体に嵌合される嵌合体とを備える支持構造において、
    前記支持体は、棒状の支持体本体と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝とを備え、
    前記嵌合体は、前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えたこと、
    を特徴とする支持構造。
  2. 前記段差溝は、前記支持体本体の少なくとも一方の端部近傍に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の支持構造。
  3. 前記支持体本体の両端部のうちの前記段差溝に近い第1の端部と前記段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の支持構造。
  4. 前記外周面の外径を、前記段差溝から前記第1の端部に向かうに伴って小さくしたこと、
    を特徴とする請求項3に記載の支持構造。
  5. 前記外周面の外径を、前記段差溝から前記第1の端部に向かうに伴って大きくしたこと、
    を特徴とする請求項3に記載の支持構造。
  6. 前記支持体本体の両端部のうちの前記段差溝から遠い第2の端部と前記段差溝との間の外周面を、傾斜状に形成したこと、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の支持構造。
  7. 前記嵌合体本体、前記突起部、及び、前記弾性部を、弾性部材を用いて一体に形成したこと、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の支持構造。
  8. 前記支持体本体にて被挿通可能な挿通孔を有する複数の保持体を備え、
    前記支持体は、前記支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出する凸段部を備え、
    前記段差溝に嵌合された前記嵌合体の外径及び前記凸段部の外径を前記挿通孔の内径より大きくすると共に、前記段差溝に嵌合された前記嵌合体と前記凸段部との相互間隔を前記複数の保持体の相互間隔より大きくしたこと、
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の支持構造。
  9. 前記支持体に対して前記嵌合体を連結する連結手段を設けたこと、
    を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の支持構造。
  10. 前記連結手段の前記支持体側の端部を、前記凸段部の外周に設けた溝に固定したこと、
    を特徴とする請求項9に記載の支持構造。
  11. 棒状の支持体本体と当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝とを備えた支持体に対して、嵌合される嵌合体であって、
    前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えたこと、
    を特徴とする嵌合体。
  12. 前記嵌合体本体、前記突起部、及び、前記弾性部を、弾性部材を用いて一体に形成したこと、
    を特徴とする請求項11に記載の嵌合体。
  13. 歩行器の枠体に座部を支持させるための支持構造であって、
    前記座部に挿通される棒状の支持体本体と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出又は陥没する段差溝と、当該支持体本体の長軸方向と略直交する方向に突出する凸段部とを備えた支持体と、
    前記段差溝の外周形状に対応したコ字状の内周面を有する嵌合体本体と、当該嵌合体本体の内周面に配置された突起部と、当該突起部を前記段差溝の内部に係脱自在に嵌合させる弾性部とを備えた嵌合体と、
    前記枠体に設けられたものであって、前記支持体本体にて被挿通可能な挿通孔を有する複数の保持体とを備え、
    前記段差溝に嵌合された前記嵌合体の外径及び前記凸段部の外径を前記挿通孔の内径より大きくすると共に、前記段差溝に嵌合された前記嵌合体と前記凸段部との相互間隔を前記複数の保持体の相互間隔より大きくしたこと、
    を特徴とする支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190420A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd ワッシャー及び該ワッシャーを用いるワッシャー取付装置
CN104068686A (zh) * 2013-03-30 2014-10-01 赵百华 幼儿游玩及学步车

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