JP2008144559A - 転用型枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】現状、鉄筋コンクリート造の壁の開口部の型枠はコンクリート固化後に該型枠を取り外そうとすれば相当数の釘等の止め金物を抜き取る必要があり、加えて該型枠の部材を転用しようとすればこれらを破損しない様丁寧な作業が求められるなど、この開口型枠の解体作業に要する手間は少なからぬものがありコストを押し上げている。
【解決手段】上述、開口型枠を解体することなく固化コンクリートから取り外せる様、小口面の型枠の2面ないし4面に板状の弾力性部材を貼り付け、該型枠をそのまま抜き取ることのできる工法を用いる。
【選択図】図3
【解決手段】上述、開口型枠を解体することなく固化コンクリートから取り外せる様、小口面の型枠の2面ないし4面に板状の弾力性部材を貼り付け、該型枠をそのまま抜き取ることのできる工法を用いる。
【選択図】図3
Description
本発明は、鉄筋コンクリート造の建築物における壁等の比較的薄い躯体コンクリートに設ける開口部の小口の型枠の工法に関する。
従前、壁等の開口部の小口の型枠は同鉛直面の型枠に開口部の形状に合わせてコンパネを木角材で補強した箱状の体を成している。これを壁型枠の一方に墨入れした所定の位置に釘ないしはビスで止めた後、反対側他方の型枠で挟み込んで固定している。
また開口部の形状が円形でよい場合には一般に塩化ビニール製のパイプを壁厚と同じ長さに切断し、これを壁の型枠で所定の位置に挟み込んでそのまま躯体コンクリートに埋設している。
また開口部の形状が円形でよい場合には一般に塩化ビニール製のパイプを壁厚と同じ長さに切断し、これを壁の型枠で所定の位置に挟み込んでそのまま躯体コンクリートに埋設している。
通常、開口部の小口を塞ぐ型枠は上述のごとくの収まりになっているのでコンクリート固化後の解体に際しては、小口面に使用したコンパネの生コンの側圧による変形も手伝って容易には抜けないため箱状の体を成した型枠の釘ないしはビスを抜いて部材毎に解体しなければならず、この作業に多くの時間を労している。加えて同形同寸法の他の開口部に転用しようとすれば、一旦バラしたこの部材を再度箱状に組む時間を要するのみならず解体に際してしばしば破損する部材を補填しなければならないし、破損した部材は産業廃棄物として各階ごとに搬出処分されている。このような時間と材料の省力化及び産業廃棄物の低減による環境への配慮は極めて重要であると考える。
一方塩化ビニール製のパイプを使用し、これを躯体コンクリートに埋設する場合は火災等による過熱時に有毒ガスを発生する危険性があるので安価な工法ではあるが、少なからぬ疑問が残っているのも事実である。
一方塩化ビニール製のパイプを使用し、これを躯体コンクリートに埋設する場合は火災等による過熱時に有毒ガスを発生する危険性があるので安価な工法ではあるが、少なからぬ疑問が残っているのも事実である。
本発明者は鋭意研究した結果、開口型枠をバラすことなく固化後の躯体コンクリートから容易に撤去し、これを転用することのできる工法を発明した。
上述のごとくの現開口型枠の不都合は結局コンパネの剛性に由来する。即ち固化後のコンクリートの剛性とこれに接する箱型型枠のコンパネの剛性ともに高いため、僅かな変形でも箱型をバラすことなく撤去するのは困難である。
したがって、箱型型枠をバラさずに固化後の躯体コンクリートから撤去するためには、箱型型枠の外面即ち打設に際して生コンに接する面に弾力性に富んだ部材を貼り、箱形型枠の外面の剛性を低減してやればよいと考えられる。
上述のごとくの現開口型枠の不都合は結局コンパネの剛性に由来する。即ち固化後のコンクリートの剛性とこれに接する箱型型枠のコンパネの剛性ともに高いため、僅かな変形でも箱型をバラすことなく撤去するのは困難である。
したがって、箱型型枠をバラさずに固化後の躯体コンクリートから撤去するためには、箱型型枠の外面即ち打設に際して生コンに接する面に弾力性に富んだ部材を貼り、箱形型枠の外面の剛性を低減してやればよいと考えられる。
以下、本発明を図に従い、詳しく説明する。
図1は本発明による工法の実施に際して使用する箱形型枠のイメージ図である。ここで符号1は開口部の小口面に充たるコンパネ、符号2はこのコンパネを補強する角材そして符号3はこの型枠の外面に貼られた前述のごときの弾力性を有する部材であって樹脂製のシートで覆われた発砲ウレタン又は発泡スチロール等で、前者はシートを除いて再使用が可能である。また後者は該型枠を固化コンクリートから外すに際して壊されるので再使用はできない。
図2は図1の断面図で弾力性部材に発泡ウレタンを使用した場合であって、ここで符号4は発泡ウレタン、符号5は発泡ウレタンを覆っている樹脂製のシートそして符号6は接着剤を塗る面である。
図3は上述の開口型枠を壁の型枠の所定の位置に取り付けてコンクリートを打設した状態における断面図である。ここで符号7は壁の型枠、符合8は開口型枠を壁の型枠に固定するための釘そして符号9は打設されたコンクリートである。
図4はコンクリートが固化して壁の型枠が解体されたときの断面図であり、開口型枠は符号10のごときの方向ないしその正反対の方向に引き抜くことができる。
図1は本発明による工法の実施に際して使用する箱形型枠のイメージ図である。ここで符号1は開口部の小口面に充たるコンパネ、符号2はこのコンパネを補強する角材そして符号3はこの型枠の外面に貼られた前述のごときの弾力性を有する部材であって樹脂製のシートで覆われた発砲ウレタン又は発泡スチロール等で、前者はシートを除いて再使用が可能である。また後者は該型枠を固化コンクリートから外すに際して壊されるので再使用はできない。
図2は図1の断面図で弾力性部材に発泡ウレタンを使用した場合であって、ここで符号4は発泡ウレタン、符号5は発泡ウレタンを覆っている樹脂製のシートそして符号6は接着剤を塗る面である。
図3は上述の開口型枠を壁の型枠の所定の位置に取り付けてコンクリートを打設した状態における断面図である。ここで符号7は壁の型枠、符合8は開口型枠を壁の型枠に固定するための釘そして符号9は打設されたコンクリートである。
図4はコンクリートが固化して壁の型枠が解体されたときの断面図であり、開口型枠は符号10のごときの方向ないしその正反対の方向に引き抜くことができる。
上述のごとくの本発明による工法を用いれば従前のように開口型枠を壊すこともなく加えて容易に抜型できるため型枠を転用できることによる材料費と作業時間の短縮による人件費の節約が可能となる極めて有用有益な工法である。
壁の厚さ200mm、主筋(縦筋)及び配力筋(横筋)ともにD13、同ピッチ150mmのダブル配筋で主筋(縦筋)が内側に配された実建築現場において縦500mm、横500mmの開口部に本発明による工法を実施した。この壁の生コン打設レベルは3m、開口部の位置は床より10cm上がりであったのでこの開口型枠に加わる圧力は最大754Hpaと推定された。なお使用したコンクリートは所謂30N(ニュートン)の普通コンクリートであった。
以上の条件で計10箇所の開口部のうち5箇所の開口部で前述の発泡ウレタンを樹脂製シートで覆った弾力性部材を、また残りの5箇所では発泡スチロールをそれぞれ該開口型枠の2外面に接着せしめて実験を行った。厚さは前者が100mm、後者は20mmとした。
その結果、コンクリート固化後の壁の両面の型枠を解体して上記2種類の弾力性部材の厚さを測定したところ発泡ウレタンを使用した方は概ね10mm、また発泡スチロールを使用した方は概ね15mmになっていたが、いづれも型枠を破損することなく固化後のコンクリートから抜き取ることができ本工法の実用性が確認された。
以上の条件で計10箇所の開口部のうち5箇所の開口部で前述の発泡ウレタンを樹脂製シートで覆った弾力性部材を、また残りの5箇所では発泡スチロールをそれぞれ該開口型枠の2外面に接着せしめて実験を行った。厚さは前者が100mm、後者は20mmとした。
その結果、コンクリート固化後の壁の両面の型枠を解体して上記2種類の弾力性部材の厚さを測定したところ発泡ウレタンを使用した方は概ね10mm、また発泡スチロールを使用した方は概ね15mmになっていたが、いづれも型枠を破損することなく固化後のコンクリートから抜き取ることができ本工法の実用性が確認された。
1, コンパネ
2, 補強の角材
3, 弾力性を有する部材
4, 発泡ウレタン
5, 樹脂製のシート
6, 接着剤を塗る面
7, 壁の型枠
8, 釘
9, コンクリート
10, 型枠を抜く方向
2, 補強の角材
3, 弾力性を有する部材
4, 発泡ウレタン
5, 樹脂製のシート
6, 接着剤を塗る面
7, 壁の型枠
8, 釘
9, コンクリート
10, 型枠を抜く方向
Claims (1)
- 建築物の壁等比較的薄い躯体部の開口部に使用する型枠に関する工法であってこの型枠を解体することなく転用して使用できることを特徴とする。
即ち開口部小口面に使用する閉塞した木製型枠等の外周面にこれと同等の幅を有して断面が矩形の厚板状を成す樹脂製シートで覆われた発泡ウレタン又は発泡スチロールを接着せしめることにより、型枠の解体に際して開口型枠位置決め用の釘ないしはビスを抜くだけで該型枠全体を容易に固化コンクリートから抜き取ることができる即ち開口型枠の外周面の二面ないし全面に弾力性を持つ部材を接着せしめてコンクリート固化後の該型枠に自由度を持たせ、該型枠の取り外しと転用を容易にする工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006357082A JP2008144559A (ja) | 2006-12-07 | 2006-12-07 | 転用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006357082A JP2008144559A (ja) | 2006-12-07 | 2006-12-07 | 転用型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008144559A true JP2008144559A (ja) | 2008-06-26 |
Family
ID=39605020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006357082A Pending JP2008144559A (ja) | 2006-12-07 | 2006-12-07 | 転用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008144559A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113898169A (zh) * | 2021-09-08 | 2022-01-07 | 成都兰腾科技有限公司 | 一种建筑用装配式施工模板 |
-
2006
- 2006-12-07 JP JP2006357082A patent/JP2008144559A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113898169A (zh) * | 2021-09-08 | 2022-01-07 | 成都兰腾科技有限公司 | 一种建筑用装配式施工模板 |
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